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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022051678
(43)【公開日】2022-04-01
(54)【発明の名称】積層セラミック電子部品
(51)【国際特許分類】
   H01G 4/30 20060101AFI20220325BHJP
   H01G 4/12 20060101ALI20220325BHJP
   H01G 4/252 20060101ALI20220325BHJP
【FI】
H01G4/30 201K
H01G4/30 201F
H01G4/30 201G
H01G4/30 201D
H01G4/30 201L
H01G4/30 201H
H01G4/30 513
H01G4/30 512
H01G4/30 515
H01G4/30 516
H01G4/12 270
H01G4/252 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021124852
(22)【出願日】2021-07-29
(31)【優先権主張番号】10-2020-0122208
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ノ、ジュン エウン
(72)【発明者】
【氏名】リム、ジ ヒュク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジョン ユン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ウン ジュン
【テーマコード(参考)】
5E001
5E082
【Fターム(参考)】
5E001AB03
5E001AC01
5E001AE02
5E001AE03
5E001AF00
5E001AG00
5E082AA02
5E082AB03
5E082BC19
5E082BC39
5E082EE04
5E082EE23
5E082EE26
5E082FF05
5E082FG04
5E082FG26
5E082GG10
5E082GG11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】耐湿信頼性に優れた積層セラミック電子部品を提供する。
【解決手段】積層セラミック電子部品100は、第1方向に対向する第1及び第2面、第2方向に対向する第3及び第4面、第3方向に対向する第5及び第6面を含み、誘電体層111及び誘電体層を間に挟んで第3方向に積層された第1内部電極121及び第2内部電極122を含む積層体を含むセラミック本体と、積層体の第1面上に配置される第1連結部と、積層体の第2面上に配置される第2連結部と、を含む。第1連結部は、第1内部電極と連結される第1引き出し電極141a及び第1引き出し電極上に配置される第1セラミック層141bを含む。第2連結部は、第2内部電極と連結される第2引き出し電極142a及び第2引き出し電極上に配置される第2セラミック層142bを含む。第1引き出し電極及び第2引き出し電極は、第1連結及び第2連結部の第3方向のいずれか一面に引き出される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に対向する第1及び第2面、第2方向に対向する第3及び第4面、第3方向に対向する第5及び第6面を含み、誘電体層及び前記誘電体層を間に挟んで第3方向に積層された第1内部電極及び第2内部電極を含む積層体、前記積層体の前記第3面上に配置される第1マージン部及び前記積層体の前記第4面上に配置される第2マージン部を含むセラミック本体と、
前記積層体の第1面上に配置される第1連結部と、前記積層体の第2面上に配置される第2連結部と、を含み、
前記第1連結部は、前記第1内部電極と連結される第1引き出し電極及び前記第1引き出し電極上に配置される第1セラミック層を含み、
前記第2連結部は、前記第2内部電極と連結される第2引き出し電極及び前記第2引き出し電極上に配置される第2セラミック層を含み、
前記第1引き出し電極及び第2引き出し電極は、前記第1連結部及び第2連結部の第3方向のいずれか一面に引き出される、積層セラミック電子部品。
【請求項2】
前記第1セラミック層は、前記第1引き出し電極の少なくとも一部を覆うように配置され、
前記第2セラミック層は、前記第2引き出し電極の少なくとも一部を覆うように配置される、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項3】
前記第1セラミック層は、前記第1引き出し電極を覆うように配置され、
前記第2セラミック層は、前記第2引き出し電極を覆うように配置される、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項4】
前記第1引き出し電極及び/または第2引き出し電極の第2方向の幅の最大値は、前記セラミック本体の第2方向の幅の最大値より小さい、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項5】
前記第1引き出し電極及び/または第2引き出し電極の第2方向の幅の最大値は、前記セラミック本体の第2方向の幅の最大値より小さい、請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項6】
前記第1引き出し電極及び/または第2引き出し電極の第3方向の高さの最大値は、前記セラミック本体の第3方向の高さの最大値より小さい、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項7】
前記第1引き出し電極及び/または第2引き出し電極の第3方向の高さの最大値は、前記セラミック本体の第3方向の高さの最大値より小さい、請求項5に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項8】
前記第1内部電極及び第2内部電極は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)及びこれらの合金からなる群から選択される1種以上の導電性金属を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項9】
前記第1引き出し電極及び第2引き出し電極は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)及びこれらの合金からなる群から選択される1種以上の導電性金属を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項10】
前記第1内部電極、第2内部電極、第1引き出し電極及び第2引き出し電極は、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)及びこれらの合金からなる群から選択される1種以上の導電性金属を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項11】
前記第1セラミック層及び/または第2セラミック層は、(Ba1-xCa)(Ti1-y(Zr、Sn、Hf))O(但し、0≦x≦1、0≦y≦0.5)で表される成分を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項12】
前記第1連結部は、前記第1引き出し電極と接して配置される第1補助電極を含み、
前記第2連結部は、前記第2引き出し電極と接して配置される第2補助電極を含み、
前記第1補助電極は、前記第1引き出し電極と共に引き出され、
前記第2補助電極は、前記第2引き出し電極と共に引き出される、請求項1から11のいずれか一項に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項13】
前記第1引き出し電極と接続される第1端子電極及び前記第2引き出し電極と連結される第2端子電極をさらに含み、
前記第1端子電極及び第2端子電極は、前記第1引き出し電極及び前記第2引き出し電極が引き出される面上に、互いに離隔して配置される、請求項1から12のいずれか一項に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項14】
前記第1引き出し電極と連結される第1端子電極及び前記第2引き出し電極と連結される第2端子電極をさらに含み、
前記第1端子電極及び第2端子電極は、前記第1引き出し電極と前記第2引き出し電極が引き出される面上に、互いに離隔して配置される、請求項12に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項15】
前記第1引き出し電極と連結される第1端子電極及び前記第2引き出し電極と連結される第2端子電極をさらに含み、
前記第1端子電極及び第2端子電極は、前記第1引き出し電極と前記第2引き出し電極が引き出される面上に、互いに離隔して配置される、請求項7に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項16】
前記第1引き出し電極上に配置される第1めっき層及び
前記第2引き出し電極上に配置される第2めっき層を含む、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項17】
前記第1引き出し電極上に配置される第1めっき層及び
前記第2引き出し電極上に配置される第2めっき層を含む、請求項15に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項18】
前記第1引き出し電極及び第2引き出し電極の少なくとも一部が第1方向に露出し、
前記第1引き出し電極及び第1セラミック層を覆うように配置される第1接続電極及び
前記第2引き出し電極及び第2セラミック層を覆うように配置される第2接続電極を含む、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項19】
前記第1引き出し電極及び第2引き出し電極は、前記セラミック本体の第3方向の両面に引き出される、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項20】
前記第1引き出し電極及び第2引き出し電極の第3方向の高さの最大値は、前記セラミック本体の第3方向の高さの最大値と同一である、請求項19に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項21】
第1方向の長さが第2方向の幅より長い、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項22】
第1方向の長さが第2方向の幅より短い、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項23】
第1方向に対向する第1及び第2面、第2方向に対向する第3及び第4面、第3方向に対向する第5及び第6面を含み、誘電体層及び前記誘電体層を間に挟んで第2方向に積層された第1内部電極及び第2内部電極を含む積層体、前記積層体の前記第3面上に配置される第1マージン部及び前記積層体の前記第4面上に配置される第2マージン部を含むセラミック本体と、
前記積層体の第1面上に配置される第1連結部と、前記積層体の第2面上に配置される第2連結部と、を含み、
