IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ソニー株式会社の特許一覧

特開2022-54055生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム
<>
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図1
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図2
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図3
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図4
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図5
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図6
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図7
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図8
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図9
  • 特開-生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022054055
(43)【公開日】2022-04-06
(54)【発明の名称】生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20220330BHJP
【FI】
A61B5/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020161031
(22)【出願日】2020-09-25
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】平井 孝佳
(72)【発明者】
【氏名】高梨 伸
【テーマコード(参考)】
4C117
【Fターム(参考)】
4C117XA01
4C117XB01
4C117XC11
4C117XC32
4C117XE24
4C117XE37
(57)【要約】
【課題】生体情報を用いて様々な解析を容易に行う。
【解決手段】本技術の生体情報解析システムは、情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する抽出部と、抽出部により抽出されたアプリケーション、又は、抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類を情報処理端末に提示させる提示制御部と、情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる生体情報の解析結果を情報処理端末に出力する出力部とを備える。本技術は、例えば、生体情報の解析を行うサーバに適用することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類を前記情報処理端末に提示させる提示制御部と、
前記情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる前記生体情報の解析結果を前記情報処理端末に出力する出力部と
を備える生体情報解析システム。
【請求項2】
前記生体情報の属性を検出する検出部を
さらに備える請求項1に記載の生体情報解析システム。
【請求項3】
前記検出部は、前記生体情報の種類又は前記生体情報を計測した計測モジュールの種類を前記生体情報の属性として検出する
請求項2に記載の生体情報解析システム。
【請求項4】
前記抽出部は、前記計測モジュールと前記計測モジュールにより計測された前記生体情報の解析に用いるアプリケーションとの組み合わせを示す情報に基づいて、前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する
請求項3に記載の生体情報解析システム。
【請求項5】
前記提示制御部は、前記組み合わせを示す情報に基づいて抽出されたアプリケーションを、前記生体情報の種類に基づいて抽出された他のアプリケーションよりも強調して前記情報処理端末に提示させる
請求項4に記載の生体情報解析システム。
【請求項6】
前記検出部は、前記計測モジュールの医療機器クラスを検出し、
前記抽出部は、前記医療機器クラスに基づいて、前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する
請求項3に記載の生体情報解析システム。
【請求項7】
前記検出部は、前記生体情報に関連するメタデータに基づいて、前記生体情報の属性を検出する
請求項3に記載の生体情報解析システム。
【請求項8】
前記検出部は、前記生体情報の特徴量に基づいて、前記生体情報の属性として前記生体情報の種類を検出する
請求項3に記載の生体情報解析システム。
【請求項9】
前記抽出部は、前記生体情報の属性と前記アプリケーション群に含まれる各アプリケーションとを対応付ける基本データに基づいて、前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する
請求項1に記載の生体情報解析システム。
【請求項10】
