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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022049417
(43)【公開日】2022-03-29
(54)【発明の名称】光源ユニット
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/19 20180101AFI20220322BHJP
   F21S 41/148 20180101ALI20220322BHJP
   F21S 45/47 20180101ALI20220322BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20220322BHJP
【FI】
F21S41/19
F21S41/148
F21S45/47
F21V23/00 160
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020155616
(22)【出願日】2020-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100099999
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 隆
(72)【発明者】
【氏名】金森 昭貴
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
(57)【要約】
【課題】発光素子が金属板に支持された光源ユニットにおいて、そのコスト低減を図った上で、発光素子で発生した熱を金属板から効率良く放散可能とする。
【解決手段】所要方向に延びる導電層44が積層された絶縁シート42を、金属板34の第1板面34aにおいて上記所要方向の両端面まで延びるように形成する。また、金属板34を、発光素子32が固定された本体部34Aと上記所要方向の途中位置において本体部34Aから折れ曲がるようにして形成された立壁部34Bを備えた構成とする。これにより、発光素子32で発生した熱を、金属板34の本体部34Aのみならずその立壁部34Bからも効率良く放散させるようにする。また、絶縁シート42が貼付された金属板34を上記所要方向に連続的に形成しておき、これを裁断して折り曲げることにより、複数の金属板34を一括して製造可能とする。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子と上記発光素子を支持する金属板とを備えた光源ユニットにおいて、
上記金属板の第1板面に、所要方向に延びる導電層が積層された絶縁シートが貼付されており、
上記金属板は、本体部と上記所要方向の途中位置において上記本体部から折れ曲がるように形成された立壁部とを備えており、
上記発光素子は、上記導電層と電気的に接続された状態で上記本体部において上記第1板面に固定されており、
上記絶縁シートは、上記金属板における上記所要方向の両端面まで延びるように形成されている、ことを特徴とする光源ユニット。
【請求項2】
上記絶縁シートは、上記金属板における上記所要方向と直交する方向の両端面まで延びるように形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の光源ユニット。
【請求項3】
上記第1板面における上記絶縁シートの貼付面積の占有比率が1/2以下の値に設定されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の光源ユニット。
【請求項4】
上記絶縁シートは、上記本体部に位置する部分よりも上記立壁部に位置する部分の方が上記貼付面積の占有比率が小さい値となるように形成されている、ことを特徴とする請求項3記載の光源ユニット。
【請求項5】
上記金属板はアルミニウム板で構成されており、
上記第1板面にアルマイト処理が施されている、ことを特徴とする請求項1~4いずれか記載の光源ユニット。
【請求項6】
上記第1板面に黒色アルマイト処理または黒色塗装が施されている、ことを特徴とする請求項1~5いずれか記載の光源ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、発光素子が金属板に支持された光源ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両用灯具等の光源ユニットとして、発光素子が金属板に支持されたものが知られている。
【0003】
「特許文献1」には、このような光源ユニットの構成として、金属板の第1板面に貼付されたフレキシブルプリント基板に対して発光素子が搭載されたものが記載されている。
【0004】
この「特許文献1」に記載された光源ユニットは、発光素子で発生した熱を効率良く放散させるため、その金属板においてヒートシンクの上面に固定された構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-212485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の光源ユニットにおいては、複数の光源ユニットを製造する際、個々の光源ユニットを製造するたびに、金属板の第1板面にフレキシブルプリント基板を貼付した上で、このフレキシブルプリント基板に対して発光素子を搭載する作業を行うことが必要となる。このため、光源ユニットの製造コストがかかってしまい、そのコスト低減を図ることが困難であった。
