特開 2022-50125 照明装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2022050125

(43)【公開日】2022-03-30

(54)【発明の名称】照明装置

(51)【国際特許分類】

   F21S 8/04 20060101AFI20220323BHJP

   F21S 2/00 20160101ALI20220323BHJP

   F21V 21/00 20060101ALI20220323BHJP

   F21V 21/002 20060101ALI20220323BHJP

   F21V 23/06 20060101ALI20220323BHJP

   F21V 19/00 20060101ALI20220323BHJP

   F21V 15/01 20060101ALI20220323BHJP

   F21Y 103/10 20160101ALN20220323BHJP

   F21Y 115/10 20160101ALN20220323BHJP

   F21Y 115/15 20160101ALN20220323BHJP

【ＦＩ】

F21S8/04 110

F21S2/00 230

F21S8/04 130

F21V21/00 130

F21V21/002

F21V23/06

F21V21/00 140

F21V19/00 510

F21V15/01 360

F21Y103:10

F21Y115:10 500

F21Y115:15

【審査請求】未請求

【請求項の数】2

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2020156543

(22)【出願日】2020-09-17

(71)【出願人】

【識別番号】000003757

【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100092565

【弁理士】

【氏名又は名称】樺澤 聡

(74)【代理人】

【識別番号】100112449

【弁理士】

【氏名又は名称】山田 哲也

(74)【代理人】

【識別番号】100062764

【弁理士】

【氏名又は名称】樺澤 襄

(72)【発明者】

【氏名】石坂 大介

(72)【発明者】

【氏名】鎌田 禎治

(72)【発明者】

【氏名】森山 厳與

(72)【発明者】

【氏名】山崎 誠

【テーマコード（参考）】

3K013

3K014

【Ｆターム（参考）】

3K013AA03

3K013BA01

3K013EA04

3K013EA09

3K013EA16

3K014AA01

3K014HA03

(57)【要約】

【課題】器具本体に対する光源ユニットの取付動作に伴って器具本体側と光源ユニット側との電気的な接続を確実にできる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、長尺な器具本体11と、長尺な光源ユニット12と、光源ユニット12に配設される雄側接続器17bと、器具本体11に配設される雌側接続器17aとを備える。光源ユニット12は、長手方向の一端側が器具本体11の長手方向の一端側に回動可能に取り付けられ、長手方向の他端側が回動されて器具本体11に取り付けられる。雄側接続器17bは、光源ユニット12の長手方向に沿って平行に設けられた端子刃81を有する。雌側接続器17aは、器具本体11の長手方向に沿って斜めに差し込まれる端子刃81を受け入れて電気的に接続される刃受端子86を有する。
【選択図】図５

【特許請求の範囲】

【請求項1】

長尺な器具本体と；
長手方向の一端側が前記器具本体の長手方向の一端側に回動可能に取り付けられ、長手方向の他端側が回動されて前記器具本体に取り付けられる長尺な光源ユニットと；
前記光源ユニットに配設され、前記光源ユニットの長手方向に沿って平行に設けられた端子刃を有する雄側接続器と；
前記器具本体に配設され、前記器具本体の長手方向に沿って斜めに差し込まれる前記端子刃を受け入れて電気的に接続される刃受端子を有する雌側接続器と；
を備えることを特徴とする照明装置。

【請求項2】

前記光源ユニットの長手方向の一端側に配設され、前記器具本体の長手方向の一端側に回動可能に引っ掛けられるとともに前記器具本体の長手方向に一端側にスライドして取り付けられる取付ばねをさらに備える
ことを特徴とする請求項１記載の照明装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明の実施形態は、長尺な照明装置に関する。

【背景技術】

【0002】

従来、器具本体と、この器具本体に着脱可能に取り付けられる光源ユニットとを備えた照明装置がある。さらに、照明装置が長尺な場合、光源ユニットの長手方向の一端側を器具本体の長手方向の一端側に回動可能に取り付け、光源ユニットの長手方向の他端側を器具本体に向けて回動させて取り付けるようにした取付構造を用いる場合がある。

【0003】

このような取付構造を用いた照明装置では、光源ユニット側と器具本体側とにそれぞれ接続器を配設することにより、光源ユニットの長手方向の一端側を器具本体の長手方向の一端側に取り付け、光源ユニットの長手方向の他端側を器具本体に向けて回動させて取り付ける取付動作に伴って、互いの接続器同士が電気的に接続するようにしたものもある。

