(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022048119
(43)【公開日】2022-03-25
(54)【発明の名称】折り畳みシート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/30 20060101AFI20220317BHJP
B60N 2/68 20060101ALI20220317BHJP
【FI】
B60N2/30
B60N2/68
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021147227
(22)【出願日】2021-09-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0117373
(32)【優先日】2020-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518436629
【氏名又は名称】デチャン シート カンパニー リミテッド-ドンタン
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】シン ジェグァン
(72)【発明者】
【氏名】イ ミョンス
(72)【発明者】
【氏名】チョ チャンギ
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087CA17
3B087DB02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】様々な位置でレバーの操作によって折り畳み駆動が可能で、周辺の空間の活用度を向上させる折り畳みシートを提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態によると、折り畳みシート100は、シートフレーム200と、前記シートフレームの後方に交差配置され、一側は前記シートフレームと回動自在に結合するシートバックフレーム300と、前記シートフレーム及び前記シートバックフレームの他側の間で、一側は前記シートバックフレームと結合し、他側は前記シートフレームと回動自在に結合したロック部400とを含み、前記ロック部は駆動によって一部分が前記シートフレームの後方に挿入されたり、前記シートフレームから分離されるように設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートフレームと、
前記シートフレームの後方に交差配置され、一側は前記シートフレームと回動自在に結合するシートバックフレームと、
前記シートフレーム及び前記シートバックフレームの他側の間で、一側は前記シートバックフレームと結合し、他側は前記シートフレームと回動自在に結合したロック部と、を含み、
前記ロック部は、駆動によって一部分が前記シートフレームの後方に挿入されたり、前記シートフレームから分離されるように設けられることを特徴とする折り畳みシート。
【請求項2】
前記ロック部は、
前記シートバックフレームの側面に結合する第1ブラケットと、前記第1ブラケットにスライド移動可能に結合して、前記シートフレームに挿入または分離可能に設けられるストッパーと、前記シートフレームに回動自在に結合し、前記ストッパーとケーブルを介して接続されるレッグフレームと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の折り畳みシート。
【請求項3】
前記レッグフレームは、
一側及び他側の一部分が前記シートフレームの下部から前記シートフレームに向かって折れ曲がって延びて前記シートフレームに回動自在に結合し、一側または他側の先端面は前記ケーブルに接続することを特徴とする請求項2に記載の折り畳みシート。
【請求項4】
前記レッグフレームと結合したケーブル内部のワイヤーは、前記レッグフレームが前記シートフレームの下部に隣接するように折り畳まれた状態で、前記レッグフレームよりも低い位置で前記シートフレームに固定されることを特徴とする請求項3に記載の折り畳みシート。
【請求項5】
