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特開2022-50108情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022050108
(43)【公開日】2022-03-30
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220323BHJP
【FI】
G06Q30/02 396
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020156512
(22)【出願日】2020-09-17
(71)【出願人】
【識別番号】591139633
【氏名又は名称】東急株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】糸洲 美和
(72)【発明者】
【氏名】松木 健治
(72)【発明者】
【氏名】西川 修平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】利用者からの要求に応じた広告掲示を行う。
【解決手段】利用者の所定の操作に基づいて、コンテンツ情報と金額情報とを入力し、入力したコンテンツ情報と金額情報とを情報処理装置200へ送信する利用者端末100-1~100-mと、利用者端末100-1~100-mから送信されてきた金額情報が示す金額を、利用者端末100-1~100-mから送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計し、集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、データベース400から金額情報と対応付けられた広告情報を読み出し、読み出した広告情報が示す広告方法を決定する情報処理装置200とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末と、金額情報と広告方法を示す広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデータベースと、前記利用者端末から送信されてきた情報を受信する情報処理装置とを有し、
前記利用者端末は、
前記利用者の所定の操作に基づいて、コンテンツ情報と金額情報とを入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記コンテンツ情報と前記金額情報とを前記情報処理装置へ送信する送信部とを有し、
前記情報処理装置は、
前記送信部から送信されてきた前記金額情報が示す金額を、前記送信部から送信されてきた前記コンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する集計部と、
前記集計部が集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、前記データベースから該金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す広告情報読み出し部と、
前記広告情報読み出し部が読み出した広告情報が示す広告方法を決定する広告方法決定部とを有する情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記データベースは、前記広告情報として、広告の媒体を示す媒体情報を記憶し、
前記広告方法決定部は、前記広告情報読み出し部が読み出した媒体情報が示す広告の媒体を決定する情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記データベースは、前記広告情報として、広告を行う地域を示す地域情報を記憶し、
前記広告方法決定部は、前記広告情報読み出し部が読み出した地域情報が示す広告の地域を決定する情報処理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
広告を掲示する広告掲示装置を有し、
前記情報処理装置は、
前記広告方法決定部が決定した広告方法に基づいて、該広告方法に対応する前記広告掲示装置へ広告の掲示を指示する掲示指示部とを有し、
前記広告掲示装置は、
前記掲示指示部からの指示に基づいて、前記広告を掲示する広告掲示部を有する情報処理システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記データベースは、前記広告方法に、広告の数と、広告の掲示期間との少なくとも1つを含めて記憶する情報処理システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記入力部は、前記コンテンツ情報と前記金額情報とを入力するための操作画面を表示し、該表示された操作画面に従って行われた操作に基づいて、前記コンテンツ情報と前記金額情報とを入力する情報処理システム。
【請求項7】
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末から送信されてきた金額情報が示す金額を、該利用者端末から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する集計部と、
前記集計部が集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、前記金額情報と広告方法を示す広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデータベースから該金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す広告情報読み出し部と、
前記広告情報読み出し部が読み出した広告情報が示す広告方法を決定する広告方法決定部とを有する情報処理装置。