【0004】

しかし、光源ユニットの長手方向の一端側を器具本体の長手方向の一端側に取り付け、光源ユニットの長手方向の他端側を器具本体に向けて回動させて取り付ける取付動作では、器具本体側の接続器と光源ユニット側の接続器とが斜めの状態で接続されるため、電気的な接続が確実に行われることが求められる。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】実開平５－６５３５号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

本発明が解決しようとする課題は、器具本体に対する光源ユニットの取付動作に伴って器具本体側と光源ユニット側との電気的な接続を確実にできる照明装置を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0007】

実施形態の照明装置は、長尺な器具本体と、長尺な光源ユニットと、光源ユニットに配設される雄側接続器と、器具本体に配設される雌側接続器とを備える。光源ユニットは、長手方向の一端側が器具本体の長手方向の一端側に回動可能に取り付けられ、長手方向の他端側が回動されて器具本体に取り付けられる。雄側接続器は、光源ユニットの長手方向に沿って平行に設けられた端子刃を有する。雌側接続器は、器具本体の長手方向に沿って斜めに差し込まれる端子刃を受け入れて電気的に接続される刃受端子を有する。

【発明の効果】

【0008】

実施形態の照明装置によれば、器具本体に対する光源ユニットの取付動作に伴って器具本体側と光源ユニット側との電気的な接続を確実にできる。

【図面の簡単な説明】

【0009】

【図1】一実施形態を示す照明装置の斜視図である。

【図2】同上照明装置の斜視図である。

【図3】同上照明装置の器具本体の斜視図である。

【図4】同上照明装置の光源ユニットの斜視図である。

【図5】同上照明装置の組立動作を示す斜視図である。

【図6】同上図５に続く照明装置の組立動作を示す斜視図である。

【図7】同上図６に続く照明装置の組立動作を示す斜視図である。

【発明を実施するための形態】

【0010】

以下、一実施形態を、図面を参照して説明する。

【0011】

図１および図２に示すように、照明装置10は、被設置面である例えば天井面に設置される直付形照明装置である。照明装置10は、長尺に設けられており、発光領域が長手方向に沿ってライン状に連続するベースライトである。

【0012】

照明装置10は、天井面に設置される長尺な器具本体11と、この器具本体11の下面側に着脱可能に取り付けられる長尺な光源ユニット12とを備えている。さらに、照明装置10は、器具本体11に光源ユニット12を着脱可能に取り付ける第１取付機構15および第２の取付機構16と、器具本体11側と光源ユニット12側とを電気的に接続する接続器17とを備えている。

【0013】

そして、図１ないし図３に示すように、器具本体11は、長尺な天板部20と、この天板部20の長手方向と直交する短手方向の両側に設けられた側板部21と、天板部20の長手方向の両端側に設けられた端板部22とを有し、下面側が開口されている。

【0014】

天板部20には、長手方向の両端側に天井面に取り付けるための複数の取付孔23が設けられているとともに、長手方向の中央に電源線（例えば一対の電圧線とアース線を含む）を器具本体11内に引き込むための配線孔24が設けられている。

【0015】

器具本体11内の一端側には、第１取付機構15のばね受金具26が配置されている。ばね受金具26は、器具本体11の一端側の端板部22の内側に配置され、天板部20にねじ止めなどによって取り付けられている。ばね受金具26は、器具本体11の下面開口に沿って配置される支持部27と、この支持部27の先端側中央から上方に立ち上げられた被引掛部28と、この被引掛部28の両側で支持部27の先端側両側から端板部22側に傾斜するように斜めに立ち上げられたガイド部29とを有している。

【0016】

器具本体11内の他端側には、第２取付機構16のばね受金具31が配置されている。ばね受金具31は、器具本体11の他端側の端板部22から所定の距離をあけて配置され、天板部20にねじ止めなどによって取り付けられている。ばね受金具31は、天板部22に対して垂直に配置される支持部32と、この支持部32に設けられた取付孔33と、この取付孔33の下縁中央に設けられた被引掛部34とを有している。

【0017】

器具本体11内には、両端側の取付機構15，16間で、他端側の第２取付機構16よりも一端側の第１取付機構15の近傍位置に、接続器17の雌側接続器17aが配置されている。この雌側接続器17aの構成については後述する。

【0018】

次に、図１、図２および図４に示すように、光源ユニット12は、光源ユニット本体である長尺なシャーシ40と、このシャーシ40の下面側に取り付けられる発光モジュール41（図図５ないし図７参照）と、発光モジュール41を覆ってシャーシ40に設けられるカバー42とを備えている。

