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特開2022-52677家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料。
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  • 特開-家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料。 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022052677
(43)【公開日】2022-04-04
(54)【発明の名称】家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料。
(51)【国際特許分類】
   B32B 27/00 20060101AFI20220328BHJP
   B44F 9/04 20060101ALI20220328BHJP
   E04F 13/08 20060101ALI20220328BHJP
   E04F 13/10 20060101ALI20220328BHJP
   E04F 13/15 20060101ALI20220328BHJP
   A47B 13/08 20060101ALI20220328BHJP
   A47B 96/20 20060101ALI20220328BHJP
   B32B 17/10 20060101ALI20220328BHJP
   B32B 21/04 20060101ALI20220328BHJP
   B32B 27/30 20060101ALI20220328BHJP
   B32B 27/36 20060101ALI20220328BHJP
   C03C 17/34 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
B32B27/00 E
B44F9/04
E04F13/08 E
E04F13/08 G
E04F13/10 A
E04F13/15
A47B13/08 A
A47B96/20 C
A47B96/20 D
A47B96/20 Z
B32B17/10
B32B21/04
B32B27/30 101
B32B27/36
C03C17/34 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020170797
(22)【出願日】2020-09-23
(71)【出願人】
【識別番号】307006491
【氏名又は名称】株式会社 松田家具
(72)【発明者】
【氏名】松田 哲博
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 剛士
(72)【発明者】
【氏名】松尾 明日香
【テーマコード(参考)】
2E110
3B053
4F100
4G059
【Fターム(参考)】
2E110AA02
2E110AA48
2E110AA57
2E110AB04
2E110AB23
2E110BA05
2E110BB02
2E110GA13W
2E110GA32W
2E110GA33W
2E110GB32
2E110GB46
2E110GB52
2E110GB62W
3B053PA01
3B053PA05
3B053PA07
3B053PB07
4F100AG00A
4F100AK15D
4F100AK41C
4F100AK51E
4F100AK51G
4F100AP00E
4F100BA05
4F100BA07
4F100BA10A
4F100CB00E
4F100CC02B
4F100GB81
4F100HB00B
4F100HB11B
4F100HB15B
4F100HB17B
4F100HB19B
4F100HB22B
4F100JA04A
4F100JN18A
4F100JN26B
4G059AA01
4G059AC08
4G059FA11
4G059FA19
4G059FB08
4G059GA02
4G059GA04
4G059GA11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】カウンター、テーブル等の載置台の天板、或いは家具の装飾前板に使用される装飾性と機能性を持つ家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料を提供する。
【解決手段】無機質性装飾性模様を描写・印刷したポリエステル樹脂フイルム10にポリ塩化ビニル樹脂フイルム9を貼り合わせた複合装飾シート3を均一に粘着層6になる特殊接着剤にて張り合わせた平面性強化ガラス2とからなる装飾性無機質模様体を使用して、装飾性無機質模様フイルム体の裏面に基盤木製板を張り合わせている装飾性無機質模様複合体になっている家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料1である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリ塩化ビニル樹脂フイルムにポリエステル樹脂フイルムを貼り合わせた上に無機質性装飾性模様を描写・印刷した複合装飾シートの表面に均一に保護膜で被覆して平面性強化ガラスを張っている装飾性無機質模様体を使用して、前記装飾性無機質模様体の裏面になる複合装飾シート体に基盤木製板を均一に粘着層になる特殊接着剤によって張り合わせた装飾性無機質模様複合体になっていることを特徴とする家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料。
