(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022051625
(43)【公開日】2022-04-01
(54)【発明の名称】パーティション用パネル、パーティション用パネル支持部材、およびパーティション
(51)【国際特許分類】
E04B 2/74 20060101AFI20220325BHJP
【FI】
E04B2/74 561H
E04B2/74 561L
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020158035
(22)【出願日】2020-09-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-14
(71)【出願人】
【識別番号】520366477
【氏名又は名称】アルヒテクトン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093115
【弁理士】
【氏名又は名称】佐渡 昇
(72)【発明者】
【氏名】粕渕 剛
(57)【要約】
【課題】軽量化を図ることのできるパーティション用パネル、その支持部材、パーティションを提供する。
【解決手段】パーティション30を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、縦置き時に左右両辺11,12がそれぞれ縦方向に伸び、左右両辺11,12が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部13となっている。支持部材はパーティション用パネル10の縁折り部13が上下方向から差し込まれる、平面視で交差する少なくとも2本の溝22を有し、各溝22の幅は、それぞれパーティション用パネル10の厚さの1.3倍以上、1.5倍以下となっている。または平面視で穴部24hと、穴部24hから放射状に伸びる、パーティション用パネル10の縁折り部13が上下方向から差し込まれる少なくとも2本の溝22を有している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項2】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に左右両辺(11,12)がそれぞれ縦方向に伸び、当該左右両辺(11,12)が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項3】
請求項2において、
縦置き時の左右両辺(11,12)が、それぞれ平面視で反対方向に直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項4】
請求項1~3のうちいずれか一項において、
前記縁折り部(13)は、その幅(W1)が、上下端で小さく、上下方向中央部に向かって大きくなる円弧形状ないし山形形状であることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項5】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
前記パーティション用パネル(10)の縁折り部(13)が上下方向から差し込まれる、平面視で交差する少なくとも2本の溝(22)を有し、各溝(22)の幅(T2)は、それぞれ前記パーティション用パネル(10)の厚さ(T1)の1.3倍以上、1.5倍以下となっていることを特徴とするパーティション用パネル支持部材。
【請求項6】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
平面視で穴部(24h)と、この穴部(24h)から放射状に伸びる、前記パーティション用パネル(10)の縁折り部(13)が上下方向から差し込まれる少なくとも2本の溝(22)を有し、前記穴部(24h)には、この支持部材で支持されるパーティション用パネル(10)の縁折り部(13)の下端又は上端が収納されることを特徴とするパーティション用パネル支持部材。
【請求項7】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネル(10)と、このパーティション用パネル(10)を縦置きに支持する請求項5または6に記載のパーティション用パネル支持部材とを備えたことを特徴とするパーティション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーティション用パネル、パーティション用パネル支持部材、およびパーティションに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に見られるように、
正面視方形で平板状のパネル2Aと、隣り合うパネル2A,2A同士を連結する連結手段である支持脚3A,3Aとを備えた自立式のパーテーションが知られている。
このパーテーションによれば、組立・解体が可能である。
【0003】
