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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022054172
(43)【公開日】2022-04-06
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 7/10 20060101AFI20220330BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20220330BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20220330BHJP
   F21S 8/02 20060101ALI20220330BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220330BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20220330BHJP
【FI】
F21V7/10 300
F21V23/04 500
F21V15/01 100
F21S8/02 430
F21Y115:10 300
F21Y115:15
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020161220
(22)【出願日】2020-09-25
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
(72)【発明者】
【氏名】石坂 大介
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014GA03
(57)【要約】
【課題】器具本体の開口部に反射体が配設されていても、光信号受光部を配設できる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、開口部55を有する器具本体16を備える。器具本体16内に、開口部55に対向して光源19を設ける。器具本体16の開口部55に、反射体23を配設する。器具本体16内で器具本体16と反射体23との間に、光信号受光部70を配設する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有する器具本体と;
前記開口部に対向し、前記器具本体内に設けられる光源と;
前記器具本体の前記開口部に配設される反射体と;
前記器具本体内で前記器具本体と前記反射体との間に配設される光信号受光部と;
を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記反射体は、前記開口部に向かって拡開傾斜する反射板部、およびこの反射板部に設けられた受光孔を有し、
前記光信号受光部は、前記反射板部の傾斜に沿って傾斜して前記受光孔に対向されている
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、光信号受光部を備えた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、開口部を有する器具本体と、開口部に対向して器具本体に設けられる光源と、器具本体の開口部に配設される反射体とを備えた照明装置がある。
【0003】
照明装置において、光信号を用いて遠隔操作するには、光信号受光部を配設する必要があるが、器具本体の開口部に反射体が配設されている場合、光信号受光部を配設することが難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-53186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、器具本体の開口部に反射体が配設されていても、光信号受光部を配設できる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の照明装置は、開口部を有する器具本体を備える。器具本体内に、開口部に対向して光源を設ける。器具本体の開口部に、反射体を配設する。器具本体内で器具本体と反射体との間に、光信号受光部を配設する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の照明装置によれば、器具本体の開口部に反射体が配設されていても、光信号受光部を配設できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態を示す照明装置の断面図である。
図2】同上照明装置の前面側の分解状態の斜視図である。
図3】同上照明装置の背面側の斜視図である。
図4】同上照明装置の光信号受光ユニットの斜視図である。
図5】同上照明装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0010】
図5に照明装置10の平面図を示す。照明装置10は、天井板に設けられた開口部に埋め込み設置するダウンライトなどの埋込形照明装置である。
【0011】
照明装置10は、灯体11と、この灯体11に電源を供給する電源ユニット12と、これら灯体11と電源ユニット12とを電気的に接続する接続線13とを備えている。すなわち、照明装置10は電源別置き形であり、灯体11が天井板に設けられた埋込孔に設置され、電源ユニット12が天井板上に設置される。また、接続線13は、電源用ハーネス13aと信号用ハーネス13bとを有している。
