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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022052856
(43)【公開日】2022-04-05
(54)【発明の名称】美顔用マスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220329BHJP
【FI】
A41D13/11 D
A41D13/11 H
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020159352
(22)【出願日】2020-09-24
(71)【出願人】
【識別番号】512255192
【氏名又は名称】株式会社リファイン
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】保坂 雅彦
(57)【要約】
【課題】衛生マスクとしての飛沫感染防止の機能を備えつつ、着用するだけで美容効果を奏する美顔マスクを提供することを目的とする
【解決手段】着用者の顔面の対象部位を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の左右端縁部から延在した係合面部と、前記係合面部の表面に位置調整自在に係合し前記マスク本体部を着用するための耳掛け部と、を備えるマスクであって、前記マスク本体部をマスク基体とマスク表面部からなる複数の積層構造とし、また、前記係合面部をマスク基体と係合表面部からなる複数の積層構造としたことを特徴とする美顔用マスクである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の顔面の対象部位を覆うマスク本体部と、
前記マスク本体部の左右端縁部から延在した係合面部と、
前記係合面部の表面に位置調整自在に係合し前記マスク本体部を着用するための耳掛け部と、
を備えるマスクであって、
前記マスク本体部をマスク基体とマスク表面部からなる複数の積層構造とし、
また、前記係合面部をマスク基体と係合表面部からなる複数の積層構造とした
ことを特徴とする美顔用マスク。
【請求項2】
前記マスク基体の裏面全体にゲルマニウムおよびトルマリンを混合した粉体組成物を一定間隔離間して印刷したことを特徴とする請求項1に記載の美顔用マスク。
【請求項3】
前記耳掛け部と前記係合面部との係合手段を面ファスナーとしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の美顔用マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、衛生機能を備えた美顔用マスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、美顔方法としては、顔面に直接美容液を塗布したり、美容液を含浸したパック剤を顔面に装着したりする方法がある。しかしながら、美容液を塗布する方法においては、皮膚の内部まで美容液が浸透することがなく、高い美容効果が期待できない。また、パック剤を装着する美顔方法においては、皮膚表面の汚れを除去するにとどまり、皮膚全体を活性化させるような美顔効果は期待できない。
【0003】
かかる美顔方法の欠点を解消する手段として種々の手段が考えられている。
【0004】
例えば、特許文献1には、二層構造の顔面用マスク体であって、顔面側の一層目には加熱によって遠赤外線を放射するセラミックスを含有した綿布部材で構成し、二層目にはマグネット成分を含んだラバー部材を配置する構成の美顔健康マスクが開示されている。これにより、当該マスクを装着するだけで皮膚下の真皮層の働きを活性化して頭皮温度や毛髪温度を健康的な状態にできることが記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、スズまたはアルミニウムからなる板状の成形体を利用した遠赤外線作用を利用した顔面パックについて開示されている。これにより、特許文献2に記載の顔面パックは、体温で昇温されたスズまたはアルミニウムから遠赤外線が放射され、顔面の角質層、皮下細胞組織を活性化して顔面を良好な状態に維持できることが記載されている。
【0006】
また、特許文献3には、磁気体面を有し顔面に沿うように形成された美顔用の顔面マスクについて記載されている。これにより、特許文献3に記載の美顔用顔面マスクは、長時間の着用を必要とすることなく磁気作用及び鎮痛作用を発揮できる効果を備えていることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3013393号公報
【特許文献2】実開平7-27411号公報
【特許文献3】特開2000-14807号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
