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特開2022-52232スマートメータ通信装置、及び電力量データ収集システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022052232
(43)【公開日】2022-04-04
(54)【発明の名称】スマートメータ通信装置、及び電力量データ収集システム
(51)【国際特許分類】
   G01R 11/02 20060101AFI20220328BHJP
   G01R 11/00 20060101ALI20220328BHJP
   H04B 7/15 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
G01R11/02 F
G01R11/00 A
H04B7/15
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020158490
(22)【出願日】2020-09-23
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均
(74)【代理人】
【識別番号】100149892
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 弥生
(72)【発明者】
【氏名】青山 美樹夫
【テーマコード(参考)】
5K072
【Fターム(参考)】
5K072AA29
5K072AA30
5K072BB02
5K072BB19
5K072CC02
5K072GG14
5K072HH01
5K072HH02
(57)【要約】
【課題】通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータから電力量データを収集する。
【解決手段】スマートメータ通信装置12は、RAM60cと、第6通信制御部64と、第3主制御部60と、を備えたスマートメータ通信装置12であって、通信不可能エリアE2に配置されている時に、第3主制御部60は、第6通信制御部64を介して孤立スマートメータ2bと接続された場合に、RAM60cから取得した命令情報に従って、通信ID、及び電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータ2bから受信した電力量データに通信IDを関連付けしてRAM60cに記憶するように制御し、電力量データの出力時に、第3主制御部60は、オンライン端末10に接続された場合に、RAM60cから取得した孤立スマートメータ2bに係わる電力量データに通信IDを付加してオンライン端末10に送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスマートメータから電力量データを収集する中継装置と通信が不可能な通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータを対象とし、
命令情報の入力時に用いられ、オンライン端末から、前記孤立スマートメータを制御するための通信IDを含む命令情報を取得して記憶する記憶部と、
前記通信不可能エリアに配置されている時に用いられ、前記孤立スマートメータとの間で無線通信する無線通信部と、
制御部と、を備えたスマートメータ通信装置であって、
前記通信不可能エリアに配置されている時に、前記制御部は、前記無線通信部を介して前記孤立スマートメータと接続された場合に、前記記憶部から取得した命令情報に従って、前記通信ID、及び電力量データを要求する要求命令を前記孤立スマートメータに送信し、前記孤立スマートメータから受信した電力量データに前記通信IDを関連付けして前記記憶部に記憶するように制御し、
前記電力量データの出力時に、前記制御部は、前記オンライン端末に接続された場合に、前記記憶部から取得した前記孤立スマートメータに係わる電力量データに前記通信IDを付加して前記オンライン端末に送信することを特徴とするスマートメータ通信装置。
【請求項2】
前記孤立スマートメータと当該スマートメータ通信装置が無線通信可能であるか否かを判定する通信判定部を備え、
前記通信不可能エリアに配置されている時に、前記制御部は、前記通信判定部により孤立スマートメータと当該スマートメータ通信装置が無線通信可能であると判定された場合に、前記記憶部から取得した命令情報に従って、前記通信ID、及び電力量データを要求する要求命令を前記孤立スマートメータに送信し、前記孤立スマートメータから受信した電力量データに前記通信IDを関連付けして前記記憶部に記憶するように制御することを特徴とする請求項1記載のスマートメータ通信装置。
【請求項3】
日時を計時するタイマ部を備え、
前記通信不可能エリアに配置されている時に、前記制御部は、前記タイマ部が計時する日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、前記記憶部から取得した開命令又は閉命令に前記通信IDを付加して前記孤立スマートメータに送信するように制御し、前記孤立スマートメータに設けられた開閉部を開状態又は閉状態にさせることを特徴とする請求項1記載のスマートメータ通信装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記通信不可能エリアに配置されている時に、前記タイマ部が計時する日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、前記記憶部から取得した開命令又は閉命令に前記通信IDを付加して前記孤立スマートメータに送信するように制御し、さらに、前記記憶部から取得した開閉部状態通知命令に前記通信IDを付加して前記孤立スマートメータに送信するように制御し、前記孤立スマートメータに設けられた開閉部の状態を通知させることを特徴とする請求項3記載のスマートメータ通信装置。
【請求項5】
前記通信判定部は、前記孤立スマートメータから受信している電波強度を検知し、
前記通信不可能エリアに配置されている時に、前記制御部は、通信判定部が検知した電波強度の段階を表す点滅パターンを生成し、当該点滅パターンに応じて発光素子を点滅するように制御することを特徴とする請求項2記載のスマートメータ通信装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスマートメータ通信装置と、
孤立スマートメータに係わる製造番号及び工事予定情報を管理するホスト電算機と、
ホスト電算機から孤立スマートメータに係わる製造番号及び工事予定情報を取得するオンライン端末と、を備え、
前記オンライン端末は、前記ホスト電算機から受信した孤立スマートメータに係わる通信ID、製造番号及び工事予定情報に基づいて、命令情報を生成し、前記命令情報をスマートメータ通信装置に提供することを特徴とする電力量データ収集システム。
【請求項7】
複数のスマートメータから電力量データを収集する中継装置を備え、
前記ホスト電算機は、
前記中継装置から受信した前記スマートメータに係わる電力量データを蓄積するとともに、前記中継装置と通信が不可能な通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータを対象とし、前記孤立スマートメータに係わる通信ID、製造番号及び工事予定情報をオンライン端末に提供することを特徴とする請求項6記載の電力量データ収集システム。
【請求項8】
前記工事予定情報は、
前記孤立スマートメータを使用して商用電源に接続するとともに、商用電源から供給される電力量データの計測を再開することを表す再使用工事情報、
