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  • 特開-車内情報表示装置の正面板 図1
  • 特開-車内情報表示装置の正面板 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022052017
(43)【公開日】2022-04-04
(54)【発明の名称】車内情報表示装置の正面板
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20220328BHJP
   B61D 37/00 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
G09F9/00 362
B61D37/00 G
G09F9/00 350Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020158161
(22)【出願日】2020-09-23
(71)【出願人】
【識別番号】594100584
【氏名又は名称】六浦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100069431
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 成則
(74)【代理人】
【識別番号】100102761
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 元也
(72)【発明者】
【氏名】土屋 朗
【テーマコード(参考)】
5G435
【Fターム(参考)】
5G435AA07
5G435AA17
5G435BB12
5G435EE02
5G435EE07
5G435KK02
5G435LL17
(57)【要約】
【課題】機械的強度に優れ、反りや撓みが少なく、かつ、見栄えの良い、車内情報表示装置の正面板を提供する。
【解決手段】 正面板2は、複数の押出形材Pからなる骨組み構造体3と板状の表材4とを接着接合した複合材5として構成される。骨組み構造体は、押出形材で囲まれた形状の第1の開口部61を有する構造、表材4は、第1の開口部に対応して開設された第2の開口部62を有する構造、および、第1及び第2の開口部は、互いに上下方向に重なることによって多重開口部6を形成した構造になっている。骨組み構造体は、表材の芯材として機能することで正面板全体の機械的強度を確保する手段、多重開口部に配置されるデジタル機器類7を支持する手段、および、後付け金具11が取付けられる手段として機能し、表材は、電車内から骨組み構造体が視認不可となるように該骨組み構造体を覆って見栄えの向上を図る手段として機能する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電車内で情報を表示する車内情報表示装置の正面板であって、
前記正面板は、複数の押出形材からなる骨組み構造体と板状の表材とを接着接合した複合材として構成されるとともに、前記骨組み構造体が、前記押出形材で囲まれた形状の第1の開口部を有する構造、前記表材が、前記第1の開口部に対応して開設された第2の開口部を有する構造、および、前記第1及び第2の開口部が、互いに上下方向に重なることによって多重開口部を形成した構造になっており、
前記骨組み構造体は、前記表材の芯材として機能することで正面板全体の機械的強度を確保する手段、前記多重開口部に配置されるデジタル機器類を支持する手段、および、後付け金具が取付けられる手段として機能し、
前記表材は、電車内から前記骨組み構造体が視認不可となるように該骨組み構造体を覆って見栄えの向上を図る手段として機能すること
を特徴とする車内情報表示装置の正面板。
【請求項2】
前記骨組み構造体と前記板状の表材とは、液状の接着材又は両面テープによって接着接合されていること
を特徴とする請求項1に記載の車内情報表示装置の正面板。
【請求項3】
前記骨組み構造体を構成する前記複数の押出形材どうしは、互いにリベットで連結されていること
を特徴とする請求項1に記載の車内情報表示装置の正面板。
【請求項4】
前記多重開口部は複数設けられており、この複数の多重開口部のうち、少なくとも一の多重開口部には、前記デジタル機器類として、デジタル情報を表示するための液晶ディスプレイその他のデジタル表示パネルが配置され、他の多重開口部には、前記デジタル機器類として、防犯カメラが配置された構造になっていること
を特徴とする請求項1に記載の車内情報表示装置の正面板構造。
【請求項5】
前記後付け金具は、前記正面板を開閉可能とするためのヒンジと、前記デジタル機器類を支持固定するための取付けブラケットと、前記正面板の開閉操作用のハンドルのうち、少なくともいずれか1つを含むこと
を特徴とする請求項1に記載の車内情報表示装置の正面板構造。
【請求項6】
前記骨組み構造体を構成する押出形材および前記表材は、アルミニウム合金で形成されていること
を特徴とする請求項1に記載の車内情報表示装置の正面板構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電車内で情報を表示する車内情報表示装置の正面板に関し、特に、誰でも簡単かつ容易に組立て製造することができ、機械的強度に優れ、反りや撓みが少なく、かつ、見栄えの良い正面板を提供できるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
