(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022049572
(43)【公開日】2022-03-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0488 20220101AFI20220322BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20220322BHJP
【FI】
G06F3/0488
G06F3/0481 170
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020155832
(22)【出願日】2020-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】足立 宏昭
(72)【発明者】
【氏名】村松 成治
(72)【発明者】
【氏名】岩田 直樹
(72)【発明者】
【氏名】横山 憲司
(72)【発明者】
【氏名】上妻 和輝
(72)【発明者】
【氏名】木村 敏之
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC04
5E555BE12
5E555CA12
5E555CB15
5E555CB16
5E555CB57
5E555CC01
5E555DB04
5E555DB18
5E555DC13
5E555DC19
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】更なるユーザビリティの向上を促進する。
【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示し、操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって表示画面の中央領域に移動する処理を実行する制御部を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示し、
前記操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって前記表示画面の中央領域に移動する処理を実行する制御部
を備えた、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記表示画面の中央領域に移動する場合には、前記操作領域の形状を変化させる処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記形状が変化後の操作領域に対する操作において、変化前の操作領域に対する操作の操作性を保持する処理を実行する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記変化前の操作領域は、バー状の形状であり、
前記変化後の操作領域は、円状の形状である、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記所定の操作として予め設定された第2操作によって前記表示画面においてアプリケーションの機能実行に係る実行情報を表示する処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記第2操作が行われた際の前記操作領域の位置情報に基づいて前記実行情報を表示する領域を決定する処理を実行する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記実行情報は、所定の基準に基づいて特定された少なくとも1の前記アプリケーションに係るアイコンを含み、
前記制御部は、
前記アイコンに対する操作に基づいて、前記アプリケーションに所定の処理を実行させる、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記操作領域が前記表示画面における他の表示情報に重畳する場合、当該操作領域に対する操作に基づく処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記表示画面において前記操作領域の領域以外が操作された場合、所定の時間が経過するまで当該操作領域を表示しない処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記所定の時間の経過後に前記操作領域を表示させる際、所定の時間が経過するまで当該操作領域を特定の態様で表示する処理を実行する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
タッチパネルを有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
モバイル端末である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
情報処理装置が、
表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示し、
前記操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって前記表示画面の中央領域に移動する処理を実行すること、
を含む、
情報処理方法。
【請求項14】
情報処理装置に、
表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示させ、
前記操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって前記表示画面の中央領域に移動する処理を実行させる、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タッチパネルを有する装置において、ユーザの指による操作を支援する技術が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2013/0093680号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、更なるユーザビリティの向上を促進する余地があった。
【0005】
