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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022050668
(43)【公開日】2022-03-30
(54)【発明の名称】空気調和装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/0073 20190101AFI20220323BHJP
   F24F 1/035 20190101ALI20220323BHJP
   F24F 8/90 20210101ALI20220323BHJP
【FI】
F24F1/0073
F24F1/035
F24F8/90 130
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022007618
(22)【出願日】2022-01-21
(62)【分割の表示】P 2018142098の分割
【原出願日】2018-07-30
(71)【出願人】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(74)【代理人】
【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100160004
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 憲雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120558
【弁理士】
【氏名又は名称】住吉 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100148909
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧澤 匡則
(74)【代理人】
【識別番号】100192533
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 如紘
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 守
(72)【発明者】
【氏名】樋渡 義一
(57)【要約】
【課題】支持体の着脱性を低下させることなく、清掃のためにフィルタを移動させる際に、フィルタを支持する支持体を所定の取付位置に留めておくことのできる空気調和装置を提供すること。
【解決手段】フィルタ(31)を支持する支持体(50)は、ケース(11)に対して着脱可能であると共に、第1の突出部(61)を基点にスイング可能である。支持体(50)の側面(60)は、内壁面(80)に向かって突出している第2の突出部(62)を有している。ケース(11)の内壁面(80)は、側面(60)に向かって突出して第2の突出部(62)が当接可能な規制部(83)を有している。支持体(50)がケース(11)に対して取付位置にある状態において、規制部(83)は、ガイド溝(81)が延びている方向を基準として駆動ギヤ(16)の回転軸(16a)と、フィルタギヤ(32)の回転軸(32a)との間に位置している。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を導入する導入口が設けられたケースと、このケース内への塵埃の侵入を防止するフィルタと、このフィルタを出し入れ可能に支持すると共に前記ケースに対し着脱可能に取り付けられている支持体と、この支持体に設けられて前記フィルタを移動させるフィルタギヤと、前記ケースに設けられて前記フィルタギヤに噛合可能な駆動ギヤと、を備えており、
前記支持体は、前記フィルタの出し入れ方向に沿った側面を有し、この側面は、前記ケースの内壁面に向かって突出している第1の突出部を備え、
前記内壁面は、前記第1の突出部がスライド可能なガイド溝を有し、このガイド溝は、前記フィルタの出し入れ方向に延びており、
前記支持体は、
前記第1の突出部が前記ガイド溝の最も奥側に位置しており、かつ、前記フィルタギヤが前記駆動ギヤから離れている離間位置と、
前記第1の突出部が前記ガイド溝の最も奥側に位置しており、かつ、前記フィルタギヤが前記駆動ギヤと噛み合っている取付位置との間を、
前記第1の突出部を基点としてスイング可能である、空気調和装置において、
前記支持体の前記側面は、前記内壁面に向かって突出している第2の突出部を有しており、前記ケースの前記内壁面は、前記側面に向かって突出して前記第2の突出部が当接可能な規制部を有しており、