あるいは、商用電源から供給される電力量データを計測するとともに、商用電源との接続を遮断することを表す契約廃止工事情報であることを特徴とする請求項6または7記載の電力量データ収集システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートメータ通信装置、及び電力量データ収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電力量データ収集システムは、複数のスマートメータが相互に通信可能な通信可能エリアにおいて、各スマートメータを用いて通信ネットワークを構築しておき、各スマートメータが計測した電力量データを中継装置、通信ネットワークを介してデータ収集装置に収集するように構成されている。
通信可能エリアにおいては、各スマートメータは、無線通信等により他のスマートメータ、中継装置を介して電力会社のデータ収集装置に随時通信を行っている。
【0003】
しかしながら、山間部や島嶼部に居住している需要家宅については、無線通信等ができない地域(以下、通信不可能エリアという)が点在する場合がある。
通信不可能エリアにおいては、需要家等からの需給契約の終了の要求、または休止の要求があった場合、その要求の都度、需要家が希望する日時に合わせて、毎月の電力量を確定する必要あるため、検針作業者が定例的に(毎月)需要家宅を訪問している。
この際、検針作業者は、スマートメータの表示器に表示された電力量データを読み取って、ハンディターミナルに電力量データを入力し、請求書伝票を印刷し、需要家宅にポストに投入していた。
【0004】
特許文献1には、スマートメータと電力管理装置との間で適切に通信を行うことを目的として、中継装置は、スマートメータからの無線信号の第1の信号品質を測定し、第1の信号品質をユーザに提示する制御を行う。中継装置は、無線通信機能を有するスマートメータと無線接続を確立する。中継装置は、スマートメータと電力管理装置との間の通信を中継することが開示されている。
さらに、特許文献1には、制御部は、スマートメータとの無線接続が確立されていない状態において、第1の信号品質をユーザに提示する制御を行う。これにより、ユーザは、第1の信号品質が良好な位置に中継装置を設置可能になり、中継装置がスマートメータと良好な無線接続を確立することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】再表2016/104501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1にあっても、山間部や島嶼部に居住している需要家宅に配置されたスマートメータついては、考慮されていないため、孤立して存在する孤立スマートメータに対しては中継装置を設置できない場合もある。
このため、山間部や島嶼部等に需要家宅が点在する場合に、需要家宅の周囲に中継装置が存在しないときには、この需要家宅の周囲が通信不可能エリアに指定される場合がある。
需要家宅が通信不可能エリアに位置している場合、検針作業者は、例えば月に1度は需要家宅まで移動し、孤立スマートメータの表示器に表示された電力量データを読み取って、ハンディターミナルに電力量データを入力し、請求書伝票を印刷し、需要家宅にポストに投入する必要があった。
本発明の一実施形態は、上記に鑑みてなされたもので、その目的は、通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータから電力量データを収集することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、複数のスマートメータから電力量データを収集する中継装置と通信が不可能な通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータを対象とし、命令情報の入力時に用いられ、オンライン端末から、前記孤立スマートメータを制御するための通信IDを含む命令情報を取得して記憶する記憶部と、前記通信不可能エリアに配置されている時に用いられ、前記孤立スマートメータとの間で無線通信する無線通信部と、制御部と、を備えたスマートメータ通信装置であって、前記通信不可能エリアに配置されている時に、前記制御部は、前記無線通信部を介して前記孤立スマートメータと接続された場合に、前記記憶部から取得した命令情報に従って、前記通信ID、及び電力量データを要求する要求命令を前記孤立スマートメータに送信し、前記孤立スマートメータから受信した電力量データに前記通信IDを関連付けして前記記憶部に記憶するように制御し、前記電力量データの出力時に、前記制御部は、前記オンライン端末に接続された場合に、前記記憶部から取得した前記孤立スマートメータに係わる電力量データに前記通信IDを付加して前記オンライン端末に送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータから電力量データを収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】(a)は本発明の一実施形態に係わる電力量データ収集システムの一部を示す概略図であり、(b)はホスト電算機からオンライン端末を介してスマートメータ通信装置に命令情報を入力する時の構成を示す概略図であり、(c)はスマートメータ通信装置と孤立スマートメータとの間の通信時の構成を示す概略図であり、(d)はスマートメータ通信装置からオンライン端末を介してホスト電算機へ電力量データを出力する時の構成を示す概略図である。
図2】本発明の一実施形態に係わるホスト電算機のハードウエア構成を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係わるオンライン端末のハードウエア構成を示すブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
図5】本発明の一実施形態に係わるスマートメータのハードウエア構成を示すブロック図である。
図6】本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置の外観を示す前面図である。
図7】本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置が需要家宅に設置された場面を示す模式図である。
図8】本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置の通信状態を示す点滅パターンを示す表で示す図である。
図9】本発明の一実施形態に係わるオンライン端末の表示部に表示された内容を示す図である。
図10】本発明の一実施形態に係わるオンライン端末とスマートメータ通信装置との間の命令情報の入力時の通信動作を示すフローチャートである。
図11】本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置とスマートメータとの間の通信動作を示すフローチャートである。
図12】本発明の一実施形態に係わるオンライン端末とスマートメータ通信装置との間の電力量データの出力時の通信動作を示すフローチャートである。
図13】本発明の一実施形態に係わるオンライン端末とスマートメータ通信装置との間の通信内容、スマートメータ通信装置とスマートメータとの間の通信内容を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータから電力量データを収集するために、以下の構成を有する。
すなわち、本発明のスマートメータ通信装置は、複数のスマートメータから電力量データを収集する中継装置と通信が不可能な通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータを対象とし、命令情報の入力時に用いられ、オンライン端末から、孤立スマートメータを制御するための通信IDを含む命令情報を取得して記憶する記憶部と、通信不可能エリアに配置されている時に用いられ、孤立スマートメータとの間で無線通信する無線通信部と、制御部と、を備えたスマートメータ通信装置であって、通信不可能エリアに配置されている時に、制御部は、無線通信部を介して孤立スマートメータと接続された場合に、記憶部から取得した命令情報に従って、通信ID、及び電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータに送信し、孤立スマートメータから受信した電力量データに通信IDを関連付けして記憶部に記憶するように制御し、電力量データの出力時に、制御部は、オンライン端末に接続された場合に、記憶部から取得した孤立スマートメータに係わる電力量データに通信IDを付加してオンライン端末に送信することを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータから電力量データを収集することができる。
