(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022054024
(43)【公開日】2022-04-06
(54)【発明の名称】近視予防照明器具
(51)【国際特許分類】
A61F 9/00 20060101AFI20220330BHJP
A61N 5/06 20060101ALI20220330BHJP
【FI】
A61F9/00
A61N5/06
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020160981
(22)【出願日】2020-09-25
(71)【出願人】
【識別番号】520373121
【氏名又は名称】林純益
(71)【出願人】
【識別番号】520373246
【氏名又は名称】林▲ユウ▼豪
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】林純益
(72)【発明者】
【氏名】林▲ユウ▼豪
【テーマコード(参考)】
4C082
【Fターム(参考)】
4C082PA06
4C082PC07
4C082PG05
4C082PJ11
(57)【要約】
【課題】皮膚、角膜、虹彩、ぶどう膜、強膜、脈絡膜を透過して眼球及びその周辺組織に対して照明する近視予防照明器具を提供する。
【解決手段】本発明に係る前記近視予防照明器具は、光源と、光源に電気的に接続された制御器とを備え、前記光源を利用して眼部周辺の皮膚に投射照明し、皮下組織に透過進入すると共に、角膜、虹彩、毛様体、水晶体を通り抜け、かつ眼球周辺組織、強膜、ぶどう膜、脈絡膜、網膜色素上皮を通り抜けて、網膜及び硝子体に間接的に進入することにより、微細な生化学反応を引き起こして近視の進行をさらに防止する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚、角膜、虹彩、ぶどう膜、強膜、脈絡膜を透過して眼球及びその周辺組織に対して照明する近視予防照明器具であって、
前記近視予防照明器具は、光源と、前記光源に電気的に接続された制御器とを備え、
前記光源を利用して眼部周辺の皮膚に投射照明し、皮下組織に透過進入し、角膜、虹彩、毛様体、水晶体を通り抜け、眼球周辺組織、強膜、ぶどう膜、脈絡膜、網膜色素上皮を通り抜けて、網膜及び硝子体に間接的に進入することにより、微細な生化学反応を引き起こして近視の進行をさらに防止することを特徴とする、近視予防照明器具。
【請求項2】
前記光源は、各種の光スペクトルを含み、必要に応じて光スペクトル及びその組成を調整可能とし、前記光源は、一種の光源または多種の光源の組成であり、前記光源によって提供される照度が調整可能式であり、異なる時間帯に応じてその照度を0.5LUX以上に調整可能あるいはプログラム化に従って調整可能に構成されており、前記光源によって提供される照度の照明時系列が連続式、間欠式またはこれらの混合式あるいはプログラム化に従って調整され、前記光源によって提供される照度の照明時間帯及びその輝度に対し、計時器を参照して変動調整を行うことを特徴とする、請求項1に記載の近視予防照明器具。
【請求項3】
前記光源、計時器及び電池に電気的に接続された前記制御器がCPUである場合、前記電池から前記光源、前記制御器及び前記計時器に要する電力を供給することを特徴とする、請求項1に記載の近視予防照明器具。
【請求項4】
前記光源が眼鏡の上方、下方または側方位置に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の近視予防照明器具。
【請求項5】
前記光源が照明器枠体上に取り付けられ、前記光源によって提供される照明を、互いに独立に制御するか、あるいは前記照明器枠体のメインプログラムによって共同制御することを特徴とする、請求項1に記載の近視予防照明器具。
【請求項6】
前記光源が仮想現実VRまたは拡張現実AR眼鏡もしくは類似の枠体上に取り付けられ、前記光源によって提供される照明を、互いに独立に制御するか、あるいは仮想現実VRまたは拡張現実AR眼鏡もしくは類似の枠体のメインプログラムによって共同制御することを特徴とする、請求項1に記載の近視予防照明器具。
【請求項7】
前記光源が眼鏡フレーム上に直接設置されることを特徴とする、請求項1に記載の近視予防照明器具。
【請求項8】
前記光源が帽子のバイザー上に設置されることを特徴とする、請求項1に記載の近視予防照明器具。
【請求項9】