【0007】
また、光源ユニット自体の構成として、発光素子で発生した熱を金属板から効率良く放散させ得る構成とすることが望まれる。
【0008】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子が金属板に支持された光源ユニットにおいて、そのコスト低減を図った上で、発光素子で発生した熱を金属板から効率良く放散させることができる光源ユニットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、金属板の形状等に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0010】
すなわち、本願発明に係る光源ユニットは、
発光素子と上記発光素子を支持する金属板とを備えた光源ユニットにおいて、
上記金属板の第1板面に、所要方向に延びる導電層が積層された絶縁シートが貼付されており、
上記金属板は、本体部と上記所要方向の途中位置において上記本体部から折れ曲がるように形成された立壁部とを備えており、
上記発光素子は、上記導電層と電気的に接続された状態で上記本体部において上記第1板面に固定されており、
上記絶縁シートは、上記金属板における上記所要方向の両端面まで延びるように形成されている、ことを特徴とするものである。
【0011】
上記「金属板」は、上記所要方向の途中位置において本体部から立壁部が折れ曲がるように形成されていれば、その折り曲げ方向や折り曲げ角度等の具体的な構成は特に限定されるものではない。
【0012】
上記「金属板」の具体的な材質は特に限定されるものではなく、例えばアルミニウム板や銅板等が採用可能である。
【0013】
上記「発光素子」は、導電層と電気的に接続された状態で本体部において第1板面に固定されていれば、第1板面に直接固定されていてもよいし、絶縁シートを介して第1板面に固定されていてもよい。
【0014】
上記「絶縁シート」は、金属板の第1板面に貼付された状態で、所要方向の両端面まで延びるように形成されていれば、その具体的な外形形状等は特に限定されるものではない。
【0015】
上記「導電層」は、所要方向に延びるように配置された状態で絶縁シートに積層されていれば、その具体的な積層範囲や外形形状等は特に限定されるものではなく、本体部のみに配置されていてもよいし立壁部まで延びるように配置されていてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本願発明に係る光源ユニットは、発光素子が金属板に支持された構成となっており、また、金属板の第1板面には、所要方向に延びる導電層が積層された絶縁シートが貼付されているが、金属板は、本体部と上記所要方向の途中位置において本体部から折れ曲がるように形成された立壁部とを備えており、発光素子は、導電層と電気的に接続された状態で本体部において第1板面に固定されており、絶縁シートは、金属板における上記所要方向の両端面まで延びるように形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0017】
すなわち、金属板は、発光素子が固定された本体部から折れ曲がるようにして形成された立壁部を備えているので、発光素子で発生した熱を金属板の本体部のみならずその立壁部からも効率良く放散させることができる。
【0018】
また、絶縁シートは、金属板における上記所要方向の両端面まで延びるように形成されているので、絶縁シートが貼付された金属板を上記所要方向に連続的に形成しておき、これを裁断して折り曲げることにより、複数の金属板を一括して製造することができる。したがって、複数の光源ユニットを効率良く製造することができ、これにより光源ユニットのコスト低減を図ることができる。
【0019】
このように本願発明によれば、発光素子が金属板に支持された光源ユニットにおいて、そのコスト低減を図った上で、発光素子で発生した熱を金属板から効率良く放散させることができる。
【0020】
上記構成において、さらに、絶縁シートが、金属板における上記所要方向と直交する方向の両端面まで延びるように形成された構成とすれば、第1板面に絶縁シートが貼付された金属板を、上記所要方向のみならずこれと直交する方向にも連続的に形成しておき、これを2次元的に裁断することによって、複数の光源ユニットをより一層効率良く製造することができる。そしてこれにより、光源ユニットのコスト低減をさらに推進することができる。
【0021】
上記構成において、さらに、第1板面における絶縁シートの貼付面積の占有比率が1/2以下の値に設定された構成とすれば、発光素子で発生した熱を金属板の第1板面から効率良く放散させることができる。
【0022】
その際、絶縁シートとして、本体部に位置する部分よりも立壁部に位置する部分の方が貼付面積の占有比率が小さい値となるように形成された構成とすれば、発光素子と導電層との電気的接続を容易に行い得るようにした上で、発光素子で発生した熱を立壁部の第1板面から効率良く放散させることができる。
【0023】
上記構成において、さらに、金属板として、アルミニウム板で構成されたものとした上で、その第1板面にアルマイト処理が施されたものとすれば、第1板面において絶縁シートが貼付されていない領域からの放熱効率を高めることができる。
【0024】
上記構成において、さらに、金属板の第1板面に黒色アルマイト処理または黒色塗装が施された構成とすれば、第1板面において絶縁シートが貼付されていない領域からの放熱効率をより一層高めることができる。
