(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022051056
(43)【公開日】2022-03-31
(54)【発明の名称】検査結果表示装置、製造システム、検査結果表示方法、製造方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G01N 21/958 20060101AFI20220324BHJP
【FI】
G01N21/958
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020157316
(22)【出願日】2020-09-18
(71)【出願人】
【識別番号】000232243
【氏名又は名称】日本電気硝子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】茗原 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】井上 厚司
(72)【発明者】
【氏名】植村 弥浩
(72)【発明者】
【氏名】三成 泰紀
【テーマコード(参考)】
2G051
【Fターム(参考)】
2G051AA84
2G051AB08
2G051CA04
2G051EA14
2G051EB05
2G051EC01
2G051ED09
2G051FA01
(57)【要約】
【課題】ガラス品質の検査結果を分かり易く作業者に通知可能にした技術を提供する。
【解決手段】表示部19は、ガラス品質の検査結果として、検査結果表示画面18を表示する。検査結果表示画面18は、ガラスの欠陥箇所の画像一覧が表示される画像表示欄26を含み、画像表示欄26にガラス画像25を表示する。ガラス画像25は、画像表示欄26の枠に沿ったサイズで表示されている。検査結果表示画面18は、ガラスの形状を象ったガラス画像25に欠陥箇所を対応付けた形式で表示する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラスの品質を検査する検査装置から検査結果データを取得し、前記検査結果データを基に、前記ガラスの欠陥箇所を通知する検査結果表示画面を表示部に表示する表示処理部を備え、
前記表示処理部は、前記検査結果表示画面を、前記ガラスの形状を象ったガラス画像に前記欠陥箇所を対応付けた形式で前記表示部に表示する検査結果表示装置。
【請求項2】
前記検査結果表示画面は、検査時に前記検査装置の撮影部によって撮影された前記ガラスの撮影画像を含む
請求項1に記載の検査結果表示装置。
【請求項3】
前記撮影画像の各々は、前記検査結果データが有する検査結果の詳細データとともに表示されている
請求項2に記載の検査結果表示装置。
【請求項4】
前記ガラスの撮影画像は、前記ガラス画像の上に重ねて表示される
請求項2又は3に記載の検査結果表示装置。
【請求項5】
前記ガラスは、板状ガラスであり、
前記検査装置は、前記板状ガラスの端面の品質を検査し、
前記表示処理部は、前記板状ガラスの端面の検査結果に係る前記検査結果表示画面を前記表示部に表示する
請求項1~4のうちいずれか一項に記載の検査結果表示装置。
【請求項6】
前記表示部は、作業者によって選択された項目に応じた前記検査結果表示画面を表示する
請求項1~5のうちいずれか一項に記載の検査結果表示装置。
【請求項7】
前記検査結果表示画面は、前記項目の選択欄を含む
請求項6に記載の検査結果表示装置。
【請求項8】
前記検査結果表示画面は、1個の前記ガラスに生じた前記欠陥箇所の総数を少なくとも通知する欠陥総計表示を含む
請求項1~7のうちいずれか一項に記載の検査結果表示装置。
【請求項9】
前記表示処理部は、過去複数個分の前記ガラスの検査結果を集計した検査結果集計画面を前記表示部に表示する
請求項1~8のうちいずれか一項に記載の検査結果表示装置。
【請求項10】
ガラスの製造を実行する製造装置と、
前記製造装置により製造された前記ガラスの品質を検査する検査装置と、
請求項1~9のうちいずれか一項に記載の検査結果表示装置と
を備えた製造システム。
【請求項11】
前記製造装置は、ガラス製造時の作動が異なる複数の加工ユニットを備え、
前記表示処理部は、過去複数個分の前記ガラスの検査結果を集計した検査結果集計画面を前記表示部に表示し、
前記検査結果集計画面は、過去複数個分に亘る各ガラスの欠陥個数の履歴を、前記加工ユニット毎に集計したユニット毎集計表示を含む
請求項10に記載の製造システム。
【請求項12】
前記表示処理部は、過去複数個分の前記ガラスの検査結果を集計した検査結果集計画面を前記表示部に表示し、
前記検査結果集計画面は、過去複数枚分に亘る前記ガラスとしての板状ガラスの欠陥数を辺毎に集計して表した辺毎集計表示を含む
請求項10又は11に記載の製造システム。
【請求項13】
