(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022048098
(43)【公開日】2022-03-25
(54)【発明の名称】マッサージ機、マッサージシステムおよびマッサージ機制御用プログラム
(51)【国際特許分類】
A61H 7/00 20060101AFI20220317BHJP
【FI】
A61H7/00 323Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021130908
(22)【出願日】2021-08-10
(31)【優先権主張番号】P 2020154125
(32)【優先日】2020-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000136491
【氏名又は名称】株式会社フジ医療器
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】児玉 将吾
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD17
4C100AF05
4C100AF06
4C100AF12
4C100BA03
4C100BA09
4C100BB04
4C100BB05
4C100BC14
4C100CA03
4C100DA05
4C100DA08
4C100DA10
(57)【要約】
【課題】マッサージコースの選択が容易となるマッサージシステムを提供する。
【解決手段】マッサージ機は、制御部と、制御部と通信可能な通信端末とを含み、通信端末は、通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報を制御部に送信し、制御部は、通信端末から送られてくるコース履歴情報を用いて、マッサージコースに関する1または複数種類のランキングを作成し、通信端末は、制御部からランキングを取得して表示部に表示する。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と、
前記制御部と通信可能な通信端末とを含み、
前記通信端末は、当該通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報を前記制御部に送信し、
前記制御部は、前記通信端末から送られてくる前記コース履歴情報を用いて、マッサージコースに関する1または複数種類のランキングを作成し、
前記通信端末は、前記制御部から前記ランキングを取得して表示部に表示する、マッサージ機。
【請求項2】
前記通信端末は、前記表示部に表示された前記ランキングに含まれる複数のマッサージコースの中から、ユーザに所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を前記マッサージ機に送信する、請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記マッサージ機は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を、前記ユーザに入力させるための入力装置を備え、前記入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させる、請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
前記コース履歴情報は、前記通信端末によって決定されかつ前記マッサージ機によって実行されたマッサージコースのコース特定情報を含む、請求項3に記載のマッサージ機。
【請求項5】
前記ランキングは、男女別ランキング、体格別ランキング、年代別ランキング、国別ランキング、地域別ランキングおよび全世界ランキングのうちの少なくとも1つを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の、マッサージ機。
【請求項6】
前記通信端末は、前記マッサージ機に付属した付属端末装置である、請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項7】
通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を含むマッサージシステムであって、
前記通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報が前記通信端末から送信され、
前記通信端末は、前記通信端末から送信された前記コース履歴情報を用いて作成されたマッサージコースに関する1または複数種類のランキングを受信し、
前記通信端末は、受信した前記ランキングを表示部に表示する、マッサージシステム。
【請求項8】
前記通信端末は、前記表示部に表示された前記ランキングに含まれる複数のマッサージコースの中から、ユーザに所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を前記マッサージ機に送信する、請求項7に記載のマッサージシステム。
【請求項9】
前記通信端末から送信された前記コース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を、前記ユーザに入力させるための入力装置を備え、前記入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させる、請求項8に記載のマッサージシステム。
【請求項10】
前記コース履歴情報は、前記通信端末によって決定されかつ前記マッサージ機によって実行されたマッサージコースのコース特定情報を含む、請求項9に記載のマッサージシステム。
【請求項11】
前記ランキングは、男女別ランキング、体格別ランキング、年代別ランキング、国別ランキング、地域別ランキングおよび全世界ランキングのうちの少なくとも1つを含む、請求項7~10のいずれか一項に記載の、マッサージシステム。
【請求項12】
前記通信端末は、前記マッサージ機に付属した付属端末装置または前記マッサージ機とは独立した移動型端末装置である、請求項7に記載のマッサージシステム。
【請求項13】
前記マッサージシステムは、前記マッサージ機を複数備えており、
前記移動型端末装置は、当該移動型端末装置を所有するユーザにより選択されたマッサージコースのコース特定情報を、対応するマッサージ機に送信する、請求項12に記載のマッサージシステム。
【請求項14】
通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を制御するためのプログラムであって、
前記通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報を、前記通信端末から送信する送信ステップと、
前記コース履歴情報を用いて作成されたマッサージコースに関する1または複数種類のランキングを前記通信端末が受信する受信ステップと、
前記ランキングを前記通信端末の表示部に表示させる表示ステップとを、コンピュータに実行させるためのマッサージ機制御用プログラム。
【請求項15】
前記送信ステップにおいて、前記コース履歴情報は、前記通信端末からサーバに送信され、
前記受信ステップでは、前記マッサージコース履歴情報に基づき前記サーバによって作成された前記ランキングを前記通信端末が受信する、請求項14に記載のマッサージ機制御用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、マッサージ機、マッサージシステムおよびマッサージ機制御用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、座部と、背もたれ部と、肘掛部と、脚載部と、これらの土台となる基台部とを備えたマッサージ機が開示されている。特許文献1の背もたれ部には、左右一対の揉み玉を備えたマッサージユニットが、昇降可能に取り付けられている。マッサージユニットは、揉み玉を偏心回動させる揉み機構と、揉み玉を前後に揺動させる叩き機構とを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
マッサージ機には、通常、複数種類のマッサージコースが用意されており、その中からユーザが所望のマッサージコースを選択できるようになっている。しかしながら、何の手がかりもなしに、複数種類のマッサージコースから一つのマッサージコースをユーザが選択することは容易ではない。
本発明の目的は、マッサージコースの選択が容易となる、マッサージ機、マッサージシステムおよびマッサージ機制御用プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の一実施形態は、制御部と、前記制御部と通信可能な通信端末とを含み、前記通信端末は、当該通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報を前記制御部に送信し、前記制御部は、前記通信端末から送られてくる前記コース履歴情報を用いて、マッサージコースに関する1または複数種類のランキングを作成し、前記通信端末は、前記制御部から前記ランキングを取得して表示部に表示する、マッサージ機を提供する。
【0006】
この構成では、ユーザは、ランキングを参考にして、マッサージコースを選択することができるようになるので、マッサージコースの選択が容易になる。