前記提示制御部は、前記抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類とともに、前記抽出されたアプリケーションの使用料金を示す情報を前記情報処理端末に提示させる
請求項1に記載の生体情報解析システム。
【請求項11】
前記提示制御部は、前記選択されたアプリケーションによる前記生体情報の解析に用いられる情報の入力を求める情報を提示させる
請求項1に記載の生体情報解析システム。
【請求項12】
前記生体情報は、人物の生体に関する物理量データを含む
請求項1に記載の生体情報解析システム。
【請求項13】
前記物理量データは、加速度データ、心拍データ、脈波データ、血中酸素濃度データ、心電データ、脳波データ、筋電データ、眼球電位データ、及び、皮膚電気反射データのうちの少なくとも1つを含む
請求項12に記載の生体情報解析システム。
【請求項14】
前記生体情報は、人物の生体に関する物理量データから抽出された特徴量を含む
請求項1に記載の生体情報解析システム。
【請求項15】
前記アプリケーション群は、呼吸状態判定アプリケーション、心臓状態判定アプリケーション、不眠症判定アプリケーション、無呼吸症候群判定アプリケーション、及び、歯ぎしり判定アプリケーションのうちの2つ以上を含む
請求項1に記載の生体情報解析システム。
【請求項16】
前記情報処理端末から前記生体情報を取得する取得部を
さらに備える請求項1に記載の生体情報解析システム。
【請求項17】
情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出し、
抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類を前記情報処理端末に提示させ、
前記情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる前記生体情報の解析結果を前記情報処理端末に出力する
情報処理方法。
【請求項18】
コンピュータに、
情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出し、
抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類を前記情報処理端末に提示させ、
前記情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる前記生体情報の解析結果を前記情報処理端末に出力する
処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラムに関し、特に、生体情報を用いて様々な解析を容易に行うことができるようにした生体情報解析システム、情報処理方法、及びプログラム
に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ウェアラブルセンサなどにより患者の生体活動に基づく加速度データ、角速度データなどの物理量データを含む生体情報を取得し、生体情報を解析することで新たな医療価値を生み出す試みが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、加速度センサのセンシングデータを分析することで被験者の無呼吸症候群の診断を行うことが提案されている。また、特許文献2には、加速度センサと角速度センサの測定データに基づいて被験者の運動機能を評価することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-320732号公報
【特許文献2】特開2020-22596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1と特許文献2において提案されているように、生体情報は、様々な診断や医療的な評価に用いられることによって医療的価値を生み出す可能性がある。したがって、生体情報を用いた様々な解析をシステム上で容易に行うことが可能になることが好ましい。
【0006】
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、生体情報を用いて様々な解析を容易に行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本技術の一側面の生体情報解析システムは、情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類を前記情報処理端末に提示させる提示制御部と、前記情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる前記生体情報の解析結果を前記情報処理端末に出力する出力部とを備える。
【0008】
本技術の一側面の情報処理方法及びプログラムは、情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出し、抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類を前記情報処理端末に提示させ、前記情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる前記生体情報の解析結果を前記情報処理端末に出力する。
【0009】
