(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022048113
(43)【公開日】2022-03-25
(54)【発明の名称】バラスト装置及びそれを備えた移動式クレーン
(51)【国際特許分類】
B66C 23/74 20060101AFI20220317BHJP
B66C 23/76 20060101ALI20220317BHJP
【FI】
B66C23/74 B
B66C23/74 D
B66C23/76 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021145852
(22)【出願日】2021-09-08
(31)【優先権主張番号】10 2020 123 821.5
(32)【優先日】2020-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】597120075
【氏名又は名称】リープヘル-ヴェルク エーインゲン ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Liebherr-Werk EhingenGmbH
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エーベルハルト ラルス
【テーマコード(参考)】
3F205
【Fターム(参考)】
3F205AA06
3F205CA03
3F205CB02
3F205GA01
3F205GA03
3F205GA07
(57)【要約】
【課題】バラスト装置の固定を容易にする。
【解決手段】本発明は、クレーンに固定するためのバラスト装置に関し、特に、第1及び第2バラスト要素を有する移動式クレーンの上部構造又は上部構造バラストに関する。ここでの第1バラスト要素は、クレーンに取り外し可能な締結のための第1接続手段を有し、一方、両方のバラスト要素は、第2接続手段を介して互いに取り外し可能なように接続されている。本発明によれば、第1バラスト要素は、バラスト装置を持ち上げるためにアバットメント手段を取り付けることができるアバットメント要素を有する組立装置を含む。この点に関して、アバットメント要素は、第1バラスト要素のみをその重心よりも上に持ち上げるために、又は両方のバラスト要素をそれらの全重心よりも上に併せて持ち上げるために、アバットメント手段を組立装置に選択的に取り付けることができるように配置されるか、又は配置可能である。本発明はさらに、少なくとも1つのこのようなバラスト装置を有する移動式クレーンに関する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2バラスト要素(12,14)を含み、第1バラスト要素(12)が、クレーン(1)に解放可能に固定するための第1接続手段(46)を有し、
前記第1及び第2バラスト要素(12,14)が、第2接続手段(48,49)を介して互いに解放可能に接続可能である、クレーン(1)、特に移動式クレーンの上部構造又は上部構造バラストに固定するためのバラスト装置(10)であって、
前記第1バラスト要素(12)が、前記バラスト装置(10)を持ち上げるためのアバットメント手段を取付可能なアバットメント要素(18,20)を有する組立装置(16)を含み、
前記アバットメント要素(18,20)が、前記第1バラスト要素(12)の重心(S1)よりも上に前記第1バラスト要素(12)のみを持ち上げるために、又は相互に接続されたバラスト要素(12,14)の全重心(S2)よりも上に第1及び第2バラスト要素(12,14)を併せて持ち上げるために、アバットメント手段が組立装置(16)に選択的に取付可能であるように配置されるか、又は配置可能である
ことを特徴とするバラスト装置(10)。
【請求項2】
前記組立装置(16)が、前記第1及び第2バラスト要素(12,14)を併せて持ち上げるために、前記第1バラスト要素(12)と第2アバットメント要素(20)のみを持ち上げるための第1アバットメント要素(18)を有し、
前記第1アバットメント要素(18)と前記第2アバットメント要素(20)との間の距離が、特に、前記第1バラスト要素(12)の重心(S1)と相互に接続されたバラスト要素(12,14)の全重心(S2)との間の水平距離に対応する
ことを特徴とする請求項1に記載のバラスト装置(10)。
【請求項3】
前記第1アバットメント要素(18)が、前記第1バラスト要素(12)の重心(S1)の上方に配置され、
前記第2アバットメント要素(20)が、前記相互に接続されたバラスト要素(12,14)の全重心(S2)の上方の組立位置に配置される
ことを特徴とする請求項2に記載のバラスト装置(10)。
【請求項4】
前記第1及び第2の少なくとも一方の接続手段(46,47,48,49)が、懸架接続を確立するための手段である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のバラスト装置(10)。
【請求項5】
前記組立装置(16)が、前記第1バラスト要素(12)の不可解な要素であり、
好ましくはそれに対して移動可能である
