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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022053330
(43)【公開日】2022-04-05
(54)【発明の名称】作業管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220329BHJP
   G07C 1/00 20060101ALI20220329BHJP
【FI】
G06Q10/06
G07C1/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020160113
(22)【出願日】2020-09-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 出願人HPよりダウンロードしたサイトの該当箇所写し [刊行物等] 日経産業新聞2020年7月30日付け朝刊4頁目
(71)【出願人】
【識別番号】520192348
【氏名又は名称】株式会社アイ・ディ・エイチ
(74)【代理人】
【識別番号】100210675
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100138519
【弁理士】
【氏名又は名称】奥谷 雅子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 貞治
【テーマコード(参考)】
3E138
5L049
【Fターム(参考)】
3E138AA01
3E138BA02
3E138CB02
3E138GA02
5L049AA10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】作業者の実作業時間を確定し可視化するシステム及び作業時間確定装置を提供する。
【解決手段】システムは、管理者端末と作業者端末と管理サーバを有する。作業者端末のクライアントツールは、稼働時間をカウントするタイマーと、操作信号を受信して記憶する操作記憶手段と、稼働時間と操作記憶手段の結果を管理サーバに送信する送信手段を含む。管理サーバは、クライアントツールからの情報を受信し、処理し記憶された作業データを管理者端末の管理アプリケーションに送信する手段と、クライアントツールからの情報における稼働時間と操作記憶手段の結果から、有効作業時間を判定する手段と、有効作業時間の判定結果を記憶する手段を含み、有効作業時間の判定において、稼働時間を一定時間ごとに区切り、一定時間と操作記憶手段の結果とを紐づけ、一定時間における操作信号が一定の条件を満たした場合に一定時間を有効作業時間として判定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者の作業時間を確定するための作業時間確定システムであって、
管理者のための管理者端末と、
前記管理者端末に組み込まれた管理アプリケーションと
作業者による操作が可能な操作手段を含む作業者端末と、
前記作業者端末に組み込まれたクライアントツールと、
前記作業者の作業データを保管するための管理サーバと、を含み、
前記管理者端末と、前記作業者端末と、前記管理サーバとは、ネットワークを介して通信可能に接続されており、
前記クライアントツールは、
前記作業端末の稼働時間をカウントするタイマーと、
前記操作手段からの操作信号を受信して記憶する操作記憶手段と、
前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果からを管理サーバに送信する送信手段と、
を含み、
前記管理サーバは、
前記クライアントツールからの情報を受信し、前記管理サーバで処理されて記憶された作業データを前記管理アプリケーションに送信する、通信手段と、
前記クライアントツールからの情報における前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果から、有効作業時間を判定する処理手段と、
前記有効作業時間の判定の結果と、を記憶する記憶手段と、
を含み、
前記有効作業時間の判定において、前記稼働時間を一定時間ごとに区切り、前記一定時間と前記操作記憶手段の結果とを紐づけ、前記一定時間における前記操作信号が一定の条件を満たした場合に前記一定時間を有効作業時間として判定する、
作業時間確定システム。
【請求項2】
前記管理アプリケーションが、前記操作記憶手段の結果を受信して、作業者の作業時間を可視化する手段を有する、請求項1に記載の作業時間確定システム。
【請求項3】
前記操作手段は、キーボードおよびマウスを含み、
前記操作信号が、キーボードのキーが押下げされたことを示す信号、マウスのボタンがクリックされたことを示す信号、マウスホイールの回転により生じる信号、カーソルの移動距離を示す信号のうち少なくとも一つを含む、請求項1または2のいずれかに記載の作業時間確定システム。
【請求項4】
前記一定時間および前記一定の条件が、管理者によりあらかじめ設定されている請求項1に記載の作業時間確定システム。
【請求項5】