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
<電力量データ収集システム>
図1(a)は、本発明の一実施形態に係わる電力量データ収集システムの一部を示す概略図である。図1(a)に示す電力量データ収集システム1は、スマートメータ(図1(a)ではSM)2と、中継装置4と、データ収集装置6と、ホスト電算機8と、を備えている。
通信可能エリアE1内に存在するスマートメータ2aは、複数の需要家宅にそれぞれ配置され、各需要家宅に配置されている複数の電気機器により消費されている電力量を計測して、固有の通信IDを含む電力量データを無線通信を介して他のスマートメータ2a、又は中継装置4に送信する。
中継装置4と、通信可能エリアE1内に存在する複数のスマートメータ2aから無線通信を介して各スマートメータ2aの電力量データ(通信IDを含む)を収集し、各電力量データをネットワークN1を介してデータ収集装置6に送信する。
データ収集装置6は、中継装置4を介して受信した通信可能エリアE1内に存在する複数のスマートメータ2aの各電力量データ(通信IDを含む)を、ホスト電算機8に送信する。
ホスト電算機8は、中継装置4から受信したスマートメータ2aに係わる電力量データ(通信IDを含む)を蓄積する。
しかし、図1(a)に示すシステム構成では、ホスト電算機8は、中継装置4と通信が不可能な通信不可能エリアE2内に配置された孤立スマートメータ2bから電力量データ(通信IDを含む)を収集することができない。
【0012】
図1(b)は、ホスト電算機からオンライン端末を介してスマートメータ通信装置に命令情報を入力する時の構成を示す概略図である。
ところで、事業所や営業所においては、電力会社と需要家との間で電灯契約や電力契約が締結されると、電灯契約書や電力契約書に記載された情報を抽出した、所定のフーマットで形成された契約データをオンライン端末10が収集し、オンライン端末10からホスト電算機8に送信される。
ホスト電算機8は、オンライン端末10から受信した全ての契約データをデータベースに保存しており、さらに、通信可能エリアE1内に存在する需要家のスマートメータ2aに係わる通信ID、通信不可能エリアE2内に存在する需要家の孤立スマートメータ2bに係わる通信IDを区別して記憶している。
ホスト電算機8は、孤立スマートメータ2bに係わる固有の通信ID、固有の製造番号(計器ID)、及び工事予定情報を関連付けして管理する。
事業所や営業所に配置されたオンライン端末10は、ホスト電算機8から孤立スマートメータに係わる通信ID、製造番号、及び工事予定情報を取得する。オンライン端末10は、ホスト電算機から受信した孤立スマートメータ2bに係わる通信ID、製造番号、及び工事予定情報に基づいて、命令情報を生成し、命令情報をスマートメータ通信装置12に提供する。
事業所や営業所においては、スマートメータ通信装置12は、オンライン端末10から、孤立スマートメータ2bを制御するために用いる命令情報(通信ID、製造番号、及び工事予定情報)を受信し、オンライン端末10から取得した命令情報を記憶する。
さらに、オンライン端末10は、命令情報に含まれる情報をプリンタ11に出力し、工事指示書として用紙に印刷する。
【0013】
図1(c)は、スマートメータ通信装置と孤立スマートメータとの間の通信時の構成を示す概略図である。
通信不可能エリアE2内において、スマートメータ通信装置12は、指定した通信IDを有する孤立スマートメータ2bと接続された場合に、命令情報に従って、電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータ2bから受信した電力量データに通信IDを付加して記憶する。
スマートメータ通信装置12は、孤立スマートメータ2bと当該スマートメータ通信装置12が無線通信可能であるか否かを判定する。孤立スマートメータ2bと当該スマートメータ通信装置12が無線通信可能であると判定された場合に、命令情報に従って、電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータから受信した電力量データを記憶する。
スマートメータ通信装置12は、日時を計時して、日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、開命令又は閉命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータ2bに設けられた開閉部を開状態又は閉状態にさせる。
スマートメータ通信装置12は、孤立スマートメータ2bから受信している電波強度を検知し、検知した電波強度の段階を表す点滅パターンを生成し、当該点滅パターンに応じて発光素子を点滅する。
【0014】
第3主制御部60(制御部)は、通信不可能エリアE2に配置されている時に、タイマ60d(タイマ部)が計時する日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、RAM60c(記憶部)から取得した開命令又は閉命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、さらに、RAM60c(記憶部)から取得した開閉部状態通知命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、孤立スマートメータ2bに設けられた開閉部88の状態を通知させる。
【0015】
図1(d)は、スマートメータ通信装置からオンライン端末を介してホスト電算機へ電力量データを出力する時の構成を示す概略図である。
事業所や営業所において、スマートメータ通信装置12は、オンライン端末10に接続された場合に、取得した孤立スマートメータ2bに係わる電力量データ(通信IDを付加)をオンライン端末10に送信する。
オンライン端末10は、スマートメータ通信装置12から受信した孤立スマートメータ2bに係わる電力量データ(通信IDを付加)をホスト電算機8に送信する。
【0016】
<ホスト電算機>
図2は、本発明の一実施形態に係わるホスト電算機のハードウエア構成を示すブロック図である。
ホスト電算機8は、電力会社に配置されたコンピュータであり、第1主制御部20、第1表示制御部22、第1表示部24、第1操作部26、第1通信制御部28、第2通信制御部30、第1ハードディスクHD32を備えている。
第1主制御部20は、内部にCPU(central processing unit)20a、ROM(read only memory)20b、RAM(random access memory)20c、タイマ20dを備えている。CPU20aは、ROM20bからオペレーティングシステムOSを読み出してRAM20c上に展開してOSを起動し、OS管理下において、ROM20bからアプリケーションソフトウエアのプログラム(処理モジュール)を読み出し、各種処理を実行する。
第1表示制御部22は、第1主制御部20から入力される画像をVRAM上に描画して表示部24に表示させる。
第1表示部24は、第1表示制御部22がVRAM上に描画した画像を表示する。
第1操作部26は、キーボードやマウスなどを備えている。
第1通信制御部28は、例えば社内ネットワークを介してデータ収集装置6に接続されている。