【請求項8】
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末から送信されてきた金額情報が示す金額を、該利用者端末から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する処理と、
前記集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、前記金額情報と広告方法を示す広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデータベースから該金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す処理と、
前記読み出した広告情報が示す広告方法を決定する処理とを行う情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末から送信されてきた金額情報が示す金額を、該利用者端末から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する手順と、
前記集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、前記金額情報と広告方法を示す広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデータベースから該金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す手順と、
前記読み出した広告情報が示す広告方法を決定する手順とを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
広告は、商品やサービスの販売促進に欠かせないものである。近年では、電子媒体を用いて、広告を掲示する形態が利用されている。例えば、広告と認証コードとを掲示し、掲示された認証コードを無線端末から受信すると、掲示されている広告の電子データをその無線端末へ送信する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-256723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術においては、利用者からの要求に応じた広告掲示を行うことができないという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、利用者からの要求に応じた広告掲示を行うことができる情報処置システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理システムは、
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末と、金額情報と広告方法を示す広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデータベースと、前記利用者端末から送信されてきた情報を受信する情報処理装置とを有し、
前記利用者端末は、
前記利用者の所定の操作に基づいて、コンテンツ情報と金額情報とを入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記コンテンツ情報と前記金額情報とを前記情報処理装置へ送信する送信部とを有し、
前記情報処理装置は、
前記送信部から送信されてきた前記金額情報が示す金額を、前記送信部から送信されてきた前記コンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する集計部と、
前記集計部が集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、前記データベースから該金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す広告情報読み出し部と、
前記広告情報読み出し部が読み出した広告情報が示す広告方法を決定する広告方法決定部とを有する。
【0007】
また、本発明の情報処理装置は、
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末から送信されてきた金額情報が示す金額を、該利用者端末から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する集計部と、
前記集計部が集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、前記金額情報と広告方法を示す広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデータベースから該金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す広告情報読み出し部と、
前記広告情報読み出し部が読み出した広告情報が示す広告方法を決定する広告方法決定部とを有する。
【0008】
また、本発明の情報処理方法は、
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末から送信されてきた金額情報が示す金額を、該利用者端末から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する処理と、
前記集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、前記金額情報と広告方法を示す広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデータベースから該金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す処理と、
