(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022054381
(43)【公開日】2022-04-06
(54)【発明の名称】日記生成装置、日記生成システム、日記生成方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 20/70 20180101AFI20220330BHJP
【FI】
G16H20/70
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021021344
(22)【出願日】2021-02-12
(62)【分割の表示】P 2021507711の分割
【原出願日】2020-09-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】518237129
【氏名又は名称】株式会社ライフクエスト
(74)【代理人】
【識別番号】100123618
【弁理士】
【氏名又は名称】雨宮 康仁
(72)【発明者】
【氏名】香山 哲
(72)【発明者】
【氏名】福田 卓真
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ギャンブル依存症の患者に対して、日記を容易に生成可能な日記生成装置、日記生成システム、日記生成方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】日記生成システム1において、端末装置3は、端末装置3の利用履歴を含む日記生成要求をネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。サーバ装置4は、端末装置3からネットワークNを介して送信される日記生成要求を受信したことに応答して、日記生成要求に含まれる端末装置3の利用履歴からユーザの行動を特定する。そして、サーバ装置4は、文章を所定の順序で記載して日記を生成し、日記をネットワークNを介して端末装置3に表示させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置(3)の利用履歴から該端末装置(3)のユーザの行動を特定し、
前記ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置(2)より取得した該ユーザの生体情報から、該ユーザの心理状態を特定し、
所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を、該ユーザの心理状態に応じて異なる文体で生成し、
前記文章を所定の順序で記載して日記を生成する、
ことを特徴とする日記生成装置(4)。
【請求項2】
前記端末装置(3)からネットワーク(N)を介して送信される、該端末装置(3)の利用履歴を含む日記生成要求を受信したことに応答して、該日記生成要求に含まれる該端末装置(3)の利用履歴から前記ユーザの行動を特定し、
前記所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を生成し、
前記文章を前記所定の順序で記載して日記を生成し、
前記日記を前記ネットワーク(N)を介して前記端末装置(3)に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の日記生成装置(4)。
【請求項3】
端末装置(3)と、
前記端末装置(3)とネットワーク(N)を介して接続され、該端末装置(3)のユーザの日記を生成する日記生成装置(4)と、
を具備する日記生成システム(1)であって、
前記端末装置(3)は、
該端末装置(3)の利用履歴を含む日記生成要求を前記ネットワーク(N)を介して前記日記生成装置(4)に送信し、
前記日記生成装置(4)は、
前記端末装置(3)からネットワーク(N)を介して送信される前記日記生成要求を受信したことに応答して、該日記生成要求に含まれる該端末装置(3)の利用履歴から前記ユーザの行動を特定し、
前記ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置(2)より取得した該ユーザの生体情報から、該ユーザの心理状態を特定し、
所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を、該ユーザの心理状態に応じて異なる文体で生成し、
前記文章を前記所定の順序で記載して日記を生成し、
前記日記を前記ネットワーク(N)を介して前記端末装置(3)に表示させる、
ことを特徴とする日記生成システム(1)。
【請求項4】
端末装置(3)の利用履歴から該端末装置(3)のユーザの行動を特定し、
前記ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置(2)より取得した該ユーザの生体情報から、該ユーザの心理状態を特定し、
所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を、該ユーザの心理状態に応じて異なる文体で生成し、
前記文章を所定の順序で記載して日記を生成する、
ことを特徴とする日記生成方法。
【請求項5】
コンピュータに、
端末装置(3)の利用履歴から該端末装置(3)のユーザの行動を特定する手順と、
前記ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置(2)より取得した該ユーザの生体情報から、該ユーザの心理状態を特定する手順と、
