(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022051713
(43)【公開日】2022-04-01
(54)【発明の名称】水生生物の生き餌用のコンテナ
(51)【国際特許分類】
B65D 25/22 20060101AFI20220325BHJP
B65D 25/04 20060101ALI20220325BHJP
【FI】
B65D25/22 Z
B65D25/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021152643
(22)【出願日】2021-09-17
(31)【優先権主張番号】17/026,615
(32)【優先日】2020-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521411806
【氏名又は名称】フロップ インダストリーズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】コーディ イー.ストークス
(72)【発明者】
【氏名】トマス ジェー.ドライヤー
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA01
3E062AB01
3E062AB20
3E062AC02
3E062BA20
3E062BB05
3E062BB06
3E062BB09
3E062BB10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】水中の酸素を適切に保持しつつ、コンテナ内の水温を水生生物の餌にとって許容可能なレベルに維持できる断熱されたコンテナを提供する。
【解決手段】エアポンプ及び充電式電池容器がそこにモールドされたシームレスな基部を持つ、ロトモールドされ、水生生物の生き餌用の通気かつ断熱されたコンテナ。エアポンプとコンテナの底部における中心に位置するエアストーンとを相互接続する管類チャネルも基部内にモールドされる。基部に蝶番式に取り付けられた蓋は、基部の縁に形成された隆起部と密閉する通気孔となる切り抜きを含むガスケットを有し、ストラップに取り付けられた濾過バスケットを持つ蓋の底部に取り付けられたアイスパックを持つ。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側及び外側を持つ、水生生物の生き餌のための通気かつ断熱されたコンテナであって、
前記コンテナが、基部及び蓋を有しており、
前記基部が、ロトモールドされて、開放上部を持つ側壁、及び前記コンテナを支持するように構成された底壁を持つシームレスな構造を形成し、
前記側壁が、前記底壁に隣接する前記外側内にモールドされた側壁凹部、前記側壁凹部に位置するエアポンプ及び電池容器を有しており、
前記底壁が、前記側壁凹部に通じる側部チャネルと位置合わせされた第一の端部、及び前記底壁の中心と位置合わせされた第二の端部を持つ、前記外側内にモールドされた底部チャネル、前記底部チャネル及び側部チャネルのためのカバー、前記底部チャネルに繋がる前記底壁の前記中心に形成された開口、前記底部チャネル及び側部チャネルに収容されており、前記エアポンプと前記開口に位置するエアストーンとを相互接続する、逆止弁を持つ管類を有しており、
前記蓋が、ロトモールドされて、前記基部と同程度の断熱特性を有し、前記開放上部を覆うように構成されており、前記蓋が、前記開放上部において前記基部に蝶番式に取り付けられ、前記開放上部において前記蓋を閉鎖位置に固定するための、前記蓋におけるラッチング装置を有する構造を形成する、前記コンテナ。
【請求項2】
充電式電池が前記電池容器に連結された、請求項1に記載のコンテナ。
【請求項3】
実質的に長方形の内部を持ち、前記側壁が、対向して並行する長側部及び対向して並行する短側部、並びに前記上部において前記側壁に覆い被さる縁を含む、請求項1に記載のコンテナ。
【請求項4】
ガスケットが凹部内に位置し、前記蓋の前記内側周辺の周りを延伸して前記縁に形成された隆起部と密閉係合し、前記ガスケットが通気孔として機能する切り抜きを有する、請求項1に記載のコンテナ。
【請求項5】
内側及び外側を持つ、水生生物の生き餌のための通気かつ断熱されたコンテナであって、
前記コンテナが、基部及び蓋を有しており、
前記基部が、ロトモールドされて、開放上部を持つ側壁、及び前記コンテナを支持するように構成された底壁を持つシームレスな構造を形成し、
前記側壁が、対向して並行する長側部及び対向して並行する短側部、並びに前記上部において前記側壁に覆い被さる縁、前記底壁に隣接する前記短側部のうちの1つの前記外側内にモールドされた皿穴凹部、前記側壁凹部に位置するエアポンプ及び電池容器を有しており、