前記フィルタギヤの回転軸は、前記駆動ギヤの回転軸よりも、前記ガイド溝の挿入口側に位置しており、
前記支持体が前記取付位置にある状態を、前記駆動ギヤの前記回転軸に沿う方向から見て、
前記規制部は、前記ガイド溝が延びている方向を基準として、前記駆動ギヤの前記回転軸と、前記フィルタギヤの前記回転軸との間に位置していることにより、前記第2の突出部の前記挿入口側への移動を規制可能な構成である、ことを特徴とする空気調和装置。
【請求項2】
前記内壁面は、前記規制部の前記導入口側の端部から前記ガイド溝に沿って延びている第1のガイド部を有している、ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項3】
前記内壁面は、前記第1のガイド部の前記挿入口側の端部から前記導入口から離れる方向に延びている第2のガイド部を有している、ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタの清掃機能を有する空気調和装置に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和装置には、塵埃の侵入を防止するフィルタを清掃する機能を有するものがある。このような空気調和装置に関する従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
【0003】
特許文献1に開示された空気調和装置は、空気を導入する導入口が設けられたケースと、ケース内への塵埃の侵入を防止するフィルタと、フィルタを出し入れ可能に支持すると共にケースに取り付けられている支持体と、フィルタを移動させるフィルタギアと、フィルタギヤを回転させる駆動ギヤと、送り込まれたフィルタを清掃するブラシと、備えている。
【0004】
支持体がケースに取付けられている状態で、駆動ギヤの駆動力によりフィルタギヤが回転すると、フィルタはブラシに向かって移動する。回転するブラシは、フィルタの表面に付着している塵埃を掻き取る。ブラシにより清掃されたフィルタは、ケース内の保持部に一時的に保持される。
【0005】
駆動ギヤはケースに設けられている。フィルタギヤは支持体に設けられている。そして、支持体は、ケースに対して着脱可能に取り付けられている。即ち、フィルタ清掃時には、ケースに対して着脱可能な支持体に対して、駆動ギヤの駆動力が加わる。この駆動力が支持体に加わった場合であっても、支持体を取付位置に留めておくことが望ましい。
【0006】
特許文献2に開示された空気調和装置では、ケース(メインフレーム30)に対して着脱可能な支持体(フィルタユニット40)が取り付けられている。取り付けられた支持体を確実にケースに固定するために、固定部(閉塞部材35)が設けられている。仮に、このような固定部を特許文献1の空気調和装置に設けると、支持体の着脱性は低下し、部品点数も増える。
【0007】
支持体の着脱性を低下させずに、支持体をケースの所定の取付け位置に留めて置くことが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2018-84388号公報
【特許文献2】特開2014-70842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、支持体の着脱性を低下させることなく、清掃のためにフィルタを移動させる際に、フィルタを支持する支持体を所定の取付位置に留めておくことのできる空気調和装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1による発明によれば、空気を導入する導入口が設けられたケースと、このケース内への塵埃の侵入を防止するフィルタと、このフィルタを出し入れ可能に支持すると共に前記ケースに対し着脱可能に取り付けられている支持体と、この支持体に設けられて前記フィルタを移動させるフィルタギヤと、前記ケースに設けられて前記フィルタギヤに噛合可能な駆動ギヤと、を備えており、
前記支持体は、前記フィルタの出し入れ方向に沿った側面を有し、この側面は、前記ケースの内壁面に向かって突出している第1の突出部を備え、
前記内壁面は、前記第1の突出部がスライド可能なガイド溝を有し、このガイド溝は、前記フィルタの出し入れ方向に延びており、
前記支持体は、
前記第1の突出部が前記ガイド溝の最も奥側に位置しており、かつ、前記フィルタギヤが前記駆動ギヤから離れている離間位置と、
前記第1の突出部が前記ガイド溝の最も奥側に位置しており、かつ、前記フィルタギヤが前記駆動ギヤと噛み合っている取付位置との間を、
前記第1の突出部を基点としてスイング可能である、空気調和装置において、