そこで、本開示では、更なるユーザビリティの向上を促進することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示し、前記操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって前記表示画面の中央領域に移動する処理を実行する制御部を備えた、情報処理装置が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、情報処理装置が、表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示し、前記操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって前記表示画面の中央領域に移動する処理を実行すること、を含む、情報処理方法が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、情報処理装置に、表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示させ、前記操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって前記表示画面の中央領域に移動する処理を実行させる、情報処理プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の情報処理装置10の外観構成の一例を示す図である。
【
図2】同実施形態に係る情報処理装置10の表示画面の一例を示す図である。
【
図3】同実施形態に係る情報処理装置10の機能構成の一例を説明するための図である。
【
図4】同実施形態に係るサイドセンスメニューの一例を示す図である。
【
図5】同実施形態に係るマルチウィンドウメニューの一例を示す図である。
【
図6】同実施形態に係る操作領域の移動に係る操作の一例を説明するための図である。
【
図7】同実施形態に係る操作領域の表示態様の一例を説明するための図である。
【
図8】同実施形態に係る操作領域の表示態様の一例を説明するための図である。
【
図9】同実施形態に係る情報処理装置10における処理の流れの一例を説明するための図である。
【
図10】同実施形態に係る操作領域の移動処理の一例を説明するための図である。
【
図11】本開示の一実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.実施形態
1.1.はじめに
1.2.外観構成例
1.3.機能構成例
1.4.機能の詳細
2.実施形態の変形例
3.動作の流れの一例
4.ハードウェア構成例
5.まとめ
【0012】
<1.実施形態>
<<1.1.はじめに>>
近年、タッチパネルを有する装置において、ユーザの指による操作を支援する技術が開発されている。例えば特許文献1には、装置の裏面に備えられたセンサが検出したユーザの指の位置に基づいて、画面上に表示するコントローラの位置を制御する技術が開示されている。
【0013】
しかしながら、特許文献1で開示されている技術では、装置が指を検出するためのセンサを別途備える必要がある。また、特許文献1で開示されている技術では、スマートフォンのような片手で使用する小型の装置においては、操作を最適化できない場合がある。
【0014】
そこで、本開示では、更なるユーザビリティの向上を促進することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提案する。
【0015】
<<1.2.外観構成例>>
図1は、本開示の情報処理装置10の外観構成の一例を示す図である。
図1左側には、情報処理装置10の前面が示されている。また、
図1右側には、情報処理装置10の背面が示されている。情報処理装置10は、例えばスマートフォン(モバイル端末)である。また、情報処理装置10は、タブレット端末であり得る。
【0016】
情報処理装置10は、表示部150を備える。表示部150は、後述するセンサ部110に覆いかぶさっている。係る構成により、情報処理装置10は、表示部150に接触しているユーザの指を検出することができる。なお、表示部150は、情報処理装置10の一部又は全部に覆いかぶさっていてもよい。
【0017】
図2は、本開示の情報処理装置10の表示画面の一例を示す図である。情報処理装置10は、ユーザ入力に基づいて表示画面の内容を制御することができる。例えば、情報処理装置10は、所謂GUI(Graphical User Interface)を利用し、アプリケーションの機能実行に係る実行情報を表示部150に表示することができる。ここで、実行情報とは、例えばアプリケーションに所定の処理を実行させるためのアイコンや、アプリケーションに所定の処理を実行された結果、等の視覚情報である。例えば、実行情報は、アプリランチャーである。
図2では、実行情報AR11を表示部150に表示している。なお、以下、アプリケーションのアイコンを、アプリケーションと呼ぶ場合がある。
【0018】
また、情報処理装置10は、GUIを利用し、表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示部150に表示することができる。ここで、操作領域とは、例えば、ユーザにお勧めの実行情報を表示するための表示情報である。例えば、サイドセンス(登録商標)と呼ばれる表示情報である。これにより、ユーザは、アプリランチャーを呼び出すことができる。
図2では、端部領域TR11に操作領域SB11を表示している。
図2では、操作領域SB11が端部領域TR11の中心部分に表示される場合を示すが、操作領域SB11が表示される位置は特に限定されない。例えば、操作領域SB11は、端部領域TR11の上部分や下部分に表示されてもよい。また、
図2では、操作領域SB11が表示画面の左側に表示される場合を示すが、右側に表示されてもよい。この場合、操作領域SB11は、表示画面の右側の端部領域に表示される。
【0019】
また、操作領域SB11の表示態様(例えば、サイズ、形状、色)は特に限定されない。例えば、操作領域SB11の表示態様は、デフォルト時より設定で変更可能である。具体的な例を挙げると、操作領域SB11の透明度を上げて、操作領域SB11がほとんど見えなくなるくらい薄くしてもよい。また、操作領域SB11の表示態様は所定の操作によって変化するものとする。また、操作領域SB11は所定の操作によって表示画面上を移動するものとする。
【0020】
<<1.3.機能構成例>>
次に、本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成の一例を説明する。
図3は、本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成の一例を説明するための図である。
図3に示すように、情報処理装置10は、センサ部110、入力部120、記憶部130、制御部140、表示部150、特定部160、及び通信部170、を備える情報処理装置である。
【0021】
(センサ部110)
本実施形態に係るセンサ部110は、ユーザの指の情報処理装置10への接触を検出する機能を有する。ここで、センサ部110は、情報処理装置10の前面に接触しているユーザの指の位置を検出することが可能である。なお、センサ部110は、例えば静電容量方式のタッチセンサ又は感圧方式のタッチセンサにより実現される。
【0022】
