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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022049346
(43)【公開日】2022-03-29
(54)【発明の名称】ブローアウト装置
(51)【国際特許分類】
   G21C 9/004 20060101AFI20220322BHJP
【FI】
G21C9/004
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020155502
(22)【出願日】2020-09-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-01-27
(71)【出願人】
【識別番号】509328928
【氏名又は名称】株式会社日立プラントコンストラクション
(74)【代理人】
【識別番号】100091306
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一
(72)【発明者】
【氏名】川越 瑞穂
(72)【発明者】
【氏名】山井 英樹
(72)【発明者】
【氏名】宇佐美 靖浩
【テーマコード(参考)】
2G002
【Fターム(参考)】
2G002CA01
2G002DA01
2G002EA03
(57)【要約】
【課題】建屋内の圧力上昇時に、ブローアウトパネルが適切に開放できるブローアウト装置を提供する。
【解決手段】ブローアウト装置30は、原子力関連施設の建屋11の内外を貫通するように設けられた開口部Aと、開口部Aを塞ぐブローアウトパネル8と、開口部近傍に設けられたホルダ7と、ホルダ7に収納され、ブローアウトパネル8を建屋11に固定する止板2と、が設けられ、止板2は、切欠き部1を有した板状部材である。ホルダ7は、建屋11の外壁面に設けられており、止板2は、切欠き部1が建屋外側を向くように、ホルダ7に収納されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子力関連施設の建屋の内外を貫通するように設けられた開口部と、
前記開口部を塞ぐブローアウトパネルと、
前記開口部近傍に設けられたホルダと、
前記ホルダに収納され、前記ブローアウトパネルを前記建屋に固定する止板と、が設けられ、
前記止板は、切欠き部を有した板状部材である
ことを特徴とするブローアウト装置。
【請求項2】
請求項1に記載のブローアウト装置であって、
前記ホルダは、前記建屋の外壁面に設けられている
ことを特徴とするブローアウト装置。
【請求項3】
請求項2に記載のブローアウト装置であって、
前記止板は、前記切欠き部が建屋外側を向くように、前記ホルダに収納されている
ことを特徴とするブローアウト装置。
【請求項4】
請求項1に記載のブローアウト装置であって、
前記ホルダは、前記ブローアウトパネルの建屋内側に設けられている
ことを特徴とするブローアウト装置。
【請求項5】
請求項4に記載のブローアウト装置であって、
前記止板は、前記切欠き部が建屋内側を向くように、前記ホルダに収納されている
ことを特徴とするブローアウト装置。
【請求項6】
請求項1に記載のブローアウト装置であって、
前記止板は、前記切欠き部と反対側の側面に、前記止板の板厚が厚くなる傾斜が設けられている
ことを特徴とするブローアウト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブローアウト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
原子炉関連施設の建屋の内圧(蒸気圧力)が上昇した場合、建屋を保護するため、ブローアウトパネルを開放して建屋内圧を下げる機構が提案されている。
【0003】
特許文献1の第2図には、ブローアウトパネル近傍の建屋内側にブローアウトパネルと建屋を繋ぐ開口枠を設け、開口枠と係合してブローアウトパネルの定位を行う止板が設けられた開放機構が開示されている。止板は、板状部材を曲げて製作されている。特許文献1の開放機構では、建屋内の圧力上昇時にブローアウトパネルに掛かる圧力で開放機構の止板が破壊され、ブローアウトパネルが開放される。
【0004】
特許文献2の第1図には、クリップを介してパネル枠に取り付けられたブローアウトパネルに蒸気圧を受け、蒸気圧が設定圧に達した時、クリップに加わる曲げ力が曲げ耐力を越え、クリップが破断しブローアウトパネルが外れることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平3-77097号公報
【特許文献2】特公昭62-23838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の止板構造を使用すると、開放時に止板が予定通りの形に変形しない可能性が考えられた。特許文献2の構造では、クリップから外れる設定圧力は、クリップの個数(クリップの板厚は一定している)及びクリップのネック幅を調整して行っているが、正確な設定圧とするためには多大な調整が必要であった。また、クリップ構造を使用しても、パネルへかかる内圧が均一とは限らないため、開放時にクリップが予定通りに変形しない可能性が考えられた。