前記管理アプリケーションが、前記一定の時間および前記一定の条件を設定および変更する手段を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の作業時間確定システム。
【請求項6】
前記管理アプリケーションが、さらに作業者の労務管理についての手段を備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の作業時間確定システム。
【請求項7】
前記管理サーバの処理手段にて、複数作業者の有効作業時間を合わせたデータを作成する、請求項1~6のいずれか1項に記載の作業時間確定システム。
【請求項8】
作業者の作業時間を確定するための作業時間確定装置であって、
管理者のための管理者端末と、
前記管理者端末に組み込まれた管理アプリケーションと
作業者による操作が可能な操作手段を含む作業者端末と、
前記作業者端末に組み込まれたクライアントツールと、
前記作業者の作業データを保管するための管理サーバと、を含み、
前記管理者端末と、前記作業者端末と、前記管理サーバとは、ネットワークを介して通信可能に接続されており、
前記クライアントツールは、
前記作業端末の稼働時間をカウントするタイマーと、
前記操作手段からの操作信号を受信して記憶する操作記憶部と、
前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果からを管理サーバに送信する送信部と、
を含み、
前記管理サーバは、
前記クライアントツールからの情報を受信し、前記管理サーバで処理されて記憶された作業データを前記管理アプリケーションに送信する、通信部と、
前記クライアントツールからの情報における前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果から、有効作業時間を判定する処理部と、
前記有効作業時間の判定の結果と、を記憶する記憶部と、
を含み、
前記有効作業時間の判定において、前記稼働時間を一定時間ごとに区切り、前記一定時間と前記操作記憶手段の結果とを紐づけ、前記一定時間における前記操作信号が一定の条件を満たした場合に前記一定時間を有効作業時間として判定する、
作業時間確定装置。
【請求項9】
前記管理アプリケーションが、前記操作記憶部からの結果を受信して、作業者の作業時間を可視化する手段を有する、請求項8に記載の作業時間確定装置。
【請求項10】
前記操作部は、キーボードおよびマウスを含み、
前記操作信号が、キーボードのキーが押下げされたことを示す信号、マウスのボタンがクリックされたことを示す信号、マウスホイールの回転により生じる信号、カーソルの移動距離を示す信号のうち少なくとも一つを含む、
請求項8または9のいずれかに記載の作業時間確定装置。
【請求項11】
前記一定時間および前記一定の条件が、管理者によりあらかじめ設定されている請求項8に記載の作業時間確定装置。
【請求項12】
前記管理アプリケーションが、前記一定の時間および前記一定の条件を設定および変更する手段を備える、請求項8~11のいずれか1項に記載の作業時間確定装置。
【請求項13】
前記管理アプリケーションが、さらに作業者の労務管理についての手段を備える、請求項8~12のいずれか1項に記載の作業時間確定装置。
【請求項14】
前記管理サーバの処理手段にて、複数作業者の有効作業時間を合わせたデータを作成する、請求項8~13のいずれか1項に記載の作業時間確定装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、作業管理システムに関するものである。特に、汎用性が広く、簡易にユーザシステムに組み込むことが可能であり、より精緻に作業を労務管理できるアプリケーションに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作業管理システムの一例として、従業員などのユーザの労働時間を管理する労働時間管理装置が知られている。このような装置では、一般的に労働時間管理装置(各ユーザのパソコンなどの操作端末)の電源がオンした時刻(アプリケーションの起動時刻)を労働時間管理装置の稼働開始時刻とし、電源がオフした時刻(アプリケーションの終了時刻)を稼働終了時刻と稼働終了時刻との差を一日当たりの稼働時間(労務管理)とすることにより、ユーザの労務管理に役立てることができる。
【0003】
引用文献1には、個人割当用端末の電源スイッチのオン/オフを検出し、検出したオン/オフの情報をサーバに通知し、サーバで前記情報が通知された時間を出勤/退勤の時刻として記憶して、勤務時間を管理する勤務時間管理システムが開示されている。
【0004】
また、引用文献2には、アプリケーションの起動および終了に加えて、労働時間管理装置の稼働開始および稼働終了の判定基準を設けることにより、各ユーザの労務時間を適切に管理することが可能な労働時間管理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-71019号公報
