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特開2022-50453ガイドノーズを含むカテーテル固定装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022050453
(43)【公開日】2022-03-30
(54)【発明の名称】ガイドノーズを含むカテーテル固定装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/02 20060101AFI20220323BHJP
【FI】
A61M25/02 504
【審査請求】有
【請求項の数】25
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021208954
(22)【出願日】2021-12-23
(62)【分割の表示】P 2018559815の分割
【原出願日】2017-05-12
(31)【優先権主張番号】62/336,496
(32)【優先日】2016-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】591018693
【氏名又は名称】シー・アール・バード・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】C R BARD INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】1 Becton Drive Franklin Lakes NEW JERSEY 07417 UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】ハウエル,グレード・ハロルド
(72)【発明者】
【氏名】ピアース,ジェレミー・エイ
(72)【発明者】
【氏名】ラミレス,ルーベン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】医療装置の内側部分が患者に置かれた後に、患者の皮膚表面に当該装置の外側部分を固定する固定装置を提供する。
【解決手段】本固定装置は、所定の位置に医療装置の外側部分をしっかりと保持するために使用される固定器具を含む。本固定器具は、皮膚表面に接着して取り付けられた粘着性パッドなどの基部に取り付けられている。したがって、一実施形態では、固定器具は、医療装置の一部をその中に収容するよう構成されているチャネルを画定する本体を備え、少なくとも1本のフット部は、皮膚表面に対して、固定器具を安定させるよう構成されている本体から延在している。本固定器具本体は、医療装置の外側部分の一部を、皮膚挿入部位の方向に偏向させるよう構成されているノーズを更に含む。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚挿入部位を介して、患者の身体に医療装置の内側部分を挿入した後に、前記医療装置の外側部分を保持するための固定器具であって、
前記医療装置の前記外側部分の一部を、その中に収容するよう構成されているチャネルを画定する本体と、
前記患者の皮膚表面に対して、前記固定器具を安定させるよう構成されている、前記本体から延在している少なくとも1本のフット部と
を備え、
前記本体が、前記医療装置の前記外側部分の一部を、前記皮膚挿入部位の方向に偏向させるよう構成されているノーズを更に含む、
固定器具。
【請求項2】
前記ノーズが前記固定器具の遠位部分上に含まれ、前記ノーズが、前記チャネルの一部を画定する、請求項1に記載の固定器具。
【請求項3】
前記医療装置がカテーテルアセンブリであり、前記固定器具が、前記患者の皮膚表面に対して、前記カテーテルアセンブリの一部を保持する、請求項1に記載の固定器具。
【請求項4】
前記ノーズが、前記カテーテルアセンブリの相対的により近位の部分に対して、前記カテーテルアセンブリの歪み緩和部及びカテーテルチューブのうちの少なくとも1つを偏向させるよう構成されている、請求項3に記載の固定器具。
【請求項5】
前記カテーテルアセンブリの前記歪み緩和部及び前記カテーテルチューブのうちの少なくとも1つの前記偏向が、前記カテーテルアセンブリの一部のねじれを防止するよう構成されている、請求項4に記載の固定器具。
【請求項6】
前記ノーズが、前記皮膚表面に対して、前記歪み緩和部及び前記カテーテルチューブのうちの前記少なくとも1つを約14度、偏向させるよう構成されている、請求項4に記載の固定器具。
【請求項7】
前記チャネルが、前記カテーテルアセンブリのハブ及び歪み緩和部のうちの少なくとも1つの一部を収容するよう構成されている、請求項3に記載の固定器具。
【請求項8】
前記本体が、皮膚置きドレッシングの一部を、その中に収容するよう構成されているノッチを更に画定する、請求項1に記載の固定器具。
【請求項9】
前記ノッチを画定する前記固定器具の前記本体が、前記皮膚置きドレッシングの前記一部が前記ノッチに収容されるとき、前記皮膚置きドレッシングに圧縮力をかけるよう構成されている、請求項8に記載の固定器具。
【請求項10】
前記皮膚置きドレッシングが抗菌ディスクである、請求項8に記載の固定器具。
【請求項11】
前記固定器具が2本のフット部を含み、前記フット部が、前記抗菌ディスクの外側周辺に隣接するような形状をしている、請求項10に記載の固定器具。
【請求項12】