【0007】
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、建屋内の圧力上昇時に、ブローアウトパネルが適切に開放できるブローアウト装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明のブローアウト装置は、原子力関連施設の建屋の内外を貫通するように設けられた開口部と、開口部を塞ぐブローアウトパネルと、開口部近傍に設けられたホルダと、ホルダに収納され、ブローアウトパネルを建屋に固定する止板と、が設けられ、止板は、切欠き部を有した板状部材であることを特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、建屋内の圧力上昇時に、ブローアウトパネルが適切に開放できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係る平常時におけるブローアウトパネルと止板の位置関係を示す側面図である。
図2】第1実施形態に係る建屋内圧力上昇によりブローアウトパネルが建屋外へ開放途中における、ブローアウトパネルと止板の位置関係を示す側面図である。
図3】第1実施形態に係る建屋内圧力上昇によりブローアウトパネルが建屋外へ開放した後における、止板の変形状態を示す側面図である。
図4】平常時におけるブローアウトパネルと止板の位置関係を示す上面図である。
図5】建屋内圧力上昇によりブローアウトパネルが建屋外へ開放した後における止板の変形状態を示す上面図である。
図6】ブローアウトパネルをX-X方向(図1参照)から見た図である。
図7】平常時における止板を拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図である。
図8】建屋内圧力上昇によりブローアウトパネルが建屋外へ落下し、止板が折れ曲がった状態を拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図である。
図9】第1実施形態に係るホルダを拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図である。
図10】第2実施形態に係る平常時におけるブローアウトパネルと止板の位置関係を示す側面図である。
図11】第2実施形態に係る建屋内圧力上昇によりブローアウトパネルが建屋外へ開放途中における、ブローアウトパネルと止板の位置関係を示す側面図である。
図12】第2実施形態に係る建屋内圧力上昇によりブローアウトパネルが建屋外へ開放した後における、開口部の状態を示す側面図である。
図13】ブローアウトパネルをY-Y方向(図10参照)から見た図である。
図14】第2実施形態に係るホルダを拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図である。
図15】第3実施形態に係る平常時におけるブローアウトパネルと止板の位置関係を示す側面図である。
図16】第3実施形態に係る平常時における止板を拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図である。
図17】第3実施形態に係る建屋内圧力上昇によりブローアウトパネルが建屋外へ開放し、止板が折れ曲がった状態を拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を実施するための実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
<<第1実施形態>>
図1は、第1実施形態に係る平常時におけるブローアウトパネル8と止板2の位置関係を示す側面図である。図2は、第1実施形態に係る建屋内圧力上昇によりブローアウトパネル8が建屋外へ開放途中における、ブローアウトパネル8と止板2の位置関係を示す側面図である。また、図3は、第1実施形態に係る建屋内圧力上昇によりブローアウトパネル8が建屋外へ開放した後における、止板2の変形状態を示す側面図である。図1~3において、紙面向かって右側が建屋内、左側が建屋外、下方向は地面側を示す。図4は、平常時(図1参照)におけるブローアウトパネル8と止板2の位置関係を示す上面図であり、紙面向かって上側が建屋外、下側が建屋内、奥行き方向が地面側を示す。図5は、建屋内圧力上昇によりブローアウトパネル8が建屋外へ開放した後(図3参照)における止板2の変形状態を示す上面図であり、向きは図4と同様である。
【0012】
ブローアウト装置30は、原子力関連施設の建屋11の内外を貫通するように設けられた開口部Aと、開口部Aを塞ぐブローアウトパネル8と、開口部A近傍に設けられたホルダ7と、ホルダ7に収納され、ブローアウトパネル8を建屋に固定する止板2と、が設けられ、止板2は、切欠き部1を有した板状部材である。なお、止板2の材料はステンレスが考えられるが、ブローアウトパネル8と同じ材料を用いてもよい。
