(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022054479
(43)【公開日】2022-04-07
(54)【発明の名称】サポートウェア
(51)【国際特許分類】
B25J 11/00 20060101AFI20220331BHJP
【FI】
B25J11/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020161559
(22)【出願日】2020-09-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】591260166
【氏名又は名称】太陽パーツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141748
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 浩司
(72)【発明者】
【氏名】大槻 直史
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS38
3C707XK02
3C707XK06
3C707XK16
3C707XK28
3C707XK73
(57)【要約】
【課題】腕および肩の位置が変化しても良好に使用者をサポートすることができるサポートウェアを提供することを目的とする。
【解決手段】サポートウェア1は、各サポートユニット20と装着ユニット30と、を備える。また、装着ユニット30は、胴体ベルト32と、各支持部40と、各取付部60と、を有する。使用者10の腕12および肩13の位置は、使用者10に起因した腕12の動作および各サポートユニット20から腕に付与されるサポート力により、胴体15に対して上下動する。また、各サポートユニット20と接続された対応の支持部40は、腕12の位置(および腕12の位置に連動して上下する肩13の位置)に応じて伸縮可能とされている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サポートウェアであって、
(a) 各々が、使用者の対応する腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートする一対のサポートユニットと、
(b) 前記一対のサポートユニットのそれぞれを取り付け可能な装着ユニットと、
を備え、
前記装着ユニットは、
(b-1) 前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、
(b-2) 各々が、棒状とされた一対の支持部と、
(b-3) 各々が、前記胴体ベルトに取り付けられるとともに、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とする一対の取付部と、
を有し、
各支持部の一端は、対応する取付部によって前記胴体ベルトに接続されるとともに、
各支持部の他端は、対応するサポートユニットと接続され、
前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、
(i) 各支持部の回動位置が、対応する取付部によって所望の位置とされることにより、各支持部が前記使用者の胴体の長手方向に沿うような姿勢とされるとともに、
(ii) 各支持部は、対応する腕の位置に応じて伸縮可能とされていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項2】
請求項1に記載のサポートウェアにおいて、
各支持部は、
前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、
前記柱状部を挿入可能な筒状部と、
を有し、
前記柱状部は、
前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、
前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項3】
請求項2に記載のサポートウェアにおいて、
各支持部の柱状部は、取付部による回動位置の固定状態が解除されているときに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項4】
サポートウェアであって、
(a) 各々が、使用者の対応する腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートする一対のサポートユニットと、
(b) 前記一対のサポートユニットのそれぞれを取り付け可能な装着ユニットと、
を備え、
前記装着ユニットは、
(b-1) 前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、
(b-2) 各々が、棒状とされた一対の支持部と、
(b-3) 各々が、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して取り付ける一対の取付部と、
(b-4) 各支持部の他端付近に設けられており、装着時において対応する肩付近と、対応する支持部の他端付近と、を固定可能な固定部と、
を有し、
各支持部の一端は、対応する取付部によって前記胴体ベルトに接続されるとともに、
各支持部の他端は、対応するサポートユニットと接続され、
前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、
(i) 各固定部は、対応する支持部の姿勢が前記使用者の胴体の長手方向に沿うように、該支持部の他端付近と、対応する肩付近と、を固定するとともに、
(ii) 各支持部は、対応する腕の位置に応じて伸縮可能とされていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項5】
請求項4に記載のサポートウェアにおいて、
各支持部は、
前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、
前記柱状部を挿入可能な筒状部と、
を有し、
前記柱状部は、
前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、
前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項6】
請求項5に記載のサポートウェアにおいて、
各取付部は、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とするとともに、
各支持部の柱状部は、固定部による固定状態が解除されているときに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載のサポートウェアにおいて、
(c) 各支持部の他端付近に設けられた接続位置をそれぞれ繋ぐことにより、各支持部の位置関係を拘束する架橋部、
をさらに備えることを特徴とするサポートウェア。
【請求項8】
サポートウェアであって、
(a) 使用者の腕を把持しつつ、前記腕の動作をサポートするサポートユニットと、
(b) 前記サポートユニットを取り付け可能な装着ユニットと、
を備え、
前記装着ユニットは、
(b-1) 前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、
(b-2) 棒状とされた支持部と、
(b-3) 前記胴体ベルトに取り付けられるとともに、前記支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とする取付部と、
を有し、
前記支持部の一端は、前記取付部によって前記胴体ベルトに接続されるとともに、
前記支持部の他端は、前記サポートユニットと接続され、
前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、
(i) 前記支持部の回動位置が、前記取付部によって所望の位置とされることにより、前記支持部が前記使用者の胴体の長手方向に沿うような姿勢とされるとともに、
(ii) 前記支持部は、前記腕の位置に応じて伸縮可能とされていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項9】
サポートウェアであって、
(a) 使用者の腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートするサポートユニットと、
(b) 前記サポートユニットを取り付け可能な装着ユニットと、
を備え、
前記装着ユニットは、
(b-1) 前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、