前記少なくとも1本のフット部が、前記少なくとも1本のフット部が前記皮膚表面あたりで屈曲することを可能にするよう構成されているリビングヒンジを含む、請求項1に記載の固定器具。
【請求項13】
前記固定器具が、固定装置の一部を備え、前記固定装置が、前記固定器具を前記皮膚表面に固定するように構成されている、少なくとも1つの粘着性アンカーパッドを含む、請求項1に記載の固定器具。
【請求項14】
皮膚挿入部位を介して、患者の身体にカテーテルアセンブリの内側部分を挿入した後に、前記カテーテルアセンブリの外側部分を保持するための固定装置であって、
固定器具であって、
前記カテーテルアセンブリの前記外側部分の一部を、その中に収容するよう構成されているチャネルを画定する本体であって、前記カテーテルアセンブリの前記外側部分の遠位部分を、前記皮膚挿入部位の方向に偏向させるよう構成されている遠位ノーズ部分を更に含む、前記本体と、
前記患者の皮膚表面に対して、前記固定器具を安定させるよう構成されている、前記本体から延在している少なくとも1本のフット部と、
を備えた、固定器具と、
前記固定器具に恒久的に取り付けられており、かつ前記患者の前記皮膚表面に前記カテーテル固定器具システムを固定するよう構成されている、少なくとも1つの粘着性アンカーパッドと
を備える、固定装置。
【請求項15】
前記少なくとも1本のフット部が、第1及び第2のフット部を含み、前記少なくとも1つの粘着性アンカーパッドが、前記個々の第1及び第2のフット部に取り付けられた、第1及び第2の粘着性パッドを含む、請求項14に記載の固定装置。
【請求項16】
前記固定装置が、前記患者の腕に留置するよう構成されており、かつ末梢IVカテーテルを保持するよう構成されている、請求項14に記載の固定装置。
【請求項17】
前記チャネルが、スナップフィット配列で、前記カテーテルアセンブリのハブ及び歪み緩和部のうちの少なくとも1つの一部を収容するよう構成されている、請求項14に記載の固定装置。
【請求項18】
前記チャネルが、前記カテーテルアセンブリの前記歪み緩和部の第1及び第2のナブを収容するよう構成されている、第1及び第2のポケットを含む、請求項17に記載の固定装置。
【請求項19】
前記ノーズが、前記カテーテルアセンブリの相対的により近位の部分に対して、前記カテーテルアセンブリの前記歪み緩和部及びカテーテルチューブのうちの少なくとも1つを偏向させるよう構成されている、請求項18に記載の固定装置。
【請求項20】
前記本体が、皮膚置きドレッシングの一部を、その中に収容するよう構成されているノッチを更に画定する、請求項14に記載の固定装置。
【請求項21】
前記ノッチを画定する前記固定器具の前記本体が、前記皮膚置きドレッシングの前記一部が前記ノッチに収容されるとき、前記皮膚置きドレッシングに圧縮力をかけるよう構成されている、請求項20に記載の固定装置。
【請求項22】
前記皮膚置きドレッシングが抗菌ディスクである、請求項20に記載の固定器具。
【請求項23】
前記少なくとも1つのアンカーパッドが、前記抗菌ディスクの前記一部が前記ノッチに収容されるとき、前記抗菌ディスクの外側周辺に隣接するような形状をしている、請求項22に記載の固定装置。
【請求項24】
前記固定器具の前記本体が、前記カテーテルアセンブリの一部が前記チャネルに収容されるのを可能にする、取り外し可能なキャップを含む、請求項14に記載の固定装置。
【請求項25】
前記固定器具が、前記固定器具の前記本体から近位に延在する、第1及び第2のフット部を含む、請求項14に記載の固定装置。
【請求項26】
皮膚挿入部位を介して、患者の身体にカテーテルアセンブリの内側部分を挿入した後に、前記カテーテルアセンブリの外側部分を保持するための固定装置であって、
前記カテーテルアセンブリのハブ及び歪み緩和部の一部を、その中に収容するよう構成されているチャネルを画定する本体であって、前記カテーテルアセンブリの前記歪み緩和部を、前記皮膚挿入部位の方向に偏向させるよう構成されているノーズを更に含む、前記本体と、
前記本体から延在している第1のフット部及び第2のフット部と、
前記本体により画定されているノッチであって、皮膚置きドレッシングを、前記本体と前記皮膚挿入部位の近位の前記患者の前記皮膚表面との間に挿入することを可能にするよう構成されている前記ノッチと、
前記固定器具に恒久的に取り付けられており、かつ前記患者の前記皮膚表面に前記固定装置を取り付けるよう構成されている、粘着性アンカーパッドと
を備える、固定装置。
【請求項27】
前記第1及び第2のフット部のそれぞれが、前記本体の中央部分に対して、アーチ状に遠位に延在しており、前記第1及び第2のフット部のそれぞれが、前記少なくとも1本のフット部を前記皮膚表面あたりで屈曲させることを可能にするよう構成されているリビングヒンジを含む、請求項26に記載の固定装置。
【請求項28】
前記ノッチを画定する前記固定器具の前記本体が、前記皮膚置きドレッシングの前記一部が前記ノッチに収容されるとき、前記皮膚置きドレッシングに圧縮力をかけるよう構成されている、請求項27に記載の固定装置。
【請求項29】
前記ノーズが、前記皮膚置きドレッシングに前記圧縮力の一部をかけるよう構成されている、請求項28に記載の固定装置。
【請求項30】
前記固定器具の前記本体が、前記カテーテルアセンブリの前記ハブ及び歪み緩和部がスナップフィットにより、前記チャネルに収容されるのを可能にするよう構成されている前記チャネルへの底部開口部を含む、請求項29に記載の固定装置。