しかし、パネル2Aは、正面視縦長方形状で表面が平滑な平板部20Aの左右側端側に縦長の柱状部21,22が設けられた構造(同文献0020段落)であるため、平板部20Aよりも厚手の柱状部21,22が設けられている分パネル2Aの重量が重くなり、扱いにくくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、軽量化を図ることのできるパーティション用パネルを提供することである。また、このパーティション用パネルを支持するのに適した支持部材を提供し、さらに、これらを用いたパーティションを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明のパーティション用パネルは、
パーティションを構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっていることを特徴とする。
このパーティション用パネルは、縦置き時に縦方向に伸びる少なくとも一辺が、平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっているので、この縁折り部が、いわば柱として機能する。
そのため、パーティション用パネルの自立性ないし保形性が向上する。
結果として、パネルの厚さを極力薄くすることが可能になり、軽量化を図ることができる。
したがって、また、取扱性も向上する。
【0007】
上記課題を解決するために本発明のパーティション用パネルは、
パーティションを構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に左右両辺がそれぞれ縦方向に伸び、当該左右両辺が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっていることを特徴とする。
このパーティション用パネルは、縦置き時に縦方向に伸びる左右両辺が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっているので、この左右両辺の縁折り部が、いわば柱として機能する。
そのため、パーティション用パネルの自立性ないし保形性が向上する。
結果として、パネルの厚さを極力薄くすることが可能になり、軽量化を図ることができる。
したがって、また、取扱性も向上する。
【0008】
このパーティション用パネルにおいては、
縦置き時の左右両辺が、それぞれ平面視で反対方向に直角に縁折り形成された縁折り部となっている構成とすることができる。
このように構成すると、パーティション用パネルが平面視で点対称となるので、取扱性が一層向上する。
【0009】
このパーティション用パネルにおいては、
前記縁折り部は、その幅が、上下端で小さく、上下方向中央部に向かって大きくなる円弧形状ないし山形形状である構成とすることができる。
このように構成すると、パーティション用パネルに生じる曲げモーメントに応じた保形性が得られるため、より一層の軽量化を図ることができる。
【0010】
上記課題を解決するために本発明のパーティション用パネル支持部材は、
上述したいずれかのパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
前記パーティション用パネルの縁折り部が上下方向から差し込まれる、平面視で交差する少なくとも2本の溝を有し、各溝の幅は、それぞれ前記パーティション用パネルの厚さの1.3倍以上、1.5倍以下となっていることを特徴とする。
このパーティション用パネル支持部材は、パーティション用パネルの縁折り部が上下方向から差し込まれる、平面視で交差する少なくとも2本の溝の幅が、それぞれ記パーティション用パネルの厚さの1.3倍以上、1.5倍以下となっているので、平面視で交差する各溝に、パーティション用パネルの縁折り部を上下方向から好適に差し込むことができると同時に、パーティション用パネルを直線的に連接する場合の各パネル間の直線的なズレを小さくすることができる。
【0011】
上記課題を解決するために本発明のパーティション用パネル支持部材は、
上述したいずれかのパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
平面視で穴部と、この穴部から放射状に伸びる、前記パーティション用パネルの縁折り部が上下方向から差し込まれる少なくとも2本の溝を有し、前記穴部には、この支持部材で支持されるパーティション用パネルの縁折り部の下端又は上端が収納されることを特徴とする。
このパーティション用パネル支持部材は、平面視で穴部と、この穴部から放射状に伸びる、前記パーティション用パネルの縁折り部が上下方向から差し込まれる少なくとも2本の溝を有し、前記穴部には、この支持部材で支持されるパーティション用パネルの縁折り部の下端又は上端が収納されるので、パーティション用パネルを放射状に設置することができる。
【0012】
上記課題を解決するために本発明のパーティションは、
上述したいずれかのパーティション用パネルと、このパーティション用パネルを縦置きに支持する上記のいずれかのパーティション用パネル支持部材とを備えたことを特徴とする。
このパーティションは、上述したいずれかのパーティション用パネルと、パーティション用パネル支持部材とを用いることにより、少ないパーツで容易に組み立てることができ、また、解体することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係るパーティション用パネルおよびパーティションの実施の形態を示す図で、(a)はパーティション用パネルの平面図、(b)はパーティションの斜視図。
【