本技術の一側面においては、情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションが抽出され、抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類が前記情報処理端末に提示され、前記情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる前記生体情報の解析結果が前記情報処理端末に出力される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本技術の一実施形態に係る生体情報解析システムの構成例を示す図である。
図2】解析アプリケーションを抽出するまでの流れを示す図である。
図3】端末の機能構成例を示すブロック図である。
図4】サーバの機能構成例を示すブロック図である。
図5】サーバの処理について説明するフローチャートである。
図6】受診アプリケーションの画面の例を示す図である。
図7】テーブルデータの例を示す図である。
図8】テーブルデータの他の例を示す図である。
図9】テーブルデータのさらに他の例を示す図である。
図10】コンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
1.生体情報解析システムの構成
2.サーバの動作
3.変形例
【0012】
<1.生体情報解析システムの構成>
・生体情報解析システムの構成
図1は、本技術の一実施形態に係る生体情報解析システムの構成例を示す図である。
【0013】
図1に示すように、生体情報解析システムは、生体計測モジュール1-1乃至1-n、端末2-1乃至2-n、及びサーバ4により構成される。端末2-1乃至2-nは、インターネットなどのネットワーク3を介してサーバ4と接続される。
【0014】
生体計測モジュール1-1乃至1-nは、計測対象となる人物に関する生体情報を計測可能なモジュールである。生体情報は、人物の生体活動に基づく物理量データを含む。例えば、物理量データは、加速度データ、心拍データ、脈波データ、血中酸素濃度データ、心電データ(ECG:Electrocardiogram)、脳波データ(EEG:Electroencephalogram)、筋電データ(EMG:Electromyogram)、眼球電位データ(EOG:Electrooculogram)、皮膚電気反射データ(GSR:Galvanic Skin Responce)等のうち少なくとも1つを含む。
【0015】
以下、適宜、生体計測モジュール1-1乃至1-nを個々に区別する必要がない場合、まとめて生体計測モジュール1という。
【0016】
端末2-1乃至2-nは、例えば、スマートフォンやウェアラブルデバイス等の情報処理端末により構成される。端末2-1乃至2-nは、生体計測モジュール1-1乃至1-nにそれぞれ接続される。なお、生体計測モジュール1-1乃至1-nが端末2-1乃至2-nの筐体にそれぞれ内蔵されるようにしてもよい。
【0017】
以下、適宜、端末2-1乃至2-nを個々に区別する必要がない場合、まとめて端末2という。
【0018】
各端末2は、接続された生体計測モジュール1から生体情報を取得し、サーバ4にネットワーク3を介して送信する。
【0019】
なお、生体計測モジュール1又は端末2によって、所定の期間において計測された物理量データから抽出された特徴量を表す特徴量データを含む生体情報が、サーバ4に送信されるようにしてもよい。例えば、生体計測モジュール1から取得された心拍データと加速度データに基づいて、端末2により算出された起床時間と就寝時間を表す特徴量データを含む生体情報がサーバ4に送信されてもよい。
【0020】
生体情報は、計測期間や物理量データの種類などによってファイル名が異なるようにして、生体計測モジュール1又は端末2に記憶される。
【0021】
サーバ4は、生体情報の解析に使用可能な解析アプリケーション群がインストールされている情報処理装置である。なお、サーバ4が、複数の機器によるシステムとして構成されるようにしてもよい。サーバ4は、端末2から送信されてきた生体情報を受信し、受信した生体情報の解析に使用可能な解析アプリケーションを解析アプリケーション群の中から抽出する。
【0022】
サーバ4は、抽出した解析アプリケーションのうち、ユーザにより選択されたアプリケーションを用いて、端末2から送信されてきた生体情報の解析を行う。
【0023】
図2は、解析アプリケーションを抽出するまでの流れを示す図である。
【0024】
図2の左側に示すように、生体計測モジュール1には、例えば、加速度センサ11、マイクロコントローラ12、及びバッテリ13が設けられている。ここでは、生体計測モジュール1の医療機器クラスがクラス1である例が示されている。
【0025】
加速度センサ11は、人物の生体活動により生じる加速度を計測し、加速度データを生成する。マイクロコントローラ12は、生体計測モジュール1の構成全体を制御する。マイクロコントローラ12には、LPWA(Low Power Wide Area)無線チップが設けられる。マイクロコントローラ12は、LPWA無線チップを用いてサーバ4と無線通信を行う。
【0026】
バッテリ13は、生体計測モジュール1の各構成に電力を供給する。
【0027】
生体計測モジュール1は、例えば、看護師が、配布、データ収集、充電、及び回収を行うことができるように、矢印A1に示すように、バンド21、衣服22などに設けられる。バンド21、衣服22は、例えば、使い捨て前提の装着品であり、加速度を計測する対象の人物に装着される。
【0028】
バンド21や衣服22に設けられた生体計測モジュール1により計測された加速度データを含む生体情報は、矢印A2に示すように、サーバ4に送信される。
【0029】
