(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022051289
(43)【公開日】2022-03-31
(54)【発明の名称】半導体記憶装置
(51)【国際特許分類】
H01L 27/11575 20170101AFI20220324BHJP
H01L 27/11582 20170101ALI20220324BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20220324BHJP
【FI】
H01L27/11575
H01L27/11582
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020157696
(22)【出願日】2020-09-18
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石月 恵
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP18
5F083EP23
5F083EP76
5F083GA09
5F083GA28
5F083JA04
5F083JA19
5F083JA39
5F083KA01
5F083LA21
5F083MA06
5F083MA16
5F083PR05
5F083PR07
5F083PR18
5F101BA45
5F101BB05
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD32
5F101BD34
5F101BH15
(57)【要約】
【課題】 コンタクトを設けるための領域の低減及び製造工程の低減をはかることが可能な半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 実施形態に係る半導体記憶装置は、複数の導電層21が第1の方向に互いに離間して積層され、複数の立ち上がり部31及び複数のテラス部32を含む階段状の端部を有する積層体20と、それぞれが積層体内を第1の方向に延伸する半導体層を含む複数のピラー構造と、最上の第1の立ち上がり部31aに対応して設けられた最上層の導電層21U1に接続され、最上層の導電層を貫通して、最上層の導電層と隣接し第1の立ち上がり部の下層側に位置する第2の立ち上がり部31bに対応して設けられた導電層21U2にさらに接続された第1のコンタクト80aと、を備える。
【選択図】
図2B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の導電層が第1の方向に互いに離間して積層され、複数の立ち上がり部及び複数のテラス部を含む階段状の端部を有し、最上層の導電層を含む連続する複数層の第1導電層がNANDストリングに対する選択ゲート線として機能し、前記複数層の第1導電層の下層側に位置する複数層の第2導電層がNANDストリングに対するワード線として機能する積層体と、
それぞれが前記積層体内を前記第1の方向に延伸する半導体層を含む複数のピラー構造と、
前記複数の立ち上がり部のうち最上の第1の立ち上がり部に対応して設けられた前記最上層の導電層に接続され、前記最上層の導電層を貫通して、前記複数層の第1導電層のうち前記最上層の導電層と隣接し前記第1の立ち上がり部の下層側に位置する第2の立ち上がり部に対応して設けられた第1導電層にさらに接続された第1のコンタクトと、
を備えることを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項2】
前記第1の方向から見て、前記第1の立ち上がり部と前記第1のコンタクトとの間の距離は、前記第1の立ち上がり部と前記第2の立ち上がり部との間の距離よりも短い
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
複数の導電層が第1の方向に互いに離間して積層され、複数の立ち上がり部及び複数のテラス部を含む階段状の端部を有し、最上層の導電層を含む連続する複数層の第1導電層がNANDストリングに対する選択ゲート線として機能し、前記複数層の第1導電層の下層側に位置する複数層の第2導電層がNANDストリングに対するワード線として機能する積層体と、
それぞれが前記積層体内を前記第1の方向に延伸する半導体層を含む複数のピラー構造と、
前記階段状の端部を含む前記積層体上を覆って設けられた上層絶縁層と、
前記上層絶縁層と前記積層体との間で前記積層体の階段状の端部に沿って設けられたストッパー絶縁層と、
それぞれ前記上層絶縁層を貫通して、前記複数の導電層にそれぞれ接続された複数の第1のコンタクトと、
を備え、
前記ストッパー絶縁層は、前記上層絶縁層と前記複数の立ち上がり部のうち最上の第1の立ち上がり部に対応して設けられた前記最上層の導電層との間には延伸しておらず、前記複数の第1のコンタクトは、前記最上層の導電層に接続された第1のコンタクトを除き、前記ストッパー絶縁層を貫通して前記複数の導電層に接続されている
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項4】
前記ストッパー絶縁層は、シリコン酸化物で形成された下部ストッパー絶縁層と、前記下部ストッパー絶縁層上に設けられ且つシリコン窒化物で形成された上部ストッパー絶縁層とを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
