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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022048556
(43)【公開日】2022-03-28
(54)【発明の名称】灯具ユニットおよび車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/663 20180101AFI20220318BHJP
   F21S 41/143 20180101ALI20220318BHJP
   F21S 41/26 20180101ALI20220318BHJP
   F21S 45/43 20180101ALI20220318BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20220318BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20220318BHJP
   F21W 102/13 20180101ALN20220318BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220318BHJP
【FI】
F21S41/663
F21S41/143
F21S41/26
F21S45/43
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21V23/00 140
F21V23/00 160
F21W102:13
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020154434
(22)【出願日】2020-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001667
【氏名又は名称】特許業務法人プロウィン特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】前野 雄壮
【テーマコード(参考)】
3K013
3K014
【Fターム(参考)】
3K013AA07
3K013BA01
3K013CA05
3K013EA13
3K014AA01
3K014BA00
(57)【要約】
【課題】LEDチップとLDMを共通化しても、簡便な構成によって得られる光束の設定を変更することが可能な灯具ユニットおよび車両用灯具を提供する。
【解決手段】複数の発光素子が発光素子間配線によって直列接続された発光部と、配線パターン(45)が形成された配線基板を備え、最もアノード側に接続された第1発光素子(42a)は、第1アノード電極(46a)、第1中間電極(46b)または第1カソード電極(46c)の何れか一つが、択一的に前記発光素子間配線以外の配線パターン(45)と電気的に接続され、最もカソード側に接続された第2発光素子(42b)は、第2カソード電極(46c)、第2中間電極(46b)または第2アノード電極(46a)の何れか一つが、択一的に前記発光素子間配線以外の配線パターン(45)と電気的に接続されている灯具ユニット。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光素子が発光素子間配線によって直列接続された発光部と、
前記発光部に電力を供給する配線パターンが形成された配線基板を備え、
前記発光素子は、第1発光層と第2発光層が積層方向に重ねて形成され、前記第1発光層よりもカソード側に接続されたカソード電極と、前記第1発光層と前記第2発光層の間に接続された中間電極と、前記第2発光層のアノード側に接続されたアノード電極を有し、
前記複数の発光素子のうち最もアノード側に接続された第1発光素子は、第1アノード電極、第1中間電極または第1カソード電極の何れか一つが、択一的に前記発光素子間配線以外の前記配線パターンと電気的に接続され、
前記複数の発光素子のうち最もカソード側に接続された第2発光素子は、第2カソード電極、第2中間電極または第2アノード電極の何れか一つが択一的に前記発光素子間配線以外の前記配線パターンと電気的に接続されていることを特徴とする灯具ユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の灯具ユニットであって、
前記第1発光素子と前記第2発光素子の間に一つ以上の他の発光素子が直列接続されており、
前記他の発光素子では、前記中間電極と前記配線パターンとの間が絶縁されていることを特徴とする灯具ユニット。
【請求項3】
請求項1または2に記載の灯具ユニットであって、
複数の前記発光部として、ロービーム用発光部とハイビーム用発光部を備え、
前記ロービーム用発光部では、前記第1アノード電極および前記第2カソード電極が前記配線パターンと電気的に接続され、
前記ハイビーム用発光部では、前記第1カソード電極または前記第2アノード電極が前記配線パターンと電気的に接続されていることを特徴とする灯具ユニット。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一つに記載の灯具ユニットであって、
前記発光部に含まれる前記発光素子は、全て同一種類で構成されていることを特徴とする灯具ユニット。
