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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022049259
(43)【公開日】2022-03-29
(54)【発明の名称】給水装置
(51)【国際特許分類】
   F04B 49/10 20060101AFI20220322BHJP
   F04D 29/00 20060101ALI20220322BHJP
   F04B 23/04 20060101ALI20220322BHJP
   F04B 53/00 20060101ALI20220322BHJP
   F04D 27/00 20060101ALI20220322BHJP
【FI】
F04B49/10 311
F04D29/00 B
F04B23/04
F04B53/00 J
F04D27/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020155369
(22)【出願日】2020-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】坂谷 哲則
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 章太
(72)【発明者】
【氏名】坂野 聖治
【テーマコード(参考)】
3H021
3H071
3H130
3H145
【Fターム(参考)】
3H021AA04
3H021AA06
3H021BA02
3H021BA04
3H021BA20
3H021BA21
3H021CA01
3H021CA03
3H021CA07
3H021DA02
3H021DA04
3H021DA21
3H021EA05
3H021EA12
3H021EA14
3H071AA01
3H071BB03
3H071BB11
3H071BB13
3H071CC17
3H071CC18
3H071CC26
3H071DD84
3H130AA03
3H130AB02
3H130AB22
3H130AB60
3H130AB70
3H130AC06
3H130BA88H
3H130DD01Z
3H130DF02Z
3H130DF03Z
3H130ED05H
3H145AA14
3H145AA16
3H145AA23
3H145AA42
3H145BA02
3H145BA03
3H145BA07
3H145BA28
3H145BA41
3H145CA03
3H145CA06
3H145CA11
3H145CA21
3H145CA30
3H145DA01
3H145DA02
3H145DA03
3H145DA31
3H145DA38
3H145DA47
3H145EA04
3H145EA13
3H145EA14
3H145EA31
3H145EA38
3H145EA42
(57)【要約】
【課題】 複数のポンプを同時に駆動制御可能な給水装置において、給水装置の信頼性を向上させることが可能な給水装置の一例を開示する。
【解決手段】 第1制御装置3及び第2制御装置4ぞれぞれは、ポンプ(駆動部)と同数のポンプ制御部を有し、かつ、主制御装置の機能のうちポンプ制御に不可欠な箇所にて異常が発生すると、少なくともポンプ装置2の制御が副制御装置に移管される。そして、ポンプ(駆動部)と同数のポンプ制御部を有しているので、1つの制御基板にて複数のポンプ(駆動部)を制御する場合に比べて、ポンプ制御部の負荷が軽減される。したがって、給水装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水用の第1ポンプ及び第2ポンプ、並びに前記第1ポンプを駆動する第1駆動部、及び前記第2ポンプを駆動する第2駆動部を有するポンプ装置と、
前記第1駆動部を制御するための第1ポンプ制御部、及び前記第2駆動部を制御するための第2ポンプ制御部を有する第1制御装置と、
前記第1駆動部を制御するための第1ポンプ制御部、及び前記第2駆動部を制御するための第2ポンプ制御部を有する第2制御装置とを備え、
前記第1制御装置及び前記第2制御装置のうちいずれか一方の制御装置にて前記ポンプ装置を制御している場合、他方の制御装置は当該ポンプ装置を制御しておらず、
前記第1制御装置及び前記第2制御装置のうちいずれか一方の制御装置に異常が発生したときには、当該一方の制御装置による前記ポンプ装置の制御が停止するとともに、他方の制御装置が当該ポンプ装置を制御する給水装置。
【請求項2】
前記第1制御装置及び前記第2制御装置に電力を供給するための電源回路と、
前記第1制御装置及び前記第2制御装置を監視する監視部とを備え、
前記監視部は、前記第1制御装置及び前記第2制御装置のうちいずれか一方の制御装置に異常が発生したときには、当該一方の制御装置への電力供給を停止させる請求項1に記載の給水装置。
【請求項3】