前記底壁が、前記側壁凹部に通じる側部チャネルと位置合わせされた第一の端部、及び前記底壁の中心と位置合わせされた第二の端部を持つ、前記外側内にモールドされた底部チャネル、前記底部チャネル及び側部チャネルのためのL形状のカバー、前記底部チャネルに繋がる前記底壁の前記中心に形成された開口、前記底部チャネル及び側部チャネルに収容されており、前記エアポンプと前記開口における皿穴を埋めるエアストーンとを相互接続する、逆止弁を持つ管類を有しており、
前記蓋が、ロトモールドされて、前記基部と同程度の断熱特性を有し、前記開放上部を覆うように構成されており、前記蓋が、前記開放上部において前記基部に蝶番式に取り付けられ、前記開放上部において前記蓋を閉鎖位置に固定するための、前記蓋におけるラッチング装置を有する構造を形成する、前記コンテナ。
【請求項6】
前記コンテナを車両の床面又は船の底部に取り付けるための備え付け構造に取り付けるための切り込みが、前記底壁に隣接する前記長側部に付与された、請求項5に記載のコンテナ。
【請求項7】
ガスケットが凹部内に位置し、前記蓋の前記内側周辺の周りを延伸して前記縁に形成された隆起部と密閉係合し、前記ガスケットが通気孔として機能する切り抜きを有する、請求項5に記載のコンテナ。
【請求項8】
アイスパックが前記蓋の前記内側に付与された凹部に位置し、前記アイスパックが、ねじの小穴を用いて前記凹部に固定された、請求項5に記載のコンテナ。
【請求項9】
前記コンテナの前記内側に濾過バスケットが付与された、請求項8に記載のコンテナ。
【請求項10】
前記濾過バスケットが、前記ねじの小穴からストラップにおいて吊るされており、前記蓋の動きと共に上昇及び下降する、請求項9に記載のコンテナ。
【請求項11】
内側及び外側を持つ、水生生物の生き餌のための通気かつ断熱されたコンテナであって、
前記コンテナが、基部及び蓋を有しており、
前記基部が、ロトモールドされて、開放上部を持つ側壁、及び前記コンテナを支持するように構成された底壁を持つシームレスな構造を形成し、
前記側壁が、対向して並行する長側部及び対向して並行する短側部、並びに前記上部において前記側壁に覆い被さる縁、前記底壁に隣接する前記短側部のうちの1つの前記外側内にモールドされた皿穴凹部、前記側壁凹部に位置するエアポンプ及び電池容器を有しており、
前記底壁が、前記側壁凹部に通じる側部チャネルと位置合わせされた第一の端部、及び前記底壁の中心と位置合わせされた第二の端部を持つ、前記外側内にモールドされた底部チャネル、前記底部チャネル及び側部チャネルのためのL形状のカバー、前記底部チャネルに繋がる前記底壁の前記中心に形成された開口、前記底部チャネル及び側部チャネルに収容されており、前記エアポンプと前記開口における皿穴を埋めるエアストーンとを相互接続する、逆止弁を持つ管類を有しており、
前記蓋が、ロトモールドされて、前記基部と同程度の断熱特性を有し、前記開放上部を覆うように構成されており、前記蓋が、前記開放上部において前記基部に蝶番式に取り付けられ、前記開放上部において前記蓋を閉鎖位置に固定するための、前記蓋におけるラッチング装置を有する構造を形成し、前記ラッチング装置が、前記蓋に取り付けられたラッチ部及び前記縁に取り付けられた保持部を有し、前記保持部が、前記ラッチ部を収容するための、スロットを形成する2つの間隔を空けた部分を含む、前記コンテナ。
【請求項12】
前記ラッチ部が、前記ラッチ部の前記本体から外れて前記ラッチ部の本体部からある角度で延伸する把持部分を含む、請求項11に記載のコンテナ。
【請求項13】
ブラケットが、前記エアポンプを前記電池容器の内側に支持する、請求項11に記載のコンテナ。
【請求項14】
充電式電池が、前記電池容器に連結されており、前記エアポンプにおけるモータと配線された、請求項11に記載のコンテナ。
【請求項15】
前記電池が20ボルトであり、4ボルトである前記エアポンプにおける前記モータに変換器を通して配線された、請求項14に記載のコンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロトモールドされたシームレスな基部及び蓋を持つ、ミノー、シャイナ及びエビなどの生き餌用の通気かつ断熱されたコンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
漁師は、ミノー、シャイナ、エビ及び同類のものなどの生きている水生生物の餌を得るために多大な費用をかけるが、餌は、保存されている水が暖まり過ぎ、水中の酸素レベルが低下し過ぎると死滅してしまう。餌は、魚用として有効であるために、生かしておく必要がある。これは、使用する随分前に餌を購入する必要があり、そして天気が温暖である場合には簡単ではなく、例えば、漁獲を遠い地域で行う場合には、新鮮な餌を得ることは実現不可能であり得る。