【請求項31】
前記ハブが前記チャネルに収容されるとき、前記固定器具の前記本体が、前記カテーテルアセンブリの前記ハブ上に含まれるロックタブを収容するよう構成されているロックウィンドウを更に含む、請求項30に記載の固定装置。
【請求項32】
前記ロックタブが着色されて、前記カテーテルアセンブリの周辺構造とのコントラストをもたらす、請求項31に記載の固定装置。
【請求項33】
前記固定器具本体の前記チャネルが、前記カテーテルアセンブリの前記ハブのアライメントリングを収容するよう構成されているロックチャネルを含み、前記アライメントリングが前記ロックタブを含む、請求項32に記載の固定装置。
【請求項34】
前記アンカーパッドの1つから延在しているコンフォートパッドであって、前記カテーテルアセンブリと前記患者の前記皮膚表面との間に挿入されるよう構成されている、前記
コンフォードパッドを更に備える、請求項33に記載の固定装置。
【請求項35】
前記固定装置が、前記固定器具本体の前記チャネルに収容される前記カテーテルアセンブリにより前記皮膚表面に固定されるとき、前記皮膚挿入部位と前記皮膚挿入部位から延在しているカテーテルチューブとの間での相対的移動を防止するため、前記固定装置が、前記挿入部位の近位の前記患者の前記皮膚表面と協働して移動するのを可能にするよう、前記第1及び第2のフット部並びに前記アンカーパッドが構成されている、請求項34に記載の固定装置。
【請求項36】
前記固定装置が、前記固定器具本体の前記チャネルに収容される前記カテーテルアセンブリにより前記皮膚表面に取り付けられるとき、前記カテーテルアセンブリの前記ハブ46が、前記皮膚表面に実質的に平行となる、請求項35に記載の固定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2016年5月13日出願の、「Catheter Securement Device Including Guiding Nose」と題する、米国仮特許出願第62/336,496号の利益を主張するものである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
[0002]手短に要約すると、本発明の実施形態は、医療装置の内側部分が患者に置かれた後に、患者の皮膚表面に当該装置の外側部分を固定するように構成されている、固定装置を対象としている。本固定装置は、カテーテルアセンブリの外側部分を所定の位置にしっかりとではあるが、取り外し可能に保持するために使用されるカテーテル固定器具を含む。一実施形態では、本カテーテル固定器具は、皮膚表面に接着して取り付けられている粘着性パッドなどの基部に取り付けられて、本明細書において、カテーテル固定器具システム又はカテーテル固定器具アセンブリとも称される固定装置を形成する。
【0003】
[0003]したがって、一実施形態では、皮膚挿入部位を介して、患者の身体に医療装置の当技術の内側部分に挿入した後の医療装置の外側部分を保持するための固定器具は、医療装置の外側部分の一部をその中に収容するよう構成されているチャネルを画定する本体、及び本体から延在する少なくとも1本のフット部を備える。フット部は、患者の皮膚表面に対して、固定器具を安定させるよう構成されている。固定器具本体は、(例えば)皮膚挿入部位の方向にカテーテルアセンブリの歪み緩和部(又は他の部分)を偏向させるよう構成されているノーズを更に含む。このような偏向により、皮膚挿入部位の近位の、カテーテルチューブなどの医療装置にねじれが発生することを低減する。
【0004】
[0004]本発明の実施形態のこれら及び他の特徴は、以降の説明及び添付の特許請求の範囲から更に一層、明らかとなるか、又はこれ以降に記載する本発明の実施形態の実施により習得することができる。
【0005】
[0005]本開示の一層具体的な説明は、添付の図面に例示されているその特定の実施形態を参照することによって与えられる。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示すものであり、したがって、その範囲を限定するものと見なされないことが理解される。本発明の例となる実施形態は、添付の図面を使用することにより、更なる具体性及び詳細と共に記載されて、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A】[0006]一実施形態による、カテーテル固定器具のさまざまな図である。
図1B】一実施形態による、カテーテル固定器具のさまざまな図である。
図1C】一実施形態による、カテーテル固定器具のさまざまな図である。
図2A】[0007]カテーテルアセンブリと係合している図1A~1Cのカテーテル固定器具を示す図である。
図2B】カテーテルアセンブリと係合している図1A~1Cのカテーテル固定器具を示す図である。
図2C】カテーテルアセンブリと係合している図1A~1Cのカテーテル固定器具を示す図である。
図2D】カテーテルアセンブリと係合している図1A~1Cのカテーテル固定器具を示す図である。
図3A】[0008]一実施形態による、カテーテル固定器具アセンブリのさまざまな図である。
図3B】一実施形態による、カテーテル固定器具アセンブリのさまざまな図である。
図4A】[0009]一実施形態による、カテーテルアセンブリの挿入のさまざまな段階、及びカテーテル固定器具アセンブリの使用を図示した図である。