ガラスの品質の検査結果に係る検査結果表示画面を検査結果表示装置によって表示部に表示させる検査結果表示方法であって、
前記ガラスの品質を検査する検査装置から前記検査結果表示装置が検査結果データを取得することと、
前記検査結果データを基に、前記ガラスの欠陥箇所を通知する検査結果表示画面を、前記ガラスの形状を象ったガラス画像に欠陥箇所を対応付けた形式で、前記検査結果表示装置が前記表示部に表示することと
を備えた検査結果表示方法。
【請求項14】
ガラスを製造することと、
製造された前記ガラスの品質を検査することと、
請求項1~9のいずれか一項に記載の検査結果表示装置により前記ガラスの欠陥箇所を通知する検査結果表示画面を表示部に表示することと
を実行する製造方法。
【請求項15】
ガラスの品質の検査結果に係る検査結果表示画面を表示部に表示する検査結果表示装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記ガラスの品質を検査する検査装置から前記検査結果表示装置が検査結果データを取得することと、
前記検査結果データを基に、前記ガラスの欠陥箇所を通知する検査結果表示画面を、前記ガラスの形状を象ったガラス画像に前記欠陥箇所を対応付けた形式で、前記検査結果表示装置が前記表示部に表示することと
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス品質の検査結果を表示する検査結果表示装置、製造システム、検査結果表示方法、製造方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ガラスの品質を検査する検査装置として、特許文献1に開示の欠陥検出装置が周知である。特許文献1の欠陥検出装置は、2台のCCDカメラでガラスを撮影し、その撮影画像から、ガラス端面の欠陥有無を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の検査装置では、検査結果であるガラスの欠陥箇所を作業者に分かり易く通知したいニーズがあった。
本発明の目的は、ガラス品質の検査結果を分かり易く作業者に通知可能にする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記問題点を解決する検査結果表示装置は、ガラスの品質を検査する検査装置から検査結果データを取得し、前記検査結果データを基に、前記ガラスの欠陥箇所を通知する検査結果表示画面を表示部に表示する表示処理部を備え、前記表示処理部は、前記検査結果表示画面を、前記ガラスの形状を象ったガラス画像に前記欠陥箇所を対応付けた形式で前記表示部に表示する。
【0006】
前記問題点を解決する製造システムは、ガラスの製造を実行する製造装置と、前記製造装置により製造された前記ガラスの品質を検査する検査装置と、上述の検査結果表示装置とを備えた。
【0007】
前記問題点を解決する検査結果表示方法は、ガラスの品質の検査結果に係る検査結果表示画面を検査結果表示装置によって表示部に表示させる方法であって、前記ガラスの品質を検査する検査装置から前記検査結果表示装置が検査結果データを取得することと、前記検査結果データを基に、前記ガラスの欠陥箇所を通知する検査結果表示画面を、前記ガラスの形状を象ったガラス画像に欠陥箇所を対応付けた形式で、前記検査結果表示装置が前記表示部に表示することとを備えた。
【0008】
前記問題点を解決する製造方法は、ガラスを製造することと、製造された前記ガラスの品質を検査することと、上述の検査結果表示装置により前記ガラスの欠陥箇所を通知する検査結果表示画面を表示部に表示することとを実行する。
【0009】
前記問題点を解決するプログラムは、ガラスの品質の検査結果に係る検査結果表示画面を表示部に表示する検査結果表示装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記ガラスの品質を検査する検査装置から前記検査結果表示装置が検査結果データを取得することと、前記検査結果データを基に、前記ガラスの欠陥箇所を通知する検査結果表示画面を、前記ガラスの形状を象ったガラス画像に欠陥箇所を対応付けた形式で、前記検査結果表示装置が前記表示部に表示することとを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ガラス品質の検査結果を分かり易く作業者に通知できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】製造装置によるガラス製造の一例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、検査結果表示装置、製造システム、検査結果表示方法、製造方法、及びプログラムの一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ガラス1を製造する製造システム2は、ガラス1の製造を実行する製造装置3と、製造されたガラス1の品質を管理する品質管理装置4とを備える。製造装置3は、例えば、ガラス原料やカレットからガラス1を製造する。又は、製造装置3は、製造装置3外で製造された原ガラスを加工してガラス1を製造する。製造システム2は、製造装置3で製造されたガラス1を品質管理装置4に送り、品質管理装置4でガラス1の検査等の品質検査を実行させる。