【特許文献2】特開2019-101511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された勤務時間管理システムなどの従来の構成では、ユーザが、例えば、勤務時間終了時にアプリケーションを終了させる(労働時間管理装置の電源をオフにする)ことを忘れて帰宅した場合、その日の労務終了時刻が記憶されないこととなる。また、このような場合、次の日の労務開始時刻もアプリケーションが記憶できない、という問題があった。このような問題を解決するために、アプリケーションの起動および終了に加えて、労働時間管理装置の稼働開始時間および稼働終了の判定基準を設けることで、労務時間を適切に管理するシステムもある。つまり、一定時間の操作が確認されない場合には、セッションが終了したものとして、労働時間のカウントを終了するシステムが従来開示されている。しかしながら、このようなシステムでは、稼働の開始および終了を特定して稼働時間を算出し、算出した稼働時間をもとに給与計算を行うことが開示されているため、実際の作業開始および終了時刻とはズレが生じる可能性が高い。
さらに、このようなシステムでは、自らセッションを停止した場合でも、一定期間離席等でシステムが自動終了した場合にあっても、セッションを開始するにはセッション開始させる操作が必要となる。働き方が多様となり、在宅勤務で家事をしながら、あるいは他の仕事をかけもちしながらPCでの作業を行う機会はこれからも増大すると思われる。このような働き方においては、細かい時間単位で勤務、退勤を繰り返したりする場面があり、このような働き方を反映するシステムが提供される必要がある。
【0007】
そこで本願発明は小さい時間単位を累積して労働時間を計算することにより、作業時時間をより正確に確定して管理者および作業者で共有することが可能な作業時間確定装置、システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、作業者の作業時間を確定するための作業時間確定システムであって、
管理者のための管理者端末と、
前記管理者端末に組み込まれた管理アプリケーションと
作業者による操作が可能な操作手段を含む作業者端末と、
前記作業者端末に組み込まれたクライアントツールと、
前記作業者の作業データを保管するための管理サーバと、を含み、
前記管理者端末と、前記作業者端末と、前記管理サーバとは、ネットワークを介して通信可能に接続されており、
前記クライアントツールは、
前記作業端末の稼働時間をカウントするタイマーと、
前記操作手段からの操作信号を受信して記憶する操作記憶手段と、
前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果を管理サーバに送信する送信手段と、
を含み、
前記管理サーバは、
前記クライアントツールからの情報を受信し、前記管理サーバで処理されて記憶された作業データを前記管理アプリケーションに送信する、通信手段と、
前記クライアントツールからの情報における前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果から、有効作業時間を判定する処理手段と、
前記有効作業時間の判定の結果と、を記憶する記憶手段と、
を含み、
前記有効作業時間の判定において、前記稼働時間を一定時間ごとに区切り、前記一定時間と前記操作記憶手段の結果とを紐づけ、前記一定時間における前記操作信号が一定の条件を満たした場合に前記一定時間を有効作業時間として判定する、
作業時間確定システム、を提供する。
【0009】
また、本願発明は、前記管理アプリケーションが、前記操作記憶手段の結果を受信して、作業者の作業時間を可視化する手段を有する、作業時間確定システム、も提供する。
【0010】
また、本願発明は、前記操作手段は、キーボードおよびマウスを含み、
前記操作信号が、キーボードのキーが押下げされたことを示す信号、マウスのボタンがクリックされたことを示す信号、マウスホイールの回転を示す信号、カーソルの移動距離を示す信号のうち少なくとも一つを含む、
作業時間確定システム、も提供する。
【0011】
また、本願発明は、前記一定時間および前記一定の条件が、管理者によりあらかじめ設定されている、作業時間確定システム、も提供する。
【0012】
また、本願発明は、前記管理アプリケーションが、前記一定の時間および前記一定の条件を設定および変更する手段を備える、作業時間確定システムも、提供する。
【0013】
また、本願発明は、前記管理アプリケーションが、さらに作業者の労務管理についての手段を備える、作業時間確定システム、も提供する。
【0014】
また、本願発明は、前記管理サーバの処理手段にて、複数作業者の有効作業時間を合わせたデータを作成する、作業時間確定システムも、提供する。
【0015】
また、本願発明は、作業者の作業時間を確定するための作業時間確定装置であって、
管理者のための管理者端末と、
前記管理者端末に組み込まれた管理アプリケーションと
作業者による操作が可能な操作手段を含む作業者端末と、
前記作業者端末に組み込まれたクライアントツールと、
前記作業者の作業データを保管するための管理サーバと、を含み、
前記管理者端末と、前記作業者端末と、前記管理サーバとは、ネットワークを介して通信可能に接続されており、
前記クライアントツールは、
