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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022052081
(43)【公開日】2022-04-04
(54)【発明の名称】半導体記憶装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/8239 20060101AFI20220328BHJP
   G11C 13/00 20060101ALI20220328BHJP
   H01L 45/00 20060101ALI20220328BHJP
   H01L 29/786 20060101ALI20220328BHJP
   H01L 27/11597 20170101ALI20220328BHJP
【FI】
H01L27/105 448
G11C13/00 270E
H01L45/00 A
H01L29/78 613B
H01L29/78 616V
H01L29/78 626A
H01L27/105 449
H01L27/11597
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020158255
(22)【出願日】2020-09-23
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】特許業務法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 善己
(72)【発明者】
【氏名】諸田 美砂子
(72)【発明者】
【氏名】野村 幸寛
(72)【発明者】
【氏名】浅尾 吉昭
【テーマコード(参考)】
5F083
5F110
【Fターム(参考)】
5F083FR05
5F083FZ10
5F083GA10
5F083JA02
5F083JA35
5F083JA38
5F083JA39
5F083JA56
5F083JA60
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR21
5F083PR22
5F110BB05
5F110CC09
5F110EE04
5F110FF02
5F110FF27
5F110FF29
5F110GG02
5F110GG13
5F110GG22
5F110GG23
5F110GG42
5F110GG44
5F110HK05
5F110HK09
5F110HK14
5F110HK25
5F110HK40
5F110NN02
5F110NN23
(57)【要約】
【課題】メモリセルの動作不良を抑制する
【解決手段】半導体記憶装置は、第1方向に交互に積層された配線層および絶縁層を含む積層体と、第1方向と交差する第2方向において絶縁層に重畳する第1領域と、第2方向において配線層に重畳する第2領域と、を含む半導体層と、配線層と第2領域との間に設けられた絶縁領域と、第2領域の配線層と反対側に設けられたメモリ領域と、を具備する。配線層は、第2方向において絶縁層よりも第1領域から離れている。第2領域は、第1方向において複数の絶縁層の間に設けられるとともに第2方向において第1領域よりも配線層に向かって突出する部分を有する。メモリ領域の第2領域と反対側の面は、第2方向において第1領域よりも配線層に近い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に交互に積層された配線層および絶縁層を含む積層体と、
前記第1方向と交差する第2方向において前記絶縁層に重畳する第1領域と、前記第2方向において前記配線層に重畳する第2領域と、を含む半導体層と、
前記配線層と前記第2領域との間に設けられた絶縁領域と、
前記第2領域の前記配線層と反対側に設けられたメモリ領域と、を具備し、
前記配線層は、前記第2方向において前記絶縁層よりも前記第1領域から離れており、
前記第2領域は、前記第1方向において複数の前記絶縁層の間に設けられるとともに前記第2方向において前記第1領域よりも前記配線層に向かって突出する部分を有し、
前記メモリ領域の前記第2領域と反対側の面は、前記第2方向において前記第1領域よりも前記配線層に近い、
半導体記憶装置。
【請求項2】
前記メモリ領域の前記第2領域と反対側の面に接する第2の絶縁層をさらに具備する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
第1方向に交互に積層された配線層および絶縁層を含む積層体と、
前記第1方向と交差する第2方向において前記絶縁層に重畳する第1領域と、前記第2方向において前記配線層に重畳する第2領域と、を含む半導体層と、
前記配線層と前記第2領域との間に設けられた絶縁領域と、
前記第2領域の前記配線層と反対側に設けられたメモリ領域と、を具備し、
前記絶縁層は、前記第2方向において前記配線層よりも前記第2領域から離れており、
前記第1領域は、前記第1方向において複数の前記配線層の間に設けられるとともに前記第2方向において前記第2領域よりも前記絶縁層に向かって突出する部分を有する、
半導体記憶装置。
【請求項4】
第1方向に交互に積層された配線層および絶縁層を含む積層体と、
前記第1方向と交差する第2方向において前記絶縁層に重畳する第1領域と、前記第2方向において前記配線層に重畳する第2領域と、を含む半導体層と、
前記絶縁層と前記第1領域との間に設けられ、誘電率がシリコン酸化物よりも高い第1の絶縁領域と、
前記配線層と前記第2領域との間に設けられた第2の絶縁領域と、
前記第2領域の前記配線層と反対側に設けられたメモリ領域と、を具備し、
前記絶縁層は、前記第2方向において前記配線層よりも前記第2領域から離れており、
前記第1の絶縁領域は、前記第1方向において複数の前記配線層の間に設けられた、
半導体記憶装置。
【請求項5】
第1方向に交互に積層された配線層および絶縁層を含む積層体と、
前記第1方向と交差する第2方向において前記絶縁層に重畳する第1領域と、前記第2方向において前記配線層に重畳する第2領域と、を含む半導体層と、
前記配線層と前記第2領域との間に設けられた絶縁領域と、
前記第1領域の前記絶縁層と反対側および前記第2領域の前記配線層と反対側に設けられたメモリ領域と、
前記メモリ領域と前記第1および第2領域との間に設けられた中間領域と、
を具備する、半導体記憶装置。
【請求項6】
前記中間領域は、ピンホールまたは導電性パスを有する、請求項5に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】
前記第1領域は、シリサイド、または不純物をドープしたシリコンを含む、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
【請求項8】
前記メモリ領域は、可変抵抗層または可変容量層を含む、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
【請求項9】
第1方向に交互に積層された配線層および絶縁層を含む積層体と、
前記第1方向と交差する第2方向において前記絶縁層に重畳する第1領域と、前記第2方向において前記配線層に重畳する第2領域と、を含む半導体層と、
前記配線層と前記第2領域との間に設けられた絶縁領域と、
前記第1領域の前記絶縁層と反対側および前記第2領域の前記配線層と反対側に設けられたメモリ領域と、を具備し、
前記配線層は、前記第2方向において前記絶縁層よりも前記第1領域から離れており、
前記第2領域は、前記第1方向において複数の前記絶縁層の間に設けられるとともに前記第2方向において前記第1領域よりも前記配線層に向かって突出する部分を有し、
前記メモリ領域は、前記第1領域に接する、
半導体記憶装置。