【請求項2】
無機質模様を呈している装飾性無機質模様体は、厚さ4~5mmの前記強化ガラスの裏面に、複合装飾性シートとしてレンガ積み模様、ブロック積み模様、タイル張り模様、モルタル塗り模様、及び堆積岩、花崗岩、玄武岩、大理石の岩石模様、並びに金属の表面状態模様、及びセラミック調模様とさび調模様における無機質の表面装飾性模様を描写・印刷した厚さ10~100μmのポリエステル樹脂フイルムに補強材として厚さ50~300μmのポリ塩化ビニル樹脂フイルムを接着させた複合装飾フイルムを貼り合わせた無機質模様を表現した複合装飾性シート体であって、固定材としての厚さ10~50mm基盤木製板とを特殊ウレタン系接着剤によって接合させていることを特徴とする請求項1に記載の家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料。
【請求項3】
ポリエステル樹脂フイルムは、無機質の表面装飾性模様として、レンガ積み模様、ブロック積み模様、タイル張り模様、モルタル塗り模様の意匠性表現を呈する模様を、及び堆積岩、花崗岩、玄武岩、及び大理石の岩石表面模様、並びに特殊金属の表面状態模様、及びセラミック調模様とさび調模様を呈する無機質を表現された表面模様を、平滑表面上に立体感をもったUVプリントされた厚さ10~100μmの装飾フイルム体にして、前記装飾フイルム体に厚さ50~300μmの前記ポリ塩化ビニル樹脂フイルムを接着させることによって無機性模様を補強されていることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料。
【請求項4】
装飾性無機質模様複合体における強化ガラス材は、厚さ4~5mmの硬質無機性ガラスの軟化温度の高いカリ含有ガラスと硼珪酸ガラスであり、耐衝撃的効果を高めて、厚さに対するガラスの屈折効果によるガラスの下部面の装飾性無機質模様を浮き立たせる特殊様相を呈して、テーブル、食器棚の天板、或いは家具の前板に使用されることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウンター、テーブル、等の載置台の天板、或いは家具の装飾前板に使用される装飾性と機能性を持つ家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、装飾テーブルの天板として、ガラス、大理石や御影石等の天然石材などの無機材を使用されることがある。その重厚感や高級感からテーブル、カウンター等の載置台の天板として、広く使用されている。また、ガラス、天然の石材を薄く切断したものは、光を透過させることができ、またガラス、大理石では美しい模様が浮きあがるため意匠性に優れ、天然の材料として広く使用されている。
【0003】
家具用無機質模様を呈するガラス複合材料として、テーブルやカウンター等の載置台の天板として使用したとしても、液体等が内部へと浸透することを防止するために、石材の表面を保護するガラスシートと、石材とガラスシートとを接着する透明接着層とを有する複合石材。石材の厚みが10mm以上であり、ガラスシートの厚みが1mm以下である複合石材であり、ガラスシート側の面が載置面となるように複合石材をテーブルやカウンター等の載置台の天板として使用する複合石材の使用方法に関して提案がある(特許文献1参照)。
【0004】
合板で周囲の気温湿度に対して安定し、合板の厚さの寸法精度は機械加工より優れている所を利用して、天板のこぼれ水が引き出しの中に入らないような組立式のテーブルの提供として、 側板は基板、嵌合部、コマ、外板、内板に溝を設け、引き出し用のレールを接着して一体化し、側板の両端に脚A、脚Bをサラ頭木ネジで締結し、天板枠に嵌合部、コマのはめ込み用のホゾ穴を設け、天板枠にガラス天板の取付用の刻を設け、その外周にこぼれ水を溜める溜溝を設けているものが提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
ガラス板を天板に使ったテーブルの上に荷重が加わってもガラス板が壊れないように、下面に脚を取り付けた台枠の内部に底板を嵌入し、台枠の内面の下部に設けたリブで底板を支持させ、底板の上に多数の升を有する装飾性を示す格子枠を載せ、格子枠の上にガラス板を載せるようにしたテーブルが提案されている(特許文献3参照)。
【0006】
重量感を持つが軽量性をもって、テーブル表面が鏡面で傷つかない硬度を示し、擦り傷がつき難い鏡面性表面を持つ広幅型天板台付き家具をして、広幅な天板を持つテーブル、カウンター等の家具であり、鏡面性を持つ熱硬化性樹脂の被覆化粧表面材と、表面材に対するアルミニウム板材と無垢板材とからなる角材状平面性維持具と、テーブル台、カウンター台の基本台座の提案を行っている(特許文献4参照)。
