(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022051368
(43)【公開日】2022-03-31
(54)【発明の名称】持続的な鳥獣駆除環境実現のためのサーバ装置、方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220324BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020157806
(22)【出願日】2020-09-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.2020年8月4日 訪問先にて発表 2.2020年8月4日 「鳥獣対策地域応援 「.Wanna!」プロジェクトのご紹介」にて発表
(71)【出願人】
【識別番号】512272074
【氏名又は名称】株式会社WorkVision
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】松野 純一
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 賢人
(72)【発明者】
【氏名】宮永 康之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 利用料金を、現実の罠の購入費用に活用し、現実の鳥獣捕獲に成功した場合には、相応の特典をユーザに与えるアプリケーションサービスが、持続的に利用されるように工夫した、サーバ装置、方法、およびプログラムを提供すること。
【解決手段】 本発明のサーバ装置は、ユーザから利用料金を徴収し、ポイントに変換する料金徴収モジュールと、罠を購入するために必要なポイントと、罠を設置可能な現実の設置場所と、罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名とを含む複数の罠リストを表示する罠メニューを、ユーザ端末へ提供する罠リスト提供モジュールと、選択された罠リストに含まれる設置場所に設置された罠によって、現実の鳥獣が捕獲された捕獲成功時に、罠リストを選択したユーザに対して、罠リストに含まれる商品名に対応する商品を得る第1の権利を付与する権利付与モジュールとを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と通信可能に接続され、前記ユーザ端末に対してアプリケーションサービスを提供するサーバ装置であって、
前記アプリケーションサービスを実現するプログラムを実行可能なプロセッサと、
前記プログラムを記憶するメモリとを備え、
前記メモリに記憶されるプログラムは、
前記ユーザ端末のユーザから、前記アプリケーションサービスの利用料金を徴収し、前記徴収した利用料金を、現実の鳥獣を捕獲するための罠の購入に使用可能なポイントに変換する料金徴収モジュールと、
前記罠を購入するために必要なポイントと、前記罠を設置可能な現実の設置場所と、前記罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名とを含む複数の罠リストを表示する罠メニューを、前記ユーザ端末へ提供する罠リスト提供モジュールと、
前記罠メニューの中から前記ユーザ端末によって選択された罠リストに含まれる設置場所に設置された罠によって、現実の鳥獣が捕獲された捕獲成功時に、この罠リストを選択したユーザに対して、この罠リストに含まれる商品名に対応する商品を得る第1の権利を付与する権利付与モジュールと
のための各プログラムを含む、サーバ装置。
【請求項2】
前記罠リストは、前記罠によって、現実の鳥獣が捕獲できなかった捕獲不成功時に交換可能な商品名をさらに含む、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記権利付与モジュールは、前記捕獲不成功時に、前記罠リストを選択したユーザに対して、前記罠リストに含まれる捕獲不成功時に交換可能な商品名に対応する商品を得る第2の権利を付与する、請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記メモリに記憶されるプログラムは、
前記ユーザ端末による前記罠リストの選択に応じて、前記ユーザ端末に割り当てられているポイントから、前記罠リストに含まれる、前記罠を購入するために必要なポイントを差し引く、ポイント計算モジュールのためのプログラムをさらに含む、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記メモリに記憶されるプログラムは、
前記料金徴収モジュールによって変換され、罠の購入に使用されたポイントのうち、捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に累積する捕獲成功ポイント累積モジュールのためのプログラムをさらに含む、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記メモリに記憶されるプログラムは、
複数の前記ユーザを、前記捕獲成功ポイント累積部によって累積されたポイントの多い順に、ランキング表示するランキング表示モジュールのためのプログラムをさらに含む、請求項5に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記捕獲成功ポイント累積モジュールは、前記捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に、さらに、前記捕獲成功した罠の設置場所に応じて決定される地域別に分類して累積する、請求項5または6に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記メモリに記憶されるプログラムは、
前記ユーザ端末からの、前記権利を行使する要求に応じて、前記商品名に対応する商品を、前記ユーザへ提供するための処理を行う商品提供処理モジュールのためのプログラムをさらに含む、請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のサーバ装置。
【請求項9】
ユーザ端末と通信可能に接続され、前記ユーザ端末に対してアプリケーションサービスを提供するサーバ装置によって実施される方法であって、
前記アプリケーションサービスを実現するプログラムを実行可能なプロセッサが、
前記ユーザ端末のユーザから、前記アプリケーションサービスの利用料金を徴収し、前記徴収した利用料金を、現実の鳥獣を捕獲するための罠の購入に使用可能なポイントに変換し、
前記罠を購入するために必要なポイントと、前記罠を設置可能な現実の設置場所と、前記罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名とを含む複数の罠リストを表示する罠メニューを、前記ユーザ端末へ提供し、
前記罠メニューの中から前記ユーザ端末によって選択された罠リストに含まれる設置場所に設置された罠によって、現実の鳥獣が捕獲された捕獲成功時に、この罠リストを選択したユーザに対して、この罠リストに含まれる商品名に対応する商品を得る第1の権利を付与する、方法。
【請求項10】
前記罠リストは、前記罠によって、現実の鳥獣が捕獲できなかった捕獲不成功時に交換可能な商品名をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記プロセッサはさらに、前記捕獲不成功時に、前記罠リストを選択したユーザに対して、前記罠リストに含まれる捕獲不成功時に交換可能な商品名に対応する商品を得る第2の権利を付与する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記プロセッサはさらに、前記ユーザ端末による前記罠リストの選択に応じて、前記ユーザ端末に割り当てられているポイントから、前記罠リストに含まれる、前記罠を購入するために必要なポイントを差し引く、請求項9乃至11のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記プロセッサはさらに、前記変換され、罠の購入に使用されたポイントのうち、捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に累積する、請求項9乃至12のうちいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記プロセッサはさらに、複数の前記ユーザを、前記累積されたポイントの多い順に、ランキング表示する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記プロセッサはさらに、前記捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に、さらに、前記捕獲成功した罠の設置場所に応じて決定される地域別に分類して累積する、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記プロセッサはさらに、前記ユーザ端末からの、前記権利を行使する要求に応じて、前記商品名に対応する商品を、前記ユーザへ提供するための処理を行う、請求項9乃至15のうち何れか1項に記載の方法。
【請求項17】
サーバ装置によってユーザ端末へ提供されるアプリケーションサービスのためのプログラムであって、
前記ユーザ端末のユーザから、前記アプリケーションサービスの利用料金を徴収し、前記徴収した利用料金を、現実の鳥獣を捕獲するための罠の購入に使用可能なポイントに変換する機能、
前記罠を購入するために必要なポイントと、前記罠を設置可能な現実の設置場所と、前記罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名とを含む複数の罠リストを表示する罠メニューを、前記ユーザ端末へ提供する機能、
前記罠メニューの中から前記ユーザ端末によって選択された罠リストに含まれる設置場所に設置された罠によって、現実の鳥獣が捕獲された捕獲成功時に、この罠リストを選択したユーザに対して、この罠リストに含まれる商品名に対応する商品を得る第1の権利を付与する機能を、前記サーバ装置のプロセッサに実現させるためのプログラム。