前記作業端末の稼働時間をカウントするタイマーと、
前記操作手段からの操作信号を受信して記憶する操作記憶部と、
前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果を管理サーバに送信する送信部と、
を含み、
前記管理サーバは、
前記クライアントツールからの情報を受信し、前記管理サーバで処理されて記憶された作業データを前記管理アプリケーションに送信する、通信部と、
前記クライアントツールからの情報における前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果から、有効作業時間を判定する処理部と、
前記有効作業時間の判定の結果と、を記憶する記憶部と、
を含み、
前記有効作業時間の判定において、前記稼働時間を一定時間ごとに区切り、前記一定時間と前記操作記憶手段の結果とを紐づけ、前記一定時間における前記操作信号が一定の条件を満たした場合に前記一定時間を有効作業時間として判定する、
作業時間確定装置、を提供する。
【0016】
また、本願発明は、前記管理アプリケーションが、前記操作記憶部からの結果を受信して、作業者の作業時間を可視化する手段を有する、作業時間確定装置、も提供する。
【0017】
また、本願発明は、前記操作部は、キーボードおよびマウスを含み、
前記操作信号が、キーボードのキーが押下げされたことを示す信号、マウスのボタンがクリックされたことを示す信号、マウスホイールの回転を示す信号、カーソルの移動距離を示す信号のうち少なくとも一つを含む、作業時間確定装置、も提供する。
【0018】
また、本願発明は、前記一定時間および前記一定の条件が、管理者によりあらかじめ設定されている作業時間確定装置、も提供する。
【0019】
また、本願発明は、前記管理アプリケーションが、前記一定の時間および前記一定の条件を設定および変更する手段を備える、作業時間確定装置、も提供する。
【0020】
また、本願発明は、前記管理アプリケーションが、さらに作業者の労務管理についての手段を備える、作業時間確定装置、も提供する。
【0021】
また、本願発明は、前記管理サーバの処理手段にて、複数作業者の有効作業時間を合わせたデータを作成する、作業時間確定装置、も提供する。
【発明の効果】
【0022】
本願発明の作業時間管理装置は時間単位を作業時間として認定し、作業時間を記憶することができる。このため人事評価や労務管理、法対応の証拠ともなりえる。従って、管理者としては、事実に即した作業者への対応が可能となる。また、作業者は、細切れの時間も作業時間としてカウントされるため、よりフレキシブルに働くことを可能とし、作業の効率化に対するインセンティブを与えるものである。また作業の証拠がより明確になる。一方管理者は具体的な証拠の基づき労務管理することができる。また、作業者の作業データと成果物とをすり合わせることにより、作業者の能力を評価することも可能となる。また、作業者をグルーピングすることによりプロジェクト単位での作業管理および作業時間をより簡易かつ明確に把握することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本願発明の一実施形態における概要図である。
図2】本願発明の一実施形態におけるデータの流れについての概要図である。
図3】本願発明の一実施形態における管理者端末の機能ブロック図である。
図4】本願発明の一実施形態における作業者端末の機能ブロック図である。
図5】本願発明の一実施形態における作業者端末の構成ブロック図である。
図6】本願発明の一実施形態における管理者端末の構成ブロック図である。
図7】本願発明の一実施形態におけるクライアントツールの処理フローチャートである。
図8】本願発明の一実施形態における管理サーバの処理フローチャートである。
図9】本願発明の一実施形態における処理シーケンス図である。
図10】本願発明の一実施形態における作業者テーブルのデータ構造を示す図である。
図11】本願発明の一実施形態における管理者端末の作業者登録のフォームを示す図である。
図12】本願発明の一実施形態における管理者アプリケーションのアウトプットの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本願発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1は、本願発明の一実施形態におけるシステム構造図である。本願発明の作業時間確定装置は、管理者のための管理者端末と、作業者による操作が可能な操作手段を含む作業者端末と、管理サーバとを含む。前記管理者端末は管理アプリケーションを含む。前記作業者端末はクライアントツールを含む。前記管理者端末と、前記作業者端末と、前記管理サーバとは、ネットワークを介して通信可能に接続されている。本願発明の一実施態様において、管理者は管理アプリケーションにて後に詳述する方式で、作業者の登録を行う。本願発明における管理サーバは、少なくとも、通信部、処理部、記憶部を備える。本願発明における管理アプリケーションは、任意で、当該作業者の作業評価、給与計算等を行わせてもよい。
【0026】