かかる特許文献1~3は、顔に装着するだけで美容効果があることを謳っているものの、例えば、赤外線を含んだものでは、十分な遠赤外線輻射効果が得られないばかりか、それ以外の特段の美容効果も得られないものであった。また、特許文献1~3に記載のいずれの美顔用マスクも、顔面に装着することで美容効果を発揮するため、マスク装着時に息苦しくないように鼻孔または口元に開口部を有しており、衛生環境の良い空間でしか利用できなかった。
【0009】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消するための発明であり、外出先でも利用できるように衛生マスクとしての飛沫感染防止の機能を備えつつ、着用するだけで美容効果を奏する美顔マスクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様に係る美顔用マスクは、着用者の顔面の対象部位を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の左右端縁部から延在した係合面部と、前記係合面部の表面に位置調整自在に係合し前記マスク本体を着用するための耳掛け部と、を備えるマスクであって、前記マスク本体部をマスク基体とマスク表面部からなる複数の積層構造とし、また、前記係合面部をマスク基体と係合表面部からなる複数の積層構造としたものである。
【0011】
本発明の第2の態様に係る美顔用マスクは、前記マスク基体の裏面全体にゲルマニウムおよびトルマリンを混合した粉体組成物を一定間隔離間して印刷したものである。
【0012】
本発明の第3の態様に係る美顔用マスクは、前記耳掛け部と前記係合面部との係合手段を面ファスナーとしたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1の態様に係る美顔マスクは、着用者の顔面の対象部位を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の左右端縁部から延在した係合面部と、前記係合面部の表面に位置調整自在に係合し前記マスク本体を着用するための耳掛け部と、を備えるマスクであって、前記マスク本体部をマスク基体とマスク表面部からなる複数の積層構造とし、また、前記係合面部を前記マスク基体と係合表面部からなる複数の積層構造としたことにより、係合面部に係合する耳掛け部の位置調整を自在とし、マスク装着者の顔面形態に沿うようにマスク本体を装着できる。
また、マスク本体部をマスク基体とマスク表面部の積層構造としたため、マスク基体とマスク表面部の間に空気の層が形成され、マスク着用時におけるマスク基体とマスク着用者の肌との間の空間の保湿性と保温性を向上できる。
また、係合面部の表面に位置調整自在に係合する耳掛け部を有することにより、マスク着用者の顔面形態に沿うようにマスクを装着でき、マスクと顔面との間を密着できる効果がある。
【0014】
本発明の第2の態様に係る美顔用マスクは、前記マスク基体の裏面全体にゲルマニウムおよびトルマリンを混合した粉体組成物を一定間隔離間して印刷したことにより、マスク着用者のマスク装着部分全体にゲルマニウムによる遠赤外線の放射作用と、トルマリンによるマイナスイオンの生成により、肌の新陳代謝を促進する作用を及ぼし、美肌効果および保温効果をマスク装着部位全体に及ぼすことができる。
【0015】
本発明の第3の態様に係る美顔用マスクは、前記耳掛け部と前記係合面部との係合手段を面ファスナーとしたことにより、美顔用マスクの左右端部を面で耳部側に引張ることとなり、マスクを着用者の肌に可及的に沿わせて密着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係る美顔用マスクを示す表面側の斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る美顔用マスクのマスク基体とマスク表面部と係合面部を示す分解斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る美顔用マスクを示す側面図である。
図4】本発明の実施形態に係る美顔用マスクを示す正面図である。
図5】本発明の実施形態に係る耳掛け部を示す図であり、(a)は表面側を示す図であり、(b)は裏面側を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係る美顔用マスクの図4のA-A線断面図である。
図7】本発明の実施形態に係る美顔用マスクを装着した状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、保湿・保温機能を備えた美顔用のマスクにおいて、ゲルマニウムおよびトルマリンが有する遠赤外線の放射作用、および効率的なマイナスイオンの生成作用により肌の新陳代謝を活性化して肌のターンオーバーを促進するものであるとともに血行促進による免疫向上、美肌効果・保湿効果を向上しようとするものである。
【0018】
本発明の実施形態について図1~7を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の美顔用マスクの全体像を示す斜視図であり、図2は、本発明の美顔用マスクの着用者側から見た斜視図であり、図3および図4はその側面図および正面図であり、図5は、耳掛け部を示す図であり、図6は、マスク基体とマスク表面部とが積層構造であることを示す断面図であり、図7は、本発明の美顔用マスクを装着した状態を示す模式図である。なお、以下の説明においては、美顔用マスクMを装着した際の鼻側および口側を上下方向とし、また、マスクを装着した際の顔面側を後側とし、その反対側を前側とする。さらに、上下方向および前後方向のいずれにも直交する方向を左右方向とする。