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のバラスト装置(10)。
【請求項6】
前記バラスト要素(12,14)が、相互に接続されたバラスト要素(12,14)の全重心(S2)が前記第2バラスト要素(14)内に位置するように構成される
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のバラスト装置(10)。
【請求項7】
前記組立装置(16)が、細長い、特に円筒状の細長部(22)と、前記細長部(22)の端部に配置された頭部(24)とを備え、
前記頭部(24)が、前記アバットメント要素(18,20)を備え、前記第1バラスト要素(12)に対して回転可能及び/又は折り畳み可能及び/又は伸縮可能である
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のバラスト装置(10)。
【請求項8】
前記頭部(24)が、前記細長部(22)から突出するアームとして構成され、
前記第1アバットメント要素(18)が、前記細長部(22)の領域に配置され、
前記第2アバットメント要素(20)が、前記アームの反対側の端部に配置される
ことを特徴とする請求項2又は3及び7に記載のバラスト装置(10)。
【請求項9】
前記第1バラスト要素(12)が、前記組立装置(16)の前記細長部(22)がその長手方向軸線に沿って、好ましくは前記長手方向軸線の周りに、回転可能に変位可能に支持されているガイドチャンネル(26)を有する
ことを特徴とする請求項7又は8に記載のバラスト装置(10)。
【請求項10】
前記第1バラスト要素(12)が、前記頭部(24)をパーキング位置で完全に下降させることができる第1凹部(28)を上側に有する
ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のバラスト装置(10)。
【請求項11】
前記組立装置(16)が、前記第1バラスト要素(12)に又は前記第1バラスト要素(12)内に設けられた対向アバットメント(32)と協働して、前記第1バラスト要素(12)に対する前記組立装置(16)の上方への変位を制限するアバットメント(30)を有し、
好ましくは、前記アバットメント(30)が、前記頭部(24)の反対側に配置された前記細長部(22)の端部に配置される
ことを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のバラスト装置(10)。
【請求項12】
前記第1バラスト要素(12)が、第2凹部(34)を有し、その上側境界が、前記組立装置(16)のアバットメント(30)のための対向アバットメントを形成し、
前記アバットメント(30)及び前記第2凹部(34)が、さらに、それぞれが、方位角方向に協働し、前記細長部(22)の縦軸の周りの回転を、前記組立装置(16)の最上位置における特定の角度範囲に制限する少なくとも2つの横方向アバットメント及び対向アバットメント(36,37)を有し、
好ましくは、前記組立装置(16)が、組立位置において、前記アバットメント(30)の隣接点上の対向アバットメント(32)及び横方向対向アバットメント(37)に配置される
ことを特徴とする請求項11に記載のバラスト装置(10)。
【請求項13】
前記アバットメント(30)が、前記細長部から横方向に突出するピンとして、又は特に多角形の形状を有するプレートとして構成され、
好ましくは、前記第2凹部(34)が、前記第1バラスト要素(12)の下側又は下側領域に形成される
ことを特徴とする請求項12に記載のバラスト装置(10)。
【請求項14】
前記組立装置(16)が、組立位置において解放可能にラッチ可能であるラッチ機構を有し、
前記ラッチ機構が、頭部(24)において支持され、前記組立位置においてバネ要素(42)によって前記第1バラスト要素(12)の切り欠き(44)に押圧されるラッチ要素(40)を含む
ことを特徴とする、請求項7から13のいずれか1項に記載のバラスト装置(10)。
【請求項15】
下部構造(2)と、
前記下部構造(2)の上に回転可能に支持された上部構造(3)と、
前記上部構造(3)に配置された、又は上部構造(3)と連結可能な、クレーンバラストを吊り上げるためのバラスト取付装置(5)とを備える移動式クレーン(1)であって、
前記バラスト取付装置(5)及び/又は前記バラスト取付装置(5)の上に支持されたバラスト要素(6)に対して解放可能に固定可能であり、特に係止可能である
ことを特徴とする、請求項1から14のうちのいずれか1項に記載の少なくとも1つのバラスト装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンに固定するためのバラスト装置に関し、特に、請求項1の前提部分に記載の移動式クレーンの上部構造、及びこのようなバラスト装置を有する移動式クレーンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、展開現場で定置クレーンが利用できない場合、又は他の理由で定置クレーンが使用できない場合、又は労力を増大させてしか定置クレーンを使用できない場合には、移動可能なクレーン又は移動式クレーンが常に使用される。ホイール付車台を有する移動式クレーンは、公道で運転され、したがって、最大車軸荷重及び許容寸法に関して公道に適用される規制を受ける。より小型のクレーンは、いわゆるタクシークレーンとしてしばしば使用され、公道においても、建設現場で使用するための全てのそれらの設備部品を小型のクレーンと共に運ぶ。しかしながら、より大きな移動式クレーンは、これを行うことができず、そのため、公道交通における輸送のためにクレーン構成要素を分解し、現場でそれらを組み立てる必要がある。
