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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022052708
(43)【公開日】2022-04-04
(54)【発明の名称】ボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー
(51)【国際特許分類】
   E04H 9/02 20060101AFI20220328BHJP
   F16F 15/08 20060101ALI20220328BHJP
   F16F 15/02 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
E04H9/02 311
F16F15/08 E
F16F15/02 E
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021087645
(22)【出願日】2021-05-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-06
(31)【優先権主張番号】202011007211.X
(32)【優先日】2020-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521029944
【氏名又は名称】崔 海元
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】崔 海元
【テーマコード(参考)】
2E139
3J048
【Fターム(参考)】
2E139AA01
2E139AB13
2E139AC19
2E139BA17
2E139BD15
3J048AB01
3J048AC01
3J048BA13
3J048BA17
3J048BE12
3J048CB21
3J048EA38
(57)【要約】      (修正有)
【課題】大きい摩擦力の発生に必要な強い圧力が保証できるボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーを提供する。
【解決手段】上芯材1と下芯材2を備え、上芯材1及び下芯材2にはいずれも引張ブレース接続孔が設けられ、上芯材1及び下芯材2の両側にはいずれもゴム板3が設けられ、ゴム板3の外側にはいずれもカバープレート7が設けられ、上芯材1、下芯材2、ゴム板3には、それぞれ複数のボルト用の長孔が設けられ、カバープレート7には、ボルト用の長孔にマッチングする複数のボルト用の丸孔が設けられ、ボルト用の長孔及びボルト用の丸孔がボルト11で接続されているボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーを開示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上芯材(1)と下芯材(2)とを備え、前記上芯材(1)及び前記下芯材(2)にはいずれも引張ブレース接続孔(12)が設けられ、前記上芯材(1)及び前記下芯材(2)の両側にはいずれもゴム板(3)が設けられ、前記ゴム板(3)の外側にはいずれもカバープレート(7)が設けられ、前記上芯材(1)、下芯材(2)、ゴム板(3)には、それぞれ複数のボルト用の長孔(8)が設けられ、前記カバープレート(7)には、前記ボルト用の長孔(8)にマッチングする複数のボルト用の丸孔(10)が設けられ、
複数のボルト(11)を備え、
前記上芯材(1)の長孔(8)と前記ゴム板(3)の長孔(8)と前記カバープレート(7)丸孔(10)とがボルト(11)で接続されることにより直接加圧され、且つ、前記下芯材(2)の長孔(8)と前記ゴム板(3)の長孔(8)と前記カバープレート(7)丸孔(10)とがボルト(11)で接続されることにより直接加圧されていることを特徴とするボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。
【請求項2】
前記上芯材(1)と前記下芯材(2)との間には隙間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。
【請求項3】
前記上芯材(1)、前記下芯材(2)及び前記カバープレート(7)は、いずれも鋼板であることを特徴とする請求項1又は2に記載のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。
【請求項4】
前記ゴム板(3)は、スチレンブタジエンゴム板又は天然ゴム板であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。
【請求項5】
前記ボルト(11)は、高強度ボルトであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築制振の技術分野に属し、具体的には、ボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー(SAI制振ダンパー)に関する。
【背景技術】
【0002】
地震は、人類に多くの災難をもたらし、人々がよく覚えている中国のウェンチュアン(Wenchuan)地震と唐山地震は多くの犠牲者と経済的損失をもたらした。人類に対する地震の脅威はあまりにも大きく、人々がどこにいても地震が発生し、人々の生命が危険にさらされる可能性がある。
【0003】
