(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022051983
(43)【公開日】2022-04-04
(54)【発明の名称】男性小便器用ティッシュホルダー
(51)【国際特許分類】
A47K 17/00 20060101AFI20220328BHJP
A47K 10/20 20060101ALI20220328BHJP
A47K 10/42 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
A47K17/00
A47K10/20 Z
A47K10/42 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020158059
(22)【出願日】2020-09-23
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】720008298
【氏名又は名称】石原 浩行
(72)【発明者】
【氏名】石原 浩行
【テーマコード(参考)】
2D037
【Fターム(参考)】
2D037EB00
2D037EB02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】男性用小便器での排尿に際して、ペーパー類を常設し、簡単に利用できるようにする。排尿部分や下着等の不衛生さを軽減する課題、各種公衆的なトイレでの行列ができるリスクの軽減や待ち時間を短縮する課題、排尿障害を有する者等の尿の暴発・乱射に対応する課題、尿口から出る血液や生理分泌物を処理する課題がある。
【解決手段】男性用小便器に隣り合う位置(小便器脇)にティッシュホルダー1を設置し、内部にティッシュやちり紙等のペーパー類を収納できるようにする。小便器で用を足したその場でペーパー類を取り出せ、その場で汚物入れ(ゴミ箱)2に廃棄も可能とする。ホルダー1は小物置場5や傘・杖等をかける部分3,4を付属できるようにしている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
男性用小便器に隣り合う位置(小便器脇)に設置するティッシュホルダーであり、ティッシュやちり紙等のペーパー類を内部に収納でき、小便器で用を足したその場でペーパー類を取り出せるものである。当該ホルダーは汚物入れ(ゴミ箱)、小物置場、傘立て等を付属設備として設置すること又は一体化することが可能であるため、排尿後にその場でペーパー類を用いて拭き、汚物入れ(ゴミ箱)に捨てる一連の流れをとることが可能である。
(1)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、男性小便器に付帯するティッシュホルダー及び関連付属品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
男性小便器にて用を足すときにペーパー類を日常的に使用する風習自体がない。大便器にはトイレットペーパーを使用するためホルダーを設置するのが通例であるが、使用後のペーパーは便器に流すため、汚物入れ(ゴミ箱)にペーパー類を捨てる行為もとられていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
高級飲食店においては、小便器で用を足したあと、おしぼりを出す風習があり、衛生面から見てそれ自体は不自然でなく、むしろ当然と言える。ただし、本来、不衛生であるはずの用を足したそのものの部分については放置されている。このように排尿部分やその下着等には関心が集まっていない状況であるがため、排尿の都度、下着やズボンには、不衛生な状態が積み重なっているのが現状である。
【0004】
公衆的トイレの小便器にて、行列が出来ることはしばしばある。団体旅行時の店舗・待合所・道路サービスエリア・駅等での公衆的トイレ、各種興行・スポーツ・イベント等のトイレ、飲食店・デパート・遊園地・テーマパーク等のトイレである。これらには、順番待ちが出来ないほど切羽詰まった利用者も、行列が出来ている以上、並ぶしかない状況にある。並んでいる最中に排尿に及ぶ光景もしばしば見られる。
【0005】
高齢社会が加速化している現状のなか、各種排尿障害を有する利用者割合も今後、増加することも見込まれる。排尿中に暴発・乱射等、何か起こった場合、拭くものが手や指しかないという状況にある。
(2)
【0006】
腎結石、尿管結石、尿路結石等、病状的に出血を伴う排尿もあるなか、現状、拭くものが身近に用意されていない。下着やズボンに血液が付着することになる。
【0007】
生理機能の関係上、特に思春期における男性の排尿時には、尿とは異なる系統の分泌物が同時排出されるが、現状、拭くものが身近に用意されていない。下着やズボンに分泌物が付着することになる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、小便器で用を足すときに、備え付けのティッシュ等のペーパー類を利用できるように考案したものである。必要時にその場で簡単に利用でき、その場で汚物入れ(ゴミ箱)に廃棄も可能である。
【発明の効果】
【0009】
排尿後に拭くことが簡単にでき、排尿した本人は、何かあった場合の被害を軽減させること・無くすことができる。また、予め拭くものが公然と用意されているため、安心して排尿行為に臨むことができる。小便器利用者の全員がこのような良好な状態になるため、公衆的トイレで行列ができるリスクが軽減され、待ち時間の短縮にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は男性小便器用ティッシュホルダーの概要を示した説明図である。うち、1はホルダー、2は汚物入れ(ゴミ箱)、3は傘立て、4は傘受け、5は小物置場を示す。
【0011】
【
図2】
図2は男性小便器用ティッシュホルダーの実施方法(使用方法)を示した説明図である。うち、1は本発明、2は小便器を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
男性用小便器に隣り合う位置(小便器脇)に設置する。中にはペーパー類を収納し、片手で連続的に取り出し可能とする。汚物入れ(ゴミ箱)を付属設備や一体化としているため、使用後のペーパー類もその場で廃棄が可能である。
(3)
【実施例0013】
以下、
図1を基に説明する。排尿後等のペーパー必要時に1ホルダーからペーパーを取り出し使用する。使用後のペーパーは2汚物入れ(ゴミ箱)に捨てる。
傘・杖等を3傘立てや4傘受けを利用して立てかける。手に持っていた切符・パンフレット等の小物を5小物置場に置く。排尿する。排尿後等のペーパー必要時に1ホルダーからペーパーを取り出し使用する。使用後のペーパーは2汚物入れ(ゴミ箱)に捨てる。3・4・5に立てかけたもの、置いたものを回収する。