(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022052408
(43)【公開日】2022-04-04
(54)【発明の名称】レセプメーション装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
D06F 35/00 20060101AFI20220328BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20220328BHJP
D06F 95/00 20060101ALI20220328BHJP
D06F 33/52 20200101ALI20220328BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220328BHJP
D06F 101/06 20200101ALN20220328BHJP
【FI】
D06F35/00 Z
G06F3/0482
D06F95/00
D06F33/52
G06Q50/10
D06F101:06
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020158790
(22)【出願日】2020-09-23
(71)【出願人】
【識別番号】511265305
【氏名又は名称】有限会社ウィンダム
(71)【出願人】
【識別番号】517164556
【氏名又は名称】株式会社TOSEI
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(74)【代理人】
【識別番号】100101856
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 日出夫
(72)【発明者】
【氏名】手塚 伸光
(72)【発明者】
【氏名】郡司 千明
(72)【発明者】
【氏名】中島 奈々子
(72)【発明者】
【氏名】野村 雅和
【テーマコード(参考)】
3B167
3B168
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
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5L049CC11
(57)【要約】
【課題】利用者によるセルフランドリー作業を分かり易く案内すると共に、布団の素材に応じた洗濯・乾燥を安心して行うことができるレセプメーション装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態のレセプメーション装置は、コインランドリー店舗の受付用として設置され、布団の素材に応じて洗濯・乾燥のセルフランドリー作業を案内するレセプメーション装置であって、前記布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画を表示するタッチモニターと、前記タッチモニターを制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記素材別の識別コード一覧画面を表示し、前記素材別の識別コード一覧画面の中から選択された1つの識別コードを表示し、前記1つの識別コードを読み取った携帯装置からの発信に応じて、前記1つの識別コードに対応する前記セルフ作業の案内動画を前記携帯装置および又は前記タッチモニターに出力することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コインランドリー店舗の受付用として設置され、布団の素材に応じて洗濯・乾燥のセルフランドリー作業を案内するレセプメーション装置であって、
前記布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画を表示するタッチモニターと、前記タッチモニターを制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記素材別の識別コード一覧画面を表示し、
前記素材別の識別コード一覧画面の中から選択された1つの識別コードを表示し、
前記1つの識別コードを読み取った携帯装置からの発信に応じて、前記1つの識別コードに対応する前記セルフ作業の案内動画を前記携帯装置および又は前記タッチモニターに出力する
ことを特徴とするレセプメーション装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記タッチモニターに前記布団の素材を確認するための複数の項目が表示される布団セルフ洗いのやり方画面を表示し、
前記布団セルフ洗いのやり方画面の中から選択された1つの項目に応じた布団素材を確認するための動画を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のレセプメーション装置。
【請求項3】
前記布団セルフ洗いのやり方画面には、初めて布団を洗う方項目が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレセプメーション装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記初めて布団を洗う方項目を選択した場合、前記布団の素材を確認するための前記複数の項目に対応する動画を通して表示することを特徴とする請求項2又は3に記載のレセプメーション装置。
【請求項5】
前記初めて布団を洗う方項目と、前記布団の素材を確認するための複数の項目と、に対応する動画を表示するそれぞれの画面には、コールセンターへの案内画面を表示するためのサポートボタンが設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のレセプメーション装置。
【請求項6】
前記布団セルフ洗いのやり方画面には、前記素材別の識別コード一覧画面を表示するための識別コードボタンが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレセプメーション装置。
【請求項7】
前記初めて布団を洗う方の項目と、前記布団の素材を確認するための複数の項目と、に対応する動画を表示するそれぞれの画面には、前記素材別の識別コード一覧画面を表示するための識別コードボタンが設けられていることを特徴とする請求項1乃至4に記載のレセプメーション装置。
【請求項8】