【請求項5】
請求項1から4の何れか一つに記載の灯具ユニットと、
前記配線パターンを介して前記発光部に供給される電力を制御する制御ユニットを備えることを特徴とする車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、灯具ユニットおよび車両用灯具に関し、特に複数の発光素子を直列接続して配線基板上に搭載した灯具ユニットおよび車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いた前照灯等などの車両用灯具が普及しつつある。LEDを用いた車両用灯具では、発光部としてLEDチップを直列に複数接続して配線基板上に搭載し、複数のLEDチップに対してLDM(LED Driver Module)から電流を供給することで必要な光量を得ている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
このような車両用灯具では、複数のLEDチップとして特性が同じものを用いることが通常である。また、直列接続された複数のLEDを流れる電流値は共通であるため、1個のLEDチップが発光する光量を基準として、LEDチップの個数に応じた光量が得られることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-021542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図10は、従来の灯具ユニットに用いられる発光部を示す等価回路図であり、図10(a)はLEDチップを4つ直列接続した場合を示し、図10(b)はLEDチップを5つ直列接続した場合を示している。図10(a)に示した例では、一例として1個のLEDチップで1.4Aの電流で500ルーメンの光束が得られる場合に、4個の直列接続されたLEDチップでは1.4Aの電流で合計2000ルーメンの光束を得ることができる。図10(b)に示した例では、同じ特性のLEDチップを5個直列接続することで、1.4Aの電流で合計2500ルーメンの光束を得ることができる。
【0006】
車両用灯具では、国や地域による法規や保険適用条件などによって要求される光束は異なっている。したがって、要求される光束を得るためには、車両が使用される領域によって個別に発光部のLED個数を設定するか、領域ごとにLEDチップを駆動する電流値を変更する必要があった。このように領域別に発光部の仕様を変更すると、部品の管理コストが増加するうえに、LDMの設定変更も必要となるため好ましくない。
【0007】
表1は、ロービーム用とハイビーム用に用いるLEDチップの個数と、車両用灯具の総光束に占めるロービーム用配光とハイビーム用配光の光束比を示す表である。
【0008】
【表1】

表1のNo.1に示したように、1個で500ルーメンの光束を得るLEDチップを用い、ロービーム用とハイビーム用の発光部として各々2個のLEDチップを用いると、得られる光束は共に1000ルーメンで、ロービーム用の光束比が50%となる。またNo.2に示したように、ロービーム用の発光部として3個のLEDチップを用い、ハイビーム用の発光部として1個のLEDチップを用いると、得られる光束はそれぞれ1500ルーメンと500ルーメンで、ロービーム用の光束比が75%となる。またNo.3に示したように、1個で1000ルーメンの光束を得るLEDチップを用い、ロービーム用とハイビーム用の発光部として各々1個のLEDチップを用いると、得られる光束は共に1000ルーメンで、ロービーム用の光束比が50%となる。
【0009】
ロービーム用の発光部とハイビーム用の発光部から得られる光束の比率は、ロービーム用が1000ルーメン以上で55~70%の比率が適している。しかし、表1に示したように、1個のLEDチップで得られる光束を増加させ、発光部に用いるLEDチップの個数を削減しようとすると、上記ロービーム用とハイビーム用の光束比を実現することが困難になる。また、表1に示したLEDチップの個数で上記光束比を実現するためには、ロービーム用の発光部とハイビーム用の発光部にLDMから供給する電流値を変更する必要があり、LDMによる制御が複雑化するという問題があった。
【0010】
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、LEDチップとLDMを共通化しても、簡便な構成によって得られる光束の設定を変更することが可能な灯具ユニットおよび車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の灯具ユニットは、 複数の発光素子が発光素子間配線によって直列接続された発光部と、前記発光部に電力を供給する配線パターンが形成された配線基板を備え、前記発光素子は、第1発光層と第2発光層が積層方向に重ねて形成され、前記第1発光層よりもカソード側に接続されたカソード電極と、前記第1発光層と前記第2発光層の間に接続された中間電極と、前記第2発光層のアノード側に接続されたアノード電極を有し、前記複数の発光素子のうち最もアノード側に接続された第1発光素子は、第1アノード電極、第1中間電極または第1カソード電極の何れか一つが、択一的に前記発光素子間配線以外の前記配線パターンと電気的に接続され、前記複数の発光素子のうち最もカソード側に接続された第2発光素子は、第2カソード電極、第2中間電極または第2アノード電極の何れか一つが択一的に前記発光素子間配線以外の前記配線パターンと電気的に接続されていることを特徴とする。