前記読み出した広告情報が示す広告方法を決定する処理とを行う。
【0009】
また、本発明のプログラムは、
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末から送信されてきた金額情報が示す金額を、該利用者端末から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する手順と、
前記集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、前記金額情報と広告方法を示す広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデータベースから該金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す手順と、
前記読み出した広告情報が示す広告方法を決定する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、利用者からの要求に応じた広告掲示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の情報処理システムの実施の一形態を示す図である。
図2図1に示した利用者端末の内部構成の一例を示す図である。
図3図2に示した入力部に表示された入力画面の一例を示す図である。
図4図1に示したデータベースに記憶された情報の対応付けの一例を示す図である。
図5図1に示した情報処理装置の内部構成の一例を示す図である。
図6図5に示した集計部が集計したコンテンツごとの金額の一例を示す図である。
図7図1に示した広告掲示装置の内部構成の一例を示す図である。
図8図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
図9図8を用いて説明したステップS3の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
図10図8を用いて説明したステップS5の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
図11図8を用いて説明したステップS7の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明の情報処理システムの実施の一形態を示す図である。本形態における情報処理システムは図1に示すように、利用者端末100-1~100-m(mは、自然数)と、情報処理装置200と、広告掲示装置300-1~300-n(nは、自然数)と、データベース400とを有する。利用者端末100-1~100-mと、情報処理装置200と、広告掲示装置300-1~300-nと、データベース400とは、通信ネットワーク500を介して互いに接続されている。通信ネットワーク500は、一般的な通信ネットワークである。なお、情報処理装置200とデータベース400とは、直接接続されているものであっても良いし、情報処理装置200がデータベース400を具備するものであっても良い。また、これらの接続は、無線を用いるものであっても良いし、有線を用いるものであっても良い。
【0014】
利用者端末100-1~100-mは、この情報処理システムを利用する利用者がそれぞれ所持して操作する通信装置である。この利用者は、サービス提供を実行する実行者を、クラウドファンディングを利用して資金(支援金、寄付金)を援助して支援する支援者である。利用者端末100-1~100-mは、少なくとも通信機能および情報の入力機能を具備する装置である。
【0015】
図2は、図1に示した利用者端末100-1の内部構成の一例を示す図である。図1に示した利用者端末100-1は図2に示すように、入力部110と、送信部120とを有する。なお、図2には、図1に示した利用者端末100-1が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。また、図1に示した利用者端末100-2~100-mの内部構成についても図2に示したものと同様である。
【0016】
入力部110は、利用者の外部からの所定の操作に基づいて、情報を入力する。具体的には、入力部110は、利用者の所定の操作に基づいて、コンテンツ情報と金額情報とを入力する。入力部110は、タッチパネル機能を具備するものであっても良く、その場合、入力部110は、表示された画面に従って行われた操作に基づいて、コンテンツ情報と金額情報とを入力する。入力部110が入力した金額情報が示す金額の資金は、一般的なクラウドファンディングの手続きを用いて入金される。
【0017】
ここで、コンテンツ情報は、広告掲示装置300-1~300-nに掲示させるコンテンツを示す情報であって、例えば、アニメや有名人に関する情報であっても良い。コンテンツ情報がアニメの情報である場合、アニメのタイトルやキャラクターの名称等であっても良い。また、コンテンツ情報が有名人に関する情報である場合、具体的な芸能人(例えば、俳優、歌手、アイドル、お笑い芸人等)やアナウンサー、キャスター、スポーツ選手、評論家等の名前や、その人物が参加するイベント名等であっても良い。さらに、コンテンツ情報は、例えば、テレビ(ラジオ)番組や映画、書籍に関する情報であっても良い。
【0018】