【0013】
ガラス1は、例えば、板状、管状等の形状をなす製品である。本例の場合、ガラス1は、板状ガラス1aである。ガラス1は、製造装置3から1つずつ品質管理装置4に送られてもよいし、ある程度の個数をまとめて品質管理装置4に一括で送られてもよい。
【0014】
図2に示すように、製造装置3は、ガラス1の端面を加工する1又は複数の加工ユニット5を備える。本例の加工ユニット5は、ガラス製造時の作動が異なる複数の加工ユニット5を備える。本例の場合、加工ユニット5は、2つ設けられ、加工の方法が異なる第1加工ユニット5a及び第2加工ユニット5bを含む。加工ユニット5は、板状のガラス1の4辺のうち、対向する2つの辺6a、6bを第1加工ユニット5aで加工し、残りの対向する2つの辺6c、6dを第2加工ユニット5bで加工する。
【0015】
加工ユニット5は、加工の態様が各々異なる複数の加工部7を備える。加工部7は、例えば、ガラス1の端面を研磨する砥石8である。本例の第1加工ユニット5aは、加工部7を2つ備え、本例の場合、一方を第1加工部7aとし、他方を第2加工部7bとする。また、本例の第2加工ユニット5bは、加工部7を2つ備え、本例の場合、一方を第3加工部7cとし、他方を第4加工部7dとする。
【0016】
図3に示すように、砥石8は、中心の軸9回りに回転可能に設けられ、周方向一帯に亘って延びる段部10が、軸方向(図中のZ軸方向)に沿って複数段形成されている。砥石8は、段部10でガラス1の端部を研磨する。段部10は、例えば、30段~50段形成されている。砥石8は、研磨作業時、軸方向に位置が設定されることにより、研磨仕様の設定に応じた段部10が適宜使用される。
【0017】
図1に示す通り、品質管理装置4は、製造されたガラス1の品質を検査する検査装置11と、検査装置11の検査結果を表示するユーザインターフェースとして機能する検査結果表示装置12とを備える。検査装置11は、ガラス1の端面の品質を検査するものである。なお、本例の検査装置11は、ガラス1としての板状ガラス1aの品質を検査する。また、本例の場合、検査装置11は、板状ガラス1aの端面13(
図3参照)を検査する。
【0018】
検査装置11は、検査装置11の動作を制御する検査制御部14と、製造されたガラス1を撮影する撮影部15とを備えている。検査制御部14は、撮影部15によって撮影された画像データD1を加工する画像処理部16と、画像処理部16によって加工された画像を基にガラス1の品質を判定する判定部17とを備えている。画像処理部16は、撮影画像である画像データD1を、判定部17が判定可能な被検画像に変換する。判定部17は、画像処理によって得られた被検画像を基に、ガラス1の欠陥箇所を判定する。
【0019】
判定部17の判定方式としては、例えば、AI(Artificial Intelligence)を用いた方式が挙げられる。AI方式は、例えば、機械学習、深層学習(ディープラーニング)、畳み込みニューラルネットワーク、強化学習などがある。判定部17は、例えば、1枚の板状ガラス1aにおいて、どの箇所にどのような欠陥が発生しているのかを判定する。本例の判定部17は、板状ガラス1aの欠陥をランク付けする。ランクは、例えば、A~Eの5段階であり、A→Eになるに従って相対的に欠陥の度合いが大きいものとする。判定部17は、判定により得た検査結果データDkを検査結果表示装置12に出力する。
【0020】
検査制御部14は、ガラス1の欠陥を判定するとき、製造装置3の現在状態に係る装置現況データD2を、製造装置3から取得する。装置現況データD2は、ガラス製造時に製造装置3が実行した作業履歴に係るデータ群であり、例えば、研磨に使用した砥石8の段数や、砥石8の加工距離などが含まれる。検査制御部14は、検査結果データDkを検査結果表示装置12に出力する際、この検査結果データDkに関連する画像データD1及び装置現況データD2も併せて検査結果表示装置12に出力する。
【0021】
検査結果表示装置12は、検査装置11から取得した検査結果データDkを基に、ガラス1の欠陥箇所を通知する検査結果表示画面18を表示部19に表示する。検査結果表示画面18は、例えば、1枚のガラス1の単位で生成される。欠陥は、例えば、「カケ」、「キズ」、「打痕」、「表面荒れ」などがある。
【0022】
検査結果表示装置12は、検査結果表示装置12を操作する際に使用する入力部20を備えている。入力部20は、例えば、キーボード等が挙げられる。