この発明の一実施形態は、通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を含むマッサージシステムであって、前記通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報が前記通信端末から送信され、前記通信端末は、前記通信端末から送信された前記コース履歴情報を用いて作成されたマッサージコースに関する1または複数種類のランキングを受信し、前記通信端末は、受信した前記ランキングを表示部に表示する、マッサージシステムを提供する。
【0007】
この構成では、ユーザは、ランキングを参考にして、マッサージコースを選択することができるようになるので、マッサージコースの選択が容易になる。
この発明の一実施形態は、通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を制御するためのプログラムであって、前記通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報を、前記通信端末から送信する送信ステップと、前記コース履歴情報を用いて作成されたマッサージコースに関する1または複数種類のランキングを前記通信端末が受信する受信ステップと、
前記ランキングを前記通信端末の表示部に表示させる表示ステップとを、コンピュータに実行させるためのマッサージ機制御用プログラムを提供する。
【0008】
この構成では、ユーザは、ランキングを参考にして、マッサージコースを選択することができるようになるので、マッサージコースの選択が容易になる。
本発明における上述の、またはさらに他の目的、特徴および効果は、添付図面を参照して次に述べる実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、マッサージシステムの全体構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、マッサージ機および通信端末の外観を示す一部切り欠き斜視図である。
【
図3】
図3は、マッサージユニットの構成を図解的に示す斜視図である。
【
図4A】
図4Aは、マッサージ機の電気的構成を示すブロック図である。
【
図4B】
図4Bは、エアポンプから各エアバッグまでのエア回路を示すエア回路図である。
【
図5】
図5は、通信端末およびサーバの電気的構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、サーバに設けられた履歴テーブルの内容例を示す模式図である。
【
図7】
図7Aはリモコンホーム画面の一例を示す模式図であり、
図7Bはペアリング待機中画面の一例を示す模式図であり、
図7Cはペアリング完了画面の一例を示す模式図である。
【
図8】
図8Aはログイン画面の一例を示す模式図であり、
図8Bは接続機器リスト画面の一例を示す模式図であり、
図8Cは接続中画面の一例を示す模式図であり、
図8Dは接続完了画面の一例を示す模式図である。
【
図9】
図9Aは、アプリホーム画面の一例を示す模式図であり、
図9Bは、人気ランキングモード画面の一例を示す模式図である。
【
図10】
図10Aは、人気ランキングモード画面の他の例を示す模式図であり、
図10Bは、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図である。
【
図11】
図11Aは、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図であり、
図11Bは、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図である。
【
図12】
図12Aは、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図であり、
図12Bは、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図である。
【
図13】
図13Aは、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図であり、
図13Bは、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図である。
【
図14】
図14Aは、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図であり、
図14Bは、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図である。
【
図15】
図15は、人気ランキングモード画面のさらに他の例を示す模式図である。
【
図16】
図16Aは、コース提示画面の一例を示す模式図であり、
図16Bは、転送中画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本発明の実施形態の説明]
この発明の一実施形態は、制御部と、前記制御部と通信可能な通信端末とを含み、前記通信端末は、当該通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報を前記制御部に送信し、前記制御部は、前記通信端末から送られてくる前記コース履歴情報を用いて、マッサージコースに関する1または複数種類のランキングを作成し、前記通信端末は、前記制御部から前記ランキングを取得して表示部に表示する、マッサージ機を提供する。
【0011】
この構成では、ユーザは、ランキングを参考にして、マッサージコースを選択することができるようになるので、マッサージコースの選択が容易になる。
この発明の一実施形態では、前記通信端末は、前記マッサージ機に付属した付属端末装置である。
この発明の一実施形態は、通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を含むマッサージシステムであって、前記通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報が前記通信端末から送信され、前記通信端末は、前記通信端末から送信された前記コース履歴情報を用いて作成されたマッサージコースに関する1または複数種類のランキングを受信し、前記通信端末は、受信した前記ランキングを表示部に表示する、マッサージシステムを提供する。
【0012】
この構成では、ユーザは、ランキングを参考にして、マッサージコースを選択することができるようになるので、マッサージコースの選択が容易になる。
この発明の一実施形態では、前記通信端末は、前記マッサージ機に付属した付属端末装置または前記マッサージ機とは独立した移動型端末装置である。
この発明の一実施形態では、前記通信端末は、前記表示部に表示された前記ランキングに含まれる複数のマッサージコースの中から、ユーザに所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を前記マッサージ機に送信する。
【0013】
この構成では、通信端末の表示部に表示されたランキングに含まれる複数のマッサージコースの中から、所望のマッサージコースをユーザが選択することによって、選択されたマッサージコースがマッサージ機によって実行可能となる。
この発明の一実施形態では、前記マッサージ機またはマッサージシステムは、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を、前記ユーザに入力させるための入力装置を備え、前記入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させる。
【0014】
この構成では、ユーザが入力装置によって実行指令を入力したときにのみ、通信端末から受信したコース特定情報によって特定されるマッサージコースをマッサージ機に実行させることができるようになる。
この発明の一実施形態では、前記コース履歴情報は、前記通信端末によって決定されかつ前記マッサージ機によって実行されたマッサージコースのコース特定情報を含む。
【0015】
この構成では、コース履歴情報に基づいて、通信端末によって決定されかつ対応するマッサージ機によって実行されたマッサージコースを特定することが可能となる。
この発明の一実施形態では、前記ランキングは、男女別ランキング、体格別ランキング、年代別ランキング、国別ランキング、地域別ランキングおよび全世界ランキングのうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
この構成では、男女別ランキング、体格別ランキング、年代別ランキング、国別ランキング、地域別ランキングおよび全世界ランキングのうちの少なくとも1つを、表示部に表示できるようになる。
この発明の一実施形態は、前記マッサージシステムは、前記マッサージ機を複数備えており、前記移動型端末装置は、当該移動型端末装置を所有するユーザにより選択されたマッサージコースのコース特定情報を、対応するマッサージ機に送信する。
この構成では、移動型端末装置を所有するユーザにより選択されたマッサージコースが対応するマッサージ機によって実行可能となる。
【0017】
この発明の一実施形態は、通信端末と通信可能な制御部を備えるマッサージ機を制御するためのプログラムであって、前記通信端末によって決定されかつマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報を、前記通信端末から送信する送信ステップと、前記コース履歴情報を用いて作成されたマッサージコースに関する1または複数種類のランキングを前記通信端末が受信する受信ステップと、前記ランキングを前記通信端末の表示部に表示させる表示ステップとを、コンピュータに実行させるためのマッサージ機制御用プログラムを提供する。
【0018】