第2通信制御部30は、ネットワークN2を介してオンライン端末10に接続されている。
第1ハードディスクHD32は、第1データベースDBを備えている。
【0017】
ホスト電算機8は、中継装置4から受信したスマートメータ2aに係わる電力量データ(通信IDを含む)を蓄積する。
しかし、図1(a)に示すシステム構成では、ホスト電算機8は、中継装置4と通信が不可能な通信不可能エリアE2内に配置された孤立スマートメータ2bから電力量データ(通信IDを含む)を収集することができない。
ホスト電算機8は、オンライン端末10から受信した全ての契約データをデータベースに保存しており、さらに、通信可能エリアE1内に存在する需要家のスマートメータ2aに係わる通信ID、通信不可能エリアE2内に存在する需要家の孤立スマートメータ2bに係わる通信IDを区別して記憶している。
ホスト電算機8は、孤立スマートメータ2bに係わる通信ID、製造番号、及び工事予定情報を管理する。
【0018】
<オンライン端末>
図3は、本発明の一実施形態に係わるオンライン端末のハードウエア構成を示すブロック図である。
オンライン端末10は、事業所や営業所に配置されたパーソナルコンピュータであり、第2主制御部40、第2表示制御部42、第2表示部44、第2操作部46、第3通信制御部48、第4通信制御部50、第2ハードディスクHD52を備えている。
第2主制御部40は、内部にCPU(central processing unit)40a、ROM(read only memory)40b、RAM(random access memory)40c、タイマ40dを備えている。CPU40aは、ROM40bからオペレーティングシステムOSを読み出してRAM40c上に展開してOSを起動し、OS管理下において、ROM40bからアプリケーションソフトウエアのプログラム(処理モジュール)を読み出し、各種処理を実行する。
第2表示制御部42は、第2主制御部40から入力される画像をVRAM上に描画して第2表示部44に表示させる。
第2表示部44は、第2表示制御部42がVRAM上に描画した画像を表示する。
第2操作部46は、キーボードやマウスなどを備えている。
第3通信制御部48は、ネットワークN2を介してホスト電算機8に接続されている。
第4通信制御部50は、有線通信又は無線通信を介してスマートメータ通信装置12に接続されている。
第2ハードディスクHD52は、第2データベースDBを備えている。
【0019】
事業所や営業所に配置されたオンライン端末10は、ホスト電算機8から孤立スマートメータに係わる通信ID、製造番号、及び工事予定情報を取得する。オンライン端末10は、ホスト電算機から受信した孤立スマートメータ2bに係わる通信ID、製造番号、及び工事予定情報に基づいて、命令情報を生成し、命令情報をスマートメータ通信装置12に提供する。
さらに、オンライン端末10は、命令情報に含まれる情報をプリンタ11に出力し、工事指示書として用紙に印刷する。
オンライン端末10は、スマートメータ通信装置12から受信した孤立スマートメータ2bに係わる電力量データ(通信IDを付加)をホスト電算機8に送信する。
【0020】
<スマートメータ通信装置>
図4は、本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
スマートメータ通信装置12は、第3主制御部60、第5通信制御部62、第6通信制御部64、電源部68を備えている。
第3主制御部60は、内部にCPU(central processing unit)60a、ROM(read only memory)60b、RAM(random access memory)60c、タイマ60dを備えている。CPU60aは、ROM60bからオペレーティングシステムOSを読み出してRAM60c上に展開してOSを起動し、OS管理下において、ROM60bからアプリケーションソフトウエアのプログラム(処理モジュール)を読み出し、各種処理を実行する。
第5通信制御部62は、有線通信又は無線通信を介してオンライン端末10に接続されている。
第5通信制御部62は、オンライン端末10から受信している電波強度を検知する電波強度検知部62aを備えている。
第3主制御部60は、電波強度検知部62aが検知した電波強度の段階を表す点滅パターン(図8)を生成し、当該点滅パターンに応じて通信状態LED66bを点滅するように制御する。
第6通信制御部64は、無線通信を介して孤立スマートメータ2bに接続可能である。
第6通信制御部64は、孤立スマートメータ2bから受信している電波強度を検知する通信判定部64aを備えている。
第3主制御部60は、通信判定部64aが検知した電波強度の段階を表す点滅パターン(図8)を生成し、当該点滅パターンに応じて通信状態LED66bを点滅するように制御する。
電源部68は、バッテリ70を備え、バッテリ70から供給される電力を装置内の各部の動作に必要な電圧に変換して供給する。
【0021】
事業所や営業所において、命令情報の入力時に、スマートメータ通信装置12は、オンライン端末10から、孤立スマートメータ2bを制御するために用いる命令情報(通信ID、製造番号、及び工事予定情報)を受信し、オンライン端末10から取得した命令情報をRAM60cに記憶する。
【0022】
通信不可能エリアE2内に配置された時に、スマートメータ通信装置12は、第3主制御部60により、第6通信制御部64(無線通信部)を介して指定した通信IDを有する孤立スマートメータ2bと接続された場合に、RAM60c(記憶部)から取得した命令情報に従って、電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータ2bから受信した電力量データに通信IDを付加してRAM60c(記憶部)に記憶するように制御する。
スマートメータ通信装置12は、孤立スマートメータ2bと当該スマートメータ通信装置12が無線通信可能であるか否かを判定する通信判定部64aを備え、第3主制御部60(制御部)は、通信判定部64aにより孤立スマートメータ2bと当該スマートメータ通信装置12が無線通信可能であると判定された場合に、RAM60c(記憶部)から取得した命令情報に従って、電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータから受信した電力量データをRAM60c(記憶部)に記憶するように制御する。
スマートメータ通信装置12は、日時を計時するタイマ60d(タイマ部)を備え、第3主制御部60(制御部)により、タイマ60dが計時する日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、RAM60c(記憶部)から取得した開命令又は閉命令を孤立スマートメータ2bに送信するように制御することで、孤立スマートメータ2bに設けられた開閉部を開状態又は閉状態にさせる。
スマートメータ通信装置12は、孤立スマートメータ2bから受信している電波強度を検知する通信判定部64aを備え、第3主制御部60(制御部)により、通信判定部64aが検知した電波強度の段階を表す点滅パターンを生成し、当該点滅パターンに応じて発光素子を点滅するように制御する。
【0023】
通信不可能エリアE2に配置されている時に、第3主制御部60(制御部)は、タイマ60d(タイマ部)が計時する日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、RAM60c(記憶部)から取得した開命令又は閉命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、さらに、RAM60c(記憶部)から取得した開閉部状態通知命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、孤立スマートメータ2bに設けられた開閉部88の状態を通知させる。
【0024】