【0019】

シャーシ40は、金属製で、長尺な取付板部44と、この取付板部44の短手方向の両側に立ち上げられた側縁部45とを有している。

【0020】

発光モジュール41は、長尺な基板47と、この基板47の表面に実装された複数の発光素子48（半導体発光素子）とを有している。発光素子48は、例えば表面実装形のＬＥＤが用いられ、基板47の長手方向に沿って１列または複数列に実装されている。なお、発光素子は、ＬＥＤに限らず、有機ＥＬ等の他の素子でもよい。

【0021】

カバー42は、長尺な透光カバー50と、この透光カバー50の両端に取り付けられた端面カバー51とを有している。透光カバー50は、例えば樹脂製で、透光性および光拡散性を有している。透光カバー50は、下面側が凸湾曲状に形成され、上面側および端面側が開口されている。端面カバー51は、例えば樹脂製で、非透光性または透光性を有している。そして、透光カバー50の両側上部がシャーシ40の両側に係合され、端面カバー51が透光カバー50の端部に取り付けられるとともにシャーシ40の外端面に係合することにより、カバー42がシャーシ40に取り付けられている。

【0022】

また、図４に示すように、シャーシ40の上面の一端側には、第１取付機構15の取付ばね機構部53が配設されている。取付ばね機構部53は、取付ばね54と、この取付ばね54を取り付けた取付金具55とを有している。

【0023】

取付ばね54は、１本の弾性を有する線材を折曲して形成されている。取付ばね54は、コイル状に巻回された一対のコイル部56と、これらコイル部56の一端側から延設されて略コ字形に形成されたアーム部57と、各コイル部56の他端側からそれぞれ延設された略Ｌ字形の一対の端部58とを有している。アーム部57の先端側には、断面略コ字形に折曲された引掛部59と、この引掛部59の両端から斜め上方に折曲された一対の係止部60が設けられている。

【0024】

取付金具55は、取付ばね54を取り付ける取付板部61と、この取付板部61の両側に設けられたシャーシ40の両側の側縁部45に取り付けられる取付枠部62とを有している。取付板部61には、取付ばね54の一対のコイル部56内にそれぞれ挿通して保持する一対の保持部63が設けられているとともに、取付ばね54の一対の端部58がそれぞれ挿入されて固定する固定部64が設けられている。

【0025】

取付金具55にて光源ユニット12に取り付けられた取付ばね54は、先端側であるアーム部57が光源ユニット12の一端側に向けて配置されているとともに、先端側であるアーム部57がシャーシ40の上面に近付くように下方へ向けてばね力が付与されている。そして、取付ばね54は、器具本体11の長手方向の一端側に設けられたばね受金具26に回動可能に引っ掛けられるとともに器具本体11の長手方向に一端側にスライドして取り付けられる構成となっている。

【0026】

また、図１に示すように、シャーシ40の上面の他端側には、第２取付機構16の取付ばね機構部66が配設されている。この取付ばね機構部66は、取付ばね67と、この取付ばね67を取り付けた取付金具68とを有している。

【0027】

取付ばね67および取付金具68は、取付ばね54および取付金具55と同様に構成されている。ただし、取付ばね67には、取付ばね54のアーム部57に設けられている係止部60は備えない。

【0028】

取付金具68にて光源ユニット12に取り付けられた取付ばね67は、先端側が光源ユニット12の他端側に向けて配置されているとともに、先端側がシャーシ40の上面に近付くように下方へ向けてばね力が付与されている。そして、取付ばね67は、器具本体11の長手方向の他端側に設けられたばね受金具31に引っ掛けられるとともに器具本体11の長手方向に一端側にスライドして取り付けられる構成となっている。

【0029】

また、図１および図４に示すように、シャーシ40の上面には、両端側の接続機構15，16間で、他端側の第２取付機構16よりも一端側の第１取付機構15に近い位置であって、器具本体11の雌側接続器17aに対応する位置に、接続器17の雄側接続器17bが配設されている。この雄側接続器17bの構成については後述する。

【0030】

また、シャーシ40の上面には、第１取付機構15および雄側接続器17bと第２取付機構16との間で、第２取付機構16よりも第１取付機構15および雄側接続器17bに近い位置であって、雄側接続器17bに隣接する位置に、電源部70が配設されている。

【0031】

電源部70は、長尺な電源ケース71と、この電源ケース71内に収容された図示しない電源回路とを有している。電源回路は、接続器17を通じて外部から供給される交流電力などの外部電力を発光素子48が点灯する所定の点灯電力に変換して発光モジュール41に供給し、発光素子48を点灯させる。電源部70の一端側には電源回路の電源入力部と接続される端子部72が設けられている。端子部72は、雄側接続器17bに配線などで電気的に接続されている。

