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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022050350
(43)【公開日】2022-03-30
(54)【発明の名称】内視鏡先端延長器
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20220323BHJP
   A61B 17/22 20060101ALI20220323BHJP
【FI】
A61B1/00 715
A61B17/22
A61B1/00 650
A61B1/00 632
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021150101
(22)【出願日】2021-09-15
(31)【優先権主張番号】63/079,807
(32)【優先日】2020-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500498763
【氏名又は名称】ジャイラス エーシーエムアイ インク
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シェルトン カート ジー
(72)【発明者】
【氏名】バロー ジェーン
(72)【発明者】
【氏名】ラムサー デニス ジー
(72)【発明者】
【氏名】パテル マユール ケイ
(72)【発明者】
【氏名】マクローリン アン ジー
(72)【発明者】
【氏名】タルボット ブライアン エム
【テーマコード(参考)】
4C160
4C161
【Fターム(参考)】
4C160EE21
4C160MM32
4C161AA15
4C161CC06
4C161FF35
4C161GG11
4C161JJ01
4C161LL02
(57)【要約】
【課題】従来技術の問題に対処するのに役立つ内視鏡先端延長器を提供する。
【解決手段】内視鏡医療装置は、テーパ配置で内視鏡の遠位部分から軸方向に長手方向に延在するように構成することができるような内視鏡先端延長器を含むことができる。先端延長器は、先端延長器内で長手方向に軸方向に延在するようなボアを規定することができる。先端延長器は、内視鏡の遠位部分の材料よりも軟らかいまたはより柔軟であり得る材料の少なくとも1つを含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非外傷性内視鏡医療機器であって、
内視鏡の遠位部分から軸方向に長手方向に延在するように構成された内視鏡先端延長器であって、
前記先端延長器は、前記先端延長器内で長手方向に軸方向に延在するボアを規定し、前記先端延長器は、先細りの配置を規定するか、または前記内視鏡の前記遠位部分の材料よりも柔らかいまたはより柔軟な材料の少なくとも1つを含み、前記先端延長器は、前記先端延長器の前記ボア内で可動結石を捕捉するように構成されている、内視鏡先端延長器、を備えることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項2】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記内視鏡をさらに備えることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項3】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器が前記内視鏡に解放可能に結合されるように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項4】
請求項3に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の前記ボアは、前記内視鏡の前記遠位部分を受け入れるように構成されており、前記ボアは、前記内視鏡の前記遠位部分の外面と係合して、前記先端延長器を内視鏡に解放可能に結合するように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項5】
請求項3に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の近位部分に円周方向に形成されたロック溝であって、ロックリングを受け入れるように構成されたロック溝をさらに備えていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項6】
請求項5に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、ロックリングを用いて前記内視鏡に解放可能に結合され、前記ロックリングは、前記ロック溝内で前記先端延長器と係合して、前記先端延長器の前記近位部分を前記内視鏡の前記遠位部分に結合することを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項7】
請求項6に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記ロックリングがステンレス鋼であることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項8】
請求項3に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、前記先端延長器の前記近位部分から半径方向外向きに延在する突起を含み、前記突起は、前記内視鏡の前記遠位部分の凹部に対応して係合して、前記先端延長器を前記内視鏡に解放可能に結合するように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項9】
請求項8に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記内視鏡は、前記内視鏡の前記遠位部分に第1の凹部および第2の凹部をさらに含み、前記第1の凹部および第2の凹部は、前記先端延長器が前記第1の凹部または第2の凹部のいずれかと係合することによって前記内視鏡に調節可能に結合できるように、長手方向に離間していることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項10】
請求項2に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、前記内視鏡の前記遠位部分と一体的に形成され、前記内視鏡および前記先端延長器は一緒に使い捨てになるように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項11】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の遠位部分は、前記先端延長器の前記ボアに対して直交して角度が付けられていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項12】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の遠位部分は、前記先端延長器の前記ボアに対して斜めに角度が付けられていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項13】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の前記ボアは、前記ボアの近位部分から前記ボアの遠位部分に向かって先細になっていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項14】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の前記ボアは、第1の部分および第2の部分を含み、前記第1の部分は、前記第2の部分よりも大きな直径を有し、前記第1の部分は、前記先端延長器の近位部分で前記内視鏡の前記遠位部分を受け入れるように構成され、前記第2の部分は、前記先端延長器内の前記内視鏡の前記遠位並進を制限するように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項15】
