IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 崔相弼の特許一覧 ▶ チェ サンムの特許一覧

特開2022-51680システムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュール
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022051680
(43)【公開日】2022-04-01
(54)【発明の名称】システムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュール
(51)【国際特許分類】
   F28G 3/16 20060101AFI20220325BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20220325BHJP
   F28G 9/00 20060101ALI20220325BHJP
   F28G 15/02 20060101ALI20220325BHJP
【FI】
F28G3/16
B08B3/02 F
F28G9/00 M
F28G15/02
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021127483
(22)【出願日】2021-08-03
(31)【優先権主張番号】10-2020-0122414
(32)【優先日】2020-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0037830
(32)【優先日】2021-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】508269134
【氏名又は名称】崔相弼
【氏名又は名称原語表記】CHOI Sang Pil
(71)【出願人】
【識別番号】521342407
【氏名又は名称】チェ サンム
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ サンピル
(72)【発明者】
【氏名】チェ サンム
【テーマコード(参考)】
3B201
【Fターム(参考)】
3B201AA47
3B201AB52
3B201BB23
3B201BB43
3B201BB82
3B201BB88
3B201BB92
3B201BB93
3B201BB94
3B201BB98
3B201CD22
(57)【要約】
【課題】システムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュールを提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムは、エアコンプレッサ、圧縮空気タンク、洗剤液タンク、洗浄水タンク、高圧ポンプ、温熱水発生器、スチーム発生器及び温熱エア発生器を含む洗浄機本体と、
回転時、床(地面)で供給される洗浄水等を噴射ノズルによって冷却フィンに噴射して洗浄するための洗浄モジュールと、
冷却フィンを洗浄する際に落ちてくる廃水を集水するための廃水集水用ビニールカバーと、
冷却フィンに洗浄水等を噴射する洗浄モジュールを制御するための制御部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンモータ、送風ファン及び熱交換器を含むシステムエアコンの室内機を天井パネルに設置または埋め込み、前記送風ファンを前記ファンモータから分離した前記熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を洗浄及び殺菌処理するための自動洗浄及び殺菌システムにおいて、
内部に取付けられるエアコンプレッサ、前記エアコンプレッサのエアが不足する場合、前記エアコンプレッサに接続する圧縮空気タンク、洗剤液タンク、洗剤液補助加熱ヒータ、洗浄水タンク、洗浄水補助加熱ヒータ、高圧ポンプ、温熱エア発生器、スチーム及び温熱発生器を含む洗浄機本体と、
前記ファンモータを覆うモータ保護カバーと、任意の角度の範囲内で正、逆回転可能な駆動モータと、上端が前記モータ保護カバーに固定される固定棒の下端に固定され、前記駆動モータに接続する減速機と、前記減速機の回転軸に任意の角度の範囲内で回転可能に接続する噴射ノズルホルダーに取付けられ、前記圧縮空気タンク、洗剤液タンク、洗浄水タンク、温熱水発生器、スチーム発生器、温熱エア発生器から供給される圧縮空気、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアを選択的に供給されて前記冷却フィンに噴射する噴射ノズルを含む洗浄モジュールと、
前記システムエアコンが設置される天井パネルに上端開口部が固定され、前記減速機の回転軸を貫通するが回転しない中空軸の下端に底面の一側が弛まないように固定され、前記噴射ノズルにより前記冷却フィンを洗浄する際、落ちてくる廃水を集水するための廃水集水用ビニールカバーと、
前記圧縮空気、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアを前記噴射ノズルを介して前記冷却フィンに選択的に噴射させるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム。
【請求項2】
ファンモータ、送風ファン及び熱交換器を含むシステムエアコンの室内機を天井パネルに設置または埋め込み、前記ファンモータを分離した前記熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を洗浄及び殺菌処理するための自動洗浄及び殺菌システムにおいて、
内部に取付けられるエアコンプレッサ、前記エアコンプレッサのエアが不足する場合、前記エアコンプレッサに接続する圧縮空気タンク、洗剤液タンク、洗剤液補助加熱ヒータ、洗浄水タンク、洗浄水補助加熱ヒータ、高圧ポンプ、温熱エア発生器、スチーム及び温熱発生器を含む洗浄機本体と、
前記ファンモータが取付けられる固定プレートに上端が固定される一つ以上の固定棒と、任意の角度の範囲内で正、逆回転可能な駆動モータと、前記固定棒の下端に固定され、前記駆動モータに接続する減速機の回転軸に回転可能に接続する噴射ノズルホルダーに取付けられ、前記の圧縮空気タンク、洗剤液タンク、洗浄水タンク、温熱水発生器、スチーム発生器、温熱エア発生器から供給される圧縮空気、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアを選択的に供給されて前記冷却フィンに噴射する噴射ノズルを含む洗浄モジュールと、
前記システムエアコンが設置される天井パネルに上端開口部が固定され、前記減速機の回転軸を貫通するが回転しない中空軸の下端に底面の一側が弛まないように固定され、前記噴射ノズルにより前記冷却フィンを洗浄する際、落ちてくる廃水を集水するための廃水集水用ビニールカバーと、
前記圧縮空気、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアを前記噴射ノズルを介して前記冷却フィンに選択的に噴射させるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム。
【請求項3】
前記洗浄モジュールの作動は、ノートブック、PC、リモコン、前記制御部のコントロールパネルのいずれか一つの操作によって開始及び終了することができるように制御することを特徴とする請求項1に記載のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム。
【請求項4】
前記洗浄モジュールは、
一つ、二つ、または三脚形状の前記噴射ノズルホルダーに取付けられる第1、2、3の噴射ノズルを備えており、前記第1、2、3の噴射ノズルに温熱水、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアを選択的に一つの供給ホースを介して全工程で供給できるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム。
【請求項5】
前記洗浄モジュールによって、前記冷却フィンを洗浄及び殺菌する際、前記噴射ノズルホルダーの回転力により前記モータ保護カバーが回転することを防止できるように、
前記モータ保護カバーの内側底面に形成され、螺合する固定ナットを貫通して前記ファンモータの固定プレートの底面に先端が支持される回転防止用固定ボルトをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム。
【請求項6】
前記洗浄モジュールは、
前記駆動モータに接続する減速機の底面に取付けられる近接センサと、
前記噴射ノズルホルダーの回転時、前記近接センサに対し設定されている任意の距離内に位置するように120度の角度を維持する噴射ノズルホルダーの三つの水平桿のうち、隣接する水平桿の上面に取付けられる一対の原点ポイント部と、をさらに備え、
前記噴射ノズルホルダーの回転時、前記原点ポイント部が前記近接センサによって感知される場合、前記駆動モータによって任意の角度の範囲内で正、逆方向に回転する前記噴射ノズルホルダーの回転方向を変換させることを特徴とする請求項1に記載のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム。
【請求項7】
前記廃水集水用ビニールカバーは、
前記洗浄モジュールによって、前記冷却フィンを洗浄する作業過程を視認するか、または前記制御部のカメラスタンドに取付けられるカメラによって映像撮影できるように透明体から形成されることを特徴とする請求項1に記載のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム。
【請求項8】
前記モータ保護カバーは、
前記モータ保護カバーの上端開口部の縁に形成され、前記エアコンのファンモータの固定プレートに吸着固定され、前記洗浄モジュールによって前記冷却フィンを洗浄及び殺菌する際に噴射される洗浄水または洗剤液が前記ファンモータに飛散することを防止するためのパッキングをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム。
【請求項9】
前記洗浄モジュールによって前記冷却フィンを洗浄する作業過程を、前記制御部のコンピュータに全作業工程に係る場所、日付、作業時間、温度及び材料をグラフ、データ映像及び記録にして転送または保存できるように制御されることを特徴とする請求項1に記載のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム。
【請求項10】
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記ファンモータの軸に着脱可能に固定され、底面に締結部が突出形成される金属材のハウジングと、