【0003】
酸素レベルの降下には、コンテナ外部のエアポンプに取り付けられたエアチューブを餌コンテナ内部に垂らすことによって対処されてきた。この配置では、チューブが図らずも水から離脱する、又は使用者が転ぶことがある。加えて、餌がチューブとからまり、使用者が餌に手を伸ばして取り出すことがより難しくなる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、市販の断熱されたコンテナ内で酸素レベルが維持されている場合でさえも、水が温まり過ぎると、それでもやはり餌は死滅してしまう。必要なものは、酸素を適切なレベルに保ちつつ、餌の自然の生息環境に近い温度に水温を維持する、優れて断熱かつ通気されたコンテナである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述を考慮して、本発明の目的は、水中の酸素を適切に保持しつつ、コンテナ内の水温を水生生物の餌にとって許容可能なレベルに維持できる断熱されたコンテナを提供することにある。
【0006】
水生生物の生き餌用の通気かつ断熱されたコンテナは、内側及び外側を持つ基部及び蓋を有する。より詳しくは、基部は、ロトモールドされて、開放上部を持つ側壁、及びコンテナを支持するように構成された底壁を持つシームレスな構造を形成する。側壁は、底壁に隣接する外側内にモールドされた側壁凹部を有し、ここにエアポンプ及び充電式電池用の電池容器が位置する。底壁は外側内にモールドされた底部チャネルを有し、これは、側壁凹部に通じる側部チャネルと位置合わせされた第一の端部、及び底壁の中心と位置合わせされた第二の端部を持つ。底壁の中心に開口が形成されており、その内部にエアストーンを収容する。逆止弁を持つ管類が、底部チャネル及び側部チャネルに設置されており、エアポンプとエアストーンとを相互接続する。
【0007】
主題となる実施形態は、ロトモールドされた蓋を有し、これは、基部と同程度の断熱特性を有する構造を形成し、開放上部を覆うように構成される。蓋は、開放上部において基部に蝶番式に取り付けられ、開放上部の全面において蓋を閉鎖位置に固定するためのラッチング装置を持つ。
【0008】
いくつかの実施形態において、コンテナは、実質的に長方形の内部を有し、側壁は、対向して並行する長側部及び対向して並行する短側部、並びに上部において側壁に覆い被さる縁を含む。いくつかの実施において、蓋の内側周辺の周りを延伸する凹部内にガスケットが位置し、縁に形成された隆起部と密閉係合する。ガスケットは、通気孔として機能する切り抜きを有する。
【0009】
いくつかの応用において、エアポンプ及び電池容器のために側壁内にモールドされた凹部に皿穴が開けられており、電池容器は、適切な締め具を用いて側壁に取り付けられる。なおも他の例において、エアストーンが、コンテナの底部に形成された開口において、部分的に皿穴を埋める。
【0010】
他の事例は、コンテナを車両の床面又は船の底部に固定するための備え付け構造に取り付くための切り込みを底壁に隣接する側壁に含む。
【0011】
別の態様において、ラッチング装置は、蓋に取り付けられたラッチ部及び縁に取り付けられた保持部を有し、保持部は、ラッチ部を収容するための、コンテナの縁にスロットを形成する2つの間隔を空けた部分を含む。特定の実施形態において、ラッチ部は、ラッチ部の本体部からある角度で延伸する把持部分を含む。
【0012】
いくつかの例における他の詳細は、エアポンプを電池容器の内側に支持するブラケットを含む。なおも他の例において、電圧変換器が充電式電池とエアポンプとの間に付与されており、例えば、電池が20ボルトのときに、ポンプは4ボルトにおいて作動する。
【0013】
添付の図面において、本発明のさまざまな実行可能な実施形態のうちの1つを例証し、対応する参照数字は、いくつかの図面を通して対応する部品を指す。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】通気システムが離れて分解されているコンテナの斜視図である。
【
図5】コンテナの側壁内にモールドされた凹部から分解された、充電式電池及び電池容器に接続された部分的に皿穴を埋めたエアストーンを示す詳細である。
【
図6】ラッチング装置で固定された蓋を持つ斜視図である。
【
図8】基部の縁における嵌め合い隆起部と共に、蓋に取り付けられたガスケットを示すコンテナの斜視図である。
【
図9】ガスケットが蓋から離れて分解されている斜視図である。
【
図9A】
図9における線9A-9Aに沿う詳細である。
【
図10】充電式電池、電池容器及びエアポンプの分解図である。
