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特開2022-54371滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体
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  • 特開-滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体 図1
  • 特開-滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体 図2
  • 特開-滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体 図3
  • 特開-滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体 図4
  • 特開-滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022054371
(43)【公開日】2022-04-06
(54)【発明の名称】滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20220330BHJP
   A61H 7/00 20060101ALI20220330BHJP
   A61H 39/04 20060101ALN20220330BHJP
【FI】
A61H15/00 320A
A61H7/00 300A
A61H39/04 T
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020172844
(22)【出願日】2020-09-25
(71)【出願人】
【識別番号】502330584
【氏名又は名称】明石 淳子
(72)【発明者】
【氏名】明石 淳子
【テーマコード(参考)】
4C100
4C101
【Fターム(参考)】
4C100AA12
4C100AA31
4C100AD12
4C100AD13
4C100AD14
4C100AE03
4C100AF06
4C100BB01
4C100CA01
4C100DA05
4C100DA10
4C100DA11
4C101BA01
4C101BB08
4C101BC28
4C101BD02
4C101BD17
4C101BD21
4C101EB12
(57)【要約】
【課題】 本発明は高齢者が血行促進やマツサージ効果を得るために、転がりにくく、安全に使用できる滑り止め効果があるマツサージ用の球状体を提供すること。
【解決手段】 本発明は滑り止めの効果を出すために、球状体2にはネット状の部材など滑り止め部材3で覆う。かつN極に凸部4、S局に凸部5を持つ真円でない球状体にすることにより転がりにくく、安全に使用できる滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体1が得られる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
滑り止め部材で覆った球状体であって、前記滑り止め部材はネット状の部材であり、凸部を有するマツサージ用の球状体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は滑り止め効果があるマツサージ用の球状体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、高齢者が血行促進やマツサージ効果を得るために、球状体、例えばゴルフボールを手のひらで握り、体の部位や足の裏に押し当てて血行促進などを試みることは、よくされている。
【先行技術文献】
【実用新案文献】
【0003】
公開実用平1-99387
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、上記のやり方では、時々球状体が滑り落ち、転がっていく場合があるが、特に高齢者はその球状体を取りにいくのがおぼつかなく、かえって転倒などを生じ、けがをする場合も予測される。また高齢になると不器用になり、球状体を手のひらで持つ・転がす・こする・さするがやりにくくなる。
【0005】
本発明は、上記の転がり防止策を施した球状体であり、早く転がることを緩め、かつ、手のひらの操作性を高める。凸部を持つことにより、さらに、凸部でツボ押しすることもでき、高齢者にとって有益な球状体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る球状体は、ネット状の部材など滑り止め部材で覆いかつ例えばNS両極に凸部を持つ球状体である。
【0007】
この構成により、球状体を落としても転がることが遅くなるため、高齢者に負担なく拾うことができ、ケガの発生を防止することができると共に、不器用になった手の操作性をよくする。
【発明の効果】
【0008】