【0019】
本実施形態に係る美顔用マスクMは、マスク着用者がウイルスなどに飛沫感染することを防止するとともに、保湿・保温効果を向上しつつ、肌の新陳代謝を促進して美容効果を高めるためのマスクである。
【0020】
美顔用マスクMは、図1及び図7に示すように、マスク着用時に鼻孔及び口元の前方に位置する左右のマスク本体部10、10と、左右のマスク本体部10の左右端縁部10a、10bから左右方向にそれぞれ延在した左右の係合面部20、20と、左右の係合面部20、20の表面に係合し美顔用マスクMをマスク着用者の耳部で位置調整自在に係止するための耳掛け部30と、で構成している。
【0021】
マスク本体部10は、図2に示すように、マスク着用者の肌側に位置する左右一対のマスク基体11、11と、マスク基体11、11の前面に位置するマスク表面部12とを有している。
【0022】
マスク基体11は、一定の厚みと弾力性を有しており、左右方向の一端部を上下方向に幅広とする幅広片部11aと、左右方向の他端部を幅広片部11aよりも上下方向に幅狭とする幅狭片部11bと、幅広片部11aから幅狭片部11bに向けて漸次幅狭となるように略円弧状に連続した上下片部11c、11dとで構成している。
【0023】
幅広片部11aは、図3に示すように、前方膨出の円弧状に構成している。左右一対のマスク基体11、11は、幅広片部11a、11aを上端部から下端部にかけて縫製している。これにより、マスク基体11、11は幅広片部11a、11aを中心に左右の幅狭片部11b、11bを左右拡開方向に離反できる(図4参照)。すなわち、本実施形態に係る美顔用マスクMは、左右一対の幅広片部11a、11aを縫製して連結することで、美顔用マスクMを着用した際に幅広片部11a、11aを前方膨出形態とし、マスク基体11と鼻孔および口元の間に呼吸用空間Sを形成している(図7参照)。
【0024】
呼吸用空間Sは、図7に示すように、マスク基体11を構成する幅広片部11a、幅狭片部11b、及び上下片部11c、11dと、マスク着用者の肌との間に形成された閉塞空間である。そのため、呼吸用空間Sは、マスク着用者が呼吸する度にマスク着用者が排出する周囲温度よりも高温で湿潤状態の空気で充足される。マスク着用者が排出する空気は、周囲温度よりも高温の約35度の空気を排出しており、さらに、その空気には多量の水分を含有している。すなわち、マスク基体11の裏面側は、呼吸用空間Sの高温・湿潤状態により常に一定の温度で多量の水分と接触する状態を形成している。また、マスク基体11は、前述の通り一定の厚みを有しており、呼吸用空間Sを充足する水分をできるだけ吸収できるように構成している。
【0025】
また、マスク基体11は、裏面側にゲルマニウムとトルマリンの粉体を混合した粉体組成物Pをドット状に印刷している。
【0026】
粉体組成物Pは、一定の割合で混合したゲルマニウムとトルマリンの各粒子の分散状態を維持しつつ乾燥固化してマスク基体11に印刷されている。これにより、粉体組成物Pは、乾燥固化する際の水分消失による収縮作用で変形した状態で固定されており、常時圧力がかかった状態で固定されている。すなわち、粉体組成物Pを構成するゲルマニウムおよびトルマリンには、常時圧力が生起された状態となる。
【0027】
ここで、トルマリンは、永久電極と称される電気的特性を備えた鉱物である。従来、トルマリンの電気的特性を利用することで水を電気分解して界面活性機能を備えた水を得られることが知られている。このトルマリン電極による電気分解は、空気中に含まれる微量の水分(湿気)に対しても生じることから、空気中の水分を電気分解して、OH(水酸化物イオン)およびHOと結合してヒドロキシルイオン(Hのマイナスイオンを発生させる。また、気体分子、特に電子親和性の高い酸素イオンに対しても電離作用を及ぼしマイナスイオン化させることができる。
【0028】
かかるトルマリンのマイナスイオン発生機能を効果的に発揮させるには、トルマリンを粉末化して空気との接触面積を大きくすることが必要である。さらに、トルマリンを粉末化しても、一般的に、トルマリン粉末に対して、空気の乱流、温度差、湿度差、圧力、摩擦力等の外的作用が働かないと、その電気的特性を発揮せず、マイナスイオンを発生する機能が極めて微弱なものとなる。また、トルマリンに外的作用を加えたとしても継続的には、その電気的特性を発揮しないものである。
【0029】
そのため、本発明においては、マスク基体11の裏面側にドット状の粉体組成物Pを印刷し、乾燥させることで常時トルマリンに外的負荷を生起し、継続的に粉体組成物Pの電気的特性を発揮できる形態を実現している。これにより、空気中の水分が粉体組成物Pに接触する限り、すなわち、美顔用マスクMを装着している間、常時マイナスイオンが生成され、マスク着用者の鼻孔、口元及び皮膚表面からマイナスイオンを体内に吸収して細胞の新陳代謝を促進でき、肌の状態を整えることができる。
