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特開2022-48159ユーザに情報を提供するためのパッケージ上の電灯又は点灯式部材
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022048159
(43)【公開日】2022-03-25
(54)【発明の名称】ユーザに情報を提供するためのパッケージ上の電灯又は点灯式部材
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/18 20060101AFI20220317BHJP
【FI】
A61J1/18
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022000087
(22)【出願日】2022-01-04
(62)【分割の表示】P 2019531970の分割
【原出願日】2017-12-14
(31)【優先権主張番号】62/435,096
(32)【優先日】2016-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】505258715
【氏名又は名称】ベーリンガー インゲルハイム フェトメディカ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】Boehringer Ingelheim Vetmedica GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100171675
【弁理士】
【氏名又は名称】丹澤 一成
(72)【発明者】
【氏名】トゥネーシ クリスティアーノ
(57)【要約】
【課題】有用性又は投与安全性を改善するパッケージ及び方法を提供すること。
【解決手段】パッケージは、それに固定されて作動時に発光できる少なくとも1つの電灯又は点灯式部材を含む。電灯又は点灯式部材は、開封時に蛍光を発する又は他に発光してユーザに情報を提供するようにパッケージの開封時に作動される。この光は、ユーザが暗い条件でパッケージを位置付けることを可能にする。この光は、パッケージ内に収容された薬剤のバイアビリティタイムピリオドに等しい期間にわたってのみ放出され、薬剤がもはや使用可能でないことをユーザに警告するように構成できる。この光は、パッケージ内に収容された薬剤のバイアビリティタイムピリオドに等しい期間で色を変え、薬剤がもはや使用可能でないことをユーザに警告するように構成できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージであって、
薬剤と、
パッケージの外部に位置付けられ、発光を通じてエンドユーザに情報を提供するように構成された電灯又は点灯式部材と、
を含むことを特徴とするパッケージ。
【請求項2】
前記エンドユーザに提供される前記情報は、前記薬剤のバイアビリティ、パッケージの場所、パッケージの特定部分の場所、又はそのあらゆる組合せに関連することを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記薬剤は、抗生物質、ワクチン、栄養補助剤、成長補助剤、抗真菌薬、抗寄生虫薬、ホルモン、及びその組合せから構成される群から選択された獣医製品であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記薬剤は、ウシウイルス性下痢症のためのワクチンであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記電灯又は点灯式部材は、予め決められた期間にわたって発光するように構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項6】
発光が、蛍光、化学発光、又は発光ダイオードによって生成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記電灯又は点灯式部材は、受動照明、能動照明、又はその組合せを使用することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記電灯又は点灯式部材は、パッケージの外部装飾品の一部であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記電灯又は点灯式部材は、前記エンドユーザによってパッケージの前記外部に取り付けられることを特徴とする請求項8に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記電灯又は点灯式部材は、パッケージのラベルの一部を含むことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記電灯又は点灯式部材は、パッケージの口部又はキャップを部分的に又は完全に取り囲むことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記電灯又は点灯式部材は、2又は3以上の化学物質の組合せによって作動されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項13】
少なくとも1つの容器と、該少なくとも1つの容器を少なくとも部分的に包み込むパッケージング材料とを含む、パッケージ本体を含むことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記電灯又は点灯式部材は、前記パッケージング材料上にあることを特徴とする請求項13に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記パッケージ本体は、複数の容器と該複数の容器を少なくとも部分的に互いに接合するパッケージング材料とを含むことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記電灯又は点灯式部材は、前記パッケージング材料上にあることを特徴とする請求項15に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記電灯又は点灯式部材は、前記少なくとも1つの容器の真上にあることを特徴とする請求項13から請求項16のいずれか1項に記載のパッケージ。
【請求項18】
パッケージ内の薬剤のバイアビリティを判定する方法であって、
前記パッケージが開かれた時に前記薬剤を含む該パッケージ上の電灯又は点灯式部材を作動させる段階と、
前記電灯又は点灯式部材内に蛍光又は化学発光を生成する及び/又はそれを観察する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記電灯又は点灯式部材を作動させる段階は、2又は3以上の前駆体化学物質を混合させる段階を含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記電灯又は点灯式部材を作動させる段階は、該電灯又は点灯式部材を少なくとも設定された期間にわたって光に曝す段階を含むことを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記薬剤は、抗生物質、ワクチン、栄養補助剤、成長補助剤、抗真菌薬、抗寄生虫薬、ホルモン、及びその組合せから構成される群から選択された獣医製品であることを特徴とする請求項18から請求項20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記薬剤は、ウシウイルス性下痢症のためのワクチンであることを特徴とする請求項18から請求項21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記電灯又は点灯式部材は、前記薬剤がバイアブルに留まる時間の長さに等しい期間にわたって蛍光を発することを特徴とする請求項18から請求項22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
パッケージ内の薬剤のバイアビリティを判定する方法であって、
前記パッケージを開き、かつ前記薬剤を収容する該パッケージ上に位置付けられた電灯又は点灯式部材を該電灯又は点灯式部材が蛍光又は化学発光を放出するように作動させる段階と、
前記電灯又は点灯式部材内の色の変化をある期間にわたって生成する及び/又は観察する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項25】
前記色変化は、前記薬剤が非バイアブルになった時点で発生することを特徴とする請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、一般的に、ワクチンのような1又は2以上の薬剤をそこに含むパッケージに関する。特に、本発明の開示は、パッケージ又はそこの内容物に関する情報をパッケージのエンドユーザに提供するために所望の時間に作動させることができる1又は2以上の電灯又は点灯式部材をその上に含む投薬瓶のようなパッケージに関する。電灯又は点灯式部材をその上に含むパッケージは、そこに収容された薬剤の不適正使用を低減し、かつ適正に使用するための使用説明に対する全体的な遵守を改善することができる。
【背景技術】
【0002】
農場動物は、それらの衛生及び健康を保証するためにその一生にわたって多数のワクチンと薬剤を受け入れる。一部のワクチン接種は、一生の間に一度施されるのに対し、他のものは毎年施される。コストを節約するために、多くの農家は、専門の獣医のサービスを得るのではなく、自分でワクチン接種を投与している。一部の国では、衛生及び安全法規により、農家が彼らの群れにワクチン接種を投与することを許可するが、他の国では専門の獣医が必要とされる。