【0003】
道路輸送用の移動式クレーンからバラストを取り外すのに感覚的にわかるように、バラストは自重の大きいクレーン構成部品である。また、それは、非常に迅速に、かつ独立して、展開現場で、作業準備が整った移動式クレーンに搭載させる、すなわち取り付けることもできる。取り外されたクレーンバラストは、通常、別個の車両によって展開場所に運搬される。従って、バラスト又はクレーンバラストを形成する部品/バラスト要素へのアプローチは、移動式クレーンの輸送条件に対して最適化するのではなく、輸送される製品としての別々の輸送に対して、かつ実際のクレーン展開に対して最適化することである。
【0004】
図1a及び
図1bは、先行技術から知られており、道路輸送のために上部構造バラストを取り外すようになっている、より大きな移動式クレーン1の例を示す。移動式クレーン1は、多軸ホイール車台を有する下部走行体2と、下部走行体2上の垂直軸を中心に旋回可能に支持された上部構造3と、上部構造3で揺動可能に支持され、起伏シリンダ7を介して起伏可能な伸縮ブーム4と、上部構造3の後部で支持された上部構造バラストとを有する。前記上部構造バラストは、複数のバラストプレートを積み重ね可能な上部構造3に取り付けることができる、バラスト取付装置又はバラスト支持板5を備える。
【0005】
バラスト支持板5は、伸縮ブーム4を介して下部走行体2の後部の意図された位置に配置され、個々のバラストプレートは、独立して取り付けるために積み重ねられる。最大積重ね高さは、ここでは、バラスト装置によって、又は上部構造3及び下部走行体2上の配置高さによって制限される。上部構造3上により大きなバラストウェイトを取り付けるために、懸架バラスト9をバラスト又はバラスト積層体に横方向に取り付ける可能性がある。しかしながら、ここでは、展開指向のバラスト構成も提供されなければならない。
図1a及び
図1bに示す解決策では、懸架バラスト9を形成する2つのバラスト要素を、中央バラスト積層体の左側及び右側にそれぞれ取り付けることができる。このタイプの懸架バラスト9は、ダブル懸架バラストとも呼ばれる。それぞれの第1バラスト要素がここではバラスト積層体に掛けられ、第2バラスト要素が第1バラスト要素に掛けられる。もちろん、このようにして、3つ以上のバラスト要素を取り付けることもできる。
【0006】
2つのバラスト要素の各々は、一種の蟻継ぎを介して形状が一致する状態で、相手部品の対応する凹部に上から引っ掛けることができる。次いで、それぞれの要素は、重力によって所定の位置にしっかりと保持される。2つのバラスト要素を分離するために、クレーンは外側バラスト要素を吊り上げ、それを接続部から案内する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それぞれのバラスト要素は、取り付け又は取り外しのために独立した向きにするために、その重心よりも上で吊り上げなければならない。先行技術から知られているような段取りでは、相互に接続された2つのバラスト要素の全重心が外側バラスト要素内にあるので、各バラスト要素は、横方向に配置された蟻継ぎを介して、原則として個別に吊り上げることしかできない。従って、外側バラスト要素におけるアバットメント(迫台、迫持台)は、独立した向きに必要であるが、それは、2つのバラスト要素の成形された懸架接続部の形を台無しにするであろう。
【0008】
この理由から、ダブル懸架バラストを取り付けるために、各側(すなわち、バラスト積層体の左側及び右側)に2つのリフトが従来必要とされており、内側及び外側バラスト要素のためにそれぞれ1つのリフトが必要である。この追加作業は、時間がかかるだけでなく、従ってコストがかかるだけでなく、外側バラスト要素の締結上のバラスト積層体上のベースからさらに外側に配置された接続部に作業を行う必要があるので、装着中の事故の危険性を増大させる。
【0009】
したがって、本発明の目的は、前述のバラスト手順を単純化することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、本発明によれば、請求項1の特徴を有するバラスト装置によって達成される。従って、クレーン、特に移動式クレーンの上部構造に固定するためのバラスト装置が、第1及び第2バラスト要素を備えることが、提案される。ここでの第1バラスト要素は、クレーンに取り外し可能な固定のための第1接続手段を有し、一方、両方のバラスト要素は、第2接続手段を介して互いに取り外し可能なように接続されている。
【0011】