この構成では、ユーザは、ランキングを参考にして、マッサージコースを選択することができるようになるので、マッサージコースの選択が容易になる。
この発明の一実施形態では、前記送信ステップにおいて、前記コース履歴情報は、前記通信端末からサーバに送信され、前記受信ステップでは、前記マッサージコース履歴情報に基づき前記サーバによって作成された前記ランキングを前記通信端末が受信する。
【0019】
この構成では、サーバによって作成されたランキングを通信端末の表示部にさせることができる。
[本発明の実施形態の詳細な説明]
以下、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
[1]マッサージシステム1の全体構成
図1は、マッサージシステム1の全体構成を示すブロック図である。
【0020】
マッサージシステム1は、複数の椅子型マッサージ機(以下、単に「マッサージ機2」という。)と、複数のマッサージ機2毎に存在し、当該マッサージ機を使用するユーザが所有している通信端末3と、サーバ4とを備えている。この実施形態では、通信端末3は、スマートホンである。マッサージ機2と通信端末3とは、例えばBluetooth(登録商標)、WiFi通信などによる無線通信または有線通信が可能である。通信端末3とサーバ4とは、通信網5を介して通信可能である。
【0021】
通信端末3は、例えばタブレット型コンピュータ等のコンピュータであってもよい。また、マッサージ機2は、このようなコンピュータからなる通信端末3を備えたマッサージ機2であってもよい。また、マッサージ機2が備える後述するリモコン25(
図2参照)が、通信端末3の機能を備えていてもよい。その場合には、リモコン25が通信端末3となる。
【0022】
このように、通信端末3は、マッサージ機2に付属した付属端末装置であってもよいし、マッサージ機1とは独立した移動型端末装置であってもよい。
通信端末3には、マッサージコースの決定等を行うためのアプリケーション(以下、「マッサージ・アプリ」という。)がインストールされている。通信端末3は、ユーザ操作に基づいてマッサージコースを決定したときには、決定したマッサージコースを特定するためのコース特定情報(以下、「コースID」という。)を対応するマッサージ機2に送信する。
【0023】
マッサージ機2は、通信端末3からコースIDを受信すると、マッサージコースを実行するための実行指令を、マッサージ機2に着座しているユーザに入力させる。実行指令が入力されると、マッサージ機2は、コースIDによって特定されるマッサージコースを実行するとともに、実行指令が入力されことを対応する通信端末3に通知する。
通信端末3は、実行指令が入力されたことが通信端末3に通知されたときに、マッサージ機2に送信したコースID等を含むコース履歴情報を作成してメモリ91(
図5参照)に記憶するとともにサーバ4に送信する。コース履歴情報は、通信端末3によって決定されかつ対応するマッサージ機2によって実行されたマッサージコースの履歴に関する情報である。
【0024】
サーバ4は、通信端末3から送信されたコース履歴情報を受信すると、コース履歴情報を含むランキング作成用履歴情報を作成して記憶部214(
図5参照)に記憶する。サーバ4は、記憶部214内のランキング作成用履歴情報に基づいて、マッサージコースに関する1または複数種類の人気ランキング(使用頻度ランキング)を作成する。この実施形態では、サーバ4は、複数種類の人気ランキングを作成する。サーバ4は、作成した複数種類の人気ランキングを、所定のタイミングで、通信端末3に送信する。
【0025】
通信端末3は、サーバ4から複数種類の人気ランキングを受信するとメモリ91に保存する。通信端末3は、メモリ91に保存した人気ランキングを必要に応じて操作表示部103(
図5参照)に表示する。操作表示部103は本発明における「表示部」の一例である。また、通信端末3は、操作表示部103に表示された人気ランキングに含まれる複数のマッサージコースの中から、当該通信端末3を使用するユーザに、所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースのコースIDを対応するマッサージ機2に送信する。
【0026】
マッサージ機2は、通信端末3からコースIDを受信すると、マッサージコースを実行するための実行指令を、マッサージ機2に着座しているユーザに入力させる。実行指令が入力されると、マッサージ機2は、受信したコースIDに対応するマッサージコースを実行する。
[2]マッサージ機2の外観
図2は、マッサージ機2および通信端末3の外観を示す一部切り欠き斜視図である。
【0027】
マッサージ機2は、座部11と、背もたれ部12と、肘掛部13と、脚載部(オットマン)14と、これらの土台となる基台とを含む。
以下の説明において、前後方向、左右方向および上下方向とは、ユーザがマッサージ機2に通常の姿勢で着座したときに、そのユーザから見た場合の前後方向、左右方向および上下方向をそれぞれいうものとする。
【0028】
基台は座部11の下方に存在するが、
図2においては、座部11、背もたれ部12、肘掛部13および脚載部14によって隠れているため、現れていない。
座部11は、基台上に配置されている。背もたれ部12は、座部11の後部に配置されている。肘掛部13は、座部11の左右両側に配置されている。脚載部14は、座部11の前側に配置されている。背もたれ部12は、背もたれ回動用アクチュエータ21(
図4A参照)により、座部11に対して、傾動可能に支持されている。また、脚載部14は、脚載回動用アクチュエータ22(
図4A参照)により、座部上部近傍に設けられた左右方向に延びる支軸を中心として回動できるようになっている。これにより、脚載部14は、
図2に示す垂直姿勢と、垂直姿勢からほぼ90度回転した水平姿勢との間で回動可能となっている。
【0029】
背もたれ部12には、マッサージユニット23が内蔵されている。マッサージユニット23は、左右一対の施療子(揉み玉)51を使用した各種マッサージ(メカ式(機械式)マッサージ)を行うためのものである。背もたれ部12には、上下方向に延びる左右一対の断面U形状のガイドレール28,29(
図3参照)が設けられており、マッサージユニット23はガイドレール28,29に沿って上下方向に移動できるようになっている。マッサージユニット23の詳細な構成については、後述する。
【0030】
肘掛部13には、ユーザの前腕を収容するための前腕収容凹部17を有する腕ユニット16が設けられている。脚載部14には、ユーザの左右の脚部および足をそれぞれ収容する脚部収容凹部18および足収容凹部19を有している。
マッサージ機2の背もたれ部12、座部11、肘掛部13および脚載部14には、エアバッグが設けられている。各エアバッグは、空気の給排気によって膨張収縮することにより、ユーザにエア式マッサージを行う。
【0031】
背もたれ部12の高さ中央部の両側には、右の二の腕をマッサージするための右二の腕用エアバッグ31aと、左の二の腕をマッサージするための左二の腕用エアバッグ31bとが設けられている。これらのエアバッグ31a,32bによって、二の腕をマッサージするための二の腕用エアバッグ31が構成されている。
また、背もたれ部12の下部の両側には、腰をマッサージするための右腰用エアバッグ36aと、左腰をマッサージするための左腰用エアバッグ36bとが設けられている。これらのエアバッグ36a,36bによって、腰をマッサージするための腰用エアバッグ36が構成されている。
【0032】
座部11には、太腿(ふともも)の側部をマッサージするため左右一対の太腿横用エアバッグ32a,32bと、太腿の裏上部をマッサージするため左右一対の太腿裏上用エアバッグ32c,32dと、太腿の裏下部をマッサージするための太腿裏下用エアバッグ32eとが設けられている。これらのエアバッグ32a~32eによって、太腿をマッサージするための太腿用エアバッグ32が構成されている。
【0033】
左右一対の前腕収容凹部17の両側面には、前腕をマッサージするための前腕本体用エアバッグ33a,33bと、手をマッサージするための手用エアバッグ33c,33dとが設けられている。これらのエアバッグ33a~33dによって、前腕および手をマッサージするための前腕用エアバッグ33が構成されている。
左右一対の脚部収容凹部18の両側面には、脹脛(ふくらはぎ)の側面をマッサージするための脹脛横用エアバッグ34a,34bが設けられている。左右一対の脚部収容凹部18の底面には、脹脛の裏側をマッサージするための脹脛裏用エアバッグ34c,34dが設けられている。これらのエアバッグ34a~34dによって、脹脛をマッサージするための脹脛用エアバッグ34が構成されている。
【0034】
左右一対の足収容凹部19の両側面には、足の表側部を下方に押圧するための足表側エアバッグ35a,35bが設けられている。左右一対の足収容凹部19の底面には、足裏を上方に押圧するための足裏側エアバッグ35c,35dが設けられている。これらのエアバッグ35a~35dによって、足裏をマッサージするための足裏用エアバッグ35が構成されている。
【0035】
腕ユニット16には、リモコンスタンド24が取り付けられている。リモコンスタンド24には、ユーザがマッサージ機2を操作するためのリモートコントローラ(以下、「リモコン25」という。)が着脱自在に取り付けられている。リモコン25の操作面には、
図4Aに示すように、操作表示部26と複数の操作キーとが設けられている。操作表示部26は、例えば、タッチパネル式の液晶表示器からなる。リモコン25は、通信端末3と無線通信、または、有線通信するための通信部(図示略)を備えている。リモコン25は、本発明における「入力装置」の一例である。通信端末3は、操作表示部103を備えている。