所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を、該ユーザの心理状態に応じて異なる文体で生成する手順と、
前記文章を所定の順序で記載して日記を生成する手順と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日記生成装置、日記生成システム、日記生成方法、及びプログラムに関し、特に、日記を容易に生成可能な日記生成装置、日記生成システム、日記生成方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ギャンブル依存症等の精神的疾病の治療において、患者が日記をつけることが効果的とされている(例えば特許文献1参照)。なお、本明細書中に特許文献1の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参考として取り込むものとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、患者が継続して日記をつけることは現実的にかなり難しく、挫折する可能性が極めて高かった。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、日記を容易に生成可能な日記生成装置、日記生成システム、日記生成方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る日記生成装置(4)は、端末装置(3)の利用履歴から該端末装置(3)のユーザの行動を特定し、所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を生成し、前記文章を所定の順序で記載して日記を生成する、ことを特徴とする。
【0007】
上記の日記生成装置(4)は、前記ユーザの各行動の重要度を規定する重要度テーブル(5)を備え、前記端末装置(3)の利用履歴から特定した前記ユーザの行動の重要度を、前記重要度テーブル(5)から特定し、前記ユーザの行動を前記日記に記載するか否かを、該行動の重要度に応じて異なる割合で決定する、ようにしてもよい。
【0008】
上記の日記生成装置(4)は、前記ユーザの行動を表す文章を、該行動の重要度に応じて異なる文体で生成する、ようにしてもよい。
【0009】
上記の日記生成装置(4)は、前記ユーザの行動を表す文章の前記日記に占める割合を、該行動の重要度に応じて異ならせる、ようにしてもよい。
【0010】
上記の日記生成装置(4)は、前記ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置(2)より取得した該ユーザの生体情報から、該ユーザの心理状態を特定し、前記ユーザの行動を表す文章を、該ユーザの心理状態に応じて異なる文体で生成する、ようにしてもよい。
【0011】
上記の日記生成装置(4)は、前記端末装置(3)からネットワーク(N)を介して送信される、該端末装置(3)の利用履歴を含む日記生成要求を受信したことに応答して、該日記生成要求に含まれる該端末装置(3)の利用履歴から前記ユーザの行動を特定し、前記所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を生成し、前記文章を前記所定の順序で記載して日記を生成し、前記日記を前記ネットワーク(N)を介して前記端末装置(3)に表示させる、ようにしてもよい。
【0012】
本発明の第2の観点に係る日記生成システム(1)は、端末装置(3)と、前記端末装置(3)とネットワーク(N)を介して接続され、該端末装置(3)のユーザの日記を生成する日記生成装置(4)と、を具備する日記生成システム(1)であって、前記端末装置(3)は、該端末装置(3)の利用履歴を含む日記生成要求を前記ネットワーク(N)を介して前記日記生成装置(4)に送信し、前記日記生成装置(4)は、前記端末装置(3)からネットワーク(N)を介して送信される前記日記生成要求を受信したことに応答して、該日記生成要求に含まれる該端末装置(3)の利用履歴から前記ユーザの行動を特定し、前記所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を生成し、前記文章を前記所定の順序で記載して日記を生成し、前記日記を前記ネットワーク(N)を介して前記端末装置(3)に表示させる、ことを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の観点に係る日記生成方法は、端末装置(3)の利用履歴から該端末装置(3)のユーザの行動を特定し、所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を生成し、前記文章を所定の順序で記載して日記を生成する、ことを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータに、端末装置(3)の利用履歴から該端末装置(3)のユーザの行動を特定する手順と、所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を生成する手順と、前記文章を所定の順序で記載して日記を生成する手順と、を実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、日記を容易に生成可能な日記生成装置、日記生成システム、日記生成方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本実施形態に係る日記生成システムの構成例を示す図である。
