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特開2022-50356ステータ巻線に対する向上した樹脂充填性を有する電気機械用の構造体
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  • 特開-ステータ巻線に対する向上した樹脂充填性を有する電気機械用の構造体 図1
  • 特開-ステータ巻線に対する向上した樹脂充填性を有する電気機械用の構造体 図2
  • 特開-ステータ巻線に対する向上した樹脂充填性を有する電気機械用の構造体 図3
  • 特開-ステータ巻線に対する向上した樹脂充填性を有する電気機械用の構造体 図4
  • 特開-ステータ巻線に対する向上した樹脂充填性を有する電気機械用の構造体 図5
  • 特開-ステータ巻線に対する向上した樹脂充填性を有する電気機械用の構造体 図6
  • 特開-ステータ巻線に対する向上した樹脂充填性を有する電気機械用の構造体 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022050356
(43)【公開日】2022-03-30
(54)【発明の名称】ステータ巻線に対する向上した樹脂充填性を有する電気機械用の構造体
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/34 20060101AFI20220323BHJP
【FI】
H02K3/34 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021150888
(22)【出願日】2021-09-16
(31)【優先権主張番号】20460038.1
(32)【優先日】2020-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】521219051
【氏名又は名称】ヴァレオ、シーメンス、イーオートモーティブ、ジャーマニー、ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】VALEO SIEMENS EAUTOMOTIVE GERMANY GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100217836
【弁理士】
【氏名又は名称】合田 幸平
(72)【発明者】
【氏名】トーマス、デルマー
(72)【発明者】
【氏名】レベッカ、ギュンター
(72)【発明者】
【氏名】バルバラ、キルヒナー
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル、メンツ
(72)【発明者】
【氏名】ローベルト、トミツェゼッカ
【テーマコード(参考)】
5H604
【Fターム(参考)】
5H604CC01
5H604CC13
5H604DB02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】硬化樹脂の破片が電気機械の内部で制御不能な態様で分散し電気機械の適切な機能が損なわれる可能性を抑制する。
【解決手段】ストッパ(13)を有するハウジングと、前記ハウジングに配置される前記ステータ(4)と、を備える電気機械用の構造体が記載される。前記ステータ(4)は、ステータ積層体スタック(6)と、ステータ巻線(7)と、前記ステータ積層体スタック(6)の前記軸方向端部に配置されたステータ端部ディスク(8a)と、を備える。装着位置において、前記ステータ端部ディスク(8a)が配置された前記軸方向端部において、前記ステータ積層体スタック(6)は、前記ハウジングの前記ストッパ(13)に本体接触する。詳細には、前記ストッパ(13)は、環状の形状を有するため、径方向隙間(b)が、前記ストッパ(13)と前記ステータ端部ディスク(8a)との間に設けられる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
-ハウジング(12)であって、前記ハウジング(12)の内部においてステータ(4)の軸方向位置を規定するストッパ(13)を有するハウジング(12)と、
-前記ハウジング(12)に配置される前記ステータ(4)であって、ステータ積層体スタック(6)と、前記ステータ積層体スタック(6)に配置されたステータ巻線(7)と、前記ステータ積層体スタック(6)の前記軸方向端部に配置されたステータ端部ディスク(8a、8b)と、を備えるステータ(4)と、
を備える、電気機械(1)用の構造体であって、
-前記ステータ端部ディスク(8a、8b)が配置された前記軸方向端部において、前記ステータ積層体スタック(6)は、軸方向に前記ステータ積層体スタック(6)に面する領域で、前記ストッパ(13)に本体接触する、
構造体において、
-前記ストッパ(13)は、環状の形状を有し、径方向隙間(b)が、前記ストッパ(13)と前記ステータ端部ディスク(8a、8b)との間に設けられる、
ことを特徴とする構造体。
【請求項2】
前記ストッパ(13)と前記ステータ端部ディスク(8a、8b)との間の前記径方向隙間(b)および前記ステータ(4)の隙間が、同一の樹脂で充填される、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造体。
【請求項3】