サーバ4は、吹き出しに示すように、ハードウェア及びソフトウェア群を備えるコンテナを備える。ソフトウェア群には、例えば、医療機器クラスがクラス1及びクラス2である医療機器に対応する解析アプリケーション群が含まれる。生体計測モジュール1から送信されてきた加速度データに基づいて、サーバ4の内部に格納された解析アプリケーション群の中から、加速度データの解析に使用可能な解析アプリケーションが抽出される。
【0030】
例えば、矢印A3の先に示すように、呼吸検知アプリケーション、ロコモ(ロコモティブシンドローム)検査アプリケーション、及び睡眠障害治療アプリケーションが抽出される。抽出された解析アプリケーションの中からユーザにより選択された解析アプリケーションを使用して、加速度データの解析がサーバ4において行われる。
【0031】
・端末2の構成
図3は、端末2の機能構成例を示すブロック図である。
【0032】
図3に示すように、端末2は、送信部31、受診部32、及び表示部33により構成される。
【0033】
送信部31は、受診部32から供給された生体情報とリクエストIDをサーバ4に対して送信する。生体情報は、生体情報に関連するメタデータを含む。メタデータは、例えば、生体情報の属性を含む。生体情報の属性は、例えば、生体情報を計測した生体計測モジュール1の名前や、生体情報の種類を含む。リクエストIDは、生体情報の解析の要求を区別するための情報であり、生体情報に対応付けて生成される。
【0034】
受診部32は、端末2にインストールされた受診アプリケーションを実行し、端末2の各構成を制御する。受診部32は、受診アプリケーションにおいてユーザにより生体情報の解析が指示されたことに応じて、リクエストIDを生成し、送信部31に供給する。受診部32は、生体情報を生体計測モジュール1から取得し、送信部31に供給する。
【0035】
受診部32は、サーバ4による制御に従って、ユーザが選択可能な解析アプリケーションなどを表示部33に表示させる。
【0036】
表示部33は、受診部32による制御に従って、ユーザが受診アプリケーションを操作するための画面を表示する。
【0037】
・サーバ4の構成
図4は、サーバ4の機能構成例を示すブロック図である。
【0038】
図4に示すように、サーバ4は、取得部41、検出部42、抽出部43、記憶部44、提示制御部45、解析部46、処理部47、及び出力部48により構成される。取得部41、検出部42、抽出部43、記憶部44、提示制御部45、解析部46、処理部47、及び出力部48は、バスを介して相互に接続されている。
【0039】
取得部41は、生体情報とリクエストIDを端末2から取得し、検出部42、解析部46、及び出力部48に供給する。
【0040】
検出部42は、取得部41から供給された生体情報に含まれるメタデータに基づいて、生体情報の属性を検出する。生体情報の属性は、例えば、生体情報の種類、及び、生体情報を計測した生体計測モジュール1のうち少なくとも1つを含む。
【0041】
なお、生体情報から読みだされた一部のデータに基づいて生体情報の属性としての生体情報の種類が検出されるようにしてもよい。例えば、機械学習により生成された検出モデルに生体情報の特徴量を入力することによって、生体情報の種類が検出される。生体情報の特徴量は、例えば、生体情報の値の変化率、大きさ、分散などである。
【0042】
機械学習により生成された判定モデルにより、生体情報の正当性(生体情報が正しいデータかどうか)が判定されるようにしてもよい。
【0043】
例えば、人物が激しい運動をしている期間が生体情報の計測期間に含まれる場合、そのような生体情報を用いて解析を行うと、解析アプリケーションが誤った判定を行う確率が高くなる。このため、激しい運動をしている期間に計測されたデータが生体情報に含まれていないかが判定され、そのようなデータが生体情報に含まれている場合、該当する生体情報が使用不可能であること、又は、誤判定が起きる可能性が高いことがユーザに提示される。
【0044】
生体情報のデータ形式がアプリケーションに入力可能なデータ形式であるかどうかが検出部42により判定されるようにしてもよい。生体情報のデータ形式が、入力可能なデータ形式ではない場合、入力可能なデータ形式に変換される。
【0045】
検出部42により検出された生体情報の属性を表す情報は、抽出部43に供給される。
【0046】
抽出部43は、検出部42から供給された情報に基づいて、サーバ4にインストールされている解析アプリケーション群の中から、取得部41により取得された生体情報の解析に使用可能な解析アプリケーションを抽出する。
【0047】
例えば、抽出部43は、記憶部44にあらかじめ記憶されているテーブルデータを参照し、生体情報の種類が、各解析アプリケーションが解析可能なデータ種別と一致する解析アプリケーションを抽出する。抽出した解析アプリケーションを表す情報は、提示制御部45に供給される。
【0048】
記憶部44には、生体情報の属性と解析アプリケーション群に含まれる各解析アプリケーションとを対応付ける基本データであるテーブルデータが記憶される。
【0049】
提示制御部45は、抽出部43により抽出された解析アプリケーション、又は、当該解析アプリケーションが解析可能な症例を端末2に提示させる制御を行う。
【0050】
解析部46には、選択情報が端末2から供給される。選択情報は、抽出部43により抽出された解析アプリケーションの中からユーザにより選択された解析アプリケーションを表す情報である。
【0051】
解析部46は、選択情報に基づいて、端末2において選択された解析アプリケーションを用いて、取得部41から供給された生体情報を解析する。解析部46による生体情報の解析結果とリクエストIDは処理部47と出力部48に供給される。