【0013】
図1において、開口部Aは建屋11の側面であって、かつ、建屋の内外を貫通するように設けられており、建屋内の内圧が上昇した場合には蒸気流出口として機能する。開口部Aの内側面には、開口部Aの周囲を囲むようにスベリ材9及びシール材10が設けられている。平常時、ブローアウトパネル8は開口部Aを塞ぐ位置にあり、スベリ材9及びシール材10がブローアウトパネル8及び開口部Aの内側面との間に位置する。建屋内内圧が増加した時、シール材10によりブローアウトパネル8と開口部Aの内側面との間が塞がれているため、内圧の全量がブローアウトパネル8にかかり、ブローアウトパネル8を建屋外側へ押し出すことができる。
【0014】
ホルダ7は、開口部A近傍の建屋外壁面に設けられている。止板2は、平常時においてブローアウトパネル8が建屋外側へ外れることを防止するための機構である。止板2の一方はホルダ7に収納され、他方はブローアウトパネル8の側面(建屋外側)に接した状態となっている。
【0015】
図6は、ブローアウトパネル8をX-X方向(図1参照)から見た図である。止板2は、開口部Aの長辺に3個、短辺に2個ずつ設けられている。なお、止板2の個数は、平常時にブローアウトパネル8が建屋外に落下せずに支えることが可能であるとともに、建屋内圧上昇時にブローアウトパネル8が建屋外へ外れるという条件に基づいて、止板2にかかる荷重に基づいて定めることが可能である。
【0016】
図7は、平常時における止板2を拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図を示す。止板2は直方体の部材から切欠き部1が設けられている。切欠き部を設けることで、止板2の板厚が薄くなる部分を形成できる。そのため、建屋内圧上昇時には、板厚が薄い部分(切欠き部1)に応力集中を発生させ、ブローアウトパネルが確実に開放可能である。また、止板2をホルダ7に収納するとき、止板2の切欠き部1が建屋外側へ向くよう収納する。
【0017】
図8は、建屋内圧力上昇によりブローアウトパネル8が建屋外へ落下し、止板2が折れ曲がった状態を拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図を示す。止板2をホルダ7に収納するとき、止板2は切欠き部1が建屋外側へ向くよう収納されているため、建屋内圧力上昇によりブローアウトパネルが建屋外へ開放する際、切欠き部1に応力集中がかかる。そのため、建屋内で圧力上昇が生じると、止板2は切欠き部1側に曲げられる。あらかじめ試験で、止板2における「1枚あたりの破損荷重」を確認することにより、ブローアウトパネル8が「開放するための荷重」を容易に設定することが可能である。止板2の破損荷重は、止板2に施す切欠き部1の大きさ、及び切込み深さで設定、調整ができる。また、止板2の板厚、設置台数を変えることで、より大きな圧力で破損するよう調整することができる。
【0018】
また、切欠き部1は90度以上の角度であることが望ましい。90度以上にすることで、止板2が折れ曲がった際、ブローアウトパネルの移動を阻害しないことが可能である。
【0019】
そして、止板2をホルダ7に収納するとき、止板2の切欠き部1が建屋内側へ向くよう収納することも可能である。但し、止板2をこのように収納した場合、止板2が十分に曲がらず、ブローアウトパネル8の移動を妨げる可能性がある。そこで、止板2の剛性をより高くすることで、止板2に荷重がかかった場合に、止板2が折れるようにすることが望ましい。
【0020】
図9は、第1実施形態に係るホルダ7を拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図を示す。ホルダ7は、ベースプレート3、ケース4、固定用ボルト5、ホルダ底部6で構成されている。ベースプレート3は、建屋11の外壁面に固定するための部材である。ケース4は、ベースプレート3上に設けられた「コの字」形の部材であり、内部に止板2を収納する穴を形成する。固定用ボルト5は、止板2を固定するための部材である。ホルダ底部6は止板2をケース4に収納する際、差し込み可能な止板2の長さを設定する部材である。
【0021】
<<第2実施形態>>
第2実施形態では、第1実施形態と比較して、止板2を建屋内側に設置した点が相違する。第1実施例と同じ構造に関する説明は省略する。
【0022】
図10は、第2実施形態に係る平常時におけるブローアウトパネル8と止板2の位置関係を示す側面図である。紙面向かって右側が建屋内、左側が建屋外、下方向は地面側を示す。第2実施形態では、開口部Aの内側を囲むように、スベリ材9、シール材10及び枠12が設けられている。枠12は断面がL字形状の部材である。そして、ホルダ7Aは、ブローアウトパネル8の建屋内側に設けられているとともに、ホルダ底部6(図9参照)は外されている。また、止板2は、枠12に固定されるとともに、切欠き部1が建屋内側を向くよう、ホルダ7Aから挿入されている。本実施形態は、既設のブローアウトパネル装置において、ホルダ7A、枠12、止板2を後付けする場合に適している。