【請求項18】
前記罠リストは、前記罠によって、現実の鳥獣が捕獲できなかった捕獲不成功時に交換可能な商品名をさらに含む、請求項17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記捕獲不成功時に、前記罠リストを選択したユーザに対して、前記罠リストに含まれる捕獲不成功時に交換可能な商品名に対応する商品を得る第2の権利を付与する機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項18に記載のプログラム。
【請求項20】
前記ユーザ端末による前記罠リストの選択に応じて、前記ユーザ端末に割り当てられているポイントから、前記罠リストに含まれる、前記罠を購入するために必要なポイントを差し引く機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項17乃至19のうちいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項21】
前記変換され、罠の購入に使用されたポイントのうち、捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に累積する機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項17乃至19のうちいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項22】
複数の前記ユーザを、前記累積されたポイントの多い順に、ランキング表示する機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項21に記載のプログラム。
【請求項23】
前記捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に、さらに、前記捕獲成功した罠の設置場所に応じて決定される地域別に分類して累積する機能を、前記プロセッサに実現させるための、請求項21または22に記載のプログラム。
【請求項24】
前記ユーザ端末からの、前記権利を行使する要求に応じて、前記商品名に対応する商品を、前記ユーザへ提供するための処理を行う機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項17乃至23のうち何れか1項に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、猪や鹿のような鳥獣による農作物や家畜への被害である、いわゆる鳥獣害を低減するための、持続的な鳥獣駆除環境の実現を目指したサーバ装置、方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、猪や鹿のような鳥獣によって、農地が荒らされたり、家畜が襲われたりといった、いわゆる鳥獣害が増加している。これに伴い、被害額も年々増加しているために、農業従事者や畜産業者にとっては、極めて深刻な問題となっている。
【0003】
しかしながら、農業従事者や畜産業者の仕事は、あくまで農産物や畜産物を生産することであり、このような鳥獣害対策は、本来の仕事ではない。さらには、農業従事者や畜産業者も年々高齢化が進んできており、本来の仕事の他に、鳥獣害対策などをする余裕もないという実情もある。
【0004】
そのため、鳥獣害対策は、農業従事者や畜産業者によって積極的に行われるということもなく、どうしても国や自治体の対策に依存しがちとなっている。
【0005】
このような状況の下、国や自治体では、鳥獣害問題が深刻に受け止められ、その被害の増加を食い止めるために、相応の予算が計上され、捕獲用の檻の設置数の増加や、ハンターの動員数の増加等といった対策が講じられている。それに関連して、例えば非特許文献1のように、IoTを活用することによって、ハンターの負担を軽減するために、檻に設置された罠が動いたことがメールによって通知される技術も実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第6712020号公報
【特許文献2】特許第6712021号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】「みまわり楽太郎」、(株)NTTPCコミュニケーションズ、https://www.nttpc.co.jp/solution/iot/rakutaro/ (令和元年8月8日検索)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、捕獲用の檻の設置数の増加や、ハンターの動員数の増加等といった対策は、いずれも対処療法的であるため、その効果は一時的であって、永続的ではない。そのため、対策実施直後は、一時的に被害が減少するものの、時間が経過するとまた元の状態に戻り、被害が再発するようになるなど、あたかもイタチごっこの繰り返しとなってしまう。
【0009】
これでは、いくら予算を付けても、問題の根本的な解決とはならないために、抜本的かつ永続的な対策が望まれている。
【0010】
一方、この種の鳥獣害は、農業従事者や畜産業者にとっては深刻である一方で、都市部の人にはほとんど知られていないことも事実である。
【0011】
そこで、出願人は、鳥獣害の認知度を高め、鳥獣害の被害者である農村部の人だけではなく、都市部の人であっても、鳥獣害対策に参加および貢献できるようなスキームを作成した(特許文献1、2参照)。
【0012】
特許文献1には、ユーザが、例えばスマートフォンのようなユーザ端末において実行されるアプリケーションを介して、罠を購入することともに、罠を仕掛ける現実の場所を指定し、この罠によって現実の鳥獣の捕獲に成功した場合、報酬として、ポイントが付与されるアプリケーションが開示されている。
【0013】
また、特許文献2には、付与されたポイントを、商品と交換することに関する技術が開示されている。
【0014】
これによって、ユーザが、特許文献1で開示されているようなアプリケーションを介して、罠を購入し、この罠によって現実の鳥獣の捕獲に成功すれば、鳥獣害の被害を被っている農村部は、罠の購入負担を軽減しながら、被害を低減でき、都市部のユーザは、ポイントに応じて商品を受け取ることができ、農村部の農村従事者と、都市部のユーザとの間に、ウィンウィンの関係が構築される。
【0015】
しかしながら、大切なことは、このようなスキームが持続的に実施されることである。このため、都市部のユーザが、一度の捕獲成功で満足することなく、次回もまた、アプリケーションを介して、罠を購入したくなるような動機付けをユーザに与えるような更なる工夫が大切となる。
【0016】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、利用料金を、現実の罠の購入費用に活用し、現実の鳥獣捕獲に成功した場合には、相応の特典をユーザに与えるアプリケーションサービスが、持続的に実施されるように工夫されたプログラムおよび方法、ならびに、このプログラムが組み込まれたサーバ装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0018】
すなわち、請求項1の発明は、ユーザ端末と通信可能に接続され、前記ユーザ端末に対してアプリケーションサービスを提供するサーバ装置であって、前記アプリケーションサービスを実現するプログラムを実行可能なプロセッサと、前記プログラムを記憶するメモリとを備え、前記メモリに記憶されるプログラムは、前記ユーザ端末のユーザから、前記アプリケーションサービスの利用料金を徴収し、前記徴収した利用料金を、現実の鳥獣を捕獲するための罠の購入に使用可能なポイントに変換する料金徴収モジュールと、前記罠を購入するために必要なポイントと、前記罠を設置可能な現実の設置場所と、前記罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名とを含む複数の罠リストを表示する罠メニューを、前記ユーザ端末へ提供する罠リスト提供モジュールと、前記罠メニューの中から前記ユーザ端末によって選択された罠リストに含まれる設置場所に設置された罠によって、現実の鳥獣が捕獲された捕獲成功時に、この罠リストを選択したユーザに対して、この罠リストに含まれる商品名に対応する商品を得る第1の権利を付与する権利付与モジュールとのための各プログラムを含む、サーバ装置である。
【0019】
請求項2の発明は、前記罠リストは、前記罠によって、現実の鳥獣が捕獲できなかった捕獲不成功時に交換可能な商品名をさらに含む、請求項1に記載のサーバ装置である。
【0020】
請求項3の発明は、前記権利付与モジュールは、前記捕獲不成功時に、前記罠リストを選択したユーザに対して、前記罠リストに含まれる捕獲不成功時に交換可能な商品名に対応する商品を得る第2の権利を付与する、請求項2に記載のサーバ装置である。
【0021】
請求項4の発明は、前記メモリに記憶されるプログラムは、前記ユーザ端末による前記罠リストの選択に応じて、前記ユーザ端末に割り当てられているポイントから、前記罠リストに含まれる、前記罠を購入するために必要なポイントを差し引く、ポイント計算モジュールのためのプログラムをさらに含む、請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のサーバ装置である。
【0022】
請求項5の発明は、前記メモリに記憶されるプログラムは、前記料金徴収モジュールによって変換され、罠の購入に使用されたポイントのうち、捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に累積する捕獲成功ポイント累積モジュールのためのプログラムをさらに含む、請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のサーバ装置である。
【0023】
請求項6の発明は、前記メモリに記憶されるプログラムは、複数の前記ユーザを、前記捕獲成功ポイント累積部によって累積されたポイントの多い順に、ランキング表示するランキング表示モジュールのためのプログラムをさらに含む、請求項5に記載のサーバ装置である。
