(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022049635
(43)【公開日】2022-03-29
(54)【発明の名称】自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置
(51)【国際特許分類】
B23B 19/02 20060101AFI20220322BHJP
B23B 1/00 20060101ALI20220322BHJP
B23B 37/00 20060101ALI20220322BHJP
B23Q 3/12 20060101ALI20220322BHJP
【FI】
B23B19/02 B
B23B1/00 C
B23B37/00
B23Q3/12 B
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020190516
(22)【出願日】2020-11-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0118875
(32)【優先日】2020-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518169370
【氏名又は名称】アールピーエス、カンパニー、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】RPS CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100080791
【弁理士】
【氏名又は名称】高島 一
(74)【代理人】
【識別番号】100136629
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 光宜
(74)【代理人】
【識別番号】100125070
【弁理士】
【氏名又は名称】土井 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100121212
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 弥栄子
(74)【代理人】
【識別番号】100174296
【弁理士】
【氏名又は名称】當麻 博文
(74)【代理人】
【識別番号】100137729
【弁理士】
【氏名又は名称】赤井 厚子
(74)【代理人】
【識別番号】100151301
【弁理士】
【氏名又は名称】戸崎 富哉
(74)【代理人】
【識別番号】100170184
【弁理士】
【氏名又は名称】北脇 大
(72)【発明者】
【氏名】イ、ドン ホン
(72)【発明者】
【氏名】ユク、イン-ス
(72)【発明者】
【氏名】キム、チャン ス
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジュン ス
(72)【発明者】
【氏名】ソ、ユン ホ
(72)【発明者】
【氏名】ハン、グァン シン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ウン ケン
【テーマコード(参考)】
3C016
3C036
3C045
【Fターム(参考)】
3C016FA05
3C036AA15
3C045AA03
3C045FD03
3C045FD08
3C045FD15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置を提供する。
【解決手段】長さ方向に沿って内部空間101が形成されているハウジング部材、内部空間内に回転可能に設けられ、中空が形成されたシャフト部材200、中空内の前方に配置され、貫通孔301が形成されている超音波発振部材300、中空内で前後方向に移動可能に設けられ、一部分が貫通孔内に挿入されて超音波発振部材を貫通するドローバー部材400、ドローバー部材の先端に連結され、一部分がハウジング部材の外側に配置されて工具がクランピングされるクランピング部材500、シャフト部材を回転させる回転手段800、ドローバー部材をシャフト部材の長さ方向に沿って前進または後進させるシリンダ部材900を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向に沿って内部空間が形成されているハウジング部材;
前記内部空間内に回転可能に配置され、中空が形成されたシャフト部材;
前記中空内の前方に配置され、貫通孔が形成された超音波発振部材;
前記中空内で前後方向に移動可能に配置され、一部分が前記貫通孔内に挿入されて前記超音波発振部材を貫通するドローバー部材;
前記ドローバー部材の先端に連結され、一部分が前記ハウジング部材の外側に配置され、工具をクランピングするクランピング部材;
前記内部空間に位置し、前記シャフト部材を回転させる回転手段;そして
前記ドローバー部材を前記シャフト部材の長さ方向に沿って前進または後進させるシリンダ部材;を含む、自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置。
【請求項2】
前記ドローバー部材は、
前記ドローバー部材の前部を形成するドローバーと、前記ドローバー部材の後部を形成するプッシュロッドを具備し、
前記ドローバーは前記貫通孔を貫通し、
前記シャフト部材は前記プッシュロッドの外側に配置され、
前記回転手段は前記シャフト部材の周りに配置される、請求項1に記載の自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置。