前記監視部は、前記第1制御装置又は前記第2制御装置との間で通信異常が発生したとき、その通信異常が発生した制御装置への電力供給を停止させるとともに、他方の制御装置にて前記ポンプ装置を制御させる請求項2に記載の給水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、給水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の給水装置は、使用する制御基板及び待機中の制御基板を有し、給水装置の運転中に、使用する制御基板に異常が発生した場合、その使用する制御基板は待機中の制御基板に切り替わり、待機中の制御基板が使用する制御基板に切り替わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5568113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の給水装置では、1つの制御基板にて複数のポンプを同時に駆動制御する。このため、特許文献1に記載の給水装置では、当該1つの制御基板の負荷が大きくなるので、制御基板が早期に損傷してしまう可能性がある。
【0005】
本開示は、上記点に鑑み、複数のポンプを同時に駆動制御可能な給水装置において、給水装置の信頼性を向上させることが可能な給水装置の一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。すなわち、当該構成要件は、
給水用の第1ポンプ(2A)及び第2ポンプ(2B)、並びに第1ポンプ(2A)を駆動する第1駆動部(2C)、及び第2ポンプ(2B)を駆動する第2駆動部(2D)を有するポンプ装置(2)と、第1駆動部(2C)を制御するための第1ポンプ制御部(3A)、及び第2駆動部(2D)を制御するための第2ポンプ制御部(3B)を有する第1制御装置(3)と、第1駆動部(2C)を制御するための第1ポンプ制御部(4A)、及び第2駆動部(2D)を制御するための第2ポンプ制御部(4B)を有する第2制御装置(4)とを備え、第1制御装置(3)及び第2制御装置(4)のうちいずれか一方の制御装置にてポンプ装置(2)を制御している場合、他方の制御装置は当該ポンプ装置(2)を制御しておらず、第1制御装置(3)及び第2制御装置(4)のうちいずれか一方の制御装置に異常が発生したときには、当該一方の制御装置によるポンプ装置(2)の制御が停止するとともに、他方の制御装置が当該ポンプ装置(2)を制御することである。
【0007】
そして、当該給水装置は、駆動部と同数のポンプ制御部を有しているので、1つの制御基板にて複数のポンプ(駆動部)を制御する場合に比べて、ポンプ制御部の負荷が軽減される。したがって、給水装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【0008】
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態に係る給水装置を示す図である。
図2】第1実施形態に係る給水装置の作動を示すフローチャートである。
図3】第2実施形態に係る給水装置を示す図である。
図4】第2実施形態に係る給水装置の作動を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されない。
【0011】
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された給水装置は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素、図示された構造部位、及び制御装置等を備える。
【0012】
(第1実施形態)
<1.給水装置の概要>
本実施形態は、例えば、マンションや商業ビル等の建物に適用される給水装置に本開示に係る給水装置の一例が適用されたものである。図1に示されるように、本実施形態に係る給水装置1は、複数のポンプ2A、2B、複数の駆動部2C、2D、及び2つの制御装置3、4等を少なくとも備える。
【0013】
なお、ポンプの台数と制御装置の台数は同数である必要はない。つまり、制御装置は、少なくとも2つであり、ポンプの台数は、3台以上であってもよい。駆動部の台数は、ポンプの台数と同数であることが望ましい。つまり、1台のポンプに1台の駆動部が設けられている構成が望ましい。
【0014】
以下、ポンプ2Aを第1ポンプ2Aとし、ポンプ2Bを第2ポンプ2Bとし、駆動部2Cを第1駆動部2Cとし、駆動部2Dを第2駆動部2Dとし、制御装置3を第1制御装置3とし、制御装置4を第2制御装置4とする。
【0015】
第1ポンプ2Aと第2ポンプ2Bとは、同一構成の電動式のポンプである。具体的には、それらポンプ2A、2Bは、ポンプ部及び電動モータ部を有する。各ポンプ2A、2Bから吐き出された水は、合流管に集合した後、建物の配水管(図示せず。)に供給される。
【0016】
第1駆動部2Cは、第1ポンプ2Aの電動モータ部を駆動する。第2駆動部2Dは、第2ポンプ2Bの電動モータ部を駆動する。第1駆動部2C及び第2駆動部2Dは、共にインバータ方式の駆動部である。そして、第1ポンプ2A、第2ポンプ2B、第1駆動部2C及び第2駆動部2Dにてポンプ装置2が構成される。
【0017】
第1制御装置3及び第2制御装置4それぞれは、独立してポンプ装置2を制御可能な制御装置である。本実施形態に係る第1制御装置3と第2制御装置4とは、同一機能を有する同一構成の制御基板にて構成されている。
【0018】
<2.制御装置>
<2.1 制御装置の構成>
第1制御装置3は、第1ポンプ制御部3A及び第2ポンプ制御部3B等を少なくとも有している。第2制御装置4は、第1ポンプ制御部4A及び第2ポンプ制御部4B等を少なくとも有している。
【0019】