前記冷却フィンを洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水が前記ファンモータに飛散することを防止するために前記ハウジングのフランジの上面に固定されるモータ保護カバーと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が下部に取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記フランジの底面に前記固定プレートの上面を密着させて一時的に固定するために前記固定プレートに設けられる磁性体と、
前記固定プレートの結合孔を貫通する前記締結部に螺合し、前記噴射ノズルホルダーを前記ハウジングに着脱可能に固定する締結ナットと、
を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュール。
【請求項11】
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記ファンモータの軸に着脱可能に固定され、底面に締結部が突出形成され、底面に対向するように形成される締結ボルトのヘッド部が底面から離隔するように締結されるハウジングと、
前記冷却フィンを洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水が前記ファンモータに飛散することを防止するために前記ハウジングのフランジの上面に固定されるモータ保護カバーと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記固定プレートに対向するように円弧状に形成される長孔であって、前記締結ボルトに前記長孔を結合させて前記固定プレートを任意の角度だけスイングすると、前記ヘッド部に前記固定プレートが一時的に固定されて前記ハウジングからの落下を防止することができる長孔と、
前記固定プレートの結合孔を貫通する前記締結部に螺合し、前記噴射ノズルホルダーを前記ハウジングに着脱可能に固定する締結ナットと、
を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュール。
【請求項12】
システムエアコンのファンモータを分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記熱交換器が設置される天井パネルに取付けられる固定板と、
前記固定板の底面に着脱可能に固定され、底面に締結部が突出形成される金属材のハウジングと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記ハウジングのフランジの底面に前記固定プレートの上面を密着させて一時的に固定するために前記固定プレートに設けられる磁性体と、
前記固定プレートの結合孔を貫通する前記締結部に螺合し、前記噴射ノズルホルダーを前記ハウジングに着脱可能に固定する締結ナットと、
を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュール。
【請求項13】
システムエアコンのファンモータを分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記熱交換器が設置される天井パネルに取付けられる固定板と、
前記固定板の底面に着脱可能に固定され、底面に締結部が突出形成され、底面に対向するように形成される締結ボルトのヘッド部が底面から離隔するように締結されるハウジングと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記固定プレートに対向するように円弧状に形成される長孔であって、前記締結ボルトに前記長孔を結合させて前記固定プレートを任意の角度だけスイングすると、前記ヘッド部に前記固定プレートが一時的に固定されて前記ハウジングからの落下を防止することができる長孔と、
前記固定プレートの結合孔を貫通する前記締結部に螺合し、前記噴射ノズルホルダーを前記ハウジングに着脱可能に固定させる締結ナットと、
を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュール。
【請求項14】
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記ファンモータの外側面を覆う上部のバンドが締結部材によって固定され、底板の結合孔を貫通する前記ファンモータの軸に螺合する締結ナットにより下部が着脱可能に固定され、前記冷却フィンを洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水が前記ファンモータに飛散することを防止するための金属材のハウジングと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記ハウジングのフランジの底面に前記固定プレートの上面を密着させて固定するように前記固定プレートに設けられる磁性体と、
を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュール。
【請求項15】
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記ファンモータの外側面を覆う上部のバンドが締結部材によって固定され、底板の結合孔を貫通する前記ファンモータの軸に螺合する締結ナットにより下部が着脱可能に固定され、底面に対向するように形成される締結ボルトのヘッド部が底面から離隔するように締結され、前記冷却フィンを洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水が前記ファンモータに飛散することを防止するためのハウジングと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記固定プレートに対向するように円弧状に形成される長孔であって、前記締結ボルトに前記長孔を結合させて前記固定プレートを任意の角度だけスイングすると、前記ヘッド部に前記固定プレートが嵌合して、前記ハウジングからの落下を防止することができる長孔と、
を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムエアコンに係り、詳細には、エアコンの熱交換器に溜まったほこり、油汚れ、カビなどの汚染物質を自動的に洗浄、殺菌、乾燥処理するためのシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本明細書で別に表示されない限り、本識別項目で説明する内容は本願の請求項に対する従来技術ではなく、また、本識別項目に記載されているという理由で従来技術であると認められるものではない。
【0003】
一般的に、エアコンは設置される形態によって窓型、壁掛け型、スタンド型、天井型に分類される。
【0004】
天井型エアコンの熱交換器(冷却フィン)にカビなどの汚染物質や悪臭が付着した状態でエアコンを稼働させると、免疫力の弱い乳幼児や子供の喘息やアトピーなどを引き起こし、悪化させ、急性肺炎を起こして呼吸器関連系統の疾病が増加する可能性がある。
【0005】
また、天井型エアコンの衛生に対する問題意識も高まっており、天井型エアコンを頻繁に洗浄することによる完璧な清潔維持が重要視されている。
【0006】
また、天井型エアコンの熱交換器にほこり、油汚れなどの汚染物質が溜まって固まると、稼働時の熱交換器の熱効率の低下と室内の空気の汚染を招くことになるため、これを洗浄する必要がある。
【0007】
従来は、天井型エアコンの熱交換器を洗浄する際、オフィスの場合、天井型エアコンの下にパーソナルコンピュータ(PC)などの電子機器、浄水器などが置かれ、飲食店の場合は、テーブルにロースターなどが設置され、スーパーマーケットの場合は、食品などが陳列されており、天井型エアコンの洗浄時に汚染した洗浄水(廃水)が床に落ちて二次被害を被る可能性があった。
【0008】
このため、天井型エアコンの熱交換器を天井から分離して床で洗浄した後、天井に取り付けなければならないという難しさから、小規模な場所に設置された天井型エアコンの洗浄はほぼ無視されているのが実情である。
【0009】
特許文献1に分離可能な洗浄ヘッドを備えた4-wayシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄装置が出願公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国特許公開第10-2020-0046257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の実施形態は、天井型エアコンの熱交換器が設置された状態で、熱交換器に溜まったほこり、油汚れ、カビなどの汚染物質を短時間で自動的に洗浄、殺菌、乾燥処理して、人件費の削減が可能となるようにしたシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュールに関する。
【0012】
本発明の実施形態は、熱交換器の下に複数のパーソナルコンピュータが置かれているオフィスに設置されたエアコン、または食品などが陳列された店の天井に設置された熱交換器を洗浄する際、汚染した洗浄水による二次被害を防止できるようにした、システムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュールに関する。
【0013】
本発明の実施形態は、熱交換器の洗浄、殺菌、乾燥処理する作業過程を動画で保存、及び洗浄作業の各工程の温度、作業時間の作動グラフをリアルタイムで保存して、顧客に渡すことができようにした、システムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュールに関する。
【0014】
本発明の実施形態は、システムエアコンの熱交換器に溜まったほこり、油汚れなどの汚染物質を洗浄する洗浄モジュールをエアコンに容易に着脱できるようにした、システムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュールに関する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記及びその他の本発明の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、
ファンモータ、送風ファン、熱交換器を含むシステムエアコンの室内機を天井パネルに設置または埋め込み、前記送風ファンを前記ファンモータから分離した前記熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を洗浄及び殺菌処理するための自動洗浄及び殺菌システムにおいて、