【請求項3】
前記シリンダ部材は、
前記ハウジング部材の後端に配置され、前後方向に多段で形成された複数のシリンダ;そして
前記各シリンダの内部で前後方向に移動可能に配置される、複数のピストン部を具備し、
前記複数のピストン部は前後方向に順次連結され、
前記複数のピストン部のうち最も前に位置するピストン部は、前記ドローバー部材の後端に連結され、
前記ピストン部が前後方向に移動すると、前記ドローバー部材は前記ピストン部の移動方向に沿って前後方向に移動する、請求項1に記載の自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置。
【請求項4】
前記内部空間内に配置され、前記シャフト部材を取り囲むボールベアリング部材をさらに含む、請求項1に記載の自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置。
【請求項5】
前記内部空間内に配置され、前記シャフト部材を取り囲むエアベアリング部材をさらに含み、
前記エアベアリング部材にエアを供給するエア流路が前記ハウジング部材に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動工具交換(Auto Tool Change、ATC)が可能な超音波スピンドル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にマシニングセンタに使われるATC(Automatic Tool Changer:以下「ATC」という)スピンドル(spindle)は軸端が工作物や切削工具に装着された回転軸であって、高速で回転しながら切削がなされるようにするのに利用される。
【0003】
従来の「超音波加工機の自動工具交換装置」が大韓民国登録特許第10-1904799号に提示されている。この公報によると、加工工具およびホルダー4がスピンドルの回転によってねじ18で固定される着脱方式を採択した。したがって、工具を交換するためには、トルクの検出が可能な外部モータ11、モータから動力の伝達を受けるためのカップリング12、加工工具およびホルダーを脱着させる特殊な支持ホーン17、ねじ形態のホルダー4等が必要である。このため、大きさが大きくなって多くの空間を占めてしまうという問題点がある。
【0004】
その他にも大韓民国公開特許第10-2012-0117156号(超音波スピンドル装置)、大韓民国登録特許第10-1879451号(超音波エアベアリングスピンドルシステム)、大韓民国登録特許第10-1604989号(超音波エアベアリングスピンドル)等に超音波スピンドルが提示されているが、前記3つの公報はいずれも手動で工具を交換しなければならないという短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前述した問題点を解決することを目的とする。
【0006】
本発明は、クランピング部材に装着された工具を自動で交換する超音波スピンドル装置を提供することを他の目的とする。
【0007】
本発明は、ツール交換時間を顕著に短縮させる超音波スピンドル装置を提供することを他の目的とする。
【0008】
本発明は、別途の追加装置がなくても工具を自動で交換する、超音波スピンドル装置を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、長さ方向に沿って内部空間が形成されているハウジング部材;前記内部空間内に回転可能に設けられ、中空が形成されたシャフト部材;前記中空内の前方に配置され、貫通孔が形成されている超音波発振部材;前記中空内で前後方向に移動可能に設けられ、一部分が前記貫通孔内に挿入されて前記超音波発振部材を貫通するドローバー部材;前記ドローバー部材の先端に連結され、一部分が前記ハウジング部材の外側に配置されて工具がクランピングされるクランピング部材;前記シャフト部材を回転させる回転手段;前記ドローバー部材を前記シャフト部材の長さ方向に沿って前進または後進させるシリンダ部材;を含む。
【0010】
本発明において、前記ドローバー部材は、前側をなすドローバーと、後側をなすプッシュロッドに分けられ、前記ドローバーは前記貫通孔を貫通し、前記プッシュロッドの外側に配置される前記シャフト部材の周りに前記回転手段が設けられることを特徴とする。
【0011】
本発明において、前記シリンダ部材は、前記ハウジング部材の後端に配置され、多段で設けられている多数のシリンダと、前記各シリンダの内部で前後方向に移動可能な多数のピストン部を含み、後方に位置した前記ピストン部は前方に位置した前記ピストン部と連結されており、最前方に位置した前記ピストン部は前記ドローバー部材の後端と連結されており、前記ピストン部が移動するにつれて、前記ドローバー部材が前進または後進することを特徴とする。
【0012】
本発明において、前記内部空間内に前記シャフト部材を取り囲んで設けられるボールベアリング部材;をさらに含むことを特徴とする。
【0013】
本発明において、前記内部空間内に前記シャフト部材を取り囲んで設けられるエアベアリング部材;をさらに含み、前記ハウジング部材には前記エアベアリング部材にエアを供給するエア流路が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置の効果は次の通りである。
【0015】
