(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022054062
(43)【公開日】2022-04-06
(54)【発明の名称】知育グッズ
(51)【国際特許分類】
G09B 19/00 20060101AFI20220330BHJP
B42D 1/00 20060101ALI20220330BHJP
【FI】
G09B19/00 Z
B42D1/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020161047
(22)【出願日】2020-09-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】519045077
【氏名又は名称】合同会社 吉
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】吉田 理枝
(57)【要約】
【課題】衣服の折畳み方を指南し易い知育グッズを提供する。
【解決手段】衣服Aを備え、衣服Aは、その表面に設けられ、所定の表示内容を表示する、複数の手順表示部m1~m7を有し、複数の手順表示部m1~m7は、それぞれ異なる形態であり、衣服Aを折畳んだ際、互いに重なる位置に、一対配置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣服を備え、
前記衣服は、その表面に設けられ、所定の表示内容を表示する、複数の手順表示部を有し、
前記複数の手順表示部は、それぞれ異なる形態であり、前記衣服を折畳んだ際、互いに重なる位置に、一対配置されている、知育グッズ。
【請求項2】
所定のストーリーが表示されたストーリー表示アイテムを備え、
前記ストーリー表示アイテムは、前記ストーリーの進行に伴い、前記各一対の手順表示部の表示内容に基づく情報を、前記衣服を折畳む順序に基づいて順次表示する、請求項1に記載の知育グッズ。
【請求項3】
前記一対の手順表示部は、同一の色を表示している、請求項2に記載の知育グッズ。
【請求項4】
前記色は、前記各一対の手順表示部毎に異なっている、請求項3に記載の知育グッズ。
【請求項5】
前記色は、虹の配色であり、
前記ストーリーは、配色表示部を有し、
前記配色表示部は、前記虹の配色を、その並び順に従って順次表示する、請求項4に記載の知育グッズ。
【請求項6】
前記ストーリーは、配色記憶部を有し、
前記配色記憶部は、前記虹の配色及びその並びの記憶を補助する記憶補助部を表示する、請求項5に記載の知育グッズ。
【請求項7】
前記ストーリーは、折畳み方指南部を有し、
前記折畳み方指南部は、前記配色表示部の後に配置され、前記各一対の手順表示部を用いた前記衣服の折畳み方を指南する文又はイラストの少なくとも何れか一方を、前記衣服を折畳む順序に基づいて順次表示する、請求項5又は6に記載の知育グッズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣服の折畳み方を学習するための知育グッズに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、定番の知育の一つとして、保護者が、自身の子供に衣服の折畳み方を覚えさせる、というものがある。
【0003】
ここで、このような知育は、通常、保護者が一方的に押し付けると子供が嫌がることが多く、とりわけ衣服の折畳み方の学習については、子供が面倒がると共に、何度も繰り返し行わなければ習熟させることができず、保護者の負担が大きいという問題があった。
【0004】
このような問題点を解決するために、特許文献1には、保護者が、子供と楽しく遊びながら、子供に衣類の折畳み方や脱ぎ着の仕方を教えることができる知育グッズに関する発明が記載されている。
【0005】
この知育グッズは、前身頃や後身頃の一部、上着の袖、ズボンの裾の一部等に、折り畳む順序で、絵柄や文字を含む模様が関連づけて付され、折り畳まれた各段階で、模様が一体化、連続化、あるいは一つの関連した模様を形成するように構成されている。
【0006】
このように折り畳む順序で模様を関連づけて付しておくことで、保護者と子供は、衣類に付された模様を見ながらコミュニケーションを図ることが出来ると共に、模様に従って楽しみながら、子供自身で衣類を折り畳むことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の知育グッズは、表示されている模様を見ただけでは、どのように折り畳めば一つの模様を形成できるのかが不明であり、子供に対して的確に折畳みの手順を指南することが困難である、という問題があった。