内部に取付けられるエアコンプレッサ、前記エアコンプレッサのエアが不足する場合、前記エアコンプレッサに接続する圧縮空気タンク、洗剤液タンク、洗剤液補助加熱ヒータ、洗浄水タンク、洗浄水補助加熱ヒータ、高圧ポンプ、温熱エア発生器、スチーム及び温熱発生器を含む洗浄機本体と、
前記ファンモータを覆うモータ保護カバーと、原点から任意の角度の範囲内で正、逆回転可能な駆動モータと、上端が前記モータ保護カバーに固定される固定棒の下端に固定され、前記駆動モータに接続する減速機と、前記減速機の回転軸に原点から任意の角度の範囲内で回転可能に接続する噴射ノズルホルダー、に取付けられ、前記圧縮空気タンク、洗剤液タンク、洗浄水タンク、温熱水発生器、スチーム発生器、温熱エア発生器から供給される圧縮空気、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアが選択的に供給されて前記冷却フィンに噴射する噴射ノズルを含む洗浄モジュールと、
前記エアコンが設置される天井パネルに上端開口部が固定され、前記減速機の回転軸を貫通するが回転しない中空軸の下端に底面の一側が弛まないように固定され、前記噴射ノズルにより前記冷却フィンを洗浄する際、落ちてくる廃水を集水するための廃水集水用ビニールカバーと、
前記圧縮空気、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアを前記噴射ノズルを介して前記冷却フィンに選択的に噴射させるように制御する制御部と、を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムを提供する。
【0016】
前記及びその他の本発明の目的を達成するために、本発明の他の実施形態によれば、
ファンモータ、送風ファン、熱交換器を含むシステムエアコンの室内機を天井パネルに設置または埋め込み、前記ファンモータを分離した前記熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を洗浄及び殺菌処理するための自動洗浄及び殺菌システムに適用され、
内部に取付けられるエアコンプレッサ、前記エアコンプレッサのエアが不足する場合、前記エアコンプレッサに接続する圧縮空気タンク、洗剤液タンク、洗剤液補助加熱ヒータ、洗浄水タンク、洗浄水補助加熱ヒータ、高圧ポンプ、温熱エア発生器、スチーム及び温熱発生器を含む洗浄機本体と、
前記ファンモータが取付けられる固定プレートに上端が固定される一つ以上の固定棒と、原点から任意の角度の範囲内で正、逆回転可能な駆動モータと、前記固定棒の下端に固定され、前記駆動モータに接続する減速機の回転軸に回転可能に接続する噴射ノズルホルダーに取付けられ、前記圧縮空気タンク、洗剤液タンク、洗浄水タンク、温水温熱発生器、スチーム発生器、及び温熱エア発生器から供給される圧縮空気、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアが選択的に供給されて前記冷却フィンに噴射する噴射ノズルを含む洗浄モジュールと、
前記エアコンが設置される天井パネルに上端開口部が固定され、前記減速機の回転軸を貫通するが回転しない中空軸の下端に底面の一側が弛まないように固定され、前記噴射ノズルにより前記冷却フィンを洗浄する際、落ちてくる廃水を集水するための廃水集水用ビニールカバーと、
前記圧縮空気、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアを前記噴射ノズルを介して前記冷却フィンに選択的に噴射させるように制御する制御部と、を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムを提供する。
【0017】
前記及びその他の本発明の目的を達成するために、本発明のまた他の実施形態によれば、
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記ファンモータの軸に着脱可能に固定され、底面に締結部が突出形成される金属材のハウジングと、
前記冷却フィンを洗浄時に噴射される洗剤液または洗浄水が前記ファンモータに飛散することを防止するために前記ハウジングのフランジの上面に固定されるモータ保護カバーと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が下部に取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記フランジの底面に前記固定プレートの上面を密着させて一時的に固定するために前記固定プレートに設けられる磁性体と、
前記固定プレートの結合孔を貫通する前記締結部に螺合して前記噴射ノズルホルダーを前記ハウジングに着脱可能に固定する締結ナットと、を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールを提供する。
【0018】
前記及びその他の本発明の目的を達成するために、本発明のさらにまた他の実施形態によれば、
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記ファンモータの軸に着脱可能に固定され、底面に締結部が突出形成され、底面に対向するように形成される締結ボルトのヘッド部が底面から離隔するように締結されるハウジングと、
前記冷却フィンの洗浄時に噴射される洗剤液または洗浄水が前記ファンモータに飛散することを防止するために前記ハウジングのフランジの上面に固定されるモータ保護カバーと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記固定プレートに対向するように円弧状に形成される長孔であって、前記締結ボルトに前記長孔を結合させて前記固定プレートを任意の角度だけスイングすると、前記ヘッド部に前記固定プレートが一時的に固定されて前記ハウジングからの落下を防止することができる長孔と、
前記固定プレートの結合孔を貫通する前記締結部に螺合して前記噴射ノズルホルダーを前記ハウジングに着脱可能に固定する締結ナットと、を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールを提供する。
【0019】
前記及びその他の本発明の目的を達成するために、本発明のさらにまた他の実施形態によれば、
システムエアコンのファンモータを分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記熱交換器が設置される天井パネルに取付けられる固定板と、
前記固定板の底面に着脱可能に固定され、底面に締結部が突出形成される金属材のハウジングと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記ハウジングのフランジの底面に前記固定プレートの上面を密着させて一時的に固定するために前記固定プレートに設けられる磁性体と、
前記固定プレートの結合孔を貫通する前記締結部に螺合して前記噴射ノズルホルダーを前記ハウジングに着脱可能に固定する締結ナットと、を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールを提供する。
【0020】
前記及びその他の本発明の目的を達成するために、本発明のさらにまた他の実施形態によれば、
システムエアコンのファンモータを分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記熱交換器が設置される天井パネルに取付けられる固定板と、
前記固定板の底面に着脱可能に固定され、底面に締結部が突出形成され、底面に対向するように形成される締結ボルトのヘッド部が底面から離隔するように締結されるハウジングと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記固定プレートに対向するように円弧状に形成される長孔であって、前記締結ボルトに前記長孔を結合させて前記固定プレートを任意の角度だけスイングすると、前記ヘッド部に前記固定プレートが一時的に固定されて前記ハウジングからの落下を防止することができる長孔と、
前記固定プレートの結合孔を貫通する前記締結部に螺合して前記噴射ノズルホルダーを前記ハウジングに着脱可能に固定させる締結ナットと、を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールを提供する。
【0021】
前記及びその他の本発明の目的を達成するために、本発明のさらにまた他の実施形態によれば、
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記ファンモータの外側面を覆う上部のバンドが締結部材によって固定され、底板の結合孔を貫通する前記ファンモータの軸に螺合する締結ナットにより下部が着脱可能に固定され、前記冷却フィンを洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水が前記ファンモータに飛散することを防止するための金属材のハウジングと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記ハウジングのフランジの底面に前記固定プレートの上面を密着させて固定するように前記固定プレートに設けられる磁性体と、を備えることを特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールを提供する。
【0022】
前記及びその他の本発明の目的を達成するために、本発明のさらにまた他の実施形態によれば、
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前記ファンモータの外側面を覆う上部のバンドが締結部材によって固定され、底板の結合孔を貫通する前記ファンモータの軸に螺合する締結ナットにより下部が着脱可能に固定され、底面に対向するように形成される締結ボルトのヘッド部が底面から離隔するように締結され、前記冷却フィンを洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水が前記ファンモータに飛散することを防止するためのハウジングと、
床から第1供給ホースを介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを前記冷却フィンに噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ及び前記駆動モータに接続する減速機が取付けられる固定棒の上端に固定プレートが設けられ、前記駆動モータの駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダーと、