【0012】
図1ないし図3に灯体11を示す。灯体11は、器具本体16を備えている。器具本体16は、放熱体17と化粧枠18とを有している。さらに、灯体11は、器具本体16内にそれぞれ配設される光源19、取付ベース20、光源側反射体21、レンズ22、開口側反射体である反射体23、および光信号受光ユニット24などを備えている。
【0013】
そして、器具本体16の放熱体17は、金属製であって、例えばアルミダイカスト製で、一体に形成されている。放熱体17は、下面側に光源19が配置される本体部26、この本体部26の上面側から突設された複数のフィン27、および本体部26の上面側に設けられた配線部28を備えている。
【0014】
本体部26は、光源取付部30、この光源取付部30の周縁部から下方に向けて設けられた周面部31、およびこの周面部31の下端から外側方に向けて設けられたフランジ部32を備え、周面部31の内側が下方に向けて開口されている。
【0015】
フィン27は、本体部26の光源取付部30、周面部31の外周面およびフランジ部32の上面側から、上方に向けて突設されている。フィン27は、光源取付部30の中央域から上方に突出する中央放熱部33、この中央放熱部33の周囲から複数方向であって例えば3方向に向けて放射状に突出する第1のフィン部34、およびそれぞれ隣り合う第1のフィン部34,34間から外側方向に向けて互いに平行に設けられる複数の第2のフィン部35を備えている。中央放熱部33は、本体部26の光源取付部30に連続する下端側の径が大きく、上端側の径が小さい円錐形に形成されている。
【0016】
配線部28は、本体部26の外側部で、隣り合うフィン27間の位置に設けられている。すなわち、配線部28は、1つの第1のフィン部34の最も外側に位置する最も幅が小さい第2のフィン部35の一方が設けられない位置であって、第1のフィン部34と第2のフィン部35との間の位置に設けられている。
【0017】
配線部28は、本体部26から突設された配線台部37を有している。配線台部37の上面には接続線13の少なくとも電源用ハーネス13aの中間部を保持する保持部材38がねじ39で取り付けられている。配線台部37の側面には、接続線13の少なくとも電源用ハーネス13aが配置される配線溝部40が上下方向に沿って設けられている。なお、信号用ハーネス13bについても、電源用ハーネス13aと同様または一緒に保持部材38で保持し、配線溝部40に配置してもよい。
【0018】
器具本体16の背面側には、光源19に接続される電源用ハーネス13aが挿通される電源用挿通孔41が設けられている。電源用挿通孔41は、放熱体17の配線溝部40の下端側で、配線台部37の下端に略半円状に切り欠かれた部位と、放熱体17の下部側に組み合わされる化粧枠18の上面の部位との間で孔状に形成されている。なお、電源用挿通孔41は、放熱体17に孔状に設けられていてもよい。
【0019】
器具本体16の背面側には、電源用挿通孔41よりも器具本体16の中心から離れた外側位置(外径位置)に、光信号受光ユニット24に接続される信号用ハーネス13bが挿通される信号用挿通孔42が設けられている。信号用挿通孔42は、放熱体17の周囲よりも外側に突出する化粧枠18の上面の外周側に形成されている。
【0020】
また、器具本体16の化粧枠18は、放熱体17の下面側にねじ止めによって一体的に固定されている。化粧枠18は、円筒状の筒部50、この筒部50の上端に設けられ放熱体17のフランジ部32にねじ止め固定される背面部51、筒部50の下端から外側方に突設された化粧枠部52、および筒部50の外周面に設けられた複数のばね取付部53を有している。各ばね取付部53には、天井板に取り付けるための取付ばね54がそれぞれ取り付けられている。
【0021】
化粧枠18の下面側は開口され、この開口が器具本体16の開口部55となっている。この開口部55に光源19が対向され、開口部55内に反射体23が配置されている。
【0022】
そして、灯体11は、器具本体16の放熱体17および化粧枠18の筒部50が天井板の埋込孔に埋め込まれる埋込部であり、この埋込部が天井板の埋込孔に埋め込まれるとともに、化粧枠18の化粧枠部52が天井板の下面に当接された状態に設置される。
【0023】
また、光源19は、器具本体16内で前面側の中心に配設されている。光源19には、発光モジュール57が用いられている。発光モジュール57は、基板58、この基板58に図示しないLEDや有機ELなどの複数の半導体発光素子が実装されて形成された発光部59を有する。発光モジュール57は、例えばCOB(Chip on board)モジュールである。発光モジュール57は、一対のソケット60によって放熱体17の光源取付部30の下面側に密着するように固定されているとともに、一対のソケット60に電気的に接続されている。一対のソケット60には、電源用ハーネス13aの一端側が電気的に接続され、発光モジュール57と電源用ハーネス13aとが電気的に接続されている。
【0024】
また、取付ベース20は、絶縁性を有する例えば樹脂製であり、放熱体17の光源取付部30の下面側で光源19の周囲にねじ止め等により固定されている。
【0025】
また、光源側反射体21は、上下に開口するとともに下方に向けて拡開する円筒状に形成され、上部側が取付ベース20に取り付けられている。光源側反射体21は、発光部59からの光を下方へ向けて反射させる。
【0026】