【0003】
ウシウイルス性下痢症(「BVD」)は、畜牛を飼育する全ての国で感染症が発生している第1位の経済的に有意な世界中の畜牛の疾患である。これは、通常は畜牛の感染症であるが、それは、ブタ、ヒツジ、ヤギ、アルパカ、シカ、トナカイ、及びバイソンのような他の動物にも感染を引き起こす能力を有する。このウイルスによる感染症は、認識するのが困難である場合があり、感染動物のほんの僅かな割合が感染症の臨床的徴候を示す。このウイルスは、乳量を低減し、死亡のリスクを高めることで公知である。それは、成牛にストレスを与え、ウイルスに感染している母親から生まれた子牛に流産及び先天性欠陥を生じる可能性がある。世界中の経済的影響は大きい。
【0004】
BVDのためのいくつかの市販ワクチンが入手可能であるにも関わらず、感染は依然として世界的にかなり一般的である。従来の非経口及び鼻腔内BVDワクチン、及びワクチン接種の方法が利用可能であるが、それらは必ずしも完全に有効又は安全であるとは限らない。同じく畜牛は、あらゆるワクチン接種に対して常に免疫学的に一様に反応するとは限らない。免疫反応の範囲は、そのような畜牛が同じバッチのワクチンで処置される時に、全くの無反応から非常に高レベルの反応まで変化する可能性がある。
【0005】
ワクチン不全は、動物の免疫ステータス、動物が生活する又はワクチンが投与される環境、特定の病原体、及び不適正投与を含む多くの異なる要因によって引き起こされる。ワクチン不全に寄与する要因を排除又は低減することは、群れを管理する全ての農家にとって彼らの経済的生計が健康で生産的な動物を有することに依存するので有意な問題である。農家又は専門の獣医は、弱光条件で作業していることが多く、かつ彼らの動物にワクチンを接種しようとする時に中断されることが多いために、発生する不適正投与の一形態は、ワクチンのそれがもはやバイアブル(viable)でなくなった後での投与である。これは、ワクチンの有効性を大きく低下させる又は完全に排除する可能性がある。これに加えて、一部のワクチンは、再構成された又は冷蔵保管から取り出された状態で、それらがバイアブルに留まる期間が短い。
【0006】
更に、農家は、早朝又は納屋の不十分な照明条件の下で彼らの動物を扱う仕事をすることが多い。家畜ワクチン接種は、多くの場合に動物が屋内にいる冬に行われることが多く、これが弱光条件を悪化させる。いずれの場合でも、ワクチンボトル、及び/又は注射針がワクチンボトル内容物にそれによってアクセスする血清キャップ内の隔膜の視認性が重要である。不十分な視認性は、農家、獣医、又は動物に対して針刺し又は他の悪影響をもたらす可能性がある。
【0007】
ワクチン又は免疫原性組成物が再構成又は冷蔵保管からの取り出しの後も依然としてバイアブルであるかを目視検査に基づいて判定することは不可能であるので、農家、獣医、又は他のエンドユーザが簡単、容易、かつ有効な方式でこの判定を行うことを可能にする必要性が存在する。これに加えて、不十分な又は弱い光の条件下でワクチンを見て動物に投与する際にエンドユーザを支援する必要性が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、有用性又は投与安全性を改善するパッケージ及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、請求項1に記載のパッケージ又は請求項18又は24に記載の方法によって達成される。有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0010】
本発明の開示は、一般的に、少なくとも1つの薬剤をそこに含むパッケージに関する。パッケージは、一般的に、それに固定されて作動時に発光することができる少なくとも1つの電灯又は点灯式部材を含む。本明細書に説明する多くの実施形態では、電灯又は点灯式部材は、開封時に電灯又は点灯式部材がエンドユーザに情報を提供するために蛍光を発する又は他に発光するように、パッケージの開封時に作動される。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材によって発生される光は、エンドユーザが暗い条件でパッケージを位置付けて利用することを可能にする。他の実施形態では、電灯又は点灯式部材によって発生される光は、それがパッケージ内に収容された薬剤のバイアビリティタイムピリオド(viability time period)に等しい期間にわたってのみ放出されて薬剤がもはや使用可能でない時にエンドユーザに警告するように構成される場合がある。更に他の実施形態では、電灯又は点灯式部材によって発生される光は、それがパッケージ内に収容された薬剤のバイアビリティタイムピリオドに等しい期間で色を変えて薬剤がもはや使用可能でないことをエンドユーザに警告するように構成される場合がある。
【0011】
本発明の開示は、(i)薬剤と(ii)電灯又は点灯式部材とを含むパッケージに関する。電灯又は点灯式部材は、パッケージの外部に位置付けられ、かつ発光を通じてエンドユーザに情報を提供するように構成される。
【0012】
本発明の開示は、更に、パッケージ内の薬剤のバイアビリティ(viability)を判定する方法に関する。本方法は、(i)パッケージが開かれた時に薬剤を含むパッケージ上の電灯又は点灯式部材を作動させる段階と、(ii)電灯又は点灯式部材内の蛍光を生成する及び/又は観察する段階とを含む。
【0013】
本発明の開示は、更に、パッケージ内の薬剤のバイアビリティを判定する方法に関する。本方法は、(i)パッケージを開封し、かつ電灯又は点灯式部材が蛍光を放出するように薬剤を収容するパッケージ上に位置付けられた電灯又は点灯式部材を作動させる段階と、(ii)電灯又は点灯式部材内の色の変化をある期間にわたって生成する及び/又は観察する段階とを含む。
【0014】
本発明の開示の特徴、態様、及び利点は、各図面を通して同様の文字が同様の部品を表す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むとより良く理解されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】電灯又は点灯式部材がパッケージの血清キャップ上にある一実施形態の図である。
図2】電灯又は点灯式部材がパッケージのラベルに一体化された一実施形態の図である。
図3】電灯又は点灯式部材が薬剤を含む2つの別々のパッケージの周りに適合するスリーブである一実施形態の図である。
図4】電灯又は点灯式部材がパッケージにわたって適合するスリーブである一実施形態の図である。
図5】電灯又は点灯式部材がパッケージにわたって適合するスリーブである一実施形態の図である。
図6】電灯又は点灯式部材がパッケージの血清キャップに取り付けられた一実施形態の図である。
図7】電灯又は点灯式部材がパッケージの底面に取り付けられた一実施形態の図である。
図8】電灯又は点灯式部材がパッケージの側面に取り付けられた一実施形態の図である。
図9】電灯又は点灯式部材がパッケージ上の血清キャップの周りに適合するスリーブである一実施形態の図である。
図10】電灯又は点灯式部材がパッケージにわたって適合してLED光源を含むスリーブである一実施形態の図である。
図11】電灯又は点灯式部材がパッケージの血清キャップにわたって適合してLED光源を含むキャップである一実施形態の図である。
図12】電灯又は点灯式部材が薬剤を含む1対のパッケージの周りに適合してLED光源を含むリングである一実施形態の図である。
図13】電灯又は点灯式部材の一実施形態の概略切断図である。
図14】電灯又は点灯式部材の別の実施形態の概略切断図である。
図15】電灯又は点灯式部材の別の実施形態の概略切断図である。
図16】電灯又は点灯式部材の別の実施形態の概略切断図である。
図17】作動状態にある図16の電灯又は点灯式部材の概略切断図である。
図18】電灯又は点灯式部材の別の実施形態の概略切断図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の明細書及び特許請求の範囲では、以下の意味を有するように規定すべきいくつかの用語に言及する。単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上明らかに他を規定しない限り、複数への言及を含む。用語「備える」、「含む」、及び「有する」は包括的であることを意図しており、列挙された要素以外の追加の要素があり得ることを意味する。「任意の」又は「任意的に」は、続いて記述する事象、構造、又は状況が生じるか又は生じない場合があり、その記述には、事象、構造、又は状況が生じた場合と生じない場合とが含まれる。
【0017】
本明細書及び特許請求の範囲を通してここで使用する近似する言語は、それが関連する基本機能に変化をもたらすことなく、差し支えない程度に変えることができるあらゆる定量的表現を修飾するために適用することができる。従って、「約」、「近似的に」、及び「実質的に」のような1又は複数の用語によって修飾された値は、指定された正確な値に限定すべきではない。少なくとも一部の事例では、近似する言語は、値を測定する計器の精度に対応することができる。ここで及び本明細書及び特許請求の範囲を通して、範囲の制限を組み合わせる及び/又は置き換えることができ、そのような範囲は、文脈又は用語の上で他を意味しない限り、同一視され、その中に含まれる全ての部分範囲を含む。
【0018】
