(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022053198
(43)【公開日】2022-04-05
(54)【発明の名称】進退移動装置
(51)【国際特許分類】
E05B 83/34 20140101AFI20220329BHJP
E05B 81/28 20140101ALI20220329BHJP
E05B 77/34 20140101ALI20220329BHJP
B60K 15/05 20060101ALI20220329BHJP
【FI】
E05B83/34
E05B81/28
E05B77/34
B60K15/05 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020159888
(22)【出願日】2020-09-24
(71)【出願人】
【識別番号】390000996
【氏名又は名称】株式会社ハイレックスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 祥平
【テーマコード(参考)】
2E250
3D038
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250HH01
2E250JJ10
2E250KK01
2E250LL13
2E250RR12
2E250RR33
3D038CA32
3D038CC16
(57)【要約】
【課題】水の浸入を防ぎながら小型化を図ることができる進退移動装置を提供する。
【解決手段】進退移動装置は、ケースと、前記ケースに収容され、軸と、前記軸の外周面に形成された突起とを有するガイド部材と、前記突起が摺動する溝部が内周面に形成されており、前記突起により案内されることによって回転しながら前記ケースに対して進退移動する筒状の進退部材と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、
前記ケースに収容され、軸と、前記軸の外周面に形成された突起とを有するガイド部材と、
前記突起が摺動する溝部が内周面に形成されており、前記突起により案内されることによって回転しながら前記ケースに対して進退移動する筒状の進退部材と、
を備える進退移動装置。
【請求項2】
前記突起は、前記軸に複数形成される請求項1に記載の進退移動装置。
【請求項3】
前記突起は、前記軸の中心軸に対して線対称に配置される請求項2に記載の進退移動装置。
【請求項4】
前記突起は、前記溝部を形成する内周面に平行な傾斜面を有する請求項1から3の何れか一項に記載の進退移動装置。
【請求項5】
前記溝部は、前記進退部材の一端から他端に向かって伸びる螺旋溝である請求項1から4の何れか一項に記載の進退移動装置。
【請求項6】
前記溝部は、前記進退部材の一端から他端に達する位置まで伸びる形状の溝である請求項1から5の何れか一項に記載の進退移動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、進退移動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、小型化を図ることができる進退移動装置が開示されている。特許文献1の進退移動装置は、ケースと、外周面に螺旋状溝が形成され、ケースに対して進退移動する進退部材と、進退部材を回転可能に保持して、進退部材と共に進退部材の軸方向に移動する進退部材側部材と、ケース内側に形成され進退部材の螺旋溝に嵌合する突起とを備える。
【0003】
上述した進退部材の外周面の内、ケース外側に露出しない進退部材側部材寄りの領域には螺旋状溝が形成されているが、ケース外側に露出する領域には水の浸入経路となり得る螺旋状溝が形成されていない。これにより、ケース外側からケース内側への水の浸入を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の従来技術では、進退部材の長さが、螺旋状溝が形成されている領域と螺旋溝が形成されていない領域とを、進退部材の延伸方向に足し合わせた長さになる。近年、進退移動装置の小型化の要望が高まってきており、水の浸入を防ぎながら進退移動装置をいかに小型化できるかが重要な課題となっている。
【0006】
本発明の目的は、水の浸入を防ぎながら小型化を図ることができる進退移動装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の進退移動装置は、ケースと、前記ケースに収容され、軸と、前記軸の外周面に形成された突起とを有するガイド部材と、前記突起が摺動する溝部が内周面に形成されており、前記突起により案内されることによって回転しながら前記ケースに対して進退移動する筒状の進退部材と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、水の浸入を防ぎながら小型化を図ることができる進退移動装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態に係る進退移動装置1の構成例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の実施の形態に係る進退移動装置1の構成例を示す図である。