前記隙間(b)の寸法が、b≦2,5mm、好適にはb≦1,5mmである、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造体。
【請求項4】
-ハウジング(12)を準備するステップであって、前記ハウジング(12)は、前記ハウジング(12)の内部においてステータ(4)の軸方向位置を規定するストッパ(13)を有するステップと、
-ステータ積層体スタック(6)と、前記ステータ積層体スタック(6)に配置されたステータ巻線(7)と、前記ステータ積層体スタック(6)の前記軸方向端部に配置されたステータ端部ディスク(8a、8b)と、を備える前記ステータ(4)を準備するステップと、
-前記ステータ(4)を前記ハウジング(12)に配置するステップであって、前記ステータ端部ディスク(8a、8b)が配置された前記軸方向端部において、前記ステータ積層体スタック(6)は、軸方向に前記ステータ積層体スタック(6)に面する領域で、前記ストッパ(13)に本体接触するステップと、
-前記構造体の内部を樹脂(15)で満たすステップと、
-前記樹脂(15)を排出するステップであって、環状の形状を有する前記ストッパ(13)と前記ステータ端部ディスク(8a、8b)との間の径方向隙間(b)が前記樹脂(15)で充填されたままにするステップと、
-前記樹脂(15)を硬化させるステップと、
を備える、電気機械(1)用の構造体の製造方法。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載の構造体、または請求項4にしたがって作製された構造体、および前記構造体に回転可能に装着されたロータ(3)を特徴とする電気機械(1)。
【請求項6】
少なくとも2つの車軸を有する車両(16)であって、前記車軸のうちの少なくとも1つが駆動される車両(16)において、請求項5に記載の電気機械(1)が、少なくとも1つの前記車軸を少なくとも部分的または一時的に駆動するように設けられることを特徴とする車両(16)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機械用の構造体、このような構造体の製造方法、このような構造体を有する電気機械、およびこのような電気機械を有する車両に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、電気機械のステータのステータ巻線にある隙間は、好ましくない環境条件からステータ巻線を保護し、かつステータ巻線にさらなる機械的安定性を提供するように、樹脂で充填される。このため、ハウジングと、その内部に配置されたステータと、を備える構造体が、液体樹脂で充填される。液体樹脂をその後硬化させるが、その前に余分な樹脂を排出する。しかしながら、この排出は、100%まで機能しないことが多く、樹脂の残滓が不要な場所に残る。このような場所の1つが、ハウジングの内部でステータの軸方向位置を規定するストッパと、ステータ巻線を保護するためにステータ積層体スタックの軸方向端部に配置されたステータ端部ディスクと、の間に形成される隙間である。しかしながら、ステータ巻線の隙間を充填するために使用される硬化樹脂は、その面積が大きくなりすぎると破断しやすくなる。このため、この硬化樹脂の破片が電気機械の内部で制御不能な態様で分散し、電気機械の適切な機能が損なわれる可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
したがって、本発明の目的は、電気機械用の改良された構造体、このような構造体の改良された製造方法、このような構造体を有する改良された電気機械、およびこのような電気機械を有する改良された車両を提供することである。特に、前述の問題は、回避されなければならない。
【0004】
本発明の目的は、ハウジングであって、前記ハウジングの内部においてステータの軸方向位置を規定するストッパを有するハウジングと、前記ハウジングに配置される前記ステータであって、ステータ積層体スタックと、前記ステータ積層体スタックに配置されたステータ巻線と、前記ステータ積層体スタックの前記軸方向端部に配置されたステータ端部ディスクと、を備えるステータと、を備える電気機械用の構造体により達成される。装着状態において、前記ステータ端部ディスクが配置された前記軸方向端部において、前記ステータ積層体スタックは、軸方向に前記ステータ積層体スタックに面する領域で、前記ストッパに本体接触する。前記ストッパは、環状の形状を有し、径方向隙間が、前記ストッパと前記ステータ端部ディスクとの間に設けられる。
【0005】
特に、前記ストッパと前記ステータ端部ディスクとの間の前記径方向隙間および前記ステータの隙間が、同一の樹脂で充填される。
【0006】
さらに、本発明の目的は、
-ハウジングを準備するステップであって、前記ハウジングは、前記ハウジングの内部においてステータの軸方向位置を規定するストッパを有するステップと、
-ステータ積層体スタックと、前記ステータ積層体スタックに配置されたステータ巻線と、前記ステータ積層体スタックの前記軸方向端部に配置されたステータ端部ディスクとを備える前記ステータを準備するステップと、
-前記ステータを前記ハウジングに配置するステップであって、前記ステータ端部ディスクが配置された前記軸方向端部において、前記ステータ積層体スタックは、軸方向に前記ステータ積層体スタックに面する領域で、前記ストッパに本体接触するステップと、