前記固定プレートに対向するように円弧状に形成される長孔であって、前記締結ボルトに前記長孔を結合させて前記固定プレートを任意の角度だけスイングすると、前記ヘッド部に前記固定プレートが嵌合して、前記ハウジングからの落下を防止することができる長孔と、を備えるようにすること、を特徴とするシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールを提供する。
【発明の効果】
【0023】
前述した構成を有する本発明の実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュールは、以下のような利点を有する。
【0024】
エアコンの熱交換器が設置された状態で、高温の洗浄水、高温の洗剤、高温のスチーム及びエアコンプレッサから供給されたエア(圧縮空気)を高温に加熱して噴射させ、熱交換器に溜まったほこり、油汚れ、カビなどをふやかした状態で洗浄、すすぎ、乾燥するため、洗浄及び殺菌の効率を大幅に向上させることができる。
【0025】
また、熱交換器の洗浄に伴う人員を最小限に抑えることで、人件費の削減につながり、使用者の経済的負担を軽減することができる。
【0026】
また、システムエアコンの熱交換器に溜まったほこり、カビ、油汚れなどの汚染物質を洗浄するための洗浄モジュールを作業者が一人でも容易にエアコンへの着脱を行うことができる。
【0027】
また、複数のパーソナルコンピュータなどが置かれたオフィスや食品などが陳列された店に設置された熱交換器を洗浄する際、汚染した洗浄水を集水することにより、洗浄及び殺菌の作業工程及び作業時間を短縮することができる。
【0028】
また、熱交換器の洗浄、殺菌、乾燥処理の作業過程を動画で保存し、各工程の温度及び時間をグラフでリアルタイムに保存して、顧客が洗浄及び殺菌作業前後のエアコン内部の状態を直接確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムの概略図である。
図2図1の洗浄及び殺菌システムの側面図である。
図3a図1の洗浄及び殺菌システムにおいて、洗浄水、洗剤液、空気圧の供給を制御部によって説明するための図である。
図3b図1の洗浄及び殺菌システムにおいて、洗浄水、洗剤液、空気圧の供給を制御部によって説明するための図である。
図3c図1の洗浄及び殺菌システムにおいて、洗浄水、洗剤液、空気圧の供給を制御部によって説明するための図である。
図4図1の洗浄及び殺菌システムの概略的な断面図である。
図5図4の洗浄及び殺菌システムの平面図である。
図6図1の洗浄及び殺菌システムにおける温熱発生器及びスチーム発生器の図である。
図7a図1の洗浄及び殺菌システムにおける洗浄モジュールの図である。
図7b図1の洗浄及び殺菌システムにおける洗浄モジュールの図である。
図8図1の洗浄及び殺菌システムにおいて、洗浄モジュールのエアコンのファンモータへの取付け説明図である。
図9図1のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムの使用状態図である。
図10図1の洗浄及び殺菌システムにおいて、エアコンのファンモータを分離した熱交換器の冷却フィンを洗浄するための洗浄モジュールの取付け説明図である。
図11図1のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムを利用して冷却フィンを洗浄する作業工程を示すフローチャートである。
図12】本発明の好適な実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの要部抜粋断面図である。
図13図12に示した洗浄及び殺菌モジュールの結合断面図である。
図14】本発明の好適な他の実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの要部抜粋断面図である。
図15図14に示した洗浄及び殺菌モジュールの結合断面である。
図16】本発明の好適なまた他の実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの要部抜粋断面図である。
図17図16に示した洗浄及び殺菌モジュールの結合断面図である。
図18】本発明の好適なさらにまた他の実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの要部抜粋断面図である。
図19図18に示した洗浄及び殺菌モジュールの結合断面図である。
図20】本発明の好適なさらにまた他の実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの要部抜粋断面図である。
図21図20に示した洗浄及び殺菌モジュールの結合断面図である。
図22】本発明の好適なさらにまた他の実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの要部抜粋断面図である。
図23図22に示した洗浄及び殺菌モジュールの結合断面図である。
図24】本発明の実施形態による噴射ノズルの変形例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システム及びそのモジュールについて説明する。
【0031】
図1乃至図11に示すように、本発明の一実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムは、
ファンモータ、送風ファン及び熱交換器を含むシステムエアコン(以下、エアコンという)の室内機を天井パネルに設置または埋め込み、送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まったほこり、油汚れ、カビなどの汚染物質を洗浄及び殺菌処理するための自動洗浄及び殺菌システムにおいて、
内部に取付けられるエアコンプレッサ10、エアコンプレッサ10のエア(圧縮空気)が不足する場合、エアコンプレッサ10と接続する圧縮空気タンク11(補助エアコンプレッサの役割をする)、洗剤液タンク12、洗剤液補助加熱ヒータ12-1、洗浄水タンク13、洗浄水補助加熱ヒータ13-1、高圧ポンプ14、温熱エア発生器49及びスチーム及び温熱発生器50を含み、底面に回転可能に取付けられるキャスター57を含む洗浄機本体15、
冷却フィン21を洗浄する時に噴射される洗浄水がファンモータ17に飛散することを防止するために、ファンモータ17を覆うモータ保護カバー18(上端が開放されたボール形状)と、上端が固定ボルト54によってモータ保護カバー18の底面に取付けられる一つ以上の固定棒58(例えば、三つを使用)と、原点から任意の角度の範囲内で正、逆回転可能な駆動モータ20と、固定棒58の下端に固定ボルト60によって固定され、駆動モータ20に接続する減速機24の回転軸25に正、逆方向に任意の角度の範囲内で回転可能に接続する噴射ノズルホルダー19と、噴射ノズルホルダー19に取付けられ、圧縮空気タンク11、洗剤液タンク12、洗浄水タンク13、温熱エア発生器49、スチーム及び温熱発生器50、エアコンプレッサ10から供給されたエアを温熱エア発生器49で高温に加熱して供給される圧縮空気、1次温熱水洗浄動作、温熱洗剤動作、ふやかし洗浄待機動作、2次温熱水洗浄動作、常温水洗浄動作、スチーム殺菌動作、温熱エア乾燥殺菌動作などが選択的に供給されて冷却フィン21に噴射する複数の噴射ノズル22を含む洗浄モジュール23、
エアコン16(熱交換器の冷却フィン21をいう)が設置または埋め込まれる天井パネル53に上端開口部が固定され、減速機24の回転軸25を貫通するが回転しない中空軸26の下端に底面の一側が弛まないように固定され、噴射ノズル22によって冷却フィン21を洗浄する時に落ちてくる汚染した廃水を集水するための廃水集水用ビニールカバー27、
圧縮空気、洗剤液、温熱洗浄水、常温洗浄水、スチーム及び温熱エアを噴射ノズル22を介して冷却フィン21に選択的に噴射させるように制御する制御部28、を備えることを特徴とする。
【0032】
この時、前述したエアコンプレッサ10によって生成される圧縮空気を圧縮空気タンク11に貯留する技術内容については、本発明が属する技術分野で通常使用されるものであるため、これらの構成の詳細な説明は省略する。
【0033】
また、電源の印加時に設定された任意温度の温熱エア及びスチームを発生させる温熱エア発生器49、スチーム及び温熱発生器50に関する技術内容については、本発明が属する技術分野において通常使用されるものであるため、これらの構成の詳細な説明は省略する。
【0034】
さらに好適な実施形態によれば、図示していないが、前述した洗浄モジュール23の作動は、ノートブック、PC、リモコン、制御部28のコントロールパネルのいずれか一つの操作によって開始及び終了できるように制御されることを特徴とする。
【0035】
図4図8図9に示すように、前述したモータ保護カバー18は、エアコン16の送風ファン(図示せず)が固定される軸47に螺合する固定ナット48により着脱可能に固定されることを特徴とする。
【0036】
図4図5図7a、図7b、図8図9図10に示すように、前述した洗浄モジュール23は、
三脚形状の噴射ノズルホルダー19に取付けられる第1、2、3の噴射ノズル29、30、31を備え、第1、2、3の噴射ノズル29、30、31にスチーム、温熱空気圧を選択的に供給するための第1供給ホース51(例えば、高温高圧ホースまたはシリコンホースを使用できる)、
第1、2、3の噴射ノズル29、30、31に温熱水、温熱洗剤液、常温洗浄水を選択的に供給するための第2供給ホース52(例えば、高温高圧ホースまたはシリコンホースを使用できる)、をさらに備えることを特徴とする。
【0037】
図4図5図9に示すように、前述した洗浄モジュール23によって冷却フィン21を洗浄及び殺菌時、任意の角度の範囲内で正、逆方向に繰り返し回転する噴射ノズルホルダー19の回転力によりモータ保護カバー18の回転を防止することができるように、
モータ保護カバー18の内側底面に形成されて螺合する固定ナット32を貫通して、ファンモータ17の固定プレート34の底面に先端が支持される回転防止用固定ボルト33、をさらに備えることを特徴とする。
【0038】
図7a、図7b、図8に示すように、前述した洗浄モジュール23は、
駆動モータ20に接続する減速機24の底面に取付けられる近接センサ35、
噴射ノズルホルダー19の回転時、近接センサ35に対し設定されている任意の距離内に位置するように噴射ノズルホルダー19の120度の角度を維持する三つの水平桿36、37、38のうち、隣接する水平桿37、38の上面に取付けられる一対の原点ポイント部39、をさらに備え、
噴射ノズルホルダー19の回転時、原点ポイント部39が近接センサ35によって感知されると、駆動モータ20によって、任意の角度の範囲内で正、逆方向に回転する噴射ノズルホルダー19の回転方向を変換させることを特徴とする。
【0039】