【0012】
このような本発明の灯具ユニットでは、発光素子として第1発光層と第2発光層が積層方向に重ねて形成されたものを用い、第1発光素子が第1アノード電極、第1中間電極または第1カソード電極の何れか一つが択一的に配線パターンと電気的に接続され、第2発光素子が第2カソード電極、第2中間電極または第2アノード電極の何れか一つが択一的に配線パターンと電気的に接続されることで、LEDチップとLDMを共通化しても、簡便な構成によって得られる光束の設定を変更することが可能となる。
【0013】
また本発明の一態様では、前記第1発光素子と前記第2発光素子の間に一つ以上の他の発光素子が直列接続されており、前記他の発光素子では、前記中間電極と前記配線パターンとの間が絶縁されている。
【0014】
また本発明の一態様では、複数の前記発光部として、ロービーム用発光部とハイビーム用発光部を備え、前記ロービーム用発光部では、前記第1アノード電極および前記第2カソード電極が前記配線パターンと電気的に接続され、前記ハイビーム用発光部では、前記第1カソード電極または前記第2アノード電極が前記配線パターンと電気的に接続されている。
【0015】
また本発明の一態様では、前記発光部に含まれる前記発光素子は、全て同一種類で構成されている。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の車両用灯具は、上記の何れか一つに記載の灯具ユニットと、前記配線パターンを介して前記発光部に供給される電力を制御する制御ユニットを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、LEDチップとLDMを共通化しても、簡便な構成によって得られる光束の設定を変更することが可能な灯具ユニットおよび車両用灯具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1実施形態における灯具ユニット100を示す分解斜視図である。
図2】第1実施形態における光源モジュール40を示す模式平面図である。
図3】発光素子42a~42dに含まれるLEDチップの構造例を示す模式断面図であり、図3(a)は2つの発光層に同時に電流を供給する場合を示し、図3(b)は2つの発光層のうち何れか一方にのみ電流を供給する場合を示している。
図4】第1実施形態の光源モジュール40における発光素子42a~42dで構成された発光部の構造を部分的に拡大して示す模式平面図である。
図5図4に示した光源モジュール40におけるロービーム用発光部とハイビーム用発光部の等価回路図である。
図6】第1実施形態の変形例におけるロービーム用発光部とハイビーム用発光部の等価回路図である。
図7】第2実施形態における光源モジュール40を示す模式平面図である。
図8】第2実施形態の光源モジュール40における発光素子42a~42dで構成された発光部の構造を部分的に拡大して示す模式平面図である。
図9図8に示した光源モジュール40における発光部の等価回路図である。
図10】従来の灯具ユニットに用いられる発光部を示す等価回路図であり、図10(a)はLEDチップを4つ直列接続した場合を示し、図10(b)はLEDチップを5つ直列接続した場合を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態における灯具ユニット100を示す分解斜視図である。灯具ユニット100は、レンズ10と、レンズホルダ20と、リフレクタ30と、光源モジュール40と、ヒートシンク50と、冷却ファン60とを備え、各部材が相互に位置決めされて図示しない固定手段で固定されている。
【0020】
レンズ10は、透光性材料で構成されて光源モジュール40からの光を所定の配光分布となるように前方に照射するための部材である。レンズホルダ20は、レンズ10と光源モジュール40およびリフレクタ30との相対的位置関係を維持した状態で保持するための部材である。リフレクタ30は、光源モジュール40の前方に配置されて光源モジュール40からの光を前方に反射する部材である。
【0021】
光源モジュール40は、灯具ユニット100の外部から供給される電力および信号に応じて発光する部材である。ヒートシンク50は、光源モジュール40の背面で光源モジュール40に接触して配置された熱伝導性の良好な部材であり、背面側に放熱フィンが形成されている。冷却ファン60は、ヒートシンク50の背面側に配置されて、電力が供給されることで空気の流れを生じさせる部材である。
【0022】
灯具ユニット100では、外部から電力および信号が供給されると、制御ユニットであるLDMから光源モジュール40に電流が供給されて発光し、リフレクタ30で前方に反射された光がレンズホルダ20内およびレンズ10を介して前方に照射される。また、光源モジュール40の発光に伴う熱はヒートシンク50を介して空気中に放熱され、冷却ファン60からの送風によって冷却される。
【0023】