本発明によれば、第1バラスト要素は、バラスト装置を持ち上げるためにアバットメント手段を取り付けることができるアバットメント要素を有する組立装置を含む。この点に関して、アバットメント要素は、第1バラスト要素のみをその重心よりも上に持ち上げるために、又は両方のバラスト要素をそれらの全重心よりも上に併せて持ち上げるために、アバットメント手段を組立装置に選択的に取り付けることができるように配置されるか、又は配置可能である。
【0012】
したがって、本発明により、両方のバラスト要素を確実かつ簡単な方法で持ち上げ、組み立てる可能性が提供される。1つの隣接点(隣接点)が全重心よりも上にあるので、接続された1軍のバラスト要素は、それ自体を独立して配向する。それにより、必要なリフトの数が削減される。すなわち、上部構造における通常のバラスト積層体の両側のダブル懸架バラストとしての使用において、必要なリフトの数が4つから2つに半減する。また、第1バラスト要素のみを選択的に取り付けることができ、ここでは、対応するアバットメント要素も利用可能であり、これにより、自動的な配向が確保される。
【0013】
単一の吊り上げを可能にする隣接点(第1バラスト要素のみ)及び全吊り上げ(両方のバラスト要素が一緒になる)は、互いに離間した異なるアバットメント要素によって実施されることが原則として考えられる。しかしながら、代替的に、単一のリフトと全リフトの両方に同じアバットメント要素を使用することができ、次いで、アバットメント要素は、対応する重心よりも上の位置の間(例えば、アバットメント要素を含む組立装置の対応する構成要素の伸長、後退、折り畳み、旋回等による)で移動可能でなければならないようにすることもできる。
【0014】
2つのバラスト要素は、接続された状態で既に一緒に取り付けることができるので、必要な作業ステップは、バラスト積層体上の基部に向かってさらに内側に置き換えられる。これにより、安定化手順の単純化に加えて、事故の危険性の低減も達成される。
【0015】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項から及び以下の説明から、得られる。
【0016】
1つの実施形態では、組立装置が、両バラスト要素の共通の上昇のために第1バラスト要素及び第2アバットメント要素のみを上昇させるための第1アバットメント要素を有し、第1バラスト要素と第2アバットメント要素との間の距離が、特に第1バラスト要素の重心と相互に接続されたバラスト要素の全重心との間の距離に対応している。
【0017】
別の実施形態では、第1アバットメント要素が第1バラスト要素の重心よりも上方に配置され、第2アバットメント要素が相互に接続されたバラスト要素の全重心よりも上方の組立装置の組立位置に配置される。したがって、組立装置は、第2アバットメント要素が全重心よりも上方に配置されていない係留位置から組立位置に移動させることができる。組立装置は、例えば、係留位置にあるバラスト装置で、省スペース方式で支持することができる。単一のリフト用の第1アバットメント要素は、組立位置に別々に移動させる必要がないことが好ましい。しかしながら、第1及び第2アバットメント要素の両方が、それぞれの場合において、係留位置と組立位置との間で、一緒に又は個別に移動可能である解決策も考えられる。
【0018】
さらに別の実施形態では、第1及び/又は第2接続手段が、懸架接続を確立するための手段である。言い換えれば、バラスト要素は、懸架バラスト又は懸架バラスト要素である。ここでは、第1バラスト要素は、特に、バラスト取付装置において対応するマウントに、又はバラスト取付装置上に支持されたバラスト要素に引っ掛けることができる。必要に応じて、第2バラスト要素は、第2接続手段を介して第1バラスト要素に引っ掛けることができる。接続手段は、特に蟻継ぎ接続又は同様の接続を形成するために、ノーズ(鼻部)又は突起及び対応するマウントとして公知の方法で構成することができる。
【0019】
さらなる実施形態において、組立装置は第1バラスト要素の分離不可能な構成要素である、すなわち、常に第1バラスト要素に留まり、輸送のためにも取付の間も取り外されない。組立装置は、第1バラスト要素に対して移動可能であることが好ましく、特に、それを係留位置と組立位置との間であちこちに移動させることが可能である。
【0020】
さらなる実施形態において、相互に接続されたバラスト要素の全重心が第2バラスト要素内に存在するようにバラスト要素が構成される。2つのバラスト要素は、概して、同一又は異なる形状とすることができる。
【0021】
さらなる実施形態では、組立装置は、細長い、特に円筒形部と、細長部の端部に配置された頭部とを備え、頭部は、アバットメント要素を備え、第1バラスト要素に対して回転可能及び/又は折り畳み可能及び/又は入れ子式又は変位可能である。アバットメント手段が選択的に取り付けられる第1及び第2アバットメント要素は、単一のリフトのために、又は全体のリフトのために、頭部に配置されることが好ましい。ここで、頭部、その個別成分、又は組立装置全体を回転させ、折り畳み、及び/又は変位させることによって、第1及び/又は第2アバットメント要素を、待機位置から組立位置に移動させることが必要であり得る。あるいは、同じアバットメント要素を、単一のリフト及び全リフトに使用することができ、その場合、それらは、第1バラスト要素又はその重心に対して対応して配置されなければならない。