前記識別コード一覧画面には、敷布団の素材別に対応する複数の識別コードと、掛布団の素材別に対応する複数の識別コードと、洗えない素材に対する乾燥のみの識別コードと、が表示される請求項1又は請求項6又は請求項7に記載のレセプメーション装置。
【請求項9】
前記制御装置は、前記識別コードボタンがタッチしたことを検出すると、ランドリー製造会社別の識別コード一覧画面を表示することを特徴とする請求項6又は7に記載のレセプメーション装置。
【請求項10】
前記制御装置は、前記タッチモニターに待機画面を常時表示し、前記待機画面中に設けられた布団セルフ洗いボタンにタッチしたことを検出すると、前記布団セルフ洗いのやり方画面を表示する前に、前記コインランドリー店舗における注意事項の動画を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載のレセプメーション装置。
【請求項11】
前記待機画面中には、前記コインランドリー店舗から提供されるお得情報を表示するためのお得ボタンが設けられていることを特徴とする請求項10に記載のレセプメーション装置。
【請求項12】
前記制御装置は、前記布団セルフ洗いのやり方画面および前記識別コード一覧画面において、一定時間内にタッチ操作が行われないと判断した場合、前記待機画面に戻すことを特徴とする請求項10に記載のレセプメーション装置。
【請求項13】
前記布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画と、前記布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画を識別するための複数の識別コードと、を格納するファイル装置を更に有し、
前記布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画と前記複数の識別コードとは1対1に紐づけされていることを特徴とする請求項1に記載のレセプメーション装置。
【請求項14】
前記タッチモニターの下側に設けられ、前記布団を載置するバスケットと、
前記バスケットの載置面に設けられ、前記布団の重量を測定する重量計と、
前記布団を撮影して、コールセンターに画像送信可能なカメラと、
を更に有することを特徴とする請求項1に記載のレセプメーション装置。
【請求項15】
布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画を表示するタッチモニターと、前記タッチモニターを制御する制御装置と、を備え、コインランドリー店舗の受付用として設置され、前記布団の素材に応じて洗濯・乾燥のセルフランドリー作業を案内するレセプメーション装置によって実行されるプログラムであって、
前記素材別の識別コード一覧画面を表示する手順と、
前記素材別の識別コード一覧画面の中から選択された1つの識別コードを表示する手順と、
前記1つの識別コードを読み取った携帯装置からの発信に応じて、前記1つの識別コードに対応する前記セルフ作業の案内動画を前記携帯装置および又は前記タッチモニターに出力する手順と、
を前記制御装置によって実行されるプログラム。
【請求項16】
前記タッチモニターに前記布団の素材を確認するための複数の項目が表示される布団セルフ洗いのやり方画面を表示する手順と、
前記布団セルフ洗いのやり方画面の中から選択された1つの項目に応じた布団素材を確認するための動画を表示する手順と、
を更に有することを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
前記初めて布団を洗う方項目を選択した場合、前記布団の素材を確認するための複数の項目に対応する動画を通して表示することを特徴とする請求項15又は16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記識別コード一覧画面を表示するボタンがタッチしたことを検出すると、ランドリー製造会社別の識別コード一覧画面を表示することを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
【請求項19】
前記タッチモニターに待機画面を常時表示し、前記待機画面中に設けられた布団セルフ洗いボタンをタッチしたことを検出すると、前記布団セルフ洗いのやり方画面を表示する前に、前記コインランドリー店舗における注意事項の動画を表示することを特徴とする請求項15又は16に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、レセプメーション装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
新型コロナウイルスによる感染病の拡大に伴い、国民はウイルスに対して過敏な反応を示すようになってきている。手洗いやマスクの他に、例えば、身の回りの品物に対し頻繁に消毒を実施するようになり、また出来るだけ清潔なもの身に着けるようになってきている。毎日使用する布団についても、雑菌を消毒するために、コインランドリーの大型洗濯乾燥機によって洗濯・乾燥する人が増えてきている。また、布団を洗濯・乾燥して届けるサービス業なども出現している。
【0003】
ところが、コインランドリーの大型洗濯乾燥機および布団乾燥機を用いて布団を洗濯・乾燥する場合、初めての人や不慣れな人が衣類と同じ要領で洗濯乾燥を行うと、型崩れを起こして布団を壊してしまうことがしばしば発生している。このため、コインランドリーでは、洗濯アドバイザーを常駐させて、不慣れな人に対して布団のランドリー作業をアドバイスするなどの対応を行っている。しかしながら、洗濯アドバイザーのアドバイス作業は、殆ど無償での対応であることから、コインランドリーの売り上げにはならない。したがって、洗濯アドバイザーは、利用客に対するサービス向上に繋がっているが、ランドリーを経営するオーナーにとっては余分な経費負担となっている。また、洗濯アドバイザーは、利用者一人一人の対応となるので、一日中対応しても数十人程度しかアドバイスすることができない。
【0004】
そこで出願人は、布団を初めて洗う方でも安心して洗って戴けるように案内サポートしていくレセプメーション装置に関する技術を特願2020-112776として出願した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-33823号公報