【
図2】生体情報測定装置の構成例を示すブロック図である。
【
図4】サーバ装置の構成例を示すブロック図である。
【
図9】日記生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【
図10】日記生成処理の続きを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0018】
まず、本発明の実施形態に係る日記生成システムの構成について図面を参照しつつ説明する。
【0019】
本実施形態に係る日記生成システムは、ギャンブル依存症の治療のための日記を容易に生成可能ならしめるものである。
【0020】
図1は、本実施形態に係る日記生成システムの構成例を示す図である。
【0021】
図1に示すように、日記生成システム1は、生体情報測定装置2と、端末装置3と、サーバ装置(日記生成装置)4と、を具備し、これらは、インターネット等のネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。
【0022】
図2は、生体情報取得機器の構成例を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように、生体情報測定装置2は、脈波測定部21と、通信部22と、処理部23と、を備える。
【0024】
脈波測定部21は、例えば所定波長(例えば、940nm)の赤外線を照射する赤外線LED(Light Emitting Diode)、及び照射した赤外線の反射光を受光する赤外線フォトレジスタ等から構成される。脈波測定部21は、ユーザの手首などに装着可能な腕時計型の装置であって、皮下の血管中のヘモグロビンによる光吸収により、ユーザの脈拍動(脈波)を測定する。具体的に、脈波測定部21は、赤外線LEDから赤外光をユーザの手首付近の皮膚に照射し、その反射光を赤外線フォトレジスタで受光する。そして、脈波測定部21は、赤外線の光量を光電信号に変換することによって、ユーザの脈拍動(脈波)を検出する。例えば、ユーザの手首近傍の血流量が増加した場合には脈波測定部21の検出値が上昇し、血流量が減少した場合には脈波測定部21の検出値が下降する。このように、脈波測定部21の検出値が脈動する脈波部分が、脈波信号として生成され、処理部23へ出力される。
【0025】
通信部22は、例えばBluetooth(登録商標)機能を有する汎用の無線通信装置等から構成される。通信部22は、Bluetooth(登録商標)を介して端末装置3と無線通信を行う。
【0026】
処理部23は、例えばMCU(Micro Controller Unit)等から構成される。処理部23は、脈波測定部21の赤外線LEDから照射される赤外線の光量を制御したり、脈波測定部21から出力された脈波信号をA/D変換して脈波データを生成したりする。そして、処理部23は、通信部22を介して、脈波データを順次端末装置3へ出力する。
【0027】
端末装置3は、例えば汎用のスマートフォンや、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ等から構成される。
【0028】
【0029】
図3に示すように、端末装置3は、記憶部31と、タッチパネル32と、通信部33と、制御部34と、を備え、これらはバス等を介して接続される。
【0030】
記憶部31は、例えば汎用のフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等から構成される。記憶部31には、各種アプリケーションプログラムがインストールされている。本実施形態において、各種アプリケーションプログラムには、ウェブブラウザ、SNS(Social Networking Service)を利用するためのアプリケーションプログラム(以下、「SNSアプリ」という。)、勝馬投票券(以下、「馬券」という)を購入するためのアプリケーションプログラム(以下、「馬券購入アプリ」という。)、ギャンブル依存症を治療するためのアプリケーションプログラム(以下、「治療アプリ」という。)、及び日記を生成するためのアプリケーションプログラム(以下、「日記生成アプリ」という。)等が含まれる。
【0031】
記憶部31は、日時と、脈波データと、端末装置3の利用履歴を示すログデータと、を対応付けて登録する。本実施形態において、端末装置3の利用履歴には、各種アプリケーションプログラムの利用履歴や、ウェブブラウザ及びSNSアプリにおける閲覧履歴(閲覧したウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)や閲覧期間等)、馬券の購入履歴(購入金額等)、端末装置3の位置情報等が含まれる。
【0032】
タッチパネル32は、例えば液晶表示装置とポインティングデバイスとを組み合わせた汎用のタッチパネル等から構成される。タッチパネル32は、各種画面を表示するとともに、ユーザによる各種操作を受け付ける。本実施形態において、ユーザは、タッチパネル32に表示されるアプリケーションプログラムのアイコンをタップして、アプリケーションプログラムを起動したり、馬券購入アプリにおいて馬券の購入を指示したり、日記生成アプリにおいて日付を指定した後、日記の生成を指示したりする。そして、タッチパネル32には、日記生成アプリにおいて生成された日記が表示される。