請求項14に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記ボアの前記第2の部分は先細になっており、可動結石を受け入れて保持するために内側に屈曲するように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項16】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は熱成形可能な材料から作られていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項17】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、前記先端延長器の外面に沿って長手方向に軸方向に延在する1つ以上の溝を含むことを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項18】
請求項17に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、1つ以上の溝と前記ボアとの間で半径方向内側に延在する1つ以上の通路を含むことを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項19】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の少なくとも一部は透明または半透明であることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項20】
患者から可動結石を抽出する方法であって、
内視鏡の遠位部分から軸方向に長手方向に延在する内視鏡先端延長器を使用することであって、前記先端延長器は、前記先端延長器内で長手方向に軸方向に延在するボアを規定し、前記先端延長器は、先細りの配置を規定するか、または前記内視鏡の前記遠位部分の材料よりも柔らかいまたはより柔軟な材料の少なくとも1つを含み、前記先端延長器は、前記先端延長器のボア内で可動結石を捕捉するように構成されていることを特徴とする、方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法であって、前記先端延長器を前記内視鏡に取り付けることをさらに含むことを特徴とする、方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、前記先端延長器を前記内視鏡に取り付けることは、前記先端延長器を前記内視鏡にさらに固定するために、前記先端延長器のロック溝内にロックリングを配置することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法であって、前記先端延長器を内視鏡に取り付けることは、前記先端延長器を前記内視鏡にさらに固定するために、前記先端延長器の突起を前記内視鏡の凹部内に配置することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項24】
請求項20に記載の方法であって、前記先端延長器および前記内視鏡を患者に挿入することをさらに含むことを特徴とする、方法。
【請求項25】
請求項24に記載の方法であって、前記先端延長器で可動結石を捕捉することをさらに含むことを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、限定ではないが、一般に、内視鏡的外科的処置のための装置および方法に関係する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡泌尿器科の処置中、内視鏡を挿入する前にアクセスシースが患者に挿入され得る。シースは、内視鏡や腎臓結石などの不要な粒子から患者の解剖学的構造を保護するのに役立つ。アクセスシースは、尿管などの内部手術部位に到達するまで患者の体内に挿入され得る。次いで、アクセスシースの内部を通過することにより、内視鏡を、患者の体に安全に挿入したり、後で患者の体から引き抜いたりすることができる。アクセスシースを内部手術部位にガイドするのに役立てるために、ガイドワイヤを使用することができる。ガイドワイヤは、患者の膀胱に挿入したり、尿管に通したり、遠位部分を挿入して腎臓に挿入したりすることができる。次いで、アクセスシースをガイドワイヤ上に挿入して腎臓に到達させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
内視鏡は、泌尿器系、胆嚢、鼻腔、胃腸管、胃、扁桃腺など、患者の体の様々な領域から結石やその他の標的塊を視覚化または抽出するために使用され得る。内視鏡手術中、アクセスシースは、例えば、挿入および引き抜き中に、内視鏡や他の手術器具から患者の内部の解剖学的構造を保護するのに役立つ。例えば、内視鏡的泌尿器科処置の間、内視鏡は、以前に尿管内に配置されたアクセスシースを通過し得る。次いで、内視鏡は、手順の特定の側面を実行するためなどに、アクセスシースの遠位端を越えて前進され得る。
【0004】
内視鏡は、カメラ、照明、および1つ以上の作業チャネル(例えば、吸引チャネル、灌注チャネル、またはその両方)などの1つ以上の機能を含み得る。バスケットや鉗子などの把持ツールは、内視鏡の作業チャネルを通して挿入され、腎臓結石(「結石」)などの標的粒子を捕捉するために、アクセスシースの遠位端を越えて前進され得る。次いで、捕捉された粒子を内視鏡の作業チャネルに引き込むことができる。粒子の直径が内視鏡の作業チャネルよりも大きい場合は、代わりに、把持ツールを使用して粒子をアクセスシースに引き込むことができる。次いで、内視鏡、アクセスシース、およびアクセスシース内の把持ツールによって捕捉された粒子をすべて同時に引き抜くことができる。
【0005】
ただし、粒子がアクセスシースの内径または同様の内側の横方向の寸法よりも大きい場合は、粒子が把持ツールから外れる可能性があり、アクセスシースを通して医師が粒子を引っ張ろうとすると、内視鏡、固定装置、またはアクセスシースが損傷する可能性がある。さらに、最新のデジタル内視鏡は、光ファイバ内視鏡よりも外径が大きい場合があり、それに応じてより大きなアクセスシースが必要になる。より大きなアクセスシースは、患者の尿管を膨張させ、患者の外傷を増加させ、挿入中のアクセスシースの遠位端の束または折り畳みなどの挿入の問題の可能性を増加させる可能性がある。さらに、尿管の膨満はまた、望ましくない術後合併症につながる可能性がある。
【0006】
また、アクセスシースの親水性は、処置中にアクセスシースが患者の内外に意図せずに滑る結果となり得る。これにより、医師がアクセスシースを再配置または再挿入する必要が生じる可能性があり、これにより患者に外傷が生じ、手順が長くなる可能性がある。より長い手順は、適切な治療(例えば、結石の完全な切除)を阻害または防止し、より短い手順よりも長く患者をさらす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、とりわけ、内視鏡先端延長器を提供することによって、これらの問題に対処するのに役立ち得る。内視鏡先端延長器は、内視鏡処置において、アクセスシース、把持装置、またはその両方の必要性を回避するのに役立つ。先端延長器は、アクセスシースの代わりに、内視鏡の挿入または取り外し中に患者の解剖学的構造を保護するのに役立つように、内視鏡の遠位部分から遠位に延在し得る。先端延長器は、内視鏡の遠位部分に取り外し可能に結合するか、または一体的に形成され得る。例えば、内視鏡泌尿器科の手順中に、先端延長器は、把持ツールの代わりに、内視鏡の遠位部分と、1つ以上の腎臓結石など除去のための1つ以上の粒子との両方を受け取り、包囲することができ、例えば、患者の解剖学的構造への損傷を防ぎ、そのような粒子の除去中に内視鏡への損傷を防ぐのに役立つ。
【0008】