前記支持体の前記側面は、前記内壁面に向かって突出している第2の突出部を有しており、前記ケースの前記内壁面は、前記側面に向かって突出して前記第2の突出部が当接可能な規制部を有しており、
前記フィルタギヤの回転軸は、前記駆動ギヤの回転軸よりも、前記ガイド溝の挿入口側に位置しており、
前記支持体が前記取付位置にある状態を、前記駆動ギヤの前記回転軸に沿う方向から見て、
前記規制部は、前記ガイド溝が延びている方向を基準として、前記駆動ギヤの前記回転軸と、前記フィルタギヤの前記回転軸との間に位置していることにより、前記第2の突出部の前記挿入口側への移動を規制可能な構成である、ことを特徴とする空気調和装置が提供される。
【0011】
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記内壁面は、前記規制部の前記導入口側の端部から前記ガイド溝に沿って延びている第1のガイド部を有している。
【0012】
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記内壁面は、前記規制部の前記導入口側の端部から前記ガイド溝に沿って延びている第1のガイド部を有している。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、支持体の側面は、ケースの内壁面に向かって突出している第2の突出部を有している。ケースの内壁面は、支持体の側面に向かって突出して第2の突出部が当接可能な規制部を有している。支持体が取付位置にある状態において、規制部は、ガイド溝が延びている方向を基準として第2の突出部よりもケースの挿入口側に位置している。そのため、フィルタを移動させる際に、駆動ギヤの駆動力が支持体に伝わることにより取付状態にある支持体が移動しようとしても、第2の突出部は、規制部に当接して、支持体のケースの挿入口側への移動が規制される。
【0014】
即ち、支持体の側面の一部及びケースの内壁面の一部をそれぞれ突出させ、支持体が移動する、又は、移動しようとする際に、互いの突出した部位が当接可能な構成とした。そのため、支持体の着脱性を低下させることなく、支持体を取付け位置に留めておくことができる。
【0015】
請求項2に係る発明では、内壁面は、規制部の導入口側の端部からガイド溝に沿って延びている第1のガイド部を有している。そのため、支持体をケースに取り付ける際に、第2の突出部を規制部と当接可能な位置にまでガイドすることができる。
【0016】
請求項3に係る発明では、内壁面は、第1のガイド部の挿入口側の端部から導入口から離れる方向に延びている第2のガイド部を有している。そのため、第2の突出部を第1のガイド部に向けてガイドすることができる。第2の突出部62は、第1のガイド部及び第2のガイド部を介して、規制部に到達できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施例による空気調和装置の斜視図である。
図2図1の2-2線断面図である。
図3】ケースに対する支持体の取り付けを説明をする図である。
図4】フィルタの左側の側面と、ケースの左側の内壁面について説明する図である。
図5図5(a)は、ケースに対して離間位置にある支持体を説明する図である。図5(b)は、ケースに対して取付位置にある支持体を説明する図である。
図6図5(b)の6-6線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<実施例>
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図中Frは前、Rrは後、Lは左、Rは右、Upは上、Dnは下を示している。
【0019】
図1には、実施例による空気調和装置10が示されている。この空気調和装置10は、屋内の壁Waに掛けて用いられる。
【0020】
図1及び図2を参照する。空気調和装置10は、空気を導入する導入口21が上面に設けられたケース11と、屋内の空気をケース11内に取り込み屋内へ送風するファン22と、このファン22が取り込んだ空気と熱交換を行う複数の熱交換器23と、これらの熱交換器23の外周を通過した空気を送風する送風口24と、これらの熱交換器23の上方に配置されケース11内への塵埃の侵入を防止するフィルタユニット30と、フィルタユニット30に設けられたフィルタ31を清掃する清掃ユニット40と、清掃ユニット40により清掃されたフィルタ31を一時的に保持する保持部12と、ケース11に取り付けられ塵埃を収集する収集箱13と、ケース11の後面に設けられて壁Waに固定される金属製の支持板14と、を有している。
【0021】