【0033】
通信部33は、例えば無線LAN(Local Area Network)機能、Bluetooth(登録商標)機能、及びGPS(Global Positioning System)機能を有する汎用の無線通信装置等から構成される。通信部33は、Bluetooth(登録商標)を介して生体情報測定装置2と無線通信を行う。また、通信部33は、ネットワークNを介してサーバ装置4と無線通信を行う。さらに、通信部33は、図示せぬGPS衛星から図示せぬGPSアンテナを介して端末装置3の現在の位置情報を取得する。本実施形態において、通信部33は、生体情報測定装置2からBluetooth(登録商標)を介して脈波データを順次受信する。また、通信部33は、日記の生成を要求する日記生成要求をネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。そして、通信部33は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信される日記を表示するための画像データ(以下、「日記表示データ」という。)や、治療アプリの効果を表すグラフを表示するための画像データ(以下、「グラフ表示データ」という。)等を受信する。
【0034】
制御部34は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等から構成される。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROM及び記憶部31に記憶されている各種プログラム等を適宜実行することによって、端末装置3の各種動作を制御する。
【0035】
本実施形態において、制御部34は、ユーザがウェブブラウザ及びSNSアプリにおいてウェブサイトを閲覧する毎に、日時と、脈波データと、ログデータとして閲覧履歴と、を対応付けて記憶部32に登録する。また、制御部34は、ユーザが馬券購入アプリにおいて馬券を購入する毎に、日時と、脈波データと、ログデータとして購入履歴と、を対応付けて記憶部32に登録する。
【0036】
制御部34は、ユーザがタッチパネル32に表示される日記生成アプリにおいて日付を指定した後、日記の生成を指示じたことに応答して、ユーザが指定した日付に含まれる日時の脈波データ及びログデータを、記憶部31から読み出す。そして、制御部34は、記憶部31から読み出した日時の脈波データ及びログデータを含む日記生成要求を、通信部33からネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。その後、制御部34は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信される日記表示データを通信部33で受信したことに応答して、日記表示データに基いて、日記をタッチパネル32に表示する。
【0037】
また、制御部34は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信されるグラフ表示データを通信部33で受信したことに応答して、グラフ表示データに基いて、グラフをタッチパネル32に表示する。
【0038】
図1に示すサーバ装置4は、例えば汎用のサーバコンピュータや汎用のデータベース(DataBase;DB)等から構成される。サーバ装置4は、端末装置3のユーザの日記を生成する日記生成装置である。
【0039】
図4は、サーバ装置の構成例を示すブロック図である。
【0040】
図4に示すように、サーバ装置4は、通信部41と、記憶部42と、制御部43と、を備え、これらはバス等を介して接続される。
【0041】
通信部41は、例えばNIC(Network Interface Card)等から構成される。通信部41は、ネットワークNを介して端末装置3と無線通信を行う。本実施形態において、通信部41は、端末装置3からネットワークNを介して送信される日記生成要求を受信する。そして、通信部41は、日記表示データやグラフ表示データ等をネットワークNを介して端末装置3に送信する。
【0042】
記憶部42は、例えば汎用のハードディスクドライブ等から構成される。記憶部42には、各種アプリケーションプログラムがインストールされている。本実施形態において、各種アプリケーションプログラムには、日記を生成するための日記生成エンジン等が含まれている。また、記憶部42は、重要度テーブル5と、日記生成テーブル6と、を備える。
【0043】
【0044】
図5に示すように、重要度テーブル5は、ユーザの行動毎に、その重要度を規定するものである。重要度テーブル5において、例えば「馬券購入アプリの利用」、「競馬場へ行く」、及び「場外勝馬投票券販売所へ行く」等という行動に対しては、重要度が高いことを示す「高」が設定されている。また、「治療アプリの利用」や「競馬関連のウェブサイトを閲覧」等という行動に対しては、重要度が中程度であることを示す「中」が設定されている。
【0045】
【0046】
図6に示すように、日記生成テーブル6は、日記を生成するためのバッファとして用いられるもので、時系列に従って、ユーザの行動毎に、そのときの脈波と、その行動の重要度と、を対応付けて登録する。
【0047】
図4に示す制御部43は、例えばCPU、ROM、及びRAM等から構成される。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROM及び記憶部42に記憶されているプログラム等を適宜実行することによって、サーバ装置4の各種動作を制御する。