[3]マッサージユニット23の構成
図3は、マッサージユニット23の構成を図解的に示す斜視図である。
【0036】
マッサージユニット23は、ガイドレール28,29に対して昇降自在に取り付けられている。マッサージユニット23は、矩形枠状のメインフレーム41を含む。メインフレーム41は、左右一対の側壁と、これらの側壁の上端どうしおよび下端どうしをそれぞれ結合する天壁および底壁とからなる。メインフレーム41には、左右方向に延びたガイド軸42および昇降用駆動軸43が回転自在に取り付けられている。
【0037】
ガイド軸42は、メインフレーム41の上部に配置され、昇降用駆動軸43はメインフレーム41の下部に配置されている。ガイド軸42および昇降用駆動軸43の両端部は、メインフレーム41の両側壁から外方に突出している。ガイド軸42の両端部には、ガイドレール28,29によって案内されるガイドローラ44が取り付けられている。昇降用駆動軸43の両端部には、ガイドレール28,29に設けられたラック(図示略)と噛み合うピニオンギヤ45が取り付けられている。
【0038】
メインフレーム41には、昇降用駆動軸43を回転させるための昇降用モータ46が取り付けられている。昇降用モータ46は、昇降用駆動軸43にギヤ機構47を介して連結されている。昇降用モータ46が回転されることによって、マッサージユニット23はガイドレール28,29に沿って昇降される。
マッサージユニット23には、昇降用駆動軸43の回転量を検出することによって、マッサージユニット23の昇降位置(上下方向位置)を検出するための昇降位置センサ48が設けられている。昇降位置センサ48は、昇降用駆動軸43の回転量を検出するためのロータリーエンコーダからなる。
【0039】
昇降用駆動軸43の長さ中間部には、揺動フレーム49が前後方向に揺動自在に取り付けられている。揺動フレーム49には、左右一対の施療子51およびその駆動機構を備えた施療子駆動ユニット50が取り付けられている。メインフレーム41には、揺動フレーム(施療子駆動ユニット)を前後方向に進退させるための施療子駆動ユニット進退機構が設けられている。
【0040】
施療子駆動ユニット進退機構について説明する。メインフレーム41には、ガイド軸42の下側に配置されかつ左右方向に延びた進退軸52が回転自在に取り付けられている。メインフレーム41の一方の側部には、進退軸52を回転させるための進退用モータ53が取り付けられている。進退用モータ53は、ギヤ機構54を介して進退軸52に連結されている。進退軸52の長さ中間部には、左右一対のピニオンギヤ55が取り付けられている。揺動フレーム49の上部には、左右一対のピニオンギヤ55と噛み合う円弧状ラック56がそれぞれ設けられている。進退用モータ53によって進退軸52が回転されると、ピニオンギヤ55が回転し、円弧状ラック56が移動する。これにより、揺動フレーム49が昇降用駆動軸43を中心として揺動する。これにより、施療子駆動ユニット50(施療子51)が前後方向に進退する。
【0041】
マッサージユニット23には、進退軸52の回転量を検出することによって、施療子駆動ユニット50の前後位置を検出するための前後位置センサ57が設けられている。前後位置センサ57は、進退軸52の回転量を検出するためのエンコーダからなる。
施療子駆動ユニット50は、施療子51を偏心回動させることによって揉み動作を行う揉み機構と、施療子51を前後方向に揺動させることによって叩き動作を行う叩き機構とを備えている。揉み機構は、アクチュエータ(駆動源)としての揉み用モータ58を含んでいる。叩き機構は、アクチュエータ(駆動源)としての叩き用モータ59を含んでいる。
[4]マッサージ機2の電気的構成
図4Aは、マッサージ機2の電気的構成を示すブロック図である。
図4Bは、エアポンプから各エアバッグまでのエア回路を示すエア回路図である。
【0042】
図4Aを参照して、マッサージ機2の内部には、マッサージ機2を制御するための制御部60が内蔵されている。制御部60は、マイクロコンピュータを含み、CPU、メモリ(RAM、ROM、不揮発性メモリ)61等を備えている。メモリ61には、CPUのプログラムの他、各種データが記憶される。
制御部60には、リモコン25、背もたれ回動用アクチュエータ21の駆動回路71および脚載回動用アクチュエータ22の駆動回路72が接続されている。制御部60には、さらに、マッサージユニット23内の、昇降用モータ46の駆動回路73、進退用モータ53の駆動回路74、揉み用モータ58の駆動回路75および叩き用モータ59の駆動回路76が接続されている。制御部60には、さらに、マッサージユニット23内の、昇降位置センサ48および前後位置センサ57が接続されている。
【0043】
制御部60には、さらに、エアポンプ81の駆動回路77および複数の電磁弁82a~82uの駆動回路78が接続されている。各電磁弁82a~82uには、エアポンプ81からエアが供給される。以下において、電磁弁82a~82uを総称する場合には、電磁弁82という場合がある。
図4Bを参照して、電磁弁82aには右二の腕用エアバッグ31aが接続され、電磁弁82bには左二の腕用エアバッグ31bが接続されている。電磁弁82cには右太腿横用エアバッグ32aが接続され、電磁弁82dには左太腿横用エアバッグ32bが接続されている。電磁弁82eには右太腿裏上用エアバッグ32cが接続され、電磁弁82fには左太腿裏上用エアバッグ32dが接続されている。電磁弁82gには太腿裏下用エアバッグ32eが接続されている。
【0044】
電磁弁82hには右腕の前腕本体用エアバッグ33aが接続され、電磁弁82iには左腕の前腕本体用エアバッグ33bが接続されている。電磁弁82jには右手用エアバッグ33cが接続され、電磁弁82kには左手用エアバッグ33dが接続されている。電磁弁82tには右腰用エアバッグ36aが接続され、電磁弁82uには左腰用エアバッグ36bが接続されている。
【0045】
電磁弁82lには右脹脛横用エアバッグ34aが接続され、電磁弁82mには左脹脛横用エアバッグ34bが接続されている。電磁弁82nには右脹脛裏用エアバッグ34cが接続され、電磁弁82oには左脹脛裏用エアバッグ34dが接続されている。電磁弁82pには右足表側エアバッグ35aが接続され、電磁弁82qには左足表側エアバッグ35bが接続されている。電磁弁82rには右足裏側エアバッグ35cが接続され、電磁弁82sには左足裏側エアバッグ35dが接続されている。
【0046】
この実施形態では、左右両側にペア配置されたエアバッグに対してそれぞれ個別に電磁弁が設けられているが、ペア配置された2つのエアバッグに対して共通した1つの電磁弁が設けられていてもよい。
あるエアバッグの電磁弁82が励磁されると、エアポンプ81からその電磁弁82を介して当該エアバッグに空気が供給される。これにより、当該エアバッグが膨張する。そして、当該エアバッグの電磁弁82が消磁されると、当該エアバッグ内の空気が電磁弁を介して外部に排気される。これにより、当該エアバッグが収縮する。
【0047】
制御部60は、リモコン25の操作、通信端末3の操作等に基づいて、各アクチュエータ21,22の駆動回路71,72を制御する。また、制御部60は、リモコン25の操作、通信端末3の操作等に基づいて、各モータ46,53,58,59の駆動回路73~76、エアポンプ81の駆動回路77および電磁弁82の駆動回路78を制御する。これにより、マッサージ機2は、各種のマッサージを行えるようになっている。
【0048】
マッサージ機2の動作モードには、主として通信端末3を操作することによってマッサージ機2が制御されるアプリモードと、通信端末3を使用せずにリモコン25を操作することによってマッサージ機2が制御されるリモコンモードとがある。マッサージ機2の動作モードの切り替えは、リモコン25、または、通信端末3を操作することにより行うことができる。
【0049】
マッサージモードには、手動モード、自動モード、人体マップモード、ヘルスケアモード、履歴モード、人気ランキングモード等がある。手動モードおよび自動モードは、リモコンモードにおいて実行可能なマッサージモードである。人体マップモード、ヘルスケアモード、履歴モードおよび人気ランキングモードは、アプリモードにおいて実行可能なマッサージモードである。
【0050】
手動モードは、ユーザによって選択されたマッサージ種類に応じたマッサージを実行するモードである。
自動モードは、予め用意された複数種類のマッサージコースの中からユーザに所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースを実行するモードである。
人体マップモードは、凝り部位および凝り具合をユーザに入力させ、入力された凝り部位および凝り具合に適したマッサージコースを決定し、決定したマッサージコースをユーザ操作等に基づいて実行するモードである。
【0051】
ヘルスケアモードは、ユーザの歩数、睡眠時間および脈拍数(心拍数)等の生体情報に適したマッサージコースを決定し、決定したマッサージコースをユーザ操作等に基づいて実行するモードである。
履歴モードは、ユーザに対して過去に実行されたマッサージコースの中からユーザに所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースをユーザ操作等に基づいて実行するモードである。
【0052】
人気ランキングモードは、サーバ4によって作成された人気ランキングをユーザに提示し、当該人気ランキングに含まれる複数のマッサージコースの中から所望のマッサージコースをユーザに選択させ、選択されたマッサージコースをユーザ操作等に基づいて実行するモードである。
[5]通信端末3およびサーバ4の電気的構成