複数の導電層が第1の方向に互いに離間して積層され、複数の立ち上がり部及び複数のテラス部を含む階段状の端部を有し、最上層の導電層を含む連続する複数層の第1導電層がNANDストリングに対する選択ゲート線として機能し、前記複数層の第1導電層の下層側に位置する複数層の第2導電層がNANDストリングに対するワード線として機能する積層体と、
それぞれが前記積層体内を前記第1の方向に延伸する半導体層を含む複数のピラー構造と、
前記階段状の端部を含む前記積層体を覆って設けられた上層絶縁層と、
それぞれ前記上層絶縁層を貫通して、前記複数の導電層にそれぞれ接続された複数の第1のコンタクトと、
を備え、
前記最上層の導電層を除いて、前記複数の導電層のそれぞれの厚さは前記複数の第1のコンタクトと接続する部分の近傍で増加している
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【請求項6】
前記複数の第1のコンタクトのうち前記最上層の導電層に接続された第1のコンタクトは、前記最上層の導電層を貫通して、前記複数層の第1導電層のうち前記最上層の導電層と隣接する第1導電層にさらに接続されている
ことを特徴とする請求項3又は5に半導体記憶装置。
【請求項7】
前記積層体は、前記第1の立ち上がり部に対応して設けられた最上層の導電層を前記最上層の導電層上に含み、前記第1のコンタクトは、最上層の前記絶縁層を貫通して、前記最上層の導電層に接続されている
ことを特徴とする請求項1、3又は5のいずれか1項に半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のメモリセルが垂直方向に積層された3次元型の不揮発性メモリでは、積層数が増加するにしたがって、メモリセルから延伸する配線に接続されるコンタクトを設けるための領域が増加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンタクトを設けるための領域の低減及び製造工程の低減をはかることが可能な半導体記憶装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る半導体記憶装置は、複数の導電層が第1の方向に互いに離間して積層され、複数の立ち上がり部及び複数のテラス部を含む階段状の端部を有し、最上層の導電層を含む連続する複数層の第1導電層がNANDストリングに対する選択ゲート線として機能し、前記複数層の第1導電層の下層側に位置する複数層の第2導電層がNANDストリングに対するワード線として機能する積層体と、それぞれが前記積層体内を前記第1の方向に延伸する半導体層を含む複数のピラー構造と、前記複数の立ち上がり部のうち最上の第1の立ち上がり部に対応して設けられた前記最上層の導電層に接続され、前記最上層の導電層を貫通して、前記複数層の第1導電層のうち前記最上層の導電層と隣接し前記第1の立ち上がり部の下層側に位置する第2の立ち上がり部に対応して設けられた第1導電層にさらに接続された第1のコンタクトと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】第1の実施形態に係る半導体記憶装置の全体的な配置構成を模式的に示した図である。
【
図2A】第1の実施形態に係る半導体記憶装置のメモリ領域の構成を模式的に示した断面図である。
【
図2B】第1の実施形態に係る半導体記憶装置の階段領域の構成を模式的に示した断面図である。
【
図3】第1の実施形態に係る半導体記憶装置のメモリ領域に含まれるピラー構造の配置の一例を模式的に示した平面図である。
【
図4】第1の実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセル部の詳細な構成を模式的に示した断面図である。
【
図5】第1の実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセル部の詳細な構成を模式的に示した断面図である。
【
図6A】第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【
図6B】第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【
図6C】第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【
図6D】第1の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【
図7】第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるコンタクトと導電層との第1の接続例を模式的に示した断面図である。
【
図8】第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるコンタクトと導電層との第2の接続例を模式的に示した断面図である。
【
図9】第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるコンタクトと導電層との第3の接続例を模式的に示した断面図である。
【