【
図11】アイスパックが蓋から分解されたコンテナの斜視図である。
【
図12】蓋と共に上昇及び下降する濾過バスケットを持つコンテナの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
より詳しくは参照数字を用いた図面を参照するように、水生生物の生き餌のための通気かつ断熱されたコンテナ10は、基部12及び蓋14を有する。基部12は、ポリエチレンなどの粉末状の熱可塑性材料からロトモールドされて、実質的に連続的な厚さであり、欠陥が最小限のシームレスな構造を形成する。
図1~
図4に示すように、基部12は、開放上部18を持つ側壁16、及びコンテナを支持するように構成された底壁20を有する。開放上部18は、側壁16に覆い被さる一体型の縁22を持って形成される。
【0016】
基部12は、側壁16及び底壁20によって画定された内側24及び外側26を持ち、基部内に開放容積を画定する長方形の内部を有して示される。しかしながら、側壁16と底壁20との接続角度を変えることによって、他の形状を提供することもできる。本実施形態において、基部12は、長方形状を画定する、並行する2つの長側部28a、28b(それぞれ、前面及び背面)、及び並行する2つの短側部30a、30bを有する。しかしながら、長側部28a、28b及び短側部30a、30bは、同じ全長でもよいし、異なる全長でもよい。加えて、コンテナ10は、ある特定の容積に限定されない。しかしながら、運搬を容易にするために、10~20qtの容積が好ましい場合がある。
【0017】
側壁16の長側部28a、28bの外側26には、コンテナ10を車両の床面又は船の底部に取り付けるための備え付け構造(図示せず)と位置合わせするための、底壁20に隣接する切り込み32を含むことができる。ハンドル34が短側部30a、30bに沿う縁22に形成され、そのようなコンテナ10を運搬することができる。そして凹部36を側壁16の隅部38に形成することができる。凹部36は、テーパされており、縁22に取り付けられたプレート40と位置合わせされ、瓶のキャップ又は同類のものを開けるために使用される。
【0018】
側壁皿穴凹部42が、底壁20に隣接する側壁16の短側部30aの外側26にモールドされる。
図10と併用される
図1に最もよく示すように、エアポンプ44及び電池容器46が凹部42内に位置する。エアポンプ44を支持するためのブラケット48が、適切な締め具(図示せず)を用いて電池容器46の内側に取り付けられる。順に、電池容器48は、締め具50を用いて皿穴凹部42に固定される。取り外し可能かつ充電式の電池52が、電池容器46の外側に連結され、電池容器46において端子54に係合する。充電式電池52の電圧は、エアポンプ44に要求される電圧を上回ることができ、電圧変換器56が付与され、例えば、20ボルト電池からの電圧を、エアポンプ44における4ボルトモータに必要な電圧に変換することができる。電気配線58が、必要に応じて電圧変換器56を通して、エアポンプ44と電池52とを接続する。薄膜型スイッチ59が、電池52からエアポンプ44におけるモータへの電力供給を制御する。スイッチ59は、電池寿命を長持ちさせる既定のオンオフのデューティサイクルを付与するようにプログラムすることができる。
【0019】
底部チャネル60が、底壁20の外側26にモールドされる。底部チャネル60の第一の端部62が、側壁凹部42に通じる側部チャネル64と位置合わせされる。底壁20の中心において内側24に開口66が形成され、底部チャネル60の第二の端部68に通じる。逆止弁72を持つ管類70の構成要素が、底部チャネル60及び側部チャネル64内に収容されており、エアポンプ44と開口66に位置するエアストーン74とを接続する。
図5に示すように、エアストーン74は、底壁20において部分的に皿穴を埋めて、エアストーンの下から餌が出ないように塞ぐ。底部チャネル60及び側部チャネル64のためのL形状のカバー76が、締め具(図示せず)を用いて、底壁20の外側26及び側壁16の短側部30aに取り付けられる。
【0020】
蓋14は、ロトモールドされて基部12の壁厚と同等の壁厚を持つ構造を形成し、開放上部18を覆うように構成される。蓋14は、縁22において後側28bに沿ってヒンジ78で留められる。ヒンジ78は、示すような連続的な連続ヒンジ、ボールジョイントヒンジ、リビングヒンジ、及び同類のものを含むさまざまなタイプのヒンジのうちの1つであってもよい。
【0021】
蓋14はガスケット80又は他の密閉装置を含む。
図9及び