図3は、図2に示した入力部110に表示された入力画面の一例を示す図である。図3に示すように、入力部110にはコンテンツ情報入力欄130と、金額情報入力欄140とが含まれる入力画面(操作画面)が表示される。コンテンツ情報入力欄130は、コンテンツ情報を入力するために表示された欄である。金額情報入力欄140は、金額情報を入力するために表示された欄である。コンテンツ情報入力欄130は図3に示すように、直接入力できるような欄であっても良いし、カテゴリをあらかじめ設定された複数のカテゴリからプルダウンメニューで選択可能に表示し、選択されたカテゴリについて、詳細を直接入力できるような欄であっても良い。利用者端末100-1を操作する利用者は、このような表示に従って、所望のコンテンツ情報と金額情報とを入力する。また、金額情報入力欄140は、数字キーを表示して金額そのものを直接入力できるものであっても良いし、いくつかの金額の選択肢を表示して選択できるようにしても良い。なお、入力画面には、入力者が希望するコンテンツの広告エリアや広告媒体を入力することができる欄が設けられていても良い。
【0019】
送信部120は、入力部110が入力したコンテンツ情報と金額情報とを情報処理装置200へ送信する。入力部110が広告エリアや広告媒体を入力した場合、送信部120はこれらを示す情報も情報処理装置200へ送信する。送信部120がこれらの情報を送信するタイミングは特に規定しない。
【0020】
データベース400は、金額情報と広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶する。データベース400は、広告情報として、広告の媒体(規模やその造り(白黒紙、カラー紙、静止画ディスプレイ、動画ディスプレイ等)、価値、使用にかかる費用等)と、広告の数と、広告の掲示期間との少なくとも1つを記憶する。また、広告情報に含まれる媒体情報は、媒体それぞれにあらかじめ付与され、媒体を特定できる媒体識別情報であっても良い。
【0021】
図4は、図1に示したデータベース400に記憶された情報の対応付けの一例を示す図である。図1に示したデータベースには図4に示すように、金額情報と広告情報とが対応付けられて記憶されている。金額情報は、その金額情報と対応付けられた広告情報が示す広告を掲示するための条件となる金額を示す。金額情報は、1つの金額を示すものに限らず、その金額の範囲を示すものが好ましい。広告情報は、媒体、数および掲示期間を含む。媒体は、大型の広告用ディスプレイや、配布される紙広告、スマートフォンのような携帯端末のディスプレイ、音声広告、テレビ放送されるコマーシャル(以下、CMと称する)、走行する電車等の公共交通機関の車両内に搭載されたディスプレイ等が挙げられる。また、媒体が示す情報には、広告を掲示する地域(エリア)を示す地域情報が含まれていても良い。例えば、人口の多い都心部の地域においては、高い金額を示す金額情報と対応付けられ、人口の少ない過疎地域においては、低い金額を示す金額情報と対応付けられていても良い。数は、掲示される広告の数である。掲示期間は、広告が掲示される期間であって、その時間帯(朝、昼間、夕方、夜間等)や時期(月や季節等)を含むものであっても良い。金額情報が示す金額が高いほど、広告効果が高い広告情報と対応付けられる。広告効果が高い広告情報とは、例えば、広告を閲覧する人の数が多くなるような地域における掲示や、広告を閲覧する人の数が多くなるような方法を用いた掲示、広告の数が多い、掲示期間が長い等の広告の情報である。なお、広告情報と対応付けられた金額情報が示す金額は、時期(繁忙期や閑散期、広告を掲示するまでの日数、広告に記載されたイベント開催までの日数、イベント終了までの日数等)や広告掲示装置300-1~300-mのそのときの使用割合等に応じて、増減するものであっても良い。
【0022】
情報処理装置200は、利用者端末100-1~100-mから送信されてきた情報を受信する。情報処理装置200は、クラウドファンディングのサイトに集められた資金を用いて、資金を援助した支援者に対してサービス提供を実行する実行者または実行者から広告掲示の委託を受けた広告業者が操作する通信装置である。情報処理装置200は、一般的なPC(Personal Computer)やサーバ等であっても良い。実行者は、提供するサービスのアイデアをクラウドファンディングのサイトに掲載する。
【0023】
図5は、図1に示した情報処理装置200の内部構成の一例を示す図である。図1に示した情報処理装置200は図5に示すように、集計部210と、広告情報読み出し部220と、広告方法決定部230と、掲示指示部240とを有する。なお、図5には、図1に示した情報処理装置200が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。
【0024】
集計部210は、送信部120から送信されてきた金額情報が示す金額を、送信部120から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する。集計部210は、集計結果を自身で記憶しておくものであっても良いし、データベース400に記憶させておくものであっても良い。
【0025】
図6は、図5に示した集計部210が集計したコンテンツごとの金額の一例を示す図である。図6に示すように、コンテンツごとに金額が集計されている。これは、集計部210がコンテンツごとに集計した金額である。これらの情報は、データベース400に登録されても良い。
【0026】
広告情報読み出し部220は、集計部210が集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、データベース400からその金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す。例えば、コンテンツA~Cの3つのコンテンツが設定されている場合、広告情報読み出し部220は、集計部210がコンテンツAに集計した金額が含まれる金額情報と対応付けられている広告情報をデータベース400から読み出す。また、広告情報読み出し部220は、集計部210がコンテンツBに集計した金額が含まれる金額情報と対応付けられている広告情報をデータベース400から読み出す。また、広告情報読み出し部220は、集計部210がコンテンツCに集計した金額が含まれる金額情報と対応付けられている広告情報をデータベース400から読み出す。広告情報読み出し部220が広告情報をデータベース400から読み出すタイミングは、実行者が支援者に対して提供するサービスや支援者が支援するコンテンツそれぞれに応じてあらかじめ決められたタイミングであっても良いし、支援金の集計状況に応じて算出されるタイミングであっても良い。
