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▶ 廣野 徹の特許一覧

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  • 特開-離散防止相互身体検査紐 図1
  • 特開-離散防止相互身体検査紐 図2
  • 特開-離散防止相互身体検査紐 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022047455
(43)【公開日】2022-03-24
(54)【発明の名称】離散防止相互身体検査紐
(51)【国際特許分類】
   B64G 1/52 20060101AFI20220316BHJP
【FI】
B64G1/52 525
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020166360
(22)【出願日】2020-09-11
(71)【出願人】
【識別番号】520331394
【氏名又は名称】廣野 徹
(72)【発明者】
【氏名】廣野 徹
(57)【要約】
【課題】人間を接近したままの状態に保持し、かつお互いの四肢や身体の活動に支障のない結束具を提供する。
【解決手段】身体保持部100を片方の人間の身体、身体保持部200をもう片方の人間の身体に取り付ける事により、お互いの体が接続部300および310の長さの範囲に接近した状態に保たれる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の大部分を包む布状の部分を1対具備し、両布状部分の距離は人間2名の体が常に触れられる様な距離を保つような構造となっいる結束具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人間2人の体を接近したままの状態に保持し相互に身体検査をする為の結束具に関係する。
【背景技術】
【0002】
結束具は2名の人体を接近した状態に保持することと相互の身体検査を可能とする為、人間を包むような形状の部分を1対具備し、適度な距離を保つ構造になっている。
【0003】
2名の人間を接触した状態に保持する結束具として、大人が幼児を大人の前で抱っこする様な結束具が知られている。(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0004】
また、先行技術のなかにも大きさに制限を持たせない事により、大人が大人を抱っこする事は可能である。(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-112346
【特許文献2】特開2013-116166
【特許文献3】特開2005-52474
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したような結束具にあっては、次のような問題があった。すなわち、その形状から大きさに対称性のある大人と幼児を接近させておく事を目的としており、大人が用いる為には、大きさや形状に工夫が必要である問題があった。また、既に知られている結束具は同様に相互に身体を検査する事を想定していない為、両者が接近しすぎており、相互に身体検査を行う事は困難であるという課題があった。また、同様に既に知られている技術では抱っこを行う側を保持する形状が帯になっており、抱っこされる側から抱っこをする側の身体検査を行う場合に帯部分が検査を妨げるという課題があった。
【0007】
そこで本発明は、先行技術では幼児に特化していた抱っこされる側を保持する部分を幅広の布状としながら対に設け、両側の距離を大人同士の身体検査に適した距離とすることにより、大人同士の近接保持を可能としながら、相互の身体検査が可能となる事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の結束具は、従来の技術では互いの質量差や体格差を基にした、大人が幼児を“抱っこ”をする事を意図した形状を廃し、人間2名の結束具に対称性を持たせる事により、人間の大人同士が“抱っこ”した状態のまま検査活動が可能となる事ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の結束具によれば、通常、重力加速度がゼロもしくは極端に低下する様な無重量の状態では、対面に向き合った人間同士が相互の身体へ触れる行動は、作用反作用の法則から、その動作により2者同士の距離が離れてしまう課題があるが、本発明を用いる事により、お互いに四肢が自由な状態のまま、近接した距離を保つ事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】 本発明の実施形態における、斜視図。
図2】 本発明の実施形態における、側面図。
図3】 本発明の実施形態における、装着前から好適な状態への移行図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、これらの図中100は片側の人間を保持する部分、200は、もう一方の人間を保持する部分。300および310は100と200を繋げる部分を示している。
【0012】
図1に示すように、100および200は、布状の身体を包み込む様な形状であり、使用者の身体を保持している。図2は本発明の好適な実施形態であり、300および310は100と200の両側に固定され、100および200が一定距離以上に離れてしまわない様に機能を担っている。図3は、二名の人間が好適な状態に移行する際および離脱の際に本装置の片方を縦長の方向の中心が軸となるように回転させることで好適状態への移行と離脱が可能となることを示している。
【0013】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明は、無重量空間で大人同士が離れてしまわない様に配慮しながら相互身体検査を行う場合の結束具として有用である。
【符号の説明】
【0015】
100,200…身体保持部、300,310…接続部。
図1
図2
図3