本発明の実施例のうち少なくとも一つによると、ツール交換時間が顕著に短縮されて工程が単純化されたり、装置が単純化され得る。
【0016】
本発明の実施例のうち少なくとも一つによると、従来の超音波スピンドルに比べて加工時間の短縮、工具の寿命延長、加工物の精密度の向上などの効果を期待することができる。
【0017】
本発明の実施例のうち少なくとも一つによると、超音波スピンドルの利点に自動工具交換を付加して、別途の追加装置がなくても工具を自動で交換するスピンドルを具現化することによって、費用の側面で非常に有利な効果がある。
【0018】
本発明の実施例のうち少なくとも一つによると、スピンドル内にATC装置、ATCが可能な超音波発振部材、シャフト部材を回転させる回転手段が含まれることによって、低費用の効果はもちろん構造の単純化および空間節約効果を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本発明の好ましい実施例に係る自動工具交換が可能なボールベアリング超音波スピンドル装置を図示した断面図である。
【
図2】
図2は、
図1でシリンダ部材が作動してクランピング部材が前方に移動した状態を図示した図面である。
【
図3】
図3は、
図1でハウジング部材の後面を図示した図面である。
【
図4】
図4は、本発明の好ましい実施例に係る自動工具交換が可能なエアベアリング超音波スピンドル装置を図示した断面図である。
【
図5】
図5は、
図4でシリンダ部材が作動してクランピング部材が前方に移動した状態を図示した図面である。
【
図6】
図6は、
図4でハウジング部材の後面を図示した図面である。
【
図7】
図7は、
図4でハウジング部材の外観を図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付された図面を参照して、本発明に係る好ましい実施例を詳細に説明することにする。これに先立ち、本明細書および特許請求の範囲に使われた用語や単語は、通常または辞書的な意味で限定して解釈されてはならず、発明者は自身の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則って、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0021】
したがって、本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は、本発明の最も好ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例が存在し得ることが理解されるべきである。
【0022】
本発明の好ましい実施例に係る自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置は、ボールベアリング超音波スピンドル装置とエアベアリング超音波スピンドル装置に適用され得る。
【0023】
本発明の好ましい実施例に係る自動工具交換が可能なボールベアリング超音波スピンドル装置を、
図1~
図3に図示した。
【0024】
図1に図示した通り、自動工具交換が可能なボールベアリング超音波スピンドル装置は、ハウジング部材100とシャフト部材200と超音波発振部材300とドローバー部材400とクランピング部材500とボールベアリング部材610、630と回転手段800とシリンダ部材900を含む。
【0025】
図1を参照して説明すると、ハウジング部材100は長さ方向に沿って内部空間101が形成されている。ハウジング部材100に形成された内部空間101は、ハウジング部材100の先端と後端にそれぞれ開放されている。
【0026】
本実施例で、ハウジング部材100はメインハウジング110とフロントカバー120とリアベアリングハウジング130とコネクティングボディ140とリアカバー150で構成されている。
【0027】
メインハウジング110は円筒状であって、内部空間101が形成されている。
【0028】
フロントカバー120はメインハウジング110の先端に設けられ、先端に開放された内部空間101を閉鎖し、クランピング部材500が貫通するクランピング貫通ホール121が形成されている。
【0029】
リアベアリングハウジング130はメインハウジング110の後端に設けられ、後端に開放された内部空間101を閉鎖し、下記で説明するボールベアリング部材630が装着され得るようにベアリング装着溝131が形成されており、ベアリング装着溝131内にはリアシャフト250が貫通するシャフト貫通ホール133が形成されている。
【0030】
コネクティングボディ140は、リアベアリングハウジング130の後端に装着される。コネクティングボディ140の後面には、下記で説明するシリンダ部材900の最前方に位置したピストン部930が装着されるピストン部装着空間141が形成されている。ピストン部装着空間141内にはプッシュロッド450が貫通するプッシュロッド貫通ホール143が形成されており、プッシュロッド貫通ホール143とシリンダ部910の第1エア通路911を連結する第2エア通路145が形成されている。コネクティングボディ140の後端にはシリンダ部材900が配置され、シリンダ部材900の後端にはリアカバー150が装着される。
【0031】
リアカバー150には第1エア供給ノズル151と第2エア供給ノズル153がそれぞれ設けられており、これらの作用は下記で詳細に説明することにする。
【0032】
また、リアカバー150には、