前記光源がヘアバンドまたはヘッドバンド上に設置されることを特徴とする、請求項1に記載の近視予防照明器具。
【請求項10】
前記光源が貼付パッド上に設置され、前記貼付パッドが矯正者の頭部に貼り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の近視予防照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近視予防照明器具に係り、特に、皮膚、角膜、虹彩、ぶどう膜、強膜、脈絡膜を透過して眼球及びその周辺組織に対して照明する斬新な近視予防照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近視は視覚障害の一つであり、その内、遠くの物体はぼやけて視認しにくくなるため、それらの物体の形象が網膜上に収束できず、かえって網膜の前で収束が起こることがある。また、近視は、よく見られる視覚失調の一つであり、近視が持続的に進展することにより、近視状況の退行を生じさせるので、人々に対して近視度数の進行を進めることになり、そのような事態は、よく児童期に初めて見られ、かつ気が付き始めた学齢期から、青年期に向かうにつれての近視重症度の発展または増加は、よく見られることに属する。大多数の近視は、何らかの網膜の症状につながり、近視が進行することにより、網膜剥離、白内障と緑内障に罹患するリスクが増大し得る。近視の視覚の影響と潜在的症状の影響、及びこれらによって不便さをもたらしている。このため、如何にして近視度数の進行を防止するか、あるいは近視の症状を緩和するかこそが、現代人たちの健康に関する大きな議題とされている。
【0003】
特許文献1には、高輝度の教室照明を使用して学生の近視の防止に役立つ、高輝度教室用灯具が記載されている。
特許文献2には、近視学生の周囲にディスプレイを使用すると共に、異なる光線を使用してその照度を0.6~1000LUXとし、学生の眼部を刺激することにより、近視を予防する、近視またはそのリスクを治療、防止あるいは緩和するための装置が記載されている。
特許文献3には、ディスプレイを使用して学生の眼部を刺激することにより、近視を予防する、近視を緩和あるいは防止するための方法および装置が記載されている。
特許文献4には、近視予防レンズを使用して近視を防止する、近視の進行を遅延させるための光学調整の判定が記載されている。
特許文献5には、特定帯域の波長をフィルタリングするレンズを使用して近視の進行を防止する、接眼レンズが記載されている。
特許文献6には、子供の屋外にいる時間を検知するためのウェアラブルデバイスを使用することにより、近視の進行を防止する、屋外活動時間の不足に関連する健康状態または疾患を防止する装置が記載されている。
特許文献7には、読書照度、読書距離を検知するウェアラブル機器を使用して近視の進行を防止する、近視防止制御ウェアラブル機器及び近視防止制御システムと方法が記載されている。
特許文献8には、環境を検知する輝度センサ、温度センサ、レーザ測距センサなどの機器を利用して学生の読書モードを解析して、近視の進行をさらに防止する、学生近視防止制御ウェアラブルデバイスが記載されている。
【0004】
上記数件の発明特許の効力は、現在に至るまで未だに肯定と重視されておらず、現在、世界中の近視の発症率が依然として高いままである。このため、如何にして近視をより有効に防止する機器の設計を案出するかが、依然として業界が切望している重要な課題である。
【0005】
本出願の発明者は、いくつかの医学的な研究報告を調査した結果、屋外活動時間が近視の進行防止の主要因であることを発見した。このため、これらの発明特許には、屋外活動時間を検知し、それから屋外活動休憩時間を調整して学生たちに提示することにより、近視の進行を防止することに注目するものがある。ほかのいくつかの発明特許には、照明光線の刺激に注目するものがあり、あるいはディスプレイや教室照明を用いて照明輝度を向上させることにより、近視の進行を防止することに注目するものがある。かつ強い光を利用して直接眼部の瞳孔を経由する照射により黄斑変性が引き起こされる。