前記第1連結部は、前記第1内部電極と連結される第1引き出し電極及び前記第1引き出し電極上に配置される第1セラミック層を含み、
前記第2連結部は、前記第2内部電極と連結される第2引き出し電極及び前記第2引き出し電極上に配置される第2セラミック層を含み、
前記第1引き出し電極及び第2引き出し電極は、前記第1連結部及び第2連結部の第3方向のいずれか一面に引き出される、積層セラミック電子部品。
【請求項24】
前記第1引き出し電極及び/または第2引き出し電極の第2方向の幅の最大値は、前記セラミック本体の第2方向の幅の最大値より小さい、請求項23に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項25】
前記第1引き出し電極及び/または第2引き出し電極の第3方向の高さの最大値は、前記セラミック本体の第3方向の高さの最大値以下である、請求項23または24に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項26】
第1方向の長さが第2方向の幅より長い、請求項23から25のいずれか一項に記載の積層セラミック電子部品。
【請求項27】
第1方向の長さが第2方向の幅より短い、請求項23から25のいずれか一項に記載の積層セラミック電子部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層セラミック電子部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
キャパシタ、インダクタ、圧電体素子、バリスタまたはサーミスタなどのセラミック材料を使用する電子部品は、セラミック材料からなるセラミック本体、本体の内部に形成された内部電極及び上記内部電極と接続されるようにセラミック本体の表面に設置された外部電極を備える。
【0003】
上記外部電極を形成する方法としては、焼成工程済みのセラミック本体に導電性金属を含む外部電極用ペーストを塗布し、これを焼成する方法がある。 または、導電性金属及びベース樹脂を含む外部電極ペーストを製造し、これを焼成済みのセラミック本体の両端面に塗布した後、硬化させる方法がある。
【0004】
しかしながら、このような方法で外部電極を形成する場合、外部電極を形成するために既に焼結済みのセラミック本体を焼成し直したり、硬化工程を必要とするなど、工程段階が複雑になって生産性が低下するという問題点がある。
【0005】
また、最近、電化製品における小型化の傾向に伴い、積層セラミック電子部品も小型化し、大容量化することが求められている。しかし、積層セラミック電子部品の小型化及び大容量化のために、積層セラミック電子部品の外部電極を薄層化する場合、外部の水分などが浸透しやすいという問題点がある。
【0006】
特に、基板実装などのために外部電極上にめっき層を形成する場合、めっき工程においてめっき液の浸透による電極端子及び素体の内部構造の欠陥を招くことがあり、これは、最終製品の信頼性、特に、高温/高圧駆動中の特性劣化及び故障をもたらし得るという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の様々な目的の一つは、耐湿信頼性に優れた積層セラミック電子部品を提供することである。
【0008】
本発明の様々な目的の一つは、生産工程を簡素化することができる積層セラミック電子部品を提供することである。
【0009】
本発明の様々な目的の一つは、小型化の可能な積層セラミック電子部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態は、第1方向に対向する第1及び第2面、第2方向に対向する第3及び第4面、第3方向に対向する第5及び第6面を含み、誘電体層及び上記誘電体層を間に挟んで第3方向に積層された第1内部電極及び第2内部電極を含む積層体、上記積層体の上記第3面上に配置される第1マージン部及び上記積層体の上記第4面上に配置される第2マージン部を含むセラミック本体と、上記積層体の第1面上に配置される第1連結部と、上記積層体の第2面上に配置される第2連結部と、を含み、上記第1連結部は、上記第1内部電極と連結される第1引き出し電極及び上記第1引き出し電極上に配置される第1セラミック層を含み、上記第2連結部は、上記第2内部電極と連結される第2引き出し電極及び上記第2引き出し電極上に配置される第2セラミック層を含み、上記第1引き出し電極及び第2引き出し電極は、上記第1連結及び第2連結部の第3方向のいずれか一面に引き出される積層セラミック電子部品を提供することができる。
【0011】
本発明の他の実施形態は、第1方向に対向する第1及び第2面、第2方向に対向する第3及び第4面、第3方向に対向する第5及び第6面を含み、誘電体層及び上記誘電体層を間に挟んで第2方向に積層された第1内部電極及び第2内部電極を含む積層体、上記積層体の上記第3面上に配置される第1マージン部及び上記積層体の上記第4面上に配置される第2マージン部を含むセラミック本体と、上記積層体の第1面上に配置される第1連結部と、上記積層体の第2面上に配置される第2連結部と、を含み、上記第1連結部は、上記第1内部電極と連結される第1引き出し電極及び上記第1引き出し電極上に配置される第1セラミック層を含み、上記第2連結部は、上記第2内部電極と連結される第2引き出し電極及び上記第2引き出し電極上に配置される第2セラミック層を含み、上記第1引き出し電極及び第2引き出し電極は、上記第1連結部及び第2連結部の第3方向のいずれか一面に引き出される積層セラミック電子部品を提供することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明による様々な効果の一つは、耐湿信頼性に優れた積層セラミック電子部品を提供することができる。
【0013】
本発明による様々な効果の一つは、生産工程を簡素化することで、工程効率を高めることができる積層セラミック電子部品を提供することができる。
【0014】
本発明による様々な効果の一つは、製品の小型化が可能な積層セラミック電子部品を提供することができる。
【0015】
但し、本発明の多様かつ有益な利点及び効果は、上述の内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態による積層セラミック電子部品を概略的に示す斜視図である。
図2図1のI-I'線に沿って切って見た場合の断面図である。
図3図1のセラミック本体を概略的に示す斜視図である。
図4図3の積層体を概略的に示す斜視図である。
図5図3をX方向から見た場合の正面図である。
図6図1の第1連結部の内部を示す図面である。
図7a図2のA領域の拡大図である。
図7b図7aの変形形態を示す図面である。
図8a図7aの変形形態を示す図面である。
図8b図7aの変形形態を示す図面である。
図9図7aの変形形態を示す図面である。
図10】本発明の他の実施形態による積層セラミック電子部品を概略的に示す斜視図である。
図11図10のII-II'線に沿って切って見た場合の断面図である。
図12図10の第1連結部の内部を示す図面である。
図13a図11のB領域の拡大図である。
図13b図13aの変形形態を示す図面である。
図14a図13aの変形形態を示す図面である。
図14b図13aの変形形態を示す図面である。
図15図13aの変形形態を示す図面である。
図16】本発明のさらに他の実施形態による積層セラミック電子部品を概略的に示す斜視図である。
図17図16のIII-III'線に沿って切って見た場合の断面図である。
図18図16のセラミック本体を概略的に示す斜視図である。
図19図18の積層体を概略的に示す斜視図である。
図20図16の第1連結部の内部を示す図面である。
図21a図17のC領域の拡大図である。
図21b図21aの変形形態を示す図面である。
図22a図21aの変形形態を示す図面である。
図22b図21aの変形形態を示す図面である。
図23図21aの変形形態を示す図面である。
図24】本発明のさらに他の実施形態による積層セラミック電子部品を概略的に示す斜視図である。
図25図24のIV-IV'線に沿って切って見た場合の断面図である。
図26図24の第1連結部の内部を示す図面である。
図27a図25のD領域の拡大図である。
図27b図27aの変形形態を示す図面である。
図28a図27aの変形形態を示す図面である。
図28b図27aの変形形態を示す図面である。
図29図27aの変形形態を示す図面である。
図30】本発明のさらに他の実施形態による積層セラミック電子部品を概略的に示す斜視図である。
図31図30のV-V'線に沿って切って見た場合の断面図である。
図32図30のセラミック本体を概略的に示す斜視図である。
図33図32の積層体を概略的に示す斜視図である。
図34図30の第1連結部の内部を示す図面である。
図35a図31のE領域の拡大図である。
図35b図35aの変形形態を示す図面である。
図36a図35aの変形形態を示す図面である。
図36b図35aの変形形態を示す図面である。
図37図35aの変形形態を示す図面である。
図38】本発明のさらに他の実施形態による積層セラミック電子部品を概略的に示す斜視図である。
図39図38のVI-VI'線に沿って切って見た場合の断面図である。
図40図38の第1連結部の内部を示す図面である。
図41a図39のF領域の拡大図である。
図41b図41aの変形形態を示す図面である。
図42a図41aの変形形態を示す図面である。
図42b図41aの変形形態を示す図面である。
図43図41aの変形形態を示す図面である。
図44】本発明のさらに他の実施形態による積層セラミック電子部品を概略的に示す斜視図である。
図45図44のVII-VII'線に沿って切って見た場合の断面図である。
図46図44のセラミック本体を概略的に示す斜視図である。
図47図46の積層体を概略的に示す斜視図である。
図48図44の第1連結部の内部を示す図面である。
図49a図45のG領域の拡大図である。
図49b図49aの変形形態を示す図面である。
図50a図49aの変形形態を示す図面である。
図50b図49aの変形形態を示す図面である。
図51図49aの変形形態を示す図面である。
図52】本発明のさらに他の実施形態による積層セラミック電子部品を概略的に示す斜視図である。
図53図52のVIII-VIII'線に沿って切って見た場合の断面図である。
図54図52の第1連結部の内部を示す図面である。
図55a図53のH領域の拡大図である。
図55b図55aの変形形態を示す図面である。
図56a図55aの変形形態を示す図面である。
図56b図55aの変形形態を示す図面である。
図57図55aの変形形態を示す図面である。
図58】本発明の実施形態及び比較例による積層セラミック電子部品の吸湿率を測定したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、具体的な実施形態及び添付の図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。これは、本明細書に記載された技術を特定の実施形態に対して限定するものではなく、本発明の実施形態の様々な変更(modifications)、均等物(equivalents)、及び/または代替物(alternatives)を含むものと理解されるべきである。図面の説明に関連し、類似の構成要素については類似の参照符号を使用することができる。