検査結果表示装置12は、検査装置11から取得した検査結果データDkを記憶するメモリ21を備えている。メモリ21は、例えば、RAMやEEPROM等の不揮発性メモリである。メモリ21は、検査結果データDkを書き込む際、この検査結果データDkと紐付く画像データD1及び装置現況データD2も併せて書き込み保存する。
【0023】
検査結果表示装置12は、表示部19への検査結果表示画面18の表示を制御する表示処理部22を備えている。表示処理部22は、検査装置11から取得した検査結果データDkを基に、ガラス1の欠陥箇所を通知する検査結果表示画面18を表示部19に表示する。本例の場合、表示処理部22は、検査結果データDkと、これに紐付く画像データD1及び装置現況データD2とを用いて、検査結果表示画面18を生成する。表示処理部22は、メモリ21に記憶されたプログラムDprを実行することによって、表示部19への各種画面の表示処理を実行する。表示処理部22は、板状ガラス1aの場合、板状ガラス1aの端面13の検査結果に係る検査結果表示画面18を表示部19に表示する。
【0024】
図4に示すように、検査結果表示画面18は、検査結果表示画面18に表示する項目23の選択欄24を含む。項目23は、例えば、検査結果として表示する欠陥ランクを選択する検査結果ランク選択項目23a、板状ガラス1aのコーナー(角部)の詳細を選択するコーナー詳細選択項目23bなどがある。
【0025】
表示処理部22は、作業者によって選択された項目23に応じた検査結果表示画面18を、ガラス1の形状を象ったガラス画像25に欠陥箇所を対応付けた形式で表示する。なお、ガラス画像25は、ガラス1の写真や、ガラス1を模写したり模式化したりしたものなどがある。本例の場合、検査結果表示画面18は、ガラス1の欠陥箇所の画像一覧が表示される画像表示欄26を含み、画像表示欄26にガラス画像25を表示する。ガラス画像25は、画像表示欄26の枠に沿ったサイズで表示されている。ガラス画像25は、長方形状、かつ角部分が面取りされた形状に形成されている。
【0026】
画像表示欄26は、欠陥画像27の表示領域となる欠陥画像表示欄28を含む。欠陥画像表示欄28は、ガラス画像25の上に重ねて表示されている。欠陥画像27は、検査結果表示画面18の表示時に欠陥が複数抽出された場合、複数表示される。画像表示欄26の下部には、画像表示欄26の表示位置を上下左右に動かす際に操作するスクロール部29が表示されている。
【0027】
図5に示すように、検査結果表示画面18は、検査時に撮影部15によって撮影されたガラス1の撮影画像30を含む。検査結果表示画面18は、検査結果データDkが有する検査結果の詳細データ31を含む。本例の場合、撮影画像30及び詳細データ31の組が1つの欠陥画像27として表示されている。撮影画像30は、例えば、撮影部15が撮影した画像自体でもよいし、画像処理部16によって画像処理された後の画像でもよい。撮影画像30は、例えば欠陥判定によって抽出された欠陥画像27の他に、例えば、板状ガラス1aの角部分の画像であるコーナー画像、欠陥有無に関わらず予め決められた箇所を撮影した固定画像などがある。
【0028】
詳細データ31は、例えば、画像種、サイズ、発生ポジション、発生箇所、クラス、及びランクを含む。詳細データ31の画像種は、例えば、検査画像、コーナー画像、又は、固定画像等の画像の種類を示す。詳細データ31のサイズは、例えば、欠陥の大きさを示す。詳細データ31の発生ポジションは、例えば、欠陥が4辺のいずれの辺に発生したかを示す。詳細データ31の発生箇所は、例えば、欠陥の詳細位置(ポイント)を示す。詳細データ31のクラスは、例えば、AIによる欠陥種別の判定結果を示す。詳細データ31のランクは、例えば、欠陥のランクを示す。
【0029】
図7に示すように、検査結果ランク選択項目23aは、例えば、Aランク~Eランクのチェックボックス32があり、画像表示したいランクのチェックボックス32にチェックが入れられる。チェックボックス32は、複数選択できる。コーナー詳細選択項目23bは、コーナー画像(角の画像)の詳細に関するプルダウンメニュー33が設けられている。プルダウンメニュー33は、例えば、ランク、縁、コーナー番号、面などがある。ランクのプルダウンメニュー33は、例えば、ランクを指定する際に操作する。縁のプルダウンメニュー33は、例えば、コーナーの縁を選ぶ際に操作する。コーナー番号のプルダウンメニュー33は、例えば、コーナー番号を選ぶ際に操作する。面のプルダウンメニュー33は、例えば、ガラス1の表面又は裏面のいずれから見た画像とするのかを指定する際に操作する。
【0030】
項目23は、検査結果ランク選択項目23a及びコーナー詳細選択項目23bの他には、例えば、固定画像詳細選択項目23c及び欠陥種類選択項目23dがある。固定画像詳細選択項目23cは、例えば、プルダウンメニュー34によって、画面表示する固定画像の種類が選択される。欠陥種類選択項目23dは、例えば、プルダウンメニュー35によって、画面表示する欠陥の種類が選択される。
