IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トゥーシンプル, インコーポレイテッドの特許一覧

特開2022-48992先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新
<>
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図1
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図2
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図3
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図4
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図5
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図6
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図7
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図8
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図9
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図10
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図11
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図12
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図13
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図14
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図15
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図16
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図17
  • 特開-先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022048992
(43)【公開日】2022-03-28
(54)【発明の名称】先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20220318BHJP
   B60W 40/06 20120101ALI20220318BHJP
   B60W 60/00 20200101ALI20220318BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20220318BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20220318BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20220318BHJP
   G16Y 40/30 20200101ALI20220318BHJP
【FI】
G08G1/16 A
B60W40/06
B60W60/00
G08G1/00 J
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021138633
(22)【出願日】2021-08-27
(31)【優先権主張番号】17/021,934
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/021,963
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/021,981
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/021,991
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521265955
【氏名又は名称】トゥーシンプル, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ピー. ブラウン
(72)【発明者】
【氏名】スコット フォスター
(72)【発明者】
【氏名】ジョイス タム
【テーマコード(参考)】
3D241
5H181
【Fターム(参考)】
3D241BA36
3D241BB37
3D241CE01
3D241CE02
3D241CE04
3D241CE05
3D241DC41Z
5H181AA02
5H181AA07
5H181BB04
5H181BB20
5H181CC02
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC12
5H181CC14
5H181FF13
5H181FF14
5H181FF22
5H181FF27
5H181LL01
5H181LL04
5H181LL07
5H181LL08
5H181LL09
5H181LL14
5H181MC16
5H181MC17
5H181MC19
5H181MC27
(57)【要約】
【課題】先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新の提供。
【解決手段】先導自律車両(AV)は、先導AVの正面の視野を観察するように構成される、センサを含む。後続AVは、先導AVの背後の同一道路上にある。先導AVのプロセッサは、工事区域を検出するように構成される。プロセッサは、第1のメッセージをオペレーションサーバに送信し、工事区域が検出されたことを示す。プロセッサは、先導AVの運転命令を更新し、工事区域の周囲でナビゲートする。工事区域の周囲でナビゲートする間、プロセッサは、工事区域と関連付けられるセンサデータをオペレーションサーバに送信する。オペレーションサーバは、工事区域の範囲を決定する。オペレーションサーバが、工事区域が広範であることを決定する場合、ルート変更命令をAVに送信する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
先導自律車両(AV)であって、前記先導自律車両(AV)は、前記先導AV上に位置し、前記先導AVの正面の領域を備える第1の視野を観察するように構成される少なくとも1つの車両センサを備える、先導自律車両(AV)と、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVであって、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、第1のルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記1つ以上の後続AVは、前記先導AVの背後の特定の道路上にあり、
前記先導AVおよび前記1つ以上の後続AVは、前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、1つ以上の後続AVと、
第1の制御サブシステムであって、前記第1の制御サブシステムは、前記先導AVと関連付けられ、前記先導AV、前記1つ以上の後続AV、および前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、第1の制御サブシステムと
を備え、
前記第1の制御サブシステムは、第1のプロセッサを備え、前記第1のプロセッサは、
センサデータを前記先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備える、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分とを比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分とを比較することに基づいて、前記工事区域に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって、前記特定の道路内に工事区域が存在するかどうかを決定することと、
前記工事区域が前記特定の道路内で検出されたことの決定に応答して、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が検出されたことを示すことと、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記工事区域の周囲でナビゲートすることと、
前記工事区域の周囲でナビゲートする間、前記工事区域と関連付けられるセンサデータを備える複数の第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することと
を行うように構成され、
前記オペレーションサーバは、第2のプロセッサを備え、前記2のプロセッサは、
少なくとも部分的に、前記複数の第2のメッセージに基づいて、前記工事区域の2つの対向端の場所座標間の距離を決定することによって、前記工事区域の範囲を決定することと、
前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が前記特定の道路内に存在することを反映させることと、
前記1つ以上の後続AVからのAV毎に、
前記AVの場所座標を決定することと、
少なくとも部分的に、前記AVの場所座標に基づいて、ルート変更が可能であるかどうかを決定することであって、ルート変更は、前記AVと前記工事区域との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、可能である、ことと、
ルート変更が可能であり、前記工事区域の範囲が構成可能閾値距離を上回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよびルート変更命令を前記AVに送信することであって、前記ルート変更命令は、前記第2のルート指定計画の使用を含む、ことと、
ルート変更が可能ではないか、または前記工事区域の範囲が前記構成可能閾値距離を下回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよび工事区域命令を前記AVに送信することであって、前記工事区域命令は、前記工事区域の周囲でナビゲートするための命令を含む、ことと
を行うように構成される、システム。
【請求項2】
前記第2のプロセッサはさらに、前記更新されたマップデータと、出発遅延命令とを、AV出発点からまだ発車していない前記1つ以上の後続AVからの各AVに送信するように構成され、前記出発遅延命令は、前記特定の道路が開通されるまでの前記AVの出発の遅延を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記先導AVの運転命令の更新は、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記工事区域の決定は、交通コーン、交通障壁、交通バレル、工事標識、反射ベスト、工事ヘルメット、矢印板トレーラ、工事車両、および一式の工事機器のうちの少なくとも1つの存在の決定を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記工事区域の範囲の決定は、
前記工事区域の第1の端部に対応する前記工事区域の第1の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と反対の前記工事区域の第2の端部に対応する前記工事区域の第2の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離を計算することと
を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
第2の制御サブシステムをさらに備え、前記第2の制御サブシステムは、前記1つ以上の後続AVのいずれかと関連付けられ、第3のプロセッサを備え、前記第3のプロセッサは、
前記工事区域が解除されたかどうかを決定することと、
前記工事区域が解除されたことの決定に応答して、第3のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が解除されたことを示すことであって、前記第3のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が解除されたことを示す、ことと
を行うように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
方法であって、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分とを比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分とを比較することに基づいて、前記工事区域に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって、前記特定の道路内に工事区域が存在するかどうかを決定することと、
前記工事区域が前記特定の道路内で検出されたことの決定に応答して、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が検出されたことを示すことと、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記工事区域の周囲でナビゲートすることと、
前記工事区域の周囲でナビゲートする間、前記工事区域と関連付けられるセンサデータを備える複数の第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することと、
少なくとも部分的に、前記複数の第2のメッセージに基づいて、前記オペレーションサーバと関連付けられるプロセッサによって、前記工事区域の2つの対向端の場所座標間の距離を決定することによって、前記工事区域の範囲を決定することと、
前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が前記特定の道路内に存在することを反映させることと、
前記1つ以上の後続AVからのAV毎に、
前記AVの場所座標を決定することと、
少なくとも部分的に、前記AVの場所座標に基づいて、ルート変更が可能であるかどうかを決定することであって、ルート変更は、前記AVと前記工事区域との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、可能である、ことと、
ルート変更が可能であり、前記工事区域の範囲が構成可能閾値距離を上回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよびルート変更命令を前記AVに送信することであって、前記ルート変更命令は、前記第2のルート指定計画の使用を含む、ことと、
ルート変更が可能ではないか、または前記工事区域の範囲が前記構成可能閾値距離を下回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよび工事区域命令を前記AVに送信することであって、前記工事区域命令は、前記工事区域の周囲でナビゲートするための命令を含む、ことと
を含む、方法。
【請求項9】
前記方法はさらに、前記更新されたマップデータおよび出発遅延命令を、AV出発点から発車していない前記1つ以上の後続AVからの各AVに送信することを含み、前記出発遅延命令は、前記特定の道路が開通されるまでの前記AVの出発の遅延を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記先導AVの運転命令を更新することは、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記工事区域を決定することは、交通コーン、交通障壁、交通バレル、工事標識、反射ベスト、工事ヘルメット、矢印板トレーラ、工事車両、および一式の工事機器のうちの少なくとも1つの存在を決定することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記工事区域の範囲を決定することは、
前記工事区域の第1の端部に対応する前記工事区域の第1の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と反対の前記工事区域の第2の端部に対応する前記工事区域の第2の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離を計算することと
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記工事区域が解除されたかどうかを決定することと、
前記工事区域が解除されたことを決定することに応答して、第3のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が解除されたことを示すことであって、前記第3のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が解除されたことを示す、ことと
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、非一過性コンピュータ可読媒体内に記憶される実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分とを比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分とを比較することに基づいて、前記工事区域に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって、前記特定の道路内に工事区域が存在するかどうかを決定することと、
前記工事区域が前記特定の道路内で検出されたことの決定に応答して、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が検出されたことを示すことと、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記工事区域の周囲でナビゲートすることと、
前記工事区域の周囲でナビゲートする間、前記工事区域と関連付けられるセンサデータを備える複数の第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することと、
少なくとも部分的に、前記複数の第2のメッセージに基づいて、前記工事区域の2つの対向端の場所座標間の距離を決定することによって、前記工事区域の範囲を決定することと、
前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が前記特定の道路内に存在することを反映させることと、
前記1つ以上の後続AVからのAV毎に、
前記AVの場所座標を決定することと、
少なくとも部分的に、前記AVの場所座標に基づいて、ルート変更が可能であるかどうかを決定することであって、ルート変更は、前記AVと前記工事区域との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、可能である、ことと、
ルート変更が可能であり、前記工事区域の範囲が構成可能閾値距離を上回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよびルート変更命令を前記AVに送信することであって、前記ルート変更命令は、前記第2のルート指定計画の使用を含む、ことと、
ルート変更が可能ではないか、または前記工事区域の範囲が前記構成可能閾値距離を下回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよび工事区域命令を前記AVに送信することであって、前記工事区域命令は、前記工事区域の周囲でナビゲートするための命令を含む、ことと
を行わせる、コンピュータプログラム。
【請求項16】
前記1つ以上のプロセッサはさらに、前記更新されたマップデータと、出発遅延命令とを、AV出発点からまだ発車していない前記1つ以上の後続AVからの各AVに送信するように構成され、前記出発遅延命令は、前記特定の道路が開通されるまでの前記AVの出発の遅延を含む、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記先導AVの運転命令の更新は、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記工事区域の決定は、交通コーン、交通障壁、交通バレル、工事標識、反射ベスト、工事ヘルメット、矢印板トレーラ、工事車両、および一式の工事機器のうちの少なくとも1つの存在の決定を含む、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
前記工事区域の範囲の決定は、
前記工事区域の第1の端部に対応する前記工事区域の第1の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と反対の前記工事区域の第2の端部に対応する前記工事区域の第2の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離を計算することと
を含む、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記1つ以上のプロセッサはさらに、
前記工事区域が解除されたかどうかを決定することと、
前記工事区域が解除されたことの決定に応答して、第3のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が解除されたことを示すことであって、前記第3のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が解除されたことを示す、ことと
を行うように構成される、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、自律車両に関する。より具体的には、本開示は、先導自律車両(AV)による工事区域の検出および後続AVのためのルート指定計画の更新に関連する。
【背景技術】
【0002】
自律車両技術の1つの目標は、限定的または無運転者補助を伴って、目的地に向かって安全にナビゲートし得る、車両を提供することである。ある場合には、自律車両は、目的地までのその途中において、予期しない状況に遭遇し得る。そのような場合、運転者の補助が、自律車両バイパスを手動で運転し、予期しない状況を避けるために必要とされる。現在の自律車両技術は、具体的な予期しない状況への遭遇を考慮するように構成されていない場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
図2-5に説明されるように、未知の物体への遭遇に関して、一実施形態では、システムは、先導自律車両(AV)を含む。先導AVは、先導AVの正面の領域を備える、第1の視野を観察するように構成される、少なくとも1つの車両センサを含む。本システムはさらに、先導AVと異なる、1つ以上の後続AVを含む。先導AVは、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでいる、特定の道路上にある。1つ以上の後続AVは、先導AVの背後の特定の道路上にある。先導AVおよび1つ以上の後続AVは、オペレーションサーバと通信可能に結合される。本システムはさらに、先導AVと関連付けられる、第1の制御サブシステムを含む。第1の制御サブシステムは、先導AV、1つ以上の後続AV、およびオペレーションサーバと通信可能に結合される。
【0004】
第1の制御サブシステムは、センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信するように構成される、第1のプロセッサを含む。センサデータは、先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を含む。第1のプロセッサは、センサデータと、先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を含む、マップデータの第1の部分を比較する。第1のプロセッサは、少なくとも部分的に、センサデータとマップデータの第1の部分を比較することに基づいて、予期される物体に該当しない、未知の物体が特定の道路上に存在するかどうかを決定する。未知の物体が特定の道路上に存在することの決定に応答して、第1のプロセッサは、未知の物体が位置する、特定の車線を決定する。第1のプロセッサは、未知の物体の特定の場所座標と、特定の車線から迂回するための命令とを含む、第1のメッセージを、1つ以上の後続AVに送信する。第1のプロセッサは、先導AVの運転命令を更新し、特定の車線を迂回することによって、未知の物体の周囲をナビゲートする。未知の物体の周囲をナビゲートする間、第1のプロセッサは、未知の物体に関連するセンサデータを含む、複数の第2のメッセージをオペレーションサーバに送信する。
【0005】
本システムはさらに、第2のプロセッサを備える、オペレーションサーバを含む。第2のプロセッサは、少なくとも部分的に、複数の第2のメッセージに基づいて、特定の車線上の特定の場所座標に位置する未知の物体が存在するかどうかを確認する。未知の物体が特定の場所座標に位置することが確認される場合、第2のプロセッサは、更新されたマップデータが、特定の場所座標に位置する未知の物体を含むように、マップデータの第1の部分を更新する。第2のプロセッサは、更新されたマップデータを1つ以上の後続AVに送信する。換言すると、更新されたマップデータは、オペレーションサーバによって更新され、次いで、1つ以上の後続AVに送信される。
【0006】
図6-8に説明されるように、道路封鎖への遭遇に関して、別の実施形態では、システムは、先導自律車両(AV)を含む。先導AVは、先導AVの正面の領域を備える、第1の視野を観察するように構成される、少なくとも1つの車両センサを含む。本システムはさらに、先導AVと異なる、1つ以上の後続AVを含む。先導AVは、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでいる、特定の道路上にある。1つ以上の後続AVは、先導AVの背後の特定の道路上にある。先導AVおよび1つ以上の後続AVは、オペレーションサーバと通信可能に結合される。本システムはさらに、先導AVと関連付けられる、第1の制御サブシステムを含む。第1の制御サブシステムは、先導AV、1つ以上の後続AV、およびオペレーションサーバと通信可能に結合される。
【0007】
第1の制御サブシステムは、センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信するように構成される、第1のプロセッサを含む。センサデータは、先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を含む。第1のプロセッサは、センサデータとマップデータの第1の部分を比較する。マップデータの第1の部分は、先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を含む。第1のプロセッサは、道路封鎖に対応し、マップデータ内の予期される物体に該当しない、センサデータ内の物体を識別することによって、特定の道路が前方で封鎖されているかどうかを決定する。特定の道路が前方で封鎖されていることの決定に応答して、第1のプロセッサは、道路封鎖の特定の場所座標を決定する。第1のプロセッサは、先導AVが第1の場所座標において停車される(例えば、道路上の定位置に、または道路から外れて、または路肩に寄せられる)ように、先導AVの運転命令をオーバーライドする。第1のプロセッサは、第1のメッセージをオペレーションサーバに送信し、特定の道路が特定の場所座標において封鎖されていることを示す。
【0008】
本システムはさらに、第2のプロセッサを備える、オペレーションサーバを含む。第2のプロセッサは、少なくとも部分的に、第1のメッセージに基づいて、マップデータの第1の部分を更新し、特定の道路が一時的に特定の場所座標において封鎖されていることを反映させる。第2のプロセッサは、1つ以上の後続AVからの各AVの場所座標を決定する。第2のプロセッサは、AV毎に、ルート変更が可能であるかどうかを決定する。第2のプロセッサは、AVと道路封鎖との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、ルート変更があるAVに関して可能であることを決定する。ルート変更があるAVに関して可能であることが決定される場合、第2のプロセッサは、更新されたマップデータおよびルート変更命令をAVに送信し、ルート変更命令は、第2のルート指定計画の使用を含む。ルート変更があるAVに関して可能ではないことが決定される場合、第2のプロセッサは、更新されたマップデータおよび道路封鎖命令をAVに送信し、道路封鎖命令は、AVを停車させ、および/または路肩に寄せることを含む。
【0009】
図9-11に説明されるように、工事区域への遭遇に関して、別の実施形態では、システムは、先導自律車両(AV)を含む。先導AVは、先導AVの正面の領域を備える、第1の視野を観察するように構成される、少なくとも1つの車両センサを含む。本システムはさらに、先導AVと異なる、1つ以上の後続AVを含む。先導AVは、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでいる、特定の道路上にある。1つ以上の後続AVは、先導AVの背後の特定の道路上にある。先導AVおよび1つ以上の後続AVは、オペレーションサーバと通信可能に結合される。本システムはさらに、先導AVと関連付けられる、第1の制御サブシステムを含む。第1の制御サブシステムは、先導AV、1つ以上の後続AV、およびオペレーションサーバと通信可能に結合される。
【0010】
第1の制御サブシステムは、センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信するように構成される、第1のプロセッサを含む。センサデータは、先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を含む。第1のプロセッサは、センサデータと、先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を含む、マップデータの第1の部分を比較する。第1のプロセッサは、工事区域に対応し、マップデータ内の予期される物体に該当しない、センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって、特定の道路内に工事区域が存在するかどうかを決定する。工事区域が特定の道路内で検出されたことの決定に応答して、第1のプロセッサは、第1のメッセージをオペレーションサーバに送信し、工事区域が検出されたことを示す。第1のプロセッサは、先導AVの運転命令を更新し、工事区域の周囲でナビゲートする。工事区域の周囲でナビゲートする間、第1のプロセッサは、工事区域と関連付けられるセンサデータを含む、複数の第2のメッセージをオペレーションサーバに送信する。
【0011】
本システムはさらに、第2のプロセッサを備える、オペレーションサーバを含む。第2のプロセッサは、少なくとも部分的に、複数の第2のメッセージに基づいて、工事区域の2つの対向端の場所座標間の距離を決定することによって、工事区域の範囲を決定する。第2のプロセッサは、マップデータの第1の部分を更新し、特定の道路内に工事区域が存在し得ることを反映させる。第2のプロセッサは、各AVの場所座標を決定する。第2のプロセッサは、ルート変更があるAVに関して可能であるかどうかを決定する。第2のプロセッサは、AVと工事区域との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、ルート変更があるAVに関して可能であることを決定する。ルート変更が、可能であって、工事区域の範囲が、構成可能閾値距離を上回ることが決定される場合、第2のプロセッサは、更新されたマップデータおよびルート変更命令をAVに送信し、ルート変更命令は、第2のルート指定計画の使用を含む。ルート変更が、可能ではない、または工事区域の範囲が、構成可能閾値距離を下回ることが決定される場合、第2のプロセッサは、更新されたマップデータおよび工事区域命令をAVに送信し、工事区域命令は、工事区域の周囲でナビゲートするための命令を含む。
【0012】
図12および13に説明されるように、道路構造変化への遭遇に関して、別の実施形態では、システムは、先導自律車両(AV)を含む。先導AVは、先導AVの正面の領域を備える、第1の視野を観察するように構成される、少なくとも1つの車両センサを含む。本システムはさらに、先導AVと異なる、1つ以上の後続AVを含む。先導AVは、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでいる、特定の道路上にある。1つ以上の後続AVは、先導AVの背後の特定の道路上にある。先導AVおよび1つ以上の後続AVは、オペレーションサーバと通信可能に結合される。本システムはさらに、先導AVと関連付けられる、第1の制御サブシステムを含む。第1の制御サブシステムは、先導AV、1つ以上の後続AV、およびオペレーションサーバと通信可能に結合される。
【0013】
第1の制御サブシステムは、センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信するように構成される、第1のプロセッサを含む。センサデータは、先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を含む。第1のプロセッサは、センサデータと、先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を含む、マップデータの第1の部分を比較する。第1のプロセッサは、特定の道路内の構造変化が、構造変化に対応し、マップデータ内の予期される物体に該当しない、センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって検出されるかどうかを決定する。構造変化が特定の道路内で検出されることの決定に応答して、第1のプロセッサは、先導AVの運転命令を更新し、構造変化に関連する運転命令を使用して、構造変化を通してナビゲートする。第1のプロセッサは、第1のメッセージをオペレーションサーバに送信し、構造変化が検出されたことを示す。
【0014】
本システムはさらに、第2のプロセッサを備える、オペレーションサーバを含む。第2のプロセッサは、少なくとも部分的に、第1のメッセージに基づいて、マップデータの第1の部分を更新し、構造変化を反映させる。第2のプロセッサは、更新されたマップデータを1つ以上の後続AVに送信する。
【0015】
本開示は、AVナビゲーションおよび運転に関連する、種々の問題およびこれまで満たされていない必要性を認識する。例えば、現在の自律車両ナビゲーション技術は、道路上の具体的な予期しない状況への遭遇を考慮するように構成されていない場合がある。例えば、現在の自律車両ナビゲーション技術では、AVが、道路上の予期しない状況に遭遇すると、運転者が、道路上の予期しない状況を通過するまで、AVを手動で運転するために必要とされ得る。本開示のある実施形態は、予期しない状況を識別し、適宜、先導AV(すなわち、予期しない状況に遭遇する、第1のAV)および1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新することによって、上記に説明されるそれらの問題を含む、自律車両ナビゲーション技術の技術的問題に対する一意のソリューションを提供する。
【0016】
