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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022047303
(43)【公開日】2022-03-24
(54)【発明の名称】コンベヤスケール
(51)【国際特許分類】
   G01G 11/14 20060101AFI20220316BHJP
   G01G 11/00 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
G01G11/14 Z
G01G11/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020153129
(22)【出願日】2020-09-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-04-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和1年11月26日吉野ゴム工業株式会社と三重中央開発株式会社に仕様書を提出。令和2年1月9日に株式会社GOTECと株式会社寺岡に仕様書を提出。令和2年4月17日サンアグロ株式会社に仕様書を提出。令和2年5月14日関門港湾建設株式会社に出荷。令和2年7月10日JFEスチール株式会社福山地区に仕様書を提出。
(71)【出願人】
【識別番号】390000011
【氏名又は名称】JFEアドバンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】長井 修
(57)【要約】
【課題】使用環境の如何に拘わらず長期に亘って高精度に計量する。
【解決手段】ベルトコンベヤ100のコンベヤフレーム3の上方に配置されたキャリア側ベルト1上に供給され、連続的に輸送される被輸送物の輸送量を求めるコンベヤスケール200は、前記キャリア側ベルト1を支持する計量ローラユニット10と、前記計量ローラユニット10を支持する計量台11と、前記計量台11を前記コンベヤフレーム3に少なくとも3箇所で固定すると共に、前記計量ローラユニット10に作用する荷重を検出するロードセル22とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトコンベヤのコンベヤフレームの上方に配置されたキャリア側ベルト上に供給され、第1方向に向かって輸送される被輸送物の輸送量を求めるコンベヤスケールであって、
前記キャリア側ベルトを支持する計量ローラユニットと、
前記計量ローラユニットを支持する計量台と、
前記計量台を前記コンベヤフレームに少なくとも3箇所で固定すると共に、前記計量ローラユニットに作用する荷重を検出するロードセルと、
を備える、コンベヤスケール。
【請求項2】
前記計量台は、矩形枠状であり、前記第1方向に直交する第2方向に延びる連結部及び第1フレーム部を有し、
前記コンベヤフレームに掛け渡される連結バーと、
前記連結バーに設けられ、前記連結部の中央部を回転可能に支持する第1軸受と、
前記コンベヤフレームに設けられ、前記第1フレーム部の両端部をそれぞれ回転可能に支持する第2軸受及び第3軸受と、
をさらに備え、
前記ロードセルは、前記第1軸受と前記連結バーの間と、前記第2軸受及び前記第3軸受と前記コンベヤフレームの間にそれぞれ配置されている、請求項1に記載のコンベヤスケール。
【請求項3】
前記計量ローラユニットを挟んで前記第1フレーム部と対称に配置される第2フレーム部をさらに備え、
前記第1フレーム部と前記第2フレーム部は検錘棒で構成されている、請求項2に記載のコンベヤスケール。
【請求項4】
前記連結部は、前記計量ローラユニットから前記第2フレーム部よりも離れた位置に設けられている、請求項3に記載のコンベヤスケール。
【請求項5】
前記計量台は、矩形枠状であり、第2方向に延びる第1フレーム部及び第2フレーム部を有し、
前記コンベヤフレームは、前記第1フレーム部及び前記第2フレーム部の両端部をそれぞれ回転可能に支持する軸受を有し、
前記ロードセルは、前記各軸受と、前記コンベヤフレームの間にそれぞれ配置されている、請求項1に記載のコンベヤスケール。
【請求項6】
前記第1フレーム部と前記第2フレーム部は、前記計量ローラユニットを挟んで対称な位置に設けられると共に検錘棒で構成されている、請求項5に記載のコンベヤスケール。
【請求項7】