本発明の開示の様々な実施形態を本出願の全体にわたって説明する。本発明の開示の一態様に関して説明するあらゆる実施形態は、本発明の開示の他の態様にも同様に適用され、逆もまた同様である。本明細書に説明する各実施形態は、本発明の開示の全ての態様に適用可能な本発明の開示の実施形態であると理解される。本明細書で説明するいずれの実施形態も、本発明の開示のあらゆる方法又は構成に関して実施することができ、逆もまた同様であると考えられる。
【0019】
定義
ここで及び本明細書の以下の部分で規定されない限り、本明細書で使用する全ての技術用語及び科学用語は、本発明の開示が関連する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0020】
本明細書で使用する用語「動物」は、特に明記しない限り、病気に対する医学的処置の被験体であるあらゆる動物を指す。場合によって、医学的処置は対症的ではなく予防的であるとすることができる(例えば、既に存在する病気を処置するための医薬というよりむしろ、病気を予防するためのワクチン)。少なくとも飼育動物、家畜、動物園の動物、競技動物、及び愛玩動物は、この用語の意味の範囲に入ることが理解される。望ましくは、動物は家畜である。家畜の例は、以下に限定されるものではないが、ウマ、雌ウシ、ブタ、バッファロー、バイソン、雄牛、ニワトリ、ヤギ、ヒツジ、ロバ、アルパカ、ラマ、ウサギ、イヌ、ネコ、アヒル、及びシチメンチョウを含む。
【0021】
用語「薬剤」、「医薬」、及び「薬」は、本明細書では互換的に使用され、少なくとも1つの症状を有する病気の処置又は予防を目的とした医薬組成物又は医薬品を説明する。医薬組成物又は医薬品は、それが動物の体内に導入されると動物に生理学的作用を及ぼすことになる。医薬組成物又は医薬品は、特定の調合タイプが必要される又は開示される場合を除いていずれかの適切な調合状態にあるとすることができる。
【0022】
抗原の免疫反応を生ずる「免疫学的防御量」又は「免疫学的有効量」又は「免疫反応を生ずる有効量」は、受容者において免疫原性反応を誘導するために有効な量である。免疫原性反応は、診断目的又は他の検査に十分であるとすることができ、又は疾患因子への感染によって生じる健康への悪影響又はその合併症を含む疾患の徴候や症状を予防するのに十分であるとすることができる。体液性免疫又は細胞性免疫のいずれか又はその両方を誘導することができる。免疫原性組成物に対する動物の免疫原性反応は、例えば、抗体価の測定、リンパ球増殖アッセイを通して間接的に、又は野生型株による攻撃後の徴候及び症状の監視を通して直接的に評価することができるが、一方でワクチンによる防御免疫は、例えば、被験体の死亡率、罹患率、体温値のような臨床徴候の低減、全体的な体調、並びに全体的な健康及び成績などを測定することによって評価することができる。免疫反応は、細胞性免疫及び/又は体液性免疫の誘導を含むことができるが、これらに限定されない。「免疫原性」は、免疫反応又は抗原反応を誘起することを意味する。従って、免疫原性組成物は、免疫反応を誘導するあらゆる組成物である。
【0023】
「治療上有効量」は、ウイルス又は細菌のような病原体への感染によって生じる健康への悪影響又はその合併症を含む疾患の臨床徴候又は症状を予防又は軽減するのに足りる抗原又はワクチンを受容する被検体において免疫反応を誘導する抗原又はワクチンの量を指す。体液性免疫又は細胞性免疫のいずれか又はその両方を誘導することができる。ワクチンに対する動物の免疫原性反応は、例えば、抗体価の測定、リンパ球増殖アッセイを通して間接的に、又は野生型株による攻撃後の徴候及び症状の監視を通して直接的に評価することができる。ワクチンによって付与される防御免疫は、例えば、被験体の死亡率、罹病率、体温値のような臨床徴候の低減、全体的な体調、並びに全体的な健康及び成績を測定することによって評価することができる。治療上有効なワクチンの量は、使用される特定の免疫賦活剤、使用される特定の抗原、又は被験体の条件に応じて異なる場合があり、当業者によって決定することができる。
【0024】
「免疫原性組成物又は免疫学的組成物」及び/又は「ワクチン」は、細胞性又は抗体媒介性免疫反応の宿主においてその成分に対する免疫学的反応を誘発する少なくとも1つの動物抗原及び/又はその免疫原性部分を含む物質の成分を指す。一部の望ましい実施形態では、免疫原性組成物は、免疫反応を誘導し、より望ましくは、少なくとも1つの動物抗原の1又は2以上の臨床徴候に対する防御免疫を付与する。
【0025】
用語「ワクチン接種」又は「ワクチン接種をする」又はそれらの変形は、本明細書で使用する場合、動物に投与されると少なくとも1つの動物感染症に対する動物の免疫反応を誘発する又は直接的に又は間接的に誘発することができるワクチン及び/又は免疫原性組成物の投与を含む過程を意味するが、これらに限定されない。
【0026】
本明細書で用いる場合、用語「バイアブルである」("viable")又はそのいずれの変形も、薬剤に関して使用する時にその薬剤がそれを必要とする患者に投与されると患者に免疫反応を生じさせることを意味する。免疫反応は、最大に可能である又は治療上有効であることを必要としない。体液性免疫反応と細胞性免疫反応の両方が網羅され、バイアブルである薬剤は、体液性免疫反応か細胞性免疫反応のいずれか又はその両方を生じさせることができる。薬剤がワクチン又は免疫原性組成物である場合、免疫反応は、病気からの部分的又は完全な防御とすることができ、その防御は、恒久的又は一時的である場合がある。
【0027】
本明細書で更に議論する電灯又は点灯式部材は、蛍光及び/又は化学発光のどちらも使用することができる。いずれも、高いエネルギ又は励起状態にある分子が脱励起して基底状態に戻ることに起因する。この脱励起はエネルギの放出と光子の放出とをもたらすが、それらは異なる現象によって生じる。蛍光は、電子励起、すなわち、分子が最初に光子を吸収する結果に起因する。すなわち、光の光子が吸収されて再放出される。分子は励起状態にある間に振動失活によりエネルギを失う可能性があるので、同じ色が再放出されるとは限らない。
【0028】
化学発光は、2つ(又は3以上)の基底状態分子が励起状態の最終分子を生成するという分子反応によって生じる。反応物質中のエネルギは生成物に移され、生成物を形成しつつ、それらも励起する。この励起が化学発光を導くことができる。一部の反応はまた、励起状態の分子の形成をもたらし、それが光の光子の放出をもたらす。
【0029】
化学発光の非限定的な例として、Glow Sticks(登録商標)は、以下の反応に従って3つの異なる化学物質、シュウ酸ジフェニル、過酸化水素、及び蛍光染料の組合せに基づいて様々な色を発する:
【化1】
【0030】
蛍光染料の選択は、エンドユーザにより観察される発光源である励起染料の色を決定する。蛍光染料の非限定的な例は、ローダミンB(赤)、5,12-ビス(フェニルエチニル)ナフタセン(橙)、ルブレン(黄)、9,10-ビス(フェニルエチニル)アントラセン(緑)、及び9,10-ジフェニルアントラセン(青)である。初期の構造的配置では、過酸化水素は、シュウ酸ジフェニル及び染料から物理的に分離されている。Glow Stickに力を加えると(すなわち、それを曲げてセパレータを破裂させると)、シュウ酸ジフェニル及び染料は過酸化水素と混ざり、それによって最終的に染料の励起をもたらすカスケードを開始し、それによって発光を生じる。他の化学発光反応が当業技術で公知であり、本明細書に開示する実施形態で必要とされるように発光するいずれも受容可能である。
【0031】
これに代えて、電灯又は点灯式部材の光源は、発光ダイオード(LED)によって発生させることができる。LEDは、電流が流れると可視光、通常は単色発光する半導体デバイスである。そのような構成では、LEDを含む電灯又は点灯式部材は、LEDをオン及びオフにすることができるように少なくとも2つの異なる作動設定値を含む作動スイッチを有することになる。一部の実施形態では、LEDを使用する電灯又は点灯式部材は、パッケージから取り外すことができ、別のパッケージに移すことができると考えられる。一部の他の実施形態では、LEDを使用する電灯又は点灯式部材は単回使用であり、使用後に処分される。
【0032】
別の実施形態では、発光は、2又は3以上の化学物質が混ざるのを防ぐセパレータを取り外すことによって作動される。取り外し時に、化学物質は混ざり、それによって発光する化学反応を生じる。
【0033】
電灯又は点灯式部材から放出される光の色は限定されず、人間の目に見えるあらゆる色から選択することができる。例には、白、赤、橙、黄、緑、青、藍、及び紫が含まれるが、これらに限定されない。異なる濃淡及び強度も同じく限定されない。一部の実施形態では、色は、黄又は白であることが望ましい。それらは、電灯又は点灯式部材の望まれる特性に基づいて選択される。これに加えて、1よりも多い色を経時的に電灯又は点灯式部材から放出することができる。
【0034】
別の実施形態では、化学反応によって放出される光は1色とすることができるが、化学物質を含むパッケージング構造又は外部格納容器は異なる色とすることができ、それによってエンドユーザに異なる色を示す。非限定的な例として、白色発光する化学発光反応は、その外部が緑色であるプラスチック構造体に包装することができる。エンドユーザは、白色ではなく緑色の光を見ることになる。化学物質を包装する構造体の色は限定されず、パッケージの製造業者が望む通りに選択することができる。1つの非限定的な例として、一部の製造業者は特定の色又は色の組合せを含む商標を有する。その色又は色の組合せに化学物質の包装の色を一致させることができ、それによって銘柄の認知度を高める。
【0035】