また、センサ部110は、表示部150に対してトリガ操作を実行した操作指の位置を検出してもよい。ここで、トリガ操作とは、操作領域に対する操作を含む。また、トリガ操作とは、具体的には、タップ、ダブルタップ、押し込み、長押しドラッグ、上スライド、下スライド等である。なお、スライドは、指でなぞる操作であってもよい。また、長押しドラッグは、ロングタップであってもよい。また、操作指とは、情報処理装置10を把持している複数のユーザの指のうち、例えば、操作領域を操作するために、表示部150に対する操作を実行する指である。
【0023】
(入力部120)
本実施形態に係る入力部120は、ユーザの行動に係るセンサ情報を、各種センサを用いて収集する機能を有する。入力部120は、例えば加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、振動センサ、GNSS(Global Navigation Satellite System)信号受信装置等を備える。
【0024】
(記憶部130)
本実施形態に係る記憶部130は、各種プログラムやデータを一時的又は恒常的に記憶するための記憶領域である。例えば、記憶部130には、情報処理装置10が各種機能を実行するためのプログラムやデータが記憶されてもよい。具体的な一例として、記憶部130には、各種アプリケーションを実行するためのプログラムや、各種設定等を管理するための管理データ等が記憶されてよい。もちろん、上記はあくまで一例であり、記憶部130に記憶されるデータの種別は特に限定されない。
【0025】
(制御部140)
本実施形態に係る制御部140は、情報処理装置10が備える各構成を制御する。また、制御部140は、表示部150における操作指の検出位置に基づいて、操作領域に対して操作が行われたか否かを判定する。例えば、制御部140は、操作指の検出位置が操作領域の範囲内である場合には、操作領域に対して操作が行われたものと判定する。なお、操作領域の範囲内とは、例えば、操作領域が表示される表示範囲である。
【0026】
ここで、操作領域に対する各操作に対して、制御部140が実行する異なる処理が割り当てられている。例えば、第1操作が行われたことを検出すると、制御部140は、操作領域を移動する処理を実行する。例えば、第1操作として、長押しドラッグの操作が予めアサイン(設定)されている場合には、制御部140は、ユーザが操作領域を長押しドラッグすると、操作領域を移動する処理を実行する。なお、長押しドラッグの長押しに係る時間は特に限定されない。この際、制御部140は、例えば、表示部150における操作指の検出位置に応じて追従するように、操作領域を移動する処理を実行する。
【0027】
また、制御部140は、操作領域の移動処理が実行されると、操作領域の形状を変化させる処理を実行する。そして、制御部140は、操作領域が端部領域以外の領域(以下、適宜、「中央領域」とする。)を移動又は位置する際は、操作領域の形状を変化させる処理を実行する。例えば、制御部140は、端部領域ではバー状の形状の操作領域を、中央領域では円状に変化させる処理を実行する。なお、制御部140は、操作領域が端部領域を移動する際は、操作領域の形状を変化させずに移動する処理を実行してもよい。例えば、制御部140は、バー状のまま端部領域を上下に移動する処理を実行してもよい。
【0028】
このように、ユーザの操作領域に対する長押しドラッグの長押しに係る時間が所定の閾値を超えると、制御部140は、ユーザがバー状の形状の操作領域を浮き上がった感じで自由に動かせるように制御する処理を実行する。そして、制御部140は、ユーザが指を離さずに中央領域にドラッグすると、操作領域の形状を円状に変化させる処理を実行する。なお、以下、円状に変化した操作領域を、フロートアイコンと呼ぶ場合がある。そして、制御部140は、ユーザが表示画面上の所定の座標より端部領域側に操作領域を移動させると、バー状の形状に再度変化させる処理を実行する。
【0029】
また、例えば、第2操作が行われたことを検出すると、制御部140は、アプリケーションの機能実行に係る実行情報を表示する処理を実行する。なお、第2操作によって表示される実行情報を、以下、適宜、「サイドセンスメニュー」と呼ぶ。サイドセンスメニューは、例えば、情報処理装置10におけるユーザの使用状況等から推測されるお勧めのアプリケーションを表示する。これにより、ユーザは、サイドセンスメニューに表示されたアプリケーションを起動することができる。また、ユーザは、サイドセンスメニューに表示されたアプリケーションの機能をオン/オフすることもできる。なお、サイドセンスメニューに表示されるアプリケーションは、ユーザが選択してもよい。
【0030】
第2操作として、例えば、ダブルタップの操作が予めアサインされている場合には、制御部140は、ユーザが操作領域をダブルタップすると、サイドセンスメニューを表示する処理を実行する。この際、制御部140は、操作領域の位置に応じた位置にサイドセンスメニューを表示する処理を実行する。すなわち、制御部140は、操作領域の位置情報に基づいてサイドセンスメニューを表示する領域を決定する処理を実行する。また、制御部140は、例えば、操作領域を再度ダブルタップする、又は、サイドセンスメニューの表示領域以外の領域をタップすることで、サイドセンスメニューを閉じるように制御する処理を実行してもよい。
【0031】
図4は、本開示のサイドセンスメニューの一例を示す図である。
図4では、制御部140は、操作領域SB11に対するダブルタップを検出すると、サイドセンスメニューである実行情報AR21を表示する処理を実行する。この際、制御部140は、例えば、実行情報AR21を操作領域SB11から所定の範囲内の位置に表示する処理を実行する。なお、実行情報AR21は、アプリケーションの機能実行に係る実行情報に限らず、どのような情報を含んでもよい。例えば、実行情報AR21は、サイドセンスメニューを設定するための設定情報や、後述するマルチウィンドウメニューを表示するための表示情報を含んでもよい。また、実行情報AR21の表示態様は特に限定されない。また、実行情報AR21に含まれるアプリケーションの種別や数や表示順等も特に限定されない。
【0032】
また、例えば、第3操作が行われたことを検出すると、制御部140は、アプリケーションの機能実行に係る実行情報を表示する処理を実行する。なお、第3操作によって表示される実行情報を、以下、適宜、「マルチウィンドウメニュー」と呼ぶ。マルチウィンドウメニューは、例えば、表示画面を分割して複数のアプリケーションを同時に表示する。例えば、マルチウィンドウメニューは、ユーザがよく使うアプリケーションのペアをショートカットにして表示する。これにより、ユーザは、複数のアプリケーションを同時に操作することができる。
【0033】