【特許文献2】国際公開番号WO2019/077649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明が解決しようとする課題は、利用者によるセルフランドリー作業を分かり易く案内すると共に、布団の素材に応じた洗濯・乾燥を安心して行うことができるレセプメーション装置およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のレセプメーション装置は、コインランドリー店舗の受付用として設置され、布団の素材に応じて洗濯・乾燥のセルフランドリー作業を案内するレセプメーション装置であって、前記布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画を表示するタッチモニターと、前記タッチモニターを制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記素材別の識別コード一覧画面を表示し、前記素材別の識別コード一覧画面の中から選択された1つの識別コードを表示し、前記1つの識別コードを読み取った携帯装置からの発信に応じて、前記1つの識別コードに対応する前記セルフ作業の案内動画を前記携帯装置および又は前記タッチモニターに出力することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係るレセプメーション装置を導入するセルフランドリー作業の案内システムの構成を示す図である。
【
図2】実施形態に係るセルフランドリー作業の案内動画を登録する処理手順を示す図である。
【
図3】実施形態に係る複数のセルフランドリー作業の案内動画に付与されるQRコード一覧の例を示す図である。
【
図4】実施形態に係るレセプメーション装置を設置したコインランドリー店舗の入口周辺の一例を示す図である。
【
図5】コインランドリー店舗に入店した利用者に対し、レセプメーショ装置によって入店から仕上がりまでを完全サポートする流れを示す図である。
【
図6】実施形態に係るレセプメーション装置の制御装置の構成を示す図である。
【
図7】実施形態に係るレセプメーション装置の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【
図8】実施形態に係るレセプメーション装置のタッチモニターに表示される画面の流れを示す図である。
【
図9】実施形態に係るレセプメーション装置のタッチモニターに表示される画面の具体的な第1例を示す図である。
【
図10】実施形態に係るレセプメーション装置のタッチモニターに表示される画面の具体的な第2例を示す図である。
【
図11】実施形態に係るレセプメーション装置のタッチモニターに表示される画面の具体的な第3例を示す図である。
【
図12】実施形態に係るレセプメーション装置のタッチモニターに表示される画面の具体的な第4例を示す図である。
【
図13】実施形態に係るレセプメーション装置のタッチモニターに表示される画面の具体的な第5例を示す図である。
【
図14】(a)は、
図8および
図9の待機画面Aの他の実施形態を示す図である。(b)は、A社用のトップ画面動画とB社用のトップ画面動画の一例を示す。
【
図15】
図10の画面Cの布団セルフ洗いのやり方画面の他の実施形態を示す図である。
【
図16】
図10の画面C0~C6の画面において、利用者が放置した場合の表示形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態に係るレセプメーション装置およびプログラムについて説明する。
図1は、実施形態に係るレセプメーション装置を導入するコインランドリーにおける操作案内システムの構成を示す図である。実施形態に係るレセプメーション装置は、コインランドリー店舗の受付用として設置され、布団の素材に応じて洗濯・乾燥のセルフランドリー作業を案内するための装置である。
【0010】
図1に示すように、セルフランドリー作業の案内システム100は、各種の洗濯・乾燥機、洗濯機や布団乾燥機等の数十台のランドリー機器が設置されているコインランドリー店舗200と、コインランドリー店舗200のオーナー又は管理者の管理端末250と、布団の素材に応じた複数の動画を含む画像等を記憶する画像サービスサーバ(画像サービス手段)300と、オペレータが操作するコールセンター端末400と、利用者が所有する携帯装置(例えば、スマートフォンやタブレット)500と、およびレセプメーション装置700(詳細は後述する)等により構成されている。これらの装置、設備はネットワーク600により通信可能に接続されている。ネットワーク600の通信形態は、既存の有線・無線の通信手段であれば特に問わない。また、コールセンター端末400とスマートフォン500間の通信は、既存の音声&画像&電子メールの送受信が行える通信アプリケーション(例えば、LINE(登録商標))を用いて実現することができる。
【0011】
図2は、レセプメーション装置700にセルフランドリー作業の案内動画(以下、セルフ作業の案内動画と称する)等を登録する処理手順を示す図である。
コインランドリー店舗200のオーナー又は管理者は、管理端末250をネットワーク600に接続する(S100)。そして、その管理端末250から「洗える布団」を洗濯・乾燥する場合のランドリー作業手順を示す画像(動画又はコマ送り可能な静止画を含む)をレセプメーション装置700に送信する(S110)。この画像は、布団の素材に応じて分類され、その分類された素材毎に作成されたものである。新規に販売された布団についても分類され、既存の分類の作業手順に当てはまらなければ新たな作業手順の画像が作成される。レセプメーション装置700は、受信した画像を内部のファイル装置に格納する(S120)。そして、レセプメーション装置700は、受信した画像を読み出すための識別コード(以下では、QRコード(登録商標)を例にして説明するが、バーコード等の他のものであっても良い)を生成して、ファイル装置に格納する(S130)と共に、動画の登録およびQRコード生成の確認のため管理端末250にも当該QRコードを送信する(S140)。つまり、レセプメーション装置700に登録された素材別の複数のセルフ作業の案内動画(画像)と素材別の複数のQRコードとが紐づけされた状態になり、素材別の1つのQRコードから対応するセルフ作業の案内動画をレセプメーション装置700から提供できるシステムを構築することができる。
【0012】
上記の説明では、S100でオーナー又は管理者の管理端末250をネットワーク600に接続するとしたが、