【0025】
なお、金属板の第2板面にもアルマイト処理(黒色アルマイト処理を含む)や黒色塗装が施された構成とすることも可能であり、このような構成を採用することにより、金属板からの放熱効率をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本願発明の一実施形態に係る光源ユニットが組み込まれた2つの灯具ユニットを備えた車両用灯具を示す正面図
図2図1のII-II線断面図
図3図2のIII 部詳細図
図4】上記光源ユニットを電源側コネクタと共に示す平面図
図5】上記光源ユニットを電源側コネクタと共に示す斜視図
図6】上記光源ユニットの製造工程の一部を示す斜視図
図7】上記実施形態の第1変形例を示す、図5と同様の図
図8】上記実施形態の第2変形例を示す、図5と同様の図
図9】上記実施形態の第3変形例を示す、図5と同様の図
図10】上記第3変形例に係る光源ユニットの製造工程の一部を示す、図6と同様の図
図11】上記実施形態の第4変形例に係る光源ユニットを示す、図3と同様の図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0028】
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す正面図であり、図2は、図1のII-II線断面図である。
【0029】
図1、2において、Xで示す方向が「灯具前方」であり、Yで示す方向が「灯具前方」と直交する「左方向」(灯具正面視では「右方向」)であり、Zで示す方向が「上方向」である。図1、2以外の図においても同様である。
【0030】
図1、2に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、車両前端部に設けられるヘッドランプであって、ランプボディ12とこのランプボディ12の前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、2つの灯具ユニット20A、20Bが車幅方向に並んだ状態で組み込まれた構成となっている。
【0031】
各灯具ユニット20A、20Bは、光源ユニット30とリフレクタ50とを備えた構成となっている。
【0032】
光源ユニット30は、発光素子32とこの発光素子32を支持する金属板34とを備えており、発光素子32の発光面32aを上向きにした状態で配置されている。
【0033】
リフレクタ50は、複数の反射素子50sが形成された反射面50aを備えており、各反射素子50sにおいて発光素子32からの出射光を灯具前方へ向けて反射させるようになっている。
【0034】
リフレクタ50の下端部には、光源ユニット30を位置決めした状態で支持する光源支持部52が形成されている。そして、この光源支持部52に支持された光源ユニット30に対して灯具後方側から電源側コネクタ60が装着されることにより、光源ユニット30に電力が供給されるようになっている。
【0035】
2つの灯具ユニット20A、20Bは、リフレクタ50の反射面50aを構成する各反射素子50sの表面形状が互いに異なっているが、それ以外の構成に関してはいずれも同様である。2つの灯具ユニット20A、20Bのリフレクタ50は、樹脂製部材で構成されており、互いに一体的に形成されている。
【0036】
そして、本実施形態に係る車両用灯具10は、2つの灯具ユニット20A、20Bからの照射光によって所要の配光パターン(例えばロービーム用配光パターン)を形成するように構成されている。
【0037】
図3は、図2のIII 部詳細図である。また、図4および5は、光源ユニット30を電源側コネクタと共に示す平面図および斜視図である。
【0038】
図3~5に示すように、光源ユニット30の金属板34は、水平面に沿って延びるように形成された本体部34Aと、この本体部34Aの後端位置からL字形に折れ曲がった状態で鉛直下方へ向けて延びるように形成された立壁部34Bとを備えた構成となっている。本実施形態においては、本体部34Aの前端面34Aaから立壁部34Bの下端面34BaまでL字形に延びる方向が「所要方向」となっている。
【0039】
金属板34は、板厚一定のアルミニウム板で構成されており、その具体的な材質としては例えばA1050(JIS記号)のアルミニウム材料が用いられている。そして、金属板34の第1板面34aおよび第2板面34bには黒アルマイト処理が施されている。本実施形態においては、本体部34Aの上面および立壁部34Bの後面が第1板面34aを構成しており、本体部34Aの下面および立壁部34Bの前面が第2板面34bを構成している。
【0040】
金属板34は一定の左右幅で形成されており、その本体部34Aの前端面34Aaおよび立壁部34Bの下端面34Baは灯具前後方向と直交する方向に延びるように形成されている。
【0041】
金属板34における本体部34Aと立壁部34Bとの接続部分には、開口部34cが形成されている。この開口部34cは、立壁部34Bの上端部に位置する部分が横長矩形状に形成されており、本体部34Aに位置する部分が左右2箇所においてスリット状に形成されている。
【0042】
金属板34の本体部34Aは、その後端部が開口部34cの左右両側において立壁部34Bに接続されており、また、その後端部の左右方向中央に位置する部分は、灯具後方へ向けて水平面に沿って延びる水平突出部34Abとして形成されている。この水平突出部34Abの後端面は、立壁部34Bの後面よりも僅かに灯具後方側に位置している。