また、レンズ22は、光源側反射体21の下端側の開口内に配置され、光源側反射体21に取り付けられている。レンズ22は、発光部59からの光を光軸方向に平行な方向つまり直下方向に向けた配光に制御する。
【0027】
また、反射体23は、器具本体16の開口部55内に配置されている。反射体23は、上下に開口するとともに下方に向けて拡開傾斜する円筒状に形成されている。反射体23は、開口部55に向って拡開傾斜する円筒状の反射板部62、この反射板部62の上部側に設けられた上部側取付部63、反射板部62の下部側に設けられた下部側取付部64を有している。上部側取付部63は、複数の爪部65を有し、これら爪部65が化粧枠18の背面部51に着脱可能に取り付けられている。下部側取付部64は、化粧枠18の化粧枠部52の内周側に嵌合されて取り付けられている。反射体23の上部側は、光源側反射体21およびレンズ22の周囲に配置され、レンズ22を通過した光が反射体23内に入るように構成されている。そして、反射体23は、レンズ22を通過した光を光軸方向に平行な方向つまり直下方向に向けて反射させる。
【0028】
反射体23の反射板部62には、受光孔66が形成されている。受光孔66は、受光孔66に垂直な軸方向から見て円形に形成されている。受光孔66には光信号が透光する例えばシリコーン樹脂やガラスなどの透光部材67が取り付けられ、受光孔66が閉塞されている。
【0029】
反射体23の外面側と器具本体16である化粧枠18の内面側との間には空間部68が形成されている。この空間部68に、反射体23の受光孔66が連通されているとともに、器具本体16の信号用挿通孔42が挿通されている。
【0030】
また、図1図2、および図4に示すように、光信号受光ユニット24は、照明装置10を操作するリモコンなどの制御端末から送信される例えば赤外線などの光信号を受光する赤外線受光部である光信号受光部70を有している。
【0031】
光信号受光部70は、四角形状の基板71の一面の実装面に実装されている。基板71には、光信号の受光に応じて光信号受光部70から出力される電気信号である制御信号を処理する受信回路が搭載されていてもよい。基板71には、光信号受光部70から出力される制御信号または受信回路で処理された制御信号を出力するためのコネクタ72が実装されている。コネクタ72には信号用ハーネス13bの一端側がコネクタを用いて電気的に接続される。
【0032】
光信号受光ユニット24は、光源19よりも器具本体16の中心から離れた外側位置に配置されているとともに、器具本体16内で器具本体16の化粧枠18と反射体23との間の空間部68に配置されている。基板71は、取付部材73によって器具本体16に取り付けられている。取付部材73は、固定部74、この固定部74の両端から折曲されたアーム部75、これらアーム部75の先端側から折曲されて基板71の実装面側に配置される取付部76を有している。基板71の実装面と反対側から挿通されるねじ77が取付部76に螺着され、基板71が取付部材73に取り付けられている。取付部材73の固定部74は、化粧枠18の背面部51の下面側に配置され、背面部51の上面側から挿入されるねじ78(図3に示す)が螺着して固定されている。
【0033】
そして、取付部材73により器具本体16に取り付けられた光信号受光部70は、反射板部62の傾斜に沿って傾斜して受光孔66に対向されている。基板71の実装面は、反射板部62の傾斜に沿って傾斜して受光孔66に平行に対向されている。
【0034】
次に、図5に示すように、電源ユニット12は、接続線13によって灯体11の光源19に電気的に接続されている。電源ユニット12は、電源ケース80、この電源ケース80の一端側に設けられた電源入力端子台81、電源ケース80の他端側に設けられた電源出力端子台82および信号端子台83、電源ケース80内に設けられた電源部84および無線通信ユニット85を有している。
【0035】
電源入力端子台81には、天井板上に配線されている電源線が接続される。電源出力端子台82には電源用ハーネス13aの他端側が接続される。信号端子台83には信号用ハーネス13bの他端側が接続される。
【0036】
電源部84は、電源入力端子台81、電源出力端子台82、信号端子台83および無線通信ユニット85と接続されている。電源部84は、電源入力端子台81から入力される例えば商用交流電源からの交流電力を所定の点灯電力に変換し、この点灯電力を電源出力端子台82および電源用ハーネス13aを通じて光源19に供給し、光源19を点灯させる。電源部84は、光信号受光部70からの制御信号を信号用ハーネス13bおよび信号端子台83を通じて入力し、光源19に供給する点灯電力を制御する。電源部84は、無線通信ユニット85が受信した制御信号を入力し、光源19に供給する点灯電力を制御する。
【0037】
無線通信ユニット85は、電波を用いて、リモコンなどの制御端末や、他の照明装置10の無線通信ユニット85と通信する。なお、電源ケース80の両側面には、電波の波長の半波長以上の長さを有するスリットが設けられ、安定した電波による通信を可能としている。スリットの長さは、例えば電波が920MHzである場合、1/4波長の82mm以上に設けられている。
【0038】
また、接続線13の電源用ハーネス13aおよび信号用ハーネス13bは、被覆電線などが用いられている。電源用ハーネス13aおよび信号用ハーネス13bは、一緒に束ねられ、またはチューブなどに一緒に挿通され、1本の状態とすることが好ましい。なお、信号用ハーネス13bは、外部からのノイズの侵入を防止するためにシールドチューブなどで覆ってもよい。