【請求項10】
第1方向に交互に積層された配線層および絶縁層を含む積層体と、
前記第1方向と交差する第2方向において前記絶縁層に重畳し、シリコンおよびゲルマニウムからなる群より選ばれる少なくとも一つの元素と、タングステン、レニウム、および鉛からなる群より選ばれる少なくとも一つの元素とを含む化合物領域と、
前記第2方向において前記配線層に重畳する半導体領域と、
前記配線層と前記半導体領域との間に設けられた絶縁領域と、
前記化合物領域の前記絶縁層と反対側および前記半導体領域の前記配線層と反対側に設けられ、前記化合物領域に接し、アンチモンおよびテルルを含むメモリ領域と、を具備し、
前記配線層は、前記第2方向において前記絶縁層よりも前記化合物領域から離れており、
前記半導体領域は、前記第1方向において複数の前記絶縁層の間に設けられるとともに前記第2方向において前記化合物領域よりも前記配線層に向かって突出する部分を有する、
半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビット線、ワード線、およびこれらに接続されるメモリセルを有する半導体記憶装置が用いられている。ビット線とワード線を選択して、電圧を印加することで、メモリセルにデータを書き込み、読み出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5722180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明が解決しようとする課題の一つは、メモリセルの動作不良を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の半導体記憶装置は、第1方向に交互に積層された配線層および絶縁層を含む積層体と、第1方向と交差する第2方向において絶縁層に重畳する第1領域と、第2方向において配線層に重畳する第2領域と、を含む半導体層と、配線層と第2領域との間に設けられた絶縁領域と、第2領域の配線層と反対側に設けられたメモリ領域と、を具備する。配線層は、第2方向において絶縁層よりも第1領域から離れている。第2領域は、第1方向において複数の絶縁層の間に設けられるとともに第2方向において第1領域よりも配線層に向かって突出する部分を有する。メモリ領域の第2領域と反対側の面は、第2方向において第1領域よりも配線層に近い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】メモリの構成例を示すブロック図である。
図2】メモリセルアレイ100の回路構成を示す回路図である。
図3】NANDストリングNSの第1の構造例を説明するための断面模式図である。
図4図3の線分A-Bにおける断面模式図である。
図5図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図6図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である
図7図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である
図8図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図9図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図10図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図11図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図12図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図13図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図14図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図15図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図16図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である
図17】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である
図18】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
図19】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
図20】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
図21】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
図22】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
図23】ワード線WLの非選択時におけるメモリセルの電流経路を示す模式図である。
図24】ワード線WLの選択時におけるメモリセルの電流経路を示す模式図である。
図25】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
図26】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
図27】NANDストリングNSの第2の構造例を説明するための断面模式図である。
図28図27の線分C-Dにおける断面模式図である
図29図27に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である
図30図27に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図31図27に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図32図27に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図33図27に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図34図27に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図35図27に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図36図27に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図37】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
図38】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である
図39】NANDストリングNSの第3の構造例を示す断面模式図である
図40図39の線分E-Fにおける断面模式図である。
図41図39に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図42図39に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図43図39に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図44図39に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図45】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