(b-2) 棒状とされた支持部と、
(b-3) 前記支持部を前記胴体ベルトに対して取り付ける取付部と、
(b-4) 前記支持部の他端付近に設けられており、装着時において使用者の肩付近と、対応する支持部の他端付近と、を固定可能な固定部と、
を有し、
前記支持部の一端は、前記取付部によって前記胴体ベルトに接続されるとともに、
前記支持部の他端は、前記サポートユニットと接続され、
前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、
(i) 前記固定部は、前記支持部の姿勢が前記使用者の胴体の長手方向に沿うように、前記支持部の他端付近と、前記肩付近と、を固定するとともに、
(ii) 前記支持部は、前記腕の位置に応じて伸縮可能とされていることを特徴とするサポートウェア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サポートウェアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、装着者の胴体に固定するための胴固定部と、胴固定部から延長された支持棒と、支持棒の先端に回転自在に連結された腕支持部と、を備える腕支持器具が、知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、腕を上げて作業する場合、腕だけでなく肩の位置も、使用者の胴体に対して上下する。しかしながら、特許文献1の腕支持器具では、腕(特に、前腕)の上下動に対応できるのみで、肩の位置の上下動には対応できない。
【0005】
そこで、本発明では、腕および肩の位置が変化しても良好に使用者をサポートすることができるサポートウェアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、サポートウェアであって、各々が、使用者の対応する腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートする一対のサポートユニットと、前記一対のサポートユニットのそれぞれを取り付け可能な装着ユニットとを備え、前記装着ユニットは、前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、各々が、棒状とされた一対の支持部と、各々が、前記胴体ベルトに取り付けられるとともに、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とする一対の取付部とを有し、各支持部の一端は、対応する取付部によって前記胴体ベルトに接続されるとともに、各支持部の他端は、対応するサポートユニットと接続され、前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、各支持部の回動位置が、対応する取付部によって所望の位置とされることにより、各支持部が前記使用者の胴体の長手方向に沿うような姿勢とされるとともに、各支持部は、対応する腕の位置に応じて伸縮可能とされていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のサポートウェアにおいて、各支持部は、前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、前記柱状部を挿入可能な筒状部とを有し、前記柱状部は、前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のサポートウェアにおいて、各支持部の柱状部は、取付部による回動位置の固定状態が解除されているときに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4の発明は、サポートウェアであって、各々が、使用者の対応する腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートする一対のサポートユニットと、前記一対のサポートユニットのそれぞれを取り付け可能な装着ユニットとを備え、前記装着ユニットは、前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、各々が、棒状とされた一対の支持部と、各々が、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して取り付ける一対の取付部と、各支持部の他端付近に設けられており、装着時において対応する肩付近と、対応する支持部の他端付近と、を固定可能な固定部とを有し、各支持部の一端は、対応する取付部によって前記胴体ベルトに接続されるとともに、各支持部の他端は、対応するサポートユニットと接続され、前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、各固定部は、対応する支持部の姿勢が前記使用者の胴体の長手方向に沿うように、該支持部の他端付近と、対応する肩付近と、固定するとともに、各支持部は、対応する腕の位置に応じて伸縮可能とされていることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5の発明は、請求項4に記載のサポートウェアにおいて、各支持部は、前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、前記柱状部を挿入可能な筒状部とを有し、前記柱状部は、前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【0011】
また、請求項6の発明は、請求項5に記載のサポートウェアにおいて、各取付部は、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とするとともに、各支持部の柱状部は、固定部による固定状態が解除されているときに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のサポートウェアにおいて、各支持部の他端付近に設けられた接続位置をそれぞれ繋ぐことにより、各支持部の位置関係を拘束する架橋部、をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項8の発明は、サポートウェアであって、使用者の腕を把持しつつ、前記腕の動作をサポートするサポートユニットと、前記サポートユニットを取り付け可能な装着ユニットとを備え、前記装着ユニットは、前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、棒状とされた支持部と、前記胴体ベルトに取り付けられるとともに、前記支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とする取付部とを有し、前記支持部の一端は、前記取付部によって前記胴体ベルトに接続されるとともに、前記支持部の他端は、前記サポートユニットと接続され、前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、前記支持部の回動位置が、前記取付部によって所望の位置とされることにより、前記支持部が前記使用者の胴体の長手方向に沿うような姿勢とされるとともに、前記支持部は、前記腕の位置に応じて伸縮可能とされていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項9の発明は、サポートウェアであって、使用者の腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートするサポートユニットと、前記サポートユニットを取り付け可能な装着ユニットとを備え、前記装着ユニットは、前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、棒状とされた支持部と、前記支持部を前記胴体ベルトに対して取り付ける取付部と、前記支持部の他端付近に設けられており、装着時において使用者の肩付近に対応する支持部の他端付近を固定可能な固定部とを有し、前記支持部の一端は、前記取付部によって前記胴体ベルトに接続されるとともに、前記支持部の他端は、前記サポートユニットと接続され、前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、前記固定部は、前記支持部の姿勢が前記使用者の胴体の長手方向に沿うように、前記支持部の他端側を前記肩付近に固定するとともに、前記支持部は、前記腕の位置に応じて伸縮可能とされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1から請求項9に記載の発明において、使用者の腕および肩の位置は、使用者に起因した腕の動作およびサポートユニットから腕に付与されるサポート力により、胴体に対して上下動する。また、サポートユニットと接続された支持部は、腕の位置(およびこの腕の位置に連動して上下する肩の位置)に応じて伸縮可能とされている。