【0027】
広告方法決定部230は、広告情報読み出し部220が読み出した広告情報が示す広告方法を決定する。なお、送信部120から、広告エリアや広告媒体を示す情報が送信されてきた場合、広告方法決定部230は、広告方法を決定する際に、これらの広告エリアや広告媒体を考慮して、広告方法を決定するものであっても良い。例えば、広告方法決定部230は、広告方法決定部230が決定したコンテンツに関して送信部120から送信されてきた情報が示す広告エリアや広告媒体の内、送信されてきた数の最も多い、または多い方から所定の順番の広告エリアや広告媒体を、その広告方法に決定するものであっても良い。
【0028】
掲示指示部240は、広告方法決定部230が決定した広告方法を用いた広告の掲示を、広告掲示装置300-1~300-nへ指示する。具体的には、掲示指示部240は、広告方法決定部230が決定した広告方法に基づいて、広告掲示装置300-1~300-nからその広告方法に対応する広告掲示装置を選択する。そして、掲示指示部240は、選択した広告掲示装置へ広告の掲示を指示する。掲示指示部240は、広告方法決定部230が決定した広告方法が示す日時になるまで、広告方法決定部230が決定した広告方法を記憶しておく。掲示指示部240が選択する広告掲示装置は1つでなくても、複数であっても良い。例えば、コンテンツAについて広告情報読み出し部220が読み出した広告情報の媒体が、媒体の規模だけを示すものであり、大型の広告用ディスプレイである場合、掲示指示部240はコンテンツAにて大型の広告用ディスプレイを用いて広告を掲示することができる広告掲示装置を選択する。また、コンテンツBについて広告情報読み出し部220が読み出した広告情報の媒体が、媒体の規模だけを示すものであり、スマートフォンのような携帯端末のディスプレイである場合、掲示指示部240は本システムに登録された利用者が所持する携帯端末に広告を掲示することができる広告掲示装置を選択する。また、コンテンツCについて広告情報読み出し部220が読み出した広告情報の媒体が、エリアと媒体とを特定するものであり、所定の地域においてテレビ放送されるCMである場合、掲示指示部240は所定の地域に存在するテレビで広告を放映することができる広告掲示装置を選択する。また、掲示指示部240は、選択した広告掲示装置300-1~300-nに対して、広告方法決定部230が決定した広告方法に基づいて広告の掲示を指示する。例えば、掲示指示部240は、選択した広告掲示装置300-1~300-nに対して広告の数や掲示期間を指示する。この指示は、情報処理装置200と広告掲示装置300-1~300-nとの間であらかじめ決められている所定の信号(指示信号)を掲示指示部240が送信することで実現すれば良い。また、掲示する広告の内容は、情報処理装置200や他の装置(システム)が作成して情報処理装置200から広告掲示装置300-1~300-nへ指定されるものであっても良いし、広告掲示装置300-1~300-nにあらかじめ設定されているものであっても良い。
【0029】
広告掲示装置300-1~300-nは、掲示指示部240からの指示に基づいて、広告を掲示する。広告掲示装置300-1~300-nは、表示や音声出力等の出力機能を具備し、広告を自ら掲示するものであっても良いし、配下の他の装置に広告を掲示させるものであっても良い。広告掲示装置300-1~300-nは、対応した地域に配置されているものであっても良いし、対応した地域に広告を掲示させるような仕組みを有するものであっても良い。
【0030】
図7は、図1に示した広告掲示装置300-1の内部構成の一例を示す図である。図1に示した広告掲示装置300-1は図8に示すように、通信部310と、広告掲示部320とを有する。なお、図7には、図1に示した広告掲示装置300-1が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。また、図1に示した広告掲示装置300-2~300-nの内部構成についても図7に示したものと同様である。
【0031】
通信部310は、通信ネットワーク500を介して情報処理装置200との間で通信を行う。通信部310は、掲示指示部240から送信されてきた指示信号を、通信ネットワーク500を介して受信する。広告掲示部320は、通信部310が受信した指示信号が示す指示に従って広告を掲示する。広告掲示装置300-1が広告を自ら掲示するものである場合、広告掲示部320は、通信部310が受信した指示信号が示す指示に従って広告を掲示する。広告掲示装置300-1が配下の他の装置に広告を掲示させるものである場合、広告掲示部320は、通信部310が受信した指示信号が示す指示に従って配下の他の装置に広告を掲示させる。
【0032】
以下に、図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法について説明する。図8は、図1に示した情報処理システムにおける情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。以下の説明においては、利用者端末100-1が本システムを利用する場合を例に挙げて説明する。
【0033】