本願発明において、管理者とは、作業者に作業を依頼する者であり、作業者は管理者から作業を依頼され管理者から作業を提供する者である。また、作業者と管理者は1対1の関係に限定されない。複数の作業者が本願発明に係る作業時間確定装置によって1の管理者により管理されていることもある。
【0027】
次に図2を参照して、本願発明の装置における情報の流れの一態様を説明する。後に詳述するが、本願発明の装置において、作業者があるいは管理者により作業者端末にクライアントツールがインストールされた後は、作業者端末が起動すると一定間隔で情報が管理サーバに送信され続ける。管理者は管理サーバから送信されてくる、あるいは任意で取得する、作業データを管理アプリケーションを用いて可視化することができる。または、残業の計算等の勤怠管理に用いることができる。
【0028】
次に、図3を参照して、本願発明における管理者端末および管理アプリケーションを説明する。本願発明における管理者端末は、PC、スマートフォン、タブレット等であって、管理サーバとネットワークを介して相互に通信可能であり、本願発明における管理アプリケーションの作動が可能であればよい。図3における管理者端末の操作部、入出力I/F、記憶部は一般的なPCに共通する構成である。本願発明における管理アプリケーションは、管理者端末にインストールされる。管理者は、前記管理アプリケーションの条件設定手段にて、作業者を登録することができる(図10)。管理者は、作業者が作業者端末で作業を行った場合に作業時間として判定される条件も、条件設定手段にて、設定および変更することができる。本願発明において、前記条件設定手段にて設定される条件の一例としては、単位時間の設定および操作信号の組込閾値である。管理者は、作業者の作業データを管理サーバを通じて取得することができ、作業データから作業者の稼働時間をグラフにより可視化したり、残業時間を確認したりすることができる(図11)。当該機能は管理者のみが確認できるものでもよいし、作業者と共有できるように設定してもよい。
【0029】
本願発明において、単位時間とは作業者の操作情報を送信する時間の区切りであって、管理者が管理アプリケーションで設定することができる。単位時間の設定とは、作業者端末クライアントツールが起動してからの時間カウントにおいて、作業時間を確定するための最小単位を設定することを意味する。本明細書における一実施態様では、この最小単位は15分であるが、管理者は独自に、あるいは作業者と合意の上、当該最小単位を自由に設定することができる。単位時間の設定は管理アプリケーションで設定することが好ましい。また、単位時間は、作業者の作業内容により適宜設定されることが好ましい。
【0030】
本願発明において、操作信号の組込閾値とは、作業者の操作が作業時間として確定される単位時間当たりの操作部で生じる電気信号のカウント数である。すなわち、一定時間における作業者の操作内容を作業時間として認定するための作業者端末から送信される信号の基準を意味する。具体的には、一定時間におけるキーボードの押下げ時に発生する電気信号の回数、マウスをクリックをしたときに発生する電気信号の回数、マウスのホイールを回した時の回転距離あるいは回転数により発生する電気信号、カーソルの移動距離についての電気信号のいずれか、またはこれらの組み合わせを含む。本願発明におけるクライアントツールはこのような電気信号をカウントして、一定時間(時間単位)毎に管理サーバに送信する。本明細書における一実施態様において、操作信号の閾値は、15分間に、キーボードの押下げ信号の回数およびマウスのクリック回数の合計が600回であると設定してもよい。当該回数は、管理者が独自に、あるいは作業者と管理者の合意の上で、管理アプリケーションの条件設定手段にて設定および変更することができる。
【0031】
管理サーバでは、作業者端末から受信した情報を、例えば、作業者の作業者テーブルとして記憶しておくことができる。管理者は任意に、あるいは一定の間隔で自動的に、管理サーバにアクセスして作業者テーブルの情報を、閲覧用データとして、取得することができる。作業者テーブルは、管理サーバにて更新、記憶され、一定時間における操作信号の閾値をクリアして有効作業時間と判定された時間の積算等が作業者テーブルの作業時間として表示されるようにできる。当該有効作業時間を判定するために、管理者はこのようにして取得した作業データを管理アプリケーションの閲覧データ処理手段で処理することによって、作業者の労務管理を行うことができる。本願発明の一実施態様において、前記作業データ処理手段は、本願発明における管理サーバに記憶された作業者の作業データから、作業者毎に、任意で、複数の作業者の作業データをまとめて、処理して可視化する手段でもよい。可視化する手段としては表、棒グラフ、円グラフなど、管理者が管理アプリケーションにて任意に設定することができる(図12)。管理者は管理アプリケーションにて処理した閲覧用データを管理サーバに送信して保管することもできる。管理サーバでは、このように受信した情報を、例えば作業者の作業者テーブルを作成して記憶しておくことができる。管理者は任意に、あるいは一定の間隔で自動的に、管理サーバにアクセスして作業者テーブルの情報を取得することができる。前述のように、管理者はこのようにして取得した情報を任意のグラフで可視化することができる。あるいは、このようにして取得した情報は作業者の残業時間の計算、給与の計算に用いてもよい。