図2は、本実施形態における光源モジュール40を示す模式平面図である。図2に示したように光源モジュール40は、配線基板41と、発光素子42a~42dと、給電コネクタ43と、固定部44を備えている。本実施形態では、発光素子42a,42bが直列接続されてハイビーム用発光部を構成し、発光素子42c,42dが直列接続されてロービーム用発光部を構成している。図2に示した例では、ロービーム用発光部に含まれる発光素子42c,42dのみを点灯した場合には、灯具ユニット100からロービーム用の配光が外部に照射される。また、ハイビーム用発光部とロービーム用発光部の全ての発光素子42a~42dを点灯した場合には、灯具ユニット100からハイビーム用の配光が外部に照射される。
【0024】
配線基板41は、熱伝導性が良好な材料で形成された略平板状の部材であり、一方の表面に配線パターン(図示省略)が形成されるとともに、複数の電子部品(図示省略)と発光素子42a~42dおよび給電コネクタ43が搭載されて発光回路が構成されている。配線基板41を構成する材料は限定されないが、銅やアルミニウム等の熱伝導性が良好な金属を用いることが好ましい。
【0025】
また、配線基板41として導電性の基板上に絶縁性の基板を貼り合わせた複合基板を用いるとしてもよく、例えば金属基板上にガラスエポキシ樹脂層を貼り付けたものが挙げられる。配線基板41を金属基板で構成する場合には、金属材料の酸化による熱伝導率低下を防止するために、配線基板41の裏面側に酸化防止膜を形成することが好ましい。酸化防止膜の形成方法としてはプリフラックス処理やAuメッキ処理が挙げられるが、放熱性向上という観点からAuメッキ処理が好ましい。
【0026】
発光素子42a~42dは、それぞれLEDチップを含むLEDパッケージであり、従来公知のサブマウントや樹脂封止、蛍光体を含む波長変換部材などを備えている。発光素子42a~42dからは後述するようにパッド電極が引き出されており、パッド電極と配線パターンの間は金属ワイヤでボンディングされている。発光素子42a~42dに含まれるLEDチップの構造は後述する。
【0027】
給電コネクタ43は、配線基板41の表面に搭載された外部との電気的接続を確保するための部材であり、複数の端子が配線パターンに電気的に接続されている。給電コネクタ43の形状として図2では略直方体のものを示しているが、公知のケーブルハーネスに対応して接続可能なものであれば外形や端子形状等は限定されない。
【0028】
光源モジュール40では、制御ユニットであるLDMによって制御された電流が、配線パターンを介して発光部を構成する発光素子42a~42dに供給されて、予め設定された光束で発光を行う。灯具ユニット100は、車両用灯具である前照灯として用いられ、車両の前方に対して光を照射する。
【0029】
図3は、発光素子42a~42dに含まれるLEDチップの構造例を示す模式断面図であり、図3(a)は2つの発光層に同時に電流を供給する場合を示し、図3(b)は2つの発光層のうち何れか一方にのみ電流を供給する場合を示している。図3(a)(b)に示したように、発光素子42a~42dに含まれるLEDチップは、成長基板421と、第1n型層422と、第1発光層423と、第1p型層424と、p型高濃度層425と、n型高濃度層426と、第2n型層427と、第2発光層428と、第2p型層429が積層された構造を有している。
【0030】
成長基板421は、半導体層を結晶成長できる材料で形成された単結晶基板である。窒化物半導体層を成長させるためには、サファイア基板やSiC基板、GaN基板など公知の材料と構造のものを用いることができる。
【0031】
第1n型層422は、成長基板421上に成長されたn型の導電性を有する半導体層である。LEDチップの一部領域は第1n型層422が露出するまでエッチング等により溝が形成されており、露出された第1n型層422にはカソード電極Ecが形成されている。図3では第1n型層422として単層で表現しているが、バッファ層や下地層、n型コンタクト層、n型クラッド層などの公知の構造を含む多層構造であってもよい。第1n型層422を構成する材料は限定されず、GaN、AlN、AlGaN等の公知の材料を用いることができる。また、第1n型層422は、ノンドープであってもn型不純物がドープされていてもよいが、カソード電極Ecが形成される面にはn型不純物がドープされていることが好ましい。
【0032】
第1発光層423は、第1n型層422上に成長された半導体層であり、第1n型層422および第1p型層424よりもバンドギャップが小さな材料で構成されている。第1発光層423は、第1n型層422と第1p型層424の間に挟まれたダブルヘテロ構造を有しており、キャリアを閉じ込めて発光再結合させることで、バンドギャップに応じた波長の光を発光する。第1発光層423の具体例としては、発光波長が430~460nmの青色であるInGaN等が挙げられる。
【0033】
第1p型層424は、第1発光層423上に成長されたp型の導電性を有する半導体層である。図3では第1p型層424として単層で表現しているが、オーバーフロー防止層やp型クラッド層などの公知の構造を含む多層構造であってもよい。第1p型層424を構成する材料は限定されず、GaN、AlN、AlGaN等の公知の材料を用いることができる。
【0034】