図9Aに示すように、ガスケット80は、蓋14の周辺の周りを延伸する凹部82に位置することができる。示すように、ガスケット80は実質的に円形の断面を有するが、他の例では、コンテナ10の密閉を援助するように構成された他の断面を有してもよい。隆起部84が縁22の周辺の周りに形成される。ガスケット80は、隆起部84に側面を付けて密閉を形成し、戦略的に切り抜き86を設置して通気孔の必要性を低減又は排除することができる。凹部82を縁22に形成し、隆起部84を蓋14に付与するように、ガスケット80と隆起部84との設置を逆にできることが理解される。
【0022】
蓋14におけるラッチング装置88が、開放上部18における閉鎖位置に蓋を固定する。ラッチング装置88は、ラッチ部90及び保持部92を含む。示す配置では、保持部92は、ラッチスロット96の両側に沿って延伸する2つの部分94を含む。ラッチスロット96は、ラッチ部90の少なくとも一部を収容するように構成される。示す実施例では、ラッチ部90は蓋14に接続されており、一方で保持部92は基部12に接続されている。しかしながら、いくつかの実施例において、ラッチ部20を基部12に接続し、保持部92を蓋14に接続してもよい。
【0023】
一態様に従い、ラッチ部90は、柔軟性、伸縮性、弾力性のあるワンピースのモールドされた材料から作られる。いくつかの配置において、把持部分98がラッチ部90の本体から外れて本体部からある角度で延伸するようにラッチ部90が構成される。把持部分98とラッチ部90の本体との間の角度は、使用者によるラッチ部90の把持を援助又は容易にする角度であってもよい。把持部分98は、使用者によって簡単に把持される形状に形成できる。図面に示すように、把持部分98は、使用者による把持を容易にする燕尾形である。
【0024】
図11及び
図12に示す実施形態では、蓋14内にモールドされた凹部102にアイスパック100が収容され、ねじ山の付いたねじの小穴104を用いて適所に保持される。アイスパック100は、他の従来技術のコンテナに屡使用されるアイスのように漁用の水内に投げ入れられるときに水生生物の餌に熱衝撃を与えることなく、コンテナ内の水温を維持することを支援する。
図11及び
図12を引き続き参照するように、メッシュ又は別な様に穿孔された濾過バスケット106が、ねじの小穴104に取り付けられたストラップ108に吊るされる。バスケット106は、蓋14が開放及び閉鎖すると上昇及び下降する。濾過バスケット106は、平衡性に圧力を加える撹乱を最小限にし、要求に応じて使用者が水生生物の生き餌を簡単に取り出すことを可能にする。
【0025】
使用中、ロトモールドされたコンテナ10は、コンテナ内の多量の水の温度を所望の温度に、より長時間維持するのに効果的である。蓋とコンテナの基部との間に冷蔵室のような密閉を形成するガスケット80及び隆起部84も、水温を維持するのに重要である。コンテナ10は通気システムも有するが、通気だけで十分ではないときは、水の冷却を維持することが不可欠である。ミノー、シャイナ、エビ、及び同類のものなどの水生生物の餌は、使用するかなり前に餌を購入する必要があり得、別な方法で短時間を越えて餌を生かしておくことが不可能であり得る。
【0026】
通気システムにおいて、エアチューブ70、エアポンプ44及び電池容器46は、コンテナ10の一体型の部品であり、不測の取り外れから保護される。これは、エアチューブをコンテナの口部を越えて通して外部のエアポンプと取り付けるために大きな改善となる。ガスケットにおける切り抜き86は、蓋と基部との間に冷蔵室のような密閉を維持しつつ、別個の通気孔を有さなくてもコンテナ10の通気を可能にする。
【0027】
コンテナ10内におけるエアストーン74の使用及び設置も重要である。エアストーン74は、管類における緩んだエアチューブと餌がからまらないようにしつつ、餌がエアストーンの下に挟まれず、使用者が簡単に餌に手を伸ばして抜き出せるように皿穴を埋める。エアストーンは、また、網が使用される場合にはその使用を妨げない。コンテナ10の中心におけるエアストーン74の設置は、ガス交換を最大限にする。小さい気泡がストーンから出ると、水が酸素を溶かして二酸化炭素を出す。水が空気と接触する所の表面積を増大することによって、二酸化炭素を出して酸素を取り込むより多くの機会を各泡が水に与える。これは、循環を改善するのに伴い改善される。エアストーン74をコンテナ10の底部の中心に位置させると、より多くの二酸化炭素及びより少ない酸素を含む水が表面に移動し、二酸化炭素の排出を容易にする。
【0028】
それ故に、コンテナ10が、改善された断熱及び通気特性をもたらすことが明らかである。本発明の範囲から逸脱することなく、前述の構成にさまざまな変更を為せるように、前の記述に含まれる又は添付図面に示されるすべての事柄が、例示的なものであり、限定的な意味は有さないように解釈されることが意図される。
【外国語明細書】