建築技術者は、建物への地震被害を軽減するために、建物に対して耐震構造、免震構造、及び制振構造の3つの構造を提案している。
【0004】
(1)耐震構造:耐震構造は、建物の耐力により地震による慣性力を抵抗し、建物の安全性を確保する構造である。耐震構造の欠点は、大地震時の激しい揺れによって一部の建物が損壊したり倒壊したりすることがあり、安全性や地震後のメンテナンスも課題になっている。
【0005】
(2)免震構造:免震構造は、免震措置や免震設備を利用して地震の作用を弱め、削減するため、構造が受けた地震の作用を大幅に低下させる。免震構造の欠点は、免震層を追加する必要があるため、その分、建築コストの大幅増加につながる。
【0006】
(3)制振構造:建築制振(構造のエネルギー散逸制振技術)は、構造物の特定の場所(例えば、ブレース)などにエネルギー吸収装置を配置し、摩擦力及び変形によって地震により構造に発生するエネルギーを吸収し、本体構造に発生する地震力エネルギーを低減させる構造である。それによって構造の破壊や倒壊を回避し、制振制御の目的に達成する。既存の制振装置は、主に1)制振用油圧ダンパー、2)アンボンドブレース(制振引張ブレース)、3)ボルト間接加圧制振ダンパー(片持ち式加圧方法)などがある。
【0007】
現在、中国で比較的に広く使用される制振装置は油圧制振ダンパーであり、油圧制振ダンパーの欠点は価格が比較的高いため、建築コストが高くなる可能性がある、日本等の国ではアンボンドブレースの使用が多く、その欠点は震災後に鋼製芯材が塑性変形することにより、弾性が失う。よって鋼製芯材を交換しなければならない。これは震災後、メンテナンス費用の大幅の増加につながる。この他、アンボンドブレース自体の価格も比較的高いので建築コストも問題となっている。また、ボルト間接加圧制振ダンパーの欠点は、ボルトが鋼板片持ちばりを介して間接加圧するため、発生できる摩擦力が比較的小さく、一般的に超小型の建物に適用されるが、中大型の建物への適用は疑問になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の背景技術で言及される問題を鑑みて、本発明は、ボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーを提供することを目的とする。上記の技術的目的を達成するために、本発明は以下の技術案を採用する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーは、上芯材と下芯材とを備え、前記上芯材及び前記下芯材にはいずれも引張ブレース接続孔が設けられ、前記上芯材及び前記下芯材の両側にはいずれも第1ゴム板が設けられ、前記第1ゴム板の外側には、前記上芯材にマッチングする上フィラープレートと、前記下芯材にマッチングする下フィラープレートとが設けられ、前記上フィラープレート及び前記下フィラープレートの外側には、前記第1ゴム板と同じ構造の第2ゴム板が設けられ、前記第2ゴム板の外側にはカバープレートが設けられ、前記上芯材、下芯材、第1ゴム板、上フィラープレート、下フィラープレート、及び第2ゴム板には、ボルト用の長孔が設けられ、前記カバープレートには、ボルト用の長孔にマッチングするボルト用の丸孔が設けられ、前記ボルト用の長孔及び前記ボルト用の丸孔にはボルトが接続されている。
【0010】
本発明の好ましい態様として、前記上芯材と前記下芯材との間には隙間が設けられている。
【0011】
本発明の好ましい態様として、前記上芯材及び前記下芯材はいずれもSN材の鋼板である。
【0012】
本発明の好ましい態様として、前記上芯材及び前記下芯材はいずれもSM材の鋼板である。
【0013】
本発明の好ましい態様として、前記上芯材及び前記下芯材はいずれもSS材の鋼板である。
【0014】
本発明の好ましい態様として、前記第1ゴム板及び前記第2ゴム板の材料はいずれもスチレンブタジエンゴムである。
【0015】
本発明の好ましい態様として、前記第1ゴム板及び前記第2ゴム板の材料はいずれも天然ゴムである。
【0016】
本発明の好ましい態様として、前記上フィラープレート、前記下フィラープレート、及び前記カバープレートは、いずれも鋼板である。
【0017】
本発明の好ましい態様として、前記ボルトは、高強度ボルトである。
【0018】
本発明の好ましい態様として、ボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーは、少なくとも、上芯材と下芯材とを備え、前記上芯材及び前記下芯材にはいずれも引張ブレース接続孔が設けられ、前記上芯材及び前記下芯材の両側にはいずれもゴム板が設けられ、前記ゴム板の外側にはいずれもカバープレートが設けられ、前記上芯材、下芯材、ゴム板には、それぞれ複数のボルト用の長孔が設けられ、前記カバープレートには、前記ボルト用の長孔にマッチングする複数のボルト用の丸孔が設けられ、複数のボルトを備え、前記上芯材の長孔と前記ゴム板の長孔と前記カバープレート丸孔とがボルトで接続されることにより直接加圧され、且つ、前記下芯材の長孔と前記ゴム板の長孔と前記カバープレート丸孔とがボルトで接続されることにより直接加圧されている。
【発明の効果】
【0019】
本発明の有益な効果は以下の通りである。
【0020】
1、本発明は、ボルトで直接加圧する方式を採用することによって、大きい摩擦力の発生に必要な強い圧力が保証できる。それ以外に、芯材とフィラープレートはボルト用の長孔が採用されているため、地震時、部品には摩擦力以外の力は発生しない。これにより、各ゴム板のゴムの柔軟性が十分に発揮でき、建物の震度をある程度まで下げることができる。よって地震による建物の破壊を効果的に回避し、最終的に人の生命と財産の安全を守るという目的を達成することができる。