前記軸受は調心機能を有する、請求項2から6のいずれか1項に記載のコンベヤスケール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤスケールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、計量ローラとロードセルを含む重量測定系と、非接触型距離センサを含む非接触型測定系とを備えたコンベヤスケールが公知である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、特許文献1には、計量ローラの支持部分を含めた全体をロードセルで支持する構造が開示されているだけである。ロードセルの支持構造についてまで言及されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-103182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、使用環境の如何に拘わらず、長期に亘って高精度に計量できるコンベヤスケールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、ベルトコンベヤのコンベヤフレームの上方に配置されたキャリア側ベルト上に供給され、第1方向に向かって輸送される被輸送物の輸送量を求めるコンベヤスケールであって、前記キャリア側ベルトを支持する計量ローラユニットと、前記計量ローラユニットを支持する計量台と、前記計量台を前記コンベヤフレームに少なくとも3箇所で固定すると共に、前記計量ローラユニットに作用する荷重を検出するロードセルと、を備える、コンベヤスケールを提供する。
【0007】
この構成によれば、計量台を少なくとも3箇所で固定しているので、特定のロードセルに過度な荷重が作用することがなく、全体としてバランスよく計量することができる。したがって、キャリア側ベルト上に供給される被輸送物の種類やバランス等、使用環境の如何に拘わらず、ロードセルの損傷を防止しつつ、長期に亘って精度良く計量することが可能となる。
【0008】
前記計量台は、矩形枠状であり、前記第1方向に直交する第2方向に延びる連結部及び第1フレーム部を有し、前記コンベヤフレームに掛け渡される連結バーと、前記連結バーに設けられ、前記連結部の中央部を回転可能に支持する第1軸受と、前記コンベヤフレームに設けられ、前記第1フレーム部の両端部をそれぞれ回転可能に支持する第2軸受及び第3軸受とをさらに備え、前記ロードセルは、前記第1軸受と前記連結バーの間と、前記第2軸受及び前記第3軸受と前記コンベヤフレームの間にそれぞれ配置されているのが好ましい。
【0009】
この構成によれば、第1方向と第2方向に分散した3点で計量台を支持することができ、計量に寄与しないロードセルをなくして高精度な計量が可能となる。
【0010】
前記計量ローラユニットを挟んで前記第1フレーム部と対称に配置される第2フレーム部をさらに備え、前記第1フレーム部と前記第2フレーム部は検錘棒で構成されているのが好ましい。
【0011】
この構成によれば、計量台を構成する第1フレーム部と、検錘に利用する検錘棒とを兼用することができ、構成を簡略化することが可能となる。
【0012】
前記連結部は、前記計量ローラユニットから前記第2フレーム部よりも離れた位置に設けられているのが好ましい。
【0013】
この構成によれば、3点で支持する際に各ロードセルが受ける荷重をバランスよく配分することができる。
【0014】
前記計量台は、矩形枠状であり、第2方向に延びる第1フレーム部及び第2フレーム部を有し、前記コンベヤフレームは、前記第1フレーム部及び前記第2フレーム部の両端部をそれぞれ回転可能に支持する軸受を有し、前記ロードセルは、前記各軸受と、前記コンベヤフレームの間にそれぞれ配置してもよい。
【0015】
この構成によれば、計量台の構成を簡略化することができる。
【0016】
前記第1フレーム部と前記第2フレーム部は、前記計量ローラユニットを挟んで対称な位置に設けられると共に検錘棒で構成されているのが好ましい。
【0017】
この構成によれば、第1フレーム部と第2フレーム部とで計量台の一部を構成すると共に検錘用として兼用することができる。
【0018】
前記軸受は調心機能を有するのが好ましい。
【0019】