図46】NANDストリングNSの第4の構造例を示す断面模式図である。
図47図46の線分G-Hにおける断面模式図である。
図48図46に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である
図49図46に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である
図50図46に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図51図46に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図である。
図52】第4の構造例におけるメモリセルの動作例を説明するための模式図である。
図53】メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。図面に記載された各構成要素の厚さと平面寸法との関係、各構成要素の厚さの比率等は現物と異なる場合がある。また、実施形態において、実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し適宜説明を省略する。
【0008】
本明細書において「接続する」とは、特に指定する場合を除き、物理的に接続することだけでなく、電気的に接続することも含む。
【0009】
本実施形態の半導体記憶装置の構成例について説明する。図1は、メモリの構成例を示すブロック図である。メモリは、メモリセルアレイ100と、コマンドレジスタ101と、アドレスレジスタ102と、シーケンサ103と、ドライバ104と、ローデコーダ105と、センスアンプ106と、を含む。
【0010】
メモリセルアレイ100は、複数のブロックBLK(BLK0~BLK(L-1)(Lは2以上の自然数である))を含む。ブロックBLKは、データを記憶する複数のメモリセルの集合である。
【0011】
コマンドレジスタ101は、メモリコントローラから受信したコマンド信号CMDを保持する。コマンド信号CMDは、例えば、シーケンサ103に読み出し動作、書き込み動作、および消去動作を実行させる命令データを含む。
【0012】
アドレスレジスタ102は、メモリコントローラから受信したアドレス信号ADDを保持する。アドレス信号ADDは、例えば、ブロックアドレスBA、ページアドレスPA、およびカラムアドレスCAを含む。例えば、ブロックアドレスBA、ページアドレスPA、およびカラムアドレスCAは、それぞれブロックBLK、ワード線WL、およびビット線BLの選択に用いられる。
【0013】
シーケンサ103は、メモリの動作を制御する。シーケンサ103は、例えばコマンドレジスタ101に保持されたコマンド信号CMDに基づいてドライバ104、ローデコーダ105、およびセンスアンプ106等を制御して、読み出し動作、書き込み動作、および消去動作等の動作を実行する。
【0014】
ドライバ104は、読み出し動作、書き込み動作、および消去動作等で使用される電圧を生成する。ドライバ104は、例えばDAコンバータを含む。そして、ドライバ104は、例えば、アドレスレジスタ102に保持されたページアドレスPAに基づいて、選択されたワード線WLに対応する信号線に、生成した電圧を印加する。
【0015】
ローデコーダ105は、アドレスレジスタ102に保持されたブロックアドレスBAに基づいて、対応するメモリセルアレイ100内の1つのブロックBLKを選択する。そして、ローデコーダ105は、例えば、選択されたワード線WLに対応する信号線に印加された電圧を、選択されたブロックBLK内の選択されたワード線WLに転送する。
【0016】
センスアンプ106は、書き込み動作において、メモリコントローラから受信した書き込みデータDATに応じて、各ビット線BLに所望の電圧を印加する。また、センスアンプ106は、読み出し動作において、ビット線BLの電圧に基づいてメモリセルに記憶されたデータを判定し、判定結果を読み出しデータDATとしてメモリコントローラに転送する。
【0017】
メモリとメモリコントローラとの間の通信は、例えば、NANDインターフェイス規格をサポートしている。例えば、メモリとメモリコントローラとの間の通信は、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号WEn、リードイネーブル信号REn、レディビジー信号RBn、および入出力信号I/Oを使用する。
【0018】
コマンドラッチイネーブル信号CLEは、メモリが受信した入出力信号I/Oがコマンド信号CMDであることを示す。アドレスラッチイネーブル信号ALEは、受信した信号I/Oがアドレス信号ADDであることを示す。ライトイネーブル信号WEnは、入出力信号I/Oの入力をメモリに命令する信号である。リードイネーブル信号REnは、入出力信号I/Oの出力をメモリに命令する信号である。
【0019】
レディビジー信号RBnは、メモリがメモリコントローラからの命令を受け付けるレディ状態であるか命令を受け付けないビジー状態であるかを、メモリコントローラに通知する信号である。
【0020】
入出力信号I/Oは、例えば、8ビット幅の信号であり、コマンド信号CMD、アドレス信号ADD、書き込みデータ信号DAT等の信号を含むことができる。
【0021】
以上で説明したメモリおよびメモリコントローラは、それらの組み合わせにより1つの半導体記憶装置を構成してもよい。このような半導体記憶装置の例は、例えばSDカードのようなメモリカードや、ソリッドステートドライブ(SSD)を含む。
【0022】
次に、メモリセルアレイ100の回路構成例について説明する。図2は、メモリセルアレイ100の回路構成を示す回路図である。図2は、ブロックBLK0を例示するが、他のブロックBLKの構成も同じである。
【0023】
ブロックBLKは、複数のストリングユニットSUを含む。各ストリングユニットSUは、複数のNANDストリングNSを含む。なお、図2は、3つのストリングユニットSU(SU0~SU2)を図示しているが、ストリングユニットSUの数は、特に限定されない。
【0024】
各NANDストリングNSは、複数のビット線BL(BL0~BL(N-1)(Nは2以上の自然数である))の一つに接続される。各NANDストリングNSは、スイッチトランジスタSWと、可変抵抗Rと、選択トランジスタST1と、選択トランジスタST2と、を含む。スイッチトランジスタSWおよび可変抵抗Rは、一つのメモリセルMCを構成する。各NANDストリングNSは、直列に接続された複数のメモリセルを有する。このようなメモリセルを含むメモリをチェイン型メモリともいう。
【0025】
スイッチトランジスタSWのゲートは、対応するワード線WLに接続される。複数のスイッチトランジスタSWの一つのソースおよびドレインの一方は、複数のスイッチトランジスタSWの他の一つのソースおよびドレインの他方に接続される。図2は、複数のスイッチトランジスタSW(SW0~SW(M-1)(Mは2以上の自然数))を図示するが、スイッチトランジスタSWの数は、特に限定されない。
【0026】
可変抵抗Rは、スイッチトランジスタSWに並列に接続される。可変抵抗Rは、例えば相変化メモリ(PCM)、界面相変化メモリ(iPCM)、抵抗変化メモリ(ReRAM)、導電性ブリッジメモリ(CBRAM)、または強誘電体メモリ(FeRAM)のメモリ層(メモリ領域)を有する。これらのメモリ層は、閾値電圧を超える電圧の印加により電気抵抗や電気容量が変化する。図2は、複数の可変抵抗R(R0~R(M-1)(Mは2以上の自然数))を図示するが、可変抵抗Rの数は、特に限定されない。
【0027】