p型高濃度層425は、第1p型層424上に成長されたp型の導電性を有する半導体層であり、第1p型層424よりも高濃度にp型不純物がドープされている。p型高濃度層425の不純物濃度は、一例として1.0×1020cm-3程度以上とする。またp型高濃度層425の膜厚は数nm~10nm程度とすることが好ましい。
【0035】
n型高濃度層426は、p型高濃度層425上に成長されたn型の導電性を有する半導体層であり、第1n型層422よりも高濃度にn型不純物がドープされている。n型高濃度層426の不純物濃度は、一例として1.0×1020cm-3程度以上とする。またn型高濃度層426の膜厚は数nm~10nm程度とすることが好ましい。p型高濃度層425とn型高濃度層426がそれぞれ数nm~10nm程度の膜厚で接触していることで、トンネル接合が構成されている。
【0036】
第2n型層427は、n型高濃度層426上に成長されたn型の導電性を有する半導体層である。LEDチップの一部領域は第2n型層427が露出するまでエッチング等により溝が形成されており、露出された第2n型層427には中間電極Emが形成されている。図3では第2n型層427として単層で表現しているが、n型コンタクト層、n型クラッド層などの公知の構造を含む多層構造であってもよい。第2n型層427を構成する材料は限定されず、GaN、AlN、AlGaN等の公知の材料を用いることができる。また、第2n型層427は、ノンドープであってもn型不純物がドープされていてもよいが、中間電極Emが形成される面にはn型不純物がドープされていることが好ましい。
【0037】
第2発光層428は、第2n型層427上に成長された半導体層であり、第2型層427および第7p型層429よりもバンドギャップが小さな材料で構成されている。第2発光層428は、第2n型層427と第2p型層429の間に挟まれたダブルヘテロ構造を有しており、キャリアを閉じ込めて発光再結合させることで、バンドギャップに応じた波長の光を発光する。第2発光層428の具体例としては、発光波長が430~460nmの青色であるInGaN等が挙げられる。
【0038】
第2p型層429は、第2発光層428上に成長されたp型の導電性を有する半導体層である。また、第2p型層429の表面にはアノード電極Eaが形成されている。図3では第2p型層429として単層で表現しているが、オーバーフロー防止層やp型コンタクト層、p型クラッド層などの公知の構造を含む多層構造であってもよい。第2p型層429を構成する材料は限定されず、GaN、AlN、AlGaN等の公知の材料を用いることができる。
【0039】
カソード電極Ec、中間電極Em、アノード電極Eaは、それぞれ第1n型層422、第2n型層427、第2p型層429の露出面に形成された電極である。カソード電極Ec、中間電極Em、アノード電極Eaの具体的な材料は限定されず、各層と良好にオーミック接触する材料を用いることが好ましく、例えばNi/Pt/AuやTi/Pt/Au等の多層構造を用いることができる。
【0040】
図3(a)に示したように、LEDチップのアノード電極Eaとカソード電極Ecの間に電圧を印加すると、第2p型層429から第1n型層422まで電流が流れ、第1発光層423と第2発光層428の二層で発光再結合が生じて、それぞれから光が照射される。また図3(b)に示したように、LEDチップのアノード電極Eaと中間電極Emの間に電圧を印加すると、第2p型層429から第2n型層427まで電流が流れ、第2発光層428で発光再結合が生じて光が照射される。同様に、LEDチップの中間電極Emとカソード電極Ecの間に電圧を印加すると、第2n型層427から第1n型層422まで電流が流れ、第1発光層423で発光再結合が生じて光が照射される。
【0041】
このとき、第2n型層427と第1p型層424の間には、p型高濃度層425とn型高濃度層426からなるトンネル接合が介在しているため、第2n型層427から第1p型層424に対してもトンネル接合を介して電流が注入される。第1発光層423と第2発光層428で青色光が発光されると、発光素子42a~42dに含まれる波長変換部材によって青色光の一部が黄色光に変換され、青色光と黄色光の混色によって白色光が外部に取り出される。
【0042】
図4は、本実施形態の光源モジュール40における発光素子42a~42dで構成された発光部の構造を部分的に拡大して示す模式平面図である。図4に示すように配線基板41上には、発光素子42a~42dを電気的に接続するための配線パターン45が形成されている。また、発光素子42a~42dの各々には、LEDチップのアノード電極Ea、中間電極Em、カソード電極Ecと電気的に接続されたアノード電極パッド46a、中間電極パッド46m、カソード電極パッド46cが設けられている。
【0043】
配線パターン45は、アノード電極パッド46a、中間電極パッド46m、カソード電極パッド46cとの間が金属ワイヤ47でワイヤボンディングされ、発光素子42a~42dと電気的に接続されている。図4に示した例では、発光素子42a、42b、42dのアノード電極パッド46aおよびカソード電極パッド46cが配線パターン45と金属ワイヤ47で接続されている。また、発光素子42cの中間電極パッド46mとカソード電極パッド46cが配線パターン45と金属ワイヤ47で接続されている。