事業所や営業所において、孤立スマートメータ2bから取得した電力量データの出力時に、スマートメータ通信装置12は、第3主制御部60(制御部)により、オンライン端末10に接続された場合に、RAM60c(記憶部)から取得した孤立スマートメータ2bに係わる電力量データ(通信IDを付加)をオンライン端末10に送信する。
【0025】
<スマートメータ>
図5は、本発明の一実施形態に係わるスマートメータのハードウエア構成を示すブロック図である。
図1に示すスマートメータ2、孤立スマートメータ2bは、それぞれ通信可能エリアE1、通信不可能エリアE2内の需要家宅に配置されており、それぞれ同様のハードウエア構成を備えている。
孤立スマートメータ2bは、電力会社の電柱トランスから需要家宅まで布設されているAC電力線80と宅内電力線84の間に配置され、積算電力計86、開閉部88、通信部90、メモリ92、制御部94を備えている。
積算電力計86は、開閉部88が閉結状態になっている場合に、AC電力線80から宅内電力線84に供給される電力量を積算して、電力量データを制御部94に出力する。
開閉部88は、遮断器を備え、制御部94による閉結指示に応じて開閉部88が閉結された場合に、AC電力線80から積算電力計86、配線82を介して流入するAC電力を開閉部88から宅内電力線84、ブレーカ99を介して接続されている負荷(家電機器)に供給する。
通信部90、スマートメータ通信装置12と無線通信を介して情報を通信する。
メモリ92は、他のスマートメータとは異なる固有の通信IDを記憶する。
制御部94は、スマートメータ通信装置12から受信した命令情報に応じて、メモリ92から固有の通信IDを取得し、積算電力計86から取得した電力量データに通信IDを付加して、通信部90を介してスマートメータ通信装置12送信するように制御する。
【0026】
通信不可能エリアE2内に配置された時に、スマートメータ通信装置12は、第3主制御部60(制御部)により、第6通信制御部64(無線通信部)を介して指定した通信IDを有する孤立スマートメータ2bと接続された場合に、RAM60c(記憶部)から取得した命令情報に従って、電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータ2bから受信した電力量データに通信IDを付加してRAM60c(記憶部)に記憶するように制御する。
【0027】
<スマートメータ通信装置の外観>
図6は、本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置の外観を示す前面図である。
図6に示すように、スマートメータ通信装置12の筐体には、電源ボタン69、電源LED66a、通信状態LED66b(発光素子)を備えている。
電源ボタン69は、スイッチであり、検針作業者によるオン操作に応じてスイッチが閉結状態になった場合に、バッテリ70(図4)から電源部68に電力を供給し、スマートメータ通信装置12を起動する。
電源LED66aは、スマートメータ通信装置12が正常に起動された場合に、点灯状態になる。
通信状態LED66bは、スマートメータ通信装置12と孤立スマートメータ2bとの通信状態を電波強度に応じた点滅パターンにより点滅して報知する。
【0028】
<需要家宅に設置されたスマートメータ通信装置>
図7は、本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置が需要家宅に設置された場面を示す模式図である。
需要家宅96には、電柱間に布設された配電線98から引き込まれたAC電力線80、又は電柱トランスから引き込まれたAC電力線80が孤立スマートメータ2bに接続されている。
需要家宅96は、通信不可能エリアE2内に建築されているため、スマートメータ間の無線通信や、中継装置4との間の無線通信ができない孤立状態にある。
そこで、検針作業者は、孤立スマートメータ2bから電力量データを収集するために、まず、スマートメータ通信装置12の電源ボタン69をオン操作した後に、スマートメータ通信装置12を需要家宅に設置する。
なお、孤立スマートメータ2bは、宅内電力線84からブレーカ99を介して負荷(家電機器)に接続されているので、スマートメータ通信装置12から孤立スマートメータ2bへ送信される命令情報を変更することで、再使用工事や、契約廃止工事を行うことができる。
【0029】
<スマートメータ通信装置の通信状態を示す点滅パターン>
図8は、本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置の通信状態を示す点滅パターンを示す図表である。
上述したように、スマートメータ通信装置12は、孤立スマートメータ2bから受信している電波強度を検知する通信判定部64aを備えている。
第3主制御部60は、通信判定部64aが検知した電波強度の段階を表す点滅パターン(図8)を生成し、当該点滅パターンに応じて通信状態LED66bを点滅するように制御する。
第3主制御部60は、電波強度の段階を表す点滅パターン(1秒単位の変化)を生成する。
点滅パターンは、横方向にP0、P1、P2、P3、P4を表し、縦方向に通信可能状態(P2,P3)、通信不能状態(P1)、通信中状態(P4)、通信待機状態(P0)を表す。
検針作業者は、スマートメータ通信装置12に設けられた通信状態LED66bの点滅パターンを目視確認することにより、孤立スマートメータ2bから受信している電波強度を確認することができる。
さらに、検針作業者は、点滅パターン、点灯パターンを目視確認することで、通信可能状態にあるのか否か、通信中状態であるか否かを確認することができる。
【0030】
<オンライン端末の表示部>
図9は、本発明の一実施形態に係わるオンライン端末の表示部に表示された内容を示す図である。
オンライン端末10の第2表示部44には、需要家名(契約名義)、使用場所住所(契約場所住所)、工事予定情報、工事予定日時、スマートメータ情報、容量、開閉機能有無、電源処置状態、製造番号、前回指示数、その他(任意入力項目、注意喚起メッセージ)等が表示される。
工事予定情報には、再使用工事情報、契約廃止工事情報がある。
再使用工事情報は、電気の開始に伴い電源接続する工事データを表し、孤立スマートメータを使用して商用電源に接続するとともに、商用電源から供給される電力量データの計測を再開することを表す。
契約廃止工事情報は、電気の終了・休止に伴い電源遮断する工事データを表し、商用電源から供給される電力量データを計測するとともに、商用電源との接続を遮断することを表す。
【0031】
<命令情報の入力時>
図10は、本発明の一実施形態に係わるオンライン端末とスマートメータ通信装置との間の命令情報の入力時の通信動作を示すフローチャートである。
まず、検針作業者が、スマートメータ通信装置12の電源スイッチをオン操作する。ステップS5では、第3主制御部60は、電源オンにより起動する。
スマートメータ通信装置12において、ステップS10では、第3主制御部60は、電波強度検知部62aにより検知されたオンライン端末10の電波強度が基準値以上に大きく通信可能状態であるか、電波強度が基準値より小さく通信不可能状態であるかを確認する。
ステップS15では、第3主制御部60は、ステップS10での結果に基づいて、オンライン端末10と通信可能か否かを判断する。第3主制御部60は、オンライン端末10と通信可能である場合に、ステップS25に進み、一方、オンライン端末10と通信不可能である場合に、ステップS20に進む。
ステップS20では、第3主制御部60は、通信可能状態に移行しない場合には、電源オフにより停止する。
ステップS25では、第3主制御部60は、通信待機状態に移行する。
【0032】
オンライン端末10において、ステップS30では、第2主制御部40は、検針作業者の操作として、命令情報の送信操作を受付ける。
ステップS35では、第2主制御部40は、スマートメータ通信装置12への命令情報(通信IDを含む)の送信を開始する。
【0033】
スマートメータ通信装置12において、ステップS40では、第3主制御部60は、オンライン端末10との通信状態に移行する。