【0009】
本発明は上記のような実状に鑑みてなされたものであり、衣服の折畳み方を指南し易い知育グッズを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、衣服を備え、
前記衣服は、その表面に設けられ、所定の表示内容を表示する、複数の手順表示部を有し、
前記複数の手順表示部は、それぞれ異なる形態であり、前記衣服を折畳んだ際、互いに重なる位置に、一対配置されている。
【0011】
本発明によれば、保護者は、子供に各一対の手順表示部を重ねるように指示することで、容易に、子供に衣服の折畳み方を指南することができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、所定のストーリーが表示されたストーリー表示アイテムを備え、前記ストーリー表示アイテムは、前記ストーリーの進行に伴い、前記各一対の手順表示部の表示内容に基づく情報を、前記衣服を折畳む順序に基づいて順次表示する。
【0013】
このような構成とすることで、保護者は、ストーリーを読み聞かせ、子供と共に楽しみながら、衣服の折畳み方を指南することができる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記一対の手順表示部は、同一の色を表示している。
【0015】
このような構成とすることで、子供は、視覚的に、衣服を重ねる箇所を把握しやすく、保護者の指南のし易さ及び子供の学習速度を向上させることができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記色は、前記各一対の手順表示部毎に異なっている。
【0017】
このような構成とすることで、子供は、衣服を重ねる箇所を間違えることがなく、保護者の指南のし易さ及び子供の学習速度を、より向上させることができる。
【0018】
本発明の好ましい形態では、前記色は、虹の配色であり、前記ストーリーは、配色表示部を有し、前記配色表示部は、前記虹の配色を、その並び順に従って順次表示する。
【0019】
このような構成とすることで、子供は、衣服の折畳み方と共に、虹の配色を学習することができる。
【0020】
本発明の好ましい形態では、前記ストーリーは、配色記憶部を有し、前記配色記憶部は、前記虹の配色及びその並びの記憶を補助する記憶補助部を表示する。
【0021】
このような構成とすることで、子供は、早期に虹の配色をその並びと共に記憶することができる。
【0022】
本発明の好ましい形態では、前記ストーリーは、折畳み方指南部を有し、前記折畳み方指南部は、前記配色表示部の後に配置され、前記各一対の手順表示部を用いた前記衣服の折畳み方を指南する文又はイラストの少なくとも何れか一方を、前記衣服を折畳む順序に基づいて順次表示する。
【0023】
このような構成とすることで、保護者は、子供に、より明確に衣服の折畳み方を指南することができ、保護者の指南のし易さ及び子供の学習速度を、より向上させることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、衣服の折畳み方を指南し易い知育グッズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の実施形態に係る衣服を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るストーリー表示アイテムを示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る知育グッズの使用方法を説明するための図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る知育グッズの使用方法を説明するための図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る知育グッズの使用方法を説明するための図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る知育グッズの使用方法を説明するための図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る知育グッズの使用方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る知育グッズについて説明する。
なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、これらの図において、符号Xは、本実施形態に係る知育グッズを示す。
【0027】
図1に示すように、知育グッズXは、衣服Aを備えている。
なお、
図1(a)は、後述する下衣A1及び上衣A2の正面図(前身頃側)、
図1(b)は、下衣A1及び上衣A2の背面図(後身頃側)を示している。
【0028】
衣服Aは、長ズボンとして構成された下衣A1と、長袖のTシャツとして構成された上衣A2と、により構成されている。
なお、衣服Aは、これに限られず、例えば上衣A2のみでも良いし、短パンや半袖のTシャツであっても良く、その種類や形態は特に限定されない。
【0029】
下衣A1及び上衣A2は、その表面に設けられ、所定のマークを表示する、複数の手順表示部m1~m7を有している。
【0030】
複数の手順表示部m1~m7は、それぞれ異なる色を表示しており、下衣A1又は上衣A2を折り畳んだ際、互いに重なる位置に、一対配置されている。
【0031】
下衣A1は、前身頃下方の左右に設けられた、一対の第一手順表示部m1と、後身頃左方の上下に設けられた、一対の第二手順表示部m2と、を有している。
【0032】
上衣A2は、後身頃の略中央左寄りに設けられた、一対の第三手順表示部m3と、前身頃の右下部と左腕側袖部の略中央とに設けられた、一対の第四手順表示部m4と、後身頃の略中央右寄りに設けられた、一対の第五手順表示部m5と、前身頃の左下部と右腕側袖部の略中央とに設けられた、一対の第六手順表示部m6と、後身頃の略中央上下に設けられた、一対の第七手順表示部m7と、を有している。
【0033】
各一対の手順表示部m1~m7について詳述すれば、各一対の手順表示部m1~m7は、それぞれ同一の色を表示しており、その色は、各一対の手順表示部m1~m7毎に異なっている。
即ち、一対の第一手順表示部m1は赤色、一対の第二手順表示部m2は橙色、一対の第三手順表示部m3は黄色、一対の第四手順表示部m4は緑色、一対の第五手順表示部m5は青色、一対の第六手順表示部m6は藍色、一対の第七手順表示部m7は紫色を、それぞれ表示している。
また、これらの色は、虹の配色と同一であり、第一手順表示部m1から第七手順表示部m7までの色の並びは、虹の上部からの配色の並びと同一である。
【0034】
なお、本実施形態では、後述するストーリー表示アイテムBを備えている関係上、各一対の手順表示部m1~m7が虹の配色を表示しているが、指南に際してストーリー表示アイテムBを用いない場合、必ずしも虹の配色を表示する必要はない。
例えば、各一対の手順表示部m1~m7毎に、1~7までの数字を表示させる、動物等子供の興味を引くイラストを表示させる、といった形態を採用しても良く、各一対の手順表示部m1~m7毎に異なる形態であれば、特に限定されない。
【0035】
図2に示すように、知育グッズXは、所定のストーリーが表示されたストーリー表示アイテムBを備えている。
なお、
図2(a)は、ストーリー表示アイテムBの概略斜視図、
図2(b)は、ストーリー表示アイテムBの表紙及び扉を開いた一頁目及び二頁目の見開きを示している。
【0036】
ストーリー表示アイテムBは、本実施形態においては一冊の本であり、ストーリーの進行に伴い、各一対の手順表示部m1~m7の表示内容に基づく情報を、衣服Aを折り畳む順序に基づいて順次表示する。
即ち、ストーリー表示アイテムBのページの進行に沿って、各一対の手順表示部m1~m7の表示内容に基づく情報を順次表示する。
なお、ストーリー表示アイテムBは、必ずしも本である必要はなく、例えば紙芝居のように、複数枚の紙面と枠体により構成されるものや、スマートフォンやタブレット端末といった電子機器であっても良い。
【0037】
図2(b)に示すように、ストーリー表示アイテムBが表示するストーリーSは、導入部S1を有している。
【0038】
導入部S1は、
図2(b)に示す、見開きの二頁に亘り構成されている。
【0039】
導入部S1の一頁目には、虹の概要を説明する文が表示され、二頁目には、白抜きの虹のイラストが表示されている。
【0040】
以下、
図3~
図7を用いて、知育グッズXの使用方法について説明する。
なお、知育グッズXは、例えば、保護者が、自身の子供に、ストーリー表示アイテムBが表示するストーリーSを見せ、読み聞かせながら、衣服Aを折畳ませる、といった使用態様が好ましい。
また、
図3~
図7では、ストーリー表示アイテムBの各頁を順番にめくった際の表示内容を順次示している。
【0041】