【0032】

次に、接続器17について説明する。接続器17は、器具本体11内に引き込まれる電源線が接続される端子台としても機能するもので、器具本体11に配設される雌側接続器17aと、光源ユニット12に配設される雄側接続器17bとを有している。そして、接続器17では、器具本体11側とこの器具本体11に取り付けられる光源ユニット12側とをその取付動作に伴って雌側接続器17aと雄側接続器17bとが電気的に接続され、外部電力を器具本体11側から光源ユニット12の電源部70に供給する。

【0033】

まず、図１および図４に示すように、雄側接続器17bは、雄側接続台80と、この雄側接続台80に取り付けられた複数の端子刃81とを備えている。

【0034】

雄側接続台80は、絶縁性を有する樹脂製で、端子刃81を保持する保持部82と、この保持部82の両側に設けられシャーシ40の両側の側縁部45に取り付けられる取付部83とを有している。保持部82は、取付部83の一端側で上下方向の中間位置に設けられている。取付部83の上部側および他端側は、保持部82よりも上方におよび他端側にそれぞれ突出されている。シャーシ40に取り付けられた取付部83の他端側は電源部70の一端側の一部を覆う領域に配置されている。

【0035】

端子刃81は、導電性を有する金属製で平板状に設けられている。端子刃81は、例えば一対の電圧極用とアース極用との３つが用いられている。端子刃81は、最も広い面が保持部82の上面に直交しかつ取付部83と平行で、最も広い面に直交する板厚の面である側辺部が上方に向けられて保持部82に設けられている。端子刃81は、保持部82に対して、光源ユニット12の短手方向に所定の間隔をあけて設けられているとともに、光源ユニット12の長手方向に沿って平行に設けられている。端子刃81の上部および他端側は、保持部82の上面および他端側からそれぞれ突出されている。端子刃81は、電源部70の所定の端子部72に配線によって電気的に接続されている。

【0036】

また、図２および図３に示すように、雌側接続器17aは、雌側接続台85と、この雌側接続台85内に配置された複数の刃受端子86および図示しない複数の接続端子とを有している。雌側接続台85は、取付部材87によって器具本体11の天板部20の下面に取り付けられている。

【0037】

雌側接続台85は、絶縁性を有する樹脂製で、雌側接続台85の一端側から下面側に亘って複数のスリット状の接続溝88が形成されている。接続溝88は、雄側接続器17bの端子刃81の位置に対応して設けられている。さらに、接続溝88は、器具本体11の長手方向に沿って平行に設けられているとともに、器具本体11に光源ユニット12を取り付ける取付動作（図５ないし図７に示す）に伴って端子刃81が器具本体11の長手方向に沿って斜めに差し込み可能に設けられている。また、雌側端子台85の他端側の面には、電源線が挿入される複数の挿入孔89が設けられている。

【0038】

刃受端子86は、接続溝88の内側に配置されており、取付動作に伴って端子刃81が接続溝88に斜めに差し込まれるのを許容するとともに差し込まれた端子刃81に接触して電気的に接続される。刃受端子86は、差し込まれる端子刃81を両側面から挟み込で接続される構成でもよいし、差し込まれる端子刃81の一側面に接続される構成でもよい。

【0039】

接続端子は、挿入孔の内側に配置され、挿入孔に挿入される電源線を電気的に接続された状態で抜け止め係止する。接続端子は、雌側接続台85内で刃受端子86と電気的に接続されている。

【0040】

次に、照明装置10を施工するには、天井面から引き出されている電源線を配線孔24から器具本体11内に通し、器具本体11を天井面に設置する。電源線は、雌側接続器17aの挿入孔89に挿入し、接続端子に電気的に接続する。電源線は、接続端子を介して刃受端子86に電気的に接続される。

【0041】

図５に示すように、光源ユニット12の一端側を上昇させた斜め姿勢として器具本体11の一端側に近付け、取付ばね54の引掛部59をばね受金具26の被引掛部34に引っ掛ける。

【0042】

取付ばね54がばね受金具26に引っ掛かっている一端側を中心として光源ユニット12の他端側を上方へ移動させて器具本体11の他端側に近付け、取付ばね67の先端側をばね受金具31に引っ掛ける。この状態で、取付ばね54，67により、光源ユニット12が器具本体11に仮吊された状態となる。

【0043】

図６に示すように、光源ユニット12を一端側にスライドさせながら上昇させる。取付ばね54の係止部60は、ばね受金具26の傾斜状のガイド部29に当接して乗り上げていく。