まず、利用者端末100-1の入力部110が、外部からの操作に基づいて本システムの所定のサイトへのアクセスすることで所定の情報を送信部120が情報処理装置200へ送信すると(ステップS1)、情報処理装置200は、アクセスしてきた利用者端末100-1へ入力画面情報を送信する(ステップS2)。利用者端末100-1は入力処理を行う(ステップS3)。ステップS3の処理の詳細は後述する。利用者端末100-1の送信部120が入力情報を情報処理装置200へ送信すると(ステップS4)、情報処理装置200は広告情報読み出し処理を行う(ステップS5)。ステップS5の処理の詳細は後述する。ここでは、広告を掲示する装置として広告掲示装置300-1が選択された場合を例に挙げる。情報処理装置200は、選択した広告掲示装置300-1へ広告の掲示を指示する(ステップS6)。すると、広告掲示装置300-1は広告掲示処理を行う(ステップS7)。ステップS7の処理の詳細は後述する。
【0034】
以下に、図8を用いて説明したステップS3の処理の詳細を説明する。図9は、図8を用いて説明したステップS3の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。以下の説明においては、利用者端末100-1の入力部110がタッチパネル機能を有するディスプレイである場合を例に挙げて説明する。
【0035】
まず、入力部110は、情報処理装置200から入力画面情報を受信したかどうかを判定する(ステップS31)。この入力画面情報は、利用者端末100-1~100-mからアクセスされた情報処理装置200から送信されるものであり、図4に示したような利用者端末100-1~100-mにコンテンツ情報入力欄130や金額情報入力欄140を含む入力画面を表示させるための情報である。入力部110が入力画面情報を受信すると、入力部110は受信した入力画面情報に基づいて、入力画面を表示する(ステップS32)。その後、入力部110が外部からの操作に応じて入力を受け付けると(ステップS33)、送信部120は、入力部110が受け付けた(入力した)情報を情報処理装置200へ送信する(ステップS34)。ここで、入力部110が受け付ける情報は、上述したようなコンテンツ情報および金額情報である。
【0036】
続いて、図8を用いて説明したステップS5の処理の詳細を説明する。図10は、図8を用いて説明したステップS5の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0037】
情報処理装置200は、入力画面情報を送信した利用者端末100-1からコンテンツ情報と金額情報とを含む入力情報が送信されてきたかどうかを判定する(ステップS51)。利用者端末100-1からコンテンツ情報と金額情報とを含む入力情報が送信されてきた場合、集計部210はコンテンツ情報が示すコンテンツごとに、金額情報が示す金額を集計する(ステップS52)。その後、広告情報読み出し部220が、広告情報をデータベース400から読み出すタイミングになったかどうか判定する(ステップS53)。このタイミングは、上述した通りである。広告情報をデータベース400から読み出すタイミングになった場合、広告情報読み出し部220は、エリアごとに集計された金額に基づいて、広告情報をデータベース400から読み出す(ステップS54)。すると、広告方法決定部230は、広告情報読み出し部220がデータベース400から読み出した広告情報に基づいて、広告方法を決定する(ステップS55)。掲示指示部240は、広告方法決定部230が決定した広告方法に基づいて、広告掲示装置300-1~300-nからその広告方法に対応する広告掲示装置(本処理例では広告掲示装置300-1)を選択する(ステップS56)。掲示指示部240は、選択した広告掲示装置300-1へ広告方法を用いた広告の掲示を指示する(ステップS57)。
【0038】
続いて、図8を用いて説明したステップS7の処理の詳細を説明する。図11は、図8を用いて説明したステップS7の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0039】
通信部310は、情報処理装置200から広告掲示を指示するために送信されてきた指示信号を、通信ネットワーク500を介して受信したかどうかを判定する(ステップS71)。情報処理装置200から広告掲示を指示するために送信されてきた指示信号を、通信ネットワーク500を介して受信した場合、広告掲示部320は、通信部310が受信した指示信号が示す指示に従って広告を掲示する(ステップS72)。
【0040】
このように、クラウドファンディングを用いてコンテンツごとに集めた支援金の金額に応じた方法で広告を掲示する。そのため、利用者からの要求に応じた広告掲示を行うことができる。
【0041】
以上、各構成要素に各機能(処理)それぞれを分担させて説明したが、この割り当ては上述したものに限定しない。また、構成要素の構成についても、上述した形態はあくまでも例であって、これに限定しない。
【0042】
上述した各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を、各構成要素を具備した装置(例えば、情報処理装置200。以下、情報処理装置と称する)にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを情報処理装置に読み込ませ、実行するものであっても良い。情報処理装置にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、Blu-ray(登録商標) Disc、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの移設可能な記録媒体の他、情報処理装置に内蔵されたROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、情報処理装置に設けられたCPUにて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0043】