近年の電車では、電車の行先案内や一般の宣伝広告の映像等、乗客向けに各種情報を発信する手段として、電車内の天井と側壁の隅や電車のドア上部付近に、液晶ディスプレイを備えた車内情報表示装置を設置している(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
電車のドア上部付近に設置される車内情報表示装置の正面板は、液晶ディスプレイや防犯カメラなどのデジタル機器類を配置する開口部、その正面板の奥に位置する緊急連絡ボタンを操作するための蓋を取付ける開口部、ドア開閉ランプ装置を配置する開口部など、複数の開口部を備えた構造になっている。
【0004】
しかし、前記のような従来の正面板は、一枚の金属板に対して穴開けや曲げ等の機械加工と仕上げ塗装を施すことによって製造している。その機械加工とは、具体的には前述の開口部などを形成する穴開け加工や、各種後付け金具(例えば、正面板を開閉可能とするためのヒンジ、デジタル機器類を支持固定するための取付けブラケット、正面板の開閉操作用のハンドルなど)を溶接で取付け固定するというものである。このため、前記のような従来の正面板によると、その製造過程における溶接によって溶接熟練者でも正面板全体に反りや撓みが発生することは避けられず、そのような正面板の反りや撓みを修正する職人作業が必要となり、製造コストが高くならざるを得ない。
【0005】
また、従来の正面板は、その製造過程で前述の溶接作業が必要となるため、誰でも簡単かつ容易に製造できるというものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007-226086号公報
【特許文献2】特開2020-106573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記問題点を解決するためになされたもので、その目的は女性、外国人、新入社員など、誰でも簡単かつ容易に組立て製造することができ、機械的強度に優れ、反りや撓みが少なく、かつ、見栄えの良い、車内情報表示装置の正面板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明は、電車内で情報を表示する車内情報表示装置の正面板であって、前記正面板は、複数の押出形材からなる骨組み構造体と板状の表材とを接着接合した複合材として構成されるとともに、前記骨組み構造体が、前記押出形材で囲まれた形状の第1の開口部を有する構造、前記表材が、前記第1の開口部に対応して開設された第2の開口部を有する構造、および、前記第1及び第2の開口部が、互いに上下方向に重なることによって多重開口部を形成した構造になっており、前記骨組み構造体は、前記表材の芯材として機能することで正面板全体の機械的強度を確保する手段、前記多重開口部に配置されるデジタル機器類を支持する手段、および、後付け金具が取付けられる手段として機能し、前記表材は、電車内から前記骨組み構造体が視認不可となるように該骨組み構造体を覆って見栄えの向上を図る手段として機能することを特徴とする。
【0009】
前記本発明において、前記骨組み構造体と前記板状の表材とは、液状の接着材又は両面テープによって接着接合されていることを特徴としてもよい。
【0010】
前記本発明において、前記骨組み構造体を構成する前記複数の押出形材どうしは、互いにリベットで連結されていることを特徴としてもよい。
【0011】
前記本発明において、前記多重開口部は複数設けられており、この複数の多重開口部のうち、少なくとも一の多重開口部には、前記デジタル機器類として、デジタル情報を表示するための液晶ディスプレイその他のデジタル表示パネルが配置され、他の多重開口部には、前記デジタル機器類として、防犯カメラが配置された構造になっていることを特徴としてもよい。
【0012】
前記本発明において、前記後付け金具は、前記正面板を開閉可能とするためのヒンジと、前記デジタル機器類を支持固定するための取付けブラケットと、前記正面板の開閉操作用のハンドルのうち、少なくともいずれか1つを含むことを特徴としてもよい。
【0013】
前記本発明において、前記骨組み構造体を構成する押出形材および前記表材は、アルミニウム合金で形成されていることを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明にあっては、車内情報表示装置の正面板の具体的な構成として、前述の通り、正面板は、複数の押出形材からなる骨組み構造体と板状の表材とを接着接合した複合材として構成したため、従来の正面板製造工程における溶接を廃止することができ、溶接による不具合、すなわち、正面板全体に反りや撓みが発生することもなく、反りや撓みの少ない車内情報表示装置の正面板を得るのに好適である。
【0015】
また、本発明を適用した正面板は前述の通り、溶接の廃止によって溶接なしで組立て製造できるので、本発明にあっては、女性、外国人、新入社員など、誰でも簡単かつ容易に組立て製造することができる車内情報表示装置の正面板を提供し得るという作用効果も得られる。
【0016】