【0018】
そして、図面において、本発明を明確に説明するために、説明と関係のない部分は省略し、複数の層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示し、同一の思想の範囲内の機能が同一である構成要素については、同一の参照符号を使用して説明することができる。
【0019】
本明細書において、「有する」、「有することができる」、「含む」または「含むことができる」等の表現は、当該特徴(例:数値、機能、動作、または部品などの構成要素)の存在を指し、更なる特徴の存在を排除しない。
【0020】
本明細書において、「A及び/またはB」、「A及びBのうち少なくとも一つ」、または「A及びBのうち一つまたはそれ以上」などの表現は、共に記載された項目において可能な組み合わせを全て含むことができる。例えば、「A及び/またはB」、「A及びBのうち少なくとも一つ」、または「A及びBのうち一つまたはそれ以上」は、(1)少なくとも一つのAを含む、(2)少なくとも一つのBを含む、または(3)少なくとも一つのA及び少なくとも一つのBのいずれも含む場合を全て指すことができる。
【0021】
図面において、X方向は第1方向、L方向または長さ方向、Y方向は第2方向、W方向または幅方向、Z方向は第3方向、T方向または厚さ方向と定義することができる。
【0022】
本発明は、積層セラミック電子部品100に関するものである。図1図9は、本発明の一実施形態による積層セラミック電子部品100を概略的に示す図面である。図1図9を参照すると、本発明による積層セラミック電子部品100は、第1方向(X方向)に対向する第1及び第2面(S1、S2)、第2方向(Y方向)に対向する第3及び第4面(S3、S4)、第3方向(Z方向)に対向する第5及び第6面(S5、S6)を含み、誘電体層111及び上記誘電体層111を間に挟んで第3方向(Z方向)に積層された第1内部電極121及び第2内電極122を含む積層体120、上記積層体120の上記第3面(S3)上に配置される第1マージン部131及び上記積層体120の上記第4面(S4)上に配置される第2マージン部132を含むセラミック本体110と、上記積層体120の第1面上に配置される第1連結部141と、上記積層体120の第2面上に配置される第2連結部142と、を含むことができる。
【0023】
このとき、上記第1連結部141は、上記第1内部電極121と連結される第1引き出し電極141a及び上記第1引き出し電極141a上に配置される第1セラミック層141bを含み、上記第2連結部142は、上記第2内部電極122と連結される第2引き出し電極142a及び上記第2引き出し電極142a上に配置される第2セラミック層142bを含むことができる。また、上記第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aは、上記第1連結部141及び第2連結部142の第3方向(Z方向)のいずれか一面にそれぞれ引き出されることができる。上記第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aが引き出される面は、積層体120の第5面(S5)方向または第6面(S6)方向であってもよい。
【0024】
すなわち、本実施形態による積層セラミック電子部品100は、6つの外部面のうち第3方向(Z方向)のいずれか一面にのみ電極が引き出される構造であってもよい。また、本実施形態による積層セラミック電子部品100を見たとき、5つの面には引き出される電極が見られず、セラミックのみが観察され、第3方向(Z方向)の一つの面にのみ外部に引き出される電極が見られる構造であってもよい。
【0025】
図2を参照すると、第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aは、積層体120の第3方向(Z方向)の一面(第6面、S6)に引き出され、上記第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aは、上記セラミック本体110を間に挟んで互いに離隔して配置されることができる。従来の積層セラミック電子部品は、内部電極と連結される外部電極がセラミック本体の頭面を覆うように配置される構造を使用した。この場合、セラミック本体と外部電極との間に間隙が生じたり、セラミック本体と外部電極との間に水分が浸透したりするなどの問題があった。本発明の上記実施形態は、外部に露出する電極を最小限に抑えることで、外部の水分浸透などを効果的に防止し、優れた耐湿信頼性を実現することができる。
【0026】
また、従来技術の場合、外部電極とセラミック本体との間の収縮挙動の差により内部応力が残留する場合があり、これにより電子部品自体の機械的強度が低下するという問題があった。本発明による積層セラミック電子部品は、別途の外部電極を形成せずに、後述するように一回の焼結過程によりセラミック本体と電極とを同時に焼成することで、部品自体の機械的強度を向上させることができる。また、別途の外部電極が配置されないため、部品自体の小型化が可能になり得る。
【0027】
本発明による積層セラミック電子部品100の第1連結部141は、第1引き出し電極141a及び第1セラミック層141bを含むことができる。また、第2連結部142は、第2引き出し電極142a及び第2セラミック層142bを含むことができる。
【0028】
本発明の一例において、積層セラミック電子部品100の第1セラミック層141bは、第1引き出し電極141aの少なくとも一部を覆うように配置され、第2セラミック層142bは、第2引き出し電極142aの少なくとも一部を覆うように配置されてもよい。上記セラミック層が引き出し電極の少なくとも一部を覆うように配置されるとは、本発明による積層セラミック電子部品100の積層体120に配置される第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aの第1方向(X方向)の両面の少なくとも一部上にセラミック層が配置される状態を意味し、上記第1引き出し電極141a及び第2電極142aと上記セラミック層の少なくとも一部が接して配置される状態を意味することができる。
【0029】
他の例において、積層セラミック電子部品100の第1セラミック層141bは第1引き出し電極141aを覆うように配置され、第2セラミック層142bは第2引き出し電極142aを覆うように配置されてもよい。上記セラミック層が引き出し電極を覆うように配置されるとは、本発明による積層セラミック電子部品100を第1方向(X方向)から見たとき、セラミック層のみが見え、引き出し電極はセラミック層に遮られて見えない状態を意味することができる。すなわち、上記第1セラミック層141bは第1引き出し電極141aを第1方向に露出させないように配置され、第2セラミック層142bは第2引き出し電極142aを第1方向(X方向)に露出させないように配置されてもよい。このように第1セラミック層141bが第1引き出し電極141aを覆うように配置し、第2セラミック層142bが第2引き出し電極142aを覆うように配置する場合、引き出し電極が外部に露出する面積を減らすことができ、外部からの水分浸透経路を最小限に抑えることができる。
【0030】
また、本発明の一実施形態による積層セラミック電子部品100の第1セラミック層141bは積層体120の第1面(S1)を覆うように配置され、第2セラミック層142bは積層体120の第2面(S2)を覆うように配置されてもよい。従って、第1引き出し電極141aは積層体120の第1面(S1)に接して配置され、上記第1引き出し電極141aを覆うように第1セラミック層141bが配置されてもよい。また、上記第2引き出し電極142aは、積層体120の第2面(S2)に接して配置され、上記第2引き出し電極142aを覆うように第2セラミック層142bが配置されてもよい。すなわち、第1引き出し電極141aは上記積層体120の第1面(S1)上に配置され、第1内部電極121と連結されるように配置されてもよく、第2引き出し電極142aは上記積層体120の第2面(S2)上に配置され、第2内部電極122と連結されるように配置されてもよい。
【0031】
本発明の一実施形態において、積層セラミック電子部品100の第1引き出し電極141a及び/または第2引き出し電極142aの第2方向(Y方向)の幅の最大値は、上記セラミック本体110の第2方向(Y方向)の幅の最大値より小さくてもよい。図6は、本発明の一実施形態による第1連結部141の断面を概略的に示したものである。本明細書において、図6の第1連結部141に対する説明は、第2連結部142にも同様に適用できる。図1及び図6を参照すると、第1連結部141の第1引き出し電極141a及び/または第2連結部142の第2引き出し電極142aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W2)は、上記セラミック本体110の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W1)より小さくてもよい。すなわち、W2<W1の関係を満たすことができる。第1引き出し電極141a及び/または第2引き出し電極142aの第2方向(Y方向)の幅の最大値が上記セラミック本体110の第2方向(Y方向)の幅の最大値より小さい場合、本発明による積層セラミック電子部品100の第2方向(Y方向)に第1引き出し電極141a及び/または第2引き出し電極142aが露出しないことができ、耐湿性をさらに向上させることができる。
【0032】
このとき、上述のように、第1セラミック層141bは第1引き出し電極141aを覆うように配置され、第2セラミック層142bは第2引き出し電極142aを覆うように配置される場合、上記第1セラミック層141b及び/または第2セラミック層142bの第2方向の幅(Y方向)は、セラミック本体110の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W1)と同一であってもよい。すなわち、上記第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bは、上記セラミック本体110の第1方向の両面上に配置され、少なくとも上記セラミック本体110の幅方向を全て覆うように配置されてもよい。
【0033】
一例において、本発明による第1引き出し電極141a及び/または第2引き出し電極142aの第3方向(Z方向)の高さの最大値は、上記セラミック本体110の第3方向(Z方向)の高さの最大値より小さくてもよい。図1及び図6を参照すると、第1連結部141の第1引き出し電極141a及び/または第2連結部142の第2引き出し電極142aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H2)は上記セラミック本体110の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H1)より小さくてもよい。すなわち、H2<H1の関係を満たすことができる。第1引き出し電極141a及び/または第2引き出し電極142aの第3方向(Z方向)の高さの最大値が上記セラミック本体110の第3方向(Z方向)の高さの最大値より小さい場合、本発明による積層セラミック電子部品100の第3方向(Z方向)の一面にのみ、第1引き出し電極141a及び/または第2引き出し電極142aが露出するようにすることで、水分浸透の可能性を減らすことができる。