図5は、通信端末3およびサーバ4の電気的構成を示すブロック図である。
[5.1]通信端末3の電気的構成
通信端末3は、制御部90を備えている。制御部90は、マイクロコンピュータを含み、CPU、メモリ(RAM、ROM、不揮発性メモリ)91等を備えている。メモリ91には、CPUのプログラムの他、各種データが記憶される。制御部90には、第1通信部101、第2通信部102、操作表示部103等が接続されている。
【0053】
第1通信部101は、制御部90がリモコン25(マッサージ機2の制御部90)と通信をするための通信インタフェースである。第2通信部102は、制御部90が、通信網5を介して、サーバ4や他の通信端末と通信を行うための通信インタフェースである。操作表示部103は、例えば、タッチパネル式の液晶表示器からなる。
通信端末3のメモリ91(不揮発性メモリ)には、人体マップモード、ヘルスケアモード、履歴モード、人気ランキングモードを実現したり、コース履歴情報をサーバ4に送信したりするためのマッサージ・アプリが格納されている。
【0054】
コース履歴情報は、例えば、「コース開始日時」、「ユーザID」、「ユーザの生年月日」、「ユーザの身長」、「ユーザの体重」、「ユーザの国籍」、「マッサージモード」、「コースID」、「コース名」、「マッサージ機の機種ID」、「マッサージ機の機種名」等を含んでいる。
「コース開始日時」は、マッサージコースが開始された日時であり、具体的には、マッサージ機2に実行指令が入力されたことが通信端末3に通知された日時である。「マッサージ機の機種ID」および「マッサージ機の機種名」は、マッサージコースを実行したマッサージ機2の機種IDおよび機種名である。「マッサージモード」は、マッサージコースが決定された際のマッサージモードであり、この実施形態では、人体マップモード、ヘルスケアモード、履歴モードおよび人気ランキングモードのうちのいずれかである。
[5.2]サーバ4の電気的構成および動作
サーバ4は、例えば、パーソナルコンピュータからなり、制御部200と、通信部211と、表示部212と、操作部213と、記憶部214とを含む。制御部200は、CPUおよびメモリを含む。通信部211は、通信端末3と通信するための通信インタフェースである。表示部212は、例えば、液晶ディスプレイである。操作部213は、マウス、キーボード等を含む。
【0055】
記憶部214は、ハードディスク、不揮発性メモリ等から構成されている。記憶部214には、基本テーブル214A、履歴テーブル214B、複数種類の人気ランキングテーブル(以下、「ランキングテーブル」という。)等が記憶されている。複数種類のランキングテーブルは、男女別ランキングテーブル214C、体格別ランキングテーブル214D、年代別ランキングテーブル214E、国別ランキングテーブル214F、地域別ランキングテーブル214Gおよび全世界ランキングテーブル214Hを含む。
【0056】
基本テーブル214Aには、通信端末3毎に当該通信端末3を特定する通信端末ID、当該通信端末を所有するユーザのユーザID、当該通信端末を所有するユーザのメールアドレス等の基本情報が記憶されている。通信端末IDは、例えば、通信端末3の電話番号である。ユーザID、メールアドレス等の基本情報は、ユーザが通信端末3を用いてサーバ4にユーザ登録を行うことにより、基本テーブル214Aに登録される。
【0057】
履歴テーブル214Bには、通信端末3からサーバ4に送られてきたコース履歴情報を含むランキング作成用履歴情報が記憶される。具体的には、
図6に示すように、履歴テーブル214Bには、受信したコース履歴情報の履歴情報番号(連続番号)毎に、当該コース履歴情報に含まれる「コース開始日時」、「ユーザID」、「ユーザの生年月日」、「ユーザの身長」、「ユーザの体重」、「ユーザの国籍」、「マッサージモード」、「コースID」、「コース名」、「マッサージ機の機種ID」、「マッサージ機の機種名」等の情報が記憶される。さらに、履歴テーブル214Bには、受信したコース履歴情報に含まれる「ユーザの身長」および「ユーザの体重」に基づいて決定される「ユーザの体格情報」が記憶される。
【0058】
「ユーザの体格情報」には、「痩せ型」、「標準」および「肥満型」の3種類がある。これらの3種類の体格は、例えば、次のようにして決定される。すなわち、体重[kg]/身長[m]2をBMI(肥満指数)とすると、BMIが16.99以下であれば「痩せ型」と決定され、BMIが16.99よりも大きくかつ29.99以下であれば「標準」と決定され、BMIが29.99よりも大きければ「肥満型」と決定される。
【0059】
男女別ランキングテーブル214Cには、男女毎に、使用頻度の高いマッサージコースから順に、所定数(例えば10個)のマッサージコースのコースIDが記憶される。
体格別ランキングテーブル214Dには、体格毎に、使用頻度の高いマッサージコースから順に、所定数(例えば10個)のマッサージコースのコースIDが記憶される。
年代別ランキングテーブル214Eには、年代毎に、使用頻度の高いマッサージコースから順に、所定数(例えば10個)のマッサージコースのコースIDが記憶される。
【0060】
国別ランキングテーブル214Fには、国毎(国籍毎)に、使用頻度の高いマッサージコースから順に、所定数(例えば10個)のマッサージコースのコースIDが記憶される。
地域別ランキングテーブル214Gには、各国の地域毎に使用頻度の高いマッサージコースから順に、所定数(例えば10個)のマッサージコースのコースIDが記憶される。
【0061】
全世界ランキングテーブル214Hには、全世界において、使用頻度の高いマッサージコースから順に、所定数(例えば10個)のマッサージコースのコースIDが記憶される。
制御部200は、通信端末3から送信されたコース履歴情報を受信すると、受信したコース履歴情報を含むランキング作成用履歴情報を作成して、履歴テーブル214Bに記憶する。
【0062】
また、制御部200は、所定時刻(例えば、日本時刻の午前3時)になると、履歴テーブル214Bに記憶されているランキング作成用履歴情報に基づいて、男女別人気ランキング、体格別人気ランキング、年代別人気ランキング、国別人気ランキング、地域別人気ランキングおよび全世界人気ランキングを作成して、対応するランキングテーブル214C~214Hに記憶する。これにより、ランキングテーブル214C~214Hの内容が毎日更新される。
【0063】
また、制御部200は、通信端末3からのアクセスに基づいて、ランキングテーブル214C~214Hの内容を、通信端末3に送信する。
[6]マッサージ機2の起動
ユーザは、リモコン25の電源スイッチをオンにすることにより、マッサージ機2を起動させる。これにより、
図7Aに示すようなホーム画面(以下、「リモコンホーム画面」という。)が、リモコン25の操作表示部26に表示される。リモコンホーム画面には、各種のマッサージコースを選択するためのコース選択ボタン111、手動でマッサージ種類を選択するための手動ボタン112、各種の設定を行うための設定ボタン113、Bluetooth(登録商標)ボタン114等が表示される。Bluetooth(登録商標)ボタン114には、Bluetooth(登録商標)マークが表示されている。マッサージ機2が通信端末3に接続されていない状態では、Bluetooth(登録商標)マークは白色で表示される。
【0064】
ユーザがBluetooth(登録商標)ボタン114をタップすると、マッサージ機2は通信端末3との接続待機状態(ペアリング待機モード)となる。この際、操作表示部26には、
図7Bに示すようなペアリング待機中画面が表示される。ペアリング待機中画面には、「ペアリングモード」の文字、円弧矢印ペアマーク、中止ボタン、Bluetooth(登録商標)ボタン等が表示される。ペアリング待機中においては、円弧矢印ペアマークは回転する。
【0065】
そして、マッサージ機2と通信端末3とが接続状態になると、操作表示部26には、
図7Cに示すようなペアリング完了画面が表示される。ペアリング完了画面では、ペアリング待機中画面内の円弧矢印ペアマークが、レ点マークに変化する。レ点マークは、レの文字に似たマークである。
接続完了画面(ペアリング完了画面)が表示された後、所定時間(例えば2秒)が経過すると、操作表示部26には、リモコンホーム画面(
図7A参照)が表示される。ただし、この場合には、Bluetooth(登録商標)ボタン114上のBluetooth(登録商標)マークは青色で表示される。
[7]マッサージ・アプリの起動
ユーザは、通信端末3の操作表示部103上に表示されるマッサージ・アプリのアイコン(図示略)をタップすることにより、マッサージ・アプリを起動する。これにより、
図8Aに示すようなログイン画面が操作表示部103上に表示される。ログイン画面には、ログインID入力部121、パスワード入力部122、ログインボタン123等が表示される。
【0066】
ユーザ登録が既にされている場合において、ユーザがログインIDおよびパスワードを入力した後にログインボタン123をタップすると、操作表示部103には、
図8Bに示すような接続機器リスト画面が表示される。接続機器リスト画面には、ペアリング待機モードとなっているマッサージ機の型式を表す型式選択ボタン124,125が表示される。ユーザは、ユーザが使用しようとするマッサージ機の型式に対応した型式選択ボタンをタップする。
【0067】
所定の型式選択ボタン、例えば、型式選択ボタン124(型式がXY-0001)がタップされると、通信端末3の制御部90は、当該型式選択ボタンに対応した型式(以下、「選択された型式」という。)のマッサージ機2に通信端末3を接続するための処理を行う。操作表示部103には、