選択されたワード線WLに接続されたスイッチトランジスタSWをオフ状態にすることにより可変抵抗Rに電圧を印加して電気抵抗や電気容量が変化させる。これによりメモリセルにデータを記憶させる。
【0028】
選択トランジスタST1は、各種動作時におけるストリングユニットSUの選択に使用
される。選択トランジスタST1の数は、特に限定されない。
【0029】
選択トランジスタST2は、各種動作時におけるストリングユニットSUの選択に使用される。選択トランジスタST2の数は、特に限定されない。
【0030】
各NANDストリングNSにおいて、選択トランジスタST1のドレインは、対応するビット線BLに接続される。選択トランジスタST1のソースは、直列に接続されたスイッチトランジスタSWの一端に接続される。直列に接続されたスイッチトランジスタSWの他端は、選択トランジスタST2のドレインに接続される。
【0031】
同一のブロックBLKにおいて、選択トランジスタST2のソースは、ソース線SLに接続される。各ストリングユニットSUの選択トランジスタST1のゲートは、それぞれ対応する選択ゲート線SGDに接続される。スイッチトランジスタSWのゲートは、それぞれ対応するワード線WLに接続される。選択トランジスタST2のゲートは、対応する選択ゲート線SGSに接続される。
【0032】
同じカラムアドレスCAが割り当てられた複数のNANDストリングNSは、複数のブロックBLK間で同じビット線BLに接続される。ソース線SLは、複数のブロックBLK間で接続される。
【0033】
次に、NANDストリングNSの構造例について説明する。NANDストリングNSの構造例は、例えば第1の構造例ないし第4の構造例のいずれかの構造を有する。それぞれの構造例について以下に説明する。
【0034】
(第1の構造例)
図3は、NANDストリングNSの第1の構造例を説明するための断面模式図であり、X軸と、X軸に直交するY軸と、X軸およびY軸に直交するZ軸と、を図示し、X軸およびZ軸を含むX-Z断面の一部を示す。図4は、図3の線分A-Bにおける断面模式図であり、X軸およびY軸を含むX-Y断面の一部を示す。
【0035】
NANDストリングNSは、図3および図4に示すように、積層体1と、絶縁層21と、絶縁層22と、半導体層3と、絶縁層4と、メモリ層5と、を具備する。
【0036】
積層体1は、配線層11と、絶縁層12と、を含む。複数の配線層11のそれぞれおよび複数の絶縁層12のそれぞれは、Z軸方向に沿って交互に積層される。配線層11は、ワード線WLおよびスイッチトランジスタSWのゲート電極を構成し、X軸方向に沿って延在する。配線層11の例は、タングステン層等の導電層を含む。絶縁層12の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0037】
絶縁層21は、例えば配線層11と絶縁層12との積層方向(Z軸方向)に沿って設けられる。絶縁層21は、コア絶縁体として機能する。絶縁層21は、例えば円柱形状を有する。絶縁層21の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0038】
絶縁層22は、絶縁層21とメモリ層5との間に設けられる。絶縁層22の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0039】
半導体層3は、図4に示すように、X-Y断面において絶縁層21および絶縁層22を囲む。半導体層3は、X軸方向において、絶縁層12と絶縁層21との間に設けられるとともに絶縁層12に重畳する領域31と、X軸方向において、配線層11と絶縁層21との間に設けられるとともに配線層11に重畳する領域32と、を含む。領域31および領域32は、互いに連続する。複数の領域31は、複数の領域32により物理的に分離される。
【0040】
領域31および領域32は、例えばポリシリコンを含む。領域31の電気抵抗率は、領域32の電気抵抗率よりも低いことが好ましい。領域31の電気抵抗率を低減するために領域31は、シリサイドを含んでもよい。シリサイドの例は、タングステンシリサイド、モリブデンシリサイド、タンタルシリサイド、チタンシリサイド、コバルトシリサイド、ニッケルシリサイド、白金シリサイドを含む。また、領域31は、リン等の不純物をドープしたシリコンを含んでいてもよい。図3に示す領域31は、一例としてニッケルシリサイドを含む。
【0041】
領域31は、スイッチトランジスタSWのソース領域またはドレイン領域を構成する。領域32は、スイッチトランジスタSWのチャネル領域を構成する。
【0042】
配線層11は、X軸方向において絶縁層12よりも領域31から離れている。領域32は、Z軸方向において複数の絶縁層12の間に設けられるとともに、X軸方向において領域31よりも配線層11に向かって突出する部分(凸部)を有する。
【0043】
絶縁層(絶縁領域)4は、X軸方向において配線層11と領域32との間および絶縁層12と領域31との間に設けられる。絶縁層4は、スイッチトランジスタSWのゲート絶縁層を構成する。絶縁層4の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0044】
メモリ層5は、領域32の配線層11と反対側に設けられる。メモリ層5は、X軸方向において絶縁層21と領域32との間に設けられる。メモリ層5は、可変抵抗Rを構成する。メモリ層5は、例えば抵抗変化層または容量変化層を含む。抵抗変化層の例は、相変化メモリ(PCM)、界面相変化メモリ(iPCM)、抵抗変化メモリ(ReRAM)、導電性ブリッジメモリ(CBRAM)の抵抗変化層等を含む。容量変化層の例は、強誘電体メモリ(FeRAM)の容量変化層等を含む。ここでは、一例としてGe-Sb-Te系カルコゲナイド化合物を含む抵抗変化層を用いる場合について説明する。
【0045】
メモリ層5の領域32と反対側の面は、X軸方向において領域31よりも配線層11に近い。これは、メモリ層5が領域32毎に分割されていることを示す。メモリ層5は、X軸方向において領域32と絶縁層22との間に設けられ、X-Y断面において領域32に囲まれる。また、絶縁層22は、X-Y断面において領域32に囲まれる。
【0046】
次に、図3に示すNANDストリングNSの製造方法例について説明する。図5ないし図16は、図3に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図であり、X-Z断面の一部を示す。
【0047】
まず、図5に示すように、Z軸方向に沿って絶縁層11aと絶縁層12とを交互に積層して積層体1aを形成する。絶縁層11aは、犠牲層である。犠牲層は、後に空洞を形成するための層である。絶縁層11aの例は、例えばシリコン窒化物層等を含む。
【0048】
次に、図6に示すように、積層体1aを加工することにより、Z軸方向に沿って積層体1aを貫通するメモリホールMHを形成する。積層体1aは、例えば反応性イオンエッチング(RIE)を用いて加工される。
【0049】
次に、図7に示すように、絶縁層11aをX-Y断面に沿って部分的に除去することにより、積層体1aに内溝13を形成する。内溝13は、Z軸方向において複数の絶縁層12の一つと、複数の絶縁層12の他の一つと、の間に設けられ、X軸方向において後に形成される配線層11に重畳する。内溝13は、例えば絶縁層11aの内周面を絶縁層12の内周面よりも外側に窪ませるように加工することにより形成される。絶縁層11aは、例えばドライエッチングを用いて部分的に除去される。
【0050】
次に、図8に示すように、絶縁層11aのメモリホールMHに面する面および絶縁層12のメモリホールMHに面する面に絶縁層4を形成し、絶縁層4の表面に半導体層3を形成する。半導体層3および絶縁層4は、例えば化学気相成長(CVD)法または原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)法を用いて形成できる。