しかも、大部分の教室照明の標準は、300~500LUXの範囲のみにあり、その刺激効果が人々に懸念されており、また屋外の太陽光を照射すると、簡単に50000LUXに達することができるので、人間の眼部は、にわたって10000LUXの照度を超えた太陽光による眼内の瞳孔への直射に耐え切れず、眼部の網膜に損傷を受けやすくなるから、眼部周辺の瞼により眼部内に入射する光線の強度を抑制することができることから、眼部を保護することができ、このため、眼部の皮膚による遮蔽と入射光線の減衰を通じて一部の光線をカットしており、このカットされた光線は、実際には依然として皮膚を透過してその後端の組織に対して作用を及ぼし、現在に至るまで、室内照明機器でも近視の進行を防止することができず、しかし、屋外活動時、太陽光による照射は、確かに近視の進行を有効に防止することができ、これについての理論が既に複数件の研究で証明されていた。屋外の高輝度照明光が、眼部周辺の皮膚上を直接照らし、かつ眼部周辺の組織に透過進入し、眼部内に間接的に透過進入するため、眼部の網膜に高輝度照明光による傷害を受けることがなく、そして光線が皮膚を透過して眼部周辺の皮膚、皮下組織、角膜、虹彩、毛様体、ぶどう膜、水晶体、強膜、眼球周辺組織、脈絡膜、網膜色素上皮、網膜及び硝子体を間接的に刺激するので、微細な生化学反応を生成して、近視の進行をさらに防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許出願公開第101858573(A)号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第3141282(A1)号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2017/0072218(A1)号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第2155041(A1)号明細書
【特許文献5】米国特許第9709826(B2)号明細書
【特許文献6】国際公開第2015/152818(A1)号パンフレット
【特許文献7】中国特許出願公開第107707763(A)号明細書
【特許文献8】中国特許出願公開第106289395(A)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、皮膚、角膜、虹彩、ぶどう膜、強膜、脈絡膜を透過して眼球及びその周辺組織に対して照明する近視予防照明器具を設計し、それは屋外照明状況を模倣する器具であり、眼部周辺の皮膚に投射照明でき、かつ皮下組織に透過進入すると共に、角膜、虹彩、毛様体、水晶体を通り抜け、かつ眼球周辺組織、強膜、ぶどう膜、脈絡膜、網膜色素上皮を通り抜けて、網膜及び硝子体に間接的に進入することにより、微細な生化学反応を生成して近視の進行をさらに防止する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、次のような技術手段を採用した。
係る皮膚、角膜、虹彩、ぶどう膜、強膜、脈絡膜を透過して眼球及びその周辺組織に対して照明する近視予防照明器具において、前記近視予防照明器具は、光源と、光源に電気的に接続された制御器とを備え、前記光源を利用して眼部周辺の皮膚に投射照明し、皮下組織に透過進入し、角膜、瞳孔虹彩、毛様体、水晶体を通り抜け、眼球周辺組織、強膜、ぶどう膜、脈絡膜、網膜色素上皮を通り抜けて、網膜及び硝子体に間接的に進入することにより、微細な生化学反応を引き起こして近視の進行をさらに防止するという技術手段を採用した。
【発明の効果】
【0009】
上記を総合すると、本発明に係る皮膚、角膜、虹彩、ぶどう膜、強膜、脈絡膜を透過して眼球及びその周辺組織に対して照明する近視予防照明器具において、前記近視予防照明器具は、光源を利用して眼部の皮下組織に透過進入すると共に、角膜、瞳孔虹彩、毛様体、水晶体を通り抜け、かつ眼球周辺組織、強膜、ぶどう膜、脈絡膜、網膜色素上皮を通り抜けて、網膜及び硝子体に間接的に進入することにより、微細な生化学反応を生成して近視の進行をさらに防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に示すように、本発明は、光源10と、制御器20とを備え、前記光源10は、各種の光スペクトルを含み、必要に応じて光スペクトル及びその組成を調整可能とする。上記の光源10は、一種の光源または多種の光源の組成であってもよく、光源10によって提供される照度が調整可能式であり、異なる時間帯に応じてその照度を調整可能とし、前記照度を0.5LUX以上に調整可能あるいはプログラム化に従って調整可能に構成されている。光源10の照明時系列が連続式、間欠式またはこれらの混合式あるいはプログラム化に従って調整され、照明時間帯及び輝度に対し、計時器(CLOCK)30を参照して変動調整を行うことができ、毎日の照明時間は、違う近視者のニーズに応じて調整を行うことができる。