【0024】
請求項7の発明は、前記捕獲成功ポイント累積モジュールは、前記捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に、さらに、前記捕獲成功した罠の設置場所に応じて決定される地域別に分類して累積する、請求項5または6に記載のサーバ装置である。
【0025】
請求項8の発明は、前記メモリに記憶されるプログラムは、前記ユーザ端末からの、前記権利を行使する要求に応じて、前記商品名に対応する商品を、前記ユーザへ提供するための処理を行う商品提供処理モジュールのためのプログラムをさらに含む、請求項1乃至7のうち何れか1項に記載のサーバ装置である。
【0026】
請求項9の発明は、ユーザ端末と通信可能に接続され、前記ユーザ端末に対してアプリケーションサービスを提供するサーバ装置によって実施される方法であって、前記アプリケーションサービスを実現するプログラムを実行可能なプロセッサが、前記ユーザ端末のユーザから、前記アプリケーションサービスの利用料金を徴収し、前記徴収した利用料金を、現実の鳥獣を捕獲するための罠の購入に使用可能なポイントに変換し、前記罠を購入するために必要なポイントと、前記罠を設置可能な現実の設置場所と、前記罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名とを含む複数の罠リストを表示する罠メニューを、前記ユーザ端末へ提供し、前記罠メニューの中から前記ユーザ端末によって選択された罠リストに含まれる設置場所に設置された罠によって、現実の鳥獣が捕獲された捕獲成功時に、この罠リストを選択したユーザに対して、この罠リストに含まれる商品名に対応する商品を得る第1の権利を付与する、方法である。
【0027】
請求項10の発明は、前記罠リストは、前記罠によって、現実の鳥獣が捕獲できなかった捕獲不成功時に交換可能な商品名をさらに含む、請求項9に記載の方法である。
【0028】
請求項11の発明は、前記プロセッサはさらに、前記捕獲不成功時に、前記罠リストを選択したユーザに対して、前記罠リストに含まれる捕獲不成功時に交換可能な商品名に対応する商品を得る第2の権利を付与する、請求項10に記載の方法である。
【0029】
請求項12の発明は、前記プロセッサはさらに、前記ユーザ端末による前記罠リストの選択に応じて、前記ユーザ端末に割り当てられているポイントから、前記罠リストに含まれる、前記罠を購入するために必要なポイントを差し引く、請求項9乃至11のうちいずれか1項に記載の方法である。
【0030】
請求項13の発明は、前記プロセッサはさらに、前記変換され、罠の購入に使用されたポイントのうち、捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に累積する、請求項9乃至12のうちいずれか1項に記載の方法である。
【0031】
請求項14の発明は、前記プロセッサはさらに、複数の前記ユーザを、前記累積されたポイントの多い順に、ランキング表示する、請求項13に記載の方法である。
【0032】
請求項15の発明は、前記プロセッサはさらに、前記捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に、さらに、前記捕獲成功した罠の設置場所に応じて決定される地域別に分類して累積する、請求項13または14に記載の方法である。
【0033】
請求項16の発明は、前記プロセッサはさらに、前記ユーザ端末からの、前記権利を行使する要求に応じて、前記商品名に対応する商品を、前記ユーザへ提供するための処理を行う、請求項9乃至15のうち何れか1項に記載の方法である。
【0034】
請求項17の発明は、サーバ装置によってユーザ端末へ提供されるアプリケーションサービスのためのプログラムであって、前記ユーザ端末のユーザから、前記アプリケーションサービスの利用料金を徴収し、前記徴収した利用料金を、現実の鳥獣を捕獲するための罠の購入に使用可能なポイントに変換する機能、前記罠を購入するために必要なポイントと、前記罠を設置可能な現実の設置場所と、前記罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名とを含む複数の罠リストを表示する罠メニューを、前記ユーザ端末へ提供する機能、前記罠メニューの中から前記ユーザ端末によって選択された罠リストに含まれる設置場所に設置された罠によって、現実の鳥獣が捕獲された捕獲成功時に、この罠リストを選択したユーザに対して、この罠リストに含まれる商品名に対応する商品を得る第1の権利を付与する機能を、前記サーバ装置のプロセッサに実現させるためのプログラムである。
【0035】
請求項18の発明は、前記罠リストは、前記罠によって、現実の鳥獣が捕獲できなかった捕獲不成功時に交換可能な商品名をさらに含む、請求項17に記載のプログラムである。
【0036】
請求項19の発明は、前記捕獲不成功時に、前記罠リストを選択したユーザに対して、前記罠リストに含まれる捕獲不成功時に交換可能な商品名に対応する商品を得る第2の権利を付与する機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項18に記載のプログラムである。
【0037】
請求項20の発明は、前記ユーザ端末による前記罠リストの選択に応じて、前記ユーザ端末に割り当てられているポイントから、前記罠リストに含まれる、前記罠を購入するために必要なポイントを差し引く機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項17乃至19のうちいずれか1項に記載のプログラムである。
【0038】
請求項21の発明は、前記変換され、罠の購入に使用されたポイントのうち、捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に累積する機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項17乃至19のうちいずれか1項に記載のプログラムである。
【0039】
請求項22の発明は、複数の前記ユーザを、前記累積されたポイントの多い順に、ランキング表示する機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項21に記載のプログラムである。
【0040】
請求項23の発明は、前記捕獲成功した罠の購入に使用されたポイントを、前記ユーザ毎に、さらに、前記捕獲成功した罠の設置場所に応じて決定される地域別に分類して累積する機能を、前記プロセッサに実現させるための、請求項21または22に記載のプログラムである。
【0041】
請求項24の発明は、前記ユーザ端末からの、前記権利を行使する要求に応じて、前記商品名に対応する商品を、前記ユーザへ提供するための処理を行う機能を、前記プロセッサに実現させるための請求項17乃至23のうち何れか1項に記載のプログラムである。
【発明の効果】
【0042】
本発明によれば、利用料金を、現実の罠の購入費用に活用し、現実の鳥獣捕獲に成功した場合には、相応の特典をユーザに与えるアプリケーションサービスが、持続的に利用されるように工夫されたプログラムおよび方法、ならびに、このプログラムが組み込まれたサーバ装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】
図1は、サーバ装置が配置されるネットワーク環境の一例を示すネットワーク構成図である。
【
図2】
図2は、サーバ装置の電子回路構成例を示す機能ブロック図である。
【
図3】
図3は、ユーザ端末から表示されるユーザ登録画面の一例を示す概念図である。
【
図4】
図4は、ユーザ端末から表示されるユーザ認証画面の一例を示す概念図である。
【
図5】
図5は、ユーザ端末の表示画面から表示される罠メニュー(捕獲不成功時の商品なし)の一例を示す模式図である。
【
図6】
図6は、ユーザ端末の表示画面から表示される罠メニュー(捕獲不成功時の商品あり)の一例を示す模式図である。
【
図7】
図7は、ユーザ端末から表示される地図情報の一例を示す概念図である。
【
図8】
図8は、ユーザ端末から表示される罠設置場所の写真の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、ユーザ端末から表示される捕獲成功通知画面の一例を示す概念図である。
【
図11】
図11は、貢献証明書の一例を示すエリアパスポートである。
【
図12A】
図12Aは、サーバ装置の動作例を示すフローチャート(1/2)である。
【
図12B】
図12Bは、サーバ装置の動作例を示すフローチャート(2/2)である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0045】
図1は、実施形態に係るサーバ装置が配置されるネットワーク環境の一例を示すネットワーク構成図である。
【0046】
サーバ装置10は、
図1に例示するように、例えばPC、タブレット、スマートフォン(以下、「スマホ」と称する)のようなユーザ端末60と、例えば有線または無線の通信ネットワーク70を介して通信可能に接続され、ユーザ端末60に対してアプリケーションサービスAP(以下、「AP」と略称する)を提供する。このAPを介して、ユーザは、APの利用料金を支払って、ポイントを購入し、このポイントを使って、現実の鳥獣を捕獲するための罠を購入するとともに、この罠を現実のどの場所に設置するのかを指定することができる。そして、この罠によって、現実の鳥獣の捕獲に成功した場合には、相応の特典を得ることができる。これによって、ユーザに対して、成功報酬を与えることによって、ユーザが、APを、継続的に利用するように工夫されている。
【0047】
ユーザは、APを利用する場合、ユーザ端末60を操作することによって、サーバ装置10にアクセスする。このように、APは、サーバ装置10に搭載されたWebアプリとして実現され、ユーザ端末60の中に実体はない。また、サーバ装置10は、必ずしも実体的なサーバである必要はなく、クラウドで構築してもよい。
【0048】
なお、