図4B】一実施形態による、カテーテルアセンブリの挿入のさまざまな段階、及びカテーテル固定器具アセンブリの使用を図示した図である。
図4C】一実施形態による、カテーテルアセンブリの挿入のさまざまな段階、及びカテーテル固定器具アセンブリの使用を図示した図である。
図5A】[00010]一実施形態による、カテーテル固定器具のさまざまな図である。
図5B】一実施形態による、カテーテル固定器具のさまざまな図である。
図6】[00011]一実施形態による、カテーテル固定器具の上面図である。
図7】[00012]一実施形態による、カテーテルアセンブリと係合している図6のカテーテル固定器具の上面図である。
図8】[00013]一実施形態による、カテーテル固定器具の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[00014]これより、類似する構造を同様の参照表記で示す図を参照する。図面は本発明
の例となる実施形態の図式的及び概略的表示であり、正確な縮尺率に限定されない、又は必ずしも正確な縮尺率で描かれていないことが理解される。
【0008】
[00015]明確にするために、用語「近位」は、本明細書に記載の装置を使用する臨床医
に対して相対的に近い方向を指す一方、用語「遠位」は、臨床医から相対的に遠い方向を指すことが理解される。例えば、患者の体内に置かれたカテーテルの端部は、カテーテルの遠位端部と見なされる一方、体外に留まるカテーテル端部は、カテーテルの近位端部である。同様に、特許請求の範囲を含め、本明細書において使用される場合、用語「含む(including)」、「有する(has)」及び「有している(having)」は、用語「備える(comprising)」と同じ意味を有するものとする。
【0009】
[00016]本発明の実施形態は、一般に、カテーテルアセンブリの内側部分が患者に置か
れて、血管へのアクセスを確立した後、又は何らかの他の好適な目的のために、患者の皮膚表面にカテーテルアセンブリの外側部分を固定するよう構成されている、固定装置を対象としている。本固定装置は、カテーテルアセンブリの外側部分を所定の位置にしっかりとではあるが、取り外し可能に保持するために使用されるカテーテル固定器具を含む。一実施形態では、本カテーテル固定器具は、皮膚表面に接着して取り付けられている粘着性パッドなどの基部に取り付けられて、本明細書において、カテーテル固定器具システム又はカテーテル固定器具アセンブリとも称される固定装置を形成する。後に続く議論はミッドラインカテーテルに着目しているが、取り付けるよう構成されているか又は患者の皮膚表面に取り付けることができる、カテーテル及び他のチューブ状又は細長型医療装置もまた、透析カテーテル、フォーリー及び尿道カテーテル、栄養チューブ、バルーンカテーテル、PIVなどを含み、本明細書における教示から利益をもたらすことができることが理解される。
【0010】
[00017]一実施形態による、18において一般に表示されている、カテーテル固定器具
(「固定器具」とも称する)のさまざまな詳細を説明した図1A~1Cを参照する。固定器具18は、近位端部20Aと遠位端部20Bとの間に延在している本体20を含む。本体20は、中央部分22、及び中央部分から延在する2本のフット部24を含む。示されているとおり、フット部24はそれぞれ、遠位でアーチ状に伸びており、固定器具18に対する安定な基部をもたらし、固定装置が患者の皮膚上に置かれるとき、固定器具の揺れ
が低減される。理解されるように、フット部24は、患者の皮膚表面に固定器具を接着して取り付けるための粘着性アンカーパッドに取り付けるよう構成されている。更に、フット部24はそれぞれ、固定器具が、以下に議論されている固定装置の一部として、患者に配設されるとき、フット部が患者の皮膚表面の起伏に一致するよう屈曲することが可能となる、長手方向に延在しているリビングヒンジ40を含む。例えば、一実施形態では、リビングヒンジ40により、フット部24が、患者の腕の皮膚表面の周囲で屈曲することが可能となる。リビングヒンジ40のサイズ及び位置は、本明細書において示されて記載されているものとは異なり得ることに留意されたい。同様に、1個以上のリビングヒンジが、フット部24のそれぞれに含まれて、フット部の屈曲能を更に増強することができる。
【0011】
[00018]固定器具本体20は、図2A~2Dに関連して以下に議論されているとおり、
カテーテルアセンブリ(「カテーテル」とも称する)42の歪み緩和部48及びハブ46の部分を、その中に収容するサイズにされて構成されている、長手方向に延在しているチャネル26を画定する。本実施形態では、チャネル26は、底面図である図1Bに見られるように、アート開口部(art opening)を含み、本体20は、カテーテルをスナップフィット構成でチャネル26に保持することを可能にするほど十分に弾力性をもって変形可能である。さまざまな好適な材料を使用することができるが、本実施形態では、固定器具本体20は、ポリカーボネートからなる。チャネル26の具体的なサイズ、形状及び構成は変えることができ、特定のカテーテル又は他の医療装置の形状及び構成を収容することができることに留意されたい。本明細書において示されて記載されているカテーテルに関する詳細は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2015年5月1日出願の、「Catheter Placement Device Including Guidewire and Catheter Control Elements」と題する米国特許出願第14/702,580号に見出すことができる。