予期しない状況への遭遇のいくつかの実施例は、限定ではないが、未知の物体、道路封鎖、工事区域、および道路構造変化への遭遇を含む。例えば、開示されるシステムは、1)先導AVが未知の物体に遭遇する場合、未知の物体を識別し、未知の物体が占有する、特定の車線から迂回することによって、先導AVを未知の物体の周囲でナビゲートし、1つ以上の後続AVに、特定の車線から迂回するように知らせ、2)先導AVが道路封鎖に遭遇する場合、道路封鎖を識別し、先導AVを路肩に寄せる(または道路封鎖の背後の全ての車両が停車される場合、先導AVを停車させる)ことによって、先導AVの運転命令をオーバーライドし、1つ以上の後続AVに、道路封鎖が検出されたことを知らせ、3)先導AVが道路封鎖に遭遇する場合、1つ以上の後続AV毎に、ルート変更が可能であるかどうかを決定し、4)ルート変更がある後続AVに関して可能であることが決定される場合、そのAVのルート指定計画を更新し、5)ルート変更が、ある後続AVに関して可能ではないことが決定される場合、その後続AVを路肩に寄せるための命令を送信し、道路封鎖に向かって進み、道路封鎖の背後の安全な場所で停車する、または道路が開通されるまで、中間AV出発点/到着点で停車するための命令を送信し、6)先導AVが工事区域に遭遇する場合、工事区域を識別し、先導AVを工事区域の周囲でナビゲートし、工事区域の周囲でナビゲートする間、工事区域の範囲を決定し、7)工事区域が広範であることが決定される場合、先を見越して工事区域からより遠くに離れるように、それらに車線を変化させるように命令する、またはそれらをルート変更し、工事区域を完全に回避することによって、1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新し、8)先導AVが道路構造変化に遭遇する場合、道路構造変化を識別し、道路構造変化に関連する運転命令に従って、先導AVの運転命令を更新し、1つ以上の後続AVに、検出された道路構造変化について知らせ、適宜、その運転命令を更新し、9)予期しない状況に遭遇する場合毎に、適宜、マップデータを更新することを含む、いくつかの技術的利点を提供する。したがって、本開示は、AVによって辿られる行路の少なくとも一部の間、AVナビゲーションのために使用されるコンピュータシステムの機能を改良し得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、本開示に説明されるシステムは、道路上を運転する間、異なる予期しない状況を識別し、予期しない状況毎に、少なくとも部分的に、要因の中でもとりわけ、その予期しない状況の本質、予期しない状況の範囲、および各AVの場所座標に基づいて、AV毎に、より効率的、安全、かつ信頼性があるナビゲートソリューションを決定する、実践的用途の中に統合されてもよい。
【0018】
例えば、先導AVが、未知の物体(例えば、長椅子、梯子)に遭遇する場合、より効率的、安全、かつ信頼性があるナビゲートソリューションは、先導AVに、安全モードに入るように命令し(例えば、その速度を低減させる、他の車両からの閾値距離を増加させる、および他の車両と並列となる運転を回避することによって)、先導AVを未知の物体の周囲でナビゲートすることであり得る。また、ソリューションはさらに、1つ以上の後続AVに、未知の物体が占有する、車線から迂回するように命令することを伴ってもよい。未知の物体に遭遇するときのナビゲートソリューションの実施例は、図2-5に説明される。
【0019】
例えば、先導AVが、道路封鎖に遭遇する場合、後続AVのためのルート変更が可能ではない(例えば、後続AVと道路封鎖との間に出口が存在しない)ことが決定される場合、より効率的、安全、かつ信頼性があるナビゲートソリューションは、道路が開通されるまで、後続AVを路肩に寄せる、または後続AVに、中間AV出発点/到着点に停車するように命令することであり得る。道路封鎖に遭遇するときのナビゲートソリューションの実施例は、図6-8に説明される。
【0020】
例えば、先導AVが、工事区域に遭遇する場合、より効率的、安全、かつ信頼性があるナビゲートソリューションは、ルート変更が可能である、後続AVをルート変更することであり得る。ルート変更が、後続AVのために可能ではない場合、より効率的、安全、かつ信頼性があるナビゲートソリューションは、その後続AVに、先を見越して(すなわち、工事区域を予期するために)、安全区域に進入し、工事区域からより遠くに離れるような車線に迂回するように命令することであり得る。工事区域に遭遇するときのナビゲートソリューションの実施例は、図9-11に説明される。
【0021】
例えば、先導AVが、道路構造変化に遭遇する場合、より効率的、安全、かつ信頼性があるナビゲートソリューションは、道路構造変化に従って、先導AVの運転命令を更新し、後続AVに、その運転命令を更新することによって、道路構造変化が予期されることを知らせることであり得る。道路構造変化に遭遇するときのナビゲートソリューションの実施例は、図12-13に説明される。
【0022】
本開示のある実施形態は、これらの利点のうちのいくつか、全てを含む、または全く含まなくてもよい。これらの利点および他の特徴は、付随の図面および請求項と関連して検討される、以下の詳細な説明からより明確に理解されるであろう。
(摘要)
先導自律車両(AV)は、先導AVの正面の視野を観察するように構成される、センサを含む。後続AVは、先導AVの背後の同一道路上にある。先導AVのプロセッサは、工事区域を検出するように構成される。プロセッサは、第1のメッセージをオペレーションサーバに送信し、工事区域が検出されたことを示す。プロセッサは、先導AVの運転命令を更新し、工事区域の周囲でナビゲートする。工事区域の周囲でナビゲートする間、プロセッサは、工事区域と関連付けられるセンサデータをオペレーションサーバに送信する。オペレーションサーバは、工事区域の範囲を決定する。オペレーションサーバが、工事区域が広範であることを決定する場合、ルート変更命令をAVに送信する。オペレーションサーバが、工事区域が広範ではないことを決定する場合、工事区域の周囲でナビゲートするための命令をAVに送信する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示のより完全な理解のために、ここで、付随の図面および発明を実施するための形態に関連して検討される、以下の説明が参照され、同様の参照番号は、同様の部分を表す。
【0024】
図1図1は、本開示による、先導AVおよび1つ以上の後続AVによって進行される、ルートの概略図を図示する。
【0025】
図2図2は、その上で先導AVが未知の物体に遭遇する、道路の概略図を図示する。
【0026】
図3図3は、先導AVの背後に後続AVを伴う、図2における概略図の継続を図示する。
【0027】
図4図4は、図2および3における概略図の継続を図示する。
【0028】
図5図5は、未知の物体を検出し、適宜、先導AVおよび1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新するための例示的方法のフローチャートを図示する。
【0029】
図6図6は、その上で先導AVが道路封鎖に遭遇する、道路の概略図を図示する。
【0030】
図7図7は、1つ以上の後続AVを伴う、図6における概略図の継続を図示する。
【0031】
図8図8は、道路封鎖を検出し、適宜、先導AVおよび1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新するための例示的方法のフローチャートを図示する。
【0032】
図9図9は、その上で先導AVが工事区域に遭遇する、道路の概略図を図示する。
【0033】
図10図10は、1つ以上の後続AVを伴う、図9における概略図の継続を図示する。
【0034】
図11図11は、工事区域を検出し、適宜、先導AVおよび1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新するための例示的方法のフローチャートを図示する
【0035】
図12図12は、先導AVの背後に後続AVを伴う、その上で先導AVが道路封鎖に遭遇する、道路の概略図を図示する。
【0036】
図13図13は、道路封鎖を検出し、適宜、先導AVおよび1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新するための例示的方法のフローチャートを図示する。
【0037】
図14図14は、制御サブシステムのブロック図を図示する。
【0038】
図15図15は、オペレーションサーバのブロック図を図示する。
【0039】
図16図16は、自律運転動作を実装するように構成される、例示的自律車両の略図を図示する。
【0040】
図17図17は、図16のAVによって使用される、自律運転動作を提供するための例示的システムを図示する。
【0041】
図18図18は、AV内に含まれる、車載制御コンピュータの略図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0042】
上記に説明されるように、以前の技術は、特に、第1のAV(すなわち、先導AV)が、特定の道路上で予期しない状況に直面するとき、AVのためのルート指定またはナビゲーション計画を決定するための効率的かつ信頼性があるソリューションを提供することに失敗し得る。本開示は、第1のAVと、先導AVの背後の特定の道路上にある、1つ以上の後続AVとを含む、AVのナビゲーションを改良するための種々のシステムおよび方法を提供する。
(例示的AVルート)
【0043】
図1は、先導AV1602-1および1つ以上の後続AV1602(すなわち、AV1602-2、1602-3、および1602-4)によって進行される、例示的ルート100の簡略化された概略図を図示する。AV1602はそれぞれ、同一開始場所または異なる開始場所から開始されていてもよい。同様に、各AV1602は、同一目的地または異なる目的地に向かって進められてもよい。
【0044】
一般に、各AV1602は、図14-18において詳細に説明される、複数のコンポーネントによってナビゲートされる。対応する下記の説明は、AV1602のあるコンポーネントの簡単な説明を含む。各AV1602は、トレーラに取り付けられ、貨物または積荷を第1の場所から第2の場所に輸送する、半トラックトラクタユニットであってもよい(図16参照)。AV1602は、図16に関して下記により詳細に説明される。要するに、AV1602は、車両運転サブシステム1642と、センササブシステム1644と、車載制御コンピュータ1650とを含み、これは、AV1602の自律運転を促進するように動作される。AV1602の動作のさらなる説明に関しては、図16-18を参照されたい。各AV1602は、センサデータ1412およびマップデータ1510を使用して、ルート指定計画1514に追従し、その目的地に到達するように命令される。センサデータ1412およびマップデータ1510のさらなる説明に関しては、図14および15を参照されたい。要するに、センサデータ1412は、センササブシステム1644の1つ以上のセンサ1646によって捕捉されたデータを含む。1つ以上のセンサ1646は、物体の中でもとりわけ、目印、車線区分線、車線境界、道路境界、車両、歩行者、道路/交通標識等、それらの1つ以上のセンサ1646の検出区域または視野内の任意の物体を捕捉するように構成される。1つ以上のセンサ1646は、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、赤外線センサ、および同等物を含んでもよい。一実施形態では、センサ1646は、AV1602の周囲に位置付けられ、AV1602を囲繞する環境を捕捉してもよい。
【0045】
一実施形態では、マップデータ1510は、ルート100を囲繞する環境の仮想マップを含んでもよい。したがって、マップデータ1510は、道路/交通標識、建物、地形等、ルート100上およびその周囲の予期される物体の地理的場所座標を含んでもよい。マップデータ1510はまた、目印、車線区分線、車線境界、および道路境界についての情報を含んでもよい。
【0046】
マップデータ1510はまた、道路の隆起および道路の勾配(すなわち、その上り勾配、下り勾配、傾斜地)についての情報を含んでもよい。例えば、道路の区分が、完璧に平坦および水平である場合、マップデータ1510は、その区分に沿った勾配が、ゼロであると規定するであろう。マップデータ1510は、情報の中でもとりわけ、丘、谷、カーブ等、道路の異なる区画の隆起を含んでもよい。本情報は、上り坂道路では、高速ギヤにシフトし、下り坂道路では、低速ギヤにシフトする等、適切なギヤへのシフトを決定するために使用されてもよい。したがって、道路の隆起変化を検出することによって、適切なギヤシフトが、適用され、それによって、AV1602の燃料を節約し、AV1602の車両運転サブシステム1642、すなわち、エンジン1642a、タイヤ1642b、トランスミッションコンポーネント1642c、電気コンポーネント1642d、および電源1642eの寿命を増加させ得る。一実施形態では、AV1602の制御システム1400が、道路の勾配が、閾値隆起変化(例えば、7%)を上回ることを決定する場合、AV1602がその道路内で運転することは、安全ではないと決定し得る。
【0047】
一実施形態では、制御サブシステム1400は、車載制御コンピュータ1650のサブシステムであってもよい。制御サブシステム1400は、車載制御コンピュータ1650と信号通信する。制御サブシステム1400の動作の詳細に関しては、図14を、車載制御コンピュータ1650の動作の詳細に関しては、図16を参照されたい。要するに、車載制御コンピュータ1650は、概して、AV1602および車両運転サブシステム1642、車両センササブシステム1644、および車両制御サブシステム1648等のそのコンポーネントの動作を制御するように構成される。
【0048】
制御サブシステム1400は、概して、進行するために安全である、AV1602の正面の経路を決定するように構成される。例えば、制御サブシステム1400は、物体/障害物がその経路内に存在しない場合、経路が進行するために安全であることを決定し得る。したがって、制御サブシステム1400(車載制御コンピュータ1650と信号通信する)は、そのAV1602のセンサ1646によって検出されたAV1602に先立つ、およびその周囲の物体から安全距離(例えば、200フィート)を保ちながら、AV1602の運転ルール/命令1518に従って、AV1602をナビゲートする。ルート100を進行する間、AV1602の制御サブシステム1400は、センサデータ1412を、例えば、そのAV1602の正面の領域を網羅する、そのAV1602のセンサ1646から受信する。これらのセンサデータ1412は、AV1602の車両センササブシステム1644からの信号および/またはAV1602の車載制御コンピュータ1650からの通信を含んでもよい。センサデータ1412は、AV1602から受信されているデータフィードのタイムスタンプを含んでもよい。センサデータ1412の実施例は、センサデータ216a-cに関して、図2-4に、センサデータ616a、bに関して、図6および7に、センサデータ906a、bに関して、図9および10に、センサデータ1206に関して、図12に説明される。
【0049】
制御サブシステム1400は、その目的地に到達するまで、AV1602をナビゲートするために、センサデータ1412と、AV1602の正面の同一領域を網羅する、マップデータ1510の部分を比較する。図1に戻って参照すると、ある場合には、先導AV1602-1は、センサデータ1412とマップデータ1510との間の任意の相違であり得る、予期しない状況104に遭遇し得る。換言すると、先導AV1602-1のセンサ1646は、マップデータ1510内の予期される物体に該当しない、1つ以上の物体の存在を捕捉し得る。そのような場合、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、予期しない状況104を識別し、適宜、先導AV1602-1のルート指定計画1514を更新するように構成される。
【0050】
先導AV1602-1の制御サブシステム1400および/またはオペレーションサーバ1500は、1つ以上の後続AV1602に、検出された予期しない状況104について知らせてもよい。異なる予期しない状況104および各後続AV1602の場所座標に応じて、その後続AV1602のルート指定計画1514は、適宜、更新されてもよい。先導AV1602-1が、異なる予期しない状況104に遭遇すると、異なる予期しない状況命令1410が、少なくとも部分的に、各予期しない状況104の本質および各後続AV1602の場所座標に基づいて、各後続AV1602に通信されてもよい。
【0051】
第1の場合では、例えば、先導AV1602-1が、未知の物体204がマップデータ1510内の予期される物体の中に見出されず、および/または道路200上の物体(例えば、梯子、長椅子等)から予期されるように挙動していない、予期しない状況104に遭遇すると仮定する。未知の物体204に遭遇する例示的状況は、図2-5に説明される。
【0052】
第2の場合では、例えば、先導AV1602-1が、道路封鎖602であって、道路封鎖602(例えば、交通障壁、視線誘導標等)を示す、1つ以上の物体が、検出される、予期しない状況104に遭遇すると仮定する。道路封鎖602に遭遇する例示的状況は、図6-8に説明される。
【0053】
第3の場合では、例えば、先導AV1602-1が、工事区域902であって、工事区域902(例えば、一式の工事車両、反射ベスト、工事ヘルメット等)を示す、1つ以上の物体が、検出される、予期しない状況104に遭遇すると仮定する。工事区域902に遭遇する例示的状況は、図9-11に説明される。
【0054】
第4の場合では、例えば、先導AV1602-1が、停車交通信号灯と置換された停止標識または実線車線に変化された破線車線区分線等の道路構造変化1202である、予期しない状況104に遭遇すると仮定する。道路構造変化1202に遭遇する例示的状況は、図12-13に説明される。
【0055】
一実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、センサデータ1412(検出された予期しない状況104と関連付けられる)をオペレーションサーバ1500に送信してもよい。オペレーションサーバ1500のさらなる説明に関しては、図15を参照されたい。要するに、オペレーションサーバ1500は、概して、AV1602の動作を監督するように構成される。オペレーションサーバ1500は、AV1602と信号通信する。例えば、オペレーションサーバ1500は、センサデータ1412を受信し、物体検出機械学習モジュール1520を使用して、それらを分析し、予期しない状況104の検出が正しかったかどうかを確認し得る。例えば、物体検出機械学習モジュール1520は、物体を画像、ビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等から検出するために、ニューラルネットワークおよび/または機械学習アルゴリズムを使用して実装されてもよい。物体検出機械学習モジュール1520は、訓練データセット1522によって訓練されてもよい。一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、サーバのクラスタ内に実装されてもよく、分散型コンピューティングが、物体検出機械学習モジュール1520の物体検出プロセスを行うために適用される。したがって、一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、制御サブシステム1400より多くの処理力を含んでもよい。
【0056】
オペレーションサーバ1500が、予期しない状況104の検出(制御サブシステム1400による)が正しかったことを確認する場合、1つ以上の後続AV1602に、予期しない状況104の検出が正しかったことを知らせてもよい。オペレーションサーバ1500はまた、マップデータ1510を更新し、予期しない状況104を反映させ、更新されたマップデータ1510を後続AV1602に送信してもよい。オペレーションサーバ1500はまた、検出された予期しない状況104および後続AV1602の場所座標に基づいて、後続AV1602のルート指定計画1514を決定および更新してもよい。例えば、オペレーションサーバ1500は、運転時間の低減された量およびより安全な運転体験につながる、複数のルート指定計画1514のマップデータ1510および交通データ1524を使用して、その目的地に到達するために、複数のルート指定計画1514から、特定のルート指定計画1514を後続AV1602に対して選定してもよい。
(未知の物体に遭遇する例示的状況)
【0057】
図2は、先導AV1602-1によって進行される、道路200(ルート100上の道路)の簡略化された概略を図示し、先導AV1602-1は、未知の物体204に遭遇する。先導AV1602-1が、未知の物体204の閾値近傍内に来ると、先導AV1602-1のセンサ1646は、未知の物体204の存在を捕捉する。換言すると、先導AV1602-1のセンサ1646は、未知の物体204が、第1の視野212(すなわち、先導AV1602-1の正面の第1の検出区域センサ1646内)内に来ると、未知の物体204の存在を捕捉する。先導AV1602-1のセンサ1646は、第1の視野212内の物体の存在と関連付けられる、物体、運動、および/または音を検出し、センサデータ216aを生成することが可能な任意のセンサを含んでもよい。センサデータ216aは、第1の視野212内の物体の画像/ビデオのフィードを含んでもよい。同様に、センサデータ216aは、第1の視野212内の物体と関連付けられる、LiDARデータ、運動センサデータ、音データ、および赤外線データ等の他のタイプのデータのフィードを含んでもよい。
【0058】
図2に図示される例示的状況では、センサデータ216aは、未知の物体204、周囲車両206、および車線区分線208についての情報を提供する。先導AV1602-1のセンサ1646は、センサデータ216aを先導AV1602-1の制御サブシステム1400に通信する。上記に議論されるように、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、他の車両、歩行者等の先導AV1602-1の前方の物体から安全距離(例えば、200フィート)を保ちながら、先導AV1602-1の運転ルール/命令1518に従って、先導AV1602-1をナビゲートするように構成される。この目的を達成するために、制御サブシステム1400は、第1の視野212内の物体に対応する、センサデータ216aと、第1の視野212を網羅する、マップデータ1510の第1の部分を比較する。例えば、制御サブシステム1400は、車線区分線208を検出し、2つの隣接する車線区分線208内の特定の車線202内で運転する等、車線区分線208に関連する/そこから推測される、運転ルール/命令1518に従って運転するように、先導AV1602-1をナビゲートする。同様に、制御サブシステム1400は、道路200上の道路標識および車線境界を検出し、速度標識によって検出された速度範囲内で運転する等、それらの道路標識および車線境界に関連する/そこから推測される、運転ルール/命令1518に従って運転するように、先導AV1602-1をナビゲートしてもよい。
【0059】
一実施形態では、制御サブシステム1400は、第1の視野212内の物体を検出するために、障害物検出命令1416を使用してもよい。制御サブシステム1400は、障害物検出命令1416を使用し、物体が先導AV1602-1のセンサ1646から受信されたセンサデータ216a内(例えば、画像/ビデオフィード、LiDARデータフィード、運動センサデータフィード、赤外線データフィード等内)で検出されるかどうかを決定し得る。例えば、障害物検出命令1416は、ビデオのフレームに対応する画像のフィードからの物体検出方法(例えば、ビデオから第1の視野212内の物体を検出する)を実装するためのコードを含んでもよい。同様に、障害物検出命令1416は、LiDARデータ、運動センサデータ(例えば、第1の視野212内の物体の運動を検出する)、音(例えば、先導AV1602-1の近くの音を検出する)、および赤外線データ(例えば、赤外線画像内の第1の視野212内の物体を検出する)から物体を検出するためのコードを含んでもよい。障害物検出命令1416は、同様に、他のデータタイプを使用して物体を検出するためのコードを含んでもよい。
【0060】
一実施形態では、障害物検出命令1416は、各検出された物体が属する、クラスを決定するために、物体分類技法を含んでもよい。例えば、物体分類技法は、特徴の中でもとりわけ、その幾何学形状、サイズ、速度等、その特徴に基づいて、物体を分類するように訓練されてもよい。したがって、物体分類技法は、1つのクラス内の共通特徴を用いて、物体を分類してもよい。一実施形態では、物体分類技法は、画像、ビデオ、LiDARデータ、レーダ、運動データ等内の物体を表すデータタイプの訓練データセットによって、訓練されてもよい。一実施形態では、物体分類技法は、AV1602によって遭遇されることが予期される、または既知である、物体を分類してもよい。例えば、AV1602によって遭遇されることが予期される物体のクラスは、とりわけ、車両のクラス、オートバイのクラス、自転車のクラス、歩行者のクラス、道路標識のクラスを含んでもよい。したがって、先導AV1602-1が、進行している間、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、各検出された物体の特徴を抽出し、それらと各クラス内の物体の特徴(物体分類技法によって事前に決定された)を比較することによって、第1の視野212内で検出された各物体が属するクラスを決定する。制御サブシステム1400は、その検出された物体の特徴が、特定のクラス内の物体の特徴に対応する(すなわち、閾値パーセンテージ、例えば、90%を上回って合致する)場合、検出された物体が特定のクラスに属することを決定する。一実施形態では、物体分類技法は、1つ以上のAV1602から受信されたセンサデータ1412を使用して、分類プロセスの正確度を精緻化および増加させ、すでに決定されたクラスと別個のクラスに属する、物体の新しいクラスを生産してもよい。
【0061】
一実施形態では、制御サブシステム1400(障害物検出命令1416を介して)は、画像処理、LiDARデータ処理、赤外線データ処理等の任意のデータ処理モジュールを使用して、検出された物体の分類を決定し、検出された物体の特徴を抽出する。一実施形態では、制御サブシステム1400(障害物検出命令1416を介して)は、その物体の特徴が、既知の物体のクラスと関連付けられる、任意の特徴に合致しない場合、物体が未知の物体204であることを決定する。換言すると、制御サブシステム1400は、制御サブシステム1400および/またはオペレーションサーバ1500が、分類されるべきその物体(すなわち、その物体は、事前に分類されていない)の十分な量にエクスポーズされていない場合、物体が未知の物体204であることを決定する。制御サブシステム1400は、それらの物体の少なくとも閾値数(例えば、それらの物体に遭遇する少なくとも10個のインスタンス)に遭遇するとき、類似物体のクラスを生成してもよい。
【0062】
図2に図示される特定の例示的状況では、制御サブシステム1400は、その識別(例えば、車両、道路標識等)、サイズ、道路200を横断した幅、速度、場所座標等、センサデータ216aの特徴を抽出し、第1の視野212内の検出された物体の特性を決定する。制御サブシステム1400は、次いで、センサデータ216aの抽出された特徴とマップデータ1510内の予期される物体の(事前に抽出された)特徴を比較する。本特定の実施例では、制御システム1400は、その抽出された特徴が、車両のクラスと関連付けられる特徴に対応するため、物体206が車両のクラスに属することを識別する。しかしながら、制御サブシステム1400は、物体204の抽出された特徴が物体のクラスの任意の特徴に対応しないことを決定する。したがって、制御サブシステム1400は、物体204が未知の物体204であることを決定する。換言すると、制御サブシステム1400は、マップデータ1510内の予期される物体に該当せず、および/または道路200上の物体から予期されるように挙動していない(すなわち、未知の物体204と関連付けられるセンサデータ216aの特徴が、マップデータ1510内の予期される物体の任意の特徴と合致しない)ため、物体204が未知の物体204であることを決定し得る。
【0063】
例えば、制御サブシステム1400は、ゴミ箱(例えば、道路200に転がり落ちた)、長椅子(例えば、トラックから落下した)、梯子、動物(例えば、以前に衝突された、または別様に負傷している)、非従来的形状における車両(例えば、ホットドッグ形状の車両)、馬車等、制御サブシステム1400がその十分な量にエクスポーズされていない、物体である場合、第1の視野212内で検出された物体204が未知の物体204であることを決定し得る。未知の物体204は、制御サブシステム1400がその十分な量にエクスポーズされていない、定常または移動物体であり得る。
【0064】
図2に図示される例示的状況では、制御サブシステム1400(障害物検出命令1416を介して)は、第1の視野212内の周囲車両206および未知の物体204の場所座標を識別する。制御サブシステム1400はまた、例えば、図17を参照すると、推定モジュール1746を介して、第1の視野212内の物体の速度を決定する。推定モジュール1746の動作のさらなる詳細に関しては、図17を参照されたい。要するに、第1の視野212内の物体の速度を決定するために、推定モジュール1746は、センサデータ216aを使用して、先導AV1602-1に対する物体の位置を捕捉する。例えば、推定モジュール1746は、先導AV1602-1のカメラユニットから受信されたビデオの各フレーム内の第1の視野212内の物体の位置を決定し、連続フレーム内のそれらの物体の転位(すなわち、場所における差異)に基づいて、推定モジュール1746は、それらの物体の速度を決定する。別の実施例では、推定モジュール1746は、先導AV1602-1のレーダセンサからの無線波を使用して、第1の視野212内の物体の速度を決定し得る。本実施例では、レーダセンサは、無線波を放出し、第1の視野212内の物体から跳ね返る、反射された無線波を収集する。反射された無線波またはレーダ読取値は、放出された無線波に対する周波数偏移を有する。放出された無線波と反射された無線波との間の周波数偏移は、第1の視野212内の検出された物体の速度に対応する。したがって、推定モジュール1746は、放出された無線波と反射された無線波との間の周波数偏移に基づいて、第1の視野212内の物体の速度を計算する。同様に、推定モジュール1746は、カメラユニットから受信されたビデオの各フレームから決定される、それらの物体の場所座標、レーダユニットが無線波を放出した第1の時間から反射された無線波が受信された第2の時間までの時間差、および無線波が進行する速度等を使用して、先導AV1602-1からの第1の視野212内の物体の距離を決定し得る。したがって、少なくとも部分的に、第1の視野212内の物体の決定された場所座標および速度に基づいて、制御サブシステム1400(推定モジュール1746を介して)は、例えば、物体の速度が構成可能閾値速度を下回る、物体が定常であること等を決定することによって、これらの物体のいずれかが未知の物体204であるかどうかを決定する。
【0065】
いったん制御サブシステム1400が、第1の視野212内の未知の物体204を検出すると、その上で未知の物体204が位置する、特定の車線202を決定する。図2に図示される例示的状況では、未知の物体204は、車線202-2上に位置し、その一部を占有する。いくつかの状況では、未知の物体204は、2つ以上の車線202を占有し得る。未知の物体204が、2つ以上の車線202を占有する場合、制御サブシステム1400は、予期しない状況104の深刻度レベルが高く、至急、後続AV1602に、それらの占有される車線202を回避するように知らせるべきであることを決定し得る。一実施形態では、制御サブシステム1400は、未知の物体204の縁と車線区分線208との間の距離214(すなわち、距離214-1および214-2)を決定することによって、その上で未知の物体204が位置する、特定の車線202を決定し得る。したがって、制御サブシステム1400は、未知の物体204が先導AV1602-1と同一または異なる車線202上に位置するかどうかを決定し得る。制御サブシステム1400が、未知の物体204が先導AV1602-1と同一車線202上に位置する(またはその少なくとも一部を占有する)ことを決定する場合、先導AV1602-1が安全モード222に入るように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。例えば、安全モード222は、周囲車両の速度に従って、先導AV1602-1の速度を低減させる、周囲車両/物体から安全距離閾値を増加させる、および周囲車両と並列となる自律運転を回避することのうちの1つ以上のものを含んでもよい。制御サブシステム1400が、未知の物体204が先導AV1602-1と1つ以上の異なる車線202上に位置する(またはその少なくとも一部を占有する)ことを決定する場合、依然として、先導AV1602-1が安全モード222に入るように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。例えば、安全モード222は、周囲車両の速度に従って、先導AV1602-1の速度を低減させる、周囲車両/物体から安全距離閾値を増加させる、およびその中に未知の物体204が常駐する、車線202内での自律運転を回避することのうちの1つ以上のものを含んでもよい。
未知の物体の周囲におけるナビゲート
【0066】
制御サブシステム1400が、未知の物体204が先導AV1602-1と同一車線202上に位置する(またはその少なくとも一部を占有する)ことを決定する場合、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1がその上で未知の物体204が検出された特定の車線202から迂回するように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新する。図2に図示される例示的状況では、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1の運転命令1518を更新し、車線202-2から迂回させる。したがって、制御サブシステム1400は、車線202-2から車線202-3等の安全車線202に変更するように先導AV1602-1をナビゲートする。安全車線202を決定し、そこに迂回するために、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1に隣接する車線202(すなわち、車線202-1および202-3)上の環境および物体に対応する、センサデータ216bを収集してもよい。例えば、センサデータ216bは、第1の視野212内の物体に関して上記に議論される、センサデータ216aに類似する、先導AV1602-1に隣接する車線202上の環境と関連付けられる、画像/ビデオ、LiDARデータ、運動データ、レーダデータ等のフィードを含んでもよい。制御サブシステム1400は、少なくとも部分的に、例えば、推定モジュール1746を介して、上記に議論される実施例と類似方法において決定される、先導AV1602-1に隣接する車線202上の物体(例えば、他の車両206)の場所座標、推定される速度、および軌道に基づいて、変更するための安全車線202を決定する。例えば、制御サブシステム1400は、その特定の車線202に変更するために、経路218内に車両206が存在せず、他の車両206がその特定の車線202への経路218に進入する確率が低い(例えば、1%を下回る等、閾値パーセンテージを下回る)、特定の車線202に変更することが安全であることを決定し得る。安全車線202を決定し、そこに変更するプロセスは、図3に説明される。
【0067】
図3は、先導AV1602-1および後続AV1602-2が、その上で未知の物体204が先導AV1602-1の制御サブシステム1400によって検出された、道路200上を進行する、図2に図示される例示的状況の継続を図示する。図3に図示される例示的状況では、制御サブシステム1400は、第1の視野212内で検出された物体に関して、図1において上記に説明されたものに類似する、車両206-1および車両206-2の速度および軌道を検出する。
【0068】
車両206-1および206-2の速度および軌道に基づいて、制御サブシステム1400は、車両206-1が車線202-1へ変更するために経路218に進入する確率と、車両206-2が車線202-3へ変更するために経路218に進入する確率とを決定する。制御サブシステム1400は、その中に物体が存在せず、他の物体がその経路218に進入する確率が低い、車線202への経路218を検索する。一実施例では、経路218は、先導AV1602-1の両側上の物体からの限界的距離を考慮するために、先導AV1602-1より大きい幅を有し得る。制御サブシステム1400は、安定車輪角度につながり、例えば、図16を参照すると、車両制御サブシステム1648によって行われる、操向屈曲の境界内にあるように、経路218の角度220を決定する。経路218の角度220はまた、少なくとも部分的に、先導AV1602-1の速度に基づいて、決定されてもよい。例えば、先導AV1602-1の速度が、高い(例えば、75mph)場合、経路218の角度220は、より低くある(例えば、20~25度)べきであると決定されてもよい。