【0043】
金属板34の本体部34Aには、その後部領域に左右1対の位置決め孔34Acが形成されている。
【0044】
金属板34の第1板面34aには、灯具前後方向に延びる左右1対の導電層44が積層された絶縁シート42が貼付されている。
【0045】
絶縁シート42は、1mm以下の厚みを有するポリイミド製シートであって、金属板34の第1板面34aにおいて本体部34Aの前端面34Aaから立壁部34Bの下端面34Baまで上記所要方向に延びるように形成されている。
【0046】
具体的には、絶縁シート42は、金属板34の第1板面34aの左右方向中央領域において開口部34cよりもやや広い左右幅で帯状に形成されている。
【0047】
ただし、絶縁シート42は、開口部34cが形成されている部分には形成されておらず、また、水平突出部34Abにおいてはその後端面まで延びるように形成されている。
【0048】
さらに、絶縁シート42は、本体部34Aの左右方向中央領域においてその前端面34Aaに臨む領域および立壁部34Bの左右方向中央領域においてその下端面34Baに臨む領域がそれぞれ矩形状に切り欠かれている。その際、絶縁シート42は、本体部34Aおよび立壁部34Bにおいて同じ左右幅で切り欠かれているが、本体部34Aの切欠き深さ(灯具前後方向の長さ)よりも立壁部34Bの切欠き深さ(上下方向の長さ)の方が大きい値に設定されている。
【0049】
そしてこれにより、第1板面34aにおける絶縁シート42の貼付面積の占有比率は、1/2以下の値(例えば20~50%程度の値)に設定されている。その際、絶縁シート42は、本体部34Aに位置する部分よりも立壁部34Bに位置する部分の方が、貼付面積の占有比率が小さい値(例えば本体部34Aに位置する部分が30~50%程度の値で立壁部34Bに位置する部分が20~40%程度の値)となるように形成されている。
【0050】
左右1対の導電層44は、絶縁シート42における本体部34Aに位置する部分の左右方向中央領域に、多少の間隔をおいて灯具前後方向に延びるようにして配置されている。その際、各導電層44は、絶縁シート42の前端縁近傍位置からその後端位置(すなわち水平突出部34Abの後端面の位置)まで帯状に延びるように形成されている。
【0051】
各導電層44は、その前端部が第1給電部44aを構成しており、その後端部が第2給電部44bを構成している。各導電層44は、厚さ0.6mm程度の銅箔で構成されており、第1および第2給電部44a、44b以外の部分には、その上面にレジスト層が形成されている。
【0052】
発光素子32は、左右1対の導電層44の第2給電部44bにおいて電源側コネクタ60と電気的に接続されるように構成されている。
【0053】
発光素子32は白色発光ダイオードであって、その発光面32aは横長矩形状に形成されている。この発光素子32は、その発光面32aの灯具後方側に左右1対の平板状の端子部32bが形成された構成となっている。
【0054】
発光素子32は、金属板34の本体部34Aの第1板面34aにおける中央やや灯具前方寄りの位置に配置されている。その際、発光素子32は、左右1対の導電層44から灯具前方側に離れた位置(すなわち本体部34Aの第1板面34aにおいて絶縁シート42が貼付されていない領域)において第1板面34aに固定されている。この固定は、熱伝導性を有する接着剤を用いて発光素子32を接着することにより行われている。
【0055】
発光素子32は、各導電層44の第1給電部44aと金属線36を介して電気的に接続されている。
【0056】
各金属線36は、アルミニウム製リボンで構成されており、アーチ状に湾曲して延びるように形成されている。そして、各金属線36は、その前端部36aにおいて発光素子32の各端子部32bに対して超音波溶着によって固定されており、また、その後端部36bにおいて各導電層44の第1給電部44aに対して超音波溶着によって固定されている。
【0057】
電源側コネクタ60はカードエッジコネクタであって、金属板34の本体部34Aの水平突出部34Abに対して灯具後方側から装着されるように構成されている。
【0058】
すなわち、電源側コネクタ60は、筐体62の内部空間に左右1対の金属端子64が収容された構成となっている。各金属端子64は、筐体62の内部空間の上部において灯具前方へ向けて延びるように形成されており、電源側コネクタ60の装着が完了した状態では、各金属端子64が弾性変形して各導電層44の第2給電部44bと係合するようになっている。
【0059】
図1~3に示すように、リフレクタ50の光源支持部52は、リフレクタ50の下端部において水平面に沿って平板状に延びるように形成されており、光源ユニット30の金属板34をその本体部34Aにおいて支持するようになっている。
【0060】
光源支持部52は、平面視において金属板34の本体部34Aよりもひと回り大きい矩形状の外形形状で灯具前方へ向けて延びており、その左右方向中央領域には、発光素子32および左右1対の導電層44を矩形状に囲むようにして灯具後方側に開口する切欠き部52aが形成されている。
【0061】
光源支持部52には、金属板34の本体部34Aを囲む位置に4つの係合片52bが形成されており、また、本体部34Aに形成された左右1対の位置決め孔34Acに対応する位置に左右1対の位置決めピン52cが形成されている。
【0062】