図2】パーティション用パネルおよびパーティションの他の実施の形態を示す図で、(a)はパーティション用パネルの平面図、(b)はパーティションの斜視図。
【
図3】パーティション用パネルの他の実施の形態を示す斜視図。
【
図4】(a1)は支持部材の一例の平面図、(a2)は斜視図、(b1)は支持部材の他の例の平面図、(b2)は斜視図。
【
図5】(a1)は支持部材のさらなる他の例の平面図、(a2)は斜視図、(b1)は支持部材の更なる他の例の平面図、(b2)は斜視図、(c1)は支持部材の更なる他の例の平面図、(c2)は斜視図。
【
図6】(a1)は上端部を支持する支持部材の一例の平面図、(a2)は斜視図、(b1)は同じく更なる他の例の平面図、(b2)は斜視図、(c1)は同じく更なる他の例の平面図、(c2)は斜視図。
【
図7】(a)は支持部材の交差部の拡大図、(b)は他の支持部材の交差部の拡大図。
【
図8】(a)(b)はそれぞれパーティションの例を示す斜視図。
【
図9】(a)(b)はパーティション用パネルの変形例を示す平面図と正面図、(c)は他の変形例の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係るパーティション用パネル、パーティション用パネル支持部材、およびパーティションの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
【0015】
図1に示すパーティション用パネル(以下単にパネルともいう)10は、
パーティション30を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺12が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺12が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部13となっている。
【0016】
このパーティション用パネル10は、縦置き時に縦方向に伸びる少なくとも一辺12が、平面視で直角に縁折り形成された縁折り部13となっているので、この縁折り部13が、いわば柱として機能する。
【0017】
そのため、パーティション用パネル10の自立性ないし保形性が向上する。
結果として、パネル10の厚さT1を極力薄くすることが可能になり、軽量化を図ることができる。例えば、パネル10の厚さT1は1.5mm程度とすることができる。
したがって、また、取扱性も向上する。
【0018】
なお、このパーティション用パネル10は、縦置き時に縦方向に伸びる左右両辺11,12を、平面視で直角に縁折り形成された縁折り部13とすることもできる。
【0019】
図2に示すパーティション用パネル10は、
パーティション30を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に左右両辺11,12がそれぞれ縦方向に伸び、当該左右両辺11,12が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部13となっている。
【0020】
このパーティション用パネル10は、縦置き時に縦方向に伸びる左右両辺11,12が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部13となっているので、この左右両辺11,12の縁折り部13が、いわば柱として機能する。
【0021】
そのため、パーティション用パネル10の自立性ないし保形性が向上する。
結果として、パネル10の厚さT1を極力薄くすることが可能になり、軽量化を図ることができる。
したがって、また、取扱性も向上する。
【0022】
このパーティション用パネル10は、縦置き時の左右両辺11,12が、それぞれ平面視で反対方向に直角に縁折り形成された縁折り部13となっている。
【0023】
このように構成すると、パーティション用パネル10が平面視で点対称となるので、取扱性が一層向上する。つまり、設置時、左右を気にする必要がなくなるので、作業性が向上する。
【0024】
例えば、
図3に示すように、縁折り部13は、その幅W1が、上下端で小さく(上下端の幅をW1bで示す)、上下方向中央部に向かって大きくなる円弧形状ないし山形形状(図示のものは円弧形状)とすることができる。
【0025】
このように構成すると、パーティション用パネル10に生じる曲げモーメントMに応じた保形性が得られるため、より一層の軽量化を図ることができる。つまり、縁折り部13の幅を必要以上に大きくする必要がなくなるため、その分、軽量化を図ることができる。
【0026】
以上のようなパーティション用パネル10は、例えば
図4(a1)、(a2)に示すような支持部材21の差し込み溝22に、上方から、パーティション用パネル10の下部両端11b、12bを差し込んで
図1,
図2に示すように自立させることで、パーティション30を構成することができる。
【0027】
また、以上のようなパーティション用パネル10は、例えば
図8(a)に示すように、複数(図示のものは2枚)のパネル10を用い長いパーティション30を構成することができる。
【0028】
この場合、パネル10同士の接続部は縁折り部13を逃がすために、中心部に、例えば、
図4(b1)、(b2)に示すように、パーティション用パネル10の縁折り部13が上下方向から差し込まれる、平面視で交差する少なくとも2本の溝22を有する支持部材23を用いる。