【0016】
すなわち、使用者の腕および肩の上下動が装着ユニットに起因して阻害されることを最小限に抑えることができる。そのため、このサポートユニットにより把持された腕の可動範囲は、支持部が伸縮しない場合と比較して、十分に確保できる。
【0017】
このように、請求項1から請求項9に記載の発明では、サポートユニットによる腕のサポートと、十分な腕の可動範囲の確保と、の両者を実現できる。
【0018】
特に、請求項2および請求項5に記載の発明によれば、サポートユニットが接続された柱状部を筒状部から取り外すことができる。そのため、使用者がサポートウェアを装着した状態であっても、サポートユニットの着脱作業が容易に実行できる。
【0019】
特に、請求項3に記載の発明によれば、回動位置の固定状態が解除された上で、サポートユニットが使用者の胴体から離隔した回動位置まで移動させられた後に、サポートユニットの着脱作業を実行することができる。
【0020】
特に、請求項6に記載の発明によれば、固定部による固定状態が解除された上で、サポートユニットが使用者の胴体から離隔した回動位置まで移動させられた後に、サポートユニットの着脱作業を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1の実施の形態におけるサポートウェアの全体構成の一例を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施の形態におけるサポートウェアの全体構成の一例を示す斜視図である。
【
図3】サポートユニットおよび装着ユニットの構成の一例を示す正面斜視図である。
【
図4】サポートユニットおよび装着ユニットの構成の一例を示す背面斜視図である。
【
図5】装着ユニットの構成の一例を示す右側面図である。
【
図6】装着ユニットの構成の一例を示す右側面図である。
【
図7】装着ユニットの構成の一例を示す右側面図である。
【
図8】
図5のA-A線から見た取付部付近の構成の一例を示す断面図である。
【
図9】取付部の固定状態が解除された場合における取付部付近の構成の一例を示す断面図である。
【
図10】装着ユニットの構成の一例を示す右側面図である。
【
図11】装着ユニットの構成の一例を示す右側面図である。
【
図12】サポートユニットの使用態様を説明するための斜視図である。
【
図13】サポートユニットの使用態様を説明するための斜視図である。
【
図14】サポートユニットの使用態様を説明するための斜視図である。
【
図15】サポートユニットの使用態様を説明するための斜視図である。
【
図16】サポートユニットの使用態様を説明するための斜視図である。
【
図17】本発明の第2の実施の形態におけるサポートウェアの全体構成の一例を示す斜視図である。
【
図18】本発明の第3の実施の形態におけるサポートウェアの全体構成の一例を示す斜視図である。
【
図19】本発明の実施の形態におけるサポートウェアの全体構成の他の一例を示す斜視図である。
【
図20】本発明の実施の形態における取付部の他の一例を説明するための右側面図である。
【
図21】本発明の実施の形態における取付部の他の一例を説明するための右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】
<1.第1の実施の形態>
<1.1.サポートウェアの構成>
図1および
図2は、サポートウェア1の構成の一例を示す背面斜視図である。
図3および
図4は、それぞれサポートユニット20aおよび装着ユニット30の構成の一例を示す正面斜視図および背面斜視図である。
【0024】
ここで、サポートウェア1は、使用者10の対応する腕12(12a、12b)(より具体的には、上腕または肘付近)を把持することによって、上向き作業における使用者の肉体的負担を軽減するための器具である。
図1および
図2に示すように、サポートウェア1は、主として、一対のサポートユニット20(20a、20b)と、装着ユニット30と、を備える。
【0025】
なお、
図1および以降の各図には、図面に記載された各構成要素の理解を助けるため、必要に応じて適宜、Z軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系が、付されている。また、以下の説明において、「使用者」という用語は、サポートウェアを使う人を指すものとする。
【0026】
一対のサポートユニット20(20a、20b)のそれぞれは、使用者10の対応する腕12(12a、12b)を把持しつつ、この腕12(12a、12b)の動作をサポートする。
図3および
図4に示すように、各サポートユニット20(20a、20b)は、主として、把持部22と、動力発生部23と、を有する。
【0027】
ここで、動力発生部23による動力としては、弾性体に基づいた付勢力であっても良い。また、この動力としては、油圧システムに基づくものや、電動モータに基づくものであっても良い。
【0028】
装着ユニット30は、使用者の動作をサポートするためのユニット(例えば、各サポートユニット20(20a、20b)等)を、使用者10の胴体15付近に取り付けるために用いられる。なお、装着ユニット30の詳細な構成については、後述する。
【0029】
<1.2.装着ユニットの構成>
図5から
図7のそれぞれは、装着ユニット30の構成の一例を示す右側面図である。
図8は、
図5のA-A線から見た取付部60a付近の構成の一例を示す断面図である。
図9は、取付部60aの固定状態が解除された場合における取付部60a付近の構成の一例を示す断面図である。
図10および
図11のそれぞれは、装着ユニット30の構成の一例を示す右側面図である。以下では、
図1から
図11を参照しつつ、装着ユニット30の構成について説明する。
【0030】
図1および
図2に示すように、装着ユニット30は、主として、使用者10の胴体15の周囲に配置可能な胴体ベルト32と、一対の支持部40(40a、40b)と、一対の取付部60(60a、60b)と、を有する。
【0031】
なお、一対のサポートユニット20(20a、20b)は、それぞれ左右対称の構成を有する。また、一対の支持部40(40a、40b)は、それぞれ同様の構成を有する。さらに、一対の取付部60(60a、60b)は、それぞれ左右対称の構成を有する。
【0032】
そのため、ここでは、サポートユニット20a、並びに、サポートユニット20aに対応する装着ユニット30の構成(支持部40aおよび取付部60a)を用いて装着ユニット30の説明を行う。
【0033】
支持部40aは、サポートユニット20aと胴体ベルト32とを繋ぐ棒状体である。
図3および
図4に示すように、支持部40aの一端42は、取付部60aによって胴体ベルト32(
図1および
図2参照)に接続されるとともに、支持部40aの他端43は、サポートユニット20aと接続されている。
【0034】
図5から
図7に示すように、支持部40aは、主として、柱状部50と、筒状部58と、を有する。柱状部50は、支持部40aの他端43側に設けられており、サポートユニット20aと接続されている。また、筒状部58は、開口を有する中空体であり、柱状部50を挿入可能とされている。
【0035】
また、柱状部50は、主として、挿入部52と、進退部53と、を有している。
図5から
図7に示すように、進退部53は、両端が開口する筒状体であり、挿入部52を挿入可能とされている。また、挿入部52には、径方向に付勢された突起55が設けられている。さらに、進退部53には、突起55に対応する複数の位置決め孔56が形成されている。
【0036】
これにより、延伸方向AR2に沿った支持部40aの長さは伸縮できる。例えば、突起55の挿入位置を、上から3番目の位置決め孔56aから、一番上の位置決め孔56bとなるように変更すると(
図5参照)、他端43側における柱状部50の先端は、一点鎖線位置から実線位置に変化する(
図6参照)。そして、他端43側における柱状部50の先端から、一端42側における筒状部58の先端までの長さは、増大する。
【0037】
また、柱状部50は、筒状部58に対して進退可能とされている。例えば、
図5に示す支持部40aの他端43が筒状部58から離隔するように、柱状部50が進行させられると、支持部40aの他端43は、一点鎖線位置から実線位置に変化する(
図7参照)。
【0038】
そして、柱状部50が筒状部58から遠方側にさらに進行すると、柱状部50は、筒状部58から完全に取り外される。このように柱状部50は、筒状部58に対して着脱可能に設けられている。