【0069】
図3に図示される例示的状況では、制御サブシステム1400は、車両206-1が、車線202-1へ変更するための潜在的経路218を占有するため、車線202-1へ変更するための潜在的経路218が存在しないことを決定する。したがって、制御サブシステム1400は、車線202-1へ変更することが安全ではないことを決定する。しかしながら、制御サブシステム1400は、車線202-3につながる経路218内に物体が存在せず、少なくとも部分的に、車両206-2の現在の場所座標、速度、および軌道に基づいて、車両206-2が経路218に進入する確率が低いため、車線202-3へ変更することが安全であることを決定する。換言すると、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1が車線202-3へ正常に変更する時間までに、車両206-2が経路218に進入しないであろうことを決定する。したがって、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1の運転命令1518を更新し、車線202-3へ変更させる。車線202-3へ変更するための本特定の実施例に関して、先導AV1602-1の更新された運転命令1518は、車線202-3への変更を示す、方向指示器をオンにし、先導AV1602-1の速度を低減(または増加)させ、安全車線変更プロセスに適応させ、経路218の決定された角度220に従って、先導AV1602-1を徐々に操向すること等を含んでもよい。いったん先導AV1602-1が、車線202-3上に来ると、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1を直線に戻るように徐々に操向してもよい。図3における例示的状況は、先導AV1602-1がその隣接する車線202-3へ変更するステップを図示するが、先導AV1602-1は、必要な場合、例えば、未知の物体204が、2つ以上の車線202を占有する場合、2つ以上の車線202を変更してもよいことを理解されたい。
(1つ以上の後続AVへの未知の物体についての通知)
【0070】
一実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、その上で未知の物体204が検出された車線202-2を迂回する前に、1つ以上の後続AV1602に知らせてもよい。別の実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、その上で未知の物体204が検出された車線202-2を迂回する間、1つ以上の後続AV1602に知らせてもよい。別の実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、車線202-2を迂回した後、1つ以上の後続AV1602に知らせてもよい。制御サブシステム1400は、第1のメッセージ224を1つ以上の後続AV1602に送信し、未知の物体204が道路200の車線202-2上で検出されたことを示す。
【0071】
一実施形態では、第1のメッセージ224は、未知の物体204の場所座標を示す、未知の物体命令1410aと、車線202-2(その上に未知の物体204が位置する)から迂回し、および/またはそれを回避するための命令とを含んでもよい。したがって、後続AV1602-2と関連付けられる、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1に関して上記に議論されたものと同様に、車線202-2から安全車線202に迂回する(または安全車線202をすでに占有している場合、車線202-2を回避する)。一実施形態では、制御サブシステム1400はまた、第1のメッセージ224をオペレーションサーバ1500に送信してもよい。
【0072】
図4は、図2および3に図示される例示的状況の継続を図示する。未知の物体204の周囲をナビゲートする間、先導AV1602-1のセンサ1464は、未知の物体204に対応する、センサデータ216cを捕捉し、それらを制御サブシステム1300に送信する。センサデータ216cは、未知の物体204についてのさらなる情報を提供してもよい。例えば、センサデータ216cは、複数の角度からの未知の物体204の画像/ビデオのフィードを含んでもよい(先導AV1602-1が未知の物体204の周囲をナビゲートするにつれて)。同様に、センサデータ216cは、複数の方向から捕捉される、未知の物体204と関連付けられる、LiDARデータ、運動センサデータ、音データ、および赤外線データ等の他のデータタイプのフィードを含んでもよい(先導AV1602-1が未知の物体204の周囲をナビゲートするにつれて)。したがって、そのサイズ、道路200に沿った長さ等、未知の物体204についてのさらなる情報が、決定されてもよい。
【0073】
制御サブシステム1400は、センサデータ216cを含む、複数の第2のメッセージ402を、オペレーションサーバ1500に送信する。オペレーションサーバ1500は、複数の第2のメッセージ402を分析し、未知の物体204の検出が正しかったかどうか(すなわち、特定の場所座標における未知の物体204が実際に存在するかどうか)を確認する。オペレーションサーバ1500が、未知の物体204の検出が正しかったことを確認することに応答して、マップデータ1510を更新し、未知の物体204が車線202-2上の特定の(または更新された)場所座標に位置することを示す。例えば、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510を1つ以上の後続AV1602に送信することによって、先導AV1602-1によって1つ以上の後続AV1602に送信された、第1のメッセージ224を確認する。
【0074】
オペレーションサーバ1500はまた、地方当局404が未知の物体204に対処し得るように、未知の物体204の場所座標を含む、メッセージを、地方当局404に送信してもよい。未知の物体204が除去される必要がある物体(例えば、長椅子)である場合、地方当局404は、それを除去するように手配してもよい。
【0075】
一実施形態では、1つ以上の後続AV1602のいずれかと関連付けられる、制御サブシステム1400が、未知の物体204が決定された場所座標にもはや存在しないことを決定する場合、その制御サブシステム1400は、未知の物体204が決定された場所座標にもはや存在しないことのメッセージを、他のAV1602に送信する。その制御サブシステム1400はまた、未知の物体204が決定された場所座標にもはや存在しないことのメッセージを、オペレーションサーバ1500に送信してもよい。
【0076】
例えば、その後続AV1602-2が車線202-2から迂回され(第1のメッセージ224および/または複数の第2のメッセージ402に基づいて)、未知の物体204の決定された場所座標に到着しつつあると仮定する。また、未知の物体204が決定された場所座標にもはや存在しない、例えば、上記に議論される実施例に関して、地方当局404によって対処されたと仮定する。したがって、AV1602-2が、未知の物体204の決定された場所座標を通過する間、AV1602-2の制御サブシステム1400は、例えば、AV1602-2のセンサ1646から受信されたセンサデータを分析することによって、未知の物体204がもはや存在しないことを決定する。この場合、AV1602-2の制御サブシステム1400は、未知の物体204が決定された場所座標にもはや存在しないことの第3のメッセージを、他のAV1602に送信する。AV1602-2の制御サブシステム1400はまた、未知の物体204の決定された場所座標を囲繞する環境のセンサデータをオペレーションサーバ1500に送信してもよい。オペレーションサーバ1500は、センサデータを分析し、未知の物体204が決定された場所座標にもはや存在しないかどうかを確認する。オペレーションサーバ1500が、未知の物体204が決定された場所座標にもはや存在しないことを確認する場合、マップデータ1510を更新し、未知の物体204が決定された場所座標にもはや存在しないことを示す。オペレーションサーバ1500は、次いで、更新されたマップデータ1510を他のAV1602に送信する。したがって、他の後続AV1602は、未知の物体204によって以前に占有されていた、車線202-2から迂回せずに、または別様にそれを回避せずに、道路200上での進行を継続し得る。
(未知の物体を検出し、適宜、先導AVおよび1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新するための例示的方法)
【0077】
図5は、未知の物体204を検出し、適宜、先導AV1602-1および1つ以上の後続AV1602のルート指定計画1514を更新するための方法500のフローチャートを図示する。方法500のステップ502-522のうちの1つ以上のものは、1つ以上のプロセッサ(例えば、プロセッサ1402、1502、1670、および1804)によって起動されると、1つ以上のプロセッサに、ステップ502-522を実施させ得る、少なくとも部分的に、非一過性有形機械可読媒体(例えば、メモリ1404、1504、1690、および1802)上に記憶される、ソフトウェア命令1408、1508、および1680の形態で実装されてもよい。いくつかの実施形態では、方法500は、それぞれ、図14、15、および16からの制御サブシステム1400、オペレーションサーバ1500、および車載制御コンピュータ1650によって実施されてもよい。方法500のステップ502-522の側面は、図2-4に関する説明において網羅されており、付加的側面が、下記に提供される。
【0078】
方法500は、ステップ502から開始し、先導AV1602-1の制御サブシステム1400が、センサデータ216aを先導AV1602-1の1つ以上のセンサ1646から受信し、先導AV1602-1は、道路200上にあって、ルート指定計画1514およびマップデータ1510を使用して、目的地に向かって進んでいる。1つ以上の後続AV1602もまた、先導AV1602-1の背後の道路200上にある。マップデータ1510は、図2に説明されるように、道路200を含む、マップ上の予期される物体の地理的場所座標を含む。例えば、マップデータ1510は、ルート100の両側上の道路/交通標識および建物の地理的場所座標を含んでもよい。マップデータ1510はまた、情報の中でもとりわけ、目印、車線区分線208、車線境界、および道路境界についての情報を含んでもよい。例えば、センサデータ216aは、図2に説明されるように、第1の視野212内の物体と関連付けられる、画像、ビデオ、LiDARデータ、運動センサデータ、音データ、赤外線データ、および/または他のデータタイプのフィードを含んでもよい。
【0079】
ステップ504では、制御サブシステム1400は、センサデータ216aと、第1の視野212を網羅する、マップデータ1510の第1の部分を比較する。例えば、制御サブシステム1400は、図2に説明されるように、第1の視野212内の物体を検出するために、障害物検出命令1416を使用してもよい。
【0080】
ステップ506では、制御サブシステム1400は、未知の物体204が第1の視野212内で検出されたかどうかを決定する。制御サブシステム1400は、物体が、マップデータ1510内の予期される物体に該当せず、および/または道路200上の物体から予期されるように挙動していない場合、第1の視野212内で検出された物体204が未知であることを決定し得る。例えば、未知の物体204は、制御サブシステム1400および/またはオペレーションサーバ1500がそれを分類するためにその十分な量だけエクスポーズされていない、物体(例えば、長椅子、梯子等)であり得る。
【0081】
制御サブシステム1400が、第1の視野212内に未知の物体204が存在しないことを決定する場合、方法500は、終了し、先導AV1602-1は、その目的地に向かって進行するように進む。しかしながら、制御サブシステム1400が、未知の物体204が第1の視野212内で検出されたことを決定する場合、方法500は、ステップ508に進む。
【0082】
ステップ508では、制御サブシステム1400(センサデータ216aを使用して)は、未知の物体204が占有する、特定の車線202を決定する。
【0083】
例えば、制御サブシステム1400は、図2に説明されるように、未知の物体204の縁と車線区分線208との間の距離214を決定することによって、未知の物体205が占有する、特定の車線202を決定し得る。
【0084】
ステップ510では、制御サブシステム1400は、第1のメッセージ224を1つ以上の後続AV1602に送信し、未知の物体204が特定の車線202上で検出されたことを示す。例えば、第1のメッセージ224は、未知の物体204の場所座標を示す、未知の物体命令1410aと、特定の車線202から迂回するための命令とを含んでもよい。
【0085】
いくつかの実施例では、先導AV1602-1のセンサ1646は、未知の物体204が、先導AV1602-1を囲繞する領域を網羅する、先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域(すなわち、他の視野212)内にある場合、未知の物体204が先導AV1602-1と同一車線202上にない場合でも、未知の物体204の存在を捕捉し得る。例えば、先導AV1602-1のセンサ1646は、先導AV1602-1の1つ以上の側の車線202を占有する、未知の物体204を検出し得る。そのような場合、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、第1のメッセージ224を1つ以上の後続AV1602に送信し、未知の物体204が占有する、それらの車線202を迂回させてもよい。一実施形態では、制御サブシステム1400はまた、第1のメッセージ224をオペレーションサーバ1500に送信してもよい。
【0086】
ステップ512では、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1が、未知の物体204が占有する、特定の車線202から迂回し、および/またはそれを回避することによって、未知の物体204の周囲をナビゲートするように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新する。例えば、制御サブシステム1400は、その特定の車線202へ変更するために、車両206が経路218内に存在せず、他の車両206がその特定の車線202への経路218に侵入する確率が低い、特定の車線202へ変更することが安全であることを決定し得る。安全車線202への経路218を見出すために、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1の側方車線202上の環境および物体と関連付けられる、センサデータ216bを収集してもよい。安全車線202を決定し、それに変更するプロセスの一実施例は、図3に説明される。
【0087】
ステップ514では、未知の物体204の周囲をナビゲートする間、制御サブシステム1400は、複数の第2のメッセージ402をオペレーションサーバ1500に送信する。複数の第2のメッセージ402は、未知の物体204と関連付けられる、センサデータ216cを含む。例えば、センサデータ216cは、複数の角度からの未知の物体204の画像/ビデオのフィードを含んでもよい(先導AV1602-1が未知の物体204の周囲をナビゲートするにつれて)。同様に、センサデータ216cは、図4に説明されるように、LiDARデータ等の他のタイプのデータのフィードを含んでもよい。
【0088】
ステップ516では、複数の第2のメッセージ402に基づいて、オペレーションサーバ1500は、未知の物体204の検出が正しかったかどうかを確認する。換言すると、オペレーションサーバ1500は、未知の物体204が、制御サブシステム1400によって決定された特定の場所座標に位置し、特定の車線202を占有するかどうかを確認する。例えば、オペレーションサーバ1500は、図4に説明されるように、物体を画像、ビデオ、赤外線画像、点群、レーダ等から検出するために、物体検出機械学習モジュール1520の任意の組み合わせを使用してもよい。オペレーションサーバ1500が、未知の物体204の検出が正しかったことを決定する場合、方法500は、ステップ518に進む。
【0089】
しかしながら、オペレーションサーバ1500が、未知の物体204の検出が正しくなかった(すなわち、制御サブシステム1400によって決定された特定の場所座標に未知の物体204が存在しない)ことを決定する場合、方法500は、ステップ522に進む。
【0090】
ステップ518では、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510が、特定の車線202を占有する特定の場所座標に位置する、未知の物体204を反映させるように、マップデータ1510を更新する。
【0091】
ステップ520では、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510を1つ以上の後続AV1602に送信する。
【0092】
ステップ522では、オペレーションサーバ1500は、メッセージを1つ以上の後続AV1602に送信し、誤報であった(すなわち、特定の車線202を占有する特定の場所座標に位置する、未知の物体204が存在しない)ことを示す。
(道路封鎖に遭遇する例示的状況)
【0093】
図6は、先導AV1602-1および1つ以上の後続AV1602によって進行される、道路600(ルート100上の道路)の簡略化された概略図を図示し、先導AV1602-1は、道路封鎖602に遭遇する。図1-4に関して上記に説明されるものと同様に、先導AV1602-1のセンサ1646は、先導AV1602-1の正面の第1の検出区域または第1の視野212(図2参照)等のその検出区域内の物体を観察するように構成される。
【0094】
図6に図示される例示的状況では、先導AV1602-1のセンサ1646が、車線区分線606および道路境界608を捕捉し、車線区分線606および道路境界608に対応する、センサデータ616を生成する。先導AV1602-1のセンサ1646は、車線区分線606および道路境界608と関連付けられるセンサデータ616を制御サブシステム1400に通信する。制御サブシステム1400は、車線区分線606および道路境界608と関連付けられるセンサデータ616を使用して、図1-4で上記に説明されたものと同様に、先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域内で検出された物体から安全距離を保ちながら、車線区分線606および道路境界608に関連する/そこから推測される、運転命令1518に従って、先導AV1602-1をナビゲートする。
【0095】
先導AV1602-1が、道路封鎖602の閾値近傍(例えば、距離626)内に来ると、先導AV1602-1のセンサ1646は、道路封鎖602と関連付けられる、1つ以上の物体604の存在を捕捉する。換言すると、先導AV1602-1のセンサ1646は、第1の視野212内の物体204、206に関して図2に説明されたものと同様に、1つ以上の物体604が、先導AV1602-1のセンサ1646の少なくとも1つの検出区域内にあるとき、道路封鎖602と関連付けられる、1つ以上の物体604の存在を捕捉する。例えば、道路封鎖602と関連付けられる、物体604は、前方道路封鎖標識604-1、停車車両604-2、交通コーン、交通障壁、交通バレル、交通バリケードテープ、視線誘導標、および/または同等物等、道路600を封鎖するために使用される、物体604-3を含んでもよい。先導AV1602-1のセンサ1646は、物体604(先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域内で検出された)についての情報を提供する、センサデータ616aを生成する。センサデータ616aは、道路封鎖602の背後の物体604および交通を含む、道路封鎖602の背後の環境と関連付けられる、画像、ビデオ、LiDARデータ、運動センサデータ、音データ、赤外線データ、および/または他のデータタイプのフィードを含んでもよい。先導AV1602-1のセンサ1646は、センサデータ616aを先導AV1602-1の制御サブシステム1400に通信する。
【0096】
一実施形態では、制御サブシステム1400は、図1-4に関して上記に説明されるものと同様に、障害物検出命令1416を使用し、各物体604をセンサデータ616aから識別し得る。制御サブシステム1400は、次いで、物体604に対応する、センサデータ616aと、先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域を網羅する、マップデータ1510の第2の部分を比較する。例えば、マップデータ1510の第2の部分は、車線区分線、道路境界、道路標識、建物、地形等、道路600内およびその周囲の先導AV1602-1の前方の予期される物体を含んでもよい。
【0097】
センサデータ616aとマップデータ1510の第2の部分の比較に基づいて、制御サブシステム1400は、道路封鎖602と関連付けられ、マップデータ1510の第2の部分内の予期される物体に該当しない、1つ以上の物体604を識別することによって、道路600が前方で封鎖されているかどうかを決定する。換言すると、制御サブシステム1400は、前方道路封鎖標識604-1、1つ以上の停車車両604-2、道路600を封鎖するために使用される、物体604-3、例えば、交通コーン、交通障壁、交通バレル、交通バリケードテープ、視線誘導標、および/または同等物等、1つ以上の物体604の存在を検出する場合、道路600が封鎖されていることを決定する。
【0098】
図6に図示される特定の例示的状況では、制御サブシステム1400は、前方道路封鎖標識604-1、停車車両604-2、および道路封鎖602関連付けられ、マップデータ1510の第2の部分内の予期される物体に該当しない、物体604-3を識別する。車両604-2の実施例では、制御サブシステム1400は、図2-4における車両206に関して上記に説明されるものと同様に、推定モジュール1746を使用して、それらの停車車両604-2のそれぞれの速度を決定する。例えば、制御サブシステム1400はまた、その後方の赤色灯がオンにされることを検出することによって、車両604-2が停車されることを決定し得る。
【0099】
一実施形態では、いったん先導AV1602-1の制御サブシステム1400が、道路600が封鎖されていることを決定する(すなわち、道路封鎖602と関連付けられる、1つ以上の物体604を検出する)と、先導AV1602-1が安全モード624に入るように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。安全モード624は、図2-3に説明される安全モード222に類似し得る。
(先導AVの停車)
【0100】
一実施形態では、いったん先導AV1602-1の制御サブシステム1400が、道路600が封鎖されていることを決定すると、先導AV1602-1が、道路封鎖602(および車両604-2)の背後の安全な場所に停車するように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。例えば、先導AV1602-1は、道路封鎖602に向かって進み、それらから安全距離(例えば、停車車両604-2aの背後20フィート)を保ちながら、車両604-2の背後の安全な場所に停車してもよい。車両604-2が存在しない場合、先導AV1602-1は、道路封鎖602の背後の安全な場所(例えば、道路封鎖602の背後20フィート)に停車してもよい。このように、道路600が、開通される(すなわち、道路封鎖602が解除された、例えば、自動車衝突事故の結果としての物体が除去された)場合、先導AV1602-1は、その自律運転を再開してもよい。
(先導AVの路肩駐車)
【0101】
一実施形態では、いったん先導AV1602-1の制御サブシステム1400が、道路600が先導AV1602-1の前方で封鎖されていることを決定すると、先導AV1602-1が路肩に寄せられるように、先導AV1602-1の運転命令1518をオーバーライドする。この場合、制御サブシステム1400(車載制御コンピュータ1650と信号通信する)は、先導AV1602-1を道路境界608を越えた道路600の側道上の安全領域618上に寄せ、安全領域618は、先導AV1602-1を収容するために十分な(または十分に大きい)空間を網羅する。
【0102】
この目的を達成するために、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1のセンサ1646に、道路境界608を越えた道路600の側道を走査し、安全領域618を検索するように命令する。先導AV1602-1のセンサ1646は、道路境界608を越えた道路600の側道と関連付けられる、センサデータ616bを生成し、それらを制御サブシステム1400に送信する。センサデータ616bは、道路境界608を越えた環境と関連付けられる、画像、ビデオ、LiDARデータ、運動センサデータ、音データ、赤外線データ、および/または他のデータタイプのフィードを含んでもよい。
【0103】
制御サブシステム1400は、センサデータ616bを分析し、道路境界608を越えた道路600の両側上に任意の安全領域618が存在するかどうかを決定する。例えば、制御サブシステム1400は、物体/障害物612がなく、他の車両がその領域618に進入する確率が低い(例えば、1%を下回る等、閾値パーセンテージを下回る)場合、領域618が安全領域618であることを決定する。一実施形態では、制御サブシステム1400は、路肩に寄せるプロセスの緊急度に応じて、先導AV1602-1を、より遠い安全領域618ではなく、最も近い安全領域618内に寄せてもよい。例えば、制御サブシステム1400は、より遠い安全領域に安全に寄せるために十分な余地および/または時間が存在しないほど、先導AV1602-1と道路封鎖602との間の距離が、第1の閾値距離を下回る場合、路肩に寄せるプロセスが、緊急であることを決定し得る。別の実施例では、制御サブシステム1400は、より遠い安全領域に安全に寄せるために十分な余地および/または時間が存在しないほど、先導AV1602-1と最も近い停車車両604-2aとの間の距離が、第2の閾値距離を下回る場合、路肩に寄せるプロセスが、緊急であることを決定し得る。別の実施例では、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1に隣接する車線610(すなわち、車線610-1および610-3)上に数台の車両が存在するため、先導AV1602-1を路肩に寄せる機会が低い場合、路肩に寄せるプロセスが緊急であることを決定し得る。したがって、制御サブシステム1400は、路肩に寄せることが緊急であることを決定する場合、より遠い安全領域618ではなく、最も近い安全領域618内に先導AV1602-1を寄せてもよい。
【0104】
いったん制御サブシステム1400が、道路600の側道上に安全領域618を識別すると、制御サブシステム1400(車載制御コンピュータ1650と信号通信する)は、先導AV1602-1をナビゲートし、道路600の側道に隣接する車線610へ変更させる。図6に図示される例示的状況では、制御サブシステム1400は、障害物612-1および612-2が道路600の左側を占有するため、道路600の左側(すなわち、側道620)上に潜在的安全領域618が存在しないことを決定する。しかしながら、制御サブシステム1400は、物体/障害物612が道路600の右側上に存在せず、他の車両がそれらの領域618に進入する確率が低いため、道路600の右側(すなわち、側道622)上で1つ以上の安全領域618を決定する。したがって、制御サブシステム1400(車載制御コンピュータ1650と信号通信する)は、車線202-3へ変更する先導AV1602-1に関して上記の図2および3に説明されるものと同様に、車線610-3上の交通が可能にするとき、先導AV1602-1をナビゲートし、車線610-3へ変更させる。
【0105】
いったん先導AV1602-1が、車線610-3へ安全に変更されと、制御サブシステム1400(車載制御コンピュータ1650と信号通信する)は、先導AV1602-1を決定された安全領域618の中に寄せる。図6における例示的状況は、先導AV1602-1がその隣接する車線610-3へ変更するステップを図示するが、先導AV1602-1は、必要な場合、例えば、先導AV1602-1が、車線610-1上にあって、道路600の右側(すなわち、側道622)上の安全領域618に寄せる必要がある場合、2つ以上の車線610を変更してもよいことを理解されたい。
【0106】
ここで、先導AV1602-1が路肩に寄せられているとして、一実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、先導AV1602-1が第1の場所座標710において路肩に寄せられており、例えば、別の道路にわたって運転することによって、手動運転が、道路封鎖602を越えて先導AV1602-1を運転させるために必要とされ得ることのメッセージを、近隣の運転者に送信してもよい。運転者が道路封鎖602を越えて先導AV1602-1を運転させることに応じて、先導AV1602-1は、その目的地に向かって自律運転を再開してもよい。
(オペレーションサーバへの道路封鎖についての通知)
【0107】
図7は、図6に図示される例示的状況の継続を図示し、先導AV1602-1および後続AV1602-2が、その上で道路封鎖602が先導AV1602-1の制御サブシステム1400によって検出されている、道路600上を進行している。一実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、先導AV1602-1を路肩に寄せる前に、オペレーションサーバ1500に、道路封鎖602について知らせてもよい。別の実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、先導AV1602-1を路肩に寄せている間、オペレーションサーバ1500に、道路封鎖602について知らせてもよい。別の実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、先導AV1602-1を路肩に寄せた後、オペレーションサーバ1500に、道路封鎖602について知らせてもよい。
【0108】
オペレーションサーバ1500に道路封鎖602について知らせるために、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、第1のメッセージ614をオペレーションサーバ1500に送信し、道路600が特定の場所座標において封鎖されている(すなわち特定の場所座標における、道路封鎖602が検出された)ことを示す。例えば、第1のメッセージ614は、道路封鎖602と関連付けられる、センサデータ612aを含んでもよい。オペレーションサーバ1500は、センサデータ612aを分析し(例えば、センサデータ216a、cの分析に関して図2-4で上記に説明される、物体検出機械学習モジュール1520を使用して)、道路600が道路封鎖602上の特定の(または更新された)場所座標において一時的に、封鎖されていることを確認する。一実施形態では、第1のメッセージ614に基づいて、オペレーションサーバ1500は、マップデータ1510を更新し、道路600が道路封鎖602の特定の(または更新された)場所座標において一時的に封鎖されていることを示す。
(1つ以上の後続AVへの道路封鎖についての通知)
【0109】
各後続AV1602の場所座標に応じて、オペレーションサーバ1500は、異なる命令/データをその後続AV1602に送信してもよい。例えば、後続AV1602の場所座標に基づいて、オペレーションサーバ1500は、道路封鎖602を回避するために、その後続AV1602のためにルート変更が可能であるかどうかを決定する。別の実施例では、後続AV1602の場所座標に基づいて、オペレーションサーバ1500は、後続AV1602がAV出発点706から出発していないことを決定し得る。したがって、後続AV1602の場所座標に基づく、異なる場合では、オペレーションサーバ1500は、異なる命令/データを各後続AV1602に送信してもよい。異なる命令/データを各後続AV1602に送信するためのいくつかの例示的場合は、図7に図示される。
【0110】
いくつかの実施形態では、オペレーションサーバ1500は、適時、または持続的に、AV1602の場所座標を追跡してもよい。第1の場合では、AV1602-2は、道路封鎖602に向かって進む前に、出口704等の道路600上の全ての出口を通過している。そのような場合、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510および道路封鎖命令1410bをAV1602-2に送信する。道路封鎖命令1410bは、道路封鎖602の場所座標、道路封鎖602に到達する前に安全モード624に入るための命令、および道路封鎖602に到達する前に安全領域618に寄せるための命令を含んでもよい。したがって、一実施形態では、AV1602-2が、道路封鎖命令1410bを受信すると、AV1602-2の制御サブシステム1400は、路肩に寄せるプロセスが、図6に説明される先導AV1602-1と比較して、それほど緊急ではない場合、道路封鎖602に到達する前に、AV1602-2を安全領域618に寄せ得る。換言すると、AV1602-2の制御サブシステム1400は、AV1602-2を寄せるためのより便宜的およびより安全な領域618を見出すためのより多くの自由度を有する。一実施形態では、AV1602-2を路肩に寄せるプロセスは、図6における先導AV1602-1に関して上記に説明されるものに類似し得る。
【0111】
別の実施形態では、AV1602-2が、道路封鎖命令1410bを受信すると、AV1602-2の制御サブシステム1400は、図6における先導AV1602-1に関して上記に説明されるものと同様に、道路封鎖602(および車両604-2)の背後の安全な場所に停車するように、AV1602-2の運転命令1518を更新してもよい。
【0112】
第2の場合では、AV1602-3は、道路封鎖602に向かって進む前に、降りるために利用可能な少なくとも1つの出口704を有する。そのような場合、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510およびルート変更計画702をAV1602-3に送信してもよい。本特定の実施例では、ルート変更計画702は、出口704で降り、AV1602-3の目的地に到達するために特定のルート(またはルート指定計画1514)を使用するための命令を含む。例えば、オペレーションサーバ1500は、AV1602-3の目的地に向かって進む、複数のルート指定計画1514の交通データ1524をフェッチし、他のルート指定計画1514と比較して、運転時間の低減された量およびより安全な運転体験につながるもの等、特定のルート指定計画1514を選定してもよい。オペレーションサーバ1500はまた、AV1602-3のための特定のルート指定計画1514を選定する際、外部ソースから取得された情報を使用してもよい(例えば、ライブ交通報告、ライブ道路封鎖データ等)。
【0113】
第3の場合では、AV1602-4は、AV出発点/到着点706を出発していない。AV出発点/到着点706は、ルートに沿って移動を開始するためのAV1602の安全、効率的、かつ信頼性がある発車または「出発」、および/またはAV1602がその目的地に到達するときのAV1602の「到着」を促進する。例えば、AV出発点706は、設備の中でもとりわけ、AV1602を保守し、AV1602のトレーラを積載/再積載するための1つ以上の格納庫を含んでもよい。そのような場合、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510および出発遅延命令708をAV1602-4に送信してもよく、出発遅延命令708は、道路600が開通された(または道路600の開通に先立ったある時間周期)まで、AV1602-4の出発を遅延させることを含む。