【0029】
この実施の形態の支持部材23では、
図7(a)に示すように、各溝22の幅T2は、それぞれパーティション用パネル10の厚さT1の1.3倍以上、1.5倍以下とした。
【0030】
このように構成すると、平面視で交差する各溝22に、パーティション用パネル10の縁折り部13を上下方向から好適に差し込むことができると同時に、パーティション用パネル10を直線的に連接する場合の各パネル10間の直線的なズレc1を小さくすることができる。
【0031】
仮に、各溝22の幅T2を、それぞれパーティション用パネル10の厚さT1の1.3倍未満にしたとすると、各溝22の交差部22cに縁折り部13を上下方向から好適に差し込むことが困難になる。良好に差し込めるようにするためには、縁折り部13の折り曲げ部13cの肉厚を小さくしなければならないが、そうすると、パネルの強度が小さくなってしまう。
【0032】
一方、仮に、各溝22の幅T2を、それぞれパーティション用パネル10の厚さT1の1.5倍を超える幅にしたとすると、パーティション用パネル10の平面部10fの中心線10a同士の平面視での間隔c1が大きくなるため、各パネル10間の直線的なズレ(c1)が大きくなる。
【0033】
これに対し、この実施の形態によれば、各溝22の幅T2を、それぞれパーティション用パネル10の厚さT1の1.3倍以上、1.5倍以下としたので、各溝22に、パーティション用パネル10の縁折り部13を上下方向から好適に差し込むことができると同時に、パーティション用パネル10を直線的に連接する場合の各パネル10間の直線的なズレを小さくすることができる。
【0034】
パーティション用パネル10は、例えば
図8(b)に示すように、複数(図示のものは4枚)のパネル10を用い平面視十字形(放射状)のパーティション30を構成することができる。
【0035】
この場合、中心部は交差状となるため、中心部には、例えば、
図4(b1)、(b2)に示したような、パーティション用パネル10の縁折り部13が上下方向から差し込まれる、平面視で交差する少なくとも2本の溝22を有する支持部材23を用いることが考えられる。
【0036】
しかし、単に2本以上の溝22を交差させただけでは、その交差部22cに複数のパネル10の縁折り部13を上下方向から好適に差し込むことは困難である。
【0037】
そこで、この実施の形態では、例えば
図5(a1)、(a2)に示すような支持部材24を構成した。
この支持部材24は、平面視で穴部24hと、この穴部24hから放射状に伸びる、パーティション用パネル10の縁折り部13が上下方向から差し込まれる少なくとも2本の溝22を有し、穴部24hには、この支持部材24で支持されるパーティション用パネル10の縁折り部13の下端(又は上端)が収納される(
図7(b)参照)。
【0038】
このパーティション用パネル支持部材24は、平面視で穴部24hと、この穴部24hから放射状に伸びる、パーティション用パネル10の縁折り部13が上下方向から差し込まれる少なくとも2本の溝22を有し、穴部24hには、この支持部材24で支持されるパーティション用パネル10の縁折り部13の下端(又は上端)が収納されるので、パーティション用パネル10を放射状に設置することができる。
【0039】
以上のようなパーティション30は、パーティション用パネル10と、このパーティション用パネル10を縦置きに支持するパーティション用パネル支持部材とを備えているので、少ないパーツで容易に組み立てることができ、また、解体することができる。
【0040】
パーティション用パネル10は、公知の合成樹脂、例えばPETで構成することができる。合成樹脂で構成することにより、アルコール除菌もでき且つ手入れも簡単になる。
【0041】
パーティション用パネル10の縁折り部13は、パネル10の平面部10fの形成と同時に屈曲形成する。パネル1の厚さは、その平面部10fの大きさに応じて適宜設定でき、縁折り部13の幅W1も平面部10fの大きさに応じて適宜設定できる。
【0042】
縁折り部13の曲げ方向は、
図2(a)(b)に示したように、逆方向とすることもできるし、同方向とすることもできる。
【0043】
平面部10fの正面視の形状は、四角形に限らず適宜設定できる。例えば、角部を円弧状にしたり(
図9(b)参照)、平面部10f全体を扇状や三角形等にすることもできる。
【0044】
また、例えば
図9(c)に示すように、平面部10f自体を屈曲形成したものとしてもよい。
【0045】
パーティション用パネル10を縦置きに支持するための支持部材は、組み立てられるパーティション30の態様に応じて適宜構成することができる。
【0046】
例えば、
図5(b1)(b2)や(c1)(c2)に示すように、中心角120度ピッチで差し込み溝22pを設けることで、3枚のパーティション用パネル10を中心角120度ピッチで立て、例えば、丸テーブルの3人掛けのテーブルの仕切に適したものとすることもできる。
【0047】
差し込み溝22の幅T2はパーティション用パネル10の厚さT1に応じて適宜設定できるが、前述したように、溝22の幅T2は、それぞれパーティション用パネル10の厚さT1の1.3倍以上、1.5倍以下とすることが望ましい。
【0048】