図3のようにエア流入口154、CW流入口155、CW排出口156、US WIRE157、POWER158がそれぞれ設けられている。
【0033】
エア流入口154に流入した空気は、
図1のようにリアカバー150、シリンダ部910、コネクティングボディ140、メインハウジング110、フロントカバー120にかけて形成されたエア流路bに沿って移動し、最終的にフロントカバー120とクランピング部材500の間の隙間に排出されて外部からハウジング部材100の内部に異物が侵入することを防止するエアカーテン(air curtain)の役割をする。
【0034】
CW流入口155、CW排出口156は、冷却水(Cooling Water)がハウジング部材100の内部に流入し、外部に排出される役割をする。
【0035】
US WIRE157は、超音波発振部材300に電源を供給できるように超音波発振器から電線が配線される部分である。
【0036】
POWER158は、シャフト部材200を回転させる回転手段800の固定子830に電源を供給できるように固定子830から電線が配線される部分である。
【0037】
図1を参照して説明すると、シャフト部材200は内部空間101内に回転可能に設けられ、中空201が形成されている。
【0038】
本実施例で、シャフト部材200はフロントシャフト210とミドルシャフト230とリアシャフト250で構成されている。
【0039】
フロントシャフト210とミドルシャフト230そしてリアシャフト250は、溶接で組み立てられる。リアシャフト250は、リアベアリングハウジング130のシャフト貫通ホール133を貫通する。
【0040】
図1を参照して説明すると、超音波発振部材300は中空201内の前方に配置される。
【0041】
本実施例で、シャフト部材200が三つの部分で構成されることによって、超音波発振部材300はフロントシャフト210に形成された中空201内に配置され、フロントシャフト210に固定されることによって、シャフト部材200の回転時にシャフト部材200とともに回転する。
【0042】
このような超音波発振部材300には、下記で説明するドローバー部材400が貫通できるように貫通孔301が形成されている。
【0043】
超音波発振部材300に電源を供給する合金ブラシ350がメインハウジング110の一側に装着されており、合金ブラシ350は超音波発振部材300と電気的に連結されており、超音波発振部材300に電源を供給する。
【0044】
図1を参照して説明すると、ドローバー部材400は中空201内で前後方向に移動可能に設けられ、シャフト部材200の回転時にシャフト部材200とともに回転する。ドローバー部材400はシャフト部材200の中空201全体に長さ方向に沿って配置されるため細くて長い形態であり、前側をなすドローバー410と、後側をなすプッシュロッド450に分けられることが作動性を向上させることができるという側面で好ましい。特に、前側をなすドローバー410は相対的に長さが短く形成され、後側をなすプッシュロッド450は相対的に長さが長く形成されることがさらに好ましい。本実施例でドローバー410とプッシュロッド450の間にある程度の間隔が形成されたものとして図示したが、実施例によりドローバー410とプッシュロッド450が互いに接触してもよい。
【0045】
ドローバー410はフロントシャフト210とミドルシャフト230内に形成された中空201内に配置されるが、この時ドローバー410はディスクスプリング420により後方に位置するように弾性支持されている。このようなドローバー410は、超音波発振部材300の貫通孔301を貫通する。このように、超音波発振部材300を貫通したドローバー部材400の先端は、内部空間101の最前方に配置される。
【0046】
プッシュロッド450はリアシャフト250内に形成された中空201内に配置され、プッシュロッド450の後端はコネクティングボディ140のプッシュロッド貫通ホール143を貫通する。
【0047】
前記のように構成されるプッシュロッド450の内部には第3エア通路451が形成されており、ドローバー410の内部には第4エア通路411が形成されている。プッシュロッド450の内部に形成された第3エア通路451は、コネクティングボディ140の第2エア通路145と連結されている。
【0048】
図1を参照して説明すると、ドローバー部材400の先端にはクランピング部材500が連結される。すなわち、クランピング部材500はドローバー410の先端に装着され、フロントカバー120のクランピング貫通ホール121を貫通して一部分がハウジング部材100の外側に配置されることによって、クランピング部材500に工具がクランピングされる。
【0049】
本明細書の図面ではクランピング部材500をコレット(collet)の形態で図示したが、実施例によりホルダーの形態でもよく、工具を把持できる形態であればよい。
【0050】
図1を参照して説明すると、シャフト部材200をハウジング部材100から回転可能にするボールベアリング部材610、630は、内部空間101内にシャフト部材200を取り囲んで設けられている。
【0051】
本実施例では、シャフト部材200の前側をなすフロントシャフト210を取り囲んで二つのボールベアリング部材610がそれぞれ設けられており、シャフト部材200の後側をなすリアシャフト250を取り囲んで二つのボールベアリング部材630がそれぞれ設けられている。特に、リアシャフト250を取り囲んで設けられる二つのボールベアリング部材630は、リアベアリングハウジング130のベアリング装着溝131内に装着される。