さらに、先端延長器は、吸引で使用するように構成され得る。例えば、先端延長器は、医師が内視鏡の作業チャネルを通して吸引を導入する際、粒子を先端延長器に引き込むときに、先端延長器が内側に転がるまたは折りたたむことができるように構成され得る。これは、先端延長器内に粒子を捕捉するのに役立つ。先端延長器は、アクセスシースに比べて長さが短い場合があるため、困難または曲がりくねった解剖学的経路のナビゲーションを改善するのにも役立つ(尿管または腎臓の腎杯の長さに沿って延びる場合など)。先端延長器は、柔軟性の向上、可視性の向上、またはその両方を提供するのに役立つ。さらに、アクセスシースとは対照的に、先端延長器は、内視鏡の経路から閉塞性粒子または他の物質を押したり除去したりするのを助けるなど、内視鏡を使用して操作することもできる。
【0009】
さらに、先端延長器は、砕石術中に患者の解剖学的構造を保護するのにも役立つ。レーザー砕石術では、レーザーを使用して、より大きなサイズの粒子をより小さな断片に切除することができる。レーザー照射と石の断片化は、周囲の組織に影響を与える可能性がある。先端延長器は、粒子を包み込み、切除中にレーザーの発光を吸収して、レーザー照射や断片化の影響から周囲の組織を保護するのに役立つ。
【0010】
上記の概要は、本特許出願の主題の概要を提供することを目的としている。本発明の排他的または網羅的な説明を提供することを意図するものではない。以下の説明は、本特許出願に関するさらなる情報を提供するために含まれている。以下の例は泌尿器科の手順に焦点を当てて説明されているが、内視鏡先端延長器は他の様々な内視鏡手順でも使用できる。
【0011】
必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない図面では、同様の数字が異なる図で同様の構成要素を説明し得る。異なる文字の接尾辞を持つ同様の数字は、同様の構成要素の異なるインスタンスを表す場合がある。図面は全体として、限定ではなく例として、本文書で論じられている様々な実施形態を示している。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】内視鏡に結合された内視鏡先端延長器の例の断面を示している。
図2】内視鏡の遠位部分に結合された内視鏡先端延長器の例の断面を示している。
図3】内視鏡先端延長器および内視鏡の例の分解断面を示している。
図4】内視鏡に結合された内視鏡先端延長器の例の断面を示している。
図5】内視鏡先端延長器を使用して患者から可動結石を抽出する方法の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、内視鏡に結合された内視鏡先端延長器の例の断面を示している。図1は、内視鏡によって規定された中心の長手方向軸A1に対応する破線と、方向インジケータ「近位」および「遠位」を含む。図1に示されるように、先端延長器100は、内視鏡102の遠位部分に結合され得る。内視鏡102は、長手方向軸A1を規定することができる。内視鏡102は、尿管鏡などの様々な内視鏡のいずれかであり得る。内視鏡102は、光ファイバ内視鏡またはデジタルまたは他の電子内視鏡であり得る。内視鏡102は、使い捨て(disposable)または1回限り使用(single use)の内視鏡であり得る。先端延長器100は、先端延長器100のレセプタクル部分内など、内視鏡102の遠位部分104を受け入れるように構成することができる。例えば、先端延長器100は、半径方向に、さもなければ横方向に、遠位部分104を取り囲むことができる。遠位部分104は、内視鏡102の対物レンズヘッドを含み得る。遠位部分104は、以下でさらに論じられるように、先端延長器100と係合する、またはその逆であるように構成された1つ以上の特徴を含み得る。
【0014】
遠位部分104は、ノッチ105を含み得る。ノッチ105は、概して、内視鏡102の遠位部分104に形成された切り欠きまたは凹部であり得る。ノッチ105は、遠位部分104内に長手方向に延在し得る。ノッチ105は、遠位部分104の円周の周りに少なくとも部分的に延在し得る。先端延長器100は、近位部分106および遠位部分108を含み得る。近位部分106は、概して円筒形であり得る。遠位部分108は、一般に、円錐形、円錐台形、または先細りの形状であり得る。先端延長器100は、近位部分106と遠位部分108との間で中心の長手方向軸A1に向かって内側に先細りにすることができる。先端延長器100の遠位部分108は、ボア110を含み得る。ボア110は、長手方向軸A1に沿って、近位部分106と遠位部分108との間の先端延長器100内で軸方向に延在し得る。ボア110は、遠位部分104を受け入れて係合するように構成され得る。ボア110は、内視鏡102を先端延長器100に結合するなど、遠位部分104との締まり嵌めを作り出すようなサイズおよび形状にすることができる。先端延長器100に結合されると、内視鏡102の遠位部分104は、先端延長器100の近位部分106内に延在することができ、先端延長器100の遠位部分108は、内視鏡102から軸方向および遠位に延在することができる。
【0015】
先端延長器100は、使い捨てになるように構成することができる。先端延長器100および内視鏡102は、使い捨てになるように構成することができる。例えば、先端延長器100および内視鏡102は、一体的に形成することができる。したがって、先端延長器100および内視鏡102の両方は、内視鏡処置後に一緒に廃棄することができる。先端延長器100は、再利用可能であるように構成することができる。例えば、先端延長器100は、手順に従って内視鏡102から取り外された後、次の手順で再利用するために、再処理、オートクレーブ処理、またはその他の方法で滅菌されるように構成することができる。内視鏡102は、将来の手順で再利用するために再処理または他の方法で滅菌されるように構成することができる。
【0016】
したがって、先端延長器100は、内視鏡102と共に、患者および医師に多くの利益を提供することができる。先端延長器100は、医師が、患者の尿管を膨張させ得るアクセスシースを使用せずに内視鏡手術を安全に実行できるようにするなど、アクセスシースと比較して、先細り、長さの減少、または柔軟性の増加、またはそれらの組み合わせなどを介して非外傷性であり得る。先端延長器100は、患者への挿入の容易さおよび曲がりくねった解剖学的経路を通るナビゲーションの両方を改善するのを助けることができる。先端延長器100はまた、腎臓結石などの粒子を包含するために使用することができ、例えば、医師が把持ツールを使用せずに1つ以上の粒子を除去することを可能にするのを助け、患者の解剖学的構造および内視鏡102の両方への損傷の可能性を低減する。
【0017】
先端延長器100は、先端延長器が内視鏡102から遠位に延在するように、内視鏡102の遠位部分104に結合され得る。例えば、内視鏡102の遠位部分104を、先端延長器100の近位部分106に挿入して、内視鏡102を先端延長器100に結合することができる。次いで、内視鏡102は患者に挿入され得る。先端延長器100は、内視鏡102の一般的に鈍い遠位部分104から患者の解剖学的構造を保護することができる。先端延長器100は、粒子またはその一部を捕捉することができる。吸引または灌注は、内視鏡102の作業チャネルを通して導入することができる。例えば、吸引により、粒子を先端延長器100に引き込むことができ、また、先端延長器100の遠位端を内側に折り畳み、粒子をその中に保持するのを助けることができる。次いで、内視鏡102が患者から取り外され得る。先端延長器100は、除去中に粒子の粗いまたは鋭い表面から患者の解剖学的構造を保護することができる。手順の後、先端延長器100は内視鏡102から切り離され得る。例えば、先端延長器100は、内視鏡102が静止したままで遠位方向に引っ張られて、内視鏡102の遠位部分104を先端延長器100から取り外し得る。先端延長器100は、内視鏡102と共に、その後、廃棄され得、または再処理されるか、さもなければ再利用のために滅菌され得る。
【0018】
図2は、内視鏡先端延長器100および内視鏡102の遠位部分104の例の断面を示している。また、図2には、中心の長手方向軸A1と、近位および遠位の方向インジケータも示されている。図2に示されるように、先端延長器100は、ロック溝112を含み得る。ロック溝112は、先端延長器100の近位部分106内に円周方向に、さもなければ周辺に形成された溝であり得る。ロック溝112は、長手方向軸A1に対して横方向に形成され得る。ロック溝112は、先端延長器100の近位部分106に沿った様々な位置のいずれかに横方向に配置され得る。ロック溝112は、ロックリング114を受け入れるように構成され得る。