-前記構造体の内部を樹脂で満たすステップと、
-前記樹脂を排出するステップであって、環状の形状を有する前記ストッパと前記ステータ端部ディスクとの間の径方向隙間が前記樹脂で充填されたままにするステップと、
-前記樹脂を硬化させるステップと、
を備える、電気機械用の構造体の製造方法により達成される。
【0007】
また、本発明の目的は、上述の種類の構造体、または上に開示されたように作製された構造体、および前記構造体に回転可能に装着されたロータを有する電気機械により達成される。
【0008】
最後に、本発明の目的は、少なくとも2つの車軸を有する車両であって、前記車軸のうちの少なくとも1つが上に開示されたような電気機械により少なくとも部分的または一時的に駆動される車両により達成される。
【0009】
上述の対策により、ストッパとステータ端部ディスクとの間に、実質的に一定の厚さを有する径方向隙間が提供される。これに対し、従来技術の設計では、ストッパとステータ端部ディスクとの間の隙間の厚さは一定ではない。なぜならば、ストッパが環状でなく、局所的なストッパのみが代わりに使用されるからである。したがって、提案された対策のいずれでも樹脂の完全な排出は保証できないが、硬化した樹脂の大きいクラスターが存在しないため、硬化した樹脂が破損することはない。このため、樹脂の破片が電気機械に入り込まないため、上述の問題が回避される。
【0010】
有利には、前記ストッパと前記ステータ端部ディスクとの間の前記隙間の寸法が、b≦2,5mm、特にb≦1,7mm、好適にはb≦1,5mmである。このようにして、硬化した樹脂の破損が確実に回避され得る。
【0011】
以下に、本発明を特定の実施形態を参照してより詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、電気機械を概略的に示す半断面図である。
図2図2は、ステータ積層パックの正面図である。
図3図3は、ステータをハウジング内に移動させる作製プロセス中の状態を示す図である。
図4図4は、ステータがハウジングの内部でその最終位置に到達した作製プロセス中の状態を示す図である。
図5図5は、ハウジングとステータとにより形成された構造体が樹脂で満たされる作製プロセス中の状態を示す図である。
図6図6は、図5の構造体から樹脂が排出される作製プロセス中の状態を示す図である。
図7図7は、提案された電気機械を有する車両の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
概して、同一の部品または類似の部品は、同一/類似の名称と参照符号で示される。本明細書で開示される特徴は、それぞれ同一/類似の名称と参照符号を有する部品に適用される。配向や相対的位置(上、下、横等)の表示は、関連する図面に関してのものであり、配向および/または相対的な位置の表示は、場合に応じて異なる図面において改める必要がある。
【0014】
図1は、電気機械1を概略的に示す半断面図である。電気機械1は、ロータ3が装着されたシャフト2を備えている。シャフト2は、(ボール)ベアリング5a、5bによって回転軸Bを中心としてステータ4に対して回転可能に装着されている。ロータ3は、特に、図1で詳細に示さないロータ積層体、およびロータ磁石またはロータ巻線を備えている。ステータ4は、特に、ステータ積層体スタック6を形成するステータ積層体(同様に図1で詳細に示さない)、およびステータ巻線7を備えている。さらに、ステータ4は、ステータ巻線7を保護するステータ端部ディスク8a、8bを備えている。これらのステータ端部ディスク8a、8bは、環状の形状を有し得るとともに、プラスチックから構成され得る。
【0015】
図1に示す例において、第1ベアリング5aは第1ハウジング部9に配置され、第2ベアリング5bは第2ハウジング部10に配置されている。さらに、ステータ4を収容する中央ハウジング部11が、第1ハウジング部9と第2ハウジング部10との間に配置されている。第1ハウジング部9、第2ハウジング部10、および中央ハウジング部11は、モータハウジング12の一部である。
【0016】
ハウジング12の内部でステータ4の軸方向位置を規定するように、中央ハウジング部11は、ストッパ13を備えている。このため、ステータ積層体スタック6は、その装着位置において、ストッパ13と本体接触している。詳細には、ステータ端部ディスク8aが配置された軸方向端部において、ステータ積層体スタック6は、軸方向にステータ積層体スタック6に面する領域で、ストッパ13と本体接触している。
【0017】
図2は、ステータ巻線7を省略したステータ積層体スタック6の正面図である。したがって、図2では、ステータ巻線7を受容するステータ積層体スタック6の溝14が見えている。さらに、図2は、断面図に関する平面CCを示す。
【0018】
図3図6は、ハウジング(厳密には、中央ハウジング部11を備えるハウジング)とステータ4とを備える電気機械1用の構造体の作製プロセスを概略的に示す。構造体の作製のために、構造体を図1に対して90°回転させたことにより、回転軸Bが鉛直方向に配向されている。図3図6は、平面CCに沿った半断面図を示す。
【0019】
図3は、ステータ4を下側から中央ハウジング部11内に移動させた状態を示す。
【0020】