【0052】
本明細書で提示したボールベアリング部材610、630の個数および配置は一実施例に過ぎず、実施例によりボールベアリング部材610、630の個数および配置を異にできることは言うまでもない。
【0053】
図1を参照して説明すると、ボールベアリング部材610、630によりハウジング部材100の内部空間101内に回転可能に設けられるシャフト部材200を回転させる回転手段800は、メインハウジング110の内部空間101内に設けられる。特に、回転手段800は、プッシュロッド450の外側に配置されるリアシャフト250の周りに設けられることが好ましい。
【0054】
本実施例で、回転手段800は回転子(810、rotor)と固定子(830、stator)を含むモータで構成されている。
【0055】
回転子810はリアシャフト250を取り囲んで設けられており、固定子830は回転子810を取り囲んで設けられている。
【0056】
このように構成されて固定子830に巻線されたコイルに電圧が印加されると、固定子830のコイルに印加された電圧によって回転子810のコイルに誘導電流が発生して、回転子810が中心軸を中心に回転する。これに伴い、リアシャフト250が回転子810とともに回転することによって、リアシャフト250と連結されているフロントシャフト210とミドルシャフト230も共に回転して、シャフト部材200全体が回転する。
【0057】
図1を参照して説明すると、シリンダ部材900はドローバー部材400をハウジング部材100の長さ方向に沿って前進または後進させる。
【0058】
本実施例で、ドローバー部材400がドローバー410とプッシュロッド450で構成されることによって、シリンダ部材900は後側に配置されたプッシュロッド450を前進または後進させる。また、本実施例では、コネクティングボディ140とリアカバー150の間にシリンダ部材900が配置されている。
【0059】
さらに、シリンダ部材900は、多段で設けられている多数のシリンダ部910と、各シリンダ部910の内部で前後方向に移動可能な多数のピストン部930を含むことが好ましい。
【0060】
後方に位置したピストン部930は前方に位置したピストン部930と連結されており、最前方に位置したピストン部930はドローバー部材400の後端と連結されている。
【0061】
本実施例で、最前方に位置したピストン部930はコネクティングボディ140のピストン部装着空間141内で前後方向に移動可能に設けられており、コイルバネ147により後方に位置するように弾性支持されている。また、本実施例で、最前方に位置したピストン部930はプッシュロッド貫通ホール143を貫通したプッシュロッド450と連結されている。
【0062】
各シリンダ部910には互いに連結されるように第1エア通路911が形成されており、第1エア通路911はコネクティングボディ140の第2エア通路145と連結されており、リアカバー150の第1エア供給ノズル151からエアが供給される。これに伴い、第1エア供給ノズル151を通じて第1エア通路911でエアが供給され、第2エア通路145を通じてプッシュロッド450の第3エア通路451およびドローバー410の第4エア通路411にエアが移動し、クランピング部材500の外側に排出されることによって、装置の内部および工具を清掃するツールクリーニングが可能である。
【0063】
最後方に位置したピストン部930はリアカバー150の第2エア供給ノズル153からシリンダ部910の内部に供給されるエアによって前進したり、シリンダ部910の内部の空気が第2エア供給ノズル153を通じて外に抜け出て後進が可能である。このように、第2エア供給ノズル153はシリンダ部材900にエアを供給したり、シリンダ部材900からエアを排出するために設けられる。さらに詳細には、
図2に図示した通り、第2エア供給ノズル153を通じてシリンダ部910の内部にエアが供給されると、ピストン部930が順に前方に移動し、最前方に位置したピストン部930はプッシュロッド450と連結されているため、プッシュロッド450が前方に移動することになる。この時、プッシュロッド450がドローバー410を前方に押圧すると、最終的にドローバー410の先端に連結されたクランピング部材500が前方に移動することによって、コレット(collet)の形態で形成されたクランピング部材500に装着された工具を脱去することができる。この時、本実施例で、クランピング部材500の移動距離は0.4mm前進し、クランピング部材500の移動距離は実施例により変わり得る。
【0064】
本発明の好ましい実施例に係る自動工具交換が可能なエアベアリング超音波スピンドル装置を、
図4および
図7に図示した。
【0065】
図4に図示した通り、自動工具交換が可能なエアベアリング超音波スピンドル装置は、ハウジング部材100-1とシャフト部材200-1と超音波発振部材300とドローバー部材400とクランピング部材500とエアベアリング部材710、730と回転手段800とシリンダ部材900-1を含む。
【0066】
エアベアリング超音波スピンドル装置において、前記で説明したボールベアリング超音波スピンドル装置と同じ構成要素については同じ図面番号を付与し、その詳細な説明は省略することにし、ボールベアリング超音波スピンドル装置と差異点がある構成要素についてのみ説明することにする。
【0067】