第3操作として、例えば、上スライドの操作が予めアサインされている場合には、制御部140は、ユーザが操作領域を上スライドすると、マルチウィンドウメニューを表示する処理を実行する。この際、制御部140は、操作領域の位置に応じた位置にマルチウィンドウメニューを表示する処理を実行する。すなわち、制御部140は、操作領域の位置情報に基づいてマルチウィンドウメニューを表示する領域を決定する処理を実行する。また、制御部140は、例えば、サイドセンスメニューの、マルチウィンドウメニューを表示するための表示情報をタップすることにより、マルチウィンドウメニューを表示する処理を実行してもよい。また、制御部140は、例えば、操作領域を再度ダブルタップする、又は、マルチウィンドウメニューの表示領域以外の領域をタップすることで、マルチウィンドウメニューを閉じるように制御する処理を実行してもよい。
【0034】
図5は、本開示のマルチウィンドウメニューの一例を示す図である。
図5では、制御部140は、操作領域SB11に対する上スライドを検出すると、マルチウィンドウメニューである実行情報AR31を表示する処理を実行する。この際、制御部140は、例えば、実行情報AR31を操作領域SB11から所定の範囲内の位置に表示する処理を実行する。なお、実行情報AR31は、アプリケーションの機能実行に係る実行情報に限らず、どのような情報を含んでもよい。例えば、実行情報AR31は、マルチウィンドウメニューの設定情報を含んでもよい。また、実行情報AR31の表示態様は特に限定されない。また、実行情報AR31に含まれるアプリケーションの種別や数や表示順等も特に限定されない。
【0035】
また、実行情報AR31は、複数のアプリケーションを同時に表示する表示領域MR11を含む。表示領域MR11は、上側と下側とに表示する2つのアプリケーションを選択するための表示情報である。なお、
図5では、2つのアプリケーションを選択する場合を示すが、この例に限らず、3つ以上のアプリケーションを選択できてもよい。例えば、マルチウィンドウメニューに表示されたアプリケーションをタップすることにより、制御部140は、同時に表示する複数のアプリケーションを決定する。
【0036】
図5は、まず、上側に表示するアプリケーションを選択する場合を示す。制御部140は、マルチウィンドウメニューに表示されたアプリケーションをタップすると、上側に表示されるアプリケーションを決定する。そして、図示されていないが、表示領域MR12に決定したアプリケーションのアイコンを表示する。また、図示されていないが、上側に表示されるアプリケーションが決定されると、下側に表示するアプリケーションの選択に遷移する。そして、制御部140は、マルチウィンドウメニューに表示されたアプリケーションをタップすると、下側に表示されるアプリケーションを決定する。そして、図示されていないが、表示領域MR13に決定したアプリケーションのアイコンを表示する。これにより、ユーザは、同時に表示して操作可能な複数のアプリケーションのペアを設定することができる。
【0037】
また、例えば、第4操作が行われたことを検出すると、制御部140は、一つ前の表示画面に戻る処理を実行する。第4操作として、例えば、下スライドの操作が予めアサインされている場合には、制御部140は、ユーザが操作領域を下スライドすると、一つ前の表示画面に戻る処理を実行する。例えば、制御部140は、サイドセンスメニューやマルチウィンドウメニューを閉じる処理を実行する。
【0038】
(表示部150)
本実施形態に係る表示部150は、制御部140による制御に基づいて各種の視覚情報を表示する。例えば、表示部150は、アプリケーションの機能実行に係る実行情報を、表示画面上に表示する機能を有するタッチパネルである。また、表示部150は、例えば、アプリケーションに係る画像や文字等を表示してよい。このために、表示部150は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置等、各種のディスプレイ装置を備える。また、表示部150は、表示しているアプリケーションや実行情報の画面よりも上位のレイヤに、操作領域のUIを重畳表示させることもできる。
【0039】
(特定部160)
本実施形態に係る特定部160は、所定の基準に基づいて、所定のアプリケーションを特定する機能を有する。ここで、所定の基準とは、例えば現時刻、現在地、種々のアプリケーションの使用頻度等である。特定部160は、例えば記憶部130が記憶している種々のアプリケーションのうち、他のアプリケーションと比較して使用頻度の高いアプリケーションを特定してもよい。
【0040】
特定部160は、ユーザによる情報処理装置10に対する操作、又は所定の基準を、機械学習することにより構築されるモデルを用いて、アプリケーションを特定してもよい。当該機械学習は、例えばディープラーニング等のニューラルネットワークを用いた機械学習でもよい。なお、構築されたモデルは、記憶部130に記憶されてもよい。
【0041】
また、特定部160は、後述するネットワーク20を介して他の装置から受信した、複数のユーザの端末使用に係るデータから機械学習により求められた情報を用いて、アプリケーションを特定してもよい。当該アプリケーションに係る実行情報は、制御部140が制御する表示部150により、ユーザに対し表示され得る。
【0042】
ここで、表示されるアプリケーションは、所定の基準に基づいて特定部160により特定され得る。制御部140は、特定部160が特定した複数のアプリケーションを表示部150に表示する処理を実行する。ここで、制御部140は、例えば表示部150において、使用頻度がより高いアプリケーションを、他のアプリケーションよりも、表示画面において高い位置に表示する処理を実行してもよい。
【0043】
(通信部170)
本実施形態に係る通信部170は、後述するネットワーク20を介して他の装置との間の通信を実行する機能を有する。通信部170は、例えば他の装置から、上述した複数のユーザの端末使用に係るデータから機械学習により求められた情報を受信してもよい。
【0044】
(ネットワーク20)
本実施形態に係るネットワーク20は、情報処理システムが備える各構成を接続する機能を有する。ネットワーク20は、インターネット、電話回線網、衛星通信網等の公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を含んでもよい。また、ネットワーク20は、IP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)等の専用回線網を含んでもよい。また、ネットワーク20は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等無線通信網を含んでもよい。
【0045】
以上、本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成例について説明した。なお、
図3を用いて説明した上記の機能構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成は係る例に限定されない。例えば、情報処理装置10は、必ずしも