【0039】
取付部60aは、胴体ベルト32に取り付けられるとともに、支持部40aを胴体ベルト32に対して回動可能とする。
図5から
図7に示すように、取付部60aは、主として、基部61と、回動軸62と、レバー70と、を有する。
【0040】
基部61は、胴体ベルト32に取り付けられる板材である。回動軸62は、基部61に対して支持部40aを回動させる。ガイド孔63は、基部61に形成された貫通孔であり、回動時における支持部40aをガイドする。
【0041】
レバー70は、支持部40aの回動位置を固定するためのストッパーである。
図8に示すように、レバー70は、回転軸71に対して回転可能に設けられている。ガイドピン72は、基部61のガイド孔63に挿入可能とされており、回転軸71とともに筒状部58側に固定されている。これにより、支持部40aが回動させられると(
図10および
図11参照)、ガイドピン72の先端は、ガイド孔63に沿って摺動する。
【0042】
また、
図8および
図9に示すように、レバー70の回転動作よって、レバー側面75は、押圧面76と接触する位置(
図8参照)と、離隔する位置(
図9参照)と、の間で移動させられる。すなわち、レバー側面75および押圧面76が接触するように、レバー70が回転させられることによって、支持部40aの回動位置は、所望の位置とされる。例えば、支持部40aの回動位置が、取付部60aによって
図1に示される位置とされることにより、支持部40aは、使用者10の胴体15の長手方向AR1に沿うような姿勢にできる。
【0043】
<1.3.装着ユニットの使用態様>
図12から
図16のそれぞれは、サポートウェア1の使用態様を説明するための斜視図である。ここで、
図12から
図16に示すように、サポートウェア1の使用時(すなわち、使用者10により装着ユニット30が装着されているとき)には、支持部40aが使用者10の胴体15の長手方向AR1に沿うような姿勢となるように、支持部40aの回動位置が取付部60aを用いて設定される。
【0044】
所望の作業(例えば、腕上げを伴った作業)が行われるとき、使用者10の腕12aおよび肩13aの位置は、使用者10に起因した腕12aの動作およびサポートユニット20aから腕12aに付与されるサポート力により、胴体15に対して上下動する。そして、サポートユニット20aと接続された支持部40aは、腕12aの位置(およびこの腕12aに連動して上下する肩13aの位置)に応じて伸縮する。
【0045】
例えば、使用者10の腕12aの位置が、
図12の位置から、
図13の位置に変化すると、この位置変化に伴って、肩13aの位置が上昇する。そして、この肩13aの位置の上昇に伴って、支持部40aが伸長する(
図13参照)。
【0046】
また、サポートユニット20aの着脱動作は、次のようにして行われる。まず、取り外し動作について、取付部60aのレバー70が回転させられて、回動位置の固定状態が解除される(
図14参照)。次に、支持部40aの回動位置が、使用者10の正面側(
図15および
図16参照)となるように支持部40aが回動させられる。
【0047】
そして、支持部40aの柱状部50が筒状部58から引き抜かれることによって、サポートユニット20aが装着ユニット30から取り外される。すなわち、回動位置の固定状態が解除された上で、サポートユニット20aが使用者10の胴体15から離隔した回動位置まで移動させられた後に、サポートユニット20aの着脱作業を実行することができる。
【0048】
また、サポートユニット20aの取り付け動作は、取り外し動作の逆順として行われる。すなわち、使用者10の正面側(
図15および
図16参照)で、支持部40aの柱状部50が、筒状部58に挿入されることによって、サポートユニット20aが装着ユニット30に装着される。次に、支持部40aの姿勢が使用者10の胴体15の長手方向AR1に沿うような位置となるように、支持部40aが胴体ベルト32に対して回動させられる。そして、取付部60aのレバー70が、胴体15と離隔する位置(
図14参照)から胴体15側となる位置(
図12および
図13参照)まで回転させられることによって、支持部40aの回動位置が固定される。
【0049】
<1.4.第1の実施の形態のサポートウェアの利点>
以上のように、第1の実施の形態のサポートウェア1(例えば、
図1参照)において、使用者10の腕12(12a、12b)および肩13(13a、13b)の位置は、使用者10に起因した腕12(12a、12b)の動作および各サポートユニット20(20a、20b)から腕に付与されるサポート力により、胴体15に対して上下動する。また、各サポートユニット20(20a、20b)と接続された対応の支持部40(40a、40b)は、腕12(12a、12b)の位置(および腕12(12a、12b)の位置に連動して上下する肩13(13a、13b)の位置)に応じて伸縮可能とされている。
【0050】
すなわち、使用者10の腕12(12a、12b)および肩13(13a、13b)の上下動が装着ユニット30に起因して阻害されることを最小限に抑えることができる。そのため、各サポートユニット20(20a、20b)により把持された腕12(12a、12b)および肩13(13a、13b)の可動範囲は、対応する支持部40(40a、40b)が伸縮しない場合と比較して、十分に確保できる。
【0051】
このように、第1の実施の形態のサポートウェア1では、各サポートユニット20(20a、20b)による腕12(12a、12b)のサポートと、十分な腕12(12a、12b)および肩13(13a、13b)の可動範囲の確保と、の両者を実現できる。
【0052】
また、第1の実施の形態のサポートウェア1において、各サポートユニット20(20a、20b)が接続された柱状部50を筒状部58から取り外すことができる。そのため、使用者10がサポートウェア1を装着した状態であっても、各サポートユニット20(20a、20b)の着脱作業が容易に実行できる。
【0053】
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1および第2の実施の形態のサポートウェア1、100は、対応する装着ユニット30、130の構成が異なる点を除いては、同様な構成を有する。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
【0054】
なお、サポートウェア1、100で同様な構成要素には、同一符号が付されており、この同一符号が付された構成要素は、第1の実施の形態で説明済みである。そのため、本実施の形態では説明を省略する。
【0055】
<2.1.サポートウェアおよび装着ユニットの構成>
図17は、サポートウェア100の全体構成の一例を示す斜視図である。ここで、サポートウェア100は、サポートウェア1と同様に、使用者10の腕12(12a、12b)を把持することによって、上向き作業における使用者の肉体的負担を軽減するための器具である。
図17に示すように、サポートウェア100は、主として、一対のサポートユニット20(20a、20b)と、装着ユニット130と、を備える。
【0056】
また、装着ユニット130は、
図17に示すように、使用者10の胴体15の周囲に配置可能とされた胴体ベルト32と、一対の支持部40(40a、40b)と、胴体ベルト32に取り付けられるとともに、一対の取付部160(160a、160b)と、一対の固定部180(180a、180b)と、を有する。
【0057】
なお、一対のサポートユニット20(20a、20b)は、それぞれ左右対称の構成を有する。また、一対の支持部40(40a、40b)は、それぞれ同様の構成を有する。また、一対の取付部160(160a、160b)は、それぞれ左右対称の構成を有する。さらに、一対の固定部180(180a、180b)は、それぞれ左右対称の構成を有する。
【0058】
そのため、ここでは、サポートユニット20a、並びに、サポートユニット20aに対応する装着ユニット130の構成(支持部40a、取付部160a、固定部180a)を用いて装着ユニット130の説明を行う。
【0059】
取付部160aは、胴体ベルト32に取り付けられるとともに、支持部40aを胴体ベルト32に対して回動可能とする。
図17に示すように、取付部160aは、主として、基部61と、回動軸62と、ガイド孔63と、ガイドピン72と、を有する。
【0060】
このように、第2の実施の形態の取付部160aは、第1の実施の形態のレバー70に対応するものを有さない。したがって、取付部160aは、支持部40aの回動位置を固定状態とする機構を有していない。
【0061】