【0007】
テーブルの天板として、装飾性の安全なガラスを使用して、耐熱、強度、傷付きなどの防御が施された無機性の装飾性表面ガラスのテーブルは、現在存在していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2016-69260号公報
【特許文献2】特開2005-305077号公報
【特許文献3】実用新案登録第3048641号公報
【特許文献4】実用新案登録第3212165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、家具表面には無機材質は一般に使用されていない。天板表面に耐熱、強度、傷付きなどの防御が施された無機質性の装飾性表面ガラスを使用したテーブルには使用されているが無機材料の家具とは期待されていない。前述したような装飾性と機能性から無機材料の使用が期待されているが、従来技術的に問題を解決することはなされていない、無機材の装飾複合ガラスをテーブルやカウンター等の載置台の天板として使用したものでたって、天板に液体等が内部へと浸透、高温物での耐熱効果、重量物の衝撃などによる損傷すること、及び無機質の装飾性が取り入れられていない状況であった。これらの課題を解決する目的で、カウンター、テーブル等の載置台の天板、或いは家具の装飾前板に使用される装飾性と機能性を持つ家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決すべく創案された本考案は、前記強化ガラス材の装飾性を増すためにポリエステル樹脂フイルムとポリ塩化ビニル樹脂フイルムの複合シートと貼った装飾性ガラス複合材を使用した家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料を提供する。
【0011】
ポリ塩化ビニル樹脂フイルムにポリエステル樹脂フイルムを貼り合わせた上に無機質性装飾性模様を描写・印刷した複合装飾シートの表面に均一に保護膜で被覆して平面性強化ガラスを張っている装飾性無機質模様体を使用して、前記装飾性無機質模様体の裏面になる複合装飾シートに基盤木製板を均一に粘着層になる特殊接着剤によって張り合わせた装飾性無機質模様複合体になっている家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料である。
【0012】
無機質模様を呈している装飾性無機質模様体は、厚さ4~5mmの前記強化ガラスの裏面に、複合装飾シートとしてレンガ積み模様、ブロック積み模様、タイル張り模様、モルタル塗り模様、及び堆積岩、花崗岩、玄武岩、大理石の岩石模様、並びに金属の表面状態模様、及びセラミック調模様とさび調模様における無機質の表面装飾性模様を描写・印刷した厚さ10~100μmのポリエステル樹脂フイルムに補強材として厚さ50~300μmのポリ塩化ビニル樹脂フイルムを接着させた複合装飾フイルム状シートを貼り合わせた無機質模様を表現した装飾性フイルム体であって、固定材としての厚さ10~50mm基盤木製板とを特殊ウレタン系接着剤によって接合させている。
【0013】
ポリエステル樹脂フイルムは、無機質の表面装飾性模様として、レンガ積み模様、ブロック積み模様、タイル張り模様、モルタル塗り模様の意匠性表現を呈する模様を、及び堆積岩、花崗岩、玄武岩、及び大理石の鉱物表面模様、並びに特殊金属の表面状態模様、及びセラミック調模様とさび調模様を呈する無機質を表現された表面模様を、平滑表面上に立体感をもったUVプリントされた厚さ10~100μmの装飾フイルム体にして、前記装飾フイルム体に厚さ50~300μmの前記ポリ塩化ビニル樹脂フイルムを接着させることによって無機性模様を補強されている。
【0014】
装飾性無機質模様複合体における強化ガラス材は、厚さ4~5mmの硬質無機性ガラスの軟化温度の高いカリ含有ガラスと硼珪酸ガラスであり、耐衝撃的効果を高めて、厚さに対するガラスの屈折効果によるガラスの下部面の装飾性無機質模様を浮き立たせる特殊様相を呈して、テーブル、食器棚の天板、或いは家具の安全な前板に使用される。
【0015】
前記ガラス材は、硬質無機性ガラスであって、軟化温度の高いカリガラス、硼珪酸ガラスである。ガラスとして化学強化ガラスを使用する場合については、ガラス組成として、質量%で、SiO 50~80%、Al 5~25%、B 0~15%、NaO 1~20%、KO 0~10%を含有する強化ガラス板を用いることが好ましい。ガラスとしては、ケイ酸塩ガラス、シリカガラスが用いられ、好ましくはホウ珪酸ガラス、ソーダライムガラス、アルミノ珪酸塩ガラスが用いられ、最も好ましくは無アルカリガラスが用いられる。ガラスシートとして無アルカリガラスを使用することで、化学的耐久性に優れるため液体等が付着してもガラスシートが劣化することを防止することができる。
【0016】