【0019】
ロックリング114は、概して、半円形のロックリング、または別の種類のロック環であり得る。ロックリング114は、ロック溝112内で、先端延長器100の近位部分106上に配置され得る。ロック溝112内に配置されると、ロックリング114は、内側を向いて、先端延長器100の近位部分106に係合し、近位部分106を圧迫することができる。ロック溝112は、ロックリング114を近位部分106上に横方向に保持および配置することができる。ロックリング114は、ステンレス鋼を含むがこれらに限定されない様々な材料からのかしめ、成形、または機械加工によって作製することができる。したがって、ロックリング114は、ロック溝112と共に、先端延長器100を内視鏡102にしっかりと結合するのを助けることができる。
【0020】
先端延長器100の遠位部分108は、遠位端116を含み得る。先端延長器100は、遠位部分108と遠位端116との間で先細になり得る。例えば、近位部分106は、約3.0~3.5mm、3.5~3.9mm、または3.2~4.0mmの外径を有し得る。遠位部分108の部分は、近位部分106の直径から、遠位端116またはその近くで約2.0mm~2.5mm、2.5mm~2.9mm、または2.0mm~3.0mmの外径まで先細になり得る。遠位部分108はまた、様々な長手方向距離にわたって先細になり得る。例えば、遠位部分108は、0.5~1mm、1~5mm、5~8mm、または0.5~8mmの長さにわたって先細になり得る。遠位端116は、長手方向軸A1および先端延長器100のボア110に対して直交して角度を付けることができる。遠位部分108の遠位端116は、長手方向軸A1および先端延長器100のボア110に対して斜めに角度を付けることができる。例えば、遠位端116は、長手方向軸A1に対して110、120、130、140、150または160度で斜めに角度を付けることができるが、これらに限定されない。
【0021】
ボア110は、第1の部分118および第2の部分120を含み得る。ボア110の第1の部分118および第2の部分120は、概して、それぞれ、ボア110の反対側の近位部分および遠位部分をそれぞれ規定し得る。第1の部分118は、近位部分106内で軸方向に延在し得る。第1の部分118は、概して円筒形を有し得る。第1の部分118は、内視鏡102の遠位部分104と係合するように構成され得る。第1の部分118は、内視鏡102の遠位部分104の長さに沿って締まり嵌めを作成するようにサイズ設定および成形され得る。第1の部分118は、第2の部分120に向かって遠位方向に先細になり得る。それにより、第1の部分118は、ボア110内の内視鏡102の遠位部分104の遠位並進を制限して、先端延長器100の近位部分106内に遠位部分104を配置することができる。
【0022】
第1の部分118は、隆起122を含み得る。隆起122は、ボア110の第1の部分118に半径方向に延在する突起または隆起であり得る。隆起122は、第1の部分118の円周の周りに少なくとも部分的に延在し得る。隆起122はまた、ボア110の第2の部分120から第1の部分118を分離することができる。それにより、第1の部分118は、ボア110内の内視鏡102の遠位部分104の遠位並進を制限して、先端延長器100の近位部分106内に遠位部分104を配置することができる。例えば、内視鏡102は、遠位部分104が隆起122に接触するまでボア110に挿入することができ、先端延長器100内での内視鏡102のさらなる遠位並進を防止する。
【0023】
ボア110の第2の部分120は、遠位部分108内で軸方向に延在し得る。第2の部分120は、概して円筒形を有することができる。第2の部分120は、概して円筒形を有し得る。第2の部分120は、粒子を受け入れるか、保持するか、さもなければ包囲するか、またはその一部を保持するように構成され得る。ボア110の第2の部分120は、第1の部分118と比較して直径を小さくすることができる。第2の部分120は、遠位部分108の遠位端116に向かって先細になり得る。ボア110の第2の部分118はまた、階段状を含み得る。例えば、第2の部分120は、第1の直径121および第2の直径123を含み得る。第1の直径121は、第1の部分118の遠位端から第2の直径123まで遠位方向に延在し得る。第2の直径123は、第1の直径121の遠位端から遠位端116まで遠位方向に延在し得る。第2の直径123は、第1の直径121と比較して、減少した直径を有することができる。
【0024】
先端延長器100は、壁厚124を含み得る。壁厚124は、先端延長器100の外面126とボア110との間の垂直距離として規定され得る。例えば、壁厚124は、約0.10~0.15mm、0.15~0.20mm、または0.10~0.20mmであり得る。壁厚124は、近位部分106と遠位部分108との間で先細になるか、または減少され得る。例えば、近位部分106は、約0.20mmの壁厚を有していてもよく、遠位部分は、約0.15mmの壁厚を有していてもよい。先細りの壁の厚さ124は、先端延長器100が内視鏡102の遠位部分104にしっかりと係合することを可能にすると同時に、遠位部分108が近位部分106に対して柔軟に増加することを可能にするという利点を提供することができる。
【0025】
先端延長器100はまた、折り返し128を形成することができる。折り返し128は、遠位端116の配向または位置として規定され得る。例えば、遠位端116は、近位および内向きに回転または屈曲して、折り返し128を形成することができる。折り返し128は、ボア110の第2の部分120内に、腎結石(腎臓結石)などの粒子を捕捉または保持するのを助けることができる。例えば、医師は、内視鏡102を介して、外部装置によって生成された吸引を導入することができる。外部装置によって生成された真空は、粒子をボア110の第2の部分120に引き込むことができる。真空は、遠位端116を近位および内向きに回転させて折り返し128を形成させ、粒子を先端延長器100内に閉じ込めることができる。
【0026】
先端延長器100は、ゴム、プラスチック、シリコーン、または他のポリマーを含むがこれらに限定されない様々な材料のいずれかから成形、かしめ、押し出し、または機械加工することによって作製され得る。先端延長器100は、内視鏡102の遠位部分104と比較して、実質的により柔らかいまたはより柔軟な材料から作製され得る。例えば、先端延長器100は、約50~55a、56a~60a、61~69a、または70a~80aのデュロメータを有するがこれらに限定されない材料から作製され得る。先端延長器100は、可変デュロメータ硬度の材料を含み得る。例えば、近位部分106は、より柔らかいデュロメータから作製することができ、遠位部分108は、より硬いデュロメータから作製することができる。より柔らかいデュロメータは、例えば、曲がりくねった解剖学的経路を通る挿入の容易さを改善し、より多様な粒子を受け入れるための先端延長器100の屈曲能力を改善するために、先端延長器100の柔軟性を高めることができる。より堅いデュロメータは、内視鏡102の経路から障害物または他の物質を取り除くときの操作の容易さを改善することができ、先端延長器100が意図せずに内視鏡102を解放するのを防ぐのを助けるために、先端延長器100と内視鏡102との間の係合を改善するのを助けることができる。
【0027】
先端延長器100はまた、医師が先端延長器100を手動で成形することを可能にするような、熱硬化性または熱可塑性エラストマーなどの熱成形可能な材料から作製され得る。例えば、先端延長器100の遠位端116は、手で内側に転がされ、次いで、吸引を使用せずに折り返し128からヒートセットされ得る。先端延長器100はまた、例えば、患者の尿管の壁または腎臓の萼の壁に対して粒子を捕捉するのを助けるために、加熱され、湾曲した形状に操作され得る。
【0028】
図3は、内視鏡先端延長器100および内視鏡102の一例の分解断面を示している。図3には、長手方向軸A1、および方向インジケータ近位および遠位も示されている。図3に示されるように、先端延長器100は、遠位延長部129を規定し得る。遠位延長部129は、内視鏡102に結合されたときに、先端延長器100が遠位部分104から延在する軸方向距離として規定され得る。