【0052】
処理部47は、解析部46による生体情報の解析結果をリクエストIDに紐づけて記憶部44に記憶させる。
【0053】
出力部48は、取得部41から供給された生体情報とリクエストIDを、解析部46による生体情報の解析結果に紐づけた情報を解析結果情報として端末2に対して出力する。
【0054】
<2.サーバの動作>
図5のフローチャートを参照して、以上のような構成を有するサーバ4の処理について説明する。
【0055】
ステップS1において、取得部41は、生体情報を端末2から取得する。取得部41により取得される生体情報は、端末2において実行される受診アプリケーションの画面をユーザが操作することによって決定される。
【0056】
図6は、受診アプリケーションの画面の例を示す図である。
【0057】
ここでは、端末2は、生体計測モジュール1から生体情報を適宜取得しているものとする。はじめに、ユーザは、端末2にインストールされた受診アプリケーションの画面を操作することによって、サーバ4上のプラットフォームにユーザIDとパスワードを入力し、ログインする。
【0058】
なお、受診アプリケーションではなく、端末2にインストールされたインターネットアプリケーション(ブラウザアプリケーション)が実行されることにより、サーバ4と通信が行われるようにしてもよい。
【0059】
ログイン後、図6のAに示すように、端末2の表示部33には、解析ボタン、記録ボタン、及び履歴ボタンが表示される。解析ボタンは、生体情報の解析を開始するためのボタンであり、記録ボタンは、生体情報の解析結果を端末2に記録するためのボタンである。履歴ボタンは、過去にサーバ4に送信した生体情報の一覧を表示するためのボタンである。
【0060】
ユーザは、生体情報の解析を行いたい場合、解析ボタンを選択する。解析ボタンが選択されると、端末2の受診部32によりリクエストIDが生成される。なお、インターネットアプリケーションによりサーバ4との通信が行われる場合、サーバ4によりリクエストIDが生成される。
【0061】
解析ボタンが選択されると、図6のBに示すように、端末2の表示部33には、「自動アップロード」、「手動アップロード」、及び「前画面に戻る」のボタンが表示される。
【0062】
「自動アップロード」がユーザにより選択された場合、端末2に設けられたメモリに記録されている生体情報の中から、過去にサーバ4に送信されていない生体情報が検索される。例えば、過去にサーバ4に送信された生体情報のファイル名と同じファイル名の生体情報をスキップするようにして、検索が行われる。
【0063】
過去にサーバ4に送信されていない生体情報の一覧は、端末2の表示部33に表示される。図6のCの例において、端末2の表示部33には、サーバ4に送信する生体情報の選択を促す内容のテキストとともに、生体情報をそれぞれ表す「06/01バンドモジュール」と「06/01音声データ」のボタンが表示されている。例えば、生体情報を表すボタンには、その生体情報が計測された日付と生体情報の種類又は生体情報の計測に用いられた生体計測モジュール1の種類とが表示される。
【0064】
ユーザは、サーバ4に送信する生体情報を選択する。このとき、端末2において、ユーザにより選択された生体情報に個人情報が含まれるか否かが判定されるようにしてもよい。生体情報に個人情報が含まれる場合、例えば、端末2の表示部33には、『個人情報が含まれますがアップロードしてよろしいですか?「はい」選択した場合は個人情報の送信と取扱について同意したものと見なされます。』のテキストとともに、「はい」と「いいえ」のボタンが表示される。
【0065】
このような画面の表示に対して、「はい」がユーザにより選択された場合、ユーザが個人情報の送信と取扱について同意したことを表す同意情報が端末2により生成される。
【0066】
サーバ4に送信する生体情報がユーザにより選択された後、選択された生体情報がリクエストIDとともにサーバ4に対して送信される。必要に応じて生体情報及びリクエストIDとともに同意情報も送信される。
【0067】
サーバ4において、端末2から送信されてきた生体情報、リクエストID、及び同意情報、並びに、ログインに用いられたユーザIDは、それぞれを紐づけて記憶部44に記憶される。
【0068】
図5の説明に戻り、ステップS2において、検出部42は、取得部41により取得された生体情報に関連するメタデータを読み取り、生体情報の属性を検出する。
【0069】
ステップS3において、抽出部43は、検出部42により検出された生体情報の属性に基づいて、サーバ4にインストールされている解析アプリケーション群の中から、生体情報の解析に使用可能な解析アプリケーションを抽出する。
【0070】
抽出部43は、例えば、図7に示すようなテーブルデータを参照し、各解析アプリケーションが解析に用いる生体情報のデータ種別と、検出部42により検出された生体情報の属性としての生体情報の種類とが一致する解析アプリケーションを抽出する。
【0071】
図7のテーブルデータには、解析アプリケーション、対象症例、及びデータ種別の組み合わせが登録されている。対象症例は、解析アプリケーションが解析可能な症例を表す。データ種別は、解析アプリケーションが症例を解析するために用いる生体情報の種類を表す。
【0072】
図7の例において、アプリケーションAは、加速度データを用いて呼吸状態の解析を行い、アプリケーションBは、加速度データを用いて心臓状態の解析を行うことが示されている。アプリケーションCは、加速度データを用いて不眠症の解析を行い、アプリケーションDは、血中酸素濃度データを用いて無呼吸症候群の解析を行うことが示されている。アプリケーションEは、音データを用いて歯ぎしりの解析を行うことが示されている。