そして、リフレクタ50の光源支持部52に対して金属板34の本体部34Aが下方から押し当てられることによって、上下方向の位置決めがなされた状態で光源ユニット30がリフレクタ50に支持されるようになっている。その際、左右1対の位置決め孔34Acに左右1対の位置決めピン52cが挿入された状態で、4つの係合片52bが金属板34の本体部34Aと係合することによって、光源ユニット30が灯具前方および左右方向に関しても位置決めされるようになっている。
【0063】
図6は、本実施形態に係る光源ユニット30の製造工程の一部(すなわち帯状に延びる加工用素材M1からの切出しによって複数の金属板34を一括して製造する工程)を示す斜視図である。
【0064】
まず、図6(a)に示すように、複数の金属板34が所要方向に連続的に配置された加工用素材M1を予め製造しておく。その際、加工用素材M1は、複数の金属板34の第1板面34aに単一の絶縁シート42が貼付されるとともに、絶縁シート42の複数箇所に1対の導電層44が積層された構成としておく。
【0065】
そして、加工用素材M1を2点鎖線で示す位置で裁断することにより、図6(b)に示すように金属板34を切り出す。このとき同時に、金属板34に、開口部34cおよび左右1対の位置決め孔34Acも打抜きにより形成する。
【0066】
その後、図6(c)に示すように、金属板34を上記所要方向の途中位置で鉛直下方へ向けて折れ曲げることによりL字形に形成し、これにより本体部34Aおよび立壁部34Bを有する金属板34を完成させる。
【0067】
上記工程において、加工用素材M1は、導電層44が積層された絶縁シート42が複数の金属板34にわたって連続的に貼付された構成となっているので、その製造を容易に行うことが可能である。
【0068】
また、加工用素材M1の段階で導電層44をやや長めに形成しておくことにより、金属板34を裁断して折れ曲げたとき、本体部34Aの第1板面34aにおいて水平突出部34Abの後端面の位置まで導電層44が延びる構成となるようにする。
【0069】
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
【0070】
本実施形態に係る光源ユニット30は、発光素子32が金属板34に支持された構成となっており、また、金属板34の第1板面34aには、所要方向に延びる導電層44が積層された絶縁シート42が貼付されているが、金属板34は、本体部34Aと上記所要方向の途中位置において本体部34Aから折れ曲がるように形成された立壁部34Bとを備えており、発光素子32は、導電層44と電気的に接続された状態で本体部34Aにおいて第1板面34aに固定されており、絶縁シート42は、金属板34における上記所要方向の両端面まで(すなわち本体部34Aの前端面34Aaから立壁部34Bの下端面34Baまで)延びるように形成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0071】
すなわち、金属板34は、発光素子32が固定された本体部34Aから折れ曲がるようにして形成された立壁部34Bを備えているので、発光素子32で発生した熱を金属板34の本体部34Aのみならずその立壁部34Bからも効率良く放散させることができる。
【0072】
また、絶縁シート42は、金属板34における上記所要方向の両端面まで延びるように形成されているので、絶縁シート42が貼付された金属板34を上記所要方向に連続的に形成しておき、これを裁断して折り曲げることにより、複数の金属板34を一括して製造することができる。したがって、複数の光源ユニット30を効率良く製造することができ、これにより光源ユニット30のコスト低減を図ることができる。
【0073】
このように本実施形態によれば、発光素子32が金属板34に支持された光源ユニット30において、そのコスト低減を図った上で、発光素子32で発生した熱を金属板34から効率良く放散させることができる。
【0074】
しかも本実施形態においては、第1板面34aにおける絶縁シート42の貼付面積の占有比率が1/2以下の値に設定されているので、発光素子32で発生した熱を金属板34の第1板面34aから効率良く放散させることができる。
【0075】
その際、絶縁シート42は、本体部34Aに位置する部分よりも立壁部34Bに位置する部分の方が貼付面積の占有比率が小さい値となるように形成されているので、発光素子32と導電層44との電気的接続を容易に行い得るようにした上で、発光素子32で発生した熱を立壁部34Bの第1板面34aから効率良く放散させることができる。
【0076】
また本実施形態においては、金属板34がアルミニウム板で構成されており、その第1板面34aに黒アルマイト処理が施されているので、第1板面34aにおいて絶縁シート42が貼付されていない領域からの放熱効率を十分に高めることができる。
【0077】
さらに本実施形態においては、金属板34の第2板面34bにも黒アルマイト処理が施されているので、金属板34からの放熱効率を最大限に高めることができる。
【0078】
上記実施形態においては、絶縁シート42がポリイミド製シートで構成されているものとして説明したが、その材質は特に限定されるものではなく、これ以外にも例えばPETのようなポリエステル製シートやエポキシ系シート等で構成されたものとすることが可能である。
【0079】