前記シートバックフレームに結合し、レバーの駆動によって前記シートフレームに対する前記シートバックフレームの折り畳みの角度を調節するラッチ部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の折り畳みシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示された内容は、シートに係り、折り畳みが可能な折り畳みシートに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で他に表示されない限り、本識別項目で説明する内容は本願の請求範囲に対する従来技術ではなく、また、本識別項目に記載されているという理由で従来技術であると認められるものではない。
【0003】
一般的に、車両に使用される折り畳みシートは、車両の内部で折り畳みや移動によって車両内部の空間の活用性を向上させることができ、特に後席シートにおいては、折り畳みや位置の移動によって車両内部の積載空間の活用性を向上させることができる。
【0004】
しかし、従来の折り畳みシートでは、搭乗者の下半身を支持するシートフレームをシートバックに向かって折り畳んだり、シートフレームを固定するために使用する部品が複雑且つ多様であるため、シート自体の重量が増え、補修費用が嵩むという欠点があった。
【0005】
また、折り畳みシートを構成するシートフレームまたはシートバックフレームの折り畳み方向が制限的であり、それゆえ、折り畳みシートを折り畳むことにより折り畳みシート周辺の空間活用度が制限されるという欠点があった。
【0006】
これに関連して、特許文献1は車両の折り畳みシート固定装置を開示し、特許文献2は車両用レッグレストを開示している。
【0007】
しかしながら、従来発明は折り畳みシートのシートバックフレームと共に折り畳まれ、様々な空間を提供する技術は開示していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録特許第10-0794038号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1643888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、様々な位置でレバーの操作によって折り畳み駆動が可能で、周辺の空間の活用度を向上させる折り畳みシートを提供することにある。
【0010】
また、上述の技術的課題に限定せず、以下の説明からまた別の技術的課題が導き出される可能性があることは自明である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施形態によれば、折り畳みシートは、シートフレームと、前記シートフレームの後方に交差配置され、一側は前記シートフレームと回動自在に結合するシートバックフレームと、前記シートフレーム及び前記シートバックフレームの他側の間で一側は前記シートバックフレームと結合し、他側は前記シートフレームと回動自在に結合したロック部とを含み、前記ロック部は駆動によって一部分が前記シートフレームの後方に挿入されたり、前記シートフレームから分離できるように設けられる。
【0012】
また、前記ロック部は、前記シートバックフレームの側面に結合する第1ブラケットと、前記第1ブラケットにスライド移動可能に結合して、前記シートフレームに挿入または分離できるように設けられるストッパーと、前記シートフレームに回動自在に結合し、前記ストッパーとケーブルを介して接続されるレッグフレームとを含んでもよい。
【0013】
また、前記レッグフレームは、一側及び他側の一部分が前記シートフレームの下部で前記シートフレームに向かって折れ曲がりながら延びて前記シートフレームに回動自在に結合し、一側または他側の先端面は前記ケーブルに接続する。
【0014】
また、前記レッグフレームと結合したケーブル内部のワイヤーは、前記レッグフレームが前記シートフレームの下部に隣接するように折り畳まれた状態で、前記レッグフレームよりも低い位置で前記シートフレームに固定される。
【0015】
また、前記折り畳みシートは、前記シートバックフレームに結合し、レバーの駆動によって前記シートフレームに対する前記シートバックフレームの折り畳みの角度を調節するラッチ部をさらに含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一実施形態によれば、折り畳みシートは、シートフレームがシートバックフレームに折り畳まれたり、シートバックフレームが下降してシートフレームに折り畳まれた状態でシートバックフレーム及びシートフレームの位置を固定するロック部の構造を単純化させてシート自体の重量を軽減させるという長所を有する。
【0017】