なお、例えば、パーティション用パネル10の厚さT1が1.5mmである場合、溝22の幅T2は2mmとする。
【0049】
支持部材24の穴24hの直径は、この穴24hに収容されるパネル10の縁折り部13の寸法に応じて適宜設定することができる。
【0050】
支持部材は、公知の適宜の材料、例えば、木材、合成樹脂、金属等で構成することができる。
【0051】
図6の(a1)(a2)、(b1)(b2)、および(c1)(c2)は、それぞれ、縦置きに支持されたパーティション用パネル10の上端部を支持する支持部材(上端用支持部材40)であり、その基本構成は、上述した支持部材(下端支持部材)24等と同様である。
【0052】
図6は天地を逆にして描いてあり、使用時には、溝22が下方にくるようにして使用される。
【0053】
なお、上端用支持部材40の肉厚T3は、下端支持部材24の肉厚T4に比べて小さくできる。
【0054】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。例えば、
【0055】
パーティション30は、上述したいずれかのパーティション用パネル10と、このパーティション用パネル10を縦置きに支持する上記のいずれかのパーティション用パネル支持部材との組み合わせで、種々の形態が可能であり、例えば、
図10に示すように形態のパーティション30も形成可能である。
【符号の説明】
【0056】
10: パーティション用パネル
11,12: 左右両辺
13: 縁折り部
21,23,24: 支持部材
22: 溝
24h: 穴部
30: パーティション
【手続補正書】
【提出日】2021-04-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっており、
前記縁折り部(13)は、パネルの平面部(10f)の形成と同時に屈曲形成され、かつ、
前記縁折り部(13)の折り曲げ部(13c)の外側(13d)は平面視湾曲状となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項2】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に左右両辺(11,12)がそれぞれ縦方向に伸び、当該左右両辺(11,12)が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項3】
請求項2において、
縦置き時の左右両辺(11,12)が、それぞれ平面視で反対方向に直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項4】
請求項1~3のうちいずれか一項において、
前記縁折り部(13)は、その幅(W1)が、上下端で小さく、上下方向中央部に向かって大きくなる円弧形状ないし山形形状であることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項5】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
前記パーティション用パネル(10)の縁折り部(13)が上下方向から差し込まれる、平面視で交差する少なくとも2本の溝(22)を有し、各溝(22)の幅(T2)は、それぞれ前記パーティション用パネル(10)の厚さ(T1)の1.3倍以上、1.5倍以下となっていることを特徴とするパーティション用パネル支持部材。
【請求項6】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
平面視で穴部(24h)と、この穴部(24h)から放射状に伸びる、前記パーティション用パネル(10)の縁折り部(13)が上下方向から差し込まれる少なくとも2本の溝(22)を有し、前記穴部(24h)には、この支持部材で支持されるパーティション用パネル(10)の縁折り部(13)の下端又は上端が収納されることを特徴とするパーティション用パネル支持部材。
【請求項7】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネル(10)と、このパーティション用パネル(10)を縦置きに支持する請求項5に記載のパーティション用パネル支持部材とを備えたことを特徴とするパーティション。
【請求項8】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネル(10)と、このパーティション用パネル(10)を縦置きに支持する請求項6に記載のパーティション用パネル支持部材とを備えたことを特徴とするパーティション。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記課題を解決するために本発明のパーティション用パネルは、
パーティションを構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっており、
前記縁折り部は、パネルの平面部の形成と同時に屈曲形成され、かつ、
前記縁折り部の折り曲げ部の外側は平面視湾曲状となっていることを特徴とする。
このパーティション用パネルは、縦置き時に縦方向に伸びる少なくとも一辺が、平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっているので、この縁折り部が、いわば柱として機能する。