電灯の光源、すなわち、蛍光、化学発光、又はLEDに依らず、それらは観察上同一であり、すなわち、エンドユーザが観察する可視光が放出される。これに加えて、蛍光と化学発光は、その発生源が非常に類似し、互いに混同されることが多いので、これら2つの用語は互換的に使用される。本明細書に開示する実施形態は、その効果の原因よりはむしろ外側から観察される視覚的効果に関するものである。
【0036】
本明細書に開示するパッケージ及び方法は、薬剤を含む現在利用可能なパッケージに存在する制限を解消し、本明細書に開示した未だ満たされていない必要性の一方又は両方を満たし、すなわち、本明細書に開示するパッケージ及び方法は、動物に投与される薬剤のバイアビリティに関する情報をエンドユーザに提供する必要性又は弱光条件下で農家をパッケージの視認性で支援する必要性のいずれかに対処する。一部の実施形態では、本明細書に開示するパッケージ及び方法は、満たされていない両方の必要性を同時に解消する。
【0037】
医薬用途及び医薬品に使用する多種多様なパッケージングタイプが知られている。公知のパッケージの例には、ボトル、箱、真空パック、及びバッグが含まれるが、これらに限定されない。本明細書に開示する実施形態は、いずれのタイプのパッケージに適用される場合にも適している。望ましくは、パッケージは、医薬品又は薬剤のためのものであり、かつボトルである。別の実施形態では、パッケージは、エンドユーザへの配送前に薬剤が保管される、出荷される、又は他に詰められる箱であることが望ましい。非限定的な一例では、パッケージは、農家又は獣医に配送される複数の薬剤ボトルを収容する箱である。箱内部の複数の薬剤ボトルは、各個別のボトルに対して個別の電灯又は点灯式部材を含む又はそうでなくてもよい。
【0038】
規制当局の承認を必要とする薬剤と共に使用する一部のパッケージングも、例えば米国食品医薬品局によって適切な国内当局の下で決定されるような規制要件の対象となる。本明細書に開示する電灯又は点灯式部材は、パッケージのラベル又は外部装飾品に一体化されると、必要があればいずれの求められる規制要件をも満たすことになる。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材に適用される規制要件はない。別の実施形態では、電灯又は点灯式部材に適用される規制要件が存在する。
【0039】
一部の実施形態では、パッケージは薬剤を含み、パッケージは情報をエンドユーザに提供するように構成された電灯又は点灯式部材を含む。電灯又は点灯式部材は、光を生成するために作動させる時にパッケージに取り付けることができ、又は電灯又は点灯式部材は、光を生成するために作動させ、その後に続けてパッケージに取り付けることができる。別の実施形態では、電灯又は点灯式部材は、光を生成するために作動させ、単にパッケージに隣接して配置することができる。エンドユーザは、農家、農場従事者、獣医、獣医技能者、又は動物に医療処置を提供するいずれかの個人とすることができる。一部の望ましい実施形態では、パッケージは、動物ワクチンを含むボトルである。一部の実施形態では、動物ワクチンを含むボトルは、動物ワクチン接種銃と共に使用するのに適した形状及びサイズである。一部の他の実施形態では、エンドユーザに提供される情報は、単に弱光条件下でのパッケージ又はパッケージの特定部分の位置である。一部の態様では、エンドユーザに提供される情報は、パッケージ内部の薬剤のバイアビリティに関するものである。一部の他の態様では、提供される情報は、パッケージ内部の薬剤のバイアビリティと弱光条件下でのパッケージ又はパッケージの特定部分の位置との両方に関するものである。
【0040】
更に別の態様では、電灯又は点灯式部材はキットの一部である。キットは、薬剤を含む少なくとも1つのパッケージと少なくとも1つの電灯又は点灯式部材とを含む。薬剤及び電灯又は点灯式部材は、本明細書の他所に開示するいずれかの実施形態とすることができる。非限定的な一例として、キットは、2つの異なる病気に対する2つの異なるワクチンを含む。このキットに含まれるのは、2つの異なる色の電灯又は点灯式部材である。血清キャップ上の隔膜の視認性を向上させるために、図1に記載するような1つの白色LEDの電灯又は点灯式部材が含まれ、各ワクチンは、既にボトルに取り付けられた図8に記載するような電灯又は点灯式部材を含んでおり、ここでは一方のワクチンは緑色の電灯又は点灯式部材を有し、他方のワクチンは黄色の電灯又は点灯式部材を有する。書面使用説明の形態の情報資料をキットに含めることができる。その書面使用説明は、電灯又は点灯式部材を作動させる方法、並びに電灯又は点灯式部材が薬剤のバイアビリティに対して視認可能なままである時間の長さに関する使用説明を含むがこれらに限定されないキットに関するあらゆる関連情報を含むことができる。
【0041】
別の非限定的な例として、キットは蛍光ラベル付きの箱を含み、その箱の内部には、ワクチンを含む少なくとも1つのボトルと、図7に示すような少なくとも1つの電灯又は点灯式部材とが存在する。電灯又は点灯式部材は、ワクチンボトルの底部にその電灯又は点灯式部材を取り付けるために使用することができる「剥がして貼る」接着剤を有する。ワクチンが再構成された又は冷蔵保管から取り出された状態で、電灯又は点灯式部材は、内部の化学物質に対する内部セパレータを破裂させるのに足りるだけ強くそれをつまむことによって作動する。作動は、エンドユーザの望む通りにボトルに取り付ける前又はその後のいずれかの時点で行うことができる。
【0042】
パッケージ内の薬剤は限定されず、いかなる医薬品でもよい。一部の実施形態では、医薬品は、それが再構成された又は冷蔵保管から取り出された時に限られたバイアビリティを有する。一部の他の実施形態では、薬剤は、免疫原性組成物、抗生物質、ワクチン、栄養補助剤、成長補助剤、抗真菌薬、抗寄生虫薬、ホルモン、及びその組合せからなる群から選択された獣医製品である。多くの実施形態では、薬剤は、例えばBovela(登録商標)を含むBVDのためのワクチンのようなワクチンである。
【0043】
本明細書に説明する多くの実施形態では、エンドユーザへの信号は発光の形態である。光源は、蛍光、化学発光、又は発光ダイオードとすることができ、本質的に能動的又は受動的とすることができる。光源は、作動時に発光する電灯又は点灯式部材であり、上記のように、パッケージの外部装飾品に一体化されるか又はいずれかの適切な方法でパッケージの外部に取り付けることができる。
【0044】
一部の実施形態では、蛍光は受動照明である。そのような態様では、電灯又は点灯式部材は、パッケージ上のラベルと組み合わされるか又はそれから分離することができる。電灯又は点灯式部材は、パッケージのラベルに完全に又は部分的に組み込むことができる。別の態様では、電灯又は点灯式部材は、指定された時間に指定された方法でエンドユーザがパッケージに取り付ける別個の構造体とすることができる。別の態様では、電灯又は点灯式部材は、エンドユーザへの配送前にパッケージに取り付けることができる。受動的な電灯又は点灯式部材の場合、蛍光は、その電灯又は点灯式部材を光源の下に予め決められた期間にわたって置くことによって作動する。そのような光源は、人工(例えば電球)又は自然(例えば太陽)のものとすることができる。
【0045】
一部の実施形態では、蛍光は能動照明である。そのような態様では、電灯又は点灯式部材は、パッケージ上のラベルと組み合わされるか又はそれから分離することができる。電灯又は点灯式部材は、パッケージのラベルに完全に組み込むことができる。別の態様では、電灯又は点灯式部材は、指定された時間に指定された方法でエンドユーザがパッケージに取り付ける別個の構造体とすることができる。別の態様では、電灯又は点灯式部材は、エンドユーザへの配送前にパッケージに取り付けることができる。能動的な電灯又は点灯式部材の場合、一部の態様では、蛍光は、2又は3以上の前駆体化学物質の混合によって作動する。そのような構成は当業技術において公知である。例えば、電灯又は点灯式部材内部のセパレータは、前駆体化学物質を分離状態に保つことができる。セパレータが破裂すると、前駆体化学物質が混ざって蛍光反応をもたらす。破裂は、揺動、圧縮、又は曲げの形式でセパレータに力を加えることによって引き起こすことができる。非限定的な例として、電灯又は点灯式部材は、エンドユーザによって圧縮することができ、それによって前駆体化学物質の混合を可能にするセパレータの破裂を引き起こす。別の態様では、電灯又は点灯式部材がLEDを含む場合、作動は、少なくとも2つの設定、すなわち、オン及びオフを含むLED上の作動スイッチを用いて行われる。非限定的な例として、LEDの作動は、作動スイッチの捻り、回転、又は圧縮のような機械的作用によることができる。
【0046】
一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材は、エンドユーザへの配送の前にパッケージに固定されない。電灯又は点灯式部材の作動に続いて、それと同時に又はその直後に電灯又は点灯式部材をパッケージに取り付けることができる。別の態様では、電灯又は点灯式部材を作動させるが、その電灯又は点灯式部材をパッケージに取り付けない。取り付けは恒久的又は一時的であるとすることができる。取り付けが一時的な場合には、電灯又は点灯式部材が別パッケージに対する使用のために保存されるように電灯又は点灯式部材の取り外しを行うことができる。取り付け方法は限定されず、接着剤(例えば、糊)、テープなどを含むことができる。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材の取り付けは、電灯又は点灯式部材を含むスリーブ又はバンドにパッケージを挿入する段階を伴う。取り付け方法は当業技術で公知であり、電灯又は点灯式部材によって放出される光又はパッケージの内容物に支障を来すことのないあらゆる取り付け方法が受容可能である。一部の実施形態では、取り付けは「剥がして貼る」方法によるものであり、それによって電灯又は点灯式部材の一部にある接着剤から保護カバーを取り外し、露出した接着剤をいずれか適切な位置でパッケージに押し付ける。別の非限定的な例では、電灯又は点灯式部材は、糊を粘着性にするために湿らされる片面の一部に乾燥糊を有する。別の例として、スリーブ形態の電灯又は点灯式部材(以下の図4及び5で説明する)は、パッケージの上を滑らせて外し、別パッケージの上に容易に配置することができる。別の実施形態では、電灯又は点灯式部材は、エンドユーザへの配送又は販売の前にパッケージ上に塗布される蛍光塗料の形態である。蛍光塗料は、パッケージの内容物への影響及び動物又はエンドユーザへの健康及び安全リスクをもたらさない。