前記木質材は、積層合板、MDF,パチクルボード、合成板で、15~50mmの厚さであって、ガラス、装飾フイルムを固定、安定化させるために使用され、強度と重量、接着性に合わせて選択される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、無機質性装飾性模様を描写・印刷したポリ塩化ビニルフイルムをポリエステル樹脂フイルムに貼り合わせた複合装飾シートを均一に特殊接着剤にて張り合わせた前記平面性強化ガラスとからなる装飾性無機質模様体を使用して、前記装飾性無機質模様体の裏面に基盤木製板を張り合わせている装飾性無機質模様複合体で、前板、天板の表面性、装飾性を向上させて、無機質を表現された無機質の表面模様を呈している。家具の前板、テーブルやカウンター等の天板が主として使用でき、下部の無機質模様が従来ない装飾性ガラス体によって特殊様相を呈する。また前板、天板の表面性は200℃に対しても安定であり、さらに衝撃による模様の変化を示さず、強度、熱に安定な材料である。さらにこの材料は天板以外に建築用の壁材や間仕切り材にも適応できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料の斜視図である。
図2】家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料として使用したテーブル載置台の斜視図である。
図3】家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料として使用したカウンターの斜視図である。
図4】家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料として使用した食器棚の斜視図である。
図5】家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料と、ポリ塩化ビニール樹脂フイルムとポリエステル樹脂フイルムとの複合装飾シートと、前記装飾シートをガラス材に貼り合わせた装飾性ガラス体の断面図、構成図である。
図6】家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料の装飾性模様の種類の図である。A:セラミック調模様 B:レンガ積み立て模様 C:大理石模様 D:花崗岩模様
図7】家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料の装飾性模様の熱変化を示す図である。
図8】家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料の装飾性模様の衝撃変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
上記課題を解決すべく創案された本発明は、ガラス材と、前記ガラス材を保護するポリ塩化ビニル樹脂ーポリエステル樹脂の装飾シートと貼った複合ガラス材を使用した材料で、無機質模様を鮮明にした装飾性複合ガラス体であり、家具の前板、テーブルやカウンター等の天板に使用される。
【実施例0020】
無機質性装飾性模様を描写・印刷したポリ塩化ビニル樹脂フイルムにポリエステル樹脂フイルムを貼り合わせた複合装飾シートを均一に粘着層になる特殊接着剤にて張り合わせた前記平面性強化ガラスとからなる装飾性無機質模様体を使用して、前記装飾性無機質模様フイルム体の裏面に基盤木製板を張り合わせている装飾性無機質模様複合体になっている家具用無機質模様を呈する安全なガラス複合材料であった。
【0021】
装飾性無機質模様複合フイルム体は、厚さ4mmの前記強化ガラスの裏面に、大理石の岩石模様における無機質の表面装飾性模様を描写・印刷した厚さ00μmのポリ塩化ビニル樹脂フイルムに補強材としての50μmのポリエステル樹脂フイルムを接着させた複合装飾シートを貼り合わせた無機質模様を表現した装飾性フイルム体であって、固定材としての厚さ20mm基盤木製板とを特殊ウレタン系接着剤によって接合させた。
【0022】
ポリ塩化ビニル樹脂フイルムは、無機質の表面装飾性模様としてセラミック調模様とさび調模様を呈する無機質を表現された表面模様を、平滑表面上に立体感をもったUVプリントされた装飾フイルムシートにして、前記装飾フイルムシートに厚さ50μmの前記ポリエステル樹脂フイルムを接着させることによって模様を補強された。
【0023】
前記厚みは4mm強化ガラス材は、硬質無機性ガラスの軟化温度の高いカリ含有ガラスと硼珪酸ガラスであり、耐衝撃的効果を高めて、厚さに対するガラスの屈折効果によるガラスの下部面の装飾性無機質模様を浮き立たせる特殊様相を呈して、テーブルに使用された。この無機質材料の物性を測定した。測定は一般財団法人日本文化用品安全試験所にて、耐熱温度試験(100℃、1時間)と鋼球落下試験(1040gの鋼球を100cm上方自然落下)を行ったが、異常はなかった。
【実施例0024】
図2に示すように、装飾性無機質模様複合フイルム体は、厚さ4mmの前記強化ガラスの裏面に、堆積岩の岩石模様における無機質の表面装飾性模様を描写・印刷した厚さ50μmのポリ塩化ビニル樹脂フイルムに補強材としての100μmのポリエステル樹脂フイルムを接着させた複合装飾シートを貼り合わせた無機質模様を表現した装飾性フイルム体であって、固定材としての厚さ30mm基盤木製板とを特殊ウレタン系接着剤によって接合させた。
【0025】
