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  • 特開-ストラップ止め具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022051459
(43)【公開日】2022-03-31
(54)【発明の名称】ストラップ止め具
(51)【国際特許分類】
   A45F 3/04 20060101AFI20220324BHJP
   A45C 13/30 20060101ALI20220324BHJP
【FI】
A45F3/04 300
A45C13/30 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020157953
(22)【出願日】2020-09-18
(71)【出願人】
【識別番号】593106413
【氏名又は名称】ヴァリュウ物産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081709
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴若 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】柴田 和彦
【テーマコード(参考)】
2E181
3B045
【Fターム(参考)】
2E181BC01
2E181BD04
3B045AA35
3B045CE08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】長さ調節により余分な長さとなってぶらつくストラップ端部を保持し、ストラップ端部のぶらつきを抑えて体裁を良くするとともに、ストラップ端部が他人や物に触れることを防止するストラップ止め具を提供する。
【解決手段】収納バックの背負いのストラップ12に装着可能なストラップ止め具20であり、ストラップ止め具20は、背負いのストラップ12のストラップ本体部12aの長さ調節によりぶらつくストラップ端部12bを、ストラップ本体部12aに保持するものであり、ストラップ本体部12aに着脱可能な本体止部と、ぶらつくストラップ端部12bに着脱可能な端部止部と、を含み、本体止部と端部止部とにより、ぶらつくストラップ端部12bを、ストラップ本体部12aに保持する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納バックの背負いのストラップに装着可能なストラップ止め具であり、
前記ストラップ止め具は、背負いのストラップのストラップ本体部の長さ調節によりぶらつくストラップ端部を、前記ストラップ本体部に保持するものであり、
ストラップ本体部に着脱可能な本体止部と、
ぶらつくストラップ端部に着脱可能な端部止部と、を含み、
前記本体止部と前記端部止部とにより、前記ぶらつくストラップ端部を、前記ストラップ本体部に保持する前記ストラップに着脱可能な構成であることを特徴とするストラップ止め具。
【請求項2】
前記本体止部及び前記端部止部は、
テープ状に形成され、
前記本体止部と前記端部止部は、
重ねて中央部を固定し、
前記本体止部は、前記ストラップ本体部に装着可能であり、
前記端部止部は、前記ぶらつくストラップ端部に装着可能であることを特徴とする請求項1に記載のストラップ止め具。
【請求項3】
前記本体止部を、前記ストラップ本体部に装着する構成は、
前記本体止部により前記ストラップ本体部を包囲し、
包囲した前記本体止部の端部同士を、面ファスナーまたはホックを用いて装着することを特徴とする請求項2に記載のストラップ止め具。
【請求項4】
前記端部止部を、前記ぶらつくストラップ端部に装着する構成は、
前記端部止部により前記ぶらつくストラップ端部を包囲し、