【0022】
さらなる実施形態では、頭部が細長部から突出するアームとして構成され、第1アバットメント要素が細長部の領域に配置され、第2アバットメント要素がアームの反対端に配置されることが提供される。第2アバットメント要素は、例えば、アームの回転によって、全重心よりも上方に位置決めすることができ、したがって、全リフトを可能にすることができる。第1アバットメント要素の位置は、細長部の領域におけるそれらの位置決めのために、そのような回転上では変化せず、その結果、それらは、常に、第1バラスト要素の重心よりも実質的に上に留まる。
【0023】
さらなる実施形態において、第1バラスト要素がガイドチャンネルを有し、このガイドチャンネルにおいて、組立装置の細長部がその縦軸に沿って変位可能に支持され、好ましくは縦軸を中心に回転可能に支持されているという規定がなされる。細長部のガイドは、ここでは、例えば、連続した孔によって、又はチャンネルによって、又は複数の離間したガイドによって形成することができる。ガイドチャンネルは、全バラスト要素を通って延びることができ、又はバラスト要素内で終わることができる。
【0024】
さらなる実施形態において、第1バラスト要素が上側に第1凹部を有し、この凹部内に、組立装置の頭部を完全に係留位置で運んだり下げたりすることができるように設けられる。係留位置では、組立装置又は頭部のいかなる領域又は部分も第1バラスト要素を越えて突出せず、その結果、追加スペースは占有されず、組立装置は完全に保護される。引っ張られた組立装置は、頭部又は別のアバットメントが第1凹部又は別の対向アバットメントに隣接するまで、重力のために独立して下降する、という提供を行うことができる。
【0025】
さらなる実施形態では、組立装置が、第1バラスト要素に、又は第1バラスト要素内に設けられた対向アバットメントと協働して、第1バラスト要素に対する組立装置の変位を上方に制限するアバットメントを有する。それにより、組立装置は、規定された高さまで、第1バラスト要素又はガイドチャンネルから引き出され得る。アバットメントは、好ましくは、頭部とは反対側に配置された細長部の端部に配置される。
【0026】
さらなる実施形態において、第1バラスト要素は、その上部境界又は上辺組立装置のアバットメントのための対向アバットメントを形成する第2凹部を有する。すなわち、アバットメントは、第2凹部の上側で隣接するまで上方に移動し、したがって、組立装置は、最大限に延長される。アバットメント及び第2凹部は、さらに、それぞれ、方位角(アジマス)方向に協働し、かつ、組立装置の最大伸長位置における縦軸を中心とする回転を一定の角度範囲に制限する、少なくとも2つの横方向アバットメント及び対向アバットメントを有する。
【0027】
ここで「方位角方向に協働する」という規定は、細長部の縦軸を中心とする組立装置の回転上で、横方向アバットメントと対向アバットメントが特定の角度で互いに当接することを意味する。ここでは、横方向アバットメント及び対向アバットメントの少なくとも2対が、組立装置の回転範囲をある有限の角度範囲に束ねられる。しかしながら、例えば、両側の細長部から突出するピンとして、又は3角形のプレートとしてアバットメントが構成され、したがって、2つのそれぞれのペアの側方アバットメント及び対向アバットメントが、ピン毎又はプレートの側面毎に設けられる場合には、2つ以上の側方アバットメントを設けることもできる。
【0028】
組立装置は、好ましくは、対向アバットメントにおけるアバットメントの接触点上の両方のバラスト要素の全重心よりも上方に、すなわち最大限に延長されたときに、及び横方向の対向アバットメントにおける側方アバットメントの接触点上に、すなわち最大角度位置にある接触点が利用可能な組立位置にある。したがって、組立装置は、下部係留位置からアセンブリ位置に、またその逆に、特に上昇又は延伸及び回転によって移動される。
【0029】
さらなる実施形態では、アバットメントが、細長部から横方向に突出するピンとして、又はプレートとして構成されることが提供される。ピンは、片側又は両側で細長部から突出することができる。プレートとしての構成では、プレートは、特に、多角形の形状、好ましくは正三角形の形状を有する。第2凹部は、さらに好ましくは、第1バラスト要素の下側に形成される、すなわち、底部に開口するか、又は完全に囲まれ、下部領域にある。
【0030】
さらなる実施形態において、組立装置が、組立位置において解放可能にラッチ可能であるラッチ機構を有することが提供される。それにより、組立装置は、接続されたバラスト要素を確実に上昇させることができるように、組立位置でロックすることができる。ラッチ機構は、頭部で支持されるラッチ要素、特に、組立位置にあるバネ要素によって第1バラスト要素の切り欠きに押圧されるラッチピンを含むことが好ましい。これにより、ラッチ機構は、組立位置に到達すると直ちに自動的にラッチされる。
【0031】