図3に示す構成のすべてを備えなくてもよい。例えば、記憶部130及び特定部160は、情報処理装置10とは異なる別の装置に備えることも可能である。本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
【0046】
また、各構成要素の機能を、CPU(Central Proccessing Unit)等の演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体から制御プログラムを読み出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜利用する構成を変更することが可能である。また情報処理装置10のハードウェア構成の一例については、後述される。
【0047】
<<1.4.機能の詳細>>
次に、本実施形態に係る制御部140の動作について具体例を挙げながら詳細に説明する。
【0048】
図6は、本実施形態に係る操作領域の移動に係る操作の一例を示す図である。
図6(A)における表示部150には、形状がバー状の操作領域SB11が表示されている。また、
図6(A)における表示部150には、操作指の検出位置TS11が表示されている。
図6(A)において、操作指により、操作領域SB11に対して長押しドラッグが実行されると、制御部140は、操作領域SB11を移動する処理を実行する。
図6(B)に示すように、操作指により左側へドラッグすると、制御部140は、操作指の検出位置TS11に基づいて、左側へ移動する処理を実行する。
【0049】
図6(C)に示すように、移動処理が実行されて表示部150の中央領域に入ると、制御部140は、操作領域SB11の形状をバー状から円状に変化させる処理を実行する。
図6(D)に示すように、操作指を表示部150から離すと、制御部140は、操作指が離れた位置に操作領域SB11を置いて、移動処理を終了する。これにより、ユーザは、表示画面上の自由な位置に操作領域SB11を置くことができる。
【0050】
また、制御部140は、操作領域SB11が表示画面上のどの位置にあっても、操作性を保持する処理を実行する。制御部140は、例えば、操作領域SB11が端部領域に位置する場合でも、中央領域に位置する場合でも、操作性を保持して同一に操作領域を操作できるように制御する処理を実行する。具体的には、制御部140は、同一のトリガ操作(例えば、第1操作乃至第4操作)で同一の操作が行われるように制御する処理を実行する。また、制御部140は、操作領域SB11の形状がどの形状であっても、操作性を保持する処理を実行する。制御部140は、例えば、操作領域SB11の形状がバー状であっても円状であっても、操作性を保持して同一に操作領域を操作できるように制御する処理を実行する。このように、制御部140は、操作領域SB11の形状が変化した場合でも、変化後の操作領域に対する操作において、変化前の操作領域に対する操作で同一の操作を行えるように制御する処理を実行する。
【0051】
図7は、本実施形態に係る操作領域の表示態様の一例を示す図である。
図7では、操作領域SB11が表示部150の中央領域に位置するため、形状が円状である。
図7左側は、移動処理が行われていない状態の操作領域SB11の表示態様を示す。例えば、
図6(D)において移動処理が終了した状態である。
図7右側は、移動処理が行われている状態の操作領域SB11の表示状態を示す。
図7右側に示す操作領域SB11は、
図7左側に示す操作領域SB11よりも目立つ態様で表示されている。
【0052】
このように、制御部140は、操作領域SB11の移動処理が行われている場合、操作領域SB11の移動処理が行われていない場合と異なる特定の態様で表示する処理を実行してもよい。例えば、制御部140は、移動処理が行われていない場合と比べて操作領域SB11のサイズを大きくして表示する処理を実行してもよい。また、例えば、制御部140は、移動処理が行われていない場合と比べて操作領域SB11の色の濃さや明るさを高くして表示する処理を実行してもよい。
【0053】
図8は、本実施形態に係る操作領域の表示態様の一例を示す図である。
図8では、操作領域SB11が表示部150の中央領域に位置するため、形状が円状である。
図8は、操作領域SB11が、実行情報AR11に含まれるアプリケーションのアイコンAA11に重畳している場合を示す。例えば、ユーザが操作領域SB11をアイコンAA11の真上に置いた場合である。制御部140は、例えば表示しているアプリケーションや実行情報等の表示画面上の他の表示情報よりも上位のレイヤに操作領域SB11を表示する処理を実行する。
【0054】
このため、制御部140は、操作領域SB11が表示画面上の他の表示情報に重畳する場合には、操作領域SB11が上位のレイヤにあるため、操作領域SB11に対する操作を優先して処理を実行する。例えば、操作領域SB11がアイコンAA11に重畳する場合において、ユーザが操作領域SB11とアイコンAA11との領域の重畳範囲を操作した場合には、制御部140は、操作領域SB11に対する操作として処理を実行する。なお、
図8には、ユーザが操作領域SB11とアイコンAA11との領域の重畳範囲を操作した場合の、操作指の検出位置TS21が表示されている。また、ユーザが操作領域SB11とアイコンAA11との重畳範囲外を操作した場合には、制御部140は、操作した表示情報に対応する処理を実行する。
【0055】
また、制御部140は、操作領域SB11が他の表示情報と重畳する場合には、操作領域SB11の視認性を確保するために、操作領域SB11を特定の態様で表示する処理を実行してもよい。例えば、制御部140は、操作領域SB11が他の表示情報と重畳しない場合と比べて操作領域SB11のサイズを大きくする等の目立つ態様で表示する処理を実行してもよい。また、例えば、制御部140は、操作領域SB11が他の表示情報と重畳しない場合と比べて操作領域SB11の色の濃さや明るさを高くして表示する処理を実行してもよい。このように、制御部140は、フロートアイコンが埋没しないように制御するための処理を実行してもよい。
【0056】
<2.実施形態の変形例>
以上、本開示の実施形態について説明した。続いて、本開示の実施形態の変形例を説明する。なお、以下に説明する変形例は、単独で本開示の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本開示の実施形態に適用されてもよい。また、変形例は、本開示の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本開示の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0057】
(無効化1)