図10】第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるコンタクトと導電層との第4の接続例を模式的に示した断面図である。
【
図11】第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるコンタクトと導電層との第5の接続例を模式的に示した断面図である。
【
図12】第1の実施形態に係る半導体記憶装置のメモリ領域及び階段領域の境界近傍の配置構成を模式的に示した図である。
【
図13】第2の実施形態に係る半導体記憶装置の階段領域の構成を模式的に示した図である。
【
図14A】第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【
図14B】第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【
図14C】第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【
図14D】第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
【0008】
(実施形態1)
図1は、第1の実施形態に係る不揮発性の半導体記憶装置の全体的な配置構成を模式的に示した図である。なお、
図1及び
図1以降の図に示されたX方向、Y方向及びZ方向は互いに垂直な方向である。
【0009】
図1に示すように、本実施形態に係る半導体記憶装置は、メモリ領域100、階段領域200及び周辺回路領域300を含んでおり、これらのメモリ領域100、階段領域200及び周辺回路領域300は、同一の半導体基板上に配置されている。
【0010】
メモリ領域100には、3次元構造を有するNAND型の不揮発性メモリセルアレイが設けられている。具体的には、半導体基板の主面に対して垂直な方向(Z方向、第1の方向)に配列された複数のメモリセル及び複数の選択トランジスタによってNANDストリングが構成されている。
【0011】
階段領域200は、メモリ領域100に隣接して設けられている。後述するように、階段領域200の端部には、メモリ領域100に信号を供給するための複数のコンタクトが接続されている。
【0012】
周辺回路領域300には、メモリ領域100に設けられたメモリセルアレイに対する周辺回路が設けられている。
【0013】
図2A及び
図2Bはそれぞれ、メモリ領域100及び階段領域200の構成を模式的に示した断面図である。
【0014】
メモリ領域100及び階段領域200では、半導体基板10上に積層体20が設けられている。この積層体20は、メモリ領域100及び階段領域200間で連続的に設けられている。
【0015】
積層体20は、複数の導電層21と複数の絶縁層22とがZ方向に交互に積層された構造を有しており、複数のステップ30によって規定される階段状の端部を有している。なお、1つのステップ30は、Z方向に対して略平行な立ち上がり部31と、立ち上がり部31の上端からXY平面(Z方向に対して垂直な平面)に対して略平行に延伸するテラス部(テラス面)32とによって規定されている。すなわち、積層体20は、複数の立ち上がり部31及び複数のテラス部32(最上のテラス部32aを除く)を含む階段状の端部を有している。なお、本明細書では、テラス部(テラス面)32が向いた方向を上方向と規定する。
【0016】
導電層21はワード線又は選択ゲート線として機能するものであり、絶縁層22は導電層21間を離間、絶縁するものである。導電層21はタングステン(W)等の金属材料で形成されており、絶縁層22はシリコン酸化物等の絶縁材料で形成されている。
【0017】
積層体20に隣接して絶縁領域40が設けられており、階段状の端部を含む積層体20上は絶縁領域40によって覆われている。絶縁領域40は、シリコン酸化物等の絶縁材料で形成されている。
【0018】
メモリ領域100には、それぞれが積層体20内をZ方向に延伸する複数のピラー構造50が設けられている。後述するように、各ピラー構造50は、Z方向に延伸する半導体層と、半導体層の側面を囲む電荷蓄積層とを含んでいる。各ピラー構造50には、絶縁領域40を貫通するコンタクト60が接続されている。
【0019】
ピラー構造50は、複数の導電層21及び複数の絶縁層22に囲まれている。ピラー構造50とピラー構造50を囲む複数の導電層21とによってNANDストリングが構成される。
【0020】
NANDストリングは、直列接続された複数のメモリセルと、複数のメモリセルの上層側に設けられ且つ複数のメモリセルに対して直列に接続された2以上の上部選択トランジスタ(ドレイン側選択トランジスタ)と、複数のメモリセルの下層側に設けられ且つ複数のメモリセルに対して直列に接続された1以上の下部選択トランジスタ(ソース側選択トランジスタ)とを含んでいる。
【0021】
図に示した例では、ピラー構造50の第1の部分50a及び第1の部分50aを囲む複数の導電層21によって直列接続された複数のメモリセルトランジスタ(メモリセル)が構成され、ピラー構造50の第1の部分50aにメモリセルトランジスタのチャネルが形成される。また、ピラー構造50の第1の部分50aよりも上層側に位置する第2の部分50bと、最上層の導電層21U1及び最上層の導電層21U1とZ方向に隣接する2番目の導電層21U2によって、直列接続された複数のメモリセルを選択する2つの上部選択トランジスタが構成され、ピラー構造50の第2の部分50bに上部選択トランジスタのチャネルが形成される。また、ピラー構造50の第1の部分50aよりも下層側に位置する第3の部分50cと、最下層の導電層21L1及び最下層の導電層21L1とZ方向に隣接する2番目の導電層21L2によって、直列接続された複数のメモリセルを選択する2つの下部選択トランジスタが構成され、ピラー構造50の第3の部分50cに下部選択トランジスタのチャネルが形成される。