【0051】
次に、図9に示すように、半導体層3の表面にメモリ層5を形成する。メモリ層5は、例えばALD法を用いて形成できる。
【0052】
次に、図10に示すように、X軸方向に沿ってメモリ層5を部分的に除去することにより、メモリ層5を分割する。メモリ層5は、例えばドライエッチングまたはウェットエッチングを用いて部分的に除去できる。
【0053】
次に、図11に示すように、内溝13の内部においてメモリ層5の表面に絶縁層22を形成する。絶縁層22は、例えばCVD法またはALD法を用いて形成できる。
【0054】
次に、図12に示すように、X-Y断面に沿って絶縁層22を部分的に除去することにより、絶縁層22を分割する。絶縁層22は、例えばドライエッチングを用いて部分的に除去できる。
【0055】
次に、図13に示すように、半導体層3の領域31の表面に金属層7を形成する。金属層7は、例えばタングステン、モリブデン、タンタル、チタン、コバルト、ニッケル、白金等の金属元素を含む。金属層7は、例えばCVD法またはALD法を用いて形成される。
【0056】
次に、図14に示すように、サリサイド法を用いて半導体層3の領域31にシリサイドを形成する。金属層7は、シリサイドの形成後にドライエッチングまたはウェットエッチングを用いて除去される。
【0057】
次に、図15に示すように、メモリホールMHを埋める絶縁層21を形成する。絶縁層21は、例えばCVD法またはALD法を用いて形成できる。
【0058】
次に、絶縁層11aを除去することにより空洞を形成し、図16に示すように、空洞に配線層11を形成する。以上の工程によりスイッチトランジスタSWと可変抵抗Rとを含む複数のメモリセルを形成できる。
【0059】
第1の構造例では、半導体層3の領域32に凸部を形成することにより、スイッチトランジスタSWに凸型のチャネル領域を形成できる。これにより、実効的なメモリセル間距離を長くできるため、隣接するメモリセル間の熱伝導を小さくして誤書き込み等の動作不良を抑制できる。
【0060】
実効的なメモリセル間距離を長くするためのメモリセルの構造は、図3に示す構造に限定されない。図17および図18は、メモリセルの他の構造例を示す断面模式図であり、X-Z断面を示す。なお、図3と同じ部分については、ここでは説明を省略する。
【0061】
図17および図18は、領域31および領域32と絶縁層21との間を連続的に延在するメモリ層5を図示する。図17に示すように、X軸方向においてメモリ層5に重畳するとともにX-Y断面においてメモリ層5に囲まれた絶縁層22を領域32の凸部の心材として形成することにより熱を保持しやすくできる。よって、隣接するメモリセル間の熱伝導を小さくできる。これに限定されず、図18に示すように、メモリ層5の領域32と反対側の面が、メモリ層5の領域31と反対側の面と面一または当該面よりも配線層11から離れるように設けられてもよい。
【0062】
また、第1の構造例では、複数の領域31にシリサイドを形成することにより、領域31の電気抵抗率を領域32の電気抵抗率よりも小さくできる。これにより、複数の領域32を複数の領域31により物理的に分離することにより、例えば複数の領域31を用いてnチャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタとをそれぞれ構成できる。
【0063】
複数の領域32を物理的に分離するためのメモリセルの構造は、図3に示す構造に限定されない。図19および図20は、メモリセルの他の構造例を示す断面模式図であり、X-Z断面を示す。なお、図3と同じ部分については、ここでは説明を省略する。
【0064】
図19は、シリサイドまたは不純物をドープしたシリコンを含む領域31と、領域31および領域31と絶縁層21との間を延在するメモリ層5と、を図示する。図19に示すように、上記シリサイド、または上記不純物をドープしたシリコンを含む領域31に接するようにメモリ層5を形成してもよい。また、図19では、図18と同様にメモリ層5の領域32と反対側の面が、メモリ層5の領域31と反対側の面と面一または当該面よりも配線層11から離れるように設けられてもよい。
【0065】
図20は、Z軸方向に対するテーパ面33を有する凸型の領域32を図示する。X軸方向に平行な側面を有する凸型の領域32は、隣接するメモリセルに対応するワード線WLによる干渉が懸念される。これに対し、領域32にテーパ面33を形成することにより、上記干渉を抑制できる。テーパ面33は、例えば、絶縁層12のメモリホールMHに面する面を等方性エッチングを用いて部分的に除去した後に、絶縁層4および半導体層3を形成することにより形成できる。
【0066】
さらに、第1の構造例では、メモリ層5をメモリセル毎に分割することにより、隣接するメモリセル間の熱伝導を小さくして誤書き込み等の動作不良を抑制できる。また、X軸方向においてメモリ層5に接するとともにX-Y断面においてメモリ層5に沿って設けられる絶縁層22を形成することにより、隣接するメモリセル間の熱伝導をさらに小さくできる。
【0067】
メモリ層5をメモリセル毎に分割するメモリセルの構造は、図3に示す構造に限定されない。図21および図22は、メモリセルの他の構造例を示す断面模式図であり、X-Z断面を示す。なお、図3と同じ部分については、ここでは説明を省略する。
【0068】
図21は、分割されたメモリ層5の対向する成長面の間に設けられた絶縁層22を図示する。図21に示すように、X軸方向においてメモリ層5に重畳するとともにX-Y断面においてメモリ層5に沿って設けられる絶縁層22を領域32の凸部の心材として形成することにより熱を保持しやすくできる。よって、隣接するメモリセル間の熱伝導を小さくできる。これに限定されず、図22に示すように、分割されたメモリ層5の上記成長面を除去した後に絶縁層22を形成してもよい。
【0069】
さらに、第1の構造例では、メモリ層5として超格子層を用いることができる。超格子層は、複数のc軸配向層の多層膜である。上記超格子層は、例えばiPCM等の相変化メモリやFeRAMのメモリ層を用いる場合に適用できる。
【0070】
図23は、ワード線WLの非選択時におけるメモリセルの電流経路を示す模式図である。ワード線WL非選択時には、スイッチトランジスタSWはオン状態になり、電流は、領域32を流れる。
【0071】
図24は、ワード線WLの選択時におけるメモリセルの電流経路を示す模式図である。ワード線WL選択時には、スイッチトランジスタSWはオフ状態になる。本実施形態では、領域32の形状およびメモリ層5の分割部の形状を制御してワード線WLの選択時に形成される空乏層の幅を調整することにより、図24に示すようにメモリ層5の超格子層のc軸に沿って電流を流すことができる。なお、領域31にシリサイドや不純物含有シリコンを形成しない場合、メモリ層5は、領域31および領域32と絶縁層21との間を連続的に延在していてもよい。
【0072】
第1の構造例は、上記構造に限定されない。図25および図26は、第1の構造例の他の例を示す断面模式図であり、X-Z断面を示す。なお、他の構造例と同一の部分についてはここでは説明を省略する。
【0073】
図25は、領域31に接するメモリ層5と、領域32とメモリ層5との間の絶縁層22と、を図示する。領域31は、シリコンおよびゲルマニウムからなる群より選ばれる少なくとも一つの元素と、タングステン、レニウム、および鉛からなる群より選ばれる少なくとも一つの元素と、を含む化合物領域である。メモリ層5は、アンチモンおよびテルルを含む。
【0074】