前述した廃水集水用ビニールカバー27は、洗浄モジュール23によって冷却フィン21を洗浄する作業過程を視認するか、または制御部28のカメラスタンド61に取付けられるカメラ(図示せず)によって映像撮影できるように透明体で形成されることを特徴とする。
【0040】
図9に示すように、前述した廃水集水用ビニールカバー27は、
廃水集水用ビニールカバー27の底面に設けられる排水口40、
排水口40に接続され、廃水集水用ビニールカバー27に集水される廃水を床(地面)の廃水貯蔵容器41に排出するための排出管42、をさらに備えることを特徴とする。
【0041】
図4図9に示すように、前述したモータ保護カバー18は、
モータ保護カバー18の上端開口部の縁に形成されてエアコン16のファンモータ17の固定プレート34に吸着固定され、洗浄モジュール23によって冷却フィン21を洗浄及び殺菌時に噴射される洗浄水または洗剤液がファンモータ17に飛散することを防止するためのパッキング43、をさらに備えることを特徴とする。
【0042】
図1に示すように、前述した洗剤液タンク12及び洗浄水タンク13は、温度調節器44が備えられる補助ヒータ45と、温度センサ46、をさらに備えることを特徴とする。
【0043】
図中、説明していない符号61は、前述した冷却フィン21を洗浄モジュール23によって洗浄する作業前後の過程を映像撮影して、データ及び動画を顧客に渡すことができるよう保存するためのカメラ(図示せず)が着脱可能に取付けられるカメラスタンドであり、
符号32は、床(地面)から第1供給ホース51または第2供給ホース52を介して選択的に供給される洗浄水、スチームなどを分配管59、59aを介して噴射ノズル29、30、31に分配供給するためのコネクタである。
【0044】
以下において、本発明の一実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムの使用例を添付図面に基づいて説明する。
【0045】
図1乃至図11に示すように、建物の天井に埋め込まれるシステムエアコン16の送風ファン(図示せず)をファンモータ17から分離した後、ファンモータ17の軸47に螺合する固定ナット48によりモータ保護カバー18を固定する。
【0046】
モータ保護カバー18の底面に噴射ノズルホルダー19の上端を固定ボルト54によって締結する。
【0047】
この時、前述した噴射ノズルホルダー19を固定ボルト54によってモータ保護カバー18に固定する作業が、ファンモータ17の軸47にモータ保護カバー18を固定ナット48によって固定する作業よりも先に行われる。
【0048】
噴射ノズル22によって冷却フィン21を洗浄する際、汚染した廃水を集水する廃水集水用ビニールカバー27の上端開口部をエアコン16が設置される天井パネル53に固定する。
【0049】
したがって、前述した制御部28の制御信号によって駆動モータ20の駆動時に噴射ノズルホルダー19を任意の角度の範囲内で正、逆方向に繰り返し回転させる場合、三脚形状の噴射ノズルホルダー19の上部に取付けられた噴射ノズル22から噴射される1次温熱水洗浄動作、温熱洗剤動作、ふやかし洗浄待機動作、2次温熱水洗浄動作、常温水洗浄動作、スチーム殺菌動作、温熱エア乾燥殺菌動作によってシステムエアコン16の冷却フィン21にこびりついた汚染物質(ほこり、油汚れ、カビなど)を洗浄、殺菌処理した後、乾燥させることができる。
【0050】
これを詳細に説明すると、図3b、図11のS10に示すように、作業者が制御部28の開始ボタンmをタッチすると、冷却フィン21にこびりついた汚染物質を洗浄、殺菌処理する作業が開始する。この時、待機状態で点灯していた待機LEDはオフになる。
【0051】
前述した洗浄水タンク13から常温洗浄水を高圧ポンプ14(動作時、ポンプLED(h)点滅)と、スチーム発生モジュール(約95℃を維持)の温熱エア発生器49を通過させることによって任意の温度の高温水を第1供給ホース51を介して移動させ、噴射ノズルホルダー19に取付けられた噴射ノズル29、30、31を介して冷却フィン21に噴射させる(つまり、1次温水洗浄動作をいう)。
【0052】
前述した駆動モータ20(動作時、回転モータLED(l)点滅)に接続された三脚形状の噴射ノズルホルダー19を任意の角度の範囲内で正、逆方向に所定の回数だけ繰り返し回転させることができる。この時、1次温水洗浄LED(a)が点滅し、動作完了時に点灯する。
【0053】
つまり、駆動モータ20によって三脚形状の噴射ノズルホルダー19が、任意の角度の範囲内で正方向(時計回り)に回転する場合、噴射ノズルホルダー19をなす三つの水平桿(120度の角度を維持)36、37、38のうち、隣接する水平桿37、38に取付けられた原点ポイント部39のいずれか一つが減速機24の外側面に取付けられた近接センサ35に設定されている任意の距離内に移動して感知されると、感知された検出信号が駆動モータ20の駆動部に印加される。
【0054】
したがって、駆動モータ20の回転方向を逆方向(反時計回り)に変更させることにより、噴射ノズルホルダー19を任意の角度の範囲内で逆方向に回転させることになる。
【0055】
つまり、原点ポイント部39を感知する近接センサ35によって噴射ノズルホルダー19を任意の角度だけ正、逆方向に繰り返し所定の回数だけ回転させることができる。
【0056】
この時、前述した噴射ノズル22を回転させるように噴射ノズルホルダー19が任意の角度の範囲内で正、逆方向に繰り返し回転する場合にも、第1供給ホース51及び駆動モータ20に電源を供給する電源ケーブル56の捻じれを防止することができる。
【0057】
つまり、第1供給ホース51及び電源ケーブル56が、減速機24の回転軸25を貫通するが回転しないパイプ状の中空軸26の内部を通過することになるため、噴射ノズル22の回転時、第1供給ホース51及び電源ケーブル56の捻じれを防止することができる。
【0058】
図3b、図11のS20に示すように、前述した洗剤液タンク12から温熱洗剤液を高圧ポンプ14(動作時、ポンプLED(h)点滅)によって、第1供給ホース51を介して移動させ、正、逆方向に所定の回数だけ回転する噴射ノズルホルダー19に取付けられた噴射ノズル29、30、31を介して冷却フィン21に噴射させる。この時、温熱洗剤LED(b)が点滅し、動作完了時に点灯する。
【0059】
図3b、図11のS30に示すように、前述した噴射ノズル22によって温熱洗剤液を冷却フィン21に噴射させた後、設定した任意の時間が経過すると、冷却フィン21にこびりついた固着状態の汚染物質をふやかすことができる。この時、ふやかし洗浄LED(c)が点滅し、動作完了時に点灯する。
【0060】
図3b、図11のS40に示すように、前述した洗浄水タンク13から常温洗浄水を高圧ポンプ14(動作時、ポンプLED(h)点滅)によって、スチーム及び温熱発生器50を通過させることによって、任意の温度(約95℃を維持)の高温水を第1供給ホース51を介して移動させ、正、逆方向に所定の回数だけ回転する噴射ノズルホルダー19に取付けられた噴射ノズル29、30、31を介して冷却フィン21に噴射させる(つまり、2次温水洗浄動作をいう)。この時、常温水洗浄LED(e)が点滅し、動作完了時に点灯します。
【0061】
これにより、冷却フィン21にこびりついた汚染物質をさらにふやかすことができる。
【0062】
図3b、図11のS50に示すように、前述した洗浄水タンク13から温水を高圧ポンプ14(動作時、ポンプLED(h)点滅)によって、第1供給ホース51を介して移動させ、正、逆方向に所定の回数だけ回転する噴射ノズルホルダー19に取付けられた噴射ノズル29、30、31を介して冷却フィン21に噴射させることによって、冷却フィン21にこびりついていた、ふやけた汚染物質を除去して洗浄処理することができる。この時、2次温水洗浄LED(d) が点滅し、動作完了時に点灯する。
【0063】
図3b、図11のS60に示すように、前述した洗浄水タンク13から常温洗浄水を高圧ポンプ14(動作時、ポンプLED(h)点滅)によってスチーム及び温熱発生器50(動作時、スチームLED(k)点滅)を通過させることによって、任意の温度(約138℃を維持)のスチームを第2供給ホース52を介して移動させ、正、逆方向に所定の回数だけ回転する噴射ノズルホルダー19に取付けられた噴射ノズル29、30、31を介して冷却フィン21に噴射させる。
【0064】
これにより、冷却フィン21にこびりついたカビなどを殺菌処理することができる。この時、2次温水洗浄LED(d) が点滅し、動作完了時に点灯する。この時、スチーム洗浄LED(f)が点滅し、動作完了時に点灯する。
【0065】
図3b、図11のS70に示すように、前述した圧縮空気タンク11(動作時、コンプレッサLED(i)点滅)からの圧縮空気を、ヒータが内蔵された二重管温熱エア発生器49を通すことにより、ヒータによって加熱されたエアを第2供給ホース52を介して移動させ、正、逆方向に所定の回数だけ回転する噴射ノズルホルダー19に取付けられた噴射ノズル29、30、31を介して冷却フィン21に吐出して乾燥させることによって、冷却フィン21に残留した洗浄水または洗剤液による水分等を除去し、カビなどが繁殖することを防止する。この時、温熱エア洗浄LED(g)が点滅し、動作完了時に点灯する。
【0066】
図10及び図11に示すように、本発明の他の実施形態に係るシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムは、
ファンモータ、送風ファン及び熱交換器を含むシステムエアコンの室内機を天井に設置または埋め込み、送風ファンが取付けられているファンモータを分離した熱交換器の冷却フィンに溜まったほこり、油汚れ、カビなどの汚染物質を洗浄及び殺菌処理するための自動洗浄及び殺菌システムに適用され、
内部に取付けられるエアコンプレッサ10は、エアコンプレッサ10のエアが不足すると、エアコンプレッサ10と接続する圧縮空気タンク11、洗剤液タンク12、洗剤液補助加熱ヒータ12-1、洗浄水タンク13、洗浄水補助加熱ヒータ13-1、高圧ポンプ14、温熱エア発生器49、スチーム及び温熱発生器50、底面に回転可能に取付けられるキャスター57を含む洗浄機本体15、
ファンモータ17が取付けられる固定プレート34と、固定プレート34に固定される固定ボルト54によって上端が固定される一つ以上の固定棒58(例えば、三つを使用)と、原点から任意の角度の範囲内で正、逆回転可能な駆動モータ20と、固定棒58の下端に固定ボルト60によって固定され、駆動モータ20と接続する減速機24の回転軸25に任意の角度の範囲内で回転可能に接続する噴射ノズルホルダー19と、噴射ノズルホルダー19に取付けられ、圧縮空気タンク11、洗剤液タンク12、洗浄水タンク13、スチーム及び温熱発生器50、温熱エア発生器49から供給される温熱エア圧縮空気、洗剤液、洗浄水を選択的に供給されて冷却フィン21に噴射させる一つ以上の噴射ノズル22を含む洗浄モジュール23、