【0021】
2、本発明は、復元能力が高く、地震後に各部品は迅速に元の状態に復元するため部品を交換する必要がないため、メンテナンス費用を節約することができる。
【0022】
3、本発明は、低コストで、施工及びメンテナンスが特に便利であるため、幅広く使われることが考えられる。
【0023】
4、本発明は、ボルトで直接加圧する方式を採用することによって、非常に大きい摩擦力を発生することができ、このダンパーは大、中、小の各型の建物に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明は、図面に示された非限定的な実施例によってさらに説明することができる。
図1】本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーの実施例の構造模式図である。
図2】本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーの実施例の断面構造模式図である。
図3】本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーの実施例における第1ゴム板の構造模式図である。
図4】本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーの実施例における芯材(上芯材及び下芯材)の構造模式図である。
図5】本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーの実施例におけるカバープレートの構造模式図である。
図6】本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーの実施例における上フィラープレートの構造模式図である。
図7】本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーの実施例の使用状態の構造模式図である。
図8】本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーの別の実施例の断面構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、当業者が本発明をよりよく理解できるようにするために、図面及び実施例を参照しながら本発明の技術案をさらに説明する。
【0026】
図1図7に示すように、本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーは、上芯材1と下芯材2とを備え、上芯材1及び下芯材2にはいずれも引張ブレース接続孔12が設けられ、上芯材1及び下芯材2の両側にはいずれも第1ゴム板3が設けられ、第1ゴム板3の外側には、上芯材1にマッチングする上フィラープレート4と、下芯材2にマッチングする下フィラープレート5とが設けられ、上フィラープレート4及び下フィラープレート5の外側には、第1ゴム板3と同じ構造の第2ゴム板6が設けられ、第2ゴム板6の外側にはカバープレート7が設けられ、上芯材1、下芯材2、第1ゴム板3、上フィラープレート4、下フィラープレート5、及び第2ゴム板6には、ボルト用の長孔が設けられ、カバープレート7には、ボルト用の長孔にマッチングするボルト用の丸孔10が設けられ、ボルト用の長孔8及びボルト用の丸孔10にはボルト11が接続されている。
【0027】
本実施例では、使用する際に、建物で発生した地震力は、上部の引張ブレース13を介して上芯材1に伝達し、上芯材1に入った力は、第1ゴム板3と第2ゴム板6と上フィラープレート4経由で摩擦力としてカバープレート7に伝達する。カバープレート7に伝達された摩擦力は、第1ゴム板3と第2ゴム板6と下フィラープレート5経由で下芯材2に伝達する。最後に下芯材2から下部の引張ブレース13に伝達する。本ダンパーはボルト11により直接加圧することで、ダンパーが必要とする大きい摩擦力が確保できると共に、ゴムの柔軟性を十分に発揮させて制振の目的を達成する。
【0028】
ここで、上芯材1と下芯材2との間には隙間が設けられている。
【0029】
ここで、上芯材1及び下芯材2の厚さ寸法は12mmであり、上芯材1及び下芯材2はいずれもSN490A鋼板とすることができる。各厚さ寸法は、対象物に応じて任意に選択でき、鋼板の種類も対象物に応じて任意に選択できる。
【0030】
ここで、上芯材1及び下芯材2の厚さ寸法は12mmであり、上芯材1及び下芯材2はいずれもSM490A鋼板とすることができる。各厚さ寸法は、対象物に応じて任意に選択でき、鋼板の種類も対象物に応じて任意に選択できる。
【0031】
ここで、上芯材1及び下芯材2の厚さ寸法は12mmであり、上芯材1及び下芯材2はいずれもSS400鋼板とすることができる。各厚さ寸法は、対象物に応じて任意に選択でき、鋼板の種類も対象物に応じて任意に選択できる。
【0032】
ここで、第1ゴム板3及び第2ゴム板6の厚さ寸法は6mmであり、第1ゴム板3及び第2ゴム板6はいずれもスチレンブタジエンゴム板とすることができる。各厚さ寸法は、対象物に応じて任意に選択でき、ゴムの種類も対象物に応じて任意に選択できる。
【0033】