【0012】
[00019]2つのポケット28は、チャネル26と共に含まれ、かつ固定器具18内に留
置した後に、その中でのカテーテル42の望ましくない回転の防止を支援する、カテーテルの歪み緩和部48の2つのナブ49をその中に収容するサイズにされて置かれている(図2B、2C)。
【0013】
[00020]図1Cは、固定器具18が患者の皮膚表面の近位に置かれるとき、固定器具本
体20は、皮膚置きドレッシングによって占められることになる空間をもたらすノッチ30を更に画定することを示している。ノッチ30の上部表面30Aは、固定装置が皮膚上に置かれたとき、皮膚置きドレッシングのわずかな圧縮が固定器具本体20によってかけられるべく、患者の皮膚表面から所定の高さにあるよう構成されている。やはり、ノッチ30のサイズ、形状及び構成は、その中に収容されるドレッシングのタイプに応じて変わり得る。一実施形態では、皮膚置きドレッシングは、Bard Access Systems,Inc.(Salt Lake City、UT)により販売されている、GUARDIVA(登録商標)抗菌性止血ドレッシング(本明細書においては、「GUARDIVA(登録商標)ドレッシング」としてもまた参照される)などの、抗菌ディスク60(図3A、3B)である。皮膚置きドレッシングの代わりに、又はこれに加えて、さまざまな他のドレッシング及び構成要素が含まれ得る。
【0014】
[00021]本実施形態では、固定器具本体20は、チャネル26内に配設されているカテ
ーテルハブ46(図2A)のカテーテル歪み緩和部48を拘束し、かつカテーテル歪み緩和部48を下方向にわずかに偏向させるよう、下方向に曲がるノーズ32を更に含む。ノーズ32によってなされた下方向への屈曲角度は、あらかじめ決められており、さまざまな因子に応じて変わり得る。次に、カテーテル歪み緩和部48のこのような偏向は、カテーテル歪み緩和部48が、患者の皮膚表面上の皮膚挿入部位から入るときに、カテーテルチューブ44が穏やかな方向転換をもたらす一助となり、こうして、カテーテルチューブ44又は歪み緩和部48の望ましくないねじれを回避する。一実施形態では、曲げられたノーズ32による、カテーテル歪み緩和部48/カテーテルチューブ44になされた角度変化の大きさは、約14度であるが、ノーズは、他の角度をなすように構成され得ることが理解される。同様に、カテーテル(又は、他の細長型/好適な医療装置)の外側部分の他の部分は、ハブ及びカテーテルチューブを含めた、ノーズ32により偏向され得ることに留意されたい。したがって、本明細書における記載は、限定と見なされるべきではない。
【0015】
[00022]図1Cは、ノーズ32が、固定器具本体20(ポケット28を画定する本体部
分を含む)の対応する表面と一緒になって協働し、ノッチ30の上部表面30Aを画定することを示している。実際に、ノーズ30の下方向への角度は、ノッチに配設されるときに、皮膚置きドレッシングに所定のわずかな圧縮をもたらす一助となる。
【0016】
[00023]図2A~2Dは、一実施形態による、カテーテル42のさまざまな図、及びそ
の固定器具18への挿入を図示している。示されるように、カテーテル42は、ハブ46の一部及び歪み緩和部48が、固定器具本体20のチャネル26に収容されることにより、固定器具に挿入される。図2Bは、歪み緩和部48のナブ49が、固定器具本体チャネル26のポケット28に収容されるような本方法での、カテーテル42の挿入を示している。言及したとおり、固定器具本体20は、スナップフィット構成で、その中にカテーテルハブ46及び歪み緩和部48を収容するのに十分なよう変形するべく、十分に弾性がある。
【0017】
[00024]図2B~2Dは、カテーテルハブ46が、半径方向に延在するアライメントリ
ング50、及びそこから更に延在しているロックタブ52を含むことを示す。アライメントリング50は、カテーテルハブ46がチャネル26と共に収容されるとき、固定器具本体チャネル26のロックチャネル36内に収容されるよう構成されている。このことが起こるとき、ロックタブ52は、固定器具本体20によって画定されたロックウィンドウ34中に収容されるよう構成されている。これにより、今度は、固定器具本体チャネル26の中に収容されたとき、その中でその長手軸を中心にカテーテルハブ46が意図せずして回転するのが防止され、かつ望ましくない回転を受けたときに、カテーテルチューブ44の関連するねじれが防止される。一実施形態では、ロックタブ52は、それを強調するよう、周囲のカテーテルアセンブリ構造とは異なる色に着色されることができ、ロックタブがロックウィンドウ34に収容されたときに関して、臨床医に容易な確認をもたらすことに留意されたい。
【0018】
[00025]本実施形態では、意図しないカテーテルハブの回転は、固定器具本体チャネル