エアコン16(熱交換器の冷却フィン21をいう)が設置または埋め込まれる天井パネル53に上端開口部が固定され、減速機24の回転軸25を貫通するが回転しない中空軸26の下端に底面の一側が弛まないように固定され、噴射ノズル22によって冷却フィン21の洗浄時に落ちてくる廃水を集水するための廃水集水用ビニールカバー27、
1次温熱水洗浄動作、温熱洗剤動作、ふやかし洗浄待機動作、2次温熱水洗浄動作、常温水洗浄動作、スチーム殺菌動作、温熱エア乾燥殺菌動作などの設定プログラムに従った順序どおりに噴射ノズル22を介して冷却フィン21に選択的に噴射させるように制御する制御部28、を備えることを特徴とする。
【0067】
この時、前述したファンモータ17が固定ボルト54によって固定される固定プレート34に着脱可能に取付けられた噴射ノズルホルダー19を除いた構成(つまり、冷却フィン21に噴射ノズル22を介して洗浄水を噴射させて洗浄する際、ファンモータ17を飛散する洗浄水から保護するためのモータ保護カバー18を使用しない様態である)は、本発明の実施形態によるシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムと実質的に同じであるため、それらの構成の詳細な説明は省略し、重複する図面符号は同一の機能を有する部品を意味するものとする。
【0068】
図1及び図3cに示すように、前述した洗浄モジュール23の噴射ノズル22は、任意の角度の範囲内で正、逆回転可能な駆動モータ20に接続する噴射ノズルホルダー19に取付けられ、圧縮空気タンク11、洗剤液タンク12、洗浄水タンク13、スチーム及び温熱発生器50、温熱エア発生器49から供給される温熱エア圧縮空気、洗剤液、洗浄水を第3供給ホース62を介して選択的に供給されて冷却フィン21に噴射するように一つ以上から設けられてもよい。
【0069】
例えば、図示していないが、前述した噴射ノズルホルダー19に二つの噴射ノズル22が190度の間隔を維持して対向するように取付けられる場合、噴射ノズル22は、正、逆回転する駆動モータ20によって左方向に約190度と右方向に約190度に所定の回数だけ繰り返して回転する。
【0070】
図12図13図24に示すように、本発明の一実施形態(第1実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールは、
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まったほこり、油汚れ、カビなどの汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
ファンモータ17の軸47に締結ナット207によって着脱可能に固定され、底面に締結部200(雄ネジ部)が突出形成される金属材のハウジング201、
冷却フィン21を洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水がファンモータ17に飛散することを防止するためにハウジング201のフランジ202の上面に固定されるモータ保護カバー18、
底面から第1供給ホース51(例えば、高温高圧ホースまたはシリコンホースを使用できる)を介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを冷却フィン21(システムエアコン16の冷却フィンをいう)に噴射するための噴射ノズル22が上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ20及び駆動モータ20に接続する減速機24が下部に取付けられる固定棒58(例えば、三つを使用)の上部に固定プレート203が設けられ、駆動モータ20の駆動により正、逆回転するように減速機24の回転軸25に接続する噴射ノズルホルダー19、
フランジ202の底面に固定プレート203の上面を密着させて、一時的に固定するために固定プレート203に固定ボルト208によって固定される磁性体204(例えば、十字方向に四つを使用)、
固定プレート203の結合孔205を貫通する締結部200に螺合して噴射ノズルホルダー19をハウジング201に着脱可能に固定する締結ナット206、を備えることを特徴とする。
【0071】
この時、前述した冷却フィン21を洗浄及び殺菌する際、噴射ノズルホルダー19の回転力によりモータ保護カバー18が取付けられたハウジング201の回転を防止することができるように、
ハウジング201の上部板を貫通して、ファンモータ17の底面に先端が支持される回転防止用固定ボルト33、を備えることを特徴とする。
【0072】
前述した冷却フィン21を洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水がファンモータ17に飛散することを防止するために、モータ保護カバー18の上端に形成されてエアコンが設置される天井パネルに密着するパッキング43、を備えることを特徴とする。
【0073】
前述した噴射ノズル22の中で最も下端にある噴射ノズルの流路を開閉させ、熱交換器の冷却フィン21の高さが低い場合、閉鎖モードを維持し、熱交換器の冷却フィン21の高さが相対的に高い場合、開放モードを維持するように切換える開閉弁300を備えることを特徴とする。
【0074】
つまり、冷却フィン21の高さが低い場合(熱交換器のサイズが小さい場合)、噴射ノズル22のうち、上側の噴射ノズル(図面上、四つの噴射ノズル)は常時開放モードであり、下端の噴射ノズルは閉鎖モードを維持する。これに対して、冷却フィン21の高さが高い場合(熱交換器のサイズが相対的に大きい場合)、五つの噴射ノズル22全てが開放モードを維持する。
【0075】
この時、前述した開閉弁300によって噴射ノズルの流路を開閉させることは、本発明が属する技術分野において通常使用されるものであるため、これらの構成の詳細な説明は省略する。
【0076】
前述した第1供給ホース51及び駆動モータ20に電源を供給する電源ケーブルが通過するように減速機24の回転軸25を貫通するが回転しない中空軸26を備え、噴射ノズルホルダー19が任意の角度の範囲内で正、逆方向に繰り返し回転する場合、第1供給ホース51及び電源ケーブル(図示せず)の捻じれを防止するようにしたことを特徴とする。
【0077】
以下、本発明の一実施形態(第1実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの使用例を添付図面に基づいて説明する。
【0078】
図12図13図24に示すように、システムエアコン16の熱交換器の冷却フィン21に溜まったほこり、油汚れ、カビなどの汚染物質を洗浄するために、ファンモータ17から送風ファン(図示せず)を分離する。
【0079】
前述したファンモータ17の軸47にハウジング201の底面に突出形成された締結部200の内部の結合孔を結合させる。冷却フィン21を洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水がファンモータ17に飛散することを防止するため、モータ保護カバー18をハウジング201のフランジ202の上面に取付ける。
【0080】
この時、モータ保護カバー18をフランジ202にまず取付けた後、ハウジング201をファンモータ17の軸47に結合する締結ナット207によって固定させることが望ましい。
【0081】
前述した軸47に螺合してハウジング201を固定させる締結ナット207が締結部200の下部の内側に形成された凹溝200aに収容されて外部に露出されなくなる。
【0082】
前述したモータ保護カバー18は、この上端に取付けられたパッキング43によってエアコンが設置される天井パネルに密着し、洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアがファンモータに飛散することを防止できる。
【0083】
前述した駆動モータ20、減速機24及び複数の噴射ノズル22が取付けられた噴射ノズルホルダー19を作業者が一人でもハウジング201に着脱可能に固定することができる。
【0084】
これを詳細に説明すると、前述した減速機24の上端に取付けられた固定棒58の上端に固定プレート203を固定ボルト54によって取付ける。前述した固定プレート203の上面に形成された装着溝203aに収容される磁性体204を固定ボルト208によって締結する。
【0085】
前述した固定棒58の上端に取付けられた固定プレート203をハウジング201側に持ち上げた後、固定プレート203の上面を金属材のハウジング201のフランジ202の底面に密着させることで、磁性体204の磁力によって金属体から形成されたフランジ202の底面に固定プレート203が取付けられる。
【0086】
したがって、ハウジング201のフランジ202に固定プレート203を一時的に固定することができる。つまり、ハウジング201のフランジ202に取り付けられた固定プレート203の磁性体204の磁力によりフランジ202からの固定プレート203の落下を防止することができる。
【0087】
前述したように、固定プレート203をフランジ202に一時的に固定する場合、ハウジング201の底面に突出形成された締結部200が固定プレート203の中央に形成された結合孔205を通過する。
【0088】
これにより、固定プレート203の結合孔205の下で締結ナット206を締結部200に螺合することによってハウジング201に固定プレート203を完全に固定することができる。
【0089】
この時、前述したモータ保護カバー18がフランジ202に固定され、ファンモータ17の軸47に、締結ナット207によって着脱可能に固定されたハウジング201と、固定棒58の上端に固定ボルト54によって取付けられ、ハウジング201のフランジ202に支持され、噴射ノズルホルダー19をハウジング201に着脱可能に固定する固定プレート203を除いた熱交換器の洗浄及び殺菌回転モジュールの構成は、本出願人による韓国特許出願第10-2020-0122414号のシステムエアコンの熱交換器の自動洗浄及び殺菌システムに開示された内容と実質的に同じであるため、これらの構成及び作動の詳細な説明は省略する。
【0090】
図14図15図24に示すように、本発明の他の実施形態(第2実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールは、
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まったほこり、油汚れ、カビなどの汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
ファンモータ17の軸47に着脱可能に固定され、底面に締結部200が突出形成され、底面に対向するように形成される締結ボルト209のヘッド部209aが底面から離隔するように締結されるハウジング201、