【0029】
例えば、遠位延長部129は、0.5~1mm、1~5mm、5~8mm、または0.5~8mmであり得る。先端延長器100は、患者の腎臓の腎杯、および内視鏡102の遠位部分104に配置されたカメラの視野など、アクセスが困難な場所に到達する際の柔軟性を高めるのを助け、それにより、内視鏡102を操作する医師またはユーザの処置内の可視性を改善するのを助けるために、1~5mmなどの縮小された遠位延長部129用に構成され得る。先端延長器100は、先端延長器100内のより大きな粒子を収容または捕捉するために、約5~8mmなどのより大きな遠位延長部129を規定するように構成され得る。さらに、先端延長器100はまた、より大きな遠位延長部129を規定するように構成された場合、内側に折りたたんだり、曲げたり変形したりすることなく耐性粒子や結石や血漿などの他の物質の操作を助けるべく、先端延長器100の構造的完全性を高めるために、より堅い材料から作製され得る。
【0030】
内視鏡102は、対物レンズヘッド130、撮像装置131、作業チャネル132、ストリング134、接着剤136、収縮管138、および偏向管140を含み得る。対物レンズヘッド130および撮像装置131は、作業チャネル132、ストリング134、接着剤136、収縮管138、および偏向管140と共に、内視鏡の標準的な構成要素であり得る。内視鏡102の遠位部分104は、対物レンズヘッド130を含むか、または含むことができる。対物レンズヘッド130は、プラスチック、セラミック、またはステンレス鋼を含むがこれらに限定されない、様々な剛性のまたは実質的に剛性の材料から作製され得る。対物レンズヘッド130は、先端延長器100と比較して、実質的により硬い、堅い、またはそうでなければ柔軟性の低い材料から作製され得る。対物レンズヘッド130は、撮像装置131を含み得る。撮像装置131は、対物レンズヘッド130の遠位端、または遠位部分104に配置することができ、少なくともカメラおよび1つ以上の照明を含み得る。撮像装置131はまた、内視鏡102内で、対物レンズヘッド130から内視鏡102の近位端まで近位方向に軸方向に延在する電子部品または配線を含み得る。
【0031】
作業チャネル132は、内視鏡102内の長手方向軸A1に沿って延在するボアであり得る。作業チャネル132は、外科用器具134を受け入れるように構成され得る。外科用器具134は、内視鏡鉗子、把持ツール、または保持バスケットなどの様々な手術ツールであり得る。作業チャネル132はまた、外部装置によって導入される吸引に耐えるように、または内視鏡102を通して軸方向に灌注流体を運ぶように構成され得る。ストリング134は、対物レンズヘッド130を外部ユーザ制御に結合して、医師またはユーザが患者の外部の場所から対物レンズヘッド130を操作することを可能にすることができる。ストリング134は、布、より糸、金属または他の材料から作製することができるが、これらに限定されない。ストリング134は、接着剤136で対物レンズヘッドに結合することができる。
【0032】
接着剤136は、対物レンズヘッド130、ストリング134、および収縮管138に塗布される接着剤であり得る。接着剤136は、対物レンズヘッド130および収縮管138の周りに半径方向外向きおよび円周方向に延在する突起を形成し得る。収縮管138は、ストリング134を保護するためにストリング134を取り囲み得る。収縮管138はまた、対物レンズヘッド130の近位に、内視鏡102の外面を形成することができる。偏向管140は、一般に、内視鏡102のコアを、対物レンズヘッド130の近位に形成することができる。したがって、撮像装置132および作業チャネル132は、偏向管140内に形成され、それを通って延在し得る。
【0033】
先端延長器は、少なくとも第1の突起142を含み得る。第1の突起142は、先端延長器100の近位部分106から半径方向外向きに延在し得る。第1の突起142は、先端延長器100の近位部分106の円周の周りに少なくとも部分的に延在し得る。第1の突起142は、概して三角形またはくさび形を有し得るが、楕円、長方形または立方体などの他の三次元形状を形成することもできる。第1の突起142は、対応して第1の凹部144と係合するように成形され得る。内視鏡102は、第1の凹部144を規定し得る。第1の凹部144は、内視鏡102の遠位部分104または対物レンズヘッド130の外面145に形成され得る。内視鏡102の遠位部分104は、外面145に第2の凹部146を規定し得る。第2の凹部146の凹部は、長手方向軸A1に沿って第1の凹部144から離れて、横方向または長手方向に軸方向に間隔を置いて配置されている。したがって、第2の凹部146は、ユーザが第1の凹部144および第2の凹部146を第1の突起142に係合することを選択するかどうかに基づいて、先端延長器100の遠位延長部129を選択的に調整可能にすることができる。
【0034】
先端延長器100はまた、第2の突起148を含み得る。先端延長器100が第2の突起148を含む場合、第2の凹部146(および第2の突起148)は、第1の突起142および第1の凹部144に対して、遠位部分104の外面145において円周方向にオフセットされ得る。例えば、第2の凹部146および第2の突起148は、第1の突起142および第1の凹部144に対して、60~90度、100~180度、または190~270度に配置され得る。
【0035】
いくつかの例では、先端延長器100は、追加の突起および対応する凹部をさらに含み得る。例えば、先端延長器100は、第3および第4の突起を含むことができ、内視鏡102の遠位部分104は、第3および第4の凹部を規定することができる。第3の突起は、第1の突起142および第1の凹部144と軸方向に整列され得るが、横方向にオフセットされてもよく、第4の突起は、第2の突起148および第2の凹部146と軸方向に整列され得るが、横方向にオフセットされてもよい。したがって、これは、先端延長器100と内視鏡102との間の結合を強化しながら、先端延長器100の遠位延長部129を選択的に調整可能にすることができる。
【0036】
いくつかの例の操作では、ユーザは、先端延長器100のボア110内で対物レンズヘッド130を遠位方向に平行移動させることによって、第1の突起142および第2の突起148がそれぞれ第1の凹部144および第2の凹部146と係合するまで先端延長器100を内視鏡102に結合することができる。第1の突起142および第2の突起148は、対物レンズヘッドの外面145に沿ってスライドすることができ、これにより、先端延長器100が外側に屈曲する。第1の突起142および第2の突起148がそれぞれ第1の凹部144および第2の凹部146に到達すると、第1の突起142が第1の凹部144に入り、第2の突起148が第2の凹部146に入るときに、先端延長器100は内側に屈曲し、先端延長器100と内視鏡102の対物レンズヘッド130との間にスナップフィットを作成することができる。
【0037】
先端延長器100は、透明、半透明(translucent)、またはそうでなければ半透明(semi-transparent)であり得、アクセスシース上の内部解剖学的構造の視認性をさらに高める。例えば、先端延長器100は、可視光、例えば、対物レンズヘッド130または撮像装置131によって提供される光など、波長が約380~700ナノメートルの光が、先端延長器100の外面126を通過することを可能にすることができる。いくつかの例では、透明な先端延長器100は、例えば、撮像装置131を使用して、ユーザが先端延長器100の外面126を通して内部の解剖学的構造を明確に見ることを可能にすることができる。先端延長器100は、結石のレーザー切除中にレーザー光を吸収するように構成され得る。先端延長器100は、例えば、2000ナノメートル波長の赤外線レーザーから放出された光を吸収することができる。先端延長器100は、内視鏡102の遠位部分104から障害物を遠ざけるのを助けることができ、内視鏡102の遠位部分104は、しばしば、撮像装置131からの撮像をブロックし、内視鏡102の作業チャネル132を詰まらせることができる。
【0038】