【0032】
前記管理アプリケーションは、任意で、労務管理手段を含む。前記労務管理手段は、作業者の残業時間、勤怠管理、作業内容の把握などを行うことができる。また、別途提出する成果物と作業データとをすり合わせて、作業者の作業内容を考慮して作業評価を行ってもよい。このようなすり合わせを行うことにより、作業者の単位時間当たりの作業時間の価値を単なる時間の積算だけでなく、定性的に評価することができる。
【0033】
次に、図4を参照して、本願発明における作業者端末およびクライアントツールについて説明する。本願発明における作業者端末は、PC、スマートフォン、タブレット等であって、管理サーバとネットワークを介して通信可能であり、前記クライアントツールの作動が可能であればよい。図4における作業者端末の入出力I/F、記憶部、操作手段は一般的なPCに共通する構成でもよい。本願発明におけるクライアントツールは、作業者端末にインストールされる。作業者は自らクライアントツールを作業者端末にインストールする。あるいは、管理者がクライアントツールを予めインストールした作業者端末を作業者に提供してもよい。
【0034】
インストールされたクライアントツールは、作業者端末が起動すると自動的に起動して、所定の手段を実行する。本願発明のクライアントツールは、管理者および/または管理サーバとネットワークを介して通信可能に接続された状態で、作業者がクライアントツール端末を立ち上げて作業を行っている間、クライアントツールのタイマー手段により、作業時間が計測される。同時に、操作記憶手段が、操作手段からの操作信号を逐次記憶し、一定時間経過後に、送信手段が操作情報を管理サーバに送信する。本願発明における操作記憶手段は、作業時間確定のための操作記憶だけでなく、アプリケーション毎の使用時間、並びに他の操作内容の詳細なデータ(例えば、閲覧Web情報等)を記憶して、クライアントツールにおける送信手段にて、管理サーバに操作データとして送信することができる。
【0035】
次に図5を参照して、本願発明の作業者端末の構成ブロック図を説明する。作業者端末はCPU、ROM、RAM、入出力インターフェイス(I/F)、記憶装置、通信I/F、入力装置、及び表示装置を備え、これらはバスで接続される。
【0036】
1又は複数のCPUは、ROMあるいは記憶装置に記憶された各手段を読み出し、RAMをワーキングメモリとして用いて各種処理を実行する。各種処理には、作業者からの本願発明に係るクライアントツールの使用の申込、インストール、操作開始時からのタイムカウント、および操作信号のカウントおよび記憶、並びにこれらの管理サーバへの送信等が含まれるがこれらに限定されない。これらの処理の流れについては後述する。
【0037】
次に図6を参照して、本願発明の管理者端末の構成ブロック図を説明する。管理者端末はCPU、ROM、RAM、入出力インターフェイス(I/F)、記憶装置、通信I/F、入力装置、及び表示装置を備え、これらはバスで接続される。
【0038】
1又は複数のCPUは、ROMあるいは記憶装置に記憶された各手段を読み出し、RAMをワーキングメモリとして用いて各種処理を実行する。各種処理には、管理アプリケーションのインストール、作業者の登録、作業データが作成されたときあるいはこれが更新されたときの通知を受信する処理、作業データの計算処理、作業データの可視化処理、任意のタイミングで作業データを閲覧する処理、作業者の労務管理データを作成する処理等が含まれるがこれらに限定されない。これらの処理の流れについては後述する。
【0039】
次に、図7を参照して、本願発明に係る作業時間確定装置の処理フローチャートを説明する。作業者端末のROMあるいは記憶部に記憶されたクライアントツールプログラムをCPUが実行することにより実現される処理である。
【0040】
作業者が作業者端末を起動すると、クライアントツールが時間を計測して、操作信号の受信を開始して、操作記憶手段に記憶する。所定時間(図7においては15分)経過後に、クライアントツールは管理サーバへ操作記憶手段のデータを送信手段により送信する。作業者端末の電源が切られるとクライアントツールも連動して終了させることができる。
【0041】
次に図8を参照して、管理サーバにおける処理フローチャートを説明する。本願発明において管理者サーバはネットワークを通じて作業者端末から一定時間ごとに作業者の作業情報を受け取ることができる。管理者サーバの通信部を経て受信された作業者端末からの操作データは、管理サーバの処理部にて、作業者と紐づけられて当該作業者の作業者テーブルが作成される(図10)。作業者テーブルの作成にあたり、管理サーバの処理部において、作業データの操作回数を参照し、作業時間への組み込みの適否を判定する。作業時間への組み込みがYESの場合、管理サーバにおいて、作業時間テーブルにおいて作業時間加算処理がおこなわれ、記憶部でデータが更新される。作業時間への組み込みがNOの場合、作業時間への加算が行われずに、次の受信のためにスタンバイ状態となる。