【0044】
また、配線パターン45を介して、発光素子42aのカソード電極パッド46cと、発光素子42bのアノード電極パッド46aが電気的に接続されている。同様に、配線パターン45を介して、発光素子42cのカソード電極パッド46cと、発光素子42dのアノード電極パッド46aが電気的に接続されている。したがって、配線パターン45および金属ワイヤ47によって、発光素子42a,42bが直列接続されてロービーム用発光部が構成され、発光素子42c,42dが直列接続されてハイビーム用発光部が構成されている。
【0045】
ここで、発光素子42a、42cのカソード電極パッド46cと、発光素子42b、42dのアノード電極パッド46aを電気的に接続する配線パターン45および金属ワイヤ47は、ロービーム用発光部の発光素子42a、42bとハイビーム用発光部の発光素子42c、42dの間を直列接続しており、本発明における発光素子間配線に相当している。それに対して、発光素子42aのアノード電極パッド46a、発光素子42bのカソード電極パッド46c、発光素子42cの中間電極パッド46m、発光素子42dのカソード電極パッド46cの各々に接続された配線パターン45および金属ワイヤ47は、発光素子間配線以外の配線となっている。
【0046】
図4に示した例では、発光素子42aは、ハイビーム用発光部の最もアノード側に接続されており、本発明における第1発光素子に相当している。また、発光素子42bは、ハイビーム用発光部の最もカソード側に接続されており、本発明における第2発光素子に相当している。同様に、発光素子42cは、ロービーム用発光部の最もアノード側に接続されており、本発明における第1発光素子に相当している。また、発光素子42dは、ロービーム用発光部の最もカソード側に接続されており、本発明における第2発光素子に相当している。
【0047】
図5は、図4に示した光源モジュール40におけるロービーム用発光部とハイビーム用発光部の等価回路図である。図5に示したように発光素子42a~42dは、それぞれ第1発光層423と第2発光層428の間にトンネルダイオードが直列接続されたものとなっている。また、発光素子42a~42dのアノード電極パッド46a、中間電極パッド46m、カソード電極パッド46cは、発光素子間配線を構成していない配線パターン45に対して択一的に金属ワイヤ47で接続されている。
【0048】
図4,5に示した例では、発光素子42aではアノード電極パッド46aが択一的に選択されて、配線パターン45のアノード配線パターンA1に接続されている。発光素子42bでは、カソード電極パッド46cが択一的に選択されて、配線パターン45のカソード配線パターンC1に接続されている。また、発光素子42cでは中間電極パッド46mが択一的に選択されて、配線パターン45のアノード配線パターンA2に接続されている。発光素子42dでは、カソード電極パッド46cが択一的に選択されて、配線パターン45のカソード配線パターンC2に接続されている。
【0049】
したがってロービーム用発光部では、アノード配線パターンA1からカソード配線パターンC1に電流が流れて、発光素子42a,42bそれぞれの第1発光層423および第2発光層428が発光し、合計4つの発光層からの光束が得られる。またハイビーム用発光部では、アノード配線パターンA2からカソード配線パターンC2に電流が流れて、発光素子42cの第1発光層423と、発光素子42dの第1発光層423および第2発光層428が発光し、合計3つの発光層からの光束が得られる。
【0050】
ハイビーム用発光部とロービーム用発光部では、含まれる発光素子42a~42dは全て同一種類で構成されており、第1発光層423と第2発光層428の発光量も同程度である、したがって、ハイビーム用発光部とロービーム用発光部で発光した光の光束は、アノード配線パターンA1からカソード配線パターンC1に含まれる発光層の数に比例したものとなる。
【0051】
一例として、第1発光層423または第2発光層428の1層での発光により得られる光束が250ルーメンだとすると、図4,5に示した例ではロービーム用発光部から1000ルーメン、ハイビーム用発光部から750ルーメンとなる。これは、ハイビーム用発光部とロービーム用発光部を同時に点灯した場合に得られる光束が1750ルーメンであり、ロービーム用発光部での光束比が57%、ハイビーム用発光部での光束比が43%となる。これは、ロービーム用発光部からの光束が1000ルーメン以上で55~70%の比率という要求水準に適合しており好ましい。
【0052】
上述したように、本実施形態の灯具ユニット100および車両用灯具では、最もアノード側とカソード側の発光素子42a~42dにおいて、アノード電極パッド46a、中間電極パッド46mまたはカソード電極パッド46cの何れか一つが択一的に配線パターン45と電気的に接続されており、発光に寄与する発光層の数が設定されている。これにより、LEDチップとLDMを共通化して、簡便な構成によって得られる光束の設定を変更することが可能となる。
【0053】