【0047】
蛍光及び化学発光は、限られた期間にわたって持続する過渡的な過程であることが知られている。それらは、関連する材料及び化学物質の慎重な選択に基づいて制御可能な有限の寿命を有する。一部の態様では、蛍光が持続する期間は、1~100時間、並びにその間の全ての整数値であり、具体的には1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、及び10時間を含む。一部の実施形態では、蛍光は、パッケージ内部の薬剤の何らかの特性に合致した所定期間にわたって持続するようになっている。望ましい一実施形態では、その薬物の特性は、再構成又は冷蔵保管からの取り出し後もバイアブルのままに留まる時間の長さである。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材は、作動後に1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、9時間、10時間、11時間、12時間、13時14時間、15時間、16時間、17時間、18時間、19時間、20間、25時間、30時間、35時間、40時間、45時間、50時間、55時間、60時間、65時間、70時間、80時間、90時間、又は100時間にわたって発光する。
【0048】
一部の薬剤は、再構成又は冷蔵保管からの取り出し後に限られたバイアビリティを有することが知られている。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材が光を放射する時間の長さは、薬剤がバイアブルのままに留まる期間に可能な限り厳密に一致する。非限定的な例として、一部の動物ワクチンは、再構成又は冷蔵保管からの取り出し後に8時間にわたってバイアブルである。従って、電灯又は点灯式部材が光を放射し続ける期間は8時間であると考えられる。電灯又は点灯式部材からもはや光が放出されなくなった時に、エンドユーザは、薬剤がもはやバイアブルでなく、使用すべきではないと知ることになる。再構成又は冷蔵保管からの取り出し後に薬剤がバイアブルのままに留まる期間は、薬剤が保持される環境条件及び/又はそれが使用される方式に応じて変わることがあると理解される。電灯又は点灯式部材が発光し続ける期間は、薬剤と共に含まれた使用説明書に基づいて判定されることになる。
【0049】
一部の実施形態では、1つのパッケージに対して2又は3以上の電灯又は点灯式部材が同時に使用される。各電灯又は点灯式部材は、同じか又は異なる場合がある。各電灯又は点灯式部材は、異なる色と、光が視認できる期間とを有することができる。例えば、2つの異なる期間を有する2つの異なる色を用いて異なる情報をエンドユーザに提供することができる。電灯又は点灯式部材の色は限定されず、人間の目に見えるあらゆる色とすることができる。例として、白、赤、橙、黄、緑、青、藍、及び紫が含まれるが、これらに限定されない。異なる濃淡及び強度も同じく限定されない。それらは、電灯又は点灯式部材の望まれる特性に基づいて選択される。更に、特定期間の後に色を変える1又は2以上の電灯又は点灯式部材を用いてエンドユーザに情報(例えば、薬剤はもはやバイアブルでないなど)を提供することができる。
【0050】
非限定的な一例では、ボトルの血清キャップ上の赤色の電灯又は点灯式部材(後述する図1に示すような)は、剤への注射器アクセスのための隔膜を適切に位置付ける上でエンドユーザを支援するために使用されるのに対し、第2の緑色の電灯又は点灯式部材は、パッケージ内部の薬剤のバイアビリティを示すためにパッケージの側面に取り付けられる(後述する図8に示すように)。1よりも多い電灯又は点灯式部材を含む実施形態では、各電灯又は点灯式部材は、個別的に能動照明式又は受動照明式とすることができ、個別的にパッケージに一体化する又はパッケージの外部装飾品に取り付けることができる。各電灯又は点灯式部材は、色が同じか又は異なる場合がある。各電灯又は点灯式部材は、異なる光源を使用することができる。
【0051】
別の非限定的な例では、LED光源を用いた電灯又は点灯式部材(後述する図11に示すような)は、弱光条件下で隔膜を位置付ける上でエンドユーザを支援するためにパッケージの血清キャップに取り付けられるのに対して、8時間の光源又は点灯期間を有する能動的化学発光の電灯又は点灯式部材(後述する図7又は8に示すような)は、再構成後8時間のバイアビリティを有すると知られている薬剤の再構成時に作動する。8時間の期間が経過して化学発光の電灯又は点灯式部材がもはや視認できなくなった後で、残っている薬剤は全て廃棄されることになる。LEDの電灯又は点灯式部材は、取り外され、停止され、薬剤の新しいボトルに配置され、又は将来使用するために保存されることになる。
【0052】
別の非限定的な例では、緑色の電灯又は点灯式部材を含む第1の薬剤のためのパッケージのラベルと、赤色の電灯又は点灯式部材を含む第2の薬剤のための異なるパッケージのラベルとが、弱い又は不十分な照明条件下で同時に使用される。色の違いにより各薬剤の識別が可能となり、1つの動物群に第1の薬剤が与えられ、第2の異なる動物群に第2の薬剤が与えられる。そのような色の区別は、例えば無毒の塗料又は染料のような動物上の異なるカラーマーキングと直接に組み合わされ、どの動物にどの薬剤が与えられたかを判定するのを支援することができる。
【0053】
同じく本明細書に開示するのは、パッケージ内の薬剤のバイアビリティを判定する方法である。本方法は、薬剤を含むパッケージが最初に開封された又は使用に至った時に本明細書の他所に記載するように電灯又は点灯式部材を作動させる段階と、予め決められた期間後に蛍光の喪失を観察する段階とを含む。蛍光の完全な喪失は、その薬剤がもはやバイアブルでないことを示す。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材を作動前にパッケージに取り付ける。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材を作動させ、次いでエンドユーザがパッケージに取り付ける。
【0054】
薬剤と電灯又は点灯式部材とを含むパッケージは、エンドユーザが薬剤を動物に投与する準備をした時に、開封される又は使用に至ると見なされる。一部の実施形態では、パッケージを冷蔵保管から取り出して周囲温度まで温めておく。冷蔵保管は、使用前の長期間にわたって薬剤を保存するためにその温度が標準的な周囲温度、通常25℃未満であることだけを示唆する又は要求するものではない。冷蔵保管の一部の形態は、0℃未満を含む薬剤の凝固点未満である。一部の実施形態では、開封する又は使用に至るとは、得られた溶液を注射器、ワクチン接種銃、又は同様な方法で動物に投与することができるように固体を液体で再構成することを意味する。開封して使用を開始する他の手段は公知であり、薬剤と、それが動物に投与可能となる前に必要な段階とに固有なものである。これは非限定的なものであり、本明細書では例として示すに過ぎない。当業技術で公知の他の手段もまた本明細書で網羅される。
【0055】
電灯又は点灯式部材の作動は、2又は3以上の前駆体化学物質を電灯又は点灯式部材の内部で混合させることによるものとすることができる。例えば、電灯又は点灯式部材内部のセパレータは、前駆体化学物質を分離した状態に保つことができる。セパレータが破裂すると、前駆体化学物質が混ざって蛍光反応をもたらす。破裂は、圧縮又は曲げの形式でセパレータに力を加えることによって引き起こすことができる。非限定的な例として、電灯又は点灯式部材は、エンドユーザによって圧縮される又は曲げることができ、それによって前駆体化学物質の混合をもたらすセパレータの破裂を引き起こす。
【0056】
一部の他の実施形態では、電灯又は点灯式部材の作動は、その電灯又は点灯式部材を設定された期間にわたって光に曝すことによって行われる。光は人工(例えば電球)又は自然(例えば太陽光)のものとすることができる。電灯又は点灯式部材を作動させるための設定された期間は、その電灯又は点灯式部材の性質とエンドユーザが蛍光の持続を望む時間の長さとに応じて変わることになる。作動に必要とされる設定された期間を含むこれらの実施形態の作動に関する使用説明書は、パッケージ及び電灯又は点灯式部材と共に含まれることになる。
【0057】
本明細書に含まれる図は、電灯又は点灯式部材を含むパッケージの1つの望ましい実施形態、すなわち、動物のためのワクチン及び他の薬剤に一般に使用される血清キャップ及び隔膜を含むボトルを示す。これは限定を意図するものではなく、他のタイプのパッケージも本明細書の他所に開示するいずれか及び全ての実施形態に含まれる。
【0058】