上記実施形態においては、金属板34の第1板面34aおよび第2板面34bに黒アルマイト処理が施されているものとして説明したが、第1板面34aおよび第2板面34bのいずれか一方にのみ黒アルマイト処理が施された構成とすることも可能であり、また、黒アルマイト処理の代わりに通常のアルマイト処理が施された構成とすることも可能である。さらに、金属板34として、アルミニウム板の代わりに銅板等を採用した上で、その第1板面34aおよび/または第2板面34bに黒色塗装が施された構成とすることも可能である。
【0080】
上記実施形態においては、金属板34の構成として、水平面に沿って延びるように形成された本体部34Aの後端位置から立壁部34Bが鉛直下方へ向けて折れ曲がるように形成されているものと説明したが、鉛直下方ではなく斜め下方へ向けて折れ曲がるように形成された構成とすることも可能である。
【0081】
上記実施形態においては、車両用灯具10が2つの灯具ユニット20A、20Bを備えているものとして説明したが、単一あるいは3つ以上の灯具ユニットを備えた構成とすることも可能である。
【0082】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0083】
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
【0084】
図7は、本変形例に係る光源ユニット130を示す、図5と同様の図である。
【0085】
図7に示すように、本変形例に係る光源ユニット130の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、発光素子132ならびに絶縁シート142および左右1対の導電層144の構成が上記実施形態の場合と異なっている。
【0086】
すなわち、本変形例の発光素子132も白色発光ダイオードであって、横長矩形状に形成された発光面132aを備えているが、その下端面において左右1対の導電層144と電気的に接続された構成となっている。
【0087】
本変形例の絶縁シート142も、金属板34の第1板面34aにおいて本体部34Aの前端面34Aaから立壁部34Bの下端面34Baまで上記所要方向に延びるように形成されており、金属板34の第1板面34aの左右方向中央領域において開口部34cよりもやや広い左右幅で帯状に形成されている。
【0088】
また、本変形例の絶縁シート142も、本体部34Aおよび立壁部34Bにおいて同じ左右幅で切り欠かれているが、上記実施形態の絶縁シート42よりも広い左右幅で切り欠かれており、かつ、本体部34Aの切欠き深さ(灯具前後方向の長さ)は上記実施形態の場合よりもかなり小さい値に設定されている。
【0089】
本変形例においても、左右1対の導電層144は、絶縁シート142における本体部34Aに位置する部分の左右方向中央領域に、多少の間隔をおいて灯具前後方向に延びるようにして配置されている。その際、各導電層144は、絶縁シート142の前端縁近傍位置からその後端位置(すなわち水平突出部34Abの後端面の位置)まで帯状に延びるように形成されている。
【0090】
そして本変形例においては、発光素子132が左右1対の導電層144の前端部に跨るようにして絶縁シート142に載置されることにより、発光素子132と各導電層144との電気的な接続が行われている。
【0091】
本変形例においても、金属板34の第1板面34aにおける絶縁シート142の貼付面積の占有比率は、1/2以下の値(例えば20~50%程度の値)に設定されており、かつ、本体部34Aに位置する部分よりも立壁部34Bに位置する部分の方が、貼付面積の占有比率が小さい値となるように形成されている。
【0092】
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0093】
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
【0094】
図8は、本変形例に係る光源ユニット230を示す、図5と同様の図である。
【0095】
図8に示すように、本変形例に係る光源ユニット230の基本的な構成は上記第1変形例の場合と同様であるが、電源側コネクタ(図示せず)に接続されるコネクタ246を備えている点で上記第1変形例の場合と異なっており、これに伴って金属板234ならびに絶縁シート242および左右1対の導電層244の構成も上記第1変形例の場合と異なっている。
【0096】
すなわち、本変形例の金属板234には、上記第1変形例の金属板34のような開口部34cは形成されておらず、左右1対の導電層244は、金属板234の第1板面234aにおける本体部234Aと立壁部234Bとの接続部分の曲面領域の前端位置(すなわち本体部234Aにおいて第1板面234aが水平面に沿って延びている領域の後端位置)まで延びるように形成されている。
【0097】
そして、コネクタ246は、本体部234Aの後端部において左右1対の導電層244の後端部に跨るようにして絶縁シート242に載置されることにより、各導電層244と電気的な接続が行われている。その際、コネクタ246は、左右1対の導電層244の後端縁から灯具前方側に多少離れた位置(例えば2mm程度離れた位置)に配置されている。
【0098】
本変形例の絶縁シート242も、金属板234の第1板面234aにおいて本体部234Aの前端面234Aaから立壁部234Bの下端面234Baまで、上記所要方向に延びるように形成されている。その際、絶縁シート242は、上記第1変形例の場合と同じ左右幅で形成されているが、立壁部234Bの切欠き深さ(上下方向の長さ)が上記第1変形例の場合よりも多少大きい値に設定されている。
【0099】