【0034】
上述のように、第1セラミック層141bは第1引き出し電極141aを覆うように配置され、第2セラミック層142bは第2引き出し電極142aを覆うように配置される場合、上記第1セラミック層141b及び/または第2セラミック層142bの第3方向の高さ(Z方向)は、セラミック本体110の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H1)と同一であってもよい。すなわち、上記第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bは、上記セラミック本体110の第1方向の両面上に配置され、少なくとも上記セラミック本体110の厚さ方向を全て覆うように配置されてもよい。
【0035】
また、本発明の一例において、第1セラミック層141bは第1引き出し電極141aを覆うように配置され、第2セラミック層142bは第2引き出し電極142aを覆うように配置される場合、上記第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bは上記セラミック本体110の第1方向の両面を全て覆うように配置されてもよい。
【0036】
本発明の一実施形態において、本発明による積層セラミック電子部品100のセラミック本体110は、積層体120、第1マージン部131及び第2マージン部132を含むことができる。
【0037】
上記セラミック本体110の具体的な形状には特に制限はないが、図示されたように、セラミック本体110は、六面体形状やこれに類似した形状からなることができる。焼成過程において、セラミック本体110に含まれたセラミック粉末の収縮により、上記セラミック本体110は完全な直線を有する六面体形状ではないが、実質的に六面体形状を有することができる。上記セラミック本体110は、必要に応じて角が角張らないようにラウンド処理されていてもよい。上記ラウンド処理には、例えば、バレル研磨などが使用できるが、これに制限されるものではない。
【0038】
本発明による積層セラミック電子部品100の積層体120は、誘電体層111、第1内部電極121及び第2内部電極122が交互に積層されていてもよい。上記誘電体層111、第1内部電極121及び第2内部電極122は、第3方向(Z方向)に積層されていてもよい。積層体120を形成する複数の誘電体層111は焼成された状態であって、隣接する誘電体層111の間の境界は、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を利用せずには確認し難いほど一体化することができる。
【0039】
本発明の一実施形態によると、上記誘電体層111を形成する原料は十分な静電容量が得られる限り、特に制限されない。例えば、チタン酸バリウム系材料、鉛複合ペロブスカイト系材料またはチタン酸ストロンチウム系材料などを使用するか、(Ba1-xCa)(Ti1-y(Zr、Sn、Hf)y)O(但し、0≦x≦1、0≦y≦0.5)で表される成分などを使用することができる。また、上記誘電体層111を形成する材料は、チタン酸バリウム(BaTiO)などのパウダーに、本発明の目的に応じて様々なセラミック添加剤、有機溶剤、可塑剤、結合剤、分散剤などが添加されてもよい。
【0040】
上記誘電体層111は、上述した材料を含むスラリーに必要に応じた添加剤を追加し、これをキャリアフィルム(carrier film)上に塗布及び乾燥して複数個のセラミックシートを設けることによって形成することができる。上記セラミックシートは、上記スラリーをドクターブレード法により、数μmの厚さを有するシート(sheet)状に作製することで形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0041】
上記第1及び第2内部電極121、122は、各断面がセラミック本体110の対向する両端部にそれぞれ露出するように積層されてもよい。具体的には、上記セラミック本体110の第1方向(X方向)の両面に上記第1及び第2内部電極121、122がそれぞれ露出することができ、上記セラミック本体110の第1面(S1)方向に第1内部電極121が露出し、第2面(S2)方向に第2内部電極122が露出することができる。
【0042】
上記第1及び第2内部電極121、122を形成する材料は、特に制限されず、例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、錫(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)及びこれらの合金のうち一つ以上の導電性金属を含む導電性ペーストを使用して形成されてもよい。
【0043】
上記積層体120は、誘電体層111に第1内部電極121が印刷されたセラミックグリーンシートと、誘電体層111に第2内部電極122が印刷されたセラミックグリーンシートとを第3方向(Z方向)に交互に積層して形成することができる。上記第1及び第2内部電極の印刷方法は、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法などが使用できるが、これに限定されるものではない。
【0044】
上記第1マージン部131及び第2マージン部132はセラミック材料を含むことができ、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO)系セラミック材料を含むことができる。上記第1マージン部131及び第2マージン部132は、セラミック材料を含むスラリーを上記積層体120の第2方向(Y方向)に塗布して形成するか、単一誘電体層または2つ以上の誘電体層をそれぞれ、第2方向(Y方向)に付着して形成することができる。上記第1マージン部131及び第2マージン部132は、基本的に物理的または化学的ストレスによる内部電極の損傷を防止する役割を果たすことができる。
【0045】
本発明の一実施形態による積層セラミック電子部品100は、セラミック本体110の第1方向(X方向)の両面に第1連結部141及び第2連結部142が配置されてもよい。上記第1連結部141及び第2連結部142は、セラミック本体110の第1方向(X方向)の両面に対応する寸法及び面積を有することができ、上記第1連結部141は、上記積層体120の第1面を覆うように配置されてもよく、上記第2連結部142は、上記積層体120の第2面を覆うように配置されてもよい。
【0046】
上記第1連結部141は第1引き出し電極141aを含み、上記第2連結部142は第2引き出し電極142aを含むことができる。第1引き出し電極141aは第1内部電極121と連結され、第2引き出し電極142aは第2内部電極122と連結されてもよい。上記第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aを形成する材料は特に制限されず、例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、錫(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)及びこれらの合金のうちいずれか一つ以上の導電性金属を含む導電性ペーストを使用して形成されてもよい。
【0047】
このとき、第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aに含まれる導電性金属成分を調節して所望の特性を実現することができる。例えば、第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aが、上記第1内部電極121及び第2内部電極122と同一の金属成分を含む場合、各引き出し電極と各内部電極との間の連結性が改善されることができる。また、焼結時の収縮率を調節するか、焼結後の内部応力を調節するために、上記第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aは、必要に応じて第1内部電極121及び第2内部電極122と異なる成分を含むことができる。
【0048】
上記第1連結部141は第1セラミック層141bを含み、上記第2連結部142は第2セラミック層142bを含むことができる。上記第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bはセラミック材料を含むことができ、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO)系セラミック材料を含むことができる。上記チタン酸バリウム(BaTiO)系セラミック材料は、例えば、(Ba1-xCa)(Ti1-y(Zr、Sn、Hf))O(但し、0≦x≦1、0≦y≦0.5)で表される成分であってもよい。
【0049】
このとき、上記第1セラミック層141b及び/または第2セラミック層142bは、所望の特性を実現するために、積層体120の誘電体層111と同一または異なる成分のセラミック成分を含むことができる。例えば、第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bが積層体120の誘電体層と同一のセラミック成分を含む場合、類似の焼結挙動を示すことができ、完成した部品の内部応力を減らすことができる。
【0050】
また、本発明の他の例において、本発明による積層セラミック電子部品100の第1連結部141及び/または第2連結部142の第1セラミック層141b及び/または第2セラミック142b層は、積層体120の誘電体層111と異なる組成のセラミック成分を含むことができる。第1及び第2連結部141、142の第1及び第2引き出し電極142a、142aはそれぞれ、第1内部電極121及び第2内部電極122と連結される。一方、第1及び第2連結部141、142の第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bは容量形成に寄与しない部分であり、外部からの物理的または化学的ストレスを遮断するための機能を果たせば十分である。したがって、第1セラミック層141b及び/または第2セラミック層142bの成分を調節して緻密度、グレインの平均粒径などを調節することができ、これにより効果的に水分の浸透を防止することができる。積層体120の誘電体層111と異なる組成のセラミック成分を第1セラミック層141b及び/または第2セラミック層142bが含む場合、Na、Li、B及び/またはMgなどの成分の包含の有無及び含量を調節することができるが、これは単なる例示にすぎず、これに制限されるものではない。
【0051】
本発明による積層セラミック電子部品の製造方法は、特に制限されるものではないが、例えば、積層体120の第3面(S3)に第1マージン部131を形成し、第4面(S4)に第2マージン部142を形成した後、第1連結部141及び第2連結部142を形成して製造することができる。上記第1連結部141及び第2連結部142を形成する方法は、セラミック本体110の第1方向(X方向)の両面に第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aを形成するために導電性ペーストを塗布及び乾燥し、上記乾燥した導電性ペースト上に第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bを形成するための導電性ペーストを塗布及び乾燥した後、焼結して製造するか、上記乾燥された導電性ペースト上に第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bを形成するためのセラミックシートを転写した後、これを焼結して製造することができる。または、上記第1連結部141及び第2連結部142を製造するために、セラミックシートに引き出し電極を印刷した後、これをセラミック本体110の第1方向(X方向)の両面に付着し焼結して製造することができる。このように、本発明による積層セラミック電子部品100は、セラミック本体110に第1連結部141及び第2連結部142を形成した後、1回の焼結工程によって製造可能であり、別途の外部電極を形成するための焼成過程を必要とせず、工程の簡素化が可能になり得る。