図1に示すように、電灯又は点灯式部材20は、薬剤(図示せず)を含むラベル30を有するパッケージ10の隔膜キャップに一体化される。それは、部分的に(図には示さない)又は完全に(図に示すように)パッケージ10の口の外形を描くリングの形態とすることができる。そのような実施形態では、パッケージの口部の周りの外形は、パッケージの内容物へのアクセスを妨げない。これに加えて、電灯又は点灯式部材を血清キャップに恒久的に固定することができ、又はそれをエンドユーザが付加することもできる。電灯又は点灯式部材は、パッケージの内容物にアクセスする際に針と干渉することはない。そのような電灯又は点灯式部材は、隔膜キャップの外形の形態とすることができ、それにより、図示するような注射針のための照らされないターゲットを提供する。別の態様では、血清キャップの隔膜自体が蛍光性であり(図には示さない)、それによって注射針のための照らされたターゲットを提供する。更に別の態様では、電灯又は点灯式部材は、パッケージの上に塗られた蛍光塗料の形態である。1つの非限定的な例として、蛍光塗料は、図1に示すのと同じ方法で血清キャップの隔膜を取り囲む。塗料は、出荷地で又はエンドユーザへの配送の前に製造業者によって塗布され、恒久的に血清キャップに固定されることになる。全ての態様において、電灯又は点灯式部材は、注射針によるアクセス中にパッケージ内部の薬剤に支障を来たす又は影響を与えることがないと考えられる。一部の態様では、パッケージは、動物のためのワクチン接種銃と共に使用するのに適しており、電灯又は点灯式部材は、ワクチン接種銃へのパッケージの装填を妨げることはない。電灯又は点灯式部材は、本明細書に開示するようなあらゆる光源を使用することができる。
【0059】
図2に示すように、パッケージ10は、パッケージのラベルに完全に一体化された電灯又は点灯式部材40を含む。ラベルの異なる部分は、電灯又は点灯式部材を含むことができ、ここに示す例は単なる例示であり、限定するものではない。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材はラベルの一部だけを含む。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材はラベル全体を含む。この例では、蛍光はラベルの内容に支障を来すことなく、規制ガイドラインの下で要求される通りにそれをエンドユーザに対して明らかに読み易い状態に保つ。全ての態様において、電灯又は点灯式部材は、注射針によるアクセス中にパッケージ内部の薬剤に支障を来たす又は影響を与えることはない。一部の態様では、パッケージは、動物のためのワクチン接種銃と共に使用するのに適しており、電灯又は点灯式部材は、ワクチン接種銃へのパッケージの装填を妨げることはない。電灯又は点灯式部材は、本明細書に開示するようなあらゆる光源を使用することができる。
【0060】
図3に示すように、パッケージ10は、2部式薬剤の外部パッケージングに一体化された電灯又は点灯式部材70を含む。動物ワクチンを含む一部の薬剤は、動物への投与前に再構成する必要のある凍結乾燥固形物として市販されている。薬剤の両構成部分を含むパッケージング上のラベルの異なる部分は、電灯又は点灯式部材を含むことができ、ここに示す例は単なる例示であり、限定するものではない。この例では、蛍光は、ラベルの内容に支障を来すことなく、規制ガイドラインの下で要求される通りにそれをエンドユーザに対して明らかに読み易い状態に保つ。全ての態様において、電灯又は点灯式部材は、注射針によるアクセス中にパッケージ内部の薬剤に支障を来たす又は影響を与えることはない。一部の態様では、パッケージは、動物のためのワクチン接種銃と共に使用するのに適しており、電灯又は点灯式部材は、ワクチン接種銃へのパッケージの装填を妨げることはない。電灯又は点灯式部材は、本明細書に開示するようなあらゆる光源を使用することができる。
【0061】
図4及び5に示すように、電灯又は点灯式部材20は、薬剤を含むパッケージ10の周囲に配置されたスリーブの形態である。スリーブは、電灯又は点灯式部材の作動前又は後にパッケージの周囲に配置することができる。更に、スリーブは、エンドユーザへの配送前に定位置にあるとすることができ、又はエンドユーザが定位置に置くこともできる。図4では、スリーブは、スリーブによって提供される蛍光外形を除いてほとんど透明であり、ラベル30はスリーブを通して見ることができる。ラベル情報は、スリーブ上に与えられるか又は与えなくてもよく、それによって不十分な照明条件下での識別及び銘柄認識を改善する。そのような構成は、2又は3以上の異なる薬剤を同時に投与する必要がある状況下で有用であると考えられる。図5では、パッケージ10を取り囲むスリーブ全体が電灯又は点灯式部材20を含んで蛍光性であり、それによって不十分な照明条件下での視認性を改善する。全ての態様において、電灯又は点灯式部材は、注射針によるアクセス中にパッケージ内部の薬剤に支障を来たす又は影響を与えることはない。この実施形態の場合、ラベル30はスリーブを通して見えないことになる。一部の態様では、パッケージは、動物のためのワクチン接種銃と共に使用するのに適しており、電灯又は点灯式部材は、ワクチン接種銃へのパッケージの装填を妨げることはない。電灯又は点灯式部材は、本明細書に開示するようなあらゆる光源を使用することができる。
【0062】
図6に示すように、電灯又は点灯式部材20は、薬剤を含むパッケージ10の血清キャップに取り付けられた構造の形態である。そのような実施形態では、パッケージの口部の周りの外形は、パッケージの内容物へのアクセス又はラベル30の視野を妨げない。これに加えて、電灯又は点灯式部材は、血清キャップに恒久的に固定することができ、又はそれをエンドユーザが付加することもできる。電灯又は点灯式部材は、パッケージの内容物にアクセスする際に針と干渉することはない。そのような電灯又は点灯式部材は、隔膜キャップの外形の形態とすることができ、それにより、図1に示すものと類似した注射針のための照らされないターゲットを提供する。更に、血清キャップを取り囲んでいない電灯又は点灯式部材の部分は、パッケージの側面に取り付けられるか又は取り付けなくてもよい。一部の実施形態では、電灯又は点灯式部材がパッケージに完全に取り付けられるのに対し、別の態様では、血清キャップを囲む電灯又は点灯式部材の一部だけが取り付けられる。全ての態様において、電灯又は点灯式部材は、注射針によるアクセス中にパッケージ内部の薬剤に支障を来たす又は影響を与えることはない。一部の態様では、パッケージは、動物のためのワクチン接種銃と共に使用するのに適しており、電灯又は点灯式部材は、ワクチン接種銃へのパッケージの装填を妨げることはない。電灯又は点灯式部材は、本明細書に開示するようなあらゆる光源を使用することができる。
【0063】
図7及び8に示すように、電灯又は点灯式部材20は、パッケージ10の側面(図8)又は底面(図7)に取り付けられた構造の形態である。電灯又は点灯式部材は、エンドユーザへの配送の前にパッケージに取り付けることができ、又は配送後にエンドユーザが取り付けることもできる。いずれの態様においても、電灯又は点灯式部材はラベル30を妨げない。図8に蛍光部材の側面図も示す。全ての態様において、電灯又は点灯式部材は、注射針によるアクセス中にパッケージ内部の薬剤に支障を来たす又は影響を与えることはない。一部の態様では、パッケージは、動物のためのワクチン接種銃と共に使用するのに適しており、電灯又は点灯式部材は、ワクチン接種銃へのパッケージの装填を妨げることはない。電灯又は点灯式部材は、本明細書に開示するようなあらゆる光源を使用することができる。
【0064】
図9に示すように、電灯又は点灯式部材20は、パッケージ10の開口部の周りにスリーブ又はリングを含む。そのようなリングは、エンドユーザへの配送前に又は配送後にエンドユーザによって定位置に置くことができる。リングは、パッケージの隔膜キャップの照明改善を提供し、それによって誤った位置(例えば、パッケージを保持するエンドユーザの手)に注射針を刺す可能性を低減する。全ての態様において、電灯又は点灯式部材は、注射針によるアクセス中にパッケージ内部の薬剤に支障を来たす又は影響を与えることはない。一部の態様では、パッケージは、動物のためのワクチン接種銃と共に使用するのに適しており、電灯又は点灯式部材は、ワクチン接種銃へのパッケージの装填を妨げることはない。電灯又は点灯式部材は、本明細書に開示するようなあらゆる光源を使用することができる。
【0065】
図10に示すように、電灯又は点灯式部材20は、エンドユーザがパッケージ10の内容物をより明瞭に観察できるように電灯又は点灯式部材の面に沿って追加の開口部80を含むスリーブを含む。例えば、エンドユーザは、パッケージ内部に残っている薬剤の量を観察することができる。電灯又は点灯式部材は、電灯又は点灯式部材上のいずれかの場所に配置された複数の追加の開口部を含むことができる。更に、この実施形態に示すように、電灯又は点灯式部材は、LED照明を使用し、電灯又は点灯式部材の側面に作動のためのオン/オフスイッチ90を含む。全ての態様において、電灯又は点灯式部材は、注射針によるアクセス中にパッケージ内部の薬剤に支障を来たす又は影響を与えることはない。一部の態様では、パッケージは、動物のためのワクチン接種銃と共に使用するのに適しており、電灯又は点灯式部材は、ワクチン接種銃へのパッケージの装填を妨げることはない。電灯又は点灯式部材は、本明細書に開示するようなあらゆる光源を使用することができる。
【0066】