上記実施形態では、操作領域SB11が他の表示情報よりも上位のレイヤに置かれる場合を示した。上記実施形態では、操作領域SB11が他の表示情報に重畳する場合、重畳された他の表示情報を操作できない場合がある。ここで、上記実施形態において、情報処理装置10は、操作領域SB11を無効にする機能を有してもよい。制御部140は、例えば特定のアプリケーションの起動時等操作領域SB11を無効化する処理を実行してもよい。また、制御部140は、操作領域SB11が無効化された場合、操作領域SB11を表示しない処理を実行する。また、無効化の対象となるアプリケーションは、デフォルトで予め設定されてもよいし、ユーザによって選択されてもよい。これにより、ユーザは、操作領域SB11が無効化された場合、操作領域SB11によって重畳されていた他の表情情報を操作することができる。
【0058】
また、制御部140は、無効化の対象となったアプリケーションをブラックリスト対象として、ブラックリスト対象が起動すると、所定の条件を満たすまで、操作領域SB11を表示しない処理を実行する。なお、所定の条件を満たすまでとは、例えば、ブラックリスト対象の起動が終了するまで、若しくは、所定の時間が経過するまで、等である。なお、ブラックリスト対象の一例としては、例えば、カメラアプリ、通信セッティングアプリ、スクリーンセーバ等が挙げられる。また、制御部140は、所定の条件を満たすと、操作領域SB11を有効にするとともに、操作領域SB11を表示する処理を実行する。この際、制御部140は、表示画面上の、操作領域SB11を消した直前の位置に操作領域SB11を表示する処理を実行する。
【0059】
(無効化2)
上記実施形態において、特定のアプリケーションの起動時以外にも、操作領域SB11を無効にすることができる。例えば、制御部140は、表示画面上で、操作領域SB11の領域以外を操作することで、所定の時間、操作領域SB11を無効化する処理を実行してもよい。また、制御部140は、操作領域SB11が無効化された場合、操作領域SB11を表示しない処理を実行する。以下、
図8を用いて具体的に説明する。
【0060】
図8では、操作領域SB11が表示画面上の他の表示情報であるアイコンAA11に重畳して表示されている。制御部140は、ユーザが例えば表示画面の中心等の操作領域SB11の領域以外を操作すると、操作領域SB11を所定の時間、無効化する処理を実行してもよい。これにより、ユーザは、アイコンA11の操作を行うことができる。制御部140は、操作領域SB11が無効化されている間、アイコンA11に対する操作を受け付けて、アイコンA11に対する操作に基づく処理を実行してもよい。
【0061】
また、制御部140は、無効化の所定の時間が経過すると、操作領域SB11を表示する処理を実行する。具体的には、制御部140は、操作領域SB11を有効にするとともに、操作領域SB11を表示する処理を実行する。この際、制御部140は、表示画面上の、操作領域SB11を消した直前の位置に操作領域SB11を表示する処理を実行する。また、制御部140は、操作領域SB11を再度表示する際に、操作領域SB11を特定の態様で表示する処理を実行してもよい。例えば、制御部140は、操作領域SB11を再度表示する際に、所定の時間、目立つ態様で表示されるように制御する処理を実行してもよい。これにより、操作領域SB11の位置を分かり易くすることができる。
【0062】
また、制御部140は、上記以外にも、例えば、新しい画面を開いた際や、画面が遷移した直後や、アプリケーションを起動した直後にも、同様に、操作領域SB11を無効化して、所定の時間が経過後、操作領域SB11を再度表示する際に、所定の時間が経過するまで、操作領域SB11を特定の態様で表示する処理を実行してもよい。このように、制御部140は、操作領域SB11を一瞬消して、その直後、一瞬目立たせる態様で表示する処理を行うことができる。
【0063】
(操作領域の範囲)
上記実施形態では、操作領域SB11に対して操作が行われたか否かを判定する操作領域SB11の範囲内とは、例えば、操作領域SB11が表示された表示範囲である場合を示したが、この例に限られない。操作領域SB11が円状の場合には、操作領域SB11の範囲内とは、例えば、操作領域SB11に外接する正方形の領域内の範囲であってもよい。この場合、制御部140は、操作指の検出位置が、操作領域SB11に外接する正方形の領域内にあるか否かに基づいて、操作領域SB11に対して操作が行われたか否かを判定する。また、操作領域SB11が円状の場合には、操作領域SB11の範囲内とは、例えば、操作領域SB11の中心から半径が所定の距離離れた円形の領域内の範囲であってもよい。また、操作領域SB11がバー状の場合には、操作領域SB11の範囲内とは、例えば、操作領域SB11の太さよりも数倍の太さのバーの領域内の範囲であってもよい。このように、操作領域SB11の検出範囲は、実際に表示された表示範囲よりも大きくてもよい。なお、操作領域SB11の検出範囲を、操作領域SB11の表示範囲よりも大きくする場合には、ユーザが検出範囲を視認できるように、例えば、ユーザが操作領域SB11に対して操作が行った直後の所定期間、操作領域SB11とは区別可能な表示態様で検出範囲を画面上に表示してもよい。例えば、区別可能な表示態様とは、薄い白色で検出範囲を表示する等である。
【0064】
(操作性の保持)
上記実施形態では、操作領域SB11の形状が変化する場合において、変化後の操作領域SB11に対する操作と、変化前の操作領域SB11に対する操作との操作性を保持する処理を実行する場合を示したが、この例に限らず、操作性を変更してもよい。例えば、制御部140は、操作領域SB11の形状が円状の場合には、操作領域SB11の形状がバー状の場合よりも、操作領域SB11の縦方向の長さが短いため、縦方向のトリガ操作に係るトリガの閾値を小さくしてもよい。これにより、ユーザは、例えば、操作領域SB11に対する上下スライドのトリガ操作を短いスライドで行うことができる。このように、制御部140は、例えば、操作領域SB11の形状に応じて、各方向のトリガ操作に係るトリガの閾値を変更することで、操作領域SB11の形状の変化前と変化後とで操作性を変更する処理を実行してもよい。
【0065】
(上下左右の特定)
上記実施形態において、操作領域SB11が表示画面の中央領域に位置する場合、操作領域SB11が端部領域に位置する場合と異なり、ユーザが上下左右のトリガ操作を適切に行えない場合がある。具体的な例を挙げると、ユーザが操作領域SB11を上スライドしたとしても、情報処理装置10が傾いている場合には、正確な上ではなく、斜め上にスライドしていることもあり得る。制御部140は、例えば加速度センサを用いて、表示画面の上下左右を特定してもよい。
【0066】
(設定変更)