図8Cに示すように、「XY-0001に接続中」というメッセージを含む接続中画面が表示される。使用するマッサージ機2が待機状態であれば、この後、通信端末3がマッサージ機2に接続される。
【0068】
通信端末3がマッサージ機2に接続されると、操作表示部103に、
図8Dに示すような接続完了画面が表示される。選択された型式がXY-0001であるとすると、接続完了画面には、「XY-0001に接続完了」というメッセージが表示される。そして、操作表示部103に、マッサージ・アプリのホーム画面(以下、「アプリホーム画面」という。)が表示される。
[8]アプリホーム画面
図9Aは、アプリホーム画面の一例を示す模式図である。
【0069】
アプリホーム画面130は、タイトル領域F1、接続状態表示領域F2、人体マップモードボタン表示領域F3、ヘルスケアモードボタン表示領域F4、履歴・ランキングモードボタン表示領域F5、コース選択ボタン表示領域F6およびホームボタン表示領域F7を有している。これらの領域F1、F2、F3、F4、F5、F6およびF7は、アプリホーム画面130の上端からこの順で配置されている。
【0070】
タイトル領域F1には、三本の線からなるハンバーガボタン131等が表示される。ハンバーガボタン131は、所定のメニュー画面(図示略)を表示させるためのボタンである。
接続状態表示領域F2は、マッサージ機2との接続状態を表示するための領域である。接続状態表示領域F2には、通信端末3がマッサージ機2と接続されている場合には「接続中」の文字列が表示され、通信端末3がマッサージ機2と接続されていない場合には「未接続」の文字列が表示される。
【0071】
人体マップモードボタン表示領域F3には、人体マップモードボタン132が表示される。人体マップモードボタン132は、マッサージモードを人体マップモードに設定するためのボタンである。人体マップモードボタン132には、「人体マップ」という文字列等が表示される。人体マップモードボタン132がタップされると、凝り部位および凝り具合をユーザに入力させるための人体マップ画面(図示略)が操作表示部103に表示される。ユーザは、人体マップ画面上で凝り部位および凝り具合を入力する。
【0072】
人体マップ画面上で凝り部位および凝り具合が入力されると、入力された凝り部位および凝り具合に適したマッサージコースを提示するコース提示画面(図示略)が操作表示部103に表示される。そして、コース提示画面上でユーザが所定の操作を行うと、提示されたマッサージコースのコースIDがマッサージ機2に送信されるようになっている。
ヘルスケアモードボタン表示領域F4には、ヘルスケアモードボタン133が表示される。ヘルスケアモードボタン133は、マッサージモードをヘルスケアモードに設定するためのボタンである。ヘルスケアモードボタン133には、例えば、ユーザの歩数、睡眠時間および心拍数等の生体情報と、その生体情報に適したマッサージコースを促すメッセージが表示される。この例では、ユーザの心拍数と、その心拍数に適したマッサージコースを促すメッセージが表示されている。ユーザの歩数、睡眠時間および心拍数等の生体情報は、例えば、ユーザの身体の一部に装着される携帯型の生体情報計測機器(図示略)によって測定される。そして、生体情報計測機器によって測定された生体情報は、例えば無線通信によって通信端末3に与えられる。
【0073】
ヘルスケアモードボタン133がタップされた場合には、ユーザの歩数、睡眠時間、脈拍数等に適したマッサージコースを提示するコース提示画面(図示略)が操作表示部103に表示される。そして、コース提示画面上でユーザが所定の操作を行うと、提示されたマッサージコースのコースIDがマッサージ機2に送信されるようになっている。
履歴・ランキングモードボタン表示領域F5には、履歴モードボタン134と人気ランキングモードボタン135とが横に並んで配置されている。履歴モードボタン134には履歴という文字が表示され、人気ランキングモードボタン135には人気ランキングという文字が表示されている。履歴モードボタン134および人気ランキングモードボタン135とは、いずれか一方が選択状態とされ、他方が非選択状態とされる。選択状態となっているボタンの下側には、所定の色(例えば青色)のバーが表示される。アプリホーム画面130では、履歴モードボタン134が選択状態にされ、人気ランキングモードボタン135が非選択状態にされる。
【0074】
コース選択ボタン表示領域F6には、履歴モードボタン134および人気ランキングモードボタン135のうち現在選択されているモードボタンに応じたコース選択ボタン等が表示される。アプリホーム画面130では、履歴モードボタン134が選択状態にされる。このため、コース選択ボタン表示領域F6には、過去において通信端末3によって決定されかつマッサージ機2によって実行されたマッサージコースのうち、実行された時刻が新しいものから順番に、所定数のマッサージコースに対応したコース選択ボタン136が表示される。この例では、実行された時刻が最も新しいマッサージコースに対応するコース選択ボタン136と、実行された時刻がその次に新しいマッサージコースに対応するコース選択ボタン136とが、コース選択ボタン表示領域F6に表示されている。
【0075】
各コース選択ボタン136には、マッサージコース名とマッサージ開始日時とが表示されている。コース選択ボタン136がタップされると、当該コース選択ボタン136に対応するマッサージコースを提示するコース提示画面(図示略)が操作表示部103に表示される。そして、コース提示画面上でユーザが所定の操作を行うと、提示されたマッサージコースのコースIDがマッサージ機2に送信されるようになっている。
【0076】
ホームボタン表示領域F7には、ホームボタン137が表示されている。ホームボタン137は、表示画面がアプリホーム画面130以外の画面であるときに、表示画面をアプリホーム画面130に戻すためのボタンである。
[9]人気ランキングモード
以下、人気ランキングモードについて、詳しく説明する。
【0077】
図5を参照して、通信端末3のメモリ91には、ユーザテーブル91A、コーステーブル91B、履歴テーブル91C、複数種類の人気ランキングテーブル(以下、「ランキングテーブル」という。)等が設けられている。複数種類のランキングテーブルは、サーバ4に設けられたランキングテーブルと同様に、男女別ランキングテーブル91D、体格別ランキングテーブル91E、年代別ランキングテーブル91F、国別ランキングテーブル91G、地域別ランキングテーブル91Hおよび全世界ランキングテーブル91Iを含む。
【0078】
ユーザテーブル91Aには、当該通信端末3を所有するユーザに関するユーザ情報が記憶されている。ユーザ情報は、「ユーザID」、「ユーザの生年月日」、「ユーザの身長」、「ユーザの体重」、「ユーザの国籍」等を含む。
コーステーブル91Bには、マッサージコースのコースID毎に、マッサージコースの名称、マッサージ時間、コース内容を示す説明文等が記憶されている。
【0079】
履歴テーブル91Cには、通信端末3が作成したコース履歴情報が記憶される。
ランキングテーブル91D~91Iには、サーバ4から取得した対応する人気ランキングデータが記憶される。
通信端末3の制御部90は、人体マップモード、ヘルスケアモード、履歴モードまたは人気ランキングモードにおいて、マッサージコースが決定されると、当該マッサージコースのコースIDを対応するマッサージ機2に送信する。マッサージ機2は、通信端末3からコースIDを受信すると、マッサージコースを実行するための実行指令を、マッサージ機2に着座しているユーザに入力させる。実行指令の入力方法の詳細については、後述する。実行指令が入力されると、マッサージ機2は、コースIDによって特定されるマッサージコースを実行するとともに、実行指令が入力されことを対応する通信端末3に通知する。
【0080】
通信端末3は、実行指令が入力されたことが通信端末3に通知されたときに、「コース開始日時」、「ユーザID」、「ユーザの生年月日」、「ユーザの身長」、「ユーザの体重」、「ユーザの国籍」、「マッサージモード」、「コースID」、「コース名」、「マッサージ機の機種ID」、「マッサージ機の機種名」等を含むコース履歴情報を作成する。そして、通信端末3は、作成したコース履歴情報を履歴テーブル91Cに記憶するとともにサーバ4に送信する。
【0081】
制御部90は、アプリホーム画面130(
図9A参照)が表示される度に、サーバ4が提供しているwebサイトにアクセスして、サーバ4から各種人気ランキングデータを取得する。そして、取得した各種人気ランキングデータを、対応するランキングテーブル91D~91Iに記憶する。これにより、ランキングテーブル91D~91Iの内容が更新される。
【0082】
アプリホーム画面130上で人気ランキングモードボタン135がタップされると、制御部90は、
図9Bに示すような人気ランキングモード画面140を操作表示部103に表示する。人気ランキングモード画面140においては、履歴モードボタン134が非選択状態とされ、人気ランキングモードボタン135が選択状態にされる。これにより、人気ランキングモードボタン135の下側に、所定の色(この例では青色)のバーが表示される。
【0083】
また、人気ランキングモード画面140においては、コース選択ボタン表示領域F6の上部には、第1スクロールボタン141A,141Bと、第2スクロールボタン142A,142Bとが表示される。