【0039】
電源用ハーネス13aの一端側は、電源用挿通孔41から器具本体16内に挿通されて光源19に電気的に接続され、また、他端側は、電源ユニット12の電源出力端子台82に接続されている。
【0040】
信号用ハーネス13bの一端側は、信号用挿通孔42から器具本体16内でこの器具本体16と反射体23との間の空間部68に挿通されて光信号受光ユニット24のコネクタ72に接続され、また、他端側は、電源ユニット12の信号端子台83に接続されている。
【0041】
そして、照明装置10の施工時には、まず、天井板の埋込孔に導かれている電源線を天井板の埋込孔から下方に引き出して電源ユニット12の電源入力端子台81に接続し、この電源ユニット12を天井板の埋込孔に挿入して天井板の上面側に配置し、灯体11を天井板の埋込孔に挿入して設置する。
【0042】
灯体11を設置する際には、複数の取付ばね54を上方に弾性変形させて放熱体17の側面に沿わせた状態で、灯体11の上側から天井板の埋込孔に挿入し、挿入状態で複数の取付ばね54の弾性変形を解除することにより、複数の取付ばね54が弾性によって側方に展開し、天井板の上面側に当接して灯体11を天井板に対して上方に引き上げ、化粧枠部52が天井板の下面側に当接し、灯体11が設置される。
【0043】
灯体11を天井板の埋込孔に挿入する際、放熱体17の背面側から電源用ハーネス13aおよび信号用ハーネス13bが引き出されており、放熱体17の側面から出っ張ることがないため、電源用ハーネス13aおよび信号用ハーネス13bが天井板の埋込孔の縁に引っ掛かることなく、灯体11を天井板の埋込孔に容易に挿入することができる。
【0044】
そして、電源ユニット12の電源部84から電源用ハーネス13aを通じて光源19に点灯電力を供給することにより、光源19が点灯し、光源19からの光がレンズ22で制光されて灯体11の下方から出射される。また、光源19の点灯時に発生する熱は、放熱体17に伝達され、放熱体17の複数のフィン27から空気中に放熱される。
【0045】
このとき、信号用ハーネス13bが挿通されている信号用挿通孔42は、電源用ハーネス13aが挿通される電源用挿通孔41よりも器具本体16の中心から離れた外側位置であって、放熱体17よりも外側の化粧枠18の背面側に設けられているため、光源19から放熱体17に伝わった熱が信号用ハーネス13bに影響するのを低減できる。
【0046】
また、個別に制御したい照明装置10に向けてリモコンなどの制御端末を操作し、光信号を照明装置10に向けて送信することにより、送信された光信号が透光部材67を透過して光信号受光部70に到達し、光信号受光部70が光信号を受光する。光信号受光部70が光信号を受光すると、光信号に応じた制御信号を、信号用ハーネス13bを通じて電源部84に送信する。電源部84は、制御信号を入力すると、制御信号に応じて光源19に供給する点灯電力を制御し、光源19を点灯、消灯、調光する。
【0047】
また、制御端末から電波による制御信号を送信すると、この制御信号を複数の照明装置10の無線通信ユニット85が受信し、複数の照明装置10が制御信号に応じて光源19に供給する点灯電力を制御し、光源19を点灯、消灯、調光する。
【0048】
このように構成された本実施形態の照明装置10では、器具本体16内でこの器具本体16と反射体23との間に光信号受光部70を配設しているため、器具本体16の開口部55に反射体23が配設されていても、光信号受光部70を配設できる。
【0049】
しかも、器具本体16内でこの器具本体16と反射体23との間に光信号受光部70を配設しているため、器具本体16の背面側あるいは開口部55側からの塵埃が光信号受光部70に影響するのを防止でき、光信号受光部70が安定した受信動作を行える。
【0050】
さらに、光信号受光部70は、反射体23の反射板部62の傾斜に沿って傾斜して受光孔66に対向されているため、反射体23内へ向けて送信される光信号を受光しやすく、受光感度を向上できる。
【0051】
さらに、透光部材67を透過した光信号が光信号受光部70に入射しなかったとしても、光信号が器具本体16の内面や反射体23の内面で反射して光信号受光部70に入射する可能性があり、光信号を受信しやすくできる。
【0052】
しかも、器具本体16の前面側の中心に光源19が設けられるとともに、この光源19よりも器具本体16の中心から離れた外側位置に光信号受光部70が設けられ、さらに、器具本体16の背面側に光源19に接続される電源用ハーネス13aが挿通される電源用挿通孔41が設けられるとともに、この電源用挿通孔41よりも器具本体16の中心から離れた外側位置に光信号受光部70に接続される信号用ハーネス13bが挿通される信号用挿通孔42が設けられるため、信号用ハーネス13bに対する熱的な影響やノイズの影響を低減できる。
【0053】
なお、電源ユニット12は器具本体16に一体的に設けてもよい。一体的に設ける場合にも、電源ユニット12と器具本体16側との間での電気的な接続には電源用ハーネス13aおよび信号用ハーネス13bが用いられる。
【0054】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0055】
10 照明装置
16 器具本体
19 光源
23 反射体
55 開口部
62 反射板部
66 受光孔
70 光信号受光部
図1
図2
図3
図4
図5