【0048】
本実施形態において、制御部43は、端末装置3からネットワークNを介して送信される日記生成要求を通信部41で受信したことに応答して、日記生成要求に含まれる脈波データ及びログデータから、ユーザが指定した日付における各時刻でのユーザの行動及び脈波を特定し、時系列に従って、日記生成テーブル6に対応付けて登録する。制御部43は、日記生成要求に含まれる脈波データが示す脈波から、ユーザの心理状態を特定することができる。本実施形態において、制御部43は、脈波が“100”未満である場合、ユーザの心理状態を通常状態であると特定し、脈波が“100”以上“120”未満である場合、やや興奮した状態であると特定し、脈波が“120”以上である場合、興奮した状態であると特定する。
【0049】
図6に示す例では、ログデータのうち、各種アプリケーションプログラムの利用履歴から、「治療アプリ利用」という行動が特定される。また、ウェブブラウザ及びSNSアプリにおける閲覧履歴から、「天皇賞関連ウェブサイト閲覧」、「競馬ライブ中継閲覧」、及び「エリザベス女王杯(11/15)関連ウェブサイト閲覧」という行動が特定される。さらに、端末装置3の位置情報から、「場外勝馬投票券販売所へ行く」、「居酒屋へ行く」、及び「帰宅」という行動が特定される。
【0050】
図4に示す制御部43は、特定した各行動の重要度を、そのときの脈波(ユーザの心理状態)と、重要度テーブル5と、から決定して、行動に対応付けて日記生成テーブル6に登録する。具体的に、制御部43は、特定した行動のうち、重要度テーブル5において重要度が「高」に設定されているもの、又は脈波が“100”以上であってユーザの心理状態がやや興奮状態か興奮状態であるものを、重要度が「高」の行動として決定する。一方、制御部43は、特定した行動のうち、重要度テーブル5において重要度が「中」に設定されているもので、脈波が“100”未満であってユーザの心理状態が通常状態であるものを、重要度が「中」の行動として決定する。他方、制御部43は、特定した行動のうち、重要度テーブル5において重要度が「高」にも「中」にも設定されていないもので、脈波が“100”未満であってユーザの心理状態が通常状態であるものを、重要度が低いことを示す「低」の行動として決定する。
【0051】
図6に示す例では、「場外勝馬投票券販売所へ行く」という行動は、重要度テーブル5において重要度が「高」に設定されているので、重要度が「高」の行動として決定される。また、「天皇賞関連ウェブサイト閲覧」、「競馬ライブ中継閲覧」、及び「エリザベス女王杯(11/15)関連ウェブサイト閲覧」等の「競馬関連のウェブサイトを閲覧」という行動は、重要度テーブル5において重要度が「中」に設定されているが、そのときの脈波がいずれも“100”以上であってユーザの心理状態がやや興奮状態か興奮状態であるので、重要度が「高」の行動として決定される。一方、「治療アプリ利用」という行動は、重要度テーブル5において重要度が「中」に設定され、且つそのときの脈波がいずれも“100”未満であってユーザの心理状態が通常状態であるので、重要度が「中」の行動として決定される。他方、「居酒屋へ行く」及び「帰宅」という行動は、重要度テーブル5において重要度が「高」にも「中」にも設定されておらず、且つそのときの脈波がいずれも“100”未満であってユーザの心理状態が通常状態であるので、重要度が「低」の行動として決定される。
【0052】
図4に示す制御部43は、特定した行動のうち、日記に記載する行動を、その重要度に応じて決定する。すなわち、制御部43は、ユーザの行動を日記に記載するか否かを、行動の重要度に応じて異なる割合で決定する。具体的に、制御部43は、重要度が「高」の行動については、第1の割合(本実施形態では「略100%」)で、日記に記載するものを決定する。一方、制御部43は、重要度が「中」の行動については、第2の割合(本実施形態では「略50%」)で、日記に記載するものを決定する。他方、制御部43は、重要度が「高」でも「中」でもない行動、すなわち重要度が「低」の行動については、第3の割合(本実施形態では「略25%」)で、日記に記載するものを決定する。なお、第1~第3の割合は、任意であり、例えば全て「略33%」であってもよい。
【0053】
続いて、制御部43は、日記に記載する各行動についての文体を、その重要度及びそのときの脈波に応じて決定して、所定の規則に従って、各行動を表す文章を生成する。すなわち、制御部43は、ユーザの行動を表す文章を、行動の重要度と、ユーザの心理状態と、に応じて異なる文体で生成する。具体的に、制御部43は、重要度が「中」又は「低」の行動については、「…した。」や「…だった。」といった通常の文体で文章を生成する。また、制御部43は、重要度が「高」の行動であっても、そのときの脈波が“100”未満であってユーザの心理状態が通常状態であるものについては、重要度が「中」又は「低」の行動と同様、「…した。」や「…だった。」といった通常の文体で文章を生成する。一方、制御部43は、重要度が「高」の行動であって、そのときの脈波が“100”以上“120”未満であってユーザの心理状態がやや興奮した状態であるものについては、「…した!」や「…だった!」等といったやや興奮した状態を表す文体で文章を生成する。他方、制御部43は、重要度が「高」の行動であって、そのときの脈波が“120”以上であってユーザの心理状態が興奮した状態であるものについては、「…したぜ!」や「…だったぜ!」等といった興奮した状態を表す文体で文章を生成する。