また、折り畳みシートは、シートフレームの下部に回動自在に結合するレッグフレームの回動によって折り畳みが可能で、シートフレームの一部分が前後移動してもロック部の駆動のためのスイッチとして作動が可能であるという長所を有する。
【0018】
また、折り畳みシートは、上部に設けられるラッチ部のレバーを引いた後、シートバックフレームを前方に向かって移動させる場合、自動的にシートフレームの下部のレッグフレームが折り畳まれながらシートバックフレーム及びシートフレームの間の折り畳みが可能な状態に切換えられるため、折り畳みシートの後方から簡単にシートバックフレームを前方の下方に向かって折り畳むことができるという長所を有する。
【0019】
また、折り畳みシートのロック部は、従来の折り畳みシートの構造からブラケットを追加して取付ける作業を通じて、従来の折り畳みシートの改造が可能なため、様々な車種に活用可能であるという長所を有する。
【0020】
併せて、これら本発明の効果は、発明者の認知の有無とは関係なく、記載された内容の構成によって当然発揮されるものであることから、上述した効果は記載内容に沿ったいくつかの効果であるだけに過ぎず、発明者が把握または実在するすべての効果を記載したものと認められてはならない。
【0021】
また、本発明の効果は、明細書の全体的な記載によってさらに把握されるべきものであり、たとえ明示的な文章で記載されていなくとも、記載内容が属する技術分野において通常の知識を有する者が本明細書を通じて、そのような効果があると認めることができる効果であれば、本発明の効果と見なさなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態に係る折り畳みシートの使用状態図である。
【
図4】
図1の折り畳みシートのレッチ部の拡大図である。
【
図5】
図1の折り畳みシートの駆動を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な実施形態による折り畳みシートの構成、動作及び作用効果について考察する。参考として、以下の図面において、各構成要素は便宜及び明確性のために省略または概略的に図示され、各構成要素の大きさは、実際の大きさを反映するものではなく、また明細書全体に亘り同一の参照符号は同一の構成要素を指し、各図面で同一の構成に対する図面符号は省略することとする。
【0024】
一般的に、車両に使用される折り畳みシートは、車両の内部で折り畳みや移動によって車両内部の空間の活用性を向上させることができ、特に後席シートにおいては、折り畳みや位置の移動によって車両内部の積載空間の活用性を向上させることができる。
【0025】
しかし、従来の折り畳みシートは、搭乗者の下半身を支持するシートフレームをシートバックに向かって折り畳んだり、シートフレームを固定させるために使用する部品が複雑且つ多様であるため、シート自体の重量が増え、補修費用が嵩むという欠点があった。
【0026】
折り畳みシート100は、シートフレームがシートバックフレームに折り畳まれたり、シートバックフレームが下降してシートフレームに折り畳まれた状態でシートバックフレーム及びシートフレームの位置を固定するロック部の構造を単純化させて、シート自体の重量を軽減させるという長所を有する。
【0027】
また、折り畳みシート100は、シートフレームの下部に回動自在に結合するレッグフレームの回動によって折り畳みが可能で、シートフレームの一部分が前後移動する場合にも、ロック部の駆動のためのスイッチとして作動が可能であるという長所を有する。
【0028】
また、折り畳みシート100は、上部に設けられるラッチ部のレバーを引いた後、シートバックフレームを前方に向かって移動させると、自動的にシートフレームの下部のレッグフレームが折り畳まれながらシートバックフレーム及びシートフレームの間の折り畳みが可能な状態に自動で切換えられるため、折り畳みシート100の後方から簡単にシートバックフレームを前方の下方に向かって折り畳むことができるという長所を有する。
【0029】
折り畳みシート100は、固定フレーム50、シートフレーム200、シートバックフレーム300、ロック部400、ラッチ部500、及びブラケット部600を含む。
【0030】
車両の内部で一側及び他側に離隔して配置される固定フレーム50の各一端部は車両に結合し、各他端部は上方に向かって延びて互いに交差したシートフレーム200及びシートバックフレーム300の間でシートフレーム200及びシートバックフレーム300と回動自在に結合する。