【0052】
本発明の一変形形態によると、本発明の積層セラミック電子部品100の第1連結部141は、第1引き出し電極141a'と接して配置される第1補助電極141cを含み、第2連結部142は、第2引き出し電極142a'と接して配置される第2補助電極142cを含むことができる。このとき、上記第1補助電極141cは上記第1引き出し電極141a'と共に引き出され、上記第2補助電極142cは上記第2引き出し電極142a'と共に引き出されてもよい。図7bは、本変形形態の第1連結部141を示す拡大図である。図7bに示された内容は、第2連結部142にも同様に適用することができる。図7bを参照すると、第1引き出し電極141a'と接して第1補助電極141cが配置され、上記第1引き出し電極141a'及び第1補助電極141cを覆うように第1セラミック層141b'が配置されてもよい。図7bのように補助電極が配置される場合、補助電極の大きさだけに後述の外部めっき層等との接触面積を増大させることで、電気的特性を向上させることができる。
【0053】
上記補助電極の形成方法は特に制限されるものではないが、例えば、第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bの下端側に段差を形成し、上記段差に引き出し電極用ペーストを適用して形成する方法を使用することができる。また、補助電極を形成する方法の例として、第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bを2層構造で印刷し、そのうち一つの層に導電性ペーストを塗布及び乾燥した後、これを積層体に付着して形成する方法などが使用できるが、これに制限されるものではない。
【0054】
本発明の他の変形形態によると、本発明の積層セラミック電子部品100は、第1引き出し電極141aと連結される第1端子電極151aを含み、第2引き出し電極142aと連結される第2端子電極152aとを含むことができる。このとき、上記第1端子電極151a及び上記第2端子電極152aは、上記第1引き出し電極141aと上記第2引き出し電極142aが引き出される面上に、互いに離隔して配置されてもよい。図8aは、本変形形態の第1連結部141を示す拡大図である。図8aに示された内容は、第2連結部142にも同様に適用することができる。図8aを参照すると、第1引き出し電極141aと連結される第1端子電極151aが配置され、上記第1端子電極151aa上に、後述の外部めっき層などが配置されてもよい。図8aのように端子電極が配置される場合には、外部めっき層などを大きく形成することができ、基板実装の際、優れた固着力を有することができる。
【0055】
上記端子電極は、例えば、第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142aの引き出し部上に端子電極用ペーストを塗布して形成するか、焼結済みのセラミック本体110の第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142a上に端子電極用ペーストまたはパウダーを塗布し、誘導加熱などの方式により、これを焼成して形成することができるが、これに制限されるものではない。
【0056】
本発明のさらに他の変形形態によると、本発明の積層セラミック電子部品100の第1連結部141は、第1引き出し電極141a'と接して配置される第1補助電極141cを含み、第2連結部142は、第2引き出し電極142a'と接して配置される第2補助電極142cを含み、上記第1引き出し電極141a'と連結される第1端子電極151aを含み、上記第2引き出し電極142a'と連結される第2端子電極152aを含むことができる。このとき、上記第1端子電極151a及び第2端子電極152aは、上記第1引き出し電極141a'と上記第2引き出し電極142a'が引き出される面上に互いに離隔して配置されてもよい。図8bは、本変形形態の第1連結部141を示す拡大図である。図8bに示された内容は、第2連結部142にも同様に適用することができる。図8bを参照すると、第1連結部141は、第1引き出し電極141a'と接して配置される第1補助電極141cを含み、上記第1引き出し電極141a'及び第1補助電極141cは、積層セラミック電子部品100の同一の面に引き出されることができる。そして、上記第1引き出し電極141a'及び第1補助電極141cを覆うように第1端子電極151aが配置されてもよい。図7bのように補助電極及び端子電極が共に配置される場合、電気的特性を改善すると共に、基板実装性を向上させることができる。
【0057】
一例において、本発明による積層セラミック電子部品100は、第1引き出し電極141a上に配置される第1めっき層151及び第2引き出し電極142a上に配置される第2めっき層152を含むことができる。図1図2及び図7a~図8bは、本例による積層セラミック電子部品100を示す。上記例による積層セラミック電子部品100において、第1連結部141及び第2連結部142は、互いに対称となるように同一の構造を有することができる。図1図2及び図7a~図8bを参照すると、第1引き出し電極141a上に第1めっき層151が配置されてもよい。このとき、第1補助電極141cや、第1端子電極151aが形成されている場合、上記第1引き出し電極141a、第1補助電極及び/または第1端子電極を覆うように第1めっき層151、151bが配置されてもよい。上記めっき層は、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、スズ(Sn)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、タングステン(W)、チタン(Ti)、鉛(Pb)及びこれらの合金からなる群から選択される1種以上を含むことができるが、これに制限されるものではない。上記めっき層は、単数層または複数層で形成されてもよく、スパッタまたは電解めっき(Electric Deposition)によって形成されてもよいが、これに制限されるものではない。
【0058】
本発明の一変形形態において、本発明による積層セラミック電子部品100は第1引き出し電極141a'及び第2引き出し電極142a'の少なくとも一部が第1方向(X方向)に露出し、上記第1引き出し電極141a'及び第1セラミック層141b'の少なくとも一部を覆うように配置される第1接続電極141d及び上記第2引き出し電極142b'及び第2セラミック層142b'を覆うように配置される第2接続電極142dを含むことができる。図9は、本変形形態による第1連結部141を示す図面である。図9に示された内容は、第2連結部142にも同様に適用できる。図9を参照すると、第1セラミック層141a'の一部が除去され、上記第1セラミック層141a'が除去された位置に、第1引き出し電極141aが第1方向(X方向)に露出することができる。本変形形態の第1接続電極141dは、上記露出した第1引き出し電極141a'と上記一部領域が除去された第1セラミック層141b'とを全て覆うように配置されてもよい。図9のような形態を有する場合、側面を介して実装されるべき構造にも、本発明による積層セラミック電子部品100を適用することができる。
【0059】
上記第1接続電極141d及び第2接続電極142dは、セラミック本体110の焼結前に形成するか、または焼結後に形成することができる。セラミック本体110の焼結前に接続電極を形成する方法としては、例えば、第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bを第1引き出し電極141a及び第2引き出し電極142a上に一部のみを形成した後、これを焼結する方法が挙げられるが、これに制限されるものではない。また、セラミック本体110の焼結後に接続電極を形成する方法として、第1セラミック層141b及び第2セラミック層142bの一部領域に高炭素バインダー材料を使用して焼結過程で自然に除去されるようにした後、露出した引き出し電極上に接続電極を形成する方法が挙げられるが、これに制限されるものではない。
【0060】
本発明の他の実施形態によると、本発明の積層セラミック電子部品200の第1引き出し電極241a及び第2引き出し電極242aは、セラミック本体210の第3方向(Z方向)の両面に引き出されてもよい。図10図15 は、本実施形態による積層セラミック電子部品200を概略的に示した図面である。図10図15を参照すると、本実施形態による積層セラミック電子部品200は、第2方向(Y方向)の両面に第1マージン部231及び第2マージン部232がそれぞれ配置された積層体220の第1方向(X方向)の両面に第1連結部241及び第2連結部242が配置される。ここで、第1連結部241は第1引き出し電極241a及び第1セラミック層241bを含み、第2連結部242は第2引き出し電極242a及び第2セラミック層242bを含み、上記第1引き出し電極241a及び第2引き出し電極242aは第3方向(Z方向)の両面にそれぞれ引き出される。すなわち、本実施形態による積層セラミック電子部品200は、同じ極性の引き出し電極が、2個所にそれぞれ引き出される構造、総4個所に引き出し電極が引き出される構造を有することができる。
【0061】
本実施形態において、積層セラミック電子部品200の第1引き出し電極241a及び/または第2引き出し電極242aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W4)は、上記セラミック本体210の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W3)より小さくてもよい。
【0062】
一例において、本発明による積層セラミック電子部品200の第1引き出し電極241a及び第2引き出し電極242aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H4)は、セラミック本体210の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H3)と同一であってもよい。本明細書において、ある長さ、幅、及び/または高さが同一であるとは、誤差範囲を含むことを前提とする。ここで、誤差範囲は±3mm以下、±2mm以下または±1mm以下を意味することができるが、これに制限されるものではない。上記第1引き出し電極241a及び/または第2引き出し電極242aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W4)、セラミック本体210の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W3)、第1引き出し電極241a及び第2引き出し電極242aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H4)、セラミック本体210の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H3)、第1セラミック層241b及び第2セラミック層242bの第3方向の高さ(Z方向)及び第2方向の幅(Y方向)などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0063】