上記実施形態では、操作領域SB11の表示態様は、デフォルト時より設定で変更可能である場合を示したが、この例に限られない。例えば、上記実施形態において、操作領域SB11の表示態様をデフォルト時より設定で変更可能なのは、端部領域用の操作領域SB11のみとして、中央領域用の操作領域SB11は、デフォルト時より変更不可能であってもよい。また、例えば、中央領域用の操作領域SB11において、デフォルト時より変更不可能なのは、サイズのみで、他の表示態様は、変更可能であってもよい。
【0067】
<3.動作の流れの一例>
次に、本実施形態に係る情報処理装置10の動作の流れの一例を説明する。
図9は、本実施形態に係る情報処理装置10における処理の流れの一例を説明するための図である。
【0068】
図9を参照すると、まず、センサ部110が表示部150の表示画面におけるトリガ操作を検出したか否かを判定する(ステップS101)。センサ部110が表示部150の表示画面におけるトリガ操作を検出していないと判定した場合(ステップS101;NO)、ステップS101へ復帰する。また、センサ部110が表示部150の表示画面におけるトリガ操作を検出したと判定した場合(ステップS101;YES)、制御部140は、表示部150における操作指の検出位置に基づいて、操作領域に対して操作が行われたか否かを判定する(ステップS102)。制御部140が操作領域に対して操作が行われていないと判定した場合(ステップS102;NO)、ステップS101へ復帰する。また、制御部140が操作領域に対して操作が行われたと判定した場合(ステップS102;YES)、制御部140は、操作領域に対する各操作(例えば、第1操作乃至第4操作)に応じた処理を実行する(ステップS103)。
【0069】
次に、本実施形態に係る操作領域の移動処理の流れの一例を説明する。
図10は、本実施形態に係る操作領域の移動処理の流れの一例を説明するための図である。
【0070】
図10を参照すると、まず、制御部140は、操作領域の移動処理を実行するための第1操作に係る所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS201)。制御部140は、第1操作に係る所定の条件を満たさないと判定した場合(ステップS201;NO)、情報処理を終了する。また、制御部140は、第1操作に係る所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS201;YES)、表示部150における操作指の検出位置に応じた位置に、操作領域を移動して表示する処理を実行する(ステップS202)。また、制御部140は、操作領域が表示部150の中央領域に位置するか否かを判定する(ステップS203)。具体的には、制御部140は、例えば、端部領域以外の領域である中央領域が表示画面上、どの範囲であるかを予めデータとして記憶しておき、表示部150における操作指の検出位置が中央領域に位置するかを判定する。制御部140は、操作領域が中央領域に位置しないと判定した場合(ステップS203;NO)、ステップS203へ復帰する。また、制御部140は、操作領域が中央領域に位置すると判定した場合(ステップS203;YES)、操作領域の形状を変化させて表示する処理を実行する(ステップS204)。
【0071】
そして、制御部140は、表示部150における操作指の検出位置に基づいて、操作領域を離したか否かを判定する(ステップS205)。制御部140は、操作領域を離していないと判定した場合(ステップS205;NO)、ステップS205へ復帰する。また、制御部140は、操作領域を離したと判定した場合(ステップS205;YES)、操作領域を離した位置に応じた態様で操作領域を表示する処理を実行する(ステップS206)。
【0072】
<4.ハードウェア構成例>
次に、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例について説明する。
図11は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図11を参照すると、情報処理装置10は、例えば、プロセッサ871と、ROM872と、RAM873と、ホストバス874と、ブリッジ875と、外部バス876と、インターフェース877と、入力装置878と、出力装置879と、ストレージ880と、ドライブ881と、接続ポート882と、通信装置883と、を有する。なお、ここで示すハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部が省略されてもよい。また、ここで示される構成要素以外の構成要素をさらに含んでもよい。
【0073】
(プロセッサ871)
プロセッサ871は、例えば、演算処理装置又は制御装置として機能し、ROM872、RAM873、ストレージ880、又はリムーバブル記録媒体901に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般又はその一部を制御する。
【0074】
(ROM872、RAM873)
ROM872は、プロセッサ871に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータ等を格納する手段である。RAM873には、例えば、プロセッサ871に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータ等が一時的又は永続的に格納される。
【0075】
(ホストバス874、ブリッジ875、外部バス876、インターフェース877)
プロセッサ871、ROM872、RAM873は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス874を介して相互に接続される。一方、ホストバス874は、例えば、ブリッジ875を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス876に接続される。また、外部バス876は、インターフェース877を介して種々の構成要素と接続される。
【0076】
(入力装置878)
入力装置878には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、及びレバー等が用いられる。さらに、入力装置878としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラが用いられることもある。また、入力装置878には、マイクロホン等の音声入力装置が含まれる。
【0077】
(出力装置879)
出力装置879は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、又は有機EL等のディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホン等のオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、又はファクシミリ等、取得した情報を利用者に対して視覚的又は聴覚的に通知することが可能な装置である。また、本開示に係る出力装置879は、触覚刺激を出力することが可能な種々の振動デバイスを含む。