包囲した前記端部止部の端部同士を、面ファスナーまたはホックを用いて装着することを特徴とする請求項2に記載のストラップ止め具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、背負いのストラップを有する収納バックに用い、背負いのストラップに着脱可能で、背負いのストラップの長さ調節により余分な長さとなってぶらつくストラップ端部を保持するストラップ止め具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、背負かばんを背負って使用した際に、例えば、かばんの背面が人の背中に密着されるので、通気性を良くして背中がむれないようにした背負かばんが提案されている(特許文献1)。このような背負かばんでは、その背部には背負いのストラップが設けられており、この背負いのストラップの長さ調節により背負かばんを背負ようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-204547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の背負かばんでは、その背部に設けられる背負いのストラップは、使用者の体形や内部に入れる荷物の量などに合わせて長さを調節することができるようになっている。このため、例えば、痩せた人が使用する場合や内部に入れる荷物が少量の場合には、背負いのストラップの手を通す部分を小さくするように調節するが、その分背負かばんを背負いのストラップにより背負った後に、背負いのストラップの端部が大きくぶらつくようになる。このように、背負いのストラップの端部が大きくぶらつくと、体裁が悪いだけでなく、邪魔になり、かつ他人や物に触れるなどの問題があった。
【0005】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、背負いのストラップの長さ調節により余分な長さとなってぶらつくストラップ端部を保持し、ストラップ端部のぶらつきを抑えて体裁を良くするとともに、ストラップ端部が他人や物に触れることを防止することが可能なストラップ止め具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0007】
請求項1の記載の発明は、収納バックの背負いのストラップに装着可能なストラップ止め具であり、
前記ストラップ止め具は、背負いのストラップのストラップ本体部の長さ調節によりぶらつくストラップ端部を、前記ストラップ本体部に保持するものであり、
ストラップ本体部に着脱可能な本体止部と、
ぶらつくストラップ端部に着脱可能な端部止部と、を含み、
前記本体止部と前記端部止部とにより、前記ぶらつくストラップ端部を、前記ストラップ本体部に保持する前記ストラップに着脱可能な構成であることを特徴とするストラップ止め具である。
【0008】
請求項2の記載の発明は、前記本体止部及び前記端部止部は、
テープ状に形成され、
前記本体止部と前記端部止部は、
重ねて中央部を固定し、前記本体止部は、前記ストラップ本体部に装着可能であり、
前記端部止部は、前記ぶらつくストラップ端部に装着可能であることを特徴とする請求項1に記載のストラップ止め具である。
【0009】
請求項3の記載の発明は、前記本体止部を、前記ストラップ本体部に装着する構成は、
前記本体止部により前記ストラップ本体部を包囲し、
包囲した前記本体止部の端部同士を、面ファスナーまたはホックを用いて装着することを特徴とする請求項2に記載のストラップ止め具である。
【0010】
請求項4の記載の発明は、前記端部止部を、前記ぶらつくストラップ端部に装着する構成は、
前記端部止部により前記ぶらつくストラップ端部を包囲し、
包囲した前記端部止部の端部同士を、面ファスナーまたはホックを用いて装着することを特徴とする請求項2に記載のストラップ止め具である。
【発明の効果】
【0011】
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
【0012】
請求項1乃至請求項4に記載の発明では、ストラップ止め具は、ストラップ本体部に着脱可能な本体止部と、ぶらつくストラップ端部に着脱可能な端部止部と、を含み、本体止部と端部止部とにより、ぶらつくストラップ端部を、ストラップ本体部に保持する背負いのストラップに着脱可能な構成であり、長さ調節により余分な長さとなってぶらつくストラップ端部を保持し、ストラップ端部のぶらつきを抑えて体裁を良くするとともに、ストラップ端部が他人や物に触れることを防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】ストラップ止め具と収納バックを示す図である。
図2】第1の実施形態のストラップ止め具を示す図である。
図3】第2の実施形態のストラップ止め具を示す図である。
図4】第3の実施形態のストラップ止め具を示す図である。