ラッチ機構は、レバー要素又はハンドルを備えることができ、その作動によって、ラッチ接続は解除可能であり、その結果、組立装置を再び組立位置から移動させることができる。さらに、レバー要素/ハンドル自体によっても形成することができ、組立装置が組立位置にあることをオペレータに視覚的に示すインジケータ要素を設けることができる。これは、例えば、インジケータ要素が、組立位置において、バラスト要素に取り付けられた特定の要素、例えば、部品、切り欠き、マーキング等を指すという点で達成することができる。
【0032】
本発明はさらに、下部構造と、下部構造上に回転可能に支持された上部構造と、上部構造に配置された、又は上部構造に連結可能な、クレーンバラストを取り付けるためのバラスト取付装置と、バラスト取付装置及び/又はその上に配置又はバラスト積層体要素に解放可能に、特にフック可能に締結可能な、本発明による少なくとも1つのバラスト装置とを有する移動式クレーンに関する。この点に関して、本発明によるバラスト装置と同じ利点及び特性が明らかに得られるので、ここでは反復の説明は省略する。
【0033】
本発明のさらなる特徴、詳細及び利点は、図面を参照して以下で説明される実施形態から、得られる。以下に示される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1a】先行技術から知られている移動式クレーンの1実施形態の斜視図である。
【
図1b】先行技術から知られている移動式クレーンの1実施形態の斜視図である。
【
図2】1実施形態による本発明によるバラスト装置の斜視図である。
【
図7】第1バラスト要素にラッチされた、
図6による組立装置の頭部を通る断面図である。
【
図8】本発明による2つの横方向に組み立てられたバラスト装置を備えた上部構造バラストの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1a及び
図1bは、先行技術から公知であり、既に最初に詳細に説明した移動式クレーン1の2つの図を示す。したがって、ここでは繰り返しの説明は省略する。しかしながら、一般に、本発明によるバラスト装置は、他のクレーン、例えばクローラ走行体を有する移動式クレーンにも使用できることに注意しなければならない。
【0036】
本発明によるバラスト装置10の1実施形態は、
図1a及び
図1bに示す懸架バラスト9のように、移動式クレーン1の上部構造バラスト又はそれを形成するバラストプレート6に
図2に斜視図で示されているように、横方向に取り付けることができる。したがって、本発明によるバラスト装置10は、ダブル懸架バラストを表す。
【0037】
本発明によるバラスト装置10は、突起として構成された第1接続手段46を介して移動式クレーン1の上部構造バラストに上から引っ掛けることができる第1バラスト要素12を備える。この目的のために、例えば、バラスト取付装置5上に支持されたバラストプレート6は、形状が一致した蟻継ぎ接続部を形成するためのマウント47を有する。代替的に又は追加的に、このようなマウント47は、バラスト取付装置5に直接設けることができる。バラスト装置10は、上から第1バラスト要素12に引っ掛けることができる第2バラスト要素14をさらに備える。この目的のために、バラスト要素12,14は、突起48及びマウント49の様式の対応する第2接続手段48,49を有する。2つのバラスト要素12,14は、それぞれ、懸架接続により重力によって所定の位置にしっかりと保持される。
【0038】
ここに示す実施形態では、2つのバラスト要素12,14は異なる形状を有する。第1バラスト要素12が平面視で略矩形形状を有するのに対し、第2バラスト要素14は、上方から見て略円錐状又は台形状である。しかしながら、2つのバラスト要素12,14の同一のデザインと同様に、異なる形状も当然考えられる。
【0039】
第1バラスト要素12は、第1バラスト要素12の要素として、搬送用又は取付用にそこから取り外されず、むしろそこに残る組立マンドレルとして構成された組立装置16を備える。バラスト装置10は、組立装置16の上部領域に配置された複数のアバットメント要素18,20を介して自己取付するために、移動式クレーン1のアバットメント手段を介して上昇させることができる。
【0040】
図3は、
図2による本発明によるバラスト装置10、すなわち、両方のバラスト要素12,14を通り、組立装置16を通る中央垂直断面図を示す。第1バラスト要素12の重心S1と、バラスト装置10全体の全重心S2、すなわち互いに接続されたバラスト要素12,14の全重心S2とが、同様に
図3に描かれており、全重心S2は第1バラスト要素12の外側に位置している。従って、重心S1よりも上のアバットメントは、傾斜することになるので、バラスト装置10全体のリフト(全体リフト)は不可能である。アバットメント手段は、安定した配向のために、それぞれの重心S1,S2の上方に取り付けられなければならない。第2接続手段48,49の停止接続が解放されるので、第2バラスト要素14における当接手段のアバットメントも同様に不可能である。
【0041】
このため、組立装置16は、第1バラスト要素12のみ、又は両方のバラスト要素12及び14のみを一緒に選択的に持ち上げることができ、それにもかかわらず、常に安定した配向を保証することができるように、2つの別々で離間された対のアバットメント要素18,20を有する。