【0022】
上述したことからわかるように、本実施形態では、最上層の導電層21U1が最上層の上部選択トランジスタに対する選択ゲート線(上部選択ゲート線)として機能する。最上層の導電層21U1とZ方向に隣接する2番目の導電層21U2が最上層から2番目の上部選択トランジスタに対する選択ゲート線として機能する。これらの2つの上部選択トランジスタに対する選択ゲート線は共通に制御される。
【0023】
同様に、最下層の導電層21L1が最下層の下部選択トランジスタに対する選択ゲート線(下部選択ゲート線)として機能し、最下層の導電層21L1とZ方向に隣接する2番目の導電層21L2が最下層から2番目の下部選択トランジスタに対する選択ゲート線として機能する。これらの2つの下部選択トランジスタに対する選択ゲート線は共通に制御される。
【0024】
また、2番目の導電層21U2と隣接する上層から3番目の導電層21から2番目の導電層21L2と隣接する下層から3番目の導電層21までが、メモリセルトランジスタに対するワード線として機能する。
【0025】
なお、図に示した例では、1つのNANDストリングは、6つのメモリセルと、2つの上部選択トランジスタと、2つの下部選択トランジスタとによって構成されているが、実際には、1つのNANDストリングには多数のメモリセルが含まれている。また、すでに述べたように、上部選択トランジスタの個数は2以上で、下部選択トランジスタの個数は1以上であればよい。
【0026】
上述した事項を導電層21の観点から一般的に述べると、最上層の導電層21U1を含む連続する複数層の第1導電層21がNANDストリングに対する上部選択ゲート線として機能し、これらの複数層の第1導電層21の下層側に位置する複数層の第2導電層21がNANDストリングに対するワード線として機能し、これらの複数層の第2導電層21のさらに下層側に位置し且つ最下層の導電層21L1を含む少なくとも1層の第3導電層21がNANDストリングに対する下部選択ゲート線として機能する。
【0027】
図3は、メモリ領域100に含まれるピラー構造50の配置の一例を模式的に示した平面図である。
図3に示すように、XY平面に対して平行に複数のピラー構造50が配列されており、各ピラー構造50は積層体20で囲まれている。
【0028】
図4及び
図5はそれぞれ、導電層21とピラー構造50とによって構成されるメモリセル部の詳細な構成を模式的に示した断面図である。
図4はZ方向に対して平行な方向の断面図であり、
図5はZ方向に対して垂直な方向の断面図である。
【0029】
メモリセル部では、ピラー構造50は、半導体層51、トンネル絶縁層52、電荷蓄積層53、ブロック絶縁層54及びコア絶縁層55を含んでいる。半導体層51、トンネル絶縁層52、電荷蓄積層53及びブロック絶縁層54はいずれも円筒状の形状を有しており、コア絶縁層55は円柱状の形状を有している。より具体的には、半導体層51がコア絶縁層55の側面を囲み、トンネル絶縁層52が半導体層51の側面を囲み、電荷蓄積層53がトンネル絶縁層52の側面を囲み、ブロック絶縁層54が電荷蓄積層53の側面を囲んでいる。半導体層51はシリコンで形成され、トンネル絶縁層52はシリコン酸化物で形成され、電荷蓄積層53はシリコン窒化物で形成され、ブロック絶縁層54はシリコン酸化物で形成され、コア絶縁層55はシリコン酸化物で形成されている。
【0030】
ピラー構造50を囲む導電層21がゲート電極として機能し、導電層21のゲート電極として機能する部分及びピラー構造50の導電層21で囲まれた部分によってメモリセルが構成される。
【0031】
なお、選択トランジスタ部(上部選択トランジスタ及び下部選択トランジスタ)の構成も
図4及び
図5に示したメモリセル部の構成と同様である。選択トランジスタ部では、トンネル絶縁層52、電荷蓄積層53及びブロック絶縁層54の全体がゲート絶縁層として機能する。
【0032】
図2Bに示した階段領域200は、すでに述べたように、複数のステップ30によって規定される階段状の端部を有している。
図2Bに示した例では、1つの導電層21に対して1つのステップ30が形成されている。すなわち、導電層21で形成されたワード線毎にステップ30が設けられている。
【0033】
積層体20の端部は、絶縁領域40と積層体20との間で積層体20の階段状の端部に沿って設けられたストッパー絶縁層70によって覆われている。ストッパー絶縁層70は、後述するコンタクトホールを形成する際のエッチングストッパーとして機能するものである。ストッパー絶縁層70は、最上層の絶縁層22U1の上面上には形成されていない。すなわち、ストッパー絶縁層70は、絶縁領域40と最上の立ち上がり部(第1の立ち上がり部)31aに対応して設けられた最上層の導電層21U1の間には延伸していない。ストッパー絶縁層70は、下部ストッパー絶縁層71及び下部ストッパー絶縁層71上に設けられた上部ストッパー絶縁層72を含んでいる。下部ストッパー絶縁層71はシリコン酸化物で形成され、上部ストッパー絶縁層72はシリコン窒化物で形成されている。シリコン酸化物等で形成された絶縁領域40は、シリコン窒化物で形成された上部ストッパー絶縁層72よりも、コンタクトホールを形成する際のエッチングレートが大きい。