図1に示したように、灯具ユニット100および車両用灯具では、レンズ10を介してハイビーム用発光部とロービーム用発光部からの光を外部に照射する。レンズ10から外部に照射される光の配光は、レンズ10と発光領域の相対的位置関係で決まるため、ハイビーム用発光部とロービーム用発光部の発光領域が変化すると、配光が変化してしまう。しかし本実施形態では、LEDチップとして第1発光層423と第2発光層428が同一基板上に積層された構造のものを用いても、平面視における発光領域の面積および位置は変化しない。したがって本実施形態では、アノード電極パッド46a、中間電極パッド46mまたはカソード電極パッド46cの何れか一つを択一的に配線パターン45と接続して、得られる光束を選択しても、レンズ10から外部に照射される配光の変化を抑制することができる。
【0054】
また、ハイビーム用発光部とロービーム用発光部に含まれる発光素子42a~42dの全てが同一種類のLEDチップで構成されているため、部品点数を削減して誤搭載などの不良を抑制することができる。また、配線パターン45と金属ワイヤ47によって、アノード電極パッド46a、中間電極パッド46m、カソード電極パッド46cとの電気的接続を行うため、目視によって接続状態を容易に確認することができる。
【0055】
(第1実施形態の変形例)
図6は、本変形例におけるロービーム用発光部とハイビーム用発光部の等価回路図である。第1実施形態では、ロービーム用発光部とハイビーム用発光部としてLEDチップを2つ直列接続した例を示したが、本変形例では1つのLEDチップでロービーム用発光部とハイビーム用発光部を構成する例を示している。
【0056】
図6に示した例では、発光素子42aがロービーム用発光部を構成しており、アノード電極パッド46aがアノード配線パターンA1に接続され、カソード電極パッド46cがカソード配線パターンC1に接続されている。また、発光素子42cがハイビーム用発光部を構成しており、アノード電極パッド46aがアノード配線パターンA2に接続され、カソード電極パッド46cがカソード配線パターンC2に接続されている。
【0057】
したがってロービーム用発光部では、アノード配線パターンA1からカソード配線パターンC1に電流が流れて、発光素子42aの第1発光層423および第2発光層428が発光し、合計2つの発光層からの光束が得られる。またハイビーム用発光部では、アノード配線パターンA2からカソード配線パターンC2に電流が流れて、発光素子42cの第1発光層423が発光し、合計1つの発光層からの光束が得られる。
【0058】
一例として、第1発光層423または第2発光層428の1層での発光により得られる光束が500ルーメンだとすると、図6に示した例ではロービーム用発光部から1000ルーメン、ハイビーム用発光部から500ルーメンとなる。これは、ハイビーム用発光部とロービーム用発光部を同時に点灯した場合に得られる光束が1500ルーメンであり、ロービーム用発光部での光束比が67%、ハイビーム用発光部での光束比が33%となる。これは、ロービーム用発光部からの光束が1000ルーメン以上で55~70%の比率という要求水準に適合しており好ましい。
【0059】
表2に、第1実施形態と本変形例でのLEDチップ数と、1層の発光層による光束と、ハイビーム用発光部およびロービーム用発光部での光束比を示す。
【0060】
【表2】

本変形例でも、発光素子42a,42cにおいて、アノード電極パッド46a、中間電極パッド46mまたはカソード電極パッド46cの何れかが選択されて配線パターン45と電気的に接続されており、発光に寄与する発光層の数が設定されている。これにより、LEDチップとLDMを共通化しても、簡便な構成によって得られる光束の設定を変更することが可能となる。
【0061】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7図9を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図7は、本実施形態における光源モジュール40を示す模式平面図である。図7に示したように光源モジュール40は、配線基板41と、発光素子42a~42dと、給電コネクタ43と、固定部44を備えている。本実施形態では、発光素子42a~42dが直列接続されて発光部を構成している。図7に示した例では、灯具ユニット100は従来公知のシャッター部材を備えており、ハイビーム用の配光とロービーム用の配光を切り替える。
【0062】
図8は、本実施形態の光源モジュール40における発光素子42a~42dで構成された発光部の構造を部分的に拡大して示す模式平面図である。図8に示すように配線基板41上には、発光素子42a~42dを電気的に接続するための配線パターン45が形成されている。また、発光素子42a,42dからは、LEDチップのアノード電極Ea、中間電極Em、カソード電極Ecと電気的に接続されたアノード電極パッド46a、中間電極パッド46m、カソード電極パッド46cが設けられている。
【0063】
図8に示した例では、発光素子42aのアノード電極パッド46aと、発光素子42dのカソード電極パッド46cが配線パターン45と金属ワイヤ47で接続されている。また、発光素子42a~42dは直列接続されて1つのパッケージ内に収容されており、一括して蛍光体を含有した波長変換部材で封止されている。ここで、発光素子42a~42dを直列接続するパッケージ内の配線は、本発明における発光素子間配線に相当している。それに対して、発光素子42aのアノード電極パッド46aと、発光素子42dのカソード電極パッド46cの各々に接続された配線パターン45および金属ワイヤ47は、発光素子間配線以外の配線となっている。