【0031】
シートフレーム200は、第1フレーム210、第2フレーム220及び延長フレーム230を含む。
【0032】
シートフレーム200の一端部は、前方に該当する第1方向1側から両側に延びるバー形状の一側及び他側の一部分が第2方向2に向かって折れ曲がり、第2方向2側の線分に該当する部分がない四角フレーム状に形成される。
【0033】
シートフレーム200の他端部は、一端部から第2方向2に向かって所定の距離だけ延び、他端部の先端の一部分は、上方に向かって折れ曲がりながら延び、固定フレーム50の各他端部の外側から一側または他側に延びた軸を基準に固定フレーム50及びシートバックフレーム300と回動自在に結合する。
【0034】
第1フレーム210の一端は、内部の円柱状の空間が他側に向かって開放された六面体状で形成され、第2方向2に向かって所定の距離だけ延び、延長フレーム230の一側部と第1方向1または第2方向2に向かってスライド移動可能に結合する。
【0035】
第1フレーム210の他端は、広い面が両側に向かうプレート状で形成され、一端から上方に向かって放物線状に折れ曲がって延び、固定フレーム50及びシートバックフレーム300と回動自在に結合する。
【0036】
第2フレーム220の一端は、内部の円柱状の空間が一側に向かって開放された六面体状で形成され、第1フレーム210の一端と同じ構造で形成され、第1フレーム210の一端から他側に向かって所定の距離だけ離隔した位置に配置される。
【0037】
第2フレーム220の他端は、広い面が両側に向かうプレート状で形成され、一端から上方に向かって放物線形に折れ曲がって延び、固定フレーム50及びシートバックフレーム300と回動自在に結合する。
【0038】
第2フレーム220の他端の先端の第1方向1側の一部分は、他端の先端の第1方向1側の一部分を囲むプレート状に拡張延長して第1回動部材221が設けられ、第1回動部材221の第1方向1側の上部及び下部には、第1回動部材221の両側を貫通する挿入穴222、223がそれぞれ形成される。
【0039】
各挿入穴222、223には、後述するロック部400の一部分が挿入され、シートフレーム200またはシートバックフレーム300の折り畳み駆動によってロック部400の一部分は挿入穴222、223のいずれか一つに挿入される。
【0040】
延長フレーム230の中央部は、一側または他側に向かって円筒形の棒状に延び、中央部の一側及び他側に形成された一側部及び他側部は、下方及び第2方向2に向かって、それぞれ折れ曲がって延びて、第1フレーム210及び第2フレーム220の各一端と第1方向1または第2方向2に向かってスライド移動可能に結合する。
【0041】
延長フレーム230の一側部及び他側部は、第1フレーム210及び第2フレーム220の各一端の内部に挿入され、第1方向1または第2方向2に向かってスライド移動可能に結合する。
【0042】
シートバックフレーム300は、連結フレーム310と上部フレーム320とを含む。
【0043】
シートバックフレーム300の一端部は、上部に位置する線分に該当するフレームの一部分が除去された形態の四角フレーム状で形成され、一端部の下部一側及び他側を両側に延びる軸を中心にシートフレーム200の他端部と回動自在に結合する。
【0044】
シートバックフレーム300の他端部は、一端部から上方に向かって所定の距離だけ延びた後、互いに向かって延びて接続し、他端部の一側または他側に取付けられるラッチ部500を介して車両に設けられたフック52に取外しまたは取付けられる。
【0045】
連結フレーム310は、一側または他側に向かって長く伸びた円柱状で形成され、一側及び他側のそれぞれの先端は上部フレーム320の下部に結合するか、上部フレーム320と結合した一体型で製作されてもよい。
【0046】
上部フレーム320は、両側に延びた中央部の一側及び他側に位置する一側部及び他側部が、下部に折れ曲がりながら延びて四角フレーム状で形成され、一側部及び他側部の下部の内側に該当する内側面は、連結フレーム310の一側及び他側端と結合する。
【0047】
上部フレーム320の一側部及び他側部の下部外側面は、固定フレーム50、第1フレーム210及び第2フレーム220の各他端と一側または他側に延びる軸を基準に回動自在に結合する。
【0048】
ロック部400は、レッグフレーム410、ケーブル420、第1ブラケット430、第2ブラケット440、スプリング450、ストッパー460、及び固定部材470を含む。