図4を参照して説明すると、ハウジング部材100-1は長さ方向に沿って内部空間101が形成されている。ハウジング部材100-1に形成された内部空間101は、ハウジング部材100-1の先端と後端にそれぞれ開放されている。
【0068】
本実施例で、ハウジング部材100-1は、メインハウジング110とフロントカバー120とボディ160とリアカバー150で構成されている。
【0069】
メインハウジング110は円筒状であって、内部空間101が形成されている。
【0070】
フロントカバー120はメインハウジング110の先端に設けられ、先端に開放された内部空間101を閉鎖し、クランピング部材500が貫通するクランピング貫通ホール121が形成されている。
【0071】
ボディ160はメインハウジング110の後端に設けられ、後端に開放された内部空間101を閉鎖し、プッシュロッド450が貫通するプッシュロッド貫通ホール161が形成されている。
【0072】
ボディ160の後端にはシリンダ部材900-1が配置され、シリンダ部材900-1の後端にはリアカバー150が装着される。
【0073】
リアカバー150には、第3エア供給ノズル152と第2エア供給ノズル153がそれぞれ設けられている。
【0074】
また、リアカバー150には
図6のように、CW流入口155、CW排出口156、US WIRE157、POWER158がそれぞれ設けられている。
【0075】
CW流入口155、CW排出口156は、冷却水(Cooling Water)がハウジング部材100-1の内部に流入し、外部に排出される役割をする。
【0076】
US WIRE157は、超音波発振部材300に電源を供給できるように超音波発振器から電線が配線される部分である。
【0077】
POWER158は、シャフト部材200を回転させる回転手段800の固定子830に電源を供給できるように固定子830から電線が配線される部分である。
【0078】
図4を参照して説明すると、シャフト部材200-1は内部空間101内に回転可能に設けられ、中空201が形成されている。
【0079】
本実施例で、シャフト部材200-1は、フロントシャフト260とリアシャフト280で構成されている。フロントシャフト260とリアシャフト280は、熱間組立(焼き嵌め)後溶接で組み立てられる。
【0080】
図4を参照して説明すると、超音波発振部材300は中空201内の前方に配置される。
【0081】
本実施例で、シャフト部材200-1が二つの部分で構成されることにより、超音波発振部材300はフロントシャフト260に形成された中空201内に配置され、フロントシャフト260に固定されることによってシャフト部材200-1の回転時にシャフト部材200-1とともに回転する。
【0082】
このような超音波発振部材300には、下記で説明するドローバー部材400が貫通できるように貫通孔301が形成されている。
【0083】
超音波発振部材300に電源を供給する合金ブラシ350がボディ160の一側に装着されており、合金ブラシ350は超音波発振部材300と電気的に連結されており、超音波発振部材300に電源を供給する。
【0084】
図4を参照して説明すると、ドローバー部材400は中空201内で前後方向に移動可能に設けられ、シャフト部材200-1の回転時にシャフト部材200-1とともに回転する。ドローバー部材400はシャフト部材200-1の中空201全体に長さ方向に沿って配置されるため細くて長い形態であり、前側をなすドローバー410と、後側をなすプッシュロッド450に分けられることが作動性を向上させることができるという側面で好ましい。
【0085】
ドローバー410はフロントシャフト260とリアシャフト280内に形成された中空201内に配置されるが、リアシャフト280の前側まで配置されている。この時、ドローバー410はディスクスプリング420により後方に位置するように弾性支持されている。このようなドローバー410は、超音波発振部材300の貫通孔301を貫通する。このように、超音波発振部材300を貫通したドローバー部材400の先端は内部空間101の最前方に配置される。
【0086】
プッシュロッド450はリアシャフト280内に形成された中空201内に配置され、プッシュロッド450の後端はボディ160のプッシュロッド貫通ホール161を貫通し、シリンダボディ920のプッシュロッド貫通ホール923を貫通する。
【0087】
前記のように構成されるプッシュロッド450の内部には第3エア通路451が形成されており、ドローバー410の内部には第4エア通路411が形成されている。プッシュロッド450の内部に形成された第4エア通路411は、シリンダボディ920の第2エア通路925と連結されている。
【0088】
ドローバー部材400の先端には、クランピング部材500が連結される。すなわち、クランピング部材500はドローバー410の先端に装着され、フロントカバー120のクランピング貫通ホール121を貫通して一部分がハウジング部材100-1の外側に配置されることによって、クランピング部材500に工具がクランピングされる。
【0089】
図4を参照して説明すると、シャフト部材200-1をハウジング部材100-1から回転可能にするエアベアリング部材710、730、750が、内部空間101内にシャフト部材200-1を取り囲んで設けられている。
【0090】