本変形例においても、金属板234の第1板面234aにおける絶縁シート242の貼付面積の占有比率は、1/2以下の値(例えば20~50%程度の値)に設定されており、かつ、本体部234Aに位置する部分よりも立壁部234Bに位置する部分の方が、貼付面積の占有比率が小さい値となるように形成されている。
【0100】
また本変形例においても、金属板234は、板厚一定のアルミニウム板で構成されており、その第1板面234aおよび第2板面234bには黒アルマイト処理が施されている。
【0101】
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0102】
その際、本変形例においては、左右1対の導電層244が本体部234Aと立壁部234Bとの接続部分まで回り込むように形成されておらず、その後端縁は本体部234Aにおいて第1板面234aが水平面に沿って延びている領域の後端位置に設定されているので、金属板234がL字形に折り曲げられる際、導電層244が絶縁シート242から不用意に剥離してしまわないようにすることができる。また、コネクタ246は、左右1対の導電層244の後端縁から灯具前方側に離れた位置に配置されているので、金属板234がL字形に折り曲げられる際、無理な応力が生じてしまわないようにすることができる。
【0103】
次に、上記実施形態の第3変形例について説明する。
【0104】
図9は、本変形例に係る光源ユニット330を示す、図5と同様の図である。
【0105】
図9に示すように、本変形例に係る光源ユニット330の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、絶縁シート342の構成が上記実施形態の場合と異なっている。
【0106】
すなわち、本変形例の絶縁シート342も、金属板34の第1板面34aにおいて本体部34Aの前端面34Aaから立壁部34Bの下端面34Baまで上記所要方向に延びるように形成されているが、上記所要方向と直交する方向の両端面(すなわち左右方向の両端面)まで延びるように形成されている点で上記実施形態の場合と異なっている。
【0107】
その際、本変形例の絶縁シート342も、本体部34Aおよび立壁部34Bにおいて同じ左右幅で切り欠かれているが、上記実施形態の絶縁シート42よりもかなり広い左右幅(すなわち金属板34の左右幅よりも多少小さい左右幅)で切り欠かれている。なお、絶縁シート342の本体部34Aおよび立壁部34Bにおける切欠き深さは、上記実施形態の場合と同じ値に設定されている。
【0108】
本変形例においても、金属板34の第1板面34aにおける絶縁シート342の貼付面積の占有比率は、1/2以下の値(例えば20~50%程度の値)に設定されており、かつ、本体部34Aに位置する部分よりも立壁部34Bに位置する部分の方が、貼付面積の占有比率が小さい値となるように形成されている。
【0109】
図10は、本変形例に係る光源ユニット330の製造工程の一部(すなわち広幅で帯状に延びる加工用素材M2からの切出しによって複数の金属板34を一括して製造する工程)を示す斜視図である。
【0110】
まず、図10(a)に示すように、複数の金属板34が所要方向およびこれと直交する方向に連続的に配置された加工用素材M2を予め製造しておく。
【0111】
その際、加工用素材M2は、複数の金属板34の第1板面34aに単一の絶縁シート342が貼付されるとともに、絶縁シート342の複数箇所に1対の導電層44が積層された構成としておく。
【0112】
そして、加工用素材Mを2点鎖線で示す位置で格子状に裁断することにより、図10(b)に示すように金属板34を切り出す。このとき同時に、金属板34に、開口部34cおよび左右1対の位置決め孔34Acも打抜きにより形成する。
【0113】
その後、図10(c)に示すように、金属板34を上記所要方向の途中位置で鉛直下方へ向けて折れ曲げることによりL字形に形成し、これにより本体部34Aおよび立壁部34Bを有する金属板34を完成させる。
【0114】
上記工程において、加工用素材M2は、導電層44が積層された絶縁シート342が複数の金属板34にわたって連続的に貼付された構成となっているので、その製造を容易に行うことが可能である。
【0115】
また、加工用素材M2の段階で導電層44をやや長めに形成しておくことにより、金属板34を裁断して折れ曲げたとき、本体部34Aの第1板面34aにおいて水平突出部34Abの後端面の位置まで延びる構成となるようにする。
【0116】
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0117】
しかも本変形例のように、絶縁シート342が、金属板34における上記所要方向と直交する方向の両端面まで延びるように形成された構成とすれば、第1板面34aに絶縁シート342が貼付された金属板34を、上記所要方向のみならずこれと直交する方向にも連続的に形成しておき、これを2次元的に裁断することによって、複数の光源ユニット30をより一層効率良く製造することができる。そしてこれにより、光源ユニット30のコスト低減をさらに推進することができる。
【0118】
次に、上記実施形態の第4変形例について説明する。
【0119】
図11は、本変形例に係る光源ユニット430をリフレクタ450と共に示す、図5と同様の図である。
【0120】