ポリ塩化ビニル樹脂フイルムは、無機質の表面装飾性模様として、図6に示すような、、大理石の鉱物表面模様を呈する無機質を表現された表面模様を、平滑表面上に立体感をもったUVプリントされた装飾フイルムシートにして、前記装飾フイルムシートに厚さ100μmの前記ポリエステル樹脂フイルムを接着させることによって模様を補強した。
【0026】
前記ガラス材は、硬質無機性ガラスの軟化温度の高いカリガラスと硼珪酸ガラスとを含有させて耐衝撃的効果をもたらし、4mmの厚さのガラスの屈折効果によってガラスの下部面の模様を特殊様相に呈した
【0027】
前記複合シートの厚さ0.3mmを前記ガラス材に貼り合わせた、装飾性ガラス体を、幅900mm長さ1800mm厚さ30mm基盤木製板に接着させて、前記木質材は、MDFで図2に示すようにテーブルには厚さ30mmの無垢板で脚材を取り付けた。
【0028】
これらの試料で家具用無機質模様を呈するガラス複合材料の熱変化、衝撃変化を明らかにした。
1)熱変化
サンプルとして縦横15cmの正方形の硬質無機性ガラスに堆積岩の岩石模様を呈する無機質を表現された表面模様を呈した材料サンプルであり、マッフル炉に入れて、200℃の温度を30分保持と300℃の温度を30分保持した。
図7に示すように、200℃においては、全く変化しなく、安定であり、天ぷら油の落下、或いは天ぷら鍋の接触では変化がなく、200℃程度の温度に対応できる天板であることが証明された。
2)衝撃変化
縦横15cmの正方形の硬質無機性ガラスに堆積岩の岩石模様を呈する無機質を表現された表面模様を呈した材料サンプルを試料として、万能試験機(押圧強度)にて支点間距離10cmで、試験速度10mm/minにて試験した。
その結果、図8に示すように1.38KNの力で破壊して、模様の変化が起った。すなわち、天板として1.3KNの力に耐えうる硬質無機性ガラスに堆積岩の岩石模様を呈する無機質を表現された表面模様を呈した材料の商品であり、強度的にも優れた商品であることが分った。
【実施例3】
【0029】
図3に示すように、装飾性無機質模様複合フイルム体は、厚さ5mmの前記強化ガラスの裏面に、さび調模様における無機質の表面装飾性模様を描写・印刷した厚さ50μmのポリ塩化ビニル樹脂フイルムに補強材としての100μmのポリエステル樹脂フイルムを接着させた複合装飾シートを貼り合わせた無機質模様を表現した装飾性フイルム体であって、固定材としての厚さ20mm基盤木製板とを特殊ウレタン系接着剤によって接合させている。
【0030】
厚さ100μmの前記ポリエステル樹脂フイルムは、平滑な表面に、図6に示すような色彩をもつ意匠性表現を呈する模様を鮮明にプリントしたフイルムであり、塩化ビニル樹脂フイルムの接着によって保護された。この面が天板面に写った
【0031】
前記ガラス材は、硬質無機性ガラスの軟化温度の高いカリガラスと硼珪酸ガラスとを含有させて耐衝撃的効果をもたらし、3mmの厚さのガラスの屈折効果によってガラスの下部面の模様を特殊様相に呈している。このものを幅500mm。長さ1200mmのカウンターの天板に使用した。前記木質材は、積層合板30mmの厚さで図3に示すようなカウンターになった。結果として、実施例1と実施例2と同様な試験結果が得られた。
【実施例0032】
図4に示すように、装飾性無機質模様複合フイルム体は、厚さ5mmの前記強化ガラスの裏面に、モルタル塗り模様における無機質の表面装飾性模様を描写・印刷した厚さ50μmのポリ塩化ビニル樹脂フイルムに補強材としての100μmのポリエステル樹脂フイルムを接着させた複合装飾シートを貼り合わせた無機質模様を表現した装飾性フイルム体であって、固定材としての厚さ20mm基盤木製板とを特殊ウレタン系接着剤によって接合させた。
【0033】
厚さ50μmの前記ポリエステル樹脂フイルムは、平滑な表面に、図6に示すような色彩をもつ意匠性表現を呈する模様を鮮明にプリントしたフイルムであり、塩化ビニル樹脂フイルムの接着によって保護された。この面が天板面に写った。
【0034】
前記ガラス材は、硬質無機性ガラスの軟化温度の高いカリガラスと硼珪酸ガラスとを含有させて耐衝撃的効果をもたらし、4mmの厚さのガラスの屈折効果によってガラスの下部面の模様を特殊様相に呈した
【0035】
前記複合シートの厚さ0.3mmを前記ガラス材に貼り合わせた、装飾性ガラス体を、厚さ20mm基盤木製板に接着させて、前記木質材は、MDFで図4に示すように食器棚の前板として取り付けた。結果として、実施例1と実施例2と同様な試験結果が得られた。
【符号の説明】
【0036】
1 無機質模様を呈するガラス複合材料複合ガラス
2 強化ガラス材
3 複合装飾性シート
4 透明接着剤
5 木質材
6 粘着層
7 装飾性ガラス複合材からなる天板
8 保護層
9 ポリ塩化ビニル樹脂フイルム
10 ポリエステル樹脂フイルム
11 テーブル
12 カウンター
13 扉
14 前板
15 装飾性無機質模様体
16 装飾性無機質模様複合体
17 レンガ積み、ブロック積み、タイル張り、モルタル塗り模様
18 岩石模様
19 セラミック調、さび調
20 固定材
21 食器棚
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8