【0049】
ロック部400は、シートフレーム200及びシートバックフレーム300の間で、一側はシートバックフレーム300と結合し、他側はシートフレーム200と回動自在に結合し、ケーブル420を介してロック部400を駆動させるフレーム状のスイッチと接続する。
【0050】
ロック部400は、駆動によって一部分がシートフレーム200に形成された挿入穴222、223のうちのいずれか一つに挿入され、シートフレーム200及びシートバックフレーム300の回動を制限する。
【0051】
図1~
図3を参照すると、レッグフレーム410の中央部には一側または他側に延びた円柱形の棒状に形成され、一側の一部分及び他側の一部分は第1方向1に向かって折れ曲がりながら延びて一側部及び他側部として形成される。
【0052】
レッグフレーム410の一側部及び他側部の外側面は、ブラケット部600を介してシートフレーム200の一端部の内側でシートフレーム200と一側または他側に延びる軸を基準にして回動自在に結合する。
【0053】
ケーブル420は、ワイヤー421、結合部材422及び被覆部423を含む。
【0054】
ケーブル420の一端は、レッグフレーム410の一側部または他側部の第1方向1側の先端から第1方向1側に向かって離隔配置された状態でレッグフレーム410の一側部または他側部の先端と結合する。
【0055】
ケーブル420の他端は、一端から第1フレーム210または第2フレーム220のいずれかに沿って延び、第2フレーム220の他端に隣接した位置でストッパー460と結合する。
【0056】
ワイヤー421の一端は、一側または他側に円柱状に延びた結合部材422と接続して結合部材422を介してレッグフレーム410の一側部または他側部の一部分と結合する。
【0057】
ワイヤー421の他端は、一端からワイヤー状に第1フレーム210または第2フレーム220に沿って延びてストッパー460の先端に結合し、レッグフレーム410の中央部が下方に移動し、シートフレーム200の下部と離隔する駆動によりワイヤー421の一端が第2方向2及び上方に向かって移動すると、ワイヤー421の他端はストッパー460を引く。
【0058】
逆に、レッグフレーム410の中央部が上昇してシートフレーム200の下部に折り畳まれる駆動によりワイヤー421の一端が第1方向1及び下方に移動すると、ワイヤー421の他端がストッパー460に向かって移動するため、ストッパー460は元の位置に移動する。
【0059】
被覆部423は、結合部材422を除いたワイヤー421の外側面をカバーし、円筒状にワイヤー421を囲み、レッグフレーム410の駆動によるワイヤー421の移動が安全に被覆部423の内部で行われる。
【0060】
第1ブラケット430は、第2回動部材431及び据置き部材432を含む。
【0061】
第1ブラケット430の一端部は、上部フレーム320の他側部の外側を囲むブラケット状に形成されて上方または下方に向かって延び、上部フレーム320と結合する。
【0062】
第1ブラケット430の他端部は、一端部の上部の一部分が上方に向かって延びて、上部フレーム320の他側部と結合し、第1方向1側の角の一部分は、上部フレーム320の他側部の第1方向1側を通って一側に向かってプレート状に折れ曲がって延び、第2ブラケット440と結合する。
【0063】
具体的には、第2回動部材431の一端は、上部フレーム320の他側部の下部の第1方向1及び第2方向2側部分及び外側を囲むブラケット状に形成され、他端は一端から上方に向かって延びて、上部フレーム320の外側及び第2方向2を囲む、垂直に折れ曲がったブラケット状に形成される。
【0064】
据置き部材432の一端は、第2回動部材431の第1方向1側の角の一部分が一側に向かって垂直板状に所定の距離だけ延びて、上部フレーム320の他側部の第1方向1をカバーしながら、上部フレーム320の内側に延びる。
【0065】
第2ブラケット440は、中央部は広い面が上方及び下方に向かうプレート状に形成され、中央部の一側及び他側の一部分は、上方に向かって折れ曲がって延び、ブラケット状に形成される。
【0066】
第2ブラケット440の第1方向1側の前面は、据置き部材432の他端側の背面と結合し、他側にはストッパー460が一側または他側に移動可能なように貫通孔が形成される。
【0067】