【0012】
制御器20がCPUである場合、制御器20が光源10及び計時器30に電気的に接続され、前記制御器20が電池21に電気的に接続され、電池21から光源10、制御器20及び計時器30に要する電力を供給する。
【0013】
図2で示す本発明の使用状態図のように、本発明の少なくとも1つの光源10を眼部周辺の皮膚に投射照明し、皮下組織Aに透過進入すると共に、角膜B、虹彩C、毛様体D、水晶体Eを通り抜け、かつ眼球周辺組織F、強膜G、ぶどう膜H、脈絡膜I、網膜色素上皮Jを通り抜けて、網膜K及び硝子体Lに間接的に進入することにより、微細な生化学反応を引き起こして近視の進行をさらに防止する。
〔第1の実施例〕
【0014】
本発明の構造は、造型設計に限定せず、多種の異なるタイプの構築にも適用できる。
その内、
図3で示す本発明の第1の実施例の構造図のように、現有の眼鏡100の上方に光源10を取り付け、光源10は、固定クリップを利用して眼鏡100上に挟み付けることができ、また光源10の近傍に、光源10に電気的に接続された制御器20を挟み付ける。
〔第2の実施例〕
【0015】
図4で示す本発明の第2の実施例の構造図のように、現有の眼鏡100の上方、下方または側方のいずれにも少なくとも1つの光源10を挟み付け、光源10の近傍に、光源10に電気的に接続された少なくとも1つの制御器20を挟み付ける。
〔第3の実施例〕
【0016】
図5で示す本発明の第3の実施例の構造図のように、矯正者が照明器枠体200を装着しており、前記照明器枠体200上に少なくとも1つの光源10が設けられ、光源10の近傍に、光源10に電気的に接続された制御器20を設置し、前記光源10によって提供される照明を、互いに独立に制御することができるか、あるいは照明器枠体200のメインプログラムの関連ユニットによって共同制御することができる。
〔第4の実施例〕
【0017】
図6で示す本発明の第4の実施例の構造図のように、矯正者が仮想現実VRまたは拡張現実AR眼鏡300を装着しており、前記仮想現実VRまたは拡張現実AR眼鏡300もしくは類似の枠体上に光源10が設けられ、光源10の近傍に、光源10に電気的に接続された制御器20を設置し、前記光源10によって提供される照明を、互いに独立に制御することができるか、あるいは仮想現実VRまたは拡張現実AR眼鏡300もしくは類似の枠体のメインプログラムの関連ユニットによって共同制御することができる。
〔第5の実施例〕
【0018】
図7で示す本発明の第5の実施例の構造図のように、特製の眼鏡フレーム400が示されており、前記眼鏡フレーム400上に照明用途のために提供される少なくとも1つの光源10が直接設置され、光源10の近傍に、光源10に電気的に接続された制御器20を設置する。
〔第6の実施例〕
【0019】
図8で示す本発明の第6の実施例の構造図のように、特製の帽子500が示されており、前記帽子500のバイザー501上に少なくとも1つの光源10が設けられ、帽子500上の適当位置に制御器20が設けられ、前記制御器20は、光源10に電気的に接続される。
〔第7の実施例〕
【0020】
図9で示す本発明の第7の実施例の構造図のように、特製のヘアバンドまたはヘッドバンド600が示されており、前記ヘアバンドまたはヘッドバンド600の前縁に光源10が設けられ、光源10の近傍に、光源10に電気的に接続された制御器20を設置する。
〔第8の実施例〕
【0021】
図10で示す本発明の第8の実施例の構造図のように、特製の貼付パッド700が示されており、矯正者の頭部部位に貼り付けられる貼付パッド700上に光源10が設けられ、貼付パッド700上の適当位置箇所に、光源10に電気的に接続された制御器20を設置する。
【産業上の利用可能性】
【0022】
上記を総合すると、本発明に係る皮膚、角膜、虹彩、ぶどう膜、強膜、脈絡膜を透過して眼球及びその周辺組織に対して照明する近視予防照明器具において、前記近視予防照明器具は、光源を利用して眼部の皮下組織に透過進入すると共に、角膜、虹彩、毛様体、水晶体を通り抜け、かつ眼球周辺組織、強膜、ぶどう膜、脈絡膜、網膜色素上皮を通り抜けて、網膜及び硝子体に間接的に進入することにより、微細な生化学反応を生成して近視の進行をさらに防止することができる。よって、産業上の応用価値を有するものである。
【符号の説明】
【0023】
10:光源
20:制御器
21:電池
30:計時器
100:眼鏡
200:照明器枠体