そのため、パーティション用パネルの自立性ないし保形性が向上する。
結果として、パネルの厚さを極力薄くすることが可能になり、軽量化を図ることができる。
したがって、また、取扱性も向上する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
仮に、各溝22の幅T2を、それぞれパーティション用パネル10の厚さT1の1.3倍未満にしたとすると、各溝22の交差部22cに縁折り部13を上下方向から好適に差し込むことが困難になる。良好に差し込めるようにするためには、縁折り部13の折り曲げ部13cの肉厚を小さくしなければならないが、そうすると、パネルの強度が小さくなってしまう。折り曲げ部13cの外側13dは平面視湾曲状となっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2021-07-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっており、
前記縁折り部(13)は、パネルの平面部(10f)と一体形成され、かつ、
前記縁折り部(13)の折り曲げ部(13c)の外側(13d)は平面視湾曲状となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項2】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に左右両辺(11,12)がそれぞれ縦方向に伸び、当該左右両辺(11,12)が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっており、
前記縁折り部(13)は、パネルの平面部(10f)と一体形成され、かつ、
前記縁折り部(13)の折り曲げ部(13c)の外側(13d)は平面視湾曲状となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項3】
請求項2において、
縦置き時の左右両辺(11,12)が、それぞれ平面視で反対方向に直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項4】
請求項1~3のうちいずれか一項において、
前記縁折り部(13)は、その幅(W1)が、上下端で小さく、上下方向中央部に向かって大きくなる円弧形状ないし山形形状であることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項5】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
前記パーティション用パネル(10)の縁折り部(13)が上下方向から差し込まれる、平面視で交差する少なくとも2本の溝(22)を有し、各溝(22)の幅(T2)は、それぞれ前記パーティション用パネル(10)の厚さ(T1)の1.3倍以上、1.5倍以下となっていることを特徴とするパーティション用パネル支持部材。
【請求項6】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
平面視で穴部(24h)と、この穴部(24h)から放射状に伸びる、前記パーティション用パネル(10)の縁折り部(13)が上下方向から差し込まれる少なくとも2本の溝(22)を有し、前記穴部(24h)には、この支持部材で支持されるパーティション用パネル(10)の縁折り部(13)の下端又は上端が収納されることを特徴とするパーティション用パネル支持部材。
【請求項7】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネル(10)と、このパーティション用パネル(10)を縦置きに支持する請求項5に記載のパーティション用パネル支持部材とを備えたことを特徴とするパーティション。
【請求項8】
請求項1~4のうちいずれか一項に記載のパーティション用パネル(10)と、このパーティション用パネル(10)を縦置きに支持する請求項6に記載のパーティション用パネル支持部材とを備えたことを特徴とするパーティション。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記課題を解決するために本発明のパーティション用パネルは、
パーティションを構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっており、
前記縁折り部は、パネルの平面部の形成とと一体形成され、かつ、
前記縁折り部の折り曲げ部の外側は平面視湾曲状となっていることを特徴とする。
このパーティション用パネルは、縦置き時に縦方向に伸びる少なくとも一辺が、平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっているので、この縁折り部が、いわば柱として機能する。
そのため、パーティション用パネルの自立性ないし保形性が向上する。
結果として、パネルの厚さを極力薄くすることが可能になり、軽量化を図ることができる。
したがって、また、取扱性も向上する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のパーティション用パネルは、
