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▶ インターナショナル トラック インテレクチュアル プロパティー カンパニー リミテッド ライアビリティー カンパニーの特許一覧

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  • 特開-ドアアクチュエータ 図1
  • 特開-ドアアクチュエータ 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022047524
(43)【公開日】2022-03-24
(54)【発明の名称】ドアアクチュエータ
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/655 20150101AFI20220316BHJP
   E05F 15/56 20150101ALI20220316BHJP
   E05F 7/00 20060101ALI20220316BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20220316BHJP
【FI】
E05F15/655
E05F15/56
E05F7/00 F
B60J5/04 C
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021147449
(22)【出願日】2021-09-10
(31)【優先権主張番号】17/018,697
(32)【優先日】2020-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】510256757
【氏名又は名称】インターナショナル トラック インテレクチュアル プロパティー カンパニー リミテッド ライアビリティー カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】サラ マリー デロルト
(72)【発明者】
【氏名】ピーター ウォン
【テーマコード(参考)】
2E052
【Fターム(参考)】
2E052AA09
2E052CA01
2E052CA06
2E052EA15
2E052EB01
2E052EC02
2E052GA01
2E052GB12
2E052KA27
(57)【要約】
【課題】車両のドアの作動させる装置を提供すること。
【解決手段】車両のドアを作動させる装置であって、ドアが、両方とも開位置と完全に閉じた位置との間で移動可能である第1のパネル及び第2のパネルを含む。第1のモータは、第1のパネルを移動させるために第1のパネルに動作可能に接続され、第2のモータは、第2のパネルを移動させるために第2のパネルに動作可能に接続されている。第1のストライカー/ラッチ組立体は、第1のパネルに隣接して配置され、第2のストライカー/ラッチ組立体は、第2のパネルに隣接して配置される。コンピュータは、第1のモータ、第2のモータ、第1のストライカー/ラッチ組立体及び第2のストライカー/ラッチ組立体に電気的に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドアを作動させる装置であって、
前記ドアが、前記車両のポートに隣接して配置された第1のパネル及び第2のパネルを備え、前記第1のパネルが、前記車両の乗員が前記ポートを通って移動できる開位置と、前記車両の乗員が前記車両のポートを通って移動できない完全に閉じた位置との間で移動可能であり、前記第2のパネルが、前記車両の乗員が前記ポートを通って移動できる開位置と、前記車両の乗員が前記ポートを通って移動できない完全に閉じた位置との間で移動可能であり、
前記車両のドアを作動させる装置が、
前記第1のパネルを開位置と完全に閉じた位置との間で移動させるために、前記第1のパネルに動作可能に接続された第1のモータと、
前記第2のパネルを開位置と完全に閉じた位置との間で移動させるために、前記第2のパネルに動作可能に接続された第2のモータと、
前記第1のパネルに隣接して配置された第1のストライカー/ラッチ組立体と、
前記第2のパネルに隣接して配置された第2のストライカー/ラッチ組立体と、
前記第1のモータ、前記第2のモータ、前記第1のストライカー/ラッチ組立体及び前記第2のストライカー/ラッチ組立体に電気的に接続されたコンピュータと、を備えている、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第1のモータが、空気圧アクチュエータである、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2のモータが、空気圧アクチュエータである、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のモータが、電気モータである、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第2のモータが、電気モータである、
請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概略的には、車両のドアを作動させる装置及び方法、並びにドアの状態を実質的に連続してモニタリングする方法に関する。より具体的には、本開示は、バスのサービスドアを作動させる装置及び方法、並びにサービスドアの状態を実質的に連続してモニタリングする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スクールバス等のバスは、バスの乗員が通過する、すなわち乗員がバスに出入りするサービスドアを含む。従って、サービスドアは、開位置と完全に閉鎖された位置との間で動く。現在のところ、サービスドアは、スクールバスが動いているときなど、意図せずに開位置に向かって動く可能性がある。サービスドアが意図せずに開位置に向かって動いた場合、又はサービスドアが完全には閉鎖されていない場合には、バスの乗員が損傷を受ける可能性がある。従って、バスのサービスドアが意図せずに開位置に移動する、又はサービスドアが完全には閉鎖されない可能性を低減するための装置及び方法を有することが望ましい。更に、バスのサービスドアを閉位置に維持するための装置及び方法を有することが望ましい。加えて、バスサービスドアの状態を実質的に連続してモニタリングする方法を有することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、車両のドアの作動装置及び方法に関する。1つの実施形態は、車両のドアを作動させる装置を提供する。ドアは、車両のポートに隣接して配置された第1のパネル及び第2のパネルを含む。第1のパネルは、車両の乗員がポートを通って移動できる開位置と、車両の乗員が車両のポートを通って移動できない完全に閉じた位置との間で移動可能である。第2のパネルは、車両の乗員がポートを通って移動できる開位置と、車両の乗員が車両のポートを通って移動できない完全に閉じた位置との間で移動可能である。第1のモータは、第1のパネルを開位置と完全に閉じた位置との間で移動させるために、第1のパネルに動作可能に接続される。第2のモータは、第2のパネルを開位置と完全に閉じた位置との間で移動させるために、第2のパネルに動作可能に接続される。第1のストライカー/ラッチ組立体が第1のパネルに隣接して配置される。第2のストライカー/ラッチ組立体が第2のパネルに隣接して配置される。コンピュータは、第1のモータ、第2のモータ、第1のストライカー/ラッチ組立体及び第2のストライカー/ラッチ組立体に電気的に接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】車両のドアを作動させるための装置の斜視図である。