【0031】
検査結果表示画面18は、ガラス1の詳細情報を通知するガラス情報表示36を含む。ガラス情報表示36は、例えば、検査されたガラス1のガラスID、ライン名、ロット番号を表示する各欄を備えている。ガラスIDは、各ガラス1に付される固有のIDである。ライン名は、ガラス1の製造ライン名である。ロット番号は、ガラス1の生産単位を示す番号である。通常は、最後に送られたガラス1の検査結果を表示するが、例えば、プルダウンメニュー表示とすることにより、それ以前のガラス1の検査結果を選択して検査結果表示画面18に表示させるようにしてもよい。
【0032】
検査結果表示画面18は、検査対象となったガラス1の製造時の製造装置3の現況を通知する製造装置現況表示37を含む。本例の場合、製造装置現況表示37は、加工ユニット5に関連する情報を表示し、例えば、第1加工ユニット表示欄37a及び第2加工ユニット表示欄37bを含む。第1加工ユニット表示欄37aは、ガラス製造時に使用した段数と、その段数の使用履歴である加工距離とが、第1加工部7a及び第2加工部7bごとに表示される。第2加工ユニット表示欄37bは、ガラス製造時に使用した段数と、その段数の使用履歴である加工距離が、第3加工部7c及び第4加工部7dごとに表示される。
【0033】
検査結果表示画面18は、1枚の板状ガラス1aに生じた欠陥箇所の総数を少なくとも通知する欠陥総計表示38を含む。本例の場合、欠陥総計表示38は、板状ガラス1aの各辺に発生した欠陥数と、これらの合計とを表示する。
【0034】
検査結果表示画面18は、例えば、OKボタン39、アップデート停止ボタン40、セッティングボタン41、及び、検査結果集計ボタン42を表示する。OKボタン39は、ガラス1の検査結果を表示する際に操作する。アップデート停止ボタン40は、ガラス1の検査結果のアップデート(更新)を停止する際に操作する。セッティングボタン41は、選択欄24の各種詳細を設定し直す際に操作する。検査結果集計ボタン42は、過去複数枚分のガラス1の検査結果を集計した検査結果集計画面43(
図1や
図10参照)を表示部19に表示する際に操作する。
【0035】
次に、本実施形態の検査結果表示装置12の作用について説明する。
図6に示すように、ガラス1の検査結果を表示部19に表示する場合、表示部19に検査結果表示画面18を立ち上げ、選択欄24の項目23のうち、検査結果を表示したい項目23を選択する。同図の例の場合、検査結果ランク選択項目23aは、Dランク及びEランクのチェックボックス32にチェックが入れられている。また、検査結果ランク選択項目23a以外の各項目23は、プルダウンメニュー33~35で全て(ALL)の対象が選択されている。
【0036】
図4に示す通り、項目23の選択後にOKボタン39が操作された場合、表示処理部22は、選択された項目23に応じた検査結果表示画面18を表示部19に表示する。本例の表示処理部22は、検査結果データDk、画像データD1及び装置現況データD2を基に、表示部19の検査結果表示画面18を表示する。表示処理部22は、ガラス画像25の縁において、検査対象となったガラス1で欠陥が存在する箇所に数字を付与する。数字は、欠陥を検出した順の通し番号を示す。
【0037】
同図の例の場合、ガラス画像25において辺6aと対応する箇所の画面左右方向中央付近には、6番目に検出された欠陥を示す「6」が付与されている。このように、ガラス1の辺6aには、欠陥が1つ存在することが分かる。
【0038】
ガラス画像25において辺6cに対応する箇所の画面上下方向上端には、7番目に検出された欠陥を示す「7」が付与されている。ガラス画像25において辺6cに対応する箇所の画面上下方向中央付近には、画面の上から順に、4番目に検出された欠陥を示す「4」と、2番目に検出された欠陥を示す「2」と、5番目に検出された欠陥を示す「5」と、3番目に検出された欠陥を示す「3」とが付与されている。このように、ガラス1の辺6cには、合計5つの欠陥が存在することが分かる。
【0039】
本例の場合、ガラス画像25において板状ガラス1aの4隅に対応する箇所にも、数字(同図の例の場合、「19」、「20」、「21」、「22」)が付与されている。これは、欠陥有無に関係なく板状ガラス1aのコーナー画像を撮影して品質を確認するように予め設定されているからである。
【0040】
ガラス画像25に重ね表示された欠陥画像表示欄28は、検出した欠陥に係る欠陥画像27を表示する。欠陥が複数検出された場合、欠陥画像27は、画面に複数表示される。欠陥画像27は、ガラス画像25に表示された数字と対応する画像である。本例の場合、数字の「2」~「7」、「19」~「22」に対応する欠陥画像27が欠陥画像表示欄28に一覧表示される。