清掃ユニット40は、回転可能なブラシ41と、ブラシ41と共にフィルタ31を挟み込むことが可能な受け部42と、ブラシ41から塵埃を分離する分離部43と、を有する。受け部42は、保持部12の前方に設けられた壁部15の上部に一体的に形成されている。
【0022】
フィルタユニット30は、フィルタ31を移動させるフィルタギヤ32を有している。ケース11に設けられた駆動ギヤ16(図3参照)によりフィルタギヤ32が回転すると、フィルタ31は、後方(清掃ユニット40側)に送り込まれる。
【0023】
送り込まれたフィルタ31の一面は受け部42に支持される。フィルタ31の他面はブラシ41の先端と接触する。回転するブラシ41は、フィルタ31の外面に付着した塵埃を絡め取る。塵埃が取り除かれたフィルタ31は、保持部12に送り込まれる。
【0024】
回転するブラシ41は、分離部43に接触する。ブラシ41の先端は、分離部43により弾かれ、ブラシ41に付着していた塵埃は分離される。分離された塵埃は、保持部12の後方を通過して収集箱13に落下し、収集される。使用者は、収集箱13をケース11から外し、収集された塵埃を廃棄することができる。
【0025】
図3を参照する。フィルタユニット30は、フィルタ31を出し入れ可能に支持する支持体50を有している。左右のフィルタギヤ32、33は、共通の回転軸32aを有している。駆動ギヤ16からフィルタギヤ32に伝わる駆動力は、回転軸32aを介してフィルタギヤ33にも伝わる。左右のフィルタギヤ32、33と、左右のフィルタ端部34、35に形成されたラックとが噛み合うことにより、フィルタ31は移動する。
【0026】
支持体50は、樹脂成形品であり、ケース11に対して着脱可能である。支持体50は、後ろ下がりに湾曲している。支持体50は、左右のフィルタギヤ32、33及びブラシ41の両端を支持している左右のギヤ支持部51、52を有している。
【0027】
左右のギヤ支持部51、52は、それぞれ、フィルタユニット30の着脱方向(矢印(1)参照)に沿った左側面60、右側面53を有している。
【0028】
支持体50の右側面53は、右側面53から鉛直方向に突出した右突出部54を有している。右突出部54は、円柱状を呈する。ケース11の右内壁面80には、右突出部54がスライド可能な右ガイド溝71が設けられている。右ガイド溝71は、略前後方向(フィルタユニット30の着脱方向)に延びている。支持体50がケース11に取付けられると、右側面53は、右内壁面70と対向する。
【0029】
図4を参照する。支持体50の左側面60は、左側面60から鉛直方向に突出した左突出部61(第1の突出部61)を有している。さらに、支持体50の左側面60は、左側面60から鉛直方向に突出した第2の突出部62を有している。左突出部61及び第2の突出部62は、共に円柱状を呈する。
【0030】
ケース11の左内壁面80は、左突出部61がスライド可能な左ガイド溝81が設けられている。左ガイド溝81は、略前後方向に延びている。支持体50がケース11に取付けられると、左側面60は、左内壁面80と対向する。さらに、ケース11の左内壁面80は、左側面60の第2の突出部62が当接可能な当接部82が設けられている。
【0031】
図5(a)には、離間位置にある支持体50が示されている。離間位置とは、左突出部61が左ガイド溝81の最も後方(スライド方向の奥側)に位置し、かつ、フィルタギヤ32が駆動ギヤ16から離れている状態をいう。
【0032】
離間位置にある支持体50は、左突出部61及び右突出部54(図3参照)を基点としてスイング可能である。矢印(2)に示されるように、離間位置にある支持体50を、左突出部61及び右突出部54を基点としてケース11に近づける方向にスイングさせると、支持体50はケース11に取り付けられる。
【0033】
図5(b)には、取付位置にある支持体50が示されている。取付位置とは、支持体50がケース11に対して取付けられている状態をいう。詳細には、左突出部61が左ガイド溝81の最も後方に位置し、かつ、フィルタギヤ32が駆動ギヤ16と噛み合っている状態をいう。
【0034】
フィルタギヤ32の回転軸32aは、駆動ギヤ16の回転軸16aよりも、前方(左ガイド溝81の挿入口81a側)、かつ、上方(ケース11の導入口21側)に位置している。
【0035】
図4図5(b)を参照する。駆動ギヤ16の軸方向から見て、ケース11の左内壁面80に設けられた当接部82は、略U字状を呈している。当接部82は、上下方向に延びている規制部83と、この規制部83の上端部83a(導入口21側の端部)から左ガイド溝81に沿って延びている第1のガイド部84と、この第1のガイド部84の前端部84a(挿入口81a側の端部)から下方(導入口21から離れる方向)に延びている第2のガイド部85と、を有している。