【0034】
導電層21のステップ30に対応する部分にはコンタクト(第1のコンタクト)80a~80jが接続されている。各コンタクト80a~80jは、絶縁領域40を貫通してZ方向に延伸している。コンタクト80a~80jは、対応するステップ30毎に設けられており、対応する導電層21に接続されている。
【0035】
コンタクト80aは、最上層の導電層21U1上の最上層の絶縁層22U1を貫通し、最上の立ち上がり部31aに対応して設けられた最上層の導電層21U1に接続されている。さらに、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1及び最上層の導電層U1直下の上層から2番目の絶縁層22U2を貫通し、最上の立ち上がり部31aの下層側に位置する上層から2番目の立ち上がり部(第2の立ち上がり部)31bに対応して設けられた2番目の導電層21U2に接続されている。
【0036】
また、Z方向から見て、コンタクト80a~80jは、X方向に略等間隔で配置されている。そのため、Z方向から見て、最上の立ち上がり部31aとコンタクト80aとの間の距離は、最上の立ち上がり部31aと2番目の立ち上がり部31bとの間の距離よりも短い。
【0037】
コンタクト80aに対してX方向に隣接するコンタクト80bは、ストッパー絶縁層70及び上層から2番目の絶縁層22U2を貫通し、2番目の導電層21U2に接続されている。
【0038】
上述したことからわかるように、本実施形態では、コンタクト80a及び80bは、上部選択ゲート線として機能する2つの導電層21U1及び21U2を介して、メモリ領域100に設けられた2つの上部選択トランジスタのゲート電極に電気的に接続されている。
【0039】
さらにコンタクト80c~80jは、ストッパー絶縁層70及び対応する絶縁層22を貫通して、対応する導電層21に接続されている。
【0040】
コンタクト80c~80hはそれぞれ、ワード線として機能する対応する導電層21を介して、対応するメモリセルトランジスタのゲート電極に電気的に接続されている。
【0041】
コンタクト80i及び80jはそれぞれ、下部選択ゲート線として機能する導電層21L2及び21L1を介して、2つの下部選択トランジスタのゲート電極に電気的に接続されている。
【0042】
次に、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を、
図6A~
図6Dに示した断面図を参照して説明する。
【0043】
図6Aの工程では、半導体基板10上に、複数の絶縁層22と複数の犠牲層23とが交互に積層された積層膜を形成する。このとき、最上層の絶縁層22の厚さは他の絶縁層22よりも厚くなるように、積層膜が形成される。さらに、積層膜上には、積層膜の端部が階段状に加工された後に行われる後述する平坦化処理の際のマスクとして機能するマスク層91が形成される。マスク層91にはシリコン窒化物が用いられ、絶縁層22にはシリコン酸化物が用いられ、犠牲層23にはシリコン窒化物が用いられる。続いて、リソグラフィー及びRIE(reactive ion etching)等のエッチングを用いて、マスク層91と、最上層の絶縁層22及び最上層の犠牲層23をパターニングする。これにより、この後階段状に加工される積層膜の領域において、上層から2番目の絶縁層22の表面が露出する。
【0044】
図6Bの工程では、下層側の絶縁層22及び犠牲層23をパターニングして、階段状の端部を有する積層体20aを形成する。本実施形態では、積層体20aの各ステップの上層側には絶縁層22が位置し、下層側には犠牲層23が位置している。
【0045】
図6Cの工程では、全面にストッパー絶縁層70(下部ストッパー絶縁層71及び上部ストッパー絶縁層72)を形成する。これにより、積層体20aの階段状の端部並びにマスク層91の上面及び側面は、ストッパー絶縁層70によって覆われる。
【0046】
図6Dの工程では、全面に絶縁層41を形成した後、マスク層91をマスクとして用いて絶縁層41を平坦化するとともにマスク層91上に形成されているストッパー絶縁層70及びマスク層91を除去する。続いて、メモリ領域100(
図6Dには図示されていない)にメモリホールを形成し、このメモリホール内にメモリセルトランジスタ用及び選択トランジスタ用の半導体層等を形成する。その後、積層体20aにスリット(図示せず)を形成し、このスリットからエッチング液を導入して犠牲層23を選択的にエッチングする。この選択的なエッチングによって、犠牲層23が形成されていた部分に空隙が形成される。さらに、この空隙をタングステン(W)等の金属材料で埋めることで、導電層21が形成される。このようにして、複数の導電層21と複数の絶縁層22とが交互に積層され、階段状の端部を有する積層体20が得られる。
【0047】