この構成によれば、初期設定時の調整作業が不要となると共に、使用時に於ける第1方向及び第2方向への搬送物の偏りをも吸収して適切に計量することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、使用環境の如何に拘わらず、ロードセルの損傷を防止しつつ、長期に亘って精度良く計量することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態に係るベルトコンベヤの部分平面図。
図2】本実施形態に係るコンベヤスケールの斜視図。
図3図1の側面図。
図4図1の正面図。
図5】他の実施形態に係るコンベヤ装置の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致しない。
【0023】
図1は、ベルトコンベヤ100の部分平面図、図2は、ベルトコンベヤ100に搭載されるコンベヤスケール200を示す斜視図である。
【0024】
ベルトコンベヤ100は、図1に示すように、キャリア側ベルト1を備える。キャリア側ベルト1は、複数の搬送ローラユニット2と、後述する計量ローラユニット10とによって支持されて循環移動可能な無端状のものである。図示しないが、モータ等の駆動手段によってドライブプーリが回転する。これにより、キャリア側ベルト1上に供給された被輸送物(例えば、コークス等の原材料)が第1方向の一方(図2中、矢印Aの右方向)に搬送される。搬送ローラユニット2は、第2方向(図2中、矢印Bで示す。)に所定間隔で配置され、第1方向Aに延びる一対のコンベヤフレーム3によって直接支持されている。
【0025】
各搬送ローラユニット2は、図3に示すように、キャリア側ベルト1の下面を直接支持する3つのローラ4と、これらローラ4を支持するキャリアスタンド5とを備える。ローラ4は、中央部に位置する水平ローラ4aと、その両側に位置する傾斜ローラ4b,4cとからなる。これらローラ4は、平面視で第2方向Bの同一直線上に配置されている(図2参照)。傾斜ローラ4b,4cは、水平ローラ4aから離れるに従って徐々に上方へと傾斜している。水平面に対する傾斜ローラ4b,4cの傾斜角度は0~30°が好ましい。キャリアスタンド5は、第2方向Bに延びる水平部6を備える。水平部6の両端部からは第1垂直部7が、中央部2箇所からは第2垂直部8がそれぞれ上方に向かって突出している。第1垂直部7の先端は内側に傾斜している。第1垂直部7と第2垂直部8の間には傾斜ローラ4b,4cが、第2垂直部8の間には水平ローラ4aがそれぞれ回転可能に支持されている。搬送ローラユニット2は、キャリアスタンド5の水平部6をコンベヤフレーム3に直接支持されている。
【0026】
コンベヤスケール200は、図2に示すように、計量ローラユニット10、計量台11及びロードセル22を備える。コンベヤスケール200は、ベルトコンベヤ100に対して後付けすることができるものである。
【0027】
計量ローラユニット10は、前記搬送ローラユニット2と同様に、キャリア側ベルト1の下面を直接支持する3つのローラ4と、これらローラ4を支持するキャリアスタンド5とを備える。
【0028】
計量台11は、キャリアスタンド5の水平部6を支持するものである。計量台11は、各コンベヤフレーム3の内側面に沿って第1方向Aに延びる一対の側方部12と、これら側方部12同士を連結する連結部13、第1検錘棒14(第1フレーム部の一例)及び第2検錘棒15(第2フレーム部の一例)とを備える。連結部13は側方部12の一端部同士を連結する。第1検錘棒14は側方部12の他端部に回転可能に取り付けられている。第2検錘棒15は、キャリアスタンド5の水平部6を挟んで第1検錘棒14とは反対側の対称な位置に回転可能に取り付けられている。連結部13から計量ローラユニット10の水平部6までの距離L1と、水平部6から第1検錘棒14までの距離L2の比は、例えば、2:1とすることができる(図4参照)。
【0029】
連結部13の中央部分には、図2に示すように、第2方向Bに延びる円柱状のロッド16が設けられている。第1検錘棒14の両端部は、側方部12を貫通して両側に延びている。ロッド16及び第1検錘棒14の両端部は、軸受17によって回転可能に支持されている。軸受17は、コンベヤフレーム3に掛け渡された連結バー18の中央部分に設けられ、ロッド16を回転可能に支持する第1軸受19と、各コンベヤフレーム3に設けられ、第1検錘棒14の両端部を回転可能に支持する第2軸受20及び第3軸受21とからなる。計量ローラユニット10は、軸受17により、互いに直交する第1方向A及び第2方向Bのいずれにも移動不能となっている。
【0030】