【0073】
ステップS4において、提示制御部45は、生体情報の解析に使用可能な解析アプリケーション、又は、その解析アプリケーションにより解析可能な症例を端末2に提示させる。
【0074】
これに対して、ユーザは、端末2に提示された解析アプリケーション、又は、解析アプリケーションにより解析可能な症例の中から、所望の解析アプリケーション又は症例を選択する。端末2は、ユーザの選択結果を示す選択情報をサーバ4に送信する。
【0075】
ステップS5において、解析部46は、端末2から送信されてきた選択情報を受信する。
【0076】
ステップS6において、解析部46は、選択情報に基づいて、ユーザにより選択された解析アプリケーションで生体情報の解析を行う。なお、ユーザにより選択された解析アプリケーションには、ユーザにより選択された症例を解析可能なアプリケーションが含まれる。
【0077】
ステップS7において、処理部47は、解析部46による生体情報の解析結果をリクエストIDに紐づけて記憶部44に記憶させる。
【0078】
ステップS8において、出力部48は、解析部46による生体情報の解析結果を含む解析結果情報を端末2に対して出力する。
【0079】
以上の処理により、生体情報解析システムにおいては、取得された生体情報の解析に使用可能な解析アプリケーションが抽出され、抽出された解析アプリケーションの中から、端末2において選択された解析アプリケーションで生体情報の解析が行われる。
【0080】
これにより、生体情報解析システムは、様々な生体情報を用いて様々なアプリケーションによる解析を、1つのシステム上で容易に行うことが可能となる。例えば、ユーザは、所定の期間に計測された加速度データを端末2に送信させることによって、無呼吸症候群の発症の有無と不眠症の発症の有無との両方の解析を生体情報解析システムに行わせることができる。
【0081】
<3.変形例>
・医療機器について
医療機器には、侵襲性や生命維持への影響度などに応じて、医療機器クラスが付与されている。このとき、医療機器クラスの審査のため、「アプリケーションAは、生体計測モジュールAによって取得された生体情報を解析するアプリケーションである」というように、生体計測モジュールにより計測された生体情報の解析に用いる解析アプリケーション(ペアアプリ)が定められていることが多い。
【0082】
また、解析アプリケーションが医療機器として認定されるためには、解析に用いる生体情報を計測する生体計測モジュールが医療機器として認定されていることが求められることが多い。
【0083】
ここで、生体計測モジュールにクラス1以上の医療機器クラスが付与されている場合、生体計測モジュールが医療機器として認定されていることを表す。生体計測モジュールに医療機器クラスが付与されていない場合、生体計測モジュールが医療機器として認定されていないことを表す。
【0084】
本技術の生体情報解析システムにおいて、生体情報の属性に基づいて、生体情報の解析に使用可能な解析アプリケーションを抽出する際、ペアアプリ情報や医療機器クラス情報に基づいて解析アプリケーションが抽出されるようにしてもよい。
【0085】
ペアアプリ情報は、医療機器の申請に基づく生体計測モジュール1と解析アプリケーションの組み合わせを表す情報である。医療機器クラス情報は、生体計測モジュール1に付与されている医療機器クラスを表す情報である。
【0086】
図8は、テーブルデータの他の例を示す図である。
【0087】
図8に示すテーブルデータには、生体計測モジュールの名前、データ種別、医療機器クラス、及びペアアプリの組み合わせが登録されている。すなわち、テーブルデータには、ペアアプリ情報と医療機器クラス情報が含まれている。
【0088】
図8の例において、モジュールAは、加速度を計測し、医療機器クラスがクラス1であり、アプリケーションAがペアアプリであることが示されている。モジュールBは、加速度を計測し、医療機器クラスがクラス1であり、アプリケーションBがペアアプリであることが示されている。
【0089】
モジュールCは、加速度を計測し、医療機器クラスがクラス2であり、ペアアプリがないことが示されている。モジュールDは、血中酸素濃度を計測し、医療機器クラスがクラス2であり、アプリケーションDがペアアプリであることが示されている。モジュールEは、音を計測し、医療機器クラスが付与されておらず(医療機器として認定されておらず)、ペアアプリがないことが示されている。
【0090】
サーバ4の検出部42は、図8に示したようなテーブルデータにおける生体計測モジュールの名前の列を参照し、生体情報を計測した生体計測モジュール1の名前と一致する名前を検索する。一致する名前がある場合、検出部42は、該当する生体計測モジュールの名前に紐づいたデータ種別、医療機器クラス情報、及びペアアプリ情報を読み出す。
【0091】
抽出部43は、生体情報を計測した生体計測モジュール1にペアアプリがある場合、ペアアプリである解析アプリケーションを第1候補として抽出する。また、抽出部43は、データ種別に基づいて、生体情報の解析に使用可能な他の解析アプリケーションを第2候補として抽出する。
【0092】
提示制御部45は、第1候補を第2候補よりも強調するようにして、第1候補(又は第1候補によって解析可能な症例)と第2候補(又は第2候補によって解析可能な症例)を端末2に提示させる。このとき、第2候補は、生体計測モジュール1のペアアプリとして承認された解析アプリケーションではないことや、適切に解析を行えない可能性があることが提示されるようにしてもよい。