領域31がタングステン、レニウム、鉛以外の金属を含んでいると、メモリ層5のアンチモンやテルルと化合物を形成するためメモリ層5に配向ずれが生じやすい。これに対し、図25に示す構造例では、領域31とメモリ層5とをそれぞれ上記材料を用いて形成することにより、メモリ層5の配向ずれを抑制できる。また、領域32とメモリ層5との間に絶縁層22を形成することにより複数の領域32を物理的に分離できる。絶縁層22は、例えばメモリ層5を形成する前にCVD法を用いて形成できる。
【0075】
図26は、図25に示す構造と比較して領域31がポリシリコンを含む点が異なる。前述のとおり、領域31がタングステン、レニウム、鉛以外の金属を含む場合、メモリ層5のアンチモンやテルルと化合物を形成して配向ずれが生じやすい。これに対し、領域31をポリシリコンを用いて形成することにより、メモリ層5の配向ずれを抑制できる。
【0076】
(第2の構造例)
図27は、NANDストリングNSの第2の構造例を説明するための断面模式図であり、X-Z断面の一部を示す。図28は、図27の線分C-Dにおける断面模式図であり、X-Y断面の一部を示す。
【0077】
NANDストリングNSは、図27および図28に示すように、積層体1と、絶縁層21と、半導体層3と、絶縁層4と、メモリ層5と、を具備する。
【0078】
積層体1は、配線層11と、絶縁層12と、を含む。複数の配線層11のそれぞれおよび複数の絶縁層12のそれぞれは、Z軸方向に沿って交互に積層される。配線層11は、ワード線WLおよびスイッチトランジスタSWのゲート電極を構成し、X軸方向に沿って延在する。配線層11の例は、タングステン層等の導電層を含む。絶縁層12の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0079】
絶縁層21は、例えば配線層11と絶縁層12との積層方向(Z軸方向)に沿って設けられる。絶縁層21は、コア絶縁体として機能する。絶縁層21は、例えば円柱形状を有する。絶縁層21の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0080】
半導体層3は、図28に示すように、X-Y断面において絶縁層21を囲む。半導体層3は、X軸方向において、絶縁層12と絶縁層21との間に設けられるとともに絶縁層12に重畳する領域31と、X軸方向において、配線層11と絶縁層21との間に設けられるとともに配線層11に重畳する領域32と、を含む。領域31および領域32は、互いに連続する。複数の領域31は、物理的に分離される。
【0081】
領域31および領域32は、例えばポリシリコンを含む。領域31の電気抵抗率は、領域32の電気抵抗率よりも低いことが好ましい。領域31の電気抵抗率を低減するために領域31は、上記シリサイド、または上記不純物をドープしたシリコンを含んでいてもよい。また、領域31は金属および金属窒化物を含んでいてもよく、例えばタングステン、モリブデン、タンタル、チタン、コバルト、ニッケル、白金等の金属元素やそれらを含む窒化物でもよい。
【0082】
領域31は、スイッチトランジスタSWのソース領域またはドレイン領域を構成する。領域32は、スイッチトランジスタSWのチャネル領域を構成する。
【0083】
絶縁層12は、X軸方向において配線層11よりも領域32から離れている。領域31は、Z軸方向において複数の配線層11の間に設けられるとともに、X軸方向において領域32よりも絶縁層12に向かって突出する部分(凸部)を有する。
【0084】
絶縁層4は、配線層11と領域32との間に設けられる。絶縁層4は、スイッチトランジスタSWのゲート絶縁層を構成する。絶縁層4の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0085】
メモリ層5は、X軸方向において領域32の配線層11と反対側に設けられる。また、メモリ層5は、X軸方向において領域31の絶縁層12と反対側に設けられていてもよい。メモリ層5は、可変抵抗Rを構成する。メモリ層5は、絶縁層21と領域32との間を延在する。メモリ層5は、例えば上記抵抗変化層または上記容量変化層を含む。ここでは、一例としてGe-Sb-Te系カルコゲナイド化合物を含む抵抗変化膜を用いる場合について説明する。
【0086】
次に、図27に示すNANDストリングNSの製造方法例について説明する。図29ないし図36は、図27に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図であり、X-Z断面の一部を示す。
【0087】
まず、図29に示すように、Z軸方向に沿って絶縁層11aと絶縁層12とを交互に積層して積層体1aを形成する。絶縁層11aは、犠牲層である。犠牲層は、後に空洞を形成するための層である。絶縁層11aの例は、シリコン窒化物層等を含む。
【0088】
次に、図30に示すように、積層体1aを加工することにより、Z軸方向に沿って積層体1aを貫通するメモリホールMHを形成する。積層体1aは、例えばRIEを用いて加工される。
【0089】
次に、図31に示すように、絶縁層12をX-Y断面に沿って部分的に除去することにより、積層体1aに内溝14を形成する。内溝14は、Z軸方向において複数の配線層11の一つと、複数の配線層11の他の一つと、の間に設けられ、X軸方向において絶縁層12に重畳する。絶縁層12は、例えばドライエッチングを用いて部分的に除去される。
【0090】
次に、図32に示すように、絶縁層11aのメモリホールMHに面する面および絶縁層12のメモリホールMHに面する面に絶縁層4を形成し、絶縁層4の表面に内溝14を埋める半導体層3aを形成する。半導体層3aおよび絶縁層4は、例えばCVD法またはALD法を用いて形成できる。半導体層3aは、例えば不純物をドープしたシリコンを含む。
【0091】
次に、図33に示すように、半導体層3aを部分的に除去することにより、領域31を形成する。半導体層3aは、例えばドライエッチングまたはウェットエッチングを用いて部分的に除去できる。
【0092】
次に、図34に示すように、メモリホールMHにおける領域31および絶縁層4の露出部の表面に半導体層を形成して領域32を形成し、領域32の表面にメモリ層5を形成する。半導体層は、例えばポリシリコンを含む。半導体層は、例えばCVD法またはALD法を用いて形成できる。メモリ層5は、例えばCVD法またはALD法を用いて形成できる。
【0093】
次に、図34に示すように、メモリホールMHを埋める絶縁層21を形成する。絶縁層21は、例えばCVD法またはALD法を用いて形成できる。
【0094】
次に、図35に示すように、絶縁層11aを除去することにより空洞Sを形成する。絶縁層11aは、例えばドライエッチングまたはウェットエッチングを用いて除去される。
【0095】
次に、図36に示すように、空洞Sに配線層11を形成する。以上の工程によりスイッチトランジスタSWと可変抵抗Rとを含む複数のメモリセルを形成できる。
【0096】
第2の構造例では、半導体層3の領域31に凸部を形成することにより、スイッチトランジスタSWにおけるソース領域とドレイン領域の電気抵抗を小さくすることができ、電流を多く流すことができる。
【0097】
領域31の凸部は、上下の配線層11との間に容量を形成するため、チャネル領域を隣接する2つのワード線WLにより制御することもできる。このとき、2つのワード線WLの電位を制御して隣接するメモリセルに対する誤書き込みや誤読み出しを抑制することが好ましい。
【0098】
第2の構造例は、図27に示す構造に限定されない。図37および図38は、メモリセルの他の構造例を示す断面模式図であり、X-Z断面を示す。なお、図27と同じ部分については、ここでは説明を省略する。
【0099】