軸受17には、調心機能を有するもの(例えば、おねじロッドエンド)が使用されている。初期設定時に計量台11、すなわちロッド16や第1検錘棒14が傾いていたとしても、後述するロードセル22に無理な負担をかけることなく設置できる。
【0031】
ロードセル22は、各軸受17と連結バー18及びコンベヤフレーム3との間にそれぞれ設けられている。ロードセル22は、第1軸受19と連結バー18の間に配置される第1ロードセル23と、第2軸受20及び第3軸受21とコンベヤフレーム3の間に配置される第2ロードセル24及び第3ロードセル25とを備える。第1ロードセル23は第2方向Bの中央部に位置し、第2ロードセル24及び第3ロードセル25は第2方向Bの両側部に位置する。これにより、平面視で二等辺三角形(好ましくは正三角形)の頂点となる3箇所で、作用する重量を検出できるようになっている。各ロードセル22は、作用する重量を電気信号に変換し、コンベヤフレーム3の側面に設けた和算箱26に出力する。和算箱26では、入力された信号が1つにまとめられ、測定質量として制御装置27に出力される。またキャリア側ベルト1による搬送速度は、図示しない速度センサによって検出されている。速度センサからの信号は制御装置27に入力される。制御装置27では、和算箱26を介して入力されるロードセル22からの信号と、速度センサから入力される信号とに基づいて、単位時間当たりに搬送される原材料の重量すなわち輸送量を算出する。
【0032】
続いてベルトコンベヤ100によってキャリア側ベルト1上に供給された被輸送物の輸送量をコンベヤスケール200によって求める際の動作について説明する。
【0033】
駆動手段を駆動してキャリア側ベルト1による搬送を開始し、キャリア側ベルト1上に供給された被輸送物を第1方向Aの一方に移動させる。被輸送物が計量ローラユニット10の上方側を通過すると、その重量が、ローラ4、キャリアスタンド5及び計量台11から各軸受17を介してロードセル22に作用する。
【0034】
計量台11は、連結部13に設けたロッド16が第1軸受19に支持され、第1検錘棒14の両端部が第2軸受20及び第3軸受21にそれぞれ支持されている。このため、計量台11が、第1方向A、第2方向Bあるいは上下方向に位置ずれすることが防止される。つまり、計量台11の位置ずれが原因で、特定のロードセル22に過度な荷重が作用して損傷に至ることがない。特に、ベルトコンベヤ100を移動式としたり、あるいは船上で使用したりする場合、計量台11が上下方向に移動しやすいが、軸受17によりその上下方向への移動も阻止されているため、ロードセル22に過剰な荷重が作用して損傷に至ることがない。また3箇所の軸受17で支持しているため、キャリア側ベルト1上の被輸送物が、第1方向及び第2方向のいずれかに偏って供給されていたとしても、いずれのロードセル22によっても重量を検出することができる。したがって、重量を検出しないロードセル22が存在することがなくなり、測定誤差を抑制することができる。しかも、各軸受17に調心機能付きのものを使用していれば、計量台11の傾き等を吸収して良好な支持状態を提供して正確に計量することができる。
【0035】
各ロードセル22で検出された重量は和算箱26を介して制御装置27に入力される。また制御装置27には、速度センサからキャリア側ベルト1による搬送速度が入力される。制御装置27では、入力されたロードセル22からの信号と、速度センサからの信号とに基づいて被輸送物の輸送量が算出される。
【0036】
このように、前記構成のコンベヤスケール200によれば、次のような効果が得られる。
【0037】
(1)コンベヤスケール200でキャリア側ベルト1を支持するのは、第2方向の同一直線上に配置した3つのローラ4を有する計量ローラユニット10のみである。つまり、コンベヤスケール200の構成を簡略化してコストを抑制することができる。
【0038】
(2)計量ローラユニット10に作用する重量の測定は、第1方向及び第2方向に分散する3箇所に設けたロードセル22により行うようにしている。このため、いずれのロードセル22にも荷重を作用させることができ、重量測定に寄与しないロードセル22をなくすことができる。つまり、被輸送物の重量を正確に測定することが可能となる。
【0039】
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0040】
前記実施形態では、計量ローラユニット10を第1軸受19、第2軸受20及び第3軸受21の3箇所で支持し、それぞれに設けたロードセル22によって荷重を測定するようにしたが、図5に示すように、4箇所で支持してそれぞれ荷重を測定するようにしてもよい。