先端延長器100は、内視鏡処置中に医師と患者の両方に多くの利点を提供することができる。先端延長器100は、アクセスシースと比較して、先細り、長さの減少、または柔軟性の増加、またはそれらの組み合わせなどを介して非外傷性であり得、また、泌尿器科手術中にアクセスシースと把持ツールの両方の必要性を排除するために、内視鏡102の対物レンズヘッド130と、腎臓結石などの除去される粒子の両方を受け取り、包含することができる。従来のアクセスシースと比較して、先端延長器100の長さが短いことはまた、解剖学的部位における患者の内部解剖学的構造のユーザの処置内ビューを改善することができる。尿管の屈曲などの解剖学的特徴は、アクセスシースの壁を通してではなく、先端延長器100の遠位端116を通して直接見ることができ、それにより、曲がりくねった解剖学的経路を通るナビゲーションの容易さを改善する。
【0039】
図4は、内視鏡102および内視鏡先端延長器100の断面を示している。図4には、長手方向軸A1、ならびに方向インジケータ近位および遠位も示されている。図4に示されるように、先端延長器100の外面126は、1つ以上の排水溝または吸引溝150を規定し得る。溝150は、先端延長器100の近位部分106と遠位部分108との間の長手方向軸A1に平行に延在する凹状チャネルであり得る。
【0040】
いくつかの例の動作において、作業チャネル132を含む内視鏡102は、ユーザが患者の解剖学的構造に灌注流体を積極的に導入することを可能にするように構成され得る。方向インジケータD1は、作業チャネル132を通る灌注流体の流れの方向を示す。灌注流体は、例えば、生理食塩水であり得る。尿管などの解剖学的部位に過剰な圧力がかかるのを避けるために、灌注流体は出口にアクセスできる必要がある。溝150は、灌注流体が、患者の外面126と解剖学的壁152との間で、先端延長器100の周りの近位方向に排出されることを可能にするのを助けることができる。方向インジケータD2は、溝150を通る灌注流体の排出の方向を示す。解剖学的壁152は、例えば、尿管の壁または腎臓の萼であり得る。溝150は、受動的排水システム(重力)または能動的排水システム(吸引)の両方で使用され得る。
【0041】
能動的排水システムを使用する場合は、圧力が指定された制限内にあることを確認するなど、その場の圧力を監視できる。灌注流体の能動的な導入、または灌注排水のための能動的な吸引は、解剖学的部位にそれぞれ正または負の圧力変化をもたらし得る。負圧または正圧の変化は、適切に制御されていない場合、内臓または他の解剖学的構造に影響を与え得る。内圧は、様々なシステムまたは方法で監視できる。例えば、1つ以上の圧力センサをフローセンサおよび外部制御モジュールと組み合わせて使用して、その場の圧力を監視することができる。
【0042】
その場の圧力は、先端延長器100またはその近くの様々な場所で監視され得る。例えば、圧力は、第1の位置154で、膜センサなどの第1の圧力センサで監視され得る。第1の位置154は、先端延長器100の近位部分106の外面126に沿って位置する点であり得る。圧力はまた、第2の位置156でも監視され得る。第2の位置156は、内視鏡102の遠位部分104上、先端延長器100のボア110内に位置する点であり得る。第1の位置154と第2の位置156の両方を同時に、遅延して、または時間インターリーブ方式で監視して、第1の位置154と第2の位置156との間の圧力差を観察することもできる。差圧を監視すると、解剖学的部位から得られた圧力測定値の精度を高めるのに役立つ。
【0043】
フローセンサを使用して、内視鏡102の作業チャネル132を通る灌注流体の流量を感知することができる。外部制御モジュールは、流量を検出するように構成することができ、これにより、作業チャネル132内の詰まりの有無を示すことができる。作動チャネル132を通る感知された流体流量に応答して、外部制御モジュールは、1つ以上の灌注源または吸引源を制御して、作動チャネル132を通る適切な灌注流体の流れまたは吸引圧力を提供することができる。例えば、外部制御モジュールは、吸引を適用して、作業チャネル132の詰まりを取り除くことができる。外部制御モジュール132はまた、作動チャネル132を通る灌注流体流量または吸引流量のうちの1つ以上を自動的に調整して、解剖学的部位の圧力を実質的に所望の圧力レベル(例えば、所定またはユーザ指定の圧力レベル)に維持することができる。
【0044】
灌注の使用は、手術を行う医師と患者の両方に多くの利点を提供することができる。灌注は、作業チャネル132を通して結石、組織破片、石片、または他の不要な物質などの粒子を除去し、除去するのを容易にするのに役立ち得る。灌注流体の導入はまた、撮像装置131を通して解剖学的部位の明確な可視性を維持するのを助けることができる。さらに、灌注流体の流れは、内視鏡組織除去装置に冷却効果をもたらすことができ、また、結石または他の粒子のレーザー切除中に発生する熱を放散するのに役立ち得る。
【0045】
さらに、先端延長器100の溝150は、1つ以上の通路158を含み得る。通路158は、溝150とボア110との間で半径方向内側に延在するボアであり得る。通路158は、概して円筒形であり得るが、長方形、六角形、または台形プリズムなどの他の三次元形状であってもよい。能動的排水が使用される場合、溝150は、通路158と共に、先端延長器100の作業チャネル132を通る吸引の減少を防ぐのを助けることができる。例えば、捕捉された粒子または他の物質が、ボア110の第2の部分120を実質的または完全に閉塞する場合、作業チャネル132を介して加えられた吸引は、代替的に、通路158を介して、先端延長器100の外面126に沿って配置された溝150に到達し得る。
【0046】
溝150は、手術中の医師と患者の両方に多くの利益を提供し得る。先端延長器100は、灌注流体排出のための二次経路を提供することができ、解剖学的部位への圧力を増加させることなく、灌注流体の導入速度を増加させるのを助ける。例えば、内視鏡がアクセスシースと共に使用される場合、双方向の灌注流体の流れは、内視鏡102の1つ以上の作業チャネル132を介した導入および排出の組み合わせによって制限される。灌注流量が遅いか著しく制限されていると、解剖学的部位から不要な物質を洗い流すのに効率が低下する可能性があり、その結果、視認性が低下し、作業チャネル132の詰まりの可能性が高まり得る。灌注量と流量の減少はまた、手術器具の冷却効果を制限し、解剖学的部位での望ましくない熱蓄積の可能性を高め得る。
【0047】
図5は、患者から可動結石を抽出する方法の例を示している。この例では、方法200は、202で内視鏡先端延長器に内視鏡を取り付ける、204で必要に応じて先端延長器上にロックリングを配置する、206で内視鏡および先端延長器を患者に挿入する、および208で可動結石を捕捉するなどの操作を含む。1つ以上の例では、方法200は、ユーザが内視鏡を内視鏡先端延長器に取り付けることにより、ステップ202で開始することができる。例えば、図1図2に示されるように、ユーザは、内視鏡102の遠位部分104を、先端延長器100のボア110に挿入することができる。
【0048】
1つ以上の例では、任意選択の第2のステップ204は、先端延長器を内視鏡にさらに固定するために、先端延長器上にロックリングを配置することであり得る。例えば、ユーザは、ロック溝112内でロックリング114を先端延長器100の上に配置することができる。1つ以上の例では、第3のステップ206は、内視鏡および先端延長器を患者に挿入することであり得る。例えば、ユーザは、先端延長器100および内視鏡102を膀胱を通して患者の尿管に挿入することができる。1つ以上の例では、第4のステップは、先端延長器で可動結石を捕捉することであり得る。例えば、ユーザは、内視鏡102の遠位部分104を操作し、また、作業チャネル132を通して吸引を適用して、可動結石を先端延長器100に引き込み、可動結石を捕捉して安全に除去することができる。いくつかの例では、先端延長器100の遠位端116は、吸引に応答して内側に転がり、折り返し128を形成し、さらに先端延長器100内に可動結石を保持することができる。このような方法は、必要に応じて繰り返され得る。
【0049】