スプリング450の一端は、第2ブラケット440の他側で第2ブラケット440と結合し、他端は円筒形の螺旋状にストッパー460を囲みながら他側に向かって延びてストッパー460と結合する。
【0068】
ストッパー460の一端は、一側または他側に延びる円柱状に形成されて、ケーブル420のワイヤー421の他端と結合し、第2ブラケット440の他側を貫通して第2ブラケット440の中央部の上部に配置される。
【0069】
ストッパー460の他端は、一端からスプリング450の内側空間を通って他側に向かって所定の距離だけ延び、第2回動部材431及び挿入穴223を貫通して第2フレーム220の外側に突出する。
【0070】
固定部材470は、環状のフランジ状に形成されてスプリング450の他側でストッパー460の外側を囲みながらストッパー460と結合し、ストッパー460が一側または他側に移動する状況で、スプリング450を収縮または拡張させる。
【0071】
したがって、ラッチ部500がフック52から分離され、レッグフレーム410の中央部が下方に移動して、シートフレーム200の下部に折り畳まれると、ワイヤー421の他端がストッパー460を一側に向かって引くことになるため、シートバックフレーム300及びシートフレーム200が折り畳み駆動可能な状態に切換る。
【0072】
逆に、レッグフレーム410の中央部が上昇してシートバックフレーム300の下方に向かって移動すると、ストッパー460を引くワイヤー421が緩んでスプリング450の他端が他側に向かって弾性移動し、ストッパー460及び固定部材470は他側に向かって移動し、ストッパー460の他端は挿入穴222に挿入される。
【0073】
上部フレーム320の中央部が第1方向1及び下方に向かって移動してシートフレーム200の上部に折り畳まれた状態で、挿入穴223はストッパー460の他側に配置され、レッグフレーム410の中央部が上昇すると、ストッパー460の他端は挿入穴223に挿入されて折り畳まれた上部フレーム320の位置を固定する。
【0074】
図5に示すように、ラッチ部500の駆動でシートバックフレーム300がフック52から分離された状態で、シートバックフレーム300の前方に着座している搭乗者またはシートバックフレーム300の後方でラッチ部500を操作する別の搭乗者がシートバックフレーム300を第1方向1に向かって押し出すと、レッグフレーム410がシートフレーム200の下部に折り畳まれながらストッパー460が挿入穴222から分離され、シートバックフレーム300はシートフレーム200の上部に自動的に折り畳まれる。
【0075】
したがって、シートバックフレーム300の第2方向2側に位置する搭乗者は、ラッチ部500を操作してシートバックフレーム300を第1方向1に向かって移動させる操作だけで、シートバックフレーム300をシートフレーム200の上部に折り畳むことができ、利便性が向上するという長所を有する。
【0076】
また、シートフレーム200の上部に折り畳まれてストッパー460が挿入穴223に挿入された状態で、シートバックフレーム300を第2方向2及び上方に向かって移動させると、シートフレーム200が上部に移動し、レッグフレーム410の中央部が自動的に重力によって下降し、ストッパー460が挿入穴223から分離する。
【0077】
この時、ストッパー460が挿入穴223から分離すると、シートフレーム200は折り畳み可能な状態に切換って下降し、シートバックフレーム300及びラッチ部500が元の位置に移動してラッチ部500がフック52と結合すると、ストッパー460が挿入穴222に挿入されながら、シートフレーム200を自動的に固定する。
【0078】
したがって、搭乗者はラッチ部500によってシートバックフレーム300を回動させる操作だけで、シートバックフレーム300をシートフレーム200の上部に折り畳んだり、シートバックフレーム300をシートフレーム200と分離して元の位置に移動させながらシートフレーム200が上下に移動しないように安定的に固定させることができるという長所を有する。
【0079】
シートフレーム200を第2方向2及び上方に向かって移動させるチップアップ駆動の場合、搭乗者はレッグフレーム410の中央部を第1方向1に向かって移動させてストッパー460を挿入穴222と分離した後、シートフレーム200を第2方向2及び上方に折り畳ませてシートフレーム200をシートバックフレーム300の前方に折り畳むことができる。
【0080】