本発明においては、滑り止め部材で覆った球状体であるため、落としても転がることが少なく、マツサージ時には手のひらの操作性を高める。さらに、NS両極に凸部を持つことにより、凸部でツボ押しすることもでき、高齢者や身体の不自由な方にも安心して使用でき、血行促進や身体を鍛えることに役立つ。
【0009】
さらに、滑り止め部材で、肌との摩擦の最適化や肌触りが良くなることにより、例えば、半袖ポロシャツや7分丈スパッツ着用状態で、肌が露出している腕や脚の部分においても当て布なしでマツサージすることができる。 滑り止め部材であるネットと球状体とが独立しているので、摩擦時に両者間で動きに少し差が生じ、ゆらぎを感じさせること等の効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例を示す滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体の外観図。
図2】本発明を実施するための工程図。
図3】本発明マツサージ用の球状体の使用状態図で、手の届くところのマツサージ例を示す図
図4】本発明マツサージ用の球状体の使用状態図で、手の届かないところのマツサージ例を示す図
図5】本発明マツサージ用の球状体の使用状態図で、足裏マツサージの例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に示すように、マツサージ用の球状体1は球状体2に筒状ネットの滑り止め部材3で覆ったものである。滑り止め部材3はNS両極4,5に凸部を持つ。すなわち、滑り止め部材3の一部が凸部を形成する。滑り止め部材3は筒状ネットの一部を縫ったものである。縫ったところが滑り止め部材3の凸部になる。球状体2は例えば、ゴルフボールとすることができる。
【実施例0012】
図2](A)に示すように、伸縮ネット状部材(筒状)3を必要長さに裁断し、目開き筒8に裁断された伸縮ネット状部材の1/2を被せる。筒8に被せたところと被せなかったところの境目に結び糸7を伸縮ネット状部材の目を拾いながら通す。(B)に示すように、筒8に被せなかった部分を筒8の内側に折り込む。(C)に示すように、筒8から抜き取り、折り込まれて「わ」になった他端の裁ち目側を最適な縫い代で、伸び止め用のスピンテープ6と共に本縫いで縫う。(D)に示すように、縫い目を割りながら裏返すと袋状になる。(E)に示すように袋状になったところに球状体2を入れて、結び糸7をしっかりと結ぶ。残った結び糸7をとじ針でしっかりと始末して(F)に示す完成品となる。なお、伸縮ネット状部材を結び糸7で締め寄せられることにより生じた結び目でN極には凸部4が形成され、一方、S極には裁ち目側の縫いによって生じた縫い代により台形の凸部5が形成される。結果、真円でないマツサージ用の球状体が得られる。
【0013】
筒状のネット部材の中央部に結び糸7がネットの目を拾いながら通されており、結び糸7を境に折り返したネット部材の結び糸7と反対側の他端がスピンテープと共に縫われている。スピンテープが内側になるように裏返えされて袋状となった部分に球状体2が入れられ、結び糸7で締めつけられる。
【使用例】
【0014】
図3]マツサージ用の球状体を手に持ち「さする・こする・転がす」ことにより、あるいは「軽く体に押し付け自転させながら放物線を描くように移動させる」ことにより、マツサージ効果が得られる。手に届くところのマツサージの一例を示す。
(A)に示すように、大腿骨近位部をこする。ここからスタート。次に(B)に示すように太もも全体を上下にこする。(C)に示すように、膝の横、円を描くようにこする。(D)に示すように膝下 脛の中心より少し外側のくぼんだところを上下にこする。次に足の甲をこする。(E)に示すように、太ももの裏側(ハムストリング)全体を上下にこする。次に、膝裏・ふくらはぎ・足首を順次にこする。(F)に示すように、足の裏の踵・土踏まず・足指の付け根・足指を順次こする。ゴール
【0015】
図4]手が届かないところのマツサージの一例を示す。(A)に示すように椅子に腰かけた状態で、マツサージ用の球状体を椅子と背の間に仮に挟んで支え、まず肩甲骨の横に挟み体を押し付け上下・左右・円を描くように揺らす。順次、胃の後ろの胸椎の横、腰椎の横とマツサージ用の球状体を移動させながら、同様の動作を行う。
【0016】
(B)に示すように寝た状態で、マツサージ用の球状体を布団・座布団・マットなどの上に置き、背を載せ、まず肩甲骨の横に置き体を押し付け、上下・左右・円を描くように揺らす。順次、胃の後ろの胸椎の横、腰椎の横とマツサージ用の球状体を移動させながら、同様の動作を行う。
【0017】
図5]足裏マツサージの一例を示す。マツサージ用の球状体を足裏で転がすと刺激しやすい。足指で、土踏まずでマツサージ用球状体を転がす。
【符号の説明】
【0018】
1 滑り止め部材で覆ったマツサージ用の球状体
2 球状体
3 滑り止めのネット状部材
4 N極凸部
5 S極凸部
6 スピンテープ
7 結び糸
8 目開き筒
図1
図2
図3
図4
図5