第1スクロールボタン141A,141Bおよび第2スクロールボタン142A,142Bは、コース選択ボタン表示領域F6に表示されるべき人気ランキングの種類を選択するためのボタンである。第1スクロールボタン141A,141Bは、人気ランキングの大分類をユーザに選択させるためのボタンであり、左右に間隔を置いて配置された左方向スクロールボタン141Aおよび右方向スクロールボタン141Bとからなる。左方向スクロールボタン141Aと右方向スクロールボタン141Bとの間の領域に、人気ランキングの大分類を表す文字列が表示される。この実施形態では、人気ランキングの大分類には、「男女別」、「体格別」、「年代別」、「国別」、「地域別」および「全世界」がある。
【0084】
第2スクロールボタン142A,142Bは、第1スクロールボタン141A,141Bによって選択された人気ランキングの大分類に属する小分類をユーザに選択させるためのボタンであり、左右に間隔を置いて配置された左方向スクロールボタン142Aおよび右方向スクロールボタン142Bとからなる。左方向スクロールボタン142Aと右方向スクロールボタン142Bとの間の領域に、人気ランキングの小分類を表す文字列が表示される。
【0085】
「男女別」の小分類には、「男性(男)」と「女性(女)」とがある。「体格別」の小分類には、「痩せ型」、「標準」および「肥満型」がある。「年代別」の小分類には、「50代」「60代」、「70代」等がある。「国別」の小分類には、「日本」、「中国」、「米国」等がある。「地域別」の小分類には、対象国が日本である場合、「大阪」、「東京」、「北海道」等がある。「全世界」には、小分類は存在しない。以下において、第1スクロールボタン141A,141Bおよび第2スクロールボタン142A,142Bの両方または第1スクロールボタン141A,141Bのみによって選択されている人気ランキングの種類を、「現在選択されているランキング種類」ということにする。
【0086】
また、人気ランキングモード画面140においては、コース選択ボタン表示領域F6における第2スクロールボタン142A,142Bの下側の領域に、現在選択されているランキング種類に応じた人気ランキングが表示される。
図9Bは、現在選択されているランキング種類が、男女別の男性である場合の人気ランキングモード画面140の例を示している。コース選択ボタン表示領域F6には、男性による使用頻度の高いものから順に、上位の7つのマッサージコースに対応した7つのコース選択ボタン143~149がリスト表示されている。7つのコース選択ボタン143~149には、それに対応したマッサージコース名が表示されている。
【0087】
ユーザは、第1スクロールボタン141A,141Bおよび第2スクロールボタン142A,142Bを操作することによって、コース選択ボタン表示領域F6に表示される人気ランキングの種類を変更することができる。
図10Aは、現在選択されているランキング種類が男女別の女性である場合の人気ランキングモード画面140の例を示し、
図10Bは、現在選択されているランキング種類が体格別の痩せ型である場合の人気ランキングモード画面140の例を示している。また、
図11Aは、現在選択されているランキング種類が体格別の標準である場合の人気ランキングモード画面140の例を示し、
図11Bは、現在選択されているランキング種類が体格別の肥満型である場合の人気ランキングモード画面140の例を示している。
【0088】
また、
図12Aは、現在選択されているランキング種類が年代別の50台である場合の人気ランキングモード画面140の例を示し、
図12Bは、現在選択されているランキング種類が年代別の60台である場合の人気ランキングモード画面140の例を示している。また、
図13Aは、現在選択されているランキング種類が国別の日本である場合の人気ランキングモード画面140の例を示し、
図13Bは、現在選択されているランキング種類が国別の中国である場合の人気ランキングモード画面140の例を示している。
【0089】
また、
図14Aは、現在選択されているランキング種類が地域別の大阪である場合の人気ランキングモード画面140の例を示し、
図14Bは、現在選択されているランキング種類が地域別の東京である場合の人気ランキングモード画面140の例を示している。また、
図15は、現在選択されているランキング種類が全世界である場合の人気ランキングモード画面140の例を示している。全世界ランキングには、小分類がないため、
図15においては、小分類を選択するための第2スクロールボタン142A,142Bは表示されない。
【0090】
なお、
図10A~
図15のコース選択ボタン表示領域F6には、説明の便宜上、
図9Bのコース選択ボタン表示領域F6に表示されている7つのコース選択ボタン143~149と同じ内容の7つのコース選択ボタン143~149が表示されているが、実際は、人気ランキングの種類に応じた内容の7つのコース選択ボタン143~149が表示される。なお、人気ランキングモードボタン135が選択状態である場合にコース選択ボタン表示領域F6に表示されるコース選択ボタンの数は、7よりも少なくてもよいし、7よりも多くてもよい。
【0091】
ユーザが、コース選択ボタン表示領域F6に表示されているコース選択ボタン143~149から一つのコース選択ボタンをタップすると、制御部90は、
図16Aに示すように、タップされたコース選択ボタンに対応するマッサージコースを提示するコース提示画面150を操作表示部103に表示する。
コース提示画面150には、現在のマッサージモードが人気ランキングモードであることを示す「人気ランキング」という文字列が表示される。さらに、コース提示画面150には、タップされたコース選択ボタン143~149に応じたマッサージコースの名称、マッサージ時間およびその内容を示す説明文が表示されるとともに、マッサージ開始ボタン151が表示される。
【0092】
ユーザがマッサージ開始ボタン151をタップすると、制御部90は、コース提示画面150に表示されたマッサージコースのコースIDをマッサージ機2に送信(転送)する。そして、制御部90は、
図16Bに示すような、転送中画面160を操作表示部103に表示する。転送中画面160は、中央部以外の背景領域と、中央部のメッセージ領域とからなる。背景領域は、例えば、コース提示画面150の中央部を除いた領域に半透明の灰色がオーバーレイされることにより形成されている。メッセージ領域には、「転送中」の文字と、転送中であることを表すイラストとが表示されている。
【0093】
コースIDのマッサージ機2への転送が完了すると、制御部90は、
図17Aに示すような、転送完了画面170を操作表示部103に表示する。転送完了画面170は、中央部以外の背景領域と、中央部のメッセージ領域とからなる。背景領域は、転送中画面160の背景領域と同じである。メッセージ領域には、「転送完了」の文字と、転送が完了したことを表すイラストと、「マッサージチェアのリモコンを確認してください。」というメッセージが表示されている。
【0094】
マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、当該コースIDを受信したことを示すコマンドを送信元の通信端末3に送信する。これにより、通信端末3の制御部90はコースIDの転送が完了したことを認識するので、前述したように制御部90は転送完了画面170を表示する。また、マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、
図17Bに示すように、リモコン25の操作表示部26に、確認画面180を表示する。
【0095】
確認画面180は、タイトル領域E1と、コース名表示領域E2と、メッセージ領域E3と、ボタン領域E4等を含んでいる。タイトル領域E1には、マッサージ機2の動作モードがアプリモードであることを示す「アプリ」の文字が表示される。コース名表示領域E2には、通信端末3から送信されてきたコースIDに対応するマッサージコースの名称が表示される。メッセージ領域E3には、「コースが選択されました。マッサージを開始しますか?」といった確認メッセージが表示される。ボタン領域E4には、NOボタン(いいえボタン)181と、YESボタン(はいボタン)182とが表示される。
【0096】
マッサージ機2に着座しているユーザは、確認画面180に表示されているマッサージコースをマッサージ機2に実行させたい場合には、YESボタン182を押し、当該マッサージコースをマッサージ機2に実行させたくない場合には、NOボタン181を押す。
確認画面180上で、YESボタン182が押されると、マッサージ機2の制御部60に実行指令が入力される。制御部60に実行指令が入力されると、制御部60は、実行指令が入力されたことを通信端末3に通知するとともに、確認画面180に表示されているマッサージコースを実行する。一方、NOボタン181が押された場合には、マッサージ機2の制御部60は、確認画面180に表示されているマッサージコースを実行することなく、リモコン25の操作表示部26の表示画面をリモコンホーム画面に戻す。
[10]実施形態の作用効果
前述の実施形態では、マッサージモードとして、人気ランキングモードが用意されており、各種の人気ランキングを通信端末3の操作表示部103に表示することができる。これにより、ユーザは、自己のマッサージコースの使用履歴のみならず、他人のマッサージコースの使用履歴をも含めた各種の人気ランキングを認識することが可能となる。これにより、ユーザは、人気ランキングを参考にして、マッサージコースを選択することができるようになるので、マッサージコースの選択が容易になる。
[11]変形例
前述の実施形態では、ユーザの体格情報は、サーバ4によって決定されているが、通信端末3によって決定されてもよい。具体的には、通信端末3は、コース履歴情報を作成する際に、ユーザの身長の体重に基いてユーザの体格情報を決定する。そして、通信端末3は、前述のコース履歴情報の内容にユーザの体格情報を加えたコース履歴情報を作成して、サーバ4に送信する。この場合には、サーバ4は、受信したコース履歴情報を、履歴テーブル214Bに記憶すればよい。