シートフレーム200がシートバックフレーム300の第1方向1側に折り畳まれた状態で、レッグフレーム410の中央部を第2方向2に移動させると、レッグフレーム410がシートフレーム200の底部と密着し、ストッパー460は挿入穴223に挿入され、シートフレーム200の位置を固定する。
【0081】
シートフレーム200が第2方向2及び上方に向かって折り畳まれてシートバックフレーム300の第1方向1側に固定された状態で、レッグフレーム410の中央部を第1方向1に移動させてレッグフレーム410をシートフレーム200の底部と分離すると、ストッパー460が挿入穴223から分離されながら、シートフレーム200が第1方向1及び下方に向かって移動可能な状態に切換る。
【0082】
したがって、折り畳みシート100は、折り畳みシート100の前方または後方からシートバックフレーム300を前方の下方に向かって折り畳んだり、元の位置に移動させることができ、シートフレーム200を持ち上げることにより後方に位置するシートバックフレーム300の前方に折り畳むことができ、積載空間の確保が容易になるという長所を有する。
【0083】
ラッチ部500は、固定ブラケット505、レバー510、ケーブル520、第1カバー530、第1連結ブラケット540、第2連結ブラケット550、クロー560、ガイドブラケット570、及び第2カバー580を含む。
【0084】
ラッチ部500は、上部フレーム320の一側部の上部に結合し、シートバックフレーム300の側面または後方に設けられるフック52に脱着可能に結合し、搭乗者の操作によってラッチ部500の位置調節が可能である。
【0085】
固定ブラケット505は、上方または下方に向かって延び、第1方向1及び第2方向2側の角の一部分が一側に向かって突出した形態で設けられ、クロー560の一端部と第1方向1または第2方向2に向かって延びた軸を基準に回動可能に結合する。
【0086】
レバー510は、上部フレーム320の中央部の一側上部に一側または他側に延びる軸を基準に弾性回動自在に結合し、レバー510の操作により、ラッチ部500が作動してラッチ部500が前記フック52と脱着可能に結合する。
【0087】
ケーブル520は、ワイヤー522を含む。
【0088】
ケーブル520の一端はレバー510に接続し、他端は一端から下方に向かって延びて上部フレーム320の一側に配置され、内部に配置されるワイヤー522はケーブル520の他端から突出して第1カバー530及び第1連結ブラケット540と結合する。
【0089】
第1カバー530でカバーされた第1連結ブラケット540の一端は、ワイヤー522に接続し、他端は一側に延びて第1連結ブラケット540と第1方向1または第2方向2に延びる軸を基準に回動自在に結合する。
【0090】
第1連結ブラケット540の下部は、クロー560の一端部の上部に結合し、レバー510の操作でワイヤー522が上方に向かって移動すると、第1連結ブラケット540及び第2連結ブラケット550とクロー560の一端部は上方に向かって移動する。
【0091】
クロー560の一端部は、広い面が上方及び下方に向かって配置される水平板状に形成されて固定ブラケット505に回動自在に結合し、他端部は、一端部の前、後方に離隔配置された三つの一側の角の一部分が下方に向かって突出して二つのフォーク溝を囲むフォーク状に形成される。
【0092】
したがって、ワイヤー522によって上方に移動するクロー560の他端部の下部に前記フック52が配置された状態でクロー560の他端部が下降すると、前記フォーク溝のいずれか一つに前記フック52が挿入されて固定する。
【0093】
第2カバー580は、クロー560の他端部に密着してクロー560の他端部をカバーし、クロー560と結合し、クロー560が前記フック52と締結するに際して騒音を軽減する。
【0094】
ガイドブラケット570の中央部は、第1方向1または第2方向2に延びる垂直板状に形成され、中央部の第1方向1及び第2方向2側の一部分は、他側に向かって折れ曲がって延び、固定ブラケット505の第1方向1及び第2方向2側の前面及び背面と結合する。
【0095】
ガイドブラケット570の一側及び第2方向2側にはガイドブラケット570の一側及び第2方向2側を貫通して互いに接続するガイド溝572が形成され、前記フック52はガイド溝572に挿入されながらガイドブラケット570によってガイドされて、前記フォーク溝に挿入される。
【0096】
図2に示すように、ブラケット部600は、第1下部ブラケット610、612及び第2下部ブラケット620、622を含む。