【0064】
図8に示した例では、発光素子42aは、発光部の最もアノード側に接続されており、本発明における第1発光素子に相当し、発光素子42dは発光部の最もカソード側に接続されており、本発明における第2発光素子に相当している。また、発光素子42b,42cは、発光素子42aと発光素子42dの間に直列接続されており、本発明における他の発光素子に相当している。発光素子42b,42cは、発光部のパッケージ内でアノード電極Eaとカソード電極Ecが接続されることで直列接続されており、中間電極Emは配線基板41上の配線パターン45との間が絶縁されている。
【0065】
図9は、図8に示した光源モジュール40における発光部の等価回路図である。発光素子42a,42dのアノード電極パッド46a、中間電極パッド46m、カソード電極パッド46cは、発光素子間配線を構成していない配線パターン45に対して択一的に金属ワイヤ47で接続されている。
【0066】
図8に示した例では、発光素子42aのアノード電極パッド46aが択一的に選択されて、配線パターン45のアノード配線パターンA1に接続され、発光素子42dのカソード電極パッド46cが択一的に選択されて、配線パターン45のカソード配線パターンC1に接続されている。したがって図8に示した例では、アノード配線パターンA1からカソード配線パターンC1に電流が流れて、発光素子42a~42dそれぞれの第1発光層423および第2発光層428が発光し、合計8つの発光層からの光束が得られる。
【0067】
発光部に含まれる発光素子42a~42dは全て同一種類で構成されており、第1発光層423と第2発光層428の発光量も同程度である、したがって、発光部で発光した光の光束は、アノード配線パターンA1からカソード配線パターンC1に含まれる発光層の数に比例したものとなる。一例として、第1発光層423または第2発光層428の1層での発光により得られる光束が333ルーメンとすると、図8に示した例では発光部全体で2664ルーメンの光束が得られる。このように、発光に寄与する発光層の数を最大化するように、択一的に配線パターン45と接続することで、車両用灯具に求められる光量(光束)が大きい地域の基準や保険適用基準を満たすことができる。
【0068】
それに対して、発光素子42a,42dの中間電極パッド46mを選択して、それぞれアノード配線パターンA2とカソード配線パターンC2に金属ワイヤで接続する場合を考える。この場合には、アノード配線パターンA2からカソード配線パターンC2に電流が流れて、発光素子42aの第1発光層423と,発光素子42b,42cの第1発光層423および第2発光層428と、発光素子42dの第2発光層428が発光し、合計6つの発光層から1998ルーメンの光束が得られる。
【0069】
同様に、発光素子42a,42dにおいて、アノード電極パッド46a、中間電極パッド46mまたはカソード電極パッド46cの何れか一つを択一的に選択して配線パターン45と接続することで、発光に寄与する発光層の数を選択することができる。車両用灯具に求められる光量が大きくない地域に向けては、必要な発光層の数が含まれるような組み合わせで配線パターン45を接続することで、適切な消費電力で必要な光量を得ることができる。
【0070】
上述したように、本実施形態の灯具ユニット100および車両用灯具でも、最もアノード側とカソード側の発光素子42a,42dにおいて、アノード電極パッド46a、中間電極パッド46mまたはカソード電極パッド46cの何れか一つが択一的に配線パターン45と電気的に接続されており、発光に寄与する発光層の数が設定されている。また、発光に寄与する発光層の数で光量を設定できるため、光量によらず一定の電流値で駆動することができ、LEDチップとLDMを共通化して、簡便な構成によって得られる光束の設定を変更することが可能となる。
【0071】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の
変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて
得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0072】
100…灯具ユニット
10…レンズ
20…レンズホルダ
30…リフレクタ
40…光源モジュール
50…ヒートシンク
60…冷却ファン
41…配線基板
42a~42d…発光素子
421…成長基板
422…第1n型層
423…第1発光層
424…第1p型層
425…p型高濃度層
426…n型高濃度層
427…第2n型層
428…第2発光層
429…第2p型層
Ea…アノード電極
Em…中間電極
Ec…カソード電極
43…給電コネクタ
44…固定部
45…配線パターン
A1,A2…アノード配線パターン
C1,C2…カソード配線パターン
46a…アノード電極パッド
46c…カソード電極パッド
46m…中間電極パッド
47…金属ワイヤ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10