図1に例示するようなネットワーク環境には、イーサネット(登録商標)等のLAN、あるいは公衆回線や専用回線を介して複数のLANが接続されるWAN等を含み得る。LANの場合には、必要に応じてルータを介した多数のサブネットから構成される。また、WANの場合には、公衆回線に接続するためのファイアウォール等を適宜備えているが、ここではその図示及び詳細説明を省略する。
【0049】
図2は、サーバ装置の電子回路構成例を示す機能ブロック図である。
【0050】
サーバ装置10の電子回路は、バス11によって互いに接続されたCPU12、記録媒体読取部14、通信部15、メモリ20、および記憶装置40を備えている。
【0051】
メモリ20は、APを実現するプログラムとして、ユーザ認証モジュール21、料金徴収モジュール22、罠メニュー提供モジュール23、地図情報提供モジュール24、場所情報取得モジュール25、捕獲実績情報蓄積モジュール26、捕獲実績情報提供モジュール27、ポイント計算モジュール28、権利付与モジュール29、商品提供処理モジュール30、捕獲成功ポイント累積モジュール31、およびランキング表示モジュール32のためのプログラムを記憶している。
【0052】
これらプログラムモジュール21~32のためのプログラムは、メモリ20に予め記憶されていてもよいし、あるいはメモリカード等の外部記録媒体13から記録媒体読取部14を介してメモリ20に読み込まれて記憶されたものであってもよい。これらモジュール21~32のためのプログラムは、書き換えできないようになっている。
【0053】
メモリ20には、このようなユーザ書き換え不可能なプログラムが記録されるエリアの他に、書き換え可能なデータを記憶するエリアとして、書込可能データエリア33が確保されている。
【0054】
CPU12は、各プログラムモジュール21~32を実行可能な1つまたは複数のプロセッサの一例であって、各プログラムモジュール21~32に従い回路各部の動作を制御する。
【0055】
記憶装置40は、地図情報データベース41、ユーザ情報データベース42、および捕獲実績情報データベース43を備えている。
【0056】
記憶装置40は、例えばSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等からなる。
【0057】
通信部15は、通信ネットワーク70に接続されており、通信ネットワーク70を介してなされるユーザ端末60とサーバ装置10との間の情報の送受信を司る。ユーザ端末60とサーバ装置10との間では、多くの情報の送受信がなされるが、これらはすべて、通信部15を介してなされる。以下の説明では、ユーザ端末60とサーバ装置10との間でなされる情報の送受信が、通信部15でなされるとの重複説明を避ける。
【0058】
ユーザ認証モジュール21は、APを利用するためにサーバ装置10にアクセスしたユーザ端末60に対して、ユーザ登録のためのユーザ登録画面や、ユーザ認証のためのユーザ認証画面等を提供し、ユーザに対して、ユーザ登録のための入力や、ユーザ認証のための入力を促す。
【0059】
図3は、ユーザ端末から表示されるユーザ登録画面の一例を示す概念図である。
【0060】
ユーザ端末60からユーザ登録画面bが表示されると、ユーザは、ユーザ登録のために必要な情報として、ユーザ登録画面bから、例えば、ニックネームb1、メールアドレスb2、パスワードb3、およびパスワード(確認用)b4を入力する。
【0061】
ニックネームb1、メールアドレスb2、パスワードb3、およびパスワード(確認用)b4が入力されると、ユーザ認証モジュール21は、ユーザ情報データベース42を参照して、同一のニックネームb1またはメールアドレスb2が登録されているユーザ登録情報U1が存在しないか否かを確認する。この確認の結果、存在する場合には、ユーザ認証モジュール21は、ユーザ登録画面bから、別のニックネームb1またはメールアドレスb2を入力するように促す表示を行う。
【0062】
一方、存在しない場合には、ユーザ認証モジュール21はさらに、パスワードb3とパスワード(確認用)b4とが一致しているか否かを確認する。
【0063】
そして、一致していないことを確認すると、ユーザ認証モジュール21は、ユーザ登録画面bから、パスワードb3と、パスワード(確認用)b4とが不一致であることを表示し、パスワードb3とパスワード(確認用)b4との再入力を促す表示を行う。
【0064】
そして、ユーザ認証モジュール21は、パスワードb3と、パスワード(確認用)b4との一致を確認すると、ニックネームb1、メールアドレスb2、およびパスワードb3を、ユーザ登録情報U1としてユーザ情報データベース42に蓄積する。また、メールアドレスb2をユーザIDとして使用し、このユーザIDとパスワードb3とを組み合わせることによってユーザ認証情報U2を生成し、ユーザ情報データベース42に蓄積する。
【0065】
このように、ユーザ認証モジュール21は、ユーザのユーザ登録情報U1およびユーザ認証情報U2を生成し、ユーザ情報データベース42に蓄積することによって、ユーザの新規登録処理を完了する。
【0066】
このような新規登録処理は、APの初回利用時に一度だけ必要である。一旦新規登録処理が行われれば、次回の利用からは、ユーザ認証処理のみが必要とされる。
【0067】
図4は、ユーザ端末から表示されるユーザ認証画面の一例を示す概念図である。
【0068】
ユーザ端末60からユーザ認証画面aが表示されると、ユーザは、ユーザ認証のために必要な情報として、ユーザ認証画面aから、メールアドレスa1およびパスワードa2を入力し、ログインボタンa4をタップする。
【0069】
ログインボタンa4のタップに応じて、ユーザ認証モジュール21は、入力されたメールアドレスa1とパスワードa2とを組み合わせて、ユーザ認証情報を生成し、ユーザ情報データベース42に同一のユーザ認証情報U2が蓄積されているか否かを確認する。
【0070】
ユーザ情報データベース42に同一のユーザ認証情報U2が蓄積されている場合、ユーザ認証モジュール21は、ユーザ認証成功と判定し、このユーザに対して、ログインを許可する。一方、ユーザ情報データベース42に同一のユーザ認証情報U2が蓄積されていない場合、ユーザ認証モジュール21は、ユーザ認証不成功と判定し、ユーザ認証画面aから、ユーザに対してメールアドレスa1およびパスワードa2を再度入力し、ログインボタンa4をタップするように促す。
【0071】
なお、ユーザ認証モジュール21は、ユーザ登録時に、ユーザに対して、住所および氏名といった個人情報の入力を求めることもできるが、個人情報の入力は、ユーザ登録時に必ずしも必須ではなく、例えば後述する商品発送手配時のように、必要になった場合に入力しても良い。したがって、ユーザは、個人情報を入力することなく、気軽にAPを使用できる。これは、罠購入に躊躇しがちな心理的なハードルを下げ、APの利用意欲を高めることにつながる。
【0072】
料金徴収モジュール22は、ユーザ端末60からAPの利用料金を徴収する処理を行う。料金徴収手法としては、クレジットカード払い、銀行振込、コンビニエンスストア決済、通信料金に加える手法など、従来の任意の手法を使用することができるので、ここでは、詳細を省略する。徴収された利用料金は、AP内で使用可能なポイント(AP内通貨)に変換される。APにおいて、ポイントは、現実の鳥獣を捕獲するための現実の罠の購入のために使用される。変換されたポイントは、該ユーザのユーザ登録情報U1に紐付けられて、ユーザ情報データベース42のポイント残高情報Pに記憶される。
【0073】
罠メニュー提供モジュール23は、現実の罠の購入のために必要なポイントと、現実の罠を設置可能な現実の設置場所と、現実の罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名とを含む複数の罠リストを表示する罠メニューを、ユーザ端末60へ提供し、ユーザ端末60の表示画面から表示させる。
【0074】
図5は、ユーザ端末の表示画面から表示される罠メニューの一例を示す模式図である。
【0075】
罠メニュー100は、複数の罠リスト110(例えば、110(1)、110(2)・・・)を含んでいる。なお、
図5では、例として、2つの罠リスト110(1)、110(2)しか表示されていないが、罠リスト110は、2つに限定されず、3つ以上であってもよい。罠リスト110の数が多くて、ユーザ端末60の表示画面から一度にすべてが表示されない場合でも、ユーザは、画面をスワイプすることによって、すべての罠リスト110を閲覧することができる。
【0076】
罠リスト110は、現実の罠を購入するために必要なポイント111、その罠の残り個数(在庫)112、その罠の有効期限113、その罠の販売開始からの経過日数114、その罠を設置可能な現実の設置場所115、その罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名(写真付き)116、およびその罠による過去の現実の目標鳥獣の捕獲成功率および設置数(カッコ内に示す)117等の情報を含んでいる。また、後述する
図6のように、これら情報に加えて、捕獲不成功時に交換可能な商品名をさらに含んでいても良い。
【0077】
図6は、ユーザ端末の表示画面から表示される罠メニューの一例を示す模式図(捕獲不成功時に交換可能な商品名をさらに含む場合)である。
【0078】
図6には、罠リスト110の中に、捕獲成功時に交換可能な商品の写真116(a1)および商品名116(a2)のみならず、捕獲不成功時に交換可能な商品の写真116(b1)および商品名116(b2)も表示されている点が、
図5とは異なる。また、
図6では、捕獲不成功時に交換可能な商品の写真116(b1)および商品名116(b2)も表示した関係上、1つの罠リスト110しか例示していないが、スワイプすることによって、別の罠リスト110を表示することも可能である。
【0079】
図5および
図6に例示するような罠リスト110によって、ユーザは、どの罠を購入すれば、捕獲成功時にどの商品と交換できるのか、あるいは捕獲不成功時であっても、どの商品と交換できるのかを即座に知ることができる。このような即時性は、ユーザに安心感を与え、罠購入に躊躇しがちな心理的なハードルを下げ、APの利用意欲を高めることにつながる。
【0080】
