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特開2022-48760建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022048760
(43)【公開日】2022-03-28
(54)【発明の名称】建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/58 20060101AFI20220318BHJP
   E06B 9/02 20060101ALI20220318BHJP
【FI】
E06B9/58 A
E06B9/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020154761
(22)【出願日】2020-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】000252034
【氏名又は名称】株式会社鈴木シャッター
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】大庭 敦
【テーマコード(参考)】
2E042
【Fターム(参考)】
2E042AA01
2E042BA00
2E042CA01
2E042CB01
2E042CB02
2E042DA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】建築用シャッター装置を構成するガイドレールのガイド溝に、シャッターカーテンの閉鎖動に影響を与えないよう配慮されながら、シャッターカーテンの全開時、傘や清掃具等の障害物が立て掛けられないようにする。
【解決手段】ガイドレール2に、ガイド溝を開閉自在に覆蓋する自閉機構を備えた蓋体6を設ける一方、シャッターカーテン3最下端に設けられる座板7に、シャッターカーテン3が下降することに連動して蓋体6を開放姿勢に変姿する作動体8を設ける。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉昇降の案内をするガイド溝部が形成されたガイドレールと、開口部上方に設けられ、シャッターカーテンが巻装される巻取り体とを備えて構成される建築用シャッター装置において、前記ガイドレールには、ガイド溝部の覆蓋をする蓋体が自閉機能を備えた蝶番を介して設けられている一方、シャッターカーテンには、シャッターカーテンの閉作動の過程で蓋体に当接して該蓋体を覆蓋姿勢から開放姿勢に変姿揺動する作動体が設けられていることを特徴とする建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置。
【請求項2】
作動体は、シャッターカーテン最下端の座板に設けられ、下端縁部が座板下端縁部よりも下方に突出していて蓋体を開放姿勢に変姿する作動姿勢から床面に当接することで上動する上動姿勢に揺動変姿するよう軸支されると共に、作動体には、上動姿勢の作動体を作動姿勢に復帰揺動させるための弾機が、蝶番の自閉力よりも大きい付勢力を有する状態で設けられていることを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置。
【請求項3】
蓋体の上端縁部は、当接した作動体が下動することにより開放姿勢に誘導されるよう先端部側ほど低くなるよう傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置。
【請求項4】
作動体の下端縁部は、当接した蓋体上端縁部を開放姿勢に誘導するよう先端部側ほど低くなるよう傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の出入り口等の開口部を開閉するために設けられる建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日、ビル等の建築物において、出入り口等の開口部の管理や防火・防煙区画構成するため、建築用のシャッター装置を建て付けることがあり、このようなシャッター装置は、開口部の開閉をするシャッターカーテンの左右両側部を、躯体側に設けたガイドレールにより開閉案内する構造になっている。
このためガイドレールには、シャッターカーテンを昇降案内するためのガイド溝部が縦方向に形成されたものとなっており、このため該ガイド溝部は、シャッターカーテンを開放した状態では開口したままの状態でそのまま視認される構造になっている。このためガイド溝部は、杖や傘、掃除具(例えばモップや箒)の柄等の長尺の障害物(異物)を立て掛けるに好適なものとなり、このような障害物がガイドレールに立て掛けられたままの状態でシャッターカーテンを降下させると、シャッターカーテンの円滑な閉鎖動が阻害されてシャッターカーテンの下降姿勢が乱れ、場合によっては装置として大きな故障の要因にもなるという問題がある。