【0042】
図8の実施形態では、作業時間への組み込みがNOの場合、作業時間への加算がされないが、管理者にて作業時間の組み込み判定を行わずに管理サーバで受信したすべての情報について作業者テーブルを作成して、すべて管理サーバに記憶させ、作業者テーブルの情報のすべてを管理者端末に送り、管理アプリケーションで情報処理することも可能である。さらには、作業者がこのように記憶された作業ログを管理者にリクエストすることにより、あるいは任意に閲覧することも、管理サーバの設定により可能となる。
【0043】
作業者が作業者端末を停止することにより、クライアントツールが作動を停止することができる。本願発明において、作業者が作業者端末を停止しなかった場合であっても、作業者が作業しなかった場合には操信号が発生しないことから作業時間へカウントされることはない。また、設定された時間単位に満たないセッションであった場合には、作業条件を比例分配して、作業時間の判定をおこなうように管理者サーバの情報処理部、または管理アプリケーションを設定してもよいし、単に作業時間からは切り捨てる設定としてもよい。これらの設定は管理者が管理アプリケーションで任意に設定および更新することができる。
【0044】
次に、図9を参照して本願発明に係る作業時間確定装置の当事者間における操作フローの一実施態様を説明する。
【0045】
図9の作業端末1を操作する作業者を作業者1とする。作業者1が作業端末1にクライアントツールをインストールすると、管理サーバ内で作業者テーブル1が作成される。作業者テーブル1が作成されると、作業者1が作業を開始できるようになる。作業者1が作業を行うと作業データ1が逐次更新される。作業者1が作業者端末1の電源をOFFにする等により作業を停止した場合も、作業者テーブルが更新されるようにしてもよい。
【0046】
本願発明の他の対応において、管理者はクライアントツールをインストールした作業者端末を作業者に提供することもできる。
【0047】
本願発明に係る作業時間確定装置のクライアントツールにおいて、クライアントツールのインストール時に通知された管理者情報を当該クライアントツールにおいて入力することにより管理者とタグ付けられる。あるいは、管理者は、作業者1が登録申込時に管理者の情報を承認した上で、クライアントツールをインストールすると同時に管理者とタグ付けられるようにすることもできる。
【0048】
作業者1はクライアントツールのインストールが完了したのちに作業を開始することができる。作業者端末1が作業者により起動されると、クライアントツールが立ち上がり、タイマーでの時間計測が開始される。
作業者1が任意のアプリケーションを立ち上げて作業を開始すると、本願発明に係るクライアントツールは、一定の時間ごとに操作記憶を作成して、操作データを作成し、管理サーバに送信する。管理サーバでは、当該操作データについて、上述の組込閾値をクリアしているかどうかを判定し、作業データを逐次更新していく。さらに、作業者と紐づけて作業者毎に割り当てられた作業者テーブルを逐次更新して、記憶する。図9における実施例では作業者毎に作業テーブルを割り当てているが、複数の作業者を1つの作業テーブルで管理することもできる。管理者は、管理アプリケーションを用いて任意のタイミングで任意の作業者の作業者データの閲覧要求をすることができ、管理サーバは当該閲覧請求に応じて直近に更新されたデータを管理者に閲覧可能とすることができる。このときに、管理サーバからは閲覧用データが管理者に送信される。本発明において、閲覧用データとは管理者が管理者端末で任意に集計でき、グラフ化等を行うことができるデータを意味する。
【0049】
図9において、作業者端末2を操作する作業者2についても、同様に管理サーバにて逐次作業データが更新されている(図示せず)。作業者テーブル1および作業者テーブル2のそれぞれを管理アプリケーションで統合することにより、作業端末1および作業端末2の作業を合算することができる。このことにより、複数人が関与するプロジェクト単位での作業時間、予算、作業の進捗をリアルタイムでより精緻に確認することが可能になる。この場合、管理サーバ内で一つの複数の作業者を一つの作業テーブルで管理することもできる。
【0050】
上で説明したように、本願発明の作業時間確定装置は小さい任意の時間単位を作業時間として認定し、作業時間の累積にて労働対価の支払いを可能にするものである。このような装置またはシステムにより、作業者がフレキシブルに働くことを可能とするものである。また、一人で複数の仕事をかけ持つ場合にも細切れの時間を作業に充てる証拠を管理者および作業者にて共有することができ、労働の対価をより精緻に評価することができる。作業者の作業データと成果物とをすり合わせることにより、作業者の能力を評価することも可能となる。また、複数人で1つのプロジェクトを実行する場合にも作業者をグルーピングすることによりプロジェクトの作業および作業時間をより簡易かつ明確に管理することも可能となる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2022-02-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者の作業時間を確定するための作業時間確定システムであって、