図2のS150に示すように、コールセンター端末400を用いてセルフ作業の案内動画を登録するようにしても良い。また、QRコードをレセプメーション装置700にて生成するとしたが、オーナー又は管理者の管理端末250或いはコールセンター端末400で生成して、レセプメーション装置700の登録動画と紐づけしても良い。QRコードをレセプメーション装置700側で生成しない場合、S130は各QRコードと登録動画との紐づけを行う処理となる。
【0013】
さらに、上述ではレセプメーション装置700に素材別の作業案内動画を登録するとしたが、
図1に示すようにネットワーク600に接続可能な画像サービスサーバ300に素材別のセルフ作業の案内動画を登録し、画像サービスサーバ300にて紐づけしたQRコードを生成する構成としても良い。これにより、画像サービスサーバ300から素材別のセルフ作業の案内動画と対応するQRコードを複数のコインランドリー店舗のレセプメーショ装置700に配信することができる。画像サービスサーバ300を設置する構成とすれば、オーナー又は管理者の管理端末250から画像サービスサーバ300に素材別のセルフ作業の案内動画を送信すると、画像サービスサーバ300は
図2のS120およびS130と同等の動作を実行することになる。その結果、画像サービスサーバ300から素材別のセルフ作業の案内動画とそれに紐づけしたQRコードとを複数のコインランドリー店舗のレセプメーショ装置700に配信することができるので、動画の登録作業が簡略化できる。なお、ネットワーク600に接続される画像サービスサーバ300に登録される画像については、不正アクセスや不正コピーが出来ないようにセキュリティ対策を講じることが望ましい。
【0014】
図3は、レセプメーショ装置700に登録された素材別の複数のセルフ作業の案内動画(画像)毎に付与されたQRコードの例を示す図である。QRコードは、「敷布団」と「掛布団」と「乾燥のみ」に大別される。さらに、「敷布団」は、キルティング加工:あり、キルティング加工:なし、に分類される。例えば、「敷布団」のキルティング加工:ありで、ポリエステルにはQRコード「QR1」が付与される。「敷布団」のキルティング加工:ありの羊毛ポリエステル混合には、QRコード「QR2」が付与される。例えば、キルティング加工:なしで、ポリエステルにはQRコード「QR4」が付与される。例えば、「掛布団」でポリエステルにはQRコード「QR8」が付与される。そして、
図3に示すように、素材別に分類された布団に対しQRコード「QR1」~「QR11」がそれぞれ付与される。さらに、「乾燥のみ」では、洗えない素材に対して乾燥のみを案内するQRコード「QR12」が付与される。レセプメーショ装置700のタッチモニター710には案内画面の応答入力に従って、利用者によって選択された布団素材に応じたQRコードが表示される。そのQRコードは、布団の素材に応じて作成された複数のセルフ作業の作業動画の1つと一対一に紐づけされているので、表示されたQRコードを利用者が所有するスマートフォン500で読み取ることで、対応するセルフ作業の案内動画を読み取る(見る)ことができる。そして、その動画通りにセルフランドリー作業を行うことで、不慣れな人でも布団の洗濯・乾燥が一人で実施することができるようになる。
【0015】
図4は、実施形態に係るレセプメーション装置を設置したコインランドリー店舗の入口周辺の一例を示す図である。
図4に示すように、レセプメーション装置700は、例えば、高さが170~180cm、横幅150cm程度で、コインランドリー店舗200の利用者が直ぐ分かるように、店舗の入口前方に設置される。レセプメーション装置700は、タッチモニター710と、布団等の被洗濯物を載置するバスケット(載置台)720とを有しており、タッチモニター710に表示される画面のタッチ操作入力に従って、布団の洗い方を含む店舗内のランドリー装置の利用方法が案内表示される。
【0016】
また、レセプメーション装置700には、バスケット(載置台)720上の布団等を撮影するカメラ712、音声会話するためのマイク714およびスピーカ716が設けられる。マイク714とスピーカ216は、コールセンターのオペレータと音声会話する時に使用する。カメラ712は、音声会話中に洗濯・乾燥したい布団がどのような素材であるかをオペレータに確認してもらう時に、布団等を撮影してオペレータに提供する時に使用する。さらに、タッチモニター710の下側に設けられたバスケット720の上面には、バッテリー式の秤(重量計)718が設けられている。秤718は、一人で布団の洗濯・乾燥が十分であるか否かを判断したい時に用いる。即ち、布団の洗濯前の重量と、洗濯乾燥後の重量とを計測して比較することで、その差が大きければ布団の洗濯・乾燥が十分であると判断できる。しかし、その差が小さければ、再度乾燥するなどを行うようにすれば良い。
【0017】
図5は、コインランドリー店舗に入店した利用者に対し、レセプメーション装置700によって入店から仕上がりまでを完全サポートする流れを示す図である。
図5において、お客様が入店すると(S100)、レセプメーション装置700のバスケット720に布団等の被洗濯物を載置する(S110)。そして、利用者がレセプメーション装置700のタッチモニター710に表示される待機(トップ)画面をタッチすると(S120)、タッチモニター710に布団の洗濯・乾燥のセルフ作業の案内動画が表示される(S130)。タッチモニター710に表示される動画を見るより説明を聞きたいとする利用者に対しては(S140)、コーセンターへの問合せを案内する(S150)。また、タッチモニター710に表示される動画を見ても分からない利用者に対しては(S160)、コーセンターへの問合せを案内する(S150)。また、タッチモニター710に表示される動画を見た後で、選択した布団の素材別の洗い方法を示すQRコードをスマートフォン500で読み取り(S170)、もしQRコードに対応する動画が再生されなければ(S180)、コーセンターへの問合せを案内する(S150)。S150のコールセンターの問合せ案内は、例えばタッチモニター710にコールセンターを呼び出すリンクボタンを表示し、そのボタンを押下するとコールセンターに接続される構成とする。そして、マイク714とスピーカ716を用いて、コールセンターのオペレータと音声会話しながら、布団の素材の判定を含むセルフランドリー作業のやり方の指導を受ける。コールセンターとの接続は、受話器をレセプメーション装置700の所定の位置に設けて、その受話器を取り上げると直接コールセンターに電話接続されるように構成しても良い。なお、受話器には、コールセンター呼び出し専用機であることを明示して、利用者に提供する。