【0078】
(ストレージ880)
ストレージ880は、各種のデータを格納するための装置である。ストレージ880としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、又は光磁気記憶デバイス等が用いられる。
【0079】
(ドライブ881)
ドライブ881は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体901に記録された情報を読み出し、又はリムーバブル記録媒体901に情報を書き込む装置である。
【0080】
(リムーバブル記録媒体901)
リムーバブル記録媒体901は、例えば、DVDメディア、Blu-ray(登録商標)メディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディア等である。もちろん、リムーバブル記録媒体901は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、又は電子機器等であってもよい。
【0081】
(接続ポート882)
接続ポート882は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS-232Cポート、又は光オーディオ端子等のような外部接続機器902を接続するためのポートである。
【0082】
(外部接続機器902)
外部接続機器902は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はICレコーダ等である。
【0083】
(通信装置883)
通信装置883は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、例えば、有線又は無線LAN、Bluetooth(登録商標)、又はWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、又は各種通信用のモデム等である。
【0084】
<5.まとめ>
以上説明したように、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10は、表示画面の端部領域に表示された操作領域に対する操作によって、表示画面の中央領域に移動する処理を実行する機能を有する。係る機能によれば、更なるユーザビリティの向上を促進することが可能となる。
【0085】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0086】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0087】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示し、
前記操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって前記表示画面の中央領域に移動する処理を実行する制御部
を備えた、情報処理装置。
(2)
前記制御部は、
前記表示画面の中央領域に移動する場合には、前記操作領域の形状を変化させる処理を実行する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、
前記形状が変化後の操作領域に対する操作において、変化前の操作領域に対する操作の操作性を保持する処理を実行する、
前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記変化前の操作領域は、バー状の形状であり、
前記変化後の操作領域は、円状の形状である、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、
前記所定の操作として予め設定された第2操作によって前記表示画面においてアプリケーションの機能実行に係る実行情報を表示する処理を実行する、
前記(1)~(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、
前記第2操作が行われた際の前記操作領域の位置情報に基づいて前記実行情報を表示する領域を決定する処理を実行する、
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記実行情報は、所定の基準に基づいて特定された少なくとも1の前記アプリケーションに係るアイコンを含み、
前記制御部は、
前記アイコンに対する操作に基づいて、前記アプリケーションに所定の処理を実行させる、
前記(5)又は(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、
前記操作領域が前記表示画面における他の表示情報に重畳する場合、当該操作領域に対する操作に基づく処理を実行する、
前記(1)~(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、
前記表示画面において前記操作領域の領域以外が操作された場合、所定の時間が経過するまで当該操作領域を表示しない処理を実行する、
前記(1)~(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記制御部は、
前記所定の時間の経過後に前記操作領域を表示させる際、所定の時間が経過するまで当該操作領域を特定の態様で表示する処理を実行する、
前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
タッチパネルを有する、
前記(1)~(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
モバイル端末である、
前記(1)~(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
情報処理装置が、
表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示し、
前記操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって前記表示画面の中央領域に移動する処理を実行すること、
を含む、
情報処理方法。
(14)
情報処理装置に、
表示画面の端部領域に所定の形状の操作領域を表示させ、
前記操作領域に対する所定の操作として予め設定された第1操作によって前記表示画面の中央領域に移動する処理を実行させる、
情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0088】
10 情報処理装置
20 ネットワーク
110 センサ部
120 入力部
130 記憶部
140 制御部
150 表示部
160 特定部
170 通信部