【0093】
・追加の情報、使用料金について
各解析アプリケーションが生体情報の解析に必要とする追加情報や解析アプリケーションの使用料金が記載されたテーブルデータに基づいて、端末2において追加情報の入力が求められたり、使用料金が提示されたりしてもよい。
【0094】
図9は、テーブルデータのさらに他の例を示す図である。
【0095】
図9のテーブルデータには、図7のテーブルデータに記載される情報とともに、追加情報と使用料金が記載される。
【0096】
図9の例においては、アプリケーションAとアプリケーションBの追加情報が年齢であり、使用料金が毎月500円である。アプリケーションCの追加情報が過去の症例であり、使用料金が毎月500円である。アプリケーションDとアプリケーションEの追加情報がアンケートであり、使用料金が毎回1000円である。
【0097】
例えば、端末2においてユーザによりアプリケーションAが選択された後、サーバ4の提示制御部45は、図9のテーブルデータに基づいて、アプリケーションAが必要とする追加情報が年齢であることを抽出し、年齢の入力を求める情報を端末2に提示させる。
【0098】
これに対して、ユーザは、追加情報を端末2に入力し、端末2は、追加情報をサーバ4に送信する。
【0099】
解析部46は、生体情報と追加情報を用いて解析を行う。
【0100】
各解析アプリケーションに必要な追加情報を生体情報に加えて解析に用いることにより、生体情報解析システムは、生体情報のみを解析に用いる場合よりも精度が高い解析を行うことが可能となる。
【0101】
また、端末2においてユーザによりアプリケーションAが選択された後、サーバ4の提示制御部45は、図9のテーブルデータに基づいて、アプリケーションAの使用料金を抽出し、アプリケーションAの使用料金と使用するか否かを問う情報とを端末2に提示させることも可能である。
【0102】
なお、生体情報の属性に基づいて、生体情報の解析に使用可能な解析アプリケーションが抽出された後、図9のテーブルデータに基づいて、抽出された解析アプリケーションの追加情報や使用料金が抽出され、抽出された解析アプリケーションとともに、追加情報や使用料金が端末2により提示されるようにしてもよい。
【0103】
・コンピュータについて
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、又は汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0104】
図10は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0105】
CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
【0106】
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、キーボード、マウスなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207が接続される。また、入出力インタフェース205には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部208、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部209、リムーバブルメディア211を駆動するドライブ210が接続される。
【0107】
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを入出力インタフェース205及びバス204を介してRAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0108】
CPU201が実行するプログラムは、例えばリムーバブルメディア211に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供され、記憶部208にインストールされる。
【0109】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであってもよいし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであってもよい。
【0110】
・その他
なお、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
【0111】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
【0112】
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0113】
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
【0114】
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0115】
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0116】
<構成の組み合わせ例>
本技術は、以下のような構成をとることもできる。
【0117】
(1)
情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類を前記情報処理端末に提示させる提示制御部と、