パーティションを構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に左右両辺がそれぞれ縦方向に伸び、当該左右両辺が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっており、
前記縁折り部は、パネルの平面部と一体形成され、かつ、
前記縁折り部の折り曲げ部の外側は平面視湾曲状となっていることを特徴とする。
このパーティション用パネルは、縦置き時に縦方向に伸びる左右両辺が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部となっているので、この左右両辺の縁折り部が、いわば柱として機能する。
そのため、パーティション用パネルの自立性ないし保形性が向上する。
結果として、パネルの厚さを極力薄くすることが可能になり、軽量化を図ることができる。
したがって、また、取扱性も向上する。
【手続補正書】
【提出日】2021-10-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっており、
前記縁折り部(13)は、パネルの平面部(10f)と一体形成され、かつ、
前記縁折り部(13)の折り曲げ部(13c)の外側(13d)は平面視湾曲状となっており、
前記縁折り部(13)は、その幅(W1)が、上下端で小さく、上下方向中央部に向かって大きくなる円弧形状ないし山形形状であることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項2】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に左右両辺(11,12)がそれぞれ縦方向に伸び、当該左右両辺(11,12)が、それぞれ平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっており、
前記縁折り部(13)は、パネルの平面部(10f)と一体形成され、かつ、
前記縁折り部(13)の折り曲げ部(13c)の外側(13d)は平面視湾曲状となっており、
前記縁折り部(13)は、その幅(W1)が、上下端で小さく、上下方向中央部に向かって大きくなる円弧形状ないし山形形状であることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項3】
請求項2において、
縦置き時の左右両辺(11,12)が、それぞれ平面視で反対方向に直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっていることを特徴とするパーティション用パネル。
【請求項4】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっており、
前記縁折り部(13)は、パネルの平面部(10f)と一体形成され、かつ、
前記縁折り部(13)の折り曲げ部(13c)の外側(13d)は平面視湾曲状となっているパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
前記パーティション用パネル(10)の縁折り部(13)が上下方向から差し込まれる、平面視で交差する少なくとも2本の溝(22)を有し、各溝(22)の幅(T2)は、それぞれ前記パーティション用パネル(10)の厚さ(T1)の1.3倍以上、1.5倍以下となっていることを特徴とするパーティション用パネル支持部材。
【請求項5】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっており、
前記縁折り部(13)は、パネルの平面部(10f)と一体形成され、かつ、
前記縁折り部(13)の折り曲げ部(13c)の外側(13d)は平面視湾曲状となっているパーティション用パネルを縦置きに支持するための支持部材であって、
平面視で穴部(24h)と、この穴部(24h)から放射状に伸びる、前記パーティション用パネル(10)の縁折り部(13)が上下方向から差し込まれる少なくとも2本の溝(22)を有し、前記穴部(24h)には、この支持部材で支持されるパーティション用パネル(10)の縁折り部(13)の下端又は上端が収納されることを特徴とするパーティション用パネル支持部材。
【請求項6】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっており、
前記縁折り部(13)は、パネルの平面部(10f)と一体形成され、かつ、
前記縁折り部(13)の折り曲げ部(13c)の外側(13d)は平面視湾曲状となっているパーティション用パネル(10)と、このパーティション用パネル(10)を縦置きに支持する請求項4に記載のパーティション用パネル支持部材とを備えたことを特徴とするパーティション。
【請求項7】
パーティション(30)を構成する際、縦置きに設置される合成樹脂製のパネルであって、
縦置き時に少なくとも一辺が縦方向に伸び、当該少なくとも一辺が平面視で直角に縁折り形成された縁折り部(13)となっており、
前記縁折り部(13)は、パネルの平面部(10f)と一体形成され、かつ、
前記縁折り部(13)の折り曲げ部(13c)の外側(13d)は平面視湾曲状となっているパーティション用パネル(10)と、このパーティション用パネル(10)を縦置きに支持する請求項5に記載のパーティション用パネル支持部材とを備えたことを特徴とするパーティション。