【0054】
図6に示す例では、重要度が「中」の最初の「治療アプリ利用」という行動については、所定の規則に従って、治療アプリの継続期間をユーザに通知すべく、「今日もお昼の治療アプリ利用。これで151日間継続できた。」といった通常の文体で文章が生成される。また、重要度が「低」の「帰宅」及び「中」の最初以外の「治療アプリ利用」という行動については、所定の規則に従って、治療アプリの継続期間をユーザに通知されることなく、「帰宅して治療アプリ利用した。」といった通常の文体で文章が生成される。
【0055】
一方、重要度が「高」の「天皇賞関連ウェブサイト閲覧」、「場外勝馬投票券販売所へ行く」、及び「競馬ライブ中継閲覧」という行動であって、そのときの脈波が“120”以上であってユーザの心理状態が興奮した状態であるものについては、それぞれ所定の規則に従って、「天皇賞が気になって仕方ないぜ!」、「場外勝馬投票券販売所で馬券を購入したぜ!」、及び「結果は4着だったぜ!」等といった興奮した状態を表す文体で文章が生成される。他方、重要度が「高」の「エリザベス女王杯(11/15)関連ウェブサイト閲覧」という行動であって、そのときの脈波が“100”以上“120”未満であってユーザの心理状態がやや興奮した状態であるものについては、所定の規則に従って、「エリザベス女王杯の出走馬が気になる!」等といったやや興奮した状態を表す文体で文章が生成される。
【0056】
なお、制御部43は、日記に記載する各行動についての文体に加えて、あるいは文体に変えて口調等を、その重要度及びそのときの脈波に応じて決定してもよい。
【0057】
そして、制御部43は、生成した各行動を表す文章を、所定の順序(本実施形態では「時系列」)で記載して、
図7に示すような、行動を表す文章からなる日記を生成する。このとき、制御部43は、重要度毎に、日記全体に占める割合を設定してもよい。すなわち、制御部43は、ユーザの行動を表す文章の日記に占める割合を、行動の重要度に応じて異ならせてもよい。例えば、制御部43は、重要度が「高」の行動を表す文章の文字数を、日記全体の総文字数の略60%とし、重要度が「中」の行動を表す文章の文字数を、日記全体の総文字数の略30%とし、重要度が「低」の行動を表す文章の文字数を、日記全体の総文字数の略10%としてもよい。あるいは、制御部43は、各重要度の行動を表す文章の文字数を、いずれも略33%としてもよい。
【0058】
続いて、制御部43は、生成した日記を表示するための画像データである日記表示データを生成する。そして、制御部43は、生成した日記表示データを通信部41からネットワークNを介して端末装置3に送信する。
【0059】
また、制御部43は、日記生成要求に含まれるログデータから、所定期間(本実施形態では「一月」)における馬券の購入回数、競馬関連ウェブサイトの閲覧回数及び閲覧期間、並びに治療アプリの利用回数を特定する。なお、所定期間は、一日や一週間等でもよく、任意である。その後、制御部43は、所定期間毎の馬券の購入回数、競馬関連ウェブサイトの閲覧回数及び閲覧期間、並びに治療アプリの利用回数をグラフ化して、
図8に示すような治療アプリの効果を表すグラフを生成する。そして、制御部43は、グラフを表示するための画像データを生成して、通信部41からネットワークNを介して端末装置3に送信する。
【0060】
次に、上記構成を備える日記生成システム1が実行する日記生成処理について図面を参照して説明する。
【0061】
ユーザが端末装置3のタッチパネル32に表示される日記生成アプリにおいて日付(例えば天皇賞がある2020年11月1日)を指定した後、日記の生成を指示じたことに応答して、日記生成システム1は、日記生成処理を開始する。
【0062】
図9及び
図10は、日記生成処理の詳細を示すフローチャートである。
【0063】
図9及び
図10に示す日記生成処理において、まず、端末装置3の制御部34は、ユーザが指定した日付に含まれる日時の脈波データ及びログデータを、記憶部31から読み出す(
図9に示すステップS91)。
【0064】
そして、制御部34は、記憶部31から読み出した日時の脈波データ及びログデータを含む日記生成要求を、通信部33からネットワークNを介してサーバ装置4に送信する(ステップS92)。
【0065】
サーバ装置4の制御部43は、端末装置3からネットワークNを介して送信される日記生成要求を通信部41で受信したことに応答して(ステップS93)、日記生成要求に含まれる脈波データ及びログデータから、ユーザが指定した日付における各時刻でのユーザの行動及び脈波を特定し(ステップS94)、時系列に従って、日記生成テーブル6に対応付けて登録する(ステップS95)。
【0066】
そして、制御部43は、特定した各行動の重要度を、そのときの脈波と、重要度テーブル5と、から決定して(ステップS96)、行動に対応付けて日記生成テーブル6に登録する(ステップS97)。
【0067】
次に、制御部43は、特定した行動のうち、日記に記載する行動を、その重要度に応じて決定する(ステップS98)。
【0068】
続いて、制御部43は、日記に記載する各行動についての文体を、その重要度及びそのときの脈波に応じて決定して(ステップS99)、各行動を表す文章を生成する(
図10に示すステップS100)。
【0069】
そして、制御部43は、ステップS100で生成した各行動を表す文章を、時系列に記載して、行動を表す文章からなる日記を生成する(ステップS101)。