管理者のための管理者端末と
業者による操作が可能な操作手段を含む作業者端末と、
前記作業者端末に組み込まれたクライアントツールと、
前記作業者の作業データを保管するための管理サーバと、
前記管理者端末または前記管理サーバに組み込まれた管理アプリケーションと、
を含み、
前記管理者端末と、前記作業者端末と、前記管理サーバとは、ネットワークを介して通信可能に接続されており、
前記クライアントツールは、
前記作業端末の稼働時間をカウントするタイマーと、
前記操作手段からの操作信号を受信して記憶する操作記憶手段と、
前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果を管理サーバに送信する送信手段と、
を含み、
前記管理サーバは、
前記クライアントツールからの情報を受信する、通信手段と、
前記クライアントツールからの情報における前記稼働時間と前記操作記憶手段の結果から、有効作業時間を判定する処理手段と、
前記有効作業時間の判定の結果を記憶する記憶手段と、
を含み、
前記有効作業時間の判定において、前記稼働時間を一定時間ごとに区切り、前記一定時間と前記操作記憶手段の結果とを紐づけ、前記一定時間における前記操作信号が一定の条件を満たした場合に前記一定時間を有効作業時間として判定
前記一定時間および/または前記一定の条件が、作業者の作業内容に応じて前記管理アプリケーションの条件設定手段にて設定および/または変更される、
作業時間確定システム。
【請求項2】
前記管理アプリケーションが、前記操作記憶手段の結果を受信して、作業者の作業時間を可視化する手段を有する、請求項1に記載の作業時間確定システム。
【請求項3】
前記操作手段は、キーボードおよびマウスを含み、
前記操作信号が、キーボードのキーが押下げされたことを示す信号、マウスのボタンがクリックされたことを示す信号、マウスホイールの回転により生じる信号、カーソルの移動距離を示す信号のうち少なくとも一つを含む、請求項1または2に記載の作業時間確定システム。
【請求項4】
前記一定時間および/または前記一定の条件が、管理者によりあらかじめ設定されている請求項1~3のいずれか一項に記載の作業時間確定システム
【請求項5】
記管理アプリケーションが、さらに作業者の労務管理についての手段を備える、請求項1~のいずれか1項に記載の作業時間確定システム。
【請求項6】
前記管理サーバの処理手段にて、複数作業者の有効作業時間を合わせたデータを作成する、請求項1~のいずれか1項に記載の作業時間確定システム。
【請求項7】
作業者の作業時間を確定するための作業時間確定装置であって、
管理者のための管理者端末と
業者による操作が可能な操作手段を含む作業者端末と、
前記作業者端末に組み込まれたクライアントツールと、
前記作業者の作業データを保管するための管理サーバと、
前記管理者端末または前記管理サーバに組み込まれた管理アプリケーションと、
を含み、
前記管理者端末と、前記作業者端末と、前記管理サーバとは、ネットワークを介して通信可能に接続されており、
前記クライアントツールは、
前記作業端末の稼働時間をカウントするタイマーと、
前記操作手段からの操作信号を受信して記憶する操作記憶部と、
前記稼働時間と前記操作記憶の結果を管理サーバに送信する送信部と、
を含み、
前記管理サーバは、
前記クライアントツールからの情報を受信する、通信部と、
前記クライアントツールからの情報における前記稼働時間と前記操作記憶の結果から、有効作業時間を判定する処理部と、
前記有効作業時間の判定の結果を記憶する記憶部と、
を含み、
前記有効作業時間の判定において、前記稼働時間を一定時間ごとに区切り、前記一定時間と前記操作記憶の結果とを紐づけ、前記一定時間における前記操作信号が一定の条件を満たした場合に前記一定時間を有効作業時間として判定
前記一定時間および/または前記一定の条件が、作業者の作業内容に応じて前記管理アプリケーションの条件設定手段にて設定およびまたは変更される、
作業時間確定装置。
【請求項8】
前記管理アプリケーションが、前記操作記憶部からの結果を受信して、作業者の作業時間を可視化する手段を有する、請求項に記載の作業時間確定装置。
【請求項9】
前記操作手段は、キーボードおよびマウスを含み、
前記操作信号が、キーボードのキーが押下げされたことを示す信号、マウスのボタンがクリックされたことを示す信号、マウスホイールの回転により生じる信号、カーソルの移動距離を示す信号のうち少なくとも一つを含む、
請求項または8に記載の作業時間確定装置。
【請求項10】
前記一定時間および/または前記一定の条件が、管理者によりあらかじめ設定されている請求項7~9のいずれか一項に記載の作業時間確定装置
【請求項11】
記管理アプリケーションが、さらに作業者の労務管理についての手段を備える、請求項10のいずれか1項に記載の作業時間確定装置。
【請求項12】
前記管理サーバの処理にて、複数作業者の有効作業時間を合わせたデータを作成する、請求項11のいずれか1項に記載の作業時間確定装置。