図37は、Z軸方向に沿って配線層11と領域32との間を延在するとともに、X軸方向に沿って配線層11と絶縁層12との間を延在する絶縁層4を図示する。図37に示すように、絶縁層4は、必ずしもX軸方向に沿って絶縁層12と領域31との間を延在しなくてもよい。図37に示す絶縁層4は、図31に示すように、内溝14を形成した後に絶縁層4を形成せず、図35に示すように、空洞Sを形成した後であって、配線層11を形成する前に空洞Sに絶縁層4を形成することにより形成される。
【0100】
図38は、図3と同様に、メモリセル毎に分離されたメモリ層5と、シリサイドを含む領域32と、を図示する。複数の領域32にシリサイドを形成することにより、領域32の電気抵抗率を領域31の電気抵抗率よりも小さくできる。これにより、複数の領域31を複数の領域32により物理的に分離することにより、例えば複数の領域31を用いてnチャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタとをそれぞれ構成できる。
【0101】
なお、第2の構造例の各構成要素は、上記第1の構造例の各構成要素と適宜組み合わせることができる。
【0102】
(第3の構造例)
図39は、NANDストリングNSの第3の構造例を示す断面模式図であり、X-Z断面の一部を示す。図40は、図39の線分E-Fにおける断面模式図であり、X-Y断面の一部を示す。
【0103】
NANDストリングNSは、図39および図40に示すように、積層体1と、絶縁層21と、半導体層3と、絶縁層4と、メモリ層5と、を具備する。
【0104】
積層体1は、複数の配線層11と、複数の絶縁層12と、を含む。複数の配線層11のそれぞれおよび複数の絶縁層12のそれぞれは、Z軸方向に沿って交互に積層される。配線層11は、ワード線WLおよびスイッチトランジスタSWのゲート電極を構成し、X軸方向に沿って延在する。配線層11の例は、タングステン層等の導電層を含む。絶縁層12の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0105】
絶縁層21は、例えば配線層11と絶縁層12との積層方向(Z軸方向)に沿って設けられる。絶縁層21は、コア絶縁体として機能する。絶縁層21は、例えば円柱形状を有する。絶縁層21の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0106】
半導体層3は、図40に示すように、X-Y断面において絶縁層21を囲む。半導体層3は、X軸方向において、絶縁層12と絶縁層21との間に設けられるとともに絶縁層12に重畳する領域31と、X軸方向において、配線層11と絶縁層21との間に設けられるとともに配線層11に重畳する領域32と、を含む。領域31および領域32は、互いに連続する。
【0107】
領域32は、スイッチトランジスタSWのチャネル領域を構成する。領域31は、スイッチトランジスタSWのソース領域またはドレイン領域を構成する。
【0108】
絶縁層4は、配線層11と領域32との間および絶縁層12と領域31との間に設けられる。絶縁層4は、スイッチトランジスタSWのゲート絶縁層を構成する。
【0109】
絶縁層4は、X軸方向において絶縁層12と領域31との間に設けられた領域41と、X軸方向において配線層11と領域32との間に設けられた領域42と、を有する。
【0110】
絶縁層12は、X軸方向において配線層11よりも領域32から離れている。領域41は、Z軸方向において複数の配線層11の間に設けられるとともに、X軸方向において領域42よりも絶縁層12に向かって突出する部分(凸部)を有する。複数の領域41は、物理的に分離される。
【0111】
領域41の例は、例えば高誘電体絶縁層(High-K絶縁層)を含む。高誘電体絶縁層は、例えばシリコン酸化物よりも誘電率が高い絶縁層である。高誘電体絶縁層の例は、酸化ハフニウム層を含む。領域42の例は、シリコン酸化物層等を含む。これに限定されず、領域42は、上記高誘電体絶縁層を含んでいてもよい。
【0112】
メモリ層5は、領域32の配線層11と反対側および領域31の絶縁層12と反対側に設けられる。メモリ層5は、絶縁層21と領域32との間および絶縁層21と領域31との間に設けられる。メモリ層5は、可変抵抗Rを構成する。メモリ層5は、例えば上記抵抗変化層または上記容量変化層を含む。ここでは、一例としてGe-Sb-Te系カルコゲナイド化合物を含む抵抗変化層を用いる場合について説明する。
【0113】
次に、図39に示すNANDストリングNSの製造方法例について説明する。図41ないし図44は、図39に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図であり、X-Z断面の一部を示す。
【0114】
まず、図29ないし図31と同様に、積層体1a、メモリホールMH、内溝14を形成する。これらの形成方法は、上記第2の構造例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0115】
次に、図41に示すように、内溝14に絶縁層4aを形成する。絶縁層4aは、例えばCVD法またはALD法を用いて形成できる。絶縁層4aの例は、高誘電体絶縁層を含む。
【0116】
次に、図42に示すように、絶縁層4aを部分的に除去して領域41を形成する。絶縁層4aは、例えばドライエッチングまたはウェットエッチングを用いて部分的に除去できる。
【0117】
次に、図43に示すように、絶縁層11aのメモリホールMHに面する面および領域42のメモリホールMHに面する面に絶縁層を形成して領域42を形成する。領域42は、例えばCVD法またはALD法を用いて形成でき、シリコン酸化膜を含む。さらに、図43に示すように、領域42の表面に半導体層3、メモリ層5、および絶縁層21を順に形成する。これらの形成方法は、上記第2の構造例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0118】
次に、図44に示すように、絶縁層11aを除去することにより空洞を形成し、空洞に配線層11を形成する。これらの形成方法は、上記第2の構造例と同じであるため、ここでは説明を省略する。以上の工程により複数のメモリセルを形成できる。
【0119】
第3の構造例では、一対の配線層11の間に絶縁層4の領域41を突出させることにより、スイッチトランジスタSWに凸型の絶縁領域を形成できる。
【0120】
凸型の絶縁領域は、上下の配線層11との間に容量を形成するため、電流密度を高めることができる。これにより、領域32の電気抵抗率を下げることができる。
【0121】
第3の構造例は、図39に示す構造に限定されない。図45は、メモリセルの他の構造例を示す断面模式図である。なお、図39と同じ部分については、ここでは説明を省略する。
【0122】
図45は、Z軸方向に沿って配線層11と領域32との間を延在するとともに、X軸方向に沿って配線層11と絶縁層12との間を延在する領域42を図示する。図45に示すように、領域42は、必ずしもX軸方向に沿って絶縁層12と領域31との間を延在しなくてもよい。図45に示す領域42は、図45に示すように、内溝14を形成した後に領域42を形成せず、図35に示すように、空洞Sを形成した後であって、配線層11を形成する前に空洞Sに領域42を形成することにより形成される。
【0123】
なお、第3の構造例の構成要素は、第1の構造例の構成要素および第2の構造例の構成要素と適宜組み合わせることができる。
【0124】
(第4の構造例)
図46は、NANDストリングNSの第4の構造例を示す断面模式図であり、X-Z断面の一部を示す。図47は、図46の線分G-Hにおける断面模式図であり、X-Y断面の一部を示す。
【0125】
NANDストリングNSは、図46および図47に示すように、積層体1と、絶縁層21と、半導体層3と、絶縁層4と、メモリ層5と、中間層(中間領域)6と、を具備する。