冷却フィン21を洗浄する際に噴射される洗浄水または洗剤液がファンモータ17に飛散することを防止するためにハウジング201のフランジ202の上面に固定されるモータ保護カバー18、
床から第1供給ホース51を介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを冷却フィン21に噴射するための噴射ノズル22が上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ20及び駆動モータ20に接続する減速機24が取付けられる固定棒58の上端に固定プレート203が設けられ、駆動モータ20の駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダー19、
固定プレート203に対向するように円弧状に形成される長孔210であって、締結ボルト209に長孔210を結合させて固定プレート203を任意の角度だけスイングすると、ヘッド部209aに固定プレート203が一時的に固定されてハウジング201からの落下を防止することができるようにされ、
固定プレート203の結合孔205を貫通する締結部200に螺合して噴射ノズルホルダー19をハウジング201に着脱可能に固定させる締結ナット206、を備えることを特徴とする。
【0091】
以下において、本発明の他の実施形態(第2実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの使用例を添付図面に基づいて説明する。
【0092】
図14図15図24に示すように、前述した送風ファンを分離したファンモータ17の軸47にハウジング201の底面に突出形成された締結部200(雄ネジ部)の内部の結合孔を結合した後、締結部200の下部に形成された凹溝200aに収容される締結ナット207によってハウジング201を軸47に固定することができる。
【0093】
この時、モータ保護カバー18は、ハウジング201を軸47に固定する前に、ハウジング201のフランジ202に予め取付けられる。
【0094】
前述した駆動モータ20、減速機24及び複数の噴射ノズル22が取付けられた噴射ノズルホルダー19を作業者が一人でもハウジング201に着脱可能に固定することができる。
【0095】
これを詳細に説明すると、前述した減速機24の上端に取付けられた固定棒58の上端に固定ボルト54によって固定プレート203を固定した後、固定プレート203に対向するように円弧状に形成される長孔210(長孔の幅は、締結ボルト209の直径よりも大きく、ヘッド部209aの直径よりも小さいサイズから形成される)の一側の結合穴(締結ボルト209のヘッド部209aが結合される穴をいう)をフランジ202の底面に形成された締結ボルト209に結合する。
【0096】
フランジ202の締結ボルト209に長孔210が結合された固定プレート203を任意の角度だけスイングさせることで、締結ボルト209のヘッド部209aに固定プレート203の底面が嵌合した状態になるため、フランジ202からの固定プレート203の落下を防止することができる。
【0097】
したがって、フランジ202に固定プレート203を一時的に固定することができる。
【0098】
前述したように、固定プレート203をフランジ202の締結ボルト209に一時的に固定させる場合、ハウジング201の底面に突出形成された締結部200が固定プレート203の中央に形成された結合孔205を通過することになる。
【0099】
これにより、固定プレート203の結合孔205の下で締結ナット206を締結部200に螺合することによって、ハウジング201に固定プレート203を完全に固定することができる。
【0100】
この時、前述したファンモータ17の軸47に固定されたハウジング201の底面に対向するように形成された締結ボルト209と、噴射ノズルホルダー19の上端に固定された固定プレート203に形成され、締結ボルト209に結合された固定プレート203を任意の角度だけスイングすると、締結ボルト209のヘッド部209aに嵌合して、フランジ202に固定プレート203を一時的に固定させる長孔210、とを除いたエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの構成は、一実施形態(第1実施例)による構成と実質的に同じく適用されるため、これらの構成及び作動の詳細な説明は省略する。
【0101】
図16図17図24を参照すると、本発明の他の実施形態(第3実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールは、
システムエアコンのファンモータを分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
エアコン16が設置される天井パネル(図示せず)に取付けられる固定板211、
固定板211の底面に締結ナット212によって着脱可能に固定され、底面の中央に締結部200が突出形成される金属材のハウジング201、
床から第1供給ホース51を介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを冷却フィン21に噴射するための噴射ノズル22が上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ20及び駆動モータ20に接続する減速機24が取付けられる固定棒の上端に固定プレート203が設けられ、駆動モータ20の駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダー19、
ハウジング201のフランジ202の底面に固定プレート203の上面を密着させて一時的に固定するために前記固定プレート203に設けられる磁性体204、
固定プレート203の結合孔205を貫通する締結部200に螺合して噴射ノズルホルダー19をハウジング201に着脱可能に固定させる締結ナット206、を備えることを特徴とする。
【0102】
以下において、本発明の他の実施形態(第3実施例)による着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの使用例を添付図面に基づいて説明する。
【0103】
図16図17及び図24に示すように、前述したシステムエアコン16のファンモータ17を分離した天井パネルに取付けられた固定板211の底面にハウジング201の上面を密着させて締結ナット212によって固定する。
【0104】
前述した減速機24の上端に取付けられた固定棒58の上端に固定プレート203を固定ボルト54によって取付ける。固定プレート203の上面に形成された装着溝203aに収容される磁性体204を固定ボルト208によって締結する。
【0105】
前述した固定棒58の上端に取付けられた固定プレート203をハウジング201側に持ち上げ、固定プレート203の上面を金属材のハウジング201のフランジ202の底面に密着させることにより、磁性体204の磁力により金属材で形成されたフランジ202に固定プレート203が付着する。
【0106】
つまり、フランジ202に固定プレート203を一時的に固定することができるようになる。
【0107】
前述したように、固定プレート203の上面をハウジング201のフランジ202の底面に密着させて一時的に固定する場合、ハウジング201の底面に突出形成された締結部200が固定プレート203の中央に形成された結合孔205を通過することになる。
【0108】
これにより、固定プレート203の結合孔205の下で締結ナット206を締結部200(雄ネジ部)に螺合することによってハウジング201に固定プレート203を完全に固定できる。
【0109】
この時、前述したエアコン16が設置される天井パネルからファンモータ17を分離した位置に取付けられ、ハウジング201が底面に取付けられた固定板211と、噴射ノズル22が取付けられた固定棒58の上端に設けられ、ハウジング201のフランジ202の底面に上面を密着させる場合、磁性体204の磁力によって一時的に固定される固定プレート203と、を除いたエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌回転モジュールの構成は、一実施形態(第1実施例)による構成と実質的に同じように適用されるため、これらの構成及び作動の詳細な説明は省略する。
【0110】
図18図19及び図24に示すように、本発明の他の実施形態(第4実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールは、
システムエアコンのファンモータを分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
前述した熱交換器が設置される天井パネルに取付けられる固定板211、
固定板211の底面に着脱可能に固定され、底面の中央に締結部200が突出形成され、底面に対向するように形成される締結ボルト209のヘッド部209aが底面から離隔するように締結されるハウジング201、
床から第1供給ホース51を介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを冷却フィン21に噴射するための噴射ノズル22が上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ20及び減速機24が取付けられる固定棒58の上端に固定プレート203が設けられ、駆動モータ20駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダー19、
固定プレート203に対向するように円弧状に形成される長孔210であって、締結ボルト209に長孔210を結合させて固定プレート203を任意の角度だけスイングすると、ヘッド部209aに固定プレート203が一時的に固定されてハウジング201からの落下を防止することができ、
固定プレート203の結合孔を貫通する締結部200に螺合して噴射ノズルホルダー19をハウジング201に着脱可能に固定する締結ナット206、を備えることを特徴とする。
【0111】
以下において、本発明の他の実施形態(第4実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの使用例を添付図面に基づいて説明する。
【0112】
図18図19及び図24に示すように、前述したシステムエアコン16のファンモータ17を分離した天井パネルに取付けられた固定板211の底面にハウジング201の上面を密着させて締結ナット212によって固定する。
【0113】
前述した減速機24の上端に取付けられた固定棒58の上端に固定ボルト54によって固定プレート203を固定した後、固定プレート203に対向するように円弧状に形成される長孔210の結合穴をフランジ202の底面に形成された締結ボルト209に結合する。