図11及び12に示すように、電灯又は点灯式部材20は、LED光源50を含む。そのような実施形態では、LEDは、エンドユーザが作動させることができる少なくとも1つのオン/オフスイッチ(図示せず)を有する。図11では、電灯又は点灯式部材20は、パッケージ10の血清キャップに取り付けられ、それによって隔膜の視覚的識別の改善を提供する。図12では、電灯又は点灯式部材20は、パッケージ10に取り付けられたバンドの形態にあり、それによって弱光条件での隔膜の視覚的識別の改善を提供する。この例では、電灯又は点灯式部材は、パッケージの底部周りに適合するバンドの形態にある。別の態様では、電灯又は点灯式部材は、2部式薬剤が配置されるトレイ又はホルダ60の形態にある。全ての態様において、電灯又は点灯式部材は、注射針によるアクセス中にパッケージ内部の薬剤に支障を来たす又は影響を与えることはない。一部の態様では、パッケージは、動物のためのワクチン接種銃と共に使用するのに適しており、電灯又は点灯式部材は、ワクチン接種銃へのパッケージの装填を妨げることはない。電灯又は点灯式部材は、本明細書に開示するようなあらゆる光源を使用することができる。
【0067】
以下では、上述の実施形態のいずれかに関連してかついずれかの組合せで実現することができる更に別の特徴及び態様を説明する。
【0068】
本発明の提案によるパッケージ10は、薬剤、特にワクチンのためのものである又はそれを含むことが好ましい。特に、パッケージ10は、液体物質又は液体ワクチンのための容器として、特にボトルとして設計される。
【0069】
電灯又は点灯式部材20による発光は、化学発光に基づくことが好ましい。従って、放出される光は、電気エネルギ又は外部光又は電灯又は点灯式部材20に作用する放射光を必要としない化学反応の結果である。従って、化学発光に基づく電灯又は点灯式部材は、その自律的作動に起因して特にロバストで信頼性が高い。
【0070】
電灯又は点灯式部材20は、予め決められた期間にわたって発光するように構成されることが好ましい。
【0071】
好ましくは、電灯又は点灯式部材20は、数時間、例えば少なくとも2時間、より好ましくは少なくとも4時間、特に少なくとも6時間、最も好ましくは少なくとも8時間、及び/又は最大24時間、より好ましくは最大20時間、特に最大16時間、最も好ましくは最大12時間にわたって発光するように構成される。
【0072】
特に、電灯又は点灯式部材20は、予め決められた期間後に自動的に発光を停止する。
【0073】
この期間は、特にパッケージが開封又は開放された時又はパッケージ10の開放及び/又は薬剤/ワクチンの調製で始まる時のパッケージ10の内容物の最小保存可能期間に準拠することが好ましい。
【0074】
化学物質は、この期間に到達するように構成及び/又は調整されることが好ましい。
【0075】
電灯又は点灯式部材部材20の作動及び/又は電灯又は点灯式部材20による発光は、例えばユーザによる2つの異なる化学物質40、50間のセパレータ30の積極的な除去又は破壊によって誘導されることが好ましい。そのような作動の例を図13~16に関して後述する。セパレータ50の除去又は破壊は、化学物質40、50の反応を引き起こすことが好ましい。この反応は、化学発光を通じて発光を生じる化学物質40、50の反応を引き起こす又はもたらすことが好ましい。
【0076】
この作動は、パッケージ10の開放とは無関係にトリガすることができる。これに代えて又はこれに加えて、この期間は(自動的に)開始可能であり、及び/又はパッケージ10が開放された時及び/又は薬剤/ワクチンが調製された時に(自動的に)開始される。
【0077】
これに代えて又はこれに加えて、電灯又は点灯式部材の作動は、特に少なくとも2秒又は少なくとも5秒のような特定の期間にわたって光源の光に電灯又は点灯式部材20を曝すことによって引き起こすことができる。
【0078】
電灯又は点灯式部材20を含む又は電灯又は点灯式部材20を装備したパッケージ10は、2次的なパッケージ又は外側パッケージとすることができる。従って、パッケージ10は、薬剤を直接収容しないこと及び/又はボトルのような別のパッケージに収容された薬剤のためのパッケージであることが可能である。そのような2次的又は外側パッケージ10を図3、4、5、10、及び12に表示している。
【0079】
2次的又は外側パッケージ10は、好ましくは、薬剤/ワクチンのようなパッケージ化された物質と直接に接触している更に別のパッケージ10とは別である及び/又はそこから分離可能である。これに代えて又はこれに加えて、電灯又は点灯式部材20は、薬剤/ワクチンなどを直接収容するパッケージ10に直接取り付けられる又は固定される又はそのように構成される。
【0080】
パッケージ10は、好ましくは、少なくとも1つの容器を含むパッケージ本体と、パッケージ本体内の薬剤と、電灯又は点灯式部材20とを含み、電灯又は点灯式部材20は、パッケージ本体の外部に位置付けられ、電灯又は点灯式部材20は、発光を通じてエンドユーザに情報を提供するように構成される。
【0081】
用語「パッケージ本体」は、1又は2以上の容器及び1又は2以上の容器を少なくとも部分的に取り囲む外側パッケージングと共にそれ自体で薬剤/ワクチンを直接収容する容器、又は外側パッケージングが複数の容器を接合し、各容器が外側パッケージング内の又は外側パッケージングで接合された1又は複数の容器と共に薬剤/ワクチンを収容する容器を包含するように使用される。対照的に、用語「パッケージング材料」は、それ自体で外側パッケージングを指すために使用される。
【0082】
一実施形態でのパッケージ本体は、少なくとも1つの容器と、少なくとも1つの容器を少なくとも部分的に包み込むパッケージング材料とを含む。好ましくは、電灯又は点灯式部材20は、パッケージング材料上にある。
【0083】
パッケージ本体は、複数の容器と、容器を互いに少なくとも部分的に接合するパッケージング材料とを含むことが好ましい。一実施形態では、電灯又は点灯式部材20は、パッケージング材料上にある。これに代えて又はこれに加えて、電灯又は点灯式部材20は、少なくとも1つの容器の真上にある。
【0084】
好ましくは、電灯又は点灯式部材20は、ユーザがパッケージ10又は別のパッケージ上に書かれた情報を読むこと及び/又は納屋のような暗い環境での薬剤/ワクチンの投与を準備することを可能にするに足りるだけ明るく発光する。好ましくは、パッケージ10及び/又は電灯又は点灯式部材20は、パッケージの内容物又は作動説明書に関する情報のようなパッケージに印刷された情報を読む際に役立つ。
【0085】
好ましくは、電灯又は点灯式部材20の光束は、少なくとも0.001lm、より好ましくは少なくとも0.01lm、特に少なくとも0.1lm、特に好ましくは少なくとも1lm、最も好ましくは少なくとも5lmである。これに代えて又はこれに加えて、電灯又は点灯式部材20は、0.1lxを超える、好ましくは0.5lxを超える、特に1lx又は2lxを超える照度を提供する。これは、30cmの距離で電灯又は点灯式部材20に面する電灯又は点灯式部材によって照らされる物体に適用されることが好ましい。従って、電灯又は点灯式部材20は、そのような光束及び/又は照度を提供するように構成されることが好ましい。
【0086】
好ましくは、電灯又は点灯式部材20は、薬剤を収容するボトルのキャップ及び/又は開口領域に配置される。
【0087】
特に好ましい態様によれば、電灯又は点灯式部材20は、投与前に混合すべき薬剤又はワクチンのパッケージ10のために使用される。好ましくは、電灯又は点灯式部材20は、パッケージ10の開放時及び/又は成分の混合時に作動し、ユーザが混合された成分がまだバイアブルか否かを容易に推測することができるように、特に、電灯又は点灯式部材20が発光する予め決められた期間は、混合された薬剤、ワクチン、又は成分の安定度又はバイアビリティに対応する。
【0088】
以下では、明示的に述べない場合でも前述の実施形態のいずれかに関連して実現することができる図13~18に示すような電灯又は点灯式部材20の概略断面図を参照しながら更に別の特徴及び態様を説明する。
【0089】
電灯又は点灯式部材20は、接触すると化学発光照明をもたらす異なる(前駆)化学物質120、130を収容する2つの空洞100、110を含むことが好ましい。これに代えて又はこれに加えて、蛍光照明は、このようにして引き起こすことができる。空洞100、110は閉め切られ、セパレータ140によって互いに分離されることが好ましい。
【0090】
化学物質120、130の一方は、好ましくはシュウ酸ジフェニルを含み、他方は過酸化水素を含み、又はその逆である。しかし、混合された時に発光を生じるのに適した異なる化学物質120、130を使用することができる。
【0091】
図13に示す第1の実施形態では、セパレータ140は、空洞100、110を互いに分離する壁150である。セパレータ140は脆弱であることが好ましい。セパレータ140は、弱い点のようなセパレータ140の残りの部分よりも容易に破壊するように構成された予め決められた破壊点160を含むことができる。予め決められた破壊点は、手で押すと破裂して化学物質120、130を混合させ、それによって発光する反応を生じるように構成されることが好ましい。
【0092】
一般的に、電灯又は点灯式部材20は、セパレータが破壊又は破裂又は開放された時に両方の空洞100、110の化学物質120、130を接触させて十分に混合させるように構成されることが好ましい。セパレータ140は、(手による)圧力/押下げ又は曲げの下で破壊し、それによって物質を十分に混ぜ合わせ、好ましくは化学発光を開始させるように脆性の材料で製造されることが好ましい。
【0093】
図14に示す更に別の実施形態では、空洞100、110のうちの一方がブリスター170を形成する又はブリスター170として実現される。
【0094】