【0041】
図5に示す通り、欠陥画像27は、撮影画像30及び詳細データ31が組となって表示される。このため、撮影画像30を確認することにより、欠陥の形状を視認することが可能となる。また、詳細データ31を確認することにより、欠陥の画像種、サイズ、発生ポジション(発生した辺)、発生箇所、クラス、ランクを認識することが可能となる。特に、クラスの欄では、AIによる欠陥の判定結果が表示されるので、この欄でAIによる精度の高い判定結果を確認することが可能となる。
【0042】
図8に示すように、検査結果表示画面18は、検査対象のガラス1を製造した時点での製造装置3の現在状態を通知する製造装置現況表示37を表示する。同図の例の場合、第1加工ユニット5aの現在状態として、第1加工部7aの段数が「1」であり、加工距離が「100(単位は任意)」であることが分かり、第2加工部7bの段数が「4」であり、加工距離が「300(単位は任意)」であることが分かる。第2加工ユニット5bの現在状態として、第3加工部7cの段数が「2」であり、加工距離が「250(単位は任意)」であることが分かり、第4加工部7dの段数が「3」であり、加工距離が「120(単位は任意)」であることが分かる。
【0043】
図9に示すように、検査結果表示画面18は、検査対象としたガラス1の欠陥判定結果である欠陥総計表示38を表示する。本例の欠陥総計表示38は、全ランクを対象とした欠陥の総数を表示する。同図の例の場合、例えば、第1辺である辺6aの欠陥数が「5つ」であり、第2辺である辺6bの欠陥数が「0」であり、第3辺である辺6cの欠陥数が「10」であり、第4辺である辺6dの欠陥数が「4つ」であることを示している。また、第1辺~第4辺の欠陥数の合計が「19」であることも示している。
【0044】
図10に示すように、検査結果表示画面18の検査結果集計ボタン42が操作された場合、表示処理部22は、過去複数枚分のガラス1の集計結果を集計した検査結果集計画面43を表示部19に表示する。このとき、表示処理部22は、検査結果表示画面18に代えて検査結果集計画面43を表示部19に表示する。集計対象とするガラス1の枚数は、例えば50枚程度であることが好ましい。
【0045】
検査結果集計画面43は、過去数枚分に亘る各ガラス1欠陥個数の履歴を、加工ユニット5毎に集計したユニット毎集計表示44を含む。本例の場合、ユニット毎集計表示44は、例えば、第1加工ユニット5aを使用した場合に発生した欠陥数の履歴を表示する第1加工ユニット履歴表示欄45と、第2加工ユニット5bを使用した場合に発生した欠陥数の履歴を表示する第2加工ユニット履歴表示欄46とを含む。本例のユニット毎集計表示44は、加工部7の段数毎の欠陥数を、過去複数枚分に亘ってピックアップ表示する。
【0046】
具体的には、第1加工ユニット履歴表示欄45は、段数選択のプルダウンメニュー45bで選択された加工部7の段数における欠陥数を、過去複数枚分に亘って棒グラフで表示した集計グラフ45aを含む。第1加工ユニット5aは、板状ガラス1aの辺6a、6cが研磨対象である。よって、集計グラフ45aは、板状ガラス1aの辺6a、6cごとに欠陥数が色分けされて表示されている。なお、
図10における集計グラフ45aは、過去50枚分に亘って棒グラフで表示したグラフである。第1加工ユニット履歴表示欄45は、欠陥数の標準を設定するプルダウンメニュー45cを含む。欠陥数が標準以上となる棒グラフが存在する場合、その枚数目の板状ガラス1aを、例えば視覚的又は聴覚的な形式によって作業者に通知する。
【0047】
第2加工ユニット履歴表示欄46は、段数選択のプルダウンメニュー46bで選択された加工部7の段数における欠陥数を、過去複数枚分に亘って棒グラフで表示した集計グラフ46aを含む。第2加工ユニット5bは、板状ガラス1aの辺6b、6dが研磨対象である。よって、集計グラフ46aは、板状ガラス1aの辺6b、6dごとに欠陥数が色分けされて表示されている。なお、
図10における集計グラフ46aは、過去50枚分に亘って棒グラフで表示したグラフである。第2加工ユニット履歴表示欄46は、欠陥数の標準を設定するプルダウンメニュー46cを含む。欠陥数が標準以上となる棒グラフが存在する場合、その棒グラフが表す枚数目の板状ガラス1aを、例えば視覚的又は聴覚的な形式によって作業者に通知する。
【0048】
検査結果集計画面43は、過去複数枚分に亘る板状ガラス1aの欠陥数を1枚ずつグラフで表現しつつ板状ガラス1aの辺毎に色分けして通知する色分け集計表示47を含む。本例の場合、色分け集計表示47は、過去複数枚分の板状ガラス1aの欠陥数を辺毎に色分けした棒グラフの群によって表現された集計グラフ47aを含む。なお、