【0114】
いくつかの実施形態では、オペレーションサーバ1500は、必要に応じて、任意のナビゲーション命令/データを後続AV1602のいずれかに送信してもよい。例えば、オペレーションサーバ1500は、目的地までの代替ルート(その中に道路封鎖602が含まれない)の交通データ1524に基づいて、それらの代替ルートのうちの少なくとも1つを使用した運転時間が、より安全な運転体験を提供しながら、閾値運転時間(例えば、5時間)を下回る場合、ルート変更計画702をAV1602-4に送信してもよい。
【0115】
別の実施例では、オペレーションサーバ1500は、後続AV1602のいずれかに、道路封鎖602に向かって進み、それらから安全距離を保ちながら、道路封鎖602(および車両604-2)の背後の安全な場所に停車するための命令を送信してもよい。例えば、オペレーションサーバ1500は、目的地までの代替ルートの交通データ1524に基づいて、道路600が開通されるまで待機し、初期ルート指定計画1514を進む方がより安全であることが決定される場合、後続AV1602のいずれかに、道路封鎖602の背後に停車するための命令を送信してもよい。別の実施例では、オペレーションサーバ1500は、道路封鎖602が一時的である(例えば、自動車衝突事故の結果として)ことが決定される場合、後続AV1602のいずれかに、道路封鎖602の背後に停車するための命令を送信してもよい。したがって、道路600が開通されると、道路封鎖602の背後に停車された後続AV1602は、その自律運転を再開してもよい。
【0116】
別の実施例では、オペレーションサーバ1500は、AV1602-3を路肩に寄せることが、代替ルート(その中に道路封鎖602が含まれない)のいずれかを運転するより安全である場合、AV1602-3を路肩に寄せる命令を送信してもよい。オペレーションサーバ1500はまた、目的地までの代替ルートの交通データ1524に基づいて、代替ルートのいずれかを使用した運転時間が閾値運転時間(例えば、5時間)を上回る場合、路肩寄せ命令をAV1602-3に送信してもよい。
【0117】
別の実施例では、オペレーションサーバ1500は、AV1602-3を中間AV出発点/到着点706に停車させることが、例えば、それらの代替ルートについての十分なデータが存在しないため、それらの代替ルートのいずれかを運転するより安全であることを決定する場合、中間AV出発点/到着点706に停車するための命令を含む、ルート変更計画702をAV1602-3に送信してもよい。
【0118】
オペレーションサーバ1500はまた、目的地までの代替ルートの交通データ1524に基づいて、代替ルートのいずれかを使用した運転時間が、閾値運転時間(例えば、5時間)を上回る場合、中間AV出発点/到着点706に停車するための命令を含む、ルート変更計画702をAV1602-3に送信してもよい。オペレーションサーバ1500は、各代替ルート内の自律運転のシミュレーションを実行することによって、各代替ルートの安全性を決定し得る(図15における自律運転シミュレーションの説明参照)。
【0119】
一実施形態では、AV1602のいずれかと関連付けられる、制御サブシステム1400が、道路600が開通された(すなわち、特定の場所座標における道路封鎖602がもはや存在しない)ことを決定する場合、その制御サブシステム1400は、第2のメッセージ712をオペレーションサーバ1500に送信し、道路600が開通されたことを示す。第2のメッセージ712は、物体604、例えば、道路封鎖602(すなわち、停車車両604-2)の背後の交通を含む、道路封鎖602を囲繞する環境と関連付けられる、センサデータを含んでもよい。例えば、AV1602の制御サブシステム1400は、道路封鎖602に対応する1つ以上の物体604がその以前に検出された場所座標にもはや存在しないことを検出することによって、道路封鎖602が解除されたことを決定し得る。換言すると、AV1602の制御サブシステム1400は、(以前に検出された)道路封鎖602の背後の交通量が道路600上で予期されるものに戻っている場合、道路600が開通されたことを決定し得る。
【0120】
先導AV1602-1に関する特定の実施例では、先導AV1602-1が停車されている間、および/または停車された後、先導AV1602-1のセンサ1646は、道路封鎖602の背後の物体604および交通を含む、道路封鎖602の背後の環境を監視する。先導AV1602-1のセンサ1646は、先導AV1602-1が停車されている間、および/またはその停車された後、異なる角度/方向から捕捉される、道路封鎖602の背後の環境と関連付けられる、センサデータ616cを生成してもよい。
【0121】
先導AV1602-1に関する別の特定の実施例では、先導AV1602-1が、道路封鎖602の背後に停車される間、先導AV1602-1のセンサ1646は、道路封鎖602の背後の物体604および交通を含む、道路封鎖602の背後の環境を監視する。先導AV1602-1のセンサ1646は、先導AV1602-1が、道路封鎖602に向かって進んでいる間、および先導AV1602-1が道路封鎖602の背後に停車される間に捕捉される、道路封鎖602の背後の環境と関連付けられる、センサデータ616cを生成してもよい。
【0122】
これらの特定の実施例のいずれかでは、センサデータ616cは、道路封鎖602の背後の物体604および交通を含む、道路封鎖602の背後の環境と関連付けられる、画像、ビデオ、LiDARデータ、運動センサデータ、音データ、赤外線データ、および/または他のデータタイプのフィードを含んでもよい。
【0123】
先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、センサデータ616cを分析し、道路封鎖602の背後に以前に検出された交通渋滞(例えば、停車車両604-2)が存在せず、特定の場所座標において以前に検出された物体604-3が存在しないことを検出する場合、道路封鎖602が解除された(すなわち、道路600が開通されることになる)ことを決定する。この場合、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、第2のメッセージ712をオペレーションサーバ1500に送信し、道路封鎖602が解除された(すなわち、道路600が開通された)ことを示してもよい。例えば、第2のメッセージ712は、センサデータ616cを含んでもよい。オペレーションサーバ1500は、第2のメッセージ712を分析し、道路封鎖602が解除された(すなわち、道路600が開通された)かどうかを確認する。オペレーションサーバ1500が、道路封鎖602が解除されたことを確認する場合、マップデータ1510を更新し、道路封鎖602が解除された(すなわち、道路600が開通された)ことを反映させ、更新されたマップデータ1510をAV1602に送信する。
【0124】
他の実施例では、後続AV1602のいずれかの制御サブシステム1400は、例えば、後続AV1602が、道路封鎖602に到達し、その後続AV1602の制御サブシステム1400が、物体604が以前に決定された場所座標にもはや存在しないことを決定する場合、道路600が開通されたことを検出し得る。そのような場合、その後続AV1602の制御サブシステム1400は、第3のメッセージ714をオペレーションサーバ1500に送信し、道路封鎖602が解除された(すなわち、道路600が開通された)ことを示してもよい。第3のメッセージ714は、物体604、例えば、道路封鎖602(すなわち、停車車両604-2)の背後の交通を含む、道路封鎖602を囲繞する、環境と関連付けられる、センサデータを含んでもよい。オペレーションサーバ1500は、第3のメッセージ714を分析し、道路封鎖602が解除された(すなわち、道路600が開通された)かどうかを確認する。オペレーションサーバ1500が、道路封鎖602が解除されたことを確認する場合、マップデータ1510を更新し、道路封鎖602が解除された(すなわち、道路600が開通された)ことを反映させ、更新されたマップデータ1510をAV1602に送信する。
【0125】
道路から外れて、または路肩に寄せられた、先導AV1602-1の実施例と同様に、後続AV1602のいずれかが、路肩に寄せられる場合、そのAV1602の制御サブシステム1400は、AV1602が、特定の場所座標において路肩に寄せられており、手動運転が、例えば、別の道路にわたって運転することによって、道路封鎖602を越えてそのAV1602を運転するために必要とされ得ることのメッセージを、近隣の運転者に送信してもよい。
(道路封鎖を検出し、適宜、先導AVおよび1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新するための例示的方法)
【0126】
図8は、道路封鎖602を検出し、適宜、先導AV1602-1および1つ以上の後続AV1602のルート指定計画1514を更新するための方法800のフローチャートを図示する。方法800のステップ802-824のうちの1つ以上のものは、1つ以上のプロセッサ(例えば、プロセッサ1402、1502、1670、および1804)によって起動されると、1つ以上のプロセッサに、ステップ802-824を実施させ得る、少なくとも部分的に、非一過性有形機械可読媒体(例えば、メモリ1404、1504、1690、および1802)上に記憶される、ソフトウェア命令1408、1508、および1680の形態で実装されてもよい。いくつかの実施形態では、方法800は、それぞれ、図14、15、および16からの制御サブシステム1400、オペレーションサーバ1500、および車載制御コンピュータ1650によって実施されてもよい。方法800のステップ802-824の側面は、図6および7に関する説明において網羅されており、付加的側面が、下記に提供される。
【0127】
方法800は、ステップ802から開始し、先導AV1602-1の制御サブシステム1400が、センサデータ616aを先導AV1602-1の1つ以上のセンサ1646から受信し、先導AV1602-1は、道路600上にあって、ルート指定計画1514およびマップデータ1510を使用して、目的地に向かって進んでいる。1つ以上の後続AV1602もまた、先導AV1602-1の背後の道路600上にある。例えば、センサデータ616aは、図6に説明されるように、道路封鎖602と関連付けられる、物体604に関連するデータを含んでもよい。マップデータ1510の側面は、図1、2、および15に説明される。
【0128】
ステップ804では、制御サブシステム1400は、センサデータ616aと、先導AV1602-1の正面の先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域を網羅する、マップデータ1510の第2の部分を比較する。例えば、制御サブシステム1400は、図6に説明されるように、先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域内で物体を検出するために、障害物検出命令1416を使用してもよい。例えば、マップデータ1510の第2の部分は、車線区分線、道路境界、道路標識、建物、地形等、道路600内およびその周囲の先導AV1602-1の前方の予期される物体を含んでもよい。
【0129】
ステップ806では、制御サブシステム1400は、道路封鎖602が検出されたかどうか(すなわち、道路600が先導AV1602-1の前方で封鎖されているかどうか)を決定する。制御サブシステム1400は、道路封鎖602と関連付けられ、マップデータ1510の第2の部分内で予期される物体に該当しない、1つ以上の物体604を識別する場合、道路600が封鎖されていることを決定し得る。道路封鎖602と関連付けられる、物体604のいくつかの実施例は、限定ではないが、前方道路封鎖標識604-1、1つ以上の停車車両604-2、道路600を封鎖するために使用される、物体604-3、例えば、交通コーン、交通障壁、交通バレル、交通バリケードテープ、視線誘導標、および/または同等物を含む。
【0130】
制御サブシステム1400が、先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域内に(道路封鎖602と関連付けられる)物体604が存在しないことを決定する場合、方法800は、終了し、先導AV1602-1は、その目的地に向かって進行するように進む。しかしながら、制御サブシステム1400が、1つ以上の物体604の存在を決定する場合、方法800は、ステップ808に進む。
【0131】
ステップ808では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、先導AV1602-1が路肩に寄せられるように、先導AV1602-1の運転命令1518をオーバーライドする。本プロセスでは、制御サブシステム1400(車載制御コンピュータ1650と信号通信する)は、図6に説明されるように、先導AV1602-1を道路境界608を越えた道路600の側道上の安全領域618に寄せる。
【0132】
一実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、図6に説明されるように、先導AV1602-1が、道路封鎖602(および車両604-2)の背後の安全な場所において、道路上に停車するように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。
【0133】
一実施形態では、いったん制御サブシステム1400が、道路封鎖602を検出すると、図6に説明されるように、先導AV1602-1が安全モード624に入るように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。
【0134】
ステップ810では、制御サブシステム1400は、第1のメッセージ614をオペレーションサーバ1500に送信し、道路封鎖602が特定の場所座標において検出されたことを示す。例えば、第1のメッセージ614は、センサデータ616aを含んでもよい。別の実施例では、第1のメッセージ614はまた、道路封鎖602の範囲を示してもよく、道路封鎖602の範囲は、道路封鎖602の背後の交通を含む。例えば、車両604-2によって占有される面積(すなわち、道路封鎖602の背後の交通)が、閾値距離(例えば、500フィート)を上回る場合、制御サブシステム1400は、道路封鎖602が広範であることを決定し得る。
【0135】
ステップ812では、第1のメッセージ614に基づいて、オペレーションサーバ1500は、マップデータ1510を更新し、道路600が道路封鎖602の特定の(または更新された)場所座標において一時的に封鎖されていることを示す。上記に議論されるように、各後続AV1602の場所座標に応じて、オペレーションサーバ1500は、異なる命令/データをその後続AV1602に送信してもよい。
【0136】
ステップ814では、オペレーションサーバ1500は、1つ以上の後続AV1602からAV1602を選択する。オペレーションサーバ1500は、AV1602を反復的に選択し、その場所座標に基づいて、そのAV1602のための特定の命令/データを決定する。オペレーションサーバ1500は、さらなるAV1602が残っていなくなるまで、1つ以上の後続AV1602からAV1602を選択する。
【0137】
ステップ816では、オペレーションサーバ1500は、選択されたAV1602の場所座標を決定する。
【0138】
ステップ818では、選択されたAV1602の場所座標に基づいて、オペレーションサーバ1500は、そのAV1602のためのルート変更が可能であるかどうかを決定する。オペレーションサーバ1500は、図7に説明されるAV1602-3およびAV1602-4の実施例等、そのAV1602と道路封鎖602との間に、少なくとも1つの出口(例えば、出口704)が存在する場合、選択されたAV1602のためのルート変更が可能であることを決定する。
【0139】
対照的に、オペレーションサーバ1500は、図7に説明されるAV1602-2の実施例等、そのAV1602と道路封鎖602との間に、出口704が存在しない場合、選択されたAV1602のためのルート変更が可能ではないことを決定する。オペレーションサーバ1500が、選択されたAV1602のためのルート変更が可能であることを決定する場合、方法800は、ステップ820に進む。しかしながら、オペレーションサーバ1500が、選択されたAV1602のためにルート変更が可能ではないことを決定する場合、方法800は、ステップ822に進む。
【0140】
ステップ820では、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510およびルート変更計画702を選択されたAV1602に送信する。ルート変更計画702は、図7におけるAV1602-3の実施例に関して説明されるように、道路封鎖602を回避するために、特定の出口704から降り、特定のルート指定計画1514を使用するための命令を含んでもよい。本プロセスでは、オペレーションサーバ1500は、その交通データ1524に基づいて、複数のルート指定計画1514から特定のルート指定計画1514を選定してもよい。オペレーションサーバ1500は、選択されたAV1602が、運転時間の低減された量において、より安全な運転体験を伴って、その目的地に到着することにつながる、特定のルート指定計画1514を選定してもよい。
【0141】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、図6に説明されるように、選択されたAV1602に、更新されたマップデータ1510と、道路封鎖602(および車両604-2)の背後の安全な場所に停車するための命令とを送信してもよい。
【0142】
ステップ822では、オペレーションサーバ1500は、図7におけるAV1602-2の実施例に関して説明されるように、更新されたマップデータ1510および道路封鎖命令1410bを選択されたAV1602に送信する。オペレーションサーバ1500が、選択されたAV1602がAV出発点706から発車していないことを決定する場合、オペレーションサーバ1500は、図7におけるAV1602-4の実施例に関して説明されるように、更新されたマップデータ1510および出発遅延命令708をそのAV1602に送信してもよい。
【0143】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、図6に説明されるように、選択されたAV1602に、更新されたマップデータ1510と、道路封鎖602(および車両604-2)の背後の安全な場所に停車するための命令とを送信してもよい。
【0144】
ステップ824では、オペレーションサーバ1500は、1つ以上の後続AV1602から別のAV1602を選択するかどうかを決定する。オペレーションサーバ1500は、1つ以上の後続AV1602からの少なくとも1つのAV1602が残っている場合、別のAV1602を選択してもよい。
【0145】
ある場合には、道路600は、例えば、1つ以上の車線610が、車両が通過するために開通されたままである場合等、部分的に封鎖され得る。そのような場合、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、図3および4に説明される先導AV1602-1の車線変更プロセスと同様に、開通されている車線610を検出し、先導AV1602-1をナビゲートし、それらの車線610のうちの1つへ変更させる。先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、次いで、第1のメッセージ614をオペレーションサーバ1500に送信し、道路600が部分的に封鎖されており、特定の車線610が開通されていることを示してもよい。そのような場合、第1のメッセージ614は、部分的道路封鎖602および開通されたままの特定の車線610に関連する、センサデータ616aを含んでもよい。オペレーションサーバ1500は、第1のメッセージ614を分析し、部分的道路封鎖602および開通されている特定の(または更新された)車線610の検出を確認する。
【0146】
オペレーションサーバ1500は、マップデータ1510を更新し、特定の(または更新された)場所座標における部分的道路封鎖602を反映させる。オペレーションサーバ1500は、次いで、道路600が特定の(または更新された)場所座標において部分的に封鎖され、特定の(または更新された)車線610が開通されていることのメッセージを、後続AV1602に送信してもよい。
【0147】
上記に議論される実施例と同様に、各後続AV1602の場所座標および部分的道路封鎖602の背後の交通の範囲に基づいて、オペレーションサーバ1500は、運転時間の低減された量およびより安全な運転体験につながる、異なる命令/データを、各後続AV1602に送信してもよい。例えば、図7におけるAV1602-2の場合、オペレーションサーバ1500は、ルート変更がAV1602-2のために可能ではないことを決定する。オペレーションサーバ1500が、部分的道路封鎖602の背後の交通が広範ではなく、かつ開通されている車線610のうちの1つへ変更することが安全であることを決定する場合、更新されたマップデータ1510および開通されている車線610のうちの1つへ変更するための命令をAV1602-2に送信してもよい。オペレーションサーバ1500が、部分的道路封鎖602の背後の交通が、広範であることを決定する場合、更新されたマップデータ1510および道路封鎖命令1410bをAV1602-2に送信してもよい。
(工事区域に遭遇する例示的状況)
【0148】
図9は、先導AV1602-1および1つ以上の後続AV1602によって進行される、道路900(ルート100上の道路)の簡略化された概略図を図示し、先導AV1602-1は、工事区域902に遭遇する。図1-4、6、および7に関して上記に説明されるものと同様に、先導AV1602-1のセンサ1464は、先導AV1602-1の正面の第1の検出区域または第1の視野212(図2参照)等のその検出区域内の物体を観察するように構成される。
【0149】
図9に図示される例示的状況では、先導AV1602-1のセンサ1464が、車線区分線914および道路境界916を捕捉し、車線区分線914および道路境界916に対応する、センサデータ616を生成する。先導AV1602-1のセンサ1464は、車線区分線914および道路境界916と関連付けられるセンサデータ906を制御サブシステム1400に通信する。制御サブシステム1400は、図1-4で上記に説明されたものと同様に、車線区分線914および道路境界916と関連付けられるセンサデータ906を使用して、センサ1464の検出区域内の検出された物体から安全距離を保ちながら、車線区分線914および道路境界916に関連する/そこから推測される、運転命令1518に従って、先導AV1602-1をナビゲートする。
【0150】
先導AV1602-1が、工事区域902の閾値近傍(例えば、距離918)内に来ると、先導AV1602-1のセンサ1464は、工事区域902と関連付けられる、1つ以上の物体904の存在を捕捉する。換言すると、先導AV1602-1のセンサ1464は、第1の視野212内の物体204、206に関して図2に説明されたものと同様に、1つ以上の物体904が、先導AV1602-1のセンサ1464の少なくとも1つの検出区域内にあるとき、工事区域902と関連付けられる、1つ以上の物体904の存在を捕捉する。例えば、工事区域902と関連付けられる、物体904は、工事区域標識904-1、交通障壁904-2、交通コーン/視線誘導標904-3、工事作業者904-4、工事車両904-5、矢印板トレーラ/標識、および/または同等物を含んでもよい。先導AV1602-1のセンサ1464は、物体904(センサ1464の検出区域内で検出された)についての情報を提供する、センサデータ906aを生成する。センサデータ906aは、物体904と関連付けられる、画像、ビデオ、LiDARデータ、運動センサデータ、音データ、赤外線データ、および/または他のデータタイプのフィードを含んでもよい。センサ1464は、センサデータ906aを先導AV1602-1の制御サブシステム1400に通信する。
【0151】
一実施形態では、制御サブシステム1400は、図1-4における物体204および206を識別するステップに関して上記に説明されるものと同様に、障害物検出命令1416を使用して、各物体904をセンサデータ906aから識別し得る。制御サブシステム1400は、次いで、物体904に対応する、センサデータ906aと、先導AV1602-1のセンサ1464の検出区域を網羅する、マップデータ1510の第3の部分を比較する。例えば、マップデータ1510の第3の部分は、車線区分線、道路境界、道路標識、建物、地形等、道路900内およびその周囲の先導AV1602-1の前方の予期される物体を含んでもよい。
【0152】
センサデータ906aとマップデータ1510の第3の部分の比較に基づいて、制御サブシステム1400は、工事区域902と関連付けられ、マップデータ1510の第3の部分内の予期される物体に該当しない、1つ以上の物体904を識別することによって、工事区域902が検出されたかどうかを決定する。換言すると、制御サブシステム1400は、1つ以上の物体604の存在を検出する場合、先導AV1602-1の前方に工事区域902が存在することを決定する。
【0153】
図9に図示される特定の例示的状況では、制御サブシステム1400は、工事区域902と関連付けられ、マップデータ1510の第3の部分内の予期される物体に該当しない、交通障壁904-2、交通コーン/視線誘導標904-3、工事作業者904-4、工事車両904-5を識別する。
【0154】
工事作業者904-4の実施例では、制御サブシステム1400は、工事ヘルメット、反射ベスト、および/または同等物等の工事作業者904-4に関連する1つ以上の特徴を検出することによって、センサデータ906a内で検出された人物が工事作業者904-4であることを識別し得る。
【0155】
工事車両904-5の実施例では、制御サブシステム1400は、バックホー、シフトレバー、ブーム、トラクタ、ローダ等、工事車両904-5に属する部品を検出することによって、センサデータ906a内の車両が工事車両904-5であることを識別し得る。別の実施例では、制御サブシステム1400は、工事機器(例えば、工事ドリルツール)、工事車両904-5、および/または同等物の音を検出することによって、先導AV1602-1の前方に工事区域902が存在することを決定し得る。
【0156】
一実施形態では、いったん制御サブシステム1400が、先導AV1602-1の前方に工事区域902が存在することを決定すると、先導AV1602-1が安全モード908に入るように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。安全モード908は、図2および3に説明される安全モード222に類似し得る。
(工事区域の周囲のナビゲート)
【0157】
一実施形態では、いったん制御サブシステム1400が、工事区域902を検出すると、先導AV1602-1の運転命令1518を更新し、工事区域902の周囲でナビゲートする。図9に図示される例示的状況等のある場合には、制御サブシステム1400は、工事区域902および/または物体904によって占有されない、車線910-3に変更させることによって、先導AV1602-1をナビゲートしてもよい。そのような場合、制御サブシステム1400(車載制御コンピュータ1650と信号通信する)は、図2-4の上記に説明される先導AV1602-1を車線202-3へ変更させるための安全経路218を検索する実施例と同様に、車線910-3への安全経路を検索する。
【0158】
いくつかの実施例では、制御サブシステム1400は、例えば、工事区域902および/または物体904が2つ以上の車線910(その少なくとも一部)を占有する場合、先導AV1602-1をナビゲートし、2つ以上の車線910へ変更させてもよい。制御サブシステム1400は、先導AV1602-1をナビゲートし、他の車線910と比較して、より交通量が少ない、車線910へ変更させてもよい。制御サブシステム1400は、先導AV1602-1をナビゲートし、工事区域902および/または物体904からより遠くに離れており、それを通して運転することがより安全である、車線910へ変更させてもよい。工事区域902および/または物体904が、車線910を占有しない(例えば、工事区域902が道路境界線916を越えている)、他の場合では、制御サブシステム1400は、別の車線910へ変更するように先導AV1602-1をナビゲートする必要はなくなり得る。
(オペレーションサーバへの工事区域についての通知)
【0159】
一実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、先導AV1602-1を工事区域902の周囲でナビゲートする前に、オペレーションサーバ1500に、工事区域902について知らせてもよい。別の実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、先導AV1602-1を工事区域902の周囲でナビゲートする間、オペレーションサーバ1500に、工事区域902について知らせてもよい。
【0160】
オペレーションサーバ1500に工事区域902について知らせるために、制御サブシステム1400は、第1のメッセージ912をオペレーションサーバ1500に送信し、工事区域902が特定の場所座標において検出されたことを示す。例えば、第1のメッセージ912は、工事区域902と関連付けられる、センサデータ906aを含んでもよい。オペレーションサーバ1500は、センサデータ906aを分析し(例えば、センサデータ216a、cを分析するステップに関して図2-4で上記に説明される物体検出機械学習モジュール1520を使用して)、工事区域902が道路900上の特定の(または更新された)場所座標において検出されたことを確認する。一実施形態では、第1のメッセージ912に基づいて、オペレーションサーバ1500は、マップデータ1510を更新し、工事区域902が道路900上の特定の(または更新された)場所座標において検出されたことを示す。
(1つ以上の後続AVへの工事区域についての通知)
【0161】
図10は、図9に図示される例示的状況の継続を図示し、先導AV1602-1および後続AV1602-2は、その上で工事区域902が先導AV1602-1の制御サブシステム1400によって検出された、道路900上を進行する。
【0162】
工事区域902の周囲でナビゲートする間、先導AV1602-1のセンサ1464は、工事区域902(および物体904)に対応する、センサデータ906bを捕捉し、それらを制御サブシステム1400に送信する。センサデータ906bは、工事区域902および物体904についてのさらなる情報を提供してもよい。センサデータ906bは、先導AV1602-1が工事区域902の周囲でナビゲートする間、異なる角度および方向から捕捉される、工事区域902および物体904と関連付けられる、画像、ビデオ、LiDARデータ、運動センサデータ、音データ、および赤外線データ、および/または他のデータタイプのフィードを含んでもよい。
【0163】
制御サブシステム1400は、センサデータ906bを含む、複数の第2のメッセージ1014を、オペレーションサーバ1500に送信する。オペレーションサーバ1500は、複数の第2のメッセージ1014を分析し(例えば、センサデータ216a、cを分析するステップに関して図2-4で上記に説明される物体検出機械学習モジュール1520を使用して)、工事区域902の特性を決定する。例えば、オペレーションサーバ1500は、特性の中でもとりわけ、工事区域902によって占有される空間、工事区域902の範囲、工事区域902のタイプ(例えば、住居、商業用等)を決定し得る。
【0164】
特定の実施例では、オペレーションサーバ1500は、工事区域902の第1の端部1002と第2の端部1004との間の距離を計算することによって、道路900に沿った工事区域902の範囲を決定し得る。オペレーションサーバ1500は、次いで、マップデータ1510を更新し、道路900上の特定の範囲(例えば、第1の端部1002から第2の端部1004まで)を伴う、工事区域902を反映させる。
【0165】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、工事区域902の第1の端部1002と第2の端部1004との間の距離が、閾値距離、例えば、500フィートを上回る場合、工事区域902が広範であることを決定し得る。
【0166】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、工事区域902の周囲でナビゲートしながら目的地に到達するための運転時間が、同一目的地に到達するための代替ルートのいずれか(工事区域902の通過を含まない)を使用した運転時間を上回る場合、工事区域902が広範であることを決定し得る。
【0167】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、工事区域902の周囲のAV1602のナビゲーション複雑性が、閾値パーセンテージ、例えば、70%を上回る場合、工事区域902が広範であることを決定し得る。換言すると、工事区域902の周囲でAV1602をナビゲートすることは、複雑すぎる。例えば、閾値数を上回る精密な操縦が、工事区域902の周囲でAV1602を安全にナビゲートするために行われる必要がある。オペレーションサーバ1500は、工事区域902の周囲でAV1602をナビゲートする複数の自律運転シミュレーションを起動させることによって、AV1602のナビゲーション複雑性を決定し、各シミュレーションでは、異なる操縦が、工事区域902を安全に通過することにつながるであろう、特定の一連の操縦を決定するために試行される(図15における自律運転シミュレーションの説明参照)。
【0168】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、物体904等の物体がない、工事区域902に沿った少なくとも1つの車線910が存在する(すなわち、工事区域902の周囲でナビゲートすることが安全である)場合、工事区域902が広範ではないことを決定し得る。
【0169】
オペレーションサーバ1500は、次いで、更新されたマップデータ1510を1つ以上の後続AV1602に送信する。各後続AV1602の場所座標および工事区域902の範囲に応じて、オペレーションサーバ1500は、異なる命令/データを各後続AV1602に送信してもよい。異なる命令/データを各後続AV1602に送信するためのいくつかの例示的場合は、図10に図示される。
【0170】
第1の場合では、後続AV1602-2は、工事区域902に到達する前に、出口1016等の道路900上の全ての出口を通過している。この場合、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510および工事区域命令1410cを送信する。工事区域命令1410cは、工事区域902の場所座標、安全モード908に入るための命令、および工事区域902の周囲でナビゲートするための命令(例えば、工事区域902からより遠くに離れ、および/または物体904がない、特定の車線910へ変更するために)を含んでもよい。このように、AV1602-2は、AV1602-2が、工事区域902にまだ近くなく、車線を変更させることが、図9において議論される工事区域902に遭遇する先導AV1602-1の実施例と比較して、それほど緊急ではないため、必要な場合(例えば、工事区域902が、1つ以上の車線910を占有する場合)、車線を変更するためのより多くの自由度を有する。
【0171】
第2の場合では、AV1602-3は、工事区域902に到達する前に降りるための少なくとも1つの利用可能な出口1016を有する。この場合、オペレーションサーバ1500が、工事区域902が広範であることを決定する場合、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510およびルート変更計画1008をAV1602-3に送信してもよい。本特定の実施例では、ルート変更計画1008は、出口1016から降り、他のルート指定計画1514と比較して、低減された運転時間およびより安全な運転体験につながる、AV1602-3の目的地に到達するための特定のルート(および特定のルート指定計画1514)を使用するための命令を含む。例えば、オペレーションサーバ1500は、AV1602-3の目的地に向かって進む、複数のルート指定計画1514の交通データ1524をフェッチし、AV1602-3のための特定のルート指定計画1514を選定してもよい。