固定部180aは、サポートユニット20aに設けられており、装着ユニット130の装着時において使用者10の肩13a付近と、サポートユニット20aと、を固定可能とする要素である。
図17に示すように、固定部180aは、支持部40aの他端43に接続されたサポートユニット20aに設けられている。
【0062】
ここで、本実施の形態における固定部180aとしては、ボタン、面ファスナー、クリップ、その他の締結要素(ファスニングツール)が採用されても良い。
【0063】
また、本実施の形態における「肩付近」(肩13a付近)とは、使用者10の肩峰骨または上腕骨頭に対応する部分を意味する。例えば、衣服を着た使用者10の場合、「肩付近」には、使用者10体内の肩峰骨または上腕骨頭に近接する衣服部分が対応する。
【0064】
<2.2.装着ユニットの使用態様>
以下では、
図15から
図17を参照しつつ、サポートウェア100の使用態様を説明する。ここで、サポートウェア100の使用時(すなわち、使用者10により装着ユニット130が装着されているとき)には、
図17に示すように、固定部180aは、支持部40aの姿勢が使用者10の胴体15の長手方向AR1に沿うように、サポートユニット20aと、肩13a付近と、を固定する。
【0065】
所望の作業が行われるとき、使用者10の腕12aおよび肩13aの位置は、使用者10に起因した腕12aの動作およびサポートユニット20aから腕12aに付与されるサポート力により、胴体15に対して上下動する。そして、サポートユニット20aと接続された支持部40aは、腕12aの位置(およびこの腕12aに連動して上下する肩13aの位置)に応じて伸縮する。
【0066】
また、サポートユニット20aの着脱動作は、次のようにして行われる。まず、取り外し動作について、固定部180aによる固定状態が解除された上で、支持部40aの回動位置が、使用者10の正面側(
図15および
図16参照)となるように支持部40aが回動させられる。
【0067】
そして、支持部40aの柱状部50が筒状部58から引き抜かれることによって、サポートユニット20aが装着ユニット130から取り外される。すなわち、固定部180aによる固定状態が解除された上で、サポートユニット20aが使用者10の胴体15から離隔した回動位置まで移動させられた後に、サポートユニット20aの着脱作業を実行することができる。
【0068】
また、サポートユニット20aの取り付け動作は、取り外し動作の逆順として行われる。すなわち、使用者10の正面側(
図15および
図16参照)で、支持部40aの柱状部50が、筒状部58に挿入されることによって、サポートユニット20aが装着ユニット130に装着される。次に、支持部40aの姿勢が使用者10の胴体15の長手方向AR1に沿うような位置となるように、支持部40aが胴体ベルト32に対して回動させられる。そして、固定部180aが、使用者10の肩13a付近に固定されることによって、支持部40aの回動位置が固定される。
【0069】
<2.3.第2の実施の形態におけるサポートウェアの利点>
以上のように、第2の実施の形態のサポートウェア100は、第1の実施の形態のサポートウェア1と同様に、各サポートユニット20(20a、20b)による腕12(12a、12b)のサポートと、十分な腕12(12a、12b)および肩13(13a、13b)の可動範囲の確保と、の両者を実現できる。
【0070】
また、第2の実施の形態のサポートウェア100では、第1の実施の形態のサポートウェア1と同様に、各サポートユニット20(20a、20b)が接続された柱状部50を筒状部58から取り外すことができる。そのため、使用者10がサポートウェア100を装着した状態であっても、各サポートユニット20(20a、20b)の着脱作業が容易に実行できる。
【0071】
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第1および第3の実施の形態のサポートウェア1、200は、対応する装着ユニット30、230の構成が異なる点を除いては、同様な構成を有する。そこで、以下では、この相違点を中心に説明する。
【0072】
なお、サポートウェア1、200で同様な構成要素には、同一符号が付されており、この同一符号が付された構成要素は、第1の実施の形態で説明済みである。そのため、本実施の形態では説明を省略する。
【0073】
<3.1.サポートウェアおよび装着ユニットの構成>
図18は、サポートウェア200の全体構成の一例を示す斜視図である。ここで、サポートウェア200は、サポートウェア1と同様に、使用者10の対応する腕12aを把持することによって、上向き作業における使用者の肉体的負担を軽減するための器具である。
図18に示すように、サポートウェア200は、主として、サポートユニット20aと、装着ユニット230と、を備える。
【0074】
また、装着ユニット230は、
図18に示すように、使用者10の胴体15の周囲に配置可能とされた胴体ベルト32と、棒状とされた支持部40aと、胴体ベルト32に取り付けられるとともに、支持部40aを胴体ベルト32に対して回動可能とする取付部60aと、を有する。
【0075】
<3.2.第3の実施の形態におけるサポートウェアの利点>
以上のように、第3の実施の形態のサポートウェア200(例えば、
図18参照)において、使用者10の腕12aおよび肩13aの位置は、使用者10に起因した腕12aの動作およびサポートユニット20aから腕に付与されるサポート力により、胴体15に対して上下動する。また、サポートユニット20aと接続された対応の支持部40aは、腕12aの位置(および腕12aの位置に連動して上下する肩13aの位置)に応じて伸縮可能とされている。
【0076】
すなわち、使用者10の腕12aおよび肩13aの上下動が装着ユニット230に起因して阻害されることを最小限に抑えることができる。そのため、各サポートユニット20(20a、20b)により把持された腕12(12a、12b)および肩13(13a、13b)の可動範囲は、対応する支持部40(40a、40b)が伸縮しない場合と比較して、十分に確保できる。
【0077】
このように、第3の実施の形態のサポートウェア200は、第1の実施の形態のサポートウェア1と同様に、サポートユニット20aによる腕12aのサポートと、十分な腕12aおよび肩13aの可動範囲の確保と、の両者を実現できる。
【0078】
また、第3の実施の形態のサポートウェア200において、サポートユニット20aが接続された柱状部50を筒状部58から取り外すことができる。そのため、使用者10がサポートウェア200を装着した状態であっても、サポートユニット20aの着脱作業が容易に実行できる。
【0079】
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0080】
(1)第1から第3の実施の形態において、柱状部50は筒状部58に対して進退可能とされているものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、筒状部58が柱状部50に対して進退可能とされても良いし、柱状部50および筒状部58のいずれも進退可能とされても良い。すなわち、柱状部50は筒状部58に対して相対的に進退可能とされている。
【0081】
(2)また、第1から第3の実施の形態において、各サポートユニット20(20a、20b)の着脱動作は、対応する支持部40(40a、40b)の固定状態が解除されているときに、使用者10の正面側(
図15および
図16参照)で行われるものとして説明したが、これに限定されるものでない。
【0082】
例えば、第1および第3の実施の形態の場合、対応する取付部60(60a、60b)による固定状態が解除されず、その結果、対応する支持部40(40a、40b)の姿勢が使用者10の胴体15の長手方向AR1に沿うような位置で、各サポートユニット20(20a、20b)の着脱動作が行われても良い。
【0083】
また、第2の実施の形態の場合、対応する固定部180(180a、180b)による固定状態が解除されていれば十分であり、支持部40aの回動位置は、いずれの場所であっても良い。
【0084】
(3)また、第1および第3の実施の形態において、支持部40(40a、40b)の回動位置は、対応する取付部60(60a、60b)により固定されるものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、第2の実施の形態における固定部180(180a、180b)が、構成要素としてさらに付加されても良い。すなわち、取付部60(60a、60b)および固定部180(180a、180b)によって、対応する支持部40(40a、40b)の回動位置が固定されても良い。