【0036】
図5(b)及び図6を参照する。規制部83は、左側面60に向かって突出している。第2の突出部62は、左内壁面80に向かって突出している。規制部83は、第2の突出部62よりも前方(ケース11の挿入口81a側)に位置している。詳細には、第2の突出部62と、規制部83の後面83b(スライド方向の奥側の面)とは、当接している。左右方向(フィルタ幅方向)について、左突出部61は、第2の突出部62よりも長い。
【0037】
図3を参照する。なお、右内壁面70、右側面53は、それぞれ、左内壁面80、左側面60と同様の構成としてもよい。すなわち、駆動ギヤ16が位置している左側だけではなく、右側にも第2の突出部62及び当接部82(図4図5(b)、図6参照)に相当する部位を設けてもよい。さらには、右側のみに第2の突出部62及び当接部82に相当する部位を設けてもよい。
【0038】
次に、実施例の効果について説明する。
【0039】
図2及び図5(b)を参照する。清掃ユニット40を作動させ、矢印(3)に示されるように、フィルタ31が保持部12に向けて移動する場合、駆動ギヤ16は反時計回りに回転し、駆動ギヤ16と噛み合うフィルタギヤ32は、時計回りに回転する。
【0040】
駆動ギア16の歯とフィルタギヤ32の歯との当接によって、フィルタギヤ32が設けられている支持体50には、駆動ギヤ16から駆動力が加えられる。そのため、矢印(4)に示されるように、支持体50は左ガイド溝81に沿って前方(挿入口81a側)に移動する虞がある。
【0041】
図5(b)及び図6を参照する。支持体50の左側面60は、ケース11の左内壁面80に向かって突出している第2の突出部62を有している。左内壁面80は、左側面60に向かって突出している規制部83を有している。支持体50が取付位置にある時(図5(b)参照)、左突出部61は、左突出部61よりも前方(挿入口81a側)に設けられた規制部83の後面83bに当接している。そのため、駆動ギヤ16から支持体50に駆動力が加わり、矢印(4)に示されるように、左突出部61が移動しようとしても、規制部83により、左突出部61の前方への移動が規制される。したがって、支持体50の着脱性を低下させることなく、支持体50を取付位置に留めておくことができる。
【0042】
なお、規制部83は、第2の突出部が当接可能な位置にあればよい。即ち、支持体50が取付位置にある時、第2の突出部は、規制部83と当接していなくてもよい。支持体50が左ガイド溝81に沿って移動を開始した直後に、第2の突出部が当接する位置にあってもよい。さらに、規制部83の形状は、上下に延びている薄板状であるが、形状は問わない。
【0043】
図4及び図5(a)を参照する。加えて、左内壁面80は、規制部83の上端部83aから左ガイド溝81に沿って延びている第1のガイド部84を有している。そのため、支持体50をケース11に取り付ける際に、第2の突出部62を規制部83と当接可能な位置にまでガイドすることができる。
【0044】
加えて、左内壁面80は、第1のガイド部84の前端部84aから下方に延びている第2のガイド部85を有している、そのため、第2の突出部62を第1のガイド部84に向けてガイドすることができ、第2の突出部62が第1のガイド部84の下方(第1のガイド部84のガイド面の反対面が向いている側)に入り込むことを防止することができる。したがって、第2の突出部62は、第1のガイド部84及び第2のガイド部85を介して、規制部83に到達できる。
【0045】
本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は実施例に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明の空気調和装置は、家庭用のエアコン装置に好適である。
【符号の説明】
【0047】
10…空気調和装置
11…ケース
15…壁部
16…駆動ギヤ
16a…回転軸
21…導入口
30…フィルタユニット
31…フィルタ
32…フィルタギヤ
32a…回転軸
40…清掃ユニット
41…ブラシ
42…受け部
50…支持体
51…ギヤ支持部
52…ギヤ支持部
53…右側面
54…右突出部
60…左側面
61…左突出部(第1の突出部)
62…第2の突出部
70…右内壁面
71…右ガイド溝
80…左内壁面
81…左ガイド溝
82…当接部
83…規制部
83a…上端部
83b…後面
84…第1のガイド部
84a…前端部
85…第2のガイド部
図1
図2
図3
図4
図5
図6