地図情報データベース41は、現実の罠を仕掛けることが可能な現実の場所を含む場所が表示された地図情報Mおよび実際の写真データQを蓄積している。地図情報Mにおいて表示されている、現実に罠を仕掛けることが可能な場所は、現実の鳥獣を捕獲するための檻の設置場所に対応している。このような地図情報Mは、例えば自治体から提供される情報に基づいて作成され、新たな檻を設定したり、檻を撤去したりした場合には、都度更新される。
【0081】
ユーザが、
図5および
図6のように、ユーザ端末60から表示されている設置場所115をタップすると、地図情報提供モジュール24が起動する。
【0082】
地図情報提供モジュール24は、地図情報データベース41から、設置場所115を含む設置場所115の周囲の地図情報Mおよび設置場所115の写真データQを取得し、取得した地図情報Mや写真データQを、ユーザ端末60の表示画面から表示させる。
【0083】
図7は、ユーザ端末から表示される地図情報の一例を示す概念図である。
【0084】
ユーザが、
図5および
図6のように、ユーザ端末60から表示されている設置場所115をタップすると、地図情報提供モジュール24が起動し、
図7に例示されるように、ユーザ端末60から、檻の設置場所が丸印で示された地図情報Mが表示される。
【0085】
ユーザが、罠を購入し、表示された設置場所に罠を設置したい場合、ユーザは、
図7に例示される地図情報Mの下方に表示されているワナ設置ボタン118をタップする。
【0086】
また、地図情報Mの下方には、地図情報Mに関連する写真データQを表示するための写真表示ボタン120も表示されている。ユーザは、写真表示ボタン120をタップすることによって、
図8に例示するように、ユーザ端末60の表示画面から、設置場所115の写真データQを表示することができる。
【0087】
また、地図情報Mの下方には、
図5や
図6のような罠メニュー100に戻るための戻るボタン121も表示されている。ユーザは、戻るボタン121をタップすることによって、ユーザ端末60の表示画面から、
図5や
図6に例示するような罠メニュー110の表示に戻ることができる。
【0088】
図8は、小田原市石橋地区の罠設置場所を撮像した写真の例である。
【0089】
図8に例示するような写真データQの下方には、ワナ設置ボタン118および戻るボタン121が表示されている。ユーザは、ワナ設置ボタン118をタップすることによって、罠を購入し、表示された設置場所に罠を設置する手配を進めることができる。また、ユーザは、戻るボタン121をタップすることによって、ユーザ端末60の表示画面を、
図5または
図6に例示するような罠メニュー100の表示画面に戻すことができる。
【0090】
図5および
図6に戻って示すように、罠による捕獲成功率および設置数(カッコ内に示す)117は、捕獲実績情報データベース43に蓄積された捕獲実績情報Jに基づいて表示される。
【0091】
このために、サーバ装置10は、捕獲実績情報データベース43に格納されている捕獲実績情報Jを、最新状態に保つために、捕獲実績情報蓄積モジュール26、および捕獲実績情報提供モジュール27を備えている。
【0092】
捕獲実績情報蓄積モジュール26は、指定された現実の場所に仕掛けられた現実の罠によって、現実の目標鳥獣が捕獲された場合、捕獲日、捕獲場所、この罠を指定したユーザのユーザ登録情報U1、および罠の購入に使用されたポイント等を含む捕獲実績情報Jを、捕獲実績情報データベース43に蓄積する。
【0093】
捕獲実績情報提供モジュール27は、罠メニュー提供モジュール23によって、ユーザ端末60の表示画面から罠メニュー100が表示された場合、捕獲実績情報データベース43に蓄積されている捕獲実績情報Jに基づいて、罠メニュー100の罠リスト110に表示されている罠による捕獲成功率および設置数117をユーザ端末60へ提供し、表示画面から表示させる。
【0094】
ユーザは、ユーザ端末60を操作することによって、表示された罠メニュー100から、所望の罠リスト110のワナ設置ボタン118をタップすることによって、この罠リスト110で指定された罠の購入処理を進めることができる。これに応じて、場所情報取得モジュール25は、該ユーザの罠購入情報Kを、ユーザ情報データベース42に記憶されているユーザ登録情報U1に紐付けて記録する。罠購入情報Kは、該ユーザのユーザ登録情報U1、罠の場所情報、購入ポイント、有効期限、および捕獲目標鳥獣を含んでいる。
【0095】
ポイント計算モジュール28は、ユーザによって選択された罠リスト110に応じて、ユーザ端末60が保有しているポイント、すなわち、ユーザ情報データベース42に記憶されている該ユーザのポイント残高情報Pを参照し、現在のポイントから、選択された罠リスト110で指定された罠の購入に必要なポイントを差し引く。差し引き後のポイントがプラスであれば、この罠の購入処理を実施し、ポイント残高情報Pのポイントを、差し引き後の値に更新する。
【0096】
一方、差し引き後のポイントがマイナスになるのであれば、不足分をユーザ端末60の表示画面から表示し、ユーザに対して、不足ポイント分の入金を促す。そして、入金がなされた場合、料金徴収モジュール22が、入金に応じたポイントを、該ユーザのポイント残高情報Pに加える。ポイント計算モジュール28は、このようにポイントが加えられたポイント残高情報Pを使って、上述したような罠の購入処理およびポイント残高情報の更新を行う。
【0097】
ユーザ情報データベース42に記憶された罠購入情報Kに基づいて、指定された場所の現実の檻に、指定された現実の罠が仕掛けられるように、手配がなされる。
【0098】
そして、檻が設置されている現場では、この手配に応じて、指定された現実の檻に、指定された罠が、人的作業によって設置される。
【0099】
現実の檻には、種々のセンサ、カメラ等の撮像手段、および通信手段も設置されている。これらセンサは、気候、天候、温度、湿度、土壌水分、日射量、振動、音等の種々のデータを取得する。例えばカメラのような撮像手段は、檻に鳥獣が捕獲された状態の画像を撮像する。通信手段は、この画像情報や、他のセンサによって取得された種々のデータに応じた信号を、サーバ装置10、あるいは専用のサーバ(図示せず)へ送信することができる。
【0100】
これら画像情報やデータは、鳥獣捕獲率と、環境条件との相関関係に関する貴重な知見として活用することができる。例えば、現実に鳥獣が現実の罠に捕獲されたときに取得されたデータを詳細に分析すれば、どのような条件であれば、捕獲率を高めることができるのかに関する新たな知見が期待できるであろう。そして、得られた知見に基づいて、檻の配置を最適化することもできる。また、データを、捕獲実績情報データベース43に蓄積し、捕獲実績情報提供モジュール27から、統計データとしてまとめた形でユーザ端末60や自治体へ提供してもよい。また、動物学者に提供すれば、これらデータは、研究用のデータとして有効に活用されるだろう。
【0101】
ユーザは、捕獲実績情報提供モジュール27から提供される統計データを参照することによって、どういう条件であれば、鳥獣を捕獲できる可能性が高くなるのかを推理することが可能となる。したがって、ユーザは、この推理結果を使って、次の罠をどこに仕掛けたらよいかを学習することができる。このようにして、APが普及すると、自ずと、鳥獣害に対する認識も高まるとともに、捕獲率の高い場所に罠がどんどん仕掛けられるようになるという好循環が形成されるようになるので、APの利用を通じた鳥獣害対策の飛躍的発展が期待できる。
【0102】
また、それに伴って、捕獲実績情報データベース43にもますます多くのデータが蓄積され、自治体や動物学者へも、より多くの統計データが提供されるようなる。したがって、自治体や動物学者によって、これら統計データが分析されることによって、鳥獣の生態系に関するより多くの有用な知見が発見され、新たな付加価値の構築にも活用されるようになるであろう。
【0103】
ところで、1つの現場(山や森)には、数百箇所といった多数の檻が設置される。このような多数の檻に対して、上述したような種々のセンサを設定するには、膨大なコストがかかる。また、通信手段による通信量も膨大となる。そこで、通信手段としては、遠距離でも通信コストが非常に安いIoT用の通信インフラ(例えば、LoRaWAN)を使用することが好適である。通信手段として、携帯電話の通信網を使用することは好ましくはない。なぜなら、1つの現場に、多数の檻が設置されることから、コストが膨大になることと、そもそも、山中深くでは、携帯電話の電波が届かない所もあるからである。
【0104】
このように、通信手段には、通信コストが非常に安い通信インフラの導入が検討されているものの、センサの設置等に要する費用も膨大である。
【0105】
そこで、ユーザの保有するポイントを、センサの費用に充当することもできるオプションを、APに持たせるようにしてもよい。これによって、ポイント残高情報Pとして示されるユーザの保有するポイントを、現場のインフラの充実のために活用することも可能となる。
【0106】
図2に戻って、権利付与モジュール29は、指定された現実の場所に設置された罠によって、現実の目的鳥獣が捕獲された場合、すなわち捕獲成功の場合、設置した罠に応じて得られる商品(すなわち、
図5の罠リスト110に表示されている商品名116に対応する商品、
図6の罠リスト110に表示されている商品名116(a2)に対応する商品)を得る権利を、対応するユーザに付与する。一方、捕獲不成功の場合、権利付与モジュール27は、捕獲不成功の場合の商品(すなわち、
図6の罠リスト110に表示されている商品名116(b2)に対応する商品)を得る権利を、対応するユーザに付与する。
【0107】
なお、図示していないが、権利付与モジュール29は、これら商品を得る権利の代わりに、相応のポイントをユーザに付与しても良い。この場合、捕獲成功の場合に付与されるポイントの方が、当然ながら、捕獲不成功の場合に付与されるポイントよりも多い。
【0108】
ポイントが付与された場合、ポイント残高情報Pとして記録されているポイントに、付与されたポイントが加算されることによって、ポイント残高情報Pが更新される。ユーザは、ポイント残高情報Pとして記録されているポイントを、さらなる罠の購入資金として使用したり、または、前述したようなセンサの費用に使用することもできる。
【0109】
