(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022053431
(43)【公開日】2022-04-05
(54)【発明の名称】ボタン付け用結束バンド
(51)【国際特許分類】
B65D 63/10 20060101AFI20220329BHJP
【FI】
B65D63/10 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020172223
(22)【出願日】2020-09-24
(71)【出願人】
【識別番号】712012412
【氏名又は名称】澤谷 宏
(72)【発明者】
【氏名】澤谷 宏
【テーマコード(参考)】
3E085
【Fターム(参考)】
3E085BB04
3E085BB15
3E085BE05
3E085BG10
(57)【要約】
【課題】 ボタン付けは、針を使用するので危険が伴い、針への糸通し、糸足つくり、玉止めを行う裁縫技術が必要なので、縫製技術が不足している人や指作業が困難な人には難しかった。
本発明は、縫製のボタン付け用結束バンドを提供する。
【解決手段】 抜け止め穴のある結束部と、針状に尖った先端で、鋸歯状に突起のある細いバンド2本から構成され、バンド2本を、布、スペーサー、ボタンの穴の順番で貫通させる。
バンド2本を折り返して、ボタンの別の穴、スペーサー、布の順番で貫通させる。
布の裏側でバンドを抜け止め穴のある結束部に差し込んで固定することを特徴とするボタン付け用結束バンド。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ) 針状に尖った先端で、鋸歯状に突起のある細いバンド2本を、布、スペーサー、ボタンの穴の順番で貫通させる。
(ロ) 先端を折り返して、ボタンの別の穴、スペーサー、布の順番で貫通させる。
(ハ) 布の裏側でバンド2本を抜け止め穴のある結束部に差し込んで固定する。
(ニ) 結束部に差し込んで余った部分のバンド2本は鋏で切り取る。
(ホ) 短いストロー状のリングに目盛りの付いたスペーサーは、必要な長さを目盛により鋏で切断し、糸足の高さを調整する、
以上を特徴とするボタン付け用結束バンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルタイの機能を利用して、針や糸を使用せずにボタン付けが可能なボタン付け用結束バンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ボタン付けは針と糸と鋏を使用したり、ミシンを利用して行っていた。そのため一定の縫製技術を必要としていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これは、次のような問題点があった。
(イ) ボタン付けは、針を使用するので、危険な場合があった。
(ロ) ボタン付けは、針への糸通し、糸足つくり、玉止めを行う裁縫技術が必要なので、縫製技術が不足している人や指作業が困難な人には難しかった。
本発明は以上の問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本体は、抜け止め穴のある結束部と、針状に尖った先端で、鋸歯状に突起のあるバンド2本から構成されている。
目盛りの付いたチューブ状のスペーサーを用い、針状に尖った先端で、鋸歯状に突起のある細いバンド2本を、布、スペーサー、ボタンの穴の順番で貫通させる。
バンド2本を折り返して、ボタンの別の穴、スペーサー、布の順番で貫通させる。
布の裏側でバンドを抜け止め穴のある結束部に差し込んで固定する。結束部に差し込んで余った部分のバンド2本は鋏で切り取る。
以上の構成よりなるボタン付け用結束バンド。
【発明の効果】
【0005】
先端が針、バンド2本が糸、スペーサーが糸足、結束部が玉止めの機能を果たすので、針を使用せず安全であり、縫製技術が不足している人や指作業が困難な人でも簡単にボタン付けが出来る。
目盛りの付いたチューブ状のスペーサーを目盛で切ることで、糸足の高さを調整することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)
図1に示すように、抜け止め穴のある結束部(1)に、針状に尖った先端(2)を設けた鋸歯状に突起のあるバンド(3)2本が付いている。
(ロ)目盛りの付いたチューブ状のスペーサー(4)は、必要な長さを目盛により鋏で切断して使用する。
本発明は、以上のような構成である。
本発明を使用するときは、針状に尖った先端(2)により、鋸歯状に突起のある細いバンド(3)2本を、布(5)、スペーサー(4)、ボタン(6)の順番で貫通させる。先端(2)を折り返して、ボタン(6)の別の穴、スペーサー(4)、布(5)の順番で貫通させる。布の裏側でバンド(3)2本を抜け止め穴のある結束部(1)に差し込んで固定する。結束部(1)に差し込んで余った部分のバンド(3)2本は鋏で切り取る。従来の手作業による、先端(2)が針、バンド(3)2本が糸、スペーサー(4)が糸足、結束部(1)が玉止めの機能を果たす。目盛りの付いたチューブ状のスペーサー(4)は、必要な長さを目盛により鋏で切断することで、糸足の高さを調整できる。
【符号の説明】
【0008】
1 結束部
2 先端
3 バンド
4 スペーサー
5 布
6 ボタン