【0114】
フランジ202の締結ボルト209に長孔210が結合された固定プレート203を任意の角度だけスイングさせることによって、締結ボルト209のヘッド部209aに固定プレート203の底面が嵌合するため、フランジ202からの固定プレート203の落下を防止することができるようになる。
【0115】
つまり、フランジ202に固定プレート203を一時的に固定することができる。
【0116】
前述したように、固定プレート203をフランジ202の締結ボルト209に一時的に固定させる場合、ハウジング201の底面に突出形成された締結部200が固定プレート203の中央に形成された結合孔205を通過することになる。
【0117】
これにより、固定プレート203の結合孔205の下で締結ナット206を締結部200(雄ネジ部)に螺合することによって、締結ナット212によって固定板211に取付けられたハウジング201に固定プレート203を完全に固定することができる。
【0118】
この時、前述したファンモータ17を分離した天井パネルに取付けられ、ハウジング201の上面が密着して取付けられた固定板211と、ハウジング201のフランジ202に形成された締結ボルト209のヘッド部209aに結合された固定プレート203を任意の角度だけスイングさせると、ハウジング201に一時的に固定することができるようにした長孔210を除いたエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌回転モジュールの構成は、他の実施形態(第2実施例)による構成と実質的に同じように適用されるため、これらの構成及び作動の詳細な説明は省略する。
【0119】
図20図21及び図24に示すように、本発明の他の実施形態(第5実施例)による着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールは、
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
ファンモータ17の外側面を覆う上部のバンドが締結部材213によって固定され、底板の結合孔を貫通するファンモータ17の軸47に螺合する締結ナット207により下部が着脱可能に固定され、冷却フィン21を洗浄する際に噴射される洗浄水または洗剤液がファンモータ17に飛散することを防止するための金属材のハウジング201、
床から第1供給ホース51を介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを冷却フィン21に噴射するための噴射ノズル22が上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ20及び駆動モータ20に接続する減速機24が取付けられる固定棒58の上端に固定プレート203が設けられ、駆動モータ20の駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダー19、
ハウジング201のフランジ22の底面に固定プレート203の上面を密着させて固定するように固定プレート203に設けられる磁性体204、を備えることを特徴とする。
【0120】
以下において、本発明の他の実施形態(第5実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの使用例を添付図面に基づいて説明する。
【0121】
図20図21及び図24に示すように、前述した送風ファン(図示せず)を分離したファンモータ17をハウジング201の上部バンドで覆って支持し、締結部材213(ボルト及びナットをいう)によって着脱可能に固定する。これにより、ファンモータ17からハウジング201の落下を防止することができる。
【0122】
前述した減速機24の上端に取付けられた固定棒58の上端に固定プレート203を固定ボルト54によって取付ける。固定プレート203の上面に形成された装着溝203aに収容される磁性体204を固定ボルト208によって締結する。
【0123】
この時、ハウジング201の底板の中央に形成された結合孔を貫通するファンモータ17の軸47に螺合する締結ナット207を締結することにより、ファンモータ17の軸47にハウジング201を着脱可能に固定することができる。
【0124】
前述した固定棒58の上端に取付けられた固定プレート203をハウジング201のフランジ202側に持ち上げ、固定プレート203の上面を金属材のハウジング201のフランジ202の底面に密着させることによって、固定プレート203に固定された磁性体204の磁力によって金属体に形成されたフランジ202に固定プレート203が着脱可能に取付けられる。
【0125】
この時、前述したファンモータ17をハウジング201のバンドで覆って支持し、締結部材213によって着脱可能に固定されるハウジング201と、固定棒58の上端に設けられ、ハウジング201のフランジ202の底面に上面を密着させると、磁性体204の磁力によって一時的に固定される固定プレート203と、を除いたエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌回転モジュールの構成は、一実施形態(第1実施例)による構成と実質的に同じように適用されるため、これらの構成と作動の詳細な説明は省略する。
【0126】
図22図23及び図24に示すように、本発明の他の実施形態(第6実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールは、
システムエアコンの送風ファンをファンモータから分離した熱交換器の冷却フィンに溜まった汚染物質を自動的に洗浄及び殺菌処理するためのシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールに適用され、
ファンモータ17の外側面を覆う上部のバンドが締結部材213によって固定され、底板の結合孔を貫通するファンモータ17の軸47に螺合する締結ナット207により下部が着脱可能に固定され、底面に対向するように形成される締結ボルト209のヘッド部209aが底面から離隔するように締結され、冷却フィン21を洗浄する際に噴射される洗剤液または洗浄水がファンモータ17に飛散することを防止するためのハウジング201(例えば、エンジニアリングプラスチック材、プラスチック材等が使用できる)、
床から第1供給ホース51を介して選択的に供給される洗剤液、スチーム、洗浄水及び温熱エアを冷却フィン21に噴射するための噴射ノズルが上部に取付けられ、正、逆回転する駆動モータ20及び駆動モータ20に接続する減速機24が取付けられる固定棒58の上端に固定プレート203が設けられ、駆動モータ20の駆動により正、逆回転する噴射ノズルホルダー19、
固定プレート203に対向するように円弧状に形成される長孔210であって、締結ボルト209に長孔210を結合させて固定プレート203を任意の角度だけスイングすると、ヘッド部209aに固定プレート203が嵌合して、ハウジング201からの落下を防止することができることを特徴とする。
【0127】
以下において、本発明の他の実施形態(第6実施例)に係る着脱が容易なシステムエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌モジュールの使用例を添付図面に基づいて説明する。
【0128】
図22図23及び図24に示すように、前述したファンモータ17をハウジング201の上部バンドで覆って支持し、締結部材213によって着脱可能に固定する。
【0129】
ハウジング201の底板の中央に形成された結合孔を貫通するファンモータ17の軸47に螺合する締結ナット207を締結することにより、ファンモータ17の軸47にハウジング201を着脱可能に固定することができる。
【0130】
これにより、ファンモータ17からハウジング201が衝撃などにより落下することを防止することができる。
【0131】
前述した減速機24の上端に取付けられた固定棒58の上端に固定プレート203を固定ボルト54によって取付け、固定プレート203に対向するように円弧状に形成される長孔210の一側に形成された結合穴をフランジ202の底面に形成された締結ボルト209に結合する。
【0132】
長孔210の一側を締結ボルト209に結合させた固定プレート203を任意の角度だけスイングさせることによって、締結ボルト209のヘッド部209aに固定プレート203の底面が嵌合した状態になるため、フランジ202からの固定プレート203の落下を防止することができる。
【0133】
したがって、ファンモータ17の外側面を覆って支持するハウジング201のバンドを締結する締結部材213と、ファンモータ17の軸47に螺合する締結ナット207によって固定されたファンモータ17にハウジング201を着脱可能に固定することができる。
【0134】
この時、前述したファンモータ17をバンドで覆って支持し、締結部材213によって着脱可能に固定されるハウジング201と、固定棒58の上端に形成され、ハウジング201のフランジ202の底面に形成された締結ボルト209のヘッド部209aに結合され、任意の角度だけスイングさせると、固定プレート203をハウジング201に固定させることができるようにした長孔210を除いたエアコンの熱交換器の洗浄及び殺菌回転モジュールの構成は、他の実施形態(第2実施例)による構成と実質的に同じように適用されるため、これらの構成と作動の詳細な説明は省略する。
【0135】
ここで、前述した本明細書では好適な実施形態を参照して説明したが、当該技術分野において熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び範囲から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更できることを理解できるだろう。
【符号の説明】
【0136】
10 エアコンプレッサ
11 圧縮空気タンク
12 洗剤液タンク
13 洗浄水タンク
14 高圧ポンプ
16 エアコン
18 モータ保護カバー
20 駆動モータ
22 噴射ノズル
24 減速機
26 中空軸
28 制御部
30 第2噴射ノズル
31 コネクタ
33 回転防止用固定ボルト
34 固定プレート
36、38 水平桿
40 排水口
42 排出管
44 温度調節器
45 補助ヒータ本体
46 温度センサ
47 ファンモータ回転防止用補助器具
48 固定ナット
49 ヒータが内蔵された二重管温熱エア発生器
50 スチーム及び温熱発生器
52 第2供給ホース
54 固定ボルト
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図4
図5
図6
図7a
図7b
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24