本実施形態についても、上述の変形形態を適用することができる。図13a~図15は、第1連結部241の変形形態を概略的に示す図面である。図13a~図15に示された第1連結部241の形態及び構造は、4箇所に配置される本実施形態の連結部に全て同様に適用することができる。図13a~図15を参照すると、本変形形態による積層セラミック電子部品200の第1連結部241は、第1引き出し電極241a'と接して配置される第1補助電極241cを含み、第2連結部242は、第2引き出し電極242a'と接して配置される第2補助電極242cを含むことができる。
【0064】
他の変形形態によると、本発明の積層セラミック電子部品200は、第1引き出し電極241aと連結される第1端子電極251aを含み、第2引き出し電極242aと連結される第2端子電極252aを含むことができる。
【0065】
本発明のさらに他の変形形態によると、本発明の積層セラミック電子部品200の第1連結部241は、第1引き出し電極241a'と接して配置される第1補助電極241cを含み、第2連結部242は、第2引き出し電極242a'と接して配置される第2補助電極242cを含み、上記第1引き出し電極141a'と連結される第1端子電極251aを含み、上記第2引き出し電極142a'と連結される第2端子電極252aを含むことができる。このとき、上記第1端子電極251a及び第2端子電極252aは、上記第1引き出し電極141a'と上記第2引き出し電極142a'が引き出される面上に互いに離隔して配置されてもよい。
【0066】
本発明のさらに他の変形形態において、本発明の積層セラミック電子部品200は、第1引き出し電極241a及び第2引き出し電極242aの少なくとも一部が第1方向(X方向)に露出し、上記第1引き出し電極241a及び第1セラミック層241bを覆うように配置される第1接続電極241d及び上記第2引き出し電極242a及び第2セラミック層242bを覆うように配置される第2接続電極242dを含むことができる。
【0067】
また、本発明による積層セラミック電子部品200は、各引き出し電極上に配置されるめっき層251、252をそれぞれ含むことができる。上記引き出し電極、セラミック層、補助電極、端子電極、めっき層及び接続電極などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0068】
一例において、本発明による積層セラミック電子部品100は、第1方向(X方向)の長さが第2方向(Y方向)の幅より長くてもよい。図1図15は、本例の構造を基準に図示された積層セラミック電子部品100である。上記例の構造は、第1方向(X方向)の長さが第2方向(Y方向)の幅より長い構造であって、第1方向(X方向)の両先端部に外部と接続する電極が配置される構造であり、いわゆるMLCC構造に該当する。本発明による積層セラミック電子部品が上記構造を有する場合、耐湿信頼性を向上させつつも容量を極大化することができる。
【0069】
本発明の他の例において、本発明による積層セラミック電子部品300は、第1方向(X方向)の長さが第2方向(Y方向)の幅より短くてもよい。図16図23は、本例による積層セラミック電子部品300を示す図面である。図16図23を参照すると、本例の積層セラミック電子部品300は、第1方向(X方向)の長さが第2方向(Y方向)の幅より短い構造を有することができ、第1連結部341は、第1引き出し電極341aと接して配置される第1補助電極341cを含み、第2連結部342は、第2引き出し電極342aと接して配置される第2補助電極342cを含むことができる。このような形態は、外部と接続する電極間の距離が相対的に短い構造であって、いわゆるLICC構造に該当する。本発明による積層セラミック電子部品が上記構造を有する場合、優れた耐湿信頼性を有しながらも低いESLを有するチップを実現することができる。
【0070】
本例において、積層セラミック電子部品300の第1引き出し電極341a及び/または第2引き出し電極342aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W6)は、上記セラミック本体310の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W5)より小さくてもよい。
【0071】
一例において、本発明による第1引き出し電極341a及び/または第2引き出し電極342aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H6)は、上記セラミック本体310の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H5)より小さくてもよい。第1引き出し電極341a及び/または第2引き出し電極342aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H6)が上記セラミック本体310の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H5)より小さい場合、本発明による積層セラミック電子部品300の第3方向(Z方向)の一面にのみ第1引き出し電極341a及び/または第2引き出し電極342aが露出するようにすることで、水分浸透の可能性を減らすことができる。
【0072】
上記第1引き出し電極341a及び/または第2引き出し電極342aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W6)、セラミック本体310の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W5)、第1引き出し電極341a及び第2引き出し電極342aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H6)、セラミック本体210の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H5)、第1セラミック層341b及び第2セラミック層342bの第3方向の高さ(Z方向)、第2方向の幅(Y方向)などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0073】
上記例において、本発明の積層セラミック電子部品300は、第1引き出し電極341aと連結される第1端子電極351aを含み、第2引き出し電極342aと連結される第2端子電極352aを含むことができる。
【0074】
上記例の変形形態によると、本発明の積層セラミック電子部品300の第1連結部341は、第1引き出し電極341aと接して配置される第1補助電極341cを含み、第2連結部342は、第2引き出し電極342aと接して配置される第2補助電極342cを含み、上記第1引き出し電極341aと連結される第1端子電極351aを含み、上記第2引き出し電極342aと連結される第2端子電極352aを含むことができる。このとき、上記第1端子電極351a及び第2端子電極352aは、上記第1引き出し電極341aと上記第2引き出し電極342aが引き出される面上に互いに離隔して配置されてもよい。
【0075】
上記例のさらに他の変形形態において、本発明の積層セラミック電子部品300は、第1引き出し電極341a及び第2引き出し電極342aの少なくとも一部が第1方向(X方向)に露出し、上記第1引き出し電極341a及び第1セラミック層341bを覆うように配置される第1接続電極341d及び上記第2引き出し電極342a及び第2セラミック層342bを覆うように配置される第2接続電極342dを含むことができる。
【0076】
また、本発明による積層セラミック電子部品300は、各引き出し電極上に配置されるめっき層351、352、351b、352bをそれぞれ含むことができる。上記引き出し電極、セラミック層、補助電極、端子電極、めっき層及び接続電極などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0077】
本例の他の変形形態において、本発明の積層セラミック電子部品400の第1引き出し電極441a及び第2引き出し電極442aは、セラミック本体410の第3方向(Z方向)の両面に引き出されてもよい。図24図29は、本例による積層セラミック電子部品400を概略的に示した図面である。図24図29を参照すると、本実施形態による積層セラミック電子部品400は、第2方向(Y方向)の両面に第1マージン部431及び第2マージン部432がそれぞれ配置されたセラミック本体410の第1方向(X方向)の両面に第1連結部441及び第2連結部442が配置される。ここで、第1連結部441は第1引き出し電極441a及び第1セラミック層441bを含み、第2連結部441は第2引き出し電極442a及び第2セラミック層442bを含み、上記第1引き出し電極441a及び第2引き出し電極442aは第3方向(Z方向)の両面にそれぞれ引き出されてもよい。
【0078】
本例において、積層セラミック電子部品400の第1引き出し電極441a及び/または第2引き出し電極442aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W8)は、上記セラミック本体410の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W7)より小さくてもよい。
【0079】
一例において、本発明による積層セラミック電子部品400の第1引き出し電極441a及び第2引き出し電極442aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H8)は、セラミック本体410の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H7)と同一であってもよい。上記第1引き出し電極441a及び/または第2引き出し電極442aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W8)、セラミック本体410の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W7)、第1引き出し電極441a及び第2引き出し電極442aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H8)、セラミック本体410の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H7)、第1セラミック層441b及び第2セラミック層442bの第3方向の高さ(Z方向)及び第2方向の幅(Y方向)などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0080】