【0030】
また、マスク基体11は一定の厚みを有するため、空気中の水分をできるだけ含有できるように構成している。これにより、美顔用マスクMの着用者が口元から吐出した空気中の水分をマスク基体11に吸収させ、マスク基体11に浸漬した水分と空気中との水分が絶えず粉体組成物Pに接触することとなり、粉体組成物Pからマイナスイオンを常時放出できる。
【0031】
このように構成したマスク基体11の左右方向略中央部の表面には、マスク表面部12を取り付けている。マスク表面部12は、図2及び図3に示すように、幅広片部11aの円弧部から上下片部11c、11dの中途部までを覆う略台形状の布体である。
【0032】
マスク表面部12は、疎水性を有する。詳細には、マスク表面部12は、表面上に水を滴下した時に滴下した水が吸収されない程度の疎水性を有している。マスク表面部12は、上下片をマスク基体11の上下片部11c、11dに、左側片を他方のマスク表面部12の右側片に、右側片を係合面部20の左右方向一端部に、それぞれ縫製している。これにより、マスク基体11とマスク表面部12との間には保温空間S1が形成される。
【0033】
保温空間S1は、マスク装着者の呼吸により排出された高温多湿の空気で充足されており、呼吸用空間Sの空気がマスク表面部12を介して外部に流出されにくい構成としている。また、マスク表面部12を疎水性の素材で構成することにより、保温空間S1を充足した水分がマスク表面部12に吸収されることを防止するとともにマスク表面側から排出されることを防止し、美顔用マスクMとマスク装着者の肌との間の湿潤状態を維持している。
【0034】
係合面部20は、左右のマスク表面部12の左右一端部に延設している。係合面部20は、図2および図3に示すように、正面視略方形状で上下片および左右の短側片をマスク基体11に縫製し、左右の長側片をマスク表面部12に縫製している。これにより、マスク基体11と係合面部20との間に保温空間S1が形成されて、上述のマスク基体11とマスク表面部12との間に形成された保温空間S1と同様の作用効果を奏する。また、係合面部20は、ニードルパンチ法で形成された不織布からなり、その表面を起毛してループ形状が形成されるように構成している。これにより、係合面部20の表面全体を毛羽立たせて保温空間S1の保温性能を向上しつつ、係合面部20の表面全体のあらゆる箇所に耳掛け部30を係合できる。
【0035】
耳掛け部30は、図3乃至図5に示すように、基体31と、基体31の裏面側に縫製した面ファスナー32と、基体31の表面側に縫製した表面層33と、表面層33の左右一端部に縫製した耳掛け紐部34とで構成している。
【0036】
基体31は、正面視略方形状でマスク基体11と同様の素材からなり、裏面側にゲルマニウムとトルマリンとを混合した粉体組成物Pを基体31全面に亘るようにドット状に印刷している。基体31の裏面側には、基体31と略相似形状の面ファスナー32を基体31の左右いずれか一端部に寄せて配設している。
【0037】
また、基体31の表面側には、マスク表面部12と同一の疎水性の素材で構成した表面層33を縫製している。また、基体31の左右一端部の上下端部近傍には、面状で伸縮自在とする1本の耳掛け紐部34の両端部を縫製している。これにより、耳掛け紐部34は、閉塞したループ状に形成され、美顔用マスクM装着者の耳部に容易に引掛けることができ、美顔用マスクMの着脱が容易となる。
【0038】
また、耳掛け部30は、係合面部20と略方形状の面ファスナー32で係合しており、
美顔用マスクMを装着した際に、係合面部20が耳部方向に面状に引張られることにより、係合面部20がマスク着用者の肌に密着することとなり、呼吸用空間Sの閉塞状態を維持できる。
【0039】
また、耳掛け部30は、係合面部20の表面を毛羽立たせることにより、係合面部20表面の自由な位置で固定できる。すなわち、耳掛け部30は、マスク装着者の顔の形態に応じて係合面部20との係合位置を前後上下方向に調整可能とすると共に、水平面に対する取付角度も調整自在としている。これにより、係合面部20をマスク装着者の肌に密着させて、呼吸用空間Sを閉塞した空間に形成できる。
【0040】
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、公知発明並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組合せを変更したりした構成、等も含まれる。また、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
【符号の説明】
【0041】
10 マスク本体部
10a、10b 左右端縁部
11 マスク基体
11a 幅広片部
11b 幅狭片部
11c 上片部
11d 下片部
12 マスク表面部
20 係合面部
30 耳掛け部
31 基体
32 面ファスナー
33 表面層
34 耳掛け紐部
M 美顔用マスク
P 粉体組成物
S 呼吸用空間
S1 保温空間S1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7