【0097】
前述の実施形態では、サーバ4の基本テーブル214A(
図5参照)には、「ユーザID」は記憶されているが、「ユーザの生年月日」、「ユーザの身長」、「ユーザの体重」および「ユーザの国籍」は記憶されていない。しかし、基本テーブル214Aに、「ユーザID」、「ユーザの生年月日」、「ユーザの身長」、「ユーザの体重」および「ユーザの国籍」を記憶してもよい。この場合には、コース履歴情報は、「ユーザの生年月日」、「ユーザの身長」、「ユーザの体重」および「ユーザの国籍」を含んでいなくてもよい。この場合には、サーバ4は、コース履歴情報を受信した場合、コース履歴情報に含まれるユーザIDと基本テーブル214Aとに基づいて、「ユーザの生年月日」、「ユーザの身長」、「ユーザの体重」、「ユーザの国籍」および「ユーザの体格」を決定して、履歴テーブル214Aに記憶する。
【0098】
前述の実施形態では、マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、NOボタン181およびYESボタン182を含む確認画面180をリモコン25に表示している。しかし、マッサージ機2の本体に操作表示器が組付けられている場合には、当該操作表示器に確認画面180を表示するようにしてもよい。この場合、操作表示器は、本発明における「入力装置」の一例である。
【0099】
また、マッサージ機2の制御部60は、次のようにして、通信端末3で決定されたマッサージコースを実行するか否かを決定するようにしてもよい。すなわち、例えば、
図4Aに鎖線301で示すように、音声入力装置としてのマイク301をリモコン25に設けるとともに、マッサージ機2にマイク301に入力された音声に対して音声認識処理を行う音声認識装置(図示略)を設けておく。マッサージ機2の制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信した場合には、マッサージ機2を使用しているユーザに、マッサージコースを実行するか否かを、マイク301を介して音声認識装置に音声入力させ、入力された音声を音声認識装置によって認識させることによって、マッサージコースを実行するか否かを決定する。この場合、マイク301は、本発明における「入力装置」の一例である。
【0100】
また、マッサージ機2の制御部60は、次のようにして、通信端末3で決定されたマッサージコースを実行するか否かを決定するようにしてもよい。すなわち、例えば、
図4Aに鎖線302で示すように、マッサージ機2に着座しているユーザの顔を撮像するためのカメラ302をリモコン25に設けておく。また、マッサージ機2を使用するユーザの通信端末3毎に、当該通信端末3の所有者であるユーザを顔認証するための顔認証用データを予めメモリ61に記憶しておく。
【0101】
制御部60は、通信端末3からのコースIDを受信すると、マッサージ機2に着座しているユーザをカメラ302で撮像し、マッサージ機2に着座しているユーザの顔が、当該コースIDの送信元の通信端末3の所有者であるユーザの顔と一致するか否かを判別する。そして、両者が一致すると判別された場合のみ、制御部60は、受信したコースIDに対応するマッサージコースを実行する。この場合、カメラ302は、本発明における「入力装置」の一例である。なお、カメラ302の代わりに指紋装置を用いるとともに、顔認証装置の代わりに指紋認証装置を用いてもよい。
【0102】
また、前述の実施形態では、通信端末3から送信されたコースIDがマッサージ機2に受信された後、マッサージ機2に実行指令が入力されることにより、受信したコースIDに対応したマッサージが実行されるようになっている。しかし、マッサージ機2は、通信端末3から送信されたコースIDを受信すると、受信したコースIDに対応したマッサージコースを実行するようにしてもよい。
【0103】
また、前述の実施形態では、人気ランキングとして、男女別ランキング、体格別ランキング、年代別ランキング、国別ランキング、地域別ランキングおよび全世界ランキングが作成されるようになっているが、これらのうちの任意の1または任意の複数の組合せが作成されるようになっていてもよい。また、これら以外の人気ランキングが作成されるようになっていてもよい。
【0104】
また、マッサージ機1は、例えば、不特定多数の人が利用する施設に設置されていてもよい。この場合には、通信端末3は、通信端末は不特定多数の人が使用できるものであってもよい。この場合には、ランキング(人気ランキング)の作成および表示は次のように行われてもよい。
すなわち、通信端末3は、当該通信端末3によって決定されかつマッサージ機1によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報を、マッサージ機1の制御部60に送信する。制御部60は、通信端末3から送られてくるコース履歴情報を用いて、マッサージコースに関する1または複数種類のランキングを作成する。通信端末3は、制御部60からランキングを取得して操作表示部(表示部)103に表示する。
【0105】
また、前述の実施形態では、左右一対の足収容凹部19(
図2参照)の底面には、足裏を上方に押圧するための足裏側エアバッグ35c,35dが設けられているが、足裏側エアバッグ35c,35dに代えて、足裏をマッサージするために回転駆動される足裏ローラーを設けるようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、通信端末3はスマートホンであったが、通信端末3はタブレット型コンピュータ等のコンピュータであってもよい。
【0106】
また、前述の実施形態では、マッサージ機2は椅子型マッサージ機であるが、マッサージ機2は椅子型以外のマッサージ機であってもよい。
本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは本発明の技術的内容を明らかにするために用いられた具体例に過ぎず、本発明はこれらの具体例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定される。
【0107】
この出願は、2020年9月14日に日本国特許庁に提出された特願2020-154125号に対応しており、その出願の全開示はここに引用により組み込まれるものとする。
この明細書からは、次のような発明が抽出され得る。
1. 複数のマッサージ機と、
前記マッサージ機毎に存在し、当該マッサージ機を使用するユーザが所有しかつ当該マッサージ機と通信可能な通信端末と、
前記通信端末と通信可能なサーバとを含み、
前記通信端末は、当該通信端末によって決定されかつ対応するマッサージ機によって実行されたマッサージコースの履歴に関するコース履歴情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記通信端末から送られてくる前記コース履歴情報を用いて、マッサージコースに関する1または複数種類のランキングを作成し、
前記通信端末は、前記サーバから前記ランキングを取得して表示部に表示する、マッサージシステム。
【0108】
この構成では、ユーザは、ランキングを参考にして、マッサージコースを選択することができるようになるので、マッサージコースの選択が容易になる。
2. 前記通信端末は、前記表示部に表示された前記ランキングに含まれる複数のマッサージコースの中から、当該通信端末を所有するユーザに所望のマッサージコースを選択させ、選択されたマッサージコースを特定するためのコース特定情報を対応するマッサージ機に送信する、「1.」に記載のマッサージシステム。
【0109】
3. 前記マッサージ機は、前記通信端末から送信された前記コース特定情報を受信したときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行するための実行指令を、前記ユーザに入力させるための入力装置を備え、前記入力装置によって前記実行指令が入力されたときに、前記コース特定情報によって特定されるマッサージコースを実行させる、「2.」に記載のマッサージシステム。
【0110】
4. 前記コース履歴情報は、前記通信端末によって決定されかつ対応するマッサージ機によって実行されたマッサージコースのコース特定情報を含む、「3.」に記載のマッサージシステム。
5. 前記ランキングは、男女別ランキング、体格別ランキング、年代別ランキング、国別ランキング、地域別ランキングおよび全世界ランキングのうちの少なくとも1つを含む、「1.」~「4.」のいずれか一項に記載の、マッサージシステム。
【符号の説明】
【0111】
1 マッサージシステム
2 椅子型マッサージ機
3 通信端末
4 サーバ
5 通信網
23 マッサージユニット
25 リモコン
31~36 エアバック
51 揉み玉
60 制御部
61 メモリ
90 制御部
91 メモリ
91A ユーザテーブル
91B コーステーブル
91C 履歴テーブル
91D~91I ランキングテーブル
101 第1通信部
102 第2通信部
103 操作表示部
130 アプリホーム画面
140 人気ランキングモード画面
150 コース提示画面
151 マッサージ開始ボタン
160 転送中画面
170 転送完了画面
180 確認画面
181 NOボタン
182 YESボタン
200 制御部
211 通信部
212 表示部
213 操作部
214 記憶部
214A 基本テーブル
214B 履歴テーブル
214C~214H ランキングテーブル