ところで建築用のシャッター装置の中には、シャッターカーテンを左右方向に移動させて開口部の開閉をする横引き式のものがあり、このものでは、上下にガイドレールを設けることになるが下側ガイドレールは床面側に設けられるものであるため、泥土等の夾雑物が侵入しやすく、そこで下側ガイドレールに複数の開閉蓋を連続状に設けるようにしてシャッターカーテンが解放時、ガイドレールを閉鎖するようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-100450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが前記従来のものは、閉鎖方向に移動するシャッターカーテンが開閉蓋を開放させるよう摺動するものであるため、シャッターカーテンが閉鎖移動するほど摺動抵抗が大きくなって閉鎖作動の円滑性が損なわれることになり、このものを通常(汎用)のシャッターカーテンが上下移動するものに採用したときに、横引きのものと同様の問題が発生する等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部を開閉するシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉昇降の案内をするガイド溝部が形成されたガイドレールと、開口部上方に設けられ、シャッターカーテンが巻装される巻取り体とを備えて構成される建築用シャッター装置において、前記ガイドレールには、ガイド溝部の覆蓋をする蓋体が自閉機能を備えた蝶番を介して設けられている一方、シャッターカーテンには、シャッターカーテンの閉作動の過程で蓋体に当接して該蓋体を覆蓋姿勢から開放姿勢に変姿揺動する作動体が設けられていることを特徴とする建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置である。
請求項2の発明は、作動体は、シャッターカーテン最下端の座板に設けられ、下端縁部が座板下端縁部よりも下方に突出していて蓋体を開放姿勢に変姿する作動姿勢から床面に当接することで上動する上動姿勢に揺動変姿するよう軸支されると共に、作動体には、上動姿勢の作動体を作動姿勢に復帰揺動させるための弾機が、蝶番の自閉力よりも大きい付勢力を有する状態で設けられていることを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置である。
請求項3の発明は、蓋体の上端縁部は、当接した作動体が下動することにより開放姿勢に誘導されるよう先端部側ほど低くなるよう傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置である。
請求項4の発明は、作動体の下端縁部は、当接した蓋体上端縁部を開放姿勢に誘導するよう先端部側ほど低くなるよう傾斜していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、ガイドレールを覆蓋する蓋体は、シャッターカーテンに設けた作動体が該シャッターカーテンの閉作動に連動して当接することで自動的に開放姿勢になる結果、蓋体は、シャッターカーテンが開放しているときには蓋体に覆蓋されることになって傘等の障害物の立て掛け防止ができながら、シャッターカーテンが閉作動するときには、該閉鎖動を利用した蓋体の円滑な開放作動ができることになる。
請求項2の発明とすることにより、作動体は、シャッターカーテン最下端の座板に設けられ、そしてシャッターカーテンが全閉するときに床面に当接して、蓋体を開放させる作動姿勢から上動姿勢に変姿することになって、シャッターカーテンの全閉に影響を与えないものにできながら、蝶番の自閉力よりも大きい付勢力に設定される弾機に連結されている結果、蓋体を円滑に開放姿勢に変姿できることになって作動の確実化が図れることになる。
請求項3の発明とすることにより、蓋体は、先端部側ほど低く傾斜した上端部に作動体が当接することにより開放姿勢に誘導されることになって円滑な蓋体の開放がなされることになる。
請求項4の発明とすることにより、先端部側ほど低くい傾斜状になった作動体の下端部により、蓋体の円滑な開放誘導がなされることになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一半部がシャッターカーテンが全開した状態、他半部がシャッターカーテンが全閉した状態を示す建築用シャッター装置の正面図である。
図2】(A)(B)はシャッターカーテンが全開状態の建築用シャッター装置の要部正面図、要部側面図である。