【0172】
オペレーションサーバ1500はまた、AV1602-3のための特定のルート指定計画1514を選定する際、外部ソース(例えば、ライブ交通報告、ライブ工事データ等)から取得される情報を使用してもよい。一実施形態では、オペレーションサーバ1500が、工事区域902が広範ではないことを決定する場合、更新されたマップデータ1510および工事区域命令1410cをAV1602-3に送信してもよい。
【0173】
第3の場合では、AV1602-4は、AV出発点1018から発車しておらず、AV出発点1018は、AV出発点706(図7参照)に類似する。この場合、オペレーションサーバ1500が、工事区域902が広範ではないことを決定する場合、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510および工事区域命令1410cをAV1602-4に送信してもよい。一実施形態では、オペレーションサーバ1500が、工事区域902が広範であることを決定する場合、更新されたマップデータ1510およびルート変更計画1010をAV1602-4に送信してもよい。例えば、ルート変更計画1010は、前のルート指定計画1514(工事区域902の通過を含んでいた)と、他のルート指定計画1514と比較して、低減された運転時間およびより安全な運転体験につながる、特定のルート指定計画1514を置換するための命令を含んでもよい。
【0174】
オペレーションサーバ1500は、AV1602-4の目的地に向かって進む、複数のルート指定計画1514の交通データ1524をフェッチし、AV1602-4のための特定のルート指定計画1514を選定してもよい。オペレーションサーバ1500はまた、AV1602-4のための特定のルート指定計画1514を選定する際、外部ソース(例えば、ライブ交通報告、ライブ工事データ等)から取得される情報を使用してもよい。
【0175】
一実施形態では、AV1602のいずれかの制御サブシステム1400が、工事区域902が解除されたことを決定する場合、その制御サブシステム1400は、工事区域902が解除されたことの第3のメッセージを、オペレーションサーバ1500に送信する。例えば、AV1602の制御サブシステム1400は、工事区域902に対応する物体904がその決定された(または更新された)場所座標にもはや存在しないことを検出することによって、道路封鎖602が解除されたことを決定し得る。
【0176】
例えば、その後続AV1602-2が、車線910-2から迂回され(工事区域命令1410cを受信することに基づいて)、工事区域902に到着しつつあると仮定する。また、工事区域902および物体904がその決定された(または更新された)場所座標にもはや存在しない、例えば、工事区域902が完了されたと仮定する。したがって、AV1602-2は、以前に検出された工事区域902の場所座標を通過する間、AV1602-2の制御サブシステム1400は、例えば、AV1602-2のセンサ1464から受信されたセンサデータを分析することによって、工事区域902がもはや存在しないことを決定する。この場合、AV1602-2の制御サブシステム1400は、工事区域902がもはや存在しないことの第3のメッセージを、オペレーションサーバ1500に送信する。例えば、第3のメッセージは、以前に検出された工事区域902を囲繞する環境と関連付けられる、センサデータを含んでもよい。オペレーションサーバ1500は、第3のメッセージを分析し、工事区域902がもはや存在しないかどうかを確認する。オペレーションサーバ1500が、工事区域902がもはや存在しないことを確認する場合、マップデータ1510を更新し、工事区域902がもはや存在しないことを示す。オペレーションサーバ1500は、次いで、更新されたマップデータ1510を他のAV1602に送信する。したがって、他の後続AV1602は、以前に(少なくとも部分的に)工事区域902および物体904によって占有されていた、車線910-1および910-2から迂回せずに、または別様にそれを回避せずに、道路900上での進行を継続し得る。
【0177】
一実施形態では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、例えば、センサデータ916a内に工事区域902についての十分な詳細、工事区域902の周囲でナビゲートするための十分な余地等が存在しない場合、工事区域902の周囲でナビゲートすることが安全ではないことを決定し得る。そのような場合、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、図6に説明される先導AV1602-1を安全領域618に寄せるステップと同様に、先導AV1602-1をナビゲートし、安全領域に寄せてもよい。先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、オペレーションサーバ1500に、工事区域902の周囲でナビゲートすることが安全ではないことを知らせてもよい。したがって、オペレーションサーバ1500は、図6および7で上記に説明されたものと同様に、各後続AV1602の場所座標に基づいて、各後続AV1602のための路肩寄せ命令、ルート変更命令、出発遅延命令、および/または他の適切な命令を送信してもよい。
【0178】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、工事区域902の推定される完了時間を決定し得る(例えば、公開されている工事区域データ等の外部ソースから)。例えば、オペレーションサーバ1500が、将来的特定の周期の間、工事区域902が広範となり得ることを決定すると仮定する。そのような場合、オペレーションサーバ1500は、工事区域902を回避するために、将来的特定の周期の間、AV1602が進行するための新しいルート指定計画1514を決定し得る。
【0179】
図9における例示的状況は、2つの側車線910(すなわち、車線910-1および車線910-2の一部)を占有する、工事区域902を図示するが、工事区域902は、車線910の任意の部分を占有し得ることを理解されたい。例えば、工事区域902は、1つ以上の中央車線910を占有し、両側の1つ以上の側方車線910が開通されたまま残され得る。したがって、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、先導AV1602-1をナビゲートし、変更することがより安全であって(例えば、物体904からより遠くに離れる)、および/またはそれを通して運転するより容易である(例えば、より少ない交通量を有するため)、側方車線910へ変更させてもよい。
【0180】
別の実施例では、工事区域902の結果として、1つ以上の車線910は、開通されたまま保たれ得るが、その幅は、低減され得る。したがって、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、1つ以上の車線910の幅の変化を検出し、例えば、低減された幅を伴う車線910の中心を運転する、より広い車線910へ変更させること等によって、適宜、先導AV1602-1の運転命令1518を調節する。
【0181】
別の実施例では、工事区域902の結果として、1つ以上の車線910のタイプが、例えば、破線から実線に、その逆、または任意の他の車線タイプの変化に変化され得る。したがって、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、車線タイプの変化を検出し、変化された車線タイプから推測される、運転ルールに従って、先導AV1602の運転命令1518を調節する。
【0182】
別の実施例では、工事区域902の結果として、出口が、封鎖されている場合がある。したがって、先導AV1602-1が、その出口から降りるはずであった場合、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、例えば、別の出口、別の道路を使用する、Uターンを行うこと等によって、先導AV1602-1をルート変更してもよい。別の実施例では、工事区域902の結果として、出口が、別の道路にルート変更されている場合がある。したがって、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、本変更を検出し、ルート変更された出口がその目的地に向かう道路につながるであろうかどうかを決定し(マップデータ1510から)、該当する場合、先導AV1602-1は、その出口から降りてもよく、そうでなければ、先導AV1602-1は、その目的地につながる、別の出口、別の道路へルート変更する、別の道路にUターンすること等を行ってもよい。他の状況もまた、工事区域902の結果として可能性として考えらえる。したがって、AV1602の制御システム1400およびオペレーションサーバ1500は、工事区域902の各場合を識別し、各場合に基づいて、ナビゲートまたはルート指定計画を決定するように構成される。下記に説明されるルート指定計画の特定の実施例は、工事区域902の任意の場合に関して修正されてもよい。
(工事区域を検出し、適宜、先導AVおよび1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新するための例示的方法)
【0183】
図11は、工事区域902を検出し、適宜、先導AV1602-1および1つ以上の後続AV1602のためのルート指定計画1514を更新するための方法1100を図示する。方法1100のステップ1102-1130のうちの1つ以上のものは、少なくとも部分的に、1つ以上のプロセッサ(例えば、プロセッサ1402、1502、1670、および1804)によって起動されると、1つ以上のプロセッサに、ステップ1102-1130を実施させ得る、非一過性有形機械可読媒体(例えば、メモリ1404、1504、1690、および1802)上に記憶される、ソフトウェア命令1408、1508、1680の形態で実装されてもよい。いくつかの実施形態では、方法1100は、それぞれ、図14、15、および16からの制御サブシステム1400、オペレーションサーバ1500、および車載制御コンピュータ1650によって実施されてもよい。方法1100のステップ1102-1130の側面は、図9および10に関する説明において網羅されており、付加的側面が、下記に提供される。
【0184】
方法1100は、ステップ1102から開始し、先導AV1602-1の制御サブシステム1400が、センサデータ906aを先導AV1602-1の1つ以上のセンサ1464から受信し、先導AV1602-1は、道路900上にあって、ルート指定計画1514およびマップデータ1510を使用して、目的地に向かって進んでいる。1つ以上の後続AV1602もまた、先導AV1602-1の背後の道路200上にある。例えば、センサデータ906aは、図9に説明されるように、工事区域902および物体904に関連するデータを含んでもよい。マップデータ1510の側面は、図1、2、および15に説明される。
【0185】
ステップ1104では、制御サブシステム1400は、センサデータ906aと、センサ1464の先導AV1602-1の正面の検出区域を網羅する、マップデータ1510の第3の部分を比較する。例えば、マップデータ1510の第3の部分は、車線区分線、道路境界、道路標識、建物、地形等、道路900内およびその周囲の先導AV1602-1の前方の予期される物体を含んでもよい。例えば、制御サブシステム1400は、図9に説明されるように、センサ1464の検出区域内の物体を検出するために、障害物検出命令1416を使用してもよい。
【0186】
ステップ1106では、制御サブシステム1400は、工事区域902が検出されたかどうか(すなわち、1つ以上の物体904が先導AV1602-1のセンサ1464の検出区域内で検出されたかどうか)を決定する。制御サブシステム1400は、工事区域902と関連付けられる、1つ以上の物体904を識別し、マップデータ1510の第3の部分内の予期される物体に該当しない場合、工事区域902が検出されたことを決定し得る。例えば、制御サブシステム1400は、工事区域標識904-1、交通障壁904-2、交通コーン/視線誘導標904-3、工事作業者904-4、工事車両904-5、矢印板トレーラ/標識、および/または同等物のうちの1つ以上のものを識別する場合、工事区域902が検出されたことを決定し得る。
【0187】
制御サブシステム1400が、工事区域902が検出されたことを決定する場合、方法1100は、終了し、先導AV1602-1は、その目的地に向かって進行するように進む。しかしながら、制御サブシステム1400が、1つ以上の物体904の存在を決定する場合、方法1100は、ステップ1108に進む。
【0188】
ステップ1108では、制御サブシステム1400は、第1のメッセージ912をオペレーションサーバ1500に送信し、工事区域902が検出されたことを示す。例えば、第1のメッセージ912は、工事区域902および物体904と関連付けられる、センサデータ906aを含んでもよい。
【0189】
ステップ1110では、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1の運転命令1518を更新し、工事区域902の周囲でナビゲートする。図9に図示される例示的状況等のある場合には、制御サブシステム1400は、工事区域902および/または物体904によって占有されていない、車線910-3へ変更させることによって、先導AV1602-1をナビゲートしてもよい。
【0190】
工事区域902および/または物体904が車線910を占有しない(例えば、工事区域902が道路境界線916を越える)、他の場合では、制御サブシステム1400は、別の車線910へ変更するために先導AV1602-1をナビゲートする必要がなくなり得る。
【0191】
ステップ1112では、工事区域902の周囲でナビゲートする間、制御サブシステム1400は、複数の第2のメッセージ1014をオペレーションサーバ1500に送信する。例えば、複数の第2のメッセージ1014は、図10に説明されるように、工事区域902の周囲でナビゲートする間、複数の角度および方向からセンサ1464によって捕捉される、工事区域902(および物体904)に対応する、センサデータ906bを含んでもよい。
【0192】
ステップ1114では、複数の第2のメッセージ1014に基づいて、オペレーションサーバ1500は、工事区域902の範囲を決定する。例えば、オペレーションサーバ1500は、工事区域902の第1の端部1002と第2の端部1004との間の距離を計算することによって、工事区域902の範囲を決定してもよい。
【0193】
いくつかの実施形態では、工事区域902の範囲の検出は、制御サブシステム1400によって実施されてもよい。そのような実施形態では、オペレーションサーバ1500は、工事区域902の範囲を確認(および更新)し得る。
【0194】
オペレーションサーバ1500はまた、工事区域902のタイプ(例えば、住居、商業用等)等の工事区域902の他の特性を決定し得る。ステップ1116では、オペレーションサーバ1500は、マップデータ1510を更新し、工事区域902が特定の(または更新された)場所座標において検出されたことを反映させる。
【0195】
ステップ1118では、オペレーションサーバ1500は、工事区域902が広範であるかどうかを決定する。例えば、オペレーションサーバ1500は、工事区域902の第1の端部1002と第2の端部1004との間の距離が、閾値距離、例えば、500フィートを上回る場合、工事区域902が広範であることを決定し得る。例えば、オペレーションサーバ1500は、物体904等の物体がない、工事区域902に沿った少なくとも1つの車線910が存在する(すなわち、工事区域902の周囲でナビゲートすることが安全である)場合、工事区域902が広範ではないことを決定し得る。
【0196】
オペレーションサーバ1500が、工事区域902が広範ではないことを決定する場合、方法1100は、ステップ1120に進み、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510および工事区域命令1410cを後続AV1602に送信する。しかしながら、オペレーションサーバ1500が、工事区域902が広範であることを決定する場合、方法1100は、ステップ1122に進む。
【0197】
ステップ1122では、オペレーションサーバ1500は、1つ以上の後続AV1602からAV1602を選択する。オペレーションサーバ1500は、AV1602を反復的に選択し、そのAV1602の場所座標に基づいて、そのAV1602に送信するための特定の命令/データを決定する。オペレーションサーバ1500は、さらなる後続AV1602が残っていなくなるまで、1つ以上の後続AV1602からAV1602を選択する。
【0198】
ステップ1124では、オペレーションサーバ1500は、選択されたAV1602の場所座標に基づいて、そのAV1602のためのルート変更が可能であるかどうかを決定する。オペレーションサーバ1500は、図10に説明されるAV1602-3およびAV1602-4の実施例等、そのAV1602と工事区域902との間に、少なくとも1つの利用可能な出口1016が存在する場合、選択されたAV1602のためのルート変更が可能であることを決定する。
【0199】
対照的に、オペレーションサーバ1500は、図10に説明されるAV1602-2の実施例等、選択されたAV1602と工事区域902との間に、利用可能な出口1016が存在しない場合、選択されたAV1602のためのルート変更が可能ではないことを決定する。
【0200】
オペレーションサーバ1500が、選択されたAV1602のためのルート変更が可能であることを決定する場合、方法1100は、ステップ1128に進む。しかしながら、オペレーションサーバ1500が、ルート変更が選択されたAV1602のために可能ではないことを決定する場合、方法1100は、ステップ1126に進む。
【0201】
ステップ1126では、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510および工事区域命令1410cを選択されたAV1602に送信する。更新されたマップデータ1510および工事区域命令1410cを送信する、オペレーションサーバ1500の一実施例は、AV1602-2に関して図10に説明される。
【0202】
例えば、工事区域命令1410cは、工事区域902の場所座標、安全モード908に入るための命令、および工事区域902の周囲でナビゲートするための命令(例えば、工事区域902からより遠くに離れる、特定の車線910へ変更するために)を含んでもよい。
【0203】
ステップ1128では、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510およびルート変更命令を選択されたAV1602に送信する。選択されたAV1602の場所座標に応じて、オペレーションサーバ1500は、図10に説明されるように、ルート変更計画1008をAV1602-3に、ルート変更計画1010をAV1602-4に等、異なるルート変更命令を選択されたAV1602に送信してもよい。
【0204】
ステップ1130では、オペレーションサーバ1500は、1つ以上の後続AV1602から別のAV1602を選択するかどうかを決定する。オペレーションサーバ1500は、1つ以上の後続AV1602からの少なくとも1つのAV1602が残っている場合、別のAV1602を選択する。
(道路構造変化に遭遇する例示的状況)
【0205】
図12は、先導AV1602-1および1つ以上の後続AV1602によって進行される、道路1200(ルート100上の道路)の簡略化された概略図を図示し、先導AV1602-1は、道路構造変化1202に遭遇する。図1-4、6、および7に関して上記に説明されるものと同様に、先導AV1602-1のセンサ1646は、先導AV1602-1の正面の第1の検出区域または第1の視野212(図2参照)等のその検出区域内の物体を観察するように構成される。
【0206】
図9に図示される例示的状況では、先導AV1602-1のセンサ1646は、車線区分線1212および道路境界1214を捕捉し、車線区分線1212および道路境界1214に対応する、センサデータ1206aを生成する。先導AV1602-1のセンサ1646は、センサデータ1206aを制御サブシステム1400に通信する。制御サブシステム1400は、図1-4で上記に説明されたものと同様に、センサデータ1206aを使用して、先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域内で検出された物体から安全距離を保ちながら、車線区分線1212および道路境界1214に関連する/そこから推測される、運転命令1518に従って、先導AV1602-1をナビゲートする。
【0207】
先導AV1602-1が、道路構造変化1202の閾値近傍内に来ると、先導AV1602-1のセンサ1646は、道路構造変化1202に対応する、1つ以上の物体1204の存在を捕捉する。換言すると、先導AV1602-1のセンサ1646は、1つ以上の物体1204が、第1の視野212内の物体204、206に関して図2に説明されたものと同様に、先導AV1602-1のセンサ1646の少なくとも1つの検出区域内にあるとき、道路構造変化1202に対応する、1つ以上の物体1204の存在を捕捉する。
【0208】
例えば、道路構造変化1202と関連付けられる、物体1204は、車線区分線の変化、交点/合流点の変化、交通信号灯の変化、新しい道路標識、道路標識の欠如、1つ以上の新しい車線、および1つ以上の車線の欠如、および/または同等物等、道路上またはその周囲の任意の変化に関連し得る。いくつかの実施例では、道路構造変化1202は、交点における交通の増加を監視するために、点滅信号が、現在は、点灯信号を示す、またはその逆を示すために使用される、その交通信号灯等、マップデータ1510から予期されるように挙動しない、物体1204に関連し得る。いくつかの実施例では、道路構造変化1202は、1つ以上の交通信号灯がオフになっている、1つ以上の交通信号灯における停電に起因し得る。いくつかの実施例では、道路構造変化1202は、負の物体(例えば、くぼみ、または外れたマンホールカバーによって暴露されている地面下の空洞または空間等)等の道路上の欠陥に関連し得る。いくつかの実施例では、道路構造変化1202は、とりわけ、完全に不可視の車線(例えば、道路上の侵食または摩耗の結果として、雪によって被覆されている、瓦礫によって被覆されている)等の保守されていない道路に関連し得る。
【0209】
先導AV1602-1のセンサ1646は、(先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域内で検出された)物体1204についての情報を提供する、センサデータ1206bを生成する。センサデータ1206bは、物体1204と関連付けられる、画像、ビデオ、LiDARデータ、運動センサデータ、音データ、赤外線データ、および/または他のデータタイプのフィードを含んでもよい。先導AV1602-1のセンサ1646は、センサデータ1206bを先導AV1602-1の制御サブシステム1400に通信する。
【0210】
一実施形態では、制御サブシステム1400は、図1-4に関して上記に説明されるものと同様に、障害物検出命令1416を使用して、センサデータ1206bから各物体1204を識別してもよい。制御サブシステム1400は、次いで、物体1204に対応する、センサデータ1206bと、先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域を網羅する、マップデータ1510の第4の部分を比較する。例えば、マップデータ1510の第4の部分は、車線区分線、道路境界、道路標識、建物、地形等、道路1200内およびその周囲の先導AV1602-1の前方の予期される物体を含んでもよい。
【0211】
センサデータ1206bとマップデータ1510の第4の部分の比較に基づいて、制御サブシステム1400は、道路構造変化1202と関連付けられ、マップデータ1510の第4の部分内の予期される物体に該当しない、1つ以上の物体1204を識別することによって、道路構造変化1202が検出されたかどうかを決定する。換言すると、制御サブシステム1400は、1つ以上の物体1204の存在を検出する場合、先導AV1602-1の前方に道路構造変化1202が存在することを決定する。
【0212】
図9に図示される特定の例示的状況では、制御サブシステム1400は、マップデータ1510の第4の部分に従って、以前は、各角に停止標識を有していた、交点1216における交通信号灯1204aを識別する。したがって、制御サブシステム1400は、(追加された)交通信号灯1204aが、道路構造変化1202に対応する(すなわち、交通信号灯1204aは、マップデータ1510の第4の部分内に予期される物体に該当しない)、物体1204の実施例であることを決定する。換言すると、制御サブシステム1400は、交点1216における以前の停止標識が交通信号灯1204aと置換されていることを決定する。
【0213】
一実施形態では、いったん制御サブシステム1400が、先導AV1602-1の前方に道路構造変化1202が存在することを決定する場合、先導AV1602-1が安全モード1218に入るように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。安全モード1218は、図2および3に説明される安全モード222に類似し得る。
(道路構造変化を通したナビゲート)
【0214】
一実施形態では、いったん制御サブシステム1400が、道路構造変化1202を検出すると、先導AV1602-1の運転命令1518を更新し、構造変化1202に関連する運転命令1518を使用して、構造変化1202を通してナビゲートする。
【0215】
交通信号灯1204a(マップデータ1510に従って、停止標識の代わりに設置された)に直面する、特定の例示的状況では、制御サブシステム1400は、交通信号灯1204aに関連する運転命令1518を使用して、交点1216を通して先導AV1602-1をナビゲートする。
【0216】
例えば、制御サブシステム1400は、例えば、先導AV1602-1によって進行される道路に対応する、交通信号灯1204aが、赤色であるとき、先導AV1602-1を停止させ、先導AV1602-1によって進行される道路に対応する、交通信号灯1204aが、緑色であるとき、先導AV1602-1を前方に移動させる等、交通信号灯1204aによって与えられるインジケーションを組み込むことによって、先導AV1602-1をナビゲートする。
【0217】
異なる道路構造変化1202に遭遇する他の実施例では、先導AV1602-1の制御サブシステム1400は、各遭遇される道路構造変化1202に関連する、運転命令1518に従って、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。例えば、マップデータ1510に従って、以前は破線であった、中央道路1200の二重実線に遭遇する場合、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1が二重実線を越えないように、先導AV1602-1の運転命令1518を更新する。同様に、制御サブシステム1400は、道路構造変化1202の任意の場合に関して、先導AV1602-1の運転命令を更新してもよい。
(オペレーションサーバおよび後続AVへの構造変化についての通知)
【0218】
オペレーションサーバ1500に道路構造変化1202について知らせるために、制御サブシステム1400は、第1のメッセージ1208をオペレーションサーバ1500に送信し、構造変化1202が道路1200上の特定の場所座標において検出されたことを示す。第1のメッセージ1208は、道路構造変化1202に対応する、センサデータ1206bを含んでもよい。
【0219】
オペレーションサーバ1500は、センサデータ1206bを分析し(例えば、センサデータ216a、cを分析するステップに関して図2-4で上記に説明される物体検出機械学習モジュール1520を使用して)、道路構造変化1202を確認する。一実施形態では、オペレーションサーバ1500もまた、道路構造変化1202についてのさらなる詳細を更新および提供してもよい。例えば、オペレーションサーバ1500は、詳細の中でもとりわけ、道路構造変化1202と関連付けられる物体1204のより精密な場所座標、道路構造変化1202の原因(例えば、交通信号灯1204aが、交点1216内の交通の増加に起因して追加される)を決定し得る。
【0220】
一実施形態では、第1のメッセージ1208に基づいて、オペレーションサーバ1500は、マップデータ1510を更新し、構造変化1202を反映させる。オペレーションサーバ1500は、次いで、更新されたマップデータ1510を、図12に図示されるAV1602-2等の1つ以上の後続AV1602に送信する。したがって、AV1602-2が、マップデータ1510の更新を受信すると、AV1602-2の制御サブシステム1400は、道路構造変化1202に到達する前に、AV1602-2の運転命令1518を更新し、道路構造変化1202の運転命令1518を組み込む。
【0221】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500はまた、構造変化命令1410dを1つ以上の後続AV1602に送信してもよい。構造変化命令1410dは、道路構造変化1202に到達するときに安全モード1218に入るための命令を含んでもよい。
【0222】
一実施形態では、AV1602のいずれかの制御サブシステム1400が、道路構造変化1202が前の状態に戻された(マップデータ1510の前のバージョンにおけるように)ことを決定する場合、その制御サブシステム1400は、道路構造変化1202が前の状態に戻されたことの第2のメッセージを、オペレーションサーバ1500に送信する。例えば、AV1602の制御サブシステム1400は、道路構造変化1202に対応する物体1204がその決定された(または更新された)場所座標にもはや存在しないことを検出することによって、道路構造変化1202が前の状態に戻されたことを決定し得る。
【0223】
例えば、その後続AV1602-2が、道路構造変化1202に到着しつつあると仮定する。また、物体1204(図12における特定の実施例では、交通信号灯1204a)がその決定された(または更新された)場所座標にもはや存在しないと仮定する。したがって、AV1602-2の制御サブシステム1400は、例えば、AV1602-2のセンサ1464から受信されたセンサデータを分析することによって、道路構造変化1202がもはや存在しないことを決定する。この場合、AV1602-2の制御サブシステム1400は、道路構造変化1202(および物体1204)がもはや存在しないことの第2のメッセージを、オペレーションサーバ1500に送信する。例えば、第2のメッセージは、以前に検出された道路構造変化1202を囲繞する環境と関連付けられる、センサデータを含んでもよい。オペレーションサーバ1500は、第2のメッセージを分析し、道路構造変化1202がもはや存在しないかどうかを確認する。
【0224】
オペレーションサーバ1500が、道路構造変化1202がもはや存在しないことを確認する場合、マップデータ1510を更新し、道路構造変化1202がもはや存在しないことを示す。オペレーションサーバ1500は、次いで、更新されたマップデータ1510を他のAV1602に送信する。
【0225】
いくつかの実施形態では、オペレーションサーバ1500は、図6および7で上記に説明されたものと同様に、各後続AV1602の場所座標に基づいて、各後続AV1602のための路肩寄せ命令、ルート変更命令、出発遅延命令、および/または他の適切な命令を送信してもよい。
【0226】
例えば、ある合流点における交通信号灯等が、オフにされ、その合流点に交通量を引き起こしている等、道路構造変化1202が、構造変化1202を通したナビゲートを含む、運転時間を、任意の代替ルート(道路構造変化1202を含まない)における運転時間より長引かせていると仮定する。そのような場合、オペレーションサーバ1500は、その場所座標に基づいて、後続AV1602のためのルート変更が可能であるかどうかを決定し得る。オペレーションサーバ1500が、後続AV1602のためのルート変更が可能であることを決定する場合、ルート変更計画702を図7におけるAV10602-3に送信し、ルート変更計画1008を図10におけるAV10602-3に送信するステップに関して上記に説明されるものと同様に、ルート変更計画をその後続AV1602に送信してもよい。本特定の実施例では、ルート変更計画は、特定の出口から降り、他のルート指定計画1514と比較して、低減された運転時間およびより安全な運転体験につながる、特定のルート指定計画1514を使用するための命令を含んでもよい。
【0227】
オペレーションサーバ1500は、代替ルート指定計画1514の交通データ1524に基づいて、それらの代替ルート指定計画1514のいずれかを使用した運転時間が、閾値運転時間(例えば、5時間)を上回ることを決定する場合、図7に説明される先導AV1602-1を路肩に寄せるステップ等、路肩寄せ命令を後続AV1602に送信してもよい。
(道路構造変化を検出し、適宜、先導AVおよび1つ以上の後続AVのルート指定計画を更新するための例示的方法)
【0228】
図13は、道路構造変化1202を検出し、適宜、先導AV1602-1および1つ以上の後続AV1602のルート指定計画1514を更新するための方法1300のフローチャートを図示する。方法1300のステップ1302-1314のうちの1つ以上のものは、1つ以上のプロセッサ(例えば、プロセッサ1402、1502、1670、および1804)によって起動されると、1つ以上のプロセッサに、ステップ1302-1314を実施させ得る、少なくとも部分的に、非一過性有形機械可読媒体(例えば、メモリ1404、1504、1690、および1802)上に記憶される、ソフトウェア命令1408、1508、および1680の形態で実装されてもよい。いくつかの実施形態では、方法1300は、それぞれ、図14、15、および16からの制御サブシステム1400、オペレーションサーバ1500、および車載制御コンピュータ1650によって実施されてもよい。方法1300のステップ1302-1314の側面は、図12に関する説明において網羅されており、付加的側面が、下記に提供される。
【0229】
方法1300は、ステップ1302から開始し、先導AV1602-1の制御サブシステム1400が、センサデータ1206bを先導AV1602-1の1つ以上のセンサ1646から受信し、先導AV1602-1は、道路1200上にあって、ルート指定計画1514およびマップデータ1510を使用して、目的地に向かって進んでいる。1つ以上の後続AV1602もまた、先導AV1602-1の背後の道路1200上にある。例えば、センサデータ1206bは、図12に説明されるように、道路構造変化1202と関連付けられる、物体1204に関連するデータを含んでもよい。マップデータ1510の側面は、図1、2、および15に説明される。
【0230】
ステップ1304では、制御サブシステム1400は、センサデータ1206bと、マップデータ1510の第4の部分を比較する。例えば、マップデータ1510の第4の部分は、車線区分線、道路境界、道路標識、建物、地形等、道路1200内およびその周囲の先導AV1602-1の前方の予期される物体を含んでもよい。例えば、制御サブシステム1400は、図12に説明されるように、先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域内で物体を検出するために、障害物検出命令1416を使用してもよい。
【0231】
ステップ1306では、制御サブシステム1400は、道路構造変化1202が検出されたかどうか(すなわち、1つ以上の物体1204が先導AV1602-1のセンサ1646の検出区域内で検出されたかどうか)を決定する。制御サブシステム1400は、道路構造変化1202と関連付けられ、マップデータ1510の第4の部分内の予期される物体に該当しない、1つ以上の物体1204を識別する場合、道路構造変化1202が検出されたことを決定し得る。例えば、制御サブシステム1400は、車線区分線の変化、交点/合流点の変化、交通信号灯の変化、新しい道路標識、道路標識の欠如、1つ以上の新しい車線、および1つ以上の車線の欠如、および/または同等物等、道路の変化に関連する、1つ以上の物体1204を識別する場合、道路構造変化1202が検出されたことを決定し得る。