ステップS45では、第3主制御部60は、オンライン端末10からの命令情報(通信IDを含む)の受信を行い、結果をオンライン端末10へ送信する。
【0034】
オンライン端末10において、ステップS50では、第2主制御部40は、送受信結果を受信し、画面へ表示する。
ステップS55では、第2主制御部40は、検針作業者に送受信結果の確認を促すメッセージとして、例えば「送受信結果を確認して下さい。」と表示する。
ステップS60では、第2主制御部40は、検針作業者による完了操作を受付ける。
ステップS65では、第2主制御部40は、送受信結果をスマートメータ通信装置12へ送信する。
【0035】
スマートメータ通信装置12において、ステップS70では、第3主制御部60は、オンライン端末10から受信した送受信結果が成功であるか否かを判断する。第3主制御部60は、オンライン端末10から受信した送受信結果が成功(通信成功)である場合には(Yes)、ステップS75に進み、一方、オンライン端末10から受信した送受信結果が成功ではない場合には(No)(失敗(リトライ))、ステップS25に進む。
ステップS75では、第3主制御部60は、オンライン端末10から送受信結果を受信する。
ステップS80では、第3主制御部60は、オンライン端末10から受信した命令情報(通信IDを含む)をRAM60c(記憶部)に保存する。
ここで、検針作業者が、スマートメータ通信装置12の電源スイッチをオフ操作する。
ステップS85では、第3主制御部60は、電源オンを受付けて動作を停止する。
【0036】
<通信不可能エリアに配置されている時>
図11は、本発明の一実施形態に係わるスマートメータ通信装置とスマートメータとの間の通信動作を示すフローチャートである。
まず、検針作業者が、スマートメータ通信装置12の電源スイッチをオン操作する。
スマートメータ通信装置12において、ステップS105では、第3主制御部60は、電源オンにより起動する。
ステップS110では、第3主制御部60は、電波強度検知部62aにより検知されたオンライン端末10の電波強度が基準値以上に大きく通信可能状態であるか、電波強度が基準値より小さく通信不可能状態であるかを確認する。
ステップS115では、第3主制御部60は、ステップS110での結果に基づいて、オンライン端末10と通信可能か否かを判断する。第3主制御部60は、オンライン端末10と通信可能である場合に、ステップS125に進み、一方、オンライン端末10と通信不可能である場合に、ステップS120に進む。
ステップS120では、第3主制御部60は、通信可能状態に移行しない場合には、電源オフにより停止する。
ステップS125では、第3主制御部60は、通信待機状態に移行する。
ステップS130では、第3主制御部60は、孤立スマートメータ2bとの通信状態に移行する。
ステップS135では、第3主制御部60は、命令情報(通信IDを含む)を孤立スマートメータ2bへ送信する。
【0037】
孤立スマートメータ2bにおいて、ステップS140では、制御部94は、スマートメータ通信装置12から命令情報(通信IDを含む)を受信し、命令情報を実行する。この際、制御部94は、命令情報に含まれる通信IDがメモリ92に予め記憶されている自装置に固有の通信IDと一致するか否かを判断する。以下、両者の通信IDが一致したこととして説明する。なお、制御部94は、命令情報に含まれる通信IDがメモリ92に予め記憶されている自装置に固有の通信IDと一致しない場合は命令情報を実行しない。
孤立スマートメータ2bにおいて実行される命令情報としては、
(1)孤立スマートメータ2bが保有する開閉部88(電源遮断装置)を「開」(電気が止まる)「閉」(電気が流れる)させる命令、
(2)孤立スマートメータ2bが保有する30分値(電力量データ)をスマートメータ通信装置12へ送信させる命令、
(3)孤立スマートメータ2bが保有する開閉部88の状態(「開」または「閉」)(開状態データ、または閉状態データ)をスマートメータ通信装置12へ送信させる開閉部状態通知命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、孤立スマートメである。
ステップS145では、制御部94は、命令に応じて取得した電力量データ、開状態データ、閉状態データ等のデータをスマートメータ通信装置12へ送信する。
【0038】
スマートメータ通信装置12において、ステップS150では、第3主制御部60は、孤立スマートメータ2bとの通信中状態を維持する。
ステップS155では、第3主制御部60は、孤立スマートメータ2bからデータを受信する。
ステップS160では、第3主制御部60は、受信した電力量データ、開状態データ、閉状態データ等のデータをRAM60c(記憶部)に保存する。
ここで、検針作業者が、スマートメータ通信装置12の電源スイッチをオフ操作する。
ステップS165では、第3主制御部60は、電源オフを受付けて動作を停止する。
【0039】
<電力量データの出力時>
図12は、本発明の一実施形態に係わるオンライン端末とスマートメータ通信装置との間の電力量データの出力時の通信動作を示すフローチャートである。なお、図12では、図10に示すステップと同様の処理内容を表すステップには、同じ符号を割り付けることとする。
まず、事業所や営業所において、検針作業者が、スマートメータ通信装置12の電源スイッチをオン操作する。ステップS5では、第3主制御部60は、電源オンにより起動する。
スマートメータ通信装置12において、ステップS10では、第3主制御部60は、電波強度検知部62aにより検知されたオンライン端末10の電波強度が基準値以上に大きく通信可能状態であるか、電波強度が基準値より小さく通信不可能状態であるかを確認する。
ステップS15では、第3主制御部60は、ステップS10での結果に基づいて、オンライン端末10と通信可能か否かを判断する。第3主制御部60は、オンライン端末10と通信可能である場合に、ステップS25に進み、一方、オンライン端末10と通信不可能である場合に、ステップS20に進む。
ステップS20では、第3主制御部60は、通信可能状態に移行しない場合には、電源オフにより停止する。
ステップS25では、第3主制御部60は、通信待機状態に移行する。
【0040】
オンライン端末10において、ステップS230では、第2主制御部40は、検針作業者の操作として、データ受信操作を受付ける。
ステップS235では、第2主制御部40は、スマートメータ通信装置12からデータ受信を開始する。
【0041】
スマートメータ通信装置12において、ステップS40では、第3主制御部60は、オンライン端末10との通信状態に移行する。
ステップS245では、第3主制御部60は、オンライン端末10へデータ送信を行い、結果をオンライン端末10へ送信する。
【0042】
オンライン端末10において、ステップS50では、第2主制御部40は、送受信結果を受信し、画面へ表示する。
ステップS55では、第2主制御部40は、検針作業者に送受信結果の確認を促すメッセージを表示する。
ステップS60では、第2主制御部40は、検針作業者による完了操作を受付ける。
ステップS65では、第2主制御部40は、送受信結果をスマートメータ通信装置12へ送信する。
ステップS270では、第2主制御部40は、スマートメータ通信装置12から受信したデータ(電力量データ、開状態データ、閉状態データ)に孤立スマートメータ2bの通信IDを関連付けして第2ハードディスクHD52に保存し、さらに、このデータを第3通信制御部48を介してホスト電算機8へ送信する。
【0043】
スマートメータ通信装置12において、ステップS70では、第3主制御部60は、オンライン端末10から受信した送受信結果が成功か否かを判断する。第3主制御部60は、オンライン端末10から受信した送受信結果が成功である場合には(Yes)(成功)、ステップS75に進み、一方、オンライン端末10から受信した送受信結果が成功ではない場合には(No)(失敗(リトライ))、ステップS25に進む。