【0018】
S170で、素材別の洗い方法を示すQRコードをスマートフォン500で読み取り後、当該QRコードに応じた洗い方・乾燥のやり方の動画がタッチモニター710および又はスマートフォン500に表示される(S190)。利用者は、動画に沿ってランドリー装置を操作してセルフランドリー作業の洗濯・乾燥を開始する(S200)。もしも、S190で表示される動画を見ても分からい利用者に対しては(S210)、コーセンターへの問合せを案内する(S220)。
図5のS120、S130、S170~S200における、レセプメーション装置700の詳細な動作例を以下に説明する。
【0019】
図6は、レセプメーション装置700の制御装置730の構成を示す図である。
図6において、制御装置730は、CPU740、データメモリ750、プログラムメモリ760、タイマー770、通信部780、I/Oインターフェース790、およびディスクストレージ(ファイル装置)795を有している。CPU740は、レセプメーション装置700の全体の制御を司るプロセッサである。データメモリ750は、タッチモニター710に表示される各種の画面、動画や静止画等の画像、および作業中のデータを記憶するメモリである。ベースとなる素材別のセルフ作業の案内動画を含む各種動画や静止画等の画像は、ディスクストレージ(ファイル装置)795に格納されており、不図示のストレージインターフェースを介してCPU740によってデータメモリ750に読み出される。プログラムメモリ760は、CPU740によって実行される各種プログラムが記憶される。タイマー770は時間を計測するもので、タイマー770の信号を受けて、CPU740は予め定めた時間内に利用者からの操作入力が無い場合は、タイムオーバーとして処理する。通信部780は、
図1のネットワーク600に接続される画像サービスサーバ300、コールセンター端末400、スマートフォン500との間でデータ通信するために、それぞれの接続環境に応じた通信手段を有している。I/Oインターフェース790は、タッチモニター710、カメラ712、マイク714、スピーカ716、および秤(重量計)718とCPU740との間のデータ送受信を司る。
【0020】
図6に示すように、プログラムメモリ760には、CPU740によって実行されるプログラムモジュールである待機(トップ)画面表示プログラム760a、注意事項表示プログラム760b、布団セルフ洗い表示プログラム760c、初めての方動画表示プログラム760d、項目別の動画表示プログラム760e、素材別のQRコード表示プログラム、タッチ素材のQRコード表示プログラム760g、紐づけされたセルフランドリー作業動画出力プログラム760h、および会社用のQRコード一覧表示プログラム760iが格納される。
【0021】
図7は、レセプメーション装置700の制御装置730の動作を示すフローチャートである。
図8は、レセプメーション装置700のタッチモニター710に表示される案内画面の表示順(流れ)を示す図である。
図9乃至
図13は、タッチモニター710に表示される案内画面の具体的な画面例(第1例~第5例)を示す図である。以下、
図7乃至
図13を参照して、制御装置730によるタッチモニター710の案内表示制御を説明する。
【0022】
図8において、CPU740は、コインランドリー店舗に入店した利用者(お客様)が未だ何も使用していない時は、画面Aの待機(トップ)画面800をタッチモニター710に常時表示する(
図7のS300)。この時、CPU740は、「待機(トップ)画面表示プログラム」760aを実行して、例えば、
図9に示す画面Aに待機(トップ)画面800を表示する。
図9において、待機(トップ)画面800は、動画リピート再生コントロールされる。待機(トップ)画面800は、例えば「いらっしゃいませ画面をタッチしてください」等の静止画でも良い。コインランドリー店舗200の利用者が、
図9の待機(トップ)画面800の「お客様セルフ洗い」ボタン800aをタッチ(
図7のS310)すると画面Bの表示に移行し、CPU740は「注意事項表示プログラム」760bを実行して、画面Bの「注意事項」の動画810を表示する(
図7のS320)。
【0023】
画面Bの「注意事項」の動画810は、コインランドリーにおいて利用者に遵守して戴きたい注意内容であるので、スキップすることはできない。「注意事項」の動画810の再生終了後に「次へ」ボタン810aをタッチモニター710上に表示し、利用者が当該ボタン810aをタッチ(
図7のS330)すると、CPU740は画面Cの表示に移行(表示)させる(
図7のS340)。なお、レセプメーション装置700前のマットに重量センサーを設けて、利用者がレセプメーション装置700前に立ったことを重量センサーが検出すると、CPU740はタッチモニター710に画面Bを自動的に表示するようにしても良い。
【0024】
CPU740は、「次へ」ボタン810aのタッチに応答して「布団セルフ洗い表示プログラム」760cを実行し、画面Cの「布団セルフ洗いのやり方」画面(メニュー画面)820を表示する。「布団セルフ洗いのやり方」画面820の詳細は、
図10の左側に示している。
図10に示すように、実施形態では「布団セルフ洗いのやり方」について、以下に示す7つの選択項目(メニュー)C0乃至C6が予め用意されている。
C0:「初めてお布団を洗う方はこちら」
C1:「洗えるお布団?洗えないお布団? 素材を確認しましょう」
C2:「洗えないお布団でも安心! オススメ!乾燥方法」
C3:「お布団の種類は?キルティング加工あり?なし? 見分け方のコツ!」
C4:「お布団の素材って? 敷布団の方はこちら」
C5:「お布団の素材って? 掛布団の方はこちら」
C6:「素材別の洗い方動画 QRコードを読み取り動画再生!」
【0025】
図10に示すように、「布団セルフ洗いのやり方」画面820には、さらに「素材別QRコード」ボタンC7、「ホーム」ボタンC8、「サポート」ボタンC9が設けられる。「布団セルフ洗いのやり方」画面820において、選択した項目(メニューC0乃至C6のいずれか1つ)の案内動画を見ても分からないとして「サポート」ボタンC9がタッチ(