図2は進退移動装置1の一部を拡大して示す図である。
図3はガイド部材20の構成例を示す図である。
図4は進退部材30の構成例を示す図である。
【0012】
図3の左側の図はガイド部材20を側面から見た図であり、
図3の右側の図はガイド部材20を正面から見た図である。
図4の左側の図は進退部材30を側面から見た図であり、
図4の右側の図は進退部材30を正面から見た図であり、
図4の下側の図は進退部材30を下端から見た図である。
【0013】
進退移動装置1は、例えば、車両の給油口が収容される開口の蓋(フューエルリッド)を開閉する開閉装置に適用される。
【0014】
進退移動装置1は、ケース10、シールカバー11、スクリューガイド12、ガイド部材20、筒状の進退部材30、カム41、バネ42、スプリングプレート43、及びガイドピン44を備える。
【0015】
また進退移動装置1は、モータ50、第1ギア51、第2ギア52、第3ギア53、ラックギア54、ロック部55、及びケーブル60を備える。
【0016】
ガイド部材20は、
図3に示すように、中心軸21bが進退部材30と同軸に配置され進退部材30(
図4参照)に挿入される軸21と、軸21の外周面21aに形成される突起22と、軸21を固定する固定部材23とを有する。
【0017】
突起22は、例えば軸21に2つ形成されている。2つの突起22は、例えば軸21の中心軸21bに対して線対称に配置される。
【0018】
突起22は、例えば軸21の中心軸21bの延伸方向に対して所定の角度で傾斜した傾斜面22aを有する。所定の角度は、突起22が進退部材30に形成された螺旋状の溝部33(
図4参照)に嵌まって摺動し、かつ、突起22と溝部33との間に適切なバックラッシュが形成されるように設定される。傾斜面22aは、例えば溝部33を形成する内周面に平行に傾斜した面である。
【0019】
固定部材23の下端寄りの部分には、環状の溝部23aが形成されている。固定部材23の溝部23aがスクリューガイド12(
図1参照)に嵌め込まれることによって、ガイド部材20は、ケース10の内部に固定される。
【0020】
また、
図4に示すように、進退部材30は、ケース10に対して進退移動する円筒状の部材である。
【0021】
進退部材30は、前進した前進位置と後退した後退位置との間で移動する。前進は、ケース10の内側からフューエルリッドがある外側に向かって移動することであり、前進位置は、前進した進退部材30の停止位置である。また、前進位置は、進退部材30の係止部32がフューエルリッドの被係止部と非係止状態となることで、フューエルリッドが開状態となる位置である。
【0022】
一方、後退は、ケース10の外側から内側に向かって移動することであり、後退位置は、後退した進退部材30の停止位置である。また、後退位置は、係止部32がフューエルリッドの被係止部と係止状態となることで、フューエルリッドが閉状態で保持される位置である。
【0023】
フューエルリッドの被係止部は、進退部材30の係止部32を係止する開口部を有する。進退部材30の係止部32の回転角度が、第1角度に設定されているとき、被係止部に対する係止部32の係止が解除され、第2角度に設定されているとき、被係止部に対して係止部32が係止される。
【0024】
具体的には、係止部32の回転角度が第1角度に設定されているとき、係止部32は被係止部の開口部を通過する。そして、係止部32が開口部を通過した後、係止部32の回転角度が第2角度に設定されると、係止部32が被係止部に係止され、フューエルリッドが閉じた状態でロック部55によりロックされる。
【0025】
また、フューエルリッドの開動作により、バネ42の反発力により進退部材30が前進する。その過程で、係止部32の回転角度が第1角度に設定されることにより係止部32の係止が解除され、係止部32が非係止部の開口部を通過することにより、フューエルリッドが開状態となる。
【0026】
第2角度は、例えば、進退部材30の係止部32の回転角度が、例えば第1角度から90°回転した角度である。
【0027】
進退部材30は、本体部31と、本体部31の上端部に形成される係止部32と、本体部31の内周面に形成される溝部33と、本体部31の外周面の内、本体部31の下端寄りの部分に形成される環状の溝部34とを有する。
【0028】
溝部33は、本体部31の下端(一端)から上端(他端)に向かって伸びる螺旋状の溝である。なお、溝部33は、本体部31の下端(一端)から上端(他端)に達する位置まで伸びる形状の溝であることが好ましい。これにより、進退部材30が後退したときに、ケース10のシールカバー11から露出する進退部材30の全長を短くすることができる。
【0029】
このように構成される進退部材30は、ケース10のシールカバー11に囲まれる貫通穴に挿入されている。シールカバー11は、ケース10と進退部材30の隙間から水分が浸入しないようにするための防水カバーである。
【0030】
進退部材30の内側の空間には、
図3に示すガイド部材20の軸21が挿入される。ガイド部材20の軸21に形成される突起22と、進退部材30の溝部33とは、進退部材30を回転させながら進退移動させる機構を構成する。
【0031】
進退部材30は、突起22が摺動する溝部33が内周面に形成され、その突起22によって案内されることによって、回転しながらケース10に対して進退移動する。
