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▶ 追立 隆義の特許一覧

特開2022-53570絶対に割れることのない固態ガラスの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022053570
(43)【公開日】2022-04-06
(54)【発明の名称】絶対に割れることのない固態ガラスの製造方法
(51)【国際特許分類】
   C03B 13/18 20060101AFI20220330BHJP
【FI】
C03B13/18
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020160276
(22)【出願日】2020-09-25
(71)【出願人】
【識別番号】000215198
【氏名又は名称】追立 隆義
(72)【発明者】
【氏名】追立 隆義
(57)【要約】
【課題】絶対に割れることのない固態ガラスの製造方法を提供する。
【解決手段】溶けたガラスをローラーに押し込んで、ローラーで圧延し、引き延ばしながら固めて行く過程で、1本目のローラーに入る手前の一応ガラスが溶けた状態の段階から見た目でガラスが固まる状態になるまで、この圧延ガラスの幅両端に取り付けた電極に、その板ガラスの幅に合わせて脈流と高周波トランスを用いて発生させた数10億電子ボルトから数100億電子ボルトの電子単極電位を加える事により、そのガラスの幅内の電子を一直線に並ばせることで、ガラスの原子も一直線に並ばせて板ガラスとする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶対に割れる事の無い固態ガラスの製造方法であって、
溶けたガラスをローラーに押し込んで、ローラーで圧延し、引き延ばしながら固めて行く過程で、1本目のローラーに入る手前の一応ガラスが溶けた状態の段階から見た目でガラスが固まる状態になるまで、この圧延ガラスの幅両端に取り付けた電極にその板ガラスの幅に合わせて、脈流と高周波トランスを用いて発生させた数10億電子ボルトから数100億電子ボルトの電子単極電位を加えることにより、そのガラスの幅内の電子を一直線に並ばせることで、ガラスの原子も一直線に並ばせて板ガラスとすることを特徴とする絶対に割れることのない固態ガラスの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、強化ガラスに係り、特に、絶対に割れる事の無い固態ガラスの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今現在、通常使われているガラスは、見た目は固まった固態状であるが、原子構造的には、ばらばらの液体状態であるために簡単に割れてしまう。
【0003】
ガラスを強化する方法として、特許文献1、特許文献2などを挙げることができる。特許文献1は、加熱したガラスに空気を吹き付けることで表面を急冷して強化する方法が開示されている。
【0004】
また、特許文献2は、ガラスの表面近傍のナトリウムイオンをこのナトリウムイオンよりもサイズが大きいカリウムイオンに置き換えてストレスを与えることで強化する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特願2004-203677号公報
【特許文献2】特公昭51-17575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする課題は、従来の強化ガラスといえども、強い衝撃を与えると割れてしまうという点である。
本発明の目的は、絶対に割れることのない固態ガラスの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、本願の発明者が長年にわたる研究に基づいたもので、通常、簡単に割れてしまうガラスを絶対に割れることなく、普通の鉄板などのようにプレス・シャーリング・ローリンングなどのできるガラスを作り出すにはどうしたら良いかを考えた案件である。
【0008】
まず始めに、板ガラスを作る時は、溶けたガラスをローラーに押し込んで、ローラーで圧延し、それを引き延ばしながら、固めて行く方法を取っていると思われるが、この時、1本目のローラーには入る手前の一応、ガラスが溶けた状態の段階から、見た目でガラスが固まる状態になるまで、この圧延ガラスの巾両端に電極を取り付け、その板ガラスの幅に合わせて脈流と高周波トランスを用いて発生させた数10億電子ボルトから数100億電子ボルトの電子単極電位を加えることにより、そのガラスの幅内の電子は一直線に並ぶことになる。
【0009】
電子が一直線上に並ぶということは、それと一緒にガラスの原子も一直線に並ぶと言うことになる。
今現在の、ガラスは、原子がばらばらの状態であるため、構造的に頑丈な固態ではなく、硬い液体で有るため、簡単に割れてしまうが、本発明によれば作り出した板ガラスは、原子が一直線に並ぶことでちゃんとした固態のガラスとなり、今現在、通常の簡単に割れてしまうガラスと異なり、鉄板などと同じような使い方のできるガラスとなる。
【0010】
この固態ガラスを作る時は、圧延ローラーに押し込む前の溶けた状態のガラスは、なるべくサラサラの状態のガラスとなるまで温度は上げた方が良いと思われる。
【0011】
なお、外型に対して、内型の押し込み形成で作る御椀などや、口により吹き込み形成などに使われる元ガラスはサラサラの状態ではなく、ねばねば、ドロドロとした状態であるため、電子・原子を一直線に並べるには、もう一工夫、考えなければならない。