【0232】
制御サブシステム1400が、道路構造変化1202が検出されたことを決定する場合、方法1300は、終了し、先導AV1602-1は、その目的地に向かって進行するように進む。しかしながら、制御サブシステム1400が、1つ以上の物体1204の存在を決定する場合、方法1300は、ステップ1308に進む。
【0233】
ステップ1308では、制御サブシステム1400は、先導AV1602-1の運転命令1518を更新し、構造変化1202に関連する、運転命令1518を使用して、構造変化1202を通してナビゲートする。図12に図示される交通信号灯1204aに直面する特定の例示的状況では、制御サブシステム1400は、交通信号灯1204aに関連する、運転命令1518を使用して、交点1216を通して先導AV1602-1をナビゲートする。同様に、制御サブシステム1400は、構造変化1202の任意の場合に基づいて、先導AV1602-1の運転命令1518を更新してもよい。
【0234】
ステップ1310では、制御サブシステム1400は、第1のメッセージ1208をオペレーションサーバ1500に送信し、道路構造変化1202が検出されたことを示す。例えば、第1のメッセージ1208は、道路構造変化1202と関連付けられる、センサデータ1206bを含んでもよい。
【0235】
ステップ1312では、オペレーションサーバ1500は、マップデータ1510を更新し、構造変化1202が特定の場所座標において検出されたことを反映させる。例えば、オペレーションサーバ1500は、図12に説明されるように、センサデータ1206bを分析し(例えば、センサデータ216a、cを分析するステップに関して図2-4で上記に説明される物体検出機械学習モジュール1520を使用して)、道路構造変化1202を確認する。
【0236】
ステップ1314では、オペレーションサーバ1500は、更新されたマップデータ1510を1つ以上の後続AV1602に送信する。したがって、1つ以上の後続AV1602が、マップデータ1510の更新を受信すると、その制御サブシステム1400sは、道路構造変化1202に到達する前に、その運転命令1518を更新し、道路構造変化1202の運転命令1518を組み込んでもよい。
(例示的制御サブシステム1400)
【0237】
図14は、制御サブシステム1400の実施形態を図示する。制御サブシステム1400の一実施形態の側面は、図2-13の説明に網羅されており、付加的側面が、下記に提供される。制御サブシステム1400は、少なくとも1つのプロセッサ1402と、少なくとも1つのメモリ1404と、少なくとも1つのネットワークインターフェース1406とを含む。制御サブシステム1400は、示されるように、または任意の他の好適な構成において、構成されてもよい。
【0238】
プロセッサ1402は、メモリ1404に動作可能に結合される、1つ以上のプロセッサを備える。プロセッサ1402は、限定ではないが、状態機械、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)チップ、論理ユニット、コア(例えば、マルチコアプロセッサ)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)を含む、任意の電子回路網である。プロセッサ1402は、プログラマブル論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または前述の任意の好適な組み合わせであってもよい。プロセッサ1402は、メモリ1404およびネットワークインターフェース1406に通信可能に結合され、それと信号通信する。1つ以上のプロセッサは、データを処理するように構成され、ハードウェアまたはソフトウェア内に実装されてもよい。例えば、プロセッサ1402は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、または任意の他の好適なアーキテクチャであってもよい。プロセッサ1402は、算術および論理演算を実施するための算術論理ユニット(ALU)と、オペランドをALUに供給し、ALU演算の結果を記憶する、プロセッサレジスタと、ALU、レジスタ、および他のコンポーネントの協調動作を指示することによって、命令をメモリからフェッチし、それらを実行する、制御ユニットとを含んでもよい。1つ以上のプロセッサは、種々の命令を実装するように構成される。例えば、1つ以上のプロセッサは、図1-13に関して説明されるもののいくつかまたは全て等の本明細書に開示される機能を実装するための命令を実行するように構成される。いくつかの実施形態では、本明細書に説明される機能は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、または任意の他の好適なハードウェアまたは電子回路網を使用して実装される。
【0239】
メモリ1404は、図1-13に関して上記に説明される情報のいずれかを、プロセッサ1402によって実行されると、本明細書に説明される機能を実装するように動作可能である、任意の他のデータ、命令、論理、ルール、またはコードとともに記憶するように動作可能である。例えば、メモリ1404は、ソフトウェア命令1408、AV1602のセンサ1646から受信されたセンサデータ1412(例えば、センサデータ216a-c、センサデータ616a-c、センサデータ906a-b、およびセンサデータ1206a-b)、構成可能閾値距離1418、障害物検出命令1416、マップデータ1510、ルート指定計画1514、運転命令1518、および/または本明細書に説明される任意の他のデータ/命令を記憶してもよい。メモリ1404はさらに、図2-13に関して上記に説明される、予期しない状況命令1410(例えば、未知の物体命令1410a、道路封鎖命令1410b、工事区域命令1410c、および道路構造変化命令1410d)を記憶してもよい。メモリ1404は、1つ以上のディスク、テープドライブ、またはソリッドステートドライブを備え、プログラムを、そのようなプログラムが実行のために選択されるとき、記憶し、プログラム実行の間に読み取られる、命令およびデータを記憶する、オーバーフローデータ記憶デバイスとして使用されてもよい。メモリ1404は、揮発性または不揮発性であってもよく、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、三値連想メモリ(TCAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、および静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)を備えてもよい。
【0240】
ネットワークインターフェース1406は、有線および/または無線通信を有効にするように構成される。ネットワークインターフェース1406は、制御サブシステム1400と他のネットワークデバイス、システム、またはドメインとの間でデータを通信するように構成される。例えば、ネットワークインターフェース1406は、WIFIインターフェース、ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェース、広域ネットワーク(WAN)インターフェース、モデム、スイッチ、またはルータを備えてもよい。プロセッサ1402は、ネットワークインターフェース1406を使用して、データを送信および受信するように構成される。ネットワークインターフェース1406は、任意の好適なタイプの通信プロトコルを使用するように構成されてもよい。
【0241】
一実施形態では、制御サブシステム1400は、車載制御コンピュータシステム1650(図16参照)のサブシステムであってもよい。制御サブシステム1400は、AV1602のための物体/障害物がない進行経路を決定する役割を果たし得る、1つ以上のコンピューティングデバイスによって実装されてもよい。例えば、1つ以上のコンピューティングデバイスは、コンピューティングシステムを実装し、AV1602を囲繞する物体の検出を促進してもよい。制御サブシステム1400は、車載制御コンピュータシステム1650(およびそのコンポーネント)およびオペレーションサーバ1500と信号通信する。
【0242】
AV1602のための進行経路を決定するために、制御サブシステム1400は、センサデータ1412をそのAV1602のセンサ1646から受信する。制御サブシステム1400は、次いで、受信されたセンサデータ1412と、少なくとも部分的に、図2に説明されるAV1602の正面の第1の視野212等、そのAV1602のセンサ1646の検出区域を網羅する、マップデータ1510の一部を比較する。センサ1646のいくつかの実施例は、図16に説明される。制御サブシステム1400は、障害物検出命令1416を使用して、それらの物体およびその特性を検出し得る。
【0243】
障害物検出命令1416は、ソフトウェア命令1408を実行する、プロセッサ1402によって実装され、概して、物体と、特性の中でもとりわけ、その識別(例えば、車両、動物、人物、木、交通信号灯等)、速度等のその特性とを検出するように構成される。障害物検出命令1416は、物体を画像、ビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等から検出するために、ニューラルネットワークおよび/または機械学習アルゴリズムを使用して実装されてもよい。例えば、センサ1646が、カメラを含む場合、センサデータ1412は、AV1602を囲繞する環境(すなわち、センサ1646の検出区域)の画像および/またはビデオを含んでもよい。そのような場合、制御サブシステム1400は、画像および/またはビデオ内の物体を検出し、センサ1646の検出区域内に任意の物体が存在するかどうかを決定するための機能を含む、障害物検出命令1415を採用してもよい。
【0244】
障害物検出命令1415は、物体検出技法を採用し、画像および/またはビデオから、車両、道路標識、車線区分線、歩行者、工事車両、視線誘導標等である、物体等の物体を識別するためのコードを含んでもよい。制御サブシステム1400が、カメラの検出区域内に物体を検出する場合、制御サブシステム1400(車載制御コンピュータシステム1650と信号通信する)は、画像ベースの物体検出モジュール1718を採用し、特性の中でもとりわけ、その場所座標、速度、軌道等のその物体の特性を決定してもよい(図17における画像ベース物体検出モジュール1718の説明参照)。
【0245】
別の実施例では、センサ1646が、LiDARセンサを含む場合、センサデータ1412は、距離測定を含んでもよい。例えば、距離測定は、物体によって進行される距離(すなわち、物体の変位)、異なる時間(t)におけるLiDARセンサからの物体の距離等を含んでもよい。
【0246】
別の実施例では、LiDARセンサからのセンサデータ1412は、AV1602を囲繞する環境(すなわち、センサ1646の検出区域)内でレーザ(例えば、無線波)が当たっている、障害物または物体を表す、点群データを含んでもよい。点群データは、LiDARセンサから放出され、AV1602を囲繞する環境内の物体から反射される、光に対応する、点を含み得る。伝送された光と物体から跳ね返された反射された光との間の時間遅延は、LiDARセンサとその物体との間の距離に対応する。物体から跳ね返された反射された光の強度は、例えば、金属、皮膚、プラスチック、布地、コンクリート等、その物体の表面タイプを示し得る。したがって、制御サブシステム1400(障害物検出命令1415を介して)は、その物体を識別し得る。
【0247】
例えば、障害物検出命令1415は、物体検出技法を採用し、距離測定および/または点群データから物体を識別するためのコードを含んでもよい。制御サブシステム1400は、距離測定および/または点群データの特性および/または変化に基づいて物体を検出し、センサ1646の検出区域内に任意の物体が存在するかどうかを決定するための機能を含む、障害物検出命令1415を採用してもよい。制御サブシステム1400が、LiDARセンサの検出区域内で物体を検出する場合、制御サブシステム1400(車載制御コンピュータシステム1650と信号通信する)は、LiDARベース物体検出モジュール1712を採用し、その物体の特性の中でもとりわけ、場所座標、速度、軌道を決定してもよい(図17における画像ベース物体検出モジュール1718の説明参照)。
【0248】
別の実施例では、センサ1646が、運動センサを含む場合、センサデータ1412は、運動測定を含んでもよい。例えば、運動測定は、第1の場所から第2の場所への物体の運動を含んでもよい。そのような場合、制御サブシステム1400は、運動測定の特性および/または変化に基づいて、物体を検出し、センサ1646の検出区域内に任意の物体が存在するかどうかを決定するための機能を含む、障害物検出命令1415を採用してもよい。例えば、運動センサによって測定された運動の変化は、センサ1646の検出区域内の物体の存在およびその物体の移動方向を示し得る。したがって、制御サブシステム1400は、物体が、AV1602に向かって(例えば、道路の反対側上の車両)、AV1602から離れるように(例えば、AV1602の前方で加速している車両)、AV1602を横断して(例えば、道路を横断する歩行者)移動しているかどうか等を決定し得る。
【0249】
物体の検出のある実施例が、上記に説明されるが、物体検出の任意の他の適切な方法も、制御サブシステム1400によって使用されてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、制御サブシステム1400は、2つ以上のタイプのセンサデータを使用して、物体が検出されたかどうかを決定してもよい(例えば、図17のセンサ融合モジュール1702に関して説明されるように、カメラ画像、LiDARデータ、およびレーダデータを組み合わせることによって)。換言すると、障害物検出命令1415は、図17に関して説明されるようなモジュールのいずれかを実装するための命令、ルール、および/またはコードを含んでもよい。
【0250】
制御サブシステム1400が、AV1602からの物体の距離が構成可能閾値距離1418(例えば、200フィート)に接近しつつあることを検出する場合、制御サブシステム1400は、信号を車載制御コンピュータシステム1650に送信し、各場合に従って、AV1602をナビゲートし、その物体から安全距離を保つ。
【0251】
ある場合では、制御サブシステム1400は、制御サブシステム1400が、物体の中でもとりわけ、建物、停車車両、歩行者等、AV1602の前方の定常物体を検出する場合、AV1602からの物体の距離が、構成可能閾値距離1418に接近しつつあることを検出し得る。他の実施例では、定常物体は、図2において議論される、未知の物体204、図6において議論される、道路封鎖602と関連付けられる物体604、図9において議論される、工事区域902と関連付けられる物体904、図12において議論される、道路構造変化1202と関連付けられる物体1204に類似し得る。
【0252】
別の場合では、制御サブシステム1400は、制御サブシステム1400が、道路の速度範囲を下回って移動している、AV1602の正面の車両(例えば、図2-5において上記に議論される、未知の物体204)を検出する場合、AV1602からの物体の距離が構成可能閾値距離1418に接近しつつあることを検出し得る。
【0253】
制御サブシステム1400は、少なくとも部分的に、AV1602によって進行される道路の許容速度範囲、AV1602の速度、および周囲車両の速度に基づいて、構成可能閾値距離1418を決定し得る。例えば、許容速度範囲が65~75mphである、高速道路では、AV1602は、65mphの速度で移動しており、周囲車両の平均速度は、70mphであって、構成可能閾値距離1418は、300フィートであり得る。
【0254】
予期しない状況命令1410は、先導AV1602-1が、予期しない状況104に遭遇するとき(図1参照)、AV1602のルート指定計画1514および/または運転命令1518を更新するための命令およびルールを含んでもよい。制御サブシステム1400は、AV1602の場所座標、マップデータ1510、および交通データ1524に基づいて、予期しない状況104に遭遇する状況毎に、ソフトウェア命令1408を実行するプロセッサ1402によって、特定の予期しない状況命令1410を生成する。例えば、予期しない状況命令1410は、センサデータ1412、マップデータ1510、および交通データ1524を取り込み、それらの入力および各AV1602の場所座標に基づいて、AV1602毎に、特定のナビゲーション計画を推奨するように訓練される、機械学習モジュールによって生成されてもよい。予期しない状況命令1410のいくつかの実施例は、図2-13において議論される、未知の物体命令1410a、道路封鎖命令1410b、工事区域命令1410c、および道路構造変化命令1410dを含む。
(例示的オペレーションサーバ1500)
【0255】
図15は、オペレーションサーバ1500の実施形態を示す。オペレーションサーバ1500の一実施形態の側面は、図2-13の説明に網羅されており、付加的側面が、下記に提供される。オペレーションサーバ1500は、少なくとも1つのプロセッサ1502と、少なくとも1つのメモリ1504と、少なくとも1つのネットワークインターフェース1506とを含む。オペレーションサーバ1500は、示されるように、または任意の他の好適な構成において、構成されてもよい。
【0256】
プロセッサ1502は、メモリ1504に動作可能に結合される、1つ以上のプロセッサを備える。プロセッサ1502は、限定ではないが、状態機械、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)チップ、論理ユニット、コア(例えば、マルチコアプロセッサ)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)を含む、任意の電子回路網である。プロセッサ1502は、プログラマブル論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または前述の任意の好適な組み合わせであってもよい。プロセッサ1502は、メモリ1504、ネットワークインターフェース1506、およびユーザインターフェース1528に通信可能に結合され、それと信号通信する。1つ以上のプロセッサは、データを処理するように構成され、ハードウェアまたはソフトウェア内に実装されてもよい。例えば、プロセッサ1502は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、または任意の他の好適なアーキテクチャであってもよい。プロセッサ1502は、算術および論理演算を実施するための算術論理ユニット(ALU)と、オペランドをALUに供給し、ALU演算の結果を記憶する、プロセッサレジスタと、ALU、レジスタ、および他のコンポーネントの協調動作を指示することによって、命令をメモリからフェッチし、それらを実行する、制御ユニットとを含んでもよい。1つ以上のプロセッサは、種々の命令を実装するように構成される。例えば、1つ以上のプロセッサは、図1-13に関して説明されるもののいくつかまたは全て等の本明細書に開示される機能を実装するための命令を実行するように構成される。いくつかの実施形態では、本明細書に説明される機能は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、または任意の他の好適なハードウェアまたは電子回路網を使用して実装される。
【0257】
メモリ1504は、図1-13に関して上記に説明される情報のいずれかを、プロセッサ1502によって実行されると、本明細書に説明される機能を実装するように動作可能である、任意の他のデータ、命令、論理、ルール、またはコードとともに記憶するように動作可能である。例えば、メモリ1504は、ソフトウェア命令1508、マップデータ1510、ルート変更計画702、1008、1010、ルート指定計画1514、訓練データセット1522、出発遅延命令708、運転命令1518、AV1602から受信されたセンサデータ1412、予期しない状況命令1410、物体検出機械学習モジュール1520、交通データ1524、マップ構築モジュール1526、および/または任意の他のデータ/命令を記憶してもよい。メモリ1504は、1つ以上のディスク、テープドライブ、またはソリッドステートドライブを備え、プログラムを、そのようなプログラムが実行のために選択されるとき、記憶し、プログラム実行の間に読み取られる、命令およびデータを記憶する、オーバーフローデータ記憶デバイスとして使用されてもよい。メモリ1504は、揮発性または不揮発性であってもよく、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、三値連想メモリ(TCAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、および静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)を備えてもよい。
【0258】
ネットワークインターフェース1506は、有線および/または無線通信を有効にするように構成される。ネットワークインターフェース1506は、制御サブシステム1400と他のネットワークデバイス、システム、またはドメインとの間でデータを通信するように構成される。例えば、ネットワークインターフェース1506は、WIFIインターフェース、ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェース、広域ネットワーク(WAN)インターフェース、モデム、スイッチ、またはルータを備えてもよい。プロセッサ1502は、ネットワークインターフェース1506を使用して、データを送信および受信するように構成される。ネットワークインターフェース1506は、任意の好適なタイプの通信プロトコルを使用するように構成されてもよい。
【0259】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、AV1602の動作を監督する役割を果たし得る、コンピューティングデバイスのクラスタによって実装されてもよい。例えば、オペレーションサーバ1500は、分散型コンピューティングおよび/またはクラウドコンピューティングシステムを使用して、複数のコンピューティングデバイスによって実装されてもよい。別の実施例では、オペレーションサーバ1500は、1つ以上のデータセンタ内の複数のコンピューティングデバイスによって実装されてもよい。オペレーションサーバ1500は、AV1602およびそのコンポーネント(例えば、車載制御コンピュータ1650)と信号通信する。一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、AV1602毎に、特定のルート指定計画1514を決定するように構成される。例えば、オペレーションサーバ1500は、あるAV1602に関して、そのAV1602の目的地に到達するために、短縮された運転時間およびより安全な運転体験につながる、特定のルート指定計画1514を決定し得る。異なるAVのためのルート指定計画1514を決定(または更新)するステップのいくつかの実施例は、図2-13に説明される。
【0260】
一実施形態では、AV(例えば、先導AV1602-1)が、予期しない状況104に遭遇する場合(図1参照)、オペレーションサーバ1500は、先導AV1602-1から受信されたセンサデータ1412を分析することに基づいて、先導AV1602-1および1つ以上の後続AV1602のためのより効率的、安全、かつ信頼性があるナビゲートソリューションを決定し得る。例えば、予期しない状況104の本質、各AV1602の場所座標、およびルート指定計画1514の交通データ1524に基づいて、オペレーションサーバ1500は、任意の適切な命令/データを各AV1602に送信してもよい。例えば、オペレーションサーバ1500は、図7におけるAV1602-3のためのルート変更計画702、図10におけるAV1602-3のためのルート変更計画1008、図10におけるAV1602-4のためのルート変更計画1010等、特定のルート変更計画をAV1602に送信してもよい。命令/データを各AVに送信するステップの他の実施例は、図2-13に説明される。
【0261】
一実施形態では、AV1602のためのナビゲートソリューションまたはルート指定計画1514は、1つ以上の後続AV1602を伴う先導AV1602-1等の車車間(V2V)通信から決定され得る。一実施形態では、AV1602のためのナビゲートソリューションまたはルート指定計画1514は、任意のAV1602とオペレーションサーバ1500等の車両/クラウド(V2C)通信から決定され得る。
【0262】
一実施形態では、AV1602のためのナビゲートソリューションまたはルート指定計画1514は、人間介入が、AV1602のいずれかのためのナビゲートソリューションを決定するステップに組み込まれる場合、車両/クラウド/人間(V2C2H)および/または車両/人間(V2H)通信によって決定され得る。例えば、ユーザ1536は、ユーザインターフェース1528からのセンサデータ1412を精査し、制御サブシステム1400および/またはオペレーションサーバ1500によって決定されたAV1602のいずれかのためのナビゲートソリューションを確認、修正、および/またはオーバーライドしてもよい。ユーザ1536は、制御サブシステム1400および/またはオペレーションサーバ1500が、そうでなければ、安全、燃料節約等の観点から、機械からの視点と比較してより好ましい、人間からの視点を有していない、AV1602のナビゲーション計画を決定する際、人間からの視点を追加してもよい。
【0263】
図2における未知の物体204の実施例に関して、ユーザ1536は、例えば、実際に、それが長椅子等の未知の物体204であるか、その傍を通過することが安全であるか等、センサデータ1412を精査し、物体204の識別を明確化してもよい。図6における道路封鎖602の実施例に関して、ユーザ1536は、センサデータ1412を精査し、マップデータ1510上の道路封鎖602のより精密な場所を決定してもよい。ある場合には、道路封鎖602に遭遇すると、ユーザ1536は、道路封鎖602に到達する前に、先導AV1602-1に、Uターンし、特定の出口から降りるように命令する等、先導AV1602-1のナビゲーション計画を設定(または更新)し、ルート変更してもよい。ユーザ1536はまた、後続AV1602のナビゲーション計画を設定(または更新)し、例えば、特定の出口(例えば、道路封鎖602前の3つの出口)から降ろしてもよい。したがって、特定の出口を通過した、それらの後続AV1602は、Uターンし、それらが特定の出口に到達するまで、運転することによって、ルート変更してもよい。
【0264】
別の実施例では、ユーザ1536(センサデータ1412の精査に基づいて)は、道路封鎖602がもはや適用可能ではない(例えば、道路600が開通された)ことを決定し、AV1602のナビゲーション計画を設定(または更新)し、自律運転を再開してもよい(例えば、それらが、その車線内で停車されている、または路肩に寄せられている場合)。オペレーションサーバ1500が、AV1602-3に、出口704から降りるように命令する、図7におけるAV1602-3のためのルート変更計画702を決定する実施例に関して、ユーザ1536は、センサデータ1412を精査し、AV1602-3のナビゲーション計画を設定し、例えば、目的地到着の遅延を短縮するために、または他の出口がそれを通して運転するためにより安全であるため、別の出口から降ろしてもよい。図6および7におけるAV1602のいずれかのための安全領域618を決定する実施例に関して、ユーザ1536(センサデータ1412の精査に基づいて)は、AV1602毎に、AV1602は、それに向かって進むことなく停車することを可能にされる、領域等のより好ましい安全領域618を決定してもよい。図10における工事区域902への遭遇に関して、ユーザ1536(センサデータ1412の精査に基づいて)は、マーカをマップデータ1510上に設定し、工事区域902の範囲が、第1の端部1002の前の第1のマーカ(例えば、第1の端部1002から200フィート前方)から第2の端部1004の後の第2のマーカ(例えば、第2の端部1004から200フィート後方)までであることを示してもよい。したがって、AV1602は、より長く、すなわち、第1のマーカから第2のマーカまで、安全モード908で動作し、したがって、工事区域902をAV1602、他の車両、歩行者等のためにより安全に通過するであろう。したがって、AV1602は、道路900上のより少ない交通渋滞が存在する車線へ変更するためのより容易な遷移等、より容易な遷移およびナビゲーションを追求させるであろう。一実施形態では、AV1602のためのナビゲートソリューションは、通信のタイプの中でもとりわけ、V2V、V2C、V2C2H、V2H通信の任意の組み合わせによって決定されてもよい。
【0265】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、各状況においてユーザ1536によって設定されたナビゲーション計画を捕捉および記録し、それを類似状況において使用してもよい。例えば、オペレーションサーバ1500は、予期しない状況命令1410を生成するために使用される機械学習モジュールを、各状況においてユーザ1536によって設定されたナビゲーション計画および類似状況のために推奨される類似ナビゲーション計画から学習するように訓練してもよい。
【0266】
一実施形態では、オペレーションサーバ1500は、ユーザ1536によって精査されるように、センサデータ1412をアプリケーションサーバ1532に送信してもよい。アプリケーションサーバ1532は、概して、ネットワークインターフェースを介して、他のサーバ(例えば、オペレーションサーバ1500)、AV1602、データベース等の他のデバイスと通信するように構成される、任意のコンピューティングデバイスである。アプリケーションサーバ1532は、本明細書に説明される具体的機能を実施し、例えば、そのユーザインターフェース1534を介して、ユーザ1536と相互作用するように構成される。アプリケーションサーバ1532の実施例は、限定ではないが、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバ等を含む。一実施例では、アプリケーションサーバ1532は、ユーザ1536がセンサデータ1412を精査するためにアクセスする、プレゼンテーション層として作用してもよい。したがって、オペレーションサーバ1500は、センサデータ1412をアプリケーションサーバ1532に送信してもよい。ユーザ1536は、上記に説明されるように、制御サブシステム1400および/またはオペレーションサーバ1500によって決定される、ユーザインターフェース1534からのセンサデータ1412を精査し、AV1602のいずれかのためのナビゲートソリューションを確認、修正、および/またはオーバーライドしてもよい。
【0267】
マップデータ1510は、ルート100(図1参照)を含む、都市の仮想マップを含んでもよい。いくつかの実施例では、マップデータ1510は、マップデータベース1758と、マップデータベース1736とを含んでもよい(マップデータベース1758およびマップデータベース1736の説明に関しては、図17参照)。マップデータ1510は、道路、経路、高速道路等の運転可能エリアと、地形等の非運転可能エリアとを含んでもよい(占有グリッドモジュール1760によって決定される。占有グリッドモジュール1760の説明に関しては、図17参照)。マップデータ1510は、道路標識、車線、車線区分線、車線境界、道路境界、交通信号灯等の場所座標を規定してもよい。
【0268】
マップデータ1510はまた、車線間の接続を規定してもよい(例えば、車線は、他の隣接する車線に流れ込み得る)。マップデータ1510は、道路の車線のタイプ(例えば、走行車線、追越車線、緊急車線、方向転換車線、バス車線等)、車線境界のタイプ(例えば、白色ライン、黄色ライン、他の道路表面マーキング、および/または機械的マーキング等)、道路境界のタイプ(例えば、通常の縁石、赤色縁石、歩道、ガードレール、他の障壁等)、道路交点、自律車両前方の1つ以上の障害物、および道路または道路に隣接したエリアについての他の情報を示す、情報を規定してもよい。マップデータ1510はまた、カーブ、丘、谷等の道路の隆起、減速バンプ、くぼみ等の道路上の危険、スクールゾーン指定道路、線路の踏切等の道路区分等を規定してもよい。
【0269】
マップ構築モジュール1526は、ソフトウェア命令1508を実行するプロセッサ1502によって実装されてもよく、マップデータ1510を構築するように構成される。一実施形態では、マップ構築モジュール1526は、1つ以上のマッピング車両から受信されたセンサデータからマップデータ1510を構築してもよい。一実施例では、マッピング車両は、AV1602であってもよい。別の実施例では、マッピング車両は、AV1602または運転者によって動作されるセンサ1646と接続または統合された非自律車両であってもよい。ある場合には、1つ以上のマッピング車両は、AV1602によって報告される予期しない状況104を観察するために派遣され、予期しない状況104に関連するより多くのセンサデータを送信してもよい。
【0270】
マップ構築モジュール1526は、センサデータを使用して、それらが関連付けられる、マップデータ1510の部分を決定するように構成される。マップ構築モジュール1526は、マップデータ1510の各区分と関連付けられる異なるセンサデータをマージすることによって、マップデータ1510の各区分を動的に構築してもよい。マップ構築モジュール1526はまた、センサデータを使用して、マップデータ1510の重複部分を発見する(例えば、対応する画像、ビデオ、LiDARデータ、レーダデータ等を合致させ、マップデータ1510の同一部分を観察することによって)。マップ構築モジュール1526は、次いで、マップデータ1510の部分とその対応する隣接する部分を接続する。換言すると、マップ構築モジュール1526は、マップデータ1510の隣接部分を発見し、それらともにスティッチングし、マップデータ1510を構築する。マップ構築モジュール1526はまた、更新される必要がある受信されたセンサデータに基づく、マップデータ1510の一部を更新するように構成される。
【0271】
例えば、図2における未知の物体204に遭遇する場合、オペレーションサーバ1500が、センサデータ216a(未知の物体204に関連する)を受信すると、いったん実際に未知の物体204が特定の場所座標に存在することが確認されると、マップ構築モジュール1526は、マップデータ1510の一部を更新し、未知の物体204の存在を反映させる。同様に、マップ構築モジュール1526は、予期しない状況104(図1参照)に遭遇する異なる場合に関連するセンサデータに基づいて、マップデータ1510の異なる部分を更新する。
【0272】
マップ構築モジュール1526はまた、更新されたマップデータ1510内の1つ以上の道路の新しいレイアウトを使用して、ルート指定計画1514のシャドウ試験を促進するように構成される。例えば、マップデータ1510が、更新されると、マップ構築モジュール1526は、AV1602毎に、マップデータ1510の更新を通して、自律運転の1つ以上のシミュレーションを起動させてもよい。例えば、自律運転の1つ以上のシミュレーションは、AV1602が物体の周囲をナビゲートする、車線を変更する、路肩に寄せる、ルート変更すること等に関連し得る。
【0273】
マップ構築モジュール1526は、AV1602毎に、他のシミュレーションと比較して、より効率的、安全、かつ信頼性があるナビゲートソリューションにつながる、自律運転の1つ以上のシミュレーションから、自律運転の特定のコースを選択する。
【0274】
ルート指定計画1514は、開始場所(例えば、第1のAV出発点/到着点)から目的地(例えば、第2のAV出発点/到着点)まで進行するための計画である。例えば、AV1602のルート指定計画1514は、開始場所から目的地まで具体的順序において、1つ以上の街路/道路/高速道路の組み合わせを規定してもよい。AV1602のルート指定計画1514は、第1の段階(例えば、開始場所から外に移動する)、複数の中間段階(例えば、1つ以上の特定の街路/道路/高速道路の特定の車線に沿って進行する)、および最後の段階(例えば、目的地に進入する)を含む、段階を規定してもよい。ルート指定計画1514は、そのルート指定計画1514内の道路/交通標識等、開始位置から目的地までのルートについての他の情報を含んでもよい。