まず、保護者は、導入部S1の表示内容を子供に見せ、読み聞かせた後、導入部S1の次に配置された、
図3及び
図4に示す配色表示部S2の表示内容を、子供に見せ、順次読み聞かせる。
【0042】
配色表示部S2は、
図3(a)に示す見開きの左頁から、
図7(b)に示す見開きの左頁まで、七頁に亘り構成されている
また、配色表示部S2では、各頁に、虹の配色とその配色の名前が一つずつ表示されている。なお、配色表示部S2における各配色の並びは、虹の上部からの配色の並びと同一である。
【0043】
配色表示部S2の一頁目(
図3(a))には、赤色に関する情報が表示され、二頁目(
図3(a))には、橙色に関する情報が表示されている。
配色表示部S2の三頁目(
図3(b))には、黄色に関する情報が表示され、四頁目(
図3(b))には、緑色に関する情報が表示されている。
配色表示部S2の五頁目(
図4(a))には、青色に関する情報が表示され、六頁目(
図4(a))には、藍色に関する情報が表示されている。
配色表示部S2の七頁目(
図4(b))には、紫色に関する情報が表示されている。
なお、
図3及び
図4に示すように、配色表示部S2における各頁には、学習の質を向上させるために、各配色の名前を、平仮名表記の他、漢字表記や英語表記でも表示しておくことが好ましい。
【0044】
次に、保護者は、配色表示部S2の次に配置された、
図4及び
図5に示す配色記憶部S3の表示内容を、子供に見せ、順次読み聞かせる。
【0045】
配色記憶部S3は、
図4(b)に示す、配色表示部S2の七頁目の次頁から、
図5(a)に示す見開きの左頁まで、二頁に亘り構成されている。
【0046】
配色記憶部S3の一頁目(
図4(b))には、二頁目に向けての導入文が表示され、二頁目(
図5(a))には、虹の配色及びその並びの記憶を補助する記憶補助部S31が表示されている。
即ち、記憶補助部S31には、虹の各配色を表示した円形のマークが上から順番に表示され、各マークの近傍に、各配色の名称を音読みした平仮名が表示されている。
これにより、子供は、保護者と共にリズムに合わせて、虹の配色をその並びと共に容易に記憶することができる。
【0047】
次に、保護者は、配色記憶部S3の次に配置された、
図5~
図7に示す折畳み方指南部S4の表示内容を、子供に見せ、順次読み聞かせる。
【0048】
折畳み方指南部S4は、
図5(a)に示す、配色記憶部S3の二頁目の次頁から、
図7(b)に示す見開きの左頁まで、十頁に亘り構成されている。
また、折畳み方指南部S4は、一頁目の指南部導入部S41と、二頁目から四頁目までの、下衣折畳み方指南部S42と、五頁目から十頁目までの、上衣折畳み方指南部S43と、により構成されている。
【0049】
指南部導入部S41(
図5(a))には、
図1(a)及び(b)に示した衣服Aのイラスト(前身頃のイラスト及び後見頃のイラスト)が、文章と共に表示されている。
【0050】
下衣折畳み方指南部S42の一頁目(
図5(b))には、一対の手順表示部m1を含めた下衣A1のイラストと共に、一対の手順表示部m1を用いた折畳み方を指南する文が表示されている。
下衣折畳み方指南部S42の二頁目(
図5(b))には、一対の手順表示部m2を含めた下衣A1のイラストと共に、一対の手順表示部m2を用いた折畳み方を指南する文が表示されている。
下衣折畳み方指南部S42の三頁目(
図6(a))には、一頁目と二頁目の表示内容に従って折畳まれた状態の下衣A1のイラストが表示されている。
【0051】
ここで、保護者は、上記の各頁の表示内容に従って、子供に、下衣A1の一対の手順表示部m1及びm2を、それぞれ重ねることで、三頁目の表示されている下衣A1のイラストのようになるよう、下衣A1を折畳ませる。
【0052】
上衣折畳み方指南部S43の一頁目(
図6(a))には、一対の手順表示部m3を含めた上衣A2のイラストと共に、一対の手順表示部m3を用いた折畳み方を指南する文が表示されている。
上衣折畳み方指南部S43の二頁目(
図6(b))には、一対の手順表示部m4を含めた上衣A2のイラストと共に、一対の手順表示部m4を用いた折畳み方を指南する文が表示されている。
【0053】
上衣折畳み方指南部S43の三頁目(
図6(b))には、一対の手順表示部m5を含めた上衣A2のイラストと共に、一対の手順表示部m5を用いた折畳み方を指南する文が表示されている。
上衣折畳み方指南部S43の四頁目(
図7(a))には、一対の手順表示部m6を含めた上衣A2のイラストと共に、一対の手順表示部m6を用いた折畳み方を指南する文が表示されている。