第1駆動部2Cは、第1ポンプ制御部3A又は第1ポンプ制御部4Aにより制御される。第2駆動部2Dは、第2ポンプ制御部3B又は第2ポンプ制御部4Bにより制御される。つまり、各駆動部2C、2Dは、いずれか一方のポンプ制御部により制御される。
【0020】
給水装置1は、圧力センサPs、第1流量センサFs1及び第2流量センサFs2等を有する。圧力センサPsは、給水装置1の給水圧を検出する。第1流量センサFs1は、第1ポンプ2Aの吐出し流量を検出する。第2流量センサFs2は、第2ポンプ2Bの吐出し流量を検出する。
【0021】
そして、圧力センサPsの検出信号は、各ポンプ制御部3A~4Bに入力されている。第1流量センサFs1の検出信号は、第1ポンプ制御部3A、4Aに入力されている。第2流量センサFs2の検出信号は、第2ポンプ制御部3B、4Bに入力されている。
【0022】
なお、本実施形態に係るポンプ制御部3A~4Bそれぞれは、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータにて構成されている。そして、各ポンプ制御部3A~4Bは、CPUにてソフトウェアが実行されることにより実現される。なお、当該ソフトウェアは、各ポンプ制御部3A~4Bに設けられた不揮発性記憶部に予め記憶されている。
【0023】
第1制御装置3及び第2制御装置4それぞれは、監視部3C、4Cを有する。監視部3Cは、第1制御装置3(ポンプ制御部3A、3Bを含む。)の状態、第1制御装置3と第1駆動部2C及び第2駆動部2Dと通信状態、並びに第1駆動部2C及び第2駆動部2Dの状態を監視する。
【0024】
監視部4Cは、第2制御装置4(ポンプ制御部4A、4Bを含む。)の状態、第2制御装置4と第1駆動部2C及び第2駆動部2Dと通信状態、並びに第1駆動部2C及び第2駆動部2Dの状態を監視する。
【0025】
なお、第1制御装置3と第2制御装置4とは互いに通信可能である。そして、監視部3Cの監視結果、つまり監視対象に異常発生したか否かの情報は、監視部4Cに送信される。同様に、監視部4Cの監視結果は監視部3Cに送信される。
【0026】
<2.2 制御装置の作動>
第1制御装置3及び第2制御装置4のうちいずれか一方の制御装置にてポンプ装置2を制御している場合、他方の制御装置は当該ポンプ装置2を制御していない。以下、ポンプ装置2を制御する制御装置を主制御装置という。ポンプ装置2を制御していない制御装置を副制御装置という。
【0027】
そして、例えば、主制御装置に異常が発生したときには、主制御装置によるポンプ装置2の制御が停止するとともに、副制御装置によるポンプ装置2の制御に切り替わる。つまり、本実施形態では、主制御装置の監視部を介して副制御装置が主制御装置を監視する。そして、主制御装置に異常が発生した場合には、ポンプ装置2の制御が主制御装置から副制御装置に移管される。
【0028】
なお、本実施形態では、例えば、第1ポンプ制御部及び第2ポンプ制御部のうちいずれか一方のみに異常が発生した場合も主制御装置に異常が発生したと判断される。主制御装置によるポンプ装置2の制御の停止は、主制御装置自身、又は副制御装置が行う。
【0029】
具体的には、主制御装置に異常が発生したときには、少なくとも第1ポンプ制御部及び第2ポンプ制御部への電力が停止される。これにより、主制御装置によるポンプ装置2の制御が停止する。
【0030】
因みに、本実施形態では、第1ポンプ2Aを駆動する際の駆動周波数が予め決められた上限周波数に到達したときに、第2ポンプ2Bが稼働し始める。その後、第2ポンプ2Bの駆動周波数が上昇し、かつ、第1ポンプ2Aの駆動周波数が次第に低下して2つの駆動周波数が略一致した後は、2つのポンプ2A、2Bは同一の駆動周波数にて駆動される。
【0031】
なお、図2は、主制御装置にて実行される上記作動を示すフローチャートである。当該フローチャートに示されるように、本実施形態では、主制御装置の異常(例えば、いずれかの駆動部とポンプ制御部との通信異常)が発生すると(S1:YES)、主制御装置は、副制御装置にその旨を通知するとともに、警報を発する(S2)。
【0032】
<3.本実施形態に係る給水装置の特徴>
当該給水装置1に係る第1制御装置3及び第2制御装置4ぞれぞれは、ポンプ(駆動部)と同数のポンプ制御部を有し、かつ、主制御装置の機能のうちポンプ制御に不可欠な箇所にて異常が発生すると、少なくともポンプ装置2の制御が副制御装置に移管される。
【0033】
そして、当該給水装置1は、ポンプ(駆動部)と同数のポンプ制御部を有しているので、1つの制御基板にて複数のポンプ(駆動部)を制御する場合に比べて、ポンプ制御部の負荷が軽減される。したがって、給水装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【0034】
(第2実施形態)
上述の実施形態では、副制御装置が主制御装置を監視し、主制御装置に異常が発生したときに、少なくともポンプ制御を副制御装置に移管する構成であった。これに対して、本実施形態に係る給水装置は、図3に示されるように、第1制御装置3及び第2制御装置4を監視可能な補助制御部5を備える。
【0035】
つまり、補助制御部5は、第1制御装置3及び第2制御装置4と通信可能に接続されている。そして、補助制御部5は、各制御装置3、4の監視部3C、4Cを介して第1制御装置3及び第2制御装置4に異常が発生したか否か等を監視する機能、及びいずれの制御装置にポンプ装置2を制御させるかを指示する機能を有する。
【0036】