方法200のステップまたは操作は、便宜上および明確にするために特定の順序で示されている。説明した操作は、他の操作に重大な影響を与えることなく、並行して実行することも、異なる順序で実行することもできる。説明した方法200は、複数の異なる行為者、装置、および/またはシステムによって実行することができる操作を含む。方法200で説明されている操作のサブセットは、単一の行為者装置またはシステムに起因してもよいし、別個のスタンドアロン処理または方法と見なしてもよいことが理解される。
【0050】
本開示の先端延長器100は、内視鏡処置中のアクセスシースの使用を回避するのを助けることができる。アクセスシースの使用を排除することは、挿入および除去中に内視鏡の遠位部分104から患者の解剖学的構造を保護しながら、尿管の望ましくない拡張、および患者内のアクセスシースの動きまたは滑りを防ぐのに役立つ。先端延長器100は、ユーザによって容易に操作することができ、把持ツールを使用することなく、結石を捕捉するための吸引装置の有無にかかわらず使用することができる。先端延長器100は、アクセスシースと比較して、解剖学的部位の視認性を高めるのを助けることができ、レーザー切除中に結石を取り囲んで、周囲の組織をレーザーおよび熱曝露から保護することができる。最後に、先端延長器100は、二次排液経路を提供することなどによって、内視鏡処置中に患者の解剖学的構造からの灌注導入および排液の流量を増加させることができる。
【0051】
上記の詳細な説明には、詳細な説明の一部を構成する添付の図面への参照が含まれている。図面は、例示として、本発明を実施することができる特定の実施形態を示している。これらの実施形態は、本明細書では「実施例」とも呼ばれる。そのような例は、示されているかまたは説明されているものに加えて要素を含み得る。しかしながら、本発明者らは、示されるかまたは説明される要素のみが提供される例も企図する。さらに、本発明者らはまた、特定の例(またはその1つ以上の側面)に関して、または本明細書に示されているかまたは記載されている他の例(またはその1つ以上の側面)に関して、示されているかまたは記載されている要素(またはその1つ以上の態様)の任意の組み合わせまたは順列を使用する例を企図している。この文書と参照により組み込まれた文書との間で一貫性のない使用法がある場合は、この文書の使用法が優先される。
【0052】
この文書では、「a」または「an」という用語は、特許文書で一般的であるように、「少なくとも1つ」または「1つ以上」の他の実施例または使用法とは無関係に、1つ以上を含むために使用される。この文書では、「または」という用語は、特に明記されていない限り、非排他的に、あるいは「AまたはB」に「Aを含むがBを含まない」、「Bを含むがAを含まない」、「AおよびB」が含まれることを指すために使用される。この文書では、「含む(including)」および「ここにおいて(in which)」という用語は、それぞれ「含む(comprising)」および「ここにおいて(wherein)」という用語の平易な英語の同等物として使用される。また、以下の特許請求の範囲において、「含む(including)」および「備える(comprising)」という用語は、オープンエンド、すなわち、請求項内のそのような用語の後にリストされている要素に加えて要素を含むシステム、装置、物品、組成物、配合物、または処理は、依然としてその請求項の範囲内にあると見なされる。さらに、以下の特許請求の範囲において、「第1」、「第2」、および「第3」などの用語は、単にラベルとして使用され、それらの対象物に数値要件を課すことを意図するものではない。
【0053】
上記の説明は、例示を目的としたものであり、限定的なものではない。例えば、上記の実施例(またはその1つ以上の態様)は、互いに組み合わせて使用することができる。上記の説明を検討する際の当業者による場合など、他の実施形態を使用することができる。要約は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認できるようにするため、37C.F.R.§1.72(b)に準拠するために提供されている。要約は、特許請求の範囲または意味を解釈または制限するために使用されないことを理解した上で提出されている。また、上記の詳細な説明では、開示を合理化するために、様々な特徴が一緒にグループ化され得る。
【0054】
このことは、請求されていない開示された特徴が請求に不可欠であることを意図していると解釈されるべきではない。むしろ、本発明の主題は、特定の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ない特徴にあり得る。したがって、以下の特許請求の範囲は、実施例または実施形態として詳細説明に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態としてそれ自体で有効であり、そのような実施形態は、様々な組み合わせまたは順列で互いに組み合わせることができると考えられる。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲が権利を与えられている同等物の全範囲と共
に決定されるべきである。
【0055】
[注記および実施例]
実施例1は、非外傷性内視鏡医療装置であって、先端延長器内で長手方向に軸方向に延在するボアを規定する先端延長器を使用する場合、先細りの配置を規定する先端延長器を使用する場合、または内視鏡の遠位部分の材料よりも軟らかいまたはより柔軟な材料の少なくとも1つを含む場合など、内視鏡の遠位部分から軸方向に長手方向に延在するように構成することができるような内視鏡先端延長器を備え、先端延長器が、先端延長器のボア内に可動結石を捕捉するように構成されているような非外傷性内視鏡医療装置である。
【0056】
実施例2において、実施例1の主題は、内視鏡を含み得る。
【0057】
実施例3において、実施例1~2の主題は、内視鏡に解放可能に結合されるように先端延長器が構成されることを含み得る。
【0058】
実施例4において、実施例3の主題は、先端延長器のボアが内視鏡の遠位部分を受け入れるように構成され、ボアが、内視鏡の遠位部分の外面と係合して先端延長器を内視鏡に解放可能に結合するように構成されることを含み得る。
【0059】
実施例5において、実施例3~4の主題は、先端延長器の近位部分に円周方向に形成されたロック溝であって、ロックリングを受け入れるように構成されたロック溝を含み得る。
【0060】
実施例6において、実施例5の主題は、先端延長器がロックリングを用いて内視鏡に解放可能に結合され、先端延長器の近位部分を内視鏡の遠位部分に結合するために、ロックリングがロック溝内で先端延長器と係合することを含み得る。
【0061】
実施例7において、実施例6の主題は、ロックリングがステンレス鋼であるものを含み得る。
【0062】
実施例8において、実施例3~7の主題は、先端延長器が、先端延長器の近位部分から半径方向外向きに延在する突起を含み、突起は、内視鏡の遠位部分の凹部に対応して係合して、先端延長器を内視鏡に解放可能に結合するように構成されることを含み得る。
【0063】
実施例9において、実施例8の主題は、内視鏡が、内視鏡の遠位部分に第1の凹部および第2の凹部をさらに含み、第1の凹部および第2の凹部は、先端延長器が第1の凹部または第2の凹部のいずれかと係合することによって内視鏡に調節可能に結合できるように、長手方向に離間していることを含み得る。
【0064】
実施例10において、実施例2~9の主題は、先端延長器が内視鏡の遠位部分と一体的に形成され、内視鏡および先端延長器が一緒に使い捨てになるように構成されることを含み得る。
【0065】
実施例11において、実施例1~10の主題は、先端延長器の遠位部分が、先端延長器のボアに対して直交して角度が付けられていることを含み得る。
【0066】
実施例12において、実施例1~11の主題は、先端延長器の遠位部分が、先端延長器のボアに対して斜めに角度付けされていることを含み得る。
【0067】
実施例13において、実施例1~12の主題は、先端延長器のボアが、ボアの近位部分からボアの遠位部分に向かって先細になっていることを含み得る。
【0068】
実施例14において、実施例1~13の主題は、先端延長器のボアが第1の部分および第2の部分を含み、第1の部分は、第2の部分よりも大きな直径を有し、第1の部分は、先端延長器の近位部分で内視鏡の遠位部分を受け入れるように構成され、第2の部分は、先端延長器内の内視鏡の遠位並進を制限するように構成される、ことを含み得る。