なお、捕獲成功か捕獲不成功であるかを判定するためには現場での確認を必要とする。指定された現実の場所に設置された罠によって、罠の有効期限内に、現実の目標鳥獣が捕獲されたことが確認された場合、捕獲成功と判定される。一方、例えば、檻の扉が閉まった場合であっても、現実の目的鳥獣が捕獲された訳ではなく、空ハジキといって、風で檻の扉が閉まった場合であったり、檻から逃げられた場合であったり、目的外の鳥獣が捕獲された場合、捕獲不成功と判定される。
【0110】
したがって、捕獲成功か捕獲不成功かを判定するために、以下のような現場での確認作業を要する。
【0111】
まず、檻の扉が閉まると、檻に設置された扉センサが発動し、扉センサからの信号が、通信ネットワーク70を介して、サーバ装置10へ送信される。
【0112】
扉センサから信号が送信されると、APの運営者は、遠隔カメラにより該檻の状態をモニタリングし、罠が発動していること(檻が実際に閉まっていること)、および、罠の有効期限内であることを確認し、さらに、檻の中に、現実の目的鳥獣が捕獲されていることを確認する。APの運営者は、このような確認作業によって、捕獲成功か捕獲不成功かを判定し、捕獲成功と判定した場合には、権利付与モジュール27に対して、該ユーザのユーザ端末60から、捕獲成功通知画面を表示させるとともに、該ユーザに、罠リスト110に表示されている商品名116に対応する商品を得る権利を付与するように指示する。
【0113】
図9は、ユーザ端末から表示される捕獲成功通知画面の一例を示す概念図である。
【0114】
ユーザは、ユーザ端末60から、
図9に示すような捕獲成功通知画面が表示されることによって、捕獲に成功したことと、捕獲成功により得られる商品名(例えば、
図5に示される商品名116や、
図6に示される商品名116(a2))とを確認することができる。
【0115】
図9に示されるように、捕獲成功通知画面の下方には、商品交換ボタン130が表示される。ユーザは、商品交換ボタン130をタップすることによって、表示された商品との交換を要求することができる。
【0116】
捕獲不成功通知画面については特に図示しないが、
図9において示される「ホカク成功!」の代わりに、例えば「残念!ホカク不成功」のような表示がなされ、捕獲成功時に交換可能な商品名116の代わりに、捕獲不成功時に交換可能な商品名(例えば、
図6に示される商品名116(b2))が表示されるような画面とすることができる。
【0117】
商品交換ボタン130のタップに応じて、商品提供処理モジュール30が起動し、商品提供処理モジュール30が、ユーザ端末60に対して、ユーザの住所および氏名といった個人情報の入力を要求する。これに応じて、ユーザが、住所および氏名を入力すると、商品提供処理モジュール30は、商品名116に対応する商品を、ユーザへ発送するための手配を行う。具体的には、入力されたユーザの住所および氏名を使って、荷札を作成し、運送会社等に対して、商品の発送要求を行う。
【0118】
商品の発送手配が完了した後は、商品提供処理モジュール30は、ユーザの個人情報である住所および氏名を消去する。このように、個人情報は、必要な場合にのみしか使用されず、発送手配終了後は、サーバ装置10内には残らないので、個人情報が漏洩する心配はない。
【0119】
商品は、例えば農家や自治体のように、鳥獣捕獲による恩恵の享受者によって提供される農産品や特産品とすることができる。この場合の農家は、鳥獣が捕獲された檻の近傍の農家以外の農家であってもよく、自治体は、鳥獣が捕獲された檻を所有している自治体以外の自治体であってもよい。これによって、より多くの種類の商品、すなわち、ユーザにとってより魅力的な商品を提供することができる。
【0120】
また、商品は、必ずしも物理的な商品ではなく、サービスとすることもできる。例えば、このサービスが、捕獲した鳥獣をジビエとして食べるジビエイベントへの招待であれば、商品提供処理モジュール30は、このジビエイベントへの招待券を、電子情報としてユーザ端末60へ送信する。この招待券によって、ユーザが実際にその自治体を訪れることによって、自治体の活性化にもつなげることができる。
【0121】
また、この種のサービスを、各自治体が提供するようになれば、自治体同士での競争原理も働くようになるので、さらに良質なサービスをユーザに提供できるようになるという相乗効果も期待される。
【0122】
一方、ユーザにとっても、自分が罠を設置した現場を実際に訪れることによって、罠オーナとしての自覚がさらに高まるのみならず、現地の人との交流を通じて、現場に対する愛着も芽生え、鳥獣害に対する意識がさらに高まるのみならず、罠を継続的に購入しようという強い動機付けも湧いてくる。
【0123】
このように、APは、商品として、バラエティに富んだ商品を提供することで、ユーザの罠購入意欲がさらに高まるような工夫をしている。
【0124】
更に、鳥獣害に対する意識をさらに高めるためには、商品やサービスを提供することに加えて、ユーザ毎の捕獲実績をランキング表示し、ユーザ間での競争意識を芽生えさせることも有効である。
【0125】
そのために、捕獲成功ポイント累積モジュール31は、罠の購入に使用されたポイントのうち、捕獲成功した罠の購入に使用されたポイント、すなわち、捕獲成功ポイントを、ユーザ毎に累積し、累積結果を、ユーザ登録情報U1に関連付けて獲得実績情報Jに追加する。
【0126】
ランキング表示モジュール32は、獲得実績情報Jに基づいて、捕獲成功ポイントの多い順に、ユーザを、ユーザ端末60の表示画面から、ランキング表示する。
【0127】
このようなランキング表示は、ユーザが罠を継続的に購入したくなるようなモチベーションの高揚に有効である。ユーザは、ランクアップを目指して、さらに罠の購入するようになるであろう。
【0128】
さらに、ランキング表示モジュール32は、ランキング結果に応じて、プレミアサービスとして、例えば月間上位ランキング者5人に対して、電子的に貢献メダルを与えるようにしても良い。デザインにレアな貢献メダルを提供することによって、レアもの好きなユーザは、貢献メダルの獲得目指して、さらに罠を購入するようになるであろう。
【0129】
【0130】
貢献メダルを与えられると、ユーザ端末60の表示画面から、
図10に示すような貢献メダル取得実績
図122が表示される。
図10に示す例では、9つの貢献メダル(123a~123i)が準備されており、うち2つの貢献メダル123a、123cは既に取得済みであり、外枠が強調されている貢献メダル123bは、今回取得されたものであることを示している。取得済みの貢献メダル123a、123cは、例えば、カラーで鮮明に表示される一方、未取得の貢献メダル123d~123iは、例えば、モノクロで暗く表示される。
【0131】
ユーザは、すべての貢献メダル123を取得するために、すなわち、モノクロで暗く表示されている貢献メダル123d~123iをすべて、カラーで鮮明に表示させることを目指して、罠を継続的に購入するよう、発奮するであろう。
図10に例示されるような9つの貢献メダル(123a~123i)がすべて取得された場合、ランキング表示モジュール32は、さらに別の貢献メダル取得実績
図122を表示し、ユーザに対して更に別の貢献メダル123を獲得するように促すようにしてもよい。
【0132】
さらにまた、地域限定の特典を提供することによって、特定のユーザを、特定の地域に囲い込むこと、つまり、特定のユーザを、毎回、特定の地域に罠を設置するように誘導することも可能となる。
【0133】
そのために、捕獲成功ポイント累積モジュール31は、前述した捕獲成功ポイントを地域別(例えば、都道府県別、あるいは、同じ都道府県でも、〇〇地区など)に分類して累積し、その結果を、捕獲実績情報Jに蓄積する。
【0134】
そして、特定の地域における捕獲成功ポイントに応じて、捕獲成功ポイント累積モジュール31が、ユーザに対して、その地域に対する貢献証明書のような証明書を発行する。特に、凝ったデザインの貢献証明書とすれば、レアもの好みのユーザにとって、たまらなく嬉しいものとなるであろう。
【0135】
図11は、貢献証明書の一例を示すエリアパスポートである。
【0136】
例えば、小田原市石橋地区における捕獲成功ポイントが100ポイントを超えたユーザには、貢献証明書として、小田原市石橋地区から、
図11に示すようなエリアパスポート140を発行する。このパスポートによって、ユーザは、小田原市石橋地区における鳥獣害対策に多大な貢献をしていることが証明される。また、このパスポートに、特別サービス(例えば、地区内の宿泊料金、乗り物料金、お土産等の割引券など)を付加すれば、ユーザにとって、実利的にもありがたいものとなるであろう。すなわち、このような貢献証明書によって、他地区との差別化を図ることが可能となり、特定のユーザを特定の地域に囲い込むことが可能となり、このユーザは、その地区のために、継続的に罠を購入し設置するようになるであろう。
【0137】
このように、サーバ装置10は、ユーザが罠を継続的に購入したくなるような環境を作り出すために、様々な工夫を凝らしている。
【0138】
次に、以上のように構成した実施形態に係るサーバ装置の動作例について説明する。
【0139】
【0140】
ユーザが、APを利用するためには、ユーザ端末60から、サーバ装置10にアクセスする必要がある(S1)。
【0141】
ユーザ端末60からサーバ装置10にアクセスすると、ユーザ認証モジュール21によって、ユーザ端末60から、
図4に例示するようなユーザ認証画面aが表示される。
【0142】
ユーザは、APの初回利用時(S2:Yes)には、ユーザ登録を行うために、ユーザ認証画面aから表示される新規登録ボタンa3をタップする。
【0143】
新規登録ボタンa3がタップされると、
図3に例示するようなユーザ登録画面bがユーザ端末60から表示される。ユーザは、ユーザ登録画面bから、例えば、ニックネームb1、メールアドレスb2、パスワードb3、およびパスワード(確認用)b4を入力することによって、ユーザ登録を行う(S3)。
【0144】
ニックネームb1、メールアドレスb2、パスワードb3、およびパスワード(確認用)b4が入力されると、ユーザ認証モジュール21によって、ユーザ情報データベース42が参照され、同一のニックネームb1またはメールアドレスb2が登録されているユーザ登録情報U1が存在しないか否かが確認される。存在する場合、ユーザ登録画面bから、別のニックネームb1またはメールアドレスb2を入力するように促す表示がなされる。