ここで、第1ゴム板3及び第2ゴム板6の厚さ寸法は6mmであり、第1ゴム板3及び第2ゴム板6はいずれも天然ゴム板とすることができる。各厚さ寸法は、対象物に応じて任意に選択でき、ゴムの種類も対象物に応じて任意に選択できる。
【0034】
ここで、上フィラープレート4及び下フィラープレート5の厚さ寸法は3mmであり、カバープレート7の厚さ寸法は12mmであり、上フィラープレート4、下フィラープレート5、及びカバープレート7は、いずれもSS400材の鋼板とすることができる。各厚さ寸法は、対象物に応じて任意に選択でき、鋼板の種類も対象物に応じて任意に選択できる。
【0035】
ここで、ボルト11は、16-M20高強度ボルトである。高強度ボルトは、対象物に耐え得る強度を有する任意のボルトを選択することができる。
【0036】
図8は、本発明のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーにおける別の実施例の断面構造模式図を示す。
【0037】
図1、3~5、7、8に示すように、本発明の別の実施例のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパーは、上芯材1と下芯材2とを備え、上芯材1及び下芯材2にはいずれも引張ブレース接続孔12が設けられ、上芯材1及び下芯材2の両側にはいずれもゴム板3が設けられ、ゴム板3の外側にはいずれもカバープレート7が設けられ、上芯材1、下芯材2、ゴム板3には、それぞれ複数のボルト用の長孔8が設けられ、カバープレート7には、ボルト用の長孔8にマッチングする複数のボルト用の丸孔10が設けられている。
【0038】
そして、複数のボルト11を備え、上芯材1の長孔8とゴム板3の長孔8とカバープレート7丸孔10とがボルト11で接続されることにより直接加圧され、且つ、下芯材2の長孔8とゴム板3の長孔8とカバープレート7丸孔10とがボルト11で接続されることにより直接加圧されている。
【0039】
図2に示す実施例に対して、上フィラープレート4、下フィラープレート5、及び第2ゴム板6を省略しても同様な効果が得られる。また、上フィラープレート、下フィラープレート、及びゴム板をさらに追加して多層に構成することもできる。
【0040】
図8に示す実施例では、さらなる低コスト化が可能であり、本発明の有益な効果を奏することができる。
【0041】
上述した実施例は、本発明の原理及びその効果を例示的に説明するだけであり、本発明を限定するためのものではない。当業者であれば、本発明の精神及び趣旨から逸脱することなく、上記の実施例を修正又は変更することができる。従って、当業者の本発明に開示された精神及び技術的思想から逸脱することなく達成した全ての同等の修正又は変更は、依然として本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0042】
1 上芯材、2 下芯材、3 第1ゴム板、4 上フィラープレート、5 下フィラープレート、6 第2ゴム板、7 カバープレート、8 ボルト用の長孔、10 ボルト用の丸孔、11 ボルト、12 引張ブレース接続孔、13 引張ブレース、14 引張ブレース継手部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上芯材(1)と下芯材(2)とを備え、前記上芯材(1)及び前記下芯材(2)にはいずれも引張ブレース接続孔(12)が設けられ、前記上芯材(1)及び前記下芯材(2)の両側にはいずれもゴム板(3)が設けられ、前記ゴム板(3)の外側にはいずれもカバープレート(7)が設けられ、前記上芯材(1)及び前記下芯材(2)は、それぞれ複数のボルト用の長孔(8)が設けられ、前記ゴム板(3)には、前記上芯材(1)の複数のボルト用の長孔の数と前記下芯材(2)の複数のボルト用の長孔の数との和に等しい数の複数のボルト用の長孔(8)が設けられ、前記カバープレート(7)には、前記ゴム板(3)の複数のボルト用の長孔の数に等しい数の複数のボルト用の丸孔(10)が設けられ、
複数のボルト(11)を備え、
前記上芯材(1)のそれぞれ一つの長孔(8)と前記ゴム板(3)のそれぞれ一つの長孔(8)と前記カバープレート(7)のそれぞれ一つの丸孔(10)とが対応してそれぞれ一つのボルト(11)で接続されることにより直接加圧され、且つ、前記下芯材(2)のそれぞれ一つの長孔(8)と前記ゴム板(3)のそれぞれ一つの長孔(8)と前記カバープレート(7)のそれぞれ一つの丸孔(10)とが対応してそれぞれ一つのボルト(11)で接続されることにより直接加圧されていることを特徴とするボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。
【請求項2】
前記上芯材(1)と前記下芯材(2)との間には隙間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。
【請求項3】
前記上芯材(1)、前記下芯材(2)及び前記カバープレート(7)は、いずれも鋼板であることを特徴とする請求項1又は2に記載のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。
【請求項4】
前記ゴム板(3)は、スチレンブタジエンゴム板又は天然ゴム板であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。
【請求項5】
前記ボルト(11)は、高強度ボルトであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のボルト直接加圧型のゴム制振ダンパー。