図11に示すように、本変形例に係る光源ユニット430の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、金属板434および絶縁シート442の構成が上記実施形態の場合と異なっており、また、リフレクタ450の構成も上記実施形態の場合と異なっている。
【0121】
すなわち、本変形例に係る光源ユニット430は、上記実施形態に係る光源ユニット30を上下反転させた状態でリフレクタ450に支持された構成となっている。
【0122】
本変形例の金属板434は、立壁部434Bが本体部434Aに対して第1板面434a側に折り曲げられた構成となっている。
【0123】
すなわち、金属板434は、水平面に沿って延びるように形成された本体部34Aの後端位置から立壁部434BがL字形に折れ曲がった状態で鉛直下方へ向けて延びるように形成された構成となっている。そして、本体部434Aの下面および立壁部434Bの前面が第1板面434aを構成しており、本体部434Aの上面および立壁部434Bの後面が第2板面434bを構成している。
【0124】
金属板434のそれ以外の構成に関しては、上記実施形態の金属板34と同様である。
【0125】
すなわち、金属板434は一定の左右幅で形成されており、その本体部434Aの前端面434Aaおよび立壁部434Bの下端面434Baは灯具前後方向と直交する方向に延びるように形成されており、本体部434Aと立壁部434Bとの接続部分には開口部434cが形成されている。そして、金属板434における本体部434Aの後端部には水平突出部434Abが形成されており、本体部34Aの後部領域には左右1対の位置決め孔(図示せず)が形成されている。 本変形例においても、金属板434の第1板面434aおよび第2板面434bには黒アルマイト処理が施されている。
【0126】
本変形例の絶縁シート442も、金属板34の第1板面34aにおいて本体部34Aの前端面34Aaから立壁部34Bの下端面34Baまで上記所要方向に延びるように形成されている。その際、絶縁シート442の形成範囲は上記実施形態の場合と同様である。
【0127】
すなわち本変形例においても、金属板434の第1板面434aにおける絶縁シート442の貼付面積の占有比率は、1/2以下の値(例えば20~50%程度の値)に設定されており、かつ、本体部434Aに位置する部分よりも立壁部434Bに位置する部分の方が、貼付面積の占有比率が小さい値となるように形成されている。
【0128】
本変形例に係る光源ユニット430は、発光素子32がその発光面32aを下向きにした状態で配置されている。
【0129】
本変形例のリフレクタ50は、複数の反射素子450sが形成された反射面450aを備えており、各反射素子450sにおいて発光素子32からの出射光を灯具前方へ向けて反射させるようになっている。
【0130】
リフレクタ450の上端部には、光源ユニット430を位置決めした状態で支持する光源支持部452が形成されている。そして、この光源支持部452に支持された光源ユニット30に対して灯具後方側から電源側コネクタ60が装着されることにより、光源ユニット430に電力が供給されるようになっている。その際、電源側コネクタ60は、上記実施形態の姿勢から上下反転した状態で装着されるようになっている。
【0131】
光源支持部452は、上記実施形態の光源支持部52を上下反転させた形状を有しており、4つの係合片452bおよび左右1対の位置決めピン452cが形成された構成となっている。
【0132】
本変形例においても、金属板434の第1板面434aにおける絶縁シート442の貼付面積の占有比率は、1/2以下の値(例えば20~50%程度の値)に設定されており、かつ、本体部434Aに位置する部分よりも立壁部434Bに位置する部分の方が、貼付面積の占有比率が小さい値となるように形成されている。
【0133】
本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0134】
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
【0135】
また本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
【符号の説明】
【0136】
10 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20A、20B 灯具ユニット
30、130、230、330、430 光源ユニット
32、132 発光素子
32a、132a 発光面
32b 端子部
34、234、434 金属板
34a、234a、434a 第1板面
34b、234b、434b 第2板面
34c、434c 開口部
36 金属線
36a 前端部
36b 後端部
34A、234A、434A 本体部
34Aa、234Aa、434Aa 前端面
34Ab、434Ab 水平突出部
34Ac 位置決め孔
34B 234B、434B 立壁部
34Ba、234Ba、434Ba 下端面
42、142、242、342、442 絶縁シート
44、144、244 導電層
44a 第1給電部
44b 第2給電部
50、450 リフレクタ
50a、450a 反射面
50s、450s 反射素子
52、452 光源支持部
52a 切欠き部
52b、452b 係合片
52c、452c 位置決めピン
60 電源側コネクタ
62 筐体
64 金属端子
246 コネクタ
M1、M2 加工用素材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11