【0085】
(4)また、第2の実施の形態において、各固定部180(180a、180b)は、対応するサポートユニット20(20a、20b)に設けられているものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、各固定部180(180a、180b)は、柱状部50のうち、対応するサポートユニット20(20a、20b)と近接する部分に固定されていても良い。
【0086】
このように、各固定部180(180a、180b)は、対応する支持部40(40a、40b)の他端43付近に設けられていれば十分である。また、各固定部180(180a、180b)は、装着時において対応する肩13(13a、13b)付近と、対応する支持部40(40a、40b)の他端43付近と、を固定できれば十分である。
【0087】
(5)また、第2の実施の形態において、各支持部40(40a、40b)は、対応する取付部160(160a、160b)により、胴体ベルト32に対して回動可能とされているものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、各取付部160(160a、160b)は、対応する支持部40(40a、40b)を胴体ベルト32に対して取り付ける(固定する)態様であっても良い。すなわち、各支持部40(40a、40b)は、胴体ベルト32に対して回動するための回動機構を有しない。
【0088】
この場合も、各サポートユニット20(20a、20b)による腕12(12a、12b)のサポートと、十分な腕12(12a、12b)および肩13(13a、13b)の可動範囲の確保と、の両者が実現できる。
【0089】
(6)また、第2の実施の形態において、各取付部160(160a、160b)は、レバー70および回転軸71を有しないものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、各固定部180(180a、180b)に加えて、第1の実施の形態のレバー70および回転軸71を用いた回動位置の固定機構が採用されても良い。
【0090】
(7)また、第3の実施の形態において、サポートユニット20aは、使用者10の右手側(腕12a)に装着するものとして説明したが(
図18参照)、これに限定されるものでない。例えば、使用者10の左手側(腕12b)に装着されても良い。
【0091】
(8)また、第3の実施の形態において、装着ユニット230は、各取付部60(60a、60b)用いて対応する支持部40(40a、40b)の回動位置を固定するものとして説明したが、これに限定されるものでない。
【0092】
例えば、各取付部60(60a、60b)に代えて、第2の実施の形態における各固定部180(180a、180b)を用いて、対応する支持部40(40a、40b)の回動位置が固定されても良い。また、各取付部60(60a、60b)および第2の実施の形態における各固定部180(180a、180b)を用いて、対応する支持部40(40a、40b)の回動位置が固定されても良い。
【0093】
(9)また、第1の実施の形態では各取付部60(60a、60b)によって、第2の実施の形態では各固定部180(180a、180b)によって、対応する支持部40(40a、40b)の回動位置が固定されるものとして説明したが、これに限定されるものでない。
【0094】
図19は、サポートウェア300の全体構成の一例を示す斜視図である。
図19に示すように、サポートウェア300は、さらに架橋部380を備えている。ここで、架橋部380は、各支持部40(40a、40b)に対応する接続位置382a、382bを、それぞれ繋ぐことにより、各支持部40(40a、40b)の位置関係を拘束する。
【0095】
ここで、接続位置382a、382bは、
図19に示すように、対応するサポートユニット20(20a、20b)に設けられても良い。また、接続位置382a、382bは、柱状部50のうち、対応するサポートユニット20(20a、20b)と近接する部分に設けられても良い。すなわち、接続位置382a、382bは対応する支持部40(40a、40b)の他端43付近に設けられていれば十分である。
【0096】
(10)さらに、第1および第3の実施の形態において、レバー70は、Z軸と並行な回転軸71を中心として回転するものとして説明したが、これに限定されるものでない。
図20および
図21のそれぞれは、取付部460(460a)を説明するための右側面図である。
図20および
図21に示すように、取付部460(460a)のレバー470は、X軸と並行な回転軸を中心として回転しても良い。
【符号の説明】
【0097】
1、100、200、300 サポートウェア
10 使用者
12(12a、12b) 腕
13(13a、13b) 肩
15 胴体
20(20a、20b) 一対のサポートユニット
30、130、230、430 装着ユニット
32 胴体ベルト
40(40a、40b) 一対の支持部
42 一端
43 他端
50 柱状部
58 筒状部
60(60a、60b)、 160(160a、160b) 一対の取付部
70、470 レバー
180(180a、180b) 一対の固定部
380 架橋部
382a、382b 接続位置
460(460a) 取付部
AR1 長手方向
【手続補正書】
【提出日】2021-08-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サポートウェアであって、
(a) 各々が、使用者の対応する腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートする一対のサポートユニットと、
(b) 前記一対のサポートユニットのそれぞれを取り付け可能な装着ユニットと、
を備え、
前記装着ユニットは、
(b-1) 前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、
(b-2) 各々が、棒状とされた一対の支持部と、
(b-3) 各々が、前記胴体ベルトに取り付けられるとともに、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とする一対の取付部と、
を有し、
各支持部の一端は、対応する取付部によって前記胴体ベルトに接続され、
各支持部の他端は、対応するサポートユニットと接続されるとともに、
各支持部は、
前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、
前記柱状部を挿入可能な筒状部と、
を有し、
前記柱状部は、
前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、
前記筒状部に対して着脱可能に設けられており、
前記柱状部は、
挿入部と、
筒状体とされており、前記挿入部を挿入可能とされた進退部と、
前記進退部に対して前記挿入部を位置決めする位置決め機構と、
を有し、
前記挿入部が、前記進退部に対して相対的に進退可能であり、
前記柱状部の前記進退部が、前記筒状部に対して相対的に進退可能であり、
前記位置決め機構は、前記挿入部および前記進退部にのみ両者の間の相対的な進退を不能とし、
前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、
(i) 各支持部の回動位置が、対応する取付部によって所望の位置とされることにより、各支持部が前記使用者の胴体の長手方向に沿うような姿勢とされるとともに、
(ii) 各支持部において、対応する腕の位置に応じて前記進退部が前記筒状部に対して相対的に進退することで伸縮可能とされていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項2】
請求項1に記載のサポートウェアにおいて、
各支持部の柱状部は、取付部による回動位置の固定状態が解除されているときに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項3】
サポートウェアであって、
(a) 各々が、使用者の対応する腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートする一対のサポートユニットと、
(b) 前記一対のサポートユニットのそれぞれを取り付け可能な装着ユニットと、
を備え、
前記装着ユニットは、
(b-1) 前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、
(b-2) 各々が、棒状とされた一対の支持部と、
