IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 追立 隆義の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022053571
(43)【公開日】2022-04-06
(54)【発明の名称】発電効率を大幅向上させる発電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/04 20060101AFI20220330BHJP
   H02K 19/16 20060101ALI20220330BHJP
   H02K 3/28 20060101ALI20220330BHJP
【FI】
H02K3/04 Z
H02K19/16 Z
H02K3/28 Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020160277
(22)【出願日】2020-09-25
(71)【出願人】
【識別番号】000215198
【氏名又は名称】追立 隆義
(72)【発明者】
【氏名】追立 隆義
【テーマコード(参考)】
5H603
5H619
【Fターム(参考)】
5H603AA01
5H603BB02
5H603CA02
5H603CA04
5H603CC11
5H603CD21
5H603CE01
5H619AA01
5H619BB02
5H619PP02
5H619PP11
(57)【要約】
【課題】発電機の磁気誘導吸引阻害を取り除く。
【解決手段】発電効率を大幅向上させる発電機であって、単体巻きコイルを、互い両隣同士櫛歯巻きとし両端同士を、お互い両隣同士の櫛歯部分を差し込み合って回転子とする。もしくは隣の巻線を交互に食い込ませた磁場食い込み巻きした回転子とする。これにより、固定子磁場の影響によって生じる誘導異極磁場の引き合う力を殺す。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電効率を大幅に向上させる発電機であって、
発電機の発電回転子の単体巻きコイルを、独立させた巻き方ではなく、お互い両隣同士櫛歯巻きとし、両端同士をお互い両隣同士の櫛歯部分を差し込み合った回転子、もしくは隣の巻線を交互に食い込ませた磁場食い込み巻き回転子とすることによって、固定子磁場の影響によって生じる誘導異極磁場の引き合う力を殺すことを特徴とする発電効率を大幅向上させる発電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発電機に係り、特に、発電効率を大幅に向上させた発電機に関する。
【背景技術】
【0002】
(従来の技術)
今現在、発電機は、外側の固定子と、内側の回転子により構成され、外側の固定磁場、あるいは誘導磁場の中を、回転子となる発電コイルが回転して磁気誘導発電を行っているが、この中の回転子が回転しようとすると、固定子の磁場の横に来たとき、誘導異極磁場と、引き合おうとする力場を断ち切って、強引に回転しなければならないため、ものすごい大きな力を必要とし、回転効率、発電効率が大きく落ちることとなる。
【0003】
なお、この種の技術に関連する従来技術を開示したものとしては、特許文献1、特許文献2などを挙げることができる。
特許文献1は、回転軸に対して放射状で円周方向に沿って交互に磁極を配した永久磁石および巻線と、永久磁石の磁束を上記巻線に印加する金属片を設け、また、回転軸に対して放射状に配置して上記永久磁石で磁化される被吸着片を上記金属片の間を等分する位置に設けた発電機を開示する。
【0004】
また、特許文献2は、複数の巻線を同軸上に離間させて配置し、各巻線の外側にそれぞれ配置した外側永久磁石と内側にそれぞれ配置した内側永久磁石とを対向させて固定する軸ヨークと、外側永久磁石と内側永久磁石を異極となるように対向させて固定する外部ヨークを備え、隣り合う極性を逆にして外部磁石が巻線を周方向にとりかこむように配置した発電機を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】WO03/056688号公報
【特許文献2】特開2016-25818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の発明者が考案している課題は、磁気誘導吸引阻害を取り除くには、どうしたら良いかということである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
今現在の発電機の発電回転子は、極数ごとに1コ1コ単体巻きとなっているが、この単体巻きコイルを、独立させた巻き方ではなく、お互い両隣同士櫛歯巻きとし両端同士を、お互い両隣同士の櫛歯部分を差し込み合った回転子、もしくは隣の巻線を交互に食い込ませた磁場食い込み巻き回転子とする。
これにより、固定子磁場の影響によって生じる誘導異極磁場の引き合う力を殺すことができると思われる。
【0008】
固定子のコイルも、櫛歯差し込み巻きとした場合どうなるかは不明である。
【発明の効果】
【0009】
固定子磁場の影響によって生じる誘導異極磁場の引き合う力は、櫛歯差し込み巻きで生じる磁場で相殺される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本願の発明者が鋭意研究の結果、得られた発明の実施の形態を実施例として説明する。
【実施例0011】
本実施例では、単体巻きコイルを、互い両隣同士櫛歯巻きとし両端同士を、お互い両隣同士の櫛歯部分を差し込み合って回転子とする。もしくは隣の巻線を交互に食い込ませた磁場食い込み巻きした回転子とする。
これにより、固定子磁場の影響によって生じる誘導異極磁場の引き合う力を殺すことができると思われる。