図6に個々に視覚的に示されている組立装置は、この目的のために、その長手方向軸に沿って変位可能に支持され、第1バラスト要素12内に形成され、全バラスト要素12を実質的に貫通しているガイドチャンネル26内でその周囲に回転可能に支持されている円筒状の細長部22を備えている。頭部24は、細長部22の上端に配置され、細長部22から一方の側に突出するアーム又はカンチレバーによって形成される。
【0042】
頭部24は、横方向に突出するボラードの様式の2つの第1アバットメント要素18を有し、このようにして、細長部22への接続の領域において、第1バラスト要素12の重心S1よりも上方に実質的に常に配置される。頭部24は、細長部22から遠く離れたアームの端部に横方向のボラードとして同様に突出する2つの第2アバットメント要素20を有する。ここで第1及び第2アバットメント要素18,20の間の距離は、重心S1とS2の間の距離に相当する。第2アバットメント要素20は、組立装置16の回転によって、全重心S2(組立位置)よりも上に位置決めすることができる。
【0043】
移動式クレーン1の上部構造バラストを装着するために、オペレータは、先行技術から知られているように、下部走行体2上に配置されたバラスト取付装置5上にバラストプレート6を積み重ねる。移動式クレーン1の取付状態が更なる懸架バラストを必要とする場合、組立装置16は、アバットメント手段と伸縮ブームとによって要求に応じて異なるアバットメント要素18,20で取り外すことができる。
【0044】
単純な取付(単一リフト)としての使用では、第1バラスト要素12のみが第1アバットメント要素18で接続され、突起46を介して既にバラスト積層体6に接続されるか、又は対応するマウント47にフックされる。ダブル懸架バラスト(全体リフト)として使用する場合、第2接続手段48,49を介して既に接続された第1及び第2バラスト要素12,14のパケットは、組立位置に配置された第2アバットメント要素20で吊り上げられ、同様に第1バラスト要素12の突起46を介してバラスト積層体6に接続される。
【0045】
第1バラスト要素12は、ガイドチャンネル26に接続され、上部に開口している第1凹部28を上側に有する。それぞれのアバットメント要素18,20からアバットメント手段を解放する前に、組立装置16又はその頭部24を第1凹部28(係留位置)に下げることができ、その結果、組立装置16は第1バラスト要素12の外側輪郭を越えて突出しない。この方法では、組立装置16は、アバットメント手段の解放後、頭部24が第1凹部28の下側に隣接するまで、重力によって独立して下降する。その後、バラストシリンダ8を介して、公知の方法でさらなるバラスティング(安定化)が行われる。
【0046】
頭部24に対向して配置された(下側)端部において、細長部22は、組立装置16から特定の高さまでの引き抜きを制限するアバットメント(突き当て部)30を有する。ここに示される実施形態では、アバットメント30は、正三角形の形態の(ラッチ)プレートとして形成され、他の形状、例えばピン又は異なる円板状のプレートも同様に可能である。ガイドチャンネル26は、第1バラスト要素12の下側に向かって開口し、その中にプレート30が配置されている第2凹部34に下側領域で合流する。組立装置16は、プレート30の上側が第2凹部34の上側境界に隣接するまで、これにより対向アバットメント32を形成するまで、上部に向かってこれまで引き出すことができる。この状況を
図3に示す。
【0047】
組立装置16が完全に延長されている場合、今度は第1バラスト要素12の上側よりも上に位置する頭部24を、組立位置に回転させることができる。第2アバットメント要素20も実際に全重心S2の上方に配置されるように、3つの横方向対向アバットメント37が、プレート30の3つの側面が当接する第2凹部34に形成され、この第2凹部34には、正しい組立位置に到達するとすぐに、対応する横方向アバットメント36を形成する。これは、第1バラスト要素12の下側の平面図が示されている
図5において認識することができる。第1バラスト要素12及びガイドチャンネル26を通る部分が
図4に見られ、ここでは、組立装置16が下降され、頭部24が第1凹部28内に完全に移動している。
【0048】
頭部24が第1凹部28内で下降可能である組立装置16の角度位置は、更に対応する3つの対向アバットメント37によって規定される。したがって、2対の対向アバットメント37は、各々が、組立装置16が細長部22の縦軸の周りに回転され得る角度範囲を規定する。プレート30の側面と対向アバットメント37は、方位角方向に協働する。底部に開口する第2凹部34の代わりに、第1バラスト要素12内に形成されるように設けることもできる。
【0049】
組立装置16を組立位置に固定又はロックするために、ラッチされた頭部24を通る断面図において