(b-3) 各々が、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して取り付ける一対の取付部と、
(b-4) 各支持部の他端付近に設けられており、装着時において対応する肩付近と、対応する支持部の他端付近と、を固定可能な固定部と、
を有し、
各支持部の一端は、対応する取付部によって前記胴体ベルトに接続され、
各支持部の他端は、対応するサポートユニットと接続されるとともに、
各支持部は、
前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、
前記柱状部を挿入可能な筒状部と、
を有し、
前記柱状部は、
前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、
前記筒状部に対して着脱可能に設けられており、
前記柱状部は、
挿入部と、
筒状体とされており、前記挿入部を挿入可能とされた進退部と、
前記進退部に対して前記挿入部を位置決めする位置決め機構と、
を有し、
前記挿入部が、前記進退部に対して相対的に進退可能であり、
前記柱状部の前記進退部が、前記筒状部に対して相対的に進退可能であり、
前記位置決め機構は、前記挿入部および前記進退部にのみ両者の間の相対的な進退を不能とし、
前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、
(i) 各固定部は、対応する支持部の姿勢が前記使用者の胴体の長手方向に沿うように、該支持部の他端付近と、対応する肩付近と、を固定するとともに、
(ii) 各支持部において、対応する腕の位置に応じて前記進退部が前記筒状部に対して相対的に進退することで伸縮可能とされていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項4】
請求項3に記載のサポートウェアにおいて、
各取付部は、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とするとともに、
各支持部の柱状部は、固定部による固定状態が解除されているときに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のサポートウェアにおいて、
(c) 各支持部の他端付近に設けられた接続位置をそれぞれ繋ぐことにより、各支持部の位置関係を拘束する架橋部、
をさらに備えることを特徴とするサポートウェア。
【請求項6】
サポートウェアであって、
(a) 使用者の腕を把持しつつ、前記腕の動作をサポートするサポートユニットと、
(b) 前記サポートユニットを取り付け可能な装着ユニットと、
を備え、
前記装着ユニットは、
(b-1) 前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、
(b-2) 棒状とされた支持部と、
(b-3) 前記胴体ベルトに取り付けられるとともに、前記支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とする取付部と、
を有し、
前記支持部の一端は、前記取付部によって前記胴体ベルトに接続され、
前記支持部の他端は、前記サポートユニットと接続されるとともに、
前記支持部は、
前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、
前記柱状部を挿入可能な筒状部と、
を有し、
前記柱状部は、
前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、
前記筒状部に対して着脱可能に設けられており、
前記柱状部は、
挿入部と、
筒状体とされており、前記挿入部を挿入可能とされた進退部と、
前記進退部に対して前記挿入部を位置決めする位置決め機構と、
を有し、
前記挿入部が、前記進退部に対して相対的に進退可能であり、
前記柱状部の前記進退部が、前記筒状部に対して相対的に進退可能であり、
前記位置決め機構は、前記挿入部および前記進退部にのみ両者の間の相対的な進退を不能とし、
前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、
(i) 前記支持部の回動位置が、前記取付部によって所望の位置とされることにより、前記支持部が前記使用者の胴体の長手方向に沿うような姿勢とされるとともに、
(ii) 前記支持部は、前記腕の位置に応じて前記進退部が前記筒状部に対して相対的に進退することで伸縮可能とされていることを特徴とするサポートウェア。
【請求項7】
サポートウェアであって、
(a) 使用者の腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートするサポートユニットと、
(b) 前記サポートユニットを取り付け可能な装着ユニットと、
を備え、
前記装着ユニットは、
(b-1) 前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、
(b-2) 棒状とされた支持部と、
(b-3) 前記支持部を前記胴体ベルトに対して取り付ける取付部と、
(b-4) 前記支持部の他端付近に設けられており、装着時において使用者の肩付近と、対応する支持部の他端付近と、を固定可能な固定部と、
を有し、
前記支持部の一端は、前記取付部によって前記胴体ベルトに接続され、
前記支持部の他端は、前記サポートユニットと接続されるとともに、
前記支持部は、
前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、
前記柱状部を挿入可能な筒状部と、
を有し、
前記柱状部は、
前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、
前記筒状部に対して着脱可能に設けられており、
前記柱状部は、
挿入部と、
筒状体とされており、前記挿入部を挿入可能とされた進退部と、
前記進退部に対して前記挿入部を位置決めする位置決め機構と、
を有し、
前記挿入部が、前記進退部に対して相対的に進退可能であり、
前記柱状部の前記進退部が、前記筒状部に対して相対的に進退可能であり、
前記位置決め機構は、前記挿入部および前記進退部にのみ両者の間の相対的な進退を不能とし、
前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、
(i) 前記固定部は、前記支持部の姿勢が前記使用者の胴体の長手方向に沿うように、前記支持部の他端付近と、前記肩付近と、を固定するとともに、
(ii) 前記支持部は、前記腕の位置に応じて前記進退部が前記筒状部に対して相対的に進退することで伸縮可能とされていることを特徴とするサポートウェア。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、サポートウェアであって、各々が、使用者の対応する腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートする一対のサポートユニットと、前記一対のサポートユニットのそれぞれを取り付け可能な装着ユニットとを備え、前記装着ユニットは、前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、各々が、棒状とされた一対の支持部と、各々が、前記胴体ベルトに取り付けられるとともに、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とする一対の取付部とを有し、各支持部の一端は、対応する取付部によって前記胴体ベルトに接続され、各支持部の他端は、対応するサポートユニットと接続されるとともに、各支持部は、前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、前記柱状部を挿入可能な筒状部とを有し、前記柱状部は、前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられており、前記柱状部は、挿入部と、筒状体とされており、前記挿入部を挿入可能とされた進退部と、前記進退部に対して前記挿入部を位置決めする位置決め機構とを有し、前記挿入部が、前記進退部に対して相対的に進退可能であり、前記柱状部の前記進退部が、前記筒状部に対して相対的に進退可能であり、前記位置決め機構は、前記挿入部および前記進退部にのみ両者の間の相対的な進退を不能とし、前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、各支持部の回動位置が、対応する取付部によって所望の位置とされることにより、各支持部が前記使用者の胴体の長手方向に沿うような姿勢とされるとともに、各支持部において、対応する腕の位置に応じて前記進退部