26の、ポケット28内の歪み緩和部ナブ49の収容により更に支援される。図2Dは、固定器具本体がビューウィンドウ38を画定し、このビューウィンドウ38から、カテーテルの歪み緩和部48を見ることができることを更に示している。これらに加えて、固定器具本体チャネル内のカテーテルハブの意図しない回転を防止するための他の様式もまた企図される。固定器具本体チャネル26の、ポケット28内のナブ49の係合部は、アライメントリング50のロックチャネル26との係合部と一緒になって、その長手軸に沿って、カテーテルアセンブリ42の望ましくない移動を防止するのを支援すると同時に、カテーテルが、固定器具内に収容されることが更に理解される。ロックチャネル36は、その中にアライメントリング50の挿入を容易にするよう、このアライメントリングの入口点で先端が細くなっていることに留意されたい。
【0019】
[00026]図3A及び3Bは、患者の皮膚表面上又は近位の固定位置に、カテーテルアセ
ンブリの一部又は他の好適な医療装置を保持するためのアセンブリとして、固定装置10に組み込まれている固定器具18を図示している。示されるとおり、固定装置10は、患
者の皮膚表面に施用される構成で示されており、上記のカテーテルアセンブリ42のハブ46/歪み緩和部48を保持する、上記の固定器具18を含む。固定器具18は、一対の粘着性アンカーパッド64に恒久的に貼り付けられており(接着剤又は機械的固定などにより)、それ自体が、中央の発泡体部分66、及びポリエステル繊維などの重なり布地部分68を含む。接着剤は、アンカーパッド64の底部、皮膚に面する表面、及び接着表面上に置かれた剥離ライナーの上に置かれる。アンカーパッド64は、固定器具本体チャネル26を出入りするカテーテルハブ46/歪み緩和部48の挿入及び取り出しを妨害しないよう、固定器具本体チャネル26の底部開口部の側面のいずれかから外に延在している。本実施形態では、アンカーパッド64は、2本のフット部24の底部、皮膚に面する表面に恒久的に貼り付けられている。アンカーパッドは、当然ながら、さまざまなサイズ、形状及び構成を含むことができる。他の実施形態では、発泡体部分66及び布地部分68は、不織材料、合成材料及び天然材料などの他の材料を含むことができることに留意されたい。
【0020】
[00027]図3A及び3Bは、固定装置10に対する所定の位置で、更に上に記載されて
いるように、皮膚置きドレッシングの一例として抗菌ディスク60を更に示している。抗菌ディスク60は、挿入部位における/ここからの感染症の発生を予防するために、皮膚挿入部位あたりに置かれ、既に言及したように、固定器具本体20は、ノッチ30を画定して、抗菌ディスク60の対応する部分が存在することができる空間を提供する。同様に、言及したとおり、ノッチ30の上部表面30Aは、抗菌ディスク上にわずかな圧縮を望ましくはもたらすようなサイズにされている。言及したとおり、一実施形態では、抗菌ディスク60は、GUARDIVA(登録商標)抗菌性止血ドレッシングである。抗菌ディスク60は、ドレッシング、パッド、抗菌性装置、包帯などを含めた、カテーテル(又は他の医療装置)の挿入部位又はその近傍に置かれたさまざまな構成要素のいずれか1つを含むことが理解される。
【0021】
[00028]図2A、2C及び3Bは、皮膚挿入部位に対して近位及び/又は遠位のカテー
テルチューブがねじれるのを防止するよう、歪み緩和部48及びカテーテルチューブ44を皮膚挿入部位に向かって下方向に偏向(上で議論したとおり)させる方法を図示している。図3Bは、抗菌ディスク60の中央穴を歪み緩和部48が通り抜け、カテーテルチューブ44が望ましい低ねじれ構成で挿入部位に向かっていることを更に図示している。皮膚挿入部位の方向にカテーテル歪み緩和部48及びカテーテルチューブ44を曲げるため、下方向に曲がっているノーズ32と一緒に、抗菌ディスク60用の固定器具本体中にノッチ30が含まれていると、他の方法では起こり得るねじれが起こることなく、カテーテル42の歪み緩和部48及びハブ46を、カテーテルの挿入部位から比較的近くに配置することが順次可能になる。図3Bに示されている構成において、固定装置10が患者の皮膚表面に置かれているとき、カテーテルアセンブリのハブ46は、皮膚表面に実質的に平行となる一方、皮膚挿入部位72の近位部のカテーテルチューブ44の歪み緩和部48及び外側部分(図4A、4B)は、上記のとおり、下方向に曲がっていることに留意されたい。次に、固定装置10によって皮膚表面に対して実質的に平行な位置にカテーテルハブ46を維持すると、固定装置上のカテーテルハブの一端が移動して飛び出ること、及び皮膚挿入部位に対してカテーテルチューブの望ましくない移動が、防止される一助となる。
【0022】
[00029]図4A~4Cは、一実施形態による、カテーテルアセンブリ42を患者に固定
する際に、固定装置10を施用することを示す、さまざまな段階を図示している。図4Aは、ハブ46、歪み緩和部48、及び皮膚表面76上で挿入部位72を通り抜けるカテーテルチューブ44の近位部分を含めた、カテーテルアセンブリ42の外側部分を示している。延伸セット70は、ハブ46に取り付けて示されている。
【0023】
[00030]図4Bは、患者の腕の一部などの、皮膚表面上の挿入部位72のあたりに配設