300:仮想現実VRまたは拡張現実AR眼鏡
400:眼鏡フレーム
500:帽子
501:バイザー
600:ヘアバンドまたはヘッドバンド
700:貼付パッド
A:皮下組織
B:角膜
C:虹彩
D:毛様体
E:水晶体
F:眼球周辺組織
G:強膜
H:ぶどう膜
I:脈絡膜
J:網膜色素上皮
K:網膜
L:硝子体
【手続補正書】
【提出日】2021-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近視予防照明器具は、
光源と、
計時器と、
電池と、
前記光源、計時器および電池と電気的に接続された制御器と、を備え、
当該近視予防照明器具は矯正者の頭部に着脱できるものであり、
前記光源は、当該近視予防照明器具によって、眼および瞼の真正面ではなく眼部周辺の皮膚に向けて光を照射するように矯正者の頭部の眼および瞼の真正面ではなく眼部周辺の皮膚の前に設置され、
前記光源は、各種の光スペクトルを含み、眼および瞼の真正面ではなく眼部周辺の皮膚に投射照明したときの照度を0.5LUX以上に調整可能であり、
前記光源からの光は、眼および瞼の真正面ではなく眼部周辺の皮膚に投射照明し、皮下組織に透過進入し、角膜、虹彩、毛様体、水晶体、眼球周辺組織、強膜、ぶどう膜、脈絡膜、網膜色素上皮のうちの一または複数を通り抜けて、網膜及び硝子体に間接的に進入するようになっている
ことを特徴とする近視予防照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の近視予防照明器具において、
前記光源は、各種の光スペクトルを含み、必要に応じて光スペクトル及びその組成を調整可能とし、前記光源は、一種の光源または多種の光源の組み合わせであり、前記光源によって提供される照度が調整可能式であり、異なる時間帯に応じてその照度を0.5LUX以上に調整可能あるいはプログラム化に従って調整可能に構成されており、
前記制御器は、前記光源によって提供される照度の照明時系列を連続式、間欠式またはこれらの混合式あるいはプログラム化に従って調整し、前記光源によって提供される照度の照明時間帯及びその輝度に対し、計時器を参照して変動調整を行う
ことを特徴とする近視予防照明器具。
【請求項3】
請求項1に記載の近視予防照明器具において、
前記光源、計時器及び電池に電気的に接続された前記制御器がCPUであり、前記電池から前記光源、前記制御器及び前記計時器に要する電力を供給する
ことを特徴とする近視予防照明器具。
【請求項4】
請求項1に記載の近視予防照明器具において、
当該近視予防照明器具は眼鏡フレームを有し、
前記光源が眼鏡フレームの上方、下方または側方位置に取り付けられる
ことを特徴とする近視予防照明器具。
【請求項5】
請求項1に記載の近視予防照明器具において、
当該近視予防照明器具は、矯正者の耳に引っ掛けられて耳に保持される耳掛け部と、矯正者の顔の前方で眼のやや上に位置するように前記耳掛け部から連続する照明器枠体と、を有し、
前記光源が照明器枠体上に取り付けられ、
前記光源によって提供される照明は、それぞれの光源に内蔵されたプログラムによって互いに独立に制御されるか、あるいは前記照明器枠体に設けられた前記制御器に搭載されたメインプログラムによって共同制御される
ことを特徴とする近視予防照明器具。
【請求項6】
請求項1に記載の近視予防照明器具において、
前記光源が仮想現実VRまたは拡張現実AR眼鏡もしくは類似の枠体上に取り付けられ、
前記光源によって提供される照明は、それぞれの光源に内蔵されたプログラムによって互いに独立に制御されるか、あるいは、仮想現実VRまたは拡張現実AR眼鏡もしくは類似の枠体に設けられた前記制御器に搭載されたメインプログラムによって共同制御される
ことを特徴とする近視予防照明器具。
【請求項7】
請求項1に記載の近視予防照明器具において、
当該近視予防照明器具は眼鏡フレームを有し、
前記光源が眼鏡フレーム上に直接設置される
ことを特徴とする近視予防照明器具。
【請求項8】
請求項1に記載の近視予防照明器具において、
前記光源が帽子のバイザー上に設置される
ことを特徴とする近視予防照明器具。
【請求項9】
請求項1に記載の近視予防照明器具において、
前記光源がヘアバンドまたはヘッドバンド上に設置される
ことを特徴とする近視予防照明器具。
【請求項10】
請求項1に記載の近視予防照明器具において、
前記光源が貼付パッド上に設置され、前記貼付パッドが矯正者の頭部に貼り付けられる
ことを特徴とする近視予防照明器具。