が前記筒状部に対して相対的に進退することで伸縮可能とされていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のサポートウェアにおいて、各支持部の柱状部は、取付部による回動位置の固定状態が解除されているときに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、請求項3の発明は、サポートウェアであって、各々が、使用者の対応する腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートする一対のサポートユニットと、前記一対のサポートユニットのそれぞれを取り付け可能な装着ユニットとを備え、前記装着ユニットは、前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、各々が、棒状とされた一対の支持部と、各々が、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して取り付ける一対の取付部と、各支持部の他端付近に設けられており、装着時において対応する肩付近と、対応する支持部の他端付近と、を固定可能な固定部とを有し、各支持部の一端は、対応する取付部によって前記胴体ベルトに接続され、各支持部の他端は、対応するサポートユニットと接続されるとともに、各支持部は、前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、前記柱状部を挿入可能な筒状部とを有し、前記柱状部は、前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられており、前記柱状部は、挿入部と、筒状体とされており、前記挿入部を挿入可能とされた進退部と、前記進退部に対して前記挿入部を位置決めする位置決め機構とを有し、前記挿入部が、前記進退部に対して相対的に進退可能であり、前記柱状部の前記進退部が、前記筒状部に対して相対的に進退可能であり、前記位置決め機構は、前記挿入部および前記進退部にのみ両者の間の相対的な進退を不能とし、前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、各固定部は、対応する支持部の姿勢が前記使用者の胴体の長手方向に沿うように、該支持部の他端付近と、対応する肩付近と、を固定するとともに、各支持部において、対応する腕の位置に応じて前記進退部が前記筒状部に対して相対的に進退することで伸縮可能とされていることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項3に記載のサポートウェアにおいて、各取付部は、対応する支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とするとともに、各支持部の柱状部は、固定部による固定状態が解除されているときに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のサポートウェアにおいて、各支持部の他端付近に設けられた接続位置をそれぞれ繋ぐことにより、各支持部の位置関係を拘束する架橋部、をさらに備えることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、請求項6の発明は、サポートウェアであって、使用者の腕を把持しつつ、前記腕の動作をサポートするサポートユニットと、前記サポートユニットを取り付け可能な装着ユニットとを備え、前記装着ユニットは、前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、棒状とされた支持部と、前記胴体ベルトに取り付けられるとともに、前記支持部を前記胴体ベルトに対して回動可能とする取付部とを有し、前記支持部の一端は、前記取付部によって前記胴体ベルトに接続され、前記支持部の他端は、前記サポートユニットと接続されるとともに、前記支持部は、前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、前記柱状部を挿入可能な筒状部とを有し、前記柱状部は、前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられており、前記柱状部は、挿入部と、筒状体とされており、前記挿入部を挿入可能とされた進退部と、前記進退部に対して前記挿入部を位置決めする位置決め機構とを有し、前記挿入部が、前記進退部に対して相対的に進退可能であり、前記柱状部の前記進退部が、前記筒状部に対して相対的に進退可能であり、前記位置決め機構は、前記挿入部および前記進退部にのみ両者の間の相対的な進退を不能とし、前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、前記支持部の回動位置が、前記取付部によって所望の位置とされることにより、前記支持部が前記使用者の胴体の長手方向に沿うような姿勢とされるとともに、前記支持部は、前記腕の位置に応じて前記進退部が前記筒状部に対して相対的に進退することで伸縮可能とされている
ことを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
また、請求項7の発明は、サポートウェアであって、使用者の腕を把持しつつ、該腕の動作をサポートするサポートユニットと、前記サポートユニットを取り付け可能な装着ユニットとを備え、前記装着ユニットは、前記使用者の胴体の周囲に配置可能とされた胴体ベルトと、棒状とされた支持部と、前記支持部を前記胴体ベルトに対して取り付ける取付部と、前記支持部の他端付近に設けられており、装着時において使用者の肩付近と、対応する支持部の他端付近と、を固定可能な固定部とを有し、前記支持部の一端は、前記取付部によって前記胴体ベルトに接続され、前記支持部の他端は、前記サポートユニットと接続されるとともに、前記支持部は、前記他端側に設けられており、対応するサポートユニットと接続された柱状部と、前記柱状部を挿入可能な筒状部とを有し、前記柱状部は、前記筒状部に対して相対的に進退可能とされるとともに、前記筒状部に対して着脱可能に設けられており、前記柱状部は、挿入部と、筒状体とされており、前記挿入部を挿入可能とされた進退部と、前記進退部に対して前記挿入部を位置決めする位置決め機構とを有し、前記挿入部が、前記進退部に対して相対的に進退可能であり、前記柱状部の前記進退部が、前記筒状部に対して相対的に進退可能であり、前記位置決め機構は、前記挿入部および前記進退部にのみ両者の間の相対的な進退を不能とし、前記使用者により前記装着ユニットが装着されているときに、前記固定部は、前記支持部の姿勢が前記使用者の胴体の長手方向に沿うように、前記支持部の他端付近と、前記肩付近と、を固定するとともに、前記支持部は、前記腕の位置に応じて前記進退部が前記筒状部に対して相対的に進退することで伸縮可能とされている
ことを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項1から請求項7に記載の発明において、使用者の腕および肩の位置は、使用者に起因した腕の動作およびサポートユニットから腕に付与されるサポート力により、胴体に対して上下動する。また、サポートユニットと接続された支持部は、腕の位置(およびこの腕の位置に連動して上下する肩の位置)に応じて伸縮可能とされている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
このように、請求項1から請求項7に記載の発明では、サポートユニットによる腕のサポートと、十分な腕の可動範囲の確保と、の両者を実現できる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
また、請求項1から請求項7に記載の発明によれば、サポートユニットが接続された柱状部を筒状部から取り外すことができる。そのため、使用者がサポートウェアを装着した状態であっても、サポートユニットの着脱作業が容易に実行できる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
特に、請求項2に記載の発明によれば、回動位置の固定状態が解除された上で、サポートユニットが使用者の胴体から離隔した回動位置まで移動させられた後に、サポートユニットの着脱作業を実行することができる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
特に、請求項4に記載の発明によれば、固定部による固定状態が解除された上で、サポートユニットが使用者の胴体から離隔した回動位置まで移動させられた後に、サポートユニットの着脱作業を実行することができる。