100-1~100-m 利用者端末
110 入力部
120 送信部
130 コンテンツ情報入力欄
140 金額情報入力欄
200 情報処理装置
210 集計部
220 広告情報読み出し部
230 広告方法決定部
240 掲示指示部
300-1~300-n 広告掲示装置
310 通信部
320 広告掲示部
400 データベース
500 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2022-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末と、金額情報と広告方法を示す広告情報とをあらかじめ対応付けて記憶するデータベースと、前記利用者端末から送信されてきた情報を受信する情報処理装置とを有し、
前記利用者端末は、
前記利用者の所定の操作に基づいて、コンテンツ情報と金額情報とを入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記コンテンツ情報と前記金額情報とを前記情報処理装置へ送信する送信部とを有し、
前記情報処理装置は、
前記送信部から送信されてきた前記金額情報が示す金額を、前記送信部から送信されてきた前記コンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する集計部と、
前記集計部が集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、前記データベースから該金額情報と対応付けられた広告情報を読み出す広告情報読み出し部と、
前記広告情報読み出し部が読み出した広告情報が示す広告方法を決定する広告方法決定部とを有し、
前記データベースは、前記広告情報として、広告を行う地域を示す地域情報を、人口の多い地域よりも人口の少ない過疎地域の方が低い金額となる前記金額情報と対応付けて記憶し、
前記広告方法決定部は、前記広告情報読み出し部が読み出した地域情報が示す広告の地域を決定する情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記データベースは、前記広告情報として、広告の媒体を示す媒体情報を記憶し、
前記広告方法決定部は、前記広告情報読み出し部が読み出した媒体情報が示す広告の媒体を決定する情報処理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
広告を掲示する広告掲示装置を有し、
前記情報処理装置は、
前記広告方法決定部が決定した広告方法に基づいて、該広告方法に対応する前記広告掲示装置へ広告の掲示を指示する掲示指示部とを有し、
前記広告掲示装置は、
前記掲示指示部からの指示に基づいて、前記広告を掲示する広告掲示部を有する情報処理システム。
【請求項4】
請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記データベースは、前記広告方法に、広告の数と、広告の掲示期間との少なくとも1つを含めて記憶する情報処理システム。
【請求項5】
請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理システムにおいて、
前記入力部は、前記コンテンツ情報と前記金額情報とを入力するための操作画面を表示し、該表示された操作画面に従って行われた操作に基づいて、前記コンテンツ情報と前記金額情報とを入力する情報処理システム。
【請求項6】
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末から送信されてきた金額情報が示す金額を、該利用者端末から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する集計部と、
前記集計部が集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、広告方法を示す広告情報に含まれる、広告を行う地域を示す地域情報、人口の多い地域よりも人口の少ない地域の方が低い金額となる前記金額情報とあらかじめ対応付けて記憶するデータベースから該金額情報と対応付けられた地域情報を読み出す広告情報読み出し部と、
前記広告情報読み出し部が読み出した地域情報が示す広告の地域を決定する広告方法決定部とを有する情報処理装置。
【請求項7】
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末から送信されてきた金額情報が示す金額を、該利用者端末から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する処理と、
前記集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、広告方法を示す広告情報に含まれる、広告を行う地域を示す地域情報、人口の多い地域よりも人口の少ない地域の方が低い金額となる前記金額情報とあらかじめ対応付けて記憶するデータベースから該金額情報と対応付けられた地域情報を読み出す処理と、
前記読み出した地域情報が示す広告の地域を決定する処理とを行う情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
利用者の所定の操作に基づいて入力した情報を送信する利用者端末から送信されてきた金額情報が示す金額を、該利用者端末から送信されてきたコンテンツ情報が示すコンテンツごとに集計する手順と、
前記集計したコンテンツごとの金額を示す金額情報に基づいて、広告方法を示す広告情報に含まれる、広告を行う地域を示す地域情報をあらかじめ対応付けて記憶するデータベースから該金額情報と対応付けられた地域情報を読み出す手順と、
前記読み出した地域情報が示す広告の地域を決定する手順とを実行させるためのプログラム。