【0023】
図11は、第2実施形態に係る建屋内圧力上昇によりブローアウトパネル8が建屋外へ開放途中における、ブローアウトパネル8と止板2の位置関係を示す側面図である。また、図12は、建屋内圧力上昇によりブローアウトパネル8が建屋外へ開放した後における、開口部Aの状態を示す側面図である。図11及び12の向きは、図10と同様である。
【0024】
図13は、第2実施形態に係るブローアウトパネル8をY-Y方向(図10参照)から見た図である。図6と同様に、止板2は、ブローアウトパネル8の長辺に3個、短辺に2個ずつ設けられている。
【0025】
図14は、第2実施形態に係るホルダ7Aを拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図を示す。ホルダ7Aは、ベースプレート3、ケース4、固定用ボルト5で構成されている。ホルダ7A(図14参照)とホルダ7(図9参照)を比較した場合、ホルダ7Aにはホルダ底部6が省かれている。そのため、図14(a)において、止板を上側から挿入するだけでなく、下側からも挿入することが可能である。
【0026】
ブローアウト装置30Bは、原子力関連施設の建屋11の内外を貫通するように設けられた開口部Aと、開口部Aを塞ぐブローアウトパネル8と、開口部A近傍に設けられたホルダ7Aと、ホルダ7Aに収納され、ブローアウトパネル8を建屋11に固定する止板2が設けられ、止板2は、切欠き部1を有した板状部材である。ホルダ7Aは、ブローアウトパネル8の建屋内側に設けられており、止板2は、切欠き部1が建屋内側を向くように、ホルダ7Aに収納されている。
【0027】
<<第3実施形態>>
図15は、第3実施形態に係る平常時におけるブローアウトパネル8と止板2の位置関係を示す側面図である。第3実施形態に係る止板2Aの形状は、第1実施形態および第2実施形態の止板2の形状とは異なる。詳細については、図16を参照して説明する。
【0028】
図16は、第3実施形態に係る平常時における止板2Aを拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図を示す。また、(c)側面図において、左右方向をX方向、上下方向をY方向とする。止板2Aは、第1実施形態の止板2と比較して、切欠き部1と反対側の側面に傾斜20を設けている。この傾斜20は、止板2Aの切欠き部1からY方向に向かって設けられているため、止板2Aの板厚もY方向に向かって厚くなる。そして、止板2Aをホルダ7に収納するとき、止板2Aの切欠き部1が建屋外側へ向くよう収納する点は、第1実施形態と同様である。
【0029】
図17は、第3実施形態に係る建屋内圧力上昇によりブローアウトパネルが建屋外へ開放し、止板2Aが折れ曲がった状態を拡大した図であり、(a)立体図、(b)上面図、(c)側面図を示す。第3実施形態では、止板2Aの切欠き部1からY方向に向かって傾斜するため、止板2Aの板厚もY方向に向かって厚くなる。そのため、止板2Aをホルダ7に収納すると、止板2Aとブローアウトパネル8が接する面積は、第1実施形態に比べて小さくなる(図15を参照)。そのため、建屋内内圧が増加した時、止板2Aには、第1実施形態よりも大きな荷重がかかる。したがって、建屋内の圧力上昇時に、ブローアウトパネル8がより確実に開放可能である。
【0030】
ブローアウト装置30Aは、原子力関連施設の建屋の内外を貫通するように設けられた開口部Aと、開口部Aを塞ぐブローアウトパネル8と、開口部A近傍に設けられたホルダ7と、ホルダ7に収納され、ブローアウトパネル8を建屋に固定する止板2Aが設けられ、止板2Aは、切欠き部1を有した板状部材であり、切欠き部1と反対側の側面に、止板2Aの板厚が厚くなる傾斜20が設けられている。
【0031】
<作用効果>
(1)あらかじめ、試験にて止板2の板1枚あたりの「破損圧力」を確認することにより、ブローアウトパネル8の「開放するための圧力」対応の設計が容易である。
(2)開放機構は、支えと板状部材、固定用ボルトのみの構成のため、設置が容易である。
(3)止板2の板1枚あたりの破損圧力は、板に施す切込みの大きさ、切込み深さで設定、調整ができる。また、板厚、設置台数を変えることで、より大きな圧力で破損を設定することができる。
(4)既存のブローアウトパネル8に対しても、複雑な構造ではないため、現地での改造作業にて対応できる。
【符号の説明】
【0032】
1 切欠き部
2,2A 止板
3 ベースプレート
4 ケース
5 固定用ボルト
6 ホルダ底部
7,7A ホルダ
8 ブローアウトパネル
9 スベリ材
10 シール材
11 建屋
12 枠
20 傾斜
30,30A,30B ブローアウト装置
A 開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17