【0044】

図７に示すように、取付ばね54の係止部60がばね受金具26のガイド部29上に係合すると、取付ばね54のばね力により、光源ユニット12の一端側を上方に引き上げ、光源ユニット12を器具本体11の下面側に接触する取付状態に保持する。また、光源ユニット12を他端側に上昇させると、取付ばね67のばね力により、光源ユニット12の他端側を上方に引き上げ、光源ユニット12を器具本体11の下面側に接触する取付状態に保持する。

【0045】

このような光源ユニット12を器具本体11に取り付ける取付動作に伴って、接続器17の雄側接続器17bと雌側接続器17aとが電気的に接続される。

【0046】

すなわち、図５から図６に示すように、取付ばね54がばね受金具26に引っ掛かっている一端側を中心として光源ユニット12の他端側を上方へ移動させる取付動作に伴って、雄側接続器17bが雌側接続器17aに近付き、雄側接続器17bの端子刃81が雌側接続器17aの接続溝88に対して器具本体11の長手方向に沿って斜めに差し込まれる。

【0047】

さらに、図６から図７に示すように、光源ユニット12を一端側にスライドさせながら上昇させる取付動作に伴って、雄側接続器17bの端子刃81が、雌側接続器17aの接続溝88内をスライドおよび上昇するように移動する。そして、図７に示すように、光源ユニット12が器具本体11に取り付けられることによって、雄側接続器17bの端子刃81が、雌側接続器17aの接続溝88内の所定の位置に移動し、接続溝88内の刃受端子86に接触して電気的に接続される。

【0048】

そして、接続器17の雄側接続器17bと雌側接続器17aとが電気的に接続されることにより、電源部70に外部電力を供給可能となる。

【0049】

また、光源ユニット12を器具本体11から外す場合に、取付動作とは逆の取外動作を行う。光源ユニット12を下降させながら他端側にスライドさせ、取付ばね54，67により光源ユニット12が器具本体11に仮吊された状態とした後、取付ばね54，67をばね受金具26，31からそれぞれ外すことにより、光源ユニット12を器具本体11から外す。

【0050】

このような光源ユニット12を器具本体11から外す取外動作に伴って、雄側接続器17bの端子刃81が取付動作とは逆に動き、接続器17の雄側接続器17bと雌側接続器17aとの電気的な接続が解除される。

【0051】

このように、光源ユニット12の長手方向の一端側が器具本体11の長手方向の一端側に回動可能に取り付けられ、光源ユニット12の長手方向の他端側が回動されて器具本体11に取り付けられる照明装置10において、光源ユニット12の長手方向に沿って平行に設けられた端子刃81を有する雄側接続器17bと、器具本体11の長手方向に沿って斜めに差し込まれる端子刃81を受け入れて電気的に接続される刃受端子86を有する雌側接続器17bとを備えるため、器具本体11と光源ユニット12との間の配線が不要で施工性を向上できるとともに、器具本体11に対する光源ユニット12の取付動作に伴って器具本体11側と光源ユニット12側との電気的な接続を確実にできる。

【0052】

さらに、光源ユニット12の一端側に配設された取付ばねが、器具本体11の一端側に回動可能に引っ掛けられるとともに器具本体11の一端側に向けてスライドされて取り付けられる取付動作を伴う場合にも、器具本体11に対する光源ユニット12の取付動作に伴って器具本体11側と光源ユニット12側との電気的な接続を確実にできる。

【0053】

また、接続器17の雄側接続器17bと雌側接続器17aは、光源ユニット12の長手方向の一端側が器具本体11の長手方向の一端側に回動可能に取り付けられる一端側に設けられているため、雄側接続器17bと雌側接続器17aの位置ずれが少なく、接続できる。

【0054】

なお、電源部70は器具本体11に配設してもよい。この場合、器具本体11に引き込まれた電源線が電源部70の電源入力部側に接続され、電源部70の出力部側が雌側接続器17aに接続され、また、雌側接続器17aに発光モジュール41が接続されることにより、電源部70から出力される点灯電力が接続器17を通じて光源ユニット12の発光モジュール41に供給される。

【0055】

また、光源ユニット12の一端側は、取付ばね54によるスライド取付構造に限らず、器具本体11の一端側に回動可能に引っ掛ける構造のみでもよい。

【0056】

本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

【符号の説明】

【0057】

10 照明装置
11 器具本体
12 光源ユニット
17a 雌側接続器
17b 雄側接続器
54 取付ばね
81 端子刃
86 刃受端子

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】