図3】(A)(B)はシャッターカーテンが全閉状態の建築用シャッター装置の要部正面図、要部側面図である。
図4】(A)(B)はガイドレールを蓋体が覆蓋している状態、開放している状態を示す平面図である。
図5】(A)(B)はシャッターカーテンが全開状態の作動体部位の正面図、側面図である。
図6】(A)(B)はシャッターカーテンが全閉状態の作動体部位の正面図、側面図である。
図7】(A)(B)(C)は作動体が蓋体を開放する作動過程を示す要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は建築用のシャッター装置であって、該シャッター装置1は、開口部Eの左右両端部に設けられるガイドレール2、該ガイドレール2に昇降案内されて開口部Eの開閉をするシャッターカーテン3、開口部E上方のシャッターケースK内に配され、前記シャッターカーテン3が巻装される巻取り体(巻取りホイール、巻取りドラム)4、該巻取り体4の正逆回動をする電動式の開閉機5等の各種の部材装置を用いて構成されることは何れも従来通りである。
【0009】
前記ガイドレール2は、シャッターカーテン3の左右両端縁部が遊嵌状に内嵌する凹溝状のガイド溝2aと、該ガイド溝部2aの開口端縁部2bから前後方向に延設される鍔状部2cとを基本構造として備え、このものにさらに外側面部2dが設けられることで平面視で四角形状に形成されている。
そしてガイドレール2の前記鍔状部2cの一方には、開口端縁部2bを開閉自在に覆蓋すべく縦軸を備えた蝶番6aを介して揺動自在に軸支された蓋体6の基端部が取り付けられ、蓋体6が開口端縁部2bを覆蓋(閉鎖)する覆蓋姿勢の状態では先端部(先端縁部)6dが他方の鍔状部2cに当接するように構成されている。前記蝶番6aは、復帰弾機(捻り弾機)6cが設けられた自動復帰型の蝶番であって、蓋体6を、ガイドレール2の開口端縁部2bを常時覆蓋(閉鎖)する覆蓋姿勢に維持するよう構成されたものであり、蓋体6が復帰弾機6cに抗して開放した開放姿勢に強制揺動することで、開口端縁部2bが開放してシャッターカーテン3の開閉移動ができるように構成されている。しかもこのものでは、蓋体6の上端縁部6bが、蝶番6a側ほど高くなる、換言すれば先端部6d側ほど低くなる状態で傾斜したものとなっている。
尚、蓋体6は、本実施の形態では、床面Fに近接する位置からガイドレール2上部のシャッターケースKに近接する位置にまで至る長さに設定されているが、この長さにする必要は必ずしもなく、傘やモップ等の障害物をガイド溝部2aに立て掛けることを防止できる長さ(範囲であって、例えば床面Fから1.5mの長さ)があれば充分である。
【0010】
前記シャッターカーテン3の下端縁部には座板(座板スラット)7が一連状に設けられるが、該座板7の左右両端縁部は平板状の基板7aになっており、該基板7aに、蓋体6を開放作動させるための作動体8が支軸8aを介して上下方向揺動自在に軸支されている。
具体的には、作動体8は、左右方向に長い板材で構成され、先端部8bがガイドレール2内に配され、ガイドレール2よりも開口部E側に位置する中間部が前記支軸8aを介して基板7aに揺動自在に軸支された構成になっている。
そして作動体8のガイドレール2に内嵌している先端側部位には、前記支軸8aを軸心とする円弧状のガイド孔8cが形成され、該ガイド孔8cに、基板7aに設けたガイド体7bが移動自在に貫入している一方、作動体8の基端部8dには、基板7aに一端部が支持された弾機(復帰弾機)9の他端部が連結された構成になっている。
【0011】
そしてこのように構成されることにより、座板7が床面Fに接地していないシャッターカーテン3の非全閉状態では、作動体8は、弾機9の付勢力を受けることで、ガイド体7bがガイド孔8cの上端部に当接し、先端部8bがガイドレール2内にて座板7の下端縁部7cよりも下方に突出した作動姿勢になっている。
これに対し、座板7が床面Fに当接したシャッターカーテン3の全閉状態になると、作動体8は、シャッターカーテン3が全閉姿勢になる直前の段階から先端部8bが床面Fに当接することになり、これによって作動体8は、弾機8に抗して上動して先端部8bが床面Fに当接している座板7の下端縁と同一となった上動姿勢(退避姿勢)に揺動変姿するように構成されている。
【0012】
さらに作動体8の下端縁部8eは、前記作動姿勢において正面視した状態では、支軸8a部位よりも僅かにガイドレール2側に偏倚した位置(ガイドレール2よりも内方側位置)から座板7の下端縁部7cよりも下方に突出したものが、先端部8b側(左右方向外側)ほど下側に向けて傾斜した状態でガイドレール2内にまで入り込んで先端部8bにまで至るように形成されている一方で、側面視した状態では、先端部8b側に至るほど、蓋体6の蝶番6a配設側部位から蝶番6aが配設されるとは逆側に部位に偏倚するよう傾斜した構成になっている。尚、蝶番6aに設けられる復帰弾機6cの付勢力は作動体8に設けられる弾機9の付勢力よりも小さいものに設定されている。