図10における集計グラフ47aは、過去50枚分に亘って棒グラフで表示したグラフである。検査結果集計画面43は、欠陥数の標準を設定するプルガウンメニュー47bを含む。欠陥数が標準以上となる棒グラフが存在する場合、その棒グラフが表す枚数目の板状ガラス1aを、作業者に視覚的又は聴覚的な形式によって通知する。
【0049】
検査結果集計画面43は、過去複数枚分に亘る板状ガラス1aの欠陥数を辺毎に集計して表した辺毎集計表示48を含む。本例の場合、辺毎集計表示48は、辺毎の履歴数の総計が棒グラフで表現されている。本例の辺毎集計表示は、板状ガラス1aの辺6aの欠陥数履歴を表示する第1辺集計表示48aと、板状ガラス1aの辺6bの欠陥数履歴を表示する第2辺集計表示48bと、板状ガラス1aの辺6cの欠陥数履歴を表示する第3辺集計表示48cと、板状ガラス1aの辺6dの欠陥数履歴を表示する第4辺集計表示48dとを含む。
【0050】
検査結果集計画面43は、検査結果表示画面18に表示される製造装置現況表示37と同様の製造装置現況表示49を含む。なお、同図に示す製造装置現況表示49は、製造装置現況表示37に対して枠の表示方法が異なっているが、通知する内容自体は同じである。また、製造装置現況表示49は、加工部7の加工距離を加工の往路と復路で分けて表示する。こうすれば、加工部7の加工距離を、より詳細に作業者は認識することが可能となる。
【0051】
上記実施形態の検査結果表示装置12によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)検査結果表示装置12において表示処理部22は、ガラス1の品質を検査する検査装置11から検査結果データDkを取得し、検査結果データDkを基に、ガラス1の欠陥箇所を通知する検査結果表示画面18を表示部19に表示する。表示処理部22は、検査結果表示画面18を、ガラス1の形状を象ったガラス画像25に欠陥箇所を対応付けた形式で表示部19に表示する。
【0052】
本開示の構成によれば、ガラスの欠陥の検査結果を表示部19に画面表示する場合に、検査結果表示画面18を表示部19に表示する。このとき、ガラス1の形状を象ったガラス画像25に欠陥箇所を対応付けて検査結果表示画面18に表示する。よって、ガラス品質の検査結果を分かり易く作業者に通知することができる。
【0053】
(2)検査結果表示画面18は、検査時に検査装置11の撮影部15によって撮影されたガラス1の撮影画像30を含む。この構成によれば、検査結果表示画面18に表示される撮影画像30によって、ガラス1に発生した欠陥の形状を直に確認することができる。
【0054】
(3)撮影画像30の各々は、検査結果データDkが有する検査結果の詳細データ31とともに表示されている。この構成によれば、撮影画像30から欠陥の形状を把握でき、詳細データ31から欠陥の発生位置やランク等を把握することができる。よって、ガラス品質の検査結果を分かり易く作業者に通知するのに一層有利となる。
【0055】
(4)ガラス1の撮影画像30は、ガラス画像25の上に重ねて表示される。この構成によれば、表示部19の画面上に効率よく欠陥箇所及びガラス画像25を表示することができる。
【0056】
(5)ガラス1は、板状ガラス1aである。検査装置11は、板状ガラス1aの端面の品質を検査する。表示処理部22は、板状ガラス1aの端面の検査結果に係る検査結果表示画面18を表示部19に表示する。この構成によれば、板状ガラス1aの端面の欠陥を対象とした検査結果を、分かり易く作業者に通知することができる。
【0057】
(6)表示部19は、作業者によって選択された項目23に応じた検査結果表示画面18を表示する。この場合、作業者が確認したい項目23を検査結果表示画面18に適宜表示させて、ガラス1の品質を精度よく確認することができる。
【0058】
(7)作業者が選択した項目23は、欠陥のランクを少なくとも含む。この構成によれば、ガラスに生じた複数の欠陥のうち、画面表示する欠陥を、ランクに応じて適宜取捨選択することができる。
【0059】
(8)検査結果表示画面18は、項目23の選択欄24を含む。この構成によれば、検査結果表示画面18に表示する内容を適宜選択することが可能となるので、作業者が確認したい項目23を適宜選択して検査結果表示画面18に表示することが可能となる。よって、ガラス品質の検査結果を分かり易く作業者に通知するのに一層有利となる。
【0060】
(9)検査結果表示画面18は、1個のガラス1に生じた欠陥箇所の総数を少なくとも通知する欠陥総計表示38を含む。この構成によれば、ガラス1に発生した欠陥の総数を把握することが可能となるので、ガラス品質の善し悪しを容易に判断することができる。
【0061】
(10)表示処理部22は、過去複数個分のガラス1の検査結果を集計した検査結果集計画面43を表示部19に表示する。この構成によれば、検査結果集計画面43を確認することにより、ガラス1に生じる結果の傾向を把握することが可能となる。よって、ガラス1の製造装置3を適切に調整するなどの対応をとることが可能となるので、ガラス1の品質向上に寄与する。