前記情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる前記生体情報の解析結果を前記情報処理端末に出力する出力部と
を備える生体情報解析システム。
(2)
前記生体情報の属性を検出する検出部を
さらに備える前記(1)に記載の生体情報解析システム。
(3)
前記検出部は、前記生体情報の種類又は前記生体情報を計測した計測モジュールの種類を前記生体情報の属性として検出する
前記(2)に記載の生体情報解析システム。
(4)
前記計測モジュールと前記計測モジュールにより計測された前記生体情報の解析に用いるアプリケーションとの組み合わせを示す情報に基づいて、前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する
前記(3)に記載の生体情報解析システム。
(5)
前記提示制御部は、前記組み合わせを示す情報に基づいて抽出されたアプリケーションを、前記生体情報の種類に基づいて抽出された他のアプリケーションよりも強調して前記情報処理端末に提示させる
前記(4)に記載の生体情報解析システム。
(6)
前記検出部は、前記計測モジュールの医療機器クラスを検出し、
前記抽出部は、前記医療機器クラスに基づいて、前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する
前記(3)に記載の生体情報解析システム。
(7)
前記検出部は、前記生体情報に関連するメタデータに基づいて、前記生体情報の属性を検出する
前記(3)乃至(6)のいずれかに記載の生体情報解析システム。
(8)
前記検出部は、前記生体情報の特徴量に基づいて、前記生体情報の属性として前記生体情報の種類を検出する
前記(3)に記載の生体情報解析システム。
(9)
前記抽出部は、前記生体情報の属性と前記アプリケーション群に含まれる各アプリケーションとを対応付ける基本データに基づいて、前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出する
前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の生体情報解析システム。
(10)
前記提示制御部は、前記抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類とともに、前記抽出されたアプリケーションの使用料金を示す情報を前記情報処理端末に提示させる
前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の生体情報解析システム。
(11)
前記提示制御部は、前記選択されたアプリケーションによる前記生体情報の解析に用いられる情報の入力を求める情報を提示させる
前記(1)乃至(10)のいずれかに記載の生体情報解析システム。
(12)
前記生体情報は、人物の生体に関する物理量データを含む
前記(1)乃至(11)のいずれかに記載の生体情報解析システム。
(13)
前記物理量データは、加速度データ、心拍データ、脈波データ、血中酸素濃度データ、心電データ、脳波データ、筋電データ、眼球電位データ、及び、皮膚電気反射データのうちの少なくとも1つを含む
前記(12)に記載の生体情報解析システム。
(14)
前記生体情報は、人物の生体に関する物理量データから抽出された特徴量を含む
前記(1)乃至(13)のいずれかに記載の生体情報解析システム。
(15)
前記アプリケーション群は、呼吸状態判定アプリケーション、心臓状態判定アプリケーション、不眠症判定アプリケーション、無呼吸症候群判定アプリケーション、及び、歯ぎしり判定アプリケーションのうちの2つ以上を含む
前記(1)乃至(14)のいずれかに記載の生体情報解析システム。
(16)
前記情報処理端末から前記生体情報を取得する取得部を
さらに備える前記(1)乃至(15)のいずれかに記載の生体情報解析システム。
(17)
情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出し、
抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類を前記情報処理端末に提示させ、
前記情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる前記生体情報の解析結果を前記情報処理端末に出力する
情報処理方法。
(18)
コンピュータに、
情報処理端末から取得した生体情報の属性に基づいて、アプリケーション群の中から前記生体情報の解析に使用可能なアプリケーションを抽出し、
抽出されたアプリケーション、又は、前記抽出されたアプリケーションが解析可能な症例の種類を前記情報処理端末に提示させ、
前記情報処理端末において選択されたアプリケーション、又は、選択された症例を解析可能なアプリケーションによる前記生体情報の解析結果を前記情報処理端末に出力する
処理を実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0118】
1 生体計測モジュール, 2 端末, 3 ネットワーク, 4 サーバ, 11 加速度センサ, 12 マイクロコントローラ, 13 バッテリ, 21 バンド, 22 衣服, 31 送信部, 32 受診部, 33 表示部, 41 取得部, 42 検出部, 43 抽出部, 44 記憶部, 45 提示部, 46 解析部, 47 処理部, 48 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10