【0145】
存在しない場合、ユーザ認証モジュール21によってさらに、パスワードb3とパスワード(確認用)b4とが一致しているか否かが確認される。
【0146】
ユーザ認証モジュール21によって、パスワードb3とパスワード(確認用)b4とが一致していないことが確認されると、ユーザ登録画面bから、パスワードb3と、パスワード(確認用)b4とが不一致であることが表示され、パスワードb3とパスワード(確認用)b4との再入力が促される。
【0147】
ユーザ認証モジュール21によって、パスワードb3とパスワード(確認用)b4との一致が確認されると、ニックネームb1、メールアドレスb2、およびパスワードb3は、ユーザ登録情報U1としてユーザ情報データベース42に蓄積される。
【0148】
また、ユーザ認証モジュール21によって、メールアドレスb2がユーザIDとして使用され、このユーザIDがパスワードb3と組み合わされることによってユーザ認証情報U2が生成され、ユーザ情報データベース42に蓄積される。
【0149】
このように、ユーザのユーザ登録情報U1およびユーザ認証情報U2が生成され、ユーザ情報データベース42に蓄積されることによって、ユーザの新規登録処理が完了する。
【0150】
このような新規登録処理は、APの初回利用時に一度行われればよく、次回の利用(S2:No)からは、ユーザ認証処理(S4)のみが必要とされる。
【0151】
ユーザ認証処理では、ユーザ認証モジュール21によってユーザ端末60から表示される
図4に例示するようなユーザ認証画面aに対して、ユーザは、メールアドレスa1およびパスワードa2を入力し、ログインボタンa4をタップする。
【0152】
ログインボタンa4のタップに応じて、入力されたメールアドレスa1およびパスワードa2が、ユーザ認証モジュール21によって組み合わされて、ユーザ認証情報が生成され、ユーザ情報データベース42に同一のユーザ認証情報U2が蓄積されているか否かが確認される。
【0153】
ユーザ情報データベース42に同一のユーザ認証情報U2が蓄積されている場合、ユーザ認証モジュール21によって、ユーザ認証成功と判定され(S5:Yes)、ログインが許可される。一方、ユーザ情報データベース42に同一のユーザ認証情報U2が蓄積されていない場合、ユーザ認証モジュール21によって、ユーザ認証不成功と判定され(S5:No)、ステップS4に戻る。
【0154】
APへのログインが完了すると、ユーザ端末60から、
図5または
図6に例示するような罠メニュー画面が表示される(S6)。
【0155】
図5に例示する罠メニュー100には、複数の罠リスト110(例えば、110(1)、110(2)・・・)が含まれている。なお、
図5では、例として、2つの罠リスト110(1)、110(2)しか表示されていないが、罠リスト110は、2つに限定されず、3つ以上であってもよい。罠リスト110の数が多くて、ユーザ端末60の表示画面から一度にすべてが表示されない場合でも、ユーザは、画面をスワイプすることによって、すべての罠リスト110を見ることができる。
【0156】
罠リスト110には、現実の罠を購入するために必要なポイント111、その罠の残り個数(在庫)112、その罠の有効期限113、その罠の販売開始からの経過日数114、その罠を設置可能な現実の設置場所115、その罠による現実の鳥獣の捕獲成功時に交換可能な商品名(写真付き)116、およびその罠による過去の現実の目標鳥獣の捕獲成功率および設置数(カッコ内に示す)117といった情報が含まれている。
【0157】
一方、
図6に例示する罠メニュー100には、捕獲成功時に交換可能な商品名116(a2)および写真116(a1)のみならず、捕獲不成功時に交換可能な商品名116(b2)および写真116(b1)も含まれている。
【0158】
なお、
図6では、捕獲不成功時に交換可能な商品の写真116(b1)および商品名116(b2)も表示した関係上、1つの罠リスト110しか例示していないが、スワイプすることによって、別の罠リスト110を表示することも可能である。
【0159】
図5および
図6に例示するような罠リスト110によって、ユーザは、どの罠を購入すれば、捕獲成功時にどの商品と交換できるのかを、即座に知ることができる。さらには、
図6に例示するような罠リスト110によって、ユーザは、捕獲不成功時であっても、どの商品と交換できるのかを、即座に知ることができる。このような即時性によって、ユーザに安心感を与え、罠購入に躊躇しがちな心理的なハードルを下げ、APの利用意欲を高めることが可能となる。
【0160】
ユーザが、
図5および
図6のように、ユーザ端末60から表示されている設置場所115をタップすると、地図情報提供モジュール24が起動される(S7)。
【0161】
地図情報提供モジュール24が起動されると、地図情報データベース41から、設置場所115を含む設置場所115の周囲の地図情報Mおよび設置場所115の写真データQが取得され、地図情報Mが、
図7に例示するように、ユーザ端末60の表示画面から表示される(S8)。
【0162】
これによって、ユーザは、罠の設置場所を確認することができる。また、地図情報Mの下方には、写真表示ボタン120も表示されている。ユーザが、写真表示ボタン120をタップすると、
図8に例示するように、ユーザ端末60の表示画面から、設置場所115の写真データQが表示される。
【0163】
ユーザが、表示された設置場所に罠を設置したい場合(S9:Yes)、ユーザは、
図7または
図8に表示されているワナ設置ボタン118をタップすることによって、罠購入処理(S10)に進む。
【0164】
一方、ユーザが、別の設置場所を検討したい場合(S9:No)、ユーザは、
図7または
図8に表示されているワナ設置ボタン118をタップすることによって、ステップS6の処理に戻ることができる。
【0165】
罠購入処理では、場所情報取得モジュール25によって、ユーザ情報データベース42に記憶されているユーザ登録情報U1に紐付けて、該ユーザの罠購入情報Kが記録される。罠購入情報Kには、該ユーザのユーザ登録情報U1、罠の場所情報、購入ポイント、有効期限、および捕獲目標鳥獣が含まれる。
【0166】
ポイント計算モジュール28では、ユーザによって選択された罠リスト110に応じて、ユーザ情報データベース42に記憶されている該ユーザのポイント残高情報Pが参照され、現在のポイントから、選択された罠リスト110で指定された罠の購入に必要なポイントが差し引かれる。差し引き後のポイントがプラスであれば(S11:Yes)、この罠の購入処理が完了し、ポイント残高情報Pのポイントが、差し引き後の値に更新される(S12)。
【0167】
一方、差し引き後のポイントがマイナスであれば(S11:No)、不足分がユーザ端末60の表示画面から表示され、ユーザに対して不足ポイント分の入金が促される。そして、例えば、クレジットカード払い、銀行振込、コンビニエンスストア決済、通信料金に加える手法などによって入金がなされた場合(S13)、料金徴収モジュール22によって、入金額に応じたポイントに変換され、変換されたポイントが加えられることによって、該ユーザのポイント残高情報Pが更新される。そして、ポイント計算モジュール28によって、このポイントが使われ、上述したような罠の購入手続きおよびポイント残高情報の更新が行われる。
【0168】
このような罠購入処理が完了すると、ユーザ情報データベース42に記憶された罠購入情報Kに基づいて、指定された場所の現実の檻に、指定された現実の罠が仕掛けられるよう手配される。そして、この手配に応じて、指定された現実の檻に、指定された罠が設置される(S14)。
【0169】
このように実際に罠が仕掛けられた檻が閉まると、檻に設置された扉センサが発動し、扉センサからの信号が、通信ネットワーク70を介して、サーバ装置10へ送信される。
【0170】
扉センサから信号が送信されると、APの運営者は、遠隔カメラにより該檻の状態をモニタリングし、罠が発動していること(檻が実際に閉まっていること)、および、罠の有効期限内であることを確認し、さらに、檻の中に、目的鳥獣が捕獲されていることを確認する。APの運営者は、このような確認作業によって、捕獲成功か捕獲不成功かを判定し(S15)、捕獲成功と判定した場合(S15:Yes)には、該ユーザのユーザ端末60に、
図9に例示するような捕獲成功通知画面を表示するとともに、権利付与モジュール27に対して、該ユーザに、罠リスト110に表示されている商品名116に対応する商品を得る権利を付与するように指示する。これに応じて、対応する罠リスト110で指定されている商品(例えば、
図5に示す商品116、あるいは
図6に示す商品116(a1)、(a2))を得る権利が、権利付与モジュール29によって、ユーザに付与される(S16)。
【0171】
ユーザは、ユーザ端末60から、
図9に示すような捕獲成功通知画面が表示されることによって、捕獲に成功したことと、捕獲成功時により得られる商品名とを確認することができる。
【0172】
図9に示されるように、捕獲成功通知画面の下方からは、商品交換ボタン130が表示される。ユーザは、商品交換ボタン130をタップすることによって、表示された商品との交換を要求することができる(S18)。
【0173】
一方、捕獲不成功の場合(S15:No)、
図6に示す商品116(b1)、(b2)に示すように、捕獲不成功時に得られる商品が指定されている場合には、この商品を得る権利が、権利付与モジュール29によって、ユーザに付与される(S17)。
【0174】
そして、ユーザは、図示しない交換要求画面から、商品との交換を要求することができる(S18)。
【0175】
なお、権利付与モジュール29は、これら商品を得る権利の代わりに、相応のポイントをユーザに付与しても良い。この場合、捕獲成功の場合に付与されるポイントの方が、当然ながら、捕獲不成功の場合に付与されるポイントよりも多い。
【0176】