【0097】
ブラケット部600の一部は、延長フレーム230とレッグフレーム410との間で延長フレーム230と結合し、一側または他側に延びた軸を基準にレッグフレーム410と回動自在に結合する。
【0098】
具体的には、第1下部ブラケット610の中央部は第1方向1及び第2方向2に向かって延びた垂直板状に形成され、第1方向1及び第2方向2側の角の一部分は一側に向かって折れ曲がって延びて延長フレーム230の一側部の内側に結合する。
【0099】
延長フレーム230に結合した第1下部ブラケット610の一部分は、第1フレーム210の一端の第1方向1側に配置され、延長フレーム230が第2方向2に向かって移動すると、第1フレーム210に密着して延長フレーム230が第2方向2に移動する距離を制限するため、延長フレーム230の過度な移動を防止するという長所を有する。
【0100】
第2下部ブラケット620の中央部は、第1下部ブラケット610の中央部の他側の上部で広い面が上、下部に配置される水平板状に形成され、中央部の一側及び他側の一部分は、下方に向かって折れ曲がって延びてレッグフレーム410の一側部の先端部と回動自在に結合する。
【0101】
第2下部ブラケット620の一側の他側面は、第1下部ブラケット610の中央部の一側面と面結合し、レッグフレーム410の一側部の先端部は第1下部ブラケット610の中央部及び第2下部ブラケット622の他側の間で第1下部ブラケット610及び第2下部ブラケット620と回動自在に結合する。
【0102】
したがって、レッグフレーム410の一側部の第1方向1側の先端の外側面及び内側面は、第1下部ブラケット610の中央部及び第2下部ブラケット622の他側部を介して安定的に延長フレーム230に結合する。
【0103】
また、レッグフレーム410の一側部の先端は結合部材422と一側または他側に延びた軸を基準に回動自在に結合し、レッグフレーム410の回動により、結合部材422は第2方向2及び上方に向かって引っ張られたり、第1方向1及び下方に向かって移動する。
【0104】
第1下部ブラケット612及び第2下部ブラケット622のそれぞれは、第1下部ブラケット610及び第2下部ブラケット620のそれぞれとレッグフレーム410を挟んで互いに対称になる同じ構造で形成され、同じ結合方法でレッグフレーム410の他側部の先端と回動自在に結合する。
【0105】
したがって、折り畳みシート100は、ロック部400に設けられるレッグフレーム410、ケーブル420、第1ブラケット430、第2ブラケット440、スプリング450、ストッパー460、及び固定部材470をブラケット部600を介して既存のシートに取付け、シートフレーム200に挿入穴222、223を形成する作業によって折り畳みシートの機能を改善させることができるという長所を有する。
【0106】
また、折り畳みシート100は、シートフレーム200を第2方向2及び上方に向かって折り畳んでシートバックフレーム300と隣接する位置に配置させることができ、シートフレーム200が位置していた後席の下部空間を活用することができるという長所を有する。
【0107】
また、折り畳みシート100は、別途、スイッチなしにシートフレーム200の下部を支持するレッグフレーム410を活用して、シートフレーム200の折り畳み駆動を制御することができるという長所を有する。
【0108】
以上、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明したが、本明細書に記載した実施形態と図示した構成は、本発明の最も好適な一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないため、本出願時点においてこれらを代替することができる様々な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。したがって、上述した実施形態は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものと理解されなければならず、本発明の範囲は、詳細な説明よりも後述する特許請求の範囲によって開示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0109】
100 折り畳みシート
200 シートフレーム
300 シートバックフレーム
400 ロック部
500 ラッチ部
600 ブラケット部