【0069】
実施例15において、実施例14の主題は、ボアの第2の部分が先細になっており、可動結石を受け入れて保持するように内側に屈曲するように構成されていることを含み得る。
【0070】
実施例16において、実施例1~15の主題は、先端延長器が熱成形可能な材料から作られることを含み得る。
【0071】
実施例17において、実施例1~16の主題は、先端延長器が、先端延長器の外面に沿って長手方向に軸方向に延在する1つ以上の溝を含むことを含み得る。
【0072】
実施例18において、実施例17の主題は、先端延長器が、1つ以上の溝とボアとの間で半径方向内側に延在する1つ以上の通路を含むことを含み得る。
【0073】
実施例19において、実施例1~18の主題は、先端延長器の少なくとも一部が透明または半透明であることを含み得る。
【0074】
実施例20は、患者から可動結石を抽出する方法であり、方法は、内視鏡の遠位部分から長手方向に軸方向に先細りに延在するなどの内視鏡先端延長器を使用することを含むような方法であり、先端延長器は、先端延長器内で長手方向に軸方向に延在するボアを規定するようなものであり、先端延長器は、内視鏡の遠位部分の材料よりも軟らかいまたはより柔軟な材料の少なくとも1つを含むようなものであり、先端延長器は、先端延長器のボア内に可動結石を捕捉するように構成されている。
【0075】
実施例21において、実施例20の主題は、内視鏡に先端延長器を取り付けることを含み得る。
【0076】
実施例22において、実施例21の主題は、先端延長器を内視鏡に取り付けることが、先端延長器を内視鏡にさらに固定するために、先端延長器のロック溝内にロックリングを配置することを含むことを含み得る。
【0077】
実施例23において、実施例21~22の主題は、内視鏡への先端延長器の取り付けが、先端延長器を内視鏡にさらに固定するために、内視鏡の凹部内に先端延長器の突起を配置することを含むことを含み得る。
【0078】
実施例24において、実施例20~23の主題は、先端延長器および内視鏡を患者に挿入することを含み得る。
【0079】
実施例25において、実施例24の主題は、先端延長器で可動結石を捕捉することを含み得る。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-12-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非外傷性内視鏡医療機器であって、
内視鏡の遠位部分から軸方向に長手方向に延在するように構成された内視鏡先端延長器であって、
前記先端延長器は、前記先端延長器内で長手方向に軸方向に延在するボアを規定し、前記先端延長器は、先細りの配置を規定するか、または前記内視鏡の前記遠位部分の材料よりも柔らかいまたはより柔軟な材料の少なくとも1つを含み、前記先端延長器は、前記先端延長器の前記ボア内で可動結石を捕捉するように構成されている、内視鏡先端延長器、を備えることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項2】
請求項1に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記内視鏡をさらに備え、前記先端延長器は、前記内視鏡に解放可能に結合されるように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項3】
請求項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の前記ボアは、前記内視鏡の前記遠位部分を受け入れるように構成されており、前記ボアは、前記内視鏡の前記遠位部分の外面と係合して、前記先端延長器を内視鏡に解放可能に結合するように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項4】
請求項2または3に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の近位部分に円周方向に形成されたロック溝であって、ロックリングを受け入れるように構成されたロック溝をさらに備えていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項5】
請求項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、ロックリングを用いて前記内視鏡に解放可能に結合され、前記ロックリングは、前記ロック溝内で前記先端延長器と係合して、前記先端延長器の前記近位部分を前記内視鏡の前記遠位部分に結合することを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項6】
請求項2から5のいずれか1項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、前記先端延長器の近位部分から半径方向外向きに延在する突起を含み、前記突起は、前記内視鏡の前記遠位部分の凹部に対応して係合して、前記先端延長器を前記内視鏡に解放可能に結合するように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項7】
請求項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記内視鏡は、前記内視鏡の前記遠位部分に第1の凹部および第2の凹部をさらに含み、前記第1の凹部および第2の凹部は、前記先端延長器が前記第1の凹部または第2の凹部のいずれかと係合することによって前記内視鏡に調節可能に結合できるように、長手方向に離間していることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項8】
請求項2から7のいずれか1項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、前記内視鏡の前記遠位部分と一体的に形成され、前記内視鏡および前記先端延長器は一緒に使い捨てになるように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の遠位部分は、前記先端延長器の前記ボアに対して斜めに角度が付けられていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の前記ボアは、前記ボアの近位部分から前記ボアの遠位部分に向かって先細になっていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の前記ボアは、第1の部分および第2の部分を含み、前記第1の部分は、前記第2の部分よりも大きな直径を有し、前記第1の部分は、前記先端延長器の近位部分で前記内視鏡の前記遠位部分を受け入れるように構成され、前記第2の部分は、前記先端延長器内の前記内視鏡の前記遠位並進を制限するように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項12】
請求項11に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記ボアの前記第2の部分は先細になっており、可動結石を受け入れて保持するために内側に屈曲するように構成されていることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、前記先端延長器の外面に沿って長手方向に軸方向に延在する1つ以上の溝を含むことを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項14】
請求項13に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器は、1つ以上の溝と前記ボアとの間で半径方向内側に延在する1つ以上の通路を含むことを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか1項に記載の非外傷性内視鏡医療機器であって、前記先端延長器の少なくとも一部は透明または半透明であることを特徴とする、非外傷性内視鏡医療機器。
【外国語明細書】