されている抗菌ディスク60を示している。挿入装置10もまた、ハブ46及び歪み緩和部48が、スナップフィット配列でそのチャネル26に収容されるよう、カテーテルの上に置かれて示されている。粘着性アンカーパッド64はまた、固定器具18の側面のどちらか一方において皮膚表面76に粘着させて(接着部を覆う剥離層を取り去った後)、カテーテルアセンブリ42を皮膚表面に固定し、挿入部位からカテーテルチューブ44が不意に外れるのを防止する。非接着性コンフォードパッド73は、その間の摩擦を防止するよう、カテーテルアセンブリ42と皮膚表面76との間に挿入されるアンカーパッドの1つから延在している。本実施形態におけるコンフォートパッド73は、発泡体層を覆うポリエステル繊維層を含み、一実施形態では、望まないときに、挿入装置からそれを取り除くのを可能にするようなミシン目を含んでいる。アンカーパッド64及びフット部24は、図3A及び3Bに示されている方法で、抗菌ディスク60を固定器具本体のノッチ30に収容するのを可能にする形状をしていることに留意されたい。
【0024】
[00031]アンカーパッド64の患者皮膚表面76への接着性取り付け部と共に、遠位の
通過点及び挿入部位72の側面のどちらか一方まで、アーチ状に遠位に延在しているフット部24により、固定装置10は、挿入部位72の近位の皮膚表面76と協働して移動することが可能になり、したがって、カテーテルチューブ44がねじれる機会又は挿入部位に対するカテーテルチューブの望ましくない相対的移動を更に低減することにやはり留意されたい。これに照らし合わせると、フット部24は、異なる形状で、固定器具本体20の中央部分22に対して、異なる距離まで延在することができることが理解される。この一例が図8に示されており、この図は、フット部24が、固定器具本体20の中央部分22に対して遠位にアーチ状に延在して、カテーテルのための挿入部位あたりにほぼ円形の跡を形成し、固定装置及び皮膚表面が、互いに協働して移動する能力、及びカテーテルチューブと挿入部位との間の相対的移動を防止する能力を強化する。したがって、これらの可能なフット部構成及び他の可能なフット部構成が企図される。
【0025】
[00032]図4Cにおいて、接着性カバードレッシング74は、皮膚表面76に付着して
、上述の構成要素を被覆し、汚染からこの構成要素を保護する。さまざまな、かつ追加の構成要素が、本明細書に示されて記載されているカテーテルアセンブリ及び挿入装置と協働して使用することができることが理解される。
【0026】
[00033]図5A及び5Bは、別の実施形態による、固定器具18の詳細を図示しており
、フット部24は、固定器具本体20の中央部分22に対して一層近位に延在するような形状をしている。誘導矢印78はまた、臨床医が、固定器具18を留置するため、適切な方向を認識する手助けとなるために含まれている。
【0027】
[00034]図6及び7は、更に別の実施形態による固定器具18を図示しており、フット
部24は、固定器具本体20まで近位に延在して、挿入されたカテーテル42の安定化をもたらす。固定器具本体20は、カテーテルに取り付けられたこれらの構成要素又は他の構成要素により、患者の皮膚の摩擦を防止するよう、カテーテル42の歪み緩和部48及びハブ46の全体の下に配設されるよう構成されている基部を更に含む。固定器具18は、チャネル26の一部を被覆するキャップ80を更に含み、このキャップは、リビングヒンジ82又は他の好適な取り付け様式によって、固定器具本体20に取り付けられている。前の実施形態と同様に、誘導矢印78は、固定器具18上に示されている。
【0028】
[00035]本発明の実施形態は、本開示の趣旨から逸脱することなく、他の特定の形態で
具現化することができる。記載されている実施形態は、すべての点において単に例示的なものに過ぎず、限定的ではないと解釈されるべきである。したがって、実施形態の範囲は、上記の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と同等の意味及び範囲内に収まるすべての変更は、これらの範囲内に包含される。
【0029】
[00036]本発明の実施形態は、本開示の趣旨から逸脱することなく、他の特定の形態で
具現化することができる。記載されている実施形態は、すべての点において単に例示的なものに過ぎず、限定的ではないと解釈されるべきである。したがって、実施形態の範囲は、上記の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と同等の意味及び範囲内に収まるすべての変更は、これらの範囲内に包含される。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-01-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚挿入部位を介して、患者の身体の内部に配置されるように構成される部分としてのカテーテルアセンブリの内側部分を前記患者の身体に挿入した後に、前記患者の身体の外部に配置される部分としての前記カテーテルアセンブリの外側部分を保持するための固定器具であって、
前記カテーテルアセンブリの前記外側部分の一部を、その中に収容するよう構成されているチャネルを画定する本体と、
前記患者の皮膚表面に対して、前記固定器具を安定させるよう構成されている、前記本体から延在している少なくとも1本のフット部と
を備え、
前記本体が、前記カテーテルアセンブリの前記外側部分の一部を、前記皮膚挿入部位の方向に偏向させるよう構成されているノーズを更に含む、
固定器具。
【請求項2】
前記ノーズが前記固定器具の遠位部分上に含まれ、前記ノーズが、前記チャネルの一部を画定する、請求項1に記載の固定器具。
【請求項3】