図7の実施形態を参照して示されるようなラッチ機構によって、形状整合ラッチ接続が提供される。ラッチ機構は、頭部24に/頭部24内に保持されてレバー要素又はハンドル34に接続されるラッチピン40を備える。バネ42は、ラッチピン40を最大に偏向されたベース位置に戻すように調節する。位置決め溝として形成された切り欠き44が第1バラスト要素12の上側に設けられている。ラッチピン40がバネ42を介して位置決め溝44にラッチされている場合、第2アバットメント要素20は、全重心S2よりも上の正しい位置にある。また、本明細書では、頭部24が正しい組立位置にあるかどうかをオペレータが確実に認識することができ、対応するマーキングを設けることにより、より良い視認性を得ることができる。
【0050】
オペレータは、単一のリフトのために第1アバットメント手段を第1アバットメント要素18に接続し、組立装置16を上昇させる。組立装置16は、プレート30が第2凹部34の上側に隣接するまでガイドチャンネル26内で上方にスライドする。この瞬間以降、組立装置16は、第1バラスト要素12に沿って取り込み、第1のバラスト要素12を残りのバラストに取り付けることができるようにする。頭部24は、第1アバットメント要素18の中心位置のために、さらに方向付けられたり、回転されたりする必要はない。
【0051】
オペレータは、アバットメント手段を第2アバットメント要素20に接続して、全リフトを行い、組立装置16を中心から上昇させる。組立装置16は、偏心アバットメントにもかかわらず、頭部24が第1凹部28を完全に離れるまで、ガイドチャンネル26内を上方に摺動する。
図4で認識できるように、十分遠く離れて配置された2つのガイド38は、ガイドチャンネル26を形成することができる。作業者が組立装置16を組立位置に回転させることができるように、ラッチピン40を上昇させなければならない(組立装置16は
図2~
図3に示されている)。プレート30は、3つの横方向対向アバットメント37に隣接するまで沿って回転し、したがって所望の位置にある。同時に、ラッチピン40は、位置決め溝44内の第1バラスト要素12に自動的にラッチする(締まる)。この瞬間以降、組立装置16は、上昇時にバラスト装置10全体と共にあり、ダブル懸架バラストを残りのバラストプレート6に取り付けることができる。
【0052】
図8は、本発明によるバラスト装置10として複数のバラストプレート6によって形成される2つのバラスト積層体をダブル懸架バラストとして載置し、各々がそれらの下方格納位置にある組立装置16を示す。
【0053】
もちろん、3つ以上のバラスト要素12,14を使用することもできる。この目的のために、組立装置16の頭部24は、第2アバットメント要素20が常にそれぞれの全重心の上方に位置決め可能であるように、対応してより長く形成されるか、又は折り畳み可能であるか、入れ子式であるか、又は他の方法で調整可能でなければならないと有利である。同様に、モジュール形式で組み立てることができる懸架バラストを用いて、第1及び第2アバットメント要素18,20に加えてさらなるアバットメント要素を設けて、アバットメント手段を構成に応じてそれぞれの全重心の上方に取り付けることができるようにすることも考えられる。
【0054】
移動式クレーン1は、下部走行体2上の意図された点上の自身の伸縮ブーム4を使用して、全バラストを全てのバラスト要素と積み重ねる。続いて、上部構造3は、そのバラスト取付装置5を回転させ、バラストを介してバラスト全体をテークアップする(乗せる)。
【0055】
この回転中、上部構造3及びバラスト取付装置5の回転半径内には、いかなる構成要素も突出してはならない。
図1a及び
図1bの高バラスト要素は、さらに外にあり、したがって干渉しない。組立装置16が
図3に従って上昇位置に留まっていた場合、上部構造3の回転に対して衝突が起こるであろう。
【0056】
結果的に、組立装置16は、吊下げバラストをフックに掛けた後に再びその下方位置に移動されたことを確実にすべきである(
図4)。これは、第2バラスト要素14の上側終端部を熟練した選択によって行われる。吊下げバラストは、使用される荷重懸架手段を取り外すことができないように、第2アバットメント要素20から離れているだけであるべきである。その待機位置、すなわち凹部28内には、それとは対照的に、アバットメント手段が自由に取り外し可能であるように、非常に多くの空間が設けられている。
【符号の説明】
【0057】
1 移動式クレーン
2 車台(下部走行体)
3 上部構造
4 伸縮ブーム
5 バラスト取付装置
6 バラストプレート
7 起伏シリンダ
8 バラストシリンダ
9 懸架バラスト
10 バラスト装置
12 第1バラスト要素
14 第2バラスト要素
16 組立装置
18 第1アバットメント要素
20 第2アバットメント要素
22 細長部
24 頭部
26 ガイドチャンネル
28 第1凹部
30 アバットメント
32 対向アバットメント
34 第2アバットメント
36 横方向アバットメント
38 ガイド
40 ラッチ要素
42 バネ要素
43 レバー要素
44 切り欠き
46 懸架ノーズ(第1接続手段)
47 マウント(第1接続手段)
48 懸架ノーズ(第2接続手段)
49 マウント(第2接続手段)
S1 第1バラスト要素の重心
S2 2つのバラスト要素の全重心
【外国語明細書】