【0013】
そしてシャッターカーテン3が全開している状態では、作動体8は作動姿勢になっている一方、蓋体6は覆蓋姿勢になっている。この状態でシャッターカーテン3を、開口部Eを閉鎖すべく下降していくと、作動姿勢の作動体8の下端縁部8eが蓋体6の上端縁部6bに当接して該蓋体6を覆蓋姿勢から開放姿勢に揺動変姿することになり、これによって該シャッターカーテン3は、蓋体6が開放姿勢になったガイドレール2に案内されて全閉状態まで下降する。そしてシャッターカーテン3は、全閉になる直前位置で前記作動体8は床面Fに当接して作動姿勢から上動姿勢に変姿することを伴いながら全閉するように構成されている。
【0014】
叙述の如く構成された本実施の形態において、シャッターカーテン3を昇降案内するガイドレール2は、シャッターカーテン3が全開状態においては蓋体6によって覆蓋されており、この結果、ガイドレール2のガイド溝部2aに傘等の障害物を立て掛けられてしまうことを防止できることになる。そしてこのようにガイドレール2を覆蓋している蓋体6は、シャッターカーテン3の閉作動の過程で、作動体8が蓋体6に当接して該蓋体6を覆蓋姿勢から開放姿勢に変姿揺動することになる結果、シャッターカーテン3の閉鎖動は、蓋体6に邪魔されることなく円滑に行われることになる。
【0015】
しかもこのものにおいて、作動体8は、シャッターカーテン3の最下端の座板7の構成部材である基板7aに上下揺動自在に設けられ、そして該作動体8の下端縁部8eが、座板7の下端縁部7cよりも下方に突出している結果、座板8に先行して覆蓋姿勢の蓋体6に当接して該蓋体6を開放姿勢に変姿することになる。このように下端縁部8eが座板7の下端縁部7cよりも下方に突出している作動体8は、座板7が床面Fに当接する直前位置にシャッターカーテン3が降下すると、先端部8bが床面Fに当接し、そしてシャッターカーテン3がさらに降下することに伴い作動体8は上動して収納される上動姿勢に揺動変姿することになり、この結果、座板7が床面Fに当接するシャッターカーテン3の全閉に影響を与えることがない。
しかもこの場合に、作動体8は、蝶番6aの復帰弾機6cによる自閉力よりも大きい付勢力に設定される弾機9に連結されている結果、作動体8による蓋体6の開放姿勢への変姿作動が蝶番6aの自閉力に抗する状態で円滑に行われることになって、シャッターカーテン3の閉鎖動に影響を与えることがない。
【0016】
また蓋体6については、作動体8が当接する上端縁部6bが、軸支側となる蝶番6a側が高く、その反対側が低くなるよう傾斜しているため、蓋体6は作動体8が当接しながら下動したときに覆蓋姿勢から開放姿勢に誘導されることになって円滑な蓋体6の開放作動に寄与することになる。
一方、作動体8についても、下端縁部8eが先端部8b側ほど低くなるよう傾斜している結果、蓋体6の上端縁部6bを開放姿勢に誘導することになって、蓋体6の円滑な開放誘導に寄与することになる。
【0017】
しかもこの場合に、作動体8の下端縁部8eの傾斜は、正面視した状態で先端部8b側が低くなる傾斜に加えて、側面視した状態で、先端部8b側に至るほど蝶番6aが配設されるとは逆側が低くなるよう傾斜していることから、作動体下端縁部8eは、先端部8b側ほど蓋体上端縁部6bの先端縁側に偏倚した三次元的な傾斜状態となっており、この結果、より蓋体6の開放姿勢への変姿作動の円滑化に寄与することになる。
【0018】
尚、本発明は、前記実施の形態のものに限定されないものであることは勿論であって、例えば蓋体6について、前記実施の形態のものは平板形状としたが、開口部内側に向けて山形状または円弧形状等の膨出形状に膨出(突出)したものであってもよく、このようにした場合には、閉鎖姿勢の蓋体自体が障害物を立て掛けづらいものにでき、この結果、ガイド溝部部位に障害物を立て掛けることについての回避効果がより高いものになる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、建築物の出入り口等の開口部の管理や防煙・防火区画を構成するために設けられる建築用シャッター装置におけるガイドレールの覆蓋装置として利用することができる。
【符号の説明】
【0020】
1 シャッター装置
2 ガイドレール
2a ガイド溝部
2b 開口端縁部
2c 鍔状部
3 シャッターカーテン
6 蓋体
6a 蝶番
6c 復帰弾機
6d 先端部
7 座板
7a 基板
8 作動体
8a 支軸
8b 先端部
8e 下端縁部
9 弾機
E 開口部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7