さらに、本発明によると、車内情報表示装置の正面板の具体的な構成として、前述の通り、骨組み構造体に対して、各種機械的機能(具体的には、正面板全体の機械的強度を確保する手段、デジタル機器類を支持する手段、および、後付け金具が取付けられる手段としての機能)を持たせる一方、表材に対して、装飾的機能(具体的には、電車内から骨組み構造体が視認不可となるように該骨組み構造体を覆って見栄えの向上を図る手段としての機能)を持たせる構成を採用したため、機械的強度に優れ、かつ見栄えの良い車内情報表示装置の正面板を得るのにも好適である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明を適用した車内情報表示装置の概略正面図。
図2】(a)は図1の車内情報表示装置の正面板を裏面から見た組立図(接着接合後の状態)、(b)はその正面板の分解斜視図(接着接合前の状態)。
図3】(a)(b)(c)は図2(a)(b)の正面板で採用した押出形材の断面形状の説明図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明を適用した車内情報表示装置の概略正面図、図2(a)は図1の車内情報表示装置の正面板を裏面から見た組立図(接着接合後の状態)、図2(b)はその正面板の分解斜視図(接着接合前の状態)である。
【0020】
《車内情報表示装置の概要》
図1の車内情報表示装置1は、電車の行先案内や一般の宣伝広告の映像等、乗客向けに各種情報を発信する手段として、同図に示したように電車のドアD上部付近に取付けられるものであり、その車内情報表示装置1の正面板2は電車内から視認可能な位置に配置されている。
【0021】
《正面板2の基本構成》
図2(a)および(b)を参照すると、図1の車内情報表示装置1において、同図の正面板2は、複数の押出形材Pからなる骨組み構造体3と板状の表材4とを接着接合した複合材5として構成されている。
【0022】
骨組み構造体3と表材4とを接着接合する部材としては、例えば、液状の接着剤、両面テープ等が考えられるが、これらに限定されることはなく、その接着接合部材は必要に応じて適宜変更可能である。
【0023】
図1の正面板2では、表材4の表裏面に対して塗装による見栄えの良い化粧処理を施しているが、表材4の裏面は電車内から見えないので、そのような化粧処理を省略してもよい。
【0024】
押出形材Pの具体的な構成例として、図1の正面板2では、加熱されたアルミニウム合金をダイス金型を通して押し出すことにより形状が成形されたアルミ押出形材を採用したが、これに限定されることはない。アルミニウム合金以外の金属からなる押出形材を採用してもよい。図3(a)(b)(c)は、図2(a)(b)の正面板で採用した押出形材の断面形状の説明図であるが、これに限定されることはない。押出形材Pの断面形状は、必要に応じて適宜変更することができ、四角等の多角形、L字形状あるいはH形状若しくはこれらよりも更に複雑な形状であってもよいし、円形でもよい。表材4の具体的な構成例として、図1の正面板2では、アルミニウム合金板を採用したが、アルミニウム合金以外の金属板を採用してもよい。
【0025】
《骨組み構造体3、表材4の詳細構成》
骨組み構造体3の全体的な骨組み構造として、図1の正面板2では、図2(a)および(b)のように、かかる骨組み構造体3は、上下の押出形材P1、P2を、左右の押出形材P3、P4とその間に位置する内側の押出形材P5、P6とで連結した構造を採用しているが、これに限定されることはない。このような骨組み構造体3の全体的な骨組み構造は、必要に応じて適宜変更することができる。例えば、内側の押出形材P5、P6の本数は2本に限定されることはなく、増減可能である。
【0026】
骨組み構造体3の部分的な骨組み構造として、図1の正面板2では、かかる骨組み構造体3は、複数の押出形材Pで囲まれた形状の第1の開口部61(図2(b)参照)を有する構造を採用している。この一方、表材4は、その第1の開口部61に対応して開設された第2の開口部62(図2(b)参照)を有する構造を採用しており、これら第1及び第2の開口部61、62は、互いに上下方向に重なることによって図2(a)のような多重開口部6を形成している。
【0027】
第1の開口部61や第2の開口部62の具体的な構成例として、図1の正面板2では第1の開口部61や第2の開口部62を複数(具体的には4つ)設けている。また、第1の開口部61は、図2(b)のように門型に配置された押出形材P(P7、P8、P9)と下の押出形材P(P2)とで囲まれた形状になっていてもよいし、中間の押出形材P(P6、P5)と左右の押出形材P(P3、P4)のうちいずれか2つ押出形材と上下の押出形材P(P1、P2)とで囲まれた形状になっていてもよい。
【0028】
骨組み構造体3と表材4それぞれの具体的な機能ないしは役割分担として、図1の正面板2では、骨組み構造体3は、表材4の芯材として機能することにより正面板2全体の機械的強度を高く確保する手段、多重開口部6に配置されるデジタル機器類7を支持する手段、および、後付け金具11が取付けられる手段として機能している。これに対し、表材4は、電車内から骨組み構造体3が視認不可となるように該骨組み構造体3を覆って見栄えの向上を図る手段として機能している。
【0029】
先に説明した多重開口部6の具体的な構成例として、図1の正面板2では、骨組み構造体3が複数の多重開口部6を備える構成を採用している。