図7のS380)されると、CPU740は画面Cから画面D(
図11で詳述する)の表示に移行して、タッチモニター710にコールセンターの案内画面835を表示(
図7のS390)する。「ホーム」ボタンC8をタッチすると、画面Aの待機(トップ)画面800を表示する。「ホーム」ボタンC8は、画面Cの全画面共通である。
【0026】
図10では、「布団セルフ洗いのやり方」画面820において、利用者によって項目C2が選択された場合の「個別動画画面」が右側に例示している。画面C2では、「QRコード一覧」ボタンC10、「前の動画」ボタンC11、「次の動画」ボタンC12、「メニュー画面」ボタンC13が設けられる。「素材別ORコード」ボタンC7、および「QRコード一覧」ボタンC10は、
図3に示したQRコード一覧を表示するときに使用する。画面C2で「前の動画」ボタンC11がタッチされた場合は、タッチモニター710に前の画面C1が表示され、「次の動画」ボタンC12がタッチされた場合は、次の画面C3が表示される。「メニュー画面」ボタンC13がタッチされた場合は、メニュー画面Cの「布団セルフ洗いのやり方」画面820に戻る。
【0027】
図10において、利用者が「布団セルフ洗いのやり方」画面820の「初めての方」ボタンC0をタッチした場合(
図7のS340a)、CPU740は「初めての方動画表示プログラム」760dを実行して、
図11に示すように、タッチモニター710に項目C1乃至C6に対応する「C0の全動画画面」830を通しで流す。つまり、初めての方には、布団をどのようにして洗濯・乾燥するのか分からないので、全ての動画を流すこと(再生すること)で利用者に分かるようにしている。なお、「C0の全動画画面」830では、巻き戻しバーを設けて、聞き逃しやもう一度確認できるようにする。
【0028】
もしも項目C1乃至C6の案内動画を見ても、持参した布団の素材が分からい場合、
図10の画面に表示される「サポート」ボタンC9をタッチする。これにより、CPU740は
図11の画面Dに示すサポートセンターの案内画面835に移行して、タッチモニター710にコールセンターの案内を表示する。コールセンターのオペレータとの音声会話によって、コインランドリー店舗に持参した布団の素材を知ることができる。オペレータとの会話に際しては、カメラ712、マイク714、スピーカ716を使用して、布団の素材確認が実施される。例えば、利用者はオペレータの音声指示に従って布団を撮影して、提供する。なお、「サポート」ボタンC9は、コールセンターを呼び出すためのボタンであれば、特定(例えば「?」)マークや、コールセンターの案内ページへの「リンクボタン」等であっても良い。
【0029】
図10において、利用者が「布団セルフ洗いのやり方」画面820の項目C1乃至C6のいずれかをタッチした場合、CPU740は「項目別の動画表示プログラム」760eを実行して、選択された項目(C1乃至C6のいずれか1つ)の案内動画をタッチモニター710に表示する。
図12は、「布団セルフ洗いのやり方」画面820の項目C1乃至C6のいずれかをタッチした場合の動画表示例を示している。
例えば、
図11において、利用者が項目C1をタッチ選択した場合(
図7のS340b)、
図12に示すように、CPU740は、タッチモニター710に布団の素材を確認する作業を示す「C1の個別動画画面」を表示する。
【0030】
利用者が項目C2をタッチ選択した場合(
図7のS340c)、CPU740は、タッチモニター710に洗えない布団に対する乾燥方法を示す「C2の個別動画画面」を表示する。洗うことができない布団であっても布団乾燥を案内して、布団乾燥を行うだけでも湿気の除去と殺菌効果があることを理解してもらう。
【0031】
利用者が項目C3をタッチ選択した場合(
図7のS340d)、CPU740は、タッチモニター710に布団の種類およびキルティング加工の有無の見分け方のコツを示す「C3の個別動画画面」を表示する。
【0032】
利用者が項目C4をタッチ選択した場合(
図7のS340e)、CPU740は、タッチモニター710に敷布団の素材を確認する作業を示す「C4の個別動画画面」を表示する。
【0033】
利用者が項目C5をタッチ選択した場合(
図7のS340f)、CPU740は、タッチモニター710に掛布団の素材を確認する作業を示す「C5の個別動画画面」を表示する。
【0034】
利用者が項目C6をタッチ選択した場合(
図7のS340g)、CPU740は、タッチモニター710に素材別の洗い方動画のQRコードを読み取る「C6の個別動画画面」を表示する。CPU740は、「C6の個別動画画面」における動画の再生が終了すると自動的に「QRコード選択画面」840(
図13を参照)を表示する。
【0035】
これらの項目C1乃至C6の案内動画を見ることによって、利用者はコインランドリー店舗200に持参した布団の素材を知ることができる。
【0036】
図10において、「布団セルフ洗いのやり方」画面820の「素材別QRコード」ボタンC7、又は
図12のC0乃至C6の個別動画画面の「QRコード一覧」ボタンC10が利用者によってタッチされると、CPU740は「素材別のQRコード一覧表示プログラム」760fを実行して、例えば
図3に示したようなQRコード一覧に基づき、
図13に示す「QRコード選択画面」840をタッチモニター710に表示する(
図7のS350)。そして、利用者は、「QRコード選択画面」840の中から、先に知り得た布団の素材に対応するQRコード番号を選択する。すると、CPU740は「タッチ素材のQRコード表示プログラム」760gを実行して、個別QRコード画面842に選択された布団の素材に対応するQRコード844をタッチモニター710に表示する(
図7のS360)。
図13の例では、利用者が「QRコード選択画面」840の例えば「3」番をタッチした場合、CPU740は個別QRコード画面842の表示に移行し、素材「敷布団、キルティングあり、多層」(
図3のQR3)が選択されたと判断して、対応するQRコード844だけをタッチモニター710の画面に大きく表示する。
【0037】
このタッチモニター710表示されたQRコード844を利用者が所有するスマートフォン500のQRコード読取機能により読み取ることができる。スマートフォン500から、その読み取ったQRコード844をレセプメーショ装置700に向けて発信すると、CPU740は当該QRコードに紐づけされたセルフ作業の案内動画846をスマートフォン500および又はタッチモニター710にて見えるように出力する(