【0070】
続いて、制御部43は、ステップS101で生成した日記を表示するための画像データである日記表示データを生成する(ステップS102)。
【0071】
そして、制御部43は、ステップS102で生成した日記表示データを通信部41からネットワークNを介して端末装置3に送信する(ステップS103)。
【0072】
その後、端末装置3の制御部34は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信される日記表示データを通信部33で受信したことに応答して(ステップS104)、日記表示データに基いて、
図7に示す日記をタッチパネル32に表示してから(ステップS105)、日記正生成処理を終了する。
【0073】
以上説明したように、本実施形態に係る日記生成システム1は、ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置2と、端末装置3と、端末装置3とネットワークNを介して接続され、端末装置3のユーザの日記を生成する日記生成装置であるサーバ装置4と、を具備する。端末装置3は、端末装置3の利用履歴と、生体情報測定装置2より取得したユーザの生体情報と、を含む日記生成要求をネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。
【0074】
サーバ装置4は、端末装置3からネットワークNを介して送信される日記生成要求を受信したことに応答して、日記生成要求に含まれる端末装置3の利用履歴からユーザの行動を特定する。また、サーバ装置4は、日記生成要求に含まれるユーザの生体情報である脈波データから、ユーザの心理状態を特定する。サーバ装置4は、ユーザの各行動の重要度を規定する重要度テーブル5を備える。サーバ装置4は、端末装置3の利用履歴から特定したユーザの行動の重要度を、重要度テーブル5から特定する。そして、サーバ装置4は、ユーザの行動を日記に記載するか否かを、行動の重要度に応じて異なる割合で決定する。また、サーバ装置4は、所定の規則に従って、ユーザの行動を表す文章を、行動の重要度と、ユーザの心理状態と、に応じて異なる文体で生成する。そして、サーバ装置4は、文章を所定の順序で記載して日記を生成し、日記をネットワークNを介して端末装置3に表示させる。なお、サーバ装置4は、ユーザの行動を表す文章の日記に占める割合を、行動の重要度に応じて異ならせてもよい。
【0075】
このように、本実施形態に係る日記生成システム1によれば、端末装置3の利用履歴からユーザの行動を特定するとともに、ユーザの生体情報からユーザの心理状態を特定し、特定したユーザの行動及び心理状態から、日記を容易に生成することができる。
【0076】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施形態の変形態様について、説明する。
【0077】
上記の実施形態において、日記はサーバ装置4が生成するものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、端末装置3が日記を生成してもよい。すなわち、端末装置3自身が、本発明に係る日記生成装置であってもよい。
【0078】
上記の実施形態において、日記は、ギャンブル依存症の治療のためのものであるとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、日記の目的は任意である。
【0079】
上記の実施形態では、治療対象として、ギャンブル依存症を例に説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、治療対象は、日記が治療に有効であるものであれば任意であり、MCI、認知症や、発達障害、等であってもよい。あるいは、高血圧や、慢性疼痛、がん等の内科系の疾患等であってもよい。
【0080】
上記の実施形態において、生体情報は、ユーザの脈波であるものとして説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ユーザの心理状態が特定されるものであれば任意であり、例えばユーザの脳波や、瞳孔の変化、血圧、体温等であってもよい。生体情報は、ユーザの脈波、脳波、瞳孔の変化、血圧、及び体温等の単独であってもよく、これらの組合せであってもよい。
【0081】
上記の実施形態において、処理部23、並びに制御部34及び43のCPUが実行するプログラムは、予めROM、並びに記憶部31及び42等に記憶されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述の処理を実行させるためのプログラムを、既存の汎用コンピュータに適用することで、上記の実施形態に係る生体情報測定装置2、端末装置3、及びサーバ装置4として機能させてもよい。
【0082】
このようなプログラムの提供方法は任意であり、例えばコンピュータが読取可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等)に格納して配布してもよいし、インターネット等のネットワーク上のストレージにプログラムを格納しておき、これをダウンロードさせることにより提供してもよい。
【0083】