その後、上述した絶縁層41を含む絶縁領域40を形成する。さらに、絶縁領域40、ストッパー絶縁層70及び絶縁層22にコンタクトホールを形成し、コンタクトホール内にコンタクト80a~80jを形成する。コンタクト80aについては、最上層の導電層21U1を貫通して最上層の導電層21U1と隣接する2番目の導電層21U2に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内にコンタクト80aを形成する。
【0048】
このようにして、
図2A及び
図2Bに示すような構成を有する半導体記憶装置が形成される。
【0049】
なお、コンタクト80aに対するコンタクトホールの深さとコンタクト80jに対するコンタクトホールの深さとは大きく異なる。そのため、コンタクト80a~80jを一括加工によって形成する場合、ストッパー絶縁層70を介することなく形成されるコンタクト80a用のコンタクトホールがワード線として機能する導電層21に到達するおそれがある。そのような場合には、上部選択ゲート線として機能する導電層21の層数を適切に設定することにより、コンタクト80a用のコンタクトホールが最上層のワード線として設定される導電層21に到達しないようにすることができる。
【0050】
上述したような構成により、本実施形態では、以下に述べるような効果を奏することが可能となる。
【0051】
従来は、最上層の導電層に接続されるコンタクトは、2段目のステップに対応する位置でストッパー絶縁層を貫通して最上層の導電層に接続されていた。
【0052】
これに対して、本実施形態では、コンタクト80aが、最上段のステップ30aに対応する位置で最上層の導電層21U1に接続されている。すなわち、本実施形態では、コンタクト80aが、最上の立ち上がり部31aに対応して設けられた最上層の導電層22U1に、ストッパー絶縁層70を介さずに積層体20の上方の絶縁領域40を貫通して接続されている。このような構成により、本実施形態では、従来に比べて、コンタクト80a~80jを接続するための階段領域200のステップ30の数を1段分、減らすことができる。その結果、本実施形態では、コンタクト80a~80jを設けるための階段領域200の面積を低減することが可能となる。
【0053】
また、本実施形態では、ステップ30の数を減らすことができるため、製造工程を低減することができ、製造コストを下げることが可能である。
【0054】
また、本実施形態では、コンタクト80aが、最上の立ち上がり部31aに対応して設けられた最上層の導電層21U1を貫通して、最上の立ち上がり部31aの下層側に位置する立ち上がり部31bに対応して設けられた2番目の導電層21U2にさらに接続されている。すなわち、本実施形態では、コンタクト80aが、導電層21U1に加えて導電層21U2にも接続されている。別の観点から見ると、本実施形態では、2番目の導電層21U2には、コンタクト80a及び80bの両方が接続されている。このような構成により、本実施形態では、選択トランジスタに対するオープン不良を抑制することが可能である。
【0055】
なお、上述した実施形態では、
図2Bに示すように、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1を貫通し、2番目の導電層21U2の上面に接続されているが、
図7~
図11に示すようにしてコンタクト80aと導電層21とが接続されるようにしてもよい。
【0056】
図7に示した第1の接続例では、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1を貫通し、2番目の導電層21U2の内部まで(途中の深さまで)延伸して、2番目の導電層21U2に接続されている。
【0057】
図8に示した第2の接続例では、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1を貫通し、最上層の導電層21U1直下の上層から2番目の絶縁層22U2の内部まで(途中の深さまで)延伸している。したがって、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1のみに接続され、2番目の導電層21U2には接続されていない。
【0058】
図9に示した第3の接続例では、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1を貫通し、最上層の導電層21U1直下の上層から2番目の絶縁層22U2の上面に接している。したがって、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1のみに接続され、2番目の導電層21U2には接続されていない。
【0059】
図10に示した第4の接続例では、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1の内部まで(途中の深さまで)延伸して最上層の導電層21U1のみに接続されており、2番目の導電層21U2には接続されていない。
【0060】
図11に示した第5の接続例では、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1の上面に接続されており、2番目の導電層21U2には接続されていない。
【0061】
図7~
図11に示したような構成であっても、コンタクト80a~80jを設けるための階段領域200の面積の低減や、製造工程の低減が可能である。
【0062】