図5】ストラップ止め具の使用を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明のストラップ止め具の実施の形態について説明する。この実施の形態はストラップ止め具の好ましい形態を示すものであるが、この発明はこれに限定されない。
【0015】
[収納バック]
この実施の形態のストラップ止め具は、リュックサック、バックパック等の収納バックに用いられ、収納バックを、図1に示す。図1(a)は斜め後方から見た収納バックの斜視図、図1(b)は収納バックのストラップ止め具を装着する前の図、図1(c)は収納バックのストラップ止め具を装着した図である。
【0016】
この収納バック10は、背負かばんであり、背負バンド11を有し、背負バンド11には、長さ調節可能な背負いのストラップ12が設けられている。この背負いのストラップ12は、長さ調節部材13により、ストラップ本体部12aの長さが調節可能であり、例えば、使用者の体形や内部に入れる荷物の量などに合わせて長さを調節することができる。
【0017】
このため、例えば、痩せた人が使用する場合や内部に入れる荷物が少量の場合には、背負バンド11の手を通す部分を小さくするように調節するが、その分背負かばんを背負バンド11により背負った後に、背負バンド11の端部が大きくぶらつくようになる。このように、背負いのストラップ12には、長さ調節によりぶらつくストラップ端部12bが生じ、例えば、ぶらつくストラップ端部12bが大きくぶらつくと、体裁が悪いだけでなく、邪魔になり、かつ他人や物に触れるなどの問題があった。
【0018】
[ストラップ止め具]
この実施の形態のストラップ止め具20は、背負いのストラップ12の長さ調節によりぶらつくストラップ端部12bを、ストラップ本体部12aに保持する構成であり、図2乃至図4に示すように構成される。背負いのストラップ12は、皮革、合皮、織りテープ、生地などで成形される。
【0019】
このストラップ止め具20は、ストラップ本体部12aに着脱可能な本体止部20aと、ぶらつくストラップ端部12bに着脱可能な端部止部20bと、を含み、本体止部20aと端部止部20bとにより、ぶらつくストラップ端部12bを、ストラップ本体部12aに保持する背負いのストラップ12に着脱可能な構成である。ストラップ止め具20は、皮革、合皮、織りテープ、生地などで成形される。
【0020】
(第1の実施形態)
図2の実施形態では、ストラップ止め具20の本体止部20a及び端部止部20bは、テープ状に形成されている。この本体止部20aと端部止部20bは、重ねて中央部を固定し、本体止部20aと端部止部20bは一体化されている。本体止部20は、ストラップ本体部12aに装着可能であり、端部止部20bは、ぶらつくストラップ端部12bに装着可能であり、ストラップ止め具20は、背負いのストラップ12に着脱可能な構成である。
【0021】
この実施の形態では、本体止部20aを、ストラップ本体部12aに装着する構成は、本体止部20aによりストラップ本体部12aを包囲し、本体止部20aの端部同士を、ホック30a,30bを用いて装着する(図2(d))。端部止部20bを、ぶらつくストラップ端部12bに装着する構成は、端部止部20aによりぶらつくストラップ端部12bを包囲し、包囲した端部止部20bの端部同士を、面ファスナー40a,40bを用いて装着する(図2(e))。
【0022】
この実施形態は、本体止部20aによりストラップ本体部12aを包囲し、本体止部20aの端部同士を、ホック30a,30bを用いて装着し、端部止部20aによりぶらつくストラップ端部12bを包囲し、包囲した端部止部20bの端部同士を、面ファスナー40a,40bを用いて装着する構成であるが、本体止部20aの端部同士を、面ファスナーを用いて装着し、端部止部20bの端部同士を、ホックを用いて装着するようにしてもよい。
【0023】
(第2の実施形態)
図3の実施形態では、ストラップ止め具20の本体止部20a及び端部止部20bは、図2の実施形態と同様に構成されるが、この実施の形態では、本体止部20aを、ストラップ本体部12aに装着する構成は、本体止部20aによりストラップ本体部12aを包囲し、本体止部20aの端部同士を、面ファスナー31a,31bを用いて装着する(図3(d))。端部止部20bを、ぶらつくストラップ端部12bに装着する構成は、端部止部20aによりぶらつくストラップ端部12bを包囲し、包囲した端部止部20bの端部同士を、面ファスナー41a,41bを用いて装着する(図3(e))。