図7のS370)。これにより、タッチモニター710でも、素材に応じた布団の洗濯・乾燥のセルフ作業の案内動画846を見ることが可能となる。また、画面846の空き領域(例えば、下側の領域)に注意内容(例えば、動画はシングルサイズの場合です)を表示して、空き領域を有効活用している。
【0038】
図14(a)は、
図8および
図9の画面Aの待機(トップ)画面800の他の例を示す図である。
図14(a)では、待機(トップ)画面800に設けられる「お布団セルフ洗い」ボタン800aをタッチすると、画面Bの「注意事項」の動画810の表示に移行する仕様としている。
図14では、他に「お得情報」ボタン800bと、「隠し」ボタン800cが設けられている。「お得情報」ボタン800bは、店舗や地域等に応じて、利用者にお得なサービス情報を提供できるようにしている。利用者は、「お得情報」ボタン800bをタッチすることで、入店者しか得ることが出来ないお得情報を取得することができる。「隠し」ボタン800cは、予備ボタンであり、例えば新しいサービスを導入する際に、それを利用者にインフォメーションするためのボタンとして設けられる。
【0039】
図14(b)は、A社用のトップ画面動画とB社用のトップ画面動画の一例を示す。ここで言うA社、B社はランドリー製造会社である。洗濯・乾燥機や乾燥機は、ランドリー製造会社によって仕様が異なっているため、布団セルフ洗いのやり方動画の内容も異なっている。したがって、ランドリー製造会社別のQRコード並びに対応する動画を事前に用意してディスクストレージ(ファイル装置)795に格納する。
図14(b)では、CPU740は、「会社別のQRコード一覧表示プログラム」760iを実行して、会社別のトップ画面動画(静止画でも良い)850、870を表示する。そして、会社別のトップ画面動画850、870の「お布団セルフ洗い」ボタン850a,870aがタッチされると、会社別の素材別QRコード860,880を表示するように構成されている。このように、ランドリー製造会社別に予め画面を作成して提供するようにすれば、ランドリー製造会社単位に素材別QRコードの画像を提供できるので、利用(作業)効率を向上することができる。
【0040】
図15は、ランドリー製造会社別の「布団セルフ洗いのやり方」画面820の他の実施形態を示す図である。
図15では、「素材別QRコード一覧」ボタン900をタッチした場合に、ランドリー製造会社別のQRコード一覧の選択画面910、920、930のいずれか1つを表示する構成としている。
上述したように、洗濯・乾燥機や乾燥機は、ランドリー製造会社によって仕様が異なっているため、布団セルフ洗いのやり方動画の内容も異なっている。したがって、ランドリー製造会社別のQRコード並びに対応する動画を事前に用意しておき、ランドリー店舗毎に選択画面910、920、930のいずれか1つを表示(
図15では、A社用QRコード一覧)するように設定される。すなわち、ランドリー店舗内では、1つのランドリー製造会社のランドリー装置で統一されているので、店舗オーナー端末250からレセプメーショ装置700にランドリー製造会社を設定入力することで、該当するランドリー製造会社のQRコードをタッチモニター710に表示することができる。
【0041】
図16は、例えば、
図11の画面C0および
図12のC1乃至C6の個別動画画面において、一定時間内にタッチ操作が行われないと判断した場合、利用者がその場所から離れた、又は放置したと見做して処理する表示形態を示す図である。
コインランドリー店舗は、無人での24時間営業している店舗なので、管理人がいない。したがって、大勢の利用者の中には、操作が分からなくなって放置することや、操作途中で他の用事のためにその場所から離れる等が起こりうる。したがって、操作途中のままで放置されると、他のお客さまに迷惑を掛けることになる。その対策として、CPU740はタイマー770で表示時間を監視し、予め設定されている時間をオーバーすると(
図7のS400)、自動的に画面Aの待機(トップ)画面800に戻す(表示する)ようにタッチモニター710を制御する。
【0042】
このように、実施形態に係るレセプメーション装置によれば、布団の素材を容易に知ることができ、且つ、知り得た布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画を利用者に提供することができるので、その動画を基に、不慣れな人であっても難しい布団をセルフランドリーすることができる。その結果、コインランドリー店舗に洗濯アドバイザーを配置する必要がなくなる。また利用者は、布団の素材に応じた識別コード(例えば、QRコード)を読み取ることの操作だけで、布団に応じたランドリー作業の案内動画を簡単に見ることができる。
【0043】
以上の説明したように、実施形態のレセプメーション装置によれば、コインランドリー店舗200の受付用として設置され、布団の素材に応じて洗濯・乾燥のセルフランドリー作業を案内するレセプメーション装置700であって、布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画を表示するタッチモニター710と、タッチモニター710を制御する制御装置730と、を備え、制御装置730は、素材別の識別コード画面840を表示し、素材別の識別コード画面840の中から選択された1つの識別コード844を表示し、1つの識別コード844を読み取った携帯装置500からの発信に応じて、1つの識別コード844に対応するセルフ作業の案内動画を携帯装置500および又はタッチモニター710に出力する構成であるので、布団の素材に応じたセルフランドリー作業の案内動画を利用者に提供することができる。
【0044】
実施形態のレセプメーション装置によれば、制御装置730は、タッチモニター710に布団の素材を確認するための複数の項目が表示される「布団セルフ洗いのやり方」画面820を表示し、「布団セルフ洗いのやり方」画面820の中から選択された1つの項目に応じた布団素材を確認するための動画(C1乃至C6)を表示する構成であるので、洗濯しようとしている布団が、どのような素材であるかを容易に知ることができる。また、布団の素材に応じたセルフランドリー作業の案内動画を利用者に提供することができる。
【0045】