【0030】
複数の多重開口部6のうち、第1から第4の多重開口部6A、6B、6C、6Dは、いずれも正面板2の同一面上に位置するように構成してある。
【0031】
複数の多重開口部6のうち、第1および第2の多重開口部6A、6Bには、デジタル機器類7として、デジタル情報(前述の電車の行先案内や一般の宣伝広告の映像等)を表示するためのデジタル表示パネル7A(図1参照)が配置される。デジタル表示パネル7Aの一例として、図1の車内情報表示装置1では、液晶ディスプレイを採用したが、これに限定されることはない。第3の多重開口部6Cには、デジタル機器類7として防犯カメラ7B(図1参照)が配置される。
【0032】
図1の車内情報表示装置1では、第4の多重開口部6Dに蓋9を設置し、この蓋9を開けることにより正面板2の奥に位置する緊急連絡ボタン(図示省略)を操作できるように構成してある。
【0033】
また、図1の車内情報表示装置1では、表材4の下部縁を内側に折り曲げ形成するとともに、その折り曲げに対応して、骨組み構造体3を構成する下の押出形材P2の断面形状を図3(c)のように扁平形状とすることで(図2(b)参照)、正面板2の下部に底板部21(図2(a)参照)が設けられる構造、その正面板2の底板部21に、下の押出形材P2と表材4を貫通する貫通部Hが設けられる構造、および、その貫通部Hに、ドア開閉ランプ装置10(図1参照)が配置される構造を採用している。
【0034】
骨組み構造体3を構成する複数の押出形材Pの具体的な連結構成として、図1の正面板2においては、押出形材Pどうしを互いにリベットで連結する構成を採用しているが、これに限定されることはない。リベット以外の他の固定部材で押出形材Pどうしは連結してもよい。
【0035】
後付け金具11の具体例を用途別に説明すると、図1の正面板1では、後付け金具11として、正面板2を開閉可能とするためのヒンジ11A、デジタル機器類7を支持固定するための第1の取付けブラケット11B、ドア開閉ランプ装置10を支持固定するための第2の取付けブラケット11C、および、正面板2の開閉操作用のハンドル11Dを採用しているが、これらに限定されることはない。これら以外の別の用途で使用される後付け金具を採用してもよい。
【0036】
ヒンジ11Aは、図示しないヒンジ軸を中心として回転可能な羽板を有し、その羽板を図示しないフレーム等にねじ止め固定することにより、正面板2はヒンジ11Aを介して開閉可能となるように構成してある。
【0037】
第1の取付けブラケット11Bの具体的な構成例として、図1の正面板2では、骨組み構造体3の押出形材Pを利用している。具体的には、左右上下の押出形材P1-P6や門型配置の押出形材P7-P9などの所定位置に取付け孔(符号省略)を形成し、その取付け孔にデジタル機器類7をねじ止め固定することで、それらの押出形材P1-P9そのものがデジタル機器類7の取付けブラケット11Bとして機能するように構成している。
【0038】
第2の取付けブラケット11Cは、下の押出形材P2に対してリベットで取付け固定されており、また、ハンドル11Dは、リベットで正面板2の底板部21裏側に取付け固定している。これらもまたリベット以外の他の固定部材を採用してもよい。
【0039】
《以上のまとめ》
以上説明した実施形態の正面板2によると、その具体的な構成として、前述の通り、かかる正面板2は、複数の押出形材からなる骨組み構造体3と板状の表材4とを接着接合した複合材として構成したため、従来の正面板製造工程における溶接を廃止することができ、溶接による不具合、すなわち、正面板4全体に反りや撓みが発生することもなく、反りや撓みの少ない正面板2が得られる。また、正面板2は、溶接なしで正面板を組立て製造できるので、女性、外国人、新入社員など、誰でも簡単かつ容易に正面板を組立て製造することができる。
【0040】
さらに、実施形態の正面板2にあっては、その具体的な構成として、前述の通り、骨組み構造体3に対して、各種機械的機能(具体的には、正面板3全体の機械的強度を高め確保する手段、デジタル機器類7を支持する手段、および、後付け金具11が取付けられる手段としての機能)を持たせる一方、表材4に対して、装飾的機能(具体的には、電車内から骨組み構造体3が視認不可となるように該骨組み構造体3を覆って見栄えの向上を図る手段としての機能)を持たせる構成を採用したため、機械的強度に優れ、かつ見栄えの良い正面板2が得られる。
【0041】
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により多くの変形が可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 車内情報表示装置
2 正面板
21 底板部
3 骨組み構造体
4 表材
5 複合材
6 多重開口部
6A 第1の多重開口部
6B 第2の多重開口部
6C 第3の多重開口部
6D 第4の多重開口部
61 第1の開口部
62 第2の開口部
7 デジタル機器類
7A デジタル表示パネル
7B 防犯カメラ
9 蓋
10 ドア開閉ランプ装置
11 後付け金具
11A ヒンジ
11B 取付けブラケット
11C 取付けブラケット
11D ハンドル
D 電車のドア
H 貫通部
P 押出形材
図1
図2
図3