図12は、第1の実施形態に係る半導体記憶装置のメモリ領域及び階段領域の境界近傍の配置構成を模式的に示した図である。
図12に示すように、
図1に示したメモリ領域100は、アレイ領域110、スリット領域120及びハーフスリット領域130を含んでいる。アレイ領域110には、ピラー構造50を含むメモリセルアレイが設けられている。スリット領域120は、積層体20の上端から下端まで延伸するスリット内に所定の材料が埋められた構造を有している。ハーフスリット領域130は、積層体20の上端から所定位置まで延伸し、上層から所定数の導電層21(ここでは最上層の導電層21U1及び2番目の導電層21U2)をY方向で分段するスリット内に絶縁材料が埋められた構造を有している。スリット領域120及びハーフスリット領域130によって区画された各アレイ領域110では、上部選択ゲート線が共通化されている。
【0063】
階段領域200は、コンタクト領域210、スリット領域220及びハーフスリット領域230を含んでいる。スリット領域220及びハーフスリット領域230は、メモリ領域100のスリット領域120及びハーフスリット領域130が連続的に延伸したものであり、スリット領域220及びハーフスリット領域230によって区画された各コンタクト領域210にコンタクト80が配置されている。したがって、スリット領域120及びハーフスリット領域130で区画されたアレイ領域110内の共通の上部選択ゲート線に対して、スリット領域220及びハーフスリット領域230で区画されたコンタクト領域210でコンタクト80が接続されている。
【0064】
図12に示したようなアレイ領域110、コンタクト領域210、スリット領域120及び220、並びにハーフスリット領域130及び230の配置は、Y方向に繰り返し設けられて
図1に示したメモリ領域100及び階段領域200が形成される。このように、上部選択ゲート線を共有する各区画毎に最上層の導電層21U1に対して接続されるコンタクト80aが、コンタクト領域210の広いエリア(
図12には図示されていない)に多数設けられている。そのため、多数のコンタクト80aの深さにはエッチングプロセスに起因してエリアばらつきが生じる可能性がある。したがって、例えば、1つのメモリチップ内に存在する複数のコンタクト80aには、
図2B及び
図7~
図11に示したような種々の深さに達するコンタクト80aが混在していてもよい。
【0065】
(実施形態2)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、基本的な事項は上述した第1の実施形態と同様であり、第1の実施形態で説明した事項の説明は省略する。
【0066】
図13は、第2の実施形態に係る半導体記憶装置の階段領域200の構成を模式的に示した断面図である。なお、メモリ領域100の基本的な構成は、第1の実施形態で示した構成と同様である。
【0067】
本実施形態では、最上層の導電層21U1を除いて、複数の導電層21それぞれの厚さが、各導電層21の端部近傍のテラス部32(テラス部32aは除く)において増加している。これにより、最上層の導電層21U1以外の導電層21の厚さは、対応する各コンタクト80b~80jと接続する部分の近傍で厚くなっている。
【0068】
また、本実施形態では、第1の実施形態の
図2Bに示されたようなストッパー絶縁層70が設けられていない。そのため、本実施形態では、導電層21の厚さが増加している部分に直接的にコンタクト80b~80jが接続されている。
【0069】
次に、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を、
図14A~
図14Dに示した断面図を参照して説明する。
【0070】
図14Aの基本的な工程は、第1の実施形態の
図6Aの工程と同様である。すなわち、半導体基板10上に、複数の絶縁層22と複数の犠牲層23とが交互に積層された積層膜及びマスク層91を形成する。マスク層91にはシリコン窒化物が用いられ、絶縁層22にはシリコン酸化物が用いられ、犠牲層23にはシリコン窒化物が用いられる。続いて、リソグラフィー及びRIE等のエッチングを用いて、マスク層91と、最上層の絶縁層22及び最上層の犠牲層23をパターニングし、上層から2番目の絶縁層22の表面を露出させる。
【0071】
図14Bの工程では、下層側の絶縁層22及び犠牲層23を順次パターニングして、階段状の端部を有する積層体20aを形成する。本実施形態では、積層体20aの各ステップの上層側には犠牲層23が位置し、下層側には絶縁層22が位置している。
【0072】
図14Cの工程では、全面に犠牲層92を形成する。犠牲層92の材料は、犠牲層23の材料と同じである。すなわち、犠牲層92にはシリコン窒化物が用いられる。続いて、犠牲層92の各ステップの立ち上がり部近傍に位置する部分をX方向及びY方向で選択的に除去する異方性エッチングを行うことで、
図14Cに示すような犠牲層92の形状が得られる。
【0073】
図14Dの工程では、全面に絶縁層41を形成した後、絶縁層41を平坦化するとともにマスク層91及びマスク層91上に形成されている犠牲層92を除去する。続いて、メモリ領域100(