図2図1のドアを作動させるためのステップの背後にある論理(ロジック:logic)の一実施形態を含むマトリックスである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本開示は、バスなどの車両のポート13に配置されたドア12を作動させるための装置10及び方法、並びにドア12の状態を実質的に連続してモニタリングするための方法に関する。図1に示されている装置10の実施形態によれば、ドア12は、第1のパネル14及び第2のパネル16を備えている。図2では、第1のパネル14は、FWDドアと称され、第2のパネル16は、AFTドアと称される。図1に戻ると、他の実施形態では、ドア12は、1又は2以上のパネルを備えていても良い。明確にするために、更なる説明は、ドア12が第1のパネル14及び第2のパネル16を含む実施形態に限定される。この記載への適切な変更を、本明細書で開示される概念から逸脱することなく行うことができる。
【0006】
第1のパネル14及び第2のパネル16は、車両の乗員がポート13を通って移動できない図1に示す完全に閉じた位置と、車両の乗員がポート13を移動できる、すなわち車両に出入できる開位置との間を移動することができる。第1のパネル14は、第1のパネル14の端部に隣接して配置され、図2においてFWDモータと称される第1のモータ18と動作可能に接続されている。第2のパネル16は、第2のパネル16の端部に隣接して配置され図2においてAFTモータと呼ばれる第2のモータ20と動作可能に接続されている。第1のモータ18及び第2のモータ20のうちの少なくとも1つは、電気モータ、空気圧アクチュエータ等と実質的に同様のものでよい。第1のモータ18及び第2のモータ20の両方を用いることにより、第1のパネル14及び第2のパネル16間の相互作用の平衡をとるための調整可能リンクを含む必要がない。第1のモータ18及び第2のモータ20は、車両に搭載されたボディコントローラなどのコンピュータ22と電気的に接続される。第1のモータ18及び第2のモータ20のステータス(状況)、すなわち、開位置と全閉位置との間を移動する第1のパネル14と第2のパネル16が、開位置、全閉位置等であることが、コンピュータ22に定期的に、幾つかの実施形態では、実質的に連続的に通信することができる。コンピュータ22は、第1のモータ18及び第2のモータ20を作動させ、第1のパネル14及び第2のパネル16を完全閉位置と開位置との間で移動させることができる。
【0007】
図2においてFWDラッチと称されているストライカー/ラッチ組立体24は、第1のパネル14の近くに配置され、図2においてAFTラッチと称されているストライカー/ラッチ組立体26は、第2のパネル16の近くに配置されている。第1のモータ18及び第2のモータ20、すなわち、第1のパネル14及び第2のパネル16を動かすものは、ストライカー/ラッチ組立体24及びストライカー/ラッチ組立体26の両方から独立していることは認識されるべきである。ストライカー/ラッチ組立体24及びストライカー/ラッチ組立体26は、両方ともコンピュータ22に電気的に接続されている。第1のモータ18、第2のモータ20、ストライカー/ラッチ組立体24及びストライカー/ラッチ組立体26のステータス(状況)を、独立して定期的に、幾つかの実施形態では、実質的に連続的にコンピュータ22に伝達することができる。ストライカー/ラッチ組立体24は、第1のパネル14を完全に閉じた位置に保持することができる。ストライカー/ラッチ組立体26は、第2のパネル16を完全に閉じた位置に保持することができる。第1のモータ18、第2のモータ20、ストライカー/ラッチ組立体24、及びストライク/ラッチ組立体26のステータスの通信すなわちステータスインジケータは、第1のパネル14、第2のモータ20、ストライカー/ラッチ組立体24及びストライク/ラッチ組立体の状態に関するリアルタイム情報を含む。
【0008】
第1のパネル14、第2のモータ20、ストライカー/ラッチ組立体24及びストライク/ラッチ組立体26の状態に関するリアルタイム情報を提供することにより、車両のオペレータは、ドア12、すなわち第1のパネル14及び第2のパネル16は、開位置又は完全に閉じた位置にあるかどうかを知ることができる。この情報を利用して、オペレータは、ドア12が開いているか又は完全に閉じているかを知ることができる。ドア12が完全に閉じた位置にない場合、コンピュータ22は、車両の移動能力を低下させることができる。これにより、車両の乗員の安全性を高めることができる。また、この情報は、時間の経過に伴うドア12の状態、すなわち、ドア12が開位置と完全に閉じた位置との間を移動した回数を追跡することができ、これによりドア12の損耗を追跡することができる。
【0009】
図2は、ドア12を作動させるためのステップの背後にある論理(ロジック)の一実施形態を説明するマトリックスを含む。この実施形態では、コンピュータ22は、車両の移動性を低減し、例えば、コンピュータ22が、ストライク/ラッチ組立体24及び26の両方がアンラッチであることを示す2つのステータスインジケータを受信した場合、車両が移動できないようにする。コンピュータ22がアクションを起こすために2つのステータスインジケータを必要とすることは、ドア作動システムに冗長性を提供する。しかしながら、コンピュータ22に送信されたあるステータスインジケータが、コンピュータ22に送信された別のステータスインジケータと矛盾する場合、例えば、1つのステータスインジケータが、第1のドアパネル14が開いていることを示し、別のステータスインジケータが、ストライカー/ラッチ組立体24がラッチされていることを示す場合、コンピュータ22は、メンテナンスを実行すべきであることを示すエラーメッセージを生成する。ドア12を作動させるステップの背後にある論理の他の実施形態が実施可能である。
図1
図2