本実施例では、シャフト部材200-1の前側をなすフロントシャフト260を取り囲んでエアベアリング部材710が設けられており、シャフト部材200-1の後側をなすリアシャフト280を取り囲んでエアベアリング部材730が設けられている。リアシャフト280とエアベアリング部材730の間には、シャプトブッシュ290が配置されている。また、フロントカバー120とメインハウジング110の間には、スラストエアベアリング750が設けられている。
【0091】
エアベアリング部材710、エアベアリング部材730、スラストエアベアリング750にエアを供給するエア流路aが、メインハウジング110、ボディ160、シリンダボディ920、シリンダ部910にかけて互いに連結されて形成されており、リアカバー150には第3エア供給ノズル152からエアが供給される。したがって、第3エア供給ノズル152を通じてエアがエア流路a内に供給され、エアベアリング部材710、エアベアリング部材730、スラストエアベアリング750によりシャフト部材200-1が内部空間101内で浮上する。
【0092】
このように、エアベアリング部材710、エアベアリング部材730、スラストエアベアリング750によりシャフト部材200-1が内部空間101内で浮上しながら、シャフト部材200-1は内部空間101内に回転可能になるが、浮上したシャフト部材200-1を回転させる回転手段800はメインハウジング110の内部空間101内に設けられる。特に、回転手段800はリアシャフト280の周りに設けられることが好ましい。
【0093】
本実施例で、回転手段800は回転子(810、rotor)と固定子(830、stator)を含むモータで構成されている。
【0094】
回転子810はリアシャフト280の前側を取り囲んで設けられており、固定子830は回転子810を取り囲んで設けられている。
【0095】
このように構成されて固定子830に巻線されたコイルに電圧が印加されると、固定子830のコイルに印加された電圧によって回転子810のコイルに誘導電流が発生して回転子810が中心軸を中心に回転する。これに伴い、リアシャフト280が回転子810とともに回転することによって、リアシャフト280と連結されているフロントシャフト260も共に回転して、シャフト部材200-1全体が回転する。
【0096】
図4を参照して説明すると、シリンダ部材900-1はドローバー部材400をハウジング部材100-1の長さ方向に沿って前進または後進させる。
【0097】
本実施例で、ドローバー部材400がドローバー410とプッシュロッド450で構成されることによって、シリンダ部材900-1は後側に配置されたプッシュロッド450を前進または後進させる。また、本実施例では、ボディ160とリアカバー150の間にシリンダ部材900-1が配置されている。
【0098】
さらに、シリンダ部材900-1は、多段で設けられている多数のシリンダ部910と、最前方に配置されたシリンダ部910とボディ160の間に配置されるシリンダボディ920と、各シリンダ部910の内部で前後方向に移動可能な多数のピストン部930を含むことが好ましい。
【0099】
シリンダ部910には、
図6に図示した第3エア供給ノズル152からエアが供給される第1エア通路911が形成されている。
【0100】
シリンダボディ920の後面には、最前方に位置したピストン部930が装着されるピストン部装着空間921が形成されている。ピストン部装着空間921内にはプッシュロッド450が貫通するプッシュロッド貫通ホール923が形成されており、シリンダ部910の第1エア通路911とプッシュロッド450の第3エア通路451を連結する第2エア通路925が形成されている。したがって、
図6に図示した第3エア供給ノズル152から第1エア通路911に供給されたエアは第2エア通路925に移動し、プッシュロッド450の第3エア通路451とドローバー410の第4エア通路411を順に移動し、クランピング部材500の間で排出されることによって、装置内部および工具を清掃するツールクリーニングが可能である。
【0101】
後方に位置したピストン部930は前方に位置したピストン部930と連結されており、最前方に位置したピストン部930はドローバー部材400の後端と連結されている。
【0102】
本実施例で、最前方に位置したピストン部930はシリンダボディ920のピストン部装着空間921内で前後方向に移動可能に設けられており、コイルバネ927により後方に位置するように弾性支持されている。また、本実施例で、最前方に位置したピストン部930はシリンダボディ920のプッシュロッド貫通ホール923を貫通したプッシュロッド450と連結されている。
【0103】
最後方に位置したピストン部930はリアカバー150の第2エア供給ノズル153からシリンダ部910の内部に供給されるエアによって前進したり、シリンダ部910の内部の空気が第2エア供給ノズル153を通じて外に抜け出て後進が可能である。このように、第2エア供給ノズル153はシリンダ部材900-1にエアを供給したり、シリンダ部材900-1からエアを排出するために設けられる。
【0104】
さらに詳細には、
図5に図示した通り、第2エア供給ノズル153を通じてシリンダ部910の内部にエアが供給されると、ピストン部930が順に前方に移動し、最前方に位置したピストン部930はプッシュロッド450と連結されているため、プッシュロッド450が前方に移動することになる。この時、プッシュロッド450がドローバー410を前方に押圧すると、最終的にドローバー410の先端に連結されたクランピング部材500が前方に移動することによって、コレット(collet)の形態で形成されたクランピング部材500に装着された工具を脱去することができる。この時、本実施例で、クランピング部材500の移動距離は0.5mm前進し、クランピング部材500の移動距離は実施例により変わり得る。