本実施形態においても、上述の変形形態を適用することができる。図27a~図29は、第1連結部441の変形形態を概略的に示す図面である。図27a~図29に示された第1連結部441の形態及び構造は、4箇所に配置される本実施形態の連結部に全て同様に適用することができる。図27a~図29を参照すると、本変形形態による積層セラミック電子部品400の第1連結部441は、第1引き出し電極441aと接して配置される第1補助電極441cを含むか、第1引き出し電極441aと連結される第1端子電極451aを含むことができ、または第1補助電極441cと第1端子電極451aとを共に含むことができる。
【0081】
また、上記積層セラミック電子部品400は、第1引き出し電極441a及び第2引き出し電極442aの少なくとも一部が第1方向(X方向)に露出し、上記第1引き出し電極441a及び第1セラミック層441bを覆うように配置される第1接続電極451d及び上記第2引き出し電極442a及び第2セラミック層442bを覆うように配置される第2接続電極452dを含むことができる。
【0082】
また、本発明による積層セラミック電子部品400は、各引き出し電極上に配置されるめっき層をそれぞれ含むことができる。上記引き出し電極、セラミック層、補助電極、端子電極、めっき層及び接続電極などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0083】
本発明のさらに他の実施形態によると、本発明による積層セラミック電子部品500は、第1内部電極521及び第2内部電極522が第2方向(Y方向)に積層されていてもよい。図30図37は、本実施形態による積層セラミック電子部品500を示す図面である。図30図37を参照すると、本例の積層セラミック電子部品500の積層体520の第3方向(Z方向)の両面に第1マージン部531及び第2マージン部532がそれぞれ配置されてもよく、上記積層体520は誘電体層、第1及び第2内部電極521、522が第2方向(Y方向)に順次積層されていてもよい。上記セラミック本体510の第1方向(X方向)の両面に第1連結部541及び第2連結部542がそれぞれ配置されてもよい。上記第1連結部541は、第1引き出し電極541a及び第1セラミック層541bを含むことができ、第2連結部542は、第2引き出し電極542a及び第2セラミック層542bを含むことができる。このとき、上記第1引き出し電極541a及び第2引き出し電極542aを第3方向(Z方向)のいずれか一面に引き出すことができる。
【0084】
本実施形態において、積層セラミック電子部品500の第1引き出し電極541a及び/または第2引き出し電極542aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W10)は、上記セラミック本体510の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W9)より小さくてもよい。
【0085】
一例において、本発明による第1引き出し電極541a及び/または第2引き出し電極542aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H10)は、上記セラミック本体510の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H9)より小さくてもよい。第1引き出し電極541a及び/または第2引き出し電極542aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H10)が、上記セラミック本体510の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H9)より小さい場合、本発明による積層セラミック電子部品500の第3方向(Z方向)の一面にのみ第1引き出し電極541a及び/または第2引き出し電極542aが露出するようにすることで、水分浸透の可能性を減らすことができる。
【0086】
上記第1引き出し電極541a及び/または第2引き出し電極542aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W10)、セラミック本体510の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W9)、第1引き出し電極541a及び第2引き出し電極542aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H10)、セラミック本体510の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H9)、第1セラミック層541b及び第2セラミック層542bの第3方向の高さ(Z方向)、第2方向の幅(Y方向)などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0087】
上記実施形態の場合にも上述の変形形態を適用することができる。本実施形態についても、上述の変形形態を適用することができる。図35a~図37は、第1連結部541の変形形態を概略的に示す図面である。図35a~図37に示された第1連結部541の形態及び構造は、第2連結部542にも同様に適用することができる。図35a~図37を参照すると、本変形形態による積層セラミック電子部品500の第1連結部541は、第1引き出し電極541aと接して配置される第1補助電極541cを含むか、第1引き出し電極541aと連結される第1端子電極551aを含むことができ、または第1補助電極541cと第1端子電極551aとを共に含むことができる。
【0088】
また、上記積層セラミック電子部品500は、第1引き出し電極541a及び第2引き出し電極542aの少なくとも一部が第1方向(X方向)に露出し、上記第1引き出し電極541a及び第1セラミック層541bを覆うように配置される第1接続電極541d及び上記第2引き出し電極542a及び第2セラミック層542bを覆うように配置される第2接続電極542dを含むことができる。
【0089】
また、本発明による積層セラミック電子部品500は、各引き出し電極上に配置されるめっき層をそれぞれ含むことができる。上記引き出し電極、セラミック層、補助電極、端子電極、めっき層及び接続電極などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0090】
本例の他の変形形態において、本発明の積層セラミック電子部品600の第1引き出し電極641a及び第2引き出し電極642aは、セラミック本体610の第3方向(Z方向)の両面に引き出されてもよい。図38図43は、本例による積層セラミック電子部品600を概略的に示す図面である。図38図43を参照すると、本実施形態による積層セラミック電子部品600は、第3方向(Z方向)の両面に第1マージン部631及び第2マージン部632がそれぞれ配置された積層体620の第1方向(X方向)の両面に第1連結部641及び第2連結部642が配置される。ここで、第1連結部641は、第1引き出し電極641a及び第1セラミック層641bを含み、第2連結部642は、第2引き出し電極642a及び第2セラミック層642bを含み、上記第1引き出し電極641a及び第2引き出し電極642aは、第3方向(Z方向)の両面にそれぞれ引き出されてもよい。
【0091】
本例において、積層セラミック電子部品600の第1引き出し電極641a及び/または第2引き出し電極642aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W12)は、上記セラミック本体610の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W11)より小さくてもよい。
【0092】
一例において、本発明による積層セラミック電子部品600の第1引き出し電極641a及び第2引き出し電極642aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H12)は、セラミック本体610の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H11)と同一であってもよい。本明細書において、ある長さ、幅、及び/または高さが同一であるとは、誤差範囲を含むことを前提とする。ここで、誤差範囲は±3mm以下、±2mm以下または±1mm以下を意味することができるが、これらに制限されるものではない。上記第1引き出し電極641a及び/または第2引き出し電極642aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W12)、セラミック本体610の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W11)、第1引き出し電極641a及び第2引き出し電極642aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H12)、セラミック本体610の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H11)、第1セラミック層641b及び第2セラミック層642bの第3方向の高さ(Z方向)及び第2方向の幅(Y方向)などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0093】
本実施形態についても、上述した変形形態を適用することができる。図41a~図43は、第1連結部641の変形形態を概略的に示す図面である。図41a~図43に示された第1連結部641の形態及び構造は、4個所に配置されている本実施形態の連結部に全て同様に適用することができる。図41a~図43を参照すると、本変形形態による積層セラミック電子部品600の第1連結部641は、第1引き出し電極641aと接して配置される第1補助電極641cを含むか、第1引き出し電極641aと連結される第1端子電極651aを含むことができ、または第1補助電極641cと第1端子電極651aとを共に含むことができる。
【0094】
また、上記積層セラミック電子部品600は、第1引き出し電極641a及び第2引き出し電極642aの少なくとも一部が第1方向(X方向)に露出し、上記第1引き出し電極641a及び第1セラミック層641bを覆うように配置される第1接続電極641d及び上記第2引き出し電極642a及び第2セラミック層642bを覆うように配置される第2接続電極642dを含むことができる。また、本発明による積層セラミック電子部品600は、各引き出し電極上に配置されるめっき層651、652、651b、652bをそれぞれ含むことができる。上記引き出し電極、セラミック層、補助電極、端子電極、めっき層及び接続電極等に対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0095】
一例において、本発明による積層セラミック電子部品600は、第1方向(X方向)の長さが第2方向(Y方向)の幅より長くてもよい。図30図43は、本例の構造を基準にして図示された積層セラミック電子部品600である。上記例の構造は、第1方向(X方向)の長さが第2方向(Y方向)の幅よりも長い構造であって、第1方向(X方向)の両先端部に外部と接続する電極が配置される構造であり、いわゆるMLCC構造に該当する。