図4は、ステータ端部ディスク8aが配置された軸方向端部において、ステータ積層体スタック6が、軸方向にステータ積層体スタック6に面する領域で、ストッパ13に本体接触した状態を示す。これが、ステータ積層体スタック6の最終軸方向位置である。図4に詳細に示すように、ストッパ13は、環状の形状を有しているため、ストッパ13とステータ端部ディスク8aとの間に径方向隙間bが設けられる。
【0021】
図5に示す次の作製ステップにおいて、構造体の内部が液体樹脂15で満たされる。この主要な理由は、ステータ巻線7の隙間を充填し、これらを樹脂15に浸漬することで、ステータ巻線7を好ましくない環境条件から保護するとともに、ステータ巻線7の機械的安定性を向上させることである。しかしながら、図示のように、構造体の他の部分も同様に樹脂15に浸漬される。
【0022】
次の作製ステップにおいて、樹脂15を再び排出させる。樹脂15が排出された後の状態を図6に示す。図示のように、ストッパ13とステータ端部ディスク8aとの間の径方向隙間bは、樹脂15で充填されたままである。最後に、樹脂15を硬化させる。
【0023】
ここで、電気機械1用の前記構造体の製造方法を要約する。本製造方法は、
-ハウジング12を準備するステップであって、ハウジング12は、ハウジング12の内部においてステータ4の軸方向位置を規定するストッパ13を有する(詳細には、ハウジング12の中央ハウジング部11のみが図3図6では準備されている)ステップと、
-ステータ積層体スタック6と、ステータ積層体スタック6に配置されたステータ巻線7と、ステータ積層体スタック6の軸方向端部に配置されたステータ端部ディスク8aと、を備えるステータ4を準備するステップと、
-ステータ4をハウジング12に配置するステップであって、ステータ端部ディスク8aが配置された軸方向端部において、ステータ積層体スタック6は、軸方向にステータ積層体スタック6に面する領域で、ストッパ13に本体接触するステップと、
-構造体の内部を樹脂15で満たすステップと、
-樹脂15を排出するステップであって、環状の形状を有するストッパ13とステータ端部ディスク8aとの間の径方向隙間bは樹脂15で充填されたままにするステップと、
-樹脂15を硬化させるステップと、
を備える。
【0024】
特に、ストッパ13とステータ端部ディスク8aとの間の径方向隙間b、およびステータ4の隙間が、同一の樹脂15で充填される。このため、対策を講じないと問題が生じる可能性がある。この理由は、樹脂15は、ステータ巻線7の隙間を充填するというその主要な機能を提供するための特性のために、隙間が大き過ぎると破損しやすいということである。このため、硬化した樹脂15の破片が電気機械1の内部で制御不能な態様で分散し、電気機械1の適切な機能を損なう可能性がある。また、樹脂15を排出する際に、ストッパ13とステータ端部ディスク8aとの間の径方向隙間bを完全に空にするように処理することは困難で不可能である。それどころか、樹脂15の残滓が隙間bに残り、上述の問題を引き起こし得ることが試験により判明している。
【0025】
そこで、第一に、ストッパ13が環状の形状を有していることにより、ストッパ13とステータ端部ディスク8aとの間に、一定の厚さを有する径方向隙間bが提供されることが有利である。これに対し、従来技術の設計では、ストッパとステータ端部ディスクとの間の隙間の厚さは一定ではない。なぜならば、ストッパが環状でなく、局所的なストッパのみが代わりに使用されることが通常だからである。
【0026】
第二に、隙間bの寸法は、b≦2,5mm、特にb≦1,6mm、好適にはb≦1,5mmであると有利である。このようにすると、ストッパ13とステータ端部ディスク8aとの間の径方向隙間bに残る樹脂15は十分に少ないので、破損することがない。したがって、硬化した樹脂15の破片が、電気機械1の他の領域に制御不能な態様で入り込むことがない。
【0027】
したがって、提案された対策により、上述の問題を回避する簡単かつ確実な方法が提供される。
【0028】
最後に、図7は、提案された電気機械1を備えた、本例では2つの車軸を有する車両16を概略的に示している。詳細には、車両16は、ギア17およびデフギア18に接続された電気機械1を備えている。車両16は、さらに、デフギア18に接続された半軸19と、半軸19に接続された車輪20と、を備えている。電気機械1は、本例において車軸の一方を駆動することによって、車両16を少なくとも部分的または一時的に推進するように設けられている。
【0029】
さらに、本発明は、本明細書に開示された実施形態に限定されるものではなく、異なる変形例を組み合わせることが可能であることに留意されたい。実際に、構造体、電気機械、および車両16は、図面に示すものより多い、または少ない部品を有し得る。さらに、本明細書は、別の独立した発明の主題を包含し得る。
【0030】
「備える(comprising)」という用語は、他の要素を排除せず、冠詞「a/an」の使用は複数を排除しないことにも留意すべきである。また、異なる実施形態に関連して記載されている要素を組み合わせてもよい。また、特許請求の範囲における参照符号は、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことにも留意すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】