【0126】
積層体1は、複数の配線層11と、複数の絶縁層12と、を含む。複数の配線層11のそれぞれおよび複数の絶縁層12のそれぞれは、Z軸方向に沿って交互に積層される。配線層11は、ワード線WLおよびスイッチトランジスタSWのゲート電極を構成し、X軸方向に沿って延在する。配線層11の例は、タングステン層等の導電層を含む。絶縁層12の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0127】
絶縁層21は、例えば配線層11と絶縁層12との積層方向(Z軸方向)に沿って設けられる。絶縁層21は、コア絶縁体として機能する。絶縁層21は、例えば円柱形状を有する。絶縁層21の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0128】
半導体層3は、図47に示すように、X-Y断面において絶縁層21を囲む。半導体層3は、X軸方向において、絶縁層12と絶縁層21との間に設けられるとともに絶縁層12に重畳する領域31と、X軸方向において、配線層11と絶縁層21との間に設けられるとともに配線層11に重畳する領域32と、を含む。
【0129】
領域31および領域32は、例えばポリシリコンを含む。領域31の電気抵抗率は、領域32の電気抵抗率よりも低いことが好ましい。領域31の電気抵抗率を低減するために領域31は、上記不純物をドープしたシリコンを含んでいてもよい。
【0130】
絶縁層4は、配線層11と領域32との間および絶縁層12と領域31との間に設けられる。絶縁層4は、スイッチトランジスタSWのゲート絶縁層を構成する。絶縁層4の例は、シリコン酸化物層等を含む。
【0131】
メモリ層5は、領域31の絶縁層12と反対側、および領域32の配線層11と反対側に設けられる。メモリ層5は、絶縁層21と領域31との間および絶縁層21と領域32との間を延在する。メモリ層5は、可変抵抗Rを構成する。メモリ層5は、例えば上記抵抗変化層または上記容量変化層を含む。
【0132】
中間層6は、領域31および領域32とメモリ層5との間を延在する。中間層6は、例えば電流狭窄部を有する。電流狭窄部は、ピンホールまたは導電性パス等を含む。中間層6の例は、誘電体膜を含む。中間層6は、例えば絶縁材料または半導体材料を用いて形成される。中間層6は、半導体層3またはメモリ層5よりも薄いことが好ましい。中間層6の厚さは、特に限定されないが例えば1nm以上3nm以下である。
【0133】
次に、NANDストリングNSの製造方法例について説明する。図48ないし図51は、図46に示すNANDストリングNSの製造方法例を説明するための断面模式図であり、X-Z断面の一部を示す。
【0134】
まず、図5および図6と同様に、積層体1aおよびメモリホールMHを形成する。これらの形成方法は、上記第1の構造例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0135】
次に、図48に示すように、絶縁層11aのメモリホールMHに面する面および絶縁層12のメモリホールMHに面する面の表面に、絶縁層4と半導体層3とを順に形成する。これらの形成方法は、上記第1の構造例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0136】
次に、図49に示すように、半導体層3の表面に中間層6を形成する。中間層6は、例えばCVD法またはALD法を用いて形成できる。
【0137】
次に、図50に示すように、中間層6の表面にメモリ層5を形成し、メモリホールMHを埋める絶縁層21を形成する。これらの形成方法は、上記第1の構造例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0138】
次に、図51に示すように、絶縁層11aを除去することにより空洞を形成し、空洞に配線層11を形成する。これらの形成方法は、上記第1の構造例と同じであるため、ここでは説明を省略する。以上の工程によりスイッチトランジスタSWと可変抵抗Rとを含む複数のメモリセルを形成できる。
【0139】
第4の構造例では、半導体層3とメモリ層5との間に中間層6を有する。中間層6は、メモリ層5に電流を供給して電気抵抗や電気容量を変化させる際の電流密度を高めるために用いられる。電流密度が低いとメモリセルの動作不良を引き起こすことがある。
【0140】
図52は、第4の構造例におけるメモリセルの動作例を説明するための模式図である。図52は、ワード線WL1、ワード線WL2、およびワード線WL3と、これらのワード線WLに接続されたメモリセルを図示する。
【0141】
ワード線WL2に対応するメモリセルを書き込み時に選択し、ワード線WL1およびワード線WL3にそれぞれ対応するメモリセルを非選択としたとき、非選択のメモリセルに対応するワード線WL1、WL3に接続されたスイッチトランジスタSWはオン状態になることでソースとドレインとの間に電流が流れる。これに対し、選択されたメモリセルに対応するワード線WL2に接続されたスイッチトランジスタSWは、オフ状態になることにより空乏層35を形成する。
【0142】
ワード線WL1に接続されたスイッチトランジスタSWを流れる電流は、中間層6の電流狭窄部60を介してメモリ層5に供給される。これにより、メモリ層5に供給される電流の電流密度を高めることができる。このとき、メモリ層5の一部は、例えば600℃以上の温度まで加熱されて電気抵抗や電気容量を変化させた領域50を形成する。領域50は、メモリ層5の電流の入口側の電流狭窄部60の近傍または電流の出口側の電流狭窄部60の近傍の少なくとも一つに形成されることが好ましい。領域50を形成することにより、メモリ層5を流れる電流の電流密度を高めることができる。よって、メモリセルの動作不良を抑制できる。
【0143】
第4の構造例は、図46に示す構造に限定されない。図53は、メモリセルの他の構造例を示す断面模式図であり、X-Z断面を示す。なお、図46と同じ部分については、ここでは説明を省略する。
【0144】
図53は、第1の構造例と同様に、領域31と領域32とを含む半導体層3を図示し、領域32は、Z軸方向において複数の絶縁層12の間に設けられるとともに、X軸方向において領域31よりも配線層11に向かって突出する部分(凸部)を有する。このとき、メモリ層5および中間層6も領域32とともに配線層11に向かって突出する。これにより、実効的なメモリセル間距離を長くできるため、隣接するメモリセル間の熱伝導を小さくして誤書き込み等の動作不良を抑制できる。その他の説明については、第1の構造例と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0145】
なお、第4の構造例の構成要素は、第1の構造例の構成要素、第2の構造例の構成要素、および第3の構造例の構成要素と適宜組み合わせることができる。
【0146】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0147】
1…積層体、1a…積層体、3…半導体層、3a…半導体層、4…絶縁層、4a…絶縁層、5…メモリ層、6…中間層、7…金属層、11…配線層、11a…絶縁層、12…絶縁層、13…内溝、14…内溝、21…絶縁層、22…絶縁層、31…領域、32…領域、33…テーパ面、35…空乏層、41…領域、42…領域、50…領域、60…電流狭窄部、100…メモリセルアレイ、101…コマンドレジスタ、102…アドレスレジスタ、103…シーケンサ、104…ドライバ、105…ローデコーダ、106…センスアンプ。
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