【0096】
本発明の他の例において、本発明による積層セラミック電子部品700は、第1方向(X方向)の長さが第2方向(Y方向)の幅より短くてもよい。図44図57は、本例による積層セラミック電子部品700を示す図面である。図43図57を参照すると、本例の積層セラミック電子部品700は、第1方向(X方向)の長さが第2方向(Y方向)の幅より短い構造を有することができ、第1連結部741は、第1引き出し電極741aと接して配置される第1補助電極741cを含み、第2連結部742は、第2引き出し電極742aと接して配置される第2補助電極742cを含むことができる。このような形態は、外部と接続する電極間の距離が相対的に短い構造であり、いわゆるLICC構造に該当する。
【0097】
本例において、積層セラミック電子部品700の第1引き出し電極741a及び/または第2引き出し電極742aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W14)は、上記セラミック本体710の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W13)より小さくてもよい。
【0098】
一例において、本発明による第1引き出し電極741a及び/または第2引き出し電極742aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H14)は、上記セラミック本体710の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H13)より小さくてもよい。第1引き出し電極741a及び/または第2引き出し電極742aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H14)が、上記セラミック本体710の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H13)より小さい場合には、本発明による積層セラミック電子部品700の第3方向(Z方向)の一面にのみ第1引き出し電極741a及び/または第2引き出し電極742aが露出するようにすることで、水分浸透の可能性を減らすことができる。
【0099】
上記第1引き出し電極741a及び/または第2引き出し電極742aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W14)、セラミック本体710の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W13)、第1引き出し電極741a及び第2引き出し電極742aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H14)、セラミック本体710の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H13)、第1セラミック層741b及び第2セラミック層742bの第3方向の高さ(Z方向)、第2方向の幅(Y方向)などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0100】
上記例において、本発明の積層セラミック電子部品700は、第1引き出し電極741aと連結される第1端子電極751aを含み、第2引き出し電極742aと連結される第2端子電極752aを含むことができる。
【0101】
上記例の変形形態によると、本発明の積層セラミック電子部品700の第1連結部741は、第1引き出し電極741aと接して配置される第1補助電極741cを含み、第2連結部742は、第2引き出し電極742aと接して配置される第2補助電極742cを含み、上記第1引き出し電極741aと連結される第1端子電極751aを含み、上記第2引き出し電極742aと連結される第2端子電極752aを含むことができる。このとき、上記第1端子電極751a及び第2端子電極752aは、上記第1引き出し電極741aと上記第2引き出し電極742aが引き出される面上に、互いに離隔して配置されてもよい。
【0102】
上記例の他の変形形態において、本発明の積層セラミック電子部品700は、第1引き出し電極741a及び第2引き出し電極742aの少なくとも一部が第1方向(X方向)に露出し、上記第1引き出し電極741a及び第1セラミック層741bを覆うように配置される第1端子電極751a及び上記第2引き出し電極742a及び第2セラミック層742bを覆うように配置される第2端子電極752aを含むことができる。
【0103】
また、本発明による積層セラミック電子部品700は、各引き出し電極上に配置されるめっき層をそれぞれ含むことができる。上記引き出し電極、セラミック層、補助電極、端子電極及びめっき層などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0104】
本例の他の変形形態において、本発明の積層セラミック電子部品800の第1引き出し電極841a及び第2引き出し電極842aは、セラミック本体810の第3方向(Z方向)の両面に引き出されてもよい。図52図57は、本例による積層セラミック電子部品800を概略的に示す図面である。図52図57を参照すると、本実施形態による積層セラミック電子部品800は、第3方向(Z方向)の両面に第1マージン部831及び第2マージン部832がそれぞれ配置されたセラミック本体810の第1方向(X方向)の両面に第1連結部841及び第2連結部842が配置される。ここで、第1連結部841は、第1引き出し電極841a及び第1セラミック層841bを含み、第2連結部842は、第2引き出し電極842a及び第2セラミック層842bを含み、上記第1引き出し電極841a及び第2引き出し電極842aは、第3方向(Z方向)の両面にそれぞれ引き出されてもよい。
【0105】
本例において、積層セラミック電子部品800の第1引き出し電極841a及び/または第2引き出し電極842aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W16)は、上記セラミック本体810の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W15)より小さくてもよい。
【0106】
一例において、本発明による積層セラミック電子部品800の第1引き出し電極841a及び第2引き出し電極842aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H16)は、セラミック本体810の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H15)と同一であってもよい。本明細書において、ある長さ、幅、及び/または高さが同一であるとは、誤差範囲を含むことを前提とする。ここで、誤差範囲は±3mm以下、±2mm以下または±1mm以下を意味することができるが、これらに制限されるものではない。上記第1引き出し電極841a及び/または第2引き出し電極842aの第2方向(Y方向)の幅の最大値(W16)、セラミック本体810の第2方向(Y方向)の幅の最大値(W15)、第1引き出し電極841a及び第2引き出し電極842aの第3方向(Z方向)の高さの最大値(H16)、セラミック本体810の第3方向(Z方向)の高さの最大値(H15)、第1セラミック層841b及び第2セラミック層842bの第3方向の高さ(Z方向)及び第2方向の幅(Y方向)などの説明は、上述の通りであるため省略する。
【0107】
本実施形態についても、上述した変形形態を適用することができる。図55a~図57は、第1連結部841の変形形態を概略的に示す図面である。図55a~図57に示された第1連結部841の形態及び構造は、4個所に配置される本実施形態の連結部に全て同様に適用することができる。図55a~図57を参照すると、本変形形態による積層セラミック電子部品800の第1連結部841は、第1引き出し電極841aと接して配置される第1補助電極を含むか、第1引き出し電極841aと連結される第1端子電極を含むことができ、または第1補助電極と第1端子電極とを共に含むことができる。
【0108】
また、上記積層セラミック電子部品800は、第1引き出し電極841a及び第2引き出し電極842aの少なくとも一部が第1方向(X方向)に露出し、上記第1引き出し電極841a及び第1セラミック層を覆うように配置される第1端子電極及び上記第2引き出し電極842a及び第2セラミック層を覆うように配置される第2端子電極を含むことができる。また、本発明による積層セラミック電子部品800は、各引き出し電極上に配置されるめっき層をそれぞれ含むことができる。上記引き出し電極、セラミック層、補助電極、端子電極及びめっき層などに対する説明は、上述の通りであるため省略する。
【0109】
図58は、本発明による積層セラミック電子部品と、従来のMLCC構造の部品の耐湿性をテストした結果である。上記耐湿性は、温度85℃、相対湿度85%の環境下で300分以上が経過した後、測定した重量変化率を吸湿率として評価した。比較例は、セラミック本体の長さ方向の面に外部電極が形成された三星電機の1005サイズの量産チップを使用し(温度特性X7R及び容量220.0nF)、実施形態は、上記1005サイズのチップのセラミック本体上に外部電極を形成せずに、第1連結部及び第2連結部を形成し、これを1回焼結して製造したプロトタイプチップを使用した。
【0110】
図58を参照すると、比較例の部品の場合、吸湿率が0.013wt%で表したが、本発明による積層セラミック電子部品の場合、吸湿率が0.004wt%と、1/3以下に減少することが確認できる。これにより、本発明による積層セラミック電子部品の耐湿性が大幅に向上したことが確認できる。
【符号の説明】
【0111】
100:積層セラミック電子部品(100)
110:セラミック本体(110)
111:誘電体層
121、122:第1及び第2内部電極
131:第1マージン部
132:第2マージン部
141、142:第1及び第2連結部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12
図13a
図13b
図14a
図14b
図15
図16
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図21a
図21b
図22a
図22b
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図28a
図28b
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図35b
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図36b
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図41b
図42a
図42b
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図49b
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図50b
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図56b
図57
図58