【0032】
また、溝部34には、例えば
図1に示すカム41に形成された、不図示の突起が嵌め込まれる。当該突起は、進退部材30をカム41の内部において回転可能に保持するための部材である。
【0033】
カム41とバネ42は、進退部材30を進退方向に移動させる機構を構成する。
【0034】
カム41は、進退部材30を回転可能に保持しながら、進退部材30の移動方向(進退動方向)と同じ方向への移動が可能なように、ケース10の内部に設置されている。
【0035】
カム41には、カム41の進退移動範囲を一定の範囲に制限するためのワイヤであるガイドピン44が係止めされている。
【0036】
カム41に接続されるバネ42は、例えば、フューエルリッドが閉じられるときには、フューエルリッドに押された進退部材30がケース10の内部に向かって移動することで、進退部材30を保持するカム41によって圧縮される。
【0037】
そして、フューエルリッドが開かれるときには、圧縮されたバネ42が伸びることによってカム41が押し出されて、カム41に保持された進退部材30が前進する。
【0038】
モータ50は、ケース10に収容される。モータ50の駆動軸には、第1ギア51が固定される。
【0039】
第1ギア51には、ケース10に回転可能に支持される従動歯車である、第2ギア52が噛み合わされる。
【0040】
第2ギア52には、ウォームギアである第3ギア53が噛み合わされる。第3ギア53には、ラックギア54が噛み合わされる。
【0041】
モータ50が回転すると、第3ギア53に伝達された回転力で、ラックギア54が水平方向に移動する。ラックギア54はロック部55を駆動するためのギアである。
【0042】
ロック部55は、進退部材30の進退方向への移動を制限する(ロック状態にする)ための部材である。ロック部55の構造には、ラックギア54の直線運動を回転運動に変換する機構を例示できる。
【0043】
ロック状態は、進退部材30が後退位置に存在する場合に、進退部材30を保持して、進退部材30の前進を制限する状態である。
【0044】
例えば、モータ50が回転して、ラックギア54がカム41に向かって移動すると、ラックギア54により駆動されるロック部55は、進退部材30のロック位置において、カム41に形成された嵌合穴と係合する。これにより、進退部材30がロック状態になる。
【0045】
ロック状態のとき、モータ50が逆回転して、ラックギア54がカム41に向かう方向とは反対側に移動すると、ロック部55がカム41に形成された嵌合穴から引き抜かれる。これにより、進退部材30がアンロック状態になる。
【0046】
ケーブル60は、モータ50の回転によらずに、強制的にアンロック状態にするためのワイヤである。例えば、ケーブル60を引く操作が行われると、強制的にロック部55を移動させることができ、進退部材30がアンロック状態になる。これにより、フューエルリッドを強制的に開くことができる。
【0047】
次に進退移動装置1の動作を説明する。進退部材30が前進位置にあるとき、進退部材30の係止部32は、フューエルリッドの被係止部と非係止状態となっている。このとき、ロック部55は、ロック状態を解除する位置に配置されている。
【0048】
この状態で、フューエルリッドが閉じられると、フューエルリッドに押された進退部材30が、進退部材30の溝部33を摺動するガイド部材20の突起22により案内されることによって、進退部材30が回転しながら後退する。このとき、カム41に接続されるバネ42は、進退部材30を保持するカム41によって圧縮される。
【0049】
また、進退部材30が回転することによって、係止部32の回転角度が第1角度から第2角度に設定され、係止部32がフューエルリッドの被係止部と係止される。
【0050】
進退部材30が後退位置まで移動してロック位置に達すると、モータ50が回転することで、ラックギア54がカム41に向かって移動して、ロック部55がカム41に形成された嵌合穴と係合する。
【0051】
これにより、進退部材30が前進しないように保持されて、フューエルリッドが閉じられた状態(例えば車両の給油口を閉塞した状態)となる。
【0052】
また、進退部材30のロック位置において、モータ50が逆回転すると、ラックギア54がカム41に向かう方向とは逆方向に移動することで、ロック部55とカム41との係合状態が解除されるため、進退部材30及びカム41の進退移動の制限も解除される。
【0053】
なお、進退部材30の進退移動の制限の解除は、ケーブル60の操作によって行うこともできる。ケーブル60に引くことで、ロック部55が、ラックギア54と第3ギア53との歯合による拘束力に抗して動作するため、カム41から離間する。これにより、進退部材30及びカム41の進退移動の制限も解除される。
【0054】
進退部材30及びカム41の進退移動の制限が解除されると、バネ42の反発力により、進退部材30がカム41と共に前進位置まで移動する。このとき、進退部材30が回転しながら前進し、係止部32の回転角度が第2角度から第1角度に設定されるため、進退部材30の係止部32がフューエルリッドの被係止部と非係止状態となることで、フューエルリッドが開状態となる。
【0055】