ブリスターパッケージとも呼ばれるブリスター170は、好ましくは成形可能なウェブ180から、通常は、熱成形プラスチックから製造された空洞又はポケットである。ブリスター170は、ブリスターフィルムと呼ばれる例えばアルミ箔又はプラスチック又はそれらの合成物から成る(蓋をする)シール190の裏材を有する。ブリスター170は、空洞又はポケットを形成するウェブ180が凹み可能であるように構成され、その凹みによりブリスターの内容物がシールに作用し、それによって壊れて内容物を放出する。
【0095】
本発明の実施形態では、化学薬品120、130のうちの一方がブリスター170の内容物を形成する。シール190はセパレータ140である。従って、ブリスター170に手で影響を及ぼすことにより、シール190が破裂し、化学物質120、130が接触する。図13に示す例でのブリスター170は、第2の空洞110を形成し、第1の空洞100の内側に配置される。しかし、内側配置は必須ではない。図示しない代替形態では、ブリスターフィルム180は空洞100、110の間に配置され、一方でブリスターウェブ180は、第1の空洞100の外側に実現される。
【0096】
図15に示す更に別の実施形態では、空洞100、110はフィルム弁110によって分離され、フィルム弁110は、通常は閉じて自動的に開き、又は空洞80の少なくとも一方に圧力が加えられた時に開くように構成される。
【0097】
特に、第1の空洞110は、それに作用する特にそれを押す時に開いてその化学物質120、130を放出するホイル弁110によって閉め切られたパウチ210又はカプセルであり、これにより、ホイル弁110は、好ましくは回復不能に開く。
【0098】
ホイル弁は、流体障壁が生じるように互いに取り付けられ、好ましくは分離可能に糊付けされ、分離可能に溶接され、又は分離可能に接着され、かつ空洞100、110の間に流体通路が確立されるように互いから分離させることができる第2の空洞110の壁部分によって形成することができる。
【0099】
特に好ましくは、フィルム弁200は、手で破壊することができるように脆弱な溶接継ぎ目によって形成される。特に、溶接継ぎ目は、一時的な接着を生じるだけである。しかし、一時的な接着によって閉鎖され、この一時的な接着に打ち勝つことによって開放可能な異なるフィルム弁も同様に使用することができる。
【0100】
これに代えて又はこれに加えて、セパレータ140は、セパレータ140を穿刺するように構成された穿刺要素220を含む。穿刺要素の例は、図15に破線を用いて示されている。穿孔要素220を手で押し下げることによって、図示の例では第1の空洞100の壁150によって形成されるセパレータ140が破壊され、化学物質120、130を接触させる(並びに反応させる)。
【0101】
図16及び17に示す1つの更に別の実施形態では、空洞100、110は、パッチを形成する仕切りで形成され、仕切りを横切って延びる脆弱なフィルムで形成されたセパレータ140によって分割される。仕切り/パッチは、膨らんでセパレータ140を延伸させ、その結果セパレータが裂けるように構成される。図示の例では、タブ230が仕切りに配置され、セパレータ140が裂けるように仕切りを膨らませることを可能にする。特に、タブ230は剥離タブであり、剥離タブの取り外しによってセパレータ140が裂ける接着力で仕切りに接着されている。
【0102】
一般的に言えば、化学物質120、130の化学反応は、図16及び17を参照して説明したように又は異なる方法でプルタブを剥ぎ取る及び/又は照明部材20から取り外すことによって開始させることができる。
【0103】
例えば図18に概略的に示すような更に別の実施形態では、化学物質120、130は、化学物質120、130の一方を収容する1又は2以上の脆弱なカプセル240又はマイクロカプセルによって互いに分離され、それによって接触すると化学発光を生じることができる化学物質120、130の他方から一方を分離する。
【0104】
1つ又は複数のカプセル240又はマイクロカプセルを破壊すると、化学物質120、130が十分に混ざり合って反応し、好ましくは化学発光に基づいて電灯又は点灯式部材20が発光する。
【0105】
カプセル240又はマイクロカプセルは、それらが化学物質120、130の一方を閉じ込めた時にセパレータ140を形成することができる。従って、カプセル又はマイクロカプセルは、以下のうちの1又は2以上又はその組合せによって形成される又はそれらを含むことができる脆弱な壁によってそれらの物質を互いに分離する:脂質、リン脂質、ワックス、シェラックのような樹脂、エポキシド、多糖類、カゼインのようなタンパク質、ポリアミドのようなポリマー、ポリアクリレート、ポリエチレングリコール及びポリウレタン、又は酸化ケイ素、酸化チタン、又は酸化鉄のような無機材料。
【0106】
マイクロカプセルは、1mm未満、好ましくは500μm未満、100μm未満、又は50μm未満、及び/又は5μmを超える、好ましくは10μmを超える、特に20μmを超える平均直径又は最小直径を有することが好ましい。
【0107】
化学物質120、130の一方を収容するカプセル240又はマイクロカプセルは、化学物質120、130の他方の内部に配置すること、特に浮遊させることができるので、例えばカプセル240又はマイクロカプセルの壁を壊すことで破壊することにより、好ましくは化学発光によって電灯又は点灯式部材20が発光する。
【0108】
これに代えて又はこれに加えて、第2の化学物質130を収容する第2の空洞110を形成するカプセル240又はマイクロカプセルは、他方の第1の化学物質120を収容する第1の空洞100内に不動化することができる。これは、図18では最下部のカプセル240又はマイクロカプセルが第1の空洞100の内側の壁に接着又は固定されるように同じく示されている。これは、手で電灯又は点灯式部材20を押し下げるとすぐにカプセル240又はマイクロカプセルが破壊し易いという利点を提供する。
【0109】
これに代えて又はこれに加えて、好ましくはセパレータ140を開放して化学物質120、130の混合をもたらす又は可能にし、手でそれに作用するとすぐに電灯又は点灯式部材20に発光を開始させる異なる種類の機構を設けることができる。更に、説明した機構は、別々に及び組み合わせて実現することができる。
【0110】
1つの代替形態では、電灯又は点灯式部材20に発光させる化学物質120、130のうちの第1の化学物質120は、セパレータ140を形成して押下げ又は曲げによって壊すことができる壁厚、特に0.2又は0.1mmの壁厚を有する少なくとも1つのガラスカプセル240又は閉じたガラス管に格納することができる。これに代えて又はこれに加えて、カプセル240は、脆弱で可撓性及び/又は脆弱で弾性のフィルムによって閉め切られた第2の空洞110である。
【0111】
一般的に言えば、一部の例での電灯又は点灯式部材20は、ユーザの親指で電灯又は点灯式部材を手動で押すことにより、又は電灯又は点灯式部材20を少なくとも15°及び/又は45°未満だけ手動で曲げることにより、及び/又はそれを曲げることによって破裂するように構成されたセパレータ140を有する。好ましくは、電灯又は点灯式部材20は、10cm未満及び/又は2cm超の半径を有するボトル壁に電灯又は点灯式部材20を取り付けることによって作動させることができる(セパレータ140を破裂させる又は他に浸透性にすることができる)。特に、電灯又は点灯式部材20は、15cm未満又は10cmの半径で曲げることによって作動可能である。
【0112】
電灯又は点灯式部材20は、ボトルのようなパッケージ10に取り付けられる又はその上に保持されるように接着層250を有することが好ましい。接着層250は、図13~18の例に示すような第1の空洞100の外面/平坦面に配置することができる。電灯又は点灯式部材20は、接着層250を用いてパッケージ10に固定することができる又は固定されるように配置することができる。この目的に対して、接着層250は、プルタブ(図示せず)で覆うことができ、その後で電灯又は点灯式部材20をパッケージ10に固定することができるようにプルタブを取り外して接着層250を露出させることができる。しかし、これに代えて又はこれに加えて、電灯又は点灯式部材20を固定又は保持するための手段を設けないか又は異なる手段を設けることができる。
【0113】
本発明の異なる態様は、別々に及び異なる組合せで実現することができる。
【0114】
この書面による説明では、最良のモードを含む本発明の開示を開示するための及び同じくいずれかのデバイス又はシステムを製造して使用すること及びいずれかの組み込まれた方法を実行することを含む本発明の開示をいずれの当業者も実施できるようにするための実施例を使用している。本発明の開示の特許性のある範囲は特許請求の範囲によって規定され、当業者に見出される他の例を含むことができる。そのような他の例は、それらが請求項の文字通りの言語と異ならない構成要素を有する場合、又はそれらが請求項の文字通りの言語とは実質的に異ならない等価な構成要素を含む場合に特許請求の範囲に入るものとする。
【符号の説明】
【0115】
10 パッケージ
20 電灯又は点灯式部材
30 ラベル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2022-02-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージであって、
薬剤と、
パッケージの外部に位置付けられ、発光を通じてエンドユーザに情報を提供するように構成された電灯又は点灯式部材と、
を含むことを特徴とするパッケージ。
【外国語明細書】