実施形態のレセプメーション装置によれば、「布団セルフ洗いのやり方」画面820には、「初めて布団を洗う方」項目C0が設けられているので、初めて布団を洗濯・乾燥する人であっても、安心してセルフコインランドリー作業を行うことができる。
【0046】
実施形態のレセプメーション装置によれば、制御装置730は、「初めて布団を洗う方」項目C0を選択した場合、布団の素材を確認するための画面830に複数の項目に対応する動画を通して表示するので、初めて布団を洗濯・乾燥する人であっても、安心してセルフコインランドリー作業を行うことができる。
【0047】
実施形態のレセプメーション装置によれば、「初めて布団を洗う方項目」C0と、「布団の素材を確認するための複数の項目」C1乃至C6と、に対応する動画を表示するそれぞれの画面には、コールセンターへの案内画面835を表示するための「サポート」ボタンC9が設けられているので、セルフコインランドリー作業が分からない人はコールセンターのオペレータと音声会話して、作業案内を教えてもらえるので、機械操作が苦手な人にも対応できる。
【0048】
実施形態のレセプメーション装置によれば、「布団セルフ洗いのやり方」画面820には、素材別の識別コード一覧画面840を表示するための「素材別識別コード」ボタンC7が設けられているので、素材別の識別コード一覧画面840を簡単に見ることができる。
【0049】
実施形態のレセプメーション装置によれば、「初めて布団を洗う方項目」と、「布団の素材を確認するための複数の項目」と、に対応する動画を表示するそれぞれの画面(C0乃至C6)には、素材別の識別コード一覧画面840を表示するための「識別コード一覧」ボタンC10が設けられているので、素材別の識別コード一覧画面840を簡単に見ることができる。
【0050】
実施形態のレセプメーション装置によれば、識別コード一覧画面960には、敷布団の素材別に対応する複数の識別コード(QR1~QR7)と、掛布団の素材別に対応する複数の識別コード(QR8~QR11)と、洗えない素材に対する乾燥のみの識別コード(QR12)と、が表示されるので、素材別の識別コードQR1~QR11の中から洗濯乾燥を行いたい布団の素材に対応する識別コードを簡単に選択でき、その結果セルフランドリー作業の動画取得へと導くことができる。また、乾燥のみの識別コードQR12が用意されているので、洗えない素材に対して乾燥のみの識別コードを選択(乾燥のみの案内)することができる。
【0051】
実施形態のレセプメーション装置によれば、制御装置730は、「お布団セルフ洗い」ボタン850a,870aにタッチしたことを検出すると、ランドリー製造会社別の識別コード一覧画面860,880を表示するので、その識別コード一覧画面850からランドリー製造会社別のセルフコインランドリー作業の案内動画を取得することができる。
【0052】
実施形態のレセプメーション装置によれば、制御装置730は、タッチモニター710に「待機(トップ)画面」800を常時表示し、「待機(トップ)画面」800中に設けられた「布団セルフ洗い」ボタン800aをタッチしたことを検出すると、「布団セルフ洗いのやり方」画面820を表示する前に、コインランドリー店舗200における「注意事項」の動画810を表示するので、コインランドリー店舗200内における注意事項を利用者に通知することができ、安全対策を図ることができる。
【0053】
実施形態のレセプメーション装置によれば、「待機(トップ)画面」800中には、コインランドリー店舗200から提供されるお得情報を表示するための「お得」ボタン800bが設けられているので、入店した利用者だけにコインランドリー店舗200から提供されるお得情報を得ることができる。
【0054】
実施形態のレセプメーション装置によれば、制御装置730は、「布団セルフ洗いのやり方」画面C0乃至C6および「識別コード一覧」画面840において、一定時間内にタッチ操作が行われないと判断した場合、「待機(トップ)画面」800に戻す構成であるので、無人の店舗において、操作が打ち切られた場合や利用者がその場から離れた場合でも、次の利用者に利用できる環境を整えることができる。
【0055】
実施形態のレセプメーション装置によれば、布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画と、布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画を識別するための複数の識別コードQR1乃至QR12と、を格納するディスクストレージ(ファイル装置)795を更に有し、布団の素材に応じたセルフ作業の案内動画と複数の識別コードQR1乃至QR12とは1対1に紐づけされる構成であるので、布団素材に対応する識別コードからセルフ作業の案内動画を取得することができる。
【0056】
実施形態のレセプメーション装置によれば、タッチモニター710の下側に設けられ、布団を載置するバスケット720と、バスケット720の載置面に設けられ、布団の重量を測定する重量計718と、布団を撮影して、コールセンターに送信可能なカメラ712と、を更に有するので、コールセンターのオペレータとの音声会話により、布団素材の判別が容易に行うことができる。また、洗濯乾燥前の重量と洗濯乾燥後の重量との比較により、布団の洗濯・乾燥が適切に行われた否かを判断することができる。
【0057】
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
100…コインランドリー店舗における操作案内システム
200…コインランドリー店舗、300…画像サービスサーバ
400…コールセンター端末、500…携帯装置(スマートフォン又はタブレット)
600…ネットワーク、700…レセプメーション装置
710…タッチモニター、720…バスケット(載置部)
712…カメラ、714…マイク、716…スピーカ、718…秤(重量計)
730…制御装置、740…CPU、750…データメモリ
760…プログラムメモリ、770…タイマー、780…通信部
790…I/Oインターフェース、795…ディスクストレージ(ファイル装置)
760a…待機画面表示プログラム
760b…挨拶・注意事項表示プログラム
760c…布団セルフ洗い表示プログラム
760d…初めての方動画表示プログラム
760e…項目別の動画表示プログラム
760f…素材別のQRコード一覧表示プログラム
760g…タッチ素材のQRコード表示プログラム
760h…紐づけされたセルフランドリー作業動画出力プログラム
760i…会社別のQRコード一覧表示プログラム