従来の進退移動装置に採用される進退部材は、その外周面の内、ケース外側に露出しない進退部材側部材(本実施の形態にカム41に相当)寄りの領域には螺旋溝が形成されているが、ケース外側に露出する領域には、水の浸入を防ぐため螺旋溝が形成されていない。そのため、ケース外側からケース内側への水の浸入を防止できる。
【0056】
しかしながら、従来の進退移動装置に採用される進退部材の長さは、螺旋溝が形成されていない領域と螺旋溝が形成されている領域とを、進退部材の延伸方向に足し合わせた長さになる。進退部材が長くなるほど進退移動装置の小型化が難しくなる。
【0057】
これに対して、本発明の実施の形態に係る進退移動装置1では、進退部材30の内周面に螺旋状の溝部33を形成することで、進退部材30の回転移動が可能になると共に、進退部材30の全長を短くしながら水の浸入経路を無くすることができる。従って、水の浸入を防ぎながら小型化を図ることができる進退移動装置1を得ることができる。
【0058】
なお、本発明の実施の形態では、内周面に螺旋状の溝部33が形成された進退部材30の構成例について説明したが、進退部材30は、以下のように構成してもよい。
【0059】
[進退部材30の変形例]
図5は進退部材30の変形例を説明するための図である。
図5の左側の図は進退部材30を側面から見た図であり、
図5の右側の図は進退部材30を正面から見た図であり、
図5の下側の図は進退部材30を下端から見た図である。
図5に示す進退部材30は、例えば、進退部材30の本体部31の下端から本体部31の上端付近まで本体部31の軸方向に沿って直線状に伸びた後、本体部31の軸方向に対して一定角度(例えば45°)で傾斜する溝部33を備える。
【0060】
なお、進退部材30の変形例として、例えば、進退部材30の本体部31の上端から本体部31の下端付近まで本体部31の軸方向に沿って直線状に伸びた後、本体部31の軸方向に対して一定角度(例えば45°)で傾斜する溝部33を用いてもよい。
【0061】
このような溝部33を設けることによって、前述した効果に加え、ガイド部材20の突起22と溝部と間の擦動摩擦を軽減することができる。ただし、螺旋状の溝部33を採用することによって、螺旋形状の突起が形成されたタップを利用して進退部材30を容易に加工できるため、進退部材30の製造コストの上昇を抑制できる。なお、
図5に示す溝部33は、本体部31の下端(一端)から上端(他端)に達する位置まで伸びる形状の溝であることが好ましい。これにより、進退部材30が後退したときに、ケース10のシールカバー11から露出する進退部材30の全長を短くすることができる。
【0062】
また、本発明の実施の形態では、2つの突起22が形成されたガイド部材20の構成例について説明したが、突起22の数は、1つでもよいし3つ以上でもよい。ただし、突起22の数を2つにすることで、ガイド部材20の中心軸と進退部材30の中心軸とを同軸に保ちながら進退部材30を安定して進退移動させることができ、さらにガイド部材20の製造コストの上昇を抑制できる。
【0063】
なお、本発明の実施の形態の進退移動装置1は、フューエルリッドの開閉用の装置に限定されず、充電ポートを有する車両における充電ポートが収容される開口の蓋(チャージリッド)の開閉装置等、開閉動作を伴うあらゆる開閉体の動作を制御する装置として利用可能である。
【0064】
なお、例えば、以下のような態様も本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0065】
(1)進退移動装置は、ケースと、前記ケースに収容され、軸と、前記軸の外周面に形成された突起とを有するガイド部材と、前記突起が摺動する溝部が内周面に形成されており、前記突起により案内されることによって回転しながら前記ケースに対して進退移動する筒状の進退部材と、を備える。
【0066】
(2)前記突起は、前記軸に複数形成される。
【0067】
(3)前記突起は、前記軸の中心軸に対して線対称に配置される。
【0068】
(4)前記突起は、前記溝部を形成する内周面に平行な傾斜面を有する。
【0069】
(5)前記溝部は、前記進退部材の一端から他端に向かって伸びる螺旋溝である。
【0070】
(6)前記溝部は、前記進退部材の一端から他端に達する位置まで伸びる形状の溝である。
【0071】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均などの意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0072】
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明に係る進退移動装置は、水の浸入を防ぎながら小型化を図ることができる装置として有用である。
【符号の説明】
【0074】
1 進退移動装置
10 ケース
11 シールカバー
12 スクリューガイド
20 ガイド部材
21 軸
21a 外周面
21b 中心軸
22 突起
22a 傾斜面
23 固定部材
23a 溝部
30 進退部材
31 本体部
32 係止部
33 溝部
34 溝部
41 カム
42 バネ
43 スプリングプレート
44 ガイドピン
50 モータ
51 第1ギア
52 第2ギア
53 第3ギア
54 ラックギア
55 ロック部
60 ケーブル