図14Dには図示されていない)にメモリホールを形成し、このメモリホール内にメモリセルトランジスタ用及び選択トランジスタ用の半導体層等を形成する。その後、積層体20aにスリット(図示せず)を形成し、このスリットからエッチング液を導入して犠牲層23及び92を選択的にエッチングする。この選択的なエッチングによって、犠牲層23及び92が形成されていた部分に空隙が形成される。さらに、この空隙をタングステン(W)等の金属材料を埋めることで、導電層21が形成される。このようにして、複数の導電層21と複数の絶縁層22とが交互に積層され、階段状の端部を有する積層体20が得られる。
【0074】
その後、上述した絶縁層41を含む絶縁領域40を形成する。さらに、絶縁領域40を貫通させて導電層21の厚膜化されている部分に達するコンタクトホールを形成し、コンタクトホール内にコンタクト80b~80jを形成する。コンタクト80aについては、絶縁領域40、最上層の絶縁層22U1、最上層の導電層21U1及び上層から2番目の絶縁層22U2を貫通させて、最上層の導電層21U1と隣接する2番目の導電層21U2に達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内にコンタクト80aを形成する。
【0075】
このようにして、
図13に示すような構成を有する半導体記憶装置を形成する。
【0076】
以上のように、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、コンタクト80aが、最上段のステップ30aに対応する位置で最上層の導電層21U1に接続されている。すなわち、本実施形態でも、コンタクト80aが、最上の立ち上がり部31aに対応して設けられた最上層の導電層21U1に接続されている。したがって、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、コンタクト80a~80jを設けるための階段領域200の面積を低減することが可能となる。また、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、階段領域200のステップ30の数を減らすことができるため、製造工程を減らすことが可能であり、製造コストを下げることが可能である。
【0077】
また、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、コンタクト80aが、最上の立ち上がり部31aに対応して設けられた最上層の導電層21U1を貫通して、最上の立ち上がり部31aの下層側に位置する立ち上がり部31bに対応して設けられた2番目の導電層21U2にさらに接続されている。したがって、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、選択トランジスタに対するオープン不良を抑制することが可能である。
【0078】
上述した実施形態では、
図13に示すように、コンタクト80aは、最上層の導電層21U1を貫通し、2番目の導電層21U2の上面に接続されているが、第1の実施形態の
図7~
図11に示した第1~第5の接続例と同様にして、コンタクト80aと導電層21とが接続されるようにしてもよい。
【0079】
なお、上述した第1及び第2の実施形態では、2つの上部選択トランジスタを設ける例について説明したが、3以上の上部選択トランジスタを設ける場合にも、階段領域200の基本的な構成は、上述した第1及び第2の実施形態の構成と同様である。すなわち、階段領域200自体の構成は上述した第1及び第2の実施形態の構成と同様であり、上部選択トランジスタの数に応じた数の導電層21が上部選択ゲート線として機能する。例えば、4つの上部選択トランジスタを用いる場合には、最上層の導電層21U1乃至上層から4番目の導電層21が上部選択ゲート線として機能する。
【0080】
また、上述した第1及び第2の実施形態では、1つのステップ30に対して1つの導電層21が設けられていたが、1つのステップ30に対して2以上の導電層21が設けられていてもよい。この場合には、
図2B及び
図13のY方向で2以上の階段列が設けられる。ただし、このような場合でも、各コンタクト領域において、最上段のステップ30aの構成は、上述した第1及び第2の実施形態と同様である。すなわち、最上段のステップ30aに対しては、1つの導電層21(最上層の導電層21U1)が設けられ、
図2B及び
図13と同様にして、最上層の導電層21U1にコンタクト80aが接続される。また、
図2B及び
図13と同様にして、上層から2番目の導電層21U2にもコンタクト80aが接続されるようにしてもよい。
【0081】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
10…半導体基板 20…積層体
21…導電層 22…絶縁層 23…犠牲層
30…ステップ 31…立ち上がり部 32…テラス部
40…絶縁領域 41…絶縁層
50…ピラー構造 50a…第1の部分
50b…第2の部分 50c…第3の部分
51…半導体層 52…トンネル絶縁層 53…電荷蓄積層
54…ブロック絶縁層 55…コア絶縁層
60…コンタクト 70…ストッパー絶縁層
71…下部ストッパー絶縁層 72…上部ストッパー絶縁層
80a~80j…コンタクト 91…マスク層 92…犠牲層
100…メモリ領域 110…アレイ領域
120…スリット領域 130…ハーフスリット領域
200…階段領域 210…コンタクト領域
220…スリット領域 230…ハーフスリット領域
300…周辺回路領域