【0041】
すなわち、計量ローラユニット10を支持する計量台11は、側方部12を第1検錘棒14と第2検錘棒15によって連結した矩形枠状に形成されている。前記実施形態のような連結部13はない。第1検錘棒14と第2検錘棒15の両端部は、側方部12からさらに側方へと突出し、その先端部分をコンベヤフレーム3に設けた軸受17にそれぞれ回転可能に支持されている。コンベヤフレーム3と軸受17の間にはロードセル22が設けられ、被輸送物の重量を、キャリア側ベルト1、計量台11及び軸受17を介して4箇所で計量できるようになっている。
【0042】
この構成によれば、計量台11の構成を、側方部12を第1検錘棒14と第2検錘棒15によって連結しただけの簡単なものとすることができる。ロードセル22も、第1検錘棒14と第2検錘棒15の両端部をそれぞれ支持する軸受17を介してロードセル22によって計量するだけでよい。また、計量ローラユニット10は、軸受で固定されるため、位置ずれすることがなくて支持状態のバランスがよいため、被輸送物をスムーズに搬送しながら計量することができる。
【0043】
前記実施形態では、水平方向に搬送する構成について説明したが、第1方向に斜め上方又は斜め下方に搬送する構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0044】
1…キャリア側ベルト
2…搬送ローラユニット
3…コンベヤフレーム
4…ローラ
5…キャリアスタンド
6…水平部
7…第1垂直部
8…第2垂直部
10…計量ローラユニット
11…計量台
12…側方部
13…連結部
14…第1検錘棒
15…第2検錘棒
16…ロッド
17…軸受
18…連結バー
19…第1軸受
20…第2軸受
21…第3軸受
22…ロードセル
23…第1ロードセル
24…第2ロードセル
25…第3ロードセル
26…和算箱
27…積算装置
100…ベルトコンベヤ
200…コンベヤスケール
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトコンベヤのコンベヤフレームの上方に配置されたキャリア側ベルト上に供給され、第1方向に向かって輸送される被輸送物の輸送量を求めるコンベヤスケールであって、
矩形枠状であり、前記第1方向に直交する第2方向に延びる連結部及び第1フレーム部を有し、前記キャリア側ベルトを支持する計量ローラユニットと、
前記計量ローラユニットを支持する計量台と、
前記計量台を前記コンベヤフレームに少なくとも3箇所で固定すると共に、前記計量ローラユニットに作用する荷重を検出するロードセルと、
前記コンベヤフレームに掛け渡される連結バーと、
前記連結バーに設けられ、前記連結部の中央部を回転可能に支持する第1軸受と、
前記コンベヤフレームに設けられ、前記第1フレーム部の両端部をそれぞれ回転可能に支持する第2軸受及び第3軸受と、
を備え
前記ロードセルは、前記第1軸受と前記連結バーの間と、前記第2軸受及び前記第3軸受と前記コンベヤフレームの間にそれぞれ配置されている、コンベヤスケール。
【請求項2】
前記計量ローラユニットを挟んで前記第1フレーム部と対称に配置される第2フレーム部をさらに備え、
前記第1フレーム部と前記第2フレーム部は検錘棒で構成されている、請求項に記載のコンベヤスケール。
【請求項3】
前記連結部は、前記計量ローラユニットから前記第2フレーム部よりも離れた位置に設けられている、請求項に記載のコンベヤスケール。
【請求項4】
ベルトコンベヤのコンベヤフレームの上方に配置されたキャリア側ベルト上に供給され、第1方向に向かって輸送される被輸送物の輸送量を求めるコンベヤスケールであって、
矩形枠状であり、前記第1方向に直交する第2方向に延びる連結部及び第1フレーム部を有し、前記キャリア側ベルトを支持する計量ローラユニットと、
前記計量ローラユニットを支持する計量台と、
前記コンベヤフレームは、前記第1フレーム部及び前記第2フレーム部の両端部をそれぞれ回転可能に支持する軸受を有し、
前記ロードセルは、前記各軸受と、前記コンベヤフレームの間にそれぞれ配置されている、コンベヤスケール。
【請求項5】
前記第1フレーム部と前記第2フレーム部は、前記計量ローラユニットを挟んで対称な位置に設けられると共に検錘棒で構成されている、請求項に記載のコンベヤスケール。
【請求項6】
前記軸受は調心機能を有する、請求項からのいずれか1項に記載のコンベヤスケール。