【0105】
前記のように構成されるエアベアリング超音波スピンドル装置の全体の外観を、
図7に図示した。
【0106】
メインハウジング110とフロントカバー120とボディ160とリアカバー150で構成されるハウジング部材100-1とシリンダ部910とシリンダボディ920とエアベアリング部材710、750によって、エアベアリング超音波スピンドル装置は円筒状をなる。
【0107】
本発明の自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置によると、次のような効果がある。
【0108】
貫通孔301が形成された超音波発振部材300と、貫通孔301を通じて超音波発振部材300を貫通して前後方向に移動が可能であるため自動工具交換を可能にするドローバー部材400を含むことによって、クランピング部材500に装着された工具を自動で交換することができるため、ツール交換時間を顕著に短縮させ、工程の単純化および装置の単純化を達成できる効果がある。
【0109】
従来の超音波スピンドルに比べて加工時間の短縮、工具の寿命延長、加工物の精密度の向上などの効果を期待することができる。
【0110】
超音波スピンドルの利点に自動工具交換を付加して、別途の追加装置がなくても工具を自動で交換するスピンドルを具現化することによって、費用の側面で非常に有利な効果がある。
【0111】
スピンドル内にATC装置、ATCが可能な超音波発振部材300、シャフト部材200、200-1を回転させる回転手段800が含まれることによって、低費用の効果はもちろん構造の単純化および空間節約効果を期待することができる。
【0112】
以上のように、本発明はたとえ限定された実施例と図面によって説明されたが、本発明はこれによって限定されず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と以下に記載される特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正および変形ができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0113】
100、100-1:ハウジング部材
101:内部空間
200、200-1:シャフト部材
201:中空
300:超音波発振部材
301:貫通孔
400:ドローバー部材
410:ドローバー
450:プッシュロッド
500:クランピング部材
610、630:ボールベアリング部材
710、730:エアベアリング部材
800:回転手段
810:回転子
830:固定子
900、900-1:シリンダ部材
910:シリンダ部
930:ピストン部
【手続補正書】
【提出日】2022-03-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ方向に沿って内部空間が形成されているハウジング部材;
前記内部空間内に回転可能に配置され、中空が形成されたシャフト部材;
前記中空内の前方に配置され、貫通孔が形成された超音波発振部材;
前記中空内で前後方向に移動可能に配置されるドローバー部材;
前記ドローバー部材の先端に連結され、一部分が前記ハウジング部材の外側に配置され、工具をクランピングするクランピング部材;
前記内部空間に位置し、前記シャフト部材を回転させる回転手段;および
前記ドローバー部材を前記シャフト部材の長さ方向に沿って前進または後進させるシリンダ部材;を含み、
前記ドローバー部材の一部分は、前記貫通孔内に挿入されて前記超音波発振部材を貫通し、
前記シリンダ部材は、前記ハウジング部材の後端に配置され、前後方向に多段で形成された複数のシリンダ;および前記各シリンダの内部で前後方向に移動可能に配置される、複数のピストン部を具備し、
前記複数のピストン部は前後方向に順次連結され、且つ前記複数のピストン部のうちの最も前に位置するピストン部は、前記ドローバー部材の後端に連結され、前記ドローバー部材は前記ピストン部の移動方向に沿って前後方向に移動する、
自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置。
【請求項2】
前記ドローバー部材は、
前記ドローバー部材の前部を形成するドローバーと、前記ドローバー部材の後部を形成するプッシュロッドを具備し、
前記ドローバーは前記貫通孔を貫通し、
前記シャフト部材は前記プッシュロッドの外側に配置され、
前記回転手段は前記シャフト部材の周りに配置される、請求項1に記載の自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置。
【請求項3】
前記内部空間内に配置され、前記シャフト部材を取り囲むボールベアリング部材をさらに含む、請求項1に記載の自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置。
【請求項4】
前記内部空間内に配置され、前記シャフト部材を取り囲むエアベアリング部材をさらに含み、
前記エアベアリング部材にエアを供給するエア流路が前記ハウジング部材に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の自動工具交換が可能な超音波スピンドル装置。