前記固定器具が、前記患者の皮膚表面に対して、前記カテーテルアセンブリの一部を保持する、請求項1に記載の固定器具。
【請求項4】
前記ノーズが、前記カテーテルアセンブリの相対的により近位の部分に対して、前記カテーテルアセンブリの歪み緩和部及びカテーテルチューブのうちの少なくとも1つを偏向させるよう構成されている、請求項3に記載の固定器具。
【請求項5】
前記カテーテルアセンブリの前記歪み緩和部及び前記カテーテルチューブのうちの少なくとも1つの前記偏向が、前記カテーテルアセンブリの一部のねじれを防止するよう構成されている、請求項4に記載の固定器具。
【請求項6】
前記ノーズが、前記皮膚表面に対して、前記歪み緩和部及び前記カテーテルチューブのうちの前記少なくとも1つを約14度、偏向させるよう構成されている、請求項4に記載の固定器具。
【請求項7】
前記チャネルが、前記カテーテルアセンブリのハブ及び歪み緩和部のうちの少なくとも1つの一部を収容するよう構成されている、請求項3に記載の固定器具。
【請求項8】
前記本体が、皮膚置きドレッシングの一部を、その中に収容するよう構成されているノッチを更に画定する、請求項1に記載の固定器具。
【請求項9】
前記ノッチを画定する前記固定器具の前記本体が、前記皮膚置きドレッシングの前記一部が前記ノッチに収容されるとき、前記皮膚置きドレッシングに圧縮力をかけるよう構成されている、請求項8に記載の固定器具。
【請求項10】
前記皮膚置きドレッシングが抗菌ディスクである、請求項8に記載の固定器具。
【請求項11】
前記固定器具が2本のフット部を含み、前記フット部が、前記抗菌ディスクの外側周辺に隣接するような形状をしている、請求項10に記載の固定器具。
【請求項12】
前記少なくとも1本のフット部が、前記少なくとも1本のフット部が前記皮膚表面あたりで屈曲することを可能にするよう構成されているリビングヒンジを含む、請求項1に記載の固定器具。
【請求項13】
前記固定器具が、固定装置の一部を備え、前記固定装置が、前記固定器具を前記皮膚表面に固定するように構成されている、少なくとも1つの粘着性アンカーパッドを含む、請求項1に記載の固定器具。
【請求項14】
皮膚挿入部位を介して、患者の身体の内部に配置されるように構成される部分としてのカテーテルアセンブリの内側部分を前記患者の身体に挿入した後に、前記患者の身体の外部に配置されるように構成される部分としての前記カテーテルアセンブリの外側部分を保持するための固定装置であって、
固定器具であって、
前記カテーテルアセンブリの前記外側部分の一部を、その中に収容するよう構成されているチャネルを画定する本体であって、前記カテーテルアセンブリの前記外側部分の遠位部分を、前記皮膚挿入部位の方向に偏向させるよう構成されている遠位ノーズ部分を更に含む、前記本体と、
前記患者の皮膚表面に対して、前記固定器具を安定させるよう構成されている、前記本体から延在している少なくとも1本のフット部と、
を備えた、固定器具と、
前記固定器具に恒久的に取り付けられており、かつ前記患者の前記皮膚表面に前記カテーテル固定器具システムを固定するよう構成されている、少なくとも1つの粘着性アンカーパッドと
を備える、固定装置。
【請求項15】
前記少なくとも1本のフット部が、第1及び第2のフット部を含み、前記少なくとも1つの粘着性アンカーパッドが、前記個々の第1及び第2のフット部に取り付けられた、第1及び第2の粘着性パッドを含む、請求項14に記載の固定装置。
【請求項16】
前記固定装置が、前記患者の腕に留置するよう構成されており、かつ末梢I V カテーテルを保持するよう構成されている、請求項14に記載の固定装置。
【請求項17】
前記チャネルが、スナップフィット配列で、前記カテーテルアセンブリのハブ及び歪み緩和部のうちの少なくとも1つの一部を収容するよう構成されている、請求項14に記載の固定装置。
【請求項18】
前記チャネルが、前記カテーテルアセンブリの前記歪み緩和部の第1及び第2のナブを収容するよう構成されている、第1及び第2のポケットを含む、請求項17に記載の固定装置。
【請求項19】
前記ノーズが、前記カテーテルアセンブリの相対的により近位の部分に対して、前記カテーテルアセンブリの前記歪み緩和部及びカテーテルチューブのうちの少なくとも1つを偏向させるよう構成されている、請求項18に記載の固定装置。
【請求項20】
前記本体が、皮膚置きドレッシングの一部を、その中に収容するよう構成されているノッチを更に画定する、請求項14に記載の固定装置。
【請求項21】
前記ノッチを画定する前記固定器具の前記本体が、前記皮膚置きドレッシングの前記一部が前記ノッチに収容されるとき、前記皮膚置きドレッシングに圧縮力をかけるよう構成されている、請求項20に記載の固定装置。
【請求項22】
前記皮膚置きドレッシングが抗菌ディスクである、請求項20に記載の固定器具。
【請求項23】
前記少なくとも1つの粘着性アンカーパッドが、前記抗菌ディスクの前記一部が前記ノッチに収容されるとき、前記抗菌ディスクの外側周辺に隣接するような形状をしている、請求項22に記載の固定装置。
【請求項24】
前記固定器具の前記本体が、前記カテーテルアセンブリの一部が前記チャネルに収容されるのを可能にする、取り外し可能なキャップを含む、請求項14に記載の固定装置。
【請求項25】
前記固定器具が、前記固定器具の前記本体から近位に延在する、第1及び第2のフット部を含む、請求項14に記載の固定装置。
【外国語明細書】