【0062】
(11)製造装置3は、ガラス製造時の作動が異なる複数の加工ユニット5を備えている。表示処理部22は、過去複数個分のガラス1の検査結果を集計した検査結果集計画面43を表示部19に表示する。検査結果集計画面43は、過去複数個分に亘る各ガラス1の欠陥個数の履歴を、加工ユニット5毎に集計したユニット毎集計表示44を含む。この構成によれば、どの加工ユニット5で欠陥が生じ易いのかを判定して、加工ユニット5を調整するなどの適切な対応をとることが可能となる。よって、ガラス1の品質向上に寄与する。
【0063】
(12)表示処理部22は、過去複数個分のガラス1の検査結果を集計した検査結果集計画面43を表示部19に表示する。検査結果集計画面43は、過去複数枚分に亘るガラス1としての各板状ガラス1aの欠陥数を1枚ずつグラフで表現しつつ板状ガラス1aの辺毎に色分けして通知する色分け集計表示47を含む。この構成によれば、何枚目のガラス1に欠陥が多く、板状ガラス1aの4辺のどの辺に欠陥が多いのかを判定することが可能となる。このように、板状ガラス1aに生じる欠陥の発生傾向を判定することが可能となるので、製造装置3を適宜調整するなどの適切な対応をとることが可能となる。よって、ガラス1の品質向上に寄与する。
【0064】
(13)検査結果集計画面43は、過去複数枚分に亘るガラス1としての板状ガラス1aの欠陥数を辺毎に集計して表した辺毎集計表示48を含む。この構成によれば、板状ガラス1aの4辺のうちどの辺を加工する際に欠陥が生じ易いのかを判定することが可能となる。このように、板状ガラス1aに生じる欠陥の発生傾向を判定することが可能となるので、製造装置3を適宜調整するなどの適切な対応をとることが可能となる。よって、ガラス1の品質向上に寄与する。
【0065】
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・検査装置11は、ガラス1を撮影して欠陥を判定する装置であればよい。また、検査方式も画像データD1を用いた方式であれば、種々の方式が使用できる。
【0066】
・項目23は、欠陥の種別に係る種々の情報を含む。
・項目23は、適宜追加可能としてもよい。
・項目23の選択の仕方は、チェックボックス選択や、プルダウンメニュー選択に限定されず、例えば直に数値や文字を入力する仕方でもよい。
【0067】
・詳細データ31は、作業者が欠陥の詳細を知るための指標であれば、例えば、文字、数字、画像、及びこれらを2つ以上組み合わせた種々の表現を含む。
・1つの欠陥に対し、欠陥の撮影画像30が複数枚表示されてもよい。
【0068】
・欠陥画像27は、欠陥の撮影画像30が複数枚同時に表示されることに限らず、1枚ずつ画面表示されてもよい。
・検査装置11は、複数枚のガラス1を1度に検査可能としてもよい。
【0069】
・検査装置11は、ガラス1の端面を検査対象とすることに限らず、例えば、ガラス1の表面や裏面など、他の箇所を検査対象としてもよい。
・検査結果表示画面18は、選択欄24が省略されてもよい。この場合、選択欄24は、欠陥画像27などとは別画面で表示されることが好ましい。
【0070】
・加工ユニット5は、ガラス1を研磨するユニットに限らず、例えば、ガラス材を切断するユニットなどの他の装置に変えてもよい。
・加工ユニット5は、加工の内容が異なる複数種のユニットから構成されてもよい。
【0071】
・製造装置3は、加工を除く製造作業を行う装置でもよいし、製造後のガラス1の加工のみを行う装置でもよい。
・表示処理部22(表示を制御するコンピュータ)は、1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサによって構成されてもよいし、2)そのようなプロセッサと、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路との組み合わせによって構成されてもよい。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。或いは、上記プロセッサを含むコンピュータに代えて、各種処理の全てを実行する1つ以上の専用のハードウェア回路によって構成された処理回路が用いられてもよい。
【0072】
・本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【符号の説明】
【0073】
1…ガラス、
1a…板状ガラス
3…製造装置
5…加工ユニット
11…検査装置
15…撮影部
18…検査結果表示画面
19…表示部
22…表示処理部
23…項目
24…選択欄
25…ガラス画像
30…撮影画像
31…詳細データ
38…欠陥総計表示
43…検査結果集計画面
44…ユニット毎集計表示
47…色分け集計表示
48…辺毎集計表示
Dk…検査結果データ