ステップS75では、第3主制御部60は、オンライン端末10から送受信結果を受信する。
ステップS280では、第3主制御部60は、RAM60c(記憶部)に保存しておいた命令情報のデータを削除する。
ここで、検針作業者が、スマートメータ通信装置12の電源スイッチをオフ操作する。
ステップS85では、第3主制御部60は、電源オンを受付けて動作を停止する。
【0044】
<オンライン端末とスマートメータ通信装置との間の通信内容、スマートメータ通信装置とスマートメータとの間の通信内容>
図12は、本発明の一実施形態に係わるオンライン端末とスマートメータ通信装置との間の通信内容、スマートメータ通信装置とスマートメータとの間の通信内容を示すシーケンス図である。
<事業所や営業所での命令情報の入力作業>
事業所や営業所において、需要家からの再使用工事や契約廃止工事の申し出があった場合、受付者がオンライン端末を操作して、工事内容をホスト電算機8のデータベースへ登録する。ホスト電算機8は、データベースに登録した結果に基づいて、孤立スマートメータに対する工事日時や通信IDを含む工事予定情報を生成する。
工事予定情報は、電気の使用開始に伴い電源接続を行う工事に係わる再使用工事データ、電気の使用終了または使用休止に伴い電源遮断を行う工事に係わる契約廃止工事データなどがある。
ステップSe10では、検針作業者または担当者は、工事予定情報を保有するオンライン端末10を操作して、ホスト電算機8から工事予定情報を取得し、孤立スマートメータ2bを制御するための命令情報を生成する。
オンライン端末10は、ホスト電算機から受信した孤立スマートメータに係わる通信ID、製造番号及び工事予定情報に基づいて、命令情報を生成し、命令情報をスマートメータ通信装置に提供する。
【0045】
ステップSe20では、スマートメータ通信装置12は、オンライン端末10から受信した孤立スマートメータ2bへの命令情報をRAM60c(記憶部)に保存する。
なお、孤立スマートメータ2bへ送信される命令情報は、上述した通りである。
さらに、検針作業者は、オンライン端末10において、工事予定情報を記録した工事指示書をプリンタ11を用いて用紙に印刷する。なお、工事指示書には、孤立スマートメータ2bの設置場所(需要家の住所)、製造番号、工事予定情報が記載されている。
【0046】
<通信不可能エリアに配置されている需要家宅での作業>
検針作業者は、図7に示すように、スマートメータ通信装置12を孤立スマートメータ2bの付近に設置する。
検針作業者は、工事予定情報を記録した工事指示書から孤立スマートメータ2bの製造番号を読み取り、さらに、設置場所にある孤立スマートメータ2bの製造番号を目視確認して照合し、両者が一致した場合にスマートメータ通信装置12を需要家宅に配置する。
この際、電源ボタンをオン操作し、簡易通信を行い通信状態LED66bの点滅パターンにより電波強度を判定します。
通信状態については、検針作業者が通信状態LED66bの点滅パターンを目視確認して判断する。
【0047】
ステップSe30では、スマートメータ通信装置12は、孤立スマートメータ2bへの命令情報に含まれる工事予定日時を読み出し、さらにタイマ60dから現在の日時データを読み出し、両者が一致した場合に、孤立スマートメータ2bとの通信を開始し、命令に孤立スマートメータ2bの通信IDを付加して送信する。
スマートメータ通信装置12が孤立スマートメータ2bに送信する命令は、上述した通りである。
【0048】
ステップSe40では、孤立スマートメータ2bは、受信した命令を実行するとともに、スマートメータ通信装置12が要求するデータをスマートメータ通信装置12へ送信する。
孤立スマートメータ2bがスマートメータ通信装置12に送信するデータとは、孤立スマートメータ2bが保有する電力量データおよび開閉部88の状態(開データ、閉データ)である。
ステップSe50では、スマートメータ通信装置12は、孤立スマートメータ2bから受信したデータをRAM60c(記憶部)に記憶する。この際、RAM60cには、電力量データおよび開閉部88の状態(開データ、閉データ)に通信IDが関連付けられて記憶される。
次に、検針作業者は、工事指示書に記載されている回収日時に需要家宅に移動し、スマートメータ通信装置12を回収する。
【0049】
<事業所や営業所でのデータの出力作業>
事業所や営業所に戻った検針作業者は、需要家宅から回収したスマートメータ通信装置12をオンライン端末10の近辺に置き、出力作業を開始する。
ステップSe60では、検針作業者または担当者は、オンライン端末10を操作することで、オンライン端末10は、スマートメータ通信装置12にデータ要求命令を送信する。
ステップSe70では、スマートメータ通信装置12は、データ要求命令に応じて、RAM60cに保存している電力量データや、孤立スマートメータ2bの開閉部状態、孤立スマートメータ2bの通信IDを読み出す。
ステップSe80では、スマートメータ通信装置12は、電力量データや、孤立スマートメータ2bの開閉部88の状態を表す開データ、または閉データに通信IDを付加してオンライン端末10に送信する。
ステップSe90では、オンライン端末10は、スマートメータ通信装置12から受信したデータを一時的に第2ハードディスクHD52に保存する。オンライン端末10は、電力量データや、孤立スマートメータ2bの開閉部状態に通信IDを付加してホスト電算機8に転送して、ホスト電算機8電力量データを料金計算に利用する。
【0050】
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様のスマートメータ通信装置12は、複数のスマートメータ2aから電力量データを収集する中継装置4と通信が不可能な通信不可能エリアE2に配置された孤立スマートメータ2bを対象とし、命令情報の入力時に用いられ、オンライン端末10から、孤立スマートメータ2bを制御するための通信IDを含む命令情報を取得して記憶するRAM60c(記憶部)と、通信不可能エリアE2に配置されている時に用いられ、孤立スマートメータ2bとの間で無線通信する第6通信制御部64(無線通信部)と、第3主制御部60(制御部)と、を備えたスマートメータ通信装置12であって、通信不可能エリアE2に配置されている時に、第3主制御部60は、第6通信制御部64(無線通信部)を介して孤立スマートメータ2bと接続された場合に、RAM60cから取得した命令情報に従って、通信ID、及び電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータ2bから受信した電力量データに通信IDを関連付けしてRAM60cに記憶するように制御し、電力量データの出力時に、第3主制御部60は、オンライン端末10に接続された場合に、RAM60cから取得した孤立スマートメータ2bに係わる電力量データに通信IDを付加してオンライン端末10に送信することを特徴とする。
本態様によれば、オンライン端末10から取得した命令情報に従って、通信ID、及び電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータ2bから受信した電力量データに通信IDを関連付けして記憶し、孤立スマートメータ2bに係わる電力量データに通信IDを付加してオンライン端末10に送信するので、通信不可能エリアに配置された孤立スマートメータから電力量データを収集することができる。
【0051】
<第2態様>
本態様のスマートメータ通信装置12は、孤立スマートメータ2bと当該スマートメータ通信装置12が無線通信可能であるか否かを判定する通信判定部64aを備え、通信不可能エリアE2に配置されている時に、第3主制御部60(制御部)は、通信判定部64aにより孤立スマートメータ2bと当該スマートメータ通信装置が無線通信可能であると判定された場合に、RAM60c(記憶部)から取得した命令情報に従って、通信ID、及び電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータ2bから受信した電力量データに通信IDを関連付けしてRAM60cに記憶するように制御することを特徴とする。