ポイントが付与された場合、ポイント残高情報Pとして記録されているポイントに、付与されたポイントが加算されることによって、ポイント残高情報Pが更新される。ユーザは、ポイント残高情報Pとして記録されているポイントを、さらなる罠の購入資金として使ったり、または、前述したようなセンサの費用に使うこともできる。
【0177】
ステップS18でなされた商品交換ボタン130のタップに応じて、商品提供処理モジュール30が起動され、商品提供処理モジュール30によって、商品名116に対応する商品を、ユーザへ発送するための手配(S19)が行われる。
【0178】
この商品発送手配では、まず、商品提供処理モジュール30によって、図示しない入力画面が表示され、ユーザ端末60に対して、ユーザの住所および氏名といった個人情報の入力が要求される(S20)。これに応じて、ユーザによって住所および氏名が入力されると、商品提供処理モジュール30によって、荷札が作成され、運送会社等に対して、商品を発送するように手配がなされる(S21)。
【0179】
ステップS21の後、ユーザの個人情報、すなわち住所および氏名は、商品提供処理モジュール30によって消去される(S22)。このように、住所および氏名といった個人情報は、必要な場合にのみしか使用されず、発送手配終了後は消去されることにより、サーバ装置10内には残らないので、個人情報が漏洩する心配はない。
【0180】
商品は、前述したように、例えば農家や自治体のように、鳥獣捕獲による恩恵の享受者によって提供される農産品や特産品とすることができるが、これら商品は、例えば農家や自治体のような商品提供者から、ユーザに対して直接的に発送手配されるのではなく、APの運営者によって発送手配される。
【0181】
これによって、ユーザの個人情報は、商品提供者へ提供されず、ユーザの個人情報を取り扱うことができるのは、APの運営者のみとなる。そして、商品の発送手配が完了した後は、ユーザの個人情報は、商品提供処理モジュール30によって消去される。このように、個人情報は、必要な場合しか使用されず、サーバ装置10内には残らない。したがって、ユーザの個人情報はどこにも漏洩しないため、ユーザは、安心して、APの利用を継続することができる。
【0182】
また、AP内では、ユーザと商品提供者との間で直接的な金銭の授受は発生しないので、商品交換に際し、ユーザと商品提供者との間で金銭トラブルが発生することはない。
【0183】
さらには、前述したように、商品の発送手配を、商品提供者が直接行うのではなく、APの運営者が行うことは、商品提供者にもメリットがある。それは、商品提供者は、ポイントとの交換に供される商品を、APの運営者に一括して納入すればよくなるために、商品を、各ユーザに個別発送するといった面倒な作業を行なう必要なく、APの運営者という新たな安定した販路を得られるようになったことである。販路の拡大は、経営の安定化に直結することなので、農家(例えば、農業従事者や畜産業者)や自治体といった商品提供者にとって、好ましいものである。
【0184】
このメリットは、APの普及が進むほど、大きくなるので、商品提供者のモチベーション向上にも寄与し、商品提供者間での競争原理も働くようになり、商品提供者の参加数の増加、およびこれに伴う商品のラインアップの充実度の向上も期待されるようになる。
【0185】
商品のラインアップの充実は、APを利用するユーザ数の増加にもつながる。そして、より多くのユーザがAPを利用するようになれば、自治体の罠に対する費用負担も軽減される。
【0186】
また、商品は、必ずしも物理的な商品に限るものではなく、サービスとすることもできる。例えば、このサービスが、捕獲した鳥獣をジビエとして食べるジビエイベントへの招待であれば、商品提供処理モジュール30によって、ユーザに対して、このジビエイベントへの招待券が電子情報として送られる。これによって、都会のユーザが、その自治体を訪れる機会が作られるので、自治体としては、あたかも観光客を呼び込むように、自治体の活性化につなげることも可能となる。
【0187】
また、この種のサービスを、より多くの自治体が提供するようになれば、自治体同士での競争原理も働くようになるので、さらに良質な商品をユーザに提供できるようになるという相乗効果も期待できる。
【0188】
一方、ユーザにとっても、自分が罠を設置した現場を実際に訪れることによって、現地の人との交流を通じて、現場に対する愛着が芽生えるようになるので、鳥獣害に対する意識がさらに高まり、罠を継続的に購入することに対する強い動機付けがなされる。
【0189】
また、鳥獣害に対する意識をさらに高めるためには、商品やサービスを提供することに加えて、ユーザ毎の捕獲実績をランキング表示し、ユーザ間での競争意識を芽生えさせることも有効である。
【0190】
そのために、罠の購入に使用されたポイントのうち、捕獲成功した罠の購入に使用されたポイント、すなわち、捕獲成功ポイントが、捕獲成功ポイント累積モジュール31によってユーザ毎に累積され、累積結果が、ユーザ登録情報U1に関連付けて獲得実績情報Jに追加される。そして、獲得実績情報Jに基づいて、ランキング表示モジュール32によって、捕獲成功ポイントの多いユーザ順に、ユーザ端末60の表示画面から、ランキング表示される。
【0191】
このようなランキング表示は、ユーザが罠を継続的に購入したくなるようなモチベーションの高揚に有効である。ユーザは、ランクアップを目指して、さらに罠の購入するようになるであろう。
【0192】
さらに、ランキング結果に応じて、ランキング表示モジュール32によって、プレミアサービスとして、例えば月間上位ランキング者5人に対して、電子的に貢献メダルを与えるようにしても良い。デザイン的にレアな貢献メダルを提供することによって、レアもの好きなユーザは、貢献メダルの獲得目指して、さらに罠を購入するようになる。
【0193】
さらにまた、
図11を用いて説明したエリアパスポートのように、地域限定の特典を提供することによって、特定のユーザを、特定の地域に囲い込むことも可能となる。
【0194】
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、ユーザが罠を継続的に購入したくなるような環境を作り出すために、様々な工夫が講じられている。
【0195】
先ず、罠を購入する際に、捕獲成功時あるいは捕獲不成功時に得られる商品116が、罠メニュー100から、写真付きで表示されるので、ユーザは、商品を視覚的に確認でき、安心してAPを利用することができる。
【0196】
また、罠メニュー100からは、捕獲成功率のような捕獲実績も表示されるので、ユーザは、これらの情報に基づいて、どの場所にどの罠を仕掛けるのかを一種のスリルを感じながら前向きに検討できるようになる。
【0197】
なお、ユーザによって交換要求された商品116は、商品提供者からではなく、APの運営者からユーザへ発送手配されるので、ユーザの個人情報は、商品提供者へ漏れることはない。また、商品の発送手配完了後は、個人情報は、サーバ装置10から消去されるので、サーバ装置10から個人情報が漏洩することもない。さらに、商品の交換に際し、ユーザと商品提供者との間で直接的な金銭の授受は発生しないので、ユーザは金銭トラブルに巻き込まれることはない。
【0198】
商品116の代わりに、サービスが提供されることも可能であり、この場合、商品116とは異なり、商品発送のような物理的な授受はなく、すべて電子的な情報の授受によって実施されるので、個人情報をサーバ装置10に提供する必要はなく、ユーザは、個人情報漏洩のリスクを心配することなく、サービスを受け取ることができる。
【0199】
サービスは、例えば、現地で催されるイベントの招待券とすることによって、都会のユーザに、現地に実際に来てもらい、地域の活性化を図るなど、幅広く活用することも可能となる。
【0200】
また、捕獲成功実績に応じたランキングを表示したり、レアな貢献メダルを発行することによって、ユーザによる罠の購入欲に訴えることもできる。
【0201】
さらには、地域毎の貢献証明書を発行したりすることによって、特定のユーザの囲い込みを図るなど、他地区との差別化を図ることも可能である。
【0202】
このように、本発明によって、鳥獣害の認知度を高め、APへ参加するユーザのハードを下げ、益々多くのユーザがAPに参加するようになる。そして、ユーザは、捕獲成功あるいは不成功に関わらず、次回もまた罠を購入したくなるので、罠の購入のための資金の調達、罠の設置、目的鳥獣害の捕獲といった一連のスキームを、持続的かつ拡大的に実施することが可能となる。
【0203】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0204】
10 サーバ装置
11 バス
12 CPU
13 外部記録媒体
14 記録媒体読取部
15 通信部
20 メモリ
21 ユーザ認証モジュール
22 料金徴収モジュール
23 罠メニュー提供モジュール
24 地図情報提供モジュール
25 場所情報取得モジュール
26 捕獲実績情報蓄積モジュール
27 捕獲実績情報提供モジュール
28 ポイント計算モジュール
29 権利付与モジュール
30 商品提供処理モジュール
31 捕獲成功ポイント累積モジュール
32 ランキング表示モジュール
33 書込可能データエリア
40 記憶装置
41 地図情報データベース
42 ユーザ情報データベース
43 捕獲実績情報データベース
60 ユーザ端末
70 通信ネットワーク
100 罠メニュー
110 罠リスト
111 罠を購入するために必要なポイント
112 罠の残り個数(在庫)
113 罠の有効期限
114 罠の販売開始からの経過日数
115 罠を設置可能な現実の設置場所
116 交換可能な商品名
117 捕獲成功率および設置数
118 ワナ設置ボタン
120 写真表示ボタン
121 戻るボタン
122 貢献メダル取得実績図
123 貢献メダル
130 商品交換ボタン
140 エリアパスポート
AP アプリケーションサービス
J 捕獲実績情報
K 罠購入情報
M 地図情報
P ポイント残高情報
Q 写真データ
U1 ユーザ登録情報
U2 ユーザ認証情報
a ユーザ認証画面
a1 メールアドレス入力欄
a2 パスワード入力欄
a3 新規登録ボタン
a4 ログインボタン
b ユーザ登録画面
b1 ニックネーム登録欄
b2 メールアドレス登録欄
b3 パスワード登録欄
b4 パスワード登録欄(確認用)