【0275】
運転命令1518は、計画モジュール1762(図17における計画モジュール1762の説明参照)によって実装されてもよい。運転命令1518は、ルート指定計画1514の各段階の運転ルールに従って、AV1602の自律運転に適合させるための命令およびルールを含んでもよい。例えば、運転命令1518は、AV1602によって進行される道路の速度範囲内に留まる、周囲車両の速度、センサの検出区域内の物体等のセンサ1646によって観察される変化に対してAV1602の速度を適合させる等のための命令を含んでもよい。
【0276】
物体検出機械学習モジュール1520は、ソフトウェア命令1508を実行するプロセッサ1502によって実装されてもよく、概して、センサデータ1412から物体を検出するように構成される。物体検出機械学習モジュール1520は、画像、ビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等の任意のデータタイプから物体を検出するために、ニューラルネットワークおよび/または機械学習アルゴリズムを使用して実装されてもよい。
【0277】
一実施形態では、物体検出機械学習モジュール1520は、サポートベクトルマシン(SVM)、単純ベイズ、ロジスティック回帰、k-最近傍、決定木、または同等物等の機械学習アルゴリズムを使用して実装されてもよい。一実施形態では、物体検出機械学習モジュール1520は、複数のニューラルネットワーク層、畳み込みニューラルネットワーク層、および/または同等物を利用してもよく、その中では、これらの層のパーセプトロンの加重およびバイアスが、物体検出機械学習モジュール1520の訓練プロセスにおいて最適化される。物体検出機械学習モジュール1520は、各サンプル内の1つ以上の物体で標識されたデータタイプのサンプルを含む、訓練データセット1522によって訓練されてもよい。例えば、訓練データセット1522は、各サンプル画像内の物体で標識された物体(例えば、車両、車線区分線、歩行者、道路標識等)のサンプル画像を含んでもよい。同様に、訓練データセット1522は、各サンプルデータ内の物体で標識されたビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等の他のデータタイプのサンプルを含んでもよい。物体検出機械学習モジュール1520は、訓練データセット1522およびセンサデータ1412によって、訓練、試験、および精緻化されてもよい。物体検出機械学習モジュール1520は、センサデータ1412(物体で標識されていない)を使用して、物体を検出する際、その予測の正確度を増加させる。例えば、教師ありおよび/または教師なし機械学習アルゴリズムが、センサデータ1412内の物体を検出する際、物体検出機械学習モジュール1520の予測を検証するために使用されてもよい。
【0278】
交通データ1524は、マップデータ1510内の道路/街路/高速道路の交通データ1524を含んでもよい。オペレーションサーバ1500は、1つ以上のマッピング車両によって集められた交通データ1524を使用してもよい。オペレーションサーバ1500は、例えば、WazeおよびGoogleマップ、ライブ交通報告等の外部ソースから捕捉されたクラウドソース交通データ1524等の任意のソースから捕捉される、交通データ1524を使用してもよい。
(例示的AV1602およびその動作)
【0279】
図16は、その中で自律運転動作が決定され得る、例示的車両エコシステム1600のブロック図を示す。図16に示されるように、AV1602は、半トレーラトラックであってもよい。車両エコシステム1600は、情報/データおよび関連サービスの1つ以上のソースを生成し、および/またはAV1602内に位置し得る、車載制御コンピュータ1650に送達し得る、いくつかのシステムおよびコンポーネントを含む。車載制御コンピュータ1650は、複数の車両サブシステム1640とデータ通信することができ、その全ては、AV1602内に常駐することができる。車両サブシステムインターフェース1660は、車載制御コンピュータ1650と複数の車両サブシステム1640との間のデータ通信を促進するために提供される。いくつかの実施形態では、車両サブシステムインターフェース1660は、コントローラエリアネットワーク(CAN)コントローラを含み、車両サブシステム1640内のデバイスと通信することができる。
【0280】
AV1602は、AV1602の動作をサポートする、種々の車両サブシステムを含んでもよい。車両サブシステムは、制御サブシステム1400、車両運転サブシステム1642、車両センササブシステム1644、および/または車両制御サブシステム1648を含んでもよい。図16に示される、車両運転サブシステム1642、車両センササブシステム1644、および車両制御サブシステム1648のコンポーネントまたはデバイスは、実施例である。車両運転サブシステム1642は、AV1602のための動力運動を提供するように動作可能である、コンポーネントを含んでもよい。例示的実施形態では、車両運転サブシステム1642は、エンジン/モータ1642aと、車輪/タイヤ1642bと、トランスミッション1642cと、電気サブシステム1642dと、電源1642eとを含んでもよい。
【0281】
車両センササブシステム1644は、AV1602の環境または条件についての情報を感知するように構成される、いくつかのセンサ1646を含んでもよい。車両センササブシステム1644は、1つ以上のカメラ1646aまたは画像捕捉デバイス、レーダユニット1646b、1つ以上の温度センサ1646c、無線通信ユニット1646d(例えば、セルラー通信送受信機)、慣性測定ユニット(IMU)1646e、レーザ距離計/LiDARユニット1646f、全地球測位システム(GPS)送受信機1646g、および/またはワイパ制御システム1646hを含んでもよい。車両センササブシステム1644はまた、AV1602の内部システム(例えば、Oモニタ、燃料ゲージ、エンジンオイル温度等)を監視するように構成される、センサを含んでもよい。
【0282】
IMU1646eは、慣性加速に基づいて、AV1602の位置および配向変化を感知するように構成される、センサ(例えば、加速度計およびジャイロスコープ)の任意の組み合わせを含んでもよい。GPS送受信機1646gは、AV1602の地理的場所を推定するように構成される、任意のセンサであってもよい。本目的のために、GPS送受信機1646gは、地球に対するAV1602の位置に関する情報を提供するように動作可能である、受信機/伝送機を含んでもよい。レーダユニット1646bは、無線信号を利用して、AV1602のローカル環境内の物体を感知する、システムを表し得る。いくつかの実施形態では、物体の感知に加え、レーダユニット1646bは、加えて、AV1602に近接する物体の速度および進行方向を感知するように構成されてもよい。レーザ距離計またはLiDARユニット1646fは、レーザを使用して、その中にAV1602が位置する、環境内の物体を感知するように構成される、任意のセンサであってもよい。カメラ1646aは、AV1602の環境の複数の画像を捕捉するように構成される、1つ以上のデバイスを含んでもよい。カメラ1646aは、静止画像カメラまたは動画ビデオカメラであってもよい。
【0283】
車両制御サブシステム1648は、AV1602およびそのコンポーネントの動作を制御するように構成されてもよい。故に、車両制御サブシステム1648は、スロットルおよびギヤ1648a、ブレーキユニット1648b、ナビゲーションユニット1648c、操向システム1648d、および/または自律制御ユニット1648e等の種々の要素を含んでもよい。スロットル1648aは、例えば、エンジンの動作速度を制御し、ひいては、AV1602の速度を制御するように構成されてもよい。ギヤ1648aは、トランスミッションのギヤ選択を制御するように構成されてもよい。ブレーキユニット1648bは、AV1602を減速させるように構成される、機構の任意の組み合わせを含むことができる。ブレーキユニット1648bは、標準的様式において、摩擦を使用して、車輪を減速させることができる。ブレーキユニット1648bは、ブレーキが適用されると、ブレーキがロックしないように防止し得る、アンチロックブレーキシステム(ABS)を含んでもよい。ナビゲーションユニット1648cは、AV1602のための運転経路またはルートを決定するように構成される、任意のシステムであってもよい。ナビゲーション1648cユニットは、加えて、AV1602が動作中の間、運転経路を動的に更新するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ナビゲーションユニット1648cは、AV1602のための運転経路(例えば、図1のルート100に沿って)を決定するように、GPS送受信機1646gからのデータと、1つ以上の所定のマップとを組み込むように構成されてもよい。操向システム1648dは、自律モードまたは運転者制御モードにおいて、AV1602の進行方向を調節するように動作可能であり得る、機構の任意の組み合わせを表し得る。
【0284】
自律制御ユニット1648eは、AV1602の環境内の潜在的障害物または障害物を識別、評価、および回避する、または別様に通り抜けるように構成される、制御システムを表し得る。一般に、自律制御ユニット1648eは、運転者を伴わない動作のためにAV1602を制御する、またはAV1602を制御する際に運転者補助を提供するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、自律制御ユニット1648eは、GPS送受信機1646g、レーダ1646b、LiDARユニット1646f、カメラ1646a、および/または他の車両サブシステムからのデータを組み込み、AV1602のための運転経路または軌道を決定するように構成されてもよい。
【0285】
AV1602の機能の多くまたは全ては、車載制御コンピュータ1650によって制御されることができる。車載制御コンピュータ1650は、データ記憶デバイス1690またはメモリ等の非一過性コンピュータ可読媒体内に記憶される、処理命令1680を実行する、少なくとも1つのデータプロセッサ1670(少なくとも1つのマイクロプロセッサを含むことができる)を含んでもよい。車載制御コンピュータ1650はまた、分散型方式において、AV1602の個々のコンポーネントまたはサブシステムを制御する役割を果たし得る、複数のコンピューティングデバイスを表し得る。いくつかの実施形態では、データ記憶デバイス1690は、データプロセッサ1670によって実行可能な処理命令1680(例えば、プログラム論理)を含有し、上記の図1-13および下記の図17および18に関して説明されるものを含む、AV1602の種々の方法および/または機能を実施してもよい。
【0286】
データ記憶デバイス1690は、同様に、車両運転サブシステム1642、車両センササブシステム1644、および車両制御サブシステム1648のうちの1つ以上のものに、データを伝送する、そこからデータを受信する、それと相互作用する、またはそれを制御するための命令を含む、付加的命令を含有してもよい。車載制御コンピュータ1650は、データプロセッサ1670と、データ記憶デバイス1090とを含むように構成されることができる。車載制御コンピュータ1650は、種々の車両サブシステム(例えば、車両運転サブシステム1642、車両センササブシステム1644、および車両制御サブシステム1648)から受信された入力に基づいて、AV1602の機能を制御してもよい。
【0287】
図17は、精密な自律運転動作を提供するための例示的システム1700を示す。本システム1700は、図16に説明されるように、車載制御コンピュータ1650内で動作し得る、いくつかのモジュールを含む。車載制御コンピュータ1650は、図17の左上角に示される、センサ融合モジュール1702を含み、センサ融合モジュール1702は、少なくとも4つの画像または信号処理動作を実施してもよい。センサ融合モジュール1702は、画像を自律車両上に位置するカメラから取得し、画像セグメント化1704を実施し、自律車両の周囲に位置する、移動物体(例えば、他の車両、歩行者等)および/または静的障害物(例えば、停止標識、減速バンプ、地形等)の存在を検出することができる。センサ融合モジュール1702は、LiDAR点群データアイテムを自律車両上に位置するLiDARセンサから取得し、LiDARセグメント化1706を実施し、自律車両の周囲に位置する、物体および/または障害物の存在を検出することができる。
【0288】
センサ融合モジュール1702は、インスタンスセグメント化1708を画像および/または点群データアイテム上で実施し、自律車両の周囲に位置する、物体および/または障害物の周囲の輪郭(例えば、ボックス)を識別することができる。センサ融合モジュール1702は、1つの画像および/または点群データアイテムの1つのフレームからの物体および/または障害物が、時間的に続いて受信された1つ以上の画像またはフレームからの物体および/または障害物と相関または関連付けられる、時間的融合1710を実施することができる。
【0289】
センサ融合モジュール1702は、カメラから取得される画像および/またはLiDARセンサから取得される点群データアイテムからの物体および/または障害物を融合させることができる。例えば、センサ融合モジュール1702は、2つのカメラの場所に基づいて、自律車両の正面に位置する車両の1/2を備える、カメラのうちの1つからの画像が、別のカメラによって捕捉されて位置する車両と同一であることを決定し得る。センサ融合モジュール1702は、融合された物体情報を推定モジュール1746に、融合された障害物情報を占有グリッドモジュール1760に送信する。車載制御コンピュータは、占有グリッドモジュール1760を含み、目印を車載制御コンピュータ内に記憶されるマップデータベース1758から読み出すことができる。占有グリッドモジュール1760は、センサ融合モジュール1702から取得される融合された障害物およびマップデータベース1758内に記憶される目印から、運転可能エリアおよび/または障害物を決定することができる。例えば、占有グリッドモジュール1760は、運転可能エリアが減速バンプ障害物を含み得ることを決定することができる。
【0290】
センサ融合モジュール1702の下層に、車載制御コンピュータ1650は、自律車両上に位置するLiDARセンサ1714から取得される点群データアイテムに基づいて、物体検出1716を実施し得る、LiDARベース物体検出モジュール1712を含む。物体検出1716技法は、点群データアイテムからの物体の場所(例えば、3D世界座標内の)を提供することができる。LiDARベース物体検出モジュール1712の下層に、車載制御コンピュータは、自律車両上に位置するカメラ1720から取得される画像に基づいて、物体検出1724を実施し得る、画像ベース物体検出モジュール1718を含む。物体検出1724技法は、深層機械学習技法を採用し、カメラによって提供される画像から物体の場所(例えば、3D世界座標内の)を提供することができる。
【0291】
自律車両上のレーダ1756は、自律車両の正面のエリアまたはそれに向かって自律車両が運転されるエリアを走査することができる。レーダデータは、レーダデータを使用して、レーダ1756によって検出された物体および/または障害物とLiDAR点群データアイテムおよびカメラ画像の両方から検出された物体および/または障害物を相関させ得る、センサ融合モジュール1702に送信される。レーダデータはまた、さらに下記に説明されるように、データ処理をレーダデータ上で実施し、物体1748を追跡し得る、推定モジュール1746に送信される。
【0292】
車載制御コンピュータは、点群からの物体および画像からの物体およびセンサ融合モジュール1702からの融合された物体の場所を受信する、推定モジュール1746を含む。推定モジュール1746また、レーダデータを受信し、それを用いて推定モジュール1746は、ある時間インスタンスにおいて取得される1つの点群データアイテムおよび1つの画像から別の後続時間インスタンスにおいて取得される別の(または次の)点群データアイテムおよび別の画像へと物体1748を追跡することができる。
【0293】
推定モジュール1746は、物体属性推定1750を実施し、画像または点群データアイテム内で検出された物体の1つ以上の属性を推定してもよい。物体の1つ以上の属性は、物体のタイプ(例えば、歩行者、車、またはトラック等)を含んでもよい。推定モジュール1746は、挙動予測1752を実施し、画像および/または点群内で検出された物体の運動パターンを推定または予測してもよい。挙動予測1748は、異なる時点において受信された画像のセット(例えば、シーケンシャル画像)または異なる時点において受信された点群データアイテムのセット(例えば、シーケンシャル点群データアイテム)内の物体の場所を検出するように実施されることができる。いくつかの実施形態では、挙動予測1748は、カメラから受信された画像および/またはLiDARセンサから受信された点群データアイテム毎に、実施されることができる。いくつかの実施形態では、推定モジュール1746は、1つおきまたは所定の数のカメラから受信された画像またはLiDARセンサから受信された点群データアイテムおき(例えば、2つの画像おきまたは3つの点群データアイテムおき)に挙動予測1748を実施することによって、算出負荷を低減させるように実施されることができる。
【0294】
挙動予測1752特徴は、レーダデータから、自律車両を囲繞する、物体の速度および方向を決定し得、速度および方向情報は、物体の運動パターンを予測または決定するために使用されることができる。運動パターンは、画像がカメラから受信された後の将来的所定の長さの時間にわたって、物体の予測される軌道情報を含んでもよい。予測される運動パターンに基づいて、推定モジュール1746は、運動パターン状況タグを物体に割り当ててもよい(例えば、「座標(x,y)に位置する」、「停車されている」、「50mphで運転中」、「加速中」、または「減速中」)。状況タグは、物体の運動パターンを説明することができる。推定モジュール1746は、1つ以上の物体属性(例えば、物体のタイプ)および運動パターン状況タグを計画モジュール1762に送信する。推定モジュール1746は、システム1700および任意の数のコンポーネントおよびそのコンポーネントの組み合わせによって入手された任意の情報を使用して、環境分析1754を実施してもよい。
【0295】
車載制御コンピュータは、推定モジュール1746からの物体属性および運動パターン状況タグ、運転可能エリアおよび/または障害物、および融合位置特定モジュール1726からの車両場所および姿勢情報を受信する、計画モジュール1762を含む(下記でさらなに説明される)。
【0296】
計画モジュール1762は、ナビゲーション計画1764を実施し、その上で自律車両が運転され得る、軌道のセットを決定することができる。軌道のセットは、運転可能エリア情報、物体の1つ以上の物体属性、物体の運動パターン状況タグ、障害物の場所、および運転可能エリア情報に基づいて決定されることができる。いくつかの実施形態では、ナビゲーション計画1764は、緊急事態の場合、自律車両が安全に駐車され得る、道路に隣接するエリアを決定するステップを含んでもよい。計画モジュール1762は、道路上の変化する条件(例えば、交通信号灯が、黄色に変わった、または自律車両が、別の車両が自律車両の正面に割り込み、自律車両の場所から所定の安全距離内の領域に入ったため、非安全運転条件下にある)の決定に応答して、運転アクション(例えば、操向、制動、スロットル)を決定するための挙動意思決定1766を含んでもよい。計画モジュール1762は、軌道生成1768を実施し、軌道をナビゲーション計画動作1764によって決定された軌道のセットから選択する。選択された軌道情報は、計画モジュール1762によって制御モジュール1770に送信される。
【0297】
車載制御コンピュータは、提案される軌道を計画モジュール1762から、自律車両場所および姿勢を融合位置特定モジュール1726から受信する、制御モジュール1770を含む。制御モジュール1770は、システム識別子1772を含む。制御モジュール1770は、モデルベースの軌道精緻化1774を実施し、提案される軌道を精緻化することができる。例えば、制御モジュール1770は、フィルタリング(例えば、カルマンフィルタ)を適用し、提案される軌道データを平滑にし、および/または雑音を最小限にすることができる。制御モジュール1770は、精緻化された提案される軌道情報および自律車両の現在の場所および/または姿勢に基づいて、適用するためのブレーキ圧の量、操向角度、車両の速度を制御するためのスロットル量、および/またはトランスミッションギヤを決定することによって、ロバスト制御1776を実施してもよい。制御モジュール1770は、決定されたブレーキ圧、操向角度、スロットル量、および/またはトランスミッションギヤを自律車両内の1つ以上のデバイスに送信し、自律車両の精密な運転動作を制御および促進することができる。
【0298】
画像ベース物体検出モジュール1718によって実施される深層画像ベースの物体検出1724もまた、道路上の目印(例えば、停止標識、減速バンプ等)を検出するために使用されることができる。車載制御コンピュータは、画像から検出された目印、車載制御コンピュータ上に記憶されるマップデータベース1736から取得された目印、LiDARベース物体検出モジュール1712によって点群データアイテムから検出された目印、オドメータセンサ1744からの速度および変位、および自律車両上または内に位置するGPS/IMUセンサ1738(すなわち、GPSセンサ1740およびIMUセンサ1742)からの自律車両の推定される場所を取得する、融合位置特定モジュール1726を含む。本情報に基づいて、融合位置特定モジュール1726は、位置特定動作1728を実施し、自律車両の場所を決定することができ、これは、計画モジュール1762および制御モジュール1770に送信されることができる。
【0299】
融合位置特定モジュール1726は、GPSおよび/またはIMUセンサ1738に基づいて、自律車両の姿勢1730を推定することができる。自律車両の姿勢は、計画モジュール1762および制御モジュール1770に送信されることができる。融合位置特定モジュール1726はまた、例えば、IMUセンサ1742によって提供される情報(例えば、角速度および/または線形速度)に基づいて、トレーラユニットのステータス(例えば、場所、可能性として考えられる移動角度)を推定することができる。融合位置特定モジュール1726はまた、マップコンテンツ1732をチェックしてもよい。
【0300】
図18は、自律AV1602内に含まれる、車載制御コンピュータ1650の例示的ブロック図を示す。車載制御コンピュータ1650は、少なくとも1つのプロセッサ1804と、その上に記憶される命令(例えば、それぞれ、図14、15、および16における、ソフトウェア命令1408、1508、および処理命令1680)を有する、メモリ1802とを含む。命令は、プロセッサ1804による実行に応じて、車載制御コンピュータ1650の車載制御コンピュータ1650および/または種々のモジュールを構成し、図14-17に説明される動作を実施する。伝送機1806は、情報またはデータを自律車両内の1つ以上のデバイスに伝送または送信する。例えば、伝送機1806は、ステアリングホイールの1つ以上のモータが、自律車両を操向するための命令を送信することができる。受信機1808は、1つ以上のデバイスによって伝送または送信される、情報またはデータを受信する。例えば、受信機1808は、現在の速度のステータスをオドメータセンサから、または現在のトランスミッションギヤをトランスミッションから受信する。伝送機1806および受信機1808はまた、図1-13に関して上記に説明される制御サブシステム1400と通信するように構成される。
【0301】
いくつかの実施形態が、本開示内に提供されたが、開示されるシステムおよび方法は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、多くの他の具体的形態で具現化され得ることを理解されたい。本実施例は、制限的ではなく、例証的と見なされるものとし、その意図は、本明細書に与えられる詳細に限定されないものとする。例えば、種々の要素またはコンポーネントは、組み合わせられる、または別のシステム内に統合されてもよい、またはある特徴は、省略される、または実装されなくてもよい。
【0302】
加えて、離散または別個のものとして、種々の実施形態に説明および図示される技法、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技法、または方法と組み合わせられる、または統合されてもよい。結合される、または直接結合される、または相互に通信するものとして示される、または議論される、他のアイテムは、電気的に、機械的に、または別様にかどうかにかかわらず、いくつかのインターフェース、デバイス、または中間コンポーネントを通して、間接的に結合される、または通信してもよい。変更、代用、および改変の他の実施例は、当業者によって解明可能であって、本明細書に開示される精神および範囲から逸脱することなく、行われ得る。
【0303】
本明細書に添付の請求項を解釈する際、特許庁および本願で発行された任意の特許の任意の読者の理解を補助するために、本出願人は、単語「means for(~ための手段)」または「step for(~ためのステップ)」が特定の請求項において明示的に使用されない限り、本願の申請日時点で存在するという理由から、添付の請求項のいずれも米国特許法第112条(f)項(35U.S.C.§112(f))を発動することを意図するものではないことを強調しておく。
【0304】
本開示の実装は、以下の付記の観点から説明され得、その特徴は、任意の合理的様式において組み合わせられ得る。
【0305】
付記1.システムであって、
先導自律車両(AV)であって、前記先導自律車両(AV)は、前記先導AV上に位置し、前記先導AVの正面の領域を備える第1の視野を観察するように構成される少なくとも1つの車両センサを備える、先導自律車両(AV)と、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVであって、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、第1のルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記1つ以上の後続AVは、前記先導AVの背後の特定の道路上にあり、
前記先導AVおよび前記1つ以上の後続AVは、前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、1つ以上の後続AVと、
第1の制御サブシステムであって、前記第1の制御サブシステムは、前記先導AVと関連付けられ、前記先導AV、前記1つ以上の後続AV、および前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、第1の制御サブシステムと
を備え、
前記第1の制御サブシステムは、第1のプロセッサを備え、前記第1のプロセッサは、
センサデータを前記先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備える、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、前記工事区域に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって、前記特定の道路内に工事区域が存在するかどうかを決定することと、
前記工事区域が前記特定の道路内で検出されたことの決定に応答して、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が検出されたことを示すことと、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記工事区域の周囲でナビゲートすることと、
前記工事区域の周囲でナビゲートする間、前記工事区域と関連付けられるセンサデータを備える複数の第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することと
を行うように構成され、
前記オペレーションサーバは、第2のプロセッサを備え、前記第2のプロセッサは、
少なくとも部分的に、前記複数の第2のメッセージに基づいて、前記工事区域の2つの対向端の場所座標間の距離を決定することによって、前記工事区域の範囲を決定することと、
前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が前記特定の道路内に存在することを反映させることと、
前記1つ以上の後続AVからのAV毎に、
前記AVの場所座標を決定することと、
少なくとも部分的に、前記AVの場所座標に基づいて、ルート変更が可能であるかどうかを決定することであって、ルート変更は、前記AVと前記工事区域との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、可能である、ことと、
ルート変更が、可能であり、前記工事区域の範囲が、構成可能閾値距離を上回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよびルート変更命令を前記AVに送信することであって、前記ルート変更命令は、前記第2のルート指定計画の使用を含む、ことと、
ルート変更が可能ではないか、または前記工事区域の範囲が前記構成可能閾値距離を下回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよび工事区域命令を前記AVに送信することであって、前記工事区域命令は、前記工事区域の周囲でナビゲートするための命令を含む、ことと
を行うように構成される、システム。
【0306】
付記2.前記第2のプロセッサはさらに、前記更新されたマップデータと、出発遅延命令とを、AV出発点からまだ発車していない前記1つ以上の後続AVからの各AVに送信するように構成され、前記出発遅延命令は、前記特定の道路が開通されるまでの前記AVの出発の遅延を含む、前記付記に記載のシステム。
【0307】
付記3.前記先導AVの運転命令の更新は、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0308】
付記4.前記工事区域の決定は、交通コーン、交通障壁、交通バレル、工事標識、反射ベスト、工事ヘルメット、矢印板トレーラ、工事車両、および一式の工事機器のうちの少なくとも1つの存在の決定を含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0309】
付記5.前記工事区域の範囲の決定は、
前記工事区域の第1の端部に対応する前記工事区域の第1の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と反対の前記工事区域の第2の端部に対応する、前記工事区域の第2の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離を計算することと
を含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0310】
付記6.第2の制御サブシステムをさらに備え、前記第2の制御サブシステムは、前記1つ以上の後続AVのいずれかと関連付けられ、第3のプロセッサを備え、前記第3のプロセッサは、
前記工事区域が解除されたかどうかを決定することと、
前記工事区域が解除されたことの決定に応答して、第3のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が解除されたことを示すことであって、前記第3のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が解除されたことを示す、ことと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0311】
付記7.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0312】
付記8.方法であって、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、前記工事区域に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって、前記特定の道路内に工事区域が存在するかどうかを決定することと、
前記工事区域が前記特定の道路内で検出されたことの決定に応答して、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が検出されたことを示すことと、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記工事区域の周囲でナビゲートすることと、
前記工事区域の周囲でナビゲートする間、前記工事区域と関連付けられるセンサデータを備える複数の第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することと、
少なくとも部分的に、前記複数の第2のメッセージに基づいて、前記オペレーションサーバと関連付けられるプロセッサによって、前記工事区域の2つの対向端の場所座標間の距離を決定することによって、前記工事区域の範囲を決定することと、
前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が前記特定の道路内に存在することを反映させることと、
前記1つ以上の後続AVからのAV毎に、
前記AVの場所座標を決定することと、
少なくとも部分的に、前記AVの場所座標に基づいて、ルート変更が可能であるかどうかを決定することであって、ルート変更は、前記AVと前記工事区域との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、可能である、ことと、
ルート変更が可能であり、前記工事区域の範囲が構成可能閾値距離を上回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよびルート変更命令を前記AVに送信することであって、前記ルート変更命令は、前記第2のルート指定計画の使用を含む、ことと、
ルート変更が可能ではないか、または前記工事区域の範囲が前記構成可能閾値距離を下回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよび工事区域命令を前記AVに送信することであって、前記工事区域命令は、前記工事区域の周囲でナビゲートするための命令を含む、ことと
を含む、方法。
【0313】
付記9.前記方法はさらに、前記更新されたマップデータおよび出発遅延命令を、AV出発点から発車していない前記1つ以上の後続AVからの各AVに送信することを含み、前記出発遅延命令は、前記特定の道路が開通されるまでの前記AVの出発の遅延を含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0314】
付記10.前記先導AVの運転命令を更新することは、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0315】
付記11.前記工事区域を決定することは、交通コーン、交通障壁、交通バレル、工事標識、反射ベスト、工事ヘルメット、矢印板トレーラ、工事車両、および一式の工事機器のうちの少なくとも1つの存在を決定することを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0316】
付記12.前記工事区域の範囲を決定することは、
前記工事区域の第1の端部に対応する前記工事区域の第1の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と反対の前記工事区域の第2の端部に対応する前記工事区域の第2の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離を計算することと
を含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0317】
付記13.