さらに、本実施形態では、第1制御装置3及び第2制御装置4に電力を供給する電源回路6が補助制御部5に設けられている。そして、補助制御部5は、主制御装置に異常が発生した場合には、主制御装置への電力供給を停止するとともに、副制御装置にポンプ装置2を制御させる。
【0037】
なお、主制御装置に発生する異常とは、例えば、いずれかの駆動部と対応するポンプ制御部との通信異常、第1ポンプ制御部3A、4Aと第2ポンプ制御部3B、4Bとの通信異常、及びポンプ制御部3A~4B自身の異常等である。
【0038】
本実施形態に係る補助制御部5は、上記の「監視する機能」及び電源回路6に加えて、水位電極回路(図示せず。)又は圧力センサ(図示せず。)の検出信号が入力される入力部等のポンプ制御以外の機能を実行するための機器を有している。水位電極回路は、受水槽(図示せず。)の水位を検出するための回路である。圧力センサは、各ポンプ2A、2Bの吸入側圧力を検出するセンサである。
【0039】
そして、補助制御部5は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータにて構成されている。なお、上記の作動は、CPUにてソフトウェアが実行されることにより実現される。図4は、上記作動の一例を示すフローチャートであって、補助制御部5にて実行される制御を示す。
【0040】
当該制御が起動されると、補助制御部5は、主制御装置にて第1駆動部2C又が第2駆動部2Dとの間で通信異常が発生したか否かを判断する(S10)。
【0041】
通信異常が発生したと補助制御部5が判断した場合(S10:YES)、補助制御部5は、副制御装置にその旨を通知するとともに、第1駆動部2C及びが第2駆動部2Dの制御を主制御装置から副制御装置に切り替える(S11)。その後、補助制御部5は、主制御装置への電力供給を遮断した後(S12)、再び、S10を実行する。
【0042】
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号が付されている。このため、本実施形態では、重複する説明は省略されている。
【0043】
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るポンプ装置2は、2台のポンプ及び駆動部を有して構成されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、3台以上のポンプ及び駆動部を有して構成されていてもよい。
【0044】
上述の実施形態に係るポンプ制御装置や補助制御部5等は、マイクロコンピュータにソフトウェアが組み込まれることにより実現されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、専用のハードウェアにてポンプ制御装置や補助制御部5等が実現されていてもよい。
【0045】
上述の実施形態では、第1制御装置3、第2制御装置4や補助制御部5等は、それぞれ独立した基板に実装されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、同一基板上にそれら制御装置が実装された構成であってもよい。
【0046】
上述の実施形態では、第1制御装置3を主制御装置とし、第2制御装置4を副制御装置として説明されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第1制御装置3を副制御装置とし、第2制御装置4を主制御装置とした構成であってもよい。
【0047】
さらに、主制御装置をなす制御装置と副制御装置をなす制御装置とが定期的に変更される構成、又は駆動部の制御が副制御装置に移管された後は、その副制御装置をなす制御装置が主制御装置となる構成であってもよい。
【0048】
上述の第2実施形態では、1つの補助制御部5が第1制御装置3及び第2制御装置4を監視する構成であった。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、第1制御装置3を監視する第1補助制御部、及び第2制御装置4を監視する第2補助制御部が設けられ、それら補助制御部が通信可能に接続された構成であってもよい。
【0049】
なお、当該構成においては、第1補助制御部及び第2補助制御部それぞれに電源回路が設けられ、第1補助制御部の電源回路から第1制御装置3に電力が供給され、第2補助制御部の電源回路から第2制御装置4に電力が供給される構成であってもよい。
【0050】
上述の実施形態では、第1制御装置3、第2制御装置4、第1駆動部2C、第2駆動部2Dや補助制御部5等が直接的に接続されていた。しかし、本開示はこれに限定されない。すなわち、当該開示は、例えば、それら制御装置等が中継基板を介して接続された構成であってもよい。
【0051】
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成であってもよい。
【符号の説明】
【0052】
1… 給水装置 2… ポンプ装置 2A… 第1ポンプ 2B… 第2ポンプ
2C… 第1駆動部 2D… 第2駆動部 3… 第1制御装置
3A… 第1ポンプ制御部 3B… 第2ポンプ制御部
3C… 監視部 4… 第2制御装置 4A… 第1ポンプ制御部
4B… 第2ポンプ制御部 4C… 監視部 5… 補助制御部
6… 電源回路 Ps… 圧力センサ Fs1… 第1流量センサ
Fs2… 第2流量センサ
図1
図2
図3
図4