さらに、上記の処理をOS(Operating System)とアプリケーションプログラムとの分担、又はOSとアプリケーションプログラムとの協働によって実行する場合には、アプリケーションプログラムのみを記録媒体やストレージに格納してもよい。また、搬送波にプログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に上記プログラムを掲示し、ネットワークを介してプログラムを配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
【0084】
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明の一実施例を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【符号の説明】
【0085】
1 日記生成システム
2 生体情報測定装置
3 端末装置
4 サーバ装置(日記生成装置)
31,42 記憶部
32 タッチパネル
22,33,41 通信部
34,43 制御部
23 処理部
5 重要度テーブル
6 日記生成テーブル
【手続補正書】
【提出日】2021-07-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置(3)の利用履歴から該端末装置(3)のユーザの行動を特定し、
前記ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置(2)より取得した該ユーザの生体情報を記憶部(31)に登録する前記端末装置(3)が、日記の生成が指示されたことに応答して該記憶部(31)より読み出した該ユーザの生体情報から、該ユーザの心理状態を特定し、
所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を、該ユーザの心理状態に応じて異なる文体で生成し、
前記文章を所定の順序で記載して日記を生成する、
ことを特徴とする日記生成装置(4)。
【請求項2】
前記端末装置(3)からネットワーク(N)を介して送信される、該端末装置(3)の利用履歴を含む日記生成要求を受信したことに応答して、該日記生成要求に含まれる該端末装置(3)の利用履歴から前記ユーザの行動を特定し、
前記所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を生成し、
前記文章を前記所定の順序で記載して日記を生成し、
前記日記を前記ネットワーク(N)を介して前記端末装置(3)に表示させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の日記生成装置(4)。
【請求項3】
端末装置(3)と、
前記端末装置(3)とネットワーク(N)を介して接続され、該端末装置(3)のユーザの日記を生成する日記生成装置(4)と、
を具備する日記生成システム(1)であって、
前記端末装置(3)は、
該端末装置(3)の利用履歴と、前記ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置(2)より取得した該ユーザの生体情報と、を登録する記憶部(31)と、
該端末装置(3)のユーザが前記日記の生成を指示したことに応答して、該端末装置(3)の利用履歴と該ユーザの生体情報とを記憶部(31)から読み出し、該記憶部(31)から読み出した該端末装置(3)の利用履歴と該ユーザの生体情報とを含む日記生成要求を前記ネットワーク(N)を介して前記日記生成装置(4)に送信する制御部(33)と、
を備え、
前記日記生成装置(4)は、
前記端末装置(3)からネットワーク(N)を介して送信される前記日記生成要求を受信したことに応答して、該日記生成要求に含まれる該端末装置(3)の利用履歴から前記ユーザの行動を特定し、該ユーザの生体情報から、該ユーザの心理状態を特定し、
所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を、該ユーザの心理状態に応じて異なる文体で生成し、
前記文章を前記所定の順序で記載して日記を生成し、
前記日記を前記ネットワーク(N)を介して前記端末装置(3)に表示させる、
ことを特徴とする日記生成システム(1)。
【請求項4】
端末装置(3)の利用履歴から該端末装置(3)のユーザの行動を特定し、
前記ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置(2)より取得した該ユーザの生体情報を記憶部(31)に登録する前記端末装置(3)が、日記の生成が指示されたことに応答して該記憶部(31)より読み出した該ユーザの生体情報から、該ユーザの心理状態を特定し、
所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を、該ユーザの心理状態に応じて異なる文体で生成し、
前記文章を所定の順序で記載して日記を生成する、
ことを特徴とする日記生成方法。
【請求項5】
コンピュータに、
端末装置(3)の利用履歴から該端末装置(3)のユーザの行動を特定する手順と、
前記ユーザの生体情報を測定する生体情報測定装置(2)より取得した該ユーザの生体情報を記憶部(31)に登録する前記端末装置(3)が、日記の生成が指示されたことに応答して該記憶部(31)より読み出した該ユーザの生体情報から、該ユーザの心理状態を特定する手順と、
所定の規則に従って、前記ユーザの行動を表す文章を、該ユーザの心理状態に応じて異なる文体で生成する手順と、
前記文章を所定の順序で記載して日記を生成する手順と、
を実行させるためのプログラム。