本態様によれば、通信判定部64aにより孤立スマートメータ2bと当該スマートメータ通信装置が無線通信可能であると判定された場合に、RAM60c(記憶部)から取得した命令情報に従って、通信ID、及び電力量データを要求する要求命令を孤立スマートメータ2bに送信し、孤立スマートメータ2bから受信した電力量データに通信IDを関連付けしてRAM60cに記憶するように制御するので、孤立スマートメータ2bから電力量データを取得することができる。
【0052】
<第3態様>
本態様のスマートメータ通信装置12は、日時を計時するタイマ60d(タイマ部)を備え、通信不可能エリアE2に配置されている時に、第3主制御部60(制御部)は、タイマ60dが計時する日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、RAM60c(記憶部)から取得した開命令又は閉命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、孤立スマートメータ2bに設けられた開閉部88を開状態又は閉状態にさせることを特徴とする。
本態様によれば、タイマ60dが計時する日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、RAM60c(記憶部)から取得した開命令又は閉命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、孤立スマートメータ2bに設けられた開閉部88を開状態又は閉状態にさせることができる。
これにより、工事予定日以前にスマートメータ通信装置12を通信不可能エリアE2内の需要家宅に事前配置しておけばよく、検針作業者の作業スケジュール上に自由度を拡大することができる。
【0053】
<第4態様>
本態様の第3主制御部60(制御部)は、通信不可能エリアE2に配置されている時に、タイマ60d(タイマ部)が計時する日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、RAM60c(記憶部)から取得した開命令又は閉命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、さらに、RAM60c(記憶部)から取得した開閉部状態通知命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、孤立スマートメータ2bに設けられた開閉部88の状態を通知させることを特徴とする。
本態様によれば、タイマ60dが計時する日時が予め設定された工事予定日時になった場合に、RAM60cから取得した開命令又は閉命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、さらに、RAM60cから取得した開閉部状態通知命令に通信IDを付加して孤立スマートメータ2bに送信するように制御し、孤立スマートメータ2bに設けられた開閉部88の状態を通知させることができる。
【0054】
<第5態様>
本態様の通信判定部64aは、孤立スマートメータ2bから受信している電波強度を検知し、通信不可能エリアE2に配置されている時に、第3主制御部60(制御部)は、通信判定部64aが検知した電波強度の段階を表す点滅パターンを生成し、当該点滅パターンに応じて通信状態LED66bを点滅するように制御することを特徴とする。
本態様によれば、通信判定部64aが検知した電波強度の段階を表す点滅パターンを生成し、当該点滅パターンに応じて通信状態LED66bを点滅するように制御することで、孤立スマートメータ2bから受信している電波強度の段階を目視確認することができる。
【0055】
<第6態様>
本態様の電力量データ収集システム1は、第1態様乃至第4態様のいずれか一つに記載のスマートメータ通信装置12と、孤立スマートメータ2bに係わる製造番号及び工事予定情報を管理するホスト電算機8と、ホスト電算機8から孤立スマートメータ2bに係わる製造番号及び工事予定情報を取得するオンライン端末10と、を備え、オンライン端末10は、ホスト電算機8から受信した孤立スマートメータ2bに係わる通信ID、製造番号及び工事予定情報に基づいて、命令情報を生成し、命令情報をスマートメータ通信装置に提供することを特徴とする。
本態様によれば、オンライン端末10は、ホスト電算機8から受信した孤立スマートメータ2bに係わる通信ID、製造番号及び工事予定情報に基づいて、命令情報を生成し、命令情報をスマートメータ通信装置に提供することができる。
【0056】
<第7態様>
本態様の電力量データ収集システム1は、複数のスマートメータから電力量データを収集する中継装置を備え、ホスト電算機は、中継装置から受信したスマートメータに係わる電力量データを蓄積するとともに、中継装置と通信が不可能な通信不可能エリアE2に配置された孤立スマートメータ2bを対象とし、孤立スマートメータ2bに係わる通信ID、製造番号及び工事予定情報をオンライン端末10に提供することを特徴とする請求項5記載の電力量データ収集システム。
本態様によれば、ホスト電算機は、中継装置から受信したスマートメータに係わる電力量データを蓄積するとともに、中継装置と通信が不可能な通信不可能エリアE2に配置された孤立スマートメータ2bを対象とし、孤立スマートメータ2bに係わる通信ID、製造番号及び工事予定情報をオンライン端末10に提供することで、オンライン端末10は、命令情報を生成することができる。
【0057】
<第8態様>
本態様の工事予定情報は、孤立スマートメータ2bを使用して商用電源に接続するとともに、商用電源から供給される電力量データの計測を再開することを表す再使用工事情報、あるいは、商用電源から供給される電力量データを計測するとともに、商用電源との接続を遮断することを表す契約廃止工事情報であることを特徴とする。
本態様によれば、工事予定情報は、孤立スマートメータ2bを使用して商用電源に接続するとともに、商用電源から供給される電力量データの計測を再開することを表す再使用工事情報、あるいは、商用電源から供給される電力量データを計測するとともに、商用電源との接続を遮断することを表す契約廃止工事情報であることで、オンライン端末10は、工事予定情報として、再使用工事情報、あるいは、契約廃止工事情報に基づいて、命令情報を生成することができる。
【符号の説明】
【0058】
1…電力量データ収集システム、2a…スマートメータ、2b…孤立スマートメータ、4…中継装置、6…データ収集装置、8…ホスト電算機、10…オンライン端末、11…プリンタ、12…スマートメータ通信装置、20…第1主制御部、20a…CPU、20b…ROM、20c…RAM、20d…タイマ、22…第1表示制御部、24…第1表示部、26…第1操作部、28…第1通信制御部、30…第2通信制御部、32…第1ハードディスクHD、40…第2主制御部、40a…CPU、40b…ROM、40c…RAM、40d…タイマ、42…第2表示制御部、44…第2表示部、46…第2操作部、48…第3通信制御部、50…第4通信制御部、52…第2ハードディスクHD、60…第3主制御部、60a…CPU、60b…ROM、60c…RAM、60d…タイマ、62…第5通信制御部、62a…電波強度検知部、64…第6通信制御部、64a…通信判定部、66a…電源LED、66b…通信状態LED、68…電源部、69…電源ボタン、70…バッテリ、80…AC電力線、82…配線、84…宅内電力線、86…積算電力計、88…開閉部、90…通信部、92…メモリ、94…制御部、96…需要家宅、98…配電線、99…ブレーカ、E1…通信可能エリア、E2…通信不可能エリア
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