【0024】
(第3の実施形態)
図4の実施形態では、ストラップ止め具20の本体止部20a及び端部止部20bは、図2の実施形態と同様に構成されるが、この実施の形態では、本体止部20aを、ストラップ本体部12aに装着する構成は、本体止部20aによりストラップ本体部12aを包囲し、包囲した本体止部20aの端部同士を、ホック32a,32bを用いて装着する(図4(d))。端部止部20bを、ぶらつくストラップ端部12bに装着する構成は、端部止部20bによりぶらつくストラップ端部12bを包囲し、包囲した端部止部20bの端部同士を、ホック42a,42bを用いて装着する(図4(e))。
【0025】
[ストラップ止め具の使用]
この実施の形態のストラップ止め具は、図5に示すようにして使用される。
【0026】
収納バック10が、例えば、背負かばんであれば、背負バンド11を用いて背負かばんを背負う。この背負った後に、背負バンド11に設けた背負いのストラップ12は、長さ調節部材13により、ストラップ本体部12aの長さを、例えば、使用者の体形や内部に入れる荷物の量などに合わせて調節する。
【0027】
あるいは、背負かばんを背負バンド11により背負う前に、背負バンド11に設けた背負いのストラップ12は、長さ調節部材13により、ストラップ本体部12aの長さを、例えば、使用者の体形や内部に入れる荷物の量などに合わせて調節して、背負う。
【0028】
このように、背負バンド11に設けた背負いのストラップ12は、長さ調節部材13により、ストラップ本体部12aの長さを、例えば、使用者の体形や内部に入れる荷物の量などに合わせて調節すると、その分背負かばんを背負バンド11により背負った後に、背負バンド11の端部が大きくぶらつくようになる。このため、ストラップ止め具20を用い、本体止部20aを、ストラップ本体部12aに装着し、端部止部20bを、ぶらつくストラップ端部12bに装着し、長さ調節により余分な長さとなってぶらつくストラップ端部12bを保持し、ストラップ端部12bのぶらつきを抑えて体裁を良くするとともに、ストラップ端部12bが他人や物に触れることを防止することが可能である。
【0029】
このストラップ止め具20は、本体止部20a及び端部止部20bがテープ状に形成され、本体止部20aと端部止部20bは、重ねて中央部を固定し、本体止部20を、ストラップ本体部12aに装着し、端部止部20bを、ぶらつくストラップ端部12bに装着する構成であり、簡単な構成で、容易にストラップ12に装着できる。しかも、ストラップ止め具20は、ぶらつくストラップ端部12bの余分な長さに応じて移動して保持することができ、ぶらつくストラップ端部12bをストラップ本体部12aに一体化させ、ストラップ端部12bのぶらつきを抑えて体裁を良くするとともに、容易にストラップ端部12bが他人や物に触れることを防止することが可能である。
【0030】
また、ストラップ止め具20は、本体止部20aによりストラップ本体部12aを包囲し、包囲した本体止部20aの端部同士を、面ファスナーまたはホックを用いて装着し、端部止部20bによりぶらつくストラップ端部12bを包囲し、包囲した端部止部20bの端部同士を、面ファスナーまたはホックを用いて装着するから、長さ調節によりぶらつくストラップ端部12bの長さに応じてストラップ止め具20を移動し、かつワンタッチで容易に、例えば既存の収納バック10の背負いのストラップ12に着脱可能である。
【産業上の利用可能性】
【0031】
この発明は、背負いのストラップを有する収納バックに用い、背負いのストラップに着脱可能で、背負いのストラップの長さ調節により余分な長さとなってぶらつくストラップ端部を保持するストラップ止め具に適用され、長さ調節により余分な長さとなってぶらつくストラップ端部を保持し、ストラップ端部のぶらつきを抑えて体裁を良くするとともに、ストラップ端部が他人や物に触れることを防止することが可能である。
【符号の説明】
【0032】
10 収納バック
11 背負バンド
12 背負いのストラップ
12a ストラップ本体部
12b ぶらつくストラップ端部
13 長さ調節部材
20 ストラップ止め具
20a 本体止部
20b 端部止部
30a,30b ホック
31a,31b 面ファスナー
32a,32b ホック
40a,40b 面ファスナー
41a,41b 面ファスナー
42a,42b ホック
図1
図2
図3
図4
図5