【0054】
上衣折畳み方指南部S43の五頁目(
図7(a))には、一対の手順表示部m7を含めた上衣A2のイラストと共に、一対の手順表示部m7を用いた折畳み方を指南する文が表示されている。
上衣折畳み方指南部S43の六頁目(
図7(b))には、一頁目~五頁目の表示内容に従って折畳まれた状態の上衣A2のイラストが表示されている。
【0055】
ここで、保護者は、上記の各頁の表示内容に従って、子供に、上衣A2の一対の手順表示部m3~m7を、それぞれ重ねることで、六頁目の表示されている上衣A2のイラストのようになるよう、上衣A2を折畳ませる。
【0056】
次に、保護者は、折畳み方指南部S4の次に配置された、
図7(b)に示す結尾部S5の表示内容を、子供に見せ、読み聞かせる。
【0057】
結尾部S5は、
図7(b)に示す、右頁の一頁で構成されている。
【0058】
結尾部S5には、導入部S1の白抜きの虹のイラストと異なり、内部も着色された虹のイラストや、記憶補助部S31に表示されている、各配色の名称を音読みした平仮名や、これを訓読み表記したバージョン、これを英語表記したバージョンが表示されている。
【0059】
本実施形態によれば、保護者は、子供に各一対の手順表示部m1~m7を重ねるように指示することで、容易に、子供に衣服Aの折畳み方を指南することができる。
【0060】
また、ストーリー表示アイテムBにより、保護者は、ストーリーSを読み聞かせ、子供と共に楽しみながら、衣服Aの折畳み方を指南することができる。
【0061】
また、各一対の手順表示部m1~m7が、それぞれ同一の色を表示していることで、子供は、視覚的に、衣服Aを重ねる箇所を把握しやすく、保護者の指南のし易さ及び子供の学習速度を向上させることができる。
【0062】
また、各一対の手順表示部m1~m7が表示する色が、各一対の手順表示部m1~m7毎に異なっていることで、子供は、衣服Aを重ねる箇所を間違えることがなく、保護者の指南のし易さ及び子供の学習速度を、より向上させることができる。
【0063】
また、配色表示部S2により、子供は、衣服Aの折畳み方と共に、虹の配色を学習することができる。
【0064】
また、配色記憶部S3により、子供は、早期に虹の配色をその並びと共に記憶することができる。
【0065】
また、折畳み方指南部S4により、保護者は、子供に、より明確に衣服Aの折畳み方を指南することができ、保護者の指南のし易さ及び子供の学習速度を、より向上させることができる。
【0066】
なお、上述の実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0067】
X 知育グッズ
A 衣服
A1 下衣
A2 上衣
m1~m7 手順表示部
B ストーリー表示アイテム
S ストーリー
S1 導入部
S2 配色表示部
S3 配色記憶部
S31 記憶補助部
S4 折畳み方指南部
S41 指南部導入部
S42 下衣折畳み方指南部
S43 上衣折畳み方指南部
S5 結尾部
【手続補正書】
【提出日】2021-03-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣服と、所定のストーリーが表示されたストーリー表示アイテムと、を備え、
前記衣服は、その表面に設けられ、所定の表示内容を表示する、複数の手順表示部を有し、
前記複数の手順表示部は、それぞれ異なる色を表示することで、異なる形態となされ、その異なる形態毎に一対設けられ、
前記各一対の手順表示部は、前記衣服を折畳んだ際、互いに重なる位置に配置され、
前記ストーリー表示アイテムは、前記ストーリーの進行に伴い、前記各一対の手順表示部の表示内容に基づく情報を、前記衣服を折畳む順序に基づいて順次表示し、
前記ストーリーは、配色表示部を有し、
前記各一対の手順表示部にそれぞれ表示される色は、各色を全て合わせると虹の配色を構成し、
前記配色表示部は、前記衣服を折畳む順序に基づいて順次表示する前記情報として、前記虹の配色を、その並び順に従って順次表示する知育グッズ。
【請求項2】
前記ストーリーは、配色記憶部を有し、
前記配色記憶部は、前記虹の配色及びその並びの記憶を補助する記憶補助部を表示する、請求項1に記載の知育グッズ。
【請求項3】
前記ストーリーは、折畳み方指南部を有し、
前記折畳み方指南部は、前記配色表示部の後に配置され、前記各一対の手順表示部を用いた前記衣服の折畳み方を指南する文又はイラストの少なくとも何れか一方を、前記衣服を折畳む順序に基づいて順次表示する、請求項1又は2に記載の知育グッズ。