前記工事区域が解除されたかどうかを決定することと、
前記工事区域が解除されたことを決定することに応答して、第3のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が解除されたことを示すことであって、前記第3のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が解除されたことを示す、ことと
をさらに含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0318】
付記14.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0319】
付記15.コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、非一過性コンピュータ可読媒体内に記憶される実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、前記工事区域に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって、前記特定の道路内に工事区域が存在するかどうかを決定することと、
前記工事区域が前記特定の道路内で検出されたことの決定に応答して、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記工事区域が検出されたことを示すことと、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記工事区域の周囲でナビゲートすることと、
前記工事区域の周囲でナビゲートする間、前記工事区域と関連付けられるセンサデータを備える複数の第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することと、
少なくとも部分的に、前記複数の第2のメッセージに基づいて、前記工事区域の2つの対向端の場所座標間の距離を決定することによって、前記工事区域の範囲を決定することと、
前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が前記特定の道路内に存在することを反映させることと、
前記1つ以上の後続AVからのAV毎に、
前記AVの場所座標を決定することと、
少なくとも部分的に、前記AVの場所座標に基づいて、ルート変更が可能であるかどうかを決定することであって、ルート変更は、前記AVと前記工事区域との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、可能である、ことと、
ルート変更が、可能であり、前記工事区域の範囲が、構成可能閾値距離を上回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよびルート変更命令を前記AVに送信することであって、前記ルート変更命令は、前記第2のルート指定計画の使用を含む、ことと、
ルート変更が可能ではないか、または前記工事区域の範囲が前記構成可能閾値距離を下回ることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよび工事区域命令を前記AVに送信することであって、前記工事区域命令は、前記工事区域の周囲でナビゲートするための命令を含む、ことと
を行わせる、コンピュータプログラム。
【0320】
付記16.前記1つ以上のプロセッサはさらに、前記更新されたマップデータと、出発遅延命令とを、AV出発点からまだ発車していない前記1つ以上の後続AVからの各AVに送信するように構成され、前記出発遅延命令は、前記特定の道路が開通されるまでの前記AVの出発の遅延を含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0321】
付記17.前記先導AVの運転命令の更新は、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0322】
付記18.前記工事区域の決定は、交通コーン、交通障壁、交通バレル、工事標識、反射ベスト、工事ヘルメット、矢印板トレーラ、工事車両、および一式の工事機器のうちの少なくとも1つの存在の決定を含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0323】
付記19.前記工事区域の範囲の決定は、
前記工事区域の第1の端部に対応する前記工事区域の第1の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と反対の前記工事区域の第2の端部に対応する、前記工事区域の第2の場所座標を決定することと、
前記第1の端部と前記第2の端部との間の距離を計算することと
を含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0324】
付記20.前記1つ以上のプロセッサはさらに、
前記工事区域が解除されたかどうかを決定することと、
前記工事区域が解除されたことの決定に応答して、第3のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することであって、前記工事区域が解除されたことを示し、前記第3のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記工事区域が解除されたことを示す、ことと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0325】
付記21.システムであって、
先導自律車両(AV)であって、前記先導自律車両(AV)は、前記先導AV上に位置し、前記先導AVの正面の領域を備える第1の視野を観察するように構成される少なくとも1つの車両センサを備える、先導自律車両(AV)と、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVであって、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、第1のルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記1つ以上の後続AVは、前記先導AVの背後の特定の道路上にあり、
前記先導AVおよび前記1つ以上の後続AVは、前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、1つ以上の後続AVと、
第1の制御サブシステムであって、前記第1の制御サブシステムは、前記先導AVと関連付けられ、前記先導AV、前記1つ以上の後続AV、および前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、第1の制御サブシステムと
を備え、
前記第1の制御サブシステムは、第1のプロセッサを備え、前記第1のプロセッサは、
センサデータを前記先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備える、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、前記特定の道路内の構造変化が、前記構造変化に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって検出されるかどうかを決定することと、
前記構造変化が前記特定の道路内で検出されることの決定に応答して、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記構造変化に関連する運転命令を使用して、前記構造変化を通してナビゲートすることと、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記構造変化が検出されたことを示すことと
を行うように構成され、
前記オペレーションサーバは、第2のプロセッサを備え、前記第2のプロセッサは、
少なくとも部分的に、前記第1のメッセージに基づいて、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記構造変化を反映させることと、
前記更新されたマップデータを前記1つ以上の後続AVに送信することと
を行うように構成される、システム。
【0326】
付記22.前記先導AVの運転命令の更新は、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記に記載のシステム。
【0327】
付記23.前記構造変化は、車線区分線の変化、交点の変化、停車交通信号灯合流点の変化、新しい道路標識、道路標識の欠如、1つ以上の新しい車線、および1つ以上の車線の欠如のうちの少なくとも1つを含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0328】
付記24.第2の制御サブシステムをさらに備え、前記第2の制御サブシステムは、前記1つ以上の後続AVのいずれかと関連付けられ、第3のプロセッサを備え、前記第3のプロセッサは、
前記構造変化が前の状態に戻されたかどうかを決定することと、
前記構造変化が前記前の状態に戻されたことの決定に応答して、第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記構造変化が前記前の状態に戻されたことを示すことであって、前記第2のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記構造変化が前記前の状態に戻されたことを示し、前記更新されたマップデータを前記1つ以上の後続AVに送信する、こと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0329】
付記25.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0330】
付記26.前記センサデータは、光学センサデータ、LiDARセンサデータ、運動センサデータ、および赤外線センサデータのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0331】
付記27.前記第1のメッセージは、前記構造変化を検出後、第1の時間に、前記オペレーションサーバに送信される、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0332】
付記28.方法であって、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、前記特定の道路内の構造変化が、前記構造変化に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって検出されるかどうかを決定することと、
前記構造変化が前記特定の道路内で検出されることの決定に応答して、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記構造変化に関連する運転命令を使用して、前記構造変化を通してナビゲートすることと、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記構造変化が検出されたことを示すことと、
少なくとも部分的に、前記第1のメッセージに基づいて、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記構造変化を反映させることと、
前記更新されたマップデータを前記1つ以上の後続AVに送信することと
を含む、方法。
【0333】
付記29.前記先導AVの運転命令を更新することは、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0334】
付記30.前記構造変化は、車線区分線の変化、交点の変化、停車交通信号灯合流点の変化、新しい道路標識、道路標識の欠如、1つ以上の新しい車線、および1つ以上の車線の欠如のうちの少なくとも1つを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0335】
付記31.
前記構造変化が前の状態に戻されたかどうかを決定することと、
前記構造変化が前記前の状態に戻されたことの決定に応答して、第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記構造変化が前記前の状態に戻されたことを示すことであって、前記第2のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記構造変化が前記前の状態に戻されたことを示し、前記更新されたマップデータを前記1つ以上の後続AVに送信する、ことと
をさらに含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0336】
付記32.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0337】
付記33.前記センサデータは、光学センサデータ、LiDARセンサデータ、運動センサデータ、および赤外線センサデータのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0338】
付記34.前記第1のメッセージは、前記構造変化を検出後、第1の時間に、前記オペレーションサーバに送信される、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0339】
付記35.コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、非一過性コンピュータ可読媒体内に記憶される実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、前記特定の道路内の構造変化が、前記構造変化に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の1つ以上の物体を識別することによって検出されるかどうかを決定することと、
前記構造変化が前記特定の道路内で検出されることの決定に応答して、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記構造変化に関連する運転命令を使用して、前記構造変化を通してナビゲートすることと、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記構造変化が検出されたことを示すことと、
少なくとも部分的に、前記第1のメッセージに基づいて、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記構造変化を反映させることと、
前記更新されたマップデータを前記1つ以上の後続AVに送信することと
を行わせる、コンピュータプログラム。
【0340】
付記36.前記先導AVの運転命令の更新は、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0341】
付記37.前記構造変化は、車線区分線の変化、交点の変化、停車交通信号灯合流点の変化、新しい道路標識、道路標識の欠如、1つ以上の新しい車線、および1つ以上の車線の欠如のうちの少なくとも1つを含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0342】
付記38.前記1つ以上のプロセッサはさらに、
前記構造変化が前の状態に戻されたかどうかを決定することと、
前記構造変化が前記前の状態に戻されたことの決定に応答して、第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記構造変化が前記前の状態に戻されたことを示すことであって、前記第2のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記構造変化が前記前の状態に戻されたことを示し、前記更新されたマップデータを前記1つ以上の後続AVに送信することと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0343】
付記39.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0344】
付記40.前記センサデータは、光学センサデータ、LiDARセンサデータ、運動センサデータ、および赤外線センサデータのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0345】
付記41.システムであって、
先導自律車両(AV)であって、前記先導自律車両(AV)は、前記先導AV上に位置し、前記先導AVの正面の領域を備える第1の視野を観察するように構成される少なくとも1つの車両センサを備える、先導自律車両(AV)と、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVであって、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記1つ以上の後続AVは、前記先導AVの背後の特定の道路上にあり、
前記先導AVおよび前記1つ以上の後続AVは、前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、1つ以上の後続AVと、
第1の制御サブシステムであって、前記第1の制御サブシステムは、前記先導AVと関連付けられ、前記先導AV、前記1つ以上の後続AV、および前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、第1の制御サブシステムと
を備え、
前記第1の制御サブシステムは、第1のプロセッサを備え、前記第1のプロセッサは、
センサデータを前記先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備える、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、前記予期される物体に該当しない未知の物体が前記特定の道路上に存在するかどうかを決定することと、
前記未知の物体が前記特定の道路上に存在することの決定に応答して、
前記未知の物体が位置する特定の車線を決定することと、
前記未知の物体の特定の場所座標と、前記特定の車線から迂回するための命令とを含む第1のメッセージを、前記1つ以上の後続AVに送信することと、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記特定の車線を迂回することによって、前記未知の物体の周囲をナビゲートすることと、
前記未知の物体の周囲をナビゲートする間、前記未知の物体に関連するセンサデータを含む複数の第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することと
を行うように構成され、
前記オペレーションサーバは、第2のプロセッサを備え、前記第2のプロセッサは、
少なくとも部分的に、前記複数の第2のメッセージに基づいて、前記特定の車線上の特定の場所座標に位置する前記未知の物体が存在するかどうかを確認することと、
前記未知の物体が前記特定の場所座標に位置することが確認される場合、
更新されたマップデータが、特定の場所座標に位置する前記未知の物体を含むように、前記マップデータの第1の部分を更新することと、
前記更新されたマップデータを前記1つ以上の後続AVに送信することと
を行うように構成される、システム。
【0346】
付記42.前記第2のプロセッサはさらに、未知の物体が前記特定の場所座標における特定の車線上に存在しないことが決定される場合、前記1つ以上の後続AVに、未知の物体が前記特定の場所座標における特定の車線上に存在しないことを通知するように構成される、前記付記に記載のシステム。
【0347】
付記43.前記未知の物体の周囲をナビゲートするための前記先導AVの運転命令の更新はさらに、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0348】
付記44.前記第1のメッセージは、前記未知の物体を検出後、第1の時間において、前記1つ以上の後続AVに送信される、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0349】
付記45.前記第2のプロセッサはさらに、アラートメッセージを地方当局に送信し、前記特定の場所座標に位置する前記未知の物体が存在することを示すように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0350】
付記46.第2の制御サブシステムをさらに備え、前記第2の制御サブシステムは、前記1つ以上の後続AVのいずれかと関連付けられ、第3のプロセッサを備え、前記第3のプロセッサは、
前記未知の物体が除去されたかどうかを決定することと、
前記未知の物体が除去されたことの決定に応答して、第3のメッセージを前記1つ以上の後続AVからの他のAVおよび前記オペレーションサーバに送信し、前記未知の物体が除去されたことを示すことであって、前記第3のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記未知の物体が除去されたことを示し、前記更新されたマップデータを前記他のAVに送信する、ことと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0351】
付記47.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0352】
付記48.方法であって、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータとマップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を含む、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、前記予期される物体に該当しない未知の物体が前記特定の道路上に存在するかどうかを決定することと、
前記未知の物体が前記特定の道路上に存在することの決定に応答して、
前記未知の物体が位置する、特定の車線を決定することと、
前記未知の物体の特定の場所座標と、前記特定の車線から迂回するための命令とを含む第1のメッセージを、前記1つ以上の後続AVに送信することと、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記特定の車線を迂回することによって、前記未知の物体の周囲をナビゲートすることと、
前記未知の物体の周囲をナビゲートする間、前記未知の物体に関連するセンサデータを含む複数の第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することと、
少なくとも部分的に、前記複数の第2のメッセージに基づいて、前記オペレーションサーバと関連付けられるプロセッサによって、前記特定の車線上の特定の場所座標に位置する前記未知の物体が存在するかどうかを確認することと、
前記未知の物体が前記特定の場所座標に位置することの確認に応答して、
更新されたマップデータが、前記特定の場所座標に位置する前記未知の物体を含むように、前記マップデータの第1の部分を更新することと、
前記更新されたマップデータを前記1つ以上の後続AVに送信することと
を含む、方法。
【0353】
付記49.前記方法はさらに、前記特定の場所座標における特定の車線上に未知の物体が存在しないことの決定に応答して、前記1つ以上の後続AVに、未知の物体が前記特定の場所座標における特定の車線上に存在しないことを通知することを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0354】
付記50.前記未知の物体の周囲をナビゲートするための前記先導AVの運転命令を更新することはさらに、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0355】
付記51.前記第1のメッセージは、前記未知の物体を検出後、第1の時間において、前記1つ以上の後続AVに送信される、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0356】
付記52.前記方法はさらに、アラートメッセージを地方当局に送信し、前記特定の場所座標に位置する前記未知の物体が存在することを示すことを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0357】
付記53.前記方法はさらに、
前記未知の物体が除去されたかどうかを決定することと、
前記未知の物体が除去されたことの決定に応答して、第3のメッセージを前記1つ以上の後続AVからの他のAVおよび前記オペレーションサーバに送信し、前記未知の物体が除去されたことを示すことであって、前記第3のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記未知の物体が除去されたことを示し、前記更新されたマップデータを前記他のAVに送信する、ことと
を含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0358】
付記54.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0359】
付記55.コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、非一過性コンピュータ可読媒体内に記憶される実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、前記予期される物体に該当しない未知の物体が前記特定の道路上に存在するかどうかを決定することと、
前記未知の物体が前記特定の道路上に存在することの決定に応答して、
前記未知の物体が位置する特定の車線を決定することと、
前記未知の物体の特定の場所座標と、前記特定の車線から迂回するための命令とを含む第1のメッセージを、前記1つ以上の後続AVに送信することと、
前記先導AVの運転命令を更新し、前記特定の車線を迂回することによって、前記未知の物体の周囲をナビゲートすることと、
前記未知の物体の周囲をナビゲートする間、前記未知の物体に関連するセンサデータを含む複数の第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信することと、
少なくとも部分的に、前記複数の第2のメッセージに基づいて、前記特定の車線上の特定の場所座標に位置する前記未知の物体が存在するかどうかを確認することと、
前記未知の物体が前記特定の場所座標に位置することが確認される場合、
更新されたマップデータが、特定の場所座標に位置する前記未知の物体を含むように、前記マップデータの第1の部分を更新することと、
前記更新されたマップデータを前記1つ以上の後続AVに送信することと
を行わせる、コンピュータプログラム。
【0360】
付記56.前記1つ以上のプロセッサはさらに、未知の物体が前記特定の場所座標における特定の車線上に存在しないことが決定される場合、前記1つ以上の後続AVに、前記特定の場所座標における特定の車線上に未知の物体が存在しないことを通知するように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0361】
付記57.前記未知の物体の周囲をナビゲートするための前記先導AVの運転命令の更新はさらに、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0362】
付記58.前記1つ以上のプロセッサはさらに、アラートメッセージを地方当局に送信し、前記特定の場所座標に位置する前記未知の物体が存在することを示すように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0363】
付記59.前記1つ以上のプロセッサはさらに、
前記未知の物体が除去されたかどうかを決定することと、
前記未知の物体が除去されたことの決定に応答して、第3のメッセージを前記1つ以上の後続AVからの他のAVおよび前記オペレーションサーバに送信し、前記未知の物体が除去されたことを示すことであって、前記第3のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記未知の物体が除去されたことを示し、前記更新されたマップデータを前記他のAVに送信する、ことと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0364】
付記60.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0365】
付記61.システムであって、
先導自律車両(AV)であって、前記先導自律車両(AV)は、前記先導AV上に位置し、前記先導AVの正面の領域を備える、第1の視野を観察するように構成される少なくとも1つの車両センサを備える、先導自律車両(AV)と、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVであって、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、第1のルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記1つ以上の後続AVは、前記先導AVの背後の特定の道路上にあり、
前記先導AVおよび前記1つ以上の後続AVは、前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、1つ以上の後続AVと、
第1の制御サブシステムであって、前記第1の制御サブシステムは、前記先導AVと関連付けられ、前記先導AV、前記1つ以上の後続AV、および前記オペレーションサーバと通信可能に結合される、第1の制御サブシステムと
を備え、
前記第1の制御サブシステムは、第1のプロセッサを備え、前記第1のプロセッサは、
センサデータを前記先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備える、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、道路封鎖に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の物体を識別することによって、前記特定の道路が前方で封鎖されているかどうかを決定することと、
前記特定の道路が前方で封鎖されていることの決定に応答して、
前記道路封鎖の特定の場所座標を決定することと、
前記先導AVが第1の場所座標において停車されるように、前記先導AVの運転命令をオーバーライドすることと、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記特定の道路が前記特定の場所座標において封鎖されていることを示すことと
を行うように構成され、
前記オペレーションサーバは、第2のプロセッサを備え、前記第2のプロセッサは、
少なくとも部分的に、前記第1のメッセージに基づいて、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記特定の道路が一時的に前記特定の場所座標において封鎖されていることを反映させることと、
前記1つ以上の後続AVからのAV毎に、
前記AVの場所座標を決定することと、
少なくとも部分的に、前記AVの場所座標に基づいて、ルート変更が可能であるかどうかを決定することであって、ルート変更は、前記AVと前記道路封鎖との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、可能である、ことと、
ルート変更が可能であることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよびルート変更命令を前記AVに送信することであって、前記ルート変更命令は、前記第2のルート指定計画を含む、ことと、
ルート変更が可能ではないことが決定される場合、前記更新されたマップデータおよび道路封鎖命令を前記AVに送信することであって、前記道路封鎖命令は、前記AVを路肩に寄せることを含む、ことと
を行うように構成される、システム。
【0366】
付記62.前記第2のプロセッサはさらに、前記更新されたマップデータと、出発遅延命令とを、AV出発点からまだ発車していない前記1つ以上の後続AVからの各AVに送信するように構成され、前記出発遅延命令は、前記特定の道路が開通されるまでの前記AVの出発の遅延を含む、前記付記に記載のシステム。
【0367】
付記63.前記先導AVは、前記第1の場所座標において、路肩に寄せられ、前記第1のプロセッサはさらに、
前記先導AVおよび前記1つ以上の後続AVと関連付けられる組織の運転者従業員に、前記先導AVが前記第1の場所座標において路肩に寄せられることを通知することと、
前記運転者従業員が前記先導AVを前記道路封鎖を越えて運転させることに応じて、前記先導AVを目的地に向かって自律的に運転させ続けることと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0368】
付記64.前記先導AVの運転命令のオーバーライドは、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0369】
付記65.特定の道路が封鎖されていることの決定は、前記特定の道路を封鎖するために使用される、交通コーン、交通障壁、交通バレル、または交通バリケードテープのうちの1つ以上のものの存在の決定を含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0370】
付記66.第2の制御サブシステムをさらに備え、前記第2の制御サブシステムは、前記1つ以上の後続AVのいずれかと関連付けられ、第3のプロセッサを備え、前記第3のプロセッサは、
前記特定の道路が開通されたかどうかを決定することと、
前記特定の道路が開通されたことの決定に応答して、第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記特定の道路が開通されたことを示すことであって、前記第2のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記特定の道路が開通されたことを示す、ことと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0371】
付記67.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載のシステム。
【0372】
付記68.方法であって、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータとマップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を含む、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、道路封鎖に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の物体を識別することによって、前記特定の道路が前方で封鎖されているかどうかを決定することと、
前記特定の道路が前方で封鎖されていることの決定に応答して、
前記道路封鎖の特定の場所座標を決定することと、
前記先導AVが第1の場所座標において停車されるように、前記先導AVの運転命令をオーバーライドすることと、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記特定の道路が前記特定の場所座標において封鎖されていることを示すことと、
少なくとも部分的に、前記第1のメッセージに基づいて、前記オペレーションサーバと関連付けられるプロセッサによって、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記特定の道路が一時的に前記特定の場所座標において封鎖されていることを反映させることと、
前記1つ以上の後続AVからのAV毎に、
前記AVの場所座標を決定することと、
少なくとも部分的に、前記AVの場所座標に基づいて、ルート変更が可能であるかどうかを決定することであって、ルート変更は、前記AVと前記道路封鎖との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、可能である、ことと、
ルート変更が可能であることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよびルート変更命令を前記AVに送信することであって、前記ルート変更命令は、前記第2のルート指定計画を含む、ことと、
ルート変更が可能ではないことが決定される場合、前記オペレーションサーバと関連付けられるプロセッサによって、前記更新されたマップデータおよび道路封鎖命令を前記AVに送信することであって、前記道路封鎖命令は、前記AVを路肩に寄せることを含む、ことと
を含む、方法。
【0373】
付記69.前記方法はさらに、前記更新されたマップデータおよび出発遅延命令を、AV出発点から発車していない前記1つ以上の後続AVからの各AVに送信することを含み、前記出発遅延命令は、前記特定の道路が開通されるまでの前記AVの出発の遅延を含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0374】
付記70.前記先導AVは、前記第1の場所座標において、路肩に寄せられ、前記方法はさらに、
前記先導AVおよび前記1つ以上の後続AVと関連付けられる組織の運転者従業員に、前記先導AVが前記第1の場所座標において路肩に寄せられることを通知することと、
前記運転者従業員が前記先導AVを前記道路封鎖を越えて運転させることに応じて、目的地に向かって前記先導AVの自律運転を再開することと
を含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0375】
付記71.前記先導AVの運転命令をオーバーライドすることは、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0376】
付記72.特定の道路が封鎖されていることを決定することは、前記特定の道路を封鎖するために使用される、交通コーン、交通障壁、交通バレル、または交通バリケードテープのうちの1つ以上のものの存在を決定することを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0377】
付記73.
前記特定の道路が開通されたかどうかを決定することと、
前記特定の道路が開通されたことの決定に応答して、第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記特定の道路が開通されたことを示すことであって、前記第2のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記特定の道路が開通されたことを示す、ことと
をさらに含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0378】
付記74.前記少なくとも1つの車両センサは、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、および赤外線センサのうちの1つ以上のものを含む、前記付記のいずれか1項に記載の方法。
【0379】
付記75.コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、非一過性コンピュータ可読媒体内に記憶される実行可能命令を含み、前記実行可能命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
センサデータを先導AVの少なくとも1つの車両センサから受信することであって、
前記センサデータは、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の任意の物体の場所座標を備え、
前記先導AVは、特定の道路上にあり、ルート指定計画およびオペレーションサーバから事前に受信されたマップデータを使用して、目的地に向かって進んでおり、
前記先導AVと異なる1つ以上の後続AVが、前記先導AVの背後の特定の道路上にある、ことと、
前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することであって、前記マップデータの第1の部分は、前記先導AVの第1の視野内の特定の道路上の予期される物体の場所座標を備える、ことと、
少なくとも部分的に、前記センサデータと前記マップデータの第1の部分を比較することに基づいて、道路封鎖に対応し、前記マップデータ内の予期される物体に該当しない前記センサデータ内の物体を識別することによって、前記特定の道路が前方で封鎖されているかどうかを決定することと、
前記特定の道路が前方で封鎖されていることの決定に応答して、
前記道路封鎖の特定の場所座標を決定することと、
前記先導AVが第1の場所座標において停車されるように、前記先導AVの運転命令をオーバーライドすることと、
第1のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記特定の道路が前記特定の場所座標において封鎖されていることを示すことと、
少なくとも部分的に、前記第1のメッセージに基づいて、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記特定の道路が一時的に前記特定の場所座標において封鎖されていることを反映させることと、
前記1つ以上の後続AVからのAV毎に、
前記AVの場所座標を決定することと、
少なくとも部分的に、前記AVの場所座標に基づいて、ルート変更が可能であるかどうかを決定することであって、ルート変更は、前記AVと前記道路封鎖との間に、目的地に到達するための第2のルート指定計画への少なくとも1つの道路が存在する場合、可能である、ことと、
ルート変更が可能であることが決定される場合、前記更新されたマップデータおよびルート変更命令を前記AVに送信することであって、前記ルート変更命令は、前記第2のルート指定計画を含む、ことと、
ルート変更が可能ではないことが決定される場合、前記更新されたマップデータおよび道路封鎖命令を前記AVに送信することであって、前記道路封鎖命令は、前記AVを路肩に寄せることを含む、ことと
を行わせる、コンピュータプログラム。
【0380】
付記76.前記1つ以上のプロセッサはさらに、前記更新されたマップデータと、出発遅延命令とを、AV出発点からまだ発車していない前記1つ以上の後続AVからの各AVに送信するように構成され、前記出発遅延命令は、前記特定の道路が開通されるまでの前記AVの出発の遅延を含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0381】
付記77.前記先導AVは、前記第1の場所座標において、路肩に寄せられ、前記1つ以上のプロセッサはさらに、
前記先導AVおよび前記1つ以上の後続AVと関連付けられる組織の運転者従業員に、前記先導AVが前記第1の場所座標において路肩に寄せられることを通知することと、
前記運転者従業員が前記先導AVを前記道路封鎖を越えて運転させることに応じて、前記先導AVを目的地に向かって自律的に運転させ続けることと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0382】
付記78.前記先導AVの運転命令のオーバーライドは、
周囲車両の速度に従って、前記先導AVの速度を低減させること、
周囲車両からの距離を増加させること、または
周囲車両と並列となる自律運転を回避すること
によって、安全モードに入ることを含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0383】
付記79.特定の道路が封鎖されていることの決定は、前記特定の道路を封鎖するために使用される、交通コーン、交通障壁、交通バレル、または交通バリケードテープのうちの1つ以上のものの存在の決定を含む、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【0384】
付記80.前記1つ以上のプロセッサはさらに、
前記特定の道路が開通されたかどうかを決定することと、
前記特定の道路が開通されたことの決定に応答して、第2のメッセージを前記オペレーションサーバに送信し、前記特定の道路が開通されたことを示すことであって、前記第2のメッセージの受信に応答して、前記オペレーションサーバは、前記マップデータの第1の部分を更新し、前記特定の道路が開通されたことを示す、ことと
を行うように構成される、前記付記のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【外国語明細書】