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  • 特開-血中酸素濃度改善剤 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022052797
(43)【公開日】2022-04-05
(54)【発明の名称】血中酸素濃度改善剤
(51)【国際特許分類】
   A23L 33/10 20160101AFI20220329BHJP
   A23L 21/20 20160101ALN20220329BHJP
【FI】
A23L33/10
A23L21/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020159239
(22)【出願日】2020-09-24
(71)【出願人】
【識別番号】000229162
【氏名又は名称】日本ソリッド株式会社
(72)【発明者】
【氏名】波多野 倫
【テーマコード(参考)】
4B018
4B041
【Fターム(参考)】
4B018LE01
4B018LE02
4B018LE03
4B018LE04
4B018LE05
4B018MD78
4B018ME14
4B041LC10
4B041LD01
4B041LE01
4B041LE02
4B041LK40
(57)【要約】
【課題】
本発明は天然物由来の物質を用いて血中の酸素濃度を高める血中酸素濃度改善剤を提供することにある。
【解決手段】
プロポリスおよび/またはその抽出物を有効成分とする血中酸素濃度改善剤。

【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロポリスおよび/またはその抽出物を有効成分とすることを特徴とする血中酸素濃度改善剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液中の酸素濃度を高めるための血中酸素濃度改善剤に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に血中酸素濃度が低下すると、欠伸がよく出るようになり、また疲れ易く、集中力が低下する症状が表れる。これらの治療薬として代表的なものが鉄剤である。
成人男性が食事から吸収する鉄の量は、1日約1mgと言われている。通常約1mgの鉄が汗、尿、便などと共に体外に失われている。成人女性では、月経があるために鉄の喪失は男性よりも多く、吸収すべき鉄の量は1日1.5~2.5mgと言われている。鉄は食事中の含有量の約1/10しか吸収されない。食事中の鉄の所要量は、成人男性では、10mg/日、12~49歳の女性では、15mg/日である。
その他の薬剤としてはビタミンB12製剤、葉酸製剤、ビタミンB製剤などが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明者は、自然界に着目して有効な物質の検索を試みた。自然界の生物は、必ず自己防衛する手段をもって子孫繁栄に備えるための自然摂理を有している。
そこで人間に副作用を与えない物質で、古今から日常的に使用されているものの中から有効物質を見出すとすれば、昆虫の蜂の防衛手段に学ぶことが多い。空中を飛翔して花の蜜を取る蜂にはあらゆる汚染物質が体に付着する環境にあり、巣穴を通り巣の奥に入って、蜜やローヤルゼリーを貯留する作業を必須とする。外からの侵入は身体にあらゆる汚染物質との接触もあるはずで、その防衛に巣の巣壁を構成する樹脂状または蝋状の物質により、あらゆる汚染を防御するとされている。
また蜂が生産するローヤルゼリーおよびプロポリス・蜜蝋には多種な効果を有する。例えばローヤルゼリーは働き蜂が食べた花粉やはちみつを体内で消化分解して作られ、その成分にはアミノ酸やタンパク質、ビタミン類、ミネラル類、糖質、デセン酸が含まれ、特にデセン酸には強い抗菌作用を有している。
本発明者は、この巣壁を構成する樹脂状または蝋状物質に着目して、種々研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0004】
なわち、本発明は、プロポリスおよび/またはその抽出物を有効成分とする血中酸素濃度改善剤である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の血中酸素濃度改善剤を服用すると血中酸素濃度(SpO)が常に98~99の値が保持される。したがって欠伸がでなくなると共に疲れも感じることなく、集中力の低下も感じられない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】は、本発明の血中酸素濃度改善剤を連日服用したときの血中酸素濃度値(SpO)を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の血中酸素濃度改善剤に使用するプロポリスは、ミツバチの巣の巣壁を構成する樹脂状又は蝋状の物質である。そしてこのプロポリスには桂皮酸誘導体、フラボノイド、ビタミン、ミネラル等が含有されていることが知られている。
このプロポリスを採取するために利用されるミツバチとしては、例えばセイヨウミツバチ、アフリカ蜂化ミツバチ等を揚げることができるが、特に限定するものではなく、いずれのミツバチも利用できる。
また産地も例えばブラジル、中国、ヨーロッパ諸国、オセアニア、アメリカ等が揚げられるが、それ以外のいずれの産地のものでも好適に使用することができる。
【0008】
プロポリスは、原塊であってもよく、これを粉末化したり、抽出操作を加え、抽出物として種々の形態で使用することもできる。抽出物を得る方法としては、例えば水、親水性有機溶剤を用い常法に従って抽出することができる。特に親水性有機溶剤で抽出されたものは、プロポリスの有効成分がバランスよく抽出されているので好適である。
【0009】
本発明の血中酸素濃度改善剤の形態は粉末状、顆粒状、液状、ペースト状のいずれでもよい。例えば粉末剤、顆粒剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤等の形態ですることができる。
【0010】
また本発明の血中酸素濃度改善剤は、治療剤以外に血中酸素濃度低下予防剤として日常的に使用することができる外、さらに健康食品、機能性食品、栄養補助食品、サプリメント、特定食保健用食品として使用することもできる。
【0011】
本発明のプロポリスおよび/またはその抽出物は、経口投与(摂取)あるいは経鼻投与されてもよく、直接投与または水に溶かしたものを投与、更に綿棒等に染み込ませたものを口および鼻の粘膜に塗布することも好適である。
本発明のプロポリスおよび/またはその抽出物を綿棒等に染み込ませたものを口の粘膜の舌に塗布すると唾液とともに口の粘膜全体に広がり喉等に塗布され、喉に付着する雑菌や、口から入る雑菌が痰に溶け出し、痰とともに外へ出す。
さらに、本発明のプロポリスおよび/またはその抽出物を綿棒等に染み込ませたものを鼻の粘膜に塗布すると鼻の粘膜に付着する雑菌や、鼻から入る雑菌が鼻汁に溶け出し、鼻汁が出て、鼻詰まりを解消すると共に頭もすっきりして好適である。
本発明のプロポリスおよび/またはその抽出物の使用量は、例えば体重60kgの成人一日当たり、1mg~10g、好ましくは50mg~8gが好適である。
【0012】
次に本発明を具体的に説明するために実施例を揚げるが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例
毎日血中酸素濃度改善剤〔プロポリス30(株式会社山田養蜂所製)〕1gを毎日服用し、毎日9時、12時、18時に血中酸素濃度(SpO)を血中酸素濃度測定器〔NISSEIパルスオキシメーター パルスフィットBO-650(日本精密測器株式会社製)〕を使用し測定し、一日3回の測定値の中間値をその日の値とした。その結果